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特許7583064ルート制御方法、装置、システムおよび境界ゲートウェイプロトコルピア
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-05
(45)【発行日】2024-11-13
(54)【発明の名称】ルート制御方法、装置、システムおよび境界ゲートウェイプロトコルピア
(51)【国際特許分類】
   H04L 45/44 20220101AFI20241106BHJP
   H04L 41/0895 20220101ALI20241106BHJP
【FI】
H04L45/44
H04L41/0895
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022566011
(86)(22)【出願日】2021-04-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 CN2021090597
(87)【国際公開番号】W WO2021219010
(87)【国際公開日】2021-11-04
【審査請求日】2023-06-20
(31)【優先権主張番号】202010360605.7
(32)【優先日】2020-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515003145
【氏名又は名称】チャイナ・テレコム・コーポレーション・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA TELECOM CORPORATION LIMITED
【住所又は居所原語表記】31, JINRONG STREET, XICHENG DISTRICT, BEIJING 100033, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100101498
【弁理士】
【氏名又は名称】越智 隆夫
(74)【代理人】
【識別番号】100107401
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 誠一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100120064
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 孝夫
(74)【代理人】
【識別番号】100182257
【弁理士】
【氏名又は名称】川内 英主
(74)【代理人】
【識別番号】100202119
【弁理士】
【氏名又は名称】岩附 秀幸
(72)【発明者】
【氏名】ワン,アイジュン
【審査官】長谷川 未貴
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2006/0193329(US,A1)
【文献】特開2008-219530(JP,A)
【文献】特表2014-532368(JP,A)
【文献】特開2003-258876(JP,A)
【文献】特開2008-054026(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-101/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピアによって実行されるルート制御方法であって、その方法は、
第2BGPピアから送信された新規仮想プライベートネットワーク(VPN)ルートの追加の情報の受信であって、前記新規VPNルートの追加の情報は前記新規VPNルートおよび前記新規VPNルートに対応する第1VPNインスタンスの識別子を備える新規仮想プライベートネットワーク(VPN)ルートの追加の情報を受信し、
前記第1VPNインスタンスの前記識別子に応じての前記新規VPNルートの追加の後に、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達または超過したかを判定し、
前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの前記数が前記制限値に到達または超過した場合において、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように前記第2BGPピアに指示するように前記第2BGPピアに第1指示情報を送信する、ことを備え、
前記第1BGPピアは、第1自律システム(AS)内の内部境界ゲートウェイプロトコルピア(iBGP)ピアであるルート制御方法。
【請求項2】
請求項1に記載のルート制御方法であって、
前記第2BGPピアは第1ASの境界において第1ASと第2ASの外部境界ゲートウェイプロトコルピア(eBGP)として機能するBGPピアであるルート制御方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載のルート制御方法であって、前記第1VPNインスタンスの前記識別子は第1ルート識別要素(RD)であり、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に応じての前記新規VPNルートの追加の後に、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの前記数が制限値に到達または超過したかを判定することは、前記新規VPNルート内の前記第1RDを特定し、
前記新規VPNルートのルート目標(RT)に応じて、前記新規VPNルートに対応する第1仮想ルートフォーワード(VRF)ルート表を決定して、前記新規VPNルートから前記第1RDを除去し、
除去された前記第1RDを有する前記新規VPNルートを、前記新規VPNルートのRTに応じて、前記第1VRFルート表に追加し、
前記第1VRFルート表にエントリされたルートの数が前記制限値に到達するかまたは超過を判定すると、ことを備えるルート制御方法。
【請求項4】
請求項1または2に記載のルート制御方法であって、前記第1VPNインスタンスの前記識別子は第1ルート識別要素(RD)であり、
前記第1指示情報は第1ルートリフレッシュメッセージであって、前記第2BGPピアに第1指示情報を送ることは、
第1ルートリフレッシュメッセージに第1帯域外ルートフィルタ(ORF)エントリを設定し、
前記第1ORFエントリに対応するフィルタ状態が前記第2BGPピアの境界外ルートフィルタに加えられるべきことを示す第1値に前記第1ORFエントリのアクションフィールドの値を設定し、
第1ORFエントリの合致フィールドの値を前記第1ORFエントリに合致するVPNルートの追加が拒否されたことを示す第2値に設定し、
第1RDを前記第1ORFエントリの種別特定部分フィールドに追加するルート制御方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載のルート制御方法であって、さらに、
前記第2BGPピアから送信された撤回されるべきVPNルートの撤回に関する情報の受信であって、前記撤回されるべきVPNルートを撤回する前記情報は、撤回されるべき前記VPNルートと撤回されるべき前記VPNルートに対応する第2VPNインスタンスの識別子とを備える受信を行い、
前記第2VPNインスタンスの前記識別子に応じて撤回すべき前記VPNルートを削除し、
前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの数が前記制限値に到達するかまたは超過した場合に、前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの数が撤回すべき前記VPNルートを削除した後に前記制限値よりも少ないかどうかを判定し、
前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの前記数が前記制限値より小さい場合に、前記第2BGPピアが前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートを追加することを許容することを指示する前記第2BGPピアに第2指示情報を送信するルート制御方法。
【請求項6】
請求項5に記載のルート制御方法であって、
前記第2VPNインスタンスの前記識別子は第2RDであり、前記第2指示情報は第2ルートリフレッシュメッセージであり、前記第2指示情報を前記第2BGPピアに送信することは、
第2ルートリフレッシュメッセージに第2ORFエントリを設定し、
第2ORFエントリのアクションフィールドの値を、第2BGPピアの境界外ルートフィルタから前記第2ORFエントリに対応する構成済みフィルタ条件が削除されるべきことを示す第3値に設定し、
前記第2RDを前記第2ORFエントリの種別特定部分フィールドに追加するルート制御方法。
【請求項7】
請求項4に記載のルート制御方法であって、
前記第1ルートリフレッシュメッセージ内のアドレスファミリ識別子(AFI)および後続アドレスファミリ識別子(SAFI)は、それぞれ、前記第1RDに対応する第1仮想ルートフォーワード(VRF)ルート表のAFI値およびSAFI値に設定し、
前記第1ルートリフレッシュメッセージの要リフレッシュ時間フィールドは「即時」を示す値に設定されるか、または
前記第1ルートリフレッシュメッセージの前記第1ORFエントリに対応するORFタイプフィールドが、新規ORFタイプを表すプリセット値に設定されるルート制御方法。
【請求項8】
請求項6に記載のルート制御方法であって、
前記第2ルートリフレッシュメッセージ内のAFIフィールドとSAFIフィールドは、それぞれ、前記第2RDに対応する第2VRFルート表のAFI値およびSAFI値に設定され、
前記第2ルートリフレッシュメッセージの要リフレッシュ時間フィールドは、「即時」を示す値として設定されるか、または
前記第2ルートリフレッシュメッセージの前記第2ORFエントリに対応するORFタイプフィールドは、新規ORFタイプを表すプリセット値に設定されるルート制御方法。
【請求項9】
第2境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピアによって実行されるルート制御方法であって、前記ルート制御方法は、
新規仮想プライベートネットワーク(VPN)ルートの第1BGPピアへの追加の情報の送信であって、前記新規VPNルートの追加の情報は、前記新規VPNルートおよび前記新規VPNルートに対応する第1VPNインスタンスの識別子を備える送信を行い、
前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達するかまたは超過したことを前記第1BGPピアが判定した場合において、前記第1BGPピアから送信される第1指示情報の受信であって、前記第1指示情報は前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの追加を停止させるように前記第2BGPピアに指示する受信を行い、
前記第1指示情報に応じて、前記第1BGPピアに前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止し、
前記第1BGPピアは内部境界ゲートウェイプロトコル(iBGP)ピアであるルート制御方法。
【請求項10】
請求項9に記載のルート制御方法であって、
前記第2BGPピアは第1ASの境界において第1ASと第2ASの外部境界ゲートウェイプロトコルピア(eBGP)として機能するBGPピアであるルート制御方法。
【請求項11】
請求項9または10に記載のルート制御方法であって、さらに、
第3BGPピアに、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止することを前記第3BGPピアに指示するように前記第1指示情報を送信し、
第4BGPピアに、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止することを前記第4BGPピアに指示するように前記第1指示情報を前記第3BGPから送信する、ことを備え、
前記第4BGPピアは、第2AS内のiBGPピアであるルート制御方法。
【請求項12】
請求項9または10に記載のルート制御方法であって、さらに、
前記第1VPNインスタンスの前記識別子は第1RDであり、前記第1指示情報は第1ルートリフレッシュメッセージであり、
前記第1指示情報に応じた前記第1BGPピアへの前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを追加の停止は、
前記第1ルートリフレッシュメッセージにおいて、第1帯域外ルートフィルタ(ORF)エントリに応じて、境界外ルートフィルタに前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを除去するためのフィルタ条件の追加であって、前記第1ORFエントリは前記第1RDを備える追加と、
前記フィルタ条件に応じて前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを備えるBGP更新メッセージを除去と、を備えるルート制御方法。
【請求項13】
請求項12に記載のルート制御方法であって、
前記第1ルートリフレッシュメッセージにおいて、前記第1ORFエントリに応じて前記境界外ルートフィルタに前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを除去するためのフィルタ条件の追加は、
前記第1ルートリフレッシュメッセージにおいてプリセット値に設定されるORFタイプを有する第1ORFエントリの解析であって、前記プリセット値は新規ORFタイプを表す解析を行い、
前記第1ORFエントリ内において第1値を得るためのアクションフィールドの解析であって、前記第1値は前記フィルタ条件が前記第2BGPピアの境界外ルートフィルタに追加されるべきであることを示すものである解析を行い、
前記第1ORFエントリに合致するVPNルートの追加が拒否されることを示す第2値を得るための前記第1ORFエントリの合致フィールドの値を解析し、
前記第1RDを得るための前記第1ORFエントリの種別特定部分フィールドを解析し、
前記第1値、前記第2値、前記第1RDに応じて、前記境界外ルートフィルタに前記第1RDに対応する前記VPNルートを備える前記BGP更新メッセージを除去するためのフィルタ条件を追加するルート制御方法。
【請求項14】
請求項9または10に記載のルート制御方法であって、さらに、
第1BGPピアへの撤回されるべきVPNルートの撤回の情報の送信であって、前記撤回されるべきVPNルートの撤回の前記情報は、撤回されるべき前記VPNルートおよび撤回されるべき前記VPNルートに対応する第2VPNインスタンスの識別子を備える送信を行い、
前記第1BGPピアから送信される第2指示情報の受信であって、前記第2指示情報は撤回されるべき前記VPNルートが削除された後において前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの数が前記制限値より少ないことを前記第1BGPピアが判定したことを表すものであって、前記第2指示情報は前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの追加を停止させるように前記第2BGPピアに指示する受信を行い、
前記第2指示情報に応じて、前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加するためのメッセージを除去することを停止するルート制御方法。
【請求項15】
請求項14に記載のルート制御方法であって、さらに、
前記第2VPNインスタンスの前記識別子は第2RDであり、前記第2指示情報は第2ルートリフレッシュメッセージであり、
前記第2指示情報に応じた前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを追加するためのメッセージの除去は、
前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを備えるBGP更新メッセージを通過させるために、前記第2ルートリフレッシュメッセージにおいて第2ORFエントリに応じて、境界外ルートフィルタに前記第2ORFエントリに対応する構成されたフィルタ条件の削除であって、前記第2ORFエントリは前記第2RDを備える削除を備えるルート制御方法。
【請求項16】
請求項15に記載のルート制御方法であって、
前記第2ルートリフレッシュメッセージにおいて、前記第2ORFエントリに応じて前記境界外ルートフィルタに前記第2ORFエントリに対応する構成されたフィルタ条件の削除は、
前記第2ルートリフレッシュメッセージにおいてプリセット値に設定されるORFタイプを有する第2ORFエントリの解析であって、前記プリセット値は新規ORFを表す解析を行うことと
前記第2ORFエントリに対応する前記構成されたフィルタ条件が前記第2BGPピアの境界外ルートフィルタから削除されるべきことを指示する第3値を得るための前記第2ORFエントリ内のアクションフィールドの解析を行うことと
前記第3値に応じて、前記境界外ルートフィルタから前記第2ORFエントリに対応する前記構成されたフィルタ条件を削除することと、を備えるルート制御方法。
【請求項17】
境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピアであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されるメモリであって、前記プロセッサによって実行されると、請求項1に記載の前記ルート制御方法を前記プロセッサに実行させる指示を格納するメモリと、を備える境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピア。
【請求項18】
境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピアであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されるメモリであって、前記プロセッサによって実行されると、請求項11に記載の前記ルート制御方法を前記プロセッサに実行させる指示を格納するメモリと、を備える境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピア。
【請求項19】
第1BGPピアとして機能する請求項17に記載のBGPピアと、
第2BGPピアとして機能する請求項18に記載のBGPピアと、を備えるルート制御システム。
【請求項20】
請求項19に記載のルート制御システムであって、
さらに第3BGPピアと第4BGPピアとを備え、
前記第2BGPピアは、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止するように前記第3BGPピアに指示する前記第1指示情報を前記第3BGPピアに送信するようになっており、かつ第3BGPピアは第2ASのeBGPピアであって、前記第3BGPピアは前記第2BGPピアから送信される前記第1指示情報を受信し、前記第2BGPピアへの前記第1指示情報に応じて前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止し、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止するように前記第4BGPピアに指示するように前記第1指示情報を前記第4BGPピアに送信するようになっていて、前記第4BGPピアは前記第2AS内のiBGPピアであって、前記第4BGPピアは前記第3BGPピアから送信される前記第1指示情報を受信し、前記第3BGPピアへの前記第1指示情報に応じて前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止するルート制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年4月30日に出願された中国特許出願番号202010360605.7に基づいて優先権を主張するものであり、この中国特許出願における開示内容は全体として本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は通信技術の分野に関し、特に、ルート制御方法、装置、システム、およびBGPピアに関する。
【背景技術】
【0003】
MPLS(マルチプロトコルラベルスイッチング)VPN(仮想プライベートネットワーク)クロスドメインネットワークは、オプションA 、オプションBおよびオプションCのモードとして実装することが含まれます。VPNクロスドメインネットワークシナリオでは、BGP(境界ゲートウェイプロトコル)ピアがVPNルートを公表できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、オプションAのシナリオでは、ASBR(自律システム境界ルーター)がBGPピアとして機能し、他のAS(自律システム)のBGPピアピア(他のASBR)によって送信されたルートを受信したときに、対応するVRF(仮想ルート転送)ルート表は、アクセスリンクインターフェイスに基づいて検索でき、VRFルート表に応じて他のASのBGPピア上のVPNインスタンスのVPNルートの数が制限される。これにより、VPNインスタンスがあまりにも多くのVPN ルートを持ち、過度に多くの管理およびストレージリソースを占有し、他のVPNインスタンスのVPNルートの送受信に影響を与えることを防ぐ。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願の開示のいくつかの実施の形態に応じてルート制御方法が提供され、そのルート制御方法は第1境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピアによって実行されるものであって、その方法は、第2BGPピアから送信された新規仮想プライベートネットワーク(VPN)ルートの追加の情報の受信であって、前記新規VPNルートの追加の情報は前記新規VPNルートおよび前記新規VPNルートに対応する第1VPNインスタンスの識別子を備える新規仮想プライベートネットワーク(VPN)ルートの追加の情報を受信し、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に応じての前記新規VPNルートの追加の後に、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達または超過したかを判定し、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの前記数が前記制限値に到達または超過した場合において、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように前記第2BGPピアに指示するように前記第2BGPピアに第1指示情報を送信する、ことを備え、前記第1BGPピアは、第1自律システム(AS)内の内部境界ゲートウェイプロトコルピア(IBGP)ピアである。
【0006】
いくらかの実施の形態において、前記第2BGPピアは第1ASの境界において第1ASと第2ASの外部境界ゲートウェイプロトコルピア(eBGP)として機能するBGPピアである。
【0007】
いくつかの実施の形態において、前記第1VPNインスタンスの前記識別子は第1ルート識別要素(RD)であり、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に応じての前記新規VPNルートの追加の後に、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの前記数が制限値に到達または超過したかを判定することは、前記新規VPNルート内の前記第1RDを特定し、前記新規VPNルートのルート目標(RT)に応じて、前記新規VPNルートに対応する第1仮想ルートフォーワード(VRF)ルート表を決定して、前記新規VPNルートから前記第1RDを除去し、除去された前記第1RDを有する前記新規VPNルートを、前記新規VPNルートの前記RTに応じて、前記第1VRFルート表に追加し、前記第1VRFルート表にエントリされたルートの数が前記制限値に到達するかまたは超過を判定する。
【0008】
いくつかの実施の形態において、前記第1VPNインスタンスの前記識別子は第1ルート識別要素(RD)であり、前記第1指示情報は第1ルートリフレッシュメッセージであって、前記第2BGPピアに第1指示情報を送ることは、第1ルートリフレッシュメッセージに第1帯域外ルートフィルタ(ORF)エントリを設定し、前記第1ORFエントリに対応するフィルタ状態が前記第2BGPピアの境界外ルートフィルタに加えられるべきことを示す第1値に前記第1ORFエントリのアクションフィールドの値を設定し、第1ORFエントリの合致フィールドの値を前記第1ORFエントリに合致するVPNルートの追加が拒否されたことを示す第2値に設定し、第1RDを前記第1ORFエントリの種別特定部分フィールドに追加する。
【0009】
いくつかの実施の形態において、その方法は、さらに、前記第2BGPピアから送信された撤回されるべきVPNルートの撤回に関する情報の受信であって、前記撤回されるべきVPNルートを撤回する前記情報は、撤回されるべき前記VPNルートと撤回されるべき前記VPRルートに対応する第2VPNインスタンスの識別子とを備える受信を行い、前記第2VPNインスタンスの前記識別子に応じて撤回すべき前記VPNルートを削除し、前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの数が前記制限値に到達するかまたは超過した場合に、前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの数が撤回すべき前記VPNルートを削除した後に前記制限値よりも少ないかどうかを判定し、前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの前記数が前記制限値より小さい場合に、前記第2BGPピアが前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートを追加することを許容することを指示する前記第2BGPピアに第2指示情報を送信する。
【0010】
いくつかの実施の形態において、前記第2VPNインスタンスの前記識別子は第2RDであり、前記第2指示情報は第2ルートリフレッシュメッセージであり、前記第2指示情報を前記第2BGPピアに送信することは、第2ルートリフレッシュメッセージに第2ORFエントリを設定し、第2ORFエントリのアクションフィールドの値を、第2BGPピアの境界外ルートフィルタから前記第2ORFエントリに対応する構成済みフィルタ条件が削除されるべきことを示す第3値に設定し、前記第2RDを前記第2ORFエントリの種別特定部分フィールドに追加する。
【0011】
いくつかの実施の形態において、前記第1ルートリフレッシュメッセージ内のアドレスファミリ識別子(AFI)および後続アドレスファミリ識別子(SAFI)は、それぞれ、前記第1RDに対応する第1仮想ルートフォーワード(VRF)ルート表のAFI値およびSAFI値に設定し、前記第1ルートリフレッシュメッセージの要リフレッシュ時間フィールドは「即時」を示す値に設定されるか、または前記第1ルートリフレッシュメッセージの前記第1ORFエントリに対応するORFタイプフィールドが、新規ORFタイプを表すプリセット値に設定される
【0012】
いくつかの実施の形態において、前記第2ルートリフレッシュメッセージ内のAFIフィールドとSAFIフィールドは、それぞれ、前記第2RDに対応する第2VRFルート表のAFI値およびSAFI値に設定され、前記第2ルートリフレッシュメッセージの要リフレッシュ時間フィールドは、「即時」を示す値として設定されるか、または前記第2ルートリフレッシュメッセージの前記第2ORFエントリに対応するORFタイプフィールドは、新規ORFタイプを表すプリセット値に設定される
【0013】
本願開示のさらなる他の実施の形態に応じて、ルート制御方法が提供されるものであって、前記ルート制御方法は、第2境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピアによって実行され、新規仮想プライベートネットワーク(VPN)ルートの第1BGPピアへの追加の情報の送信であって、前記新規VPNルートの追加の情報は、前記新規VPNルートおよび前記新規VPNルートに対応する第1VPNインスタンスの識別子を備える送信を行い、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達するかまたは超過したことを前記第1BGPピアが判定した場合において、前記第1BGPピアから送信される第1指示情報の受信であって、前記第1指示情報は前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの追加を停止させるように前記第2BGPピアに指示する受信を行い、前記第1指示情報に応じて、前記第1BGPピアに前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止し、前記第1BGPピアは内部境界ゲートウェイプロトコル(iBGP)ピアであることを備える。
【0014】
いくらかの実施の形態において、前記第2BGPピアは第1ASの境界において第1ASと第2ASの外部境界ゲートウェイプロトコルピア(eBGP)として機能するBGPピアである。
【0015】
いくつかの実施の形態において、方法は、さらに、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止するように前記第3BGPピアに指示するように前記第3BGPピアに前記第1指示情報を送信し、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止するように前記第4BGPピアに指示するように前記第4BGPピアに前記第1指示情報を前記第3BGPから送信する、ことを備え、前記第4BGPピアは、第2AS内のiBGPピアである。
【0016】
いくつかの実施の形態において、前記第1VPNインスタンスの前記識別子は第1RDであり、前記第1指示情報は第1ルートリフレッシュメッセージであり、前記第1指示情報に応じた前記第1BGPピアへの前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを追加の停止は、前記第1ルートリフレッシュメッセージにおいて、第1帯域外ルートフィルタ(ORF)エントリに応じて、境界外ルートフィルタに前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを除去するためのフィルタ条件の追加であって、前記第1ORFエントリは前記第1RDを備える追加と、前記フィルタ条件に応じて前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを備えるBGP更新メッセージを除去と、を備える。
【0017】
いくつかの実施の形態において、前記第1ルートリフレッシュメッセージにおいて、前記第1ORFエントリに応じて前記境界外ルートフィルタに前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを除去するためのフィルタ条件の追加は、
前記第1ルートリフレッシュメッセージにおいてプリセット値に設定されるORFタイプを有する第1ORFエントリの解析であって、前記プリセット値は新規ORFタイプを表す解析を行い、前記第1ORFエントリ内において第1値を得るためのアクションフィールドの解析であって、前記第1値は前記フィルタ条件が前記第2BGPピアの境界外ルートフィルタに追加されるべきであることを示すものであるアクションフィールドの解析を行い、前記第1ORFエントリに合致するVPNルートの追加が拒否されることを示す第2値を得るための前記第1ORFエントリの合致フィールドの値を解析し、前記第1RDを得るための前記第1ORFエントリの種別特定部分フィールドを解析し、前記第1値、前記第2値、前記第1RDに応じて、前記境界外ルートフィルタに前記第1RDに対応する前記VPNルートを備える前記BGP更新メッセージを除去するためのフィルタ条件を追加する。
【0018】
いくつかの実施の形態において、第1BGPピアへの撤回されるべきVPNルートの撤回の情報の送信であって、前記撤回されるべきVPNルートの撤回の前記情報は、撤回されるべき前記VPNルートおよび撤回されるべき前記VPNルートに対応する第2VPNインスタンスの識別子を備える送信を行い、前記第1BGPピアから送信される第2指示情報の受信であって、前記第2指示情報は撤回されるべき前記VPNルートが削除された後において前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの数が前記制限値より少ないことを前記第1BGPピアが判定したことを表すものであって、前記第2指示情報は前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの追加を停止させるように前記第2BGPピアに指示する受信を行い、前記第2指示情報に応じて、前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加するためのメッセージを除去することを停止する。
【0019】
いくつかの実施の形態において、前記第2VPNインスタンスの前記識別子は第2RDであり、前記第2指示情報は第2ルートリフレッシュメッセージであり、前記第2指示情報に応じた前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを追加するためのメッセージの除去は、前記第2VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートを備えるBGP更新メッセージを通過させるために、前記第2ルートリフレッシュメッセージにおいて第2ORFエントリに応じて、境界外ルートフィルタに前記第2ORFエントリに対応する構成されたフィルタ条件の削除であって、前記第2ORFエントリは前記第2RDを備える削除を備える。
【0020】
いくつかの実施の形態において、前記第2ルートリフレッシュメッセージにおいて、前記第2ORFエントリに応じて前記境界外ルートフィルタに前記第2ORFエントリに対応する構成されたフィルタ条件の削除は、前記第2ルートリフレッシュメッセージにおいてプリセット値に設定されるORFタイプを有する第2ORFエントリの解析であって、前記プリセット値は新規ORFを表す解析を行い、前記第1値は前記第2ORFエントリに対応する前記構成されたフィルタ条件が前記第2BGPピアの境界外ルートフィルタに削除されるべき第3値を得るための前記第2ORFエントリ内のアクションフィールドの解析を行い、前記第3値に応じて、前記境界外ルートフィルタにから前記第2ORFエントリに対応する前記構成されたフィルタ条件を削除する。
【0021】
本願開示のさらなる他の実施の形態に応じると、境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピアが提供されるものであって、前記BGPピアは、プロセッサと、前記プロセッサに結合されるメモリであって、前記プロセッサによって実行されると、前記実施の形態のいずれかの前記第1BGPピアにより実行される前記ルート制御方法に応じて、前記ルート制御方法を前記プロセッサに実行させる指示を格納するためのメモリと、を備える
【0022】
本願開示のさらなる他の実施の形態に応じると、境界ゲートウェイプロトコル(BGP)ピアが提供されるものであって、前記BGPピアは、プロセッサと、前記プロセッサに結合されるメモリであって、前記プロセッサによって実行されると、前記実施の形態のいずれかの前記第2BGPピアにより実行される前記ルート制御方法に応じて、前記ルート制御方法を前記プロセッサに実行させる指示を格納するためのメモリと、を備える
【0023】
本願開示のさらなる他の実施の形態に応じると、第1BGPピアと、前記第1BGPピアに新規仮想プライベートネットワーク(VPN)ルートの追加の情報を送信する第2BGPピアと、を備え、前記新規VPNルートの追加の前記情報は前記新規VPNルートと前記新規VPNルートに対応する第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを含むルート制御システムであって、前記ルート制御システムは、前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達または超過したかを前記第1BGPピアが判定した場合に前記第1BGPピアから第1指示情報を受信し、前記第1指示情報は前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように前記第2BGPピアへの指示に使用され、前記第1指示情報に応じて前記第1BGPピアに前記第1VPNインスタンスの前記識別子に対応する前記VPNルートの追加を停止し、前記第1BGPピアは、内部境界ゲートウェイプロトコルピア(iBGP)ピアであるルート制御システムである
【0024】
本願開示のさらなる他の実施の形態に応じて、いくらかの実施の形態に応じると、ルート制御システムは、さらに第3BGPピアと第4BGPピアとを備え、第2BGPピアは、さらに第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するよう第3BGPピアに指示する第1指示情報を第3BGPピアに送信するようになっていて、第3BGPピアは第1ASのeBGPピアであって、第3BGPピアは第2BGPピアから送信される第1指示情報を受信し、第2BGPピアへの第1指示情報に応じて第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止し、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように第4BGPピアに指示するように第1指示情報を第4BGPピアに送信するようになっていて、第4BGPピアは第2AS内のiBGPピアであって、第4BGPピアは第3BGPピアから送信される第1指示情報を受信し、第3BGPピアへの第1指示情報に応じて第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するルート制御システムである。
【0025】
本発明の他の特徴および利点は、添付の図面を参照して、本開示の例示的な実施形態についての以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0026】
添付の図面は、本開示のさらなる理解を提供するために構成され、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を示し、本出願の例示的な実施形態とともに説明するものであるが、ここでの開示に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は本開示のいくつかの実施形態に応じたルート制御方法の概略フローチャートを示す。
図2図2は本開示の他の実施形態に応じたルート制御方法の概略フローチャートを示す。
図3図3は本開示のいくつかの実施形態に応じたBGPピアの概略構造図である。
図4図4は本開示の他の実施形態に応じたBGPピアの概略構造図である。
図5図5は本開示のいくつかの実施形態に応じたルート制御装置の概略フローチャートを示す。
図6図6は本開示の他の実施形態に応じたルート制御装置の概略フローチャートを示す。
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態に応じたルート制御システムの概略構造図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、実施の形態の図を参照して、本開示の実施形態の技術的解決手段に対する明確かつ完全な説明を行う。明らかに、本開示のすべての実施形態ではなく、単に本明細書にはいくつかの実施形態が示されている。少なくとも1つの例示的な実施形態の以下の説明は、実際には単なる例示であり、本発明、その適用または使用に対する限定を意図するものではない。本開示の実施形態に基づいて創作的な努力なく当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本開示の保護範囲内に入る。
【0029】
発明者は、オプションBのシナリオでは、ASBRに構成されたVRF表上にあり、オプションCのシナリオでは、RR(ルータリフレクタ)がVPN情報を処理しないことに気づいた。したがって、オプションBとオプションCのシナリオでは、現在のところ、VPNルートの数を制限することは不可能である。これにより、VPNインスタンスのVPNルートの数が過剰になり、他のVPNインスタンスのVPNルートの送受信に影響を与える可能性があります。
【0030】
本開示によって解決すべき技術的課題は、オプションBおよびオプションCのシナリオにおいて、VPNインスタンスのVPNルートの数をどのように制限するかにある。
【0031】
本開示では、図1を参照し、以下に説明されるルート制御方法を提供する。
【0032】
図1は本開示のルート制御方法のいくつかの実施形態のフローチャートである。図1に示すように、 これらの実施形態の方法は、S102からS108のステップを備える。この実施形態では、第1BGPピアは、たとえばPEのように、第1AS内のiBGPピア(内部境界ゲートウェイプロトコルピア)、とすることができる。第2BGPピアは、第1BGPピアと共に、第1ASの中において、第1ASの境界であって第1ASと第2ASとの間のeBGPピア(外部境界ゲートウェイプロトコルピア)およびiBGPピアとして機能するBGPピアとすることができる。
【0033】
ステップS102において、第2BGPピアは、新規VPNルートの追加の情報を第1BGPピアに送信し、これに対応して、第1BGPピアは、第2BGPピアから送信された新規VPNルートの追加の情報を受信する。
【0034】
新規VPNルートの追加の情報は、新規VPNルートと、新規VPNルートに対応する第1VPNインスタンスの識別子とを備えるように構成することができる。第1VPNインスタンスの識別子は、新規VPNルートに含まれ、新規VPNルートの宛先アドレスの拡張プレフィックスとして使用され得る第1RD(ルート識別要素)としうる。オプションAのシナリオでは、ASBR間で交換されるルートはRDを移送しない。オプション BおよびオプションCのシナリオでは、VPNルートがRDを移送する。RDによって、既存技術と互換性のある単純で便利な方法でVPNルートの数を制限できる。もちろん、RD以外のVPNインスタンスの新規識別子を設定により、VPNインスタンスを一意に設定することもできるが、本明細書で提示した例に限定されない。以降の実施形態では、一例として、RDをもって、VPNインスタンスの識別子として説明する。
【0035】
新規VPNルートの追加の情報は、BGP更新メッセージであってもよい。BGP更新メッセージは、NLRI(ネットワーク層到達可能性情報)フィールドを含むことができ、新規VPNルートはこのフィールドで移送できる。
【0036】
いくらかの実施の形態において、オプションBのシナリオでは、第2BGPピアはASBRであり、オプションCのシナリオでは、第2BGPピアはRRである。すなわち、第2BGPピアは第1ASの境界においてのBGPピアであり、第1ASと第2ASとのeBGPピアとして機能します。
【0037】
ステップS104において、第1BGPピアは、第1VPNインスタンスの識別子に対応する新規VPNルートを追加した後に、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達するかまたは超過するかどうかを判定する。
【0038】
限界値は、第1BGPピアの実際の処理能力に応じて設定することができる。いくつかの実施形態では、第1BGPピアは新規VPNルート内の第1RDを識別し、新規VPNルートのRT(ルート目標)に応じて新規VPNルートに対応する第1VRFルート表を決定し、新規VPNルートのRTに応じて第1VRFルート表に除去された第1RDを有する新規VPNルートを追加し、第1VRFルート表内にルートエントリの数が制限値に到達するかまたは超過したかどうかを判断する。
【0039】
第1RDは、新規VPNルートにおける宛先アドレスの拡張プレフィックスとして使用することができる。第1BGPピアは、第1RDを識別でき、新規VPNルートのRTに応じて新規VPNルートに対応した第1VRFルート表を決定することができます。RTは、新規VPNルートを第1VRFルート表に追加するかどうかを決定するためにも使用される。第1BGPピアは、削除された第1RDを有するVPNルートを第1VRFルート表に追加し、第1VRFルート表のルートエントリが制限値に到達するかまたは超過したかを判断する。第1VRFルート表への新規VPNルートの追加のプロセスのために、従来技術を参照して実装することができる。
【0040】
ステップS106において、第1BGPピアは、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように第2BGPピアに指示する第1指示情報を第2BGPピアに送信する。第1VPNインスタンスの識別子に対応するルートが制限値に到達するかまたは超過した場合に、第2BGPピアはそれに応じて第1BGPピアから送信された第1指示情報を受信する。
【0041】
オプションAのシナリオでは、ASBRはBGP通知メッセージを介して、ルートの数が限界値に到達したか、または超過したことをピアに示すことができる。本開示において、本発明者は、オプションBおよびオプションCのシナリオにおいて、ASBRまたはRRがBGP通知メッセージに応じてVPNインスタンスのVPNルートを除去(たとえば、追加の停止)の後続のプロセスを実装できないことを認識した。したがって、VPNインスタンスのVPNルートの数を制御するために、既存の標準ルートリフレッシュメッセージが改善されました。ルートリフレッシュメッセージの構造は、RFC5291のような関連する標準で定義されています。
【0042】
第1指示情報はルートリフレッシュメッセージであってもよい。本開示は、このメッセージを改善して、オプションBおよびオプションCのシナリオにおけるVPNインスタンスのVPNルートの数の制御を実現する。ルートリフレッシュメッセージは、1以上のORF(帯域外ルートフィルタ)エントリを備える。BGPピアは、BGPスピーカーとして、1以上のORFエントリを他のBGPピアに送信し、これにより、他のBGPピアは、ORFエントリに対応するフィルタを使用して、BGPスピーカーに送信されたBGP更新メッセージを通過または除去できる。第1BGPピアは、第1ルートリフレッシュメッセージに第1RDを移送する第1ORFエントリを設定して第2BGPピアに送信し、それにより第2BGPピアは第1ORFエントリに応じて第1RDに対応するVPNを追加することを停止できるようにすることができる。表1はORFエントリが移送されるルートリフレッシュメッセージの構造を示す。
【0043】
【表1】
【0044】
表1に示すように、AFI(アドレスファミリ識別子)、SAFI(後続アドレスファミリ識別子)、確保済み、要リフレッシュ時間は、共通部分に属する。ルートリフレッシュメッセージは、1以上のORFタイプを備えるように構成させることができ、1以上のORFタイプのそれぞれは1以上のORFエントリに対応させるように構成させることができる。以下、表1のフィールドの順序に応じて、第1VPNインスタンスに対応するVPNルートの数を制御するために様々なフィールドを構成する方法について説明する。
【0045】
AFIフィールドおよびSAFIフィールドには、例えば、第1RDに対応する第1VRFルート表のAFI値およびSAFI値がそれぞれ設定される。
【0046】
要リフレッシュ時間フィールドには、例えば、「即時」を表す値が設定される。 要リフレッシュ時間フィールドは、「即時」と「遅延」に対応する2つの値で構成できるため、要リフレッシュ時間フィールドは、第1VPNインスタンスのVPNルートの数が制御を必要とするときに、「即時」に対応する値に設定できる。
【0047】
ORFタイプフィールドについて、第1VPNインスタンスのVPNルートの数を制御するために本開示で使用されるORFタイプは、既存の標準(例えば、CP-ORF( 「隠しプリフィックスORF」)におけるORFタイプと比較した新規タイプである。 したがって、第1ルートリフレッシュメッセージの第1ORFエントリに対応するORFタイプフィールドは、新規ORFタイプを表すプリセット値に設定できる。
【0048】
ORFエントリの長さフィールドは、ORFタイプに対応するすべてのORFエントリの全長(オクテット長)を指す。ORFエントリの長さは、実際の状況に応じて構成させることができる。
【0049】
各ORFエントリフィールドについて、ORFエントリの構造は既存の標準で画定される。具体的には、表2に示すように、ORFエントリは、アクション、マッチ、確保済みおよび種別特定部分の4つのフィールドを備えるように構成される。
【0050】
【表2】
【0051】
以下に、表2のフィールドの順序に応じて、第1VPNインスタンスのVPNルートの数を制御するために、第1ORFエントリの様々なフィールドをどのように構成するかについて、説明する。
【0052】
アクションフィールドに対して、例えば、第1ORFエントリのアクションフィールドの値は、第1ORFエントリに対応するフィルタ条件が第2BGPピアの境界外ルートフィルタに追加されるべきであることを示すべき第1値に設定される。既存の標準では、アクションフィールドの値は、「追加」の場合には0、「除去」の場合には1、「全部除去」の場合は2に設定される。したがって、第1VPNインスタンスのVPNルートを制御する必要がある場合は、アクションフィールドを0に設定できる。
【0053】
合致フィールドについては、例えば、第1ORFエントリの合致フィールドの値が第1ORFエントリに合致するVPNルートの追加が拒否されることを示す第2値に設定される。既存の標準では、合致フィールドの値は、「許可」の場合には0、「拒否」 の場合には1に設定される。したがって、第1VPNインスタンスのVPNルートの数を制御する必要がある場合は、合致フィールドを1に設定できる。第1VPNインスタンスのVPNルートの数を通過させる必要がある場合は、合致フィールドを0に設定できる。
【0054】
種別特定部分フィールドについては、第1ORFエントリ内の種別特定部分フィールドに第1RDを追加することができ、例えば、第1RDは8バイトを占有する。種別特定部分フィールドの特定の構造については、シーケンス、確保済みのようなフィールドを含む既存の標準を参考とすることができ、これら既存のフィールドについてはここでは割愛する。
【0055】
第1ルートリフレッシュメッセージの特定の構成を通じて、第1BGPピアは、第1ルートリフレッシュメッセージに移送される第1RDに対応するBGP更新メッセージを除去するために第1ルートリフレッシュメッセージ内の第1ORFエントリに対応するフィルタ条件を構成するように、第2BGPピアに指示することができる。
【0056】
ステップS108において、第2BGPピアは、第1指示情報に応じて、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを第1BGPピアに追加することを停止する。
【0057】
いくつかの実施形態では、第2BGPピアは、第1ルートリフレッシュメッセージ内の第1ORFエントリに応じて、境界外ルートフィルタ内の第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを除去するためのフィルタ条件を追加する。第2BGPピアは、フィルタ条件に応じて、NLRIフィールド内の第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを備えるBGP更新メッセージを除去する。VPNルートは、BGP更新メッセージのNLRIフィールドに移送できる。
【0058】
さらに、上記の実施形態における第1ルートリフレッシュメッセージの構成方法に基づいて、第2BGPピアは、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを除去するためのフィルタ条件を構成するために、第1ルートリフレッシュメッセージを解析して、様々なフィールドの値を取得することができる。いくつかの実施形態では、第2BGPピアは、第1RDに対応する第1VRFルート表に属するAFI値およびSAFI値を取得するようにAFIおよびSAFIフィールドを解析して、AFI値とSAFI値に応じて、対応するAFIおよびSAFIフィールドをフィルタ条件に設定する。フィルタ条件の対応するAFIよびSAFIフィールドに応じて、第2BGPピアは、AFIおよびSAFIフィールドの値に合致するVPNルートを移送するBGP更新メッセージを実質的に除去できる。第2BGPピアは、要リフレッシュ時間フィールドを解析して「即時」を表す値を取得し、フィルタ条件を設定した直後に除去を実行できる。第2BGPピアは、ORFタイプフィールドを解析してプリセット値を取得し、後続のORFエントリのタイプを判定できる。第2BGPピアは、ORFエントリの送信された長さを解析して、後続のORFエントリの正確な解析が容易にする対応する長さの値を取得できる。
【0059】
さらに、第2BGPピアは、第1ルートリフレッシュメッセージのプリセット値に設定されたORFタイプフィールドを有する第1ORFエントリを解析し、第1ORFエントリのアクションフィールドを解析して、第1ORFエントリに対応するフィルタ条件が第2BGPピアの境界外ルートフィルタに追加すべきであることを示す第1値を取得し、第1ORFエントリの合致フィールドを解析して、第1ORFエントリに合致するVPNルートの追加が拒否されることを示す第2値を取得し、第1ORFエントリの種別特定部分フィールドを解析して第1RDを取得し、境界外ルートフィルタの第1RDに対応するVPNルートを備えるBGP更新メッセージを除去するためのフィルタ条件を第1値、第2値、および第1RDに応じて追加する。第2BGPピアには第1BGPピアに送信する必要がある旨のBGP更新メッセージがあり、BGP更新メッセージのNLRIフィールドのVPNルートに移送されるRDがフィルタ条件の第1RDと同じであるときに、第2BGPピアはBGP更新を除去して、つまり、第1RDに対応するVPNルートの第1BGPピアへの送信を停止する。
【0060】
上記の実施形態の方法では、第1BGPピアは、第2BGPピアから送信された新規VPNルートの追加の情報を受信し、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が、第1VPNインスタンスの識別子に応じて新規VPNルートを追加した後、制限値に到達するまたは超過することを判定する。第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達するか、または超過した場合に、第1BGPピアは、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように第2BGPピアに指示する。ここでの開示では、第1BGPピアは、PEなどの第1AS内のiBGPピアである。すなわち、本開示では、オプションBおよびオプションCにおいて第1ASの境界でASBRまたはRRを使用する代わりに、VPNルートの数をカウントし、AS内のルータを介して決定することができ、そしてオプションBおよびオプションCのASBRまたはRRの機能は変更されず、既存技術との互換性が保証される。
【0061】
また、第1VPNインスタンスの識別子がVPNルートの追加の情報に移送される。第1BGPピアは、第1VPNインスタンスの識別子に応じて、第1VPNインスタンスに対応するVPNルートの数に関するリアルタイムの統計と判定を達成することができ、第1VPNインスタンスに対応するルートの数を制限するように、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止することを第2BGPピアに指示し、それによって、他のVPNインスタンスに対応するVPNルートの送受信への影響は言うまでもなく、柔軟で制御可能なVPNネットワークソリューションにつながる第1VPNインスタンスのルートによって占有される第1BGPピアのリソースを削減する。
【0062】
上記の実施形態の方法は、オプションBおよびオプションCのシナリオに適用可能である。オプションBのASBRまたはオプションCのRRは、第2BGPピアとして使用することができ、境界外ルートフィルタは、第1RD(第1VPNインスタンスの識別子)に基づいて、第1VPNインスタンスに対応するVPNルートの数を制御するために、第1BGPピアの第1ルートリフレッシュメッセージに応じて構成される。
【0063】
以下、本開示のルート制御方法の他の実施形態について、図2を参照して説明する。
【0064】
図2は、本開示のルート制御方法の他の実施形態のフローチャートを示している。図2に示すように、図2を参照すると、ステップS108の後、ステップS202からS218のステップをさらに含む。第2BGPピアは、第1ASと第2ASとのeBGPピアとして機能する第1ASの境界におけるBGPピアに構成しうる。
【0065】
ステップS202において、第2BGPピアは、第3BGPピアに第1指示情報を送信し、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するよう指示する。第3BGPピアは、例えば、第2ASのeBGPピアである。つまり、第3BGPピアは、オプションBのASBRまたはオプションCのRRであるとしうる。
【0066】
第1指示情報について、前記の実施形態を参考とすることができる。第3BGPピアは、第1指示情報に応じて、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを第2BGPピアに追加することを停止する。
【0067】
ステップS204において、第3BGPピアは、第4BGPピアに第1指示情報を送信し、第4BGPピアに第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように指示する。第4BGPピアは、たとえばPE等の第2AS内のiBGPピアである。第4BGPピアは、第1指示情報に応じて、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを第3BGPピアに追加することを停止する。
【0068】
第4BGPピアは、VPNルートを追加の情報(例えば、BGP更新メッセージ)を送信するソースノードであり得る。第4BGPピアがVPNルートの追加の情報を送信した後、第3BGPピアおよび第2BGPピアを経由して、第1AS内の第1BGPピアに送信される。第1BGPピアが第2BGPピア、第3BGPピアおよび第4BGPピアに第1指示情報を送信し、伝送ルート全体の各BGPピアが第1VPNインスタンスのVPNルートの数を制限し、不明なルートの発生の可能性を削減する。
【0069】
ステップS206において、第2BGPピアは、撤回されるべきVPNルートの撤回の情報を第1BGPピアに送信し、それに応じて、第1BGPピアは、第2BGPピアから送信された撤回されるべきVPNルートの撤回の情報を受信する。
【0070】
撤回されるべきVPNルートの撤回の情報は、撤回されるべきVPNルートと、撤回されるべきVPNルートに対応する第2VPNインスタンスの識別子と、を備えてもよい。第2VPNインスタンスの識別子は、第2RDであってもよい。撤回されるべきVPNルートの撤回の情報は、BGP更新メッセージであってもよく、BGP更新メッセージは撤回されるべきVPNルートを備える撤回ルートフィールドを構成させることもできる。
【0071】
ステップS208において、第1BGPピアは、第2VPNインスタンスの識別子に応じて、撤回されるべきVPNルートを削除する。
【0072】
第1BGPピアは、第2RDを識別し、第2RDに応じて対応する第2VRFルート表を決定し、撤回されるべきVPNルートから第2RDを除去し、第2VRFルート表で削除され第2RDを有する撤回されるべきVPNルートを検索し、そして発見され削除された第2RDを有する撤回されるべきVPNルートを削除する。
【0073】
ステップS210において、第2VPNインスタンスの識別子に対応するルートの数が制限値に到達するか、または超過している場合に、第1BGPピアは、撤回すべきVPNルートを削除した後、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が制限値未満であるか否かを判定する。
【0074】
第1BGPピアは、撤回されるべきVPNルートを削除した後、第2VRFルート表のルートエントリ数と制限値未満か否かを判定するための制限値とを比較する。
【0075】
ステップS212において、第1BGPピアは、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が制限値未満である場合に、第2BGPピアに第2指示情報を送信し、第2BGPピアが第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを追加することを許可することを指示し、第2BGPピアはそれに応じて第1BGPピアから送信された第2指示情報を受信する。
【0076】
例えば、第1BGPピアは、発振が起こらないと判断された場合、第2指示情報を第2BGPピアに送信する。発振が起こらないという決定を示す表示を第1BGPピアに手動で送信することもでき、そして第1BGPピアが第2指示情報を第2BGPピアに送信する。これは、第1BGPピアが第2BGPピアに第1指示情報と第2指示情報を繰り返し送信してリソースの無駄が発生する第2BGPピアから送信されるVPNルートの数が制限値の前後で繰り返し変動することを防ぐ。
【0077】
第2指示情報は、第2ルートリフレッシュメッセージであってもよい。第1BGPピアは、第2VPNインスタンス(たとえば、第2RD)の識別子を移送する第2ORFエントリを第2ルートリフレッシュメッセージに設定し、それを第2BGPピアに送信して、第2BGPピアが第2ORFエントリに応じて、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加の情報を通過させることができる。
【0078】
表1および表2を参照して、第2指示メッセージの実装のために、様々なフィールドを以下のように設定することができる。
【0079】
AFIおよびSAFIフィールドについて、例えば、第2RDに対応する第2VRFルート表のAFI値およびSAFI値にそれぞれ設定される。
【0080】
要リフレッシュ時間フィールドには、例えば、「即時」を表す値が設定される。要リフレッシュ時間フィールドは、「即時」に対応する値に設定できる。
【0081】
ORFタイプフィールドについて、例えば、第2ORFエントリに対応するORFタイプフィールドは、新規ORFタイプを表すプリセット値に設定することができる。
【0082】
ORFエントリの長さについては、実際の状況に応じて設定することができる。
【0083】
第2ORFエントリ内の様々なフィールドは、以下のように設定することができる。
【0084】
アクションフィールドについて、例えば、第2ORFエントリのアクションフィールドの値は、第2ORFエントリに対応する構成されたフィルタ条件が第2BGPピアの境界外ルートフィルタから削除されるべきであることを示す第3値に設定される。たとえば、アクションフィールドを1(「削除」を表す)に設定できる。第2BGPピアがすべてのVPNルートを再送信するように求められたならば、アクションフィールドを2(「全削除」を表す)に設定できます。種別特定部分フィールドに対し、第2RDを第2ORFエントリの種別特定部分フィールドに追加でき、たとえば、第2RDは8バイトを占有し、種別特定部分フィールドの特定の構造については、シーケンス、確保済みなどのフィールドを含む既存の標準を参考にでき、これらの既存のフィールドの説明は、ここでは割愛する。
【0085】
ステップS214において、第2BGPピアは、第2指示情報に応じて、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを追加するためのメッセージの除去を停止する。
【0086】
いくつかの実施形態では、第2BGPピアは、第2VPNインスタンスの識別子に対応しVPNルートを含むBGP更新メッセージを通過させるために、第2ルートリフレッシュメッセージ内の第2ORFエントリに応じて、帯域外ルートフィルタ内の第2ORFエントリに対応する構成されたフィルタ条件を削除する。ここで第2ORFエントリは第2RDを備える。
【0087】
さらに、第2BGPピアは、第2ルートリフレッシュメッセージ内のプリセット値に設定されたORFタイプフィールドを有する第2ORFエントリを解析し、第2ORFエントリのアクションフィールドを解析して、第2ORFエントリに対応する構成済みのフィルタ条件が第2BGPピアの境界外ルートフィルターから削除すべきであることを表す第3値を得て、第3値に応じて、第2ORFエントリに対応する構成済みのフィルタ条件を、境界外ルートフィルタから削除する。他のフィールドの解析については、前述の実施形態を参照することができ、他のフィールドを解析した後に得られた値を使用して、境界外ルートフィルタで対応するフィルタ条件を検索することができる。
【0088】
ステップS216において、第2BGPピアは、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を許可するように第3BGPピアに指示する第2指示情報を第3BGPピアに送信する。第3BGPピアは、第2ASのeBGPピアである。第3BGPピアは、オプションBのASBRまたはオプションCのRRとしてもよい。
【0089】
ステップS218において、第3BGPピアは、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を許可するように第4BGPピアに指示する第2指示情報を第4BGPピアに送信する。第4BGPピアは、第2AS内のiBGPピアである。第4BGPピアは、第2指示情報に応じて、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを追加するためのメッセージの除去を停止する。第1BGPピアは、第2BGPピア、第3BGPピアおよび第4BGPピアに第2指示情報を送信して、伝送パス全体の各BGPピアは、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの更新を復元できる。
【0090】
前記の実施形態の方法では、第2VPNインスタンスの識別子に対応するルートの数が制限値を超えないという条件の下で、各BGPピアは、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの更新および追加を復元することができる。柔軟なVPNルート制御は、第2VPNインスタンス(たとえばRDなど)の識別子と第2ルートリフレッシュメッセージに基づいて実現される。これは、オプションBおよびオプションCのシナリオに適用でき、既存のテクノロジと互換性があり、柔軟かつ拡張可能である。
【0091】
本願の開示は、さらに、図3を参照して、以下に述べるBGPピアを提供する。
【0092】
図3は、本開示のBGPピアのいくつかの実施形態の構造図である。図3に示すように、この実施形態のBGPピア30は、第1BGPピア30として機能させることができ、受信モジュール310、判定モジュール320、および送信モジュール330を備える。第1BGPピアは、第1AS内のiBGPピアである。第2BGPピアは、第1ASの境界にあって第1ASと第2ASのeBGPピアとして機能するBGPピアである。
【0093】
受信モジュール310は、第2BGPピアから送信された新規仮想プライベートネットワーク(VPN)ルートの追加の情報を受信するように構成され、新規VPNルートの追加する情報は、新規VPNルートおよび新規VPNルートに対応する第1VPNインスタンスの識別子を備える。
【0094】
判定モジュール320は、第1VPNインスタンスの識別子に応じて新規VPNルートの追加後に、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達するか、または超過するかどうかを決定するように構成される。
【0095】
いくつかの実施形態では、第1VPNインスタンスの識別子は第1RDである。判定モジュール320は、新規VPNルートに備えられる第1RDを識別するように構成され、新規VPNルートのルート目標(RT)に応じて新規VPNルートに対応する第1仮想ルート転送(VRF)ルート表を判定し、そして新規VPNルートから第1RDを削除し、新規VPNルートのRTに応じて、第1RDが削除された新規VPNルートを第1VRFルート表に追加し、第1VRFルート表のルートエントリの数が制限値に到達したか、または超過したかどうかを判断します。
【0096】
送信モジュール330は、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達するか、または超過している場合に、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように第2BGPピアに指示するための第1指示情報を第2BGPピアに送信するように構成される。
【0097】
いくつかの実施形態では、第1指示情報は、第1ORFエントリが設定される第1ORFエントリが設定される第1ルートリフレッシュメッセージである。第1ORFエントリのアクションフィールドの値は、第1ORFエントリに対応するフィルタ条件が第2BGPピアの境界外ルートフィルタに追加すべきであることを示す第1値に設定される。第1ORFエントリの合致フィールドの値が 第1ORFエントリに合致するVPNルートの追加が拒否されることを示す第2値に設定され、第1RDは、第1ORFエントリの種別特定部分フィールドに追加される。
【0098】
いくつかの実施形態では、受信モジュール310は、第2BGPピアから送信された撤回されるべきVPNルートを撤回の情報を受信するように構成され、撤回されるべきVPNルートの撤回の情報は、撤回されるべきVPNルートと撤回すべきVPNルートに対応する第2VPNインスタンスの識別子とを備え、第2VPNインスタンスの識別子に応じて撤回すべきVPNルートを削除し、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルート数が制限値に到達したか、または超過している場合に、撤回されるべきVPNルートを削除した後、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルート数が制限値未満であるか否かを判断し、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が制限値未満である場合に、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを追加することを許可することを指示する第2指示情報を第2BGPピアに送信する。
【0099】
いくつかの実施形態では、第2VPNインスタンスの識別子は第2RDであり、第2指示情報は第2ルートリフレッシュメッセージであって、送信モジュール330は、第2ルートリフレッシュメッセージに第2ORFエントリを設定するように構成され、第2ORFエントリのアクションフィールドの値を第2ORFエントリに対応する構成済みのフィルタ条件を第2BGPピアの境界外ルートフィルタから削除されるべきことを示します第3値に設定し、第2RDを第2ORFエントリの種別特定部分フィールドに追加する。
【0100】
いくつかの実施形態では、第1ルートリフレッシュメッセージ内のAFI(アドレスファミリ識別子)フィールドおよびSAFI(後続アドレスファミリ識別子)フィールドは、第1RDに対応する第1VRFルート表のAFI値およびSAFI値に設定され、第1ルートリフレッシュメッセージの要リフレッシュ時間フィールドは、「即時」を表す値に設定される。
【0101】
いくつかの実施形態では、第1ルートリフレッシュメッセージ内の第1ORFエントリに対応するORFタイプフィールドは、新規ORFタイプを表すプリセット値に設定される。
【0102】
図4は、本開示のBGPピアの他の実施形態の構造図である。図4に示すように、この実施形態のBGPピア40は、第2BGPピア40として機能させることができ、送信モジュール410、受信モジュール420およびフィルタモジュール430を備える。第1BGPピアは、第1AS内のiBGPピアである。第2BGPピアは、第1ASと第2 ASのeBGPピアとして機能し、第1ASの境界にあるBGPピアである。
【0103】
送信モジュール410は、新規仮想プライベートネットワーク(VPN)ルートを第1BGPピアへの追加の情報を送信するように構成され、新規VPNルートと、新規VPNルートに対応する第1VPNインスタンスの識別子とを備える。
【0104】
受信モジュール420は、第1BGPピアが、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が制限値に到達するかまたは超過すると判断した場合に、第1BGPピアから送信された第1指示情報を受信するように構成され、第1指示情報は、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように第2BGPピアに指示するように使用される。
【0105】
フィルタモジュール430は、第1指示情報に応じて、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを第1BGPピアに追加することを停止するように構成される。
【0106】
いくつかの実施形態では、第1VPNインスタンスの識別子は第1RDであり、第1指示情報は第1ルートリフレッシュメッセージであって、フィルタモジュール430は、第1ルートリフレッシュメッセージ内の第1帯域外ルータフィルタ(ORF)エントリに応じて、境界外ルートフィルタ内の第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを除去するためのフィルタ条件を追加するように構成され、ここで、第1ORFエントリは第1RDを含み、フィルタ条件に応じて、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを備えてBGP更新メッセージを除去する。
【0107】
いくつかの実施形態では、フィルタモジュール430は、第1ルートリフレッシュメッセージ内のプリセット値に設定されたORFタイプフィールドを有する第1ORFエントリを解析するように構成され、プリセット値は新規ORFタイプを表し、第1ORFエントリのアクションフィールドを解析して、フィルタ条件を第2BGPピアの境界外ルートフィルタに追加させるべきことを示す第1値を取得し、第1ORFエントリの合致フィールドを解析して、第1ORFエントリに合致するVPNルートの追加が拒否されることを示す第2値を取得し、第1RDを取得するために、第1ORFエントリの種別特定部分フィールドを解析して第1RDを取得し、第1値、第2値および第1RDに応じて、境界外ルートフィルタの第1RDに対応するVPNルートを備えるBGP更新メッセージを除去するためのフィルタ条件を追加する。
【0108】
いくつかの実施形態では、送信モジュール410は、撤回されるべきVPNルートを撤回する情報を第1BGPピアに送信するように構成され、撤回されるべきVPNルートを撤回する情報は、撤回されるべきVPNルートおよび撤回すべきVPNルートインスタンスに対応する第2VPNンスタンスの識別子を含み、第1BGPピアから送信された第2指示情報を受信し、ここで第2指示情報は撤回すべきVPNルートを削除した後、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの数が制限値未満であると第1BGPピアが判定したことを表すものであって、第2BGPピアが第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを追加することを許可されることを指示するために使用され、フィルタモジュール430は、さらに、第2指示情報に応じて、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを追加するためのメッセージの除去を停止するように構成される。
【0109】
いくつかの実施形態では、第2VPNインスタンスの識別子は第2RDであり、第2指示情報は第2ルートリフレッシュメッセージであり、フィルタモジュール430は第2ルートリフレッシュメッセージ内の第2ORFエントリに応じて、帯域外ルートフィルタ内の第2ORFエントリに対応する構成済みフィルタ条件を削除するように構成されて、第2VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートを備えるBGP更新メッセージを渡す。ここで、第2ORFエントリは第2RDを含む。
【0110】
いくつかの実施形態では、フィルタモジュール430は、第2ルートリフレッシュメッセージ内のプリセット値に設定されたORFタイプフィールドを有する第2ORFエントリを解析するように構成され、プリセット値は新規ORFを表し、第2ORFエントリのアクションフィールドを解析して、第2ORFエントリに対応する構成済みのフィルタ条件を第2BGPピアの境界外ルートフィルタから削除すべきことを指示する第3値を取得し、第3値に応じて、第2ORFエントリに対応する構成済みのフィルタ条件を、境界外ルートフィルターから削除する。
【0111】
いくつかの実施形態では、送信モジュール410は、さらに、第1指示情報を第3BGPピアに送信して、第3BGPピアに、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するように指示するように構成され、第3BGPピアは、第2ASのeBGPピアあって、第3BGPピアは、第1指示情報を第4BGPピアに送信して、第1VPNインスタンスの識別子に対応するVPNルートの追加を停止するよう第4BGPピアに指示するように構成され、第4BGPピアは第2AS内部のiBGPピアである。
【0112】
本開示は、前述の実施形態において第1BGPピアによって実行される方法を実行するために、第1BGPピアに提供され得るルート制御装置をさらに提供する。ルート制御装置はまた、第2BGPピアに設けられて、前述の実施形態において第2BGPピアによって実行される方法を実行することができる。本開示のこの実施形態のルート制御装置は、図5および6を参照して以下に説明される様々なコンピューティングデバイスまたはコンピュータシステムによって実装され得る。
【0113】
図5は、本開示のルート制御装置のいくつかの実施形態の構造図である。図5に示すように参、この実施形態の装置50は、メモリ510と、メモリ510に結合されたプロセッサ520とを備え、プロセッサ520は、メモリ510に格納された指示に基づいて、実施形態のいずれか1つによるルート制御方法を実行するように構成される。
【0114】
ここで、メモリ510は、例えば、システムメモリ、固定不揮発性記憶媒体などを備えるように構成させることができる。システムメモリには、例えば、オペレーティングシステム、アプリケーション、ブートローダ、データベース、およびその他のプログラムが格納される。
【0115】
図6は、本開示のルート制御装置の他の実施形態の構造図である。図6に示すように、この実施形態の装置60は、それぞれメモリ510およびプロセッサ520と同様のメモリ610およびプロセッサ620を備える。さらに、入出力インターフェース630、ネットワークインターフェース640、ストレージインターフェース650などを備えていてもよい。これらのインターフェース630、640、650と、メモリ610およびプロセッサ620とは、例えばバス660を介して接続させてもよい。ここで、入出力インターフェース630は、ディスプレイ、マウス、キーボード、およびタッチスクリーンなどの入出力デバイスのための接続インターフェースを提供する。ネットワークインターフェース640は、ネットワーク化された様々なデバイスに接続インターフェースを提供し、例えば、データベースサーバーまたはクラウドストレージサーバーに接続することができる。ストレージインターフェース650は、SDカードやUSBフラッシュディスクなどの外部記憶装置との接続インターフェースを提供する。
【0116】
本開示では、さらに、ルート制御システムを提供し、図7を参考に以下説明する。
【0117】
図7は、本開示のルート制御システムのいくつかの実施形態の構造図である。図7に示すように、この実施形態のシステム7は、前述の実施形態のいずれかによる第1BGPピア40および第2BGPピア50を備える。
【0118】
いくつかの実施形態では、システムは、第3BGPピア72および第4BGPピア74をさらに備える。
【0119】
第2BGPピア50は、さらに、第1指示情報を第3BGPピア72に送信して第1VPNインスタンスの識別子に対応する新規VPNルートの追加を停止するように第3BGPピア72に指示するために使用され、ここで、第3BGPピア72は、第2ASのeBGPピアである。
【0120】
第3BGPピア72は、第2BGPピアから送信された第1指示情報を受信し、第1VPNインスタンスの識別子に対応する新規VPNルートの追加を停止するように使用され、第1VPNインスタンスの識別子に対応する新規VPNルートの追加を停止するように第4BGPピア74に指示するための第1指示情報を第4BGPピア74に送信し、ここで、第4BGPピア74は第2AS内のiBGPである。
【0121】
第4BGPピア74は、第3BGPピア72から送信された、第1VPNインスタンスの識別子に対応する新規VPNルートを追加することを第3BGPピア72に停止さるために使用される第1指示情報を受信し、ここで、第2BGPピア50は、第1ASの境界にあるBGPピアであり、第1ASおよび第2ASのeBGPピアとして機能する。
【0122】
本開示は、コンピュータプログラムが格納された不揮発性コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供し、このプログラムはプロセッサによって実行されて、前述の実施形態のいずれか1つのルート制御方法を実装する。
【0123】
いわゆる当業者は、本開示の実施形態が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本開示の実施形態は、ハードウェアの実施形態の全体、ソフトウェアの実施形態の全体、またはハードウェア要素とソフトウェア要素の両方を含む実施形態の形態をとることができる。さらに、本開示は、コンピュータを有する1以上のコンピュータ使用可能な具体化されたプログラムコードを有する不揮発性記憶媒体(ディスク記憶装置、CD-ROM、光記憶装置などを含むが、これらに限定されない)上で具現化されるコンピュータプログラム製品の形をとることができる。
【0124】
本開示は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明する。フローチャートおよび/またはブロック図における各プロセスおよび/またはブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図におけるプロセスおよび/またはブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム指示によって実装され得ることが理解されるべきである。コンピュータプログラム指示は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサによって実行される指示により、フローチャートの1以上のフローおよび/またはブロック図の1以上のブロックで特定される機能を実装する手段を生成するような機械を生成するように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてもよい。
【0125】
また、コンピュータプログラム指示は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置に特定の方法で動作するように指示することができるコンピュータ可読記憶装置に記憶させてもよく、コンピュータ可読記憶装置に記憶された指示が製品を生成する。フローチャートの1以上のフローおよび/またはブロック図の1以上のブロックで指定された機能を実装する指示手段を備える。
【0126】
また、これらのコンピュータプログラム指示は、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置にロードして、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行される指示がフローチャートの1以上のフローおよび/またはブロック図の1以上のブロックで指定された機能を実装するステップを提供するようにコンピュータ実装プロセスを生成するためにコンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で一連の操作ステップを実行する。
【0127】
上記は、本開示の単に好ましい実施形態であり、本開示に限定されるものではない。ここでの開示の思想と原則の範囲内で、いかなる修正、置換、改善なども、ここでの開示の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7