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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-06
(45)【発行日】2024-11-14
(54)【発明の名称】搬送ロボット及びその搬送アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20241107BHJP
【FI】
B65G1/04 511
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2021544672
(86)(22)【出願日】2020-01-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-01
(86)【国際出願番号】 CN2020073623
(87)【国際公開番号】W WO2020156393
(87)【国際公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-08-02
【審判番号】
【審判請求日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】201920182152.6
(32)【優先日】2019-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520167863
【氏名又は名称】ハイ ロボティクス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】HAI ROBOTICS CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Rooms 201, 301, 401, Building B, HAI ROBOTICS Industrial Park, Nanchang Community, Xixiang Street, Bao’an District, Shenzhen, Guangdong 518000, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン、チンシン
(72)【発明者】
【氏名】コン、チョー
(72)【発明者】
【氏名】チェン、イェーコアン
【合議体】
【審判長】小川 恭司
【審判官】中屋 裕一郎
【審判官】内田 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開平7-206115(JP,A)
【文献】特開昭48-81268(JP,A)
【文献】実開平5-68920(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第108408316(CN,A)
【文献】特許第3674912(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送アセンブリであって、
ベースアセンブリと、
前記ベースアセンブリにスライド可能に取り付けられ、前記ベースアセンブリに対して往復直線運動を行うことができる搬送アームアセンブリと、
前記搬送アームアセンブリにスライド可能に取り付けられ、前記搬送アームアセンブリに対して往復直線運動を行うことができ、貨物箱をフック又はプッシュするために用いられるフックと、
前記搬送アームアセンブリと接続され、前記搬送アームアセンブリと前記フックを駆動して往復直線運動させるために用いられる駆動アセンブリと、を含み、
前記搬送アームアセンブリは、搬送プレート及び伝動アセンブリを含み、
前記搬送プレートは、前記ベースアセンブリにスライド可能に取り付けられ、前記ベースアセンブリ上で往復直線運動を行うことができ、
前記フックは、前記搬送プレートに取り付けられ、前記搬送プレート上で往復直線運動を行うことができ、
前記伝動アセンブリは、前記ベースアセンブリと前記フックとを接続し、前記伝動アセンブリは、前記搬送プレートが運動するときに、前記フックを駆動して前記搬送プレート上で往復直線運動させるために用いられ、
前記搬送プレートはさらにサイドバッフルを含み、2つのサイドバッフルはそれぞれ前記搬送プレートの両側に接続され、
前記搬送プレートはさらにガイドプレートを含み、
記ガイドプレートは、貨物箱が前記搬送プレートに引き上げられた時のガイドに用いられ、
前記ガイドプレートは、第1のガイドプレートと第2のガイドプレートを含み、
前記第1のガイドプレートは、前記搬送プレート水平方向に夾角をなして配置され、前記搬送プレートの末端に接続され、前記貨物箱が前記搬送プレートに引き上げられた時に、垂直方向のガイドを行うために用いられ
2つの前記第2のガイドプレートはそれぞれ、前記サイドバッフルと垂直方向に夾角をなして配置され、且つそれぞれ前記サイドバッフルの末端に固定的に接続され、前記貨物箱が前記搬送プレートに引き上げられた時に、水平方向のガイドを行うために用いられ
前記フックは、前記貨物箱の底部の溝を介して前記貨物箱をフック又はプッシュする、
ことを特徴とする搬送アセンブリ。
【請求項2】
前記フックは接続部とフックプッシュ部を含み、
前記フックプッシュ部は前記接続部に接続され、前記フックプッシュ部と前記接続部とは予め設定された角度になっており、
前記フックプッシュ部は貨物箱をフック又はプッシュするために用いられ、前記接続部は前記搬送アームアセンブリにスライド可能に取り付けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の搬送アセンブリ。
【請求項3】
前記フックプッシュ部は、前記搬送アームアセンブリに対する前記フックの往復直線運動の運動方向に垂直であることを特徴とする請求項2に記載の搬送アセンブリ。
【請求項4】
前記接続部は前記フックプッシュ部に垂直に配置されることを特徴とする請求項2に記載の搬送アセンブリ。
【請求項5】
前記フックは、L字型構造又は⊥字型構造又は凵字型構造であることを特徴とする請求項2に記載の搬送アセンブリ。
【請求項6】
前記ベースアセンブリは、ベース本体及び第1のスライドレールを含み、
前記第1のスライドレールは前記ベース本体に取り付けられ、
前記搬送アームアセンブリはさらに第1のスライド溝を含み、前記第1のスライド溝は、前記搬送プレートに取り付けられ、前記第1のスライドレールにスライド可能に接続され、前記搬送プレートは、前記第1のスライド溝を介して前記第1のスライドレールに沿ってスライドすることができることを特徴とする請求項1に記載の搬送アセンブリ。
【請求項7】
スライダ及び前記フックを含むフックアセンブリを含み、
前記搬送アームアセンブリはさらに第2のスライドレールを含み、前記第2のスライドレールは前記搬送プレートに取り付けられ、
前記スライダは前記フックに取り付けられ、前記第2のスライドレールにスライド可能に接続され、前記フックは、前記スライダを介して前記第2のスライドレールに沿ってスライドすることができることを特徴とする請求項6に記載の搬送アセンブリ。
【請求項8】
前記伝動アセンブリは、2つの可動滑車と2つのストロップを含み、
各前記可動滑車は前記搬送プレートに取り付けられ、各前記ストロップは、対応する1つの前記可動滑車に巻き付けられ、
各前記ストロップの一端はいずれも前記フックに接続され、他端はいずれも前記ベースアセンブリに接続されることを特徴とする請求項7に記載の搬送アセンブリ。
【請求項9】
前記フックアセンブリはさらにプレスプレートを含み、
2つの前記プレスプレートはいずれも前記フックに取り付けられ、
各前記ストロップの一端は、対応する1つの前記プレスプレートを介して前記フックに接続されることを特徴とする請求項8に記載の搬送アセンブリ。
【請求項10】
前記可動滑車はフラットプーリであり、前記ストロップは開ループフラットベルトであることを特徴とする請求項9に記載の搬送アセンブリ。
【請求項11】
前記搬送プレートの中部にはシンク溝が設けられ、
前記フックアセンブリ、前記第2のスライドレール、及び前記伝動アセンブリは、いずれも前記シンク溝に取り付けられることを特徴とする請求項7に記載の搬送アセンブリ。
【請求項12】
2つの前記サイドバッフルは、前記搬送プレート上で運ばれるときの貨物箱の姿勢を正すとともに、貨物箱が前記搬送プレートから滑り落ちるのを防ぐために用いられることを特徴とする請求項1に記載の搬送アセンブリ。
【請求項13】
前記駆動アセンブリは、第1の駆動装置、スクリューロッド及び移動ブロックを含み、
前記第1の駆動装置と前記スクリューロッドはいずれも前記ベースアセンブリに取り付けられ、
前記第1の駆動装置の出力端は前記スクリューロッドに接続され、
前記移動ブロックは前記搬送アームアセンブリに取り付けられ、且つ前記移動ブロックは前記スクリューロッドにねじで接続され、
前記第1の駆動装置は、前記スクリューロッドが前記ベースアセンブリに対して回転するように駆動して、前記移動ブロックを前記ベースアセンブリに対して前記スクリューロッドに沿って移動させ、前記ベースアセンブリに対して往復直線運動を行うように前記搬送アームアセンブリを動かすために用いられることを特徴とする請求項1に記載の搬送アセンブリ。
【請求項14】
前記搬送アセンブリはさらに回転アセンブリを含み、
前記回転アセンブリは前記ベースアセンブリに接続され、前記ベースアセンブリを駆動して回転運動させるために用いられることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の搬送アセンブリ。
【請求項15】
前記回転アセンブリは、取り付けブラケット、回転機構及び回転駆動アセンブリを含み、
前記回転機構は、前記取り付けブラケットと前記ベースアセンブリを接続し、前記回転機構は、その回転軸線を中心に回転することができ、
前記回転駆動アセンブリは前記回転機構に接続され、前記回転機構を駆動して前記回転軸線を中心に回転させるために用いられることを特徴とする請求項14に記載の搬送アセンブリ。
【請求項16】
前記回転機構は、旋回支持体、滑らかな円形輪及び接続板を含み、
前記旋回支持体は、内輪及び外輪を含み、
前記外輪は前記内輪に套設され、前記外輪は前記取り付けブラケットに取り付けられ、前記内輪は、前記外輪に対して前記回転軸線を中心に回転することができ、前記接続板は前記内輪に接続され、前記内輪に従って前記回転軸線を中心に回転することができ、前記滑らかな円形輪は前記外輪に套設され、且つ前記取り付けブラケットに取り付けられ、
前記ベースアセンブリは前記接続板に取り付けられ、
前記回転駆動アセンブリは、前記接続板と前記滑らかな円形輪を接続し、前記接続板を駆動して前記滑らかな円形輪に対して前記回転軸線を中心に回転させるために用いられることを特徴とする請求項15に記載の搬送アセンブリ。
【請求項17】
前記回転駆動アセンブリは、第2の駆動装置、第2の同期プーリ及び第2の同期ベルトを含み、
前記第2の駆動装置は前記接続板に接続され、
前記第2の同期プーリは前記第2の駆動装置の出力端に接続され、
前記第2の同期ベルトの一端は前記第2の同期プーリに套設され、他端は前記滑らかな円形輪に套設される
ことを特徴とする請求項16に記載の搬送アセンブリ。
【請求項18】
前記回転アセンブリはさらに、前記回転駆動アセンブリを介して前記回転機構を制御して前記回転軸線を中心に回転させるために用いられる回転制御アセンブリを含むことを特徴とする請求項15に記載の搬送アセンブリ。
【請求項19】
前記回転アセンブリはさらに、前記回転機構が前記回転軸線を中心に予め設定された角度範囲内で回転するように制御するために用いられる回転リミット装置を含むことを特徴とする請求項15に記載の搬送アセンブリ。
【請求項20】
搬送ロボットであって、
可動シャーシと、
前記可動シャーシに取り付けられる収納棚と、
前記収納棚に取り付けられる昇降装置と、
前記昇降装置に取り付けられる請求項1~19のいずれか1項に記載の搬送アセンブリと、を含み、前記昇降装置は、前記搬送アセンブリの水平高さを制御するために用いられることを特徴とする搬送ロボット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、知能倉庫領域に関し、特に搬送ロボット及びその搬送アセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
知能倉庫は物流過程の一環であり、知能倉庫の応用は貨物倉庫管理の各環節のデータ入力の速度と正確さを保証し、企業が適時に在庫の真実データを正確に把握し、合理的に企業在庫を保持し、制御することを確保する。
【0003】
搬送アセンブリは、知能倉庫において重要な役割を果たしており、搬送アセンブリは、人工の代わりに貨物を搬送し、しかし、発明者は本願を実現する過程で、棚を配置している従来の倉庫ロボットは、搬送アセンブリを介して貨物箱の両側から入れて、フックバックして抱き取り動作を完成させるため、棚には搬送アセンブリのために十分な作業空間を残しておく必要があり、倉庫の保管密度を低減したことを発見した。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施形態が主に解決しようとする技術的問題は、倉庫の保管密度を高めることができる搬送ロボット及びその搬送アセンブリを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本願の実施例は、以下の技術案を提供する。
搬送アセンブリを提供し、前記搬送アセンブリは、ベースアセンブリ、搬送アームアセンブリ、フック及び駆動アセンブリを含む。前記搬送アームアセンブリは、前記ベースアセンブリにスライド可能に取り付けられ、前記ベースアセンブリに対して往復直線運動を行うことができる。前記フックは、前記搬送アームアセンブリにスライド可能に取り付けられ、前記搬送アームアセンブリに対して往復直線運動を行うことができ、前記フックは、貨物をフック又はプッシュするために用いられる。前記駆動アセンブリは、前記搬送アームアセンブリと接続され、前記搬送アームアセンブリと前記フックを駆動して往復直線運動させるために用いられる。
【0006】
好ましくは、前記フックは、接続部とフックプッシュ部を含む。前記フックプッシュ部は、前記接続部に接続され、前記フックプッシュ部と前記接続部とは予め設定された角度になっている。前記フックプッシュ部は、貨物箱をフック又はプッシュするために用いられ、前記接続部は、前記搬送アームアセンブリにスライド可能に取り付けられる。
【0007】
好ましくは、前記フックプッシュ部は、前記搬送アームアセンブリに対する前記フックの往復直線運動の運動方向に垂直である。
【0008】
好ましくは、前記接続部は、前記フックプッシュ部に垂直に配置される。
【0009】
好ましくは、前記フックは、L字型構造又は⊥字型構造又は凵字型構造である。
【0010】
好ましくは、前記搬送アームアセンブリは、搬送プレート及び伝動アセンブリを含む。前記搬送プレートは、前記ベースアセンブリにスライド可能に取り付けられ、前記ベースアセンブリ上で往復直線運動を行うことができる。前記フックは、前記搬送プレートに取り付けられ、前記搬送プレート上で往復直線運動を行うことができる。前記伝動アセンブリは、前記ベースアセンブリと前記フックとを接続し、前記伝動アセンブリは、前記フックを駆動して前記搬送プレート上で往復直線運動させるために用いられる。
【0011】
好ましくは、前記ベースアセンブリは、ベース本体及び第1のスライドレールを含む。前記第1のスライドレールは、前記ベース本体に取り付けられる。前記搬送アームアセンブリはさらに、第1のスライド溝を含み、前記第1のスライド溝は、前記搬送プレートに取り付けられ、前記第1のスライドレールにスライド可能に接続され、前記搬送プレートは、前記第1のスライド溝を介して前記第1のスライドレールに沿ってスライドすることができる。
【0012】
好ましくは、前記搬送アセンブリは、スライダ及び前記フックを含むフックアセンブリを含む。前記搬送アームアセンブリはさらに、第2のスライドレールを含み、前記第2のスライドレールは、前記搬送プレートに取り付けられる。前記スライダは、前記フックに取り付けられ、前記第2のスライドレールにスライド可能に接続され、前記フックは、前記スライダを介して前記第2のスライドレールに沿ってスライドすることができる。
【0013】
好ましくは、前記伝動アセンブリは、2つの可動滑車と2つのストロップを含む。各前記可動滑車は、前記搬送プレートに取り付けられ、各前記ストロップは、対応する1つの前記可動滑車に巻き付けられる。各前記ストロップの一端はいずれも、前記フックに接続され、他端はいずれも、前記ベースアセンブリに接続される。
【0014】
好ましくは、前記フックアセンブリはさらに、プレスプレートを含む。2つの前記プレスプレートはいずれも、前記フックに取り付けられ、各前記ストロップの一端は、対応する1つの前記プレスプレートを介して前記フックに接続される。
【0015】
好ましくは、前記可動滑車は、フラットプーリであり、前記ストロップは、開ループフラットベルトである。
【0016】
好ましくは、前記搬送プレートの中部にはシンク溝が設けられている。前記フックアセンブリ、前記第2のスライドレール、及び前記伝動アセンブリは、いずれも前記シンク溝に取り付けられる。
【0017】
好ましくは、前記搬送プレートはさらに、サイドバッフルを含む。2つの前記サイドバッフルはそれぞれ、前記搬送プレートの両側に接続され、2つの前記サイドバッフルは、前記搬送プレート上で運ばれるときの貨物箱の姿勢を正すとともに、貨物箱が前記搬送プレートから滑り落ちるのを防ぐために用いられる。
【0018】
好ましくは、前記搬送プレートはさらに、ガイドプレートを含む。前記ガイドプレートは、前記搬送プレートの末端に接続され、前記搬送プレートと予め設定された角度で配置され、前記ガイドプレートは、貨物箱が前記搬送プレートに引き上げられた時のガイドに用いられる。
【0019】
好ましくは、前記ガイドプレートは、第1のガイドプレートと第2のガイドプレートを含む。前記第1のガイドプレートと前記搬送プレートは、水平方向に夾角をなして配置され、前記搬送プレートの末端に接続され、貨物箱が前記搬送プレートに引き上げられた時の水平方向でのガイドに用いられる。2つの前記第2のガイドプレートはそれぞれ、前記搬送プレートの両側と垂直方向に夾角をなして配置され、且つそれぞれ前記搬送プレートの両側の末端に固定的に接続され、貨物箱が前記搬送プレートに引き上げられた時の垂直方向でのガイドに用いられる。
【0020】
好ましくは、前記駆動アセンブリは、第1の駆動装置、スクリューロッド及び移動ブロックを含む。前記第1の駆動装置と前記スクリューロッドはいずれも、前記ベースアセンブリに取り付けられる。前記第1の駆動装置の出力端は、前記スクリューロッドに接続される。前記移動ブロックは、前記搬送アームアセンブリに取り付けられ、前記移動ブロックは、前記スクリューロッドにねじで接続される。前記第1の駆動装置は、前記スクリューロッドが前記ベースアセンブリに対して回転するように駆動して、前記移動ブロックを前記ベースアセンブリに対して前記スクリューロッドに沿って移動させ、前記ベースアセンブリに対して往復直線運動を行うように前記搬送アームアセンブリを動かすために用いられる。
【0021】
好ましくは、前記ベースアセンブリは、ベース本体と支持プレートを含む。前記支持プレートは、前記ベース本体の片側に固定的に接続される。前記搬送アームアセンブリは、前記支持プレートの前記ベース本体への面にスライド可能に取り付けられ、且つ前記搬送アームアセンブリは、前記支持プレートに対して往復直線運動を行うことができる。前記フックは、前記搬送アームアセンブリにスライド可能に取り付けられ、且つ前記フックは、前記搬送アームアセンブリに対して往復直線運動を行うことができる。
【0022】
いくつかの実施例では、前記搬送アセンブリは、数組の前記搬送アームアセンブリを含む。数組の前記搬送アームアセンブリは、互いに平行に積層されて配置され、各隣接する2組の前記搬送アームアセンブリは互いにスライド可能に接続され、互いに往復直線運動を行うことができる。数組の前記搬送アームアセンブリの上端に位置する1組の前記搬送アームアセンブリは、前記支持プレートの前記ベース本体への面にスライド可能に取り付けられ、前記支持プレートに対して往復直線運動を行うことができる。前記フックは、数組の前記搬送アームアセンブリの下端に位置する1組の前記搬送アームアセンブリにスライド可能に取り付けられ、且つ前記フックは、前記搬送アームアセンブリに対して往復直線運動を行うことができる。
【0023】
好ましくは、前記搬送アセンブリはさらに、回転アセンブリを含む。前記回転アセンブリは、前記ベースアセンブリに接続され、前記ベースアセンブリを駆動して回転運動させるために用いられる。
【0024】
好ましくは、前記回転アセンブリは、取り付けブラケット、回転機構及び回転駆動アセンブリを含む。前記回転機構は、前記取り付けブラケットと前記ベースアセンブリを接続し、前記回転機構は、その回転軸線を中心に回転することができ、前記回転駆動アセンブリは、前記回転機構に接続され、前記回転機構を駆動して前記回転軸線を中心に回転させるために用いられる。
【0025】
好ましくは、前記回転機構は、旋回支持体、滑らかな円形輪及び接続板を含む。前記旋回支持体は、内輪及び外輪を含む。前記外輪は、前記内輪に套設され、前記外輪は、前記取り付けブラケットに取り付けられ、前記内輪は、前記外輪に対して前記回転軸線を中心に回転することができる。前記接続板は、前記内輪に接続され、前記内輪に従って前記回転軸線を中心に回転することができる。前記滑らかな円形輪は、前記外輪に套設され、且つ前記取り付けブラケットに取り付けられる。前記ベースアセンブリは、前記接続板に取り付けられる。前記回転駆動アセンブリは、前記接続板と前記滑らかな円形輪を接続し、前記接続板を駆動して前記滑らかな円形輪に対して前記回転軸線を中心に回転させるために用いられる。
【0026】
好ましくは、前記回転駆動アセンブリは、第2の駆動装置、第2の同期プーリ及び第2の同期ベルトを含む。前記第2の駆動装置は、前記接続板に接続される。前記第2の同期プーリは、前記第2の駆動装置の出力端に接続される。前記第2の同期ベルトの一端は、前記第2の同期プーリに套設され、他端は、前記滑らかな円形輪に套設される。
【0027】
好ましくは、前記回転アセンブリはさらに、前記回転駆動アセンブリを介して前記回転機構を制御して前記回転軸線を中心に回転させるために用いられる回転制御アセンブリを含む。
【0028】
好ましくは、前記回転アセンブリはさらに、前記回転機構が前記回転軸線を中心に予め設定された角度範囲内で回転するように制御するために用いられる回転リミット装置を含む。
【0029】
上記技術的問題を解決するために、本願実施例はまた、以下の技術案を提供する。
搬送ロボットを提供し、前記搬送ロボットは、可動シャーシ、収納棚、昇降装置及び上述のような搬送アセンブリを含む。前記昇降装置は、前記収納棚に取り付けられる。前記搬送アセンブリは、前記昇降装置に取り付けられ、前記昇降装置は、前記搬送アセンブリの水平高さを制御するために用いられる。
【発明の効果】
【0030】
本願実施形態の有益な効果は以下の通りである。従来技術とは異なり、本願の実施例の搬送ロボット及びその搬送アセンブリでは、前記搬送アセンブリはフックを含み、前記搬送アームアセンブリは前記ベースアセンブリにスライド可能に取り付けられ、且つ前記搬送アームアセンブリは、前記ベースアセンブリ上で往復直線運動を行うことができ、前記フックは、前記搬送アームアセンブリにスライド可能に取り付けられ、且つ前記フックは、前記搬送アームアセンブリ上で往復直線運動を行うことができ、前記搬送アームアセンブリは、前記ベースアセンブリからスライドするとともに、前記フックは前記搬送アームアセンブリの末端に向かってスライドするので、前記フックが貨物箱の底部又は上部をフックすることができ、貨物箱のプル又はプッシュを実現し、貨物箱の両側に入れる必要がなく、前記搬送アセンブリの作業空間を節約し、倉庫に保管された貨物箱をくっつけて並べることができ、倉庫の保管密度を高める。
【図面の簡単な説明】
【0031】
1つ又は複数の実施例は、対応する図面の図を参照して例示的に説明し、これらの例示的な説明は、実施例に対する限定を構成するものではなく、図面において、同じ参照番号を有する要素は類似の要素として示され、特に説明がない限り、図面中の図は比例制限を構成しない。
図1】本願の一実施例によって提供される搬送アセンブリの概略構成図である。
図2図1に示す搬送アセンブリの別の状態概略図である。
図3図1に示す搬送アセンブリの構造分解概略図である。
図4図1に示す搬送アセンブリの搬送アームアセンブリ及びフックアセンブリの概略構成図である。
図5図1に示す搬送アセンブリの別の角度の概略構成図である。
図6】回転アセンブリの接続板が省略される図1に示す搬送アセンブリの回転アセンブリの概略構成図である。
図7】本願の別の実施例によって提供される搬送ロボットの概略構成図である。
図8】本願の他の実施例によって提供される搬送アセンブリの概略構成図である。
図9図8に示す搬送アセンブリの別の角度の概略構成図である。
図10】本願の別の実施例によって提供される搬送ロボットの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本願をより明確にするために、以下に図面と具体的な実施形態を組み合わせて、本願をさらに詳細に説明する。説明すべきものとして、要素が他の要素に「固定」される場合、他の要素に直接に固定されてもよいし、又はその間に1つ又は複数の中央にある要素が存在してもよい。1つの要素が他の要素に「接続」される場合、他の要素に直接に接続されてもよいし、又はその間に1つ又は複数の中央にある要素が存在してもよい。本明細書で使用される「垂直的」、「水平的」、「左」、「右」及び類似の表現は、説明の目的のためにのみ使用される。
【0033】
別段の定義がない限り、願の本明細書で使用されるすべての技術及び科学用語は、当業者が一般的に理解する意味と同じである。本願の明細書で使用される用語は、具体的な実施形態を説明する目的だけであって、本願を限定するものではない。本明細書で使用される用語「及び/又は」は、1つの又は複数の関連するリストされた項目の任意及びすべての組み合わせを含む。
【0034】
図1図2を参照して、本願の一実施例は、知能倉庫システム、知能物流システム又は知能ソーティングシステムなどに適用できる搬送アセンブリ100を提供する。具体的に、前記搬送アセンブリ100は、貨物を搬送する機能を実現するために、搬送ロボット又は搬送装置に取り付けられてもよい。
【0035】
前記搬送アセンブリ100は、ベースアセンブリ10、搬送アームアセンブリ20、フックアセンブリ30、駆動アセンブリ40及び回転アセンブリ50を含む。ここで、前記ベースアセンブリ10は、水平に設置された基準線を有し、前記搬送アームアセンブリ20は、前記ベースアセンブリ10にスライド可能に取り付けられ、前記ベースアセンブリ10に対して前記基準線に沿って往復直線運動を行うことができ、前記フックアセンブリ30は、前記搬送アームアセンブリ20にスライド可能に取り付けられ、前記搬送アームアセンブリ20に対して前記基準線に沿って往復直線運動を行うことができ、前記駆動アセンブリ40は前記搬送アームアセンブリ20に接続され、前記駆動アセンブリ40は、前記搬送アームアセンブリ20を駆動して前記ベースアセンブリ10に対して基準線に沿って往復直線運動させるために用いられ、同時に、前記搬送アームアセンブリ20は、前記フックアセンブリ30を駆動して前記搬送アームアセンブリ20に対して前記基準線に沿って往復直線運動させ、前記回転アセンブリ50は、前記搬送アセンブリ100と搬送ロボット又は搬送装置を接続し、前記回転アセンブリ50は、前記搬送アセンブリ100を必要な角度まで回転させるために用いられる。
【0036】
図3を参照して、前記ベースアセンブリ10は、ベース本体11及び第1のスライドレール12を含む。前記ベース本体11は、水平に設置され、水平に設置された第1の基準線S1を有し、前記第1の基準線S1は、前記ベースアセンブリ10が水平に設置された基準線であり、前記第1の基準線S1は、前記ベース本体11の中心線と重なる。2つの前記第1のスライドレール12は、前記第1の基準線S1をガイドとして前記第1の基準線S1の両側に対称的に設置され、両方とも前記ベース本体11の地面とは反対側の面に取り付けられる。
【0037】
理解すべきものとして、他のいくつかの実施例では、実際の状況に応じて、前記ベース本体11は、水平面と予め設定された夾角で設置されてもよく、前記搬送アセンブリ100が貨物箱の上部又は底部からフック又はプッシュする機能を実現できれば良い。
【0038】
図4図5を参照して、前記搬送アームアセンブリ20は、搬送プレート21、スライド溝22、第2のスライドレール23及び伝動アセンブリ24を含む。ここで、前記スライド溝22、前記第2のスライドレール23及び前記伝動アセンブリ24はいずれも前記搬送プレート21に取り付けられ、前記伝動アセンブリ24は、前記ベース本体11と前記フック31を接続し、前記伝動アセンブリ24は、前記フック31を駆動して前記搬送プレート21で往復直線運動させるために用いられる。
【0039】
前記搬送プレート21の中部には、前記第1の基準線S1をガイドとしてシンク溝が設けられ、前記第2のスライドレール23、前記伝動アセンブリ24及び前記フックアセンブリ30はいずれも前記シンク溝に取り付けられ、前記搬送プレート21は、前記ベース本体11にスライド可能に取り付けられ、前記搬送プレート21は、貨物箱を運ぶために用いられる。
【0040】
2つの前記スライド溝22は、前記第1の基準線S1をガイドとして前記第1の基準線S1の両側に対称的に設置され、前記搬送プレート21の前記ベース本体11と対向する面に取り付けられる。各前記スライド溝22は、1つの対応する前記第1のスライドレール12にスライド可能に接続され、且つ前記スライド溝22は、前記第1のスライドレール12に沿ってスライドして前記搬送プレート21を動かし、前記ベース本体11に対して前記第1の基準線S1に沿って往復直線運動させることができる。
【0041】
2つの前記第2のスライドレール23は、前記第1の基準線S1をガイドとして前記第1の基準線S1の両側に対称的に設置され、いずれも前記搬送プレート21のシンク溝に取り付けられる。
【0042】
前記フックアセンブリ30は、フック31、プレスプレート32及びスライダ33を含む。ここで、前記プレスプレート32及び前記スライダ33はいずれも前記フック31に取り付けられる。
【0043】
前記フック31は、スライド時に固定棚での貨物箱をフックする又は前記搬送プレート21に位置する貨物箱をプッシュするために用いられる。前記フック31は、接続部310とフックプッシュ部312を含み、前記フックプッシュ部312は、前記接続部310に接続され、且つ前記フックプッシュ部312と前記接続部310とは予め設定された角度になっており、前記フックプッシュ部312は、固定棚での貨物箱をフックする又は前記搬送プレート21に位置する貨物箱をプッシュするために用いられる。本実施例では、前記フックプッシュ部312は、前記接続部310に垂直であり、且つ前記フックプッシュ部312は、前記フック31が前記搬送プレート21に対して往復直線運動を行う移動方向に垂直である。
【0044】
2つの前記スライダ33は、前記第1の基準線S1をガイドとして前記第1の基準線S1の両側に対称的に設置され、いずれも前記接続部310に取り付けられる。2つの前記プレスプレート32は、前記第1の基準線S1をガイドとして前記第1の基準線S1の両側に対称的に設置され、前記接続部310に取り付けられる。各前記スライダ33は、対応する1つの前記第2のスライドレール23にスライド可能に取り付けられ、且つ前記スライダ33は、前記第2のスライドレール23に沿ってスライドして前記フック31を動かして、前記搬送プレート21に対して前記第1の基準線S1に沿って往復直線運動させることができる。
【0045】
本実施例では、前記フック31は、L字型構造であり、前記接続部310は、L字型構造の底部であり、前記フックプッシュ部312は、L字型構造の片側である。理解すべきものとして、実際の状況に応じて、前記フック31は、L字型構造に限定されるものではなく、前記フック31は、他のフック、プッシュ機能を有する構成であってもよく、例えば、前記フック31は、凵字型構造であってもよく、前記接続部310は、凵字型構造の中間の底部であり、前記フックプッシュ部312は、凵字型構造の両側であり、又は、前記フック31は、⊥字型構造などであってもよい。
【0046】
理解すべきものとして、実際の状況に応じて、前記第1のスライドレール12又は前記第2のスライドレール23の数は、2つに限定されるものではなく、例えば、前記第1のスライドレール12の数は、1つ、3つ又は3つ以上であってもよく、少なくとも1つであればよく、前記第2のスライドレール23の数は、1つ、3つ又は3つ以上であってもよく、少なくとも1つであればよく、これに対して、前記スライド溝22の数は、前記第1のスライドレール12の数と同じであり、前記スライダ33の数は、前記第2のスライドレール23の数と同じである。
【0047】
2組の前記伝動アセンブリ24は、前記第1の基準線S1をガイドとして前記第1の基準線S1の両側に設けられ、且ついずれも前記搬送プレート21のシンク溝に取り付けられる。各前記伝動アセンブリ24は、いずれも前記ベース本体11と前記フックアセンブリ30を接続し、前記伝動アセンブリ24は、前記搬送プレート21が前記ベース本体11に対して前記第1の基準線S1に沿って運動する時、前記フックアセンブリ30を駆動して前記搬送プレート21に対して運動させるために用いられる。
【0048】
各組の前記伝動アセンブリ24は、可動滑車241とストロップ242を含む。前記搬送プレート21の前後両端にはそれぞれ、開口213が設けられ、各前記可動滑車241は、対応する1つの前記開口213に取り付けられ、且つ各前記可動滑車241は、自身の中軸線を中心に回転することができる。各前記ストロップ242は、対応する1つの前記開口213を通り、且つ対応する1つの前記可動滑車241に巻き付けられる。各前記ストロップ242の一端は、前記ベース本体11に固定的に接続され、他端は、前記フックアセンブリ30に対応する1つのプレスプレート32に固定的に接続される。前記搬送プレート21が前記ベース本体11に対して前記第1の基準線S1に沿って第1の速度でスライドする時、1つの前記ストロップ242の牽引により、前記フックアセンブリ30は前記搬送プレート21に対して前記第1の基準線S1に沿って第2の速度で移動し、前記第2の速度は、前記第1の速度の2倍である。ここで、前記搬送プレート21と前記ベース本体11は、相対的な運動により、そのうち1組の前記伝動アセンブリ24のストロップ242を、対応する1つの前記可動滑車241を回って、前記フックアセンブリ30を引いて運動させるとともに、前記フックアセンブリ30は、運動中に他の伝動アセンブリ24のストロップ242を締めて、2つの前記可動滑車241の回転方向は常に同じである。
【0049】
本実施例では、前記可動滑車241は、フラットプーリであり、前記ストロップ242は、開ループフラットベルトである。
【0050】
理解すべきものとして、実際の状況に応じて、前記可動滑車241は、フラットプーリだけに限定されるものではなく、前記ストロップ242も開ループフラットベルトだけに限定されるものではなく、例えば、前記可動滑車241と前記ストロップ242はそれぞれ、スプロケットとリンクチェーンであり、また例えば、前記可動滑車241と前記ストロップ242はそれぞれ、VプーリとVベルトである。もちろん、前記伝動アセンブリ24も、前記可動滑車241と前記ストロップ242のベルト伝動機構に限定されるものではなく、前記伝動アセンブリ24も、ギアアンドラックの伝動機構、又はウォームギアアンドウォームの伝動機構などであってもよい。
【0051】
図4を続けて参照し、前記搬送プレート21はさらに、サイドバッフル211及びガイドプレート212を含む。
【0052】
2つの前記サイドバッフル211はそれぞれ、前記搬送プレート21の両側に固定的に接続され、2つの前記サイドバッフル211は、貨物箱が前記搬送プレート21に搭載された時の姿勢を正しながら、貨物箱が前記搬送プレート21から滑り落ちるのを防止するために用いられる。
【0053】
前記ガイドプレート212は、第1のガイドプレート2121と第2のガイドプレート2122を含み、前記第1のガイドプレート2121と前記第2のガイドプレート2122はいずれも前記搬送プレート21の末端に取り付けられる。
【0054】
2つの前記第1のガイドプレート2121と前記搬送プレート21は、水平方向に予め設定された夾角で設置され、それぞれ前記搬送プレート21の末端の両側に固定的に接続され、前記第1のガイドプレート2121は、貨物箱が前記搬送プレート21に引き上げられた時の垂直方向でのガイドに用いられる。2つの前記第2のガイドプレート2122はそれぞれ、2つの前記サイドバッフル211と垂直方向に予め設定された夾角で設置され、且つそれぞれ2つの前記サイドバッフル211の末端に固定的に接続され、2つの前記第2のガイドプレート2122は、貨物箱が前記搬送プレート21に引き上げられた時の水平方向でのガイドに用いられる。前記搬送プレート21に前記第1のガイドプレート2121と前記第2のガイドプレート2122を設置することにより、前記搬送アセンブリ100は、貨物箱の底部から貨物箱を固定棚から前記搬送プレート21までフックすることができ、前記搬送アセンブリ100の搬送プレート21の伸長角度は、貨物箱の配置位置に対応せず、フックが失敗し、貨物箱又は前記搬送プレート21でさえ損傷していることを防止する。
【0055】
図3を続けて参照し、前記駆動アセンブリ40は、第1の駆動装置41、スクリューロッド42及び移動ブロック43を含む。前記第1の駆動装置41と前記スクリューロッド42はどちらも前記ベース本体11に取り付けられ、前記第1の駆動装置41の出力端は、前記スクリューロッド42に接続され、前記スクリューロッド42の中心線は、前記第1の基準線S1に平行であるように設置される。前記移動ブロック43は、前記搬送プレート21に取り付けられ、且つ前記移動ブロック43は、前記スクリューロッド42にねじで接続される。前記第1の駆動装置41は、前記第1のスクリューロッド42を駆動して前記ベース本体11に対して前記中心線を中心に回転させ、前記ベース本体11に対して前記第1の基準線S1に沿って前記第1の移動ブロック43を移動させて、前記搬送アームアセンブリ20を動かして前記ベース本体11に対して前記第1の基準線S1に沿って往復直線運動させるために用いられる。
【0056】
具体的に、前記ベース本体11には、スクリューロッド支持シート44とスクリュー固定シート45が設けられ、前記スクリュー支持シート44と前記スクリュー固定シート45は、前記ベース本体11の両端に対向して設けられる。前記スクリュー42の両端はそれぞれ、前記スクリュー支持シート44と前記スクリュー固定シート45に取り付けられ、且つ前記スクリュー42の一端は、前記スクリュー固定シート45に通す。前記移動ブロック43は、スクリューナット431とスクリュー接続ブロック432を含み、前記スクリューナット431は、前記スクリュー42とねじで接続され、前記スクリュー接続ブロック432は、前記スクリューナット431に固定的に接続され、且つ前記スクリュー接続ブロック432は、前記搬送プレート21に取り付けられる。前記第1の駆動装置41は、前記スクリュー固定シート45の片側に設けられ、且つ前記第1の駆動装置41の中軸線は、前記スクリュー42の中心線と平行に設けられる。前記第1の駆動装置41の出力端と、前記スクリュー42が前記スクリュー固定シート45を通す端とには、それぞれ第1の同期プーリ46が設けられ、2つの前記第1の同期プーリ46は、第1の同期ベルト47を介して接続され、前記第1の同期ベルト47の一端は、前記第1の駆動装置41の出力端の前記第1の同期プーリ46に套設され、前記第1の同期ベルト47の他端は、スクリュー固定シート45の一端の前記第1の同期プーリ46に套設され、前記第1の駆動装置41の出力端を回動させる時、前記第1の同期ベルト47を介して動力を伝達して、前記スクリュー42を同期的に回転することができると同時に、前記移動ブロック43は、前記スクリュー42の回転方向の変換に従って、前記スクリュー42に沿って往復移動することにより、前記搬送プレート21を駆動して前記第1の基準線S1に沿って往復直線運動させることができる。
【0057】
理解すべきものとして、実際の状況に応じて、前記第1の同期プーリ46と前記第1の同期ベルト47はそれぞれ、スプロケットとリンクチェーンであってもよく、又は、前記第1の同期プーリ46と前記第1の同期ベルト47はそれぞれ、VプーリとVベルトであってもよい。
【0058】
本実施例では、前記第1の駆動装置41は、第1のサーボモータである。理解すべきものとして、実際の状況に応じて、前記第1の駆動装置41は、サーボモータに限定されるものではなく、例えば、前記第1の駆動装置41は、エアモータであり、前記駆動アセンブリ40は、油圧動力システムであってもよい。
【0059】
理解すべきものとして、前記第1の駆動装置41と前記搬送プレート21との間の伝動機構は、前記スクリューロッド42及び前記移動ブロック43との組み合わせに限定されず、前記第1の駆動装置41と前記搬送プレート21との間の伝動機構は、ギアアンドラック又はウォームギアアンドウォームなどであってもよい。
【0060】
いくつかの他の実施例では、前記第1の駆動装置41は、前記搬送プレート21に取り付けられ、ギアアンドラック又はウォームギアアンドウォーム又はスクリューロッドなどの伝動機構を介して、前記搬送プレート21を駆動して前記ベース本体11に対して前記第1の基準線S1に沿って往復直線運動させる。
【0061】
いくつかの他の実施例では、前記第1の駆動装置41は、伝動機構を介して前記フックアセンブリ30を駆動して前記搬送プレート21に対して前記第1の基準線S1に沿って往復直線運動させ、前記フックアセンブリ30は、運動中に、他の伝動機構を介して前記搬送プレート21を駆動して前記第1の基準線S1に沿って往復直線運動させる。
【0062】
図3図5及び図6を参照して、前記回転アセンブリ50は、前記搬送アセンブリ100を搬送ロボット又は搬送装置に対して回転させるために用いられる。前記回転アセンブリ50は、取り付けブラケット51、回転機構52、回転駆動アセンブリ53、回転制御アセンブリ54及び回転リミット装置55を含む。ここで、前記回転機構52は、前記ベース本体11と前記取り付けブラケット51を接続し、前記回転機構52は、その回転軸線S2を中心に回転することができ、前記回転軸線S2は垂直に設置され、前記回転駆動アセンブリ53は、前記回転機構52に接続され、前記回転駆動アセンブリ53は、前記回転機構52を駆動して前記回転軸線S2を中心に回転させるために用いられ、前記回転制御アセンブリ54は、前記回転駆動アセンブリ53によって前記回転機構52を制御して前記回転軸線S2を中心に回転させるために用いられ、前記回転リミット装置55は、前記回転駆動アセンブリ53が予め設定された角度範囲内で回転することを制限するために用いられる。
【0063】
前記取り付けブラケット51は、前記ベースアセンブリ10、前記搬送アームアセンブリ20、前記フックアセンブリ30、前記駆動アセンブリ40、前記回転機構52、前記回転駆動アセンブリ53、前記回転制御アセンブリ54及び回転リミット装置55をサポートするためのものである。前記取り付けブラケット51は、ブラケット本体511及び取り付け板512を含む。前記ブラケット本体511は、搬送ロボット又は搬送装置に取り付けられ、前記取り付け板512は、前記ブラケット本体511に取り付けられる。
【0064】
前記回転機構52は、第1の回転部材521、第2の回転部材522及び接続板523を含む。前記第1の回転部材521は、前記取り付け板512の前記ベース本体11に向ける面に取り付けられ、前記回転軸線S2は、前記第1の回転部材521の中心線と重なり、前記第2の回転部材522は、前記第1の回転部材521に套設され、且つ前記取り付け板512の前記ベース本体11に向ける面に取り付けられ、前記第1の回転部材521と前記第2の回転部材522の軸線は重なり、前記軸線は、前記回転機構52の回転軸線S2である。前記第1の回転部材521は、前記第2の回転部材522に対して前記回転軸線S2を中心に回転することができる。前記接続板523は、前記第2の回転部材522と前記ベース本体11を接続し、且つ前記接続板523と前記ベース本体11は、前記第2の回転部材522と共に前記回転軸線S2を中心に回転することができる。
【0065】
本実施例では、前記第1の回転部材521は、旋回支持体あり、前記第2の回転部材522は、滑らかな円形である。前記旋回支持体、内輪5211と外輪5212を含む。前記外輪5212は、前記内輪5211に套設されて且つ前記取り付け板512に取り付けられ、前記滑らかな円形輪、前記外輪5212に套設されて且つ前記取り付け板512に取り付けられ、前記内輪5211は、前記外輪5212に対して前記回転軸線S2を中心に回転することができる。前記内輪5211には座金5213が設けられ、前記座金5213は、前記内輪5211の前記ベース本体11に向ける面に取り付けられ、前記座金5213は、前記内輪5211と共に前記外輪5212に対して前記回転軸線S2を中心に回転することができる。前記接続板523の一面は、前記座金5213に取り付けられ、前記ベース本体11の底面は、前記接続板523の他面に取り付けられ、前記接続板523は、前記座金5213と共に前記取り付け板512に対して前記回転軸線S2を中心に回転することができ、それに応じて、前記ベースアセンブリ10、前記搬送アームアセンブリ20、前記フックアセンブリ30及び前記駆動アセンブリ40は、いずれも前記接続板523と共に前記取り付け板512に対して前記回転軸線S2を中心に回転することができる。
【0066】
前記回転駆動アセンブリ53は、テンション装置531、第2の駆動装置532、減速装置533、第2の同期プーリ534及び第2の同期ベルト535を含む。
【0067】
前記テンション装置531は、固定シート5311、テンションブロック5312及びネジロッド5313を含む。前記固定シート5311は、前記接続板523の前記回転軸線S2から離れる端に取り付けられ、前記固定シート5311は、前記回転軸線S2の片側に対してフランジ5314が設けられ、前記フランジ5314は、前記固定シート5311に固定的に接続される。前記テンションブロック5312は、前記フランジ5314と対向するように設置され、前記接続板523に取り付けられる。前記ネジロッド5313は、前記テンションブロック5312にねじで接続され、前記ネジロッド5313は、前記テンションブロック5312を通過し、且つ前記ネジロッド5313の一端は、前記フランジ5314に当接する。
【0068】
前記減速装置533は、前記固定シート5311に取り付けられ、前記第2の駆動装置532は、前記減速装置533に取り付けられ、且つ前記第2の駆動装置532の出力端は、前記減速装置533の入力端に接続される。前記減速装置533は、前記第2の駆動装置532の出力端の回転速度を低下させながら出力トルクを向上させるためのものである。
【0069】
前記第2の同期プーリ534は、前記減速装置533の出力端に取り付けられ、前記第2の同期ベルト535の一端は、前記第2の同期プーリ534に套設され、他端は、前記滑らかな円形輪套設される。前記減速装置533の出力端にはまた、固定リング536が設置され、前記固定リング536は、前記第2の同期プーリ534の軸方向移動を防止するためのものである。前記第2の同期プーリ534と前記第2の回転部材522との間に接続される第2の同期ベルト535が弛んでいるとき、前記ネジロッド5313を回転させることにより、前記ネジロッド5313の一端を前記フランジ5314の方向に当接させ、さらに前記第2の同期ベルト535をテンションする機能を実現することができる。
【0070】
本実施例では、前記第2の駆動装置532は第2のサーボモータである。
【0071】
理解すべきものとして、実際の状況に応じて、前記回転駆動アセンブリ53はまた、エアモータなどであってもよい。もちろん、前記第2の駆動装置532の伝動形態も、前記第2の同期プーリ534と前記第2の同期ベルト535に限定されず、前記第2の駆動装置532は、ギアアンドラックの伝動機構又はウォームギアアンドウォームなどの伝動機構を介して、前記回転機構を駆動して前記回転軸線S2を中心に回転させてもよい。
【0072】
図6を続けて参照して、前記回転リミット装置55は、第1のリミットロッド551、第2のリミットロッド552及びリミットブロック553を含む。前記第1のリミットロッド551と第2のリミットロッド552は、どちらも前記接続板523に取り付けられ、且つ前記第1のリミットロッド551と第2のリミットロッド552は、前記回転軸線S2を中心に円周方向に分布し、前記リミットブロック553は、前記取り付け板512の前記接続板523に向ける底面に取り付けられ、前記リミットブロック553はそれぞれ、前記第1のリミットロッド551と前記第2のリミットロッド552に当接して、回転軸線S2を中心に予め設定された角度範囲内だけで前記回転機構52を回転させることができる。
【0073】
前記回転制御アセンブリ54は、第1の角度センサ541、第2の角度センサ542及び回転制御器を含む。前記第1の角度センサ541と第2の角度センサ542は、どちらも前記接続板523に取り付けられ、且つ前記第1の角度センサ541と第2の角度センサ542は、前記回転軸線S2を中心に円周方向に分布する。
【0074】
前記回転制御器は、前記回転駆動アセンブリ53に接続され、前記回転機構52の前記回転軸線S2を中心に回転する方向を前記回転駆動アセンブリ53により制御するために用いられる。
【0075】
本実施例では、前記第1の角度センサ541は第1の近接スイッチであり、前記第2の角度センサ542は第2の近接スイッチである。
【0076】
前記回転制御アセンブリ54はさらに検出板543を含み、前記検出板543は、前記取り付け板512の前記接続板523に向ける底面に取り付けられ、前記検出板543は、前記回転軸線S2を中心に曲げて設置される。
【0077】
前記接続板523が予め設定された角度に回転するとき、前記第1の近接スイッチ541は前記検出板543の真向かいにあり、前記第2の近接スイッチ542は前記検出板543の真向かいになく、前記接続板523が別の予め設定された角度に回転するとき、前記第1の近接スイッチ541は前記検出板543の真向かいになく、前記第2の近接スイッチ542は前記検出板543の真向かいにある。
【0078】
図7を参照して、本願の別の実施例はまた、可動シャーシ200、収納棚300、昇降装置400及び前記搬送アセンブリ100を含む搬送ロボット600を提供する。前記収納棚300は前記可動シャーシ200に取り付けられ、前記昇降装置400は前記収納棚300に取り付けられ、前記収納棚300には、貨物箱500を置くための複数の収納貨物板が設けられ、前記搬送アセンブリ100はブラケット本体511を介して前記昇降装置400に取り付けられ、前記可動シャーシ200は、前記搬送ロボット600を駆動して所定の場所に到達させるために用いられ、前記昇降装置400は、前記搬送アセンブリ100が固定棚から貨物箱500を取り出した後に前記収納棚300に置くことができるように、前記搬送アセンブリ100の水平高さを制御するために用いられる。説明すべきものとして、前記搬送アセンブリ100のフック動作に合わせるために、貨物箱500の底部には、前記フック31がフックされるための溝が設けられる。
【0079】
前記搬送ロボット600は、固定棚から貨物を取り出すステップは、具体的には以下の通りである。
【0080】
第1のステップでは、前記可動シャーシ200により、前記搬送ロボット600を所定の経路に沿って貨物箱500が置かれた固定棚に移動させ、前記可動シャーシ200は前記固定棚に対して静止する。
【0081】
第2のステップでは、前記昇降装置400は前記搬送アセンブリ100を駆動して前記固定棚に対して垂直方向に沿って移動させることにより、前記搬送アセンブリ100の搬送アームアセンブリ20を貨物箱500の底部から予め設定された距離の水平面に位置させる。
【0082】
第3のステップでは、前記回転アセンブリ50により、前記搬送アセンブリ100を前記回転軸線S2を中心に回転させて、前記搬送アセンブリ100の搬送アームアセンブリ20の伸長方向を貨物箱500の正面と対面にさせる。
【0083】
第4のステップでは、前記搬送アームアセンブリ20は前記ベース本体11に対して前記第1の基準線S1に沿って伸長するとともに、前記フックアセンブリ30を動かして前記搬送アームアセンブリ20の一端にスライドさせる。
【0084】
ここで、前記第1の駆動装置41は、前記第1の同期ベルト47を介して前記スクリュー42を駆動して、その中心線を中心に第1の回転方向に沿って同期的に回転させるとともに、前記移動ブロック43は、前記スクリュー42に対して第1の水平方向に沿って同期的に移動し、前記移動ブロック43は、前記搬送プレート21を動かして前記ベース本体11に対して前記第1の水平方向に沿ってスライドさせ、1組の前記伝動アセンブリ24のストロップ242は、前記フックアセンブリ30を引いて前記搬送プレート21に対して前記第1の水平方向に沿って前記搬送プレート21の一端にスライドし、前記フックアセンブリ30のフック31を貨物箱500の底部の溝に位置させる。前記第1の水平方向は、前記第1の基準線S1と平行である。
【0085】
第5のステップでは、前記フック31が貨物箱500の溝を引っ掛けるように、前記昇降装置400によって前記搬送アセンブリ100を持ち上げる。
【0086】
第6のステップでは、前記搬送アームアセンブリ20は、前記ベース本体11に対して前記第1の基準線S1に沿って後退されるとともに、前記フックアセンブリ30を動かして前記搬送アームアセンブリ20の他端にスライドさせ、この時、貨物箱500は前記搬送プレート21上に引っ張られる。
【0087】
ここで、前記第1の駆動装置41は、前記第1の同期ベルト47を介して前記スクリュー42を駆動して第2の回転方向に沿って同期的に回転させるとともに、前記移動ブロック43は、前記スクリュー42に対して第2の水平方向に沿って同期的に移動し、前記移動ブロック43は、前記搬送プレート21を動かして前記ベース本体11に対して前記第2の水平方向に沿ってスライドインさせ、別の組の前記伝動アセンブリ24のストロップ242は、貨物箱500が前記搬送プレート21上に引っ張られるために、前記フックアセンブリ30を引いて前記搬送プレート21に対して前記第2の水平方向に沿って前記搬送プレート21の他端にスライドインさせる。前記第2の水平方向は前記第1の基準線S1と平行であり、且つ前記第1の水平方向は前記第2の水平方向と反対であり、前記第1の回転方向は第2の回転方向と反対である。
【0088】
第7のステップでは、前記搬送プレート21に位置する貨物箱を前記収納棚300上の1つの収納貨物板にプッシュする。
【0089】
ここで、前記回転アセンブリ50により、前記搬送アセンブリ100を前記回転軸線S2を中心に回転させ、必要に応じて、前記昇降装置400によって前記搬送アセンブリ100の水平高さを調整し、前記搬送アセンブリ100の搬送アームアセンブリ20が前記収納棚300上の1つの収納貨物板に対向するようにし、そして、前記搬送プレート21を駆動して前記ベース本体11に対してスライドアウトさせるとともに、前記フック31は、1組の前記伝動アセンブリ24の駆動によって前記搬送プレート21の一端に下へスライドし、前記フック31は、前記搬送プレート21に位置する貨物箱500を前記収納貨物板にプッシュする。前記フック31を貨物箱500の溝から分離させるように、さらに前記昇降装置400によって前記搬送アセンブリ100を下げて、次に、前記搬送アームアセンブリ20を駆動して前記ベース本体11に対して前記第1の基準線S1に沿って後退させるとともに、前記フック31は、別の組の前記伝動アセンブリ24の駆動によって前記搬送プレート21の他端にスライドする。
【0090】
本実施例では、前記搬送アセンブリ100は、ベース本体11、搬送アームアセンブリ20、フック31及び駆動アセンブリ40を含み、前記搬送アームアセンブリ20は、前記ベース本体11にスライド可能に取り付けられ、前記ベース本体11上で往復直線運動を行うことができ、前記フック31は、前記搬送アームアセンブリ20にスライド可能に取り付けられ、前記搬送アームアセンブリ20上で往復直線運動を行うことができ、前記駆動アセンブリ40は、前記搬送アームアセンブリ20に接続され、前記搬送アームアセンブリ20と前記フック31が往復直線運動を行うように駆動することにより、前記搬送アセンブリ100は貨物箱500の両側に入れる必要がなく、貨物箱500の正面の底部から引き出して、搬送することができ、前記搬送アセンブリ100の作業空間を節約し、倉庫の貨物箱500をくっつけて並べることができ、倉庫の保管密度を高める。
【0091】
図8図9を参照して、本願の他の実施例によって提供される搬送アセンブリ100aであり、上記の実施例によって提供される搬送アセンブリ100とはほぼ同じであるが、以下の違いがある。前記搬送アセンブリ100aは二重深さ位置構造であり、ベースアセンブリ10aと搬送アームアセンブリ20aを含み、前記ベースアセンブリ10aは、ベース本体11、第1のスライドレール12及び支持プレート13を含み、前記支持プレート13は、前記ベース本体11の片側に固定的に接続され、前記第1のスライドレール12は、前記支持プレート13の前記ベース本体11に向ける面に取り付けられる。前記搬送アームアセンブリ20aは、一段搬送アームアセンブリ200aと二段搬送アームアセンブリ202aを含み、前記一段搬送アームアセンブリ200aは、前記支持プレート13の前記ベース本体11に向ける面にスライド可能に取り付けられ、前記一段搬送アームアセンブリ200aは、前記支持プレート13に対して往復直線運動を行うことができ、前記二段搬送アームアセンブリ202aは、前記一段搬送アームアセンブリ200aの前記ベース本体11に向ける面にスライド可能に取り付けられ、前記二段搬送アームアセンブリ202aは、前記一段搬送アームアセンブリ200aに対して往復直線運動を行うことができ、前記駆動アセンブリ40は、前記支持プレート13の前記ベース本体11に向ける面に取り付けられ、前記一段搬送アームアセンブリ200aに接続される。具体的には、
前記ベース本体11は、水平に設置され、貨物箱500aを搭載するためのものである。前記支持プレート13は、前記ベース本体11の片側に固定的に接続され、前記支持プレート13は、水平に設置された第2の基準線S3を備え、前記基準線は第2の基準線S3であり、前記第2の基準線S3は、前記ベース本体11の中心線と同じ垂直平面に位置して平行に設置され、前記一段搬送アームアセンブリ200aと前記二段搬送アームアセンブリ202aは、どちらも前記第2の基準線S3に沿って往復直線運動を行うことができる。2つの前記第1のスライドレール12は、前記第2の基準線S3をガイドとして前記第2の基準線S3の両側に対称的に設置され、且ついずれも前記支持プレート13の前記ベース本体11に向ける面に取り付けられる。
【0092】
前記一段搬送アームアセンブリ200aと前記二段搬送アームアセンブリ202aとは、上記の実施例の搬送アームアセンブリ20とほぼ同じであるが、以下の違いがある。本実施例における搬送プレート21aは矩形の平板であり、即ち、前記搬送プレート21aの中部にはシンク溝が設けられなく、前記搬送プレート21aの両側にはサイドバッフルが設けられなく、前記搬送プレート21aの末端にはガイドプレートが設けられない。
【0093】
理解すべきものとして、いくつかの他の実施例では、前記ベース本体11の両側には、貨物箱500aの姿勢を正しながら貨物箱500aが前記ベース本体11から滑り落ちるのを防止するためのサイドバッフル構造が設けられ、且つ前記ベース本体11には、貨物箱500aを水平及び垂直方向にガイドするためのガイド構造が設けられる。
【0094】
前記一段搬送アームアセンブリ200aと前記二段搬送アームアセンブリ202aとは、前記第2の基準線S3をガイドとして設置される。
【0095】
前記フックアセンブリ30aと上記の実施例のフックアセンブリ30との違いは、本実施例のフックアセンブリ30aのフック31aが凵字型構造であり、前記フック31aが前記二段搬送アームアセンブリ202aの前記ベース本体11に向ける面にスライド可能に取り付けられ、前記フック31aの切欠きは下向きであることである。
【0096】
前記一段搬送アームアセンブリ200aの伝動アセンブリは、前記支持プレート13と前記二段搬送アームアセンブリ202aを接続し、前記二段搬送アームアセンブリ202aの伝動アセンブリは、前記一段搬送アームアセンブリ200aと前記フックアセンブリ30aを接続する。
【0097】
理解すべきものとして、いくつかの他の実施例では、前記一段搬送アームアセンブリ200aは省略されることができ、前記二段搬送アームアセンブリ202aは、前記支持プレート13の前記ベース本体11に向ける面に直接スライド可能に取り付けられる。ここで、前記二段搬送アームアセンブリ202aの伝動アセンブリは、前記支持プレート13と前記フックアセンブリ30aを接続する。
【0098】
理解すべきものとして、実際の必要に応じて、前記搬送アセンブリ100aは、多段の前記搬送アームアセンブリ20aを設置してもよく、即ち、前記搬送アセンブリ100aは、数組の前記搬送アームアセンブリ20aを含み、ここで、1組の前記搬送アームアセンブリ20aは一段設置である。数組の前記搬送アームアセンブリ20aは、互いに平行に積み重ねられ、各隣接する2組の前記搬送アームアセンブリ20aは、互いにスライド可能に接続され、且つ互いに対して前記第2の基準線S3に沿って往復直線運動を行うことができる。数組の前記搬送アームアセンブリ20aの上端に位置する1組の前記搬送アームアセンブリ20aは、前記支持プレート13の前記ベース本体11に向ける面にスライド可能に取り付けられ、且つ前記支持プレート13に対して往復直線運動を行うことができる。前記フック31aは、数組の前記搬送アームアセンブリ20の下端に位置する1組の前記搬送アームアセンブリ20にスライド可能に取り付けられ、且つ前記フック31aは、前記搬送アームアセンブリ20に対して往復直線運動を行うことができる。以上の構成によれば、前記搬送アセンブリ100のピックアップ深さを増加させることができるので、前記搬送アセンブリ100は、異なる保管環境に適応することができる。
【0099】
図10を参照して、本願の別の実施例は、可動シャーシ200、収納棚300、昇降装置400及び前記搬送アセンブリ100aを含む搬送ロボット600aを提供する。前記収納棚300は前記可動シャーシ200に取り付けられ、前記昇降装置400は前記収納棚300に取り付けられ、前記収納棚300には複数の収納貨物板が設けられ、前記収納貨物板は貨物箱500aを置くために用いられ、前記搬送アセンブリ100aは前記ブラケット本体511を介して前記昇降装置400に取り付けられ、前記可動シャーシ200は前記搬送ロボット600aを所定の場所に到達させるように駆動するために用いられ、前記昇降装置400は、前記送アセンブリ100aが固定棚から貨物箱500aを取り出した後に前記収納棚300に置くために、前記搬送アセンブリ100aの水平高さを制御するために用いられる。説明すべきものとして、本実施例では、貨物箱500aの底部には、前記フック31aに引っ掛けるための溝が設けられる必要はなく、前記フック31aは、貨物箱500aのアッパーエッジを直接引っ掛ける。
【0100】
前記搬送ロボット600aが固定棚から貨物を取り出すステップは、具体的に以下の通りである。
【0101】
第1のステップでは、前記可動シャーシ200により、前記搬送ロボット600aは所定の経路に沿って貨物箱500aが置かられた固定棚に移動し、前記可動シャーシ200は前記固定棚に対して静止する。
【0102】
第2のステップでは、前記昇降装置400によって前記搬送アセンブリ100aを駆動して前記固定棚に対して垂直方向に沿って移動させ、前記搬送アセンブリ100aの搬送アームアセンブリ20aを、貨物箱500aの上部から予め設定された距離の水平面に位置させる。
【0103】
第3のステップでは、前記回転アセンブリ50により、前記搬送アセンブリ100aを前記回転軸線S2を中心に回転させ、前記搬送アセンブリ100aの搬送アームアセンブリ20aの伸長方向を貨物箱500aの正面と対面にさせる。
【0104】
第4のステップでは、前記搬送アームアセンブリ20aは、前記支持プレート13に対して前記第2の基準線S3に沿って伸長するとともに、前記フックアセンブリ30aを動かして前記搬送アームアセンブリ20aの一端にスライドさせる。
【0105】
ここで、前記第1の駆動装置41は、前記第1の同期ベルト47を介して前記スクリュー42を駆動して、第1の回転方向に沿って同期的に回転させるとともに、前記移動ブロック43は、前記スクリューに対して第1の水平方向に沿って同期的に移動し、前記移動ブロック43は、前記一段搬送アームアセンブリ200aの搬送プレート21aを動かして前記支持プレート13に対して前記第1の水平方向に沿ってスライドアウトさせるとともに、前記一段搬送アームアセンブリ200aの1組の伝動アセンブリのストロップは、前記二段搬送アームアセンブリ202aの搬送プレート21aを引いて前記第1の水平方向に沿ってスライドさせ、同時に、前記二段搬送アームアセンブリ202aの1組の伝動アセンブリのストロップは、前記フックアセンブリ30aのフック31aを引いて前記第1の水平方向に沿って前記二段搬送アームアセンブリ202aの搬送プレート21aの末端の方向にスライドさせ、前記フックアセンブリ30aのフック31aを貨物箱500aの上部に位置させ、且つ前記フック31aの切欠きを下向きで貨物箱500aのアッパーエッジに一致させる。前記第1の方向は、前記第2の基準線S3と平行である。
【0106】
第5のステップでは、前記フック31aが貨物箱500のアッパーエッジに引っ掛かるように、前記昇降装置400によって前記搬送アセンブリ100を下げる。
【0107】
第6のステップでは、前記搬送アームアセンブリ20は、前記支持プレート13に対して前記第2の基準線S3に沿って後退するとともに、前記フックアセンブリ30aを動かして前記二段搬送アームアセンブリ202aの他端にスライドさせ、この時の貨物箱500aは前記ベース本体11上に引っ張られる。
【0108】
ここで、前記第1の駆動装置41は、前記第1の同期ベルトを介して前記スクリュー42を駆動して第2の回転方向に沿って同期的に回転させるとともに、前記移動ブロック43は、前記スクリュー42に対して第2の水平方向に沿って同期的に移動し、前記移動ブロック43は、前記一段搬送アームアセンブリ200aの搬送プレート21aを動かして前記支持プレート13に対して前記第2の水平方向に沿ってスライドインさせるとともに、前記一段搬送アームアセンブリ200aの別の組の伝動アセンブリのストロップは、前記二段搬送アームアセンブリ202aの搬送プレート21aを引いて前記第2の水平方向に沿ってスライドインし、同時に、前記二段搬送アームアセンブリ202aの別の組の伝動アセンブリのストロップは、前記フックアセンブリ30aのフック31aを引いて前記第2の水平方向に沿って前記二段搬送アームアセンブリ202aの搬送プレート21aの他端にスライドさせることにより、貨物箱500aは前記ベース本体11上に引っ張られる。前記第2の水平方向は前記第2の基準線S3と平行であり、且つ前記第1の水平方向は前記第2の水平方向と反対であり、前記第1の回転方向は第2の回転方向と反対である。
【0109】
第7のステップでは、前記ベース本体11に位置する貨物箱を前記収納棚300上の1つの収納貨物板にプッシュする。
【0110】
ここで、前記回転アセンブリ50によって前記搬送アセンブリ100aを前記回転軸線S2を中心に回転させ、必要に応じて前記昇降装置400によって前記搬送アセンブリ100aの水平高さを調整することにより、前記搬送アセンブリ100aのベース本体11は、前記収納棚300上の1つの収納貨物板に対向し、そして、前記搬送アームアセンブリ20aを駆動して前記支持プレート13に対してスライドアウトさせるとともに、前記フック31aは、1組の前記伝動アセンブリの駆動によって前記二段搬送アームアセンブリ202aの一端にスライドし、前記フック31aは、前記ベース本体11に位置する貨物箱500aを前記収納貨物板にプッシュする。さらに前記昇降装置400によって前記搬送アセンブリ100aを持ち上げ、前記フック31を貨物箱500のアッパーエッジから分離させ、次に、前記搬送アームアセンブリ20a及び前記フック31を駆動して前記第2の基準線S3に沿って後退させる。
【0111】
本実施例では、前記フック31aは、前記支持プレート13に対して前記第2の基準線S3に沿ってスライドする変位は、第1の変位段及び第2の変位段を含み、前記第2の変位段から前記第の変位段を引いた差は、前後に隣接する2つの貨物箱500aの間の深さに等しい。即ち、前記フック31aは、前記支持プレート13に対して前記第2の基準線S3に沿って第1の変位段からスライドアウトする場合、第1の深さ位置のフック動作を行い、前後に隣接する2つの貨物箱500aの前の1つを取り出すことができ、前記フック31aは、前記支持プレート13に対して前記第2の基準線S3に沿って第2の変位段からスライドアウトする場合、第2の深さ位置のフック動作を行い、後に位置する1つの貨物箱500aを取り出して、二重深さ位置の取り出す機能を実現することができる。
【0112】
理解すべきものとして、いくつかの他の実施例では、前記フック31aの前記支持プレート13に対する変位を複数セクションとして設定することができ、例えば、前記変位は、第1の変位セクション、第2の変位セクション及び第3の変位セクションを含み、3セクション変位の設定により、固定に位置する前後にそれぞれ隣接する3つの貨物箱500aを順に取り出すことができ、さらなる多セクションフック動作を実現する。
【0113】
本実施例では、前記搬送アセンブリ100aは、二重深さ位置の横構造であり、前記支持プレート13は前記ベース本体11の片側に取り付けられ、前記一段搬送アームアセンブリ200aは前記支持プレート13の前記ベース本体11に向ける面にスライド可能に取り付けられ、前記二段搬送アームアセンブリ202aは前記一段搬送アームアセンブリ200aの前記ベース本体11に向ける面にスライド可能に取り付けられ、前記フック31aは前記二段搬送アームアセンブリ202aにスライド可能に取り付けられる。以上の構成によれば、前記搬送アセンブリ100aは、貨物箱500aの両側に入れる必要がなく、貨物箱500aの正面の上部から引っ張って、搬送することができ、前記搬送アセンブリ100aの作業空間を節約し、倉庫の貨物箱500aをくっつけて並べることができ、倉庫の保管密度を高めるとともに、前記フック31aの運動ストロークを延長して、前記搬送アセンブリ100aのピックアップ範囲がより大きくなり、且つ、前記搬送アセンブリ100aは、二重深さ位置のピックアップ動作を行い、固定に位置する前後に隣接する2つの貨物箱500aをそれぞれ取り出すことができる。
【0114】
以上述べたのは本願の実施形態だけであり、本願の特許範囲を限定するものではなく、本願の明細書及び図面の内容を利用して作成された等価構造又は等価プロセス変換、或いは、直接又は間接的に他の関連技術分野に適用するものは、同じ理由に基づいていずれも本願の特許保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9
図10