(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-06
(45)【発行日】2024-11-14
(54)【発明の名称】キャンペーンシステム、キャンペーン方法、ならびに、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241107BHJP
【FI】
G06Q30/0207 372
(21)【出願番号】P 2023141849
(22)【出願日】2023-08-31
【審査請求日】2023-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110135
【氏名又は名称】石井 裕一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100163452
【氏名又は名称】南郷 邦臣
(74)【代理人】
【識別番号】100180312
【氏名又は名称】早川 牧子
(72)【発明者】
【氏名】阿部 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】小林 幸司
(72)【発明者】
【氏名】常 青
(72)【発明者】
【氏名】江口 誠貴
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-297129(JP,A)
【文献】特開2008-310708(JP,A)
【文献】特開2024-001934(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コード管理サーバと、キャンペーンサーバと、を備えるキャンペーンシステムであって、
前記コード管理サーバは、
未使用のコードを発行し、
前記キャンペーンサーバの運用者へ、前記発行されたコードを提供し、
前記キャンペーンサーバは、
前記キャンペーンサーバにより公開された応募フォームを介して、応募者の応募者連絡先を入手し、
前記コード管理サーバから提供された前記未使用のコードを、前記入手された応募者連絡先へ提供し、
応募者に提供したコードと前記応募者連絡先とを対応付けて前記キャンペーンサーバの記憶装置に記憶し、
前記コード管理サーバは、
発行済みコードが使用済であるか否かを示すフラグを前記コード管理サーバの記憶装置に記憶し、
コードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先を入手し、
前記希望者から、コードを指定する要求を受け付け、
前記フラグに基づいて、前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であるか否かを判定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であれば、前記入手された希望者連絡先に係るアカウントへ特典を付与して、前記指定されたコード
の前記フラグを使用済に設定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが使用済であれば、前記入手された希望者連絡先と、前記指定されたコードと、を前記キャンペーンサーバへ報告するためのリンクを含む使用済ページを前記希望者へ提示し、
前記キャンペーンサーバは、
前記希望者連絡先と、前記指定されたコードと、が報告されると、
前記キャンペーンサーバの記憶装置を検索して、前記報告されたコードを提供した応募者連絡先を特定し、
前記報告に対する応答ページであって、前記特定された応募者連絡先
の情報を含む応答ページを、前記希望者連絡先に係る前記希望者へ提供する、
キャンペーンシステム。
【請求項2】
前記キャンペーンサーバは、前記応募フォームを前記応答ページとして前記希望者へ提示し、もしくは、前記応答ページに前記応募フォームへのリンクを含める
請求項1に記載のキャンペーンシステム。
【請求項3】
前記キャンペーンサーバは、
前記報告されたコードを提供した応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づいて前記報告に応じるか否かを判定し、
応じると判定されれば、前記応募フォームを前記応答ページとして前記希望者へ提示し、もしくは、前記応答ページに前記応募フォームへのリンクを含める、
請求項2に記載のキャンペーンシステム。
【請求項4】
前記キャンペーンサーバは、前記希望者連絡先を入力済みの前記応募フォームを前記応答ページとして前記希望者へ提示し、もしくは、前記応答ページに前記希望者連絡先を入力済みの前記応募フォームへのリンクを含める
請求項2に記載のキャンペーンシステム。
【請求項5】
前記キャンペーンサーバは、前記報告されたコードを提供した応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づいて、前記報告されたコードが不正入手されたものであるか否かを判定する
請求項1に記載のキャンペーンシステム。
【請求項6】
前記応答ページは、キャンペーンに係る商品またはサービスに関する広告を含む
請求項1から5のいずれか1項に記載のキャンペーンシステム。
【請求項7】
前記コード管理サーバは、前記コード管理サーバに関連する電子商取引サイトで利用可能なポイントを付与するための前記コードを発行する
請求項1から5のいずれか1項に記載のキャンペーンシステム。
【請求項8】
コード管理サーバと、キャンペーンサーバと、を備えるキャンペーンシステムが実行する、キャンペーン方法であって、
前記コード管理サーバは、
未使用のコードを発行し、
前記キャンペーンサーバの運用者へ、前記発行されたコードを提供し、
前記キャンペーンサーバは、
前記キャンペーンサーバにより公開された応募フォームを介して、応募者の応募者連絡先を入手し、
前記コード管理サーバから提供された前記未使用のコードを、前記入手された応募者連絡先へ提供し、
応募者に提供したコードと前記応募者連絡先とを対応付けて前記キャンペーンサーバの記憶装置に記憶し、
前記コード管理サーバは、
発行済みコードが使用済であるか否かを示すフラグを前記コード管理サーバの記憶装置に記憶し、
コードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先を入手し、
前記希望者から、コードを指定する要求を受け付け、
前記フラグに基づいて、前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であるか否かを判定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であれば、前記入手された希望者連絡先に係るアカウントへ特典を付与して、前記指定されたコード
の前記フラグを使用済に設定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが使用済であれば、前記入手された希望者連絡先と、前記指定されたコードと、を前記キャンペーンサーバへ報告するためのリンクを含む使用済ページを前記希望者へ提示し、
前記キャンペーンサーバは、
前記希望者連絡先と、前記指定されたコードと、が報告されると、
前記キャンペーンサーバの記憶装置を検索して、前記報告されたコードを提供した応募者連絡先を特定し、
前記報告に対する応答ページであって、前記特定された応募者連絡先
の情報を含む応答ページを、前記希望者連絡先に係る前記希望者へ提供する、
キャンペーン方法。
【請求項9】
コンピュータを、
未使用のコードを発行し、
キャンペーンを実施するキャンペーンサーバの運用者へ、前記発行されたコードを提供し、
発行済みコードが使用済であるか否かを示すフラグを記憶装置に記憶し、
コードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先を入手し、
前記希望者から、コードを指定する要求を受け付け、
前記フラグに基づいて、前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であるか否かを判定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であれば、前記入手された希望者連絡先に係るアカウントへ特典を付与して、前記指定されたコード
の前記フラグを使用済に設定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが使用済であれば、前記入手された希望者連絡先と、前記指定されたコードと、を前記キャンペーンサーバへ報告するためのリンクを含む使用済ページを前記希望者へ提示する、
コード管理サーバとして機能させるプログラム。
【請求項10】
コンピュータを、
キャンペーンサーバにより公開された応募フォームを介して、応募者の応募者連絡先を入手し、
コードを発行するコード管理サーバから提供された未使用のコードを、前記入手された応募者連絡先へ提供し、
応募者に提供したコードと前記応募者連絡先とを対応付けて前記キャンペーンサーバの記憶装置に記憶し、
使用済のコードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先と、前記希望者から指定された使用済のコードと、が報告されると、
前記記憶装置を検索して、前記報告された使用済コードを提供した応募者連絡先を特定し、
前記報告に対する応答ページであって、前記特定された応募者連絡先
の情報を含む応答ページを、前記希望者連絡先に係る前記希望者へ提供する、
キャンペーンサーバとして機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャンペーンシステム、キャンペーン方法、ならびに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複数のショップが参加する電子市場において、各ショップが商品や商品の包装にシールやステッカー等の広告媒体を付して発送し、当該広告媒体の効果を評価する技術が提案されている(例えば特許文献1)。特許文献1に記載の技術では、ユーザは、広告媒体に付された応募コードを介して、特典を得るための懸賞に応募することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術のように、特典を得るためのコードをキャンペーンの参加者へ配布するキャンペーンを実施する際に、好適にキャンペーンを実施可能なシステムが望まれる。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、好適にキャンペーンを実施できるキャンペーンシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明のキャンペーンシステムは、
コード管理サーバと、キャンペーンサーバと、を備えるキャンペーンシステムであって、
前記コード管理サーバは、
未使用のコードを発行し、
前記キャンペーンサーバの運用者へ、前記発行されたコードを提供し、
前記キャンペーンサーバは、
前記キャンペーンサーバにより公開された応募フォームを介して、応募者の応募者連絡先を入手し、
前記コード管理サーバから提供された前記未使用のコードを、前記入手された応募者連絡先へ提供し、
前記コード管理サーバは、
コードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先を入手し、
前記希望者から、コードを指定する要求を受け付け、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であれば、前記入手された希望者連絡先に係るアカウントへ特典を付与して、前記指定されたコードを使用済に設定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが使用済であれば、前記入手された希望者連絡先と、前記指定されたコードと、を前記キャンペーンサーバへ報告するためのリンクを含む使用済ページを前記希望者へ提示し、
前記キャンペーンサーバは、
前記希望者連絡先と、前記指定されたコードと、が報告されると、前記報告されたコードを提供した応募者連絡先を特定し、
前記特定された応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づく応答ページを、前記希望者連絡先に係る前記希望者へ提供する。
【0007】
前記キャンペーンサーバは、前記応募フォームを前記応答ページとして前記希望者へ提示し、もしくは、前記応答ページに前記応募フォームへのリンクを含めるようにしてもよい。
【0008】
前記キャンペーンサーバは、
前記報告されたコードを提供した応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づいて前記報告に応じるか否かを判定し、
応じると判定されれば、前記応募フォームを前記応答ページとして前記希望者へ提示し、もしくは、前記応答ページに前記応募フォームへのリンクを含めるようにしてもよい。
【0009】
前記キャンペーンサーバは、前記希望者連絡先を入力済みの前記応募フォームを前記応答ページとして前記希望者へ提示し、もしくは、前記応答ページに前記希望者連絡先を入力済みの前記応募フォームへのリンクを含めるようにしてもよい。
【0010】
前記キャンペーンサーバは、前記報告されたコードを提供した応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づいて、前記報告されたコードが不正入手されたものであるか否かを判定するようにしてもよい。
【0011】
前記応答ページは、キャンペーンに係る商品またはサービスに関する広告を含むようにしてもよい。
【0012】
前記コード管理サーバは、前記コード管理サーバに関連する電子商取引サイトで利用可能なポイントを付与するための前記コードを発行するようにしてもよい。
【0013】
また、上記目的を達成するため、本発明のキャンペーン方法は、
コード管理サーバと、キャンペーンサーバと、を備えるキャンペーンシステムが実行する、キャンペーン方法であって、
前記コード管理サーバは、
未使用のコードを発行し、
前記キャンペーンサーバの運用者へ、前記発行されたコードを提供し、
前記キャンペーンサーバは、
前記キャンペーンサーバにより公開された応募フォームを介して、応募者の応募者連絡先を入手し、
前記コード管理サーバから提供された前記未使用のコードを、前記入手された応募者連絡先へ提供し、
前記コード管理サーバは、
コードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先を入手し、
前記希望者から、コードを指定する要求を受け付け、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であれば、前記入手された希望者連絡先に係るアカウントへ特典を付与して、前記指定されたコードを使用済に設定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが使用済であれば、前記入手された希望者連絡先と、前記指定されたコードと、を前記キャンペーンサーバへ報告するためのリンクを含む使用済ページを前記希望者へ提示し、
前記キャンペーンサーバは、
前記希望者連絡先と、前記指定されたコードと、が報告されると、前記報告されたコードを提供した応募者連絡先を特定し、
前記特定された応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づく応答ページを、前記希望者連絡先に係る前記希望者へ提供する。
【0014】
また、上記目的を達成するため、本発明のプログラムは、
コンピュータを、
未使用のコードを発行し、
キャンペーンを実施するキャンペーンサーバの運用者へ、前記発行されたコードを提供し、
コードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先を入手し、
前記希望者から、コードを指定する要求を受け付け、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であれば、前記入手された希望者連絡先に係るアカウントへ特典を付与して、前記指定されたコードを使用済に設定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが使用済であれば、前記入手された希望者連絡先と、前記指定されたコードと、を前記キャンペーンサーバへ報告するためのリンクを含む使用済ページを前記希望者へ提示する、
コード管理サーバとして機能させる。
【0015】
また、上記目的を達成するため、本発明のプログラムは、
コンピュータを、
キャンペーンサーバにより公開された応募フォームを介して、応募者の応募者連絡先を入手し、
コードを発行するコード管理サーバから提供された未使用のコードを、前記入手された応募者連絡先へ提供し、
使用済のコードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先と、前記希望者から指定された使用済のコードと、が報告されると、前記報告された使用済コードを提供した応募者連絡先を特定し、
前記特定された応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づく応答ページを、前記希望者連絡先に係る前記希望者へ提供する、
キャンペーンサーバとして機能させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、好適にキャンペーンを実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本実施の形態に係るキャンペーンシステムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本実施の形態に係るのキャンペーンシステムを構成する情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】キャンペーンシステムにおける各構成の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図4】キャンペーンシステムにおける各構成の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図5】キャンペーンシステムにおける各構成の処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】(A)~(C)は、ユーザ端末における表示例を示す図である。
【
図7】(A)~(D)は、ユーザ端末における表示例を示す図である。
【
図8】(A)、(B)は、ユーザ端末における表示例を示す図である。
【
図9】(A)~(C)は、変形例におけるユーザ端末における表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態のキャンペーンシステム100について、図面を参照しながら説明する。なお、図中同一または対応する部分には同一符号を付す。
【0019】
図1は、本実施の形態に係るキャンペーンシステム100の構成を示すブロック図である。キャンペーンシステム100は、インターネット等の通信ネットワーク30を介してユーザが参加可能なャンペーンを実施するためのシステムである。キャンペーンシステム100は、コード管理サーバ10と、キャンペーンサーバ20と、から構成される。コード管理サーバ10と、キャンペーンサーバ20と、は通信ネットワーク30を介して接続される。
【0020】
キャンペーンに参加するユーザが所持するユーザ端末40が、通信ネットワーク30を介してコード管理サーバ10とキャンペーンサーバ20とに接続される。
図1では、2つのユーザ端末40を示しているが、ユーザ端末40の数は任意でよい。
【0021】
コード管理サーバ10は、キャンペーンにおける景品となるコードの発行、コードの特典(ポイント)への交換等、コードの管理を行うサーバである。この実施の形態では、コードは、例えば、コード管理サーバ10の運営者が運営する電子商取引サイトにおいて使用可能な金銭的価値を有するポイントに1度だけ交換可能なギフトコードとなっている。電子商取引サイトは、コード管理サーバ10に関連する電子商取引サイトであってもよい。コードはクーポン等の他の特典に交換可能なものであってもよい。コード管理サーバ10は、ユーザにより未使用のコードが入力されると、そのユーザの電子商取引用のアカウントに対してコードに応じたポイントを付与する。なお、使用済(使用済み)のコードが入力されてもポイントは付与されないが、この実施の形態では、使用済のコードがキャンペーンで配布されたコードである場合、そのコードが使用済であることを示す使用済ページであって、キャンペーンサーバ20にそのコードを報告するためのリンクを含む使用済ページをユーザに提示するようになっている。
【0022】
キャンペーンサーバ20は、商品やサービスの広告のためのキャンペーンであって、ユーザが応募可能なキャンペーンを行うためのサーバである。この実施の形態では、キャンペーンサーバ20は、コード管理サーバ10が発行した未使用のコードを保存しており、ユーザからキャンペーンへの応募を受け付け、応募してきたユーザに対して抽選で未使用のコードを提供するようになっている。このように、この実施の形態のキャンペーンサーバ20、キャンペーンシステム100が実施するキャンペーンは、ポイントに交換可能なギフトコードを配布するキャンペーンとなっている。
【0023】
コード管理サーバ10、キャンペーンサーバ20は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション等の通信可能な情報処理装置により構成される。また、ユーザ端末40は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、スマートフォン、タブレットなどの通信可能な情報処理装置である。なお、コード管理サーバ10、キャンペーンサーバ20、ユーザ端末40は、の少なくともいずれかは専用の装置であってもよい。
【0024】
図2は、コード管理サーバ10、キャンペーンサーバ20、ユーザ端末40を構成する情報処理装置のハードウェア構成例を示す図である。コード管理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)等のプロセッサ11、メモリ、HDD及び/又はSSD等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信インターフェース13、入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び情報の出力を行う出力デバイス15を有する。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ及び/又はスピーカ等である。
【0025】
キャンペーンサーバ20は、同様に、プロセッサ21、記憶装置22、通信インターフェース23、入力デバイス24、出力デバイス25を有する。ユーザ端末40は、同様に、プロセッサ41、記憶装置42、通信インターフェース43、入力デバイス44、出力デバイス45を有する。なお、コード管理サーバ10、キャンペーンサーバ20は、入力デバイス14、24(キーボード等)、出力デバイス15、25(ディスプレイ等)を備えていなくてもよい。
【0026】
続いて、キャンペーンシステム100の動作について説明する。以下の処理は、コード管理サーバ10、キャンペーンサーバ20及びユーザ端末40それぞれのプロセッサ11、21、41が、記憶装置12、22、42に記憶されるプログラムを読み込むことで実行される。
【0027】
図3は、キャンペーンシステム100において、コード発行からキャンペーン応募までの処理の流れの一例を示すフローチャートである。コード管理サーバ10は、所定のタイミング(例えば、コード管理サーバ10の管理者の所定の操作を受け付けたタイミング)において、コードを発行するか否かを判定する(ステップS11)。例えば、コード管理サーバ10は、キャンペーンサーバ20やキャンペーンサーバ20の管理者の端末等から新たなコードの発行要求を受信していれば、コードを発行すると判定すればよい。コードを発行しないと判定した場合(ステップS11;No)、コード管理サーバ10は
図3に示す処理を終了する。
【0028】
コードを発行すると判定した場合(ステップS11;Yes)、コード管理サーバ10は、文字、数字、記号等を組み合わせたコードであって、付与するポイント数が紐付けられたコード(ギフトコード)を発行する(ステップS12)。このギフトコードが、キャンペーンにおける景品、特典となる。コード管理サーバ10は、発行したコードを特定可能な情報をコード管理サーバ10の記憶装置12に保存する。
【0029】
コード管理サーバ10は、コード発行すると、コードの発行要求元のキャンペーンサーバ20にコードを送信し(ステップS13)、
図3に示す処理を終了する。なお、コード管理サーバ10は、コード管理サーバ10の管理者の操作に基づいてコードを発行し、キャンペーンサーバ20に送信するようにしてもよい。
【0030】
コード管理サーバ10からコードが送信されると、キャンペーンサーバ20は、該コードを受信し、キャンペーンサーバ20の記憶装置22に保存する(ステップS21)。このようにして、キャンペーンサーバ20は、未使用のコードを蓄積可能である。
【0031】
ユーザ端末40は、ユーザがキャンペーンサーバ20により公開された応募フォームにアクセスし、必要項目を入力して送信するといった、キャンペーンの応募操作を検出すると(ステップS31;Yes)、応募フォームへの入力情報であるキャンペーン応募情報をキャンペーンサーバ20に送信する(ステップS32)。このキャンペーン応募情報は、少なくともコードの送信先となるユーザの連絡先(例えばメールアドレス等)を含む。キャンペーンの応募操作を検出しなければ(ステップS31;No)、ユーザ端末40は
図3に示す処理を終了する。
【0032】
キャンペーンサーバ20は、キャンペーン応募情報を受信すると、キャンペーン応募情報に含まれるユーザの連絡先(例えばメールアドレス)を応募者IDとしてキャンペーンサーバ20の記憶装置22に保存する(ステップS22)。この実施の形態では、キャンペーンに応募したユーザを応募者ともいう。
【0033】
続いて、キャンペーンサーバ20は、キャンペーン応募情報の送信元のユーザ端末40に応募完了ページを送信する(ステップS23)。ユーザ端末40は、応募完了ページを受信すると、その応募完了ページをユーザ端末40のディスプレイに表示する(ステップS33)。これにより、ユーザ端末40によりキャンペーンに応募するための処理は終了する。
【0034】
続いて、キャンペーンサーバ20は、今回の応募に対してコードを提供するか否かを抽選するための抽選処理を実行する(ステップS24)。
【0035】
抽選処理では、例えば、応募者情報に基づいて重複応募でないか等を判定することで、応募者が応募要件を満たすか否かを判定する。そして、応募要件を満たす場合、応募者に対してコードを提供するか否かや、提供するコードの種類(ポイント数等)の抽選を行う。そして、抽選に当選した場合、応募者IDとして保存した応募者のメールアドレスにコードを記載した電子メールを送信すること等により、応募者にコードを提供する。なお、コードの送信は当選後直ちに行ってもよいし、キャンペーン終了後等の所定タイミングに行ってもよい。コードを提供した場合には、応募者IDとコードとを対応付けて記憶装置22に記憶しておく。これにより、コードから応募者、即ちコードの提供先を特定可能になる。なお、応募者情報として住所を含む場合、コードを記載した用紙を郵送するようにしてもよい。
【0036】
このような、抽選処理を終了すると、キャンペーンサーバ20は
図3に示す処理を終了する。
【0037】
図4は、キャンペーンシステム100において、コード入力に応じたポイント付与や応答ページを出力するまでの処理の流れの一例を示すフローチャートである。ユーザ端末40は、ユーザがコードを入力するためのウェブサイトにアクセスし、ユーザのアカウント情報やコードを入力して送信するといった操作を検出すると(ステップS41;Yes)、コード及びユーザのアカウント情報をキャンペーンサーバ20に送信する(ステップS42)。この実施の形態では、コードを入力してポイント付与を希望するユーザを希望者ともいう。アカウントは、コード管理サーバ10の運営者が運営する電子商取引サイトのアカウントである。アカウント情報は、例えば、希望者の連絡先(例えばメールアドレス)である希望者ID及びパスワードである。コードの入力操作を検出しなければ(ステップS41;No)、ユーザ端末40は
図4に示す処理を終了する。
【0038】
コード管理サーバ10は、コード及びアカウント情報を受信するとアカウント情報に基づいて、コード管理サーバ10の運営者が運営する電子商取引サイトに対するログイン処理を実行し、受信したコードを保存する(ステップS51)。
【0039】
続いて、コード管理サーバ10は、記憶装置12を参照することにより、ステップS51にて保存したコードが、コード管理サーバ10が発行済みのコードであるか否かを判定する(ステップS52)。発行済みのコードでなければ(ステップS52;No)、コード管理サーバ10は、コード入力エラーであることを示す入力エラーページを記憶装置12等から読み出す(ステップS53)。
【0040】
発行済みのコードであれば(ステップS52;Yes)、コード管理サーバ10は、そのコードが未使用コードであるか否か判定する(ステップS54)。例えば、記憶装置12に発行済みコードが使用済であるか否かを示すフラグを対応付けて記憶しておき、ステップS54では、そのフラグを確認することで、未使用コードであるか否か判定すればよい。
【0041】
未使用コードであれば(ステップS54;Yes)、コード管理サーバ10は、ステップS51にてログイン処理を行った希望者IDのアカウントに、コードに応じたポイント数のポイントを付与する(ステップS55)。そして、コード管理サーバ10は、そのコードを使用済に設定する(ステップS56)。ステップS56では、例えば、記憶装置12において、そのコードが使用済であることを示すフラグをセットすればよい。
【0042】
続いて、コード管理サーバ10は、希望者IDのアカウントにポイントを付与したことを示すポイント付与ページを読み出す(ステップS57)。
【0043】
一方、今回入力されたコードが使用済のコードであった場合(ステップS54;No)、そのコードが使用済であることを示す使用済ページであって、キャンペーンサーバ20にそのコードを報告するためのリンクを含む使用済ページを読み出す(ステップS58)。なお、ステップS58の前に、使用済のコードがキャンペーンで配布されるものであるかを判定する処理や、そのキャンペーンに係るキャンペーンサーバ20を特定する処理を実行するようにしてもよい。
【0044】
ステップS53、S57またはS58の処理を実行した後は、コード管理サーバ10は、ステップS53、S57またはS58の処理で読み出したページをユーザ端末40に送信し(ステップS59)、
図4に示す処理を終了する。
【0045】
ユーザ端末40は、ステップS59にてコード管理サーバ10から送信されたページを受信すると、受信したページをディスプレイに表示し(ステップS43)、
図4に示す処理を終了する。
【0046】
図5は、キャンペーンシステム100において、使用済のコードの報告に応じた応答ページとして、キャンペーン応募フォームを出力するまで等の処理の流れの一例を示すフローチャートである。ユーザ端末40は、使用済ページにおけるキャンペーンサーバ20にコードを報告するためのリンクが操作されるといった、報告操作を検出すると(ステップS61;Yes)、使用済コード及び該使用済コードを入力したユーザの連絡先である希望者ID(メールアドレス)をキャンペーンサーバ20に送信する(ステップS62)。報告操作を検出しなければ(ステップS61;No)、ユーザ端末40は
図5に示す処理を終了する。
【0047】
キャンペーンサーバ20は、使用済コード及び希望者ID(メールアドレス)を受信すると、その使用済コード及び希望者IDを保存し(ステップS71)、そのコードに基づいて記憶装置22を検索し、そのコード対応付けて記憶されている応募者IDを特定する(ステップS72)。
【0048】
そして、キャンペーンサーバ20は、特定した応募者IDに対応する応募者の情報(名前等)を含むキャンペーン応募フォームを送信する(ステップS73)。この応募フォームには、希望者IDであるメールアドレスを記入済みの状態で送信する。これにより、報告操作を行ったユーザ(希望者)がメールアドレスを入力する手間を軽減できる。
【0049】
ユーザ端末40は、キャンペーン応募フォームを受信すると、受信したキャンペーン応募フォームをディスプレイに表示し(ステップS63)、
図5に示す処理を終了する。
【0050】
このように、本実施の形態のキャンペーンシステム100によれば、キャンペーンに応募することで入手できるコードが使用済であった場合でも、そのコードを入力したユーザをキャンペーンに誘導することができる。よって、キャンペーンの応募者から何らかの事情で第三者に伝達された場合であっても、当該第三者にキャンペーンに係る広告をすることができ、キャンペーンの広告効果が高まる。結果として、好適にキャンペーンを実施できる。
【0051】
キャンペーンサーバ20は、キャンペーン応募フォームを送信した後、ステップS71にて記憶した希望者IDとステップS72にて特定した応募者IDとに基づいて、報告操作を行ったユーザ(希望者)が不正にコードを入手したか否かの不正入手を判定する(ステップS74)。
【0052】
例えば、希望者IDがキャンペーンサーバ20の保持するブラックリストに含まれる場合や、希望者IDを用いた不正の履歴があることがインターネット等を通じて検出できた場合等には、不正入手であると判定する。また、例えば、応募者IDで特定される応募者が有名人であり、SNS(Social Networking Service)等を通じてコードを公開したことが判別できた場合、希望者IDで特定される希望者と応募者IDで特定される応募者との交友があることが判別できた場合等は、不正入手でないと判定する。なお、不正入手の判定方法は任意の方法を採用してもよい。
【0053】
不正入手であると判定された場合(ステップS75;Yes)、キャンペーンサーバ20は、その希望者IDを不正入手アカウントであり、応募要件違反であるものとして記憶装置に記憶する(ステップS76)。これにより、希望者IDによりキャンペーンに応募されても、ステップS24の抽選処理にて、応募要件を満たさないと判定されるので、抽選に当選することはない。これにより、コードを不正入手したユーザに対して、コードを提供してしまうことを防止できる。
【0054】
このように、この実施の形態では、使用済のコードが報告された場合、希望者IDと応募者IDとに基づいて、に応じるか否かを判定し、応じると判定した場合のみ、希望者にギフトコードが当選する場合があるようになっている。この場合でも、希望者にはキャンペーンの応募フォームを提供するので、好適に広告をすることができる。
【0055】
不正入手でないと判定された場合(ステップS75;No)、またはステップS76の処理を実行した後は、キャンペーンサーバ20は
図5に示す処理を終了する。
【0056】
続いて、
図6~
図8を用いて本実施の形態のキャンペーンシステム100における表示例について説明する。ここでは、キャンペーンに関する表示が、ユーザ端末40としてスマートフォンのディスプレイに表示される場合の表示例について説明する。
【0057】
図6は、ユーザ端末40においてキャンペーンへ応募する場合の画面の表示例を示している。
図6(A)は、ユーザがユーザ端末40によりキャンペーンサーバ20により公開されたXXキャンペーンのウェブページにアクセスして、XXキャンペーンの応募フォームを開いたときの表示例を示している。XXキャンペーンの応募フォームには、広告、応募者情報(メールアドレス、氏名、電話番号)の記入欄、アンケートのプルダウンメニュー、意見要望記入欄等が含まれる。ユーザは、応募者情報やアンケートを記入した後に、応募ボタンを操作することでキャンペーンに応募できる。XXキャンペーンは応募した場合、抽選でコード管理サーバ10が発行するギフトコードを獲得できるキャンペーンとなっている。
【0058】
XXキャンペーンの応募フォームや、応募フォームに進む前のXXキャンペーンのウェブページに広告(商品またはサービスXXの広告等)を含ませることで、キャンペーンによりXXを好適に宣伝することができる。XXキャンペーンの応募フォームや、XXキャンペーンのウェブページには、ウェブ広告(バナー広告)、商品の包装に添付された応募コード、店頭のポスターやポップに記された2次元コード等を経由してアクセスできればよい。
【0059】
図6(A)の画面において、応募者情報が入力されて応募ボタンが操作されると、
図6(B)に示すように、XXキャンペーンへの応募が完了した旨が表示される。
【0060】
XXキャンペーンの応募に当選した場合、
図6(C)に示すように、応募フォームにて入力したメールアドレス宛に、当選したことを示す電子メールが送信される。この電子メールには、ギフトコード及びギフトコードを受け取るためのURL(Uniform Resource Locator)へのリンクが記載される。
【0061】
図7は、ユーザ端末40によりギフトコードを受け取るためのURLへアクセスして、ギフトコードに応じたポイントを受け取るまでの画面の表示例を示している。
図6(C)に示した電子メールに記載されたギフトコードを受け取るためのURLへアクセスすると、
図7(A)に示すように、コード管理サーバ10の運営者が運営する電子商取引サイトの会員ログイン画面が表示される。ここで、ユーザID(メールアドレス)及びパスワードを入力してログインボタンを操作すると、
図7(B)に示すように、ポイントを受け取るためのギフトコード入力画面が表示される。この画面において、ギフトコードを入力してポイントを受け取るためのボタンを操作すると、
図7(D)に示すように、ポイント(ここでは100ポイント)を獲得した旨が表示される。この画面には、例えば、さっそくポイントを使用するための電子商取引サイトへのリンクや、所持ポイントの確認画面へのリンクが含まれる。
【0062】
ギフトコード入力画面において、コード管理サーバ10が発行済みでない誤ったギフトコードが入力された場合、
図7(C)に示すように、コード入力エラーであることを示す入力エラーページが表示される。入力エラーページでは、再度ギフトコードを入力可能となっている。
【0063】
なお、ギフトコードを受け取るためのURLにギフトコードを埋め込むことで、ギフトコード入力画面において自動的にギフトコードが入力されるようにしてもよい。
【0064】
ギフトコード入力画面において、使用済のギフトコードが入力された場合、
図8(A)に示すように、そのコードが使用済であることを示す使用済ページが表示される。使用済ページでは、ユーザが複数のコードを所持していて、いずれのコードが使用済か不明になってしまった場合等を想定し、再度ギフトコードを入力可能となっている。また、使用済ページには、キャンペーンサーバ20にそのコードを報告するためのリンクLN1が含まれる。
【0065】
この実施の形態では、キャンペーンサーバ20にコードを報告するためのリンクLN1は、キャンペーン応募フォームへのリンクLN1(キャンペーン応募ボタン)となっている。リンクLN1が操作されると、ギフトコード入力画面において入力されたコードと、コードを入力した希望者のメールアドレスと、がキャンペーンサーバ20へ送信され、ユーザ端末40には、
図8(B)に示すような、XXキャンペーンの応募フォームが表示される。このように、使用済のコードがなんらかの事情でキャンペーンの応募者以外に伝達された場合等、使用済のコードが入力された場合、そのコードを配布するキャンペーンに誘導するので、キャンペーンへの参加者の拡充を期待でき、キャンペーンを好適に実施できる。また、キャンペーン応募フォームに含まれる広告の効果を高めることができる。
【0066】
このXXキャンペーンの応募フォームには、報告されたコードをキャンペーンサーバ20が提供した応募者の情報が含まれる。ここでは、応募者はAさんであり、例えば「Aさん紹介のキャンペーン」といった文字が表示される。このようにすることで、応募者から第三者にコードが伝達された場合、そのコードが使用済であっても第三者をキャンペーンに誘導でき、その第三者は応募者によりキャンペーンに誘導されたことを把握できる。
【0067】
また、この応募フォームでは、コード管理サーバ10から報告されたメールアドレスが、キャンペーンサーバ20により予め入力される。これにより、希望者の情報入力の手間を軽減でき、キャンペーンへの参加を促すことができる。
【0068】
(変形例)
なお、この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、上記実施の形態の一部の省略、置き換え、任意の構成の追加等が可能である。
【0069】
例えば、
図8(A)に示した使用済ページのキャンペーン応募フォームへのリンクLN1に代えて、
図8(B)に示したような、応募フォームを直接表示するようにしてもよい。具体的には、
図8(A)に示した画面の下部に、広告及び応募者情報を含む応募フォームを表示し、画面をスクロールして入力することでキャンペーンに即応募できるようにしてもよい。この場合、キャンペーン応募フォームにおける応募ボタンが、キャンペーンサーバ20へ使用済コード及び希望者連絡先を報告するためのリンクとして機能する。このようにすることによっても、
図8(A)のようにリンクLN1を表示する場合と同様の効果を得られる。また、この応募フォームにおいて、電子商取引サイトのアカウント情報から特定可能な項目(メールアドレス、氏名、電話番号等)は、予め記入済みとするようにしてもよい。これにより、アカウント情報を好適に使用することができ、キャンペーンへの応募を強く促すことができる。
【0070】
上記実施の形態では、キャンペーンサーバ20にコードを報告するためのリンクLN1は、キャンペーン応募フォームへのリンクLN1となっていた。即ち、キャンペーンサーバ20は、使用済のコードが報告されると、応答ページとして直接応募フォームを提供するようになっていたが、キャンペーンの情報や使用済のコードの応募者に関する情報を含む応答ページを提供するようにしてもよい。例えば、報告されたコードはAさんが当選したコードである旨や、キャンペーンの応募フォームへのリンクを含む応答ページを提供するようにしてもよい。
【0071】
なお、報告されたコードを提供した応募者連絡先(メールアドレス)と、コードとともに報告された希望者連絡先(メールアドレス等)と、に基づいて、報告に応じるか否かを判定し、応じると判定された場合に、キャンペーンの応募フォームへのリンクを含む応答ページを提供するようにしてもよい。例えば、応募者連絡先及び希望者連絡先に基づいて、上述の実施の形態と同様に不正入手か否かの判定を行い、不正入手であると判定された場合はキャンペーンの応募フォームへのリンクを省略してもよい。これにより、コードを不正入手したユーザに、さらにコードを提供してしまうことを防止できる。
【0072】
また、
図9(A)に示すように、キャンペーンサーバ20にコードを報告するためのリンクLN2は、キャンペーンの主催者が運用するキャンペーンサーバ20へメールアドレスと使用済のコードを報告するためのリンクLN2(報告ボタン)としてもよい。この場合、ユーザ端末40において、該リンクLN2が操作されると、メールアドレスと使用済のコードがキャンペーンサーバ20に送信され、ユーザ端末40には、例えば
図9(B)に示すように、メールアドレスと使用済のコードを報告した旨が表示される。そして、その後、キャンペーンサーバ20は、報告されたメールアドレス宛てに、
図9(C)に示すような、使用済のコードの応募者の情報とキャンペーン情報を含む電子メールを送信するようにしてもよい。このようにすることで、使用済コードを入力したユーザをキャンペーンに誘導できるので、好適にキャンペーンを実施できる。また、その電子メールにキャンペーンに係る商品やサービスの広告を含ませることで、使用済コードを入力したユーザに対して好適に広告をすることができる。この場合においても、報告されたコードを提供した応募者連絡先(メールアドレス)と、コードとともに報告された希望者連絡先(メールアドレス等)と、に基づいて、報告に応じるか否かを判定し、応じると判定された場合に、キャンペーンの応募フォームへのリンクを含む電子メールを提供するようにしてもよい。
【0073】
キャンペーンは抽選でコードを配布するものに限定されず、例えば、商品に添付された応募コードを所定数入力することで必ずギフトコードがもらえるようなキャンペーンでもよい。この場合、使用済のギフトコードがキャンペーンサーバ20に報告された場合、実施中のキャンペーン情報を応答ページとして出力するようにしてもよい。
【0074】
上記実施の形態では、コード管理サーバ10とキャンペーンサーバ20とが別れていたが、1つのサーバで双方の機能を備えるようにしてもよい。また、一部の機能を他方のサーバで実現するようにしてもよい。
【0075】
なお、コード管理サーバ10は、コードを複数の配布先に配布するようにしてもよい。この場合、コード管理サーバ10は、コードの受付時にコードから配布先を特定し、特定した配布先がキャンペーンサーバ20であった場合、
図4のステップS58の処理を実行して配布先のキャンペーンサーバ20へ報告可能な使用済ページを送信するようにしてもよい。また、それ以外の配布先であった場合は、ステップS53の処理を実行して入力エラーページを送信するようにしてもよい。
【0076】
コード管理サーバ10は、コードに使用期限を設定し、コードの受付時に使用期限内である場合にポイントを付与するようにしてもよい。
【0077】
コード管理サーバ10、キャンペーンサーバ20は、専用の装置によらず、通常のコンピュータを用いて実現可能である。例えば、コンピュータに上述の機能を実行するためのプログラムを格納した記録媒体から該プログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するコード管理サーバ10やキャンペーンサーバ20を構成してもよい。また、複数のコンピュータが協同して動作することによって、1つのコード管理サーバ10、1つのキャンペーンサーバ20を構成しても良い。
【0078】
また、コンピュータにプログラムを供給するための手法は、任意である。例えば、通信回線、通信ネットワーク、通信システム等を介して供給しても良い。例えば、上述の機能を実行するためのプログラムを格納した非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体を配布してもよい。
【0079】
また、上述の機能の一部をOS(Operation System)が提供する場合には、OSが提供する機能以外の部分をプログラムで提供すれば良い。
【0080】
以上説明した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【0081】
(本実施例により実現される発明)
以上説明したように、本実施形態は、以下に掲げる発明を実現する。
【0082】
(付記1)
コード管理サーバと、キャンペーンサーバと、を備えるキャンペーンシステムであって、
前記コード管理サーバは、
未使用のコードを発行し、
前記キャンペーンサーバの運用者へ、前記発行されたコードを提供し、
前記キャンペーンサーバは、
前記キャンペーンサーバにより公開された応募フォームを介して、応募者の応募者連絡先を入手し、
前記コード管理サーバから提供された前記未使用のコードを、前記入手された応募者連絡先へ提供し、
前記コード管理サーバは、
コードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先を入手し、
前記希望者から、コードを指定する要求を受け付け、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であれば、前記入手された希望者連絡先に係るアカウントへ特典を付与して、前記指定されたコードを使用済に設定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが使用済であれば、前記入手された希望者連絡先と、前記指定されたコードと、を前記キャンペーンサーバへ報告するためのリンクを含む使用済ページを前記希望者へ提示し、
前記キャンペーンサーバは、
前記希望者連絡先と、前記指定されたコードと、が報告されると、前記報告されたコードを提供した応募者連絡先を特定し、
前記特定された応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づく応答ページを、前記希望者連絡先に係る前記希望者へ提供する、
キャンペーンシステム。
【0083】
(付記2)
前記キャンペーンサーバは、前記応募フォームを前記応答ページとして前記希望者へ提示し、もしくは、前記応答ページに前記応募フォームへのリンクを含める
付記1に記載のキャンペーンシステム。
【0084】
(付記3)
前記キャンペーンサーバは、
前記報告されたコードを提供した応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づいて前記報告に応じるか否かを判定し、
応じると判定されれば、前記応募フォームを前記応答ページとして前記希望者へ提示し、もしくは、前記応答ページに前記応募フォームへのリンクを含める、
付記2に記載のキャンペーンシステム。
【0085】
(付記4)
前記キャンペーンサーバは、前記希望者連絡先を入力済みの前記応募フォームを前記応答ページとして前記希望者へ提示し、もしくは、前記応答ページに前記希望者連絡先を入力済みの前記応募フォームへのリンクを含める
付記2に記載のキャンペーンシステム。
【0086】
(付記5)
前記キャンペーンサーバは、前記報告されたコードを提供した応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づいて、前記報告されたコードが不正入手されたものであるか否かを判定する
付記1から4のいずれか1項に記載のキャンペーンシステム。
【0087】
(付記6)
前記応答ページは、キャンペーンに係る商品またはサービスに関する広告を含む
付記1から5のいずれか1項に記載のキャンペーンシステム。
【0088】
(付記7)
前記コード管理サーバは、前記コード管理サーバに関連する電子商取引サイトで利用可能なポイントを付与するための前記コードを発行する
付記1から6のいずれか1項に記載のキャンペーンシステム。
【0089】
(付記8)
コード管理サーバと、キャンペーンサーバと、を備えるキャンペーンシステムが実行する、キャンペーン方法であって、
前記コード管理サーバは、
未使用のコードを発行し、
前記キャンペーンサーバの運用者へ、前記発行されたコードを提供し、
前記キャンペーンサーバは、
前記キャンペーンサーバにより公開された応募フォームを介して、応募者の応募者連絡先を入手し、
前記コード管理サーバから提供された前記未使用のコードを、前記入手された応募者連絡先へ提供し、
前記コード管理サーバは、
コードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先を入手し、
前記希望者から、コードを指定する要求を受け付け、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であれば、前記入手された希望者連絡先に係るアカウントへ特典を付与して、前記指定されたコードを使用済に設定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが使用済であれば、前記入手された希望者連絡先と、前記指定されたコードと、を前記キャンペーンサーバへ報告するためのリンクを含む使用済ページを前記希望者へ提示し、
前記キャンペーンサーバは、
前記希望者連絡先と、前記指定されたコードと、が報告されると、前記報告されたコードを提供した応募者連絡先を特定し、
前記特定された応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づく応答ページを、前記希望者連絡先に係る前記希望者へ提供する、
キャンペーン方法。
(付記9)
コンピュータを、
未使用のコードを発行し、
キャンペーンを実施するキャンペーンサーバの運用者へ、前記発行されたコードを提供し、
コードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先を入手し、
前記希望者から、コードを指定する要求を受け付け、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが未使用であれば、前記入手された希望者連絡先に係るアカウントへ特典を付与して、前記指定されたコードを使用済に設定し、
前記受け付けられた要求に指定されたコードが使用済であれば、前記入手された希望者連絡先と、前記指定されたコードと、を前記キャンペーンサーバへ報告するためのリンクを含む使用済ページを前記希望者へ提示する、
コード管理サーバとして機能させるプログラム。
(付記10)
コンピュータを、
キャンペーンサーバにより公開された応募フォームを介して、応募者の応募者連絡先を入手し、
コードを発行するコード管理サーバから提供された未使用のコードを、前記入手された応募者連絡先へ提供し、
使用済のコードを特典へ交換することを希望する希望者の希望者連絡先と、前記希望者から指定された使用済のコードと、が報告されると、前記報告された使用済コードを提供した応募者連絡先を特定し、
前記特定された応募者連絡先と、前記報告された希望者連絡先と、に基づく応答ページを、前記希望者連絡先に係る前記希望者へ提供する、
キャンペーンサーバとして機能させるプログラム。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明によれば、好適にキャンペーンを実施できるキャンペーンシステム、キャンペーン方法、ならびに、プログラムを提供できる。
【符号の説明】
【0091】
10 コード管理サーバ
20 キャンペーンサーバ
30 通信ネットワーク
40 ユーザ端末
11、21、41 プロセッサ
12、22、42 記憶装置
13、23、43 通信インターフェース
14、24、44 入力デバイス
15、25、45 出力デバイス
100 キャンペーンシステム
LN1、LN2 リンク
【要約】
【課題】好適にキャンペーンを実施する。
【解決手段】キャンペーンシステム100は、インターネット等の通信ネットワーク30を介してユーザが参加可能なキャンペーンを実施する。コード管理サーバ10は、キャンペーンにおける景品となるコードの発行、コードの特典への交換等、コードの管理を行うサーバである。キャンペーンサーバ20は、商品やサービスの広告のためのキャンペーンであって、ユーザが応募可能なキャンペーンを行うためのサーバである。キャンペーンサーバ20は、コード管理サーバ10が発行した未使用のコードを保存しており、ユーザからキャンペーンへの応募を受け付け、応募してきたユーザに対して未使用のコードを提供する。
【選択図】
図1