(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-06
(45)【発行日】2024-11-14
(54)【発明の名称】差動通信回路
(51)【国際特許分類】
H04L 25/02 20060101AFI20241107BHJP
【FI】
H04L25/02 F
H04L25/02 V
(21)【出願番号】P 2021100910
(22)【出願日】2021-06-17
【審査請求日】2023-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】520124752
【氏名又は名称】株式会社ミライズテクノロジーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】弁理士法人サトー
(72)【発明者】
【氏名】大塚 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】羅 炯竣
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 卓祐
(72)【発明者】
【氏名】古田 善一
(72)【発明者】
【氏名】根塚 智裕
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/163252(WO,A1)
【文献】特開2015-050722(JP,A)
【文献】特開2005-217999(JP,A)
【文献】特開2002-368600(JP,A)
【文献】特開2008-182516(JP,A)
【文献】特開2005-057572(JP,A)
【文献】特開平09-205358(JP,A)
【文献】特開2013-026640(JP,A)
【文献】特開2013-098871(JP,A)
【文献】米国特許第05977797(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
差動通信を行うための正側及び負側通信線(1p,1n)からなる通信線路(2,51)に接続され、
抵抗素子(17,23)及び接続スイッチ(16,24)を有し、前記接続スイッチがオンになると前記抵抗素子が前記正側及び負側通信線間に接続されるように構成された直列回路(15,22)と、
前記通信線路に差動信号を出力して送信する送信部(6)と、
この送信部が前記差動信号を出力しない期間に、前記接続スイッチをオンにして前記通信線路のインピーダンスを変化させる制御部とを備え
、
前記通信線路が、当該線路の特性インピーダンスよりも抵抗値が大となる終端抵抗を有している際に、
前記抵抗素子の抵抗値は、前記接続スイッチをオンにした際の前記終端抵抗との合成値が、前記特性インピーダンスに等しくなるように設定されている差動通信回路。
【請求項2】
差動通信を行うための正側及び負側通信線(1p,1n)からなる通信線路(2,51)に接続され、
抵抗素子(17,23)及び接続スイッチ(16,24)を有し、前記接続スイッチがオンになると前記抵抗素子が前記正側及び負側通信線間に接続されるように構成された直列回路(15,22)と、
前記通信線路に差動信号を出力して送信する送信部(6)と、
この送信部が前記差動信号を出力しない期間に、前記接続スイッチをオンにして前記通信線路のインピーダンスを変化させる制御部と、
前記通信線路に出力された差動信号を受信する受信部(13)とを備え、
前記制御部は、前記受信部が差動信号を受信する期間は接続スイッチをオフにし、
信号の送信期間において、前記送信部が前記差動信号を出力しない際に前記接続スイッチをオンにすることで、多値化した差動信号を送信する差動通信回路。
【請求項3】
前記通信線路が、当該線路の特性インピーダンスよりも抵抗値が大となる終端抵抗を有している際に、
前記抵抗素子の抵抗値は、前記接続スイッチをオンにした際の前記終端抵抗との合成値が、前記特性インピーダンスに等しくなるように設定されている請求項
2記載の差動通信回路。
【請求項4】
前記正側及び負側通信線のそれぞれに、コモン電圧を付与するコモン電圧回路(12)を備え、
前記直列回路(22)は、正側抵抗素子(23p)及び正側接続スイッチ(24p)と、負側抵抗素子(23n)及び負側接続スイッチ(24n)とを直列に接続して構成され、
前記正側接続スイッチと前記負側接続スイッチとの共通接続点は、前記コモン電圧回路の給電点に接続されている請求項1から3の何れか一項に記載の差動通信回路。
【請求項5】
前記送信部が前記差動信号の出力を開始した際の立ち上り期間に、前記差動信号の振幅をその他の期間よりも増大させる振幅補整部(33,34,47)を備える請求項1から4の何れか一項に記載の差動通信回路。
【請求項6】
前記振幅補整部(33,34)は、前記送信部が前記通信線路に供給する電流の値を一時的に増大させるように構成されている請求項5記載の差動通信回路。
【請求項7】
前記送信部(42)は、直列に接続され、両者の共通接続点が前記正側通信線に接続される電源側スイッチ(8)及びグランド側スイッチ(11)と、
直列に接続され、両者の共通接続点が前記負側通信線に接続される電源側スイッチ(9)及びグランド側スイッチ(10)と、
電源と、前記電源側スイッチとの間に接続される電源側抵抗素子(43)と、
前記グランド側スイッチとグランドとの間に接続されるカレントミラー回路(44)とを備え、
前記振幅補整部は、前記電源側抵抗素子及び前記電源側スイッチの共通接続点と、前記カレントミラー回路を構成するミラー対との間に接続されるコンデンサ(47)で構成される請求項6記載の差動通信回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、差動信号により通信を行う回路に関する。
【背景技術】
【0002】
差動信号を用いて行う通信を、車両や産業機器等に適用するため、コモンモードノイズ耐性を向上させた規格としてCAN(登録商標)や、マルチポイント低電圧伝送であるM-LVDS等が知られている。これらの通信では、一般艇に送受信回路間をUTP(Unshielded Twist Pare)ケーブルで接続し、信号の反射を防ぐため、線路の両端に特性インピーダンスに合わせた終端抵抗を接続する。例えば線路の特性インピーダンスが100Ωであれば、終端抵抗の抵抗値も100Ωにする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように通信線路を構成すると、合成抵抗値は特性インピーダンスの1/2となる。そのため、単方向通信であり、送信回路については受信端のみを終端するLVDS方式と同程度のSN比を確保するために信号の電圧振幅を維持することを考慮すると、消費電力が2倍となってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、送信時に要する電力を削減できる差動通信回路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の差動通信回路によれば、接続スイッチがオンになると、抵抗素子が差動通信を行うための正側及び負側通信線間に接続されるように構成された直列回路を備え、制御部は、送信部が通信線路に差動信号を出力しない期間に接続スイッチをオンにして通信線路のインピーダンスを変化させる。
【0006】
このように構成すれば、送信部が通信線路に差動信号を出力した際に、通信線路においてインピーダンスの不整合があったとしても、差動信号の出力後に制御部が接続スイッチをオンにして抵抗素子を正側及び負側通信線間に接続することで、通信線路のインピーダンスを変化させて反射波の発生を抑制できる。したがって、終端抵抗の抵抗値をより大きな値に設定して、差動信号の送信時における電力消費を低減することが可能になる。
【0007】
具体的には、特性インピーダンスよりも抵抗値が大となる終端抵抗を備えた通信線路に接続される際に、直列回路を構成する抵抗素子の抵抗値を、接続スイッチをオンにした際の終端抵抗との合成値が前記特性インピーダンスに等しくなるように設定する。これにより、差動信号の送信時における電力消費を抵抗値が大となる終端抵抗により低減すると共に、差動信号の出力後は、その終端抵抗と直列回路を構成する抵抗素子との抵抗の合成値を特性インピーダンスに整合させて反射波の発生を抑制できる。
【0008】
請求項2記載の差動通信回路によれば、制御部は、受信部が差動信号を受信する期間は接続スイッチをオフにし、信号の送信期間に送信部が差動信号を出力しない際に接続スイッチをオンにすることで多値化した差動信号を送信する。一般に差動通信では、正側及び負側通信線を駆動する極性を変化させることで、「1,0」又は「H,L」の2値信号を送信する。送信部が差動信号を出力しなければ、正側及び負側通信線はハイインピーダンス状態となるが、その際に制御部が接続スイッチをオンにすれば、正側及び負側通信線は第3の駆動状態になる。この第3の駆動状態を例えば「Z」とすれば、「H,L,Z」の3値信号を送信することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1実施形態であり、通信システムの構成を示す図
【
図2】送信回路により送信される差動信号の波形を示す図
【
図3】第2実施形態であり、送信回路により送信される差動信号の波形を示す図
【
図4】第3実施形態であり、通信システムの構成を示す図
【
図5】第4実施形態であり、通信システムの構成を示す図
【
図6】送信回路により送信される差動信号の波形を示す図
【
図7】第5実施形態であり、通信システムの構成を示す図
【
図8】送信回路により送信される差動信号の波形を示す図
【
図9】第6実施形態であり、通信システムの構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の通信システムは、一対のツイストペア線である通信線1p及び1nからなる通信線路2に、差動通信を行う送受信回路3A,3Bが接続されたものである。送受信回路3において、電源Vccとグランドとの間には、送信回路4が接続されている。送信回路4は、一端が電源に接続される定電流源5,送信部6及び一端がグランドに接続される定電流源7の直列回路を備えている。
【0011】
送信部6は、ソースが定電流源5に接続されるPチャネルMOSFET8及び9と、ソースが定電流源7に接続されるNチャネルMOSFET10及び11とで構成される。FET8及び10のドレインは通信線1pに接続されており、FET9及び11のドレインは通信線1nに接続されている。
【0012】
FET8~11には、図示しない制御部によってゲート信号が与えられ、これにより、通信線路2に差動信号が送信される。通信線1p,1nには、Vcom回路12により抵抗素子Rp,Rnを介して中点電位が付与されている。制御部がFET8及び11をオンすれば通信線1pが高電位,通信線1nが低電位になり、制御部がFET9及び10をオンすれば通信線1pが低電位,通信線1nが高電位になる。このようにして、通信線路2が駆動される。受信部に相当するRX回路13は受信回路であるが、本実施形態は信号の受信については特徴が無いため、その詳細は図示しない。
【0013】
通信線路2の特性インピーダンスは、例えば100Ωであるとする。これに対して、送受信回路3の外部で通信線1p,1nに接続されている終端抵抗14の抵抗値は、通常は100Ωとするが、本実施形態では200Ωにしている。そして、送受信回路3の内部では最終段において、通信線1p,1n間に抵抗値変化部15が接続されている。抵抗値変化部15は、スイッチ16p,抵抗素子17及びスイッチ16nの直列回路で構成されており、スイッチ16p及び16nのオンオフも制御部により制御される。スイッチ16は、接続スイッチに相当する。
【0014】
次に、本実施形態の作用について説明する。通信線路2に送信された差動信号を送受信回路3のRX回路13が受信する場合、制御部は、スイッチ16p及び16nを共にオフにしておく。これにより、特性インピーダンスよりも抵抗値が大である200Ωの終端抵抗14によって、電力消費を低減する。
【0015】
そして、
図2に示すように、送受信回路3が信号を送信する期間では、制御部は、送信部6が通信線1p,1nを駆動するタイミングに合わせてスイッチ16p及び16nを共にオフにし、それ以外の通信線1p,1nをハイインピーダンスにする期間は、スイッチ16p及び16nを共にオンにする。これにより、送信部6が通信線1p,1nを駆動する際の電力消費を低減すると共に、信号を送信した後は終端抵抗14と抵抗素子17との並列合成抵抗値を100Ωにして、通信線路2の特性インピーダンスに整合させることで反射波の発生を抑制する。
【0016】
以上のように本実施形態によれば、送受信回路3において、スイッチ16p及び16nがオンになると、抵抗素子17が通信線1p,1n間に接続されるように構成された抵抗変化部15を備える。制御部は、送信回路4の送信部6が通信線路2に差動信号を出力しない期間にスイッチ16p及び16nをオンにして、通信線路2のインピーダンスを変化させる。
【0017】
このように構成すれば、送信部6が差動信号を出力した際に、通信線路2においてインピーダンスの不整合があったとしても、差動信号の出力後に制御部がスイッチ16p及び16nをオンにして、抵抗素子17を通信線1p,1n間に接続することで通信線路2のインピーダンスを変化させて、反射波の発生を抑制できる。したがって、終端抵抗14の抵抗値をより大きな値に設定して、差動信号の送信時における電力消費を低減することが可能になる。
【0018】
具体的には、抵抗素子17の抵抗値を、スイッチ16p及び16nをオンにした際の終端抵抗14との合成値が、通信線路2の特性インピーダンスに等しくなるように設定する。これにより、差動信号の送信時における電力消費を抵抗値が大となる終端抵抗14により低減すると共に、差動信号の出力後は、その終端抵抗14と抵抗素子17との抵抗の合成値を特性インピーダンスに整合させて反射波の発生を抑制できる。
【0019】
(第2実施形態)
以下、第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。第1実施形態では、送信部6が通信線路2を駆動せず、通信線路2がハイインピーダンスとなる期間において、スイッチ16p及び16nをオンにしている。これに対して、第2実施形態では、
図3に示すように、送信データフレーム中に通信線路2をハイインピーダンスにする状態を、送信データの第3値として扱う。
【0020】
例えば、通信線1p側が高電位となる状態を「H」とし、通信線1n側が高電位となる状態を「L」として、通信線路2がハイインピーダンスとなる状態を「Z」とする。そして、制御部は、送信データフレーム中で通信線路2をハイインピーダンスにする際に、スイッチ16p及び16nをオンにする。これにより、送信期間と受信期間との切り分けを行う。
【0021】
以上のように第2実施形態によれば、制御部は、RX回路13が差動信号を受信する期間はスイッチ16p及び16nをオフにし、信号の送信期間に送信部6が差動信号を出力しない際にスイッチ16p及び16nをオンにすることで多値化した差動信号を送信する。これにより「H,L,Z」の3値信号を送信することが可能になる。
【0022】
(第3実施形態)
図4に示すように、第3実施形態の送受信回路21は、抵抗変化部15に替わる抵抗変化部22を備えている。抵抗変化部22は、抵抗素子23p,スイッチ24p及び24n,並びに抵抗素子23nを直列に接続したものである。抵抗素子23p,24nの抵抗値は、何れも100Ωである。そして、スイッチ24p及び24nの共通接続点は、Vcom回路12の給電点に接続されている。
【0023】
以上のように構成される場合も、制御部がスイッチ24p及び24nをオンにして、抵抗素子23p及び24nを通信線1p,1n間に接続することで通信線路2の特性インピーダンスに整合させて、反射波の発生を抑制できる。また、この際には、Vcom回路12の給電点からのバイアス抵抗の値がより低い値になる。
【0024】
(第4実施形態)
図5に示すように、第4実施形態の送受信回路31は、第1実施形態の送受信回路3における送信回路4を、送信回路32に置換えたものである。送信回路32は、定電流源5,7に、それぞれ定電流源33,34を並列に接続した構成である。定電流源33,34は制御部によって制御され、常には動作を停止している。そして、
図6に示すように、送信部6が差動信号を送信する際の冒頭の期間だけ動作されることにより、送信部6に供給する電流値を一時的に追加する。
【0025】
例えば、定電流源5,7が流す電流値をIP1,IN1とし、定電流源33,34が流す電流値をIP2,IN2とする。勿論、(IP1=IN1,IP2=IN2)であり、(IP1>IP2)である。そして、
図6に示すように、送信回路32が
図4と同様にして差動信号を送信する期間の冒頭に流す電流を(IP1+IP2)とすることで、信号の送信波形を補整して反射波の振幅をより低減させる。定電流源33,34は、振幅補整部の一例である。
【0026】
(第5実施形態)
図7に示す第5実施形態の送受信回路41は、第4実施形態の変形である。送信回路42では、定電流源5に替えて抵抗素子43が接続され、定電流源7に替えてカレントミラー回路44が接続されている。カレントミラー回路44は、NチャネルMOSFET45a及び45bのミラー対を備え、それらのソースはグランドに接続されている。また、両者のゲートはFET45aのドレインに接続されており、そのドレインには定電流源46が接続されている。FET45bのドレインは、FET10及び11のソースに接続されている。そして、FET8及び9のソースとFET45a及び45bのゲートとの間には、コンデンサ47が接続されている。
【0027】
次に、第5実施形態の作用について説明する。コンデンサ47は、送信部6が差動信号を送信しない期間に、抵抗素子43を介して充電された状態にある。そして、送信部6が差動信号の送信を開始するため、FET8及び11,又はFET9及び10をオンにすると、コンデンサ47に充電されている電荷が、FET45a及び45bのゲートに過渡的に放電される。これにより、
図8に示すように、差動信号を送信する期間の冒頭に流れる電流が、一時的に(IN1+IN2)となるので、第4実施形態と同様に信号の送信波形を補整して、反射波の振幅を低減させることができる。
【0028】
(第6実施形態)
図9に示す第6実施形態は、第1実施形態の送受信回路3A,3B間を接続する通信線路51が、絶縁通信を行う構成となっている。送受信回路3A,3Bそれぞれの終端抵抗14には、AC結合部52A,52Bが並列に接続されている。AC結合部52は、例えば容量結合やトランス結合を行うものである。このように、絶縁通信を行う通信線路51についても同様に適用が可能である。
【0029】
(その他の実施形態)
終端抵抗14,抵抗素子17の抵抗値の組み合わせは、100Ω/100Ωに限らない。前者の抵抗値を通信線路2の特性インピーダンスよりも大きく設定し、且つ両者の並列合成抵抗値が特性インピーダンスに等しくなる組み合わせであれば良く、例えば300Ω/150Ω等でも良い。
特性インピーダンスが100Ω以外の通信線路に適用しても良い。
【0030】
本開示は、実施例に準拠して記述されたが、本開示は当該実施例や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
【符号の説明】
【0031】
図面中、1p及び1nは通信線、2は通信線路、3は送受信回路、4は送信回路、6は送信部、14は終端抵抗、15は直列回路、16p及び16nはスイッチ、17は抵抗素子である。