(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-06
(45)【発行日】2024-11-14
(54)【発明の名称】ゲームシステム、ゲーム制御装置、プログラム、及びゲーム制御方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/795 20140101AFI20241107BHJP
A63F 13/48 20140101ALI20241107BHJP
A63F 13/71 20140101ALI20241107BHJP
【FI】
A63F13/795
A63F13/48
A63F13/71
(21)【出願番号】P 2023003050
(22)【出願日】2023-01-12
(62)【分割の表示】P 2020063971の分割
【原出願日】2020-03-31
【審査請求日】2023-03-29
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年1月11日、ウェブサイトアドレスhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000050711.html、https://news.allabout.co.jp/articles/p/000000044.000050711/、http://news.nicovideo.jp/watch/nw6431635、https://www.zaikei.co.jp/releases/932201/を通じて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年1月12日、ウェブサイトアドレスhttps://yab.yomiuri.co.jp/adv/feature/release/detail/00622439.html、https://news.fresheye.com/article/fenwnews2/1000003/20200112105510_pr_pr000000044-000050711/a/index.html、https://animeanime.jp/release/prtimes/20200112/67151.html、https://www.inside-games.jp/release/prtimes/20200112/68602.html、https://www.gamespark.jp/release/prtimes/20200112/68599.html、https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/search/../detail.page?IMNEWS4=1778764、https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/search/../detail.page;JSESSIONID_B2BCH=90dfe2956dd2c8e9ce375b8af2d6?IMNEWS4=1778764を通じて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年1月12日、ウェブサイトアドレスhttps://b2b-ch.infomart.co.jp/news/search/../detail.page;JSESSIONID_B2BCH=8a02ed2ba3543aaic08aa75ed442?IMNEWS4=1778764、http://release.traicy.com/archives/20200112234133.html、https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/search/../detail.page;JSESSIONID_B2BCH=8324fb4cd6dd472bc478a51bd5f1?IMNEWS4=1778764、https://www.oricon.co.jp/pressrelease/592982/、https://dime.jp/company_news/detail/?pr=555588、http://news.jorudan.co.jp/docs/news/detail.cgi?newsid=PT000044A000050711、https://www.sankei.com/economy/news/200112/pr12001120020-n1.htmlを通じて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年1月12日、ウェブサイトアドレスhttps://president.jp/ud/pressrelease/5e1a816e7765616d45080000、https://business.nifty.com/cs/catalog/business_release/catalog_prt000000044000050711_1.htm、https://www.mapion.co.jp/news/release/000000044.000050711/、http://gendai.ismedia.jp/ud/pressrelease/5e1a820b7765614cdd080000、https://b2b-ch.infomart.co.jp/news/search/../detail.page;JSESSIONID_B2BCH=7c46605db2b69650fe9bfec90a08?IMNEWS4=1778764、https://straightpress.jp/company_news/detail?pr=000000044.000050711、https://www.jiji.com/jc/article?k=000000044.000050711&g=prtを通じて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年1月12日、ウェブサイトアドレスhttp://www.iza.ne.jp/kiji/pressrelease/news/200112/prl20011211100019-n1.html、http://toyokeizai.net/ud/pressrelease/5e1a81dd7765612333090000、https://jbpress.ismedia.jp/ud/pressrelease/5e1a8163776561544d080000、http://ure.pia.co.jp/articles/-/649969、https://kurashinista.jp/pressrelease/detail/181836、https://news.infoseek.co.jp/article/prtimes_000000044_000050711/、https://www.newscafe.ne.jp/release/prtimes2/20200112/417045.html、http://www.seotools.jp/news/id_000000044.000050711.html、https://www.excite.co.jp/news/article/Prtimes_2020-01-12-50711-44/を通じて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年1月12日、ウェブサイトアドレスhttp://ure.pia.co.jp/articles/-/649975、https://news.toremaga.com/release/others/1461372.html、http://www.kk-bestsellers.com/ud/pressrelease_besttimes/5e1a82707765617bf3060000、http://ure.pia.co.jp/articles/-/649941、http://ure.pia.co.jp/articles/-/649956、https://beauty.oricon.co.jp/pressrelease/592995/、https://www.asahi.com/and_M/pressrelease/pre_8921138/、http://crea.bunshun.jp/ud/pressrelease/5e1a815977656121c5040000を通じて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年1月12日、ウェブサイトアドレスhttps://otakei.otakuma.net/archives/prtimes/000000044-000050711、http://news.cube-soft.jp/prtimes/archive.php?id=506045、https://news.biglobe.ne.jp/economy/0112/prt_200112_6189615386.html、https://animeanime.jp/release/prtimes/20200111/67151.html、https://www.inside-games.jp/release/prtimes/20200111/68602.html、http://30min.jp/release/prtimes/detail/157632、https://www.gamespark.jp/release/prtimes/20200111/68599.html、https://www.famitsu.com/、https://www.famitsu.com/news/202001/14190639.html、https://www.yahoo.co.jp/、https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200114-00000005-famitsu-gameを通じて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年1月14日、ウェブサイトアドレスhttps://www.konami.com/、https://www.konami.com/games/corporate/ja/news/topics/20200114/を通じて発表 令和2年1月23日、ウェブサイトアドレスhttps://www.nicovideo.jp/、https://live2.nicovideo.jp/watch/lv323729759を通じて発表 令和2年1月24日、ウェブサイトアドレスhttps://www.youtube.com/、https://www.youtube.com/watch?v=P17ZHJoV9PMを通じて発表 令和2年1月31日、ウェブサイトアドレスhttps://www.youtube.com/、https://www.youtube.com/watch?v=AbWQ8hpyH9Mを通じて発表 令和2年2月7日、ウェブサイトアドレスhttps://www.youtube.com/、https://www.youtube.com/watch?v=bbMY6-xCOjwを通じて発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和2年2月10日、ウェブサイトアドレスhttps://www.youtube.com/、https://www.youtube.com/watch?v=-kvYCgrgVQMを通じて発表 令和2年2月15日、ウェブサイトアドレスhttps://www.youtube.com/、https://www.youtube.com/watch?v=Q-lXyFGo_1Qを通じて発表 令和2年2月27日、ウェブサイトアドレスhttps://www.nicovideo.jp/、https://sp.live.nicovideo.jp/watch/lv324285474を通じて発表 令和2年3月26日、ウェブサイトアドレスhttps://www.nicovideo.jp/、https://live2.nicovideo.jp/watch/lv324739207を通じて発表
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506113602
【氏名又は名称】株式会社コナミデジタルエンタテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 礼弥
(72)【発明者】
【氏名】安達 庸佑
(72)【発明者】
【氏名】中出 優志
【審査官】宇佐田 健二
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-025703(JP,A)
【文献】特許第6557757(JP,B1)
【文献】特開2007-061616(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98,9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームの参加者として複数のユーザの募集に係る一連の募集枠を設定する第1設定手段と、
前記一連の募集枠のうち一部の募集枠に対して、当該一部の募集枠に応募する応募者に入力させる識別情報
であって、前記応募者を識別可能な情報とは異なる情報であり、前記一部の募集枠を識別可能な情報である前記識別情報を設定する第2設定手段と、
を含むゲームシステム。
【請求項2】
前記一部の募集枠が割り当てられた後に、前記ゲームの募集者の操作に基づいて、前記一部の募集枠として割り当てられる募集枠の数を変更する変更手段、
を更に含む請求項
1に記載のゲームシステム。
【請求項3】
前記識別情報の入力を要することなく、前記一連の募集枠のうち、前記一部の募集枠以外の残りの募集枠に対する応募を受け付ける受付手段、
を更に含む請求項1
又は2に記載のゲームシステム。
【請求項4】
前記第2設定手段は、前記ゲームの募集者が、前記一連の募集枠の全部の募集枠に前記識別情報を設定することを指示した場合には、当該全部の募集枠に前記識別情報を設定する、
請求項1~
3の何れか
1項に記載のゲームシステム。
【請求項5】
ゲームの参加者として複数のユーザの募集に係る一連の募集枠を設定する第1設定手段と、
前記一連の募集枠のうち一部の募集枠に対して、当該一部の募集枠に応募する応募者に入力させる識別情報
であって、前記応募者を識別可能な情報とは異なる情報であり、前記一部の募集枠を識別可能な情報である前記識別情報を設定する第2設定手段と、
を含むゲーム制御装置。
【請求項6】
請求項1~
4の何れか1項に記載のゲームシステム又は請求項
5に記載のゲーム制御装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項7】
ゲームの参加者として複数のユーザの募集に係る一連の募集枠を設定し、
前記一連の募集枠のうち一部の募集枠に対して、当該一部の募集枠に応募する応募者に入力させる識別情報
であって、前記応募者を識別可能な情報とは異なる情報であり、前記一部の募集枠を識別可能な情報である前記識別情報を設定する、
ゲーム制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、ネットワーク技術の発展に伴い、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のように、インターネット等のネットワークを利用して、ゲーム等のコンテンツの提供や、ユーザ間のコミュニケーション等を可能とする仕組みが実現されている。このような仕組みが提供されることで、複数のユーザが参加者として共通のゲームをプレイすることも可能となってきている。このような背景から、一部のユーザが、複数のユーザでプレイするゲームへの参加を募るための仕組みも各種提案されている。例えば、特許文献1には、一部のユーザが複数のユーザでプレイするゲームの主催者となり、不特定多数のユーザの中から当該ゲームの参加を募るための仕組みの一例が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、従来のように不特定多数のユーザからゲームへの参加を募るような仕組みでは、必ずしも募集を行うユーザの意図により即した他のユーザが当該募集に対して応募を行うとは限らない。これに対して、他のユーザに参加を募るゲームの内容によっては、条件を指定して参加の対象とするユーザを制限することが望ましい場合もある。
【0005】
本発明は上記の問題を鑑み、ユーザの意図により即した参加者の募集をより好適な態様で実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るプログラムは、コンピュータに、ゲームの参加者として複数のユーザの募集に係る一連の募集枠を設定することと、前記一連の募集枠のうち一部の募集枠に対して、対象とするユーザを他のユーザと識別して募集するための識別条件を設定することと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本実施形態に係るシステムの構成の一例を示した図である。
【
図2】ゲーム装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
【
図3】サーバ装置のハードウェア構成の一例を示した図である。
【
図4】募集機能の一例について概要を説明するための図である。
【
図5】検索機能の一例について概要を説明するための図である。
【
図6】システムの機能構成の一例を示したブロック図である。
【
図7】募集枠の設定に係る機能について説明するための図である。
【
図8】募集枠の設定に係る機能について説明するための図である。
【
図9】検索条件を利用した募集の設定に係る機能について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0009】
<システム構成>
図1を参照して、本開示の一実施形態に係るシステム1の構成の一例について概要を説明する。システム1は、複数のゲーム装置10-n(nは正の整数)と、サーバ装置30とを含む。サーバ装置30とゲーム装置10-nとは、所定のネットワークNを介して各種情報や各種データを送受信可能に接続されている。複数のゲーム装置10-n(例えば、ゲーム装置10-1、10-2、・・・)は、実質的に同様の構成を適用することが可能である。そのため、以降では、複数のゲーム装置10-nそれぞれを特に区別しない場合には、単に「ゲーム装置10」と称する場合がある。
【0010】
また、ネットワークNは、サーバ装置30とゲーム装置10との間を接続することが可能であれば、その種別は特に限定されない。具体的な一例として、ネットワークNとして、インターネット、専用線、公衆回線(例えば、電話回線、移動体通信回線等)、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等が適用されてもよい。また、ネットワークNは、無線のネットワークであってもよく、有線のネットワークであってもよい。また、ネットワークNは、複数種類の異なるネットワークを含んでもよい。具体的な一例として、サーバ装置30とゲーム装置10との間の通信が、他の通信装置により中継されてもよい。この場合において、当該他の通信装置と、サーバ装置30及びゲーム装置10それぞれとの間の通信に対して、互いに異なる種別のネットワークが適用されてもよい。
【0011】
ゲーム装置10として、例えば、家庭用のゲーム専用機(据置型または携帯型)、パーソナルコンピュータ、多機能型テレビジョン受像機(いわゆるスマートテレビ)、業務用(商業用)ゲーム機等が適用されてもよい。また、他の一例として、ゲーム装置10として、スマートフォン、携帯電話端末、PHS(Personal Handy-phone System)端末、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、タブレット型コンピュータ等が適用されてもよい。
【0012】
サーバ装置30は、各ユーザを一意に識別するためのユーザIDと対応付けて、ユーザのゲームに関する情報を、データベース等のような所定の記憶領域に記憶して管理する。また、サーバ装置30は、通信対戦を行う場合の対戦相手決定処理(いわゆるマッチング処理)等を実行する。通信対戦では、例えば、ゲーム装置10-1を操作するユーザAと、ゲーム装置10-2を操作するユーザBとが、ネットワークNを介して対戦ゲームを行うことができる。通信対戦の場合には、サーバ装置30によってマッチングされたゲーム装置10-1とゲーム装置10-2との間で、P2P(Peer to Peer)接続等により直接通信して対戦する方法がある。また、他の一例として、ゲーム装置10-1とゲーム装置10-2との間のデータのやり取りを、サーバ装置30を経由して対戦する方法もある。何れの方法で通信対戦が行われてもよい。
【0013】
なお、通信対戦の対象となるゲーム装置10-1とゲーム装置10-2との間の通信については、互いにデータのやり取りが可能であれば、適用される通信方式や利用されるプロトコルは特に限定されない。
具体的な一例として、ゲーム装置10-1とゲーム装置10-2との間の通信が、OSI参照モデルのトランスポート層上の通信規約であって主にIPプロトコル上に実装されるUDP(User Datagram Protocol)によって実現されてもよい。もちろん、UDP以外の他のプロトコルが利用されてもよい。
また、通信対戦の対象となるゲーム装置10が所定の周波数帯(例えば2.4GHzの周波数帯)を用いた近距離無線通信機能を有している場合には、サーバ装置30を介さずに、複数台のゲーム装置10間で直接通信を行うことで、通信対戦が実現されてもよい。
【0014】
<ハードウェア構成>
本開示の一実施形態にシステム1を構成する各装置のハードウェア構成の一例について以下に説明する。
【0015】
(ゲーム装置のハードウェア構成)
まず、
図2を参照して、ゲーム装置10のハードウェア構成の一例について説明する。ゲーム装置10は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、通信装置104と、入力装置105と、出力装置106と、記憶装置107とを含む。これらの構成要素は、アドレスバス、データバス、及びコントロールバス等を含むバス108を介して相互に接続されている。なお、バス108と各構成要素との間には、必要に応じてインタフェース回路が介在してもよいが、
図2では、当該インタフェース回路の図示を省略している。
【0016】
CPU101は、ROM102に記憶された制御プログラムをRAM103に展開し、展開された当該制御プログラムを実行することでゲーム装置10の各種機能を実現する。ROM102は、ゲーム装置10の各種機能を実現するためのプログラム(例えば、OS:Operation System等)やデータ等を記憶する。RAM103は、CPU101の主記憶領域や、ワークエリア等のような各種情報や各種データを一時的に記憶する記憶領域として用いられる。
【0017】
通信装置104は、ネットワークNを介してサーバ装置30や他のゲーム装置10との間の通信に係る各種処理を実行する。通信装置104として適用されるデバイスは、通信経路の種別や適用される通信方式に応じて適宜変更されてもよい。
【0018】
入力装置105は、ユーザからの各種指示の受け付けに利用される。入力装置105としては、例えば、タッチパネル、物理的なボタン、コントローラ、アナログスティック、キーボード、ポインティングデバイス等が適用され得る。
また、入力装置105として適用される装置は、ユーザからの指示を認識する方法に応じて適宜変更されてもよい。具体的な一例として、入力装置105として、マイクロフォン等の集音デバイスが適用され、当該集音デバイスによりユーザが発話した音声が集音されてもよい。この場合には、集音された音声に対して音響解析や自然言語処理等の各種解析処理が施されることで、当該音声が示す内容がユーザからの指示として認識されてもよい。また、入力装置105として、複数種類の装置が適用されてもよい。
【0019】
出力装置106は、各種情報を出力する装置であり、ユーザに対する各種情報の提示(例えば、報知情報の報知等)に利用される。本実施形態では、出力装置106として、少なくとも液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の既知の種々の表示装置が適用され、各種表示情報(例えば、ゲーム画面等)を表示させることで、ユーザに対して情報が提示される。また、この場合には、出力装置106として適用される表示装置と、入力装置105として適用されるタッチパネルと、が協働することで、タッチインタフェースを備えたディスプレイが実現されてもよい。
また、出力装置106として、ユーザに対して情報を提示するために利用する媒体に応じた他の装置が適用されてもよい。具体的な一例として、出力装置106としてスピーカ等の音響出力デバイスが適用され、当該音響出力デバイスから音声や電子音等の音響が出力されることでユーザに情報が提示されてもよい。また、出力装置106として、複数種類の装置が適用されてもよい。
【0020】
記憶装置107は、各種データや各種プログラムを記憶する記憶装置である。具体的な一例として、記憶装置107は、ゲームに関するゲームプログラムや、当該ゲームに関連する各種データを記憶してもよい。記憶装置107は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や、SSD(Solid State Drive)に代表される不揮発性メモリ等のような、各種データを一時的または持続的に記憶可能な記憶装置により実現される。
【0021】
なお、後述するゲーム装置10の機能や処理は、例えば、CPU101がROM102または記憶装置107に記憶されているプログラムを読み出し、当該プログラムをRAM103に展開して実行することにより実現される。
また、CPU101がゲーム装置10の機能や処理を実現するためのプログラムを読み出すことが可能であれば、当該プログラムが記憶されている場所や、CPU101が当該プログラムを読み出す方法は特に限定されない。具体的な一例として、CPU101は、ゲーム装置10に対して着脱可能な記録媒体に記憶されたプログラムを読み出してもよい。また、他の一例として、CPU101は、ゲーム装置10に対してネットワークを介して他の装置から伝送されたプログラムを読み出してもよい。
【0022】
(サーバ装置のハードウェア構成)
次いで、
図3を参照して、サーバ装置30のハードウェア構成の一例について説明する。サーバ装置30は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、通信装置304と、記憶装置305とを含む。これらの構成要素は、アドレスバス、データバス、及びコントロールバス等を含むバス306を介して相互に接続されている。なお、バス306と各構成要素との間には、必要に応じてインタフェース回路が介在してもよいが、
図3では、当該インタフェース回路の図示を省略している。
【0023】
CPU301は、ROM302に記憶された制御プログラムをRAM303に展開し、展開された当該制御プログラムを実行することでサーバ装置30の各種機能を実現する。ROM302は、サーバ装置30の各種機能を実現するためのプログラム(例えば、OS等)やデータ等を記憶する。RAM303は、CPU301の主記憶領域や、ワークエリア等のような各種情報や各種データを一時的に記憶する記憶領域として用いられる。
【0024】
通信装置304は、ネットワークNを介して各ゲーム装置10との間の通信に係る各種処理を実行する。通信装置304として適用されるデバイスは、通信経路の種別や適用される通信方式に応じて適宜変更されてもよい。
【0025】
記憶装置305は、各種データや各種プログラムを記憶する記憶装置である。具体的な一例として、記憶装置305は、後述するゲームの参加者の募集に関するプログラム、当該募集に関連する各種データ、ゲーム装置10を操作するユーザに関する情報、及び当該募集において管理されるユーザごとの情報等を記憶してもよい。記憶装置307は、例えば、HDDや、SSDに代表される不揮発性メモリ等のような、各種データを一時的または持続的に記憶可能な記憶装置により実現される。また、上述したデータや情報のうち、少なくともと一部が、不図示のデータベース等に記憶されてもよい。
【0026】
<募集機能の概要>
ここで、本開示の一実施形態に係る技術の適用対象の一例として、一部のユーザがゲームの参加者を募るための募集機能について概要を説明する。本実施形態に係るシステム1は、複数のユーザが参加者として参加することが可能なゲームを実現する機能を有しており、同機能に付随して一部のユーザがゲームの参加者を募るための募集機能が設けられている。
【0027】
例えば、
図4は、募集機能の一例について概要を説明するための説明図であり、参加者の募集を設定するための各種情報(換言すると、参加者の募集に係るデータを登録するための各種情報)の入力を、募集者であるユーザから受け付けるための入力画面の一例を示している。具体的には、
図4に示す入力画面510は、一部のユーザがゲームの主催者となって当該ゲームの参加者を募るような状況下において、当該ゲームの内容に関する条件(以降では、「ゲーム条件」とも称する)を指定して募集を設定するための画面の一例を示している。
【0028】
入力画面510は、参加者の募集を設定するための入力フォームとして、当該募集の設定に係る情報ごとにユーザからの指示を受け付けるための入力領域が設けられている。
具体的には、入力画面510は、ゲーム条件として1以上の競技種目の指定をユーザから受け付けるための入力領域511が設けられている。競技種目は、参加者によるプレイの対象となるゲームに相当し、一例として、所謂「ミニゲーム」と称されるゲームのように、他のゲームに付随してプレイ可能に構成されており、単体でもゲームとして成立し得るゲームが挙げられる。
また、入力画面510は、競技種目として、プレイに係る条件が異なるゲームの指定を受け付け可能に構成されていてもよい。例えば、
図4に示す例では、入力画面510は、入力領域511として、育成ゲーム等のプレイにより育成されたキャラクタを使用可能な競技種目の指定を受け付ける入力領域512と、同キャラクタの使用が適用されない競技種目の指定を受け付ける入力領域513と、が個別に設けられている。
【0029】
また、入力画面510は、1以上の競技種目の組み合わせをプリセットとして設定しておき、ユーザからの指示に応じて当該プリセットとして指定された競技種目を入力領域511に入力する機能が設けられていてもよい。例えば、
図4に示す例では、入力領域514には、あらかじめ設定されたプリセットごとに、当該プリセットを指定して入力領域511に競技種目を入力するための指示をユーザから受け付けるボタンが提示されている。
【0030】
入力画面510を介してユーザ(募集者)からゲーム条件の指定が受け付けられることで、当該ゲーム条件に基づきゲームの参加者の募集が設定される(ゲームの参加者の募集に係るデータが登録される)こととなる。
【0031】
加えて、本実施形態に係るシステム1では、ゲームの参加者の募集の設定に際し、当該参加者の人数の指定が受け付けられることで、指定された人数分の参加枠を設定することが可能である。具体的には、5人の参加者の募集が設定される場合には、5人分の参加枠が設定されることとなる。
また、本実施形態に係るシステム1では、指定された人数分の参加枠のうち、少なくとも一部の参加枠に対して、募集対象とするユーザを制限するための条件(換言すると、募集対象とするユーザを識別するための条件)を設定することが可能である。このような機能が設けられることで、例えば、募集者であるユーザは、一部の募集枠に対して識別条件を設定することで、当該募集枠を利用して参加可能なユーザを、当該識別条件により識別される特定のユーザに制限することが可能となる。
なお、上述した募集枠の設定に関する機能については、詳細を別途後述する。また、以降の説明では、ゲームの参加者の募集を行うユーザを特に示す場合には、「募集者」とも称する場合がある。また、設定された募集枠に対して応募を行うユーザ(換言すると、ゲームへの参加を希望するユーザ)を特に示す場合には、「応募者」とも称する。
【0032】
参加者の募集の設定が完了すると、当該募集が所定のネットワーク上で公開される。これにより、他のユーザは、上記ネットワークにアクセスすることで、上記募集に関する情報(例えば、設定されたゲーム条件等)の参照や、当該募集の参加枠に対して応募を行うことが可能となる。
【0033】
また、本実施形態に係るシステム1では、複数のユーザそれぞれが個別にゲームの参加者の募集を設定することが可能である。そのため、本実施形態に係るシステム1では、入力として条件の指定を受け付けることで、既に設定が行われている募集(ネットワーク上で公開されている募集)の中から、当該条件を満たす募集を検索する検索機能を有している。
【0034】
例えば、
図5は、検索機能の一例について概要を説明するための説明図であり、募集の検索に係る条件(以下、「検索条件」とも称する)の指定を、ゲームの参加を希望するユーザから受け付けるための入力画面の一例を示している。具体的には、
図5に示す入力画面520は、検索条件としてゲーム条件の指定を受け付け、当該ゲーム条件が少なくとも一部に設定されている募集を検索するための画面の一例を示している。
【0035】
入力画面520は、参加者の募集を検索するための入力フォームとして、当該募集の検索に係る条件の指定をユーザから受け付けるための入力領域が設けられている。
具体的には、入力画面520は、検索条件として1以上の競技種目の指定をユーザから受け付けるための入力領域521が設けられている。
また、入力画面520は、検索条件として使用する競技種目として、プレイに係る条件が異なるゲームの指定を受け付け可能に構成されていてもよい。例えば、
図5に示す例では、入力画面520は、入力領域521として、育成ゲーム等のプレイにより育成されたキャラクタを使用可能な競技種目の指定を受け付ける入力領域522と、同キャラクタの使用が適用されない競技種目の指定を受け付ける入力領域523と、が個別に設けられている。
【0036】
また、入力画面520は、1以上の競技種目の組み合わせをプリセットとして設定しておき、ユーザからの指示に応じて当該プリセットとして指定された競技種目を入力領域521に入力する機能が設けられていてもよい。例えば、
図5に示す例では、入力領域524には、あらかじめ設定されたプリセットごとに、当該プリセットを指定して入力領域521に競技種目を入力する指示をユーザから受け付けるためのボタンが提示されている。また、入力領域524は、検索条件として指定する1以上の競技種目の組み合わせをランダムで決定し、当該決定結果を入力領域521に反映するための指示をユーザから受け付けるボタンが提示されていてもよい。
【0037】
また、入力画面520は、ユーザから指定された募集を検索して提示する機能を有していてもよい。例えば、
図5に示す例では、入力画面520は、設定された募集ごとに割り振られるIDの指定をユーザから受け付けることで、当該IDが割り振られた募集を検索して提示する機能の呼び出しに係るボタン525が提示されている。
【0038】
加えて、本実施形態に係るシステム1では、ユーザから指定された検索条件を満たす募集が抽出されなかった場合に、当該検索条件として指定された条件を利用した新たな募集の設定に関する機能を有している。
具体的には、システム1は、
図4に示す入力画面510を表示し、ゲーム条件を指定するための入力画面510の入力フォームに対して、入力画面520において検索条件として指定されたゲーム条件を入力してもよい。
また、他の一例として、システム1は、入力画面520において検索条件として指定されたゲーム条件が設定された新たな募集を自動で設定してもよい。
なお、上述した新たな募集の設定に関する機能については、詳細を別途後述する。
【0039】
<機能構成>
図6を参照して、本実施形態に係るシステム1の機能構成の一例について、特にゲーム装置10及びサーバ装置30の構成に着目して説明する。
【0040】
(ゲーム装置10)
まず、ゲーム装置10の機能構成について説明する。ゲーム装置10は、通信部110と、制御部120と、UI130と、記憶部140とを含む。
【0041】
通信部110は、ゲーム装置10の各構成要素が所定のネットワークを介して外部の装置(例えば、サーバ装置30や他のゲーム装置10等)との間でデータの送受信を行うための構成である。通信部110は、例えば、通信装置104により実現され得る。なお、以降では、ゲーム装置10の各構成要素が他の装置との間でデータの送受信を行う場合には、特に説明が無い限りは、通信部110を介してデータの送受信が行われるものとする。
【0042】
UI130は、所謂ユーザインタフェース(User Interface)に相当し、ユーザからの指示の受け付けに係る処理や、ユーザへの情報の提示に係る処理を実行する。UI310は、入力部131と、出力部132とを含む。
【0043】
入力部131は、所定の入力装置(例えば、入力装置105)により実現され、ユーザから受け付けた入力に基づく入力情報を、制御部120(後述する入力解析部121)に出力する。入力部131は、例えば、タッチパネル、アナログスティック、ボタン等により実現され得る。もちろん、上記はあくまで一例であり、必ずしも入力部131の実現に利用される入力装置の種別を限定するものではない。また、入力部131の実現に利用される入力装置の種別に応じて、当該入力部131から出力される入力情報の内容が適宜変更されてもよい。
【0044】
出力部132は、所定の出力装置(例えば、出力装置106)により実現され、ユーザに対して各種の出力情報を提示する。例えば、出力部132は、少なくとも一部の機能が所謂ディスプレイ等のような表示装置により実現され、提示対象となる情報を、画像等のような表示情報としてユーザに提示可能に構成されていてもよい。また、出力部132は、一部の機能が所謂スピーカ等のような音響出力装置により実現され、提示対象となる情報を、音声や電子音等のような音響としてユーザに提示可能に構成されていてもよい。もちろん、上記はあくまで一例であり、出力部132の実現に利用される出力装置の種別に応じて、出力情報の種別が適宜変更されてもよい。
【0045】
記憶部140は、ゲーム装置10が提供する機能の実現に利用される各種データや各種プログラムを記憶する。具体的な一例として、記憶部140は、
図4に示す入力画面510や、
図5に示す入力画面520を、出力部132を介してユーザに提示するためのデータを記憶してもよい。また、記憶部140は、ユーザを識別するための識別情報や、当該ユーザに関する各種情報を記憶してもよい。記憶部140は、例えば、記憶装置107により実現され得る。
【0046】
制御部120は、ゲーム装置10が提供する各種機能の実現に係る制御を行う。制御部120は、入力解析部121と、検索処理部122と、条件抽出部123と、募集設定部124と、応募処理部125と、出力制御部126とを含む。
【0047】
入力解析部121は、入力部131がユーザから受け付けた入力に基づく入力情報を当該入力部131から取得し、当該入力情報に基づき入力部131を介したユーザからの指示を認識する。
例えば、入力解析部121は、入力部131がタッチパネルより実現されている場合には、入力情報が示すタッチが受け付けられた位置に応じて、ユーザからの指示を認識してもよい。もちろん上記はあくまで一例であり、入力部131を実現するために利用される入力装置の種別に応じて、ユーザからの指示を認識する方法が適宜切り替えられてもよい。
そして、入力解析部121は、ユーザからの指示の認識結果に応じた情報を、入力部131がユーザからの入力を受け付けた際の状況に応じて、所定の出力先に出力する。
【0048】
例えば、入力解析部121は、
図4に示す入力画面510を介したユーザからの入力を受け付けた場合のように、ゲームの参加者の募集の設定に係る入力を受け付けた場合には、ユーザからの指示の認識結果に応じた情報を、後述する募集設定部124に出力する。具体的な一例として、入力解析部121は、ユーザから指定されたゲームの参加者の募集の設定に係る条件(例えば、ゲーム条件)を認識し、当該認識の結果に応じた情報(たとえば、当該条件を示す情報)を募集設定部124に出力してもよい。
【0049】
また、入力解析部121は、
図5に示す入力画面520を介したユーザからの入力を受け付けた場合のように、ゲームの参加者の募集の検索に係る入力を受け付けた場合には、ユーザからの指示の認識結果に応じた情報を、後述する検索処理部122に出力する。具体的な一例として、入力解析部121は、ユーザから指定されたゲームの参加者の募集の検索に係る検索条件を認識し、当該認識の結果に応じた情報(例えば、当該検索条件を示す情報)を検索処理部122に出力してもよい。
【0050】
また、入力解析部121は、既に設定されているゲームの参加者の募集の募集枠に対する当該ゲームへの参加の応募に係る入力を受け付けた場合には、ユーザからの指示の認識結果に応じた情報を、後述する応募処理部125に出力する。
【0051】
出力制御部126は、出力部132に情報を出力させることで、各種情報をユーザに提示する。例えば、出力制御部126は、表示装置により実現された出力部132に、
図4に示すゲームの参加者の募集の設定に係る入力画面510や、
図5に示すゲームの参加者の募集の検索に係る入力画面520等の各種画面を出力部132に表示させることで、当該画面をユーザに提示してもよい。
【0052】
検索処理部122は、ユーザからの指示に応じた検索条件に基づく情報の検索をサーバ装置30に依頼し、応答として検索結果に応じた情報を当該サーバ装置30から取得する。
例えば、検索処理部122は、
図5に示す入力画面520を介して検索条件の少なくとも一部としてゲーム条件の指定をユーザから受け付けてもよい。この場合には、検索処理部122は、少なくともユーザから指定されたゲーム条件に応じて検索条件を決定し、当該検索条件に基づくゲームの参加者の募集の検索をサーバ装置30に依頼してもよい。
そして、検索処理部122は、サーバ装置30により当該検索条件を満たす募集が抽出された場合に、上記検索に係る依頼に対する応答として、当該サーバ装置30から、抽出された一連の募集に関する情報を取得する。
このように、検索処理部122は、サーバ装置30にユーザから指定された条件に基づき募集の検索を依頼し、その応答を取得することで、当該サーバ装置30が管理する一連の募集の中から、当該条件を満たす募集を抽出する。
【0053】
検索処理部122は、サーバ装置30から上記検索条件に基づき抽出された一連の募集に関する情報(換言すると、検索結果に応じた情報)を取得した場合には、出力制御部126に当該一連の募集に関する情報を検索結果として出力させてもよい。これにより、ユーザは、検索結果として出力された一連の募集のうち、一部の募集の募集枠に対してゲームへの参加を応募することも可能となる。なお、既に設定されている募集の募集枠に対するゲームへの参加の応募に係る処理については、後述する応募処理部125の処理として説明する。
【0054】
また、本実施形態に係るゲーム装置10は、ユーザからの指示に応じた検索条件を満たす募集が検索結果として抽出されなかった場合には、当該検索条件のうち少なくとも一部の条件を利用して新たな募集を設定するための機能を提供する。同機能を実現するために、検索処理部122は、ユーザから指定された検索条件を満たす募集が検索結果として抽出されなかった場合に、当該検索条件に関する情報を後述する条件抽出部123に出力する。
【0055】
条件抽出部123は、ユーザにより指定された検索条件(ゲームの参加者の募集の検索に係る検索条件)に関する情報を検索処理部122から取得し、当該検索条件のうち、新たな募集の設定に利用可能な少なくとも一部の条件を抽出する。条件抽出部123は、ユーザにより指定された検索条件からの少なくとも一部の条件の抽出結果に応じた情報を、新たな募集の設定に係る入力情報として募集設定部124に出力する。
【0056】
募集設定部124は、ゲームの参加者の募集の設定に係る各種処理を実行する。
例えば、募集設定部124は、募集者からの指示に応じて、ゲームの参加者の募集の設定をサーバ装置30に依頼する。この際に、募集設定部124は、参加者によるプレイの対象となるゲーム(競技種目)に関する条件(ゲーム条件)や、参加者の人数等の指定を募集者から受け付け、当該指定に応じたゲームの参加者の募集の設定をサーバ装置30に依頼してもよい。なお、この場合には、募集設定部124は、例えば、
図4に示す入力画面510のような募集の設定に係る画面を出力制御部126に出力させることで、当該画面を介して募集者からのゲームの参加者の募集の設定に係る指示を受け付けてもよい。
【0057】
また、募集設定部124は、募集者からの指示に応じて、ゲームへの参加を募る参加者のうち少なくとも一部の参加者について、募集対象とするユーザを制限するための条件(換言すると、対象となるユーザを識別するための識別条件)を設定してもよい。換言すると、募集設定部124は、募集する参加者の数に応じて設定される一連の募集枠のうち、少なくとも一部の募集枠に対して識別条件を設定することで、当該募集枠を利用して参加可能なユーザを、当該識別条件により識別される特定のユーザに制限してもよい。
なお、上記処理の詳細については、「募集枠の設定に係る機能」に関する説明として別途後述する。
【0058】
また、募集設定部124は、ゲームの参加者の募集の検索結果として検索条件を満たす募集が抽出されなかった場合に、当該検索条件のうち少なくとも一部の条件を利用して新たな募集の設定に係る処理を実行してもよい。
具体的には、募集設定部124は、検索時に指定された検索条件のうち少なくとも一部の条件の抽出結果に応じた入力情報を条件抽出部123から取得する。募集設定部124は、
図4に示す入力画面510のような募集の設定に係る画面を出力制御部126に出力させるとともに、当該画面に提示された入力フォームのうち少なくとも一部の入力領域に対して、取得した上記入力情報に応じた情報を入力してもよい。
また、他の一例として、募集設定部124は、取得した上記入力情報に基づき、新たな募集を自動で設定してもよい。
なお、上記処理の詳細については、「検索条件を利用した募集の設定に係る機能」に関する説明として別途後述する。
【0059】
また、募集設定部124は、募集者からの指示に応じて、既に設定されている募集の内容(例えば、ゲーム条件や参加を募るユーザの数等)の更新をサーバ装置30に依頼してもよい。
具体的な一例として、募集設定部124は、募集者からの指示に応じて、既に設定されている募集の一連の募集枠のうち識別条件を設定する募集枠の数の変更をサーバ装置30に依頼してもよい。
【0060】
応募処理部125は、既に設定されているゲームの参加者の募集の募集枠に対する当該ゲームへの参加の応募に係る処理を実行する。例えば、応募処理部125は、応募の対象となる募集の指定をユーザから受け付け、指定された募集に対するゲームへの参加の応募をサーバ装置30に依頼する。また、この際に、応募処理部125は、応募の対象となる募集枠の指定をユーザから受け付けてもよく、この場合には、指定された募集枠に対するゲームへの参加の応募をサーバ装置30に依頼してもよい。
なお、本開示において、「募集枠の指定」とは、応募者により直接的に募集枠が指定される場合のみに限らず、応募者による応募の方法に応じて対象となる募集枠が間接的に指定される場合も含み得るものとする。例えば、識別条件として設定された所定の情報の入力を伴う応募方法が指定されることで、当該情報の入力を識別条件とした募集枠が、応募の対象となる募集枠が決定されるような場合が、対象となる募集枠が間接的に指定される場合の一例に相当し得る。
【0061】
また、応募処理部125は、指定された募集枠に対して対象とするユーザの識別条件が設定されている場合には、応募者が当該識別条件を満たすか否かを判定してもよい。この場合には、応募処理部125は、応募者が識別条件を満たすと判定した場合に、対象となる募集枠に対する当該応募者のゲームへの参加の応募をサーバ装置30に依頼してもよい。
【0062】
具体的な一例として、識別条件として対象となるユーザの識別に係る情報の入力が指定されている場合には、応募処理部125は、出力制御部126に所定の報知情報を報知させることで、応募者に対して当該識別に係る情報の入力を求めてもよい。この場合には、例えば、応募処理部125は、応募者により入力された情報が、識別条件として入力が求められている情報と一致する場合に、当該ユーザが当該識別条件を満たすと判定してもよい。
【0063】
なお、応募者であるユーザが募集枠に対して設定された識別条件を満たすか否かの判定については、応募処理部125に替えて、後述するサーバ装置30の応募受付部323が行ってもよい。この場合には、応募処理部125は、ユーザ(応募者)から指定された募集枠に対するゲームへの参加の応募に係る依頼への応答として、サーバ装置30から当該ユーザが当該募集枠に対して設定された識別条件を満たすか否かの判定結果に応じた情報を取得してもよい。また、この場合には、応募処理部125は、サーバ装置30から取得した上記判定結果に応じた情報を出力制御部126に出力させることで、当該判定結果をユーザ(応募者)に通知してもよい。
【0064】
(サーバ装置30)
次いで、サーバ装置30の機能構成について説明する。サーバ装置30は、通信部310と、制御部320と、記憶部330とを含む。
【0065】
通信部310は、サーバ装置30の各構成要素が所定のネットワークを介して外部の装置(例えば、ゲーム装置10等)との間でデータの送受信を行うための構成である。通信部310は、例えば、通信装置304により実現され得る。なお、以降では、サーバ装置30の各構成要素が他の装置との間でデータの送受信を行う場合には、特に説明が無い限りは、通信部310を介してデータの送受信が行われるものとする。
【0066】
記憶部330は、サーバ装置30が提供する機能の実現に利用される各種データや各種プログラムを記憶する。具体的な一例として、記憶部330は、後述する募集データ管理部322がゲーム装置10からの依頼に基づき設定した募集に関する各種データ(以下、「募集データ331」とも称する)を記憶してもよい。また、記憶部330は、ゲーム装置10を利用してゲームをプレイするユーザに関する各種情報や、各ユーザの管理に係る情報等を記憶してもよい。記憶部330は、例えば、記憶装置305により実現され得る。
【0067】
制御部320は、サーバ装置30が提供する各種機能の実現に係る制御を行う。制御部320は、抽出部321と、募集データ管理部322と、応募受付部323とを含む。
【0068】
募集データ管理部322は、ゲームの参加者の募集の管理に係る各種処理を実行する。
例えば、募集データ管理部322は、ゲーム装置10からの依頼を受けて、当該依頼において指定された条件(例えば、ゲーム条件や参加者の人数等)に基づき、ゲームの参加者の募集を設定する。具体的には、募集データ管理部322は、ゲームの参加者の募集に係るゲーム条件や、募集する参加者の人数分の募集枠等が設定されたデータを生成し、当該データを募集データ331として記憶部330に記憶させる。
また、この際に、募集データ管理部322は、ゲーム装置10からの依頼に応じて、設定された一連の募集枠のうち少なくとも一部の募集枠に対して、募集対象とするユーザを制限するための識別条件を設定してもよい。
【0069】
また、募集データ管理部322は、ゲーム装置10からの依頼に応じて、既に設定されている募集の内容を更新してもよい。
具体的な一例として、募集データ管理部322は、ゲーム装置10からの依頼に応じて、既に設定されている募集の一連の募集枠のうち識別条件を設定する募集枠の数を変更してもよい。
【0070】
抽出部321は、ゲーム装置10から検索依頼を受け、記憶部330に記憶されたデータの中から、当該検索依頼において指定された検索条件を満たすデータを抽出し、当該抽出の結果に応じた情報を当該ゲーム装置10に返送する。
例えば、抽出部321は、ゲーム条件等を検索条件として指定されたゲームの参加者の募集の検索に係る検索依頼をゲーム装置10から受け付けてもよい。この場合には、抽出部321は、記憶部330に記憶された募集データ331から、検索条件として指定された条件を満たす募集を抽出し、抽出された募集に関する情報を依頼元である上記ゲーム装置10に返送してもよい。また、抽出部321は、検索条件として指定された条件を満たす募集が抽出されなかった場合には、検索条件を満たす募集が抽出されなかった旨を示す情報を、依頼元である上記ゲーム装置10に返送してもよい。
【0071】
応募受付部323は、既に設定されている募集の対する応募の受け付けに係る各種処理を実行する。
例えば、応募受付部323は、ゲーム装置10から既に設定されているゲームの参加者の募集に対する応募の依頼を受け付けてもよい。この場合には、応募受付部323は、記憶部330に記憶された募集データ331から、応募の依頼において指定された募集を抽出し、当該応募に設定された募集枠に対して、応募の対象となるユーザ(例えば、応募の依頼において指定されたユーザ)をゲームの参加者として登録してもよい。
また、応募受付部323は、ゲーム装置10からの応募の依頼に対して応募の対象となる募集枠が指定されている場合には、抽出した応募に設定された募集枠のうち、当該依頼で指定された募集枠に対して、応募の対象となるユーザをゲームの参加者として登録してもよい。
【0072】
また、応募受付部323は、応募の対象となる募集枠に対して識別条件が設定されている場合には、応募の対象となるユーザ(すなわち、応募者)が当該識別条件を満たすか否かを判定してもよい。この場合には、応募受付部323は、応募者が識別条件を満たす場合に、指定された参加枠に対して当該応募者をゲームの参加者として登録してもよい。また、応募受付部323は、応募者が識別条件を満たさない場合には、指定された参加枠に対する当該応募者の登録は行わずに、応募の依頼元となるゲーム装置10に対して、応募者が識別条件を満たしていない旨を通知してもよい。
【0073】
なお、
図6に示す構成はあくまで一例であり、必ずしも本実施形態に係るシステム1の機能構成を限定するものではない。
例えば、サーバ装置30の機能が、複数の装置が協働することで実現されてもよい。具体的な一例として、サーバ装置30の構成要素のうち、一部の構成要素がサーバ装置30とは異なる他の装置に設けられていてもよい。また、他の一例として、サーバ装置30の構成要素のうち少なくとも一部の構成要素の処理の実行に係る負荷が複数の装置に分散されてもよい。
同様に、ゲーム装置10の機能についても、複数の装置が協働することで実現されてもよい。
また、一部のゲーム装置10がサーバ装置30の役割を担ってもよい。この場合には、当該一部のゲーム装置10が、サーバ装置30の各構成要素を含んでもよい。
【0074】
<募集機能の詳細>
以下に、本実施形態に係るシステム1の募集機能の詳細として、「募集枠の設定に係る機能」と「検索条件を利用した募集の設定に係る機能」とについて、処理の流れとあわせて説明する。
【0075】
(募集枠の設定に係る機能)
まず、
図7及び
図8を参照して、本実施形態に係るシステム1の募集機能のうち、募集枠の設定に係る機能について説明する。
まず、
図7を参照して、募集枠の設定に係る指示を募集者から受け付けるための入力画面530について説明する。入力画面530は、例えば、入力画面510に提示された入力フォームに対してゲーム条件の指定が行われたうえで、次の画面への遷移に係る指示を募集者から受け付けるボタン515が押下された場合に、出力制御部126からの指示に応じて出力部132に表示される。
【0076】
入力画面530は、募集枠の設定に係る入力フォームとして、募集枠の設定に係る各種指示をユーザから受け付けるための入力領域が設けられている。
具体的には、入力画面530は、募集する参加者の人数(換言すると、設定する募集枠の数)の指定をユーザから受け付けるための入力領域531が設けられている。
図7に示す例では、入力領域531は、募集する参加者の人数を数値により指定可能に構成されている。すなわち、入力領域531に指定された数値分の補修枠が設定されることとなる。
【0077】
また、入力画面530は、募集対象とするユーザを制限するために識別情報を設定する募集枠の指定をユーザから受け付けるための入力領域532が設けられている。
図7に示す例では、ネットワーク上に設定される「ルーム」と称される仮想的な領域を利用してゲームの参加者の募集を行うことを前提として、ルームごとに設定されるID(以下、「ルームID」とも称する)が入力されたか否かを、募集対象とするユーザの識別条件として設定している。このような前提を踏まえて、
図7に示す例では、入力領域532は、ルームIDの入力に基づき募集対象とするユーザの識別を行う募集枠(識別条件を設定する募集枠)の数を数値により、入力領域531に指定した数値を超えない範囲で指定可能に構成されている。
【0078】
また、入力画面530は、ゲームの参加者の募集に係る情報の入力の完了を示す通知を募集者から受け付けるためのボタン533が設けられている。ボタン533が押下されると、入力画面510及び530それぞれの入力フォームに入力された情報に基づき、ゲームの参加者の募集の設定に係る処理が実行されることとなる。これにより、入力画面510及び530それぞれの入力フォームに入力された条件に基づくゲームの参加者の募集が開始される。
【0079】
ここで、
図8を参照して、識別条件が設定された募集枠に基づくゲームの参加者の募集に係る処理について、具体的な例を挙げて説明する。具体的には、
図8に示す例では、ゲームの参加者の募集枠として5名分の募集枠541a~541eが設定されている。
【0080】
また、募集枠541a~541eのうち、2名分の募集枠541a及び541bに対して、識別情報542(例えば、ルームID)の入力により対象とするユーザを識別する識別条件が設定されている。これにより、募集枠541a及び541bに対して応募が可能なユーザが、識別情報542を認識しているユーザに制限される。例えば、募集者がユーザUa及びUbに対してのみ識別情報542を通知している場合には、募集枠541a及び541bに対して応募が可能なユーザは実質的に当該ユーザUa及びUb(すなわち、特定のユーザ)に制限されることとなる。
これに対して、他の3名分の募集枠541c~541eには募集の対象とするユーザの制限が設けられてない。すなわち、募集枠541c~541eについては、非特定のユーザUbが応募することが可能である。
このような条件のもとで、募集枠541a及び541bと、募集枠541c~541eと、のそれぞれに対するゲームの参加者の募集を並行して行うことが可能である。これにより、募集者は、例えば、設定した一連の募集枠のうち、一部の募集枠を知人等の特定のユーザのために確保しながら、残り募集枠については対象を制限せずに非特定のユーザの参加を募ることが可能となる。すなわち、この場合には、募集枠541a及び541bに設定される識別条件は、特定のユーザを、対象を制限せずに参加を募る非特定のユーザと識別するための条件であるとも言える。
【0081】
なお、募集対象とするユーザを制限する募集枠541a及び541bそれぞれに対して、互いに異なる識別情報542が個別に設定されてもよい。これにより、例えば、募集枠541a及び541bに対して応募が可能なユーザを個別に制限することも可能となる。
【0082】
また、設定された一連の募集枠のうち、一部の募集枠と、他の募集枠と、のそれぞれに対して互いに異なる種別の識別条件が設定されてもよい。具体的な一例として、一部の募集枠に対してIDやパスワード等の所定の情報の入力の受け付けを識別条件として設定し、他の募集枠に対して応募者が利用するキャラクタのパラメータに関する条件(例えば、所定のパラメータの値が閾値以上である等の条件)を設定することも可能である。
【0083】
なお、ゲームの参加の募集に対して設定した募集枠の数については、募集者からの指示に応じて更新可能であってもよい。具体的な一例として、募集の設定当初は5つの募集枠が設定されていたとしても、その後の募集者からの指示に応じて、募集枠が4つ以下となるように削減されてもよいし、募集枠が6つ以上となるように追加されてもよい。
また、識別条件が設定される募集枠の数についても、設定された募集枠の数の範囲において、募集者からの指示に応じて変更可能であってもよい。具体的な一例として、募集の設定当初は5つの募集枠のうち3つの募集枠に対して識別条件が設定されたとしても、その後の募集者からの指示に応じて、当該3つの募集枠のうち一部の募集枠については識別条件の設定が解除されてもよい。この場合には、当該一部の募集枠については、対象を制限せずに非特定のユーザから参加を募ることとなる。同様に、識別条件が設定されていない一連の募集枠のうち、一部の募集枠に対して識別条件を設定することで、識別条件が設定された募集枠の数を増やすことも可能である。
【0084】
以上のように、本実施形態に係るシステム1では、一部の募集枠に対して識別条件を設定することで、当該募集枠を利用してゲーム参加可能なユーザを、当該識別条件により識別される特定のユーザに制限することが可能となる。そのため、募集者は、例えば、設定された一連の募集枠のうちの少なくとも一部の募集枠を、参加を意図するユーザのために確保することが可能となる。このように、本実施形態に係るシステム1に依れば、対象を制限せずに非特定のユーザの参加を募る場合に比べて、募集者の意図(例えば、募集者がが主催するゲームの趣旨)に応じて、より柔軟に参加者の募集を行うことが可能となる。
【0085】
(検索条件を利用した募集の設定に係る機能)
次いで、
図9を参照して、本実施形態に係るシステム1の募集機能のうち、検索条件を利用した募集の設定に係る機能について説明する。
図5を参照して説明したように、本実施形態に係るシステム1は、入力として検索条件の指定を受け付けることで、既に設定が行われている募集(ネットワーク上で公開されている募集)の中から、当該検索条件を満たす募集を検索する検索機能を有している。しかしながら、指定された検索条件を満たす募集が必ずしも存在するとは限らない。そこで、本実施形態に係るシステム1では、指定された検索条件を満たす募集が抽出されなかった場合に、当該検索条件を利用して新たにゲームの参加者の募集を設定可能とする機能を有している。
【0086】
例えば、
図9に示す例では、入力画面520を介して検索条件としてゲーム条件の指定をユーザから受け付け、当該検索条件(当該ゲーム条件)を満たす募集が抽出されなかった場合の一例を示している。
具体的には、ゲーム装置10は、指定された検索条件を満たす募集が抽出されなかった旨を示す報知情報が表示されたダイアログ550をユーザに提示するとともに、当該ダイアログ550を介して新たに募集を設定するか否かについて当該ユーザからの指示を受け付ける。ゲーム装置10は、ダイアログ550を介して新たに募集を設定する旨の指示をユーザから受け付けた場合に、
図4を参照して説明したゲームの参加者の募集を設定するための入力画面510をユーザに提示する。この際に、ゲーム装置10は、検索時に入力画面520の入力領域521に検索条件として指定されたゲーム条件を、入力画面510におけるゲーム条件の指定をユーザから受け付ける入力領域511に入力する。
【0087】
具体的な一例として、入力画面520は、入力領域521として、入力領域522と、入力領域523a~523cとが設けられており、募集の設定に係る条件として、それぞれに対して個別にゲーム条件の指定をユーザから受け付ける。また、入力画面510は、入力領域511として、入力領域512と、入力領域513a~513cとが設けられており、検索条件として、それぞれに対して個別にゲーム条件の指定をユーザから受け付ける。また、入力画面510は、入力領域512を介して、入力領域522に指定されるゲーム条件と同様の種別のゲーム条件の指定を受け付け、入力領域513a~513cを介して、入力領域523a~523cに指定されるゲーム条件と同様の種別のゲーム条件の指定を受け付ける。
そのうえで、ゲーム装置10は、検索時に入力領域522に対してゲーム条件が指定されていた場合には、新たな募集の設定時に入力領域512に対して当該入力領域522に指定されていたゲーム条件を入力する。同様に、ゲーム装置10は、検索時に入力領域523a~523cに対してゲーム条件が指定されていた場合には、新たな募集の設定時に入力領域512a~512cに対して当該入力領域523a~523cに指定されていたゲーム条件を入力する。
このような制御が適用されることで、ゲームの参加者の募集として、ユーザの意図する条件を満たすものが抽出されなかった場合に、当該条件を踏まえた募集を新たに設定する際のユーザの手間を軽減することが可能となる。
【0088】
また、ゲーム装置10は、新たな募集の設定に係る入力画面510の一連の入力領域511のうち、募集の検索時に指定された条件に基づく情報を入力した入力領域511とは異なる他の入力領域511に対して所定の情報(例えば、デフォルトとして設定された条件)を入力してもよい。
具体的な一例として、検索時に一部の入力領域511に対して情報(例えば、ゲーム条件)が入力されていなかった場合には、新たな募集の設定時に対応する入力領域521に対して情報が入力されない。このような場合に、例えばゲーム装置10が、当該入力領域521に対して、デフォルトして設定された情報を別途入力してもよい。
これにより、例えば、ゲームの参加者の募集を新たに設定する際に、募集の検索時に指定された条件のみでは、募集の設定に要する条件の入力が不足するような状況下においても、ゲーム装置10が不足分の条件の入力を補完することで、募集を新たに設定する際のユーザの手間を軽減することが可能となる。
【0089】
また、ゲーム装置10は、入力領域511に入力した情報(例えば、ゲーム条件)を、ユーザからの指示に応じて更新してもよい。
これにより、ユーザは、新たに募集を設定する際に、募集の検索時に指定した条件(例えば、ゲーム条件)に限らず、その時々の状況に応じて、新たな募集の設定に係る条件を変更することが可能である。
より具体的な一例として、検索時に指定されたゲーム条件ではゲームの参加者が集まりにくいような状況も想定され得る。このような場合には、ユーザは、入力画面510の入力領域511に対してゲーム装置10により入力されたゲーム条件を、その時々の状況に応じて修正したうえで、新たな募集を設定することも可能である。
【0090】
また、他の一例として、ゲーム装置10は、ダイアログ550を介して新たに募集を設定する旨の指示をユーザから受け付けた場合に、入力画面510を介したユーザからの指示の受け付けを介さずに、検索時に検索条件として指定されたゲーム条件を利用して新たな募集を設定してもよい。
このような制御が適用されることで、ゲームの参加者の募集として、ユーザの意図する条件を満たすものが抽出されなかった場合に、当該条件を踏まえた募集を新たに設定する際のユーザの手間を更に軽減することが可能となる。
【0091】
また、ゲーム装置10は、検索条件を利用した新たな募集の設定に際し、当該募集の設定に係る一連の条件のうち、募集の検索時に指定された条件に基づく設定がされていない他の条件に対して所定の条件(例えば、デフォルトとして設定された条件)を設定してもよい。特に、ゲーム装置10は、募集の検索時に指定された条件に基づく設定がされていない他の条件のうち、募集の設定に要求される条件に対して所定の条件を設定してもよい。
これにより、例えば、ゲームの参加者の募集を新たに設定する際に、募集の検索時に指定された条件のみでは、募集の設定に要求される条件が不足するような状況下においても、ゲーム装置10が不足分の条件を補完することで、ユーザが改めて不足分の条件について情報を入力するといった煩雑な操作の発生を防止することが可能となる。
【0092】
また、ゲーム装置10は、新たな募集の設定に際し適用する一連の条件(例えば、ゲーム条件)のうち少なくとも一部の条件を、ユーザからの指示に応じて更新してもよい。なお、同更新については、ゲーム装置10は、新たな募集の設定に際してユーザからの指示に応じて事前に行ってもよいし、新たな募集を設定した後にユーザからの指示に応じて事後的に行ってもよい。
これにより、ユーザは、新たに募集を設定する際に、募集の検索時に指定した条件(例えば、ゲーム条件)に限らず、その時々の状況に応じて、新たな募集の設定に係る条件を変更することが可能である。
より具体的な一例として、検索時に指定されたゲーム条件ではゲームの参加者が集まりにくいような状況も想定され得る。このような場合には、ユーザは、新たな募集の設定に際し適用されるゲーム条件を、その時々の状況に応じて修正することも可能である。
【0093】
以上のように、本実施形態に係るシステム1では、ゲームの参加者の募集の検索時に指定された検索条件を満たす募集が抽出されなかった場合に、新たに募集を設定するための情報の少なくとも一部として、当該検索条件に応じた情報を設定する。これにより、ゲームの参加者の募集として、ユーザの意図する条件を満たすものが抽出されなかった場合に、当該条件を踏まえた募集を新たに設定する際のユーザの手間を軽減することが可能となる。
【0094】
<その他の適用例>
なお、上述した本実施形態に係るシステム1の募集機能の適用対象は、複数のユーザが参加可能なゲームの参加者を募るような状況であれば、当該ゲームの内容に関わらず適用することが可能である。例えば、一部のユーザがゲームの主催者となって、指定された競技種目(ゲーム)を参加者それぞれがプレイし、その結果に応じて取得されるスコアの合計をユーザ間で競うようなゲームの参加者を募るような状況下で、上述した本実施形態に係る募集機能を適用することが可能である。
また、他の一例として、複数のユーザが協力してプレイするゲームの参加者を募るような状況下においても、上述した本実施形態に係る募集機能を適用することが可能である。
なお、本実施形態に係る募集機能の適用対象となるゲームの内容や種別に応じて、ゲームの参加者の募集の設定に係る条件(例えば、ゲーム条件)が適宜変更されてもよい。
【0095】
また、新たに募集が設定される際に指定される条件は、必ずしもゲーム条件のみには限定されない。例えば、新たに募集の設定に際し、ユーザがゲームのプレイ等に利用するキャラクタのパラメータに関する条件や、当該ユーザの年齢や性別等のようなユーザ自体に関する条件等にように、ゲーム条件以外の他の条件が指定可能であってもよい。また、新たな募集の設定に際し、複数種類の条件の組み合わせが指定可能であってもよい。
また、募集の検索時に検索条件として指定される条件についても、必ずしもゲーム条件のみには限定されない。具体的な一例として、募集の検索に際し、上記に例示したゲーム条件以外の他の条件が検索条件として指定可能であってもよい。また、募集の検索に際し、複数種類の条件が検索条件として指定可能であってもよい。
また、指定された検索条件を満たす募集が抽出されなかった場合に、新たな募集の設定に利用される条件についても、必ずしもゲーム条件のみには限定されない。すなわち、検索条件として指定された一連の条件のうち、募集の設定に際し指定可能な条件については、新たな募集の設定に利用されてもよい。
【0096】
<付記>
上述した説明から、本発明は例えば以下のように把握される。
【0097】
(1)
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、ゲームの参加者として複数のユーザの募集に係る一連の募集枠を設定することと、前記一連の募集枠のうち一部の募集枠に対して、対象とするユーザを他のユーザと識別して募集するための識別条件を設定することと、を実行させる、プログラムである。
【0098】
(7)
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ゲームの参加者として複数のユーザの募集に係る一連の募集枠を設定する第1の設定手段と、前記一連の募集枠のうち一部の募集枠に対して、対象とするユーザを他のユーザと識別して募集するための識別条件を設定する第2の設定手段と、を備える、情報処理装置である。
【0099】
(8)
本発明の一態様に係る情報処理方法は、ゲームの参加者として複数のユーザの募集に係る一連の募集枠を設定することと、前記一連の募集枠のうち一部の募集枠に対して、対象とするユーザを他のユーザと識別して募集するための識別条件を設定することと、を含む、情報処理方法である。
【0100】
上記(1)、(7)、または(8)に係る発明に依れば、一部の募集枠に対して識別条件を設定することで、当該募集枠を利用して参加可能なユーザを、当該識別条件により識別される特定のユーザに制限することが可能となる。そのため、募集者は、参加を意図するユーザのために募集枠の一部を確保することが可能となる。これにより、対象を制限せずに非特定のユーザの参加を募る場合に比べて、募集者が他のユーザに参加を募るゲームの内容(例えば、募集者が主催するゲームの趣旨)に応じて、参加者の募集を行うことが可能となる。
【0101】
(2)
本発明の一態様では、上記(1)の態様において、上記プログラムは、前記一部の募集枠と、前記一連の募集枠のうちの当該一部の募集枠とは異なる他の募集枠と、のそれぞれについて参加者の募集を並行して実行する。
上記(2)の態様に依れば、一部の募集枠が確保された状態を維持しながら、他の募集枠について参加者の募集を行う(例えば、より広い範囲を対象として参加者の募集を行う)ことが可能となる。そのため、例えば、一部の募集枠を知人のために確保しながら、他の募集枠については条件を指定せずに広く参加者を募る等の運用を行うことも可能となる。
【0102】
(3)
本発明の一態様では、上記(1)または(2)の態様において、上記プログラムは、募集者からの指示に応じて、前記一連の募集枠のうち、前記一部の募集枠として割り当てる募集枠の数を更新する。
上記(3)の態様に依れば、その時々の状況に応じて、識別条件が設定された一部の募集枠の拡大や縮小が可能となる。これにより、例えば、募集開始後に知人が参加を希望した場合に当該知人のために募集枠を確保したり、参加予定だった知人が参加できなくなった場合に、当該知人のために確保していた募集枠について条件を指定せずに広く参加者を募る等の運用を行うことも可能となる。
【0103】
(4)
本発明の一態様では、上記(1)~(3)のいずれかの態様において、前記識別条件は、対象を制限せずに参加を募るユーザと識別するための条件である。
上記(4)の態様に依れば、対象を制限せずに非特定のユーザの参加を募りながら、一部の募集枠について特定のユーザの参加を募ることが可能となる。
【0104】
(5)
本発明の一態様では、上記(1)~(3)のいずれかの態様において、上記プログラムは、前記他の募集枠に対して、前記一部の募集枠に設定された識別条件とは異なる条件に基づき、対象となる参加者を制限するための他の識別条件を設定する。
上記(5)の態様に依れば、一部の募集枠に加えて他の募集枠にも識別条件を設定することで、より多様なユーザの参加を募ることが可能となる。
【0105】
(6)
本発明の一態様では、上記(1)~(5)のいずれかの態様において、上記プログラムは、募集者からの指示に基づきあらかじめ設定された情報の入力の受け付けを、前記識別条件の少なくとも一部として設定する。
上記(6)の態様に依れば、募集者からの指示に応じてあらかじめ設定された情報(例えば、IDやパスワード等)を知っているユーザに参加を認めることが可能となる。そのため、例えば、対応する募集枠について参加可能なユーザを、上記情報を通知したユーザに限定する等の運用を行うことも可能となる。なお、設定される情報については、募集者が明示的に指定した情報であってもよいし、募集者からの指示を受けてコンピュータが自動で生成した情報であってもよい。
【0106】
(9)
本発明の一態様に係るプログラムは、コンピュータに、設定されたゲームの参加者の募集の中から、指定された条件を満たす前記募集を抽出することと、前記指定された条件を満たす前記募集が抽出されなかった場合に、新たにゲームの参加者の募集を設定するための情報の少なくとも一部として、当該指定された条件に応じた情報を設定することと、を実行させる。
【0107】
(17)
本発明の一態様に係る情報処理装置は、設定されたゲームの参加者の募集の中から、指定された条件を満たす前記募集を抽出する抽出手段と、前記指定された条件を満たす前記募集が抽出されなかった場合に、新たにゲームの参加者の募集を設定するための情報の少なくとも一部として、当該指定された条件に応じた情報を設定する設定手段と、を備える。
【0108】
(18)
本発明の一態様に係る情報処理方法は、設定されたゲームの参加者の募集の中から、指定された条件を満たす前記募集を抽出することと、前記指定された条件を満たす前記募集が抽出されなかった場合に、新たにゲームの参加者の募集を設定するための情報の少なくとも一部として、当該指定された条件に応じた情報を設定することと、を含む。
【0109】
上記(9)、(17)、または(18)に係る発明に依れば、ゲームの参加者の募集として、ユーザの意図する条件を満たすものが抽出されなかった場合に、当該条件を踏まえた募集を新たに設定する際のユーザの手間を軽減することが可能となる。
【0110】
(10)
本発明の一態様では、上記(9)の態様において、上記プログラムは、新たに前記募集を設定するための条件の入力をユーザから受け付ける入力領域を1以上含む入力フォームを生成し、当該入力フォームの少なくとも一部の前記入力領域に対して、前記指定された条件に応じた情報を入力する。
上記(10)の態様に依れば、ユーザの意図する条件を満たす募集が抽出されなかった場合に、ユーザが情報を指定して新たに募集を設定する状況下において、当該情報の入力に係るユーザの手間を軽減することが可能となる。
【0111】
(11)
本発明の一態様では、上記(10)の態様において、上記プログラムは、前記入力フォームに含まれる前記入力領域のうち、前記指定された条件に応じた情報を入力した入力領域とは異なる他の入力領域に対して、所定の情報を入力する。
上記(11)の態様に依れば、募集を設定するために要求される条件の少なくとも一部が、募集の検索時に指定された条件に含まれない場合に、デフォルトの情報等を自動で入力することで、情報の入力に係るユーザの手間を軽減することが可能となる。
【0112】
(12)
本発明の一態様では、上記(10)または(11)の態様において、上記プログラムは、前記入力フォームに含まれる少なくとも一部の前記入力領域に入力された情報を、ユーザからの指示に基づき更新する。
上記(12)の態様に依れば、新たに募集を設定する際に、募集の検索時に指定された条件に限らず、その時々の状況に応じてユーザが条件を変更することが可能となる。
【0113】
(13)
本発明の一態様では、上記(9)の態様において、上記プログラムは、前記指定された条件に基づき、新たなゲームの参加者の募集を設定する。
上記(13)の態様に依れば、募集の検索時に指定された条件を利用して、新たな募集を設定することで、当該募集の設定に係るユーザの手間を軽減することが可能となる。
【0114】
(14)
本発明の一態様では、上記(13)の態様において、上記プログラムは、前記新たなゲームの参加者の募集の設定に係る一連の条件のうち、前記指定された条件に基づき設定がされていない条件に対して、所定の条件を設定する。
上記(14)の態様に依れば、募集を設定するために要求される条件の少なくとも一部が、募集の検索時に指定された条件に含まれない場合に、デフォルトの情報等を自動で入力することで、改めて情報を入力するといった煩雑な操作の発生を防止することが可能となる。
【0115】
(15)
本発明の一態様では、上記(13)または(14)の態様において、上記プログラムは、前記新たなゲームの参加者の募集の設定に係る一連の条件のうち、少なくとも一部の条件を、募集者からの指示に基づき更新する。
上記(15)の態様に依れば、自動で新たに募集が設定された場合においても、募集の検索時に指定された条件に限らず、その時々の状況に応じてユーザが条件を変更することが可能となる。
【0116】
(16)
本発明の一態様では、上記(9)~(15)のいずれかの態様において、前記募集の設定に係る前記条件のうち少なくとも一部の条件として、前記ゲームの一部として前記参加者によりプレイされるゲームに関するゲーム条件を含む。
本開示に係る技術は、特に、上述のように参加者の募集の対象となるゲームにおいて実際にプレイの対象となる競技種目(ミニゲーム等)が1以上設定されるような募集を行うようなユースケースとの親和性が高い。すなわち、本開示に係る技術は、上記のようなユースケースにおいて、上記各態様において説明した各種作用効果をより効果的に奏することが可能となる。
【符号の説明】
【0117】
1 システム
10 ゲーム装置
110 通信部
120 制御部
121 入力解析部
122 検索処理部
123 条件抽出部
124 募集設定部
125 応募処理部
126 出力制御部
130 UI
131 入力部
132 出力部
140 記憶部
30 サーバ装置
310 通信部
320 制御部
321 抽出部
322 募集データ管理部
323 応募受付部
330 記憶部