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特許7584175介護連携システム、介護連携方法、介護連携プログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】介護連携システム、介護連携方法、介護連携プログラム
(51)【国際特許分類】
   G16H 80/00 20180101AFI20241108BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
G16H80/00
H04N1/00 J
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023174724
(22)【出願日】2023-10-06
【審査請求日】2023-10-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523382546
【氏名又は名称】株式会社Seamth
(74)【代理人】
【識別番号】100194467
【弁理士】
【氏名又は名称】杉浦 健文
(72)【発明者】
【氏名】大谷 太佑
【審査官】橘 高志
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-010547(JP,A)
【文献】特開2022-106231(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 80/00
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
介護事業者の名称及びファクシミリ番号を少なくとも含む介護事業者情報を記憶する記憶部と、
前記介護事業者に所属するスタッフの連絡先情報を少なくとも含むスタッフ情報の入力を受け付けて、前記スタッフ情報を前記記憶部に登録する情報登録部と、
前記介護事業者情報の一覧及び選択された介護事業者に所属する前記スタッフ情報の一覧を出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける送信先受付部と、
メッセージのやり取りが可能であって、前記送信先にメッセージを投稿可能なチャットルームを出力するチャットルーム出力部と、
前記送信先に対するメッセージの投稿を受け付けて、前記送信先ごとに前記メッセージを送信する送信手段を判別し、前記メッセージ及び返信用二次元コードを表示したファクシミリ文書をファクシミリにて前記送信先に送信する、又は前記メッセージをチャットにて前記送信先に送信して前記チャットルームに表示する送信処理部と、
前記ファクシミリ文書に表示された前記返信用二次元コードを読み取った端末装置に対し、返信用メッセージの入力を受け付けて、入力された返信用メッセージを送信元又は投稿先の前記チャットルームに投稿する返信処理部と、
備える介護連携システム。
【請求項2】
前記送信処理部は、
前記送信先に前記スタッフ情報が登録された登録済みスタッフが含まれる場合に、前記メッセージをチャットにて前記登録済みスタッフの端末装置に送信し、
前記送信先に介護事業者が含まれる場合に、前記メッセージをファクシミリにて前記介護事業者のファクシミリ番号に送信する、
請求項1に記載の介護連携システム。
【請求項3】
前記送信先受付部は、前記スタッフ情報の一覧に、前記スタッフ情報が登録されていない未登録スタッフを識別する未登録スタッフ情報の入力欄をさらに出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付けて、
前記送信処理部は、前記送信先に前記未登録スタッフが含まれる場合に、前記メッセージをファクシミリにて前記未登録スタッフが所属する介護事業者のファクシミリ番号に送信する、
請求項1に記載の介護連携システム。
【請求項4】
前記チャットルーム出力部は、メッセージの送信手段を表す送信手段情報を前記送信先ごとに前記チャットルームに表示する、
請求項1に記載の介護連携システム。
【請求項5】
前記記憶部は、介護サービス情報公表システムから出力されたオープンデータから抽出された前記介護事業者情報を記憶する、
請求項1に記載の介護連携システム。
【請求項6】
前記送信処理部は、
1又は2以上の介護事業者に送信する資料が記録されたファイルの入力を受け付けて、前記送信先受付部が設定を受け付けた送信先の中から、前記ファイルをファクシミリにて送信する介護事業者と前記ファイルをデータにて送信する介護事業者とを判別し、
ファクシミリにて送信すると判別した介護事業者に対しては、前記ファイルをファクシミリにて前記介護事業者のファクシミリ番号に送信し、
データにて送信すると判別した介護事業者に対しては、前記ファイルをデータにて前記介護事業者に所属する前記スタッフ情報が登録された登録済みスタッフの端末装置に送信する、
請求項1に記載の介護連携システム。
【請求項7】
介護連携システムによって実行される介護連携方法であって、
公表された介護事業者の名称及びファクシミリ番号を少なくとも含む介護事業者情報を記憶する記憶ステップと、
前記介護事業者に所属するスタッフの連絡先情報を少なくとも含むスタッフ情報の入力を受け付けて、前記スタッフ情報を登録する情報登録ステップと、
前記介護事業者情報の一覧及び選択された介護事業者に所属する前記スタッフ情報の一覧を出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける送信先受付ステップと、
メッセージのやり取りが可能であって、前記送信先にメッセージを投稿可能なチャットルームを出力するチャットルーム出力ステップと、
前記送信先に対するメッセージの投稿を受け付けて、前記送信先ごとに前記メッセージを送信する送信手段を判別し、前記メッセージ及び返信用二次元コードを表示したファクシミリ文書をファクシミリにて前記送信先に送信する、又は前記メッセージをチャットにて前記送信先に送信して前記チャットルームに表示する送信処理ステップと、
前記ファクシミリ文書に表示された前記返信用二次元コードを読み取った端末装置に対し、返信用メッセージの入力を受け付けて、入力された返信用メッセージを送信元又は投稿先の前記チャットルームに投稿する返信処理ステップと、
を備える介護連携方法。
【請求項8】
公表された介護事業者の名称及びファクシミリ番号を少なくとも含む介護事業者情報を記憶する記憶処理と、
前記介護事業者に所属するスタッフの連絡先情報を少なくとも含むスタッフ情報の入力を受け付けて、前記スタッフ情報を登録する情報登録処理と、
前記介護事業者情報の一覧及び選択された介護事業者に所属する前記スタッフ情報の一覧を出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける送信先受付処理と、
メッセージのやり取りが可能であって、前記送信先にメッセージを投稿可能なチャットルームを出力するチャットルーム出力処理と、
前記送信先に対するメッセージの投稿を受け付けて、前記送信先ごとに前記メッセージを送信する送信手段を判別し、前記メッセージ及び返信用二次元コードを表示したファクシミリ文書をファクシミリにて前記送信先に送信する、又は前記メッセージをチャットにて前記送信先に送信して前記チャットルームに表示する送信処理と、
前記ファクシミリ文書に表示された前記返信用二次元コードを読み取った端末装置に対し、返信用メッセージの入力を受け付けて、入力された返信用メッセージを送信元又は投稿先の前記チャットルームに投稿する返信処理と、
をコンピュータに実行させる介護連携プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護連携システム、介護連携方法、介護連携プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の介護連携システムが記載されている。特許文献1記載の介護連携システムでは、介護施設情報及び医療機関情報を記憶し、利用者が医療機関を退出後に受け入れ可能な介護施設を検索し、利用中の医療機関と受入先の介護施設との間でリアルタイムにメッセージを送受信し、資料を共有することで、医療機関職員及び介護施設職員の負担を軽減し、利用者の介護施設への移転を支援する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2023-104978号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、介護事業者と他の介護事業者の間には、介護サービス内容の調整、利用者の状況共有、サービス提供票の送受信、担当者間の会議、介護サービスの営業、研修など、様々な業務が発生するが、各介護事業者は、別の事業所(別の会社)であることが多いため、社内コミュニケーションに適した既存のチャットツール等はほとんど使用されず、電話やファクシミリ(FAX/facsimile)が未だに多く使用されている。
【0005】
ところが、電話では、通話内容が記録されないため、記録が残らないことによる再確認及びかけ直しの手間がかかるといった問題がある。また、ファクシミリでは、予め記録用紙に印刷した文書を用意する必要があり、受信したファクシミリに対して返信を行いたい場合には、ファクシミリを受領したことを示す文書を別途作成し、作成した文書をファクシミリで送信する手間がかかるといった問題がある。
【0006】
特許文献1記載の介護連携システムでは、介護事業者間でリアルタイムにメッセージを送受信することは可能であるが、一方の介護事業者が当該システムを利用していない場合には、メッセージを送受信することができず、従来通りの方法で電話やファクシミリを使用しなければならないため、介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担が低減しないという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担を低減させることができる介護連携システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、介護連携システムであって、公表された介護事業者の名称及びファクシミリ番号を少なくとも含む介護事業者情報を記憶する記憶部と、前記介護事業者に所属するスタッフの連絡先情報を少なくとも含むスタッフ情報の入力を受け付けて、前記スタッフ情報を前記記憶部に登録する情報登録部と、前記介護事業者情報の一覧及び選択された介護事業者に所属する前記スタッフ情報の一覧を出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける送信先受付部と、前記送信先に対するメッセージの投稿を受け付けて、前記メッセージを前記送信先に応じてファクシミリ又はチャットにて前記送信先に送信する送信処理部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る介護連携システムによれば、介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担を低減させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施形態に係る介護連携システムの全体構成図である。
図2】本実施形態に係る第1端末装置の機能ブロック構成図である。
図3】本実施形態に係るチャットサーバの機能ブロック構成図である。
図4】本実施形態に係る図2の介護事業者データベースのデータ構成を示す図である。
図5】本実施形態に係る図2のスタッフデータベースのデータ構成を示す図である。
図6】本実施形態に係る図2の投稿データベースのデータ構成を示す図である。
図7】本実施形態に係る図2の送信履歴データベースのデータ構成を示す図である。
図8】本実施形態に係るファクシミリサーバの機能ブロック構成図である。
図9】本実施形態に係るSMSサーバの機能ブロック構成図である。
図10】本実施形態に係るファクシミリ装置の機能ブロック構成図である。
図11】本実施形態に係る第2端末装置の機能ブロック構成図である。
図12】本実施形態に係る介護連携システムにおける介護事業者及びスタッフの情報登録フローを示す図である。
図13】本実施形態に係る介護連携システムにおけるメッセージの送信先設定フローを示す図である。
図14】本実施形態に係る介護連携システムにおけるメッセージの送信フローを示す図である。
図15】本実施形態に係る介護連携システムにおけるファクシミリ文書からメッセージを返信する返信フローを示す図である。
図16】本実施形態に係る介護連携システムにおけるファイルの一括送信フローを示す図である。
図17】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、連絡先を選択する連絡先選択画面の例を示す図である。
図18】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、選択された介護事業者のスタッフ情報の一覧を表示する連絡先選択画面の例を示す図である。
図19】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、未登録スタッフ情報を入力する連絡先入力画面の例を示す図である。
図20】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、選択した連絡先を表示する連絡先選択画面の例を示す図である。
図21】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、送信先にファクシミリ受信者が含まれる場合のチャットルーム画面の例を示す図である。
図22】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、送信先にファクシミリ受信者が含まれる場合のメッセージ入力画面の例を示す図である。
図23】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、ファイルを添付する際のファイル添付画面の例を示す図である。
図24】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、ファイルを添付した際のメッセージ入力画面の例を示す図である。
図25】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、投稿されたメッセージを表示するチャットルーム画面の例を示す図である。
図26】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、送信先の全員がチャット受信者である場合のチャットルーム画面の例を示す図である。
図27】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、送信先の全員がチャット受信者である場合のメッセージ入力画面の例を示す図である。
図28】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、投稿されたメッセージを表示するチャットルーム画面の例を示す図である。
図29】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、ファクシミリ装置によって出力されるファクシミリ文書の例を示す図である。
図30】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、ファクシミリ文書に表示された返信用コードを読み取った端末装置に表示される返信入力画面の例を示す図である。
図31】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、返信元のスタッフの電話番号の入力を要求する本人確認画面の例を示す図である。
図32】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、返信元の端末装置に送信された認証コードの入力を要求する本人確認画面の例を示す図である。
図33】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、返信用メッセージが入力されたチャットルーム画面及びメッセージ入力画面の例を示す図である。
図34】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、返信用メッセージが投稿されたチャットルーム画面の例を示す図である。
図35】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、ファイルの一括送信を設定するファイル送信設定画面の例を示す図である。
図36】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、ファイルを送信先に一括送信するファイル送信画面の例を示す図である。
図37】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、ファイルの一括送信が完了した場合のファイル送信画面の例を示す図である。
図38】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、送信ファイルを表示する送信ファイル表示画面の例を示す図である。
図39】本実施形態に係る介護連携システムにおいて、送信履歴を表示する送信履歴表示画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態に係る介護連携システム1を詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0012】
なお、以下、介護事業者とは、在宅介護を利用する利用者に介護サービスを提供する介護サービス事業者と、利用者の状態や要望に合わせてケアプランを作成し、介護サービス事業者との調整を行う介護支援事業者(ケアマネジャー)と、に大別される。
【0013】
介護サービス事業者とは、例えば、訪問介護(ホームヘルプ)、訪問入浴、訪問看護、訪問リハビリ、夜間対応型訪問介護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護、通所介護(デイサービス)、通所リハビリ、地域密着型通所介護、療養通所介護、認知症対応型通所介護、小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)、短期入所生活介護(ショートステイ)、短期入所療養介護、福祉用具貸与、及び特定福祉用具販売などを提供する事業者である。
【0014】
介護支援事業者(ケアマネジャー)とは、利用者に適切なサービスが提供されるように各介護サービス事業者との調整を行う事業者である。介護支援事業者には、居宅介護支援事業者、地域包括支援センター、及びその他の介護支援事業者が含まれる。
【0015】
本発明の実施形態に係る介護連携システム1は、少なくとも1つのコンピュータシステムによって実現されてよく、本発明の実施形態に係る介護連携方法は、介護連携システム1に含まれる少なくとも1つのコンピュータシステムによって実行されてよい。このとき、コンピュータシステムにおいては、本発明の一実施形態に係る介護連携プログラムがインストールされて実行されてよく、コンピュータシステムは、実行された介護連携プログラムの制御にしたがって本発明の実施形態に係る介護連携方法を実行してよい。上述した介護連携プログラムは、コンピュータシステムと結合して介護連携方法をコンピュータに実行させるためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
(介護連携システム1の全体構成)
【0016】
図1は、本開示の一実施形態に係る介護連携システム1の全体構成の例を示した図である。図1の介護連携システム1は、第1端末装置100と、チャットサーバ200と、ファクシミリサーバ300と、SMSサーバ400と、ファクシミリ装置500と、第2端末装置600と、第1ネットワークNW1と、第2ネットワークNW2と、第3ネットワークNW3とを備える。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、ユーザ端末の数、チャットサーバの数、ファクシミリサーバの数、SMSサーバの数、ファクシミリ装置の数、及び端末装置の数が図1のように限定されることはない。
【0017】
第1端末装置100は、ユーザが使用する端末装置であり、好ましくは介護事業者又は介護事業者に所属するスタッフが使用する端末装置であり、さらに好ましくは介護事業者に所属するスタッフが使用する端末装置である。第1端末装置100は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。第1端末装置100の例としては、スマートフォン、携帯電話、PC(personal computer)、ノート型PC、タブレット型PC、などがある。第1端末装置100は、一般的な端末装置に、例えばアプリケーションをインストールすることにより、本実施形態の第1端末装置100として実現してもよい。
【0018】
チャットサーバ200は、第1端末装置100、ファクシミリサーバ300、SMSサーバ400、及び第2端末装置600と通信して命令、コード、データ、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、チャットサーバ200は、無線または有線通信方式を利用し、接続した第1端末装置100、ファクシミリサーバ300、SMSサーバ400、及び第2端末装置600にサービス(一例として、チャットサービス)を提供する装置であってよい。チャットサーバ200は、単体のサーバ装置であってもよいし、複数のサーバ装置がチャットサービスを提供してもよい。
【0019】
ここで、チャットとは、ユーザ間でテキスト、音声、画像、動画などのメッセージをやり取りするコミュニケーション手段をいう。本実施形態において、チャットでは、ユーザの操作により、チャットサーバ200を介して端末装置間でテキスト、音声、画像、動画などのメッセージが送受信される。チャットには、メール、ミニブログ、伝言板、電子掲示板、BBS(Bulletin Board System)が含まれてよい。また、チャットは、プッシュ型メールシステムによってコミュニケーションを行わせるものと定義されてもよい。さらに、チャットは、ユーザ同士が1対1でメッセージのやり取りを行う個人チャットと、複数のユーザが相互にメッセージのやり取りを行うグループチャットと、を含んでよい。
【0020】
ファクシミリサーバ300は、第1端末装置100、チャットサーバ200、ファクシミリ装置500、及び第2端末装置600と通信して命令、コード、データ、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、ファクシミリサーバ300は、無線または有線通信方式を利用し、接続した第1端末装置100、チャットサーバ200、ファクシミリ装置500、及び第2端末装置600にサービス(一例として、ファクシミリサービス)を提供する装置であってよい。ファクシミリサーバ300は、単体のサーバ装置であってもよいし、複数のサーバ装置がファクシミリサービスを提供してもよい。
【0021】
SMSサーバ400は、第1端末装置100、チャットサーバ200、第2端末装置600と通信して命令、コード、データ、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、SMSサーバ400は、無線または有線通信方式を利用し、接続した第1端末装置100、チャットサーバ200、及び第2端末装置600にサービス(一例として、ショートメッセージサービス(Short Message Service;SMS))を提供する装置であってよい。SMSサーバ400は、単体のサーバ装置であってもよいし、複数のサーバ装置がショートメッセージサービスを提供してもよい。
【0022】
ファクシミリ装置500は、ユーザが使用するファクシミリ装置であり、好ましくは介護事業者又は介護事業者に所属するスタッフが使用するファクシミリ装置であり、さらに好ましくは介護事業者に所属するスタッフが使用するファクシミリ装置である。ファクシミリ装置500は、少なくともファクシミリ(FAX/facsimile)の機能を有する。ファクシミリとは、文字・図形などの情報を静止画像データの一種であるファクシミリデータの形式で送受信する通信方式である。ファクシミリ装置500は、例えば多機能複合機(MFP)等の画像形成装置に搭載されてもよいし、単体の装置であってもよい。また、ファクシミリ装置500は、介護事業者の事業所又は施設に設置されてよい。
【0023】
第2端末装置600は、ユーザが使用する端末装置であり、好ましくは介護事業者又は介護事業者に所属するスタッフが使用する端末装置であり、さらに好ましくは介護事業者に所属するスタッフが使用する端末装置である。第2端末装置600は、コンピュータ装置によって実現される固定端末や移動端末であってよい。第2端末装置600の例としては、スマートフォン、携帯電話、PC(personal computer)、ノート型PC、タブレット型PC、などがある。第2端末装置600は、一般的な端末装置に、例えばアプリケーションをインストールすることにより、本実施形態の第2端末装置600として実現してもよい。
【0024】
ネットワークNW1は、ネットワークNW1に接続された各装置及び各サーバ間でメッセージのテキストデータやファイルデータなどの各種データを通信可能な情報通信網である。ネットワークNW1は、例えば、インターネットであってよく、他にもPAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)などのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワークNW1は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スターバスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよい。
【0025】
ネットワークNW2は、ネットワークNW2に接続された各装置及び各サーバ間で携帯電話の音声データやショートメッセージサービスのテキストデータなどの各種データを通信可能であり、ネットワークNW1とは異なる経路を有する情報通信網である。ネットワークNW2は、例えば、携帯電話網であってよい。なお、ネットワークNW2は、図示していないが、ネットワークNW1及びネットワークNW3と接続することも可能である。
【0026】
ネットワークNW3は、ネットワークNW3に接続された各装置及び各サーバ間で固定電話の音声データやファクシミリデータなどの各種データを通信可能であり、ネットワークNW1及びネットワークNW2とは異なる経路を有する情報通信網である。ネットワークNW3は、例えば、公衆電話網であってよい。なお、ネットワークNW3は、図示していないが、ネットワークNW1及びネットワークNW2と接続することも可能である。
(第1端末装置100の機能構成)
【0027】
図2は、図1の第1端末装置100の機能ブロック構成を示す図である。図2に示すように、第1端末装置100は、操作部110と、表示部120と、記憶部130と、通信部140と、制御部150と、を備える。
【0028】
操作部110は、第1端末装置100のユーザが操作入力するために用いられるユーザインタフェースであり、キーボード、マウス等の入力装置を備えてよく、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置を備えてもよい。また、操作部110は、第1端末装置100と1つの装置で構成されてもよく、2以上の装置で構成されてもよい。
【0029】
表示部120は、第1端末装置100のユーザから入力された入力内容やチャットサーバ200、SMSサーバ400、及び第2端末装置600からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、ディスプレイ等の出力装置を備えてよく、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置を備えてもよい。また、表示部120は、第1端末装置100と1つの装置で構成されてもよく、2以上の装置で構成されてもよい。
【0030】
記憶部130は、各種制御処理や制御部150内の各機能を実行するためのプログラム、 入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部130は、チャットサーバ200、SMSサーバ400、及び第2端末装置600と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0031】
通信部140は、チャットサーバ200、SMSサーバ400、及び第2端末装置600と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばネットワークNW1を介してチャットサーバ200と通信を行い、ネットワークNW2を介してSMSサーバ400及び第2端末装置600と通信を行ってよい。
【0032】
制御部150は、記憶部130に記憶されているプログラムを実行することにより、第1端末装置100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部150の機能として、サービス要求部151と、連絡先選択部152と、メッセージ投稿部153と、ファイル送信部154と、を備える。このサービス要求部151、連絡先選択部152、メッセージ投稿部153、及びファイル送信部154は、記憶部130に記憶されているプログラムにより起動されて第1端末装置100にて実行される。
【0033】
サービス要求部151は、ユーザの操作入力を受け付けて、介護連携システム1によるサービスの提供を要求する。例えば、サービス要求部151は、メッセージを送信するための連絡先の表示をチャットサーバ200に要求してよい。また、サービス要求部151は、1又は2以上の介護事業者又はスタッフにファイルを一括送信するサービスの提供をチャットサーバ200に要求してよい。
【0034】
送信先設定部152は、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける。例えば、送信先設定部152は、介護事業者情報の一覧から介護事業者の選択を受け付けてよい。さらに、送信先設定部152は、選択された介護事業者に所属するスタッフ情報の一覧からスタッフの選択を受け付けてよい。また、送信先設定部152は、スタッフ情報の一覧に出力された未登録スタッフ情報の入力欄から未登録スタッフを識別する未登録スタッフ情報の入力を受け付けてよい。
【0035】
メッセージ投稿部153は、送信先のチャットルームにメッセージを投稿する。ここで、「チャットルーム」とは、画面上に設けられ、ユーザ間でメッセージのやり取りが可能な仮想の部屋(画面上の領域)をいう。チャットルームには、個人又はグループで参加が可能であり、各ユーザは複数のチャットルームにまたがって参加することができるため、投稿トピックなど様々な用途や目的に応じてチャットルームを使い分けることができる。また、「メッセージを投稿する」とは、送信元の端末装置に入力されたメッセージをチャットサーバ200に送信することをいう。
【0036】
ファイル送信部154は、1又は2以上の介護事業者に一括送信するファイルの入力を受け付けて、入力を受け付けたファイルをチャットサーバ200に送信する。ここで、ファイルは、任意の資料が記録されたファイルでよく、好ましくは介護関連の資料が記録されたファイルであり、さらに好ましくはサービス提供票である。サービス提供票とは、介護支援事業者(ケアマネジャー)が、介護サービスを利用する利用者の1カ月分のサービス提供内容を記載した書類をいう。また、ファイルの形式は、例えば、CSV(comma separated values)、PDF(Portable Document Format)、文章ファイル、表計算ソフトファイル、プレゼンテーションファイル、画像ファイル、動画ファイル、音楽ファイル、テキストファイル、その他の任意の形式を選択してよいが、好ましくはCSV(comma separated values)形式である。CSV形式とは、値や項目をカンマ(,)で区切って書いたテキストファイルの形式をいう。ファイル送信部154では、1又は2以上のファイルを受けても良く、ファイルは異なるファイル形式であっても良い。
(チャットサーバ200の機能構成)
【0037】
図3は、図1のチャットサーバ200の機能ブロック構成を示す図である。図3に示すように、チャットサーバ200は、操作部210と、表示部220と、記憶部230と、通信部240と、制御部250と、を備える。
【0038】
操作部210は、チャットサーバ200の管理者が操作入力するために用いられるユーザインタフェースであり、キーボード、マウス等の入力装置を備えてよい。
【0039】
表示部220は、チャットサーバ200の管理者から入力された入力内容や第1端末装置100、ファクシミリサーバ300、SMSサーバ400、及び第2端末装置600からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、ディスプレイ等の出力装置を備えてよい。
【0040】
記憶部230は、各種制御処理や制御部250内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部230は、介護事業者データベース231と、スタッフデータベース232と、投稿データベース233と、送信履歴データベース234と、を記憶する。さらに、記憶部230は、第1端末装置100、ファクシミリサーバ300、SMSサーバ400、及び第2端末装置600と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0041】
図4は、介護事業者データベース231のデータ構成を示す図である。図4に示すように、介護事業者データベース231には、介護事業者を識別する介護事業者IDと、介護事業者の名称と、介護サービス種別と、介護事業者の所在地と、電話番号と、ファクシミリ番号と、を含む介護事業者情報が格納される。介護事業者データベース231には、公表された介護事業者情報を格納してよく、例えば、後述する介護サービス情報公表システムから出力されたオープンデータから抽出された介護事業者情報を格納してよい。
【0042】
図5は、スタッフデータベース232のデータ構成を示す図である。図5に示すように、スタッフデータベース232には、スタッフを識別するスタッフIDと、スタッフの氏名と、スタッフが所属する介護事業者IDと、電話番号と、を含むスタッフ情報が格納される。
【0043】
図6は、投稿データベース233のデータ構成を示す図である。図6に示すように、投稿データベース233には、チャットルームを識別するチャットルームIDと、チャットルーム名と、チャットルームに参加する参加者を識別する参加者IDと、参加者名と、参加者が所属する介護事業者IDと、参加者が介護事業者データベース231又はスタッフデータベース232に登録されているか否かを判定する登録フラグと、が格納される。さらに、投稿データベース233には、チャットルームを識別するチャットルームIDと、チャットルームに投稿されるメッセージを識別する投稿IDと、投稿日時と、投稿者を識別する投稿者IDと、投稿内容と、を含むメッセージ情報が格納される。なお、投稿データベース233は、リレーショナルデータベースを用いてもよく、非リレーショナルデータベースを用いてもよい。
【0044】
図7は、送信履歴データベース234のデータ構成を示す図である。図7に示すように、送信履歴データベース234には、ファイルの送信者を識別する送信者IDと、ファイル送信を識別する送信IDと、送信日付と、送信ファイルと、送信先の介護事業者IDと、送信先のスタッフIDと、が格納される。
【0045】
図3に戻ると、通信部240は、第1端末装置100、ファクシミリサーバ300、SMSサーバ400、及び第2端末装置600と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばネットワークNW1を介して第1端末装置100、ファクシミリサーバ300、SMSサーバ400、及び第2端末装置600と通信を行ってよい。
【0046】
制御部250は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、チャットサーバ200の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部250の機能として、情報抽出部251と、情報登録部252と、送信先受付部253と、チャットルーム出力部254と、送信処理部255と、返信処理部256と、課金処理部257と、を備える。この情報抽出部251、情報登録部252、送信先受付部253、チャットルーム出力部254、送信処理部255、返信処理部256、及び課金処理部257は、記憶部230に記憶されているプログラムにより起動されてチャットサーバ200にて実行される。
【0047】
情報抽出部251は、公表された介護事業者情報を記憶部230に記憶する。例えば、情報抽出部251は、介護サービス情報公表システムから出力されたオープンデータを取得し、取得したオープンデータから介護事業者情報を抽出して記憶部230に記憶してよい。介護サービス情報公表システムとは、介護保険法に基づき、介護サービスを利用する利用者が介護事業者を比較及び検討して適切に選ぶための情報を国及び地方公共団体が提供するシステムをいう。オープンデータは、介護サービス情報公表システムによって定期的に公表されている介護事業者全般に関する公表データである。
【0048】
情報登録部252は、介護事業者情報及びスタッフ情報の入力を受け付けて、入力された介護事業者情報及びスタッフ情報を記憶部230に記憶する。例えば、情報登録部252は、新規の介護事業者から登録申請があった場合に、介護事業者情報の入力を受け付けて、入力された介護事業者情報を記憶部230の介護事業者データベース231に登録してよい。また、情報登録部252は、介護事業者に所属するスタッフから登録申請があった場合に、スタッフ情報の入力を受け付けて、入力されたスタッフ情報を記憶部230のスタッフデータベース232に登録してよい。
【0049】
送信先受付部253は、連絡先の表示を要求した端末装置に介護事業者情報の一覧及びスタッフ情報の一覧を出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける。例えば、送信先受付部253は、介護事業者情報の一覧及びユーザによって選択された介護事業者に所属するスタッフ情報の一覧を端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)に出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付けてよい。さらに、送信先受付部253は、スタッフ情報の一覧に未登録スタッフを識別する未登録スタッフ情報の入力欄を出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付けてもよい。
【0050】
チャットルーム出力部254は、メッセージを投稿可能なチャットルームを端末装置に出力する。例えば、チャットルーム出力部254は、送信先受付部253によって送信先にメッセージを投稿可能なチャットルームを端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)に出力してよい。さらに、チャットルーム出力部254は、メッセージの送信手段を表す送信手段情報を送信先ごとにチャットルームに表示してよい。例えば、チャットルーム出力部254は、送信先がスタッフデータベース232に登録されている登録済みスタッフを含む場合には、登録済みスタッフへの送信手段がチャットであることを表すマークをチャットルームに表示してよい。また、チャットルーム出力部254は、送信先が介護事業者又はスタッフデータベース232に登録されていない未登録スタッフである場合には、当該介護事業者又は未登録スタッフへの送信手段がファクシミリであることを表すマークをチャットルームに表示してよい。その他の処理として、チャットルーム出力部254は、投稿データベース233のチャットルームIDを発番し、送信先の介護事業者情報、スタッフ情報、及び未登録スタッフ情報を格納してもよい。
【0051】
送信処理部255は、投稿されたメッセージを送信先に送信する。例えば、送信処理部255は、送信先受付部253によって送信先に対するメッセージの投稿を受け付けて、投稿されたメッセージを送信先に応じてファクシミリ又はチャットにて送信先に送信してよい。具体的には、送信処理部255は、送信先ごとにメッセージを送信する送信手段を判別する。そして、送信処理部255は、送信先に登録済みスタッフが含まれる場合、投稿されたメッセージをチャットにて登録済みスタッフの端末装置(第2端末装置600)に送信してよい。また、送信処理部255は、送信先に介護事業者が含まれる場合、投稿されたメッセージをファクシミリにて介護事業者のファクシミリ番号(ファクシミリ装置500)に送信してよい。さらに、送信処理部255は、送信先にスタッフデータベース232に登録されていない未登録スタッフが含まれる場合、投稿されたメッセージをファクシミリにて未登録スタッフが所属する介護事業者のファクシミリ番号(ファクシミリ装置500)に送信してよい。なお、送信処理部255は、インターネットFAXサービスを利用する場合、ファクシミリサーバ300を経由して、メッセージを介護事業者のファクシミリ番号(ファクシミリ装置500)に送信してよい。
【0052】
また、送信処理部255は、投稿されたメッセージをファクシミリにて送信先に送信する場合、メッセージの送信元を少なくとも含む返信先のチャットルームにアクセス可能な返信用コードQR及び投稿されたメッセージを表示したファクシミリ文書を生成し、生成したファクシミリ文書を介護事業者のファクシミリ番号(ファクシミリ装置500)に送信してよい。なお、返信先のチャットルームは、送信元の介護事業者又はスタッフが参加するチャットルームであれば何でもよく、例えば、メッセージが投稿された投稿先のチャットルームでもよく、メッセージを投稿した送信元の介護事業者又はスタッフのみが参加するチャットルームでもよい。
【0053】
ここで、返信用コードQRは、任意のコードを採用してよく、例えば、返信用二次元コード、返信用バーコード、又は返信用URL(Uniform Resource Locator)を採用してよいが、これらに限定されないことは言うまでもない。
【0054】
その他の処理として、送信処理部255は、投稿されたメッセージをファクシミリにて送信先に送信する場合、投稿されたメッセージを所定時間蓄積してもよい。例えば、送信処理部255は、投稿されたメッセージを投稿データベース233に格納しておき、所定時間経過後に、格納されたメッセージをまとめてファクシミリにて送信先に送信してもよい。これにより、送信先の介護事業者は、ファクシミリの受信回数を抑えることができる。なお、所定時間は、任意の時間を設定してよく、好ましくは1時間である。
【0055】
また、その他の処理として、送信処理部255は、メッセージが投稿されたことを通知する投稿通知をSMSサーバ400に送信してよい。これにより、送信先の介護事業者又はスタッフは、メッセージが投稿されたことをショートメッセージにより知ることができる。
【0056】
さらに、その他の処理として、送信処理部255は、1又は2以上の介護事業者にファイルを一括送信する処理を実行する。例えば、送信処理部255は、1又は2以上の介護事業者に送信する資料が記録されたファイルの入力を受け付けて、送信先受付部253が設定を受け付けた送信先の中から、ファイルをファクシミリにて送信する介護事業者とファイルをデータにて送信する介護事業者とを判別し、ファクシミリにて送信すると判別した介護事業者に対しては、ファイルをファクシミリにて介護事業者のファクシミリ番号に送信し、データにて送信すると判別した介護事業者に対しては、ファイルをデータにて介護事業者に所属するスタッフ情報が登録された登録済みスタッフの端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)に送信してよい。
【0057】
ここで、「データにて送信」とは、ファクシミリ通信以外の非ファクシミリ通信にて送信することをいい、例えば、インターネット通信、携帯電話網を利用したデータ通信、その他のデータ通信が挙げられる。また、「ファクシミリにて送信すると判別した」場合とは、例えば、送信先の介護事業者に登録済みスタッフが所属していない場合が挙げられるが、これに限定されないことは言うまでもない。また、「データにて送信すると判別した」場合とは、例えば、送信先の介護事業者に登録済みスタッフが所属する場合が挙げられるが、これに限定されないことは言うまでもない。
【0058】
返信処理部256は、ファクシミリ文書からメッセージを返信する処理を実行する。例えば、返信処理部256は、ファクシミリ文書に表示された返信用コードQRを読み取った端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)に対し、返信用メッセージの入力を受け付けて、入力された返信用メッセージを送信元又は投稿先のチャットルームに投稿してよい。
【0059】
また、返信処理部256は、返信元のスタッフ情報の入力を受け付けて、記憶部230に登録してよい。例えば、返信処理部256は、返信用コードQRを読み取った返信元の端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)に返信入力画面を送信し、返信入力画面に入力された返信元のスタッフ情報を取得してよい。また、返信処理部256は、返信元の端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)に本人確認画面を送信し、本人確認画面に入力された返信元の電話番号を取得してよい。そして、返信処理部256は、取得した電話番号を指定して本人確認をSMSサーバ400に依頼してよい。さらに、返信処理部256は、SMSサーバ400から本人確認の認証結果を受信し、本人であることが確認された場合には、返信元の電話番号を含むスタッフ情報を記憶部230のスタッフデータベース232に登録してよい。
【0060】
課金処理部257は、ファクシミリによる送信に対して課金処理を実行する。例えば、課金処理部257は、ファクシミリによる送信回数をユーザ毎に記憶部230に記憶し、記憶部230に記憶したファクシミリによる送信回数が所定の送信回数を超えた場合に、課金処理を開始してよい。これにより、所定の送信回数を超えるまでは無料でファクシミリサービスを利用できるため、ユーザの利便性を向上させることができる。
(ファクシミリサーバ300の機能構成)
【0061】
図8は、図1のファクシミリサーバ300の機能ブロック構成を示す図である。図8に示すように、ファクシミリサーバ300は、操作部310と、表示部320と、記憶部330と、通信部340と、制御部350と、を備える。
【0062】
操作部310は、ファクシミリサーバ300の管理者が操作入力するために用いられるユーザインタフェースであり、キーボード、マウス等の入力装置を備えてよい。
【0063】
表示部320は、ファクシミリサーバ300の管理者から入力された入力内容やチャットサーバ200からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、ディスプレイ等の出力装置を備えてよい。
【0064】
記憶部330は、各種制御処理や制御部350内の各機能を実行するためのプログラム、 入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部330は、チャットサーバ200及び介護事業者のファクシミリ装置500と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0065】
通信部340は、チャットサーバ200及びファクシミリ装置500と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばネットワークNW1を介してチャットサーバ200と通信を行い、ネットワークNW3を介して介護事業者のファクシミリ装置500と通信を行う。
【0066】
制御部350は、記憶部330に記憶されているプログラムを実行することにより、ファクシミリサーバ300の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部350の機能として、データ変換処理部351を備える。このデータ変換処理部351は、記憶部330に記憶されているプログラムにより起動されてファクシミリサーバ300にて実行される。
【0067】
データ変換処理部351は、チャットサーバ200から送信されたファクシミリ文書をファクシミリデータに変換し、送信先の介護事業者のファクシミリ装置500に送信する。ファクシミリデータへの変換方法は、公知の方法及び手段を用いてよい。
(SMSサーバ400の機能構成)
【0068】
図9は、図1のSMSサーバ400の機能ブロック構成を示す図である。図9に示すように、SMSサーバ400は、操作部410と、表示部420と、記憶部430と、通信部440と、制御部450と、を備える。
操作部410は、SMSサーバ400の管理者が操作入力するために用いられるユーザインタフェースであり、キーボード、マウス等の入力装置を備えてよい。
【0069】
表示部420は、SMSサーバ400の管理者から入力された入力内容や第1端末装置100、チャットサーバ200、及び第2端末装置600からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、ディスプレイ等の出力装置を備えてよい。
【0070】
記憶部430は、各種制御処理や制御部450内の各機能を実行するためのプログラム、 入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部430は、第1端末装置100、チャットサーバ200、及び第2端末装置600と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0071】
通信部440は、第1端末装置100、チャットサーバ200、及び第2端末装置600と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばネットワークNW1を介してチャットサーバ200と通信を行い、ネットワークNW2を介して第1端末装置100及び第2端末装置600と通信を行う。
【0072】
制御部450は、記憶部430に記憶されているプログラムを実行することにより、SMSサーバ400の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部450の機能として、投稿通知部451と、本人確認処理部452と、を備える。この投稿通知部451、及び本人確認処理部452は、記憶部430に記憶されているプログラムにより起動されてSMSサーバ400にて実行される。
【0073】
投稿通知部451は、メッセージが投稿されたことを通知する投稿通知をSMS(Short Message Service)通信により送信先の端末装置に送信する。例えば、投稿通知部451は、メッセージが投稿されたことを通知する投稿通知をチャットサーバ200から受信し、受信した投稿通知をチャットサーバ200によって指定された送信先の端末装置(第2端末装置600)に、SMS通信により送信してよい。ここで、投稿通知は、メッセージが投稿されたチャットルーム又はメッセージを投稿した送信元とのチャットルームにアクセス可能なURL(Uniform Resource Locator)を含んでよい。これにより、投稿通知を受け取ったユーザは、スムーズにメッセージが投稿されたチャットルームにアクセスすることができる。なお、SMS通信の方式としては、特に限定はなく、公知の方式を用いてよい。
【0074】
本人確認処理部452は、チャットサーバ200からの依頼に基づき、本人確認処理を実行する。例えば、本人確認処理部452は、チャットサーバ200によって指定された電話番号に認証用コードを端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)に送信し、入力された認証用コードを端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)から受信し、認証結果をチャットサーバ200に送信してよい。
(ファクシミリ装置500の機能構成)
【0075】
図10は、図1のファクシミリ装置500の機能ブロック構成を示す図である。図10に示すように、ファクシミリ装置500は、操作部510と、表示部520と、記憶部530と、通信部540と、制御部550と、を備える。
【0076】
操作部510は、ファクシミリ装置500のユーザが操作入力するために用いられるユーザインタフェースであり、ボタン等の入力装置を備えてよく、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置を備えてもよい。また、操作部510は、ファクシミリ装置500と1つの装置で構成されてもよく、2以上の装置で構成されてもよい。
【0077】
表示部520は、ファクシミリ装置500のユーザから入力された入力内容やファクシミリサーバ300からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、ディスプレイ等の出力装置を備えてよく、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置を備えてもよい。また、表示部520は、ファクシミリ装置500と1つの装置で構成されてもよく、2以上の装置で構成されてもよい。
【0078】
記憶部530は、各種制御処理や制御部550内の各機能を実行するためのプログラム、 入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部530は、ファクシミリサーバ300と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0079】
通信部540は、ファクシミリサーバ300と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばネットワークNW3を介してファクシミリサーバ300と通信を行う。
【0080】
制御部550は、記憶部530に記憶されているプログラムを実行することにより、ファクシミリ装置500の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部450の機能として、ファクシミリ文書出力部551を備える。このファクシミリ文書出力部551は、記憶部530に記憶されているプログラムにより起動されて、ファクシミリ装置500にて実行される。
【0081】
ファクシミリ文書出力部551は、ファクシミリ文書を出力する。例えば、ファクシミリ文書出力部551は、ファクシミリサーバ300によってファクシミリデータに変換されたファクシミリ文書をファクシミリサーバ300から受信し、受信したファクシミリ文書を記録用紙上に形成してよい。なお、ファクシミリ文書の形成処理については、公知の技術を用いてよい。
(第2端末装置600の機能構成)
【0082】
図11は、図1の第2端末装置600の機能ブロック構成を示す図である。図11に示すように、第2端末装置600は、操作部610と、表示部620と、記憶部630と、通信部640と、制御部650と、を備える。
【0083】
操作部610は、第2端末装置600のユーザが操作入力するために用いられるユーザインタフェースであり、キーボード、マウス等の入力装置を備えてよく、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置を備えてもよい。また、操作部610は、第2端末装置600と1つの装置で構成されてもよく、2以上の装置で構成されてもよい。
【0084】
表示部620は、第2端末装置600のユーザから入力された入力内容や第1端末装置100、チャットサーバ200、及びSMSサーバ400からの送信内容を表示するために用いられるユーザインタフェースであり、ディスプレイ等の出力装置を備えてよく、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置を備えてもよい。また、表示部620は、第2端末装置600と1つの装置で構成されてもよく、2以上の装置で構成されてもよい。
【0085】
記憶部630は、各種制御処理や制御部650内の各機能を実行するためのプログラム、 入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部630は、第1端末装置100、チャットサーバ200、及びSMSサーバ400と通信を行ったデータや、後述する各処理にて生成されたデータを一時的に記憶する。
【0086】
通信部640は、第1端末装置100、チャットサーバ200、及びSMSサーバ400と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばネットワークNW1を介してチャットサーバ200と通信を行い、ネットワークNW2を介して第1端末装置100及びSMSサーバ400と通信を行う。
【0087】
制御部650は、記憶部630に記憶されているプログラムを実行することにより、第2端末装置600の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部650の機能として、登録申請部651と、コード読取部652と、メッセージ投稿部653と、を備える。この登録申請部651、コード読取部652、及びメッセージ投稿部653は、記憶部630に記憶されているプログラムにより起動されて第2端末装置600にて実行される。
【0088】
登録申請部651は、介護事業者情報又はスタッフ情報の登録申請をチャットサーバ200に送信する。例えば、登録申請部651は、介護事業者情報又はスタッフ情報の入力を受け付けて、入力された介護事業者情報又はスタッフ情報をチャットサーバ200に送信してよい。
【0089】
コード読取部652は、ファクシミリ装置500が出力したファクシミリ文書に表示された返信用コードQRを読み取る。例えば、コード読取部652は、第2端末装置600に搭載したカメラを起動させ、第2端末装置600の表示部620に読取対象となる返信用コードの読取位置を合わせるための枠をカメラの撮影画像に重畳した状態で表示させ、前記枠が返信用コードに合致した場合に、当該返信用コードを読み取ってもよい。
【0090】
メッセージ投稿部653は、ユーザによって入力されたメッセージをチャットルームに投稿する。例えば、メッセージ投稿部653は、入力された返信用メッセージを返信先のチャットルームに投稿してよい。さらに具体的には、メッセージ投稿部653は、返信用メッセージを返信対象のメッセージの送信元又は投稿先のチャットルームに投稿してよい。
(介護事業者及びスタッフの情報登録フロー)
【0091】
次に、上記のように構成された介護連携システム1の動作を説明する。図12は、本発明の実施形態に係る介護連携システム1における介護事業者及びスタッフの情報登録フローの例を示す図である。
【0092】
ステップS101において、チャットサーバ200の情報抽出部251は、介護サービス情報公表システムに公表されたオープンデータを取得し、取得したオープンデータから介護事業者情報を抽出する。情報抽出部251がオープンデータを取得するタイミング、頻度、及び回数は特に限定されず、任意のタイミング、頻度、及び回数でオープンデータを取得してよい。また、情報抽出部251が抽出する介護事業者情報は、介護事業者の連絡先情報を含んでよく、例えば、介護事業者ID、名称、介護サービス種別、所在地、電話番号、及びファクシミリ番号を含んでよい。
【0093】
ステップS102において、チャットサーバ200の情報抽出部251は、抽出した介護事業者情報を記憶部230の介護事業者データベース231に記憶する。
【0094】
ステップS103において、介護事業者又は介護事業者に所属するスタッフが使用する端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)は、介護事業者情報又はスタッフ情報の登録申請をチャットサーバ200に送信する。なお、介護事業者情報の登録が申請される場合とは、例えば、介護事業者が新規に開業されたために情報抽出部251による介護事業者情報の抽出後に介護サービス情報公表システムのオープンデータに新たに公表された場合や、オープンデータに公表されている介護事業者情報に変更が生じた場合等が挙げられる。
【0095】
ステップS104において、チャットサーバ200の情報登録部252は、介護事業者情報及びスタッフ情報の登録を受け付ける。例えば、情報登録部252は、登録申請を送信した端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)に対し、介護事業者情報及びスタッフ情報を入力可能な情報登録画面を送信し、介護事業者情報及びスタッフ情報の登録を受け付けてもよい。
【0096】
ステップS105において、介護事業者又はスタッフの端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)は、介護事業者情報又はスタッフ情報の入力を受け付けて、入力された介護事業者情報又はスタッフ情報をチャットサーバ200に送信する。なお、スタッフ情報は、スタッフの連絡先情報を含んでよく、例えば、スタッフを識別するスタッフID、スタッフの氏名、スタッフが所属する介護事業者ID、及び電話番号を含んでよい。
【0097】
ステップS106において、チャットサーバ200の情報登録部252は、端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)から受信した介護事業者情報又はスタッフ情報を介護事業者データベース231又はスタッフデータベース232に登録する。これにより、登録された介護事業者又はスタッフの端末装置(第1端末装置100、第2端末装置600)は、メッセージの送受信が可能となる。
(メッセージの送信先設定フロー)
【0098】
図13は、本発明の実施形態に係る介護連携システム1におけるメッセージの送信先設定フローの例を示す図である。なお、本フローでは、介護事業者A又は介護事業者Aに所属するスタッフSAによって使用される第1端末装置100が、介護事業者B又は介護事業者Bに所属するスタッフSB(登録済みスタッフSB1、未登録スタッフSB2)によって使用されるファクシミリ装置500又は第2端末装置600に、メッセージの送信先を設定する場合を例示するが、係る場合に限定されないことは言うまでもない。
【0099】
ステップS201において、第1端末装置100のサービス要求部151は、連絡先の表示をチャットサーバ200に要求する。例えば、第1端末装置100のサービス要求部151は、ユーザ(介護事業者A又は介護事業者Aに所属するスタッフSA)からの操作入力があった場合に、介護事業者情報の一覧の表示をチャットサーバ200に要求してよい。
【0100】
ステップS202において、チャットサーバ200の送信先受付部253は、介護事業者情報の一覧を第1端末装置100に出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける。
【0101】
ステップS203において、第1端末装置100の送信先設定部152は、介護事業者情報の一覧から介護事業者の選択を受け付けて、選択された介護事業者情報をチャットサーバ200に送信する。例えば、送信先設定部152は、出力された介護事業者情報の一覧の中から、メッセージを送信する送信先の介護事業者B、又はメッセージを送信する送信先のスタッフSBが所属する介護事業者Bの選択を受け付けて、選択された介護事業者Bを識別する識別情報をチャットサーバ200に送信してよい。
【0102】
ステップS204において、チャットサーバ200の送信先受付部253は、選択された介護事業者Bに所属するスタッフ情報の一覧を第1端末装置100に出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける。さらに、送信先受付部253は、スタッフ情報の一覧に未登録スタッフの選択欄を出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける。
【0103】
ステップS205において、第1端末装置100の送信先設定部152は、出力されたスタッフ情報の一覧からメッセージの送信先のスタッフSB(登録済みスタッフSB1)の選択を受け付けて、選択されたスタッフ情報をチャットサーバ200に送信する。
【0104】
ステップS206において、チャットサーバ200の送信先受付部253は、メッセージを送信する送信先として未登録スタッフが選択されたか否かを判定する。未登録スタッフが選択されたと判定された場合は、ステップS207に遷移し、未登録スタッフが選択されていないと判定された場合は、ステップS209に遷移する。
【0105】
ステップS207において、チャットサーバ200の送信先受付部253は、未登録スタッフSB2を識別する未登録スタッフ情報の入力欄を第1端末装置100に出力し、未登録スタッフSB2を識別する未登録スタッフ情報の入力を受け付ける。未登録スタッフ情報には、少なくとも未登録スタッフSB2の氏名と、未登録スタッフSB2が所属する介護事業者Bの名称又はファクシミリ番号と、が含まれてよい。
【0106】
ステップS208において、第1端末装置100の送信先設定部152は、未登録スタッフ情報の入力を受け付けて、取得した未登録スタッフ情報をチャットサーバ200に送信する。
【0107】
ステップS209において、チャットサーバ200のチャットルーム出力部254は、送信先にメッセージを投稿可能なチャットルームを送信元の第1端末装置100及び送信先の第2端末装置600に出力する。さらに、チャットルーム出力部254は、メッセージの送信手段を表す送信手段情報を送信先ごとにチャットルームに表示する。例えば、チャットルーム出力部254は、送信先にスタッフデータベース232に登録されている登録済みスタッフSB1を含む場合には、登録済みスタッフSB1への送信手段がチャットであることを表すチャットマークをチャットルームに表示してよい。また、チャットルーム出力部254は、送信先が介護事業者B又はスタッフデータベース232に登録されていない未登録スタッフSB2を含む場合には、介護事業者B又は未登録スタッフSB2への送信手段がファクシミリであることを表すファクシミリマークをチャットルームに表示してよい。
(メッセージの送信フロー)
【0108】
図14は、本発明の実施形態に係る介護連携システム1におけるメッセージの送信フローの例を示す図である。なお、本フローでは、介護事業者A又は介護事業者Aに所属するスタッフSAによって使用される第1端末装置100が、介護事業者B又は介護事業者Bに所属するスタッフSB(登録済みスタッフSB1、未登録スタッフSB2)によって使用されるファクシミリ装置500又は第2端末装置600にメッセージを送信する場合を例示するが、係る場合に限定されないことは言うまでもない。
【0109】
ステップS301において、送信元の第1端末装置100のメッセージ投稿部153は、チャットサーバ200のチャットルーム出力部254によって出力されたチャットルームにメッセージを投稿する。なお、メッセージには、テキストメッセージ及びファイルを含んでもよく、テキストメッセージのみを含んでもよく、ファイルのみを含んでもよい。また、ファイルには、テキストファイル、画像ファイル、文書ファイル、表計算ファイル、プレゼンテーションファイル、動画ファイル、音楽ファイル、及びPDF(Portable Document Format)ファイル等のあらゆるファイルが含まれてよい。メッセージには、1又は2以上のファイルを受けても良く、ファイルは異なるファイル形式であっても良い。
【0110】
ステップS302において、チャットサーバ200の送信処理部255は、送信先ごとにメッセージを送信する送信手段を判別する。具体的には、送信処理部255は、送信先に登録済みスタッフSB1が含まれる場合、メッセージをチャットにて送信すると判別する。また、送信処理部255は、送信先に介護事業者Bが含まれる場合、メッセージをファクシミリにて送信すると判別する。さらに、送信処理部255は、送信先にスタッフデータベース232に登録されていない未登録スタッフSB2が含まれる場合、メッセージをファクシミリにて送信すると判別する。そして、送信先にファクシミリにて送信すると判別された送信先が含まれる場合、ステップS303に遷移し、送信先にファクシミリにて送信すると判別された送信先が含まれない場合(全てチャットにて送信すると判別された場合)、ステップS307に遷移する。
【0111】
ステップS303において、チャットサーバ200の送信処理部255は、メッセージをファクシミリにて送信先に送信する場合、メッセージを所定時間投稿データベース233に蓄積する。そして、送信処理部255は、所定時間経過後に、蓄積されたメッセージを取得して、ステップS304に遷移する。
【0112】
ステップS304において、チャットサーバ200の送信処理部255は、メッセージの送信元を少なくとも含む返信先のチャットルームにアクセス可能な返信用コードQR及びメッセージを表示したファクシミリ文書を生成し、生成したファクシミリ文書をファクシミリサーバ300に送信する。
【0113】
ステップS305において、ファクシミリサーバ300のデータ変換処理部351は、チャットサーバ200から送信されたファクシミリ文書をファクシミリデータに変換し、送信先に設定された介護事業者B又は送信先に設定された未登録スタッフSB2が所属する介護事業者Bのファクシミリ番号(ファクシミリ装置500)に送信する。
【0114】
ステップS306において、ファクシミリ装置500のファクシミリ文書出力部551は、ファクシミリサーバ300によってファクシミリデータに変換されたファクシミリ文書をファクシミリサーバ300から受信し、受信したファクシミリ文書を出力する。ここで、「ファクシミリ文書を出力」とは、例えば、記録用紙上にファクシミリ文書を形成(印刷)することを意味してよく、ファイル形式でファクシミリ文書を出力することを意味してもよい。
【0115】
ステップS307において、チャットサーバ200の送信処理部255は、送信先に登録済みスタッフSB1が含まれる場合、メッセージをチャットにて登録済みスタッフSB1が使用する第2端末装置600に送信し、チャットルームに表示する。
【0116】
ステップS308において、チャットサーバ200の送信処理部255は、メッセージが投稿されたことを通知する投稿通知をSMSサーバ400に送信する。
【0117】
ステップS309において、SMSサーバ400の投稿通知部451は、投稿通知をチャットサーバ200から受信し、受信した投稿通知をSMS(Short Message Service)通信により送信先の第2端末装置600に送信する。投稿通知には、送信元を少なくとも含む返信先のチャットルームにアクセス可能なURL(Uniform Resource Locator)を含んでよい。
【0118】
ステップS310において、送信先の第2端末装置600は、SMSサーバ400から受信した投稿通知を表示部620に表示する。第2端末装置600は、投稿通知にURL(Uniform Resource Locator)が含まれている場合には、当該URL(Uniform Resource Locator)にアクセスされることで、チャットサーバ200から送信されたチャットルームを表示部620に表示し、メッセージをチャットルームに表示することができる。
(ファクシミリ文書からメッセージを返信する返信フロー)
【0119】
図15は、本発明の実施形態に係る介護連携システム1におけるファクシミリ文書からメッセージを返信する返信フローの例を示す図である。なお、本フローでは、介護事業者B又は介護事業者Bに所属するスタッフSBが使用するファクシミリ装置500によって出力されたファクシミリ文書から返信用メッセージを介護事業者A又は介護事業者Aに所属するスタッフSAが使用する第1端末装置100に送信する場合を例示するが、係る場合に限定されないことは言うまでもない。
【0120】
ステップS401において、介護事業者B又は介護事業者Bに所属するスタッフSB(未登録スタッフSB2)が使用する第2端末装置600のコード読取部652は、ファクシミリ装置500が出力したファクシミリ文書に表示された返信用コードQRを読み取る。
【0121】
ステップS402において、チャットサーバ200の返信処理部256は、返信用コードQRを読み取った第2端末装置600から返信用メッセージ及び返信元のスタッフSB(未登録スタッフSB2)のスタッフ情報の入力を受け付ける。例えば、返信処理部256は、返信用コードQRを読み取った第2端末装置600に返信用メッセージ及び返信元のスタッフSB(未登録スタッフSB2)のスタッフ情報を入力可能な返信入力画面を送信してよい。
【0122】
ステップS403において、返信元の第2端末装置600は、返信用メッセージ及び返信元のスタッフSB(未登録スタッフSB2)のスタッフ情報の入力を受け付けて、入力された返信用メッセージ及び返信元のスタッフSB(未登録スタッフSB2)のスタッフ情報をチャットサーバ200に送信する。
ステップS404において、チャットサーバ200の返信処理部256は、電話番号を入力可能な本人確認画面を返信元の第2端末装置600に送信する。
【0123】
ステップS405において、返信元の第2端末装置600は、チャットサーバ200から受信した本人確認画面を表示部620に表示し、スタッフSB(未登録スタッフSB2)の電話番号の入力を受け付ける。そして、第2端末装置600は、入力されたスタッフSB(未登録スタッフSB2)の電話番号をチャットサーバ200に送信する。
【0124】
ステップS406において、チャットサーバ200の返信処理部256は、第2端末装置600から受信したスタッフSB(未登録スタッフSB2)の電話番号を指定して、スタッフSB(未登録スタッフSB2)の本人確認をSMSサーバ400に依頼する。
【0125】
ステップS407において、SMSサーバ400の本人確認処理部452は、チャットサーバ200によって指定されたスタッフSB(未登録スタッフSB2)の電話番号(第2端末装置600)に、認証用コードを送信する。
【0126】
ステップS408において、第2端末装置600は、SMSサーバ400から受信した認証用コードの入力を受け付けて、入力された認証用コードをSMSサーバ400に送信する。
【0127】
ステップS409において、SMSサーバ400の本人確認処理部452は、入力された認証用コードを第2端末装置600から受信し、認証結果をチャットサーバ200に送信する。
【0128】
ステップS410において、チャットサーバ200の返信処理部256は、SMSサーバ400から本人確認の認証結果を受信し、本人であることが確認されたか否かを判定する。本人であることが確認された場合は、ステップS411に遷移し、本人であることが確認されなかった場合は、処理を終了する。
【0129】
ステップS411において、チャットサーバ200の返信処理部256は、返信元のスタッフSB(未登録スタッフSB2)の電話番号を含むスタッフ情報を記憶部230のスタッフデータベース232に登録する。
【0130】
ステップS412において、チャットサーバ200のチャットルーム出力部254は、返信先のチャットルームを第2端末装置600に出力する。そして、チャットルーム出力部254は、登録された返信元のスタッフSB(未登録スタッフSB2)の送信手段情報をファクシミリマークからチャットマークに変更し、返信先のチャットルームに表示する。
ステップS413において、第2端末装置600のメッセージ投稿部653は、入力された返信用メッセージを返信先のチャットルームに投稿する。
【0131】
ステップS414において、チャットサーバ200の送信処理部255は、返信先の第1端末装置100に返信用メッセージを送信し、チャットルームに表示する。
【0132】
ステップS415において、チャットサーバ200の送信処理部255は、メッセージが投稿されたことを通知する投稿通知をSMSサーバ400に送信する。
【0133】
ステップS416において、SMSサーバ400の投稿通知部451は、投稿通知をチャットサーバ200から受信し、受信した投稿通知をSMS(Short Message Service)通信により返信先の第1端末装置100に送信する。投稿通知には、返信用メッセージが投稿されたチャットルーム又は返信用メッセージを投稿した返信元とのチャットルームにアクセス可能なURL(Uniform Resource Locator)を含んでよい。
【0134】
ステップS417において、返信先の第1端末装置100は、SMSサーバ400から受信した投稿通知を表示部120に表示する。第1端末装置100は、投稿通知にURL(Uniform Resource Locator)が含まれている場合には、当該URL(Uniform Resource Locator)にアクセスされることで、チャットサーバ200から送信されたチャットルームを表示部120に表示し、メッセージをチャットルームに表示することができる。
(ファイルの一括送信フロー)
【0135】
図16は、本発明の実施形態に係る介護連携システム1におけるファイルの一括送信フローを示す図である。なお、本フローでは、介護事業者A又は介護事業者Aに所属するスタッフSAによって使用される第1端末装置100が、介護事業者B又は介護事業者Bに所属するスタッフSBによって使用されるファクシミリ装置500又は第2端末装置600にファイルを一括送信する場合を例示するが、係る場合に限定されないことは言うまでもない。
【0136】
ステップS501において、送信元の第1端末装置100のサービス要求部151は、1又は2以上の介護事業者又はスタッフにファイルを一括送信するサービスの提供をチャットサーバ200に要求する。
【0137】
ステップS502において、チャットサーバ200の送信処理部255は、介護事業者Bに送信する資料が記録された1のファイルの入力及びファイルの送信先の設定を受け付けるファイル送信設定画面を第1端末装置100に送信する。
【0138】
ステップS503において、第1端末装置100のファイル送信部154は、介護事業者A又スタッフSAによって入力されたファイル及び送信先をチャットサーバ200に送信する。
【0139】
ステップS504において、チャットサーバ200の送信処理部255は、入力されたファイル及び送信先を確認するファイル送信画面を第1端末装置100に送信する。
ステップS505において、第1端末装置100のファイル送信部154は、入力されたファイルの送信決定をチャットサーバ200に送信する。
【0140】
ステップS506において、チャットサーバ200の送信処理部255は、送信先受付部253が設定を受け付けた送信先の中から、ファイルをファクシミリにて送信する介護事業者とファイルをデータにて送信する介護事業者とを判別する。ファクシミリにて送信すると判別した介護事業者が含まれる場合は、ステップS507に遷移し、ファクシミリにて送信すると判別した介護事業者が含まれない場合は、ステップS510に遷移する。
【0141】
ステップS507において、チャットサーバ200の送信処理部255は、ファイルに記録された資料を表示したファクシミリ文書を生成し、生成したファクシミリ文書をファクシミリサーバ300に送信する。
【0142】
ステップS508において、ファクシミリサーバ300のデータ変換処理部351は、チャットサーバ200から送信されたファクシミリ文書をファクシミリデータに変換し、送信先の介護事業者Bのファクシミリ番号(ファクシミリ装置500)に送信する。
【0143】
ステップS509において、ファクシミリ装置500のファクシミリ文書出力部551は、ファクシミリサーバ300によってファクシミリデータに変換されたファクシミリ文書をファクシミリサーバ300から受信し、受信したファクシミリ文書を出力する。ここで、「ファクシミリ文書を出力」とは、例えば、記録用紙上にファクシミリ文書を形成(印刷)することを意味してよく、ファイル形式でファクシミリ文書を出力することを意味してもよい。
【0144】
ステップS510において、チャットサーバ200の送信処理部255は、ファイルを介護事業者B又はスタッフSBが使用する第2端末装置600にデータにて送信する。
ステップS511において、送信先の第2端末装置600は、チャットサーバ200によって送信されたファイルデータを受信する。
【0145】
ステップS512において、チャットサーバ200の送信処理部255は、ファイルの送信が完了したことを示す送信完了情報を送信元の第1端末装置100の表示部120に表示させる、また、送信処理部255は、送信されたファイルの送信履歴を送信履歴データベース234に格納する。
(メッセージの送信先を設定する端末装置の画面表示例)
次に、図17乃至図20を基に、メッセージの送信先を設定する端末装置(第1端末装置100)の画面表示例を説明する。
【0146】
図17は、連絡先を選択する連絡先選択画面W100の例を示す図である。図17に示すように、連絡先選択画面W100は、選択中連絡先表示欄W101と、連絡先決定ボタンW102と、連絡先検索欄W103と、未登録連絡先入力要求W104と、介護事業者情報一覧W105と、を表示する。なお、連絡先とは、メッセージを送信する送信先の介護事業者又は介護事業者に所属するスタッフをいう。
【0147】
選択中連絡先表示欄W101は、ユーザによって選択された連絡先を表示する。選択中連絡先表示欄W101は、連絡先として介護事業者の名称又はスタッフの氏名を表示してよい。
【0148】
連絡先決定ボタンW102は、メッセージを送信する連絡先を決定する。連絡先決定ボタンW102がユーザによりタップ又はクリックされた場合、チャットサーバ200のチャットルーム出力部254は、選択中連絡先表示欄W101に表示された連絡先にメッセージを投稿可能なチャットルーム画面W120を表示する。
連絡先検索欄W103は、ユーザによる連絡先の検索入力を受け付ける。
未登録連絡先入力要求W104は、ユーザによる操作を受け付けた場合、未登録介護事業者又は未登録スタッフの連絡先情報の入力を要求する。
【0149】
介護事業者情報一覧W105は、記憶部230の介護事業者データベース231に登録されている介護事業者情報の一覧を表示する。介護事業者情報一覧W105に表示される介護事業者情報は、介護事業者の名称、サービス種別、所在地、及びファクシミリ番号を含んでよい。介護事業者情報一覧W105に表示された介護事業者情報が選択されると、選択された介護事業者に所属するスタッフのスタッフ情報一覧W107が表示される。
【0150】
図18は、選択された介護事業者に所属するスタッフのスタッフ情報の一覧を表示する連絡先選択画面W100の例を示す図である。図18に示すように、連絡先選択画面W100は、被選択介護事業者W106と、スタッフ情報一覧W107と、登録済みスタッフW108と、未登録スタッフ情報の入力欄W109と、をさらに表示する。
被選択介護事業者W106は、介護事業者情報一覧W105の中からユーザによって選択された介護事業者を表示する。
スタッフ情報一覧W107は、ユーザによって選択された被選択介護事業者W106に所属するスタッフのスタッフ情報の一覧を表示する。
【0151】
登録済みスタッフW108は、被選択介護事業者W106に所属し、記憶部230のスタッフデータベース232に登録されている登録済みスタッフのスタッフ情報を表示する。登録済みスタッフW108が表示するスタッフ情報は、例えば、スタッフの氏名を含んでよい。
【0152】
未登録スタッフ情報の入力欄W109は、被選択介護事業者W106に所属しているが、記憶部230のスタッフデータベース232に登録されていない未登録スタッフを識別する未登録スタッフ情報の入力を受け付ける。未登録スタッフ情報の入力欄W109がユーザによって選択されると、連絡先入力画面W110が連絡先選択画面W100の前面に表示される。
【0153】
図19は、未登録スタッフ情報を入力する連絡先入力画面W110の例を示す図である。図19に示すように、連絡先入力画面W110は、介護事業者名称入力欄W111と、スタッフ氏名入力欄W112と、ファクシミリ番号入力欄W113と、を表示する。
【0154】
介護事業者名称入力欄W111は、未登録スタッフが所属する介護事業者の名称の入力を受け付ける。なお、介護事業者名称入力欄W111は、介護事業者の名称を自動で入力してもよい。
【0155】
スタッフ氏名入力欄W112は、未登録スタッフの氏名の入力を受け付ける。スタッフ氏名入力欄W112に入力された未登録スタッフの氏名は、ファクシミリ文書の宛名としてファクシミリ文書に表示されてよい。
【0156】
ファクシミリ番号入力欄W113は、未登録スタッフが所属する介護事業者のファクシミリ番号の入力を受け付ける。ファクシミリ番号入力欄W113がファクシミリ番号の入力を受け付けることにより、チャットサーバ200の送信処理部255は、メッセージの送信先として未登録スタッフが選択された場合、選択された未登録スタッフが所属する介護事業者のファクシミリ番号にメッセージを送信することが可能となる。
【0157】
図20は、選択した連絡先を表示する連絡先選択画面W100の例を示す図である。図20に示すように、選択中連絡先表示欄W101は、ユーザによって選択された連絡先W114(W114A~W114C)を表示する。ユーザによって連絡先決定ボタンW102がタップ又はクリックされた場合、チャットルーム出力部254は、送信先(連絡先W114A~W114C)にメッセージを投稿可能なチャットルーム画面W120を表示する。
(メッセージを投稿する端末装置の画面表示例)
次に、図21乃至図28を基に、メッセージを投稿する端末装置(第1端末装置100)の画面表示例を説明する。
【0158】
図21は、送信先にファクシミリ受信者が含まれる場合のチャットルーム画面W120の例を示す図である。図21に示すように、チャットルーム画面W120は、ヘッダーW121と、投稿表示欄W122と、投稿入力欄W123と、添付ファイル選択ボタンW124と、投稿ボタンW125と、を表示する。なお、ファクシミリ受信者は、メッセージをファクシミリにて受信する者であり、介護事業者又は未登録スタッフを含む。
【0159】
ヘッダーW121は、送信先の介護事業者の名称又はスタッフの氏名を表示し、介護事業者の名称又はスタッフの氏名に隣接する位置に送信手段(送信手段情報)を送信先ごとに表示する。例えば、ヘッダーW121は、登録済みスタッフの氏名W126と、未登録スタッフの氏名W127と、を表示し、登録済みスタッフの氏名W126に隣接する位置に送信手段がチャットであることを表すチャットマークW128と、未登録スタッフの氏名W127に隣接する位置に送信手段がファクシミリであることを表すファクシミリマークW129と、を表示する。ここで、「隣接する位置」とは、介護事業者の名称又はスタッフの氏名の周囲に位置することを意味し、好ましくは介護事業者の名称又はスタッフの氏名の両隣に位置することを意味し、さらに好ましくは介護事業者の名称又はスタッフの氏名の右隣に位置することを意味する。また、送信手段は、介護事業者の名称又はスタッフの氏名と接触していてもよく、介護事業者の名称又はスタッフの氏名と離間していてもよいことは言うまでもない。すなわち、送信手段(送信手段情報)は、送信先(介議事業者の名称またはスタッフの氏名)ごとに、発送手段が把握できる位置に表示されることが好ましい。投稿表示欄W122は、メッセージを表示する。
【0160】
投稿入力欄W123は、メッセージの入力を受け付ける。投稿入力欄W123がユーザによってタップ又はクリックされると、メッセージ入力画面W130がチャットルーム画面W120の前面に表示される。
【0161】
添付ファイル選択ボタンW124は、メッセージにファイルを添付する場合に、添付するファイルを選択する。添付ファイル選択ボタンW124がユーザによってタップ又はクリックされると、ファイル添付画面W133がチャットルーム画面W120の前面に表示される。
【0162】
投稿ボタンW125は、ユーザによって入力されたメッセージを投稿する。投稿ボタンW125がタップ又はクリックされた場合、第1端末装置100のメッセージ投稿部153は、入力されたメッセージをチャットサーバ200に送信し、チャットサーバ200の送信処理部255は、当該メッセージを送信先に送信する。また、送信処理部255は、メッセージをチャットルーム画面W120の投稿表示欄W123に表示する。
【0163】
図22は、送信先にファクシミリ受信者が含まれる場合のメッセージ入力画面W130の例を示す図である。図22に示すように、メッセージ入力画面W130は、送信手段表示W131と、メッセージ入力欄W132と、を表示する。
【0164】
送信手段表示W131は、メッセージが送信される送信手段を表示する。図22に示す例では、送信先に登録済みスタッフと未登録スタッフとが含まれるため、登録済みスタッフにはメッセージがチャットにて送信され、未登録スタッフにはメッセージがファクシミリにて送信される旨が表示される。
メッセージ入力欄W132は、キーボード操作又はキーパッド操作によるメッセージの入力を受け付ける。
【0165】
図23は、メッセージにファイルを添付する際のファイル添付画面W133の例を示す図である。図23に示すように、ファイル添付画面W133は、添付ファイル入力欄W134を表示する。
【0166】
添付ファイル入力欄W134は、メッセージに添付するファイルの入力を受け付ける。ユーザは、添付ファイル入力欄W134をタップ又はクリックして添付するファイルを選択してもよく、ドラッグアンドドロップ操作により添付するファイルを添付ファイル入力欄W134に入力してもよい。
【0167】
図24は、メッセージにファイルを添付した際のメッセージ入力画面W130の例を示す図である。図24に示すように、メッセージ入力画面W130のメッセージ入力欄W132には、添付ファイルW135が表示される。
【0168】
図25は、メッセージを表示するチャットルーム画面W120の例を示す図である。図25に示すように、チャットルーム画面W120は、ファクシミリにて送信されたファクシミリ文書W136と、チャットにて送信されたメッセージW137と、を表示する。
【0169】
図26は、送信先の全員がチャット受信者である場合のチャットルーム画面W120の例を示す図である。図26に示すように、チャットルーム画面W120のヘッダーW121には、登録済みスタッフの氏名W138と、登録済みスタッフの氏名W138に隣接する位置に送信手段がチャットであることを表すチャットマークW139と、が表示される。なお、チャット受信者は、メッセージをチャットにて受信する者であり、記憶部230のスタッフデータベース232に登録された登録済みスタッフを含む。
【0170】
図27は、送信先の全員がチャット受信者である場合のメッセージ入力画面W130の例を示す図である。図27に示すように、メッセージ入力画面W130の送信手段表示W131には、送信先の全員にチャットにてメッセージが送信される旨が表示される。
【0171】
図28は、メッセージを表示するチャットルーム画面W120の例を示す図である。図28に示すように、チャットルーム画面W120は、チャットにて送信されたメッセージW141を表示する。
(ファクシミリ装置によって出力されるファクシミリ文書の例)
【0172】
次に、図29を基に、ファクシミリ装置500によって出力されるファクシミリ文書W200の例を説明する。図29に示すように、ファクシミリ文書W200は、送信日時W201と、送信先情報W202と、送信元情報W203と、メッセージ表示欄W204と、を表示する。メッセージ表示欄W204には、メッセージW205と、返信用二次元コードW206と、が表示される。
【0173】
送信日時W201は、メッセージW205が送信された日時、ファクシミリ文書W200がファクシミリ装置500から出力された日時、又はその他日時を表示する。
【0174】
送信先情報W202は、メッセージW205の送信先の介護事業者情報及びスタッフ情報を表示する。送信先情報W202は、例えば、送信先の介護事業者の名称及びスタッフの氏名を表示する。
【0175】
送信元情報W203は、メッセージW205の送信元の介護事業者情報及びスタッフ情報を表示する。送信元情報W203は、例えば、送信元の介護事業者の名称、スタッフの氏名、電話番号、及びファクシミリ番号を表示する。
【0176】
メッセージ表示欄W204は、メッセージW205と、メッセージW205の送信元を少なくとも含む返信先のチャットルームにアクセス可能な返信用二次元コードW206と、を表示する。返信用二次元コードW206が送信先の端末装置(第2端末装置600)によって読み取られることで、送信先の端末装置(第2端末装置600)に返信入力画面W300が表示される。
(ファクシミリ文書からメッセージを返信する端末装置の画面表示例)
次に、図30乃至図34を基に、ファクシミリ文書からメッセージを返信する返信元の端末装置(第2端末装置600)の画面表示例を説明する。
【0177】
図30は、ファクシミリ文書W200に表示された返信用二次元コードW206を読み取った返信元の第2端末装置600に表示される返信入力画面W300の例を示す図である。図30に示すように、返信入力画面W300は、返信元スタッフ名入力欄W301と、返信元介護事業者名入力欄W302と、返信本文入力欄W303と、メッセージ作成ボタンW304と、を表示する。
返信元スタッフ名入力欄W301は、返信元のスタッフの氏名の入力を受け付ける。
【0178】
返信元介護事業者名入力欄W302は、返信元のスタッフが所属する介護事業者の名称の入力を受け付ける。なお、返信元介護事業者名入力欄W302は、介護事業者の名称を自動入力されてもよい。
返信本文入力欄W303は、ファクシミリ文書W200に表示されたメッセージW305に対する返信本文の入力を受け付ける。
【0179】
メッセージ作成ボタンW304は、返信本文入力欄803に入力された返信本文を基に、返信先のチャットルームに投稿するための返信用メッセージを作成する。メッセージ作成ボタンW304がユーザによってタップ又はクリックされた場合、返信元のスタッフと返信元の第2端末装置600とを紐づけるための本人確認画面W310が表示される。
【0180】
図31は、返信元のスタッフの電話番号の入力を要求する本人確認画面W310の例を示す図である。図31に示すように、本人確認画面810は、電話番号入力欄W311を表示する。
【0181】
電話番号入力欄W311は、返信元のスタッフの電話番号の入力を受け付ける。電話番号入力欄W311に電話番号が入力されると、チャットサーバ200の返信処理部256は、入力された電話番号を指定して本人確認をSMSサーバ400に依頼する。そして、SMSサーバ400の本人確認処理部452は、チャットサーバ200によって指定された電話番号に認証用コードを返信元の第2端末装置600に送信する。
【0182】
図32は、返信元の端末装置(第2端末装置600)に送信された認証用コードの入力を要求する本人確認画面W310の例を示す図である。図32に示すように、本人確認画面W310は、認証用コード入力欄W312を表示する。
【0183】
認証用コード入力欄W312は、SMSサーバ400から送信された認証用コードの入力を受け付ける。認証用コード入力欄W312に認証用コードが正しく入力された場合、チャットサーバ200のチャットルーム出力部254は、返信用二次元コードW306に対応する返信先のチャットルーム画面W320及びメッセージ入力画面W330を返信元の第2端末装置600に表示する。
【0184】
図33は、返信用メッセージが入力されたチャットルーム画面W320及びメッセージ入力画面W330の例を示す図である。図33に示すように、チャットルーム画面W320は、ヘッダーW321と、投稿表示欄W322と、を表示する。また、メッセージ入力画面W330は、チャットルーム画面W320の前面に表示され、メッセージ入力欄W331と、投稿ボタンW332と、を表示する。そして、メッセージ入力欄W331には、返信入力画面W300の返信本文入力欄W303に入力された返信本文が入力された状態で表示される。
【0185】
図34は、返信用メッセージが投稿されたチャットルーム画面W320の例を示す図である。図34に示すように、チャットルーム画面W320は、ユーザによって投稿ボタンW332がタップ又はクリックされた場合に、返信用メッセージW323が投稿され、投稿された返信用メッセージW323が投稿表示欄W322に表示される。
(ファイルを送信先に一括送信する端末装置の画面表示例)
次に、図35乃至図39を基に、ファイルを送信先に一括送信する端末装置(第1端末装置100)の画面表示例を説明する。
【0186】
図35は、ファイルの一括送信を設定するファイル送信設定画面W400の例を示す図である。図35に示すように、ファイル送信設定画面W400は、ファイル入力欄W401と、送信履歴選択欄W402と、を表示する。
【0187】
ファイル入力欄W401は、一括送信するファイルの入力を受け付ける。ユーザは、ファイル入力欄W401をタップ又はクリックして一括送信するファイルを選択してもよく、ドラッグアンドドロップ操作により一括送信するファイルをファイル入力欄W401に入力してもよい。
【0188】
送信履歴選択欄W402は、過去にファイルを一括送信した送信日付、送信先、及び詳細情報へのリンク先を含む送信履歴を表示し、ユーザによる選択を受け付ける。送信履歴選択欄W402に表示された送信履歴が選択されることで、ユーザは一括送信する送信先を個別に設定する必要なく、送信先をまとめて設定することができる。
【0189】
図36は、ファイルを送信先に一括送信するファイル送信画面W410の例を示す図である。図36に示すように、ファイル送信画面W410は、送信決定ボタンW411と、送信先介護事業者名W412と、送信先スタッフ名W413と、送信ファイルW414と、を表示する。
【0190】
送信決定ボタンW411は、ファイルの一括送信を決定する。ユーザによって送信決定ボタンW411がタップ又はクリックされると、チャットサーバ200の送信処理部255は、ファイル入力欄W401に入力されたファイルを送信先に一括送信する処理を実行する。
【0191】
送信先介護事業者名W412は、ファイルを一括送信する送信先の介護事業者の名称の一覧を表示する。送信先介護事業者名W412は、介護事業者ごとに色分けして表示してもよい。
送信先スタッフ名W413は、ファイルを一括送信する送信先のスタッフの氏名の一覧を表示する。
送信ファイルW414は、送信先の介護事業者及びスタッフに一括送信するファイルを表示する。
【0192】
図37は、ファイルの一括送信が完了した場合のファイル送信画面W410の例を示す図である。図37に示すように、ファイル送信画面W410に表示された送信決定ボタンW411は、ファイルの一括送信が完了したことを表す送信完了ボタンW415に変更表示される。
【0193】
図38は、送信ファイルW414を表示する送信ファイル表示画面W420の例を示す図である。図38に示すように、送信ファイル表示画面W420は、送信ファイルW414の一例としてサービス提供票W421を表示する。
【0194】
図39は、送信履歴を表示する送信履歴表示画面W430の例を示す図である。図39に示すように、送信履歴表示画面W430は、送信履歴情報W431と、送信先介護事業者名W432と、送信先スタッフ名W433と、送信ファイルW434と、を表示する。
送信履歴情報W431は、ファイルが一括送信された送信日付を少なくとも表示する。
【0195】
送信先介護事業者名W432は、ファイルが一括送信された送信先の介護事業者の名称の一覧を表示する。送信先介護事業者名W432は、介護事業者ごとに色分けして表示してもよい。
送信先スタッフ名W433は、ファイルが一括送信された送信先のスタッフの氏名の一覧を表示する。
送信ファイルW434は、送信先の介護事業者及びスタッフに一括送信したファイルを表示する。
(効果)
【0196】
本実施形態に係る介護連携システム1は、公表された介護事業者の名称及びファクシミリ番号を少なくとも含む介護事業者情報を記憶する記憶部230と、前記介護事業者に所属するスタッフの連絡先情報を少なくとも含むスタッフ情報の登録を受け付けて、前記スタッフ情報を記憶部230に記憶する情報登録部252と、前記介護事業者情報の一覧及び選択された介護事業者に所属する前記スタッフ情報の一覧を出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける送信先受付部253と、送信先に対するメッセージの投稿を受け付けて、前記メッセージを前記送信先に応じてファクシミリ又はチャットにて前記送信先に送信する送信処理部255と、を備える。これにより、送信元のユーザは送信先に応じてメッセージをファクシミリ又はチャットにて送信できるため、介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担を低減させることができる。
【0197】
本実施形態に係る介護連携システム1において、送信処理部255は、前記送信先に前記スタッフ情報が登録された登録済みスタッフが含まれる場合に、前記メッセージをチャットにて前記登録済みスタッフの端末装置に送信し、前記送信先に介護事業者が含まれる場合に、前記メッセージをファクシミリにて前記介護事業者のファクシミリ番号に送信する。これにより、送信先のユーザが登録済みスタッフの場合には、メッセージをチャットにて受信できるため、介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担をさらに低減させることができる。
【0198】
本実施形態に係る介護連携システム1において、送信先受付部253は、前記スタッフ情報の一覧に、前記スタッフ情報が登録されていない未登録スタッフを識別する未登録スタッフ情報の入力欄をさらに出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付けて、送信処理部255は、前記送信先に前記未登録スタッフが含まれる場合に、前記メッセージをファクシミリにて前記未登録スタッフが所属する介護事業者のファクシミリ番号に送信する。これにより、送信元のユーザは、送信先のユーザが未登録スタッフであってもメッセージをファクシミリにて送信できるため、介護事業者間の電話やファクシミリによる送受信の負担をさらに低減させることができる。
【0199】
本実施形態に係る介護連携システム1は、前記送信先にメッセージを投稿可能なチャットルームを出力するチャットルーム出力部254をさらに備え、チャットルーム出力部254は、メッセージの送信手段を表す送信手段情報を前記送信先ごとに前記チャットルームに表示する。これにより、ユーザは送信先の送信手段を簡易に確認できるため、介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担をさらに低減させることができる。
【0200】
本実施形態に係る介護連携システム1は、介護サービス情報公表システムから出力されたオープンデータを取得し、前記オープンデータから前記介護事業者情報を抽出して記憶部230に記憶する情報抽出部251、をさらに備える。これにより、送信元のユーザはメッセージを送信する送信先を幅広く設定できるため、介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担をさらに低減させることができる。
【0201】
本実施形態に係る介護連携システム1において、送信処理部255は、前記メッセージをファクシミリにて前記送信先に送信する場合に、前記メッセージの送信元を少なくとも含む返信先のチャットルームにアクセス可能な返信用コードQR及び前記メッセージを表示したファクシミリ文書W200を生成し、生成したファクシミリ文書W200をファクシミリにて前記送信先に送信し、返信用コードQRを読み取った前記送信先の端末装置に対し、返信用メッセージの入力を受け付けて、入力された返信用メッセージを前記返信先のチャットルームに投稿する返信処理部256、をさらに備える。これにより、ファクシミリにてメッセージを受信した送信先のユーザは、ファクシミリ文書に対する返信をチャットにて返信先のユーザに送信できるため、介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担をさらに低減させることができる。
【0202】
本実施形態に係る介護連携システム1において、送信処理部255は、1又は2以上の介護事業者に送信する資料が記録されたファイルの入力を受け付けて、送信先受付部253が設定を受け付けた送信先の中から、前記ファイルをファクシミリにて送信する介護事業者と前記ファイルをデータにて送信する介護事業者とを判別し、ファクシミリにて送信すると判別した介護事業者に対しては、前記ファイルをファクシミリにて前記介護事業者のファクシミリ番号に送信し、データにて送信すると判別した介護事業者に対しては、前記ファイルをデータにて前記介護事業者に所属する前記スタッフ情報が登録された登録済みスタッフの端末装置に送信する。これにより、送信元のユーザは、送信先に応じてファイルをファクシミリ又はデータにて送信できると共に、データにて送信すると判別された介護事業者は、ファイルをデータにて受信できるため、介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担をさらに低減させることができる。
(変形例)
【0203】
最後に、本発明に係る介護連携システム1の変形例について説明する。
【0204】
上記の実施形態では、メッセージが投稿されたことを通知する投稿通知を、SMSサーバ400を介して、SMS(Short Message Service)通信により送信先の端末装置(第2端末装置600)又は返信先の端末装置(第1端末装置100)に送信する介護連携システム1を例示したが、他にも、介護連携システム1は、メール通知、バナー通知、アプリケーション通知、プッシュ通知、ポップアップ通知などの通知手段により投稿通知を送信先の端末装置(第2端末装置600)又は返信先の端末装置(第1端末装置100)に送信してもよい。
【0205】
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
【符号の説明】
【0206】
1 介護連携システム
100 第1端末装置
110 操作部
120 表示部
130 記憶部
140 通信部
150 制御部
151 サービス要求部
152 送信先設定部
153 メッセージ投稿部
154 ファイル送信部
200 チャットサーバ
210 操作部
220 表示部
230 記憶部
231 介護事業者データベース
232 スタッフデータベース
233 投稿データベース
234 送信履歴データベース
240 通信部
250 制御部
251 情報抽出部
252 情報登録部
253 送信先受付部
254 チャットルーム出力部
255 送信処理部
256 返信処理部
257 課金処理部
300 ファクシミリサーバ
310 操作部
320 表示部
330 記憶部
340 通信部
350 制御部
351 データ変換処理部
400 SMSサーバ
410 操作部
420 表示部
430 記憶部
440 通信部
450 制御部
451 投稿通知部
452 本人確認処理部
500 ファクシミリ装置
510 操作部
520 表示部
530 記憶部
540 通信部
550 制御部
551 ファクシミリ文書出力部
600 第2端末装置
610 操作部
620 表示部
630 記憶部
640 通信部
650 制御部
651 登録申請部
652 コード読取部
653 メッセージ投稿部

【要約】
【課題】介護事業者間での電話やファクシミリによる送受信の負担を低減させることができる介護連携システムを提供する。
【解決手段】
介護連携システムは、公表された介護事業者の名称及びファクシミリ番号を少なくとも含む介護事業者情報を記憶する記憶部と、前記介護事業者に所属するスタッフの連絡先情報を少なくとも含むスタッフ情報の入力を受け付けて、前記スタッフ情報を前記記憶部に登録する情報登録部と、前記介護事業者情報の一覧及び選択された介護事業者に所属する前記スタッフ情報の一覧を出力し、メッセージを送信する送信先の設定を受け付ける送信先受付部と、前記送信先に対するメッセージの投稿を受け付けて、前記メッセージを前記送信先に応じてファクシミリ又はチャットにて前記送信先に送信する送信処理部と、を備える。
【選択図】図1

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
図18
図19
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図22
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図30
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図33
図34
図35
図36
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図39