(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】光源ユニット及び照明器具
(51)【国際特許分類】
F21V 23/04 20060101AFI20241108BHJP
F21V 23/00 20150101ALI20241108BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20241108BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20241108BHJP
F21Y 103/10 20160101ALN20241108BHJP
【FI】
F21V23/04 500
F21V23/00 120
F21V23/00 140
F21V23/00 160
F21S2/00 230
F21V23/00 130
F21Y115:10
F21Y103:10
(21)【出願番号】P 2023140999
(22)【出願日】2023-08-31
(62)【分割の表示】P 2019134089の分割
【原出願日】2019-07-19
【審査請求日】2023-08-31
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神保 幸宏
(72)【発明者】
【氏名】大野 健
(72)【発明者】
【氏名】濱本 勝信
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-022177(JP,A)
【文献】特開2010-109466(JP,A)
【文献】特開2018-206492(JP,A)
【文献】特開2001-077622(JP,A)
【文献】特開2018-098213(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0074151(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21K 9/00- 9/90
F21S 2/00-45/70
F21V 21/00-21/40
F21Y 115/10
F21Y 103/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有するフレームと、
前記第1面に配置され、光源が設けられた光源基板と、
外部装置から制御信号を含む電波を受信するためのアンテナを有する無線モジュールと、
前記第2面に配置され、前記アンテナが受信した前記制御信号に応じて前記光源の点灯状態を制御する点灯装置と、を備え、
前記フレームにおける少なくとも前記第2面の一部に重なる部分であって、前記第1面と前記第2面との間を占める部分が、電気絶縁性を有する絶縁部材で構成され、
前記無線モジュールは、前記第2面において前記絶縁部材に重なるように配置されており、
前記光源基板における前記無線モジュールに対応する対向箇所に、スリット又は切欠部が設けられている、
光源ユニット。
【請求項2】
前記フレームの全体が前記絶縁部材で構成されている、
請求項1に記載の光源ユニット。
【請求項3】
前記電波の波長をλとし、
前記スリット又は前記切欠部の長さは、0.5×λ±0.3×λの範囲以内の長さである、
請求項1又は2に記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記スリット又は前記切欠部は、前記第2面の長手方向及び短手方向のうち、前記無線モジュールの電界集中箇所での電界成分が大きい方の方向に交差する方向に延びている、
請求項1~3の何れか1項に記載の光源ユニット。
【請求項5】
前記アンテナは、所定方向の両端で交互に折り返されて前記所定方向に交差する方向に展開される、つづら折れパターンを有し、
前記アンテナにおける前記所定方向の一端部の周辺が前記無線モジュールの電界集中箇所であり、
前記スリット又は前記切欠部は、前記光源基板の厚さ方向において、前記無線モジュールの前記電界集中箇所に重なるように設けられている、
請求項1~4の何れか1項に記載の光源ユニット。
【請求項6】
前記アンテナを第1アンテナとし、
前記光源基板における前記無線モジュールに対応する対応箇所に、第2アンテナを更に備える、
請求項1~5の何れか1項に記載の光源ユニット。
【請求項7】
前記光源基板における前記無線モジュールに対応する対応箇所には、配線パターンが設けられていない、
請求項1~6の何れか1項に記載の光源ユニット。
【請求項8】
前記点灯装置は、
電源からの電力を入力する入力部と、
前記入力部から入力した電力を前記光源に供給する電源回路と、を有し、
前記入力部は、前記点灯装置における前記第2面の長手方向の一方側の部分に配置され、
前記無線モジュールは、前記点灯装置における前記入力部とは反対側に配置されている、
請求項1~7の何れか1項に記載の光源ユニット。
【請求項9】
前記無線モジュールを覆う遮蔽カバーを更に備える、
請求項1~8の何れか1項に記載の光源ユニット。
【請求項10】
請求項1~9の何れか1項に記載の光源ユニットと、
前記光源ユニットを支持する器具本体と、を備える、
照明器具。
【請求項11】
前記フレームは、前記器具本体に引っ掛かる引掛部を有し、
前記無線モジュールは、前記フレームの長手方向において、前記点灯装置と前記引掛部との間に配置される、
請求項10に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光源ユニット及び照明器具に関し、より詳細には、無線モジュールを備えた光源ユニット、及び前記光源ユニットを備えた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の照明器具は、照明器具本体(フレーム)と、光源と、第一無線通信装置(無線モジュール)と、発光制御回路(制御装置)と、電源とを備えている。光源は、照明器具本体の表面に設けられている。第一無線通信装置は、外部から無線で送信される制御信号を受信する装置であって、照明器具本体の表面(すなわち光源と同じ側の面)において、長手方向の一端部(すなわち光源の発光への影響が少ない箇所)に設けられている。発光制御回路は、第一無線通信装置で受信された制御信号に応じて光源の発光状態を制御する回路であって、照明器具本体の裏面に設けられている。電源は、光源、第一無線通信装置及び発光制御回路への動作電流を供給し、照明器具本体の裏面に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の照明器具では、第一無線通信装置は、照明器具本体の表面(すなわち光源と同じ側の面)に配置される。しかし、この場合、第一無線通信装置の配置場所は、光源の発光への影響が少ない場所に制限される。このため、第一無線装置と、電源又は発光制御回路との間のケーブルが長くなる場合があり、ケーブルが外部ノイズの影響を受けて、第一無線装置の受信感度が低下する可能性がある。
【0005】
本開示は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、無線モジュールの受信感度を確保しつつ無線モジュールの配置の自由度の向上を図ることができる光源ユニット及び照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る光源ユニットは、フレームと、光源基板と、無線モジュールと、点灯装置と、を備えている。前記フレームは、第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する。前記光源基板は、前記第1面に配置されている。前記光源基板には、光源が設けられている。前記無線モジュールは、外部装置から制御信号を含む電波を受信するためのアンテナを有する。前記点灯装置は、前記第2面に配置され、前記アンテナが受信した前記制御信号に応じて前記光源の点灯状態を制御する。前記フレームにおける少なくとも前記第2面の一部に重なる部分であって、前記第1面と前記第2面との間を占める部分が、電気絶縁性を有する絶縁部材で構成されている。前記無線モジュールは、前記第2面において前記絶縁部材に重なるように配置されている。前記光源基板における前記無線モジュールに対応する対向箇所に、スリット又は切欠部が設けられている。
【0007】
本開示の一態様に係る照明器具は、上記の一の態様に係る光源ユニットと、前記光源ユニットを支持する器具本体と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、無線モジュールの受信感度を確保しつつ無線モジュールの配置の自由度の向上を図ることができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係る照明器具の斜視図である。
【
図2】
図2は、同上の照明器具のブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る光源ユニット及び同上の照明器具の分解斜視図である。
【
図4】
図4は、同上の光源ユニットに備えられた無線モジュールの平面図である。
【
図5】
図5は、同上の光源ユニットにおける無線モジュールの取付部分を示す、一部省略した斜視図である。
【
図6】
図6は、同上の光源ユニットにおける無線モジュールの取付部分を示す、一部省略した平面図である。
【
図7】
図7は、変形例1に係る光源ユニットにおける無線モジュールの取付部分を示す、一部省略した平面図である。
【
図8】
図8は、変形例2に係る光源ユニットにおけるLED基板の取付部分を示す、一部省略した平面図である。
【
図9】
図9は、同上の無線モジュールの電界分布特性図である。
【
図10】
図10は、変形例3に係る光源ユニットにおけるLED基板の取付部分を示す、一部省略した平面図である。
【
図11】
図11は、変形例4に係る光源ユニットにおけるLED基板の取付部分を示す、一部省略した平面図である。
【
図12】
図12は、変形例4の変形例に係る光源ユニットにおけるLED基板の取付部分を示す、一部省略した平面図である。
【
図13】
図13は、変形例5の変形例に係る光源ユニットにおけるLED基板の取付部分を示す、一部省略した平面図である。
【
図14】
図14は、変形例6に係る光源ユニットにおける無線モジュールの取付部分を示す、一部省略した平面図である。
【
図15】
図15は、変形例7に係る照明器具のブロック図である。
【
図16】
図16は、変形例8に係る照明器具のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態)
以下、本開示の実施形態に係る光源ユニット及び照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は、本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0011】
本実施形態の照明器具3は、
図1に示すように、室内の天井などに設置されて室内を照らす照明器具であって、リモコン装置6からの無線信号によって操作可能な照明器具である。照明器具3は、光源ユニット2と、光源ユニット2を支持する器具本体4とを有している。ただし、光源ユニット2又は照明器具3は、遠隔制御用のリモコン装置6を含む場合がある。
【0012】
光源ユニット2は、天井に直付けされる器具本体4に着脱可能に取り付けられる。ただし、器具本体4は、天井に埋め込まれてもよいし、あるいは、壁に直付けされてもよいし、壁に埋め込まれてもよい。
【0013】
リモコン装置6は、利用者の操作(例えば点灯、消灯及び調光の各操作)を受け付けて、受け付けた操作に応じて、光源ユニット2の点灯状態(点灯、消灯及び調光)を無線信号で制御する装置である。リモコン装置6は、例えば室の壁等の所定位置に固定されてもよいし、自由に持ち運べる端末装置であってもよい。
【0014】
リモコン装置6は、
図2に示すように、操作部61と、制御部62と、無線モジュール63とを備えている。操作部61は、利用者の操作を受け付ける部分である。無線モジュール63は、光源ユニット2(より詳細には後述の無線モジュール50)との間で、所定の周波数帯(例えば920MHz帯)の電波を媒体とする無線通信を行う装置である。制御部62は、操作部61への入力操作に応じて光源ユニット2の点灯状態を制御する制御信号を生成し、生成した制御信号を無線モジュール63から光源ユニット2に無線で送信する。光源ユニット2は、リモコン装置6からの制御信号に応じて、点灯状態を切り替える。このように、リモコン装置6によって無線信号で光源ユニット2の点灯状態が制御される。
【0015】
器具本体4は、天井に直付けされた状態で、光源ユニット2を支持する。器具本体4は、
図3に示すように、収容部40と、一対の反射板41と、一対のエンド板42とを備える。収容部40は、下面が開放された矩形箱状である。一対の反射板41は、収容部40における長手方向に沿った両側の開口端縁から斜め上向きに突出している。一対のエンド板42は、収容部40及び一対の反射板41の長手方向の両端に設けられている。
【0016】
器具本体4は、収容部40の底面に設けられている複数の取付孔400のうちの少なくともいずれか2つの取付孔400に吊りボルト(不図示)がそれぞれ挿通され、それらの吊りボルトにナット(不図示)が締め付けられることで天井に設置される。器具本体4は、収容部40に光源ユニット2が装着されることで、光源ユニット2を支持する。この支持状態で、収容部40の底面に設けられている複数の電源孔401のうちのいずれか1つの電源孔401に、交流電源B1からの電源線が挿通される。電源孔401に挿通された電源線は、端子台を介して、光源ユニット2内の点灯装置1と電気的に接続される。
【0017】
光源ユニット2は、照明用の光を放射する装置である。光源ユニット2は、器具本体4の収容部40に装着されることで、器具本体4に支持される。光源ユニット2は、
図3に示すように、点灯装置1と、点灯装置1によって点灯させられる2つのLEDモジュール22と、取付部材21(フレーム)と、カバー23と、無線装置5とを備えている。
【0018】
LEDモジュール22は、多数のLED220(光源)と、基板221(光源基板)と、中継コネクタ223とを備えている。基板221は、長尺の矩形板状に形成されている。多数のLED220は、基板221の下面における短手方向の中央に、基板221の長手方向に沿って等間隔かつ一列に並べて実装されている。中継コネクタ223は、それぞれのLEDモジュール22の基板221において、2つのLEDモジュール22同士が長手方向に沿って隣り合う側の端部にそれぞれ実装されている。一方のLEDモジュール22(
図3における右側のLEDモジュール22)に入力コネクタ222が実装されている。入力コネクタ222は、右側のLEDモジュール22の基板221において、中継コネクタ223が実装されている側と反対側の端部(右側の端部)に実装されている。
【0019】
取付部材21は、リモコン装置6からの電波を透過可能でかつ電気絶縁性を有する絶縁部材(換言すれば誘電部材)219によって、長尺の角樋状に形成されている。すなわち、取付部材21の全体が絶縁部材219で構成されている。絶縁部材219は、絶縁性(換言すれば誘電性)を有する部材であって、例えば樹脂部材、具体的には、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂又はABS樹脂である。取付部材21は、底板210と、一対の側板211と、引掛部217(
図5参照)とを有する。底板210は、長尺の矩形板状である。一対の側板211は、底板210の長手方向に沿った両端から上向きに立ち上がっている。引掛部217は、器具本体4の収容部40に引っ掛かる部分である。
【0020】
2つのLEDモジュール22は、互いの中継コネクタ223同士が電気的に接続された状態で、底板210から切り起こされている複数の爪によって底板210の下面(第1面)に取り付けられている。すなわち、多数のLED220が基板を介して底板210の下面に配置されている。なお、LEDモジュール22の入力コネクタ222は、点灯装置1の出力用のコネクタと電気的に接続される。引掛部217は、底板210における長手方向の両端部に設けられている。
【0021】
カバー23は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂によって半円筒形状に形成されている。また、カバー23は、長手方向に沿って上向きに突出する一対の突壁233を有している。カバー23は、一対の突壁233の間に取付部材21を収容し、取付部材21の一対の側板211の先端(上端)に、一対の突壁233の先端(上端)に形成されている引掛部が引っ掛けられることで取付部材21に取り付けられる。
【0022】
光源ユニット2は、取付部材21の引掛部217(
図5参照)が器具本体4の収容部40の所定箇所に引っ掛かることで、収容部40に嵌り合うようにして、器具本体4に支持される。
【0023】
点灯装置1は、無線装置5の後述のアンテナ53が受信した制御信号(リモコン装置6からの制御信号)に応じて、LEDモジュール22の点灯状態を制御する。点灯装置1は、光源ユニット2の取付部材21の底板210の上面(第2面)に固定される。
【0024】
点灯装置1は、プリント回路板19と、プリント回路板19を収容するケース18とを有する。プリント回路板19は、点灯装置1を構成する種々の電子部品を実装する。プリント回路板19は、長方形状のプリント配線板に集積回路を含む種々の電子部品が実装されて構成されている。ケース18は、金属板により、一面(下面)が開口した長尺の矩形箱状に形成されている。ケース18は、プリント回路板19を収容し、開口面を底板210の上面に向けるようにして、底板210の上面に固定される。なお、ケース18は、取付部材21に固定された状態で取付部材21と電気的に接続されている。さらに、取付部材21は、光源ユニット2が器具本体4に取り付けられた状態で器具本体4と電気的に接続されている。したがって、点灯装置1のケース18は、取付部材21を通して器具本体4と電気的に接続される。
【0025】
点灯装置1は、制御部15と、電力変換部16(電源回路)とを備えている(
図2参照)。制御部15及び電力変換部16は、プリント回路板19に実装されている。制御部15は、無線装置5を介してリモコン装置6から受信した制御信号に応じて、電力変換部16を制御する。電力変換部16は、制御部15の制御に応じてLEDモジュール22への電力供給を制御することで、LEDモジュール22の点灯状態(点灯、消灯及び調光)を制御する。これにより、LED220の点灯状態が制御される。
【0026】
より詳細には、電力変換部16は、入力部17aと出力部17bとを有する。入力部17aは、交流電源B1が電気的に接続される部分であり、本実施形態では、例えば上記の端子台で構成されている。出力部16bは、LEDモジュール22(したがってLED220)が電気的に接続される部分であり、本実施形態では、例えば上記の出力用のコネクタで構成されている。
【0027】
制御部15は、上記の制御信号が点灯を指示する制御信号である場合は、LEDモジュール22を点灯させるように、電力変換部16を制御する。この制御に応じて、電力変換部16は、交流電源B1からの交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を、その電流値を目標電流値に制御して、LEDモジュール22に供給する。これによりLEDモジュール22が点灯する。また、制御部15は、上記の制御信号が消灯を指示する制御信号である場合は、LEDモジュール22を消灯させるように、電力変換部16を制御する。この制御に応じて、電力変換部16は、LEDモジュール22への電力供給を停止する。これにより、LEDモジュール22が消灯する。また、制御部15は、上記の制御信号が調光を指示する制御信号である場合は、LEDモジュール22の調光を制御するように、電力変換部16を制御する。この制御に応じて、電力変換部16は、上記の目標電流値を、上記の制御信号で指定された調光レベルに対応する目標電流値に制御する。これにより、LEDモジュール22が、制御信号で指定された調光レベルに制御される。なお、調光レベルは、定格電力が供給されているときのLEDモジュール22の光出力を100%としたとき、LEDモジュール22に供給される単位時間当たりの平均電力の定格電力に対する比率(%)で表される。
【0028】
無線装置5は、リモコン装置6から上記の制御信号を含む電波を受信する装置である。無線装置5は、
図3に示すように、無線モジュール50と、遮蔽カバー51とを備えている。無線モジュール50は、
図4に示すように、回路基板52と、アンテナ53と、通信回路54とを有している。
【0029】
回路基板52は、アンテナ53及び通信回路54が実装される基板である。回路基板52は、例えば略矩形の板状の基板である。回路基板52の下面は、第1領域52Aと第2領域52Bとに分けられている。第1領域52Aは、例えば、回路基板52の下面の片側半分の領域であり、第2領域52Bは、例えば、回路基板52の下面の反対側の片側半分の領域である。第1領域52Aには、アンテナ53がパターン形成されている。第2領域52Bには、導体55がべた一面に(すなわち第2領域52Bの略全体に一様に)設けられている。導体55は、アンテナ53に電気的に接続されている。
【0030】
アンテナ53は、リモコン装置6から上記の制御信号を含む電波を受信する部分である。アンテナ53は、所定の周波数帯(例えば920MHz帯)の電波を受信する。アンテナ53は、上述のように、回路基板52の下面の第1領域52Aに設けられている。アンテナ53は、細長い導体によってパターン形成されている。アンテナ53は、例えばつづら折れパターンを有する。より詳細には、アンテナ53は、第1領域52Aの短手方向の両端で交互に折り返され、第1領域53Aの長手方向に展開されている。なお、第1領域52Aの長手方向及び短手方向は、互いに直交している。以後、アンテナ53が交互に折り返される方向を折返方向T1とも記載し、アンテナ53が展開する方向を展開方向T2とも記載する。本実施形態では、アンテナ53の展開方向T2は、取付部材21の長手方向Xに平行であり、アンテナ53の折返方向T1は、取付部材21の短手方向Yに平行である(
図4及び
図6参照)。なお、取付部材21の長手方向X及び短手方向Yはそれぞれ、取付部材21の底板210の上面(第2面)の長手方向及び短手方向でもある。
【0031】
通信回路54は、アンテナ53と電気的に接続されている。また、通信回路54は、点灯装置1と信号ケーブルを介して電気的に接続されている。通信回路54は、アンテナ53が受信する電波から制御信号を抽出し、抽出した制御信号を点灯装置1に出力する。通信回路54は、回路基板52の上面における第2領域51Bと重なる領域(すなわち導体55の裏側)に実装されている。
【0032】
無線モジュール50は、
図5に示すように、取付部材21の底板210の上面(第2面)に固定される。この固定状態で、無線モジュール50のアンテナ53は、取付部材21の上面と対向している。また、無線モジュール50は、取付部材21の長手方向Xにおいて、点灯装置1の隣側に配置されている。より詳細には、点灯装置1の入力部17aは、点灯装置1における取付部材21の長手方向Xの一端部側(
図5の例では左部側)に配置されている。無線モジュール50は、点灯装置1における入力部17aとは反対側(
図5の例では右側)の隣に配置される。これにより、無線モジュール50は、交流電源B1から離れた箇所に配置される。
【0033】
本実施形態では、取付部材21における長手方向Xの両端部には、器具本体4と引っ掛かるための引掛部217が設けられている(
図5参照)。点灯装置1は、両側の引掛部217のうちの一方の引掛部(
図5の例では紙面右側の引掛部217)に接近した箇所に固定されている。無線モジュール50は、取付部材21の上面において、点灯装置1と上記の右側の引掛部217との間に配置されている。これにより、無線モジュール50を、点灯装置1と引掛部217との間の空きスペースを利用して配置できる。
【0034】
遮蔽カバー51は、無線モジュール50を外部ノイズ(電磁波)から保護すると共に無線モジュール50から発生する電磁波が外部に拡散することを抑制する。遮蔽カバー51は、電磁波を遮断する材料(例えば、銅板又はアルミ板などの金属板)で形成されている。遮蔽カバー51は、例えば、一面(下面)が開放した矩形箱状に形成されている。遮蔽カバー51は、開口面を底板210の上面に向けて無線モジュール50を上側から覆うようにして、取付部材21の上面(第2面)に固定される。遮蔽カバー51は、取付部材21と電気的に接続されることで接地されることが望ましい。
【0035】
この照明器具3では、リモコン装置6から送信された電波は、カバー23、LEDモジュール22及び取付部材21を透過して、無線モジュール50のアンテナ53で受信される。その際、取付部材21は絶縁部材219で構成されているため、取付部材21によってリモコン装置6からの電波が遮蔽されることが抑制されている。このため、無線モジュール50が取付部材21の上面に配置されていても、無線モジュール50の受信感度を確保できる。
【0036】
以上、この光源ユニット2及び照明器具3によれば、無線モジュール50は、取付部材21の上面(すなわちLED220とは反対側の面)に設けられるため、無線モジュール50の配置がLED220の発光に影響を与えることを抑制できる。このため、無線モジュール50の配置場所の自由度を向上できる。また、取付部材21全体が絶縁部材219で構成されているため、無線モジュール50が取付部材21の上面に設けられても、取付部材21によってリモコン装置6から無線モジュール50に送信された電波が遮蔽されることを抑制できる。これにより、無線モジュール50が取付部材21の上面に設けられても、無線モジュール50の受信感度を確保できる。この結果、無線モジュール50の受信感度を確保しつつ、無線モジュール50の配置自由度を向上できる。
【0037】
また、取付部材21の全体が絶縁部材219で構成されているため、取付部材21の製造工程を簡素化できる。
【0038】
(変形例)
上記の実施形態の変形例を説明する。下記の変形例は、組み合わせて実施されてもよい。
【0039】
(変形例1)
上記の実施形態では、取付部材21の全体が絶縁部材219で構成されるが、
図7に示すように、取付部材21のうち、一部21aだけが絶縁部材219で構成され、残部21bは金属で構成されてもよい。取付部材21の一部21aは、取付部材21における少なくとも上面(第2面)の一部に重なる部分であって、取付部材21の下面(第1面)と上面との間を占める部分である。
図7の例では、取付部材21の一部21aは、取付部材21のうちの点灯装置1と紙面右側の引掛部217との間の部分である。取付部材21の一部21aは、無線モジュール50の平面寸法よりも大きい範囲に広がっている。取付部材21の一部21aと残部21bとは、ねじによって互いに連結されてもよいし、接合によって互いに連結されてもよい。無線モジュール50は、取付部材21の上面において絶縁部材219に重なるように配置されている。この変形例によっても、上記の実施形態と同様に、無線モジュール50の受信感度を確保しつつ、無線モジュール50の配置自由度を向上できる。
【0040】
(変形例2)
この変形例では、
図8に示すように、上記の実施形態において、LEDモジュール22の基板221には、無線モジュール50に対応する対応箇所S1に、スリット227が設けられている。基板221の対応箇所S1は、無線モジュール50の電界集中箇所S2に対応する箇所(換言すれば、LEDモジュール22の厚さ方向から見て電界集中箇所S2に重なる箇所)である。すなわち、スリット227は、LEDモジュール22における電界集中箇所S2に対応する箇所に設けられている。
【0041】
電界集中箇所S2とは、無線モジュール50においてアンテナ53の電界分布が集中する箇所である。アンテナ53の電界分布とは、アンテナ53が発生する電界の分布である。
図9は、アンテナ53がつづら折れパターンを有する場合のアンテナ53の電界分布を示す。
図9に示すように、電界集中箇所S2は、無線モジュール50において、アンテナ53における折返方向T1の一端部(すなわち導体55側の折返部分)の周辺である。電界集中箇所S2での電界分布の変化は、アンテナ53の展開方向T2の変化よりも折返方向T1の変化の方が大きい。したがって、アンテナ53が発生する電界において、展開方向T2の電界成分を第1電界成分Exとし、折返方向T1の電界成分を第2電界成分Eyとすると、電界集中箇所S2では、第1電界成分Exよりも第2電界成分Eyの方が大きい。
【0042】
この変形例では、無線モジュール50は、
図8に示すように、取付部材21の底板210の上面に配置されている。この配置状態では、電界集中箇所S2での電界成分Exは、取付部材21の長手方向Xに平行となり、電界集中箇所S2での電界成分Eyは、取付部材21の短手方向Yに平行となっている(
図4及び
図8参照)。そして、スリット227は、取付部材21の正面から見て、取付部材21の対応箇所S1に重なるように設けられている。また、スリット227は、取付部材21の長手方向X及び短手方向Yのうち、電界集中箇所S2での電界の電界成分Ex,Eyの大きい方の方向(本実施形態では短手方向Y)に交差(例えば直交)する方向(本実施形態では長手方向X)に沿って延びている(
図8及び
図9参照)。
【0043】
スリット227の長さ(長手方向Xの長さ)は、リモコン装置6との間の無線通信で使用する電波の波長をλとすると、0.5×λ±0.3×λの範囲以内の長さであることが望ましい。なお、スリット212の幅(短手方向Yの長さ)は、特に制限はないが、意匠の観点及び異物の通過を考慮して、極力小さい方が好ましい。
【0044】
このように、LEDモジュール22にスリット227が設けられることで、スリット227によって、リモコン装置6からの電波がLEDモジュール22に遮蔽されることを抑制できる。この結果、無線モジュール50の受信感度を向上させることができる。
【0045】
(変形例3)
変形例2において、LEDモジュール22における無線モジュール50に対応する対応箇所S1が、LEDモジュール22の基板221の縁部221aである場合は、
図10に示すように、スリット227の代わりに、縁部221aに切欠部224が設けられてもよい。この場合、切欠部224は、取付部材21の正面から見て、基板221における無線モジュール50に対応する対応箇所S1に重なる(対応する)ように設けられている。また、切欠部224の長さ(長手方向Xの長さ)は、リモコン装置6との間の無線通信で使用する電波の波長をλとすると、0.5×λ±0.3×λの範囲以内の長さであることが望ましい。切欠部224は、取付部材21の長手方向X及び短手方向Yのうち、電界集中箇所S2での電界の電界成分Ex,Ey(
図9参照)の大きい方の方向(本実施形態では短手方向Y)に交差(例えば直交)する方向(本実施形態では長手方向X)に沿って延びていることが望ましい。
【0046】
(変形例4)
この変形例では、
図11に示すように、上記の実施形態において、LEDモジュール22の基板221には、無線モジュール50に対応する対応箇所S1に、アンテナ225(第2アンテナ)が設けられている。基板221の対応箇所S1は、無線モジュール50の電界集中箇所S2に対応する箇所(換言すれば、LEDモジュール22の厚さ方向から見て電界集中箇所S2に重なる箇所)である。すなわち、アンテナ225は、LEDモジュール22における電界集中箇所S2に対応する箇所に設けられている。
図11の例では、アンテナ225は、取付部材21の短手方向Yの両端側で交互に折り返されて取付部材21の長手方向Xに展開される、所謂つづら折れパターンを有している。アンテナ225は、電源と接続されておらず、無給電アンテナとして機能する。
【0047】
この変形例では、リモコン装置6からの電波は、アンテナ225によって中継されて無線モジュール50のアンテナ53に受信される。このため、リモコン装置6からの電波をアンテナ53に効果的に受信させることができる。
【0048】
なお、アンテナ225は、
図12に示すように、クランク形状であってもよい。この場合、アンテナ225は、1本に繋がった3つの直線部225a,225b,225cを有する。2つの直線部225a,225cは、互いに平行であり、かつ無線モジュール50のアンテナ53の展開方向T2(
図9参照)に平行である。2つの直線部225a,225bは、アンテナ53の折返方向T1(
図9参照)において互いにずれて配置されている。直線部225bは、2つの直線部225a,225cの間に連結されており、アンテナ53の展開方向T2に交差(例えば直交)するように配置されている。この場合のアンテナ225も、リモコン装置6からの電波を中継する無給電アンテナとして機能する。
【0049】
(変形例5)
この変形例では、
図13に示すように、上記の実施形態において、LEDモジュール22には、無線モジュール50に対応する対応箇所S1には、配線パターンが設けられていない。これにより、基板221の配線パターンによってリモコン装置6からの電波が遮蔽されることを、抑制できる。この結果、リモコン装置6からの電波を無線モジュール50のアンテナ53で効果的に受信させることができる。
【0050】
(変形例6)
この変形例では、
図14に示すように、上記の実施形態において、無線モジュール50は、アンテナ53の展開方向T2が取付部材21の短手方向Yに平行となり、かつアンテナ53の折返方向T1が取付部材21の長手方向Xに平行となるように、取付部材21の上面に配置されている。この場合は、無線モジュール50の電界集中箇所S2は、取付部材21の短手方向Yに延びている。
【0051】
(変形例7)
この変形例では、
図15に示すように、上記の実施形態において、制御部15は、無線モジュール50に設けられている。この場合は、制御部15は、点灯装置1のプリント回路板19に実装される代わりに、無線モジュール50の回路基板52に実装される。
【0052】
(変形例8)
この変形例では、
図16に示すように、上記の実施形態において、無線モジュール50は、点灯装置1に設けられている。この場合は、無線モジュール50のアンテナ53及び通信回路54は、回路基板52に実装される代わりに、点灯装置1のプリント回路板19に実装される。また、この場合、遮蔽カバー51は省略される。
【0053】
(まとめ)
第1の態様の光源ユニット(2)は、フレーム(21)と、光源基板(221)と、無線モジュール(50)と、点灯装置(1)と、を備えている。フレーム(21)は、第1面(例えば下面)及び第1面の反対側の第2面(例えば上面)を有する。光源基板(221)は、第1面に配置されている。光源基板(221)には、光源(220)が設けられている。無線モジュール(50)は、外部装置(6)から制御信号を含む電波を受信するためのアンテナ(53)を有する。点灯装置(1)は、第2面に配置され、アンテナ(53)が受信した制御信号に応じて光源(220)の点灯状態を制御する。フレーム(21)における少なくとも第2面の一部に重なる部分であって、第1面と第2面との間を占める部分(例えば21a)が、電気絶縁性を有する絶縁部材(219)で構成されている。無線モジュール(50)は、第2面において絶縁部材(219)に重なるように配置されている。
【0054】
この構成によれば、無線モジュール(50)は、フレーム(21)の第2面(すなわち光源(220)とは反対側の面)に設けられるため、無線モジュール(50)の配置が光源(220)の発光に影響を与えることを抑制できる。このため、無線モジュール(50)の配置場所の自由度を向上できる。また、フレーム(21)における少なくとも第2面の一部に重なる部分であって、第1面と第2面との間を占める部分(例えば21a)が、絶縁部材(219)で構成されている。このため、無線モジュール(50)がフレーム(21)の第2面に設けられても、フレーム(21)によって外部装置(6)から無線モジュール(50)に送信された電波が遮蔽されることを抑制できる。これにより、無線モジュール(50)がフレーム(21)の第2面に設けられても、無線モジュール(50)の受信感度を確保できる。この結果、無線モジュール(50)の受信感度を確保しつつ、無線モジュール(50)の配置自由度を向上できる。
【0055】
第2の態様の光源ユニット(2)は、第1の態様において、フレーム(21)の全体が絶縁部材(219)で構成されている。
【0056】
この構成によれば、フレーム(21)全体が絶縁部材(219)で構成されるため、フレーム(21)の製造工程を簡素化できる。
【0057】
第3の態様の光源ユニット(2)では、第1又は第2の態様において、光源基板(221)における無線モジュール(50)に対応する対応箇所(S1)に、スリット(227)又は切欠部(224)が設けられている。この構成によれば、スリット(227)又は切欠部(224)によって、光源基板(221)が無線モジュール(50)の電波受信に干渉することを抑制できる。この結果、無線モジュール(50)の受信感度を向上できる。
【0058】
第4の態様の光源ユニット(2)は、第3の態様において、電波の波長をλとする。スリット(227)又は切欠部(224)の長さは、0.5×λ±0.3×λの範囲以内の長さである。
【0059】
この構成によれば、無線モジュール(50)の受信感度を良好な受信感度に確保できる。
【0060】
第5の態様の光源ユニット(2)では、第3又は第4の態様において、スリット(227)又は切欠部(224)は、第2面の長手方向(X)及び短手方向(Y)のうち、無線モジュール(50)の電界集中箇所(S2)での電界成分(Ex,Ey)が大きい方の方向に交差する方向に延びている。
【0061】
この構成によれば、無線モジュール(50)の受信感度を良好な受信感度に確保できる。
【0062】
第6の態様の光源ユニット(2)では、第3~第5の態様の何れか1つの態様において、アンテナ(53)は、所定方向(T1)の両端で交互に折り返されて所定方向(T1)に交差する方向(T2)に展開される、つづら折れパターンを有する。アンテナ(53)における所定方向(T1)の一端部の周辺が無線モジュール(50)の電界集中箇所(S2)である。スリット(227)又は切欠部(224)は、光源基板(221)の厚さ方向において、無線モジュール(50)の電界集中箇所(S2)に重なるように設けられている。
【0063】
この構成によれば、アンテナ(53)がつづら折れパターンを有する場合、スリット(227)又は切欠部(224)を、電波が集中箇所に配置できる。
【0064】
第7の態様の光源ユニット(2)では、第1~第6の態様の何れか1つの態様において、アンテナ(53)を第1アンテナ(53)とする。光源ユニット(2)は、光源基板(221)における無線モジュール(50)に対応する対応箇所(S1)に、第2アンテナ(225)を更に備える。
【0065】
この構成によれば、第2アンテナ(225)によって、外部装置(6)からの電波を無線モジュール(50)のアンテナ(53)へと中継することができる。この結果、無線モジュール(50)の受信感度を向上できる。
【0066】
第8の態様の光源ユニット(2)では、第1~第7の態様の何れか1つの態様において、光源基板(221)における無線モジュール(50)に対応する対応箇所(S1)には、配線パターンが設けられていない。
【0067】
この構成によれば、光源基板(221)の配線パターンが無線モジュール(50)の電波受信を阻害することを抑制できる。この結果、無線モジュール(50)の受信感度を向上できる。
【0068】
第9の態様の光源ユニット(2)では、第1~第8の態様の何れか1つの態様において、点灯装置(1)は、入力部(17a)と、電源回路(16)と、を有する。入力部(17a)は、電源(B1)からの電力を入力する。電源回路(16)は、入力部(17a)から入力した電力を光源(220)に供給する。入力部(17a)は、点灯装置(1)における第2面の長手方向(X)の一方側の部分に配置されている。無線モジュール(50)は、点灯装置(1)における入力部(17a)とは反対側に配置されている。
【0069】
この構成によれば、無線モジュール(50)を電源(B1)から離れた箇所に配置できる。この結果、意に反して、無線モジュール(50)に高電圧が掛かることを抑制できる。
【0070】
第10の態様の光源ユニット(2)では、第1~第9の態様の何れか1つの態様において、点灯装置(1)は、フレーム(21)の第2面(例えば上面)に配置され、光源(220)に電力を供給する電源回路(16)を備える。無線モジュール(50)は、電源回路(16)に設けられている。
【0071】
この構成によれば、無線モジュール(50)を電源回路(16)と一体に構成できる。これにより、無線モジュール(50)の配置箇所を新たに確保する必要がなくなる。
【0072】
第11の態様の光源ユニット(2)は、第1~第10の態様の何れか1つの態様において、無線モジュール(50)を覆う遮蔽カバー(51)を更に備える。
【0073】
この構成によれば、遮蔽カバー(51)によって、無線モジュール(50)を外部ノイズ(電磁波)から保護できると共に、無線モジュール(50)から発生する電磁波が外部に拡散することを抑制できる。
【0074】
第12の態様の照明器具(3)は、第1~第11の態様の何れか1つの態様の光源ユニット(2)と、光源ユニット(2)を支持する器具本体(4)と、を備える。
【0075】
この構成によれば、光源ユニット(2)の上記の効果を奏する照明器具(3)を提供できる。
【0076】
第13の態様の照明器具(3)では、第12の態様において、フレーム(21)は、器具本体(4)に引っ掛かる引掛部(217)を有する。無線モジュール(50)は、フレーム(21)の長手方向(X)において、点灯装置(1)と引掛部(217)との間に配置される。
【0077】
この構成によれば、無線モジュール(50)を点灯装置(1)とフレーム(21)の引掛部(217)との間の空きスペースを利用して配置できる。
【符号の説明】
【0078】
1 点灯装置
3 照明器具
4 器具本体
6 リモコン装置(外部装置)
7 絶縁部材
16 電力変換部(電源回路)
17a 入力部
21 取付部材(フレーム)
51 遮蔽カバー
50 無線モジュール
53 アンテナ(第1アンテナ)
217 引掛部
219 絶縁部材
221 基板(光源基板)
224 切欠部
225 アンテナ(第2アンテナ)
227 スリット
B1 交流電源(電源)
S1 対応箇所
S2 電界集中箇所
T1 折返方向
T2 展開方向
X 取付部材の長手方向(第2面の長手方向)
Y 取付部材の短手方向(第2面の短手方向)