(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-06
(45)【発行日】2024-11-14
(54)【発明の名称】画像読取装置およびデータ通信システム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20241107BHJP
H04N 1/21 20060101ALI20241107BHJP
G06F 16/16 20190101ALI20241107BHJP
【FI】
H04N1/00 127A
H04N1/00 L
H04N1/21
G06F16/16
(21)【出願番号】P 2023548515
(86)(22)【出願日】2022-09-16
(86)【国際出願番号】 JP2022034707
(87)【国際公開番号】W WO2023042903
(87)【国際公開日】2023-03-23
【審査請求日】2024-03-14
(31)【優先権主張番号】P 2021152571
(32)【優先日】2021-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003443
【氏名又は名称】弁理士法人TNKアジア国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤川 拓磨
(72)【発明者】
【氏名】藤原 伸城
(72)【発明者】
【氏名】伊東 伸悟
【審査官】橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-027028(JP,A)
【文献】特開2007-306383(JP,A)
【文献】特開2008-005023(JP,A)
【文献】特開2001-296622(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
H04N 1/21
G06F 16/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートを読み取ってスキャンデータを生成する読取部と、
共有フォルダーを含む複数のフォルダーを階層構造に管理するデータ管理装置と通信可能な通信部と、を備え、
前記通信部は、前記スキャンデータと、前記データ管理装置において前記階層構造に管理された前記複数のフォルダーからフォルダーを指定するフォルダー指定情報とを、前記データ管理装置に送信し、
指定文字データと、前記データ管理装置の前記フォルダーとを関連付けて記憶する記憶部と、
前記スキャンデータに含まれる文字データを認識する認識部と、
前記認識部によって認識された文字データが前記指定文字データを含む場合、前記指定文字データに関連付けられたフォルダーを指定するように前記フォルダー指定情報を設定する制御部と、を更に備える、画像読取装置。
【請求項2】
前記データ管理装置における前記フォルダーの前記階層構造を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記フォルダーの前記階層構造から前記共有フォルダーを指定する操作を受け付ける操作部と、をさらに備える、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記データ管理装置の前記共有フォルダーに含まれるデータを表示し、
前記操作部は、前記表示部に表示された前記階層構造のフォルダーに含まれる前記データを指定する操作を受け付け、
前記通信部は、前記データ管理装置における前記共有フォルダーから前記データを読み出すように前記データ管理装置に指示する、請求項2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記データ管理装置から受信したプリントデータにしたがって画像をシートに形成する形成部をさらに備える、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記通信部が前記データ管理装置から受信した画像サイズ指定情報により指定されるシートサイズからなるシートのみを前記読取部に読み取らせる、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記記憶部は、画像サイズを指定する画像サイズ指定情報を記憶し、
前記制御部は、前記記憶部に記憶されている前記画像サイズ指定情報により指定されるシートサイズからなるシートのみを前記読取部に読み取らせる、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記読取部にシートを読み取らせて生成したスキャンデータを、前記通信部が前記データ管理装置から受信した画像サイズ指定情報により指定される画像サイズからなるデータに変換する、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記記憶部は、画像サイズを指定する画像サイズ指定情報を記憶し、
前記制御部は、前記読取部にシートを読み取らせて生成したデータを、前記記憶部に記憶されている前記画像サイズ指定情報により指定される画像サイズからなるデータに変換する、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項9】
シートを読み取ってスキャンデータを生成する読取部と、共有フォルダーを含む複数のフォルダーを階層構造に管理するデータ管理装置と通信可能な第1通信部と、前記スキャンデータに含まれる文字データを認識する認識部と、を備える画像読取装置と、
指定文字データと、前記データ管理装置の前記フォルダーとを関連付けて記憶する記憶部と、
前記画像読取装置の前記第1通信部と通信可能な第2通信部と、前記認識部によって認識された文字データが前記指定文字データを含む場合、前記指定文字データに関連付けられたフォルダーを指定するようにフォルダー指定情報を設定する制御部と、を備える情報処理端末と、を含む、データ通信システムであって、
前記情報処理端末の前記第2通信部は、前記フォルダー指定情報を前記画像読取装置に送信し、
前記画像読取装置の前記第1通信部は、前記データ管理装置が前記フォルダー指定情報に基づいて、前記フォルダー指定情報で指定されたフォルダーに前記スキャンデータを格納するように、前記フォルダー指定情報および前記スキャンデータを前記データ管理装置に送信する、データ通信システム。
【請求項10】
前記情報処理端末は、
前記データ管理装置の前記フォルダーの階層構造を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記階層構造のフォルダーを指定する操作を受け付ける操作部と、を更に備え、
前記第2通信部は、前記操作部によって操作されたフォルダーを指定するように生成された前記フォルダー指定情報を前記画像読取装置に送信する、請求項9に記載のデータ通信システム。
【請求項11】
前記情報処理端末の前記表示部は、前記データ管理装置の階層構造のフォルダー内のプリントデータを表示し、
前記操作部は、前記表示部に表示された前記階層構造のフォルダー内の前記プリントデータを指定する操作を受け付け、
前記第2通信部は、前記プリントデータを指定するプリントデータ指定信号を前記データ管理装置に送信し、
前記画像読取装置は、前記データ管理装置から前記プリントデータを受信する、請求項10に記載のデータ通信システム。
【請求項12】
前記画像読取装置は、前記データ管理装置から受信した前記プリントデータにしたがって画像をシートに形成する形成部を有する、請求項11に記載のデータ通信システム。
【請求項13】
指定文字データと、共有フォルダーを含む複数のフォルダーのうちのいずれかのフォルダーとを関連付けて記憶部に記憶させる記憶ステップと、
シートを読み取ってスキャンデータを生成する読取ステップと、
前記スキャンデータに含まれる文字データを認識する認識ステップと、
前記認識ステップによって認識された文字データが前記指定文字データを含む場合、前記指定文字データに関連付けられたフォルダーを指定するようにフォルダー指定情報を設定する設定ステップと、
前記スキャンデータと、前記フォルダー指定情報とを、前記複数のフォルダーを階層構造に管理するデータ管理装置に送信する送信ステップと、を含む画像読取方法。
【請求項14】
指定文字データと、共有フォルダーを含む複数のフォルダーのうちのいずれかのフォルダーとを関連付けて記憶部に記憶させる記憶ステップと、
画像読取装置が、シートを読み取ってスキャンデータを生成する読取ステップと、
前記画像読取装置が、前記スキャンデータに含まれる文字データを認識する認識ステップと、
情報処理端末が、前記認識ステップによって認識された文字データが前記指定文字データを含む場合、前記指定文字データに関連付けられたフォルダーを指定するようにフォルダー指定情報を設定する設定ステップと、
前記情報処理端末が、前記フォルダー指定情報を前記画像読取装置に送信する第1送信ステップと、
前記画像読取装置が、前記複数のフォルダーを階層構造に管理するデータ管理装置が前記フォルダー指定情報に基づいて、前記フォルダー指定情報で指定されたフォルダーに前記スキャンデータを格納するように、前記フォルダー指定情報および前記スキャンデータを前記データ管理装置に送信する第2送信ステップと、を含むデータ通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置およびデータ通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
用紙をスキャナーで読み取ったスキャンデータをクラウド上のサーバーに送信し、遠隔地においてスキャンデータをクラウドから受信することにより、スキャンデータの共有を図ることができる。例えば、プリンターのクラウドサービスを用いる際に、スキャン情報を認証することが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1には、受験者の回答用紙をスキャナーで読み取ってスキャン情報をクラウド上のサーバーに送信し、遠隔地にいる添削者がスキャン情報をクラウドから受信して回答用紙をプリントする認証システムが記載されている。特許文献1の認証システムでは、印刷からスキャンまでの時間に基づいてスキャン情報の正当性をサーバー装置に認証させることにより、試験を遠隔に受験できる仕組みを提供している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【0005】
しかしながら、特許文献1の認証システムでは、サーバー装置(クラウド)は、スキャン情報を階層的に格納していない。このため、サーバー装置(クラウド)上において、スキャン情報を容易に探索できないことがある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、階層構造に管理された複数のフォルダー内の共有フォルダーにスキャンデータを簡便に格納可能な画像読取装置およびデータ通信システムを提供することにある。
【0007】
本発明の一局面に係る画像読取装置は、シートを読み取ってスキャンデータを生成する読取部と、共有フォルダーを含む複数のフォルダーを階層構造に管理するデータ管理装置と通信可能な通信部と、を備え、前記通信部は、前記スキャンデータと、前記データ管理装置において前記階層構造に管理された前記複数のフォルダーからフォルダーを指定するフォルダー指定情報とを、前記データ管理装置に送信し、指定文字データと、前記データ管理装置の前記フォルダーとを関連付けて記憶する記憶部と、前記スキャンデータに含まれる文字データを認識する認識部と、前記認識部によって認識された文字データが前記指定文字データを含む場合、前記指定文字データに関連付けられたフォルダーを指定するように前記フォルダー指定情報を設定する制御部と、を更に備える。
【0008】
本発明の他の一局面に係るデータ通信システムは、シートを読み取ってスキャンデータを生成する読取部と、共有フォルダーを含む複数のフォルダーを階層構造に管理するデータ管理装置と通信可能な第1通信部と、前記スキャンデータに含まれる文字データを認識する認識部と、を備える画像読取装置と、指定文字データと、前記データ管理装置の前記フォルダーとを関連付けて記憶する記憶部と、前記画像読取装置の前記第1通信部と通信可能な第2通信部と、前記認識部によって認識された文字データが前記指定文字データを含む場合、前記指定文字データに関連付けられたフォルダーを指定するようにフォルダー指定情報を設定する制御部と、を備える情報処理端末と、含む、データ通信システムであって、前記情報処理端末の前記第2通信部は、前記フォルダー指定情報を前記画像読取装置に送信し、前記画像読取装置の前記第1通信部は、前記データ管理装置が前記フォルダー指定情報に基づいて、前記フォルダー指定情報で指定されたフォルダーに前記スキャンデータを格納するように前記フォルダー指定情報および前記スキャンデータを前記データ管理装置に送信する。
本発明の他の一局面に係る画像読取方法は、指定文字データと、共有フォルダーを含む複数のフォルダーのうちのいずれかのフォルダーとを関連付けて記憶部に記憶させる記憶ステップと、シートを読み取ってスキャンデータを生成する読取ステップと、前記スキャンデータに含まれる文字データを認識する認識ステップと、前記認識ステップによって認識された文字データが前記指定文字データを含む場合、前記指定文字データに関連付けられたフォルダーを指定するようにフォルダー指定情報を設定する設定ステップと、前記スキャンデータと、前記フォルダー指定情報とを、前記複数のフォルダーを階層構造に管理するデータ管理装置に送信する送信ステップと、を含む。
本発明の他の一局面に係るデータ通信方法は、指定文字データと、共有フォルダーを含む複数のフォルダーのうちのいずれかのフォルダーとを関連付けて記憶部に記憶させる記憶ステップと、画像読取装置が、シートを読み取ってスキャンデータを生成する読取ステップと、前記画像読取装置が、前記スキャンデータに含まれる文字データを認識する認識ステップと、前記情報処理端末が、前記認識ステップによって認識された文字データが前記指定文字データを含む場合、前記指定文字データに関連付けられたフォルダーを指定するようにフォルダー指定情報を設定する設定ステップと、前記情報処理端末が、前記フォルダー指定情報を前記画像読取装置に送信する第1送信ステップと、前記画像読取装置が、前記複数のフォルダーを階層構造に管理するデータ管理装置が前記フォルダー指定情報に基づいて、前記フォルダー指定情報で指定されたフォルダーに前記スキャンデータを格納するように、前記フォルダー指定情報および前記スキャンデータを前記データ管理装置に送信する第2送信ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、階層構造に管理された複数のフォルダー内の共有フォルダーにスキャンデータを簡便に格納できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本実施形態の画像読取装置を備えたデータ通信システムの模式図である。
【
図2】本実施形態の画像読取装置を備えたデータ通信システムのブロック図である。
【
図3】本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーにスキャンデータをアップロードすることを説明するための模式図である。
【
図4】本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーにスキャンデータをアップロードするフロー図である。
【
図5】本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーからプリントデータをダウンロードすることを説明するための模式図である。
【
図6】本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーからプリントデータをダウンロードするフロー図である。
【
図7】本実施形態の画像読取装置を備えたデータ通信システムのブロック図である。
【
図8】本実施形態の画像読取装置を備えたデータ通信システムのブロック図である。
【
図9】本実施形態のデータ通信システムの模式図である。
【
図10】本実施形態のデータ通信システムの模式図である。
【
図11】本実施形態のデータ通信システムのブロック図である。
【
図12】本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーにスキャンデータをアップロードするフロー図である。
【
図13】本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーからプリントデータをダウンロードするフロー図である。
【
図14】本実施形態のデータ通信システムにおけるプリントデータをダウンロードするフロー図である。
【
図15】本実施形態のデータ通信システムの模式図である。
【
図16】(a)および(b)は、本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーを利用したスキャンデータのアップロードおよびプリントデータのダウンロードを説明する模式図である。
【
図17】(a)および(b)は、本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーを利用したスキャンデータのアップロードおよびプリントデータのダウンロードを説明する模式図である。
【
図18】(a)および(b)は、本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーを利用したスキャンデータのアップロードおよびプリントデータのダウンロードを説明する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明による画像読取装置およびデータ通信システムの実施形態を説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0012】
まず、
図1を参照して、本実施形態の画像読取装置100を備えたデータ通信システム10の構成を説明する。
図1は、画像読取装置100を備えたデータ通信システム10の模式図である。
【0013】
本実施形態では、データ通信システム10は、画像読取装置100を複数備える。ここでは、画像読取装置100は、画像読取装置100a、画像読取装置100bおよび画像読取装置100cを含む。本明細書において、画像読取装置100a~100cを総称して画像読取装置100と記載することがある。画像読取装置100は、データ管理装置300と通信する。画像読取装置100は、データ管理装置300と連携して動作する。なお、データ通信システム10は、データ管理装置300を備えてもよい。
【0014】
画像読取装置100は、シートを読み取って(スキャンして)スキャンデータを生成する。本実施形態において、画像読取装置100は、例えば、スキャナーまたは複合機である。画像読取装置100は、ファクシミリ機能を有してもよい。
【0015】
画像読取装置100は、データ管理装置300と通信する。データ通信システム10において、画像読取装置100と、データ管理装置300とが、ネットワークを介して互いに接続されている。例えば、画像読取装置100とデータ管理装置300とは、インターネット、LAN(Local Area Network)、または、WAN(Wide Area Network)を介して通信可能に接続されている。
【0016】
データ管理装置300は、データを管理する。例えば、データ管理装置300は、画像読取装置100からスキャンデータを受信し、スキャンデータを管理する。データ管理装置300は、いわゆるサーバーである。データ管理装置300は、クラウドサーバーであってもよい。また、データ管理装置300は、画像読取装置100にデータを送信してもよい。例えば、データ管理装置300は、ある画像読取装置100から受信したスキャンデータを別の画像読取装置100に送信してもよい。
【0017】
画像読取装置100は、画像形成機能を有してもよい。この場合、画像読取装置100は、シートに画像を形成する。本実施形態において、画像読取装置100は、例えば、プリンター、コピー機または複合機である。例えば、画像読取装置100は、インクジェット方式でシートに画像を形成する。または、画像読取装置100は、電子写真方式でシートに画像を形成してもよい。
【0018】
次に、
図1および
図2を参照して、データ通信システム10の構成について説明する。
図2は、データ通信システム10のブロック図である。
【0019】
図2に示すように、データ通信システム10は、複数の画像読取装置100を備える。上述したように、画像読取装置100は、データ管理装置300と通信する。データ通信システム10は、複数の画像読取装置100に加えて、データ管理装置300を備えてもよい。
【0020】
画像読取装置100は、制御部110と、記憶部120と、読取部130と、操作部140と、表示部150と、通信部160とを備える。制御部110は、記憶部120、読取部130、操作部140、表示部150および通信部160を制御する。
【0021】
制御部110は、演算素子を含む。演算素子は、プロセッサーを含む。一例では、プロセッサーは、中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)を含む。
【0022】
記憶部120は、データおよびコンピュータープログラムを記憶する。記憶部120は、記憶素子を含む。記憶部120は、半導体メモリーのような主記憶素子と、半導体メモリーおよび/またはハードディスクドライブのような補助記憶素子とを含む。記憶部120は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。制御部110のプロセッサーは、記憶部120の記憶素子の記憶しているコンピュータープログラムを実行して、画像読取装置100の各構成を制御する。
【0023】
例えば、コンピュータープログラムは、非一時的コンピューター読取可能記憶媒体に記憶される。非一時的コンピューター読取可能記憶媒体は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CD-ROM、磁気テープ、磁気ディスクまたは光データ記憶装置を含む。
【0024】
読取部130は、CIS(Contact Image Sensor)又はCCD(Charge Coupled Device)等を備えるスキャナーである。読取部130は、シートを読み取ってスキャンデータを生成する。シートは、例えば、普通紙、再生紙、薄紙、厚紙またはコート紙である。記憶部120は、読取部130において生成したスキャンデータを記憶する。
【0025】
操作部140は、操作者の指示を受け付ける。操作部140は、ボタンまたはキーボードを含む。あるいは、操作部140は、タッチセンサーを含んでもよい。操作部140は、操作されたボタン、キーボード、又はタッチパネルに応じた指示を示す信号を制御部110等に出力する。
【0026】
表示部150は、操作画面または各種処理の結果を表示する。読取部130がシートを読み取ってスキャンデータを生成した場合、表示部150は、スキャンデータを表示してもよい。
【0027】
表示部150は、液晶ディスプレー(Liquid Crystal Display:LCD)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーまたはプラズマディスプレーを含む。操作部140および表示部150は、両者の一体化されたタッチパネルであってもよい。
【0028】
通信部160は、例えばネットワークインターフェイスを備え、外部機器と通信する。例えば、通信部160は、データ管理装置300と通信する。通信部160は、スキャンデータをデータ管理装置300に送信する。また、通信部160は、データ管理装置300から画像データを受信する。
【0029】
画像読取装置100は、形成部170をさらに有してもよい。形成部170は、例えば、インクジェットヘッドを備えたインクジェット方式の画像形成機構、又は、感光体ドラム、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、及び定着装置等を備えた電子写真方式の画像形成機構である。形成部170は、画像データにしたがってシートに画像を形成する。形成部170は、トナーでシートに画像を形成してもよい。あるいは、形成部170は、インクでシートに画像を形成してもよい。シートは、例えば、普通紙、再生紙、薄紙、厚紙またはコート紙である。
【0030】
表示部150は、画像データにしたがって画像を表示する。このため、操作者は、形成部170が画像をシートに形成する前に画像データを視認できる。
【0031】
データ管理装置300は、制御部310と、記憶部320と、通信部330とを有する。制御部310は、記憶部320および通信部330を制御する。
【0032】
制御部310は、演算素子を含む。演算素子は、プロセッサーを含む。一例では、プロセッサーは、中央演算処理装置(CPU)を含む。プロセッサーは、特定用途集積回路(ASIC)を含んでもよい。
【0033】
記憶部320は、種々のデータを記憶する。例えば、記憶部320は、制御プログラムを記憶する。記憶部320は、例えば、半導体メモリーのような主記憶素子と、半導体メモリーおよび/またはハードディスクドライブのような補助記憶素子とを含む。制御部310は、制御プログラムを実行することによって、データ管理装置300の演算を制御する。詳細には、制御部310のプロセッサーは、記憶部320の記憶素子の記憶しているコンピュータープログラムを実行して、データ管理装置300の各構成を制御する。
【0034】
例えば、コンピュータープログラムは、非一時的コンピューター読取可能記憶媒体に記憶される。非一時的コンピューター読取可能記憶媒体は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CD-ROM、磁気テープ、磁気ディスクまたは光データ記憶装置を含む。
【0035】
記憶部320は、複数のフォルダーを記憶する。記憶部320は、階層構造に管理された複数のフォルダーを記憶する。複数のフォルダーの少なくとも一部は、共有フォルダーである。共有フォルダーは、複数の画像読取装置100に共用される。記憶部320において複数のフォルダーを管理する階層構造は、必要に応じて変更されてもよい。
【0036】
例えば、共有フォルダーは、画像読取装置100において生成されたスキャンデータを格納するために用いられる。一例では、共有フォルダーは、画像読取装置100aにおいて生成されたスキャンデータを格納する。また、同一の共有フォルダーは、画像読取装置100bまたは画像読取装置100cにおいて生成されたスキャンデータを格納する。
【0037】
通信部330は、例えばネットワークインターフェイスを備え、外部機器と通信する。ここでは、通信部330は、少なくとも画像読取装置100からのデータを受信する。この場合、記憶部320は、受信したデータを記憶する。また、通信部330は、少なくとも画像読取装置100にデータを送信する。この場合、通信部330は、記憶部320からデータを読み出したデータを画像読取装置100に送信する。
【0038】
例えば、画像読取装置100aにおいて生成されたスキャンデータは、通信部330を介して受信され、共有フォルダーに格納される。同様に、画像読取装置100bまたは画像読取装置100cにおいて生成されたスキャンデータは、通信部330を介して受信され、共有フォルダーに格納される。
【0039】
次に、
図1~
図6を参照して、本実施形態の画像読取装置100を備えたデータ通信システム10におけるスキャンデータのアップロードおよびプリントデータのダウンロードを説明する。
図3は、本実施形態の画像読取装置100を備えたデータ通信システム10におけるスキャンデータのアップロードを説明するための模式図であり、
図4は、本実施形態の画像読取装置100を備えたデータ通信システム10におけるスキャンデータのアップロードを示すフロー図である。
図5は、本実施形態の画像読取装置100を備えたデータ通信システム10におけるプリントデータのダウンロードを説明するための模式図であり、
図6は、本実施形態の画像読取装置100を備えたデータ通信システム10におけるプリントデータのダウンロードを示すフロー図である。
【0040】
まず、
図3を参照して、本実施形態の画像読取装置100を備えたデータ通信システム10におけるスキャンデータのアップロードを説明する。
【0041】
データ管理装置300において、記憶部320は、階層構造に管理された複数のフォルダーを記憶する。ここでは、フォルダーの階層構造において、フォルダーAが上位層であり、フォルダーB1~B3がフォルダーAに含まれる。ここでは、少なくともフォルダーB1およびフォルダーB2は共有フォルダーである。さらに、フォルダーCがフォルダーB1に含まれる。例えば、画像読取装置100において、スキャンデータを格納する共有フォルダーとして共有フォルダーB2が指定される。
【0042】
画像読取装置100は、データ管理装置300にスキャンデータを送信する。画像読取装置100は、データ管理装置300にスキャンデータを送信する前に、スキャンデータを格納する共有フォルダーを指定する。例えば、データ管理装置300において共有フォルダーB2にスキャンデータを格納する予定の場合、画像読取装置100は、データ管理装置300にスキャンデータを送信する前に、スキャンデータを格納する共有フォルダーを指定する。
【0043】
画像読取装置100は、データ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。典型的には、表示部150は、操作者の指示にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。この場合、画像読取装置100は、データ管理装置300から、データ管理装置300のフォルダーの階層構造を示す階層構造表示信号を受信する。表示部150は、階層構造表示信号にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。
【0044】
表示部150が、データ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示している間に、操作部140は、表示部150に表示されたフォルダーの階層構造のうちスキャンデータを格納する共有フォルダーを指定する操作者の操作を受け付ける。その後、画像読取装置100は、スキャンデータを格納する共有フォルダーを指定する共有フォルダー指定情報をデータ管理装置300に送信する。なお、スキャンデータを格納する共有フォルダーは、スキャンデータを生成する前に指定されてもよく、スキャンデータを生成した後に指定されてもよい。
【0045】
画像読取装置100は、シートを読み取ってスキャンデータを生成する。画像読取装置100は、共有フォルダー指定情報およびスキャンデータをデータ管理装置300に送信する。
【0046】
データ管理装置300は、画像読取装置100から共有フォルダー指定情報およびスキャンデータを受信する。データ管理装置300は、共有フォルダー指定情報に指定された共有フォルダーにスキャンデータを格納する。
【0047】
例えば、画像読取装置100aは、シートを読み取ってスキャンデータSDaを生成する。画像読取装置100aは、共有フォルダーB2を指定する共有フォルダー指定情報およびスキャンデータSDaをデータ管理装置300に送信する。データ管理装置300は、画像読取装置100aから共有フォルダー指定情報およびスキャンデータSDaを受信する。データ管理装置300は、共有フォルダー指定情報に指定された共有フォルダーB2にスキャンデータSDaを格納する。
【0048】
また、画像読取装置100bは、シートを読み取ってスキャンデータSDbを生成する。画像読取装置100bは、共有フォルダーB2を指定する共有フォルダー指定情報およびスキャンデータSDbをデータ管理装置300に送信する。データ管理装置300は、画像読取装置100bから共有フォルダー指定情報およびスキャンデータSDbを受信する。データ管理装置300は、共有フォルダー指定情報に指定された共有フォルダーB2にスキャンデータSDbを格納する。
【0049】
同様に、画像読取装置100cは、シートを読み取ってスキャンデータSDcを生成する。画像読取装置100cは、共有フォルダーB2を指定する共有フォルダー指定情報およびスキャンデータSDcをデータ管理装置300に送信する。データ管理装置300は、画像読取装置100cから共有フォルダー指定情報およびスキャンデータSDcを受信する。データ管理装置300は、共有フォルダー指定情報に指定された共有フォルダーB2にスキャンデータSDcを格納する。
【0050】
このようにして、データ管理装置300において記憶部320の共有フォルダーB2に、画像読取装置100a~100cのスキャンデータSDa、SDb、SDcを格納できる。
【0051】
本実施形態の画像読取装置100では、スキャンデータを格納する共有フォルダーを簡便に指定できる。画像読取装置100の操作部140および表示部150を用いてデータ管理装置300にスキャンデータを格納する共有フォルダーを指定することにより、スキャンデータを格納する共有フォルダーを簡便に指定できる。
【0052】
次に、
図1~
図4を参照して、本実施形態の画像読取装置100におけるスキャンデータのアップロードを説明する。画像読取装置100は、データ管理装置300のフォルダーの階層構造の共有フォルダーにスキャンデータをアップロードする。データ管理装置300において、記憶部320には、複数のフォルダーが階層構造に管理されている。ここでは、フォルダーの階層構造において、フォルダーB1~B3は、フォルダーAの下位層であり、フォルダーAに含まれる。さらに、フォルダーCは、フォルダーB1の下位層であり、フォルダーB1に含まれる。ここでは、フォルダーB2に対象のスキャンデータを格納する。
【0053】
図4に示すように、ステップSpaにおいて、画像読取装置100は、アップロードモード移行操作を受け付ける。詳細には、操作部140が、アップロードモードに移行するための操作者のアップロードモード移行操作を受け付けると、制御部110は、アップロードモードに移行する。
【0054】
ステップSpbにおいて、画像読取装置100は、アップロードモードに移行したことを示すアップロードモード移行信号をデータ管理装置300に送信する。詳細には、制御部110がアップロードモードに移行すると、通信部160は、アップロードモード移行信号をデータ管理装置300に送信する。
【0055】
ステップScaにおいて、データ管理装置300は、画像読取装置100からアップロードモード移行信号を受信する。詳細には、通信部330は、画像読取装置100からアップロードモード移行信号を受信する。
【0056】
ステップScbにおいて、データ管理装置300は、記憶部320におけるフォルダーの階層構造を示す階層構造表示信号を画像読取装置100に送信する。詳細には、通信部330は、階層構造表示信号を画像読取装置100に送信する。
【0057】
ステップSpcにおいて、画像読取装置100は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。詳細には、通信部160は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。
【0058】
ステップSpdにおいて、画像読取装置100は、階層構造表示信号にしたがって記憶部320におけるフォルダーの階層構造を表示する。詳細には、表示部150は、階層構造表示信号にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。典型的には、操作部140が操作者の操作を受け付けると、表示部150は、データ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。
【0059】
ステップSpeにおいて、画像読取装置100は、記憶部320におけるフォルダーのうちスキャンデータを格納する共有フォルダーを指定する操作を受け付ける。典型的には、操作部140は、フォルダーの階層構造のうちスキャンデータを格納する共有フォルダーを指定する操作者の操作を受け付ける。
【0060】
ステップSpfにおいて、画像読取装置100は、シートをスキャンする。詳細には、操作部140が、シートのスキャンを実行する操作者の操作を受け付け、その後、読取部130が、シートをスキャンしてスキャンデータを生成する。必要に応じて、記憶部120は、スキャンデータを記憶してもよい。
【0061】
ステップSpgにおいて、画像読取装置100は、スキャンデータおよび共有フォルダー指定情報をデータ管理装置300に送信する。詳細には、通信部160は、スキャンデータおよび共有フォルダー指定情報をデータ管理装置300に送信する。
【0062】
ステップSccにおいて、データ管理装置300は、画像読取装置100からスキャンデータおよび共有フォルダー指定情報を受信する。詳細には、通信部330は、画像読取装置100からスキャンデータおよび共有フォルダー指定情報を受信する。
【0063】
ステップScdにおいて、データ管理装置300は、共有フォルダー指定情報に指定された共有フォルダーにスキャンデータを格納する。詳細には、制御部310は、共有フォルダー指定情報に指定された共有フォルダーを特定し、特定した共有フォルダーにスキャンデータを格納する。
【0064】
本実施形態の画像読取装置100によれば、スキャンデータを格納する共有フォルダーを簡便に指定できる。このため、画像読取装置100は、スキャンデータをデータ管理装置300の所定の共有フォルダーにアップロードできる。
【0065】
なお、
図3および
図4を参照して、データ通信システム10において画像読取装置100のスキャンデータをデータ管理装置300にアップロードする態様を説明したが、データ通信システム10においてデータ管理装置300のデータが画像読取装置100にダウンロードされてもよい。この場合、画像読取装置100は、データ管理装置300から送信されたデータにしたがって画像を形成することが好ましい。
【0066】
次に、
図5を参照して、本実施形態の画像読取装置100を備えるデータ通信システム10におけるデータのダウンロードを説明する。
【0067】
データ管理装置300において、記憶部320には、複数のフォルダーが階層構造に管理される。ここでは、フォルダーの階層構造において、フォルダーB1~B3は、フォルダーAの下位層であり、フォルダーAに含まれる。さらに、フォルダーCは、フォルダーB1の下位層であり、フォルダーB1に含まれる。例えば、フォルダーB1に対象のプリントデータが格納されている。
【0068】
画像読取装置100において、表示部150は、データ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。典型的には、操作者の操作にしたがって表示部150にデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。画像読取装置100は、記憶部320におけるフォルダーの階層構造を示すデータ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。
【0069】
操作者が、表示部150に表示されたデータ管理装置300のフォルダーの階層構造のうち読み出すデータとして、フォルダーB1に含まれるプリントデータを指定すると、操作部140は、フォルダーの階層構造のうちのフォルダーB1に含まれるプリントデータを指定する操作を受け付ける。その後、通信部160は、プリントデータを指定するプリントデータ指定信号を画像読取装置100に送信する。通信部330は、画像読取装置100からプリントデータ指定信号を受信する。
【0070】
制御部310は、記憶部320からプリントデータ指定信号に示された所定のフォルダーのプリントデータを読み出し、通信部330は、プリントデータを通信部160に送信する。通信部160は、データ管理装置300からプリントデータを受信する。形成部170は、プリントデータにしたがってシートに画像を形成する。
【0071】
次に、
図5および
図6を参照して、本実施形態の画像読取装置100を備えるデータ通信システム10におけるプリントデータのダウンロードを説明する。
【0072】
図6に示すように、ステップSqaにおいて、画像読取装置100は、ダウンロードモード移行操作を受け付ける。典型的には、操作部140が、ダウンロードモードに移行するための操作者のダウンロードモード移行操作を受け付けると、制御部110は、ダウンロードモードに移行する。
【0073】
ステップSqbにおいて、画像読取装置100は、ダウンロードモードに移行したことを示すダウンロードモード移行信号をデータ管理装置300に送信する。詳細には、通信部160は、ダウンロードモード移行信号をデータ管理装置300に送信する。
【0074】
ステップSdaにおいて、データ管理装置300は、画像読取装置100からダウンロードモード移行信号を受信する。なお、データ管理装置300において、記憶部320には、複数のフォルダーが階層構造に管理される。ここでは、フォルダーの階層構造において、フォルダーB1~B3は、フォルダーAの下位層であり、フォルダーAに含まれる。さらに、フォルダーCは、フォルダーB1の下位層であり、フォルダーB1に含まれる。例えば、フォルダーB1に対象のプリントデータが格納されている。
【0075】
ステップSdbにおいて、データ管理装置300は、記憶部320におけるフォルダーの階層構造を示す階層構造表示信号を画像読取装置100に送信する。詳細には、通信部330は、階層構造表示信号を画像読取装置100に送信する。
【0076】
ステップSqcにおいて、画像読取装置100は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。詳細には、通信部160は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。
【0077】
ステップSqdにおいて、画像読取装置100は、階層構造表示信号にしたがって記憶部320におけるフォルダーの階層構造を表示する。詳細には、表示部150は、階層構造表示信号にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。典型的には、操作部140が、操作者の操作を受け付けると、表示部150は、データ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。
【0078】
ステップSqeにおいて、画像読取装置100は、記憶部320におけるフォルダーの階層構造に格納されたプリントデータを指定する操作を受け付ける。典型的には、操作部140は、フォルダーの階層構造のうちの特定の共有フォルダーからプリントデータを指定する操作を受け付ける。
【0079】
ステップSqfにおいて、画像読取装置100は、共有フォルダーに格納されたプリントデータを指定するプリントデータ指定信号をデータ管理装置300に送信する。詳細には、通信部160は、プリントデータ指定信号をデータ管理装置300に送信する。
【0080】
ステップSdcにおいて、データ管理装置300は、画像読取装置100からプリントデータ指定信号を受信する。詳細には、通信部330は、画像読取装置100からプリントデータ指定信号を受信する。
【0081】
ステップSddにおいて、データ管理装置300は、プリントデータ指定信号に指定されたプリントデータを画像読取装置100に送信する。詳細には、制御部310は、記憶部320のフォルダーから、プリントデータ指定信号に指定されたプリントデータを含む共有フォルダーを特定し、特定した共有フォルダーからプリントデータを読み出す。通信部330は、プリントデータを画像読取装置100に送信する。
【0082】
ステップSqgにおいて、画像読取装置100は、データ管理装置300からプリントデータを受信する。詳細には、通信部160は、データ管理装置300からプリントデータを受信する。
【0083】
ステップSqhにおいて、画像読取装置100は、プリントデータにしたがってシートに画像を形成する。詳細には、形成部170は、プリントデータにしたがってシートに画像を形成する。
【0084】
本実施形態の画像読取装置100では、データ管理装置300の所定の共有フォルダーからプリントデータをダウンロードし、プリントデータにしたがってシートに画像を形成できる。
【0085】
なお、画像読取装置100において、スキャンされるシートのサイズは指定されてもよい。あるいは、共有フォルダーに格納されるスキャンデータは、画像サイズを指定したものであってもよい。
【0086】
次に、
図7を参照して、データ通信システム10の構成について説明する。
図7は、データ通信システム10のブロック図である。
図7のデータ通信システム10は、画像読取装置100の記憶部120およびデータ管理装置300の記憶部320が画像のサイズを指定する画像サイズ指定情報を記憶する点を除いて、
図2のデータ通信システム10と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0087】
図7に示すように、データ管理装置300において、記憶部320は、画像サイズ指定情報を記憶する。また、画像読取装置100において、記憶部120は、画像サイズ指定情報を記憶する。画像サイズ指定情報は、共有フォルダーに格納されるスキャンデータがプリントされる際のシートサイズを指定する。
【0088】
画像読取装置100は、制御部110による制御の下、画像サイズ指定情報にしたがって、読取部130がスキャンするシートのサイズを制限してもよい。例えば、スキャン予定のシートのサイズが画像サイズ指定情報に指定されたサイズと異なる場合、読取部130はシートをスキャンせず、表示部150はシートのサイズが異なる旨を表示してもよい。制御部110は、上記画像サイズ指定情報により指定されるシートサイズからなるシートのみを読取部130に読み取らせる等の制御を行う。この場合、例えば、データ管理装置300は、上記階層構造表示信号を画像読取装置100に送信するときに、これと共に、通信部330から画像サイズ指定情報を画像読取装置100に送信する。
【0089】
または、画像読取装置100は、制御部110による制御の下、画像サイズ指定情報にしたがって、シートをスキャンすることによって生成するスキャンデータのサイズを制限してもよい。スキャン予定のシートのサイズが画像サイズ指定情報に指定されたサイズと異なる場合、制御部110は、スキャンデータの画像サイズが画像サイズ指定情報に指定されたサイズになるようにスキャンデータを処理してもよい。例えば、制御部110は、読取部130にシートを読み取らせて生成したデータを、上記画像サイズ指定情報により指定される画像サイズからなるデータに変換する。
【0090】
または、データ管理装置300は、画像サイズ指定情報にしたがって、画像読取装置100から受信するスキャンデータのサイズを制限してもよい。例えば、画像読取装置100からデータ管理装置300に送信されたスキャンデータのサイズが画像サイズ指定情報に指定されたサイズと異なる場合、データ管理装置300は、スキャンデータを格納することなく破棄してもよい。または、データ管理装置300は、画像読取装置100からスキャンデータを受信した後に、画像サイズ指定情報にしたがって、スキャンデータのサイズを変更してもよい。
【0091】
このように、画像サイズ指定情報は、画像読取装置100およびデータ管理装置300のいずれかにおいて用いられてもよい。このため、画像読取装置100の記憶部120およびデータ管理装置300の記憶部320の少なくとも一方が画像のサイズを指定する画像サイズ指定情報を記憶してもよい。例えば、画像サイズ指定情報は、データ管理装置300において記憶され、データ管理装置300から画像読取装置100に送信されてもよい。
【0092】
上述したように、画像読取装置100は、フォルダー指定情報およびスキャンデータをデータ管理装置300に送信する。ただし、操作者が、スキャンデータを格納するフォルダーを誤って指定することがある。この場合、データ通信システム10においてフォルダーが誤って指定された可能性があることを操作者に通知可能であることが好ましい。
【0093】
次に、
図8を参照して、データ通信システム10の構成について説明する。
図8は、データ通信システム10のブロック図である。
図8のデータ通信システム10は、画像読取装置100の記憶部120およびデータ管理装置300の記憶部320が指定文字データを記憶し、画像読取装置100が認識部180をさらに備える点を除いて、
図2のデータ通信システム10と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0094】
図8に示すように、データ管理装置300において、記憶部320は、指定文字データを記憶する。指定文字データは、共有フォルダーに格納されるスキャンデータに含まれるべき文字を指定する。記憶部320は、指定文字データと、フォルダーとを関連付けて記憶する。
【0095】
また、画像読取装置100において、記憶部120は、指定文字データを記憶する。指定文字データは、共有フォルダーに格納されるスキャンデータに含まれるべき文字を指定する。記憶部120は、指定文字データと、データ管理装置300のフォルダーとを関連付けて記憶する。
【0096】
画像読取装置100は、認識部180をさらに備える。認識部180は、スキャンデータに含まれる文字データを認識する。詳細には、認識部180は、スキャンデータの画像データを文字コードデータに変換して、文字コードデータの一部を利用して文字データを認識する。
【0097】
認識部180は、画像データを文字コードデータに変換する。認識部180は、光学文字認識(Optical Character Recognition:OCR)処理により、画像データを文字コードデータに変換したデータを新たなファイルとして生成してもよい。文字コードデータのファイル形式は特に限定されない。例えば、文字コードデータのファイル形式は、エクステンシブル・マークアップ・ランゲージ(Extensible Markup Language:XML)、PDF、文書作成ソフトウェア、表計算ソフトウェアおよびプレゼンテーションソフトウェアのいずれであってもよい。
【0098】
画像読取装置100は、認識部180によって認識された文字データにしたがって、スキャンデータをデータ管理装置300に送信するか否か判定してもよい。例えば、画像読取装置100は、スキャン文字データが指定文字データに示された文字を含む場合、スキャンデータをデータ管理装置300に送信する一方で、スキャン文字データが指定文字データに示された文字を含まない場合、スキャンデータをデータ管理装置300に送信しなくてもよい。
【0099】
認識部180によって認識された文字データが指定文字データを含む場合、制御部110は、フォルダー指定情報が指定文字データに関連付けられたフォルダーを指定するようにフォルダー指定情報を設定する。このとき、画像読取装置100は、指定文字データに関連付けられたフォルダー、即ち、スキャンデータの格納先がどのフォルダーであるか、を操作者が認識できるように報知してもよい。報知は、表示部150による表示であってもよく、音声の出力であってもよい。また、画像読取装置100は、認識部180によって認識された文字データが指定文字データを含まない場合、スキャンデータを格納すべきフォルダーの指定を操作者に求めるための表示を行ってもよい。また、操作者がスキャンデータの格納先として特定のフォルダーを指定している場合において、スキャン文字データに含まれる指定文字データに関連付けられたフォルダーが当該指定された特定のフォルダーと一致しない場合には、フォルダーの指定の変更操作を促す報知を操作者に行ってもよい。
【0100】
また、画像読取装置100は、スキャンデータとともに文字コードデータをデータ管理装置300に送信してもよい。あるいは、データ管理装置300が、スキャンデータに含まれる文字データを認識する認識部を備えてもよい。これらの場合、データ管理装置300は、指定文字データにしたがって、画像読取装置100から受信したスキャンデータを記憶部320に格納するか否か判定してもよい。例えば、データ管理装置300は、スキャンデータが指定文字データに指定された所定の文字を含まない場合、画像読取装置100から受信したスキャンデータを記憶部320に格納しなくてもよい。
【0101】
または、データ管理装置300は、認識部において認識された文字データにしたがって、画像読取装置100から受信したスキャンデータを格納するフォルダーを選択してもよい。例えば、データ管理装置300は、スキャンデータが指定文字データに指定された所定の文字を含まない場合、画像読取装置100から受信したスキャンデータをフォルダー指定情報とは異なるフォルダーに格納してもよい。
【0102】
指定文字データは、画像読取装置100およびデータ管理装置300のいずれかにおいて用いられてもよい。このため、画像読取装置100の記憶部120およびデータ管理装置300の記憶部320の少なくとも一方が指定文字データを記憶してもよい。例えば、指定文字データは、データ管理装置300において記憶され、データ管理装置300から画像読取装置100に送信されてもよい。
【0103】
なお、
図1~
図8を参照した説明では、共有フォルダーの指定、スキャン操作およびプリント操作は、画像読取装置100において行われたが、本実施形態はこれに限定されない。共有フォルダーの指定、スキャン操作およびプリント操作の少なくともいずれかは、画像読取装置100と連携して動作する情報処理装置において行われてもよい。また、共有フォルダーの指定、スキャン操作およびプリント操作の少なくともいずれかが画像読取装置100と連携して動作する情報処理装置において行われる場合、情報処理装置は、画像読取装置100とは異なる態様でフォルダーの階層構造を表示してもよい。
【0104】
次に、
図9を参照して、データ通信システム10の構成について説明する。
図9は、データ通信システム10のブロック図である。
図9のデータ通信システム10は、画像読取装置100に加えて情報処理装置800を備える。情報処理装置800は、画像読取装置100の表示部150よりも大きい表示画面を有する。情報処理装置800は、いわゆるパーソナルコンピューターである。
【0105】
情報処理装置800には、画像読取装置100と連携して動作するアプリケーションプログラムがインストールされてもよい。例えば、汎用的な情報処理装置に、画像読取装置100と連携して動作するアプリケーションプログラムをインストールすることにより、情報処理装置800として使用できる。例えば、データ管理装置300からアプリケーションプログラムが情報処理装置にインストールされることにより、情報処理装置800として機能する。
【0106】
図9に示すように、情報処理装置800は、制御部810と、記憶部820と、表示部830と、操作部840と、通信部850とを有する。制御部810は、記憶部820、表示部830、操作部840および通信部850を制御する。
【0107】
制御部810は、演算素子を含む。演算素子は、プロセッサーを含む。一例では、プロセッサーは、中央演算処理装置(CPU)を含む。プロセッサーは、特定用途集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)を含んでもよい。
【0108】
記憶部820は、種々のデータを記憶する。例えば、記憶部820は、情報処理装置800の駆動のための制御プログラムを記憶する。制御部810は、制御プログラムを実行することによって、情報処理装置800の動作を制御する。詳細には、制御部810のプロセッサーは、記憶部820の記憶素子の記憶しているコンピュータープログラムを実行して、情報処理装置800の各構成を制御する。
【0109】
表示部830は、操作画面または各種処理の結果を表示する。表示部830は、液晶ディスプレーまたは有機ELディスプレーを含む。表示部830は、表示画面を有する。
【0110】
操作部840は、操作者の指示を受け付ける。操作部840は、ボタンまたはキーボードを含む。あるいは、操作部840は、タッチセンサーを含んでもよい。表示部830および操作部840は、両者の一体化されたタッチパネルであってもよい。操作されたボタン、キーボード、又はタッチパネルに応じた指示を示す信号を制御部810等に出力する。
【0111】
通信部850は、例えばネットワークインターフェイスを備え、外部機器と通信する。ここでは、通信部850は、画像読取装置100に特定の信号を送信する。通信部850は、画像読取装置100から特定の信号を受信してもよい。
【0112】
また、通信部850は、データ管理装置300に特定の信号を送信してもよい。さらに、通信部850は、データ管理装置300から特定の信号を受信してもよい。
【0113】
情報処理装置800の表示部830は、画像読取装置100の表示部150と同様に機能してもよい。また、情報処理装置800の操作部840は、画像読取装置100の操作部140と同様に機能してもよい。
【0114】
情報処理装置800は、階層構造表示信号を受信する。情報処理装置800は、データ管理装置300から階層構造表示信号を直接受信してもよい。あるいは、情報処理装置800は、データ管理装置300から画像読取装置100を介して階層構造表示信号を受信してもよい。
【0115】
表示部830は、比較的大きい表示画面を有する。表示部830は、操作者の指示にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。表示部830は、階層構造表示信号にしたがって記憶部320のフォルダーの階層構造を表示する。
【0116】
ここでは、表示部830は、階層構造表示信号にしたがって記憶部320のフォルダーの階層構造の全体を表示する。表示部830は、フォルダーの階層構造の全体を表示する。表示部830は、フォルダーの階層構造において、フォルダーAが上位層であり、フォルダーB1~B3がフォルダーAに含まれ、フォルダーCがフォルダーB1に含まれることを一度に(同一表示画面内で)表示する。
【0117】
画像読取装置100は、階層構造表示信号を受信する。表示部150は、比較的小さい表示画面を有する。表示部150は、操作者の指示にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。
【0118】
表示部150は、階層構造表示信号にしたがって記憶部320のフォルダーの階層構造を表示する。表示部150は、フォルダーの階層構造において、フォルダーAが上位層であり、フォルダーB1~B3がフォルダーAに含まれ、フォルダーCがフォルダーB1に含まれることを順番に表示する。
【0119】
詳細には、表示部150は、フォルダーAを示す表示画面152aを表示する。操作部140がフォルダーAを選択する操作者の操作を受け付けると、表示部150は、フォルダーB1~B3および戻りボタンRを示す表示画面152bを表示する。
【0120】
操作部140がフォルダーB1を選択する操作者の操作を受け付けると、表示部150は、フォルダーCおよび戻りボタンRを示す表示画面152cを表示する。操作部140がフォルダーB2またはB3を選択する操作者の操作を受け付けると、表示部150は、フォルダーB2またはB3に含まれるファイルを表示する。
【0121】
表示部150が表示画面152bを表示する場合に、操作部140が戻りボタンRを選択する操作者の操作を受け付けると、表示部150は、フォルダーAを示す表示画面152aを表示する表示画面に切り換わる。同様に、表示部150が表示画面152cを表示する場合に、操作部140が戻りボタンRを選択する操作者の操作を受け付けると、表示部150は、フォルダーB1~B3および戻りボタンRを示す表示画面152bを表示する表示画面に切り換わる。
【0122】
画像読取装置100および情報処理装置800は、いずれも階層構造表示信号にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。しかしながら、典型的には、画像読取装置100における表示部150の表示画面は、情報処理装置800における表示部830の表示画面よりも小さい。また、画像読取装置100における表示部150の画素数は、情報処理装置800における表示部830の画素数よりも小さい。このため、画像読取装置100は、情報処理装置800とは異なる態様で階層構造表示信号にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示することが好ましい。
【0123】
上述したように、情報処理装置800の表示部830は、画像読取装置100の表示部150と同様に動作してもよい。また、情報処理装置800の操作部840は、画像読取装置100の操作部140と同様に動作してもよい。
【0124】
このため、データ通信システム10が、画像読取装置100および情報処理装置800を備える場合、画像読取装置100は表示部150を備えなくてもよい。同様に、データ通信システム10が、画像読取装置100および情報処理装置800を備える場合、画像読取装置100は操作部140を備えなくてもよい。
【0125】
なお、
図1~
図8を参照した上述の説明では、共有フォルダーの指定、スキャン操作およびプリント操作は、画像読取装置100において行われたが、本実施形態はこれに限定されない。共有フォルダーの指定、スキャン操作およびプリント操作の少なくともいずれかは、画像読取装置100と連携して動作する情報処理端末において行われてもよい。
【0126】
次に、
図10を参照して、本実施形態の画像読取装置100を説明する。
図10は、データ通信システム10の模式図である。
図10のデータ通信システム10は、画像読取装置100a~100cに連携して動作する情報処理端末200a~200cをさらに備える点を除いて、
図1に示したデータ通信システム10と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0127】
図10に示すように、本実施形態のデータ通信システム10は、複数の画像読取装置100a~100cと、複数の情報処理端末200a~200cとを備える。画像読取装置100aは、情報処理端末200aと連携して動作する。画像読取装置100bは、情報処理端末200bと連携して動作する。画像読取装置100cは、情報処理端末200cと連携して動作する。本明細書において情報処理端末200a~200cを総称して情報処理端末200と記載することがある。情報処理端末200は、いわゆる、スマートフォン、携帯電話またはタブレットであってもよい。
【0128】
情報処理端末200は、画像読取装置100とデータ管理装置300との間のデータ通信を認証するために用いられてもよい。または、情報処理端末200は、画像読取装置100の操作部140および/または表示部150を補完または代用するために用いられてもよい。
【0129】
データ通信システム10が、画像読取装置100と、情報処理端末200とを備える場合、画像読取装置100は表示部150を備えなくてもよい。同様に、データ通信システム10が、画像読取装置100と、情報処理端末200とを備える場合、画像読取装置100は操作部140を備えなくてもよい。
【0130】
情報処理端末200には、画像読取装置100と連携して動作するアプリケーションプログラムがインストールされてもよい。例えば、汎用的な情報処理端末に、画像読取装置100と連携して動作するアプリケーションプログラムをインストールすることにより、情報処理端末200として使用できる。例えば、データ管理装置300からアプリケーションプログラムが情報処理端末にインストールされることにより、情報処理端末200として機能する。
【0131】
次に、
図10および
図11を参照して、データ通信システム10の構成について説明する。
図11は、データ通信システム10のブロック図である。
【0132】
図11に示すように、データ通信システム10は、複数の画像読取装置100を備える。上述したように、画像読取装置100は、データ管理装置300と通信する。
【0133】
情報処理端末200a~200cは、制御部210と、記憶部220と、表示部230と、操作部240と、通信部250とを有する。制御部210は、記憶部220、表示部230、操作部240および通信部250を制御する。
【0134】
制御部210は、演算素子を含む。演算素子は、プロセッサーを含む。一例では、プロセッサーは、中央演算処理装置(CPU)を含む。プロセッサーは、特定用途集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)を含んでもよい。
【0135】
記憶部220は、種々のデータを記憶する。例えば、記憶部220は、情報処理端末200を駆動するための制御プログラムを記憶する。制御部210は、制御プログラムを実行することによって、情報処理端末200の動作を制御する。詳細には、制御部210のプロセッサーは、記憶部220の記憶素子が記憶しているコンピュータープログラムを実行して、情報処理端末200の各構成を制御する。
【0136】
表示部230は、操作画面または各種処理の結果を表示する。表示部230は、液晶ディスプレーまたは有機ELディスプレーを含む。表示部230は、表示画面を有する。
【0137】
上述したように、画像読取装置100は、表示部150を有しても、有しなくてもよい。典型的には、画像読取装置100が表示部150を有する場合でも、情報処理端末200の表示部230は、表示部150よりも大きい表示画面を有する。
【0138】
操作部240は、タッチセンサーを含んでもよい。表示部230および操作部240は、両者の一体化されたタッチパネルであってもよい。タッチパネルには、例えば、ジョブの種類およびジョブの内容を指示するための各種キーが表示される。あるいは、操作部240は、ボタンまたはキーボードを含んでもよい。
【0139】
通信部250は、外部機器と通信する。ここでは、通信部250は、画像読取装置100に特定の信号を送信する。通信部250は、画像読取装置100から特定の信号を受信してもよい。
【0140】
また、通信部250は、データ管理装置300に特定の信号を送信する。さらに、通信部250は、少なくともデータ管理装置300から特定の信号を受信してもよい。
【0141】
情報処理端末200は、撮像可能な撮像部260をさらに有してもよい。撮像部260は、撮像素子を含む。例えば、撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサー、またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーである。
【0142】
情報処理端末200は、共有フォルダーの指定、スキャン操作およびプリント操作のいずれかを行ってもよい。情報処理端末200は、スキャンデータを格納する共有フォルダーを指定してもよい。また、情報処理端末200は、共有フォルダーから読み出すプリントデータを指定してもよい。情報処理端末200は、画像読取装置100のスキャンを実行する操作を受け付けて、スキャンの実行を指示する信号を画像読取装置100に送信してもよい。情報処理端末200は、画像読取装置100のプリントを実行する操作を受け付けて、プリントの実行を指示する信号を画像読取装置100に送信してもよい。
【0143】
次に、
図10~
図12を参照して、本実施形態のデータ通信システム10におけるスキャンデータのアップロードを説明する。
図12は、本実施形態のデータ通信システムにおいて共有フォルダーにスキャンデータをアップロードするフロー図である。
【0144】
図12に示すように、ステップSraにおいて、画像読取装置100は、アップロードモードに移行する。詳細には、操作部140が、操作者の操作を受け付けると、制御部110は、アップロードモードに移行する。
【0145】
ステップSrbにおいて、画像読取装置100は、認証情報を表示する。詳細には、表示部150は、画像読取装置100に固有の認証情報を表示する。認証情報は、データ管理装置300に対して画像読取装置100が認証されることを示す情報である。例えば、認証情報は、二次元コード情報である。認証情報は、パスワードであってもよい。
【0146】
ステップSmaにおいて、情報処理端末200は、認証情報を取得する。詳細には、撮像部260は、画像読取装置100の表示部150に表示された認証情報を撮像する。または、操作部240は、表示部150に表示された認証情報を入力する操作者の操作を受け付ける。
【0147】
ステップSmbにおいて、情報処理端末200は、認証情報に基づいて、データ管理装置300に認証信号を送信する。詳細には、通信部250は、認証信号をデータ管理装置300に送信する。認証信号は、画像読取装置100がデータ管理装置300にスキャンデータをアップロードする予定であることを示す。
【0148】
ステップSeaにおいて、データ管理装置300は、情報処理端末200から認証信号を受信する。詳細には、通信部330は、情報処理端末200から認証信号を受信する。制御部310は、認証信号により、画像読取装置100からのスキャンデータのアップロードを許可する。
【0149】
ステップSebにおいて、データ管理装置300は、記憶部320におけるフォルダーの階層構造を示す階層構造表示信号を情報処理端末200に送信する。詳細には、通信部330は、階層構造表示信号を情報処理端末200に送信する。
【0150】
ステップSmcにおいて、情報処理端末200は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。詳細には、通信部250は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。
【0151】
ステップSmdにおいて、情報処理端末200は、階層構造表示信号にしたがって記憶部320におけるフォルダーの階層構造を表示する。詳細には、表示部230は、階層構造表示信号にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。典型的には、操作部240が、操作者の操作を受け付けると、表示部230は、データ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。
【0152】
ステップSmeにおいて、情報処理端末200は、スキャンデータを格納する共有フォルダーを指定する。典型的には、操作部240は、フォルダーの階層構造のうち格納先として共有フォルダーを指定する操作を受け付ける。また、操作部240は、画像読取装置100においてシートのスキャンを開始する操作を受け付ける。
【0153】
ステップSmfにおいて、情報処理端末200は、データ管理装置300のフォルダーの階層構造においてスキャンデータを格納する共有フォルダーを指定する共有フォルダー指定情報を画像読取装置100に送信する。例えば、操作部240において画像読取装置100のスキャンを実行する操作を受け付けると、通信部250は、共有フォルダー指定情報を画像読取装置100に送信する。
【0154】
ステップSrcにおいて、画像読取装置100は、情報処理端末200から共有フォルダー指定情報を受信する。詳細には、通信部160は、通信部250から送信された共有フォルダー指定情報を受信する。
【0155】
ステップSrdにおいて、画像読取装置100は、シートをスキャンする。詳細には、読取部130が、シートをスキャンしてスキャンデータを生成する。必要に応じて、記憶部120は、スキャンデータを記憶してもよい。
【0156】
ステップSreにおいて、画像読取装置100は、スキャンデータおよび共有フォルダー指定情報をデータ管理装置300に送信する。詳細には、通信部160は、スキャンデータおよび共有フォルダー指定情報をデータ管理装置300に送信する。
【0157】
ステップSecにおいて、データ管理装置300は、情報処理端末200からスキャンデータおよび共有フォルダー指定情報を受信する。詳細には、通信部330は、画像読取装置100からスキャンデータおよび共有フォルダー指定情報を受信する。
【0158】
ステップSedにおいて、データ管理装置300は、スキャンデータを共有フォルダー指定情報に指定されたフォルダーに格納する。
【0159】
本実施形態の画像読取装置100によれば、スキャンデータを格納する共有フォルダーを簡便に指定できる。また、制御部110の機能が制限されていても、情報処理端末200を用いてデータ管理装置300の認証を容易に実行できる。これにより、画像読取装置100は、スキャンデータをデータ管理装置300にアップロードできる。
【0160】
なお、
図12を参照した説明では、画像読取装置100のスキャンデータをデータ管理装置300に送信したが、データ通信システム10においてデータ管理装置300のプリントデータが画像読取装置100に送信されてもよい。この場合、画像読取装置100は、データ管理装置300から送信されたプリントデータにしたがって画像を形成することが好ましい。
【0161】
次に、
図10~
図13を参照して、本実施形態の画像読取装置100を備えるデータ通信システム10におけるプリントデータのダウンロードを説明する。
図13は、本実施形態のデータ通信システム10において共有フォルダーからプリントデータをダウンロードするフロー図である。
【0162】
図13に示すように、ステップSsaにおいて、画像読取装置100がダウンロードモードに移行する。操作部140が、ダウンロードモードに移行する操作者の操作を受け付けると、制御部110はダウンロードモードに移行する。
【0163】
ステップSsbにおいて、画像読取装置100は、認証情報を表示する。表示部150は、画像読取装置100に固有の認証情報を表示する。認証情報は、データ管理装置300に対して画像読取装置100が認証されることを示す情報である。
【0164】
ステップSnaにおいて、情報処理端末200は、認証情報を取得する。撮像部260は、画像読取装置100の表示部150に表示された認証情報を撮像する。または、操作部240は、表示部150に表示された認証情報を入力する操作者の操作を受け付ける。
【0165】
ステップSnbにおいて、情報処理端末200は、認証情報に基づいてデータ管理装置300に認証信号を送信する。通信部250は、認証信号をデータ管理装置300に送信する。認証信号は、画像読取装置100がデータ管理装置300からプリントデータをダウンロードする予定であることを示す。
【0166】
ステップSfaにおいて、データ管理装置300は、情報処理端末200から認証信号を受信する。詳細には、通信部330は、情報処理端末200から認証信号を受信する。
【0167】
ステップSfbにおいて、データ管理装置300は、記憶部320におけるフォルダーの階層構造を示す階層構造表示信号を画像読取装置100に送信する。詳細には、通信部330は、階層構造表示信号を画像読取装置100に送信する。
【0168】
ステップSscにおいて、画像読取装置100は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。詳細には、通信部160は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。
【0169】
ステップSsdにおいて、画像読取装置100は、階層構造表示信号にしたがって記憶部320におけるフォルダーの階層構造を表示する。詳細には、表示部150は、階層構造表示信号にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。典型的には、操作部140が操作者の操作を受け付けると、表示部150は、データ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。
【0170】
ステップSseにおいて、画像読取装置100は、記憶部320におけるフォルダーの階層構造のうちプリントデータを格納する共有フォルダーを指定する操作を受け付ける。典型的には、操作部140は、フォルダーの階層構造のうちプリントデータを格納する共有フォルダーを指定する操作を受け付ける。
【0171】
ステップSsfにおいて、画像読取装置100は、共有フォルダーに格納されたデータを指定するプリントデータ指定信号をデータ管理装置300に送信する。詳細には、通信部160は、プリントデータ指定信号をデータ管理装置300に送信する。
【0172】
ステップSfcにおいて、データ管理装置300は、画像読取装置100からプリントデータ指定信号を受信する。詳細には、通信部330は、画像読取装置100からプリントデータ指定信号を受信する。
【0173】
ステップSfdにおいて、データ管理装置300は、プリントデータ指定信号に指定されたプリントデータを画像読取装置100に送信する。詳細には、制御部310は、記憶部320のフォルダーから、プリントデータ指定信号に指定されたプリントデータを含む共有フォルダーを特定し、特定した共有フォルダーからプリントデータを読み出す。通信部330は、プリントデータを画像読取装置100に送信する。
【0174】
ステップSsgにおいて、画像読取装置100は、データ管理装置300からプリントデータを受信する。詳細には、通信部160は、プリントデータをデータ管理装置300から受信する。
【0175】
ステップSshにおいて、画像読取装置100は、プリントデータにしたがってシートに画像を形成する。詳細には、形成部170は、プリントデータにしたがってシートに画像を形成する。
【0176】
本実施形態の画像読取装置100では、データ管理装置300の所定の共有フォルダーからプリントデータをダウンロードし、プリントデータにしたがってシートに画像を形成できる。
【0177】
なお、
図13を参照した上述の説明では、データ管理装置300は、情報処理端末200から認証信号を受信した後で、画像読取装置100に階層構造表示信号を送信したが、本実施形態はこれに限定されない。データ管理装置300は、情報処理端末200から認証信号を受信した後で、情報処理端末200に階層構造表示信号を送信してもよい。
【0178】
次に、
図14を参照して、本実施形態のデータ通信システム10におけるプリントデータのダウンロードを説明する。
【0179】
図14に示すように、ステップStaにおいて、画像読取装置100がダウンロードモードに移行する。操作部140が操作者の操作を受け付けると、制御部110はダウンロードモードに移行する。
【0180】
ステップStbにおいて、画像読取装置100は、認証情報を表示する。表示部150は、画像読取装置100に固有の認証情報を表示する。認証情報は、データ管理装置300に対して画像読取装置100の認証を示す情報である。例えば、認証情報は、二次元コード情報である。
【0181】
ステップSoaにおいて、情報処理端末200は、認証情報を撮像する。撮像部260は、画像読取装置100の表示部150に表示された認証情報を撮像する。
【0182】
ステップSobにおいて、情報処理端末200は、認証情報に基づいて認証信号をデータ管理装置300に送信する。通信部250は、認証信号をデータ管理装置300に送信する。
【0183】
ステップSgaにおいて、データ管理装置300は、情報処理端末200から認証信号を受信する。詳細には、通信部330は、情報処理端末200から認証信号を受信する。制御部310は、認証信号により、画像読取装置100からのダウンロード要求を許可する。
【0184】
ステップSgbにおいて、データ管理装置300は、記憶部320におけるフォルダーの階層構造を示す階層構造表示信号を情報処理端末200に送信する。詳細には、通信部330は、階層構造表示信号を情報処理端末200に送信する。
【0185】
ステップSocにおいて、情報処理端末200は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。詳細には、通信部250は、データ管理装置300から階層構造表示信号を受信する。
【0186】
ステップSodにおいて、情報処理端末200は、階層構造表示信号にしたがって記憶部320におけるフォルダーの階層構造を表示する。詳細には、表示部230は、階層構造表示信号にしたがってデータ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。典型的には、操作部240が操作者の操作を受け付けると、表示部230は、データ管理装置300のフォルダーの階層構造を表示する。
【0187】
ステップSoeにおいて、情報処理端末200は、記憶部320におけるフォルダーの階層構造のうちプリントデータを格納するフォルダーを指定する操作を受け付ける。典型的には、操作部240は、フォルダーの階層構造のうちプリントデータを格納するフォルダーを指定する操作を受け付ける。
【0188】
ステップSofにおいて、情報処理端末200は、フォルダーに格納されたデータを指定するプリントデータ指定信号をデータ管理装置300に送信する。詳細には、通信部250は、プリントデータ指定信号をデータ管理装置300に送信する。
【0189】
ステップSgcにおいて、データ管理装置300は、情報処理端末200からプリントデータ指定信号を受信する。詳細には、通信部330は、情報処理端末200からプリントデータ指定信号を受信する。
【0190】
ステップSgdにおいて、データ管理装置300は、プリントデータ指定信号に指定されたプリントデータを画像読取装置100に送信する。詳細には、制御部310は、記憶部320のフォルダーから、プリントデータ指定信号に指定されたプリントデータを含むフォルダーを特定し、特定したフォルダーからプリントデータを読み出す。通信部330は、プリントデータを画像読取装置100に送信する。
【0191】
ステップStcにおいて、画像読取装置100は、データ管理装置300からプリントデータを受信する。詳細には、通信部160は、プリントデータをデータ管理装置300から受信する。
【0192】
ステップStdにおいて、画像読取装置100は、プリントデータにしたがってシートに画像を形成する。詳細には、形成部170は、プリントデータにしたがってシートに画像を形成する。
【0193】
本実施形態では、データ管理装置300の所定の共有フォルダーからプリントデータをダウンロードし、プリントデータにしたがってシートに画像を形成できる。
【0194】
なお、
図1~
図14に示したデータ通信システム10は、複数の画像読取装置100を備えたが、複数の画像読取装置100の機能は等しくなくてもよい。また、
図10~
図14に示したデータ通信システム10は、複数の画像読取装置100に加えて複数の情報処理端末200を備えたが、複数の情報処理端末200の機能は等しくなくてもよい。
【0195】
次に、
図1~
図15を参照して、本実施形態のデータ通信システム10を説明する。
図15は、データ通信システム10の模式図である。
図15のデータ通信システム10は、画像読取装置100および情報処理端末200の機能が異なる点を除いて、
図10~
図14に示したデータ通信システム10と同様の構成を有しており、冗長を避ける目的で重複する説明を省略する。
【0196】
図15に示すように、本実施形態のデータ通信システム10は、複数の画像読取装置100を有する。複数の画像読取装置100は、画像読取装置100a~100cと、画像読取装置100tとを含む。画像読取装置100a~100cの機能は互いに等しい。一方で、画像読取装置100tの機能は、画像読取装置100a~100cの機能とは異なる。画像読取装置100tは、画像読取装置100a~100cには許可されていない機能を有する。
【0197】
なお、実施形態のデータ通信システム10は、複数の画像読取装置100と連携して動作する複数の情報処理端末200を備えてもよい。複数の情報処理端末200は、情報処理端末200a~200cと、情報処理端末200tとを含む。情報処理端末200a~200cの機能は互いに等しい。一方で、情報処理端末200tの機能は、情報処理端末200a~200cの機能とは異なる。情報処理端末200tは、情報処理端末200a~200cには許可されていない機能を有する。
【0198】
本実施形態のデータ通信システム10は、課題の配布、回答の回収、回答の評価および評価結果の返却に好適に利用される。この場合、画像読取装置100tおよび情報処理端末200tは、課題を配布する課題配布者に好適に用いられる。例えば、課題配布者は、管理者、先生、教師を含む。
【0199】
画像読取装置100a~100cおよび情報処理端末200a~200cは、課題に対して回答する回答者に好適に用いられる。例えば、回答者は、被管理者、生徒、学生を含む。
【0200】
次に、
図1~
図18を参照して、本実施形態のデータ通信システム10を説明する。
図16(a)~
図18(b)は、本実施形態のデータ通信システム10において共有フォルダーを利用したスキャンデータのアップロードおよびプリントデータのダウンロードを説明する模式図である。ここでは、画像読取装置100tおよび情報処理端末200tの操作者を操作者Tとする。また、画像読取装置100aおよび情報処理端末200aの操作者を操作者Aとし、画像読取装置100bおよび情報処理端末200bの操作者を操作者Bとし、画像読取装置100cおよび情報処理端末200cの操作者を操作者Cとする。
【0201】
図16(a)に示すように、画像読取装置100tは、課題シートSSをスキャンして課題スキャンデータSSDを生成する。その後、画像読取装置100tは、課題スキャンデータSSDをデータ管理装置300に送信する。
【0202】
なお、データ管理装置300は、共有フォルダーとして課題フォルダーおよび提出フォルダーを有する。課題フォルダーは、課題シートSSの配布に用いられる。提出フォルダーは、課題シートSSに回答を書き込んだ回答シートRSを提出する際に用いられる。課題フォルダーおよび提出フォルダーは、画像読取装置100tまたは情報処理端末200tを用いてデータ管理装置300に作成されてもよい。
【0203】
画像読取装置100tは、課題フォルダーを指定する共有フォルダー指定情報とともに、課題スキャンデータSSDをデータ管理装置300に送信する。
【0204】
データ管理装置300は、課題フォルダーを指定する共有フォルダー指定情報とともに、課題スキャンデータSSDを受信する。データ管理装置300は、階層構造の課題フォルダー内に課題スキャンデータSSDを格納する。これにより、課題スキャンデータSSDは、データ管理装置300における階層構造の課題フォルダーにアップロードされる。
【0205】
図16(b)に示すように、画像読取装置100a~100cは、データ管理装置300における階層構造の課題フォルダーから課題スキャンデータSSDを読み出して受信する。これにより、課題スキャンデータSSDは、データ管理装置300のフォルダー階層構造の課題フォルダーから画像読取装置100a~100cにダウンロードされる。
【0206】
画像読取装置100aは、課題スキャンデータSSDにしたがった画像をシートに形成する。これより、画像読取装置100aは、課題シートSSaを形成できる。
【0207】
同様に、画像読取装置100bおよび画像読取装置100cは、課題スキャンデータSSDにしたがった画像をシートに形成する。これより、画像読取装置100bおよび画像読取装置100cは課題シートSSb、SScを形成できる。なお、典型的には、画像読取装置100a~100cの課題シートSSa~SScは同じである。
【0208】
その後、典型的には、操作者Aは、課題シートSSaに回答を書き込む。これにより、課題シートSSaは、回答シートRSaとなる。
【0209】
同様に、操作者Bは、課題シートSSbに回答を書き込む。これにより、課題シートSSbは、回答シートRSbとなる。操作者Cは、課題シートSScに回答を書き込む。これにより、課題シートSScは、回答シートRScとなる。
【0210】
図17(a)に示すように、画像読取装置100aは、回答シートRSaをスキャンした回答スキャンデータRSDaを生成してデータ管理装置300に送信する。このとき、画像読取装置100aは、回答スキャンデータRSDaを格納するデータ管理装置300における階層構造の提出フォルダーを指定して回答スキャンデータRSDaを送信する。これにより、回答スキャンデータRSDaは、画像読取装置100aから、データ管理装置300における階層構造の提出フォルダーにアップロードされる。
【0211】
同様に、画像読取装置100bは、回答シートRSbをスキャンした回答スキャンデータRSDbを生成してデータ管理装置300に送信する。このとき、画像読取装置100bは、回答スキャンデータRSDbを格納するデータ管理装置300における階層構造の提出フォルダーを指定して回答スキャンデータRSDbを送信する。これにより、回答スキャンデータRSDbは、画像読取装置100bから、データ管理装置300における階層構造の提出フォルダーにアップロードされる。
【0212】
同様に、画像読取装置100cは、回答シートRScをスキャンした回答スキャンデータRSDcを生成してデータ管理装置300に送信する。このとき、画像読取装置100cは、回答スキャンデータRSDcを格納するデータ管理装置300における階層構造の提出フォルダーを指定して回答スキャンデータRSDcを送信する。これにより、回答スキャンデータRSDcは、画像読取装置100cから、データ管理装置300における階層構造の提出フォルダーにアップロードされる。
【0213】
画像読取装置100に操作者の操作者情報が登録されている場合、画像読取装置100は、回答シートをスキャンした回答スキャンデータのデータ名を、当該登録された操作者情報を含む名称に設定してもよい。典型的には、操作者は、回答者であり、操作者情報は、回答者の氏名である。これにより、操作者Tは、提出された回答シートがどの回答者によって提出されたものなのかを容易に知ることができる。
【0214】
図17(b)に示すように、画像読取装置100tは、データ管理装置300における提出フォルダーから回答スキャンデータRSDa~RSDcを読み出してシートに画像を形成する。これにより、回答スキャンデータRSDa~RSDcは、データ管理装置300のフォルダー階層構造の提出フォルダーから画像読取装置100tにダウンロードされる。画像読取装置100tは、回答スキャンデータRSDa~RSDcにしたがった画像をシートに形成する。これより、画像読取装置100tは回答シートRSa~RScを形成できる。
【0215】
その後、典型的には、
図18(a)に示すように、操作者Tは、回答シートRSa~RScに評価を書き込む。例えば、操作者Tは、回答シートRSa~RScを採点する。これにより、回答シートRSa~RScは、評価結果シートESa~EScとなる。画像読取装置100tは、評価結果シートESa~EScをスキャンして評価結果スキャンデータESDa~ESDcを生成する。その後、画像読取装置100tは、評価結果スキャンデータESDa~ESDcをデータ管理装置300に送信する。
【0216】
ここでは、データ管理装置300は、共有フォルダーとして課題フォルダーおよび提出フォルダーに加えて返却フォルダーを有する。返却フォルダーは、評価結果シートESa~EScの返却に用いられる。返却フォルダーは、画像読取装置100tまたは情報処理端末200tを用いてデータ管理装置300に作成されてもよい。
【0217】
画像読取装置100tは、返却フォルダーを指定する共有フォルダー指定情報とともに、評価結果スキャンデータESDa~ESDcをデータ管理装置300に送信する。
【0218】
データ管理装置300は、返却フォルダーを指定する共有フォルダー指定情報とともに、評価結果スキャンデータESDa~ESDcを受信する。データ管理装置300は、階層構造の返却フォルダー内に評価結果スキャンデータESDa~ESDcを格納する。これにより、評価結果スキャンデータESDa~ESDcは、データ管理装置300における階層構造の返却フォルダーにアップロードされる。
【0219】
図18(b)に示すように、画像読取装置100a~100cは、データ管理装置300における階層構造の返却フォルダーから評価結果スキャンデータESDa~ESDcを読み出して受信する。これにより、評価結果スキャンデータESDa~ESDcは、データ管理装置300のフォルダー階層構造の返却フォルダーから画像読取装置100a~100cにダウンロードされる。
【0220】
画像読取装置100aは、評価結果スキャンデータESDaにしたがった画像をシートに形成する。これより、画像読取装置100aは、評価結果シートESaを形成できる。
【0221】
同様に、画像読取装置100bおよび画像読取装置100cは、評価結果スキャンデータESDb、ESDcにしたがった画像をシートに形成する。これより、画像読取装置100bおよび画像読取装置100cは課題シートESb、EScを形成できる。
【0222】
以上のように、本実施形態によれば、課題の配布、回答の回収、回答の評価および評価結果の伝達を好適に実行できる。
【0223】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0224】
本発明は、画像読取装置およびデータ通信システム好適に用いられる。