(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-06
(45)【発行日】2024-11-14
(54)【発明の名称】アンケート装置及び宣伝方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0207 20230101AFI20241107BHJP
G06Q 30/0251 20230101ALI20241107BHJP
【FI】
G06Q30/0207 378
G06Q30/0251
(21)【出願番号】P 2023193706
(22)【出願日】2023-11-14
【審査請求日】2023-11-14
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000958
【氏名又は名称】弁理士法人インテクト国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100120189
【氏名又は名称】奥 和幸
(74)【代理人】
【識別番号】100135518
【氏名又は名称】青木 隆
(72)【発明者】
【氏名】小野 創平
(72)【発明者】
【氏名】舘 豊
(72)【発明者】
【氏名】中務 賢
【審査官】松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-216219(JP,A)
【文献】特開2011-170394(JP,A)
【文献】特開2009-294289(JP,A)
【文献】特開2016-012296(JP,A)
【文献】特開2018-206033(JP,A)
【文献】特開2010-049667(JP,A)
【文献】特開2006-252078(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信手段と、
前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得手段と、
前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信手段と、
前記回答情報が受信されることに応じて前記送信手段が前記画面識別情報を送信することを条件に、前記受信された回答情報により示される前記回答に関連する前記対象について利用可能なクーポンを含む特典を、前記アンケート回答者へ付与する付与手段と、
を備え、
前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記クーポンは、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主と関連する第1対象について利用可能な第1クーポンと、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象について利用可能な第2クーポンと、を含み、
前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、
前記付与手段は、前記受信された回答情報により示される前記回答が前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1クーポン及び前記第2クーポンのうち何れを付与するかを決定することを特徴とするアンケート装置。
【請求項2】
アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信手段と、
前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得手段と、
前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信手段と、
を備え
、
前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記宣伝画面は、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主に関連する第1対象を宣伝する第1宣伝画面と、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象を宣伝する第2宣伝画面と、を含み、
前記記憶手段は、前記少なくとも一の回答について、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面それぞれの前記画面識別情報を記憶し、
前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、
前記送信手段は、前記受信された回答情報により示される前記回答が、前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面のうち何れの前記画面識別情報を送信するかを決定することを特徴とするアンケート装置。
【請求項3】
前記回答情報が受信されることに応じて前記送信手段が前記画面識別情報を送信することを条件に、前記アンケート回答者へ特典を付与する付与手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載のアンケート装置。
【請求項4】
前記付与される特典は、ポイントプログラムのポイントを含むことを特徴とする請求項3に記載のアンケート装置。
【請求項5】
前記付与される特典は、前記受信された回答情報により示される前記回答に関連する前記対象について利用可能なクーポンを含むことを特徴とする請求項3に記載のアンケート装置。
【請求項6】
広告主が利用する広告主装置へ、前記複数の回答のうち何れかの回答の選択と、前記広告主が負担する広告料の額の入力と、を受け付ける受付画面を示す受付画面情報を送信する受付画面情報送信手段と、
前記送信された受付画面情報に基づいて前記受付画面を表示した前記広告主装置から、前記複数の回答のうち選択された回答を示す選択情報と、前記入力された広告料の額を示す広告料情報と、を受信する広告料情報受信手段と、
前記受信された広告料情報を、前記受信された選択情報により示される前記回答に関連付けて前記広告料情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のアンケート装置。
【請求項7】
広告主が利用する広告主装置へ、前記複数の回答のうち何れかの回答の選択と、前記広告主により定められた前記宣伝画面の前記画面識別情報の入力と、前記広告主が負担する広告料の額の入力と、を受け付ける受付画面を示す受付画面情報を送信する受付画面情報送信手段と、
前記送信された受付画面情報に基づいて前記受付画面を表示した前記広告主装置から、前記複数の回答のうち選択された回答を示す選択情報と、前記入力された画面識別情報と、前記入力された広告料の額を示す広告料情報と、を受信する広告料情報受信手段と、
前記受信された画面識別情報を、前記受信された選択情報により示される前記回答に関連付けて前記記憶手段に記憶させ、前記受信された広告料情報を、前記受信された選択情報により示される前記回答に関連付けて前記広告料情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項2乃至5の何れか一項に記載のアンケート装置。
【請求項8】
前記アンケートに対して2以上の回答の組み合わせを入力可能であり、
前記複数の回答のそれぞれは、2以上の回答の組み合わせを含み、
前記記憶手段は、前記組み合わせごとに、該組み合わせに関連する対象を宣伝する前記宣伝画面の前記画面識別情報を記憶し、
前記取得手段は、前記受信された回答情報により示される前記組み合わせに関連する前記対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得することを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のアンケート装置。
【請求項9】
コンピュータにより実行される宣伝方法において、
アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信ステップと、
前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得ステップと、
前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信ステップと、
前記回答情報が受信されることに応じて前記送信ステップにおいて前記画面識別情報が送信されることを条件に、前記受信された回答情報により示される前記回答に関連する前記対象について利用可能なクーポンを含む特典を、前記アンケート回答者へ付与する付与ステップと、
を含み、
前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記クーポンは、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主と関連する第1対象について利用可能な第1クーポンと、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象について利用可能な第2クーポンと、を含み、
前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、
前記付与ステップは、前記受信された回答情報により示される前記回答が前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1クーポン及び前記第2クーポンのうち何れを付与するかを決定することを特徴とする宣伝方法。
【請求項10】
コンピュータにより実行される宣伝方法において、
アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信ステップと、
前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得ステップと、
前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信ステップと、
を含
み、
前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記宣伝画面は、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主に関連する第1対象を宣伝する第1宣伝画面と、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象を宣伝する第2宣伝画面と、を含み、
前記記憶手段は、前記少なくとも一の回答について、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面それぞれの前記画面識別情報を記憶し、
前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、
前記送信ステップは、前記受信された回答情報により示される前記回答が、前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面のうち何れの前記画面識別情報を送信するかを決定することを特徴とする宣伝方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンケートに対する回答が行われたことに応じて回答者についての情報処理を行う方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、市場調査の一手法として、オンラインでアンケートを実施することが知られている。例えば、アンケートを実施するシステムは、アンケートの設問を表示するとともに、回答を入力するためのウェブページを、アンケート回答者の端末装置へ送信する。システムは、各アンケート回答者により入力された回答を受信して集計する。
【0003】
また、アンケートをプロモーションに利用することが知られている。例えば、特許文献1には、旅行会社のホームページへのアクセスを促すための方法が開示されている。具体的に、特許文献1には、旅行会社の会員が旅行に参加して旅行代金を精算すると、その会員に潜在的なポイントを付与すること、その会員がホームページでアンケートに回答すると、潜在的なポイントを顕在化させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば商品、サービス若しくは場所等の宣伝を行うことを考える。宣伝の対象に関心がある蓋然性が高い消費者に対してその対象をアピールすることができると、より宣伝効果が高い。アンケートについても、そのような宣伝効果の向上が望まれる。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、アンケートを通じて効果的に宣伝を行うことを可能とするアンケート装置及び宣伝方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の側面は、アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信手段と、前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得手段と、前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信手段と、前記回答情報が受信されることに応じて前記送信手段が前記画面識別情報を送信することを条件に、前記受信された回答情報により示される前記回答に関連する前記対象について利用可能なクーポンを含む特典を、前記アンケート回答者へ付与する付与手段と、を備え、前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記クーポンは、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主と関連する第1対象について利用可能な第1クーポンと、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象について利用可能な第2クーポンと、を含み、前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、前記付与手段は、前記受信された回答情報により示される前記回答が前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1クーポン及び前記第2クーポンのうち何れを付与するかを決定することを特徴とするアンケート装置である。
【0008】
この側面によれば、アンケートについて予め定められた複数の回答のそれぞれに対して、画面識別情報が記憶される。各画面識別情報は、その画面識別情報に対応する回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する情報である。予め定められた複数の回答のうち、アンケート回答者により入力された回答に対応する回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面の画面識別情報が、記憶手段から取得されて送信される。これにより、アンケート回答者の端末装置は、送信された画面識別情報で識別される宣伝画面を表示する。端末装置により表示された宣伝画面により宣伝される対象は、アンケート回答者により入力された回答に関連する対象である。そのため、宣伝画面で宣伝される対象にアンケート回答者が興味を持つ可能性が高い。従って、アンケートを通じて効果的に宣伝を行うことができる。
また、この側面によれば、予め定められた複数の回答のうち、少なくとも一の回答について、その回答を入力したアンケート回答者に、第1クーポン及び第2クーポンのうち何れかが付与される。第1クーポンは、その回答に関連する第1対象について利用可能である。第1対象は第1広告主に関連する。第2クーポンは、その回答に関連する第2対象について利用可能である。第2対象は第2広告主に関連する。第1広告主と第2広告主とは互いに異なる。第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報及び第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報が記憶される。アンケート回答者がその回答を入力した場合、第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、第1クーポン及び第2クーポンのうち何れを付与するかが決定される。そのため、クーポンの付与のためにより高い広告料を広告主が負担する意欲を高めることができる。
【0009】
本発明の別の側面は、アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信手段と、前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得手段と、前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信手段と、を備え、前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記宣伝画面は、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主に関連する第1対象を宣伝する第1宣伝画面と、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象を宣伝する第2宣伝画面と、を含み、前記記憶手段は、前記少なくとも一の回答について、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面それぞれの前記画面識別情報を記憶し、前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、前記送信手段は、前記受信された回答情報により示される前記回答が、前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面のうち何れの前記画面識別情報を送信するかを決定することを特徴とするアンケート装置である。
この側面によれば、アンケートについて予め定められた複数の回答のそれぞれに対して、画面識別情報が記憶される。各画面識別情報は、その画面識別情報に対応する回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する情報である。予め定められた複数の回答のうち、アンケート回答者により入力された回答に対応する回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面の画面識別情報が、記憶手段から取得されて送信される。これにより、アンケート回答者の端末装置は、送信された画面識別情報で識別される宣伝画面を表示する。端末装置により表示された宣伝画面により宣伝される対象は、アンケート回答者により入力された回答に関連する対象である。そのため、宣伝画面で宣伝される対象にアンケート回答者が興味を持つ可能性が高い。従って、アンケートを通じて効果的に宣伝を行うことができる。
また、この側面によれば、予め定められた複数の回答のうち、少なくとも一の回答について、その回答を入力したアンケート回答者の端末装置に、第1宣伝画面及び第2宣伝画面のうち何れかが表示される。第1宣伝画面は、その回答に関連する第1対象を宣伝する画面である。第1対象は第1広告主に関連する。第2宣伝画面は、その回答に関連する第2対象を宣伝する画面である。第2対象は第2広告主に関連する。第1広告主と第2広告主とは互いに異なる。第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報及び第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報が記憶される。アンケート回答者がその回答を入力した場合、第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、第1宣伝画面及び第2宣伝画面のうち何れの画面が表示されるかが決定される。そのため、宣伝画面の表示のためにより高い広告料を広告主が負担する意欲を高めることができる。
本発明の更に別の側面は、前記回答情報が受信されることに応じて前記送信手段が前記画面識別情報を送信することを条件に、前記アンケート回答者へ特典を付与する付与手段を更に備えることを特徴とするアンケート装置である。
【0010】
この側面によれば、アンケートに回答して宣伝画面を見るアンケート回答者に特典が付与されるので、アンケートへの回答をユーザに促すことができる。
【0011】
本発明の更に別の側面は、前記付与される特典は、ポイントプログラムのポイントを含むことを特徴とするアンケート装置である。
【0012】
この側面によれば、ポイントが欲しいユーザに対してアンケートへの回答を促すことできる。
【0013】
本発明の更に別の側面は、前記付与される特典は、前記受信された回答情報により示される前記回答に関連する前記対象について利用可能なクーポンを含むことを特徴とするアンケート装置である。
【0014】
この側面によれば、アンケート回答者に付与される特典はクーポンである。このクーポンは、アンケート回答者の端末装置に表示される宣伝画面で宣伝される対象についてアンケート回答者が利用可能なクーポンである。この対象は、アンケート回答者が入力した回答に関連する。そのため、宣伝効果を更に高めることができる。
【0017】
本発明の更に別の側面は、広告主が利用する広告主装置へ、前記複数の回答のうち何れかの回答の選択と、前記広告主が負担する広告料の額の入力と、を受け付ける受付画面を示す受付画面情報を送信する受付画面情報送信手段と、前記送信された受付画面情報に基づいて前記受付画面を表示した前記広告主装置から、前記複数の回答のうち選択された回答を示す選択情報と、前記入力された広告料の額を示す広告料情報と、を受信する広告料情報受信手段と、前記受信された広告料情報を、前記受信された選択情報により示される前記回答に関連付けて前記広告料情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を更に備えることを特徴とするアンケート装置である。
【0018】
この側面によれば、受付画面を通じて、予め定められた複数の回答のうち、広告主に関連するクーポンを付与するための回答の選択と、広告主が負担する広告料の額の入力と、を広告主が行うことを可能とすることができる。
【0021】
本発明の更に別の側面は、広告主が利用する広告主装置へ、前記複数の回答のうち何れかの回答の選択と、前記広告主により定められた前記宣伝画面の前記画面識別情報の入力と、前記広告主が負担する広告料の額の入力と、を受け付ける受付画面を示す受付画面情報を送信する受付画面情報送信手段と、前記送信された受付画面情報に基づいて前記受付画面を表示した前記広告主装置から、前記複数の回答のうち選択された回答を示す選択情報と、前記入力された画面識別情報と、前記入力された広告料の額を示す広告料情報と、を受信する広告料情報受信手段と、前記受信された画面識別情報を、前記受信された選択情報により示される前記回答に関連付けて前記記憶手段に記憶させ、前記受信された広告料情報を、前記受信された選択情報により示される前記回答に関連付けて前記広告料情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を更に備えることを特徴とするアンケート装置である。
【0022】
この側面によれば、受付画面を通じて、予め定められた複数の回答のうち、広告主に関連する宣伝画面を表示させるための回答の選択と、その宣伝画面の宣伝画面識別情報と、広告主が負担する広告料の額の入力と、を広告主が行うことを可能とすることができる。
【0023】
本発明の更に別の側面は、前記アンケートに対して2以上の回答の組み合わせを入力可能であり、前記複数の回答のそれぞれは、2以上の回答の組み合わせを含み、前記記憶手段は、前記組み合わせごとに、該組み合わせに関連する対象を宣伝する前記宣伝画面の前記画面識別情報を記憶し、前記取得手段は、前記受信された回答情報により示される前記組み合わせに関連する前記対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得することを特徴とするアンケート装置である。
【0024】
この側面によれば、アンケート回答者が入力した回答の組み合わせに応じて、そのアンケート回答者の端末装置に表示される宣伝画面を変えることができる。
【0025】
本発明の更に別の側面は、コンピュータにより実行される宣伝方法において、アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信ステップと、前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得ステップと、前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信ステップと、前記回答情報が受信されることに応じて前記送信ステップにおいて前記画面識別情報が送信されることを条件に、前記受信された回答情報により示される前記回答に関連する前記対象について利用可能なクーポンを含む特典を、前記アンケート回答者へ付与する付与ステップと、を含み、前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記クーポンは、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主と関連する第1対象について利用可能な第1クーポンと、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象について利用可能な第2クーポンと、を含み、前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、前記付与ステップは、前記受信された回答情報により示される前記回答が前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1クーポン及び前記第2クーポンのうち何れを付与するかを決定することを特徴とする宣伝方法である。
本発明の更に別の側面は、コンピュータにより実行される宣伝方法において、アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信ステップと、前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得ステップと、前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信ステップと、を含み、前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記宣伝画面は、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主に関連する第1対象を宣伝する第1宣伝画面と、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象を宣伝する第2宣伝画面と、を含み、前記記憶手段は、前記少なくとも一の回答について、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面それぞれの前記画面識別情報を記憶し、前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、前記送信ステップは、前記受信された回答情報により示される前記回答が、前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面のうち何れの前記画面識別情報を送信するかを決定することを特徴とする宣伝方法である。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、アンケートを通じて効果的に宣伝を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】一実施形態に係る情報通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【
図2】一実施形態に係るアンケートサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】アンケートサーバ1のデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
【
図4】データベースに記憶される情報の設定例を示す。
【
図5】一実施形態に係る幾つかのサーバ装置が保持するデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
【
図6】一実施形態に係るアンケートサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図9】一実施形態に係る情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。
【
図10】一実施形態に係るアンケートサーバ1のシステム制御部11により実行される遷移先URL取得処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】アンケートサーバ1のデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
【
図12】データベースに記憶される情報の設定例を示す。
【
図13】一実施形態に係るアンケートサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
【
図17】一実施形態に係る情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。
【
図18】一実施形態に係るアンケートサーバ1のシステム制御部11により実行される遷移先URL取得処理の一例を示すフローチャートである。
【
図19】アンケートサーバ1のデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0029】
[1.第1実施形態]
[1-1.情報通信システムの構成]
先ず、本実施形態に係る情報通信システムSの構成及び機能概要について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る情報通信システムSの概要構成の一例を示す図である。
【0030】
図1に示すように、情報通信システムSは、アンケートサーバ1と、会員情報管理サーバ2と、ポイント管理サーバ3と、クーポン管理サーバ4と、1又は複数のウェブサーバ5と、複数の広告主端末6と、複数のユーザ端末7と、を備えてもよい。アンケートサーバ1、会員情報管理サーバ2、ポイント管理サーバ3、クーポン管理サーバ4、各ウェブサーバ5、各広告主端末6、及び各ユーザ端末7は、ネットワークNWに接続されてもよい。ネットワークNWは、例えばインターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0031】
アンケートサーバ1は、アンケートに関する処理を実行するサーバ装置であってもよい。例えば、アンケートサーバ1は、ユーザ端末7へのアンケートの配信、配信されたアンケートに対するユーザ端末7のユーザからの回答の取得、取得された回答の集計、アンケートの集計結果を広告主に提供するための処理等を行ってもよい。
【0032】
また、アンケートサーバ1は、アンケートに対してユーザ端末7から回答を受信することに応じて、受信された回答に応じた画面をユーザ端末7により表示させるための処理を実行してもよい。この画面は、ユーザからの回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面であってもよい。例えば、アンケートの特定の設問に対して、回答として選択可能な複数の選択肢が設けられていてもよい。これらの選択肢の全て又は一部の選択肢のそれぞれについて、その選択肢に関連する宣伝画面が関連付けられていてもよい。宣伝される対象の例として、取引対象、場所、企業、ブランド等が挙げられる。取引対象の例として、商品及びサービスが挙げられる。宣伝される場所の例として、店舗、レクリエーション施設、運動施設、その他の施設、観光スポット、地域等が挙げられる。回答に関連する対象の例として、回答により示され対象それ自体、回答と何らかの関係を有する対象等が挙げられる。宣伝画面は、宣伝される対象に関する広告を含んでもよいし、含まなくてもよい。宣伝画面は、例えばウェブページであってもよい。或いは、宣伝画面は、他の画面又はページであってもよい。宣伝画面に相当するウェブページを、宣伝ページという。
【0033】
各宣伝ページで宣伝される対象に関連する広告主又はスポンサーが存在してもよい。宣伝される対象に関連する広告主の例として、宣伝される対象としての取引対象若しくはブランドの取引対象を提供する事業者、宣伝される対象としての場所で取引対象を提供する事業者、宣伝される対象としての場所についての業務を行う行政機関若しくはその他の組織、宣伝される対象としての企業自体等が挙げられる。アンケートサーバ1は、何れかのユーザ端末7に宣伝ページを表示させるごとに、広告主に対して広告料を課金してもよい。この広告料は、宣伝ページの表示による広告効果に対する料金であってもよい。或いは、この広告料は、宣伝ページの表示に応じてアンケートの回答者に後述するクーポンを付与することによる広告効果に対する料金であってもよい。この場合の広告料金は、回答者が取引対象を購入する際に回答者が支払う代金を、そのクーポンの利用によって割り引くための原資とは別に請求される料金であってもよい。
【0034】
アンケートサーバ1は、回答を受信することに応じて宣伝ページを表示させたユーザ端末7のユーザに対して特典を付与してもよい。付与される特典の例として、ポイントプログラムのポイント、クーポン、電子マネー等が挙げられる。本実施形態においては、ポイント及びクーポンが付与されるものとする。付与されるクーポンは、例えばユーザが入力した回答に関連する対象について利用可能なクーポンであってもよい。すなわち、付与されるクーポンは、ユーザ端末7の画面に表示される宣伝ページにより宣伝される対象について利用可能なクーポンであってもよい。このクーポンは、ユーザが支払う代金を割り引くクーポンであってもよい。付与されるクーポンの例として、宣伝される商品若しくは宣伝されるブランドの商品の購入代金の支払いに利用可能なクーポン、宣伝されるサービスの利用料金の支払いに利用可能なクーポン、宣伝される場所で利用可能なクーポン、宣伝される場所にある施設等を利用するために利用可能なクーポン、宣伝される企業の商品若しくはサービスの購入代金の支払いに利用可能なクーポン等が挙げられる。
【0035】
会員情報管理サーバ2は、所定のサービスの会員に関する情報を管理するサーバ装置であってもよい。所定のサービスは、オンラインサービス又は情報通信技術を利用して提供可能なサービスを含んでもよい。所定のサービスは、例えばインターネット総合サービスであってもよい。インターネット総合サービスは、例えば、主たるサービスとしてオンラインサービスを含む複数のサービスの集合であってもよい。オンラインサービスは、ウェブサイトを通じて提供されるサービスを含んでもよい。インターネット総合サービスに含まれるサービスの例として、オンラインショッピングモール、施設の利用予約サービス、サービスの利用予約サービス、ネット証券、ネット銀行、ウェブ検索、動画配信、ポイントプログラム、クーポンサービス、移動体通信サービス、キャリア決済、光回線接続サービス、クレジットカード、アプリ決済、電子マネー、ネット証券、ネット銀行、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、リッチコミュニケーションサービス(RCS)若しくはインスタントメッセージングサービス、電子メールサービス等が挙げられる。上述したアンケートサービスも、インターネット総合サービスに含まれてもよい。本実施形態においては、所定のサービスはインターネット総合サービスであるものとする。インターネット総合サービスの会員となった各ユーザには、ユーザIDが割り当てられてもよい。ユーザIDは、インターネット総合サービスにおいて会員を識別するための識別情報である。会員情報管理サーバ2は、ユーザIDを用いて各会員の情報を管理してもよい。インターネット総合サービスの会員となったユーザは、そのインターネット総合サービスに含まれるサービスのうちの多くのサービスを利用することが可能となってもよい。一部のサービスを利用するために、ユーザは、インターネット総合サービスの会員であることを条件とした別途の会員登録を行う必要があってもよい。
【0036】
ポイント管理サーバ3は、ポイントプログラムにおける各ユーザが保有するポイントを管理するサーバ装置であってもよい。ポイントプログラムは、例えば取引対象を購入したユーザに対してその購入代金の所定割合のポイントをそのユーザに付与するとともに、ユーザが保有するポイントを、取引対象の購入代金に利用することを可能とするサービスであってもよい。ユーザは、例えば所定のオンラインサービスとポイントプログラムに加盟している施設とで、ポイントの獲得及び利用が可能であってもよい。ポイントプログラムは、インターネット総合サービスに含まれてもよい。インターネット総合サービスに含まれる多くのサービスでユーザが取引対象を購入する際にポイントプログラムを利用可能であってもよい。
【0037】
クーポン管理サーバ4は、クーポンサービスにおける電子的なクーポンに関する情報を管理するサーバ装置であってもよい。例えば、クーポン管理サーバ4は、クーポンの作成、作成されたクーポンの発行、クーポンの利用、クーポンの発行手数料若しくは利用手数料の課金等に関する処理を実行してもよい。クーポンの作成は、クーポンの仕様を決めて、そのクーポンを発行可能な状態に置くことであってもよい。クーポンの発行は、作成されたクーポンを、実際にユーザに付与することであってもよい。
【0038】
各ウェブサーバ5は、ユーザ端末7に対して所定のウェブサイトのウェブページを配信するサーバ装置であってもよい。各ウェブサーバ5が管理するウェブサイトは、上述した宣伝ページに相当するウェブページを含んでもよい。一又は複数のウェブサーバ5のうち、何れか少なくとも一のウェブサーバ5により管理されるウェブサイトは、ユーザに対して情報を提供するためのサイトであってもよい。また、何れか少なくとも一のウェブサーバ5が管理するウェブサイトは、ユーザ端末7のユーザによる電子商取引を可能とするウェブサイトであってもよい。また、何れか少なくとも一のウェブサーバ5により管理されるウェブサイトは、インターネット総合サービスに含まれる何れかのサービスを提供するためのサイトであってもよい。また、何れか少なくとも一のウェブサーバ5により管理されるウェブサイトは、広告主となる事業者若しくは組織が運営するサイトであってもよい。
【0039】
各広告主端末6は、宣伝ページの広告主若しくはアンケートのスポンサーとなる事業者により利用される端末装置であってもよい。例えば、各広告主端末6は、アンケートサーバ1と通信することにより、アンケートの集計結果を表示したり、広告主に請求される広告料を表示したりしてもよい。広告主端末6の例として、パーソナルコンピュータ、タブレット式コンピュータ等が挙げられる。
【0040】
各ユーザ端末7は、インターネット総合サービスの会員により利用される端末装置であってもよい。各ユーザ端末7には、ウェブブラウザや電子メールエージェント等のソフトウェアがインストールされていてもよい。ユーザ端末7の例として、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット式コンピュータ等の携帯情報端末、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、セットトップボックス等が挙げられる。
【0041】
[1-2.アンケートサーバの構成]
次に、アンケートサーバ1の構成について、
図2乃至
図4を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係るアンケートサーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、アンケートサーバ1は、システム制御部11と、システムバス12と、入出力インタフェース13と、記憶部14と、通信部15と、を備えてもよい。システム制御部11と入出力インタフェース13とは、システムバス12を介して接続されている。
【0042】
システム制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11a、ROM(Read Only Memory)11b、RAM(Random Access Memory)11c等により構成されている。
【0043】
入出力インタフェース13は、記憶部14及び通信部15とシステム制御部11との間のインタフェース処理を行う。
【0044】
記憶部14は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。この記憶部14には、各アンケートページのHTML(HyperText Markup Language)文書が、そのHTML文書のURL(Uniform Resource Locator)に関連付けて記憶されてもよい。アンケートページは、アンケートの画面に相当するウェブページであってもよい。アンケートページのHTML文書は、例えばアンケートID及びアンケート名を含んでもよい。アンケートIDは、アンケートを識別する識別情報である。また、このHTML文書は、アンケートの設問ごとに、設問番号、設問内容を示す文章、及び設問に対する回答形式に応じた情報を含んでもよい。例えば、選択式の設問に対応する情報は、例えばチェックボックス、ラジオボタン、プルダウンメニューをアンケートページに表示させるためのタグ情報と、各選択肢を示す語若しくは文章とを含んでもよい。自由記述形式の設問に対応する情報は、テキストの入力欄をアンケートページに表示させるためのタグ情報を含んでもよい。
【0045】
更に記憶部14には、アンケートDB14a、遷移先DB14b、回答DB14c、広告料請求DB14d等のデータベースが記憶されてもよい。「DB」は、データベースの略語である。これらのデータベースうちの少なくとも一つは、アンケートサーバ1が記憶するのではなく、他の装置に記憶されてもよい。この場合、アンケートサーバ1は、その装置に記憶されたデータベースに、ネットワークを介してアクセスしてもよい。
【0046】
図3は、アンケートサーバ1のデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。アンケートDB14aには、各アンケートに関するアンケート基本情報が記憶されてもよい。アンケート基本情報は、アンケートに関する基本的な情報を含んでもよい。例えば、アンケートDB14aには、アンケート基本情報として、アンケートID、アンケート名、アンケートページURL、配信開始日、回答締切日、遷移先決定設問番号、広告単価、付与ポイント総数等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。アンケートページURLは、アンケートページのHTML文書のURLである。配信開始日は、アンケートの配信が開始される日付を示す。回答締切日は、そのアンケートに対する回答が締め切られる日付を示す。遷移先決定設問番号は、そのアンケートに含まれる設問のうち、ユーザが入力した回答に応じて、アンケートページからのウェブページの遷移先となる宣伝ページが決定される設問を示す。広告単価は、ユーザが回答を入力することで宣伝ページがユーザ端末7へ送信されることに応じて広告主に課金される広告料の金額を示してもよい。広告単価は、例えばプレビュー単価に相当してもよい。付与ポイント総数は、そのアンケートの回答者全員に対して付与される予定のポイントの総数を示す。アンケートサービスの運営者がアンケートDB14aに情報を登録してもよい。なお、遷移先決定設問番号等の遷移先となる宣伝ページを決定するための設問を特定するための情報は、こうしたデータベースに記憶されるのではなく、アンケートページのHTML文書に記述されてもよい。
【0047】
遷移先DB14bには、アンケートページからのウェブページの遷移先となる宣伝ページに関する遷移先情報が、遷移先の宣伝ページを決定するための設問に対する回答ごと若しくは宣伝ページごとに記憶されてもよい。例えば、遷移先DB14bには、遷移先情報として、アンケートID、設問番号、回答選択肢情報、遷移先ページURL、組織ID、及び付与クーポンID等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。アンケートIDは、宣伝ページへ遷移するアンケートページで実施されるアンケートを示す。設問番号は、遷移先のウェブページがその宣伝ページであるか否かが決定される設問を示す。回答選択肢情報は、その宣伝ページにより宣伝される対象に関連する回答を示す。例えば、回答選択肢情報は、回答を示す語若しくは文章であってもよい。或いは、回答選択肢情報は、回答を識別するその他の情報であってもよい。遷移先ページURLは、その宣伝ページのHTML文書のURLである。組織IDは、その宣伝ページにより宣伝される対象に関連する広告主となる組織を識別する識別情報である。付与クーポンIDは、ウェブページがアンケートページからその宣伝ページに遷移したことに応じて、そのアンケートの回答者に対して付与されるクーポンを識別する識別情報である。アンケートサービスの運営者がアンケートDB14aに情報を登録してもよい。ここで、遷移先ページURL及び付与クーポンIDのそれぞれは、運営者が決定してもよいし、広告主が決定してもよい。組織IDは、広告主が決定されたることに応じてアンケートDB14aに登録されてもよい。なお、遷移先ページURL、組織ID、及び付与クーポンIDのうちの少なくとも一つは、遷移先DB14bに記憶されるのではなく、アンケートページのHTML文書に記述されてもよい。全ての情報がHTML文書に記述される場合、記憶部14は、遷移先DB14bを記憶しなくてもよい。
【0048】
図4は、データベースに記憶される情報の設定例を示す。
図4には、アンケートDB14a及び遷移先DB14bが示されている。例えば、12月の旅行に関するアンケートが実施されるとする。このアンケートの実施時期は、例えば9月である。例えば毎月若しくは所定の月に、そのときから数ヶ月後の旅行に関するアンケートが実施されてもよい。このアンケートのアンケートIDは11111111である。このアンケートの設問1は、アンケートの回答者が12月に行きたい旅行先のエリア又は行く予定のエリアを、日本の47都道府県及び「その他」の中から回答者が選択する設問である。設問1は、遷移先となる宣伝ページを決定するための設問である。そのため、アンケートDB14aには、遷移先決定設問番号として1が記憶される。遷移先DB14bには、47都道府県のそれぞれについて遷移先情報が記憶されてもよい。或いは、47都道府県のうちの一部の都道府県についてのみ遷移先情報が記憶されてもよい。「その他」については遷移先情報が記憶されてもよいし、記憶されていなくてもよい。各都道府県の遷移先ページは、例えばその都道府県のキャンペーンであってもよい。キャンペーンページは、その都道府県への旅行を促すウェブページであってもよい。各キャンペーンページは、例えば宿泊施設予約サイトに含まれるウェブページであってもよい。宿泊施設予約サイトは、ユーザによる宿泊施設の予約を可能とするウェブサイトである。各キャンペーンページは、例えばその都道府県にある宿泊施設の一覧を示すウェブページ若しくはその都道府県にある宿泊施設の検索結果を示すウェブページへのリンクを含んでもよい。一覧若しくは検索結果を示すウェブページから回答者が何れかの宿泊施設を選択することで、ユーザ端末7は、選択された宿泊施設に関する情報を示すウェブページを表示してもよい。このウェブページを介して、その宿泊施設の予約が可能であってもよい。なお、回答によっては、他の回答とは異なるウェブサイトのウェブページと関連付けられてもよい。各都道府県の広告主は、その都道府県に関連する組織であってもよい。広告主の例として、その都道府県の地方公共団体、その他の行政機関、観光協会等が挙げられる。回答者に付与されるクーポンは、その都道府県の宿泊クーポンであってもよい。この宿泊クーポンは、回答者が宿泊施設予約サイトでその都道府県にある宿泊施設を予約することを条件に、回答者が宿泊料金を支払うときに、その宿泊料金を割り引くためのクーポンであってもよい。宿泊クーポンの手数料は、その都道府県の広告主が負担することとなってもよい。
図4に示すように、各都道府県の遷移先情報は、回答者選択肢情報、遷移先URL、組織ID、及び付与クーポンIDとして、それぞれその都道府県の名称、その都道府県のキャンペーンページのHTML文書のURL、その都道府県の組織の組織ID、その都道府県の宿泊クーポンのクーポンIDを含んでもよい。なお、一部の都道府県の遷移先情報は、組織ID及び付与クーポンIDの何れも含まなくてもよい。すなわち、広告主が付かない都道府県が存在してもよい。
【0049】
図3に戻り、回答DB14cには、アンケートに対する回答に関する情報が、アンケートと設問と回答者との組み合わせごとに記憶されてもよい。例えば、回答DB14cには、アンケートID、ユーザID、設問番号、回答情報、及び遷移先ページURL等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。アンケートID及び設問番号は、それぞれユーザが回答したアンケート及び設問を示す。ユーザIDは、回答者を示す。回答情報は、その回答者が入力した回答を示す。例えば、回答情報は、回答を示す語若しくは文章であってもよい。或いは、回答情報は、回答を識別するその他の情報であってもよい。遷移先ページURLは、アンケートに回答したユーザのユーザ端末7に表示されるウェブページが、アンケートページから何れかの宣伝ページに遷移した場合に、回答DB14cに記憶されてもよい。遷移先ページURLは、その宣伝ページのHTML文書のURLであってもよい。
【0050】
広告料請求DB14dには、アンケートの実施を通じて広告主に請求される広告料に関する広告料請求情報が、アンケートと広告主との組み合わせごとに記憶されてもよい。例えば、広告料請求DB14dには、広告料請求情報として、アンケートID、組織ID、及び請求額等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。アンケートIDは、広告料が請求されるアンケートを示す。組織IDは、広告料の請求先となる広告主を示す。請求額は、請求される広告料の金額を示す。
【0051】
記憶部14には、更に、オペレーティングシステム、DBMS(Database Management System)、サーバプログラム等の各種プログラムが記憶されてもよい。サーバプログラムは、アンケートサービスに関する各種処理をシステム制御部11に実行させるプログラムであってもよい。サーバプログラムは、例えば、他の装置からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよい。或いは、サーバプログラムは、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
【0052】
通信部15は、例えばネットワークインタフェースカード等により構成されてもよい。通信部15は、ネットワークNWを介して、会員情報管理サーバ2、ポイント管理サーバ3、クーポン管理サーバ4、ウェブサーバ5、広告主端末6、またはユーザ端末7と接続し、接続された装置との通信状態を制御してもよい。
【0053】
[1-3.他のサーバのデータベース]
次に、アンケートサーバ1以外のサーバ装置が記憶するデータベースについて、
図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態に係る幾つかのサーバ装置が保持するデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
【0054】
図5に示すように、会員情報管理サーバ2は、会員DB2aを記憶してもよい。会員DB2aには、インターネット総合サービスの各会員に関する会員情報が記憶されてもよい。例えば、会員DB2aには、会員情報として、ユーザID、パスワード、氏名、性別、生年月日、住所、電子メールアドレス等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。会員情報管理サーバ2は、会員DB2aにアクセするためのAPI(Application Programming Interface)を、アンケートサーバ1等のサーバ装置へ提供してもよい。
【0055】
図5に示すように、ポイント管理サーバ3は、ポイントDB3a等を記憶してもよい。ポイントDB3aには、インターネット総合サービスの各会員が保有するポイントに関する情報が記憶されてもよい。例えば、ポイントDB3aには、ユーザID及び利用可能ポイント数等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。利用可能ポイント数は、ユーザIDにより示されるユーザが現在保有しているポイントの数を示す。
【0056】
図5に示すように、クーポン管理サーバ4は、クーポン基本情報DB4a、クーポン発行情報DB4b、クーポン発行手数料請求DB4c等を記憶してもよい。クーポン基本情報DB4aには、作成された各クーポンに関するクーポン基本情報が記憶されてもよい。例えば、クーポン基本情報DB4aには、クーポン基本情報として、クーポンID、クーポン名、割引対象情報、割引情報、及び発行手数料等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。クーポンIDは、クーポンを識別する識別情報である。割引対象情報は、クーポンの所有者がそのクーポンを利用可能な対象を示す情報であってもよい。例えば、クーポンが、特定のウェブサイトで利用可能である場合、割引対象情報は、そのウェブサイトを識別する情報を含んでもよい。また例えば、クーポンが、特定の店舗で利用可能である場合、割引対象情報は、その施設を識別する情報を含んでもよい。クーポンの利用先は、実店舗であってもよいし、オンライン店舗であってもよい。クーポンを利用可能な店舗がオンライン店舗である場合、割引対象情報は、そのオンライン店舗があるウェブサイトを識別する情報を更に含んでもよい。また例えば、クーポンが、特定の取引対象若しくは特定のカテゴリの取引対象の購入に利用可能である場合、割引対象情報は、その取引対象若しくはカテゴリを識別する情報を含んでもよい。また例えば、クーポンが、特定の地域で提供されるサービスの予約の際に利用可能である場合、割引対象情報は、その地域を識別する情報、その予約を可能とするウェブサイトを識別する情報、及びそのサービスを提供する施設のカテゴリを示す情報等を含んでもよい。割引情報は、そのクーポンの利用によって、ユーザが支払うべき金額から割り引かれる金額を示してもよいし、割引率を示してもよい。発行手数料は、そのクーポンが発行されるごとに、そのクーポンの原資を負担する事業者に請求される手数料の金額を示してもよい。なお、クーポンが発行されるごとに手数料が課金されるのではなく、発行されたクーポンが利用されるごとに手数料が課金されてもよい。
【0057】
クーポン発行情報DB4bには、発行された各クーポンに関するクーポン発行情報が記憶されてもよい。例えば、クーポン発行情報DB4bには、クーポン発行情報として、発行番号、クーポンID、ユーザID、手数料請求先組織ID、利用状況情報、利用取引番号、利用状況情報、利用日、割引額等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。発行番号は、クーポンの発行を識別する識別情報であってもよい。クーポンIDは、発行されたクーポンを示してもよい。ユーザIDは、そのクーポンの発行先のユーザを示してもよい。手数料請求先組織IDは、クーポンの発行による手数料を支払うべき組織を示してもよい。利用状況情報は、発行されたクーポンがユーザにより利用されたか否かを示してもよい。利用日は、発行されたクーポンが利用された場合において、そのクーポンが利用された日付を示してもよい。割引額は、発行されたクーポンが利用された場合において、ユーザによる支払額から実際に割り引かれた金額を示してもよい。
【0058】
クーポン発行手数料請求DB4cには、事業者に対して請求されるクーポンの発行手数料に関するクーポン発行手数料請求情報が、事業者と期間との組み合わせごとに記憶されてもよい。例えば、クーポン発行手数料請求DB4cには、クーポン発行手数料請求情報として、組織ID、発行期間、及び請求額等が、互いに関連付けて記憶されてもよい。組織IDは、発行手数料の請求先となる組織を示してもよい。発行期間は、如何なる期間に発行されたクーポンについて発行手数料が請求されるかを示してもよい。発行期間は、年と月との組み合わせで示されてもよい。請求額は、請求される発行手数料の金額を示してもよい。
【0059】
[1-4.アンケートサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、
図6乃至
図8を参照して、アンケートサーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。
図6は、本実施形態に係るアンケートサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部11は、CPU11aが、サーバプログラムに含まれる各種プログラムコードを読み出し実行することにより、
図6に示すように、アンケート画面情報送信部1101、回答情報受信部1102、宣伝画面識別情報取得部1103、宣伝画面識別情報送信部1104、特典付与部1105、及び課金部1106等として機能してもよい。
【0060】
アンケート画面情報送信部1101は、何れかのユーザ端末7へ、アンケートの画面を示すアンケート画面情報を送信してもよい。アンケートの画面は、例えばウェブページであってもよいし、その他の画面であってもよい。アンケート画面情報は、ユーザ端末7にアンケートの画面を表示させるための情報であってもよい。例えばアンケート画面情報は、アンケートページのHTML文書であってもよい。アンケート画面情報送信部1101は、例えばユーザ端末7からの要求に応じてアンケート画面情報を送信してもよい。ユーザ端末7からの要求は、例えばアンケートを識別する情報を含んでもよい。アンケートを識別する情報は、例えばアンケートページのHTML文書のURLであってもよいし、アンケートIDであってもよい。ユーザ端末7は、アンケートを識別する情報を、例えばアンケートサーバ1、会員情報管理サーバ2、ポイント管理サーバ3、クーポン管理サーバ4、何れかのウェブサーバ5、若しくはその他のサーバ装置から取得してもよい。例えば、アンケートを識別する情報は、何れかのサーバ装置が送信する所定のウェブページ又は電子メールに含まれていてもよい。
【0061】
図7は、アンケートページの一例を示す図である。
図7に示すアンケートページ100は、
図6に示す情報に対応する。すなわち、アンケートページ100は、12月の旅行に関するアンケートのウェブページである。
図7に示すように、アンケートページ100は、アンケート名110、1又は複数の設問領域120、及び送信ボタン130を含んでもよい。アンケート名110は、アンケートの名称を含むとともに、回答者に付与されるポイントの総数を示す語を含んでもよい。各設問領域120は、設問番号、設問内容を示す文章、及び回答を入力するために操作可能な要素を含んでもよい。
図7には、設問領域120として、設問領域120-1、120-2及び120-3が示されている。設問領域120-1、120-2及び120-3は、それぞれ設問1、2及び3に対応する。前述したように、設問1は、アンケートの回答者が12月に行きたい旅行先のエリア又は行く予定のエリアを尋ねる設問である。設問領域120-1は、日本の47都道府県及び「その他」から旅行先のエリアを選択するためのチェックボックスを含む。設問2は、回答者が行きたいエリア又は行く予定のエリアにおいて、その回答者が特に行きたい場所を尋ねる設問である。設問領域120-2は、回答者が行きたい場所をテキストで入力するための入力欄を含む。設問3は、旅行の目的を尋ねる設問である。設問領域120-3は、旅行の目的を、観光、ビジネス、帰省等の中から選択するためのプルダウンメニューを含む。送信ボタン130は、アンケートページに対して入力された回答情報を、ユーザ端末7にアンケートサーバ1へ送信させるためのボタンである。
【0062】
回答情報受信部1102は、アンケート画面情報送信部1101により送信されたアンケート画面情報に基づいてユーザ端末7に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を受信してもよい。例えば、回答情報受信部1102は、
図7に示すアンケートページ100に入力されてユーザ端末7から送信されてきた回答情報を受信してもよい。このとき、回答情報受信部1102は、設問ごとに回答情報を受信してもよい。また、回答情報受信部1102は、回答情報を受信するとともに、そのユーザ端末7から、アンケートページを通じて実施されるアンケートのアンケートIDを受信してもよい。
【0063】
宣伝画面識別情報取得部1103は、アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、その回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶部14から、それら複数の回答のうち、回答情報受信部1102により受信された回答情報により示される回答に対応する回答に関連する対象についての宣伝画面の画面識別情報を取得してもよい。画面識別情報は、例えば宣伝ページのHTML文書のURLであってもよい。遷移先DB14bには、宣伝ページのHTML文書のURLとして、各遷移先ページURLが回答選択肢情報と関連付けて記憶されている。宣伝画面識別情報取得部1103は、遷移先DB14bから、ユーザ端末7から受信された回答情報に対応する回答選択肢情報に関連付けられた遷移先ページURLを取得してもよい。遷移先となる宣伝ページが決定される設問は、アンケートごとに予め定められている。この設問は、アンケートDB14aに記憶されている遷移先決定設問番号により示されている。この設問が、回答者が選択式で回答可能な設問である場合、選択可能な回答は、予め定められた複数の回答に定められている。遷移先DB14bには、それらの回答のそれぞれについて、回答選択肢情報及び遷移先ページURLが記憶されてもよい。或いは、それらの回答のうち、一部の予め定められた回答のそれぞれについて、回答選択肢情報及び遷移先ページURLが記憶されてもよい。すなわち、特定の回答を入力したユーザのユーザ端末7に対しては宣伝ページが送信されないことがあってもよい。宣伝画面識別情報取得部1103は、ユーザ端末7から受信された回答情報と一致する回答選択肢情報に関連付けられた遷移先ページURLを取得してもよい。遷移先となる宣伝ページが決定される設問が自由入力形式である場合も、予め複数の回答が定められてもよい。そして、遷移先DB14bには、それらの回答それぞれについて、回答選択肢情報及び遷移先ページURLが記憶されてもよい。宣伝画面識別情報取得部1103は、ユーザ端末7から受信された回答情報を解析することにより、その回答情報が、遷移先DB14bに記憶された回答選択肢情報の何れに相当するかを判定してもよい。回答情報の解析は、例えば形態素解析及び意味解析を含んでもよい。
図7に示す例では、設問領域120-1に対応する設問1が、遷移先となる宣伝ページを決定するための設問であるとする。この場合、47都道府県の全てについて、遷移先となる宣伝ページが関連付けられていてもよい。或いは、47都道府県のうち、一部の予め定められた複数の都道府県についてのみ、宣伝ページが関連付けられていてもよい。「その他」については、宣伝ページが関連付けられていてもよいし、関連付けられていなくてもよい。
【0064】
宣伝画面識別情報送信部1104は、宣伝画面識別情報取得部1103により取得された画面識別情報を送信することにより、その画面識別情報で識別される宣伝画面をユーザ端末7に表示させてもよい。宣伝画面識別情報送信部1104は、回答情報が受信されることに応じて自動的に画面識別情報を送信してもよい。宣伝画面識別情報送信部1104は、例えば画面識別情報をユーザ端末7へ送信してもよい。例えば、宣伝画面識別情報送信部1104は、HTTP(HyperText Transfer Protocol)リダイレクト等を用いて、宣伝ページのHTML文書のURLを送信してもよい。URLを受信したユーザ端末7は、このURLを含む要求をこのURLに対応するウェブサーバ5へ送信することにより、そのウェブサーバ5から宣伝ページのHTML文書を取得することができる。ユーザ端末7は、このHTML文書を用いて宣伝ページを表示してもよい。或いは、宣伝画面識別情報送信部1104は、宣伝ページのHTML文書のURLを、このURLに対応するウェブサーバ5へ送信することにより、そのウェブサーバ5から宣伝ページのHTML文書を受信して、このHTML文書をユーザ端末7へ転送してもよい。
【0065】
図8は、ウェブページの遷移例を示す図である。
図8に示す遷移例は、
図4に示す情報及び
図7に示すアンケートページ100に対応する。
図8に示すように、アンケートページ100において、ユーザが設問1に対して北海道を選択したとする。この場合、そのユーザのユーザ端末7に表示されるウェブページは、北海道のキャンペーンページ210へ遷移する。また例えば、ユーザが東京を選択したとする。この場合、表示されるウェブページは、東京のキャンペーンページ220へ遷移する。また例えば、ユーザが沖縄を選択したとする。この場合、表示されるウェブページは、沖縄のキャンペーンページ230へ遷移する。
【0066】
遷移先となる宣伝画面を決定するための設問について一の回答のみが選択可能であってもよい。この場合、回答者により選択された回答に応じて遷移先の宣伝画面が一つ決まる。或いは、その設問について2以上の回答の選択が可能であってもよい。この場合、遷移先の宣伝画面が2以上存在することとなる。宣伝画面識別情報送信部1104は、それらの宣伝画面のうち何れの宣伝画面を表示させるかを、回答者ごとにランダムに決定してもよい。
【0067】
特典付与部1105は、回答情報受信部1102により回答情報が受信されることに応じて宣伝画面識別情報送信部1104が画面識別情報を送信することを条件に、アンケートの回答者へ特典を付与してもよい。特典の付与は、リアルタイムで行われてもよい。例えば、特典付与部1105は、宣伝画面識別情報取得部1103により宣伝画面を識別する画面識別情報が取得されたタイミングで特典を付与してもよいし、宣伝画面識別情報送信部1104により画面識別情報が送信されたタイミングで特典を付与してもよい。或いは、特典付与部1105は、バッチで特典を付与してもよい。例えば、特典付与部1105は、アンケートの回答締切日が経過した後や毎日所定の時刻等に、特典を付与してもよい。
【0068】
例えば特典として、ポイントプログラムのポイントを付与する場合、特典付与部1105は、各回答者の利用可能ポイント数を増加させるための処理をポイント管理サーバ3へ要求してもよい。対象のアンケートについて定められた付与ポイント総数に相当するポイントを回答者全員で山分けする場合、特典付与部1105は、回答締切日が経過した後に、各回答者へ付与するポイント数を計算してもよい。予め定められた数のポイントを各回答者に付与する場合、特典付与部1105は、リアルタイムでポイントを付与してもよいし、バッチでポイントを付与してもよい。
【0069】
特典としてクーポンを付与する場合、特典付与部1105は、回答情報受信部1102により受信された回答情報により示される回答に関連する対象について利用可能なクーポンを付与してもよい。特典付与部1105は、クーポン管理サーバ4へ、回答者へクーポンを発行するための処理を要求してもよい。付与されるクーポンは、アンケートサービスの運営者又は広告主により予め指定されていてもよい。そして、指定されたクーポンのクーポンIDが遷移先DB14bに記憶されてもよい。或いは、特典付与部1105が自動的にクーポンを決定してもよい。例えば、特典付与部1105は、遷移先DB14bに記憶された回答選択肢情報により示される回答若しくはアンケートページのHTML文書に記述されている回答と、クーポン基本情報DB4aに記憶されている割引対象情報と、に基づいて、回答に関連する対象について利用可能なクーポンをクーポン基本情報DB4aから検索してもよい。このとき、特典付与部1105は、広告主に関する情報に基づいて、回答に関連する対象について利用可能なクーポンのうち、広告主が提供する取引対象に利用可能なクーポン若しくは広告主に関連する場所で利用可能なクーポンを検索してもよい。
【0070】
図8に示に示す例では、回答者全員にポイントが付与される。従って、北海道を選択した回答者、東京を選択した回答者、及び沖縄を選択した回答者それぞれにポイントが付与される。また、
図4及び
図8に示すように、北海道を選択した回答者に対しては、北海道にある宿泊施設を宿泊施設予約サイトで予約することを条件として宿泊料金を割り引くための宿泊クーポンが付与される。東京を選択した回答者に対しては、東京にある宿泊施設を宿泊施設予約サイトで予約することを条件として宿泊料金を割り引くための宿泊クーポンが付与される。沖縄を選択した回答者に対しては、沖縄にある宿泊施設を宿泊施設予約サイトで予約することを条件として宿泊料金を割り引くための宿泊クーポンが付与される。
【0071】
互いに異なる回答間で、遷移先となる宣伝ページは互いに同一となる一方で、回答者に付与されるクーポンは互いに異なるように、アンケート画面情報送信部1101、宣伝画面識別情報取得部1103、特典付与部1105及びデータベースのうち少なくとも一つが構成されてもよい。例えば、アンケートサーバ1が、
図7に示すアンケートページ100の設問1で回答者が選択した都道府県のキャンペーンページをユーザ端末7に表示させる一方で、その都道府県内で回答者が行きたい市区町村の宿泊施設について利用可能な宿泊クーポンを付与するとする。この場合、例えば、アンケートページ100に加えて、各都道府県について、回答者が行きたい市区町村又は行く予定の市区町村を選択するためのアンケートページが用意されてもよい。アンケートページ100が表示された後、回答者が選択した都道府県に対応するアンケートページが表示されるように、アンケート画面情報送信部1101が機能するか、若しくはアンケートページのHTML文書が構成されていてもよい。アンケートDB14aに記憶される遷移先決定設問番号は、市区町村を選択するための設問を示す設問番号に設定されてもよい。遷移先DB14bには、各市区町村について、その市区町村を示す回答選択肢情報に関連付けて、その市区町村を含む都道府県の宣伝ページを示す遷移先URL、その都道府県の広告主を示す組織ID、及びその市区町村の宿泊クーポンのクーポンIDが記憶されてもよい。或いは、アンケートDB14aには、遷移先決定設問番号に加えて、市区町村を選択するための設問の番号が記憶されてもよい。遷移先DB14bに記憶される各都道府県の遷移先情報は、遷移先URLとして、その当道府県のキャンペーンページのHTML文書のURLを含む一方で、付与クーポンIDは含まなくてもよい。また、遷移先DB14bに記憶される各市区町村の遷移先情報は、その市区町村で利用可能な宿泊クーポンのクーポンIDを含む一方で、遷移先URLは含まなくてもよい。
【0072】
課金部1106は、回答情報受信部1102により回答情報が受信されることに応じて宣伝画面識別情報送信部1104が画面識別情報を送信する場合、その宣伝画面で宣伝される対象に関連する広告主に、広告料を課金してもよい。この広告料は、宣伝画面を表示することに対する料金であってもよい。課金部1106は、例えばリアルタイムで課金を行ってもよいし、バッチで課金を行ってもよい。なお、クーポンを付与するためのクーポン発行手数料若しくはクーポン利用手数料の広告主への課金は、クーポン管理サーバ4が実行してもよいし、アンケートサーバ1が実行してもよい。
【0073】
[1-5.情報通信システムの動作]
次に、情報通信システムSの動作について、
図9及び
図10を参照して説明する。アンケートサーバ1のシステム制御部11は、サーバプログラムに含まれるプログラムコードに従って、
図9及び
図10に示す処理を実行してもよい。これらの図に示す処理は例示であり、目的が達成されるのであれば、如何なる処理が実行されてもよい。処理の順序は、これらの図に示される順序に限定されない。また、これらの図に示されるステップのうち少なくとも一のステップは実行されなくてもよい。
【0074】
図9は、本実施形態に係る情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。
図9に示すように、何れかのウェブサーバ5が、インターネット総合サービスに含まれるサービスのうち、そのウェブサーバ5が対応するサービスに関するメールマガジンを、そのサービスの会員宛に送信する(ステップS1)。このメールマガジンの本文は、アンケートページのHTML文書のURLを含む。そのサービスの会員全員にメールマガジンが送信されてもよいし、所定の条件を満たす会員にメールマガジンが送信されてもよい。
【0075】
ユーザは、ユーザ端末7を操作することによりメールマガジンを受信して、そのメールマガジンを表示させる。メールマガジンを読んだユーザのうち何れかのユーザは、そのメールマガジンに含まれる前述のURLを選択する(ステップS2)。ユーザ端末7は、URLの選択を検出することに応じて、アンケートサーバ1へアンケートページ要求を送信する(ステップS3)。アンケートページ要求は、アンケートページのHTML文書の要求を示す。アンケートページ要求は、選択されたURLを含む。アンケートサーバ1のアンケート画面情報送信部1101は、アンケートページ要求に含まれるURLに関連付けられたアンケートページのHTML文書を記憶部14から取得して、このHTML文書をユーザ端末7へ送信する(ステップS4)。ユーザ端末7は、アンケートページ1から受信したHTML文書に基づいて、アンケートページを表示する(ステップS5)。
【0076】
ユーザは、表示されたアンケートページに回答を入力して、送信ボタンを選択する(ステップS6)。ユーザ端末7は、送信ボタンの選択を検出することに応じて、設問ごとの回答を示す回答情報を、アンケートIDとともにアンケートサーバ1へ送信する(ステップS7)。回答情報を受信したアンケートサーバ1は、遷移先URL取得処理を実行する(ステップS8)。なお、アンケートサーバ1は、必要に応じて、遷移先URL取得処理の前にログイン処理を実行してもよい。ログイン処理において、アンケートサーバ1は、ユーザ端末7へ、ユーザID及びパスワードを入力するためのウェブページをユーザ端末7へ送信してもよい。これにより、アンケートサーバ1は、ユーザ端末7からユーザID及びパスワードを取得してもよい。アンケートサーバ1は、ユーザ端末7からのユーザID及びパスワードと、会員DB2aに記憶されているユーザID及びパスワードと、に基づいて、ユーザの認証を実行してもよい。認証が成功した場合、アンケートサーバ1は、ユーザによるログインを許可して、遷移先URL取得処理を実行してもよい。
【0077】
図10は、本実施形態に係るアンケートサーバ1のシステム制御部11により実行される遷移先URL取得処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、回答情報受信部1102は、ユーザ端末7から受信された回答情報を記憶部14に記憶させる(ステップS101)。例えば、回答情報受信部1102は、設問ごとに、設問番号並びにユーザ端末7から受信されたユーザID及びアンケートIDに関連付けて、回答情報を回答DB14cに記憶させてもよい。次いで、宣伝画面識別情報取得部1103は、ユーザ端末7から受信されたアンケートIDに関連付けられた遷移先決定設問番号を、アンケートDB14aから取得する(ステップS102)。次いで、宣伝画面識別情報取得部1103は、ユーザ端末7から受信された回答情報の中から、遷移先決定設問番号により示される設問に対応する回答情報を特定する(ステップS103)。次いで、宣伝画面識別情報取得部1103は、ユーザ端末7から受信されたアンケートIDと遷移先決定設問番号と特定された回答情報との組み合わせと合致するアンケートIDと設問番号と回答選択肢情報との組み合わせを、遷移先DB14bから検索する(ステップS104)。次いで、宣伝画面識別情報取得部1103は、検索された組み合わせに関連付けられた遷移先URL、組織ID及びクーポンIDを、遷移先DB14bから取得する(ステップS105)。
【0078】
次いで、課金部1106は、広告主への課金処理を実行する(ステップS106)。例えば、課金部1106は、ユーザ端末7から受信されたアンケートIDに関連付けられた広告単価を、アンケートDB14aから取得してもよい。課金部1106は、アンケートIDと取得された組織IDとに関連付けて広告料請求DB14dに記憶されている請求額に広告単価を加算することにより、この請求額を更新してもよい。
【0079】
次いで、付与部1105は、クーポン付与処理を実行する(ステップS107)。例えば、付与部1105は、クーポン管理サーバ4へ、クーポン発行要求を示してもよい。クーポン発行要求は、ユーザに対するクーポンの発行の要求を示す。クーポン発行要求は、例えば遷移先DB14bから取得された付与クーポンID及び組織ID、並びにユーザ端末7から受信されたユーザIDを含んでもよい。クーポン管理サーバ4は、クーポン発行要求に基づいて、クーポン発行情報を生成してもよい。例えば、クーポン管理サーバ4は、クーポン発行要求に含まれる付与クーポンIDが、クーポン基本情報DB4aに記憶されている何れかのクーポンIDに一致することに応じて、クーポン発行情報を生成してもよい。クーポン管理サーバ4は、クーポン発行情報に含まれるクーポンID、ユーザID及び手数料請求先組織IDを、それぞれクーポン発行要求に含まれる付与クーポンID、ユーザID及び組織IDに設定してもよい。クーポン管理サーバ4は、生成されたクーポン発行情報をクーポン発行情報DB4bに記憶させてもよい。また、クーポン管理サーバ4は、クーポン発行手数料を課金してもよい。例えば、クーポン管理サーバ4は、クーポン発行要求に含まれる組織IDと当月を示す発行期間との組み合わせに関連付けてクーポン発行手数料請求DB4cに記憶されている請求額に、クーポン基本情報DB4aに記憶されている発行手数料を加算してもよい。
【0080】
クーポン付与処理の後、遷移先URL取得処理は終了する。
図9に戻り、遷移先URL取得処理の後、宣伝画面識別情報送信部1104は、遷移先URL取得処理で取得された遷移先URLをユーザ端末7へ送信する(ステップS9)。このとき、宣伝画面識別情報送信部1104は、遷移先URLを、アンケートID、ユーザID及び遷移先決定設問番号に関連付けて、回答DB14cに記憶させてもよい。遷移先URLを受信したユーザ端末7は、遷移先URLに対応するウェブサーバ5へ宣伝ページ要求を自動的に送信する(ステップS10)。宣伝ページ要求は、宣伝ページのHTML文書の要求を示す。宣伝ページ要求は、そのユーザのユーザID及び遷移先URLを含んでもよい。ウェブサーバ5は、宣伝ページ要求に含まれる遷移先URLに関連付けられた宣伝ページのHTML文書をユーザ端末7へ送信する(ステップS11)。ユーザ端末7は、受信されたHTML文書に基づいて、宣伝ページを表示する(ステップS12)。
【0081】
なお、クーポン管理サーバ4又はウェブサーバ5は、ユーザが現在保有しているクーポンに関するクーポン情報をユーザ端末7が表示するように制御してもよい。例えば、宣伝ページのHTML文書はクーポン管理サーバ4へクーポン情報要求を送信するためのタグ情報又はスクリプトを含んでもよい。ユーザ端末7は、宣伝ページのHTML文書に基づいて、クーポン情報要求を送信してもよい。クーポン情報要求は、クーポン情報の要求を示す。クーポン情報要求は、クーポンの検索条件を含んでもよい。この検索条件は、ユーザIDと、インターネット総合サービスに含まれるサービスのうち、そのウェブサーバ5が対応するサービスを識別する情報とを含んでもよい。クーポン管理サーバ4は、クーポン発行情報DB4bから、検索条件に含まれるユーザIDと一致するユーザIDを含むクーポン発行情報を検索してもよい。クーポン管理サーバ4は、検索されたクーポン発行情報に含まれるクーポンIDと、検索条件に含まれるサービスの識別情報と、クーポン基本情報DB4aに記憶された割引対象情報とに基づいて、ユーザが有するクーポンのうち、そのウェブサーバが対応するサービスで利用可能なクーポンを検索してもよい。クーポン管理サーバ4は、該当するクーポンのクーポン基本情報に基づいて、クーポン情報を表示するための情報を、ユーザ端末7へ送信してもよい。クーポン情報は、例えばクーポン名、割引対象情報、割引情報等を含んでもよい。ユーザ端末7は、クーポン管理サーバ4から受信した情報に基づいて、宣伝ページ内にクーポン情報を表示し、または宣伝ページにオーバーレイする態様でクーポン情報を送信してもよい。アンケートサーバ1、クーポン管理サーバ4又はウェブサーバ5は、電子メール若しくはその他の手段で、クーポンが付与されたことを回答者へ通知してもよい。
【0082】
アンケートの回答締切日の後、アンケートサーバ1の付与部1105は、ポイント付与処理を実行する(ステップS13)。例えば、付与部1105は、アンケートDB14aから、該当するアンケートのアンケートIDに関連付けられた遷移先決定設問番号及び付与ポイント総数を取得してもよい。付与部1105は、回答DB14cに記憶されているユーザIDのうち、そのアンケートのアンケートIDと取得された遷移先決定設問番号と何れかの遷移先URLとの組み合わせに関連付けられたユーザIDを検索してもよい。付与部1105は、検索されたユーザIDに基づいて、そのアンケートの回答者数を計算してもよい。付与部1105は、付与ポイント総数を回答者数で除算することにより、各回答者へ付与するポイント数を計算してもよい。付与部1105は、各回答者について、ポイント管理サーバ3へポイント増加要求を送信してもよい。ポイント増加要求は、利用可能ポイント数の増加の要求を示す。ポイント更新要求は、回答者のユーザID及び付与されるポイント数を含んでもよい。ポイント管理サーバ3は、回答者のユーザIDに関連付けてポイントDB3aに記憶されている利用可能ポイント数に、付与されるポイント数を加算してもよい。
【0083】
以上説明したように、本実施形態によれば、アンケートサーバ1が、アンケートに対して入力された回答を示す回答情報をユーザ端末7から受信してもよい。また、アンケートサーバ1が、遷移先DB14bから、複数の回答のうち、受信された回答情報により示される回答に対応する回答に関連する対象についての宣伝ページの遷移先URLを取得してもよい。また、アンケートサーバ1が、取得された遷移先URLを送信することにより、その遷移先URLで識別される宣伝ページをユーザ端末7に表示させてもよい。この場合、アンケートの回答者のユーザ端末7は、送信された遷移先URLで識別される宣伝ページを表示する。ユーザ端末7により表示された宣伝ページにより宣伝される対象は、回答者により入力された回答に関連する対象である。そのため、宣伝ページで宣伝される対象に回答者が興味を持つ可能性が高い。従って、アンケートを通じて効果的に宣伝を行うことができる。
【0084】
ここで、アンケートサーバ1が、回答情報が受信されることに応じて遷移先URLを送信することを条件に、回答者へ特典を付与してもよい。この場合、アンケートに回答して宣伝ページを見る回答者に特典が付与されるので、アンケートへの回答をユーザに促すことができる。
【0085】
ここで、アンケートサーバ1は、特典としてポイントを付与してもよい。この場合、ポイントが欲しいユーザに対してアンケートへの回答を促すことできる。
【0086】
アンケートサーバ1は、受信された回答情報により示される回答に関連する対象について利用可能なクーポンを付与してもよい。この場合、付与されるクーポンは、ユーザ端末7に表示される宣伝ページで宣伝される対象について回答者が利用可能なクーポンである。この対象は、回答者が入力した回答に関連する。そのため、宣伝効果を更に高めることができる。
【0087】
[2.第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。以下に説明する点を除き、第2実施形態は第1実施形態と同一であってもよい。本実施形態においては、一の回答に対して複数の広告主が関連付けられる場合がある。また、アンケートについて、広告主がその広告主に関連する情報を設定するための画面が提供される。
【0088】
[2-1.アンケートサーバのデータベース]
先ず、
図11及び
図12を参照して、アンケートサーバ1に記憶されるデータベースについて説明する。
図11は、アンケートサーバ1のデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
図11において、
図3と同一の要素については同一の符号が付されている。
図11には、アンケートDB14a及び遷移先DB14bが示されている。回答DB14c及び広告料請求DB14dに記憶される情報は、
図3に示される情報と同一であってもよい。
【0089】
図11により示されるアンケートDB14aが、
図3により示されるアンケートDB14aと異なる点は、
図11により示されるアンケートDB14aは、広告単価を含まない点である。
【0090】
図11により示される遷移先DB14bが、
図3により示される遷移先DB14bと異なる点は、
図11により示される遷移先DB14bは、入札額を含む点である。入札額は、遷移先URLにより示される宣伝ページが表示されることに応じて、組織IDにより示される広告主が支払う広告単価に相当してもよい。或いは、入札額は、付与クーポンIDにより示されるクーポンが付与されることに応じて、組織IDにより示される広告主が支払う広告単価に相当してもよい。本実施形態においては、各広告主から提供された情報に基づいて、アンケートサービスの運営者が遷移先情報を設定してもよい。或いは、アンケートサーバ1が、遷移先情報を設定するための画面を広告主に提供してもよい。
【0091】
本実施形態においては、アンケートについて予め定められた複数の回答のうち少なくとも一の回答についての宣伝画面は、第1宣伝画面及び第2宣伝画面を含んでもよい。第1宣伝画面は、その回答に関連する第1対象であって、第1広告主に関連する第1対象を宣伝する画面である。第2宣伝画面は、その回答に関連する第2対象であって、第1広告主とは異なる第2広告主に関連する第2対象を宣伝する画面である。ここで、第1宣伝画面と第2宣伝画面とは互いに異なっていてもよい。その一方で、第1対象と第2対象とは互いに異なってもよいし同一であってもよい。例えば、第1広告主及び第2広告主が、宣伝される対象として互いに同一の取引対象をそれぞれ別々に提供する場合が考えられる。遷移先DB14bは、その回答について、第1広告主が負担する入札額と第2広告主が負担する入札額とを記憶してもよい。また、遷移先DB14bは、その回答について、第1宣伝画面及び第2宣伝画面それぞれの遷移先URLを記憶してもよい。
【0092】
アンケートについて予め定められた複数の回答のうち少なくとも一の回答についてのクーポンは、第1クーポン及び第2クーポンを含んでもよい。第1クーポンは、その回答に関連する第1対象であって、第1広告主に関連する第1対象について利用可能なクーポンであってもよい。第2クーポンは、その回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象について利用可能なクーポンであってもよい。ここで、第1クーポンと第2クーポンとは互いに異なっていてもよい。その一方で、第1対象と第2対象とは互いに異なってもよいし同一であってもよい。遷移先DB14bは、その回答について、第1広告主が負担する入札額と第2広告主が負担する入札額とを記憶してもよい。また、遷移先DB14bは、その回答について、第1クーポン及び第2クーポンそれぞれのクーポンIDを記憶してもよい。
【0093】
図12は、データベースに記憶される情報の設定例を示す。
図12には、アンケートDB14a及び遷移先DB14bが示されている。例えば、美白に関するアンケートが実施されるとする。このアンケートのアンケートIDは、22222222である。このアンケートの設問1は、回答者が現在使用している商品とは別の商品を試したい美白商品の種類を回答者が選択するための設問である。選択可能な回答は、化粧水、美容液、乳液等を含む。設問1は、遷移先となる宣伝ページを決定するための設問に定められている。従って、遷移先決定設問番号は1に設定されている。例えば、それぞれ化粧品を製造販売するA社及びB社が存在するとする。遷移先DB14bには、A社及びB社それぞれについて遷移先情報が記憶されている。
図12に示すように、A社の遷移先情報に含まれるアンケートIDと設問番号と回答選択肢情報との組み合わせと、B社の遷移先情報に含まれるアンケートIDと設問番号と回答選択肢情報との組み合わせとは、同一である。具体的に、アンケートID、設問番号及び回答選択肢情報は、それぞれ22222222、1、及び「美容液」に設定されている。A社の遷移先情報は、A社の美容液の特集ページを示す遷移先URL、A社を示す組織ID、150円を示す入札額、及びA社の美容液のクーポンを示すクーポンIDを含む。B社の遷移先情報は、B社の美容液の特集ページを示す遷移先URL、B社を示す組織ID、50円を示す入札額、及びB社の美容液のクーポンを示すクーポンIDを含む。各特集ページは、その特集ページに対応する企業の美容液を宣伝するためのウェブページであってもよい。これらのウェブページは、例えばインターネット総合サービスに含まれるオンラインショッピングモールのウェブページであってもよい。オンラインショッピングモールは、電子商取引にてユーザによる商品の購入を可能とするウェブサイトであってもよい。オンラインショッピングモールは、それぞれ商品を販売する複数のオンライン店舗を含んでもよい。各特集ページは、例えば対応する企業の美容液を販売するオンライン店舗をオンラインショッピングモールで検索するための要素、若しくは、その美容液を販売するオンライン店舗のウェブページへのリンクを含んでもよい。各企業の美容液のクーポンは、回答者が、オンラインショッピングモールでその企業の美容液を購入することを条件に、その美容液の購入代金を割り引くためのクーポンであってもよい。
【0094】
[2-2.アンケートサーバのシステム制御部の機能概要]
次に、
図13乃至
図16を参照して、アンケートサーバ1のシステム制御部11の機能概要について説明する。
図13は、本実施形態に係るアンケートサーバ1のシステム制御部11の機能ブロックの一例を示す図である。
図13において、
図6と同一の要素については同一の符号が付されている。
図13が
図6と異なる点は、
図13に示すように、システム制御部11が、更に受付画面情報送信部1107、受付情報受信部1108、及び受付情報記憶制御部1109として機能する点である。
【0095】
受付画面情報送信部1107は、広告主端末6へ、アンケートについて予め定められた複数の回答のうち何れかの回答の選択と、広告主端末6を利用する広告主が負担する広入札単価と、を受け付ける受付画面を示す受付画面情報を送信してもよい。受付画面は、例えばウェブページであってもよいし、その他の画面であってもよい。受付画面で受け付けられる広告料の額は、入札額であってもよい。受付画面は、広告主により定められた遷移先URLの入力を更に受け付ける画面であってもよい。また、受付画面は、回答者に付与されるクーポンの指定を更に受け付ける画面であってもよい。受付画面情報は、広告主端末6に受付画面を表示させるための情報であってもよい。例えば受付画面情報は、情報設定ページのHTML文書であってもよい。情報設定ページは、広告主からの情報を受け付けるウェブページであってもよい。受付画面情報送信部1107は、例えば広告主端末6からの要求に応じて受付画面情報を送信してもよい。
【0096】
受付画面情報送信部1107は、アンケートDB14a及びアンケートページのHTML文書に基づいて、受付画面情報を生成してもよい。例えば、受付画面情報送信部1107は、アンケート名及び遷移先となる宣伝ページを決定するための設問の各回答に基づいて、広告主がアンケート及び回答を選択可能なように、受付画面情報を生成してもよい。
【0097】
図14は、情報設定ページの一例を示す図である。
図14に示すように、情報設定ページ300は、アンケート選択要素310、設問表示領域320、回答選択要素330、遷移先URL入力欄340、入札単価入力欄350、クーポン選択ボタン360、クーポン表示欄370、登録ボタン380等を含んでもよい。アンケート選択要素310は、まだ配信されていないアンケートのうち、広告主が広告料を支払うアンケートを選択するために操作可能な要素であってもよい。アンケート選択要素310の例として、プルダウンメニュー、ラジオボタン群等が挙げられる。設問表示領域320には、アンケート選択要素310を用いて選択されたアンケートにおいて、遷移先となる宣伝ページを決定するための設問の内容を示す文章が表示されてもよい。回答選択要素330は、アンケート選択要素310を用いて選択されたアンケートにおいて、遷移先となる宣伝ページを決定するための設問に対する複数の回答の中から何れかの回答を選択するために操作可能な要素であってもよい。回答選択要素330の例として、プルダウンメニュー、ラジオボタン群等が挙げられる。遷移先URL入力欄340は、遷移先URLが入力される入力領域である。入札単価入力欄350は、入札単価が入力される入力欄である。クーポン選択ボタン360は、回答者に付与されるクーポンを選択するために操作可能な要素である。例えば、広告主がクーポン選択ボタン360を操作すると、広告主端末6は、情報設定ページにオーバーレイする態様で検索ウインドウを表示してもよい。検索ウインドウは、クーポンの検索条件を入力するための要素を含んでもよい。広告主が検索条件を入力すると、広告主端末6は、その検索条件を含むクーポン検索要求をクーポン管理サーバ4へ送信してもよい。クーポン管理サーバ4は、クーポン基本情報DB4aに記憶された割引対象情報に基づいて、検索条件を満たすクーポンを検索してもよい。クーポン管理サーバ4は、検索された各クーポンのクーポンID及びクーポン名を、広告主端末6に送信してもよい。広告主端末6は、検索されたクーポンの一覧を検索画面に表示してもよい。クーポンの一覧の中から、回答者に付与されるクーポンが選択可能であってもよい。クーポン表示欄370には、広告主により選択されたクーポンの名称が表示される。登録ボタン380は、情報設定ページ300に入力された情報をアンケートサーバ1へ送信するために操作可能な要素であってもよい。
【0098】
受付情報受信部1108は、受付画面情報送信部1107により送信された受付画面情報に基づいて受付画面を表示した広告主端末6から、アンケートについて予め定められた複数の回答のうち選択された回答を示す回答選択肢情報及び受け付けられた入札単価と受信してもよい。また、受付情報受信部1108は、受け付けられた遷移先URLを広告主端末6から更に受信してもよい。例えば、受付情報受信部1108は、情報設定画面300に入力された情報を受信してもよい。
【0099】
受付情報記憶制御部1109は、受付情報受信部1108により受信された情報を記憶部14に記憶させてもよい。例えば、受付情報記憶制御部1109は、遷移先DB14bに遷移先情報を記憶させてもよい。このとき、受付情報記憶制御部1109は、遷移先URLを回答選択肢情報に関連付けて遷移先DB14bに記憶させてもよい。また、受付情報記憶制御部1109は、入札額を回答選択肢情報に関連付けて遷移先DB14bに記憶させてもよい。
【0100】
宣伝画面識別情報送信部1104は、ユーザ端末7から受信された回答情報により示される回答が、アンケートについて予め定められた複数の回答のうち、第1宣伝画面及び第2宣伝画面に関連付けられた回答に対応する場合、遷移先DB14bに記憶された第1広告主及び第2広告主それぞれの入札額に基づいて、第1宣伝画面及び第2宣伝画面のうち何れの画面識別情報をユーザ端末7へ送信するかを決定してもよい。例えばリアルタイム入札に類似する方法が用いられてもよい。例えば、宣伝画面識別情報送信部1104は、より入札額が高い方の広告主の宣伝画面の宣伝画面識別情報を常に送信してもよい。或いは、宣伝画面識別情報送信部1104は、第1広告主の入札額と第2広告主の入札額との比に応じたそれぞれの頻度で、第1宣伝画面及び第2宣伝画面それぞれの宣伝画面識別情報が送信されるように、送信される宣伝画面識別情報を決定してもよい。例えば、宣伝画面識別情報送信部1104は、それらの入札額の合計に対する第1広告主の入札額の割合に応じた頻度で、第1宣伝画面の宣伝画面識別情報を送信してもよい。また、宣伝画面識別情報送信部1104は、それらの入札額の合計に対する第2広告主の入札額の割合に応じた頻度で、第2宣伝画面の宣伝画面識別情報を送信してもよい。宣伝画面識別情報送信部1104は、例えば第1広告主の入札額の割合に相当する確率で第1宣伝画面の宣伝画面識別情が送信され、第2広告主の入札額の割合に相当する確率で第2宣伝画面の宣伝画面識別情が送信されるように、宣伝画面識別情報送信部1104は、何れの宣伝画面識別情を送信するかを毎回ランダムに決定してもよい。或いは、宣伝画面識別情報送信部1104は、第1宣伝画面の宣伝画面識別情の送信頻度と第2宣伝画面の宣伝画面識別情の送信頻度との比が、第1広告主の入札額と第2広告主の入札額との比に対応するように、宣伝画面識別情の送信回数及び送信順序を決定してもよい。そして、宣伝画面識別情報送信部1104は、その送信順序に従って宣伝画面識別情を送信してもよい。
【0101】
特典付与部1105は、ユーザ端末7から受信された回答情報により示される回答が、アンケートについて予め定められた複数の回答のうち、第1クーポン及び第2クーポンに関連付けられた回答に対応する場合、遷移先DB14bに記憶された第1広告主及び第2広告主それぞれの入札額に基づいて、第1クーポン及び第2クーポンのうち何れのクーポンを付与するかを決定してもよい。付与されるクーポンの決定方法は、第1宣伝画面及び第2宣伝画面のうち何れの宣伝画面識別情報を送信するかを宣伝画面識別情報送信部1104が決定する方法と同様であってもよい。ここで、宣伝画面識別情報送信部1104が、第1宣伝画面の宣伝画面識別情を送信することを決定した場合、特典付与部1105は、第1クーポンを付与してもよい。宣伝画面識別情報送信部1104が、第2宣伝画面の宣伝画面識別情を送信することを決定した場合、特典付与部1105は、第2クーポンを付与してもよい。
【0102】
図15は、アンケートページの一例を示す図である。
図15により示されるアンケートページ400は、
図12に示す情報に対応する。すなわち、アンケートページ100は、美白に関するアンケートのウェブページである。
図15に示すように、アンケートページ400は、アンケート名410、設問領域420-1及び420-2、及び送信ボタン430を含んでもよい。設問領域420-1及び420-2のそれぞれは、設問番号、設問内容を示す文章、及び回答を入力するために操作可能な要素を含んでもよい。設問領域420-1及び420-2は、それぞれ設問1及び2に対応する。設問1は、回答者が現在使用している商品とは別の商品を試したい美白商品の種類を回答者が選択するための設問である。設問2は、美白に関して回答者が悩んでいることを回答者が入力するための設問である。送信ボタン430は、アンケートページに対して入力された回答情報を、ユーザ端末7にアンケートサーバ1へ送信させるためのボタンである。
【0103】
図16は、ウェブページの遷移例を示す図である。
図16に示す遷移例は、
図12に示す情報及び
図15に示すアンケートページ400に対応する。
図16に示すように、アンケートページ400において、ユーザが設問1に対して美容液を選択したとする。A社の入札額は150円であり、B社の入札額は50円である。この場合、
図16に示すように、そのユーザのユーザ端末7には、75パーセントの確率でA社の美容液の特集ページ510が表示される。従って、基本的に4回のうち3回の頻度で、美容液の特集ページ510が表示される。一方、25パーセントの確率でB社の特集ページ520が表示される。従って、基本的に4回のうち1回の頻度で、特集ページ520が表示される。特典付与部1105は、美容液を示す回答情報を受信するごとに、それらの確率に基づいて、ユーザ端末7へ送信する遷移先URLを決定してもよい。或いは、特典付与部1105は、1番目、2番目及び3番目にそれぞれ美容液を選択した回答者に対しては、A社の美容液の特集ページ510のHTML文書のURLを送信してもよい。そして、特典付与部1105は、4番目に美容液を選択した回答者に対しては、B社の美容液の特集ページ520のHTML文書のURLを送信してもよい。付与部1105は、A社の美容液の特集ページ510のHTML文書のURLが送信された場合、A社の美容液のクーポンを付与してもよい。一方、付与部1105は、B社の美容液の特集ページ510のHTML文書のURLが送信された場合、B社の美容液のクーポンを付与してもよい。課金部1106は、A社の美容液の特集ページ510のHTML文書のURLが送信されるごとに、またはA社の美容液のクーポンが付与されるごとに、A社に150円相当の広告料を課金してもよい。一方、課金部1106は、B社の美容液の特集ページ520のHTML文書のURLが送信されるごとに、またはB社の美容液のクーポンが付与されるごとに、B社に50円相当の広告料を課金してもよい。
【0104】
なお、回答者に付与されるクーポンは各広告主により指定可能である一方で、遷移先となる宣伝ページは回答ごとに予め定められていてもよい。例えば、
図16に示す例において、宣伝画面識別情報送信部1104は、美容液が選択されたことに応じて、特集ページ510又は520を送信するのではなく、美容液を特集するウェブページであって、特定の製造元の美容液に特化されていないウェブページのHTML文書のURLを常に送信してもよい。このウェブページの送信の実現方法の一例として、遷移先DB14bに記憶されるA社及びB社それぞれの遷移先情報に含まれる遷移先URLを、互いに同一のURLに設定することが挙げられる。
【0105】
[2-3.情報通信システムの動作]
次に、情報通信システムSの動作について、
図17及び
図18を参照して説明する。
図17は、本実施形態に係る情報通信システムSの処理例を示すシーケンス図である。
図17に示すように、広告主端末6は、広告主による操作に基づいて、アンケートサーバ1へ情報設定ページ要求を送信する(ステップS201)。情報設定ページ要求は、情報設定ページ300のHTML文書の要求を示す。情報設定ページ要求を受信したアンケートサーバ1の受付画面情報送信部1107は、情報設定ページ生成処理を実行する(ステップS202)。例えば、受付画面情報送信部1107は、記憶部14から、情報設定ページ300のHTML文書のテンプレートを取得してもよい。受付画面情報送信部1107は、アンケートDB14aに記憶されたアンケート基本情報のうち、明日以降の日付を示す配信開始日を含むアンケート基本情報から、アンケートID、アンケート名、アンケートページURL、遷移先決定設問番号を取得してもよい。受付画面情報送信部1107は、HTML文書に、アンケートID及びアンケート名を追加することで、アンケート選択要素310を操作することによるアンケートの選択を可能としてもよい。また、受付画面情報送信部1107は、アンケートページURL及び遷移先決定設問番号に基づいて、アンケートページのHTML文書から、遷移先の宣伝ページを決定するための設問の文書を取得してもよい。受付画面情報送信部1107は、各文章をアンケートID及び遷移先決定設問番号と関連付けてHTML文書に追加することで、アンケートの選択に応じて設問表示領域320に設問が表示されるようにしてもよい。また、受付画面情報送信部1107は、各アンケートについて、アンケートID及び遷移先決定設問番号に基づいて、アンケートページのHTML文書から、回答選択肢情報を取得してもよい。受付画面情報送信部1107は、回答選択肢情報を、アンケートID及び遷移先決定設問番号に関連付けて、情報設定ページ300のHTML文書に追加することで、回答選択要素330の操作に応じた回答の選択を可能としてもよい。受付画面情報送信部1107は、生成された情報設定ページ300のHTML文書を、広告主端末6へ送信する(ステップS203)。
【0106】
広告主端末6は、アンケートサーバ1から受信されたHTML文書に基づいて、情報設定ページ300を表示する(ステップS204)。広告主は、情報設定ページ300に対して、アンケート、回答、選択先URL、入札単価、及び付与するクーポンを入力若しくは選択して、登録ボタン380を操作する(ステップS205)。登録ボタン380の操作を検出した広告主端末6は、選択されたアンケートのアンケートID、そのアンケートに対応する遷移先決定設問番号、選択された回答を示す回答選択肢情報、選択先URL、入札単価、選択されたクーポンのクーポンID、及びその広告主を示す組織IDを含む遷移先情報を、アンケートサーバ1へ送信する(ステップS206)。アンケートサーバ1の受付情報記憶制御部1109は、広告主端末6から受信された遷移先情報を、遷移先DB14bに記憶させる。
【0107】
図18は、本実施形態に係るアンケートサーバ1のシステム制御部11により実行される遷移先URL取得処理の一例を示すフローチャートである。
図18において、
図10と同一の処理につては同一の符号が付されている。
【0108】
図18に示すように、
図10と同様に先ずステップS101~S104が実行される。宣伝画面識別情報送信部1104は、S104による遷移先情報の検索の結果、該当する遷移先情報が2以上あるか否かを判定する(ステップS401)。該当する遷移先情報が一つのみ存在する場合(ステップS401:YES)、宣伝画面識別情報送信部1104は、その遷移先情報から、遷移先ページURL、組織ID、クーポンID、及び入札単価を取得する(ステップS402)。次いで、課金部1106は、広告主への課金処理を実行する(ステップS403)。例えば、課金部1106は、アンケートIDと取得された組織IDとに関連付けて広告料請求DB14dに記憶されている請求額に入札単価を加算することにより、この請求額を更新してもよい。次いで、付与部1105は、クーポン付与処理を実効して(ステップS107)、遷移先URL取得処理は終了する。
【0109】
該当する遷移先情報が2以上ある場合(ステップS401:NO)、宣伝画面識別情報送信部1104は、それらの遷移先情報のそれぞれから入札単価を取得する(ステップS404)。次いで、宣伝画面識別情報送信部1104は、取得された入札単価間の比に基づいて、該当する2以上の遷移先情報それぞれについてのページ遷移確率を計算する(ステップS405)。ページ遷移確率は、ユーザ端末7に表示されるウェブページが、その遷移先情報に対応する宣伝ページに遷移する確率を示す。例えば、宣伝画面識別情報送信部1104は、各入札単価を全ての入札単価の合計で除算することによりページ遷移確率を計算してもよい。次いで、宣伝画面識別情報送信部1104は、ページ遷移確率に基づいて、該当する2以上の遷移先情報の中から、ステップS402及びS403で利用する遷移先情報を決定する(ステップS406)。例えば、宣伝画面識別情報送信部1104は、各遷移先情報に対して、0から1の間で、ページ遷移確率に応じた範囲を割り当ててもよい。宣伝画面識別情報送信部1104は、0から1の範囲内で乱数を生成してもよい。宣伝画面識別情報送信部1104は、乱数が何れの範囲に含まれるかに基づいて、決定を行ってもよい。次いで、決定された遷移先情報を用いてステップS402及びS403が実行されて、ステップS107が実行される。
【0110】
以上説明したように、本実施形態によれば、アンケートサーバ1が、ユーザ端末7から受信された回答情報により示される回答が所定の回答に対応する場合、遷移先DB14bに記憶されたそれぞれの入札額に基づいて、第1クーポン及び第2クーポンのうち何れを付与するかを決定してもよい。この場合、回答者がその回答を入力すると、それらの入札額に基づいて、第1クーポン及び第2クーポンのうち何れを付与するかが決定される。そのため、クーポンの付与のためにより高い広告料を広告主が負担する意欲を高めることができある。
【0111】
アンケートサーバ1が、ユーザ端末7から受信された回答情報により示される回答が所定の回答に対応する場合、遷移先DB14bに記憶されたそれぞれの入札額に基づいて、第1宣伝ページ及び第2宣伝ページのうち何れの遷移先URLを送信するかを決定してもよい。この場合、回答者がその回答を入力した場合、それらの入札額に基づいて、第1宣伝ページ及び第2宣伝ページのうち何れが表示されるかが決定される。そのため、宣伝ページの表示のためにより高い広告料を広告主が負担する意欲を高めることができある。
【0112】
アンケートサーバ1が、情報設定ページのHTML文書を広告主端末6へ送信してもよい。この場合、広告主は、情報設定ページを通じて、予め定められた複数の回答のうち、広告主に関連するクーポンを付与するための回答の選択と、遷移先URLの入力と、広告主が負担する入札額の入力と、を行うことができる。
【0113】
[3.第3実施形態]
次に、第3実施形態について、
図19及び
図20を参照して説明する。以下に説明する点を除き、第3実施形態は、第1実施形態及び第2実施形態のうちの少なくとも何れか一方と同一であってもよい。本実施形態においては、回答者により入力された2以上の回答の組み合わせに対して、遷移先となる宣伝ページが決定される場合がある。
【0114】
図19は、アンケートサーバ1のデータベースに記憶される内容の一例を示す図である。
図19において、
図3と同一の要素については同一の符号が付されている。
図19には、アンケートDB14a及び遷移先DB14bが示されている。回答DB14c及び広告料請求DB14dに記憶される情報は、
図3に示される情報と同一であってもよい。
【0115】
図19により示されるアンケートDB14aが、
図3により示されるアンケートDB14aと異なる点は、
図19において、一のアンケート基本情報が、2以上の遷移先決定設問番号を含み得る点である。2以上の遷移先決定設問番号が含まれる場合、これらの番号のそれぞれにより示される設問で回答者により入力されたそれぞれの回答の組み合わせに応じて、遷移先となる宣伝ページが決定される。これら2以上の遷移先決定設問番号のうち、少なくとも一の遷移先決定設問番号は、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、同一の設問に対して回答者が入力した2以上の回答の組み合わせに応じて、遷移先となる宣伝ページが決定されてもよいし、互いに異なる2以上の設問に対して回答者がそれぞれ入力した2以上の回答の組み合わせに応じて、遷移先となる宣伝ページが決定されてもよい。ここで、互いに依存関係がない2以上の設問について、アンケートDB14aに遷移先決定設問番号が記憶されてもよい。第1の設問が第2の設問に依存することは、第1の設問に対して回答者が入力した回答によって、第2の設問が表示されるか表示されないかが変化すること、及び、第1の設問に対して回答者が入力した回答によって第2の設問の内容が変化すること、のうち少なくとも何れか一方を含んでもよい。例えば、第1の設問に対して回答者が選択した都道府県内にある市区町村を第2の設問で選択するアンケートが実施されるとする。そして、回答者が選択した市区町村に対応する宣伝ページがユーザ端末7に送信されるとする。これは、回答者が選択した都道府県によって第2の設問が実質的に変わることを意味する。この場合、第1の設問の回答と第2の設問の回答との組み合わせに対して遷移先URLが関連付けられるのではなく、第2の設問の回答に対して遷移先URLが関連付けられればよい。
【0116】
図19により示される遷移先DB14bが、
図3により示される遷移先DB14bと異なる点は、
図19において、一の遷移先情報が、設問番号と回答選択肢情報との組み合わせを2以上含み得る点である。従って、遷移先DB14bは、回答の組み合わせごとに、遷移先URLを記憶してもよい。この場合、遷移先情報に含まれる2以上の回答選択肢情報により示される2以上の回答を回答者が入力することに対して、遷移先ページURLにより示される宣伝ページが、回答者のユーザ端末7に表示されることになる。また回答の組み合わせごとに、広告主が定めされてもよい。更に、回答の組み合わせごとに、回答者へ付与されるクーポンが定められてもよい。
【0117】
本実施形態において、宣伝画面識別情報取得部1103は、回答情報受信部1102により受信された回答情報により示される2以上の回答の組み合わせに関連する対象についての宣伝画面の画面識別情報を、遷移先DB14bから取得してもよい。宣伝画面識別情報送信部1104は、宣伝画面識別情報取得部1103により取得された画面識別情報を送信するので、ユーザ端末7が表示する宣伝画面は、回答者が入力した回答の組み合わせによって変化することになる。
【0118】
例えば、
図10に示す遷移先URL取得処理のステップS102において、宣伝画面識別情報取得部1103は、ユーザ端末7から受信されたアンケートIDに関連付けられた2以上の遷移先決定設問番号を取得してもよい。ステップS103において、宣伝画面識別情報取得部1103は、ユーザ端末7から受信された回答情報の中から、2以上の遷移先決定設問番号によりそれぞれ示される設問に対応するそれぞれの回答情報を特定してもよい。ステップS104において、宣伝画面識別情報取得部1103は、特定された回答情報の組み合わせに合致する回答選択肢情報を遷移先DB14bから検索することで、ステップS105及びS106において、回答の組み合わせに応じた処理が実行される。
【0119】
図20は、ウェブページの遷移例を示す図である。例えば、
図7に示すアンケートページ100に対応するアンケートにおいて、設問1及び設問3が、遷移先となる宣伝ページを決定するための設問に定められているとする。設問3は、旅行の目的を選択するための設問である。
図20に示すように、回答者が、例えば設問1で北海道を選択し、設問3で観光を選択した場合、北海道の観光ホテルのキャンペーンページ240が表示されてもよい。この場合、北海道の観光ホテルの宿泊で利用可能なクーポンが回答者に付与されてもよい。回答者が、設問1で北海道を選択し、設問3でビジネスを選択した場合、北海道のビジネスホテルのキャンペーンページ250が表示されてもよい。この場合、北海道のビジネスホテルの宿泊で利用可能なクーポンが回答者に付与されてもよい。回答者が、設問1で東京を選択し、設問3で観光を選択した場合、東京の観光ホテルのキャンペーンページ260が表示されてもよい。この場合、東京の観光ホテルの宿泊で利用可能なクーポンが回答者に付与されてもよい。
【0120】
以上説明したように、本実施形態によれば、アンケートの回答者が入力した回答の組み合わせに応じて、その回答者のユーザ端末7に表示される宣伝ページを変えることができる。
【0121】
(付記1)アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信手段と、前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得手段と、前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信手段と、を備えることを特徴とするアンケート装置。
【0122】
(付記2)前記回答情報が受信されることに応じて前記送信手段が前記画面識別情報を送信することを条件に、前記アンケート回答者へ特典を付与する付与手段を更に備えることを特徴とする付記1に記載のアンケート装置。
【0123】
(付記3)前記付与される特典は、ポイントプログラムのポイントを含むことを特徴とする付記2に記載のアンケート装置。
【0124】
(付記4)前記付与される特典は、前記受信された回答情報により示される前記回答に関連する前記対象について利用可能なクーポンを含むことを特徴とする付記2又は3に記載のアンケート装置。
【0125】
(付記5)前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記クーポンは、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主と関連する第1対象について利用可能な第1クーポンと、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象について利用可能な第2クーポンと、を含み、前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、前記付与手段は、前記受信された回答情報により示される前記回答が前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1クーポン及び前記第2クーポンのうち何れを付与するかを決定することを特徴とする付記4に記載のアンケート装置。
【0126】
(付記6)広告主が利用する広告主装置へ、前記複数の回答のうち何れかの回答の選択と、前記広告主が負担する広告料の額の入力と、を受け付ける受付画面を示す受付画面情報を送信する受付画面情報送信手段と、前記送信された受付画面情報に基づいて前記受付画面を表示した前記広告主装置から、前記複数の回答のうち選択された回答を示す選択情報と、前記入力された広告料の額を示す広告料情報と、を受信する広告料情報受信手段と、前記受信された広告料情報を、前記受信された選択情報により示される前記回答に関連付けて前記広告料情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を更に備えることを特徴とする付記5に記載のアンケート装置。
【0127】
(付記7)前記複数の回答のうち少なくとも一の回答についての前記宣伝画面は、前記少なくとも一の回答に関連する第1対象であって、第1広告主に関連する第1対象を宣伝する第1宣伝画面と、前記少なくとも一の回答に関連する第2対象であって、第1広告主と異なる第2広告主に関連する第2対象を宣伝する第2宣伝画面と、を含み、前記記憶手段は、前記少なくとも一の回答について、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面それぞれの前記画面識別情報を記憶し、前記第1広告主により定められた広告料の額を示す第1広告料情報と、前記第2広告主により定められた広告料の額を示す第2広告料情報とが、前記少なくとも一の回答に関連付けて広告料情報記憶手段に記憶されており、前記送信手段は、前記受信された回答情報により示される前記回答が、前記少なくとも一の回答に対応する場合、前記記憶された第1広告料情報及び第2広告料情報に基づいて、前記第1宣伝画面及び前記第2宣伝画面のうち何れの前記画面識別情報を送信するかを決定することを特徴とする付記1乃至5の何れか一に記載のアンケート装置。
【0128】
(付記8)広告主が利用する広告主装置へ、前記複数の回答のうち何れかの回答の選択と、前記広告主により定められた前記宣伝画面の前記画面識別情報の入力と、前記広告主が負担する広告料の額の入力と、を受け付ける受付画面を示す受付画面情報を送信する受付画面情報送信手段と、前記送信された受付画面情報に基づいて前記受付画面を表示した前記広告主装置から、前記複数の回答のうち選択された回答を示す選択情報と、前記入力された画面識別情報と、前記入力された広告料の額を示す広告料情報と、を受信する広告料情報受信手段と、前記受信された画面識別情報を、前記受信された選択情報により示される前記回答に関連付けて前記記憶手段に記憶させ、前記受信された広告料情報を、前記受信された選択情報により示される前記回答に関連付けて前記広告料情報記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、を更に備えることを特徴とする付記7に記載のアンケート装置。
【0129】
(付記9)前記アンケートに対して2以上の回答の組み合わせを入力可能であり、前記複数の回答のそれぞれは、2以上の回答の組み合わせを含み、前記記憶手段は、前記組み合わせごとに、該組み合わせに関連する対象を宣伝する前記宣伝画面の前記画面識別情報を記憶し、前記取得手段は、前記受信された回答情報により示される前記組み合わせに関連する前記対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得することを特徴とする付記1乃至8の何れか一に記載のアンケート装置。
【0130】
(付記10)コンピュータにより実行される宣伝方法において、アンケート回答者の端末装置に表示されたアンケートに対して入力された回答を示す回答情報を前記端末装置から受信する受信ステップと、前記アンケートについて予め定められた複数の回答それぞれについて、該回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶する記憶手段から、前記複数の回答のうち、前記受信された回答情報により示される前記回答に対応する回答に関連する対象についての前記宣伝画面の前記画面識別情報を取得する取得ステップと、前記取得された画面識別情報を送信することにより、該画面識別情報で識別される前記宣伝画面を前記端末装置に表示させる送信ステップと、を含むことを特徴とする宣伝方法。
【符号の説明】
【0131】
1 アンケートサーバ
2 会員情報管理サーバ
2a 会員DB
3 ポイント管理サーバ
3a ポイントDB
4 クーポン管理サーバ
4a クーポン基本情報DB
4b クーポン発行情報DB
4c クーポン発行手数料請求DB
5 ウェブサーバ
6 広告主端末
7 ユーザ端末
11 システム制御部
12 システムバス
13 入出力インタフェース
14 記憶部
14a アンケートDB
14b 遷移先DB
14c 回答DB
14d 広告料請求DB
15 通信部
1101 アンケート画面情報送信部
1102 回答情報受信部
1103 宣伝画面識別情報取得部
1104 宣伝画面識別情報送信部
1105 特典付与部
1106 課金部
1107 受付画面情報送信部
1108 受付情報受信部
1109 受付情報記憶制御部
NW ネットワーク
S 情報通信システム
【要約】 (修正有)
【課題】アンケートを通じて効果的に宣伝を行うアンケート装置及び宣伝方法を提供する。
【解決手段】情報通信システムSにおいて、アンケートサーバは、アンケートに対して入力された回答を示す回答情報をユーザ端末から受信し、複数の回答それぞれについて、その回答に関連する対象を宣伝する宣伝画面を識別する画面識別情報を記憶するストレージから、複数の回答のうち、回答情報により示される回答に対応する回答に関連する対象についての宣伝画面の画面識別情報を取得し、取得した画面識別情報を送信することにより、その画面識別情報で識別される宣伝画面をユーザ端末に表示させる。
【選択図】
図1