(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】2ステップランダムアクセス手順のためのランダムアクセス応答のための設計検討
(51)【国際特許分類】
H04W 74/0836 20240101AFI20241106BHJP
H04W 72/121 20230101ALI20241106BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20241106BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20241106BHJP
【FI】
H04W74/0836
H04W72/121
H04W72/1268
H04W72/21
(21)【出願番号】P 2021572642
(86)(22)【出願日】2020-06-05
(86)【国際出願番号】 US2020036354
(87)【国際公開番号】W WO2020251853
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2023-05-22
(32)【優先日】2019-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ジン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】ワンシ・チェン
(72)【発明者】
【氏名】リンハイ・ヘ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/099283(WO,A1)
【文献】Fujitsu,On recognition of msgB or msg2,3GPP TSG RAN WG2#106 R2-1906257,フランス,3GPP,2019年05月03日
【文献】Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,UL grant-free transmission for URLLC,3GPP TSG RAN WG1#88 R1-1703329,フランス,3GPP,2017年02月06日
【文献】OPPO,On Procedure for 2-step RACH,3GPP TSG RAN WG1#97 R1-1906581,フランス,3GPP,2019年05月03日
【文献】ZTE, Sanechips,Considerations on the channel structure of msgA,3GPP TSG RAN WG1#96 R1-1901626,フランス,3GPP,2019年02月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
・調査した分野 IPC H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出するステップであって、
前記ランダムアクセスメッセージが、ユーザ機器(UE)から受信される、
ステップと、
前記ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理するステップであって、前記ペイロードを処理した結果が、前記ペイロードの復号に成功すること、または前記ペイロードの復号に失敗することのいずれかである、ステップと、
前記プリアンブルを検出することと、前記ペイロードを処理した前記結果と
に基づいて、前記2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信するステップであって、
前記ランダムアクセス応答が、前記UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、前記アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含み、
前記複数のUEのプリアンブル送信が、時間および周波数オケージョンを共有する、
ステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ランダムアクセスメッセージの前記ペイロードを処理した前記結果が、前記ペイロードの復号に失敗することであるとき、前記アップリンクグループ許可が、前記ペイロードの復号に失敗すること
に基づいて、前記ランダムアクセス応答中に含まれ、
前記アップリンクグループ許可が、フォールバックランダムアクセス応答中に含まれ、または、前記UEが、前記UEに関連付けられたタイミングオフセット、または前記UEのUEステータス
に基づいて、前記複数のUE中
に含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アップリンクグループ許可が、前記複数のUEによって、他のランダムアクセスメッセージを送信するために使用されることになる、時間周波数リソースの共通セットと、変調およびコーディング方式(MCS)と、電力制御またはビーム管理のための共通情報と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)ホッピングフラグとを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のUEのための復調基準信号(DMRS)リソース構成が、前記アップリンクグループ許可において明示的に示される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のUEのための復調基準信号(DMRS)リソース構成が、前記基地局によって、前記複数のUEのために構成された、プリアンブルリソースインデックスとDMRSリソースインデックスとに関連付けられたマッピングルールによって、暗黙的に示される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記UEに関連付けられた、タイミングアドバンス(TA)コマンドと、前記UEに関連付けられた、一時セル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI)とが、前記アップリンクグループ許可とは別個に送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信するステップと、
前記UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、前記アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、前記2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を受信するステップと、
前記アップリンクグループ許可
に基づいて、共有された時間周波数リソースのセット上でアップリンク通信を送信するステップと
を含む、方法。
【請求項8】
前記ランダムアクセス応答中に含まれた前記アップリンクグループ許可が、基地局が前記ペイロードの復号に失敗することを示し、
前記アップリンクグループ許可が、フォールバックランダムアクセス応答中に含まれ、または、前記UEが、前記UEに関連付けられたタイミングオフセット、または前記UEのUEステータス
に基づいて、前記複数のUE中
に含まれる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アップリンクグループ許可が、前記複数のUEによって、他のランダムアクセスメッセージを送信するために使用されることになる、時間周波数リソースの共通セットと、変調およびコーディング方式(MCS)と、電力制御またはビーム管理のための共通情報と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)ホッピングフラグとを示す、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記複数のUEのための復調基準信号(DMRS)リソース構成が、前記アップリンクグループ許可において明示的に示される、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記複数のUEのための復調基準信号(DMRS)リソース構成が、基地局によって、前記複数のUEのために構成された、プリアンブルリソースインデックスとDMRSリソースインデックスとに関連付けられたマッピングルールによって、暗黙的に示される、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記UEに関連付けられた、タイミングアドバンス(TA)コマンドと、前記UEに関連付けられた、一時セル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI)とが、前記アップリンクグループ許可とは別個に受信される、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
ワイヤレス通信のための基地局であって、
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行するための手段を備える
基地局。
【請求項14】
ワイヤレス通信のためのユーザ機器(UE)であって、
請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を実行するための手段を備える
UE。
【請求項15】
請求項13に記載の基地局装置に、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む
、
コンピュータプログラム。
【請求項16】
請求項14に記載のUEに、請求項7から12のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を含む
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、“DESIGN CONSIDERATIONS FOR RANDOM ACCESS RESPONSE FOR A TWO-STEP RANDOM ACCESS PROCEDURE"という表題の、2019年6月10日に出願された米国仮特許出願第62/859,604号、および“DESIGN CONSIDERATIONS FOR A RANDOM ACCESS RESPONSE FOR A TWO-STEP RANDOM ACCESS PROCEDURE"という表題の、2020年6月4日に出願された米国非仮特許出願第16/892,670号の優先権を主張し、これらは参照により本明細書に明確に組み込まれる。
【0002】
本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信、ならびに、2ステップランダムアクセス手順のためのランダムアクセス応答のための技法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用する場合がある。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE)を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)モバイル規格に対する拡張のセットである。
【0004】
ワイヤレス通信ネットワークは、いくつかのユーザ機器(UE)のための通信をサポートすることができる、いくつかの基地局(BS)を含んでもよい。ユーザ機器(UE)は、ダウンリンクおよびアップリンクを介して基地局(BS)と通信してもよい。ダウンリンク(または順方向リンク)は、BSからUEへの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)は、UEからBSへの通信リンクを指す。本明細書でより詳細に説明するように、BSは、ノードB、gNB、アクセスポイント(AP)、無線ヘッド、送信受信ポイント(TRP)、ニューラジオ(NR)BS、5GノードBなどと呼ばれる場合がある。
【0005】
上記の多元接続技術は、都市レベル、国家レベル、地域レベル、さらには世界レベルで様々なユーザ機器が通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。5Gと呼ばれる場合もあるニューラジオ(NR)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって公表されたLTEモバイル規格に対する拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を高め、コストを減らし、サービスを改善し、新しいスペクトルを利用し、サイクリックプレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)をダウンリンク(DL)上で使用し、CP-OFDMおよび/またはSC-FDM(たとえば、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られている)をアップリンク(UL)上で使用して他のオープン規格とより良好に統合し、ならびにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートすることによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良好にサポートするように設計されている。しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスへの需要が高まり続けるにつれて、LTE技術およびNR技術のさらなる改善が必要である。好ましくは、これらの改善は、これらの技術を採用する他の多元接続技術および電気通信規格に適用可能であるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)によって実行される、ワイヤレス通信の方法は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信するステップと、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を受信するステップと、アップリンクグループ許可に少なくとも部分的に基づいて、共有された時間周波数リソースのセット上でアップリンク通信を送信するステップとを含んでもよい。
【0007】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのUEは、メモリと、メモリに動作可能に結合される1つまたは複数のプロセッサとを含んでもよい。メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信することと、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を受信することと、アップリンクグループ許可に少なくとも部分的に基づいて、共有された時間周波数リソースのセット上でアップリンク通信を送信することとを行うように構成されてもよい。
【0008】
いくつかの態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶してもよい。1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信することと、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を受信することと、アップリンクグループ許可に少なくとも部分的に基づいて、共有された時間周波数リソースのセット上でアップリンク通信を送信することとを、1つまたは複数のプロセッサに行わせてもよい。
【0009】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信するための手段と、装置を含む複数の装置のための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を受信するための手段と、アップリンクグループ許可に少なくとも部分的に基づいて、共有された時間周波数リソースのセット上でアップリンク通信を送信するための手段とを含んでもよい。
【0010】
いくつかの態様では、基地局によって実行される、ワイヤレス通信の方法は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出するステップであって、ランダムアクセスメッセージが、ユーザ機器(UE)から受信される、ステップと、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理するステップであって、ペイロードを処理した結果が、ペイロードの復号に成功すること、またはペイロードの復号に失敗することのいずれかである、ステップと、プリアンブルを検出することと、ペイロードを処理した結果とに少なくとも部分的に基づいて、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信するステップであって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含み、複数のUEのプリアンブル送信が、時間および周波数オケージョンを共有する、ステップとを含んでもよい。
【0011】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための基地局は、メモリと、メモリに動作可能に結合される1つまたは複数のプロセッサとを含んでもよい。メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出することであって、ランダムアクセスメッセージが、ユーザ機器(UE)から受信される、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出することと、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理することであって、ペイロードを処理した結果が、ペイロードの復号に成功すること、またはペイロードの復号に失敗することのいずれかである、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理することと、プリアンブルを検出することと、ペイロードを処理した結果とに少なくとも部分的に基づいて、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することであって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含み、複数のUEのプリアンブル送信が、時間および周波数オケージョンを共有する、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することとを行うように構成されてもよい。
【0012】
いくつかの態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶してもよい。1つまたは複数の命令は、基地局の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出することであって、ランダムアクセスメッセージが、ユーザ機器(UE)から受信される、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出することと、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理することであって、ペイロードを処理した結果が、ペイロードの復号に成功すること、またはペイロードの復号に失敗することのいずれかである、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理することと、プリアンブルを検出することと、ペイロードを処理した結果とに少なくとも部分的に基づいて、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することであって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含み、複数のUEのプリアンブル送信が、時間および周波数オケージョンを共有する、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することとを、1つまたは複数のプロセッサに行わせてもよい。
【0013】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出するための手段であって、ランダムアクセスメッセージが、ユーザ機器(UE)から受信される、手段と、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理するための手段であって、ペイロードを処理した結果が、ペイロードの復号に成功すること、またはペイロードの復号に失敗することのいずれかである、手段と、プリアンブルを検出することと、ペイロードを処理した結果とに少なくとも部分的に基づいて、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信するための手段であって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含み、複数のUEのプリアンブル送信が、時間および周波数オケージョンを共有する、手段とを含んでもよい。
【0014】
いくつかの態様では、基地局によって実行される、ワイヤレス通信の方法は、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUEのためのアップリンクグループ許可を構築するステップであって、複数のUEによって提供されたランダムアクセスメッセージのプリアンブルまたはペイロードが、基地局によって検出された、ステップと、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信するステップであって、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、ステップとを含んでもよい。
【0015】
いくつかの態様では、UEによって実行される、ワイヤレス通信の方法は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信するステップと、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信した後、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信するステップであって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含み、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可のタイプの指示を含む、ステップとを含んでもよい。
【0016】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための基地局は、メモリと、メモリに動作可能に結合される1つまたは複数のプロセッサとを含んでもよい。メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUEのためのアップリンクグループ許可を構築することであって、複数のUEによって提供されたランダムアクセスメッセージのプリアンブルまたはペイロードが、基地局によって検出された、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUEのためのアップリンクグループ許可を構築することと、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することであって、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することとを行うように構成されてもよい。
【0017】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のためのUEは、メモリと、メモリに動作可能に結合される1つまたは複数のプロセッサとを含んでもよい。メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信することと、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信した後、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信することであって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含み、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可のタイプの指示を含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信することとを行うように構成されてもよい。
【0018】
いくつかの態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶してもよい。1つまたは複数の命令は、基地局の1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUEのためのアップリンクグループ許可を構築することであって、複数のUEによって提供されたランダムアクセスメッセージのプリアンブルまたはペイロードが、基地局によって検出された、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUEのためのアップリンクグループ許可を構築することと、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することであって、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することとを、1つまたは複数のプロセッサに行わせてもよい。
【0019】
いくつかの態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令を記憶してもよい。1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信することと、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信した後、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信することであって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含み、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可のタイプの指示を含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信することとを、1つまたは複数のプロセッサに行わせてもよい。
【0020】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUEのためのアップリンクグループ許可を構築するための手段であって、複数のUEによって提供されたランダムアクセスメッセージのプリアンブルまたはペイロードが、基地局によって検出された、手段と、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信するための手段であって、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、手段とを含んでもよい。
【0021】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信するための手段と、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信した後、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信するための手段であって、ランダムアクセス応答が、装置を含む複数の装置のためのアップリンクグループ許可を含み、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可のタイプの指示を含む、手段とを含んでもよい。
【0022】
態様は、一般に、添付の図面および本明細書を参照しながら本明細書で十分に説明し、添付の図面および本明細書によって示すような、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ワイヤレス通信デバイス、および処理システムを含む。
【0023】
上記は、以下の発明を実施するための形態がよりよく理解されてもよいように、本開示による例の特徴および技術的利点をかなり広範に概説している。追加の特徴および利点について、以下で説明する。開示する概念および具体例は、本開示の同じ目的を実行するために他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用されてもよい。そのような等価な構成は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示する概念の特性、それらの編成と動作方法の両方が、関連する利点とともに、添付の図に関して検討されると以下の説明からよりよく理解されよう。図の各々は、特許請求の範囲の限定の定義としてではなく、例示および説明のために提供される。
【0024】
上述した本開示の特徴を詳細に理解することができるように、そのいくつかが添付の図面に示される態様を参照することによって、上記で簡単に要約したより詳細な説明が得られる場合がある。しかしながら、この説明は他の等しく効果的な態様に通じる場合があるので、添付の図面は、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、本開示の範囲を限定するものと見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じまたは同様の要素を識別する場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークの一例を概念的に示すブロック図である。
【
図2】本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信ネットワークにおけるUEと通信している基地局の一例を概念的に示すブロック図である。
【
図3A】本開示の様々な態様による、2ステップランダムアクセス手順のためのランダムアクセス応答に関連付けられた一例を示す図である。
【
図3B】本開示の様々な態様による、2ステップランダムアクセス手順のためのランダムアクセス応答に関連付けられた一例を示す図である。
【
図3C】本開示の様々な態様による、2ステップランダムアクセス手順のためのランダムアクセス応答に関連付けられた一例を示す図である。
【
図4】本開示の様々な態様による、たとえば、基地局によって実行される、例示的なプロセスを示す図である。
【
図5】本開示の様々な態様による、たとえば、UEによって実行される、例示的なプロセスを示す図である。
【
図6】本開示の様々な態様による、たとえば、基地局によって実行される、例示的なプロセスを示す図である。
【
図7】本開示の様々な態様による、たとえば、UEによって実行される、例示的なプロセスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本開示の様々な態様について、添付の図面を参照しながら以下でより十分に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化されてもよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきでない。むしろ、これらの態様は、本開示が周到で完全になり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように構成される。本明細書の教示に基づいて、本開示の範囲は、本開示の任意の他の態様とは無関係に実装されるにせよ、本開示の任意の他の態様と組み合わせて実装されるにせよ、本明細書で開示する本開示の任意の態様を包含するものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載する任意の数の態様を使用して、装置が実装されてもよく、または方法が実践されてもよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載する本開示の様々な態様に加えて、またはそれらの態様以外に、他の構造、機能、または構造および機能を使用して実践されるそのような装置または方法を包含するものとする。本明細書で開示する本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現化されてもよいことを理解されたい。
【0027】
次に、様々な装置および技法を参照しながら、電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および技法について、以下の詳細な説明において説明し、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付の図面に示す。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装されてもよい。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0028】
本明細書では、3Gおよび/または4Gワイヤレス技術に一般的に関連する用語を使用して、態様について説明する場合があるが、本開示の態様は、NR技術を含む、5G以降など、他の世代ベースの通信システムにおいて適用されることが可能であることに留意されたい。
【0029】
図1は、本開示の態様が実践されてもよい、ワイヤレスネットワーク100を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、LTEネットワーク、または5GもしくはNRネットワークなどの何らかの他のワイヤレスネットワークであってもよい。ワイヤレスネットワーク100は、いくつかのBS110(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示される)と、他のネットワークエンティティとを含んでもよい。BSは、ユーザ機器(UE)と通信するエンティティであり、基地局、NR BS、ノードB、gNB、5GノードB(NB)、アクセスポイント、送信受信ポイント(TRP)などと呼ばれる場合もある。各BSは、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供してもよい。3GPPでは、「セル」という用語は、用語が使用される文脈に応じて、BSのカバレージエリア、および/またはこのカバレージエリアにサービスするBSサブシステムを指すことができる。
【0030】
BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルのための通信カバレージを提供してもよい。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてもよく、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にしてもよい。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーしてもよく、サービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にしてもよい。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーしてもよく、フェムトセルとの関連を有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE)による制限付きアクセスを可能にしてもよい。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれる場合がある。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれる場合がある。フェムトセルのためのBSは、フェムトBSまたはホームBSと呼ばれる場合がある。
図1に示す例では、BS110aは、マクロセル102aのためのマクロBSであってもよく、BS110bは、ピコセル102bのためのピコBSであってもよく、BS110cは、フェムトセル102cのためのフェムトBSであってもよい。BSは、1つまたは複数(たとえば、3つ)のセルをサポートしてもよい。“eNB"、「基地局」、“NR BS"、“gNB"、“TRP"、“AP"、「ノードB」、“5G NB"、および「セル」という用語が、本明細書では互換的に使用される場合がある。
【0031】
いくつかの態様では、セルは、必ずしも静止しているとは限らない場合があり、セルの地理的エリアは、モバイルBSの位置に従って移動する場合がある。いくつかの態様では、BSは、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続、仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースを通じて、互いにかつ/またはワイヤレスネットワーク100の中の1つもしくは複数の他のBSもしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続されてもよい。
【0032】
ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局を含んでもよい。中継局は、上流局(たとえば、BSまたはUE)からデータの送信を受信することができ、そのデータの送信を下流局(たとえば、UEまたはBS)に送信することができる、エンティティである。中継局はまた、他のUEのための送信を中継することができるUEであってもよい。
図1に示す例では、中継局110dは、BS110aとUE120dとの間の通信を容易にするために、マクロBS110aおよびUE120dと通信してもよい。中継局は、中継BS、中継基地局、リレーなどと呼ばれる場合もある。
【0033】
ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、たとえば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継BSなどを含む異種ネットワークであってもよい。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、および干渉に対する異なる影響を有する場合がある。たとえば、マクロBSは、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有する場合があるが、ピコBS、フェムトBS、および中継BSは、より低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有する場合がある。
【0034】
ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合してもよく、これらのBSのための協調および制御を行ってもよい。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBSと通信してもよい。BSはまた、たとえば、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホールを介して、直接または間接的に互いと通信してもよい。
【0035】
UE120(たとえば、120a、120b、120c)は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されてもよく、各UEは、固定またはモバイルであってもよい。UEは、アクセス端末、端末、移動局、加入者ユニット、局などと呼ばれる場合もある。UEは、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイスもしくは医療機器、生体センサー/デバイス、ウェアラブルデバイス(スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽もしくはビデオデバイス、または衛星ラジオ)、車両構成要素もしくはセンサー、スマートメーター/センサー、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、またはワイヤレスもしくはワイヤード媒体を介して通信するように構成される任意の他の好適なデバイスであってもよい。
【0036】
いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC)UE、または発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされてもよい。MTC UEおよびeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、または何らかの他のエンティティと通信してもよい、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサー、メーター、モニタ、ロケーションタグなどを含む。ワイヤレスノードは、たとえば、ワイヤードまたはワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(たとえば、インターネットまたはセルラーネットワークなどのワイドエリアネットワーク)のための、またはネットワークへの接続性を提供してもよい。いくつかのUEは、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされてもよく、かつ/またはNB-IoT(狭帯域モノのインターネット)デバイスとして実装されてもよい。いくつかのUEは、顧客構内機器(CPE)と見なされてもよい。UE120は、プロセッサ構成要素、メモリ構成要素などのUE120の構成要素を収容するハウジングの内部に含まれてもよい。
【0037】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが所与の地理的エリアにおいて展開されてもよい。各ワイヤレスネットワークは、特定のRATをサポートしてもよく、1つまたは複数の周波数上で動作してもよい。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれる場合もある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれる場合もある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を避けるために、所与の地理的エリアにおいて単一のRATをサポートしてもよい。場合によっては、NRまたは5G RATネットワークが展開されてもよい。
【0038】
いくつかの態様では、2つ以上のUE120(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示されている)は、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して(たとえば、互いと通信するための媒介として基地局110を使用せずに)直接通信してもよい。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイス間(D2D)通信、(たとえば、車両間(V2V)プロトコル、路車間(V2I)プロトコルなどを含んでもよい)ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル、メッシュネットワークなどを使用して通信してもよい。この場合、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または本明細書の他の場所で基地局110によって実行されるものとして説明する他の動作を実行してもよい。
【0039】
上記のように、
図1は一例として提供される。他の例は、
図1に関して説明したものとは異なる場合がある。
【0040】
図2は、
図1における基地局のうちの1つおよびUEのうちの1つであってもよい、基地局110およびUE120の設計200のブロック図を示す。基地局110はT個のアンテナ234a~234tを備えてもよく、UE120はR個のアンテナ252a~252rを備えてもよく、ただし、一般にT≧1およびR≧1である。
【0041】
基地局110において、送信プロセッサ220は、1つまたは複数のUEのためのデータをデータソース212から受信し、UEから受信されたチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて、UEごとに1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択し、UEのために選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて、UEごとにデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、データシンボルをすべてのUEに提供してもよい。送信プロセッサ220はまた、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)などのための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、上位レイヤシグナリングなど)を処理し、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供してもよい。送信プロセッサ220はまた、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS))用の基準シンボルを生成してもよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してもよく、T個の出力シンボルストリームをT個の変調器(MOD)232a~232tに提供してもよい。各変調器232は、それぞれの出力シンボルストリームを(たとえば、OFDM用などに)処理して、出力サンプルストリームを取得してもよい。各変調器232は、出力サンプルストリームをさらに処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、およびアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してもよい。変調器232a~232tからのT個のダウンリンク信号は、それぞれ、T個のアンテナ234a~234tを介して送信されてもよい。以下でより詳細に説明する様々な態様によれば、同期信号は、追加の情報を伝達するために、位置符号化を用いて生成されることが可能である。
【0042】
UE120において、アンテナ252a~252rは、基地局110および/または他の基地局からダウンリンク信号を受信してもよく、それぞれ、受信された信号を復調器(DEMOD)254a~254rに提供してもよい。各復調器254は、受信された信号を調整(たとえば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、およびデジタル化)して、入力サンプルを取得してもよい。各復調器254は、入力サンプルを(たとえば、OFDM用などに)さらに処理して、受信シンボルを取得してもよい。MIMO検出器256は、すべてのR個の復調器254a~254rから受信シンボルを取得し、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供してもよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)し、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供してもよい。チャネルプロセッサは、基準信号受信電力(RSRP)、受信信号強度インジケータ(RSSI)、基準信号受信品質(RSRQ)、チャネル品質インジケータ(CQI)などを決定してもよい。いくつかの態様では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジングの中に含まれてもよい。
【0043】
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータ、およびコントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、CQIなどを備える報告用の)制御情報を受信し、処理してもよい。送信プロセッサ264はまた、1つまたは複数の基準信号のための基準シンボルを生成してもよい。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされてもよく、変調器254a~254rによって(たとえば、DFT-s-OFDM用、CP-OFDM用などに)さらに処理され、基地局110へ送信されてもよい。基地局110において、UE120および他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、復調器232によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送信された復号されたデータおよび制御情報を取得してもよい。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供し、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供してもよい。基地局110は、通信ユニット244を含んでもよく、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信してもよい。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含んでもよい。
【0044】
基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の任意の他の構成要素は、本明細書の他の場所でより詳細に説明するように、2ステップランダムアクセス手順のためのランダムアクセス応答のための1つまたは複数の技法を実行してもよい。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の任意の他の構成要素は、たとえば、
図4のプロセス400、
図5のプロセス500、および/または本明細書で説明するような他のプロセスの動作を実行または指示してもよい。メモリ242および282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶してもよい。スケジューラ246は、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジュールしてもよい。
【0045】
いくつかの態様では、基地局110は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出するための手段であって、ランダムアクセスメッセージが、UE120から受信される、手段と、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理するための手段であって、ペイロードを処理した結果が、ペイロードの復号に成功すること、またはペイロードの復号に失敗することのいずれかである、手段と、プリアンブルを検出することと、ペイロードを処理した結果とに少なくとも部分的に基づいて、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信するための手段であって、ランダムアクセス応答が、UE120を含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含み、複数のUEのプリアンブル送信が、時間および周波数オケージョンを共有する、手段などとを含んでもよい。いくつかの態様では、そのような手段は、
図2に関して説明する基地局110の1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
【0046】
いくつかの態様では、基地局110は、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUE120のためのアップリンクグループ許可を構築するための手段であって、複数のUE120によって提供されたランダムアクセスメッセージのプリアンブルまたはペイロードが、基地局によって検出された、手段と、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信するための手段であって、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、手段などとを含んでもよい。いくつかの態様では、そのような手段は、
図2に関して説明する基地局110の1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
【0047】
いくつかの態様では、UE120は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信するための手段と、UE120を含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を受信するための手段と、アップリンクグループ許可に少なくとも部分的に基づいて、共有された時間周波数リソースのセット上でアップリンク通信を送信するための手段などとを含んでもよい。いくつかの態様では、そのような手段は、
図2に関して説明するUE120の1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
【0048】
いくつかの態様では、UE120は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信するための手段と、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信した後、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信するための手段であって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含み、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可のタイプの指示を含む、手段などとを含んでもよい。いくつかの態様では、そのような手段は、
図2に関して説明するUE120の1つまたは複数の構成要素を含んでもよい。
【0049】
上記のように、
図2は一例として提供される。他の例は、
図2に関して説明したものとは異なる場合がある。
【0050】
2ステップランダムアクセスチャネル(RACH)手順は、(従来の4ステップRACH手順の場合のような、4つのステップではなく)2つのステップを含む。2ステップRACH手順では、UEは、(たとえば、ランダムに選択された)プリアンブルと、ペイロード(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)ペイロード)とを含む、(msgAと呼ばれる)ランダムアクセスメッセージを送信する。理想的な場合には、基地局は、プリアンブルの検出に成功し、ペイロードの復号に成功し、UEに(msgBと呼ばれる)ランダムアクセス応答を送信する。ランダムアクセス応答は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)通信と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)ペイロードとを含み、ここで、PDCCH通信は、UEのための情報を搬送するPDSCHペイロードのリソースを識別する。PDSCHペイロードは、たとえば、UEのための競合解消情報、UEのためのセル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、UEのためのタイミングアドバンス(TA)コマンドなどを含むことができる。この理想的な場合(すなわち、基地局が、msgAプリアンブルを検出し、msgAペイロードを復号するとき)における、2ステップRACH手順に関連付けられたランダムアクセス応答は、本明細書で成功ランダムアクセス応答(SuccessRAR)と呼ばれる。
【0051】
しかしながら、場合によっては、基地局は、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出しない場合があり、かつ/または、ランダムアクセスメッセージのペイロードの復号に失敗する場合がある。そのような状況は、たとえば、チャネル障害、競合ベースの多元接続などに起因して生じる場合がある。したがって、2ステップRACH手順の信頼性を向上させるために、別のランダムアクセスメッセージ(たとえば、従来の4ステップRACH手順におけるmsg3と同様のメッセージ)の送信、および/またはランダムアクセスメッセージの再送信(たとえば、msgAの再送信)へのフォールバックがサポートされてもよい。
【0052】
基地局が、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルの検出に成功するが、ランダムアクセスメッセージのペイロードの復号に失敗する場合には、基地局は、検出されたプリアンブルに関連付けられたランダムアクセスプリアンブル識別子(RAPID)と、UEのためのアップリンク許可と、UEのためのTAコマンドと、UEのための一時C-RNTI(TC-RNTI)とを含む、ランダムアクセス応答を送信してもよい。プリアンブルが検出されるが、ペイロードの復号に成功しない場合における、2ステップRACH手順に関連付けられたランダムアクセス応答は、本明細書でフォールバックランダムアクセス応答(FallbackRAR)と呼ばれる。概して、2ステップRACH手順を実行するUEが、フォールバックランダムアクセス応答を受信するとき、UEは、4ステップRACH手順にフォールバックし、フォールバックランダムアクセス応答を受信することに基づいて、別のランダムアクセスメッセージ(たとえば、msg3)を送信する。ここで、その別のランダムアクセスメッセージの内容は、2ステップRACH試行の間にUEによって送信されたランダムアクセスメッセージのペイロードのものと同様であるか、またはそれとは異なることが可能である。特に、UEは、基地局がプリアンブルをすでに検出しているので、その別のランダムアクセスメッセージとともにプリアンブルを送信する必要がない。基地局が、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出しない場合には、基地局は、(たとえば、UEが後でランダムアクセスメッセージを再送信することができるように)ランダムアクセス応答媒体アクセス制御(MAC)サブヘッダにおいて、バックオフ指示情報を送信してもよい。
【0053】
上記のように、従来の2ステップRACH手順では、基地局は、所与のフォールバックランダムアクセス応答において、UEのためのアップリンク許可(たとえば、シングルUEアップリンク許可)を含むが、成功ランダムアクセス応答において、いかなるアップリンク許可も含まない。2ステップRACHのためのこのアップリンク許可設計は、たとえば、スペクトル効率、電力消費、およびシグナリングオーバーヘッドに関して、非効率性を引き起こす場合がある。
【0054】
本明細書で説明するいくつかの態様は、2ステップRACH手順のためのアップリンク許可設計改善を提供する。たとえば、いくつかの態様では、フォールバックランダムアクセス応答中に含まれたアップリンク許可は、(たとえば、複数のUEが、さらなるアップリンク送信のためのアップリンクリソースを共有することを可能にするために)複数のUEのためのアップリンクグループ許可であってもよい。別の例として、いくつかの態様では、アップリンク許可は、(たとえば、UEが、アップリンクリソースを要求する必要なしに、追加のアップリンクデータを送信することを可能にするために)成功ランダムアクセス応答中に含まれてもよい。ここで、アップリンク許可は、シングルUE許可であることが可能であるか、または複数のUEのためのアップリンクグループ許可であることが可能である。さらに別の例として、アップリンクグループ許可は、そのための異なるランダムアクセスメッセージ処理結果に到達したUE(たとえば、そのためのmsgAのペイロードの復号が失敗したUE、および、そのためのmsgAのペイロードの復号が成功した第2のUEであって、ここで、第2のUEが、追加のアップリンクデータを送信する必要がある)によって使用されることが可能である。以下で説明するように、本明細書で説明するアップリンク許可設計態様は、シグナリングオーバーヘッドを低減しながら、より高いスペクトル効率を提供し、電力消費を低減する。
【0055】
図3A~
図3Cは、本開示の様々な態様による、2ステップランダムアクセス手順のためのランダムアクセス応答に関連付けられた例を示す図である。
図3A~
図3Cに示す例のために、UE(たとえば、UE120)は、基地局(たとえば、基地局110)に接続することに関連して、2ステップRACH手順を使用するように構成される。
【0056】
図3Aは、フォールバックランダムアクセス応答中に含まれたアップリンク許可が、UEを含む複数のUEに関連付けられたアップリンクグループ許可である、例300の図である。
図3Aにおいて、および参照番号302および304によって示すように、UEは、2ステップRACH手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブル(msgAプリアンブル)と、2ステップRACH手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのペイロード(msgAペイロード)とを送信してもよい。
【0057】
参照番号306によって示すように、基地局は、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出する。しかしながら、参照番号308によって示すように、基地局は、ランダムアクセスメッセージのペイロードの復号に失敗する。
【0058】
参照番号310によって示すように、プリアンブルを検出すること、およびペイロードの復号に失敗することに少なくとも部分的に基づいて、基地局は、UEを含む複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を送信してもよい。言い換えれば、基地局は、アップリンクグループ許可を含む、フォールバックランダムアクセス応答とともに、msgBを送信してもよい。いくつかの態様では、フォールバックランダムアクセス応答は、各々が、そのためのプリアンブルが検出されたが、ペイロードの復号に成功しなかった、K個のUEの各々に関連付けられる、K個(K≧1)のRAPIDのセットを含んでもよい。
【0059】
アップリンクグループ許可は、複数のUEのためのアップリンク許可であり、複数のUEが、追加のアップリンク送信に関連して、アップリンク許可のリソースを共有してもよいことを意味する。いくつかの態様では、アップリンクグループ許可は、複数のUEによって、他のランダムアクセスメッセージを送信するために使用されることになる、リソースのセット、ならびに変調およびコーディング方式(MCS)(たとえば、UEによってmsg3を送信するために使用されることになる、リソースのセットおよびMCS)を示してもよい。
【0060】
いくつかの態様では、複数のUEのための復調基準信号(DMRS)リソース構成(たとえば、ポートおよび/またはシーケンス)が、アップリンクグループ許可において明示的に示されてもよい。代替的に、複数のUEのためのDMRSリソース構成は、基地局によって、複数のUEのために構成された、プリアンブルリソースインデックスとDMRSリソースインデックスとに関連付けられたマッピングルール(たとえば、プリアンブルリソースインデックスとDMRSリソースインデックスとの間のマッピングルールであって、プリアンブルリソースインデックス付けが、RACHオケージョン(RO)とシーケンスの両方を含むことができ、DMRSリソースインデックス付けが、アンテナポートとシーケンスの両方を含むことができる)によって、暗黙的に示されてもよい。
【0061】
いくつかの態様では、基地局は、UEに関連付けられた、タイミングアドバンス(TA)コマンドと、UEに関連付けられた、一時セル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI)とを、(たとえば、複数のUEの各々が、それぞれのTAコマンドとTC-RNTIとを受信することができるように)アップリンクグループ許可とは別個に送信してもよい。
【0062】
いくつかの態様では、アップリンクグループ許可は、ランダムアクセス応答中に含まれた唯一のアップリンクグループ許可であってもよい。言い換えれば、場合によっては、基地局によって送信されたランダムアクセス応答は、複数のUEのための単一のアップリンクグループ許可を含んでもよい。
【0063】
代替的に、いくつかの態様では、ランダムアクセス応答は、複数のアップリンクグループ許可を含んでもよい。たとえば、アップリンクグループ許可は、第1のアップリンクグループ許可であってもよく、複数のUEは、そのためのプリアンブルが検出されたが、ペイロードの復号に成功しなかった、第1の複数のUEであってもよい。この例では、ランダムアクセス応答は、第2の複数のUEに関連付けられた第2のアップリンクグループ許可(たとえば、そのためのプリアンブルが検出されたが、ペイロードの復号に成功しなかった、別の複数のUEのための別個のアップリンクグループ許可)をさらに含んでもよい。いくつかの態様では、基地局は、たとえば、(たとえば、msgAプリアンブル、RO選択などのためのルールから導出された)UEのグループに関連付けられたタイミングオフセット、またはUEのグループに関連付けられたUEステータスの、近接性に少なくとも部分的に基づいて、UEのグループを、第1の複数のUEと第2の複数のUEとに区分してもよい。
【0064】
いくつかの態様では、ランダムアクセス応答は、別のUEのためのシングルUEアップリンク許可をさらに含んでもよい。たとえば、ランダムアクセス応答は、複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含んでもよく、別のUE(たとえば、複数のUE中に含まれないUE)のためのシングルUE許可をさらに含んでもよい。
【0065】
図3Aにおいて、および参照番号312によってさらに示すように、UEは、複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含む、ランダムアクセス応答を受信してもよく、アップリンクグループ許可に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク通信(たとえば、msg3)を送信してもよい。ここで、UEは、(たとえば、UEに関連付けられたTAコマンドに基づいて)タイミングオフセットを個々に調整し、PUSCHビットを個々にスクランブルしてもよいが、アップリンクグループ許可によって示された、リソースのセットおよびMCS(すなわち、複数のUEのうちの他のUEによって使用されるものと同じリソースのセット、および同じMCS)を使用してもよい。
【0066】
ここで、複数のUEが、2ステップRACH手順の間にアップリンク通信を送信することに関連して、同じリソースのセットおよびMCSを使用することができるので、アップリンクグループ許可の使用によって、スペクトル効率が向上する。その上、(複数のシングルUE許可ではなく)アップリンクグループ許可を使用することによって、電力消費が基地局において減少し、シグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0067】
図3Bは、アップリンク許可が成功ランダムアクセス応答中に含まれる、例320の図である。
図3Bにおいて、および参照番号322および324によって示すように、UEは、2ステップRACH手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブル(msgAプリアンブル)と、2ステップRACH手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのペイロード(msgAペイロード)とを送信してもよい。参照番号324によって示すように、ランダムアクセスメッセージのペイロードは、UEが追加のアップリンクデータを送信する必要があるという(たとえば、UEが、ペイロード中に含まれたアップリンクデータに加えて、送信の準備が整っているアップリンクデータを有するという)指示を含んでもよい。いくつかの態様では、指示は、ランダムアクセスメッセージのペイロード中に含まれたバッファステータス報告(BSR)、ランダムアクセスメッセージのペイロード中に含まれたスケジューリング要求(SR)などの形式であってもよい。
【0068】
参照番号326によって示すように、基地局は、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出する。参照番号328によって示すように、基地局は、ランダムアクセスメッセージのペイロードを復号する。参照番号328によってさらに示すように、基地局は、UEが追加のアップリンクデータを送信する必要があると決定してもよい。いくつかの態様では、基地局は、ランダムアクセスメッセージのペイロードにおける指示に少なくとも部分的に基づいて、UEが追加のアップリンクデータを送信する必要があると決定してもよい。
【0069】
参照番号330によって示すように、UEが追加のアップリンクデータを送信する必要があると決定することに少なくとも部分的に基づいて、基地局は、UEのためのアップリンク許可を含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を送信してもよい。言い換えれば、基地局は、アップリンク許可を含む、成功ランダムアクセス応答を送信してもよい。
【0070】
いくつかの態様では、アップリンク許可は、UEのためのシングルUEアップリンク許可(たとえば、UEに固有のアップリンク許可)であってもよい。そのような場合、いくつかの態様では、ランダムアクセス応答は、UE以外の複数のUE(たとえば、そのためのペイロード復号が成功した複数の他のUEであって、ここで、複数のUEの各々が、追加のアップリンクデータを送信する必要がある)のためのアップリンクグループ許可をさらに含んでもよい。
【0071】
いくつかの態様では、アップリンク許可は、UEを含む複数のUE(たとえば、そのためのペイロード復号が成功した複数のUEであって、ここで、複数のUEの各々が、追加のアップリンクデータを送信する必要がある)のためのアップリンクグループ許可であってもよい。いくつかの態様では、複数のUEのグループ化は、基準信号受信電力(RSRP)測定値、チャネル状態情報(CSI)報告、ビーム管理、サービス品質(QoS)処理、測位関連測定値などに少なくとも部分的に基づいてもよい。言い換えれば、いくつかの態様では、基地局は、UEの各々によって送信されたランダムアクセスメッセージのペイロードから確認された1つまたは複数の測定値および/または特性に少なくとも部分的に基づいて、所与のアップリンクグループ許可に関連付けられることになるUEをグループ化してもよい。アップリンクグループ許可によって搬送される、および/または示される情報は、
図3Aに関連して上記で説明したものと同様である。いくつかの態様では、アップリンクグループ許可は、ランダムアクセス応答中に含まれた唯一のアップリンクグループ許可であってもよいか、または、ランダムアクセス応答中に含まれた複数のアップリンクグループ許可のうちの1つであってもよい。さらに、アップリンク許可がアップリンクグループ許可である場合には、ランダムアクセス応答は、いくつかの態様では、別のUEのためのシングルUEアップリンク許可をさらに含んでもよい。
【0072】
図3Bにおいて、および参照番号332によってさらに示すように、UEは、UEのためのアップリンク許可を含む、ランダムアクセス応答を受信してもよく、アップリンク許可に少なくとも部分的に基づいて、アップリンク通信(たとえば、追加のアップリンクデータを含む)を送信してもよい。ここで、アップリンク許可がアップリンクグループ許可である場合、UEは、(たとえば、UEに関連付けられたTAコマンドに基づいて)タイミングオフセットを個々に調整し、PUSCHビットをスクランブルしてもよいが、アップリンクグループ許可によって示された、リソースのセットおよびMCS(すなわち、複数のUEのうちの他のUEによって使用されるものと同じリソースのセット、および同じMCS)を使用してもよい。
【0073】
ここで、成功ランダムアクセス応答におけるアップリンク許可の使用によって、スペクトル効率を向上させることができ、その理由は、複数のUEが、アップリンク通信を送信することに関連して同じリソースのセットおよびMCSを使用してもよいからである。さらに、(UEがアップリンクリソースのための明示的な要求を与えることを待機するのではなく)成功ランダムアクセス応答においてアップリンク許可を提供することによって、電力消費がUEおよび基地局において減少し、シグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0074】
図3Cは、フォールバックランダムアクセス応答中に含まれたアップリンク許可が、そのためのランダムアクセスメッセージのペイロードの復号が失敗したUEと、そのためのランダムアクセスメッセージのペイロードの復号が成功したUEとを含む、複数のUEに関連付けられたアップリンクグループ許可である、例340の図である。
【0075】
いくつかの態様では、基地局は、アップリンクグループ許可が2ステップランダムアクセス手順に関連して送信されることになる先の複数のUEを識別してもよく、ここで、複数のUEは、そのための第1のランダムアクセスメッセージのペイロードの復号が失敗した第1のUEと、そのための第2のランダムアクセスメッセージのペイロードの復号が成功した第2のUEとを含む。
【0076】
たとえば、参照番号342および344によって示すように、第1のUE(UE1)は、第1のランダムアクセスメッセージのプリアンブルと、第1のランダムアクセスメッセージのペイロードとを送信してもよい。参照番号346によって示すように、基地局は、第1のランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出する。しかしながら、参照番号348によって示すように、基地局は、第1のランダムアクセスメッセージのペイロードの復号に失敗する。さらに、参照番号350および352によって示すように、第2のUE(UE2)は、第2のランダムアクセスメッセージのプリアンブルと、第2のランダムアクセスメッセージのペイロードとを送信してもよい。参照番号354によって示すように、基地局は、第2のランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出し、参照番号356によって示すように、第2のランダムアクセスメッセージのペイロードの復号に成功する。この例では、基地局は、アップリンクグループ許可が2ステップランダムアクセス手順に関連して送信されることになる先の複数のUEを識別しており、ここで、複数のUEは、第1のUE(たとえば、そのための第1のランダムアクセスメッセージのペイロードの復号が失敗したUE1)と、第2のUE(たとえば、そのための第2のランダムアクセスメッセージのペイロードの復号が成功したUE2)とを含む。
【0077】
参照番号358によって示すように、複数のUEを識別することに少なくとも部分的に基づいて、基地局は、第1のUEと第2のUEとを含む複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を送信してもよい。特に、この場合、アップリンクグループ許可は、異なるmsgA処理結果をもつ複数のUEによって共有されることになる。言い換えれば、アップリンクグループ許可は、(たとえば、msg3を送信するために)そのためのペイロード復号が失敗した第1のUEと、(たとえば、追加のアップリンク通信を送信するために)そのためのペイロード復号が成功した第2のUEとによって共有されることが可能である。ここで、別個のアップリンク許可が、フォールバックランダムアクセス応答および成功ランダムアクセス応答において必要とされるのではなく、単一のアップリンクグループ許可が必要とされる。
【0078】
いくつかの態様では、フォールバックランダムアクセス応答に対応するリソースおよび成功ランダムアクセス応答に対応するリソースとは無関係の、リソースのセットにおいて、ランダムアクセス応答を、基地局が送信してもよく、複数のUEが受信してもよい。代替的に、いくつかの態様では、フォールバックランダムアクセス応答および成功ランダムアクセス応答によって共有された、リソースのセットにおいて、アップリンクグループ許可を、基地局が送信してもよく、複数のUEが受信してもよい。
【0079】
いくつかの態様では、アップリンクグループ許可によって搬送される、および/または示される情報は、
図3Aに関連して上記で説明したものと同様であってもよい。いくつかの態様では、アップリンクグループ許可は、ランダムアクセス応答中に含まれた唯一のアップリンクグループ許可であってもよいか、または、ランダムアクセス応答中に含まれた複数のアップリンクグループ許可のうちの1つであってもよい。さらに、いくつかの態様では、ランダムアクセス応答は、別のUEのためのシングルUEアップリンク許可をさらに含んでもよい。
【0080】
上記で説明した方法と同様に、第1のUEおよび第2のUEは、アップリンクグループ許可を含む、ランダムアクセス応答を受信してもよく、アップリンクグループ許可に少なくとも部分的に基づいて、(たとえば、それぞれ、msg3および追加のアップリンクデータを含む)それぞれのアップリンク通信を送信してもよい。
【0081】
ここで、複数のUEが、2ステップRACH手順の間にアップリンク通信を送信することに関連して、同じリソースのセットおよびMCSを使用することができるので、アップリンクグループ許可の使用によって、スペクトル効率が向上する。その上、(複数のシングルUE許可ではなく)アップリンクグループ許可を使用することによって、電力消費が基地局において減少し、シグナリングオーバーヘッドが低減される。さらに、(UEがアップリンクリソースのための明示的な要求を与えることを待機するのではなく)そのためのペイロード復号が成功するUEに、ランダムアクセス応答においてアップリンクグループ許可を提供することによって、電力消費がUEおよび基地局において減少し、シグナリングオーバーヘッドが低減される。
【0082】
上記の例に示したように、基地局は、そのプリアンブルまたはペイロードが検出された2ステップRACH UEのための1つまたは複数のアップリンクグループ許可を構築してもよい。いくつかの態様では、ランダムアクセス応答(たとえば、msgB)中に含まれたアップリンクグループ許可のステータスは、グループ許可の数を識別する情報、グループ許可のタイプを識別する情報、グループ許可のタイプの指示などを含んでもよい。いくつかの態様では、グループ許可のタイプの指示は、ビットマップに少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0083】
いくつかの態様では、ランダムアクセス応答は、ランダムアクセス応答PDCCH(たとえば、msgB PDCCH)と、ランダムアクセス応答PDSCH(たとえば、msgB PDSCH)と(DMRSを含む)を含んでもよい。
【0084】
ランダムアクセス応答PDCCHは、いくつかの態様では、サイクリック冗長検査(CRC)アタッチメントをもつダウンリンク制御情報(DCI)を含んでもよい。いくつかの態様では、CRCは、RA-RNTIなど、グループRNTIを用いてマスキングされてもよい。いくつかの態様では、ランダムアクセス応答PDCCHは、ランダムアクセスメッセージ(たとえば、msgA)送信のための同じRACHオケージョンを共有する2ステップRACH UEのグループによって監視されることになる、共通探索空間内に構成されることが可能である。いくつかの態様では、DCIは、ランダムアクセス応答PDSCHのためのリソース割当てを搬送してもよい。いくつかの態様では、DCIは、FallbackRARにおけるアップリンクグループ許可、SuccessRARにおけるアップリンクグループ許可、共有アップリンクグループ許可など、アップリンクグループ許可のタイプのための早期指示を搬送してもよい。
【0085】
いくつかの態様では、ランダムアクセス応答PDSCHは、MACパケットデータユニット(PDU)を含んでもよい。いくつかの態様では、MAC PDUは、少なくともFallbackRARとSuccessRARとを搬送することができ、ここで、アップリンクグループ許可は、FallbackRAR、SuccessRAR、またはMAC PDUの1つまたは複数の他のフィールド中に含まれることが可能である。いくつかの態様では、アップリンクグループ許可フィールドは、後続のアップリンク送信(たとえば、PUSCH送信)のための少なくとも共通時間周波数リソース割振りを含んでもよい。いくつかの態様では、アップリンクグループ許可フィールドはまた、MCS、PUSCHホッピングフラグ、DMRSリソース構成、ならびに/または電力制御およびビーム管理のための共通情報を含む。
【0086】
【0087】
図4は、本開示の様々な態様による、たとえば、基地局によって実行される、例示的なプロセス400を示す図である。例示的なプロセス400は、基地局(たとえば、基地局110など)が、2ステップRACH手順のためのランダムアクセス応答に関連する動作を実行する一例である。
【0088】
図4に示すように、いくつかの態様では、プロセス400は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出すること(ブロック410)を含んでもよい。たとえば、基地局は(たとえば、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242などを使用して)、上記で説明したように、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルを検出してもよい。いくつかの態様では、ランダムアクセスメッセージは、UE(たとえば、UE120)から受信される。
【0089】
図4にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス400は、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理することであって、ペイロードを処理した結果が、ペイロードの復号に成功すること、またはペイロードの復号に失敗することのいずれかである、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理すること(ブロック420)を含んでもよい。たとえば、基地局は(たとえば、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242などを使用して)、上記で説明したように、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理してもよい。いくつかの態様では、ペイロードを処理した結果は、ペイロードの復号に成功すること、またはペイロードの復号に失敗することのいずれかである。
【0090】
図4にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス400は、プリアンブルを検出することと、ペイロードを処理した結果とに少なくとも部分的に基づいて、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することであって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信すること(ブロック430)を含んでもよい。たとえば、基地局は(たとえば、送信プロセッサ220、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242などを使用して)、上記で説明したように、プリアンブルを検出することと、ペイロードを処理した結果とに少なくとも部分的に基づいて、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信してもよい。いくつかの態様では、ランダムアクセス応答は、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む。いくつかの態様では、複数のUEのプリアンブル送信は、時間および周波数オケージョンを共有する。
【0091】
プロセス400は、以下でおよび/または本明細書の他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0092】
第1の態様では、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理した結果が、ペイロードの復号に失敗することであるとき、アップリンクグループ許可が、ペイロードの復号に失敗することに少なくとも部分的に基づいて、ランダムアクセス応答中に含まれる。
【0093】
第2の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、フォールバックランダムアクセス応答中に含まれる。
【0094】
第3の態様では、単独でまたは第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEが、UEに関連付けられたタイミングオフセット、またはUEのUEステータスに少なくとも部分的に基づいて、複数のUE中に含まれる。たとえば、UEのグループは、UEのグループに関連付けられたタイミングオフセット、またはUEのグループに関連付けられたUEステータスの、近接性に少なくとも部分的に基づいて、複数のUEを含む、2つ以上の複数のUEに区分されることが可能である。
【0095】
第4の態様では、単独でまたは第1から第3の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、複数のUEによって、他のランダムアクセスメッセージを送信するために使用されることになる、時間周波数リソースの共通セットと、変調およびコーディング方式(MCS)と、電力制御またはビーム管理のための共通情報と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)ホッピングフラグとを示す。
【0096】
第5の態様では、単独でまたは第1から第4の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、複数のUEのための復調基準信号(DMRS)リソース構成が、アップリンクグループ許可において明示的に示される。
【0097】
第6の態様では、単独でまたは第1から第5の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、複数のUEのための復調基準信号(DMRS)リソース構成が、基地局によって、複数のUEのために構成された、プリアンブルリソースインデックスとDMRSリソースインデックスとに関連付けられたマッピングルールによって、暗黙的に示される。
【0098】
第7の態様では、単独でまたは第1から第6の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEに関連付けられた、タイミングアドバンス(TA)コマンドと、UEに関連付けられた、一時セル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI)とが、アップリンクグループ許可とは別個に送信される。
【0099】
第8の態様では、単独でまたは第1から第7の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、ランダムアクセス応答中に含まれた唯一のアップリンクグループ許可である。
【0100】
第9の態様では、単独でまたは第1から第8の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、ランダムアクセス応答中に含まれた複数のアップリンクグループ許可のうちの1つである。
【0101】
第10の態様では、単独でまたは第1から第9の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、ランダムアクセス応答が、別のUEのためのシングルUEアップリンク許可をさらに含む。
【0102】
第11の態様では、単独でまたは第1から第10の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、ランダムアクセスメッセージのペイロードを処理した結果が、ペイロードの復号に成功することである。ここで、基地局は、ペイロードにおける指示に少なくとも部分的に基づいて、UEが追加のアップリンクデータを送信する必要があると決定してもよい。
【0103】
第12の態様では、単独でまたは第1から第11の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、成功ランダムアクセス応答中に含まれる。
【0104】
第13の態様では、単独でまたは第1から第12の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、指示が、バッファステータス報告(BSR)を介して提供される。
【0105】
第14の態様では、単独でまたは第1から第13の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、指示が、スケジューリング要求(SR)を介して提供される。
【0106】
第15の態様では、単独でまたは第1から第14の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEが、基準信号受信電力(RSRP)測定値、チャネル状態情報(CSI)報告、ビーム管理、サービス品質(QoS)処理、または測位関連測定値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、複数のUEにグループ化される。
【0107】
第16の態様では、単独でまたは第1から第15の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、フォールバックランダムアクセス応答に対応するリソースおよび成功ランダムアクセス応答に対応するリソースとは無関係の、リソースにおいて送信される。
【0108】
第17の態様では、単独でまたは第1から第16の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、フォールバックランダムアクセス応答および成功ランダムアクセス応答によって共有された、リソースのセットにおいて送信される。
【0109】
第18の態様では、単独でまたは第1から第17の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可のタイプの指示が、ランダムアクセス応答物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)のダウンリンク制御情報(DCI)フィールドにおいて送信される。
【0110】
第19の態様では、単独でまたは第1から第18の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可のタイプの指示が、ビットマップに少なくとも部分的に基づく。
【0111】
第20の態様では、単独でまたは第1から第19の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、DCIが、サイクリック冗長検査(CRC)に関連付けられる。ここで、CRCは、グループ無線ネットワーク一時識別子(RNTI)によってマスキングされてもよい。
【0112】
第21の態様では、単独でまたは第1から第20の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、ランダムアクセス応答PDCCHが、共通探索空間において送信される。
【0113】
図4は、プロセス400の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス400は、
図4に図示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス400のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
【0114】
図5は、本開示の様々な態様による、たとえば、UEによって実行される、例示的なプロセス500を示す図である。例示的なプロセス500は、UE(たとえば、UE120など)が、2ステップRACH手順のためのランダムアクセス応答に関連する動作を実行する一例である。
【0115】
図5に示すように、いくつかの態様では、プロセス500は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信すること(ブロック510)を含んでもよい。たとえば、UEは(たとえば、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)、上記で説明したように、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信してもよい。
【0116】
図5にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス500は、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を受信すること(ブロック520)を含んでもよい。たとえば、UEは(たとえば、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)、上記で説明したように、UEを含む複数のUEのための、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられた、ランダムアクセス応答を受信してもよい。
【0117】
図5にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス500は、アップリンクグループ許可に少なくとも部分的に基づいて、共有された時間周波数リソースのセット上でアップリンク通信を送信すること(ブロック530)を含んでもよい。たとえば、UEは(たとえば、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)、上記で説明したように、アップリンクグループ許可に少なくとも部分的に基づいて、共有された時間周波数リソースのセット上でアップリンク通信を送信してもよい。
【0118】
プロセス500は、以下でおよび/または本明細書の他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0119】
第1の態様では、アップリンクグループ許可が、基地局がペイロードの復号に失敗することに少なくとも部分的に基づいて、ランダムアクセス応答中に含まれる。
【0120】
第2の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、フォールバックランダムアクセス応答中に含まれる。
【0121】
第3の態様では、単独でまたは第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEが、UEに関連付けられたタイミングオフセット、またはUEのUEステータスに少なくとも部分的に基づいて、複数のUE中に含まれる。
【0122】
第4の態様では、単独でまたは第1から第3の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、複数のUEによって、他のランダムアクセスメッセージを送信するために使用されることになる、時間周波数リソースの共通セットと、変調およびコーディング方式(MCS)と、電力制御またはビーム管理のための共通情報と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)ホッピングフラグとを示す。
【0123】
第5の態様では、単独でまたは第1から第4の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、複数のUEのための復調基準信号(DMRS)リソース構成が、アップリンクグループ許可において明示的に示される。
【0124】
第6の態様では、単独でまたは第1から第5の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、複数のUEのための復調基準信号(DMRS)リソース構成が、基地局によって、複数のUEのために構成された、プリアンブルリソースインデックスとDMRSリソースインデックスとに関連付けられたマッピングルールによって、暗黙的に示される。
【0125】
第7の態様では、単独でまたは第1から第6の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEに関連付けられた、タイミングアドバンス(TA)コマンドと、UEに関連付けられた、一時セル無線ネットワーク一時識別子(TC-RNTI)とが、アップリンクグループ許可とは別個に受信される。
【0126】
第8の態様では、単独でまたは第1から第7の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、ランダムアクセス応答中に含まれた唯一のアップリンクグループ許可である。
【0127】
第9の態様では、単独でまたは第1から第8の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、ランダムアクセス応答中に含まれた複数のアップリンクグループ許可のうちの1つである。
【0128】
第10の態様では、単独でまたは第1から第9の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、ランダムアクセス応答が、別のUEのためのシングルUEアップリンク許可をさらに含む。
【0129】
第11の態様では、単独でまたは第1から第10の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEが追加のアップリンクデータを送信する必要があるという指示が、ペイロード中に含まれる。
【0130】
第12の態様では、単独でまたは第1から第11の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、成功ランダムアクセス応答中に含まれる。
【0131】
第13の態様では、単独でまたは第1から第12の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、指示が、バッファステータス報告(BSR)を介して提供される。
【0132】
第14の態様では、単独でまたは第1から第13の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、指示が、スケジューリング要求(SR)を介して提供される。
【0133】
第15の態様では、単独でまたは第1から第14の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、UEが、基準信号受信電力(RSRP)測定値、チャネル状態情報(CSI)報告、ビーム管理、サービス品質(QoS)処理、または測位関連測定値のうちの少なくとも1つに少なくとも部分的に基づいて、複数のUEにグループ化される。
【0134】
第16の態様では、単独でまたは第1から第15の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、フォールバックランダムアクセス応答に対応するリソースおよび成功ランダムアクセス応答に対応するリソースとは無関係の、リソースにおいて受信される。
【0135】
第17の態様では、単独でまたは第1から第16の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可が、フォールバックランダムアクセス応答および成功ランダムアクセス応答によって共有された、リソースのセットにおいて受信される。
【0136】
第18の態様では、単独でまたは第1から第17の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可のタイプの指示が、ランダムアクセス応答物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を監視することに少なくとも部分的に基づいて、ランダムアクセス応答PDCCHのダウンリンク制御情報(DCI)フィールドにおいて受信される。
【0137】
第19の態様では、単独でまたは第1から第18の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、DCIが、サイクリック冗長検査(CRC)に関連付けられる。ここで、CRCは、グループ無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を用いてデマスキングされてもよい。
【0138】
第20の態様では、単独でまたは第1から第19の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、DCIが、ランダムアクセス応答物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のリソース割当てを決定するために復号される。ここで、アップリンクグループ許可のタイプの指示は、ランダムアクセス応答PDSCHにおいて搬送されてもよい。
【0139】
第21の態様では、単独でまたは第1から第20の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、ランダムアクセス応答およびアップリンクグループ許可が復号される。
【0140】
第22の態様では、単独でまたは第1から第21の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、タイミングアドバンス(TA)、変調およびコーディング方式(MCS)、電力制御、ビーム管理、および時間周波数リソース割振りが、アップリンク通信を送信することに関連して適用される。
【0141】
図5は、プロセス500の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス500は、
図5に図示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス500のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
【0142】
図6は、本開示の様々な態様による、たとえば、基地局によって実行される、例示的なプロセス600を示す図である。例示的なプロセス600は、基地局(たとえば、基地局110など)が、2ステップランダムアクセス手順のためのランダムアクセス応答のための設計検討に関連する動作を実行する一例である。
【0143】
図6に示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUEのためのアップリンクグループ許可を構築することであって、複数のUEによって提供されたランダムアクセスメッセージのプリアンブルまたはペイロードが、基地局によって検出された、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUEのためのアップリンクグループ許可を構築すること(ブロック610)を含んでもよい。たとえば、基地局は(たとえば、送信プロセッサ220、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242などを使用して)、上記で説明したように、2ステップランダムアクセス手順を実行する複数のUE(たとえば、UE120)のためのアップリンクグループ許可を構築してもよい。いくつかの態様では、複数のUEによって提供されたランダムアクセスメッセージのプリアンブルまたはペイロードは、基地局によって検出された。
【0144】
図6にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信することであって、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信すること(ブロック620)を含んでもよい。たとえば、基地局は(たとえば、送信プロセッサ220、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242などを使用して)、上記で説明したように、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を送信してもよい。いくつかの態様では、ランダムアクセス応答は、アップリンクグループ許可と、アップリンクグループ許可のタイプの指示とを含む。
【0145】
プロセス600は、以下でおよび/または本明細書の他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0146】
第1の態様では、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可のステータスを含み、ステータスが、ランダムアクセス応答中に含まれたアップリンクグループ許可の数を識別する情報、またはアップリンクグループ許可のタイプの指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0147】
第2の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、アップリンクグループ許可のタイプの指示が、ランダムアクセス応答PDCCHのDCIフィールドにおいて送信される。
【0148】
第3の態様では、単独でまたは第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可のタイプの指示が、ビットマップに少なくとも部分的に基づく。
【0149】
第4の態様では、単独でまたは第1から第3の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、DCIが、CRCに関連付けられ、CRCが、グループRNTIによってマスキングされる。
【0150】
第5の態様では、単独でまたは第1から第4の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、ランダムアクセス応答PDCCHが、共通探索空間において送信される。
【0151】
図6は、プロセス600の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス600は、
図6に図示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス600のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
【0152】
図7は、本開示の様々な態様による、たとえば、UEによって実行される、例示的なプロセス700を示す図である。例示的なプロセス700は、UE(たとえば、UE120など)が、2ステップランダムアクセス手順のためのランダムアクセス応答のための設計検討に関連する動作を実行する一例である。
【0153】
図7に示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信すること(ブロック710)を含んでもよい。たとえば、UEは(たとえば、送信プロセッサ264、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)、上記で説明したように、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信してもよい。
【0154】
図7にさらに示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信した後、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信することであって、ランダムアクセス応答が、UEを含む複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含み、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可のタイプの指示を含む、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信すること(ブロック720)を含んでもよい。たとえば、UEは(たとえば、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)、上記で説明したように、ランダムアクセスメッセージのプリアンブルおよびペイロードを送信した後、2ステップランダムアクセス手順に関連付けられたランダムアクセス応答を受信してもよい。いくつかの態様では、ランダムアクセス応答は、UEを含む複数のUEのためのアップリンクグループ許可を含み、ランダムアクセス応答は、アップリンクグループ許可のタイプの指示を含む。
【0155】
プロセス700は、以下でおよび/または本明細書の他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでもよい。
【0156】
第1の態様では、ランダムアクセス応答が、アップリンクグループ許可のステータスを含み、ステータスが、ランダムアクセス応答中に含まれたアップリンクグループ許可の数を識別する情報、またはアップリンクグループ許可のタイプの指示のうちの少なくとも1つを含む。
【0157】
第2の態様では、単独でまたは第1の態様と組み合わせて、アップリンクグループ許可のタイプの指示が、ランダムアクセス応答PDCCHのDCIフィールドにおいて受信される。
【0158】
第3の態様では、単独でまたは第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、アップリンクグループ許可のタイプの指示が、ビットマップに少なくとも部分的に基づく。
【0159】
第4の態様では、単独でまたは第1から第3の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、DCIが、CRCに関連付けられ、CRCが、グループRNTIによってマスキングされる。
【0160】
第5の態様では、単独でまたは第1から第4の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、ランダムアクセス応答PDCCHが、共通探索空間において受信される。
【0161】
図7は、プロセス700の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス700は、
図7に図示されるブロックと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なるように配置されたブロックを含んでもよい。追加または代替として、プロセス700のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてもよい。
【0162】
上記の開示は、例示および説明を提供するものであり、網羅的なものでも、または態様を開示された厳密な形態に限定するものでもない。修正および変形が、上記の開示に照らして行われてもよく、または態様の実践から獲得されてもよい。
【0163】
本明細書で使用する「構成要素」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして広く解釈されるものとする。本明細書で使用するとき、プロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装される。
【0164】
本明細書で使用する「しきい値を満たすこと」は、文脈に応じて、値がしきい値よりも大きいこと、しきい値以上であること、しきい値未満であること、しきい値以下であること、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指す場合がある。
【0165】
本明細書で説明するシステムおよび/または方法は、様々な形態のハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装されてもよいことは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動について、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書で説明した。ソフトウェアおよびハードウェアは、本明細書での説明に少なくとも部分的に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計されることが可能であることを理解されたい。
【0166】
特徴の特定の組合せが特許請求の範囲において記載され、かつ/または本明細書の中で開示されても、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。実際には、これらの特徴の多くが、特許請求の範囲において具体的に記載されない方法で、および/または本明細書で開示されない方法で組み合わせられてもよい。以下に列挙する各従属クレームは、1つのクレームのみに直接従属する場合があるが、様々な態様の開示は、クレームセットの中のあらゆる他のクレームと組み合わせた各従属クレームを含む。項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含むそれらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-c、ならびに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(たとえば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、およびc-c-c、または、a、b、およびcの任意の他の順序)を包含するものとする。
【0167】
本明細書で使用する要素、行為、または命令はいずれも、そのように明示的に説明されない限り、重要または不可欠であるものと解釈されるべきではない。また、本明細書で使用する冠詞“a"および“an"は、1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてもよい。さらに、本明細書で使用する「セット」および「グループ」という用語は、1つまたは複数の項目(たとえば、関連する項目、関連しない項目、関連する項目と関連しない項目の組合せなど)を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてもよい。1つのみの項目が意図される場合、「1つのみの」という句または同様の言葉が使用される。また、本明細書で使用する「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンド用語であるものとする。さらに、「に基づいて」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものとする。
【符号の説明】
【0168】
100 ワイヤレスネットワーク
102a マクロセル
102b ピコセル
102c フェムトセル
110 BS、基地局
110b、110c BS
110a BS、マクロBS
110d BS、中継局
120、120a、120b、120c、120d、120e UE
130 ネットワークコントローラ
200 設計
212、262 データソース
220、264 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
232 変調器、復調器
232a~232t 変調器(MOD)、変調器
234、234a~234t、252a~252r アンテナ
236、256 MIMO検出器
238、258 受信プロセッサ
239、260 データシンク
240、280、290 コントローラ/プロセッサ
242、282、292 メモリ
244、294 通信ユニット
246 スケジューラ
254 復調器
254a~254r 復調器(DEMOD)、復調器、変調器
266 TX MIMOプロセッサ