(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】販売方法、販売装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241106BHJP
【FI】
G06Q30/0601 338
(21)【出願番号】P 2022134710
(22)【出願日】2022-08-26
(62)【分割の表示】P 2019130445の分割
【原出願日】2019-07-12
【審査請求日】2022-09-21
【審判番号】
【審判請求日】2024-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】504440133
【氏名又は名称】株式会社ポケモン
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】京塚 彰
【合議体】
【審判長】松田 直也
【審判官】下林 義明
【審判官】梶尾 誠哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-217132(JP,A)
【文献】特開2013-125490(JP,A)
【文献】特開2002-352311(JP,A)
【文献】特開2013-167961(JP,A)
【文献】特開2008-287680(JP,A)
【文献】特開平06-152773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御
部を備える
複数の販売装置により商品を販売する販売方法であって、
前記制御部を、
第1販売装置
及び第2販売装置にて購入を希望する
複数の商品の指定を受け付ける受付手段と、
前記第1販売装置または前記第2販売装置のいずれか一方において、他方の販売装置で指定を受け付けた商品を含む前記複数の商品を決済する決済手段と、
前記第1販売装置および第2販売装置の少なくとも一方が、前記指定された商品の排出を行う排出手段、として機能させる、販売方法。
【請求項2】
前記第1販売装置および第2販売装置の両方において、前記決済手段で決済された複数の商品についての在庫を排出する、請求項1に記載の販売方法。
【請求項3】
前記第1販売装置または前記第2販売装置において、当該一方の販売装置では販売していないが他方の販売装置では販売している商品の指定を受け付ける、請求項1に記載の販売方法。
【請求項4】
記憶部をさらに備え、
前記記憶部は、複数の販売装置を利用する第1のユーザと第2のユーザを関連付けて記憶する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の販売方法。
【請求項5】
前記記憶部に、前記第1のユーザと前記第2のユーザが関連付けて記憶されている場合、
前記第1販売装置において、前記第1のユーザから商品の指定を受け付け、
前記第2販売装置において、前記第2のユーザによる前記指定された商品の決済を行う、請求項4に記載の販売方法。
【請求項6】
前記記憶部に、前記第1のユーザと前記第2のユーザが関連付けて記憶されている場合、
前記第1販売装置において、前記第1のユーザから商品の指定を受け付け、
前記第1販売装置および前記第2販売装置の少なくとも一方が、前記指定された商品の排出を行う、請求項4または請求項5に記載の販売方法。
【請求項7】
制御
部を備え、商品を販売するための販売装置であって、
前記制御部を、
第1販売装置
及び第2販売装置にて購入を希望する
複数の商品の指定を受け付ける受付手段と、
前記第1販売装置または前記第2販売装置のいずれか一方において、他方の販売装置で指定を受け付けた商品を含む前記複数の商品を決済する決済手段と、
前記第1販売装置および第2販売装置の少なくとも一方が、前記指定された商品の排出を行う排出手段、として機能させる、販売装置。
【請求項8】
プロセッ
サを備える販売装置により商品を販売するためのプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
第1販売装置
及び第2販売装置にて購入を希望する
複数の商品の指定を受け付けるステップと、
前記第1販売装置または前記第2販売装置のいずれか一方において、他方の販売装置で指定を受け付けた商品を含む前記複数の商品を決済するステップと、
前記第1販売装置および第2販売装置の少なくとも一方が、前記指定された商品の排出を行うステップと、を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、販売方法、販売装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信機能を搭載する販売装置はある。例えば、特許文献1には、自動販売機とユーザの携帯通信端末とを接続し、携帯通信端末のユーザが自動販売機に近付いた場合、自動販売機に関する情報を携帯通信端末に配信することで、自動販売機に意識を向けさせることは開示された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、自動販売機に収納できる商品の総量には限りがあるため、自動販売機に未入荷又は在庫がなく、ユーザが欲しいものを購入できないことが起こり得る。例えば特許文献1の発明には、ユーザは付近に設置されている自動販売機に関する情報を受信し、当該自動販売機へ移動したとしても、購入を希望する商品が売り切れてしまい、購入できない恐れがある。
【0005】
また、自動販売機で購入することのユーザの体験が単調であると、ユーザがあえて自動販売機へ移動して購入する動機付けを得られにくくなるおそれもある。
【0006】
そこで、ユーザの満足感を高めて新たな購買体験を提供する技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施の形態によると、販売装置により商品を販売する販売方法が提供される。販売装置は、制御部と、記憶部とを備える。販売方法は、制御部が、ユーザが販売装置で購入することができるか否かにかかわらず、ユーザから、購入を希望する商品の指定を受け付ける第1ステップと、ユーザに対し、別の購入手段で当該商品を購入することを促すための通知をする第2ステップと、別の購入手段で当該商品が購入されることにより、ユーザに報酬を付与する第3ステップと、を実行する。
【0008】
一実施の形態によると、商品を販売するための販売装置が提供される。販売装置は、制御部と、記憶部とを備える。販売装置は、制御部が、ユーザが販売装置で購入することができるか否かにかかわらず、ユーザから、購入を希望する商品の指定を受け付ける第1ステップと、ユーザに対し、別の購入手段で当該商品を購入することを促すための通知をする第2ステップと、別の購入手段で当該商品が購入されることにより、ユーザに報酬を付与する第3ステップと、を実行する。
【0009】
一実施の形態によると、販売装置により商品を販売するためのプログラムが提供される。販売装置は、プロセッサと、メモリとを備える。プログラムは、プロセッサに、ユーザが販売装置で購入することができるか否かにかかわらず、ユーザから、購入を希望する商品の指定を受け付ける第1ステップと、ユーザに対し、別の購入手段で当該商品を購入することを促すための通知をする第2ステップと、別の購入手段で当該商品が購入されることにより、ユーザに報酬を付与する第3ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、ユーザの満足感を高めて新たな購買体験を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1の実施形態における販売システムの全体の構成を示す図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態における販売装置の構成を示す図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態における端末装置の構成を示す図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態におけるサーバの構成を示す図である。
【
図5】本発明の第1の実施形態における販売装置情報データベース、ユーザ情報データベースの一例を示す図である。
【
図6】本発明の第1の実施形態における販売装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の第1の実施形態における販売装置及び端末装置の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0013】
<第1の実施の形態>
<1 販売システム1の全体の構成>
図1は、本実施形態に係る販売システム1の全体の構成を示す図である。
【0014】
販売システム1は、複数の販売装置と、ユーザの端末装置と、サーバとを接続することにより、ユーザが指定している商品を販売するためのシステムである。
図1に示すように、販売システム1は、複数の販売装置(
図1では販売装置10Aおよび販売装置10Bを示している。以下、総称して「販売装置10」ということもある)と、端末装置20と、サーバ30とを含む。販売装置10と、端末装置20と、サーバ30とは、互いに通信可能に接続されている。
【0015】
販売装置10は、例えば、空港、高速道路のサービスエリア等の、不特定多数の人が各地へ移動する際に利用する施設に設置される。よって、販売装置10は、旅行客等に利用され得る。これに限らず、販売装置10は、ショッピングモール、商業ビル等の商業施設に設置してもよい。よって、販売装置10は、当該商業施設で買い物をすること、サービスの提供を受けること等を目的として当該商標施設を来訪した顧客によって利用され得る。また、販売装置10は、オフィスフロア、屋外等に設置されていてもよい。よって、販売装置10は、オフィスフロア等で勤務する従業員、屋外を移動する顧客等によって利用され得る。
【0016】
図1に販売装置10として示すように、販売装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、商品供給機構駆動部17と、プロセッサ19とを備える。また、販売装置10は、ユーザから現金の投入を受け付けるための受付機構、ユーザが商品を販売装置10から取り出すための排出口、電源装置等を有する。
【0017】
通信IF12は、販売装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。例えば、販売装置10がビーコン信号を出力する場合に、ビーコン信号に応答した端末装置20と通信IF12を介して通信し、端末装置20から信号を受信する。
【0018】
入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、物理的なボタン等)である。
【0019】
出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0020】
例えば、販売装置10は、ユーザに商品の情報を提示しつつ、ユーザから商品の指定を受け付けるためのタッチスクリーン(入力装置13がタッチパネル、出力装置14がディスプレイ)を備える。
【0021】
メモリ15は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0022】
記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0023】
商品供給機構駆動部17は、プロセッサ19の制御により、ユーザが指定した商品を在庫から取り出して排出口へと移動させる機構を駆動させる。
【0024】
光学読み取り機構18は、光学的に情報を取得するための機構であり、例えば、スキャナ、カメラ、赤外線センサ等である。
【0025】
例えば、光学読み取り機構18がカメラである場合、販売装置10は、カメラの撮影画像を画像解析することにより、販売装置10から一定距離内にユーザが接近したことを検出する。この場合、販売装置10は、撮影画像を画像解析することにより、予め登録されたユーザ(例えば、ユーザが、ユーザの顔の撮影画像を予め登録する)を特定することとしてもよい。
【0026】
また、例えば、光学読み取り機構18がスキャナである場合、販売装置10は、ユーザが交通サービスを利用するためのチケット、証明書類等をスキャンすることで、ユーザの国籍、ユーザの住所、ユーザの移動先等の情報を取得することができる。例えば、販売装置10は、光学読み取り機構18により、ユーザの航空券(搭乗便名、搭乗時刻、搭乗ゲート等が記載される)、ユーザのパスポート等を読みとることで、これらユーザに関する情報を取得することができる。
【0027】
プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0028】
サーバ30は、通信IF32と、入出力IF33と、メモリ35と、ストレージ36と、プロセッサ39とを備える。
【0029】
通信IF32は、サーバ30が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。
【0030】
入出力IF33は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
【0031】
メモリ35は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0032】
ストレージ36は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。
【0033】
プロセッサ39は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。
【0034】
販売装置10は、上記のように通信機能を搭載する。以下の説明では、販売装置10について、特定のコンテンツに関連する商品を販売する自動販売機を一例として説明する。
【0035】
コンテンツとしては、例えば、(i)ゲームプログラム等のプログラムが実行されることにより提供されるコンテンツ、(ii)主として静止画により提供されるコンテンツ(漫画等)、(iii)主として映像により提供されるコンテンツ(アニメーション、映画等)、(iv)主として文字により構成されるコンテンツ(ライトノベル等)等がある。
【0036】
コンテンツに関連する商品としては、これらコンテンツに登場するキャラクタのぬいぐるみ、キャラクタがコンテンツにおいて使用しているグッズ等の玩具などがある。
【0037】
この他に、販売装置10は、コンテンツを利用するための権利(プリペイドカード等)、端末装置または端末装置を利用するための商品(メモリカード、SIM(Subscriber Identity Module Card)カード、モバイルルータ等。これら商品にキャラクターコンテンツが関連付けられていることもある)、また、飲料、お菓子やインスタント食品等の、飲食に関する生活必需品、その他の商品を販売する自動販売機であってもよい。
【0038】
販売装置10は、例えば、近距離無線通信によって端末装置20に接続され、例えば、Bluetooth(登録商標)通信、BLE(Bluetooth Low Energy)通信、NFC(Near field communication)(登録商標)、またはWiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)通信などで接続される。ユーザは販売装置10に現金を投入することにより商品を購入することができるし、電子マネーを利用して商品を購入することもできる。
【0039】
端末装置20は、各ユーザが操作する装置である。端末装置20は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の端末装置などにより実現される。この他に、端末装置20は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであるとしてもよい。
【0040】
端末装置20は、ネットワークを介してサーバ30と通信可能に接続される。端末装置20は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ等の通信機器と通信することによりネットワークに接続される。
【0041】
サーバ30は、各販売装置の情報及びユーザの情報を管理し、ネットワークに接続されたコンピュータであり、例えばPCやサーバ装置等が挙げられる。サーバ30と販売装置10とは、端末装置20を介して接続してよいし、ネットワークを介して接続してもよい。
【0042】
なお、販売システム1におけるネットワークは、有線または無線ネットワークにより構成され、例えば、携帯電話網や、PHS(Personal Handy-phone System)網、無線LAN(Local Area Network)、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G、Wi-SUN(Wireless Smart Utility Network)、LoRaWAN等のLPWA(Low Power Wide Area Network)、WiMax(登録商標)、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)等に準拠したネットワークが挙げられる。
【0043】
<1.1 販売装置の構成>
図2は、実施の形態1の販売システム1を構成する販売装置10の機能的な構成を示す図である。
図2に示すように、販売装置10は、無線通信部101と、記憶部102と、制御部103とを備える。
【0044】
無線通信部101は、販売装置10が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0045】
記憶部102は、販売装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部102は、自機の販売装置に関する自機情報181を記憶する。当該自機情報181は、自機の販売装置の装置ID、設置場所、自機で販売している商品の在庫情報、販売履歴などを含む。
【0046】
制御部103は、販売装置10のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。
【0047】
受信制御モジュール1041は、販売装置10が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0048】
送信制御モジュール1042は、販売装置10が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0049】
指定受付モジュール1043は、販売装置10で購入することができるか否かにかかわらず、ユーザから、購入を希望する商品の指定を受け付ける。
【0050】
自機在庫照合モジュール1044は、指定された商品が自機で販売可能かどうかを確認するように、指定された商品の種類及び数量を、記憶部102に記憶されている自機情報181と照合する。
【0051】
金銭処理モジュール1045は、現金または電子マネーの受付処理及び釣銭の払戻処理を制御する。
【0052】
商品払出モジュール1046は、ユーザが指定した商品の払出処理を行う。
【0053】
通知モジュール1047は、指定された商品が自機で購入できない場合、ユーザに対し、別の購入手段で当該商品を購入する旨の情報を通知する。
【0054】
<1.2 端末装置の構成>
図3は、実施の形態1の販売システム1を構成する端末装置20のブロック図である。
図3に示すように、端末装置20は、複数のアンテナ(アンテナ211、アンテナ212)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部221、第2無線通信部222)と、操作受付部230(タッチ・センシティブ・デバイス231およびディスプレイ232を含む)と、音声処理部240と、マイク241と、スピーカ242と、位置情報センサ250と、カメラ260と、記憶部280と、制御部290と、を含む。端末装置20は、
図3では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリ、バッテリから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路など)も有している。
図2に示すように、端末装置20に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0055】
アンテナ211は、端末装置20が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ211は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部221へ与える。
【0056】
アンテナ212は、端末装置20が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ212は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部222へ与える。
【0057】
第1無線通信部221は、端末装置20が他の無線機器と通信するため、アンテナ211を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第2無線通信部222は、端末装置20が他の無線機器と通信するため、アンテナ212を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1無線通信部221と第2無線通信部222とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。第1無線通信部221と第2無線通信部222とは、端末装置20が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部290へ与える。
【0058】
操作受付部230は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部230は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス231と、ディスプレイ232とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス231は、端末装置20のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス231は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス231は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部290へ出力する。
【0059】
ディスプレイ232は、制御部290の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ232は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0060】
音声処理部240は、音声信号の変復調を行う。音声処理部240は、マイク241から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部290へ与える。また、音声処理部240は、音声信号をスピーカ242へ与える。音声処理部240は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク241は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部240へ与える。スピーカ242は、音声処理部240から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置20の外部へ出力する。
【0061】
位置情報センサ250は、端末装置20の位置を検出するセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。GPSモジュールは、衛星測位システムで用いられる受信装置である。衛星測位システムでは、少なくとも3個または4個の衛星からの信号を受信し、受信した信号に基づいて、GPSモジュールが搭載される端末装置10の現在位置を検出する。なお、端末装置20の位置を検出する方法は、この位置情報センサ250の出力結果を取得する場合に限られない。この他に、端末装置20が無線基地局と通信し、当該無線基地局から受信した信号に基づいて端末装置20の位置を検出してもよい。また、端末装置20が販売装置10と通信し、当該販売装置10から受信した信号(販売装置10を識別する情報等)に基づいて、または、販売装置10によって提示される情報を端末装置20が読み取る(販売装置10に表示されるコードを端末装置20のカメラ260の撮影画像により読み取る等)ことにより、端末装置20の位置を検出してもよい。
【0062】
カメラ260は、受光素子により光を受光して、撮影画像として出力するためのデバイスである。カメラ260は、例えば、カメラ260から撮影対象までの距離を検出できる深度カメラである。
【0063】
記憶部280は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置20が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部280は、ユーザ情報281と、ゲームプログラム282とを記憶する。
【0064】
ユーザ情報281は、ユーザを識別するユーザID、ユーザの属性情報、購入履歴などを含む。ユーザの属性情報としては、例えば、ユーザの年齢、性別、住所、国籍、移動先等を含む。
【0065】
また、ユーザ情報281は、ユーザがゲーム、漫画、アニメーション等のコンテンツを利用する場合に、ユーザの属性情報として、当該コンテンツをユーザが利用するのに用いられるデータを含む。例えば、コンテンツがゲームの場合、ユーザ情報281は、ゲームプログラム282に基づくゲームをユーザが実行することでユーザが獲得したゲームコンテンツの情報、ゲームプレイの履歴の情報等を含む。ユーザが獲得したゲームコンテンツの情報には、例えば、ユーザがゲームプレイをすることにより獲得したキャラクタ、ゲームアイテム等の情報を含む。また、コンテンツが漫画(電子書籍等)、または、アニメーション等の映像コンテンツである場合、ユーザ情報281は、ユーザがどのコンテンツを所有しているかを示す情報(ユーザが購入した電子書籍等の購入履歴など)、または、ユーザが視聴したことがあるコンテンツの情報等を含む。なお、これらユーザが獲得したゲームコンテンツの情報等は、端末装置20で保持する場合に限られず、サーバ30等において管理されることとしてもよい。
【0066】
ゲームプログラム282は、端末装置20において実行されることにより、ユーザにゲームを提供するためのプログラムである。
【0067】
制御部290は、記憶部280に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置20の動作を制御する。制御部290は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部290は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部291と、送受信部292と、データ処理部293と、通知制御部294としての機能を発揮する。
【0068】
入力操作受付部291は、タッチ・センシティブ・デバイス231等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部291は、タッチ・センシティブ・デバイス231に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0069】
送受信部292は、端末装置20が、サーバ30等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0070】
データ処理部293は、端末装置20が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0071】
通知制御部294は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部294は、表示画像をディスプレイ232に表示させる処理、音声をスピーカ242に出力させる処理、振動をカメラ260に発生させる処理等を行う。
【0072】
<1.3 サーバ30の構成>
図4は、サーバ30の機能的な構成を示す図である。
図4に示すように、サーバ30は、通信部301と、記憶部302と、制御部303としての機能を発揮する。
【0073】
通信部301は、サーバ30が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0074】
記憶部302は、サーバ30が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部302は、販売装置情報データベース381と、ユーザ情報データベース382等を記憶する。
【0075】
販売装置情報データベース381は、販売システム1における各販売装置の情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
ユーザ情報データベース382は、販売システム1における各ユーザの情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0076】
制御部303は、サーバ30のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして示す機能を発揮する。
【0077】
受信制御モジュール3041は、サーバ30が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0078】
送信制御モジュール3042は、サーバ30が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0079】
販売装置情報照合モジュール3043は、販売装置10にて指定された商品の種類及び数量を、記憶部302に記憶されている販売装置情報と照合する。
【0080】
報酬付与モジュール3044は、ユーザへの報酬付与処理を制御する。
【0081】
<2 データ構造>
図5は、サーバ30が記憶する販売装置情報データベース381、ユーザ情報データベース382のデータ構造を示す図である。
【0082】
<2.1 販売装置情報データベース>
販売装置情報データベース381は、販売システム1における各販売装置の情報を保持するためのデータベースである。具体的には、販売システム1における各販売装置10A、10Bは、所定のタイミングでそれぞれの自機情報をサーバに通知する。そして、サーバは、通知内容に基づき、各販売装置の情報を管理する。
【0083】
図5に示すように、販売装置情報データベース381のレコードのそれぞれは、項目「装置ID」と、項目「設置場所」と、項目「商品在庫リスト」と、項目「販売履歴」等を含む。具体的に、項目「商品在庫リスト」は、項目「種類」と、項目「在庫数」と、項目「取置情報」とを含む。
【0084】
項目「装置ID」は、それぞれの販売装置を識別する情報である。
項目「設置場所」は、それぞれの販売装置が設置されている位置を示す情報である。販売装置が設置されている位置を示す情報には、例えば、販売装置が設置される施設の名称、当該施設における販売装置の位置(ビルの階層、フロアにおける位置等)等の情報が含まれることとしてもよい。また、販売装置が設置されている位置を示す情報には、緯度及び経度からなる座標が含まれることとしてもよい。
【0085】
項目「商品在庫リスト」は、それぞれの販売装置の在庫情報を示す情報である。具体的には、項目「種類」は、それぞれの販売装置で販売している商品の種類を示し、項目「在庫数」は、それぞれの販売装置で販売している各種類の商品の数を示し、項目「取置情報」は、それぞれの販売装置で取り置きされた商品の種類及び数を示している。例えば、販売装置は、在庫として存在する商品であっても、特定のユーザのために当該商品を取り置くための指示を受け付ける。例えば、販売装置は、特定のユーザがキャラクターグッズを販売装置で購入できるよう(在庫切れで購入できないことがないよう)、当該特定のユーザの情報と対応付けて、取り置きする商品の情報を保持する。これにより、販売装置は、当該取り置きをしている特定のユーザではなく他のユーザに販売する商品の数量として、項目「在庫数」から、項目「取置情報」に示される数を除いた数量(取り置きをしているユーザ以外に販売装置が販売可能な商品の数量=「在庫数」に示される数 - 「取置情報」に示される数)を管理する。
【0086】
項目「販売履歴」は、それぞれの販売装置で販売された商品の種類、数、販売日時などを示す情報である。
【0087】
販売装置情報データベース381により、各販売装置で購入できる商品の種類や数、各販売装置の基本情報や販売状況を把握することができる。
【0088】
<2.2 ユーザ情報データベース>
ユーザ情報データベース382は、販売システム1を利用している各ユーザの情報を保持するためのデータベースである。具体的には、販売システム1における各端末装置20は、サーバ30と接続されたときにそれぞれのユーザ情報をサーバに通知する。そして、サーバは、通知内容に基づき、各ユーザの情報を管理する。
【0089】
ユーザ情報データベース382のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「属性情報」と、項目「購入履歴」等を含む。具体的に、項目「属性情報」は、項目「年齢」と、項目「性別」と、項目「住所」、項目「移動先」とを含む。
【0090】
項目「ユーザID」は、それぞれのユーザを識別する情報である。
【0091】
項目「属性情報」は、例えばユーザの年齢、性別、住所、移動先等、ユーザの属性を示す情報である。
【0092】
項目「購入履歴」は、ユーザが商品を購入した場合、購入の日時、購入した商品の種類や数、利用した販売装置の装置IDなどを示す情報である。
【0093】
ユーザ情報データベース382により、それぞれのユーザの基本情報及び購入履歴を把握することができる。
【0094】
<3 処理フロー>
以下、販売装置により商品を販売する販売方法について説明する。
【0095】
図6は、本発明の第1の実施形態における販売システム1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。販売システム1は、複数の販売装置である第1販売装置10A、第2販売装置10Bと、端末装置20と、サーバ30とを備える。なお、販売装置(第1販売装置10A、第2販売装置10B)は、販売装置を利用するユーザを特定するための情報を、ユーザが保持する端末装置20と販売装置とが通信すること等により取得するものとして説明するが、ユーザを特定するための情報を販売装置が取得しないこととしてもよい。
【0096】
ステップS601Aにおいて、第1販売装置10Aは、ユーザが第1販売装置10Aで購入できるか否かにかかわらず、複数の商品をユーザに提示する。具体的には、第1販売装置10Aは、第1販売装置10Aに在庫がない商品であるにもかかわらず、ユーザに対して、当該商品を、購入の対象として提示する。また、第1販売装置10Aは、第1販売装置10Aにおいて商品の在庫があっても、当該商品が他のユーザによって取り置きされており、ユーザに対して販売できる数量が無いにもかかわらず、当該商品を、購入の対象としてユーザに提示する。
【0097】
ステップS603Aにおいて、第1販売装置10Aは、ユーザから、購入を希望する商品の指定を受け付ける。
【0098】
ステップS605Aにおいて、第1販売装置10Aは、ユーザが指定した商品が、ユーザに対して販売可能であるか否かを判断する。第1販売装置10Aは、ユーザが指定した商品と、当該商品についてユーザに販売可能な数量とを比較する。また、第1販売装置10Aは、ユーザが指定した商品が、取り置きされている商品である場合に、当該取り置きをしているユーザの識別情報と、第1販売装置を利用するユーザを特定するための情報とを比較して、取り置きしている商品を提供できるユーザ(商品を販売できるユーザ)であるか判断する。第1販売装置10Aは、第1販売装置で販売可能である場合に、ステップS607Aの処理を行い、そうでない場合に、ステップS609Aの処理を行う。
【0099】
ステップS607Aにおいて(ステップS605AでYESの場合)、第1販売装置10Aは、ユーザが指定した商品を、第1販売装置10Aから排出し、第1販売装置10Aの在庫の情報を更新する。すなわち、ユーザが指定した商品であって、第1販売装置10Aから排出した商品については、在庫情報に示される当該商品の在庫数を、商品を排出した数量に応じて減算する。第1販売装置10Aは、在庫の情報を更新したことに応答して、(または、予め定めた周期が到来するごとに、)在庫の情報をサーバ30へ送信する。
【0100】
ステップS631において、サーバ30は、各販売装置の在庫の情報を受信して、サーバ30で管理する各販売装置の在庫の情報を更新する。
【0101】
ステップS609Aにおいて(ステップS605AでNOの場合)、第1販売装置10Aは、ユーザが指定した商品をユーザが購入できるようにするための別の購入手段を問い合わせる。例えば、第1販売装置10Aは、サーバ30と通信し、ユーザが指定した商品を入手できる別の販売装置の情報を問い合わせる。
【0102】
ステップS633において、サーバ30は、第1販売装置10Aから、ユーザが指定した商品をユーザが購入するための別の購入手段の問い合わせを受け付ける。サーバ20は、当該問い合わせを受け付けたことに応答して、販売装置情報データベース381を参照することにより、当該商品の在庫を有する別の販売装置(第2販売装置10B)を特定する。また、サーバ20は、商品を販売しているウェブサイトにおいて、ユーザが指定した商品を購入することができるか、在庫の情報を照合する。サーバ20は、別の購入手段として、在庫を有する別の販売装置の情報、商品を販売しているウェブサイトの情報等を、第1販売装置10Aへ応答する。
【0103】
ステップS611Aにおいて、第1販売装置10Aは、ユーザに対し、ユーザが指定した商品について、別の購入手段で購入するよう促す通知を行う。具体的には、第1販売装置10Aは、別の販売装置で購入するよう促す通知と、インターネットを介して特定のウェブサイトにアクセスすることで購入するよう促す通知等を行う。第1販売装置10Aは、ユーザが指定した商品の在庫がある別の販売装置(第2販売装置10B)をユーザに提示する場合に、当該別の販売装置の設置個所の情報に基づいて、ユーザに対し、当該別の販売装置まで移動して購入することを促すか否かを判断してもよい。例えば、当該別の販売装置が、第1販売装置10Aから一定距離内にあるか、または、第1販売装置10Aと同施設または近郊の施設にある場合に、ユーザに対し、当該別の販売装置まで移動して購入することを促す通知をすることとしてもよい。
【0104】
ここで、第1販売装置10Aが、ユーザが別の購入手段で購入するよう促す通知をすることには、ユーザが当該別の購入手段で購入することにより、ユーザに対し報酬を付与することを通知することを含むこととしてもよい。
【0105】
ユーザに対する報酬としては、例えば、ユーザが利用しているコンテンツに関連する報酬であるとしてもよい。例えば、当該コンテンツがゲームである場合、ユーザが利用しているコンテンツに関連する報酬として、ゲームプレイで利用できるゲームオブジェクト、ゲームプレイをするための利用権、ゲーム中に消費することができる仮想通貨、ゲームプレイでは通常得られないゲームオブジェクト、ゲームプレイで参照されるゲームパラメータを変更できること(例えば、キャラクタを獲得できる確率が上がる効果が一定時間にわたって得られる等)、所定のゲーム単位をプレイできるようになること等の報酬をユーザに付与することとしてもよい。ここで、ユーザに付与する報酬には、ユーザがステップS603Aで購入を希望するとして指定を受け付けた商品に関連するキャラクタがある場合(例えば、商品として、あるゲームキャラクタのぬいぐるみを販売する場合)、当該キャラクタに関連する報酬(当該キャラクタに関するゲームオブジェクト、当該キャラクタをゲームプレイにより入手できる確率が上昇する効果等)が含まれることとしてもよい。
【0106】
また、報酬は、ユーザが利用しているコンテンツにおいてユーザに提供される課題であってもよい。例えば、当該コンテンツがゲームである場合、報酬として、ユーザに所定のゲーム課題(ミッション等とも称される)を提供する。これらゲーム課題について、ユーザがゲームプレイにより達成することにより、ゲーム課題に応じたゲームアイテム等をユーザが獲得することができる。
【0107】
このような報酬は、様々な方法でユーザに付与される。
【0108】
例えば、販売装置10または端末装置20が通信することにより、データ、パラメータ等の形態でユーザに報酬が付与されることとしてもよい。具体的には、販売装置10または端末装置20がサーバ30と通信することにより、ユーザのゲームアカウントと対応付けてゲームアイテム等の報酬がユーザに付与されることとしてもよい。
【0109】
この他に、報酬として、報酬内容を特定するための情報をユーザに付与し、ユーザが当該情報を用いて報酬を獲得することとしてもよい。例えば、コードデータをユーザに付与して端末装置20に記憶させる。端末装置20は、コードデータにより読み取られる情報に基づいて通信等することにより、当該コードデータを読み取ったことを端末装置20またはサーバ30に記憶させることができる。端末装置20またはサーバ30は、端末装置20が当該コードデータを読み取ったことに応答して、ユーザに報酬を付与する。
【0110】
この他に、報酬は、クーポン券、商品、コード情報が記載された媒体など、物品の形態でユーザに付与されることとしてもよい。例えば、販売装置10が、これら報酬としての物品を、商品供給機構駆動部17によりユーザに提供することとしてもよい。
【0111】
また、報酬は、位置情報に関連するものであってもよい。例えば、報酬は、ゲームにおいて所定の位置情報と関連付けてゲーム課題が提供される、ユーザが当該所定の位置情報に移動することで利用できるゲームオブジェクトが登場する、等としてもよい。例えば、ゲームにおいて、現実世界の第2販売装置10Bの位置と対応付けて、ユーザが当該位置から一定距離以内に接近することにより、ゲームアイテム等を獲得することができるゲームオブジェクトをユーザに提供することとしてもよい。
【0112】
ステップS613Aにおいて、第1販売装置10Aは、ユーザから、当該別の購入手段で商品を購入することを了承する操作を受け付けた場合に、サーバ20へ、ユーザが別の購入手段で購入することを了承する操作を行ったことを通知する。
【0113】
ステップS635において、サーバ20は、ユーザが指定した商品について、在庫を取り置くことと、当該ユーザの情報とを、別の購入手段を管理するコンピュータ装置へ送信する。例えば、サーバ20は、別の購入手段として、ユーザが指定した商品を販売することができる第2販売装置10Bに、在庫を取り置くことと、ユーザの情報とを送信するとする。
【0114】
ステップS615Bにおいて、第2販売装置10Bは、サーバ20から、在庫を取り置く商品と、商品を購入するユーザの情報とを受信する。第2販売装置10Bは、ユーザが第1販売装置10Aで指定した商品を、当該ユーザが購入できるようにするために、取り置きを行う。例えば、第2販売装置10Bおよびサーバ30の少なくともいずれかにおいて、第2販売装置10Bにおける当該商品の在庫を、ユーザを特定するための情報と関連付けて取り置く処理を行う。第2販売装置10Bは、販売可能な在庫数を更新し、取り置いている在庫について、取り置きをしたユーザから購入処理を受け付けるか、在庫を取り置いてから一定期間が経過するまでは、別のユーザによって購入できないようにする。
【0115】
ステップS617Bにおいて、第2販売装置10Bは、ユーザから、第1販売装置10Aでユーザが指定した商品を購入する操作を受け付けて、当該商品をユーザに販売する。
【0116】
ステップS637において、サーバ30は、ユーザに対し、別の購入手段で商品を購入したことについて報酬を付与する。
【0117】
なお、ユーザへの報酬の付与は、サーバ30以外の装置が行ってもよい。例えば、第2販売装置10Bで商品が購入されることにより、第2販売装置10Bがユーザの端末装置20と通信し、第2販売装置10Bがユーザに報酬を付与することとしてもよい。また、第1販売装置10Aがユーザに報酬を付与することとしてもよい。例えば、ステップS613Aで、第1販売装置10Aが、ユーザから、別の購入手段で商品を購入することを了承する操作を受け付けることにより、ユーザに報酬を付与してもよい。第1販売装置10Aまたは第2販売装置10Bがユーザに報酬を付与する場合に、端末装置20がサーバ30と通信せずとも、端末装置20と、第1販売装置10Aまたは第2販売装置10Bとが通信することにより、ユーザに報酬を付与してもよい。
【0118】
これにより、第1販売装置10Aでユーザが欲しいものが購入できない場合、第2販売装置10Bで当該商品を購入することを促すことにより、未入荷や在庫切れなどの問題を解消し、ユーザの満足感を高めて新たな購買体験を提供することができる。
【0119】
(1)なお、以上の各ステップで説明した処理について、以下のように構成してもよい。
【0120】
(2)例えば、ステップS611Aにおいて、ユーザによって指定された商品と関連したキャラクタの動画、静止画又は音声の少なくともいずれかを出力することにより、別の購入手段を案内する情報(例えば、第2販売装置10Bの位置および第2販売装置10Bまでの移動経路等の案内情報)をユーザに提示してもよい。
【0121】
これにより、キャラクタ演出による期待感を付与し、ユーザの購買意欲を向上させることができる。
【0122】
(3)上記のように、ステップS611Aにおいて、指定された商品のインターネット販売に関する情報を、ユーザの端末装置(20)及び販売装置(10)の少なくとも一方に表示してもよい。
【0123】
これにより、販売装置による購入だけではなく、インターネット販売により商品を購入することを促すこともできる。
【0124】
(4)ステップS611Aにおいて、第2販売装置10Bに関する案内情報を、端末装置20及び販売装置10の少なくとも一方に表示し、ユーザが第2販売装置10Bへ移動しているとき、端末装置20に、第1販売装置10Aの位置から第2販売装置10Bの位置までユーザが移動するためのナビゲーション情報を表示してもよい。
【0125】
これにより、より詳しい案内情報を提供し、第2販売装置10Bで当該商品を購入することを促すことができる。
【0126】
(5)ステップS611Aにおいて、指定された商品が購入できる別の販売装置が複数ある場合に、各販売装置の設置箇所及びユーザの属性に応じて、複数の別の販売装置のうち、ユーザの移動先に最も近い第2販売装置10Bに関する案内情報を表示してもよい。
【0127】
一例として、空港で複数の販売装置が設置され、ユーザが飛行機を搭乗する前に販売装置で商品を購入しようとする局面が挙げられる。ユーザが利用している第1販売装置10Aで、指定された商品が購入できない場合に、サーバ30は、販売装置情報データベース381とユーザ情報データベース382を照合し、指定された商品が購入できる複数の別の販売装置のうち、ユーザが利用すべき搭乗口に一番近い第2販売装置10Bに関する案内情報を提示する。
【0128】
これにより、未入荷や在庫切れなどの問題が解消できる。また、販売装置を設置するエリアにおける事業会社のサービス提供の効率を向上させることもできる。例えば、販売装置が空港に設置される場合、ユーザが飛行機に搭乗する搭乗ゲートに、飛行機の出発時刻までにいち早く移動するよう促すことで、航空会社が定時に運航することを支援することができる。
【0129】
(6)ステップS611Aにおいて、ユーザが利用している第1販売装置10Aで当該商品が販売可能かに関わらず、別の購入手段を提示してもよい。
【0130】
一例として、空港で複数の販売装置が設置され、ユーザが飛行機を搭乗する前に販売装置により商品を購入しようとし、ユーザが利用している第1販売装置10Aで、指定された商品が購入できるにも関わらず、サーバ30は、販売装置情報データベース381とユーザ情報データベース382を照合し、指定された商品が購入できる複数の販売装置のうち、ユーザが利用すべき搭乗口に一番近い第2販売装置10Bに関する案内情報を提示する。
【0131】
これにより、商品の販売以外に、販売装置を設置するエリアにおける事業会社のサービス提供の効率を向上させることもできる。
【0132】
(7)ステップS637において、第1販売装置10Aから、別の購入手段としての第2販売装置10Bまでの距離に応じて、ユーザに報酬を付与してもよい。例えば、上記の第1販売装置10Aから第2販売装置10Bまでの直線距離、または、ユーザが販売装置間を移動するための移動ルートにより定まる移動距離に応じて、ユーザに報酬を付与してもよい。例えば、距離または時間が長くなるほど、ユーザにとって有利な報酬を付与することとしてもよい。ユーザにとって有利な報酬とは、例えば、報酬の量が多いこととしてもよい。また、ユーザにとって有利な報酬とは、報酬の質がよいこととしてもよく、例えばゲームであれば、ゲームパラメータ等が比較的良好なキャラクタ、アイテム等であること、希少度が高いゲームオブジェクトが入手しやすくなること等としてもよい。
【0133】
これにより、第2販売装置へ移動する意欲を向上させることができる。
【0134】
(8)ステップS637において、第2販売装置10Bで当該商品が購入されることにより、販売装置又はインターネット販売で利用できるポイント(価値情報)を付与してもよい。
【0135】
これにより、第2販売装置10Bで商品を購入する意欲を向上させることができる。
【0136】
(9)ステップS613A、S635において、ユーザが第1販売装置10Aから第2販売装置10Bへ移動しているとき、第1販売装置10Aまたはサーバ30は、指定された商品と関連したコンテンツを端末装置20へ配信してもよい。
【0137】
これにより、第2販売装置10Bへの移動に娯楽性を持たせて、ユーザの移動意欲及び購入意欲を向上させることができる。
【0138】
(10)ステップS637において、第1販売装置10Aがユーザに対し別の購入手段で商品を購入するよう促したことにより、第2販売装置10Bで当該商品が購入されるという結果情報をデータとして保持してもよい。
【0139】
これにより、販売装置情報データベース381とユーザ情報データベース382を更新し、ユーザの行動をよりよく理解することができる。例えば、ステップS613Aで、ユーザから、別の購入手段で購入することを了承する操作を受け付けて、当該ユーザが当該別の購入手段で購入した場合に、ステップS611Aでユーザに対し購入を促す通知をしたことの効果を測定することができる。
【0140】
(11)ステップS603Aにおいて、販売装置で販売されている複数の商品の指定を一回の操作で受け付けてよい。例えば、販売装置で購入できるすべての種類の商品を1回の購入操作で購入可能であることとしてもよい。ここで、第1販売装置10Aで購入できない商品がある場合に、これら商品が購入できる第2販売装置10Bに関する案内情報を提示する。
【0141】
これにより、観光客などが販売装置でまとめ買いしたいというニーズを満たすことができる。
【0142】
空港、ショッピングモールなどの屋内施設、また、屋外においても、自動販売機を設置できる場所は限られている。例えば、人通りがあり、人目につきやすい場所に自動販売機を設置しようとすると、その場所に設置するためのコストが大きくなる傾向がある。例えば、空港の場合、到着口から電車またはバス等の公共交通機関に乗り換えるまでの通路は、人の往来が比較的多い。一方、人目につきにくく目立たない場所では、自動販売機を設置するためのコストは比較的安価であったとしても、利用者に気づいてもらいにくくなり、結果として自動販売機が利用されにくいという課題がある。
【0143】
これに対し、上記の実施形態で説明した例によると、複数の販売装置を連携させて商品を販売するため、例えば施設内で目立つ場所から目立たない場所へとユーザに自発的に移動するよう促すことができる。そのため、複数の販売装置を設置するための総コストを低下させることができる。
【0144】
<4 画面例>
図7は、本発明の第1の実施形態における販売装置及び端末装置の画面例を示す図である。
【0145】
図7の画面例(A)は、ユーザが利用している第1販売装置10Aにおける画面例を示す。同画面例(A)は、第1販売装置10Aの表示部においてユーザに表示する局面を示す。
図6のステップS601Aに相当する。
【0146】
画面例(A)に示すように、第1販売装置10Aで購入できるか否かにかかわらず、ユーザから、購入を希望する商品の指定を受け付ける。第1販売装置10Aは、自機に限らず、販売システム1で販売されているすべての商品をユーザに表示する。画面例(A)において、販売装置10Aはユーザから指定を受け付け、指定された商品が自機で販売できない場合、画面例(B)に遷移させる。
【0147】
図7の画面例(B)は、指定された商品が販売できる別の購入手段をユーザに提示する局面を示す。
図6のステップS611Aに相当する。
【0148】
画面例(B)に示すように、指定された商品が購入できる第2販売装置10Bに関する案内情報をユーザに提示する。具体的には、第2販売装置10Bの設置場所、第1販売装置10Aからの距離、ユーザの属性に関連する特徴などの情報を提示する。
【0149】
なお、画面例(B)は、ユーザの端末装置20に表示してもよい。
【0150】
図7の画面例(C)は、
図6のステップS613Aにおいて、ユーザが別の購入手段で購入することを了承する操作を行い、ユーザが第2販売装置10Bへ移動しているとき、ユーザの端末装置20において、第1販売装置10Aから第2販売装置10Bまでのナビゲーション情報を表示する局面を示す。ユーザが第2販売装置10Bで商品を購入した場合(ステップS617B)、画面例(D)に遷移させる。
【0151】
図7の画面例(D)は、別の購入手段で商品が購入されることにより、ユーザに報酬を付与する局面を示す。
図6のステップS637に相当する。
【0152】
画面例(D)に示すように、指定された商品が第2販売装置10Bで購入された場合、報酬が付与された旨の情報をユーザの端末装置20に送信して表示する。
【0153】
<5 変形例>
(1)複数の販売装置を連動させる場合の演出: 第1販売装置10Aと第2販売装置10Bとが並べて設置されていることとしてもよい。これにより、第1販売装置10Aと第2販売装置10Bとを連動させて、ユーザに対し、商品の情報等を含む映像、音声等を提示することができる。
【0154】
例えば、第1販売装置10Aでユーザが商品の指定等を行い、購入のための操作を行っている間、第2販売装置10Bにおいて購入をしているユーザがいない場合を想定する。この場合、第1販売装置10Aから第2販売装置10Bへ、キャラクタが移動するかのような画面表示をすることで、第1販売装置10Aおよび第2販売装置10Bの周囲のユーザ(購入中のユーザとは別のユーザ)の関心を、第2販売装置10Bのほうへ向けさせることができる。これにより、第1販売装置10Aで購入のための操作を行うユーザは、他のユーザの注目が第2販売装置10Bへ向かうため、急かされるような気づかいをそれほどせずとも購入することができ買い物をしやすくなる。また、第2販売装置10Bの在庫の回転率を向上させることにも寄与し得る。
【0155】
(2)報酬付与の条件、タイミング: 以上の実施形態の説明では、ユーザが別の購入手段で購入することに応答してユーザに報酬を付与することとして説明しているが、報酬付与の条件、報酬付与のタイミングは、上記の例に限られない。例えば、ユーザが販売装置10Aにおいて別の購入手段で購入することを了承する操作(ステップS613A)を行ったことにより、ユーザに報酬を付与する(例えば、ゲーム課題を提供する等)こととしてもよい。
【0156】
(3)ユーザに対する商品のおすすめ: 以上の実施形態において、ユーザから商品の指定を受け付けるにあたり(ステップS601A)、販売装置10は、ユーザの属性に応じて、ユーザに特定の商品をおすすめするよう表示し、音声を出力することとしてもよい。例えば、販売装置10が、ユーザの端末装置20と通信すること等によりユーザを特定する情報を取得した場合に、当該ユーザがゲームプレイを行った履歴、ゲームプレイにより獲得したゲームオブジェクトの情報等を参照し、ユーザに対しておすすめする商品を決定する。例えば、販売装置10は、ユーザがゲームにおいて操作している時間が一定時間を超えているキャラクタに関する商品を、ユーザに対しおすすめする商品として決定してもよい。または、サーバ30が、ユーザに対しおすすめする商品の情報を決定し、販売装置10からの問い合わせに応答することとしてもよい。
【0157】
(4)別の購買体験:以上の実施形態の説明では、(i)第1販売装置で商品の在庫がなく商品を販売できない場合、また、(ii)商品が特定のユーザに取り置きされておりユーザに販売できる分がない場合、さらに、(iii)商品の在庫がありユーザに販売することもできるがあえて別の購入手段で商品を購入するようユーザに促す場合に、1人のユーザが第2販売装置へ移動して商品を購入することを促している。
【0158】
この他に、複数のユーザの協働により、複数の販売装置で商品を同時に購入することとしてもよい。ここで、商品の指定と、決済と、商品の排出は、複数の販売装置で行われることとしてもよい。例えば、第1販売装置10Aにおいて商品の指定を受け付けて、第2販売装置10Bにおいて商品の決済を行い、第1販売装置10Aと第2販売装置10Bのいずれかまたは両方において各販売装置が有する在庫の商品の排出を行うこととしてもよい。また、第1販売装置10Aまたは第2販売装置10Bのいずれかにおいて、商品の指定を受け付けることと、決済とを行い、商品の排出を第1販売装置10Aと第2販売装置10Bのいずれかまたは両方において行うこととしてもよい。
【0159】
販売装置10またはサーバ30等が、特定の複数のユーザが複数の販売装置10を利用していることを判定することにより、複数の販売装置10を用いた商品の購入を当該特定の複数のユーザから受け付けることとしてもよい。例えば、第1販売装置を利用している第1ユーザは、第2ユーザを指定する。第1販売装置10Aまたはサーバ30は、第1のユーザと第2のユーザとを関連付けて記憶する。なお、サーバ30において、各ユーザのフレンド登録を受け付けること等により、予め、ユーザ間の関係を示す情報(各ユーザのフレンドの情報、各ユーザがフォローしているユーザの情報等)を保持することとしてもよい。第2販売装置10Bまたはサーバ30は、第2ユーザが第2販売装置10Bを利用していることを判定した場合、第1販売装置10A又は第2販売装置10Bのいずれか一方により商品の指定及び決済を行い、両方により商品の排出を同時に行うこととしてもよい。
【0160】
上記変形例によれば、複数人で協働して商品を購入することで、販売装置の回転率を向上させることができる。また、複数人が複数の販売装置を用いて商品を購入するという、新たな購入体験を提供することができる。
【0161】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0162】
(付記1)
制御部(19、103)と、記憶部(15、16、102)とを備える販売装置(10)により商品を販売する販売方法であって、制御部を、ユーザが一の販売装置で購入することができるか否かにかかわらず、一の販売装置にてユーザから、購入を希望する商品の指定を受け付ける受付手段(S603A)と、指定された商品が一の販売装置で購入可能な商品であるとき、一の販売装置の商品供給機構駆動部によって商品を供給する供給手段と、ユーザに対し、一の販売装置とは別の購入手段で商品を購入することを促すための通知をする通知手段(S611A)と、通知手段による通知の後に、別の購入手段で当該商品が購入されることにより、ユーザに報酬を付与する付与手段(S613A、S637)、として機能させる。
【0163】
(付記2)
(付記1)において、付与手段において、ユーザが一の販売装置で購入することができない商品が指定されたことに応答して(S605A)、一の販売装置の商品供給機構駆動部を駆動制御することなく、ユーザに対し、通知をする(S611A)。
【0164】
(付記3)
(付記1)または(付記2)であって、通知手段において、別の購入手段として、一の販売装置で購入することができない商品を販売可能な他の販売装置で購入することを促す通知をする(S611A)。
【0165】
(付記4)
(付記3)において、制御部を、さらに、通知手段における通知の後、ユーザから、他の販売装置で購入することを了承する操作を受け付けた場合に(S613A)、当該他の販売装置に対し、指定された商品の在庫を前記ユーザのために取り置く要求を実行する要求手段として機能させる(S613A、S635)。
【0166】
(付記5)
(付記3)または(付記4)であって、通知手段において、他の販売装置に関する案内情報を、ユーザの端末装置及び販売装置の少なくともいずれか一方に表示させ、ユーザが他の販売装置まで移動する過程において、ユーザの端末装置に他の販売装置への移動経路を案内させる。
【0167】
(付記6)
(付記3)から(付記5)のいずれかであって、制御部に、ユーザの目的地点の情報を設定させ、通知手段において、一の販売装置の設置位置に係る情報及びユーザの目的地点に関する情報に応じて、販売装置で購入することができない商品を購入可能な複数の他の販売装置のうち、ユーザの目的地点に近い他の販売装置に関する案内情報を通知する。
【0168】
(付記7)
(付記3)から(付記6)のいずれかであって、付与手段において、前記一の販売装置から前記他の販売装置への移動に係る距離または時間の少なくともいずれかに応じて、前記ユーザに付与する報酬を決定する。
【0169】
(付記8)
(付記1)から(付記7)のいずれかであって、受付手段において、ユーザの属性を示す情報を取得することにより、属性に対応する商品の情報を、ユーザが指定することが可能な態様でユーザに提示する。
【0170】
(付記9)
(付記1)から(付記8)のいずれかであって、通知手段において、商品と関連したキャラクタの動画、静止画又は音声の少なくともいずれかを出力することにより、通知をすることを含む。
【0171】
(付記10)
(付記1)から(付記9)のいずれかであって、通知手段において、ユーザが利用している販売装置(10A)で商品を販売することが可能であることに関わらず、別の購入手段を提示する。
【0172】
(付記11)
(付記1)から(付記10)のいずれかであって、付与手段において、別の購入手段で当該商品が購入されることにより、商品に関連するコンテンツを利用する際に使用できる価値情報、または、販売装置若しくは別の購入手段で利用できる価値情報を報酬として付与する。
【0173】
(付記12)
(付記1)から(付記11)のいずれかであって、付与手段において、報酬として、商品と関連したコンテンツをユーザに対応付けられた端末装置へ配信する。
【0174】
(付記13)
(付記12)であって、付与手段において、商品と関連したコンテンツがゲームプログラムに基づくゲームである場合に、当該ゲームにおいて、ゲーム課題をユーザに対して提供することにより、コンテンツをユーザの端末装置へ配信する。
【0175】
(付記14)
(付記13)であって、ユーザに提供されるゲーム課題は、別の購入手段の位置情報が関連付けられたゲーム課題を含み、ユーザが当該位置情報に示される位置へ移動することにより、ゲーム課題に対応する報酬をユーザに付与する。
【0176】
(付記15)
(付記1)から(付記14)のいずれかであって、付与手段において、通知手段の通知をすることにより別の購入手段で当該商品が購入された結果を示す情報をデータとして保持する。
【0177】
(付記16)
(付記1)から(付記15)のいずれかであって、受付手段において、販売装置(10)で販売されている複数の商品の指定を一回の購入操作で受け付ける。
【0178】
(付記17)
(付記1)から(付記16)のいずれかであって、受付手段において、ユーザと関連付けられた他のユーザによる他の販売装置における、商品を購入するための操作を受け付ける。
【0179】
(付記18)
(付記17)であって、販売装置は、第1ユーザと関連付けられる第1販売装置(10A)と、第2ユーザと関連付けられる第2販売装置(10B)とを含み、第1販売装置において、第1ユーザから、商品を指定する操作を受け付け、第1販売装置または第2販売装置のいずれか一方から、指定された商品を決済する操作を受け付け、第1販売装置または第2販売装置の少なくともいずれかが、指定された商品の排出を行う。
【符号の説明】
【0180】
10,10A,10B 販売装置、101 無線通信部、102 記憶部、103 制御部、20 端末装置、221 第1無線通信部、222 第2無線通信部、280 記憶部、290 制御部、230 操作受付部(タッチスクリーン)、30 サーバ、301 通信部、302 記憶部、303 制御部、381 販売装置情報データベース、382 ユーザ情報データベース