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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】結石断片除去用装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/22 20060101AFI20241108BHJP
【FI】
A61B17/22
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2018539132
(86)(22)【出願日】2017-01-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-02-14
(86)【国際出願番号】 US2017014551
(87)【国際公開番号】W WO2017132091
(87)【国際公開日】2017-08-03
【審査請求日】2020-01-10
【審判番号】
【審判請求日】2023-05-10
(31)【優先権主張番号】15/008,533
(32)【優先日】2016-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500498763
【氏名又は名称】ジャイラス エーシーエムアイ インク ディー/ビー/エー オリンパス サージカル テクノロジーズ アメリカ
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】タイリン・ファン
【合議体】
【審判長】佐々木 正章
【審判官】平瀬 知明
【審判官】土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第2286462(US,A)
【文献】実公平2-9815(JP,Y2)
【文献】国際公開第2015/164455(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/00
A61M 25/00-25/18
A61M 39/08
A61B 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用装置であって、
遠位端及び近位端を有する細長部材と、
前記細長部材内に配置された流入ルーメンであって、前記流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、前記流入ルーメンの前記遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、
前記細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、前記流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、前記流出ルーメンの前記遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、
一端部において前記流入ルーメンの前記遠位端に接続された出口接続部分と、
一端部において前記流出ルーメンの前記遠位端に接続された受容接続部分と、
を備え、
前記傾斜出口開口部と前記傾斜受容開口部とは向き合っており、
前記出口接続部分の他端部と前記受容接続部分の他端部とが接続されて、前記出口接続部分と前記受容接続部分によって前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部及び前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部の両方をカバーし、
前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部および前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部が互いに向き合うように構成され、前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部は、開放空間で前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部と合流し、
流体は、前記傾斜出口開口部および前記傾斜受容開口部のみを介して流入ルーメンから流出ルーメンへ流れる、医療用装置。
【請求項2】
前記医療用装置は、前記細長部材の前記遠位端に配置された1つの圧力センサを更に備える、請求項1に記載の医療用装置。
【請求項3】
前記医療用装置は、2つの圧力センサを更に備える、請求項1に記載の医療用装置。
【請求項4】
前記2つの圧力センサのうちの一方は、前記流入ルーメンの前記遠位端に配置され、他方は、前記流出ルーメンの前記遠位端に配置されている、請求項3に記載の医療用装置。
【請求項5】
前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部は、約1mm~約5mmの前記流入ルーメンの長手方向軸線方向の長さを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の医療用装置。
【請求項6】
前記医療用装置は、圧力測定値に基づいて前記流入ルーメンを通る、若しくは前記流出ルーメンを通る、又はその両方を通る、流量を制御するように構成された処理ユニットを更に備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の医療用装置。
【請求項7】
医療用装置であって、
遠位端及び近位端を有する細長部材と、
前記細長部材内に配置された流入ルーメンであって、前記流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、前記流入ルーメンの前記遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、
前記細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、前記流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、前記流出ルーメンの前記遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、
を備え、
前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部及び前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、前記流入ルーメンの前記遠位端及び前記流出ルーメンの前記遠位端を接続する接続部分が、前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部及び前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部の両方をカバーし、
前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部は、開放空間で前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部と合流し、
流体は、前記傾斜出口開口部および前記傾斜受容開口部のみを介して流入ルーメンから流出ルーメンへ流れる、医療用装置。
【請求項8】
前記医療用装置は、1つの圧力センサを更に備える、請求項7に記載の医療用装置。
【請求項9】
前記医療用装置は、2つの圧力センサを更に備える、請求項7に記載の医療用装置。
【請求項10】
前記2つの圧力センサのうちの一方は、前記流入ルーメンの前記遠位端に配置され、他方は、前記流出ルーメンの前記遠位端に配置されている、請求項9に記載の医療用装置。
【請求項11】
前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部は、約1mm~約5mmの前記流入ルーメンの長手方向軸線方向の長さを有する、請求項7~10のいずれか一項に記載の医療用装置。
【請求項12】
医療施術中に体内結石を除去するためのシステムであって、前記システムは、
近位端及び遠位端を有するシースと、
前記シース内に配置された流入ルーメンであって、前記流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、前記流入ルーメンの前記遠位端における傾斜出口開口部と、有する、流入ルーメンと、
前記シース内にまた配置された流出ルーメンであって、前記流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、前記流出ルーメンの前記遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、
施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成された2つの圧力センサと、
前記圧力測定値に基づいて、前記流入ルーメン、若しくは前記流出ルーメン、又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備え、
前記流入ルーメンの前記遠位端及び前記流出ルーメンの前記遠位端は、互いに向き合っており、前記流入ルーメンの前記遠位端及び前記流出ルーメンの前記遠位端を接続する接続部分が前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部及び前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部の両方をカバーし、
流体は、前記傾斜出口開口部および前記傾斜受容開口部のみを介して流入ルーメンから流出ルーメンへ流れる、システム。
【請求項13】
前記2つの圧力センサのうちの一方は、前記流入ルーメンの前記遠位端に配置され、他方は、前記流出ルーメンの前記遠位端に配置されている、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部及び前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部は、前記シースの長手方向軸線に沿う平面に関して対称である、請求項12又は13に記載のシステム。
【請求項15】
前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部は、約1mm~約5mmの前記流入ルーメンの長手方向軸線方向の長さを有する、請求項12~14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部は、約1mm~約5mmの前記流出ルーメンの長手方向軸線方向の長さを有する、請求項12~15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部および前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部が互いに向き合うように構成され、前記流入ルーメンの前記傾斜出口開口部は、開放空間で前記流出ルーメンの前記傾斜受容開口部と合流する、請求項12に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2016年1月28日出願の米国特許仮出願第15/008533号の利益を主張するものである。上記出願の教示全体が、参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施形態は、全般的には、被験体の体腔又は内臓器官の内部から小結石又は結石断片を除去するための、医療用装置又はシステム及びその関連する使用に関する。より具体的には、本開示の実施形態は、被験体の身体の泌尿器系又は腎臓系の内部から小結石又は結石断片を除去するための、医療用装置又はシステム及びその関連する使用に関する。
【背景技術】
【0003】
ステント、回収アセンブリ及びコイル状医療用摘出装置などの多くの結石摘出装置を使用して、結石断片などの固形物を捕捉し、体腔内から固形物を引き出して、固形物を除去することができる。コイル状医療用摘出装置はまた、結石破砕処置中に生成された結石断片の所望しない移動を防止し、次いで、患者の身体から結石断片を安全かつ効率的に摘出するために使用することができる。
【0004】
腎結石を粉砕する現在の方法が、尿管又は腎臓中に散乱された大量の小結石断片をもたらす場合があることもまた既知である。標準バスケット法は、これらの小結石断片を把持することに取り組み、結石断片が個別に除去されることとなる場合、これらの大量の結石断片は、より長期の処置を意味する。処置の完了後に取り残されたあらゆる結石断片は、新しい結石形成の核形成点となり得、あるいは当然ながら通過すると痛む場合がある。
【0005】
米国特許第7122017号は、多種多様な外科手術を行うために有用な液体ジェットを形成するための様々な外科用器具を開示している。開示された発明は、圧力ルーメン及び排出ルーメンを有する外科用液体ジェット器具を提供し、圧力ルーメンは、液体ジェットを形成するための少なくとも1つのノズルを含み、排出ルーメンは、器具が動作しているとき、液体ジェットを受容するためのジェット受容開口部を含む。外科用液体ジェット器具の開示された圧力ルーメン及び排出ルーメンは、液体ジェットを含む液体及び液体ジェットによって引き込まれた任意の組織又は物質が、外部の吸引源を必要とせずに排出ルーメンを通って排出することができるように、構築されかつ互いに対して位置付けされ得る。開示された発明はまた、周囲の液体環境又は周囲の気体環境において使用するために特別に構築及び構成されている様々な外科用液体ジェット器具を提供する。当該特許はまた、非配備位置から、患者の体内に挿入するために、配備位置へと回転自在に配備可能な様々な外科用液体ジェット器具を開示しており、配備位置において、液体ジェットノズルと、液体ジェット経路長を画定するジェット受容開口部との間に分離距離が存在する。当該特許は、外科用液体ジェット器具を利用する外科手技及び外科用液体ジェット器具の構成要素を形成するための方法を更に開示している。
【0006】
米国特許出願公開第2015/0119645号は、経皮腎臓手術、内視鏡子宮手術、膀胱若しくは前立腺用の経尿道内視鏡手術又は任意の経皮若しくは内視鏡手術を含む、経皮及び内視鏡手術中に圧力を制御するためのシステム及び方法を開示している。開示されたシステムは、シース及び/又は内視鏡を含むことができ、それぞれ、流入ポートからシースの遠位部分に延在する流入チャネルへのアクセスを提供する流入ポートと、流出ポートからシースの遠位部分に延在する流出チャネルへのアクセスを提供する流出ポートと、を有する。開示されたシースはまた、圧力測定値を生成するように構成された圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ポート及び流出ポートのうちの少なくとも1つを通る流体を制御するように構成された電子プロセッサと、を含むことができる。
【0007】
米国特許出願公開第2014/0088518(A1)号は、シース管体を含むシースアセンブリを開示しており、シース管体は、主ルーメンと主ルーメンの長さに沿って延在する第2のルーメンとを有し、主ルーメンは、内視鏡を受容するために十分な大きさである。
【0008】
米国特許出願公開第2005/0261705(A1)号は、バスケットの領域に潅注及び吸引を提供するように適合された医療用回収バスケット装置を開示している。開示された装置は、シースと、シースを通って延在する細長部材と、細長部材の遠位端と連結されたバスケットアセンブリと、を一般的に既知の配置で含む。開示された回収バスケットアセンブリは、回収バスケットアセンブリに対してかつ回収バスケットアセンブリを通って吸引及び潅注を提供するハンドルから延在する。ハンドル上に取り付けると、流体及び吸引源は、ハンドル内部の流体導管を通って回収バスケットアセンブリのシースに接続する。開示された回収バスケットアセンブリのシースは、結石の砕石術由来の破片を補足する回収バスケットアセンブリの能力を向上させる拡張可能な遠位端部分を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】米国特許第7122017号明細書
【文献】米国特許出願公開第2015/0119645号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0088518号明細書
【文献】米国特許出願公開第2005/0261705号明細書
【発明の概要】
【0010】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。
【0011】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、装置は、2つの圧力センサを備える。一態様では、2つの圧力センサは、両方とも細長部材の遠位端に配置されている。
【0012】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、流入ルーメンの出口開口部からの流体の大部分は、流出ルーメンの受容開口部内へと直接流れる。
【0013】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、少なくとも1つの圧力センサと、を有する、流出ルーメンと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、流入ルーメンの出口開口部からの流体の大部分は、流出ルーメンの受容開口部内へと直接流れる。一態様では、少なくとも圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、装置は、2つの圧力センサを備える。一態様では、2つの圧力センサは、両方とも細長部材の遠位端に配置されている。
【0014】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部の両方を取り囲んでいる。
【0015】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、装置は、2つの圧力センサを備える。一態様では、2つの圧力センサは、両方とも細長部材の遠位端に配置されている。
【0016】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサであって、少なくとも1つの圧力センサは、施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成されている、少なくとも1つの圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、装置は、2つの圧力センサを備える。一態様では、2つの圧力センサは、両方とも細長部材の遠位端に配置されている。
【0017】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサであって、少なくとも1つの圧力センサは、施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成されている、少なくとも1つの圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、装置は、2つの圧力センサを備える。一態様では、2つの圧力センサは、両方とも細長部材の遠位端に配置されている。
【0018】
一態様では、本開示は、内視鏡手術又は医療手術中に体内の小結石又は結石断片を除去するためのシステムを提供し、そのシステムは、遠位端及び近位端を有するシースと、シース内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、シース内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサであって、少なくとも圧力センサは、施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成されている、少なくとも1つの圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備え、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも圧力センサは、シースの遠位端に配置されている。一態様では、システムは、シースの遠位端に配置されている2つの圧力センサを備える。一態様では、システムは、ワーキングチャネル及び照明チャネルを有する内視鏡を更に備え、シースは、内視鏡を通って体腔又は内臓器官の中へ挿入されてもよい。
【0019】
一態様では、本開示は、被験体の体腔又は内臓器官の内部から小結石断片を除去する方法を提供し、方法は、本明細書に記載されたような医療用装置若しくはシステム又はこれらの変形例を提供することと、医療用装置又はシステムを体腔又は内臓器官の中へ挿入することと、医療用装置又はシステムの流入ルーメンに液体を潅注することと、医療用装置又はシステムの流出ルーメンの外へ液体を吸引して、被験体の体腔又は内臓器官の内部から小結石断片を除去することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示の一態様に従った医療用装置の例示的な図であり、医療用装置の流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、滑らかに湾曲し、これらはまた、互いの鏡像である。
【0021】
図2】本開示の別の態様に従った医療用装置の例示的な図であり、医療用装置の流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、実質的に真っ直ぐに切断され、これらはまた互いの鏡像である。
【0022】
図3図1の実施形態に従った装置の例示的な図であり、2つの圧力センサは、装置の遠位端にあるようにより明確に示されている。
【0023】
図4】本開示の更に別の態様に従った医療用装置の切断斜視図であり、流入ルーメンの出口開口部は、流出ルーメンと完全に一体化されている。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本明細書に示される説明及び説明図は、開示内容、それの原理、及びそれの現実的適用を他の当業者に知らせることが意図されている。当業者は、特定の使用についての要件に最も適し得るように、多数の形式で本開示を採用又は適用してもよい。記載されたような本開示の特定の実施形態は、本発明を網羅又は限定することが意図されていない。本発明の範囲は、上記の説明によって決定されてはならないが、添付の請求項、及びそのような請求項に権利付与されるものの均等物の全範囲によって決定されなければならない。
【0025】
用語「一態様」、「一実施形態」、「実施形態」、「別の実施形態」、「いくつかの実施形態」、「他の実施形態」及び類似の表現は、記載される実施形態が、特定の特徴、構造又は性質を備えてもよいことを示すが、全ての実施形態が、特定の特徴、構造又は性質を必ずしも備えているわけではない。更に、このような語句は、必ずしも同一の実施形態を指していない。更に、特定の特徴、構造、又は性質がある実施形態に関連して記載されるとき、明示的記載の有無に関わらず、逆のことが明らかに記載されていない限り、かかる特徴、構造、又は性質を他の実施形態に組み込むことは、当業者の知識の範囲内であろう。すなわち、以下に説明される様々な個々の要素は、特定の組み合わせにおいて明示的に示されていなくても、当業者に理解されるように、互いに組み合わせ可能であり、他の追加的実施形態を形成、又は、記載される実施形態を補足及び/若しくは改善することが意図される。
【0026】
冠詞「a」、「an」及び「the」は、反対の意味が明らかに示されていない限り、1つ、又は、2つ以上(すなわち、少なくとも1つ)のその冠詞の文法的対象を指すために本明細書で用いられる。例として、「要素(an element)」は、1つの要素又は2つ以上の要素を意味する。
【0027】
用語「挙げられる」は、語句「挙げられるが、これらに限定されない」を意味するために本明細書で用いられ、互換的に使用される。用語「又は」は、文脈上明らかに別の意味を示していない限り、用語「及び/又は」を意味するために本明細書で用いられ、互換的に使用される。
【0028】
用語「など」は、語句「などであるが、これらに限定されない」を意味するために本明細書で用いられ、互換的に使用される。具体的に記載しない限り、又は文脈から明白でない限り、本明細書で使用するとき、用語「約」は、当該技術分野において通常許容される範囲内、例えば平均値の標準偏差の範囲内であると理解される。
【0029】
本明細書において、用語「近位」は、装置のユーザーに最も近い位置又は方向を意味するために使用され、用語「遠位」の反対位置又は方向である。
【0030】
本明細書において、用語「遠位」は、装置のユーザーに最も遠い位置又は方向を意味するために使用され、用語「近位」の反対位置又は方向である。
【0031】
本明細書において、全ての数値は、明示的指示の有無に関わらず、用語「約」によって修飾されると考えられる。数値の文脈において、用語「約」は、概して、当業者が挙げられた値と同等であると見なす(すなわち、同一の機能や結果を有する)、数値範囲を指す。多くの場合、用語「約」は、有効数字に丸めた数を含んでよい。用語「約」の別の使用(すなわち、数値以外の文脈において)は、別途記載のない限り、明細書の文脈から理解され、文脈に一致している、それらの通常かつ慣習的な定義を有すると考えてよい。更により具体的には、「約」は、述べられた値の10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、0.1%、0.05%、又は0.01%以内であると理解してよい。
【0032】
本明細書において開示されたような任意の特徴、構造又は工程は、本明細書において開示された任意の他の特徴、構造又は工程と交換又は組み合わせることができる。更に、本開示を要約する目的で、特定の態様、利点及び特徴が本明細書において記載されている。そのような利点の任意又はすべてが、本明細書における開示の任意の特定の実施形態に従って達成される必要はないことを理解されたい。
【0033】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端おける傾斜受容開口部と、有する、流出ルーメンと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。
【0034】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも1つの圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。
【0035】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、2つの圧力センサと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、2つの圧力センサのうちの一方は、流入液体用の圧力測定値を生成するように構成されているが、他方の圧力センサは、施術中のとき、流出液体の圧力測定値を生成するように構成されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の近位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの遠位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの近位端に配置されている。
【0036】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、流入ルーメンの出口開口部からの流体の大部分は、流出ルーメンの受容開口部内へと直接流れる。
【0037】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、流入ルーメンの出口開口部からの流体の大部分は、流出ルーメンの受容開口部内へと直接流れる。一態様では、少なくとも1つの圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。
【0038】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、2つの圧力センサと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、流入ルーメンの出口開口部からの流体の大部分は、流出ルーメンの受容開口部内へと直接流れる。一態様では、2つの圧力センサのうちの一方は、流入液体用の圧力測定値を生成するように構成されているが、他方の圧力センサは、施術中のとき、流出液体の圧力測定値を生成するように構成されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の近位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの遠位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの近位端に配置されている。
【0039】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部の両方を取り囲んでいる。
【0040】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも1つの圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。
【0041】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、2つの圧力センサと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、2つの圧力センサのうちの一方は、流入液体用の圧力測定値を生成するように構成されているが、他方の圧力センサは、施術中のとき、流出液体の圧力測定値を生成するように構成されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の近位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの遠位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの近位端に配置されている。
【0042】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサであって、少なくとも圧力センサは、施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成されている、少なくとも1つの圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも1つの圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、装置は、2つの圧力センサを備える。一態様では、2つの圧力センサのうちの一方は、流入液体用の圧力測定値を生成するように構成されているが、他方の圧力センサは、施術中のとき、流出液体の圧力測定値を生成するように構成されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の近位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの遠位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの近位端に配置されている。
【0043】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサであって、少なくとも1つの圧力センサは、施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成されている、少なくとも1つの圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、出口開口部及び受容開口部は、これらの断面形状及び/又は構成に関して実質的に同一である。一態様では、出口開口部は、医療用装置の長手方向軸線に沿う平面に関して受容開口部の鏡像である。一態様では、少なくとも1つの圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、装置は、2つの圧力センサを備える。一態様では、2つの圧力センサのうちの一方は、流入液体用の圧力測定値を生成するように構成されているが、他方の圧力センサは、施術中のとき、流出液体の圧力測定値を生成するように構成されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の近位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの遠位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの近位端に配置されている。
【0044】
一態様では、本開示は、遠位端及び近位端を有する細長部材と、細長部材内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、細長部材内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成された少なくとも1つの圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備える、医療用装置を提供し、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、流入ルーメンの出口開口部からの流体の大部分は、流出ルーメンの受容開口部内へと直接流れる。一態様では、少なくとも1つの圧力センサは、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、装置は、2つの圧力センサを備える。一態様では、2つの圧力センサのうちの一方は、流入液体用の圧力測定値を生成するように構成されているが、他方の圧力センサは、施術中のとき、流出液体の圧力測定値を生成するように構成されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の遠位端に配置されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、細長部材の近位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの遠位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの近位端に配置されている。
【0045】
一態様では、本開示は、内視鏡手術又は医療手術中に体内の結石を除去するためのシステムを提供し、そのシステムは、遠位端及び近位端を有するシースと、シース内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、シース内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサであって、少なくとも圧力センサは、施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成されている、少なくとも1つの圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備え、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも1つの圧力センサは、シースの遠位端に配置されている。
【0046】
一態様では、本開示は、内視鏡手術又は医療手術中に体内の小結石又は結石断片を除去するためのシステムを提供し、そのシステムは、遠位端及び近位端を有するシースと、シース内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、シース内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、2つの圧力センサであって、一方の圧力センサは、施術中のとき、流入液体の圧力測定値を生成するように構成され、他方の圧力センサは、流出液体の圧力測定値を生成するように構成されている、2つの圧力センサと、2つの圧力測定値に基づいて流入ルーメン及び流出ルーメンを通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備え、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、2つの圧力センサの両方は、シースの遠位端に配置されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、シースの近位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの遠位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの近位端に配置されている。一態様では、システムは、ワーキングチャネル及び照明チャネルを有する内視鏡を更に備え、シースは、内視鏡を通って体腔又は内臓器官の中へ挿入されてもよい。
【0047】
一態様では、本開示は、内視鏡手術又は医療手術中に体内の結石を除去するためのシステムを提供し、そのシステムは、遠位端及び近位端を有するシースと、シース内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、シース内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサであって、少なくとも圧力センサは、施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成されている、少なくとも1つの圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備え、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、流入ルーメンの出口開口部からの流体の大部分は、流出ルーメンの受容開口部内へと直接流れる。一態様では、少なくとも1つの圧力センサは、シースの遠位端に配置されている。
【0048】
一態様では、本開示は、内視鏡手術又は医療手術中に体内の小結石又は結石断片を除去するためのシステムを提供し、そのシステムは、遠位端及び近位端を有するシースと、シース内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、シース内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、2つの圧力センサであって、一方の圧力センサは、施術中のとき、流入液体の圧力測定値を生成するように構成され、他方の圧力センサは、流出液体の圧力測定値を生成するように構成されている、2つの圧力センサと、2つの圧力測定値に基づいて流入ルーメン及び流出ルーメンを通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備え、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、流入ルーメンの出口開口部からの流体の大部分は、流出ルーメンの受容開口部内へと直接流れる。一態様では、2つの圧力センサの両方は、シースの遠位端に配置されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、シースの近位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの遠位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの近位端に配置されている。一態様では、システムは、ワーキングチャネル及び照明チャネルを有する内視鏡を更に備え、シースは、内視鏡を通って体腔又は内臓器官の中へ挿入されてもよい。
【0049】
一態様では、本開示は、内視鏡手術又は医療手術中に体内の結石を除去するためのシステムを提供し、そのシステムは、遠位端及び近位端を有するシースと、シース内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、シース内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、少なくとも1つの圧力センサであって、少なくとも圧力センサは、施術中のとき、圧力測定値を生成するように構成されている、少なくとも1つの圧力センサと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備え、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、少なくとも1つの圧力センサは、シースの遠位端に配置されている。一態様では、出口開口部及び受容開口部は、これらの断面形状及び/又は構成に関して実質的に同一である。一態様では、出口開口部は、医療用装置の長手方向軸線に沿う平面に関して受容開口部の鏡像である。
【0050】
一態様では、本開示は、内視鏡手術又は医療手術中に体内の小結石又は結石断片を除去するためのシステムを提供し、そのシステムは、遠位端及び近位端を有するシースと、シース内に配置された流入ルーメンであって、流入ルーメンは、近位端と、遠位端と、流入ルーメンの遠位端における傾斜出口開口部と、を有する、流入ルーメンと、シース内にまた配置された流出ルーメンであって、流出ルーメンは、近位端と、遠位端と、流出ルーメンの遠位端における傾斜受容開口部と、を有する、流出ルーメンと、2つの圧力センサであって、一方の圧力センサは、施術中のとき、流入液体の圧力測定値を生成するように構成され、他方の圧力センサは、流出液体の圧力測定値を生成するように構成されている、2つの圧力センサと、2つの圧力測定値に基づいて流入ルーメン及び流出ルーメンを通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、圧力測定値に基づいて流入ルーメン若しくは流出ルーメン又はその両方を通る流量を制御するように構成された処理ユニットと、を備え、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部は、互いに面するように構成され、流入ルーメンの遠位端及び流出ルーメンの遠位端は、接続されるように構成されているため、接続部分は、流入ルーメンの傾斜出口開口部及び流出ルーメンの傾斜受容開口部の両方を取り囲んでいる。一態様では、2つの圧力センサの両方は、シースの遠位端に配置されている。一態様では、2つの圧力センサの両方は、シースの近位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの遠位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの遠位端に配置されている。一態様では、一方の圧力センサは、流入ルーメンの近位端に配置され、他方の圧力センサは、流出ルーメンの近位端に配置されている。一態様では、システムは、ワーキングチャネル及び照明チャネルを有する内視鏡を更に備え、シースは、内視鏡を通って体腔又は内臓器官の中へ挿入されてもよい。
【0051】
上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメン及び流出ルーメンの両方は、医療用装置の長手方向軸線に対して実質的に平行であるように構成されてもよい。上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメン及び流出ルーメンの両方は、実質的に同一の直径を有するように、かつ医療用装置の長手方向軸線に沿う実質的に線状であるように構成されてもよい。上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメン及び流出ルーメンの両方の断面は、実質的に円形であるように構成されてもよい。上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメン及び流出ルーメンは、装置の長手方向軸線に沿って実質的に対称であるように構成されてもよい。上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメンは、実質的に円筒形状であってもよい。上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメンは、実質的に管状であってもよい。上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメンは、流入ルーメンの全長に沿って実質的に同一の断面直径を有する実質的に円筒形状であってもよい。上記実施形態のいくつかでは、流出ルーメンは、実質的に円筒形状であってもよい。上記実施形態のいくつかでは、流出ルーメンは、実質的に管状であってもよい。上記実施形態のいくつかでは、流出ルーメンは、流出ルーメンの全長に沿って実質的に円筒形状であってもよい。上記実施形態のいくつかでは、円筒形状の流入ルーメンの断面直径は、約0.5mm~約2.5mmの範囲である。上記実施形態のいくつかでは、円筒形状の流出ルーメンの断面直径は、約0.5mm~約2.5mmの範囲である。上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメンは、単に約0.5mm~約1.0mmの厚さの壁によって流出ルーメンから分離されている。
【0052】
上記実施形態のいくつかでは、傾斜出口開口部は、装置の長手方向軸線に沿う平面に関して流出ルーメンの傾斜受容開口部の鏡像である。流入ルーメンの傾斜出口開口部から外に流れる液体は、微小低圧領域を生成するため、小結石は、低圧領域内へと吸引され、次いで、流出ルーメンの傾斜受容開口部を通ってこの領域の外へと取り出される。流入ルーメンの傾斜出口開口部は、レーザ技術などの既知の方法により製造されてもよい。例えば、傾斜出口開口部の直径は、傾斜の開始部において流入ルーメンの全直径に等しく、出口傾斜の終端部において直径の約半分に等しくてもよい。同様に、流出の傾斜受容開口部の直径は、傾斜の開始部において流出ルーメンの全直径に等しく、受容傾斜部の終端部において直径の約半分に等しくてもよい。いくつかの実施形態では、傾斜出口開口部は、装置の長手方向軸線に沿う約1mm~約5mmの長さを覆ってもよい。いくつかの実施形態では、傾斜受容開口部は、装置の長手方向軸線に沿う約1mm~約5mmの長さを覆ってもよい。
【0053】
上記実施形態のいくつかでは、医療用装置全体は、ポリマー材料又はこれらの混合物から製造されてもよく、例えば、ポリアクリル酸などのポリカルボン酸ポリマー及びコポリマー;アセタールポリマー及びコポリマー;n-ブチルメタクリレートなどのアクリレート・メタクリレートポリマー及びコポリマー;セルロースアセテート、セルロースナイトレート、セルロースプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セロファン、レーヨン、レーヨントリアセテートなどのセルロース性ポリマー及びコポリマー、並びにカルボキシメチルセルロース及びヒドロキシアルキルセルロースなどのセルロースエーテル;ポリオキシメチレンポリマー及びコポリマー、ポリエーテルブロックイミド及びポリエーテルブロックアミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド並びにポリエーテルイミドなどのポリイミドポリマー及びコポリマー;ポリアリールスルホン及びポリエーテルスルホンなどのポリスルホンポリマー及びコポリマー;ナイロン66、ナイロン12、ポリカプロラクタム及びポリアクリルアミドなどのポリアミドポリマー及びコポリマー;アルキッド樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アリル樹脂及びエポキシ樹脂などの樹脂;ポリカーボネート;ポリアクリロニトリル;ポリビニルピロリドン;ポリビニルアルコールなどのビニルモノマーのポリマー及びコポリマー、ポリ塩化ビニルなどのポリハロゲン化ビニル、エチレン-酢酸ビニルコポリマー(EVA)、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルメチルエーテルなどのポリビニルエーテル、ポリスチレン、スチレン-無水マレイン酸コポリマー、スチレン-ブタジエンコポリマー、スチレン-エチレン-ブチレンコポリマー(例えば、Kraton(登録商標)Gシリーズポリマーとして入手可能なポリスチレン-ポリエチレン/ブチレン-ポリスチレン(SEBS)コポリマー)、スチレン-イソプレンコポリマー(例えば、ポリスチレン-ポリイソプレン-ポリスチレン)、アクリロニトリル-スチレンコポリマー、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレンコポリマー、スチレン-ブタジエンコポリマー及びスチレン-イソブチレンコポリマー(例えば、ポリイソブチレン-ポリスチレン及びポリスチレン-ポリイソブチレン-ポリスチレントリブロックコポリマー)などのビニル-芳香族-オレフィンコポリマー、ポリビニルケトン、ポリビニルカルバゾール並びにポリビニルアセテートなどのポリビニルエステル;ポリベンゾイミダゾール;酸性基のいくつかが亜鉛イオン又はナトリウムイオンのいずれかで中和することができる(イオノマーとして一般的に既知の)エチレン-メタクリル酸コポリマー及びエチレン-アクリル酸コポリマー;ポリエチレンオキシド(PEO)を含むポリアルキルオキシドポリマー及びコポリマー;ポリエチレンテレフタレート並びに(乳酸の他にd-、l-及びメソラクチドを含む)ラクチド、ε-カプロラクトン、(グリコール酸を含む)グリコリド、ヒドロキシブチレート、ヒドロキシバレレート、パラ-ジオキサノン、トリメチレンカーボネート(及びそのアルキル誘導体)、1,4-ジオキセパン-2-オン、1,5-ジオキセパン-2-オン及び6,6-ジメチル-1,4-ジオキサン-2-オン(ポリ(乳酸)及びポリ(カプロラクトン)のコポリマー)のポリマー及びコポリマーなど脂肪族ポリエステルを含むポリエステル;ポリアリールエーテル(ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン)などのポリエーテルポリマー及びコポリマー;ポリフェニレンスルフィド;ポリイソシアネート;ポリプロピレン、ポリエチレン(低密度及び高密度、低分子量及び高分子量)、(ポリブタ-1-エン及びポリイソブチレンなどの)ポリブチレン、ポリオレフィンエラストマー(例えば、サントプレン)、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)ゴム、ポリ-4-メチル-ペン-1-エン、エチレン-α-オレフィンコポリマー、エチレン-メチルメタクリレートコポリマー及びエチレン-酢酸ビニルコポリマーなどのポリアルキレンを含むポリオレフィンポリマー及びコポリマー;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ(テトラフルオロエチレン-コ-ヘキサフルオロプロピレン)(FEP)、修飾エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー(ETFE)及びポリフッ化ビニリデン(PVDF)を含むフッ素化ポリマー及びコポリマー;シリコーンポリマー及びコポリマー;熱可塑性ポリウレタン(TPU);弾性ポリウレタン及びポリウレタンコポリマーなどのエラストマー(ポリエーテル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、脂肪族系、芳香族系及びこれらの混合物であるブロック及びランダムコポリマーを含み、市販のポリウレタンコポリマーの例として、バイオネート(登録商標)、カーボタン(登録商標)、テコフレックス(登録商標)、テコタン(登録商標)、テコフィリック(登録商標)、テコプラスト(登録商標)、ペレタン(登録商標)、クロノタン(登録商標)及びクロノフレックス(登録商標)が挙げられる);p-キシリレンポリマー;ポリイミノカーボネート;ポリエチレンオキシド-ポリ酢酸コポリマーなどのコポリ(エーテル-エステル);ポリホスファジン;ポリアルキレンオキサレート;ポリオキササミド及びポリオキサエステル(アミン基及び/又はアミド基を含有するそれらを含む);ポリオルトエーテル;フィブリン、フィブリノーゲン、コラーゲン、エラスチン、キトサン、ゲラチン、デンプン、ヒアルロン酸などのグリコサミノグリカンを含む、ポリペプチド、タンパク質、ポリサッカライド及び脂肪酸(及びそのエステル)などの生体高分子;並びに上記のコポリマーが挙げられる。
【0054】
上記実施形態のいくつかでは、装置全体はまた、ニチノール及びステンレス鋼などの好適な金属から製造されてもよい。しかしながら、上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメン区画及び流出区画は、異なるポリマー材料又は金属材料から製造されてもよい。上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメンの壁及び流出ルーメンの壁の両方は、様々な圧力のニーズに対して金属らせん体によって強化されてもよい。上記実施形態のいくつかでは、接続部分のみが金属材料から製造され、残りがポリマー材料で製造されてもよい。上記実施形態のいくつかでは、接続部分は、金属らせん体によって補強されたポリマー材料から製造されてもよい。
【0055】
上記実施形態のいくつかでは、医療用装置の全長は、その対象とする用途に従って変化してもよい。比較的長い装置は、独立して使用される場合、被験体の身体内部深くにある固形物又は結石を回収するために有利であり得る。例えば、医療用装置の全長は、約1.0インチ~約3.0インチの範囲、又は好ましくは、約1.5インチ~約2.0インチであってもよい。医療用装置は、その長さの少なくとも一部分に沿って可撓性であるように構成されてもよいため、蛇行性の体腔を通って前進するとき、医療用装置は、屈曲してもよい。医療用装置の全外径は、12/14Frアクセスシースなどの尿管アクセスシースを通って進むために、約4mm未満、又は好ましくは、約3.5mm未満であるように構成されるべきである。医療用装置は、全般的には、必要な場合に、外部アクセスシース内への伸長及び/又は外部アクセスシース外への後退のために外部アクセスシース内でのその長手方向移動を可能にする、構成、寸法又は材料特性を有するように構成されるべきである。
【0056】
上記実施形態のいくつかでは、医療用装置の接続部分は、液体の流れを流入ルーメンの出口開口部から流出の受容開口部に対して最も効率的な方法で向けるように構成されている。接続部分は、流入ルーメン及び流出ルーメンの両方について前述したように同じポリマー材料から製造されてもよい。接続部分はまた、後で、ねじ込み嵌合、スナップ嵌合、摩擦嵌合などの様々な既知の機構によって又は好適な接着剤によって開口部へ取り付けられる別個の部品として製造されてもよい。例えば、接続部分は、ステンレス鋼又はニチノールなどの肉薄金属材料から製造されてもよい。接続部分は、医療用装置の特定のニーズに基づいて異なる形状又は大きさに製造されてもよい。例えば、接続部分は、より良好な液圧効果のために、流入ルーメンの出口開口部の形状及び流出ルーメンの受容開口部の形状の両方に適合する溝を備えた半円形部品として構成されてもよい。
【0057】
上記実施形態のいくつかでは、流入ルーメンの近位端は、例えば、圧力ポンプ又は液体ディスペンサによって供給される圧力下の液体源と接続可能であるように構成されている。ポンプ又はディスペンサによって供給される液圧は、装置の操作者によって可変的に制御可能又は調節可能である。ポンプ又はディスペンサによって供給される液圧はまた、プロセッサ、処理ユニット及び/又はコントローラによって自動的に制御又は調節することができる。いくつかの実施形態では、流出ルーメンの近位端は、真空ポンプ又はアスピレータなどの外部吸引源と接続可能に構成されており、傾斜受容開口部を介して手術野から小結石を排出するために必要な吸引駆動力を提供する。上記実施形態では、接続可能な機構は、ねじ込み嵌合、スナップ嵌合及び接着性付着などの任意の既知の方法であってもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、圧力センサは、任意の形式の圧力トランスデューサ、圧力伝送器、圧力送信機、圧力計、ピエゾメータ又はマノメータであってもよい。いくつかの実施形態では、2つ以上の圧力センサを装置の先端に配置することができ、例えば、2つ又は3つの圧力センサを装置の先端に配置することができる。いくつかの実施形態では、例えば、温度センサ又は光学センサなどの他のセンサもまた、必要な場合又は所望する場合、装置の先端に配置することができる。
【0059】
処理ユニットが必要な実施形態では、処理ユニットは、汎用プロセッサ装置、デジタル信号プロセス(DSP)、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ若しくは他のプログラマブル論理装置、離散ゲート若しくはトランジスタ論理回路、離散ハードウェアコンポーネント又はこれらの任意の組み合わせであってもよい。汎用プロセッサ装置は、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサ装置は、コントローラ、マイクロコントローラ又は状態機械、これらの組み合わせなどであり得る。プロセッサ装置は、コンピュータ実行可能命令を処理するように構成された電気回路を含むことができる。別の実施形態では、プロセッサ装置は、コンピュータ実行可能命令を処理することなく論理操作を行うFPGA又は他のプログラマブル装置を含む。プロセッサ装置はまた、コンピューティング装置の組み合わせとして、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと組み合わせた1つ以上のマイクロプロセッサ又は任意の他のそのような構成として実装することができる。主にデジタル技術に関して本明細書において記載したが、プロセッサ装置はまた、主にアナログコンポーネントを含んでもよい。コンピューティング環境としては、任意のタイプのコンピュータシステムを挙げることができ、マイクロプロセッサに基づくコンピュータシステム、メインフレームコンピュータ、デジタル信号プロセッサ、携帯コンピューティング装置、装置コントローラ又は電気製品内部の計算エンジンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0060】
いくつかの実施形態では、医療用装置は、再使用可能に製造されてもよい。いくつかの実施形態では、医療用装置は、使い捨て可能に製造されてもよい。いくつかの実施形態では、医療用装置は、好ましくは、単回使用後に使い捨て可能に構成されている。
【0061】
いくつかの実施形態では、医療用装置は、照明及び/又は他の手術目的で追加のチャネル又はルーメンを含むことができる。例えば、これらの追加のチャネルは、把持装置、結石バスケット、レーザファイバなどの外科用器具用に使用されてもよい。
【0062】
一実施形態では、本明細書において記載の医療用装置は、患者の身体内の小腎結石を除去するために砕石術又は尿管鏡検査において使用されてもよい。砕石術は、音響衝撃波、空圧式脈動、電気水圧衝撃波又はレーザビームなどの様々な形態でエネルギーを使用して腎結石などの尿路結石を粉末化する医療処置である。エネルギー力は、体外又は体内のいずれか一方で付与されると、結石を、身体から摘出するか、あるいは身体から、例えば、排尿を通過させることができるより小さな破片へと破壊する。一実施形態では、除去されることとなる固形物は、小腎結石だけに限定されない。固形物は、胆嚢小結石、尿酸結石又は他の小固形物を含んでもよい。
【0063】
一態様では、本開示は、小結石又は結石断片を捕捉し、かつ被験体の体腔又は内臓器官の内部からこれを除去する方法を提供し、方法は、本明細書に記載されたような医療用装置若しくはシステム又はこれらの変形例を提供することと、医療用装置又はシステムの流入ルーメンに液体を潅注することと、被験体の体腔又は内臓器官の内部から小結石断片を除去するために医療用装置又はシステムの流出ルーメンの外へ液体を吸引することと、を含む。
【0064】
一態様では、本開示は、本明細書において記載の医療用装置を使用して、膀胱、尿管、腎臓又は他の身体器官内に位置する小結石又は他の小固形物を除去する方法を提供する。一態様では、医療用装置は、直径が1mm未満の結石断片の除去に特に好適である。医療用装置は、被験体の尿道を通って、又は経皮的に挿入されてもよい。医療用装置は、通路又は開口部が、除去されるべき不要な小固形物を有する身体の任意の位置において使用されてもよい。
【0065】
一実施形態では、様々な方法により医療用装置を治療部位に前進させることができる。例えば、ガイドワイヤによって医療用装置を標的位置に前進させることができる。一実施形態では、撮像装置によって医療用装置を標的位置に前進させることができる。アクセスシース又は当該技術分野で既知の任意の他の好適な手段によって医療用装置を治療部位に前進させることもできる。
【0066】
一実施形態では、医療用装置は、内視鏡又は当該技術分野で既知の任意の他のタイプの体内装置と組み合わせて使用されてもよい。内視鏡は、従来の方法で、体腔を通って治療部位内へと挿入されてもよい。内視鏡が治療部位に隣接して適切に位置付けられると、医療用装置は、内視鏡のアクセスポートによって誘導されて、結石の捕捉及び除去のための標的領域へのアクセスを得ることができる。
【0067】
多くの変更例、変形例及び改良例が、本明細書で規定された本発明の範囲内にあることが可能であることが当業者には明らかであろう。例えば、説明されるようないくつかの実施形態に従う装置が、体外手技中に使用されてもよい。
【0068】
本開示の原理は、図面及び付随する説明を参照してよりよく理解することができ、同様の参照番号が同一又は類似の要素を示すために全体を通して使用されている。これらの図面は必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではないことを理解されたい。図面は、例示の目的のためだけに示されており、本開示の範囲を限定することは意図されていない。材料、寸法、及び構成についての例が、いくつかの要素に対して含まれている。当業者であれば、提供された例の多くが好適な代替を有し、これらの代替もまた、本開示の範囲内にあると見なされなければならないことを理解するはずである。更に、特定の専門用語が、単に便宜的に本明細書で使用されているが、本開示についての限定として考えてはならない。
【0069】
図1は、本開示の一態様に従った医療用装置100を示し、医療用装置の流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部は、滑らかに湾曲され、装置の中心長手方向平面に沿って実質的に対称である。図1の医療用装置100は、医療用装置の先端又は遠位端に接続された流入ルーメン区画及び流出ルーメン区画を含む。流入ルーメン区画は、装置の先端又は遠位端に向かって指示する矢印2によって示されているが、流出ルーメン区画は、装置の先端又は遠位端から離れる方向に近位端(図示せず)に向かって移動する矢印9によって標示されている。流入ルーメン区画は、流入ルーメン1、外壁3、内壁13、出口開口部4、出口接続部分5及び流入区画の遠位端に配置された圧力センサ20(流入圧力センサ)を含む。流出ルーメン区画は、受容接続部分6、受容開口部8、流出ルーメン11、外壁10、内壁12及び流出ルーメンの遠位端に配置された第2の圧力センサ21(流出圧力センサ)を含む。既に上記で示したように、図1の矢印2は、流入液体又は潅注液体流が流れる方向を示し、その一方で、矢印9は、医療用装置が施術中のとき、流出液体が流れる方向を示す。図1は、流入ルーメンの出口開口部が流出ルーメンの受容開口部と合流する開放空間7を更に示す。
【0070】
図1に示したような流入ルーメン1は、その長手方向軸線方向において実質的に線状であり、その断面形状は円形である。しかしながら、流入ルーメン1は、特定の手術用途に対して迅速化することができ、あるいは製造の目的に対して利便性であることができるような、任意の所望の断面形状及び/又は構成を有してもよいことを理解されよう。流入ルーメン1の直径は、約0.5mm~約2.5mmであってもよい。好ましくは、直径は、約1.0mm~約2.5mmであってもよい。より好ましくは、直径は、約1.0mm~約1.5mmであってもよい。
【0071】
流入ルーメンの外壁3は、流入ルーメンの長手方向全長に沿って同一の壁厚を有するように構成されてもよい。外壁はまた、長手方向長さに沿って様々な壁厚を有するように構成されてもよい。同様に、流入ルーメンの内壁13は、長手方向全長に沿って同一の壁厚を有するように構成されてもよい。内壁はまた、長手方向長さに沿って様々な壁厚を有するように構成されてもよい。両方の壁の厚さは、約0.1mm~約1.0mmの範囲であってもよい。好ましくは、両方の壁の厚さは、約0.2mm~約0.5mmの範囲であってもよい。より好ましくは、両方の壁の厚さは、約0.2mm~約0.4mmの範囲であってもよい。加えて、流入ルーメンの外壁3及び内壁13は、両方が実質的に同一の厚さを有することが好ましい場合があるにもかかわらず、同じか又は異なる壁厚を有してもよい。
【0072】
図1に示したような流入ルーメンの出口開口部4は、滑らかに湾曲した形状を有する。しかしながら、特定の手術用途に対して迅速化することができ、あるいは製造の目的に対して利便性であることができるような、任意の所望の断面形状及び/又は構成を有してもよいことを理解されよう。示したような流入ルーメンの出口開口部4は、開口部の開始部において実質的に円形の断面形状から開口部の終端部に向かって準円形断面形状へとテーパ状になっている。開口部の終端部はまた、準円形断面形状よりも実質的に小さくなるように構成されてもよい。テーパリングはまた、直線的切断、波状切断、滑らかに湾曲した切断又は不規則な滑らかに湾曲した形状であってもよい。出口開口部4は、長手方向軸線方向に沿って約1mm~約5mmの長さ(図1に示したような距離「a」)を有するように構成されてもよい。すべてのこれらの形状/構成は、レーザ関連技術などの従来の方法/技術により達成されてもよい。
【0073】
出口接続部分5は、出口開口部4の断面形状又は構成と類似の断面形状又は構成を有するように構成されてもよい。しかしながら、特定の手術用途に対して迅速化することができ、あるいは製造の目的に対して利便性であることができるような、任意の所望の断面形状及び/又は構成を有してもよいことを理解されよう。出口接続部分はまた、約1mm~約5mmの範囲であってもよい、出口開口部4の長手方向長さと実質的に同じ長手方向長さを有するように構成されてもよい。出口接続部分はまた、出口開口部4の長手方向長さとは異なる長手方向長さを有することができる。出口接続部分5はまた、流出ルーメンの受容接続部分6と組み合わせられて、製造の利便性のために一つの部品を形成してもよい。
【0074】
図1に示したような流入ルーメンの圧力センサ20(流入圧力センサ)は、流入区画の遠位端に配置されている。圧力センサはまた、流入ルーメンの近位端(図示せず)に配置されてもよい。圧力センサは、情報を処理ユニット及び/又はコントローラ(図示せず)に提供して、流入ルーメンの内側を流れる流体圧力を制御かつ/又は監視するために役立つ。圧力センサはまた、手術中の被験体の安全性のために腎臓の圧力を監視するために役立つように構成されてもよい。例えば、発生した場合に一連の内科的合併症を引き起こす可能性があると考えられる腎盂静脈逆流を防止するために、内視鏡処置中の腎内潅注圧力が30cm水柱を超えてはならないことが既知である。その理由により、腎内圧力がそのような処置のために約30cm水柱未満に維持されるべきであることが重要である。装置の先端に直接配置された圧力センサによって腎内圧力を監視することがより安全となることが理解される。その理由により、流入センサを流入ルーメンの遠位端に配置することが好ましい。ただし、そのような施術中、流入ルーメン内の潅注液圧が腎内潅注圧の液圧よりも高い必要があることもまた理解されたい。流入ルーメン内の潅注液圧は、その流速及び流入ルーメンの内径によって決定され、流入速度は、結石断片をその沈着部位から移動させるために十分でなければならない。これは、センサと処理ユニット及び/又はコントローラとの間の通信を介してすべて達成されてもよい。
【0075】
流入圧力センサ20は、任意のタイプの圧力トランスデューサ、圧力伝送器、圧力送信機、圧力計、ピエゾメータ又はマノメータであってもよい。好ましい圧力センサは、Fernandez et al Nanoscale Research Letters,2012,(7)230に記載されたような磁気インピーダンス多層型などの低圧センサである。例えば、圧力センサは、約10mm長、約0.5mm幅及び約1.3μm厚の寸法を有する、鉄、チタン、銅及びニッケルの合金から製造することができる。このタイプの圧力センサは、装置の最先端部又は流入ルーメンの遠位端の外壁に取り付けられてもよい。このタイプの圧力センサは、その小さいサイズ、低コスト、遠隔測定、埋め込みの容易さ及び一時的な配備という理由で非常に望ましい。更に、流入圧力センサは、アクティブ型圧力測定装置として使用され、腎内圧力を患者の体外の処理ユニット及び/又はコントローラに、被覆細線導体によって又は既知の無線手段によって通信するために他のマイクロ電子機器と共に配備されるように構成されてもよい。流入圧力センサはまた、磁場生成器/モニタによって患者の体外で生成された磁場を変え、次いで、圧力信号として感知されることが可能であると考えられる磁場センサなどのパッシブ型圧力センサとして使用されるように構成されてもよい。
【0076】
流入ルーメン1並びにその外壁3及び内壁13は、前述のようなシリコーン、ポリウレタン及びポリテトラフルオロエチレンなどの既知のポリマー材料から製造されてもよい。流入ルーメンの外壁3及び内壁13は、様々な圧力のニーズに対して金属らせん体によって強化することができる。いくつかの好ましい態様では、流入区画全体は、フラットワイヤ金属らせん体によって補強されてもよい。出口接続部分5は、流入ルーメン及びその壁の材料片と同じ材料片から直接製造されてもよい。出口接続部分はまた、ステンレス鋼及びニチノールなどの肉薄金属材料から、独立して製造されてもよい。出口接続部分5はまた、その後、流入ルーメンの出口開口部に取り付けることができる別個の部品として構成されてもよい。取り付けは、ねじ込み嵌合、スナップ嵌合、摩擦嵌合などの任意の従来の機構によって又は好適な接着剤によって実現することができる。
【0077】
同様に、図1に示したような流出ルーメン2は、その長手方向軸線方向において実質的に線状であり、断面形状は円形である。しかしながら、特定の手術用途に対して迅速化することができ、あるいは製造の目的に対して利便性であることができるような、任意の所望の断面形状及び/又は構成を有してもよいことを理解されよう。流出ルーメン2の直径は、約0.5mm~約2.5mmであってもよい。好ましくは、直径は、約1.0mm~約2.5mmであってもよい。より好ましくは、直径は、約1.0mm~約1.5mmであってもよい。
【0078】
流出ルーメンの外壁10は、流入ルーメンの長手方向全長に沿って同一の壁厚を有するように構成されてもよい。外壁はまた、長手方向長さに沿って様々な壁厚を有するように構成されてもよい。同様に、流出ルーメンの内壁12は、長手方向全長に沿って同一の壁厚を有するように構成されてもよい。内壁はまた、長手方向長さに沿って様々な壁厚を有するように構成されてもよい。両方の壁の厚さは、約0.1mm~約1.0mmの範囲であってもよい。好ましくは、両方の壁の厚さは、約0.2mm~約0.5mmの範囲であってもよい。より好ましくは、両方の壁の厚さは、約0.2mm~約0.4mmの範囲であってもよい。加えて、流出ルーメンの外壁10及び内壁12は、両方が実質的に同一の厚さを有することが好ましい場合があるにもかかわらず、同じか又は異なる壁厚を有してもよい。
【0079】
図1に示したような流出ルーメンの受容開口部8は、滑らかな湾曲形状を有する。しかしながら、特定の手術用途に対して迅速化することができ、あるいは製造の目的に対して利便性であることができるような、任意の所望の断面形状及び/又は構成を有してもよいことが理解されよう。示したような流出ルーメンの受容開口部8は、開口部の開始部において実質的に円形の断面形状から開口部の終端部に向かって準円形断面形状へとテーパ状になっている。開口部の終端部はまた、準円形断面形状よりも実質的に小さくなるように構成されてもよい。テーパリングはまた、直線的切断、波状切断、滑らかに湾曲した切断又は不規則な滑らかに湾曲した形状であってもよい。受容開口部8は、長手方向軸線方向に沿って約1mm~約5mmの長さ(図1に示したような距離「b」)を有するように構成されてもよい。すべてのこれらの形状/構成は、レーザ関連技術などの従来の方法/技術により達成されてもよい。
【0080】
受容接続部分6は、出口開口部又は受容開口部の断面形状又は構成と類似の断面形状又は構成を有するように構成されてもよい。しかしながら、特定の手術用途に対して迅速化することができ、あるいは製造の目的に対して利便性であることができるような、任意の所望の断面形状及び/又は構成を有してもよいことを理解されよう。受容接続部分はまた、約1mm~約5mmの範囲であってもよい、受容開口部8の長手方向長さと実質的に同じ長手方向長さを有するように構成されてもよい。受容接続部分はまた、受容開口部8の長手方向長さとは異なる長手方向長さを有することができる。受容接続部分6はまた、流入ルーメンの出口接続部分5と組み合わせられて、製造の利便性のために一つの部品を形成してもよい。
【0081】
流出ルーメンの圧力センサ21(流出圧力センサ)は、流出区画の先端に配置されているように示されている。圧力センサはまた、流出ルーメンの近位端(図示せず)に配置されてもよい。圧力センサは、情報を処理ユニット及び/又はコントローラに提供して、流出圧力を制御かつ/又は監視するために役立つ。圧力センサはまた、手術中の被験体の安全性のために腎臓の圧力を監視するために役立つように構成されてもよい。流出圧力センサは、流入圧力センサ20について記載された圧力センサのうちの任意であり得る。流出圧力センサはまた、圧力センサ20用の様式と非常に類似した様式で製造かつ使用することができる。
【0082】
流出ルーメン11並びにその外壁10及び内壁12は、前述のようなシリコーン、ポリウレタン及びポリテトラフルオロエチレンなどの既知のポリマー材料から製造されてもよい。流出ルーメンの外壁10及び内壁12は、様々な圧力のニーズに対して金属らせん体によって強化することができる。いくつかの好ましい態様では、流出区画全体は、フラットワイヤ金属らせん体によって補強されてもよい。受容接続部分6は、流出ルーメン及びその壁の材料片と同じ材料片から直接製造されてもよい。受容接続部分はまた、ステンレス鋼又はニチノールなどの肉薄金属材料から、独立して製造されてもよい。受容接続部分6はまた、その後、流出ルーメンの出口開口部に取り付けることができる別個の部品として構成されてもよい。取り付けは、ねじ込み嵌合、スナップ嵌合、摩擦嵌合などの任意の従来の機構によって又は好適な接着剤によって実現することができる。出口接続部分5及び受容接続部分6が別個に記載され、図1において別個に図示されているにもかかわらず、これらの接続部分が2つの端部を有する同じ材料片から製造されるように構成することができ、一方の端部は、流入ルーメンの出口開口部との接続用であり、他方の端部は、流出ルーメンの受容開口部との接続用であることが理解されよう。更に、出口接続部分5及び受容接続部分6は、流入ルーメン及びその壁並びに流出ルーメン及びその壁の材料片と同じ材料片から製造されてもよい。
【0083】
図1の医療用装置100は、流入ルーメン1の内壁13及び流出ルーメン11の内壁12が分離していることを示しているにもかかわらず、2つの壁が単に1つの壁に一体化することができることを理解されたい。いくつかの実施形態では、このことは、製造の目的のために好まれ得る。いくつかの態様では、一体化された壁の厚さは、流入ルーメンの外壁の厚さ又は流出ルーメンの外壁の厚さと実質的に同一であるように構成されてもよい。他のいくつかの態様では、一体化された壁の厚さは、異なる手術の要件又はニーズに起因して、流入ルーメンの外壁の厚さ又は流出ルーメンの外壁の厚さとは異なるように構成されてもよい。更に他の好ましいいくつかの態様では、医療用装置の流入ルーメン区画及び流出ルーメン区画は、レーザ技術などの既知の方法/技術により同じ材料片から製造されてもよい。
【0084】
図1の医療用装置100が尿管アクセスシースを使用するなどの施術に利用されるとき、潅注液体は、流入ルーメン1の内部を矢印2によって示されたような方向に出口開口部4から外へ流れ、矢印9によって示された方向に手術野の外へと続く受容開口部8を通って流出ルーメン11内へと流れることができる。開放空間7内の低圧領域は、ベルヌーイ効果に起因して生み出されることとなり、したがって、1mm未満の直径を有する結石などの小結石を開放空間領域内へと吸引し、次いで、小結石を手術野から排出するために必要な吸引駆動力を提供するための真空ポンプ、吸引ポンプ、脈動吸引ポンプ又はアスピレータなどの外部吸引源により流出ルーメン内へと吸引する。前述のように、流入ルーメンの内側の潅注液体の圧力及び流出ルーメンの内側の液体の圧力の両方は、圧力センサ、処理ユニット及びコントローラにより監視かつ/又は制御され得る。
【0085】
流入ルーメン1に流入する液体の流速は、処理ユニット及び/又はコントローラによって、装置の近位端の弁(図示せず)によって又は当該技術分野で既知の他の機構によって制御かつ/又は監視することができる。同様に、流出ルーメン11の外へ流れる液体の流速は、処理ユニット及び/又はコントローラによって、装置の近位端の弁(図示せず)によって又は当該技術分野で既知の他の機構によって制御かつ/又は監視することができる。
【0086】
手術又は医療施術中、圧力センサは、対応する管腔又は位置に対して圧力を検出し始める。これらの圧力読み取り値は、定常的に、定期的に又は要求に応じて取得することができる。圧力読み取り値は、毎秒若しくは毎分多数回取得することができ、かつ/又は連続的に調節することができるため、圧力変動は、最小化される。圧力読み取り値は、処理ユニット及び/又はコントローラに伝送される。圧力が所望の値又は事前設定値を超えた場合には、処理ユニットは、圧力が所望の圧力に達するまで、潅注流又は吸引流のいずれか一方により調節を指示することができる。
【0087】
加えて、必要な場合、3つ以上の圧力センサが必要であってもよい。これらの追加の圧力センサは、装置の先端に配置されてもよい。追加の圧力センサはまた、装置の近位端に配置されてもよい。更に、所望する場合、温度センサ及び流量センサなどの他のタイプのセンサもまた他のパラメータを監視するために配置されてもよい。これらのセンサもまた、装置の先端に配置されてもよい。
【0088】
特定の態様では、上述した方法はまた、所望の圧力値を処理ユニット又は中央コントローラなどの入力制御部に入力することを含むことができるため、所望の圧力が維持される。特定の態様では、処理ユニットは、圧力測定値に基づいて、流入ルーメン及び流出ルーメンのうちの少なくとも一方を通る流体を制御するように構成することができる。特定の態様では、処理ユニットは、圧力測定が所望の圧力値未満であるとき、流入ルーメンを通る潅注流体の流れを増加させるように構成することができる。特定の態様では、プロセッサは、圧力測定値が所望の圧力値より大きいとき、流出ルーメンの外への流体の流れを増加させるように構成することができる。
【0089】
図2は、本開示の一態様に従った医療用装置200を示し、医療用装置の流入ルーメンの出口開口部及び流出ルーメンの受容開口部は、実質的に同一であり、直線的に切断されている。図1に関して記載したものと実質的に同様であり、相違点は、装置200が直線的に切断された出口開口部4及び直線的に切断された受容開口部8を有していることだけである。
【0090】
図2に示したような出口開口部4は、直線状切断形状を有する。出口開口部は、長手方向軸に沿って約1mm~約5mmの長手方向長さを有してもよい。図2に示したような受容開口部8は、直線状切断形状を有する。受容開口部もまた、長手方向軸線に沿って約1mm~約5mmの長手方向長さを有してもよい。
【0091】
図2の接続部分5は、出口開口部又は受容開口部の断面形状又は構成と類似の断面形状又は構成を有するように構成されてもよい。しかしながら、特定の手術用途に対して迅速化することができ、あるいは製造の目的に対して利便性であることができるような、任意の所望の断面形状及び/又は構成を有してもよいことが理解されよう。接続部分5もまた、出口開口部又は受容開口部の長手方向長さのような長手方向長さを有してもよく、その長さは、約1mm~5mmの範囲であり得る(図中、距離「c」)。接続部分5はまた、出口開口部又は受容開口部の長手方向長さとは異なる長手方向長さを有してもよい。接続部分5は、製造の利便性のために、接続部分6と組み合わせられて、1つの部品を形成してもよい。
【0092】
図2の接続部分6は、出口開口部又は受容開口部の断面形状又は構成と類似の断面形状又は構成を有するように構成されてもよい。しかしながら、特定の手術用途に対して迅速化することができ、あるいは製造の目的に対して利便性であることができるような、任意の所望の断面形状及び/又は構成を有してもよいことが理解されよう。接続部分6はまた、出口開口部又は受容開口部の長手方向長さのような長手方向長さを有してもよく、その長さは、約1mm~5mmの範囲であり得る(図中、距離「d」)。接続部分6はまた、出口開口部又は受容開口部の長手方向長さとは異なる長手方向長さを有してもよい。接続部分6は、製造の利便性のために、接続部分5と組み合わせられて、1つの部品を形成してもよい。
【0093】
図3は、本開示の一態様に従った医療用装置300を示し、流入圧力センサ及び流出圧力センサの両方の配置を示している。図3に示したような医療用装置300は、医療用装置100に関して図1で記載した医療用装置と同一である。図3は単に、2つの圧力センサを示す目的のために異なる角度からの医療用装置100の図である。そのため、医療用装置100に関する記載はすべて、医療用装置300にも等しく適用可能である。示したような2つの圧力センサは、医療用装置の両側に対称的に配置されている。流入圧力センサは、流入ルーメンの側のどの位置に配置されてもよく、流入ルーメンの近位端(図示せず)にも配置されてもよいことが理解されよう。流出ルーメンの圧力センサに対しても同じことが当てはまり、同センサは、流出ルーメンの側のどの位置に配置されてもよく、流出ルーメンの近位端(図示せず)にも配置されてもよい。更に、例えば、装置の接続部分に配置される場合、流入ルーメンの圧力及び流出ルーメンの圧力の両方を監視/制御するのに、1つの圧力センサで十分であり得ると考えられる。
【0094】
より具体的には、圧力センサ20及び21は、約10mm長、約0.5mm幅及び約1.3μm厚の寸法を有する、鉄、チタン、銅及びニッケルの合金から製造されてもよい。圧力センサは両方とも、医療用装置の最先端部から約6mm~約10mmの位置に配置されてもよい。好ましい一実施形態では、圧力センサは、装置の先端から約6.35mmの位置で装置のいずれか一方の側に配置されている。
【0095】
図4は、本開示の一態様に従った医療用装置400の切断斜視図であり、流入ルーメンの出口開口部が流出ルーメン内に一体化されており、流出ルーメンの遠位端に開口部を1つだけ有する。
【0096】
図4の医療用装置400は、流入区画及び流出区画を含み、流入ルーメンの出口開口部は、流出ルーメン内に完全に一体化されている。図4に示すように、流入区画は、装置の左側であり、出口開口部を有しない。流入区画は、流入ルーメン1、外壁3、内壁13、出口開口部の接続部分5及び流入区画の遠位端に配置された圧力センサ20を含む。流出区画は、受容開口部の接続部分6、受容開口部8、流出ルーメン11、外壁10、内壁12及び流出ルーメンの遠位端に配置された圧力センサ21を含む。接続部分5及び6は、示されるように、1つの単一部品に一体化されていることに留意されたい。
【0097】
流入ルーメン1の出口開口部が流出ルーメン11と完全に一体化されているという1つの重要な相違点を除き、図1の装置100に関して記載したものはすべて、図4の400の装置にも同様に適用可能であり得る。唯一の開口部は、流出ルーメンの受容開口部8であり、潅注液体の一部を流出させるために使用される。開口部8は、特定の手術用途に対して迅速化することができ、あるいは製造の目的に対して利便性であることができるような、任意の所望の断面形状及び/又は構成を有してもよい。開口部8はまた、約1mm~約5mmの範囲の長手方向長さを有してもよい。流入ルーメン1及び流出ルーメン11の両方の断面形状は、任意の形状又は構成であってもよいが、図1に示したような実質的に円形の断面ではなく、実質的に準円であることもまた指摘するに値するであろう。
【0098】
示したような2つの圧力センサ20及び21は、医療用装置の両側に対称的に配置されている。流入圧力センサは、流入ルーメンの側のどの位置に配置されてもよく、流入ルーメンの近位端(図示せず)に配置されてもよいことが理解されるべきである。流出ルーメンの圧力センサに対しても同じことが当てはまり、同センサは、流出ルーメンの側のどの位置に配置されてもよく、流出ルーメンの近位端(図示せず)に配置されてもよい。更に、例えば、装置の接続部分(部分5及び6)に配置される場合、流入ルーメンの圧力及び流出ルーメンの圧力の両方を監視/制御するのに、1つの圧力センサで十分であり得ると考えられる。
【0099】
図1の装置100の製造に関して記載した材料及び方法は、図4に関して記載した装置400の製造にも等しく又は同様に適用可能であり得ることが理解されるべきである。
【0100】
本出願を通して引用されたすべての参考文献、特許、係属中の特許出願、及び公開特許の内容は、参照することによって本明細書に明示的に組み込まれる。
【0101】
本開示の好ましい実施形態を本明細書で図示し説明したが、このような実施形態は単に一例として与えられているものであることは当業者には明らかであろう。当業者には、本開示から逸脱することなく、多くの変形例、変更例、及び代替例が思い浮かぶであろう。本明細書で述べた本開示の実施形態には様々な代替例が用いられ得る点は理解されるべきである。以下の「特許請求の範囲」は、本開示の範囲を定義するとともに、特許請求の範囲に含まれる方法及び構造、並びにそれらの均等物をこれによって網羅することを目的としたものである。
【符号の説明】
【0102】
1 流入ルーメン
2 流出ルーメン
3 外壁
4 出口開口部
5 出口接続部分
6 受容接続部分
7 開放空間
8 受容開口部
10 外壁
11 流出ルーメン
12 内壁
13 内壁
20 流入圧力センサ
21 第2の圧力センサ
100 医療用装置
200 医療用装置
300 医療用装置
400 医療用装置
図1
図2
図3
図4