(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-06
(45)【発行日】2024-11-14
(54)【発明の名称】外部サイトより転送されることを前提としたオークション管理システム、オークション管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/08 20120101AFI20241107BHJP
【FI】
G06Q30/08
(21)【出願番号】P 2023529365
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(86)【国際出願番号】 JP2021023948
(87)【国際公開番号】W WO2022269856
(87)【国際公開日】2022-12-29
【審査請求日】2024-03-04
(73)【特許権者】
【識別番号】523455714
【氏名又は名称】株式会社ライフラボ
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】秋草 孝
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-265744(JP,A)
【文献】特開2009-265745(JP,A)
【文献】特開2017-134788(JP,A)
【文献】特開2008-204137(JP,A)
【文献】特開2002-032619(JP,A)
【文献】特開2006-031658(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにより投稿される投稿情報を構成する1つ以上の転載元項目の値を転載元システムから受信し、夫々予め設定された転載先項目に登録することにより、オークションのための出品準備情報を生成し登録する出品準備情報登録部と、
前投稿情報に対して収集される閲覧又はリアクションに関する情報を、リアクション情報として前記転載元システムから受信し登録するリアクション情報登録部と、
前記ユーザによる出品指示に従って、前記登録した出品準備情報を出品付加情報と共に出品情報として編集させるための出品確認画面を前記ユーザに提示することにより、前記出品情報を前記ユーザに確定させて出品を指示させる出品指示部と、
前記確定された出品情報に基づいてオークション開始画面を生成しオークションを実行するオークション実行部と、
前記オークション開始画面が生成された後に、前記登録したリアクション情報によって特定されるユーザ群に、前記出品情報を、前記オークション開始画面にアクセスして一斉入札するためのリンクと共に一斉配信する出品情報一斉配信部と、
を備えるオークション管理システム。
【請求項2】
前記出品付加情報は、前記オークションのルールを前記ユーザに選択させるための情報を含む、請求項1に記載のオークション管理システム。
【請求項3】
前記オークションのルールは、
前記出品確認画面において前記ユーザが出品者としてポイントを預託し、
前記ユーザ群が前記一斉入
札を実行するときに前記ポイントを預託し、
前記預託を受けたポイントデータは入札情報と共に記憶し、
前記オークションの落札結果後にキャンセルが発生すれば前記キャンセルをしていないユーザ群に前記ポイントを還元し、
前記オークションの落札結果後にキャンセルが発生していなければ、前記記憶したポイントを元に戻し、
前記オークションの落札者以外の入札者は開札後すぐに前記ポイントの還元を受ける、
違約金型ルールである請求項2に記載のオークション管理システム。
【請求項4】
前記オークションのルールは、
出品者である前記ユーザはポイントの負担は無く、
前記入札を行う前記ユーザ群は、前記出品者である前記ユーザが前記出品確認画面にて決定した入札手数料に対応するポイントを負担し、
前記入札を行う前記ユーザ群が負担したポイントは返還されず、
前記出品者である前記ユーザは前記入札を前記ユーザが負担した前記入札手数料分のポイントを取得する、
入札手数料消費型ルールである請求項2又は3に記載のオークション管理システム。
【請求項5】
前記出品付加情報は、前記オークションの開始時に出品者である前記ユーザにポイントを購入させ又は消費させるための情報を含む、請求項1又は2に記載のオークション管理システム。
【請求項6】
オークション管理システムに設けられた中央演算処理装置でロードされたプログラムが、
ユーザにより投稿される投稿情報を構成する1つ以上の転載元項目の値を転載元システムから受信し、夫々予め設定された転載先項目に登録することにより、オークションのための出品準備情報を生成して登録
する処理と、
前投稿情報に対して収集される閲覧又はリアクションに関する情報を、リアクション情報として前記転載元システムから受信して登録
する処理と、
前記ユーザによる出品指示に従って、前記登録した出品準備情報を出品付加情報と共に出品情報として編集させるための出品確認画面を前記ユーザに提示することにより、前記出品情報を前記ユーザに確定させて出品を指示させ
る処理と、
前記確定された出品情報に基づいてオークション開始画面を生成してオークションを実行
する処理と、
前記オークション開始画面が生成された後に、前記登録したリアクション情報によって特定されるユーザ群に、前記出品情報を、前記オークション開始画面にアクセスして一斉入札するためのリンクと共に一斉配信する
処理と、
を実行する、オークション管理方法。
【請求項7】
ユーザにより投稿される投稿情報を構成する1つ以上の転載元項目の値を転載元システムから受信し、夫々予め設定された転載先項目に登録することにより、オークションのための出品準備情報を生成して登録し、
前投稿情報に対して収集される閲覧又はリアクションに関する情報を、リアクション情報として前記転載元システムから受信して登録し、
前記ユーザによる出品指示に従って、前記登録した出品準備情報を出品付加情報と共に出品情報として編集させるための出品確認画面を前記ユーザに提示することにより、前記出品情報を前記ユーザに確定させて出品を指示させ、
前記確定された出品情報に基づいてオークション開始画面を生成してオークションを実行し、
前記オークション開始画面が生成された後に、前記登録したリアクション情報によって特定されるユーザ群に、前記出品情報を、前記オークション開始画面にアクセスして一斉入札するためのリンクと共に一斉配信する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外部サイトより転送されることを前提としたオークション管理システム、オークション管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)では、個人や企業が商品を紹介することにより、幅広く他のユーザのリアクションを集める(例えば、その商品コンテンツが好き、楽しい、支持できるといった意志を示すためのコミュニケーションソフトウェア機能(ソーシャルボタン)である「いいね」ボタンが押されたり、ウォッチリストに登録されたりする)ことができる。この場合、ユーザは、多くのリアクションが集まっている商品を人気商品と判断して購入行動に移る傾向が高い。
【0003】
また、ネットオークションやネットのフリーマーケット、各種ショッピングサイトなどでも、「いいね」や「お気に入り」やウォッチリスト登録等のリアクションが多数獲得されている商品に注目が多く集まる。
【0004】
従来、SNS等とネットオークションとを連携させ、会員の欲しい商品や、会員が所有しているお気に入りの商品に関する情報をオークションデータベースに登録させ、会員が欲しい商品がオークションサイトで出品された場合にはその旨を当該会員に通知することによって、その商品の入札が当該会員に対して促されるようにした技術が知られている(例えば特許文献1に記載の技術)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、SNSから購買行動に移る場合には、ユーザは、SNSからショッピングサイトや、ネットオークションサイト、ネットのフリーマケットサイトなどに移動し、該当する商品を検索することにより、購入やオークションへの入札の行動を取らなければならず、煩雑な操作を必要とするという課題があった。
【0007】
また、出品者側の課題としてネットオークションやネットのフリーマーケットなどで「いいね」やウォッチリスト登録等のリアクションを多数獲得しても、長期間入札が入らないことや購入されないといった課題があった。
【0008】
また、出品者の中には複数サイトに同時出品するユーザもおり、成約課金が基本となるサイトにおいては転載元サイト側の課題として出品登録されても外のサイトよりも早期に売却されなければ成約による収益を得られない課題もあった。
【0009】
また、上記従来技術は、会員の欲しい商品や、会員が所有しているお気に入りの商品に関する情報を予めデータベースに登録しなければならないという煩雑さがあった。
【0010】
そこで、本発明は、SNS上での売る意思が形成される前の商品紹介等のコミュニケーション活動からオークションへの参加を円滑に行えると共に、SNSやネットオークションやネットのフリーマーケット及び各種ショッピングサイトでリアクションが獲得された見込みユーザによる一斉入札を可能とすること及びポイントを消費・移転させることによりゲーム性を生じさせ各ユーザに楽しんでオークションを利用してもらうことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
態様の一例のオークション管理システムは、ユーザにより投稿される投稿情報を構成する1つ以上の転載元項目の値を転載元システムから受信し、夫々予め設定された転載先項目に登録することにより、オークションのための出品準備情報を生成し登録する出品準備情報登録部と、前投稿情報に対して収集される閲覧又はリアクションに関する情報を、リアクション情報として転載元システムから受信し登録するリアクション情報登録部と、ユーザによる出品指示に従って、登録した出品準備情報を出品付加情報と共に出品情報として編集させるための出品確認画面をユーザに提示することにより、出品情報をユーザに確定させて出品を指示させる出品指示部と、確定された出品情報に基づいてオークション開始画面を生成しオークションを実行するオークション実行部と、オークション開始画面が生成された後に、登録したリアクション情報によって特定されるユーザ群に、出品情報を、オークション開始画面にアクセスして一斉入札するためのリンクと共に一斉配信する出品情報一斉配信部と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ユーザはSNS上での売る意思が形成される前の商品紹介等のコミュニケーション活動からオークションへの参加を円滑に行えると共に、SNSやネットオークションやネットのフリーマーケット及び各種ショッピングサイトでリアクションが獲得された見込みユーザによる一斉入札が可能となる。
また、転載先サイトとしては転載元と連携の合意ができれば出品物の収集を容易にできることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】オークション管理システムの実施形態の機能ブロック図である。
【
図2】オークション管理システムの実施形態のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】オークション管理システムの実施形態のメイン処理の例を示すフローチャートである。
【
図4】オークション管理システムの実施形態の画面例を示す図(その1)である。
【
図5】オークション管理システムの実施形態の画面例を示す図(その2)である。
【
図6】オークション管理システムの実施形態の画面例を示す図(その3)である。
【
図7】オークション管理システムの実施形態の画面例を示す図(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、オークション管理システムの実施形態の機能ブロック図である。
【0015】
本実施形態は、例えばSNSサイトを運用する転載元システム102において、SNSを利用するユーザ130が、売る意思が形成される前にコミュニケーションのために、投稿情報投稿画面122からSNSサイトに投稿情報を投稿した場合に、転載元システム102と予め連携しているオークション管理システム101に、投稿情報
に基づく転載情報が自動的に送信され、そのユーザがオークションに出品したときのための出品準備情報として自動登録される。
【0016】
そして、SNSサイト上で投稿情報について、その投稿情報に掲載した商品コンテンツに「いいね」ボタンが押されたり、ウォッチリストに登録されたりすることによって、リアクションを集めることができ、ユーザ130がそんなに人気があるならばオークションに出してみようという意思を形成したときに、例えばSNSサイトの投稿情報投稿画面122内に表示されている出品ボタンを押下する。
【0017】
このとき、当該投稿情報に関して転載元システム102で収拾されているウォッチリスト等の閲覧データや「いいね」ボタン等のリアクションデータ(以下「リアクションデータ等」と記載)も、オークション管理システム101に自動送信され、リアクション情報として登録される。
【0018】
ユーザ130が例えば上述の出品ボタンを押下することにより、オークション管理システム101に自動転載されていた出品準備情報が、オークションルール等を選択させる出品付加情報と共に、出品確認画面123に即座に提示される。ユーザ130は、出品準備情報と出品付加情報を適宜編集修正又は選択することにより、オークション管理システム101に対して迅速に出品を指示することができる。
【0019】
オークション管理システム101では、ユーザ130により確定された出品情報に基づいてオークション開始画面を生成しオークション開始可能状態になる。
【0020】
これと共に、オークション管理システム101は、自動登録しているリアクション情報によって特定されるユーザ群131に、出品情報を、上述のオークション開始画面にアクセスして一斉入札するためのリンクと共に、一斉配信する。オークション開始画面は、この一斉配信メッセージのリンクからのみ開くことができる。
【0021】
このように、本実施形態では、SNSサイトなどの転載元システム102において、ユーザが売る意思が形成される前に投稿した投稿情報に基づいて、ユーザが売る意思を持ったときに即座に出品情報を生成することができ、短時間でのオークションへの出品が可能となる。
【0022】
また、オークションへの入札は、不特定多数ではなくリアクション情報に基づく特定のユーザ群131による一斉入札となるため、落札確率の高いオークションを実現することができる。
【0023】
転載元システム102は、例えば大手のネットオークションサイトや、ネットのフリーマケットサイトであってもよい。
この場合、SNSサイトの場合と同様にして、これらのサイトで投稿されたオークション等の投稿情報に基づく転載情報とリアクションデータ等が自動的にオークション管理システム101に送信され、出品情報及びリアクション情報として登録される。
ユーザ130は、転載元システム102で多くのリアクションデータ等を獲得した場合に、SNSサイトの場合と同様にオークション管理システム101上で出品を行うことができる。
この場合、SNSサイトの場合と同様に、オークション管理システム101上でのオークションへの入札は、不特定多数ではなくリアクション情報に基づく特定のユーザ群131による一斉入札となるため、落札確率の高いオークションを実現することができ、迅速な売却が可能となる。
【0024】
図1において、オークション管理システム101は、転送項目対応関係設定部103と、転送項目対応関係記憶部104と、リアクション種別設定部105、リアクション種別記憶部106と、出品準備情報登録部107と、リアクション情報登録部108と、出品準備情報記憶部109と、リアクション情報記憶部110と、出品指示部111と、オークション情報記憶部112と、出品情報一斉配信部113と、オークション実行部114とを備える。
【0025】
図1において、転載元システム102は、投稿情報投稿部115と、転載元項目送信部116、リアクション情報送信部117を備える。
【0026】
図2は、
図1のオークション管理システム101の実施形態のハードウェア構成例を示す図である。
図2において、オークション管理システム101は、一般的なサーバコンピュータシステムの構成でよく、CPU(中央演算処理装置)201と、ROM(リードオンリーメモリ)202と、RAM(ランダムアクセスメモリ)203と、外部記憶装置204と、ネットワークインタフェース205が、システムバス206によって相互に接続された構成を備える。
【0027】
外部記憶装置204は、
図1の転送項目対応関係記憶部104、リアクション種別記憶部106、出品準備情報記憶部109、リアクション情報記憶部110、及びオークション情報記憶部112として機能する。
【0028】
図1の転送項目対応関係設定部103、リアクション種別設定部105、出品準備情報登録部107、リアクション情報登録部108、出品指示部111、出品情報一斉配信部113、及びオークション実行部114は、CPU201が、ROM202又は外部記憶装置204からRAM203にロードした制御プログラムを実行する機能部である。
【0029】
図3は、オークション管理システムの実施形態のメイン処理の例を示すフローチャートである。このメイン処理は、CPU201が、ROM202又は外部記憶装置204に記憶された制御プログラムをRAM203にロードして実行する処理である。
図1のオークション管理システム101の各部の動作について、
図2のハードウェア構成と、
図3のフローチャートと、適宜、
図4から
図7として示される画面例を用いて説明する。
【0030】
まず、フローチャートとして図示しないが、
図1のオークション管理システム101の転送項目対応関係設定部103及びリアクション種別設定部105は、転載元システム102の例えば管理者ユーザ132に対して、管理画面121を提供する。
【0031】
管理者ユーザ132は、例えばインターネットに接続された管理PC(パーソナルコンピュータ)からオークション管理システム101の特定のURLにアクセスすることにより、
図2のCPU201がネットワークインタフェース205を介して上記管理PCの例えばブラウザに、管理画面121を表示させる。
【0032】
これにより、管理者ユーザ132は、管理画面121上で、転載元システム102の投稿情報のどの転載元項目を、出品準備情報を構成するオークション管理システム101のどの転載先項目に転載させるかを示す対応関係を設定する。
【0033】
例えば、管理者ユーザ132は、
図4(a)に例示される投稿情報中の転載元項目である投稿情報のタイトルは、
図4(b)に例示されるオークションの出品情報中の転載先項目である商品名に対応させ、同じく
図4(a)の投稿情報中の転載元項目である投稿情報の投稿説明は、
図4(b)の出品情報中の転載先項目である商品説明に対応させ、同じく
図4(a)の投稿情報中の転載元項目である投稿情報の投稿画像#1~#3は、
図4(b)の出品情報中の転載先項目である商品画像#1~#3に対応させる設定を行う。
【0034】
また、管理者ユーザ132は、管理画面121上で、転載元システム102の投稿情報に関するどのリアクション種別をオークション管理システム101に送信するかを指定する。
【0035】
例えば、管理者ユーザ132は、転載元システム102の投稿情報に関するウォッチリストと「いいね」ユーザIDを、オークション管理システム101に送信する設定を行う。
【0036】
管理者ユーザ132が管理画面121での設定を終了すると、オークション管理システム101の転送項目対応関係設定部103が、管理画面121で指定された転送項目対応関係を転送項目対応関係記憶部104に記憶させる。また、オークション管理システム101のリアクション種別設定部105が、管理画面121上で指定されたリアクション種別をリアクション種別記憶部106に記憶させる。
【0037】
その後、
図2のCPU201は、
図3のフローチャートで示されるメイン処理に対応する制御プログラムの実行を開始する。
【0038】
まず、CPU201は、転載元システム102から転載元項目が受信されたか否かを判定する(ステップS301)。
図1において、転載元システム102は、特には図示しない制御プログラムを実行することにより実現する転載元項目送信部116の機能により、投稿情報投稿部115で得られる投稿情報内の前述した転送項目対応関係に対応する転載元項目の値を、オークション管理システム101に送信する。
【0039】
ステップS301の判定がYESになると、CPU201は、出品準備情報登録処理を実行する(ステップS302)。この処理において、CPU201は、
図1のユーザ130により投稿される投稿情報を構成する1つ以上の転載元項目の値を転載元システムから受信し、転送項目対応関係記憶部104に記憶されている転送項目対応関係により決定される転載先項目に登録することにより、オークションのための出品準備情報を生成し、その出品準備情報を出品準備情報記憶部109に記憶させる。ステップS302の出品準備情報登録処理は、
図1の出品準備情報登録部107の機能を実現する。
【0040】
ステップS301の判定がNOの場合又はステップS302の処理の後に、CPU201は、転載元システム102からリアクション情報が受信されたか否かを判定する(ステップS303)。
図1において、転載元システム102は、特には図示しない制御プログラムを実行することにより実現するリアクション情報送信部117の機能により、投稿情報投稿部115で得られる投稿情報に関連して収集されるリアクションデータ等のうち管理者ユーザ132により指定されたリアクション種別の値を、オークション管理システム101に送信する。
【0041】
ステップS303の判定がYESになると、CPU201は、リアクション情報登録処理を実行する(ステップS304)。この処理において、CPU201は、上述のリアクション情報を転載元システム102から受信し、リアクション情報記憶部110に記憶させる。この処理は、
図1のリアクション情報登録部108の機能を実現する。
【0042】
ステップS303の判定がNOの場合又はステップS304の処理の後に、CPU201は、ユーザ130が、例えばインターネットに接続可能なスマートフォンやタブレット端末又はPCなどの端末から、オークション管理システム101の特定のURLにアクセスすることにより、出品指示を行ったか否かを判定する(ステップS305)。
【0043】
ステップS305の判定がYESならば、CPU201は、出品確認画面表示処理を実行する(ステップS306)。この処理において、CPU201は、ネットワークインタフェース205を介して上述のユーザ130の端末の例えばブラウザに、出品確認画面123を表示させる。出品確認画面123は、出品準備情報記憶部109に記憶されている出品準備情報を、出品付加情報と共に出品情報として、ユーザに編集させるための画面である。
【0044】
ステップS306の処理によりユーザ130の端末に表示される出品確認画面123は、
図4(b)に例示される形式を有する。ユーザ130はこの出品確認画面123を使って、例えば
図4(b)に例示される「商品名」「商品説明」「商品画像」「終了時刻、開始価格」を編集又は入力したり、「オークションルール選定」を行ったり、「ポイント預託」(後述する)を行ったりする。最後に、ユーザは、「出品確認」ボタンを押下することにより、出品情報を確定させる。
【0045】
ステップS306の後に、CPU201は、ユーザ130が出品情報を確定させたか否かを判定する(ステップS307)。
【0046】
ステップS307の判定がYESならば、CPU201は、確定した出品情報を、
図1のオークション情報記憶部112に記憶させる(ステップS308)。
【0047】
以上のステップS306からS307の処理は、
図1の出品指示部111の機能を実現する。
【0048】
ステップS308の処理の結果、CPU201は、フローチャートとしては図示しない、
図1のオークション情報記憶部112に新たな出品情報が記憶されたことをトリガーとして、オークション開始画面124を生成して出力し、オークションが開始可能な状態にする。
図5(a)は、オークション開始画面124の例を示す図である。商品名、商品説明、商品画像、入札受付時刻、ルール説明などの出品情報に加えて、「入札」ボタンが表示されている。この処理は、
図1のオークション実行部114の機能を実現する。
【0049】
ステップS308に続いて、CPU201は、オークション開始画面124が生成された後に、リアクション情報記憶部110に登録されているリアクション情報によって特定されるユーザ群131に、上記確定した出品情報を、オークション開始画面124にアクセスして一斉入札するためのリンクと共に、メール又はアプリ通知などによって一斉配信する(ステップS309)。
図5(b)は、この一斉配信されるメッセージの例を示す図である。タイトル、開始価格、終了時刻などの出品情報と共に、オークション開始画面124にアクセスするためのリンクが表示されている。なお、オークション開始画面124は、インターネットの検索サイトなどからは検索できないように設定される。即ち、このオークション開始画面124にアクセスできるのは、リアクションデータ等として登録された特定のユーザ群131のみである。このステップS309の処理は、
図1の出品情報一斉配信部113の機能を実現する。
【0050】
その後、入札の場面では、CPU201による
図1のオークション実行部114の機能により、
図6(a)に例示される入札画面や、
図6(b)に例示される開札ページ、落札後は
図7(a)に例示される手続き指示画面や、
図7(b)に例示されるキャセルがあった場合のポイント清算等の処理画面などが、ユーザ群131に提供される。
【0051】
図3のフローチャートにおいて、ステップS305の判定がNOの場合、又はステップS307の判定がNOの場合(ユーザ130が出品確認画面123で特には図示しないキャンセルボタンを押下した場合等)は、CPU201は、ステップS301の処理に戻り、上述と同様の処理を繰り返し実行する。
【0052】
以上説明した実施形態において、出品確認画面123に表示される出品付加情報は、オークションのルールをユーザ130に選択させるための情報を含むことができる。
【0053】
このオークションのルールは例えば、出品確認画面123においてユーザ130が出品者としてポイントを預託し、ユーザ130群131が一斉入札を実行するときにポイントを預託し、預託を受けたポイントデータは入札情報と共にオークション情報記憶部112に記憶し、オークションの落札結果後にキャンセルが発生すればキャンセルをしていないユーザ群131にポイントを還元し、オークションの落札結果後にキャンセルが発生していなければ、記憶したポイントを元に戻し、オークションの落札者以外の入札者は開札後すぐにポイントの還元を受けるというような、違約金型ルールであってよい。
【0054】
また、上述のオークションのルールは、出品者であるユーザ130はポイントの負担は無く、入札を行うユーザ130群131は、出品者であるユーザ130が出品確認画面123にて決定した入札手数料に対応するポイントを負担し、入札を行うユーザ群131が負担したポイントは返還されず、出品者であるユーザ130は入札をユーザ群131が負担した入札手数料分のポイントを取得する、入札手数料消費型ルールであってもよく、違約金型ルールと併用されてもよい。
【0055】
また、上述のオークションのルールは、出品者であるユーザ130が出品確認画面123にて決定した順位の入札者が落札者となる、入札順位制御型ルールであってもよく、違約金型ルールと併用されてもよい。
【0056】
上述のように、前述の出品付加情報は、オークションの開始時に出品者であるユーザ130にポイントを購入させ又は消費させるための情報を含んでよい。
【符号の説明】
【0057】
101 オークション管理システム
102 転載元システム
103 転送項目対応関係設定部
104 転送項目対応関係記憶部
105 リアクション種別設定部
106 リアクション種別記憶部
107 出品準備情報登録部
108 リアクション情報登録部
109 出品準備情報記憶部
110 リアクション情報記憶部
111 出品指示部
112 オークション情報記憶部
113 出品情報一斉配信部
114 オークション実行部
115 投稿情報投稿部
116 転載元項目送信部
117 リアクション情報送信部
121 管理画面
122 投稿情報投稿画面
123 出品確認画面
124 オークション開始画面
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 外部記憶装置
205 ネットワークインタフェース
206 システムバス