(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】通知管理装置、通知システム、通知管理装置の制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 12/28 20060101AFI20241108BHJP
H04L 67/55 20220101ALI20241108BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20241108BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20241108BHJP
G06F 3/16 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
H04L12/28 500A
H04L67/55
H04M11/00 302
G06F3/0481
G06F3/16 620
G06F3/16 690
(21)【出願番号】P 2023565338
(86)(22)【出願日】2023-03-20
(86)【国際出願番号】 JP2023010987
(87)【国際公開番号】W WO2023189849
(87)【国際公開日】2023-10-05
【審査請求日】2023-10-23
(31)【優先権主張番号】P 2022051968
(32)【優先日】2022-03-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】西村 亮
(72)【発明者】
【氏名】池田 洋一
(72)【発明者】
【氏名】黒山 和宏
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/083778(WO,A1)
【文献】特開2012-141658(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/28
H04L 67/55
H04M 11/00
G06F 3/0481
G06F 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して、端末装置、第1の機器、及び、ユーザに対して音声通知を出力する第2の機器の各々と通信可能な通知管理装置であって、
前記ユーザにより操作された前記第1の機器の状態を示す機器状態情報を、前記第1の機器から取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部により取得された前記機器状態情報を記憶する第1の記憶部と、
前記ユーザにより設定された前記第2の機器の前記音声通知の設定内容を示す設定内容情報を記憶する第2の記憶部と、
前記設定内容に基づいて前記第2の機器により出力された前記音声通知の履歴を示す音声通知履歴情報を記憶する第3の記憶部と、
前記機器状態情報、前記設定内容情報及び前記音声通知履歴情報の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザの関心事を推定する推定部と、
前記推定部により推定された前記ユーザの関心事に関連する通知内容を前記ユーザに対して通知するためのプッシュ通知を、前記端末装置に送信する通知部と、を備える
通知管理装置。
【請求項2】
前記通知管理装置は、さらに、
前記通知部により送信された前記プッシュ通知の履歴を示すプッシュ通知履歴情報を記憶する第4の記憶部と、
前記ユーザにより前記プッシュ通知の前記通知内容が既読にされたことを示す既読情報を記憶する第5の記憶部と、
前記プッシュ通知履歴情報及び前記既読情報を、前記第2の機器及び前記端末装置の少なくとも一方に送信する送信部と、を備える
請求項1に記載の通知管理装置。
【請求項3】
前記通知管理装置は、さらに、前記ユーザにより前記プッシュ通知の前記通知内容が既読にされたことを示す既読情報を記憶する第5の記憶部を備え、
前記推定部は、前記機器状態情報、前記設定内容情報、前記音声通知履歴情報及び前記既読情報に基づいて、前記ユーザの関心事を推定する
請求項1に記載の通知管理装置。
【請求項4】
前記通知管理装置は、さらに、前記ユーザが回答した前記ユーザの関心事に関するアンケートの結果を示すアンケート情報を取得する第2の取得部を備え、
前記推定部は、前記機器状態情報、前記設定内容情報、前記音声通知履歴情報及び前記アンケート情報に基づいて、前記ユーザの関心事を推定する
請求項1に記載の通知管理装置。
【請求項5】
前記推定部は、前記機器状態情報、前記設定内容情報及び前記音声通知履歴情報に基づいて、前記機器状態情報と、前記設定内容情報と、前記音声通知履歴情報と、前記ユーザの関心事との対応関係を示す対応情報を参照することにより、前記ユーザの関心事を推定する
請求項1~4のいずれか1項に記載の通知管理装置。
【請求項6】
端末装置と、第1の機器と、第2の機器と、ネットワークを介して前記端末装置、前記第1の機器及び前記第2の機器の各々と通信可能な通知管理装置と、を備える通知システムであって、
前記第1の機器は、ユーザにより操作された前記第1の機器の状態を示す機器状態情報を前記通知管理装置に送信する第1の通信部を有し、
前記第2の機器は、前記ユーザに対して音声通知を出力する出力部を有し、
前記通知管理装置は、
前記第1の機器からの前記機器状態情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記機器状態情報を記憶する第1の記憶部と、
前記ユーザにより設定された前記第2の機器の前記音声通知の設定内容を示す設定内容情報を記憶する第2の記憶部と、
前記設定内容に基づいて前記第2の機器により出力された前記音声通知の履歴を示す音声通知履歴情報を記憶する第3の記憶部と、
前記機器状態情報、前記設定内容情報及び前記音声通知履歴情報の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザの関心事を推定する推定部と、
前記推定部により推定された前記ユーザの関心事に関連する通知内容を前記ユーザに対して通知するためのプッシュ通知を、前記端末装置に送信する通知部と、を有し、
前記端末装置は、
前記通知管理装置からの前記プッシュ通知を受信する第2の通信部と、
前記第2の通信部により受信された前記プッシュ通知を表示する表示部と、を有する
通知システム。
【請求項7】
ネットワークを介して、端末装置、第1の機器、及び、ユーザに対して音声通知を出力する第2の機器の各々と通信可能な通知管理装置の制御方法であって、
(a)前記ユーザにより操作された前記第1の機器の状態を示す機器状態情報を、前記第1の機器から取得するステップと、
(b)前記(a)で取得された前記機器状態情報を第1の記憶部に記憶するステップと、
(c)前記ユーザにより設定された前記第2の機器の前記音声通知の設定内容を示す設定内容情報を第2の記憶部に記憶するステップと、
(d)前記設定内容に基づいて前記第2の機器により出力された前記音声通知の履歴を示す音声通知履歴情報を第3の記憶部に記憶するステップと、
(e)前記機器状態情報、前記設定内容情報及び前記音声通知履歴情報の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザの関心事を推定するステップと、
(f)前記(e)で推定された前記ユーザの関心事に関連する通知内容を前記ユーザに対して通知するためのプッシュ通知を、前記端末装置に送信するステップと、を含む
通知管理装置の制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の通知管理装置の制御方法をコンピュータに実行させる
プログラム。
【請求項9】
ネットワークを介して、端末装置、第1の機器、及び、ユーザに対して音声通知を出力する第2の機器の各々と通信可能な通知管理装置であって、
前記ユーザにより操作された前記第1の機器の状態を示す機器状態情報を、前記第1の機器から取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部により取得された前記機器状態情報を記憶する第1の記憶部と、
前記第2の機器の前記音声通知の設定内容を示す設定内容情報を記憶する第2の記憶部と、
前記設定内容に基づいて前記第2の機器により出力された前記音声通知の履歴を示す音声通知履歴情報を記憶する第3の記憶部と、
前記機器状態情報、前記設定内容情報及び前記音声通知履歴情報の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザの関心事を推定する推定部と、
前記推定部により推定された前記ユーザの関心事に関連する通知内容を前記ユーザに対して通知するか否かを判定し、且つ、通知方法を選定する選定部と、
前記選定部により通知すると判定された場合に、前記選定部により選定された通知方法で、前記通知内容を示す通知を前記端末装置及び前記第2の機器の少なくとも一方に送信する通知部と、を備える
通知管理装置。
【請求項10】
前記選定部は、通知方法として、前記端末装置に送信するプッシュ通知、及び、前記第2の機器に送信する前記音声通知の少なくとも一方を選定する
請求項9に記載の通知管理装置。
【請求項11】
前記選定部は、前記推定部により推定された前記ユーザの関心事に関連する前記設定内容情報及び前記プッシュ通知の送信履歴に基づいて、通知方法を選定する
請求項
10に記載の通知管理装置。
【請求項12】
端末装置と、第1の機器と、第2の機器と、ネットワークを介して前記端末装置、前記第1の機器及び前記第2の機器の各々と通信可能な通知管理装置と、を備える通知システムであって、
前記第1の機器は、ユーザにより操作された前記第1の機器の状態を示す機器状態情報を前記通知管理装置に送信する第1の通信部を有し、
前記第2の機器は、前記ユーザに対して音声通知を出力する出力部を有し、
前記通知管理装置は、
前記第1の機器からの前記機器状態情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記機器状態情報を記憶する第1の記憶部と、
前記第2の機器の前記音声通知の設定内容を示す設定内容情報を記憶する第2の記憶部と、
前記設定内容に基づいて前記第2の機器により出力された前記音声通知の履歴を示す音声通知履歴情報を記憶する第3の記憶部と、
前記機器状態情報、前記設定内容情報及び前記音声通知履歴情報の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザの関心事を推定する推定部と、
前記推定部により推定された前記ユーザの関心事に関連する通知内容を前記ユーザに対して通知するか否かを判定し、且つ、通知方法を選定する選定部と、
前記選定部により通知すると判定された場合に、前記選定部により選定された通知方法で、前記通知内容を示す通知を前記端末装置及び前記第2の機器の少なくとも一方に送信する通知部と、を有する
通知システム。
【請求項13】
ネットワークを介して、端末装置、第1の機器、及び、ユーザに対して音声通知を出力する第2の機器の各々と通信可能な通知管理装置の制御方法であって、
(a)前記ユーザにより操作された前記第1の機器の状態を示す機器状態情報を、前記第1の機器から取得するステップと、
(b)前記(a)で取得された前記機器状態情報を第1の記憶部に記憶するステップと、
(c)前記第2の機器の前記音声通知の設定内容を示す設定内容情報を第2の記憶部に記憶するステップと、
(d)前記設定内容に基づいて前記第2の機器により出力された前記音声通知の履歴を示す音声通知履歴情報を第3の記憶部に記憶するステップと、
(e)前記機器状態情報、前記設定内容情報及び前記音声通知履歴情報の少なくとも1つに基づいて、前記ユーザの関心事を推定するステップと、
(f)前記(e)で推定された前記ユーザの関心事に関連する通知内容を前記ユーザに対して通知するか否かを判定し、且つ、通知方法を選定するステップと、
(g)前記(f)で通知すると判定された場合に、前記(f)で選定された通知方法で、前記通知内容を示す通知を前記端末装置及び前記第2の機器の少なくとも一方に送信するステップと、を含む
通知管理装置の制御方法。
【請求項14】
請求項13に記載の通知管理装置の制御方法をコンピュータに実行させる
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通知管理装置、通知システム、通知管理装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに対して様々な案内や宣伝等の通知内容を通知するためのプッシュ通知を、当該ユーザの所有するスマートフォンに送信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、ユーザに対して有用な通知内容を通知することができる通知管理装置、通知システム、通知管理装置の制御方法及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における通知管理装置は、ネットワークを介して、端末装置、第1の機器、及び、ユーザに対して音声通知を出力する第2の機器の各々と通信可能な通知管理装置であって、ユーザにより操作された第1の機器の状態を示す機器状態情報を、第1の機器から取得する第1の取得部と、第1の取得部により取得された機器状態情報を記憶する第1の記憶部と、ユーザにより設定された第2の機器の音声通知の設定内容を示す設定内容情報を記憶する第2の記憶部と、設定内容に基づいて第2の機器により出力された音声通知の履歴を示す音声通知履歴情報を記憶する第3の記憶部と、機器状態情報、設定内容情報及び音声通知履歴情報の少なくとも1つに基づいて、ユーザの関心事を推定する推定部と、推定部により推定されたユーザの関心事に関連する通知内容をユーザに対して通知するためのプッシュ通知を、端末装置に送信する通知部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示における通知管理装置等によれば、ユーザに対して有用な通知内容を通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施の形態1に係る通知システムの概要を示す図である。
【
図2】実施の形態1に係る通知システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図3】実施の形態1に係る対応情報の一例を示す図である。
【
図4】実施の形態1に係る通知管理装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図5】実施の形態1に係る通知管理装置の動作を説明するための図である。
【
図6】実施の形態2に係る通知システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図7】実施の形態2に係る通知一覧画面の一例を示す図である。
【
図8】実施の形態2に係る通知管理装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図9】実施の形態3に係る通知システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図10】実施の形態3に係る対応情報の一例を示す図である。
【
図11】実施の形態3に係る通知管理装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図12】実施の形態4に係る通知システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図13】実施の形態4に係る選定テーブルの一例を示す図である。
【
図14】実施の形態4に係る通知管理装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【
図15】実施の形態4に係る通知システムにおけるケース1~3の各具体例を示す図である。
【
図16】実施の形態4に係る通知システムにおけるケース4~6の各具体例を示す図である。
【
図17】実施の形態4に係る通知システムにおけるケース7~9の各具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(本開示の基礎となった知見)
本発明者らは、「背景技術」の欄において記載した技術に関し、以下の問題が生じることを見出した。
【0009】
上述した従来の技術では、ユーザにとって関心の低い通知内容のプッシュ通知がスマートフォンに何度も送信されると、ユーザは煩わしく感じてしまうという課題が生じる。
【0010】
そこで、本発明者らは、鋭意検討を重ねた結果、ユーザに対して有用な通知内容を通知することができる通知管理装置、通知システム、通知管理装置の制御方法及びプログラムを案出した。
【0011】
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
【0012】
なお、本発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
【0013】
(実施の形態1)
以下、
図1~
図5を参照しながら、実施の形態1について説明する。
【0014】
[1-1.通知システムの概要]
まず、
図1を参照しながら、実施の形態1に係る通知システム2の概要について説明する。
図1は、実施の形態1に係る通知システム2の概要を示す図である。
【0015】
図1に示すように、通知システム2は、情報元機器4(第1の機器の一例)と、発話機器6(第2の機器の一例)と、端末装置8と、通知管理装置10とを備えている。通知管理装置10は、ネットワーク12を介して、情報元機器4、発話機器6及び端末装置8の各々と通信可能である。ネットワーク12は、例えばインターネットである。情報元機器4及び発話機器6は、例えばユーザ14の宅内に設置されている。
【0016】
情報元機器4は、ユーザ14により操作される家電機器であり、例えば洗濯機である。情報元機器4は、当該情報元機器4の状態が変化した(例えば、洗濯機の自動投入洗剤残量が所定量以下になった)際に、当該情報元機器4の状態の変化を示す動作ログ(機器状態情報の一例)を通知管理装置10に送信する。
【0017】
なお、説明の都合上、
図1では、洗濯機で構成された1つの情報元機器4のみを図示しているが、実際にはこれ以外にも、例えばエアコン、電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器、レコーダ(録画機器)、ロボット型掃除機及び加湿空気清浄機等の複数の情報元機器がユーザ14の宅内に設置され、ネットワーク12に接続されているものとする。
【0018】
発話機器6は、ユーザ14により操作される、音声を発話する発話機能を有する家電機器であり、例えばテレビジョン受像機である。発話機器6は、通知管理装置10からの音声通知を受信し、受信した音声通知をスピーカから出力する。なお、本実施の形態では、発話機器6がテレビジョン受像機である場合について説明するが、これに限定されず、例えばロボット型掃除機等、スピーカを搭載した任意の家電機器であってもよい。
【0019】
ユーザ14は、発話機器6に表示される音声通知設定画面を操作することにより、音声通知の通知内容毎に、音声通知の出力のオン/オフを設定することができる。例えば、ユーザ14が「洗濯機の自動投入洗剤残量少」という通知内容の音声通知の出力をオンに設定した場合には、洗濯機(情報元機器4)の自動投入洗剤残量が所定量以下になったタイミングで、発話機器6から「洗濯機の自動投入洗剤残量が少なくなっています」という通知内容の音声通知が出力される。一方、ユーザ14が「洗濯機の自動投入洗剤残量少」という通知内容の音声通知の出力をオフに設定した場合には、洗濯機(情報元機器4)の自動投入洗剤残量が上記所定量以下になったとしても、発話機器6から上記通知内容の音声通知は出力されない。なお、ユーザ14により設定された音声通知の出力のオン/オフの設定内容を示す設定内容情報は、通知管理装置10に記憶される。
【0020】
端末装置8は、ユーザ14により操作されるモバイル端末であり、例えばスマートフォン又はタブレットである。端末装置8は、ユーザ14の宅内又は宅外で使用される。端末装置8には、通知システム2専用のアプリケーションがインストールされている。端末装置8は、当該アプリケーションの機能により、通知管理装置10からのプッシュ通知を受信し、受信したプッシュ通知を表示する。ユーザ14が端末装置8に表示されたプッシュ通知をタップすると、プッシュ通知の通知内容が既読となる。
【0021】
通知管理装置10は、発話機器6において出力される音声通知、及び、端末装置8において表示されるプッシュ通知を制御するためのサーバ装置である。通知管理装置10は、情報元機器4からの動作ログを取得(受信)し、取得した動作ログを記憶する。また、通知管理装置10は、ユーザ14により設定された音声通知の出力のオン/オフの設定内容を示す設定内容情報を記憶する。
【0022】
また、通知管理装置10は、動作ログ及び設定内容情報に基づいて、音声通知を発話機器6に送信する。例えば、ユーザ14が「洗濯機の自動投入洗剤残量少」という通知内容の音声通知の出力をオンした場合には、洗濯機(情報元機器4)の自動投入洗剤残量が所定量以下になったタイミングで、通知管理装置10は、「洗濯機の自動投入洗剤残量が少なくなっています」という通知内容の音声通知を発話機器6に送信する。
【0023】
また、通知管理装置10は、設定内容情報に基づいて発話機器6により出力された音声通知の履歴を示す音声通知ログ(音声通知履歴情報の一例)を記憶する。また、通知管理装置10は、ユーザ14によりプッシュ通知の通知内容が既読にされたことを示す既読情報を記憶する。
【0024】
さらに、通知管理装置10は、動作ログ、設定内容情報、音声通知ログ及び既読情報に基づいて、ユーザ14の関心事を推定する。そして、通知管理装置10は、推定したユーザ14の関心事に関連する通知内容をユーザ14に対して通知するためのプッシュ通知を、端末装置8に送信する。
【0025】
[1-2.通知システムの機能構成]
図2及び
図3を参照しながら、実施の形態1に係る通知システム2の機能構成について説明する。
図2は、実施の形態1に係る通知システム2の機能構成を示すブロック図である。
図3は、実施の形態1に係る対応情報44の一例を示す図である。
【0026】
図2に示すように、情報元機器4は、通信部16(第1の通信部の一例)を備えている。通信部16は、当該情報元機器4の状態が変化した際に、当該情報元機器4の状態の変化を示す動作ログを通知管理装置10に送信する。通信部16は、例えば所定の時間毎に、動作ログを通知管理装置10に送信する。動作ログは、情報元機器4の状態の変化(例えば、洗濯機の自動投入洗剤残量が所定量以下になったこと)、及び、情報元機器4の状態が変化した日時を示す情報を含む。なお、説明の都合上、
図2では、1つの情報元機器4のみを図示している。
【0027】
発話機器6は、通信部18と、スピーカ20(出力部の一例)とを備えている。通信部18は、通知管理装置10からの音声通知を受信する。スピーカ20は、通信部18により受信された音声通知を出力する。
【0028】
端末装置8は、通信部22(第2の通信部の一例)と、表示部24とを備えている。通信部22は、通知管理装置10からのプッシュ通知を受信する。また、通信部22は、ユーザ14によりプッシュ通知の通知内容が既読にされた際に、プッシュ通知の通知内容が既読にされたことを示す既読情報を通知管理装置10に送信する。表示部24は、例えばタッチパネルディスプレイであり、通信部22により受信されたプッシュ通知を表示する。
【0029】
通知管理装置10は、動作ログ取得部26(取得部及び第1の取得部の一例)と、動作ログ記憶部28(第1の記憶部の一例)と、設定内容情報記憶部30(第2の記憶部の一例)と、通知内容情報記憶部32と、音声通知送信部34と、音声通知ログ記憶部36(第3の記憶部の一例)と、既読情報記憶部38(第5の記憶部の一例)と、推定部40と、プッシュ通知送信部42(通知部の一例)とを備えている。
【0030】
動作ログ取得部26は、情報元機器4からの動作ログを取得する。
【0031】
動作ログ記憶部28は、動作ログ取得部26により取得された動作ログを記憶する。
【0032】
設定内容情報記憶部30は、ユーザ14により設定された音声通知の出力のオン/オフの設定内容を示す設定内容情報を記憶する。なお、設定内容情報は、例えばネットワーク12を介して発話機器6から取得される。
【0033】
通知内容情報記憶部32は、音声通知の通知内容(例えば、「洗濯機の自動投入洗剤残量が所定量以下になっています」という通知内容)を示す通知内容情報を複数記憶する。
【0034】
音声通知送信部34は、動作ログ取得部26により取得された動作ログ、及び、設定内容情報記憶部30に記憶された設定内容情報に基づいて、通知内容情報記憶部32に記憶された通知内容情報により示される通知内容の音声通知を発話機器6に送信する。例えば、ユーザ14が「洗濯機の自動投入洗剤残量少」という通知内容の音声通知の出力をオンに設定した場合には、洗濯機(情報元機器4)の自動投入洗剤残量が所定量以下になったタイミングで、通知管理装置10は、通知内容情報記憶部32から「洗濯機の自動投入洗剤残量が少なくなっています」という通知内容の通知内容情報を読み出し、読み出した通知内容情報に基づいて音声通知を発話機器6に送信する。
【0035】
音声通知ログ記憶部36は、音声通知送信部34により送信された(すなわち、上記設定内容情報に基づいて発話機器6により出力された)音声通知の履歴を示す音声通知ログを記憶する。音声通知ログは、音声通知の通知内容、及び、当該音声通知が発話機器6において出力された日時を示す情報を含む。
【0036】
既読情報記憶部38は、端末装置8からの既読情報を記憶する。
【0037】
推定部40は、動作ログ記憶部28に記憶された動作ログ、設定内容情報記憶部30に記憶された設定内容情報、音声通知ログ記憶部36に記憶された音声通知ログ、及び、既読情報記憶部38に記憶された既読情報に基づいて、対応情報44を参照することにより、ユーザ14の関心事を推定する。
【0038】
対応情報44は、例えば
図3に示すようなデータテーブルである。
図3に示すように、対応情報44は、動作ログと、音声通知の設定内容(設定内容情報)と、音声通知ログと、既読にされたプッシュ通知の通知内容(既読情報)と、ユーザ14の関心事と、ユーザ14の関心事に関連するプッシュ通知の通知内容との対応関係を示す情報である。
【0039】
図3に示す例では、対応情報44の1行目には、a)洗濯機(情報元機器4)の動作ログ「除菌モード使用≧1回/週」、b)音声通知の設定内容「加湿空気清浄機(情報元機器4)の水タンク残量少=オン」、c)音声通知ログ「上記水タンク残量の発話≧1回/月(11月~3月)」、d)既読にされたプッシュ通知の通知内容「リビング掃除のコツ」、e)ユーザ14の関心事「身の回りの清潔」、f)ユーザ14の関心事に関連するプッシュ通知の通知内容「掃除」、「空気(花粉・PM2.5)」及び「室内環境(カビ・ホコリ)」が格納されている。
【0040】
すなわち、対応情報44の1行目は、i)ユーザ14が洗濯機(情報元機器4)の除菌モード運転を週に1回以上の頻度で使用し、且つ、ii)ユーザ14が「加湿空気清浄機(情報元機器4)の水タンク残量少」という通知内容の音声通知の出力をオンに設定し、且つ、iii)発話機器6において「加湿空気清浄機(情報元機器4)の水タンクの残量が少なくなっています」という通知内容の音声通知が1ヶ月に1回以上の頻度(11月~3月)で出力され、且つ、iv)過去にユーザ14により「リビング掃除のコツ」というプッシュ通知の通知内容が既読にされた場合には、当該ユーザ14の関心事は「身の回りの清潔」であると推定され、当該ユーザ14の関心事に関連するプッシュ通知の通知内容は、「掃除」、「空気(花粉・PM2.5)」及び「室内環境(カビ・ホコリ)」であることを意味している。
【0041】
なお、
図3に示す対応情報44では、ユーザ14の関心事に関連するプッシュ通知の通知内容は、例えば「掃除」等のように簡略化して記載しているが、実際には、例えば「掃除」の通知内容は、「掃除に役立つ情報のご案内です。」というテキストと、掃除用品の通信販売のウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)とを含んでいる。
【0042】
プッシュ通知送信部42は、推定部40により推定されたユーザ14の関心事に関連するプッシュ通知の通知内容を対応情報44から読み出し、読み出した通知内容のプッシュ通知を端末装置8に送信する。
【0043】
[1-3.通知管理装置の動作]
図4及び
図5を参照しながら、実施の形態1に係る通知管理装置10の動作について説明する。
図4は、実施の形態1に係る通知管理装置10の動作の流れを示すフローチャートである。
図5は、実施の形態1に係る通知管理装置10の動作を説明するための図である。
【0044】
図4に示すように、まず、設定内容情報記憶部30は、ユーザ14により設定された音声通知の出力のオン/オフの設定内容を示す設定内容情報を記憶する(S101)。次に、動作ログ取得部26は、情報元機器4からの動作ログを取得し(S102)、動作ログ記憶部28は、動作ログ記憶部28により取得された動作ログを記憶する(S103)。
【0045】
音声通知送信部34は、動作ログ取得部26により取得された動作ログ、及び、設定内容情報記憶部30に記憶された設定内容情報に基づいて、通知内容情報記憶部32に記憶された通知内容情報により示される通知内容の音声通知を発話機器6に送信する(S104)。これにより、
図5の(b)に示すように、発話機器6のスピーカ20は、通知管理装置10からの音声通知を出力する。音声通知ログ記憶部36は、音声通知送信部34により送信された音声通知の履歴を示す音声通知ログを記憶する(S105)。
【0046】
推定部40は、動作ログ記憶部28に記憶された動作ログ、設定内容情報記憶部30に記憶された設定内容情報、音声通知ログ記憶部36に記憶された音声通知ログ、及び、既読情報記憶部38に記憶された既読情報に基づいて、対応情報44を参照することにより、ユーザ14の関心事を推定する(S106)。
【0047】
本実施の形態では、例えば、
図5の(a)に示すように、洗濯機(情報元機器4)の動作ログが「除菌モード使用≧1回/週」であり、且つ、設定内容情報が「加湿空気清浄機(情報元機器4)の水タンク残量少=オン」であり、且つ、音声通知ログが「上記水タンク残量の発話≧1回/月(11月~3月)」であり、且つ、既読情報が「リビング掃除のコツ」であるとする。この場合、推定部40は、対応情報44を参照することにより、上述した動作ログ、設定内容情報、音声通知ログ及び既読情報に対応するユーザ14の関心事が「身の回りの清潔」であると推定する。
【0048】
プッシュ通知送信部42は、推定部40により推定されたユーザ14の関心事に関連するプッシュ通知の通知内容を対応情報44から読み出し、読み出した通知内容のプッシュ通知を端末装置8に送信する(S107)。
【0049】
例えば、推定部40によりユーザ14の関心事が「身の回りの清潔」であると推定された場合には、プッシュ通知送信部42は、対応情報44から、ユーザ14の関心事「身の回りの清潔」に関連するプッシュ通知の通知内容として「掃除」を読み出す。そして、プッシュ通知送信部42は、「掃除」の通知内容のプッシュ通知を端末装置8に送信する。
【0050】
これにより、
図5の(c)に示すように、端末装置8の表示部24には、例えば「掃除に役立つ情報のご案内です。」というテキストを含むプッシュ通知46が表示される。この場合、ユーザ14は、掃除に高い関心を持っていると推定されるため、このプッシュ通知46に興味を持つ可能性が高い。ユーザ14がこのプッシュ通知46をタップした場合には、
図5の(d)に示すように、端末装置8の表示部24には、例えば掃除用品の通信販売のウェブサイトのトップページ48が表示される。これにより、ユーザ14によりプッシュ通知46の通知内容が既読にされる。
【0051】
このようにプッシュ通知46の通知内容がユーザ14により既読にされた場合には(S108でYES)、端末装置8の通信部22は、既読情報を通知管理装置10に送信する。既読情報記憶部38は、端末装置8からの既読情報を記憶し(S109)、
図4のフローチャートを終了する。
【0052】
ステップS108に戻り、例えばユーザ14がプッシュ通知46をタップせずに、プッシュ通知46の通知内容がユーザ14により既読にされなかった場合には(S108でNO)、
図4のフローチャートを終了する。
【0053】
[1-4.効果]
本実施の形態では、通知管理装置10は、ネットワーク12を介して、端末装置8、情報元機器4、及び、ユーザ14に対して音声通知を出力する発話機器6の各々と通信可能な装置である。通知管理装置10は、ユーザ14により操作された情報元機器4の状態を示す動作ログを、情報元機器4から取得する動作ログ取得部26と、動作ログ取得部26により取得された動作ログを記憶する動作ログ記憶部28と、ユーザ14により設定された発話機器6の音声通知の設定内容を示す設定内容情報を記憶する設定内容情報記憶部30と、設定内容に基づいて発話機器6により出力された音声通知の履歴を示す音声通知ログを記憶する音声通知ログ記憶部36と、動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログの少なくとも1つに基づいて、ユーザ14の関心事を推定する推定部40と、推定部40により推定されたユーザ14の関心事に関連する通知内容をユーザ14に対して通知するためのプッシュ通知46を、端末装置8に送信するプッシュ通知送信部42とを備える。
【0054】
これによれば、推定部40は、動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログの少なくとも1つに基づいて、ユーザ14の関心事を推定する。そして、プッシュ通知送信部42は、推定部40により推定されたユーザ14の関心事に関連する通知内容のプッシュ通知46を端末装置8に送信する。これにより、ユーザ14に対して有用な通知内容を通知することができる。
【0055】
また、本実施の形態では、通知管理装置10は、さらに、ユーザ14によりプッシュ通知46の通知内容が既読にされたことを示す既読情報を記憶する既読情報記憶部38を備える。推定部40は、動作ログ、設定内容情報、音声通知ログ及び既読情報に基づいて、ユーザ14の関心事を推定する。
【0056】
これによれば、ユーザ14の関心事をより精度良く推定することができる。
【0057】
また、本実施の形態では、推定部40は、動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログに基づいて、動作ログと、設定内容情報と、音声通知ログと、ユーザ14の関心事との対応関係を示す対応情報44を参照することにより、ユーザ14の関心事を推定する。
【0058】
これによれば、ユーザ14の関心事を容易に推定することができる。
【0059】
また、本実施の形態では、通知システム2は、端末装置8と、情報元機器4と、発話機器6と、ネットワーク12を介して端末装置8、情報元機器4及び発話機器6の各々と通信可能な通知管理装置10とを備える。情報元機器4は、ユーザ14により操作された情報元機器4の状態を示す動作ログを通知管理装置10に送信する通信部16を有する。発話機器6は、ユーザ14に対して音声通知を出力するスピーカ20を有する。通知管理装置10は、情報元機器4からの動作ログを取得する動作ログ取得部26と、動作ログ取得部26により取得された動作ログを記憶する動作ログ記憶部28と、ユーザ14により設定された発話機器6の音声通知の設定内容を示す設定内容情報を記憶する設定内容情報記憶部30と、設定内容に基づいて発話機器6により出力された音声通知の履歴を示す音声通知ログを記憶する音声通知ログ記憶部36と、動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログの少なくとも1つに基づいて、ユーザ14の関心事を推定する推定部40と、推定部40により推定されたユーザ14の関心事に関連する通知内容をユーザ14に対して通知するためのプッシュ通知46を、端末装置8に送信するプッシュ通知送信部42とを有する。端末装置8は、通知管理装置10からのプッシュ通知46を受信する通信部22と、通信部22により受信されたプッシュ通知46を表示する表示部24とを有する。
【0060】
これによれば、上述したように、ユーザ14に対して有用な通知内容を通知することができる。
【0061】
また、本実施の形態では、制御方法は、ネットワーク12を介して、端末装置8、情報元機器4、及び、ユーザ14に対して音声通知を出力する発話機器6の各々と通信可能な通知管理装置10の制御方法である。通知管理装置10の制御方法は、(a)ユーザ14により操作された情報元機器4の状態を示す動作ログを、情報元機器4から取得するステップと、(b)上記(a)で取得された動作ログを動作ログ記憶部28に記憶するステップと、(c)ユーザ14により設定された発話機器6の音声通知の設定内容を示す設定内容情報を設定内容情報記憶部30に記憶するステップと、(d)設定内容に基づいて発話機器6により出力された音声通知の履歴を示す音声通知ログを音声通知ログ記憶部36に記憶するステップと、(e)動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログの少なくとも1つに基づいて、ユーザ14の関心事を推定するステップと、(f)上記(e)で推定されたユーザ14の関心事に関連する通知内容をユーザ14に対して通知するためのプッシュ通知46を、端末装置8に送信するステップとを含む。
【0062】
これによれば、上述したように、ユーザ14に対して有用な通知内容を通知することができる。
【0063】
また、本実施の形態では、プログラムは、上述した通知管理装置10の制御方法をコンピュータに実行させる。
【0064】
(実施の形態2)
[2-1.通知システムの機能構成]
図6及び
図7を参照しながら、実施の形態2に係る通知システム2Aの機能構成について説明する。
図6は、実施の形態2に係る通知システム2Aの機能構成を示すブロック図である。
図7は、実施の形態2に係る通知一覧画面56の一例を示す図である。なお、以下の各実施の形態において、上記実施の形態1の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0065】
図6に示すように、実施の形態2に係る通知システム2Aでは、通知管理装置10A及び発話機器6Aの各構成が上記実施の形態1と異なっている。
【0066】
通知管理装置10Aは、上記実施の形態1で説明した構成要素に加えて、プッシュ通知ログ記憶部50(第4の記憶部の一例)と、通知ログ送信部52(送信部の一例)とを備えている。
【0067】
プッシュ通知ログ記憶部50は、プッシュ通知送信部42により送信されたプッシュ通知の履歴を示すプッシュ通知ログ(プッシュ通知履歴情報の一例)を記憶する。プッシュ通知ログは、プッシュ通知の通知内容、及び、プッシュ通知の送信日時を示す情報を含む。
【0068】
通知ログ送信部52は、音声通知ログ記憶部36に記憶されている音声通知ログ、既読情報記憶部38に記憶されている既読情報、及び、プッシュ通知ログ記憶部50に記憶されているプッシュ通知ログを発話機器6Aに送信する。
【0069】
発話機器6Aの通信部18Aは、通知管理装置10Aからの音声通知に加えて、音声通知ログ、既読情報及びプッシュ通知ログを受信する。
【0070】
発話機器6Aは、通信部18A及びスピーカ20に加えて、表示部54を備えている。表示部54は、例えば液晶ディスプレイであり、通信部18Aにより受信された音声通知ログ、既読情報及びプッシュ通知ログに基づいて、通知一覧画面56を表示する。なお、通知一覧画面56は、例えばユーザ14(
図1参照)によるリモコン等の操作によって、表示部54に表示される。
【0071】
通知一覧画面56は、例えば
図7に示すような画面である。
図7に示すように、通知一覧画面56には、過去に発話機器6Aにおいて出力された音声通知の履歴、及び、過去に端末装置8に送信されたプッシュ通知の履歴の一覧が時系列で表示される。
図7に示す例では、通知一覧画面56の1行目には、2022年1月10日の12時15分に発話機器6Aにおいて出力された、「洗濯が終了しました。」という通知内容の音声通知の履歴が表示されている。なお、この音声通知の履歴は、通信部18Aにより受信された音声通知ログに基づいて生成される。
【0072】
また、通知一覧画面56の2行目には、2022年1月12日の10時30分に端末装置8に送信された、「掃除に役立つ情報のご案内です。」という通知内容のプッシュ通知の履歴と、当該プッシュ通知の通知内容がユーザ14により既読にされたことを示す黒塗りの既読ベルマーク58とが表示されている。なお、このプッシュ通知の履歴及び既読ベルマーク58はそれぞれ、通信部18Aにより受信されたプッシュ通知ログ及び既読情報に基づいて生成される。
【0073】
また、通知一覧画面56の3行目には、2022年1月15日の11時00分に端末装置8に送信された、「時短料理のキッチン道具のご案内です。」という通知内容のプッシュ通知の履歴と、当該プッシュ通知の通知内容がユーザ14により既読にされていないことを示す白抜きの未読ベルマーク60とが表示されている。なお、このプッシュ通知の履歴及び未読ベルマーク60はそれぞれ、通信部18Aにより受信されたプッシュ通知ログ、及び、通信部18Aにより既読情報が受信されていないことに基づいて生成される。
【0074】
[2-2.通知管理装置の動作]
図8を参照しながら、実施の形態2に係る通知管理装置10Aの動作について説明する。
図8は、実施の形態2に係る通知管理装置10Aの動作の流れを示すフローチャートである。なお、
図8のフローチャートにおいて、
図4のフローチャートの処理と同一の処理には同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0075】
図8に示すように、上記実施の形態1と同様に、ステップS101~S107が実行される。ステップS107の後、プッシュ通知ログ記憶部50は、プッシュ通知送信部42により送信されたプッシュ通知の履歴を示すプッシュ通知ログを記憶する(S201)。
【0076】
その後、プッシュ通知の通知内容がユーザ14により既読にされた場合には(S108でYES)、端末装置8の通信部22は、既読情報を通知管理装置10Aに送信する。これにより、既読情報記憶部38は、端末装置8からの既読情報を記憶する(S109)。通知ログ送信部52は、音声通知ログ記憶部36に記憶されている音声通知ログ、既読情報記憶部38に記憶されている既読情報、及び、プッシュ通知ログ記憶部50に記憶されているプッシュ通知ログを発話機器6Aに送信する(S202)。その後、
図8のフローチャートを終了する。
【0077】
ステップS108に戻り、プッシュ通知の通知内容がユーザ14により既読にされなかった場合には(S108でNO)、通知ログ送信部52は、音声通知ログ記憶部36に記憶されている音声通知ログ、及び、プッシュ通知ログ記憶部50に記憶されているプッシュ通知ログを発話機器6Aに送信する(S203)。その後、
図8のフローチャートを終了する。
【0078】
[2-3.効果]
本実施の形態では、通知管理装置10Aは、さらに、プッシュ通知送信部42により送信されたプッシュ通知の履歴を示すプッシュ通知ログを記憶するプッシュ通知ログ記憶部50と、ユーザ14によりプッシュ通知の通知内容が既読にされたことを示す既読情報を記憶する既読情報記憶部38と、プッシュ通知ログ及び既読情報を、発話機器6Aに送信する通知ログ送信部52とを備える。
【0079】
これによれば、ユーザ14は、発話機器6Aの表示部54に表示された通知一覧画面56を見ることにより、プッシュ通知の既読の有無を容易に確認することができる。
【0080】
(実施の形態3)
[3-1.通知システムの機能構成]
図9及び
図10を参照しながら、実施の形態3に係る通知システム2Bの機能構成について説明する。
図9は、実施の形態3に係る通知システム2Bの機能構成を示すブロック図である。
図10は、実施の形態3に係る対応情報44Bの一例を示す図である。
【0081】
図9に示すように、実施の形態3に係る通知システム2Bは、上記実施の形態1で説明した構成要素に加えて、アンケート管理装置62を備えている。アンケート管理装置62は、例えばサーバ装置であり、アンケート情報記憶部64を備えている。アンケート情報記憶部64は、ユーザ14(
図1参照)が回答したユーザ14の関心事に関するアンケートの結果を示すアンケート情報を記憶する。アンケート情報は、ユーザ14を識別するためのユーザIDと紐付けられている。なお、このアンケートは、例えばウェブ上で、定期的に又は任意のタイミングで行われる。
【0082】
通知管理装置10Bは、上記実施の形態1で説明した構成要素に加えて、アンケート情報取得部66(第2の取得部の一例)を備えている。アンケート情報取得部66は、アンケート情報をアンケート管理装置62のアンケート情報記憶部64から取得する。
【0083】
また、通知管理装置10Bの推定部40Bは、動作ログ、設定内容情報、音声通知ログ、既読情報、及び、アンケート情報取得部66により取得されたアンケート情報に基づいて、対応情報44Bを参照することにより、ユーザ14の関心事を推定する。
【0084】
図10に示すように、対応情報44Bは、動作ログと、音声通知の設定内容(設定内容情報)と、音声通知ログと、既読にされたプッシュ通知の通知内容(既読情報)と、アンケート回答(アンケート情報)と、ユーザ14の関心事と、ユーザ14の関心事に関連するプッシュ通知の通知内容との対応関係を示す情報である。
【0085】
図10に示す例では、対応情報44Bの1行目には、a)洗濯機(情報元機器4)の動作ログ「除菌モード使用≧1回/週」、b)音声通知の設定内容「加湿空気清浄機(情報元機器4)の水タンク残量少=オン」、c)音声通知ログ「上記水タンク残量の発話≧1回/月(11月~3月)」、d)既読にされたプッシュ通知の通知内容「リビング掃除のコツ」、e)アンケート回答「掃除に興味あり」及び「洗濯に興味あり」、f)ユーザ14の関心事「身の回りの清潔」、g)ユーザ14の関心事に関連するプッシュ通知の通知内容「掃除」、「空気(花粉・PM2.5)」及び「室内環境(カビ・ホコリ)」が格納されている。
【0086】
すなわち、対応情報44Bの1行目は、i)ユーザ14が洗濯機(情報元機器4)の除菌モード運転を週に1回以上の頻度で使用し、且つ、ii)ユーザ14が「加湿空気清浄機(情報元機器4)の水タンク残量少」という通知内容の音声通知の出力をオンに設定し、且つ、iii)発話機器6において「加湿空気清浄機(情報元機器4)の水タンク残量が少なくなっています」という通知内容の音声通知が1ヶ月に1回以上の頻度(11月~3月)で出力され、且つ、iv)過去にユーザ14により「リビング掃除のコツ」というプッシュ通知の通知内容が既読にされ、且つ、v)過去にユーザ14が掃除及び/又は洗濯に興味があるとアンケートで回答した場合には、当該ユーザ14の関心事は「身の回りの清潔」であると推定され、当該ユーザ14の関心事に関連するプッシュ通知の通知内容は、「掃除」、「空気(花粉・PM2.5)」及び「室内環境(カビ・ホコリ)」であることを意味している。
【0087】
[3-2.通知管理装置の動作]
図11を参照しながら、実施の形態3に係る通知管理装置10Bの動作について説明する。
図11は、実施の形態3に係る通知管理装置10Bの動作の流れを示すフローチャートである。なお、
図11のフローチャートにおいて、
図4のフローチャートの処理と同一の処理には同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0088】
図11に示すように、上記実施の形態1と同様に、ステップS101~S105が実行される。ステップS105の後、アンケート情報取得部66は、アンケート情報をアンケート管理装置62のアンケート情報記憶部64から取得する(S301)。推定部40Bは、動作ログ、設定内容情報、音声通知ログ、既読情報、及び、アンケート情報取得部66により取得されたアンケート情報に基づいて、対応情報44Bを参照することにより、ユーザ14の関心事を推定する(S302)。その後、上記実施の形態1と同様に、ステップS107~S109が実行される。
【0089】
[3-3.効果]
本実施の形態では、通知管理装置10Bは、さらに、ユーザ14が回答したユーザ14の関心事に関するアンケートの結果を示すアンケート情報を取得するアンケート情報取得部66を備える。推定部40Bは、動作ログ、設定内容情報、音声通知ログ、既読情報、及び、アンケート情報に基づいて、ユーザ14の関心事を推定する。
【0090】
これによれば、ユーザ14の関心事をより精度良く推定することができる。なお、推定部40Bは、既読情報を省略し、動作ログ、設定内容情報、音声通知ログ、及び、アンケート情報に基づいて、ユーザ14の関心事を推定してもよい。
【0091】
(実施の形態4)
[4-1.通知システムの機能構成]
図12及び
図13を参照しながら、実施の形態4に係る通知システム2Cの機能構成について説明する。
図12は、実施の形態4に係る通知システム2Cの機能構成を示すブロック図である。
図13は、実施の形態4に係る選定テーブル68の一例を示す図である。
【0092】
図12に示すように、実施の形態4に係る通知システム2Cでは、通知管理装置10Cは、上記実施の形態1で説明した構成要件に加えて、上記実施の形態2で説明したプッシュ通知ログ記憶部50を備えている。また、通知システム2Cでは、通知管理装置10Cの推定部40C(推定部及び選定部の一例)の処理が上記実施の形態1と異なっている。
【0093】
推定部40Cは、推定したユーザ14(
図1参照)の関心事に関連する設定内容情報及びプッシュ通知の送信履歴に基づいて、選定テーブル68を参照することにより、推定したユーザ14の関心事に関連する通知内容をユーザ14に対して通知するか否かを判定し、且つ、通知方法を選定する。本実施の形態では、「設定内容情報」は、(i)ユーザ14により設定された、音声通知の出力のオン/オフの設定内容を示す情報だけでなく、(ii)通知システム2Cの管理者等により設定された、設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しているか否かの設定内容を示す情報も含む。また、「プッシュ通知の送信履歴」は、(i)プッシュ通知の送信履歴の有無、及び、(ii)プッシュ通知の既読の有無を含む。
【0094】
この時、推定部40Cは、設定内容情報記憶部30を参照することにより、設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しているか否かを判定し、且つ、ユーザ14により音声通知の出力がオン/オフのいずれに設定されているか否かを判定する。また、推定部40Cは、プッシュ通知ログ記憶部50を参照することにより、プッシュ通知の送信履歴の有無を判定する。さらに、推定部40Cは、既読情報記憶部38を参照することにより、プッシュ通知が既読されたか否かを判定する。
【0095】
なお、本実施の形態では、「推定部」及び「選定部」を1つの構成(推定部40C)としたが、これに限定されず、「推定部」及び「選定部」を別々の構成としてもよい。
【0096】
選定テーブル68は、例えば
図13に示すようなデータテーブルである。
図13に示すように、選定テーブル68は、設定内容情報と、プッシュ通知の送信履歴と、通知方法との対応関係を示す情報である。
【0097】
図13に示す例では、推定部40Cは、(i)設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しており、且つ、(ii)ユーザ14により音声通知の出力がオンに設定されており、且つ、(iii)プッシュ通知の送信履歴があり、且つ、(iv)プッシュ通知が既読された場合(以下、「ケース1」という)には、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知及びプッシュ通知の両方を選定する。
【0098】
また、推定部40Cは、(i)設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しており、且つ、(ii)ユーザ14により音声通知の出力がオンに設定されており、且つ、(iii)プッシュ通知の送信履歴があり、且つ、(iv)プッシュ通知が既読されていない場合(以下、「ケース2」という)には、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知のみを選定する。
【0099】
また、推定部40Cは、(i)設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しており、且つ、(ii)ユーザ14により音声通知の出力がオンに設定されており、且つ、(iii)プッシュ通知の送信履歴がない場合(以下、「ケース3」という)には、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知及びプッシュ通知の両方を選定する。なお、ケース3では、通知方法を音声通知及びプッシュ通知の両方を選定したが、これに限定されず、通知内容に応じて通知方法を任意に設定してもよい。
【0100】
また、推定部40Cは、(i)設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しており、且つ、(ii)ユーザ14により音声通知の出力がオフに設定されており、且つ、(iii)プッシュ通知の送信履歴があり、且つ、(iv)プッシュ通知が既読された場合(以下、「ケース4」という)には、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法としてプッシュ通知のみを選定する。
【0101】
また、推定部40Cは、(i)設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しており、且つ、(ii)ユーザ14により音声通知の出力がオフに設定されており、且つ、(iii)プッシュ通知の送信履歴があり、且つ、(iv)プッシュ通知が既読されていない場合(以下、「ケース5」という)には、通知内容をユーザ14に対して通知しないと判定する。
【0102】
また、推定部40Cは、(i)設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しており、且つ、(ii)ユーザ14により音声通知の出力がオフに設定されており、且つ、(iii)プッシュ通知の送信履歴がない場合(以下、「ケース6」という)には、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法としてプッシュ通知のみを選定する。
【0103】
また、推定部40Cは、(i)設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しておらず、且つ、(ii)プッシュ通知の送信履歴があり、且つ、(iii)プッシュ通知が既読された場合(以下、「ケース7」という)には、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知及びプッシュ通知の両方を選定する。
【0104】
また、推定部40Cは、(i)設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しておらず、且つ、(ii)プッシュ通知の送信履歴があり、且つ、(iii)プッシュ通知が既読されていない場合(以下、「ケース8」という)には、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知のみを選定する。
【0105】
また、推定部40Cは、(i)設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しておらず、且つ、(ii)プッシュ通知の送信履歴がない場合(以下、「ケース9」という)には、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法としてプッシュ通知のみを選定する。なお、ケース9では、通知方法をプッシュ通知のみを選定したが、これに限定されず、通知内容に応じて通知方法を任意に設定してもよい。
【0106】
図12に戻り、音声通知送信部34(通知部の一例)は、推定部40Cにより通知内容をユーザ14に対して通知すると判定され、且つ、通知方法として音声通知のみ(又は、音声通知及びプッシュ通知の両方)が選定された場合に、推定部40Cにより推定されたユーザ14の関心事に関連する通知内容を対応情報44(
図3参照)から読み出し、読み出した通知内容の音声通知を発話機器6に送信する。なお、本実施の形態では、
図3に示す対応情報44において、「プッシュ通知の通知内容」を、「プッシュ通知又は音声通知の通知内容」と読み替えるものとする。
【0107】
プッシュ通知送信部42(通知部の一例)は、推定部40Cにより通知内容をユーザ14に対して通知すると判定され、且つ、通知方法としてプッシュ通知のみ(又は、音声通知及びプッシュ通知の両方)が選定された場合に、推定部40Cにより推定されたユーザ14の関心事に関連する通知内容を対応情報44から読み出し、読み出した通知内容のプッシュ通知を端末装置8に送信する。
【0108】
[4-2.通知管理装置の動作]
図14を参照しながら、実施の形態4に係る通知管理装置10Cの動作について説明する。
図14は、実施の形態4に係る通知管理装置10Cの動作の流れを示すフローチャートである。なお、
図14のフローチャートにおいて、
図4のフローチャートの処理と同一の処理には同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0109】
図14に示すように、まず、上記実施の形態1と同様にステップS101~S103が実行される。ステップS103の後、推定部40Cは、上記実施の形態1と同様に、ユーザ14の関心事を推定する(S106)。
【0110】
ステップS106の後、推定部40Cは、推定したユーザ14の関心事に関連する設定内容情報及びプッシュ通知の送信履歴に基づいて、選定テーブル68を参照することにより、推定したユーザ14の関心事に関連する通知内容をユーザ14に対して通知するか否かを判定し、且つ、通知方法を選定する(S401)。
【0111】
通知方法として音声通知のみ(又は、音声通知及びプッシュ通知の両方)が選定された場合には(S402でYES)、音声通知送信部34は、推定部40Cにより推定されたユーザ14の関心事に関連する通知内容を対応情報44から読み出し、読み出した通知内容の音声通知を発話機器6に送信する(S403)。これにより、発話機器6のスピーカ20は、通知管理装置10Cからの音声通知を出力する。音声通知ログ記憶部36は、音声通知送信部34により送信された音声通知の履歴を示す音声通知ログを記憶する(S404)。
【0112】
ステップS402に戻り、通知方法としてプッシュ通知のみが選定された場合には(S402でNO、S405でYES)、プッシュ通知送信部42は、推定部40Cにより推定されたユーザ14の関心事に関連する通知内容を対応情報44から読み出し、読み出した通知内容のプッシュ通知を端末装置8に送信する(S406)。これにより、端末装置8の表示部24には、通知管理装置10Cからのプッシュ通知が表示される。
【0113】
プッシュ通知の通知内容がユーザ14により既読にされた場合には(S407でYES)、端末装置8の通信部22は、既読情報を通知管理装置10Cに送信する。既読情報記憶部38は、端末装置8からの既読情報を記憶し(S408)、
図14のフローチャートを終了する。一方、プッシュ通知の通知内容がユーザ14により既読にされなかった場合には(S407でNO)、
図14のフローチャートを終了する。
【0114】
ステップS402に戻り、通知方法として音声通知及びプッシュ通知の両方が選定された場合には(S402でYES、S405でYES)、上述したステップS402~S406がこの順で実行される。
【0115】
ステップS402に戻り、通知方法として音声通知及びプッシュ通知のいずれも選定されなかった場合、すなわち、通知内容をユーザ14に対して通知しないと判定された場合には(S402でNO、S405でNO)、
図14のフローチャートを終了する。
【0116】
[4-3.ケース1~9の具体例]
図15を参照しながら、上述したケース1~3の各具体例について説明する。
図15は、実施の形態4に係る通知システム2Cにおけるケース1~3の各具体例を示す図である。
【0117】
以下、
図15の(a)に示すように、推定部40Cがユーザ14の関心事を「掃除」と推定した場合について説明する。上述したように、ケース1~3では、「掃除」に関連する設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しており、且つ、ユーザ14により「掃除」に関連する音声通知の出力がオンに設定されている。
【0118】
図15の(b)に示すように、ケース1では、推定部40Cは、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知及びプッシュ通知の両方を選定する。この場合、発話機器6のスピーカ20は、通知管理装置10Cからの例えば「掃除に役立つ情報のご案内です。」という通知内容の音声通知を出力する。また、端末装置8の表示部24には、通知管理装置10Cからの例えば「掃除に役立つ情報のご案内です。」という通知内容のプッシュ通知46が表示される。
【0119】
図15の(c)に示すように、ケース2では、推定部40Cは、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知のみを選定する。この場合、発話機器6のスピーカ20は、通知管理装置10Cからの例えば「掃除に役立つ情報のご案内です。」という通知内容の音声通知を出力する。
【0120】
図15の(d)に示すように、ケース3では、推定部40Cは、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知及びプッシュ通知の両方を選定する。この場合、発話機器6のスピーカ20は、通知管理装置10Cからの例えば「掃除に役立つ情報のご案内です。」という通知内容の音声通知を出力する。また、端末装置8の表示部24には、通知管理装置10Cからの例えば「掃除に役立つ情報のご案内です。」という通知内容のプッシュ通知46が表示される。
【0121】
次に、
図16を参照しながら、上述したケース4~6の各具体例について説明する。
図16は、実施の形態4に係る通知システム2Cにおけるケース4~6の各具体例を示す図である。
【0122】
以下、
図16の(a)に示すように、推定部40Cがユーザ14の関心事を「料理」と推定した場合について説明する。上述したように、ケース4~6では、「料理」に関連する設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用しており、且つ、ユーザ14により「料理」に関連する音声通知の出力がオフに設定されている。
【0123】
図16の(b)に示すように、ケース4では、推定部40Cは、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法としてプッシュ通知のみを選定する。この場合、端末装置8の表示部24には、通知管理装置10Cからの例えば「時短料理のキッチン道具のご案内です。」という通知内容のプッシュ通知46が表示される。この場合、ユーザ14に対して、「料理」に関連する音声通知の出力をオンに設定するように促すメッセージを、端末装置8の表示部24に表示させてもよい。
【0124】
図16の(c)に示すように、ケース5では、推定部40Cは、通知内容をユーザ14に対して通知しないと判定する。この場合、発話機器6のスピーカ20は音声通知を出力せず、且つ、端末装置8の表示部24にはプッシュ通知46が表示されない。
【0125】
図16の(d)に示すように、ケース6では、推定部40Cは、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法としてプッシュ通知のみを選定する。この場合、端末装置8の表示部24には、通知管理装置10Cからの例えば「時短料理のキッチン道具のご案内です。」という通知内容のプッシュ通知46が表示される。
【0126】
次に、
図17を参照しながら、上述したケース7~9の各具体例について説明する。
図17は、実施の形態4に係る通知システム2Cにおけるケース7~9の各具体例を示す図である。
【0127】
以下、
図17の(a)に示すように、推定部40Cがユーザ14の関心事を「育児」と推定した場合について説明する。上述したように、ケース7~9では、「育児」に関連する設定内容情報をユーザ14の関心事の推定に利用していない。
【0128】
図17の(b)に示すように、ケース7では、推定部40Cは、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知及びプッシュ通知の両方を選定する。この場合、発話機器6のスピーカ20は、通知管理装置10Cからの例えば「育児に役立つ情報のご案内です。」という通知内容の音声通知を出力する。また、端末装置8の表示部24には、通知管理装置10Cからの例えば「育児に役立つ情報のご案内です。」という通知内容のプッシュ通知46が表示される。
【0129】
図17の(c)に示すように、ケース8では、推定部40Cは、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法として音声通知のみを選定する。この場合、発話機器6のスピーカ20は、通知管理装置10Cからの例えば「育児に役立つ情報のご案内です。」という通知内容の音声通知を出力する。
【0130】
図17の(d)に示すように、ケース9では、推定部40Cは、通知内容をユーザ14に対して通知すると判定し、且つ、通知方法としてプッシュ通知のみを選定する。この場合、端末装置8の表示部24には、通知管理装置10Cからの例えば「育児に役立つ情報のご案内です。」という通知内容のプッシュ通知46が表示される。
【0131】
[4-4.効果]
本実施の形態では、通知管理装置10Cは、ネットワーク12を介して、端末装置8、情報元機器4、及び、ユーザ14に対して音声通知を出力する発話機器6の各々と通信可能な装置である。通知管理装置10Cは、ユーザ14により操作された情報元機器4の状態を示す動作ログを、情報元機器4から取得する動作ログ取得部26と、動作ログ取得部26により取得された動作ログを記憶する動作ログ記憶部28と、発話機器6の音声通知の設定内容を示す設定内容情報を記憶する設定内容情報記憶部30と、設定内容に基づいて発話機器6により出力された音声通知の履歴を示す音声通知ログを記憶する音声通知ログ記憶部36と、動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログの少なくとも1つに基づいて、ユーザ14の関心事を推定し、推定したユーザ14の関心事に関連する通知内容をユーザ14に対して通知するか否かを判定し、且つ、通知方法を選定する推定部40Cと、推定部40Cにより通知すると判定された場合に、推定部40Cにより選定された通知方法で、通知内容を示す通知を発話機器6(端末装置8)に送信する音声通知送信部34(プッシュ通知送信部42)とを備える。
【0132】
これによれば、推定部40Cは、動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログの少なくとも1つに基づいて、ユーザ14の関心事を推定し、通知方法を選定する。そして、音声通知送信部34(プッシュ通知送信部42)は、推定部40Cにより選定された通知方法で通知を発話機器6(端末装置8)に送信する。これにより、ユーザ14に対して有用な通知内容を通知することができる。
【0133】
また、本実施の形態では、推定部40Cは、通知方法として、端末装置8に送信するプッシュ通知、及び、発話機器6に送信する音声通知の少なくとも一方を選定する。
【0134】
これによれば、ユーザ14に対して有用な通知内容を、より効果的な通知方法で通知することができる。
【0135】
また、本実施の形態では、推定部40Cは、推定部40Cにより推定されたユーザ14の関心事に関連する設定内容情報及びプッシュ通知の送信履歴に基づいて、通知方法を選定する。
【0136】
これによれば、より効果的な通知方法を選定することができる。
【0137】
また、本実施の形態では、通知システム2Cは、端末装置8と、情報元機器4と、発話機器6と、ネットワーク12を介して端末装置8、情報元機器4及び発話機器6の各々と通信可能な通知管理装置10Cとを備える。情報元機器4は、ユーザ14により操作された情報元機器4の状態を示す動作ログを通知管理装置10Cに送信する通信部16を有する。発話機器6は、ユーザ14に対して音声通知を出力するスピーカ20を有する。通知管理装置10Cは、情報元機器4からの動作ログを取得する動作ログ取得部26と、動作ログ取得部26により取得された動作ログを記憶する動作ログ記憶部28と、発話機器6の音声通知の設定内容を示す設定内容情報を記憶する設定内容情報記憶部30と、設定内容に基づいて発話機器6により出力された音声通知の履歴を示す音声通知ログを記憶する音声通知ログ記憶部36と、動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログの少なくとも1つに基づいて、ユーザ14の関心事を推定し、推定したユーザ14の関心事に関連する通知内容をユーザ14に対して通知するか否かを判定し、且つ、通知方法を選定する推定部40Cと、推定部40Cにより通知すると判定された場合に、推定部40Cにより選定された通知方法で、通知内容を示す通知を発話機器6(端末装置8)に送信する音声通知送信部34(プッシュ通知送信部42)とを有する。
【0138】
これによれば、上述したように、ユーザ14に対して有用な通知内容を通知することができる。
【0139】
また、本実施の形態では、制御方法は、ネットワーク12を介して、端末装置8、情報元機器4、及び、ユーザ14に対して音声通知を出力する発話機器6の各々と通信可能な通知管理装置10Cの制御方法である。通知管理装置10Cの制御方法は、(a)ユーザ14により操作された情報元機器4の状態を示す動作ログを、情報元機器4から取得するステップと、(b)上記(a)で取得された動作ログを動作ログ記憶部28に記憶するステップと、(c)発話機器6の音声通知の設定内容を示す設定内容情報を設定内容情報記憶部30に記憶するステップと、(d)設定内容に基づいて発話機器6により出力された音声通知の履歴を示す音声通知ログを音声通知ログ記憶部36に記憶するステップと、(e)動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログの少なくとも1つに基づいて、ユーザ14の関心事を推定するステップと、(f)上記(e)で推定されたユーザ14の関心事に関連する通知内容をユーザ14に対して通知するか否かを判定し、且つ、通知方法を選定するステップと、(g)上記(f)で通知すると判定された場合に、上記(f)で選定された通知方法で、通知内容を示す通知を端末装置8及び発話機器6の少なくとも一方に送信するステップとを含む。
【0140】
これによれば、上述したように、ユーザ14に対して有用な通知内容を通知することができる。
【0141】
また、本実施の形態では、プログラムは、上述した通知管理装置10Cの制御方法をコンピュータに実行させる。
【0142】
(変形例等)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記各実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記各実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
【0143】
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0144】
上記実施の形態1では、推定部40は、動作ログ、設定内容情報、音声通知ログ及び既読情報に基づいて、ユーザ14の関心事を推定したが、これに限定されず、動作ログ、設定内容情報及び音声通知ログの少なくとも1つに基づいて、ユーザ14の関心事を推定してもよい。例えば、推定部40は、動作ログのみに基づいて、ユーザ14の関心事を推定してもよい。この場合、例えば、洗濯機(情報元機器4)の動作ログが「チャイルドロック使用≧1回/週」である場合には、推定部40は、ユーザ14の関心事が「育児」であると推定し、プッシュ通知送信部42は、「育児」又は「知育」の通知内容のプッシュ通知を端末装置8に送信する。
【0145】
また、上記実施の形態2では、通知ログ送信部52は、音声通知ログ、既読情報及びプッシュ通知ログを発話機器6Aに送信したが、これに限定されず、端末装置8に送信してもよいし、発話機器6A及び端末装置8の両方に送信してもよい。この場合、通知一覧画面56は、端末装置8の表示部24に表示されてもよいし、発話機器6Aの表示部54及び端末装置8の表示部24の両方に表示されてもよい。
【0146】
また、上記各実施の形態では、情報元機器4と発話機器6(6A)とを別々の機器で構成したが、これに限定されず、情報元機器4と発話機器6(6A)とを同一の機器で構成してもよい。
【0147】
また、上記各実施の形態では、通知管理装置10(10A,10B,10C)は、ユーザ14の関心事に関連する通知内容をプッシュ通知でユーザ14に通知したが、これに限定されず、プッシュ通知に代えて、電子メール、ToDoリスト又はメモ等でユーザ14に通知してもよい。なお、ToDoリスト及びメモは、端末装置8にインストールされたアプリケーションの機能である。
【0148】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0149】
また、上記各実施の形態に係る通知管理装置10(10A,10B,10C)の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
【0150】
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
【0151】
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
【0152】
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0153】
本開示は、通知管理装置等として適用可能である。
【符号の説明】
【0154】
2,2A,2B,2C 通知システム
4 情報元機器
6,6A 発話機器
8 端末装置
10,10A,10B,10C 通知管理装置
12 ネットワーク
14 ユーザ
16,18,18A,22 通信部
20 スピーカ
24,54 表示部
26 動作ログ取得部
28 動作ログ記憶部
30 設定内容情報記憶部
32 通知内容情報記憶部
34 音声通知送信部
36 音声通知ログ記憶部
38 既読情報記憶部
40,40B,40C 推定部
42 プッシュ通知送信部
44,44B 対応情報
46 プッシュ通知
48 トップページ
50 プッシュ通知ログ記憶部
52 通知ログ送信部
56 通知一覧画面
58 既読ベルマーク
60 未読ベルマーク
62 アンケート管理装置
64 アンケート情報記憶部
66 アンケート情報取得部
68 選定テーブル