(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】制御装置
(51)【国際特許分類】
F24C 3/12 20060101AFI20241108BHJP
F24C 3/00 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
F24C3/12 E
F24C3/00 L
(21)【出願番号】P 2021042954
(22)【出願日】2021-03-16
【審査請求日】2023-11-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】丸井 啓
【審査官】小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-089104(JP,A)
【文献】特開2018-020678(JP,A)
【文献】特開2017-169384(JP,A)
【文献】特開2013-025570(JP,A)
【文献】特開2014-041736(JP,A)
【文献】特開2003-262154(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0049113(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0122289(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24C 3/12
F24C 3/00
H05B 6/12
G06F 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御対象機器を制御する制御装置であって、
第1種の制御を実行する第1マイコンと、
前記第1マイコンに前記第1種の制御を実行させるための第1指示情報を前記第1マイコンに送信する第2マイコンと、
前記第1種の制御と異なる第2種の制御に関する第2指示情報を前記第2マイコンに送信する第3マイコンと、を備えており、
前記第2マイコンは、前記第3マイコンから受信する前記第2指示情報が正常であるか否かを監視する第1の処理に基づいて、前記第1マイコンに前記第2種の制御を実行させるための第3指示情報を前記第1マイコンに送信するか否かを判断
し、
前記第1種の制御は、前記制御対象機器が予め備えている機能に関する制御であり、
前記第2種の制御は、前記制御対象機器に事後的に追加される機能に関する制御である、制御装置。
【請求項2】
前記第2マイコンは、前記第3マイコンから受信する前記第2指示情報に含まれる前記第2種の制御に関する値が所定の閾値を超える場合に、前記第1の処理に基づいて前記第2指示情報を無効にし、前記第3指示情報を前記第1マイコンに送信しない、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記第1マイコンは、第1監視信号を前記第2マイコンに送信し、
前記第2マイコンは、前記第1マイコンから受信する前記第1監視信号が正常であるか否かを監視する第2の処理を実行するとともに、第2監視信号を前記第1マイコンに送信し、
前記第1マイコンは、前記第2マイコンから受信する前記第2監視信号が正常であるか否かを監視する第3の処理を実行する、請求項1
または2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御対象機器が加熱調理器である、請求項1から
3のいずれか一項に記載の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に制御装置が開示されている。特許文献1の制御装置は、第1のマイクロコンピュータと第2のマイクロコンピュータを備え、これらのマイクロコンピュータの間で相互に監視を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
制御装置では、マイコン(マイクロコンピュータ)に通常の制御を実行させるだけでなく、追加の制御として通常の制御とは異なる制御を実行させることがある。例えば、加熱調理器を制御する制御装置が、コンロバーナの点火や消火の制御を実行するだけでなく、追加の制御として自動調理に関する制御を実行することがある。この場合に、特許文献1のような制御装置では、安全に制御を実行しようとすると構成が複雑になることがある。例えば、特許文献1の制御装置では、追加の制御を実行させるためには、第1のマイコンと第2のマイコンの他に、追加の制御を実行するための追加マイコンと、その追加マイコンの制御が安全であるか否かを監視するための監視マイコンとが必要になると考えられる。また、追加マイコンや監視マイコンを第1のマイコンや第2のマイコンに対して通信で連携させるための構成が更に必要になると考えられる。そうすると、制御装置の構成が複雑になる。そこで本明細書では、異なる制御をマイコンに実行させる場合に、簡潔な構成で安全に制御を実行させることができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する制御装置は、制御対象機器を制御する。制御装置は、第1種の制御を実行する第1マイコンと、前記第1マイコンに前記第1種の制御を実行させるための第1指示情報を前記第1マイコンに送信する第2マイコンと、前記第1種の制御と異なる第2種の制御に関する第2指示情報を前記第2マイコンに送信する第3マイコンと、を備えている。前記第2マイコンは、前記第3マイコンから受信する前記第2指示情報が正常であるか否かを監視する第1の処理に基づいて、前記第1マイコンに前記第2種の制御を実行させるための第3指示情報を前記第1マイコンに送信するか否かを判断する。前記第1種の制御は、前記制御対象機器が予め備えている機能に関する制御であってもよい。前記第2種の制御は、前記制御対象機器に事後的に追加される機能に関する制御であってもよい。
【0006】
この構成によれば、第1マイコンに第1種の制御を実行させるだけでなく、第3マイコンから第2マイコンに送信される第2指示情報が正常である場合は、第1マイコンに第2種の制御を実行させることができる。また、第2指示情報に異常がある場合は、第1マイコンに第2種の制御を実行させないようにすることができる。即ち、第2種の制御が異常な制御であると考えられる場合に第2種の制御を実行させないようにすることができる。これにより、第1マイコンに安全な制御を実行させることができる。従来では安全な制御を実行させようとすると構成が複雑になることがあったが、上記の構成によれば、第2マイコンが第2指示情報を監視するだけで第1マイコンに安全に制御を実行させることができるので、第1マイコンに第1種の制御とは異なる第2種の制御を実行させる場合に、簡潔な構成で安全に制御を実行させることができる。また、この構成によれば、制御対象機器に事後的に追加される機能に関する制御を第1マイコンに実行させる場合に、異常な制御を実行させないようにすることができる。したがって、第1マイコンに安全に制御を実行させることができる。
【0007】
前記第2マイコンは、前記第3マイコンから受信する前記第2指示情報に含まれる前記第2種の制御に関する値が所定の閾値を超える場合に、前記第1の処理に基づいて前記第2指示情報を無効にし、前記第3指示情報を前記第1マイコンに送信しなくてもよい。
【0008】
この構成によれば、第1マイコンに異常な値に基づく制御を実行させないようにすることができる。したがって、第1マイコンに安全に制御を実行させることができる。
【0011】
前記第1マイコンは、第1監視信号を前記第2マイコンに送信してもよい。前記第2マイコンは、前記第1マイコンから受信する前記第1監視信号が正常であるか否かを監視する第2の処理を実行するとともに、第2監視信号を前記第1マイコンに送信してもよい。前記第1マイコンは、前記第2マイコンから受信する前記第2監視信号が正常であるか否かを監視する第3の処理を実行してもよい。
【0012】
この構成によれば、第1マイコンと第2マイコンが相互に正常であるか否かを監視することができる。これにより、安全性を向上させることができる。
【0013】
前記制御対象機器が加熱調理器であってもよい。
【0014】
この構成によれば、加熱調理器の安全性を向上させることができる。上記の制御装置は、安全性が求められる加熱調理器に特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】実施例に係る加熱調理システム1の構成を模式的に示すブロック図である。
【
図2】実施例に係る加熱調理器2の外観を示す斜視図である。
【
図3】実施例に係る基本機能操作処理のフローチャートである。
【
図4】実施例に係る加熱調理システム1で実現される動作のシーケンス図である(1)。
【
図5】実施例に係る拡張機能操作処理のフローチャートである。
【
図6】実施例に係る拡張機能監視処理のフローチャートである。
【
図7】実施例に係る加熱調理システム1で実現される動作のシーケンス図である(2)。
【
図8】実施例に係る加熱調理システム1で実現される動作のシーケンス図である(3)。
【
図9】実施例に係る相互監視処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
実施例に係る加熱調理システム1について図面を参照して説明する。
図1に示すように、加熱調理システム1は、加熱調理器2と、中継器200と、管理サーバ100と、携帯端末300とを備えている。
【0017】
(加熱調理器2の構成;
図1、2)
図1、2に示すように、加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。
図2に示すように、加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられている温度センサ12a、12b、12cと、が設けられている。コンロバーナ10aには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁(図示省略)が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。コンロバーナ10aへのガスの供給を停止することで、コンロバーナ10aを消火することができる。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。温度センサ12a、12b、12cは、五徳8a、8b、8cに支持される加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の底の温度を検出する。加熱調理器2では、温度センサ12a、12b、12cの検出温度が設定された加熱温度になるようにコンロバーナ10a、10b、10cの加熱量が調整される。
【0018】
本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ21(
図1参照)が設けられている。
【0019】
コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。加熱量操作部42a、42b、42cは、コンロバーナ10a、10b、10cの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10a、10b、10cの加熱量の調整を行うための操作部である。
【0020】
パネル操作部44は、コンロ表示部46と、コンロ設定操作部48a、48b、48cと、を備える。コンロ表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。使用者は、コンロ設定操作部48a、48b、48cを操作することで、コンロバーナ10a、10b、10cによって加熱される加熱対象物の自動調理の設定などをすることができる。加熱調理器2による自動調理では、所定のプログラムに基づいて加熱温度や加熱時間等が自動的に調整される。なお、自動調理とは、自動で加熱対象物の調理を実行する機能であり、加熱対象物の加熱温度の設定や、調理タイマーの設定、自動で湯沸かしを行う機能なども含む。また、
図1では、図示の明瞭化のために、コンロバーナ10b、10c、温度センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、コンロ設定操作部48b、48cの図示を省略している。
【0021】
グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。使用者は、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ21の点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ21の加熱量の調整を行うことができる。
【0022】
パネル操作部62は、グリル表示部64と、グリル設定操作部66と、を備える。グリル表示部64には、グリルバーナ21の動作状態などが表示される。使用者は、グリル設定操作部66を操作することで、グリルバーナ21によって加熱される加熱対象物の加熱温度の設定や自動調理の設定などをすることができる。
【0023】
加熱調理器2は、Bluetooth(登録商標)方式に従ったBluetooth(以下では、「BT」と記載する。)通信を介して、中継器200と通信可能である(
図1参照)。また、加熱調理器2は、BT通信を介して、携帯端末300と通信可能である。
図1に示すように、加熱調理器2は、BTI/F(インタフェースの略)72と、制御装置80と、を備える。BTI/F72は、外部機器とのBT通信を実行するための無線I/Fである。加熱調理器2は、BTI/F72を介して、携帯端末300及び中継器200とBT通信を実行可能である。
【0024】
制御装置80は、加熱調理器2の動作を制御する。制御装置80は、制御マイコン82と、操作基本マイコン84と、操作拡張マイコン86とを備えている。制御マイコン82、操作基本マイコン84、及び操作拡張マイコン86は、それぞれ、不揮発性のメモリ92、94、96を備えており、メモリ92、94、96に格納されているプログラムに従って所定の制御や処理を実行する。メモリ92、94、96には、それぞれ、制御プログラム、操作基本プログラム、操作拡張プログラムが格納されている。また、操作拡張マイコン86のメモリ96には、自動調理プログラムが格納されている。自動調理プログラムは、例えば、管理サーバ100からインターネット500を介して加熱調理器2の操作拡張マイコン86にダウンロードされる。制御装置80は、自動調理プログラムに基づいて自動調理を実行することができる。自動調理機能は、加熱調理器2が予め備えている機能ではなく、加熱調理器2に事後的に追加される機能である。なお、変形例では、自動調理プログラムが、インターネット500経由ではなく、例えば、携帯端末300からBT通信によって加熱調理器2の操作拡張マイコン86に送信されてもよい。また、自動調理機能は、一部を加熱調理器2が予め備えていてもよい。各マイコン82、84、86が実行する制御や処理の詳細については後述する。
【0025】
中継器200と携帯端末300は、それぞれ、Wi-Fi(登録商標)方式に従ったWi-Fi通信を実行して、インターネット500に接続可能である。管理サーバ100は、インターネット500に接続されている。なお、変形例として、加熱調理器2は、Wi-Fiと接続可能なWi-FiI/Fを備え、加熱調理器2がWi-Fi通信を実行して、直接、インターネット500に接続可能としてもよい。
【0026】
加熱調理器2は、機器製造会社によって製造され、機器販売会社から使用者に対して販売されている。管理サーバ100は、機器製造会社によって管理されている。携帯端末300は、携帯電話、スマートフォン等の可搬型の端末装置である。携帯端末300は、携帯端末提供会社から、使用者に対して販売されている。中継器200は、例えば、給湯機器(図示せず)のリモコンであり、機器製造会社によって製造され、機器販売会社から使用者に対して販売されている。中継器200は、加熱調理器2が組み込まれたシステムキッチンの近傍の壁面に据え付けられており、使用者に給湯機器の情報を提示するとともに、使用者からの給湯機器への操作入力を受け入れるリモコンである。
【0027】
(基本機能操作処理;
図3)
次に、加熱調理システム1で実行される処理について説明する。まず、加熱調理器2の操作基本マイコン84が実行する基本機能操作処理について説明する。基本機能操作処理は、例えば、加熱調理器2の電源がONになると開始される。
図3に示すように、基本機能操作処理のS2では、操作基本マイコン84が、加熱調理器2の操作部(例えば、加熱量操作部42a)が基本機能の操作を受け付けたか否かを判断する。加熱調理器2の基本機能は、例えば、コンロバーナ10aの点火、消火、及び加熱量の調整の機能である。また、基本機能は、加熱調理器2の電源をON/OFFする機能であってもよい。操作部(例えば、加熱量操作部42a)が基本機能の操作を受け付ける場合(YESの場合)は、処理はS4に進む。操作部が基本機能の操作を受け付けない場合(NOの場合)は、処理は待機する。
【0028】
続くS4では、操作基本マイコン84が、所定の受付情報と第1指示情報を送信する。S4での受付情報は、上記のS2で加熱調理器2の操作部が基本機能の操作を受け付けたことを示す情報である。操作基本マイコン84は、受付情報をコンロ表示部46(
図1、2参照)に送信する。また、第1指示情報は、S2で加熱調理器2の操作部が受け付けた操作に対応する基本機能(例えば、コンロバーナ10aの点火)の制御に関する情報である。操作基本マイコン84は、第1指示情報を制御マイコン82(
図1参照)に送信する。
【0029】
(加熱調理システム1の動作;
図4)
次に、上記の処理に基づいて加熱調理システム1で実現される動作について説明する。加熱調理システム1では、
図4に示すように、加熱調理器2のユーザが、T10において加熱量操作部42aでコンロバーナ10aの点火操作を実行する。T10において加熱量操作部42aが点火操作を受け付けると、T12において操作基本マイコン84が、点火操作を受け付けたことを示す受付情報をコンロ表示部46に送信する(
図3のS2、S4参照)。コンロ表示部46は、T12において受付情報を受信すると、T16において点火操作を受け付けたことを報知する情報(例えば、「コンロを点火します。」等のメッセージ画面)をディスプレイに表示する。
【0030】
また、T10において加熱量操作部42aが点火操作を受け付けると、T14において操作基本マイコン84が、制御マイコン82にコンロバーナ10aの点火制御を実行させるための点火指示情報(第1指示情報)を送信する(
図3のS2、S4参照)。制御マイコン82は、T14において点火指示情報を受信すると、T18においてコンロバーナ10aの点火制御を実行する。
【0031】
また、加熱調理システム1では、加熱調理器2のユーザが、T20において加熱量操作部42aでコンロバーナ10aの消火操作を実行する。T20において加熱量操作部42aが消火操作を受け付けると、T22において操作基本マイコン84が、消火操作を受け付けたことを示す消火受付情報をコンロ表示部46に送信する(
図3のS4参照)。コンロ表示部46は、T22において消火受付情報を受信すると、T26において消火操作を受け付けたことを報知する情報(例えば、「コンロを消火します。」等のメッセージ画面)をディスプレイに表示する。
【0032】
また、T20において加熱量操作部42aが消火操作を受け付けると、T24において操作基本マイコン84が、制御マイコン82にコンロバーナ10aの消火制御を実行させるための消火指示情報(第1指示情報)を制御マイコン82に送信する(
図3のS4参照)。制御マイコン82は、T24において消火指示情報を受信すると、T28においてコンロバーナ10aの消火制御を実行する。
【0033】
(拡張機能操作処理;
図5)
次に、加熱調理器2の操作拡張マイコン86が実行する拡張機能操作処理について説明する。拡張機能操作処理は、例えば、加熱調理器2の電源がONになると開始される。
図5に示すように、拡張機能操作処理のS10では、操作拡張マイコン86が、加熱調理器2の操作部(例えば、コンロ設定操作部48a)が拡張機能に関する操作を受け付けたか否かを判断する。加熱調理器2の拡張機能は、例えば、自動調理機能である。操作部(例えば、コンロ設定操作部48a)が拡張機能に関する操作を受け付ける場合(YESの場合)は、処理はS12に進む。操作部が拡張機能に関する操作を受け付けない場合(NOの場合)は、処理は待機する。
【0034】
続くS12では、操作拡張マイコン86が、所定の受付情報と第2指示情報を送信する。S12での受付情報は、上記のS10で加熱調理器2の操作部が拡張機能に関する操作を受け付けたことを示す情報である。操作拡張マイコン86は、受付情報をコンロ表示部46(
図1、2参照)に送信する。また、第2指示情報は、S10で加熱調理器2の操作部が受け付けた操作に対応する拡張機能(例えば、自動調理)の制御に関する情報である。自動調理に関する第2指示情報は、例えば、コンロバーナ10aの点火指示情報、加熱温度情報、加熱時間情報等を含んでいてもよい。操作拡張マイコン86は、第2指示情報を操作基本マイコン84(
図1参照)に送信する。
【0035】
操作拡張マイコン86は、S12で第2指示情報を操作基本マイコン84に送信する場合に、複数回にわたって第2指示情報を送信してもよい。例えば、操作拡張マイコン86は、まずコンロバーナ10aの点火制御に関する第2指示情報を送信し、その後にコンロバーナ10aの加熱量調整に関する第2指示情報を送信してもよい。また、加熱調理器2の自動調理機能では、加熱温度や加熱時間が調整されるので、それらの情報を操作拡張マイコン86が複数回にわたって操作基本マイコン84に送信してもよい。例えば、自動調理では、加熱対象物をまず180℃で5分間加熱し、その後に140℃で3分間加熱することがある。この場合、操作拡張マイコン86は、まず「180℃、5分」の情報を含む第2指示情報を送信し、その後に「140℃、3分」の情報を含む第2指示情報を送信してもよい。
【0036】
(拡張機能監視処理;
図6)
次に、操作基本マイコン84が実行する拡張機能監視処理について説明する。拡張機能監視処理は、例えば、加熱調理器2の電源がONになると開始される。
図6に示すように、拡張機能監視処理のS22では、操作基本マイコン84が、操作拡張マイコン86から第2指示情報を受信したか否かを判断する。第2指示情報は、拡張機能操作処理(
図5参照)のS12で操作拡張マイコン86が送信する情報である。操作基本マイコン84が第2指示情報を受信した場合(YESの場合)は、処理はS24に進む。第2指示情報を受信しない場合(NOの場合)は、処理は待機する。
【0037】
続くS24では、操作基本マイコン84が、S22で受信する第2指示情報を監視して第2指示情報が正常であるか否かを判断する。例えば、操作基本マイコン84は、第2指示情報に含まれる自動調理機能に関する情報が正常であるか否かを判断する。例えば、加熱調理器2での自動調理の温度閾値が180℃である場合に、指示情報に含まれる自動調理に関する温度が300℃である場合は、操作基本マイコン84は、監視する第2指示情報が正常でない(異常である)と判断する。或いは、加熱調理器2での自動調理の加熱時間の閾値が30分である場合に、指示情報に含まれる自動調理に関する加熱時間が1時間である場合は、操作基本マイコン84は、監視する第2指示情報が正常でない(異常である)と判断する。S24で第2指示情報が正常である場合(YESの場合)は、処理はS26に進む。第2指示情報が正常でない場合(NOの場合)は、処理はS30に進む。
【0038】
続くS26では、操作基本マイコン84が、拡張機能(例えば、自動調理機能)の制御を実行させるための第3指示情報を制御マイコン82に送信する。拡張機能に関する第3指示情報は、例えば、コンロバーナ10aの点火指示情報、加熱温度情報、加熱時間情報等を含んでいてもよい。制御マイコン82は、操作基本マイコン84から第3指示情報を受信すると、第3指示情報に基づいて拡張機能(例えば、自動調理機能)の制御を実行する。
【0039】
続くS28では、操作基本マイコン84が、加熱調理器2の電源がOFFであるか否かを判断する。電源がOFFである場合(YESの場合)は、拡張機能監視処理が終了する。電源がOFFでない場合(NOの場合)は、処理はS22に戻る。
【0040】
上記のS24でNOの後のS30では、操作基本マイコン84が、所定のエラー処理を実行する。例えば、操作基本マイコン84は、上記のS22で操作拡張マイコン86から受信した第2指示情報を無効にする。また、操作基本マイコン84は、コンロバーナ10aを消火するための消火指示情報を制御マイコン82に送信する。また、操作基本マイコン84は、コンロバーナ10aを消火することを示す消火情報をコンロ表示部46(
図1、2参照)に送信する。
【0041】
(加熱調理システム1の動作;
図7)
次に、上記の処理に基づいて加熱調理システム1で実現される動作について説明する。加熱調理システム1では、
図7に示すように、例えば、加熱調理器2のユーザが、T30においてコンロ設定操作部48aで自動調理の開始操作を実行する。T30においてコンロ設定操作部48aが自動調理の開始操作を受け付けると、T32において操作拡張マイコン86が、自動調理の開始操作を受け付けたことを示す受付情報をコンロ表示部46に送信する(
図5のS10、S12参照)。T32においてコンロ表示部46が受付情報を受信すると、T34において自動調理を開始することを報知する情報(例えば、「自動調理を開始します。」、「コンロを点火します。」等のメッセージ画面)をディスプレイに表示する。
【0042】
また、T30においてコンロ設定操作部48aが自動調理の開始操作を受け付けると、T36において操作拡張マイコン86が、自動調理に関する第2指示情報を操作基本マイコン84に送信する(
図5のS10、S12参照)。自動調理に関する第2指示情報は、例えば、コンロバーナ10aの点火指示情報を含んでいてもよい。
【0043】
操作基本マイコン84は、T36において自動調理に関する第2指示情報を受信すると、T38において自動調理に関する第2指示情報が正常であるか否かを監視する(
図6のS22、S24参照)。操作基本マイコン84は、T38において自動調理に関する第2指示情報が正常であると判断すると、T40において自動調理に関する点火指示情報(第3指示情報)を制御マイコン82に送信する(
図6のS24、S26参照)。制御マイコン82は、T40において点火指示情報を受信すると、T42においてコンロバーナ10aの点火制御を実行する。
【0044】
加熱調理器2における自動調理機能では、コンロバーナ10aの加熱量が調整される。操作拡張マイコン86は、T36の後のT44において、加熱量調整に関する第2指示情報を操作基本マイコン84に送信する(
図5のS10、S12参照)。加熱量調整に関する第2指示情報は、例えば、加熱温度情報、加熱時間情報等を含んでいてもよい。例えば、加熱量調整に関する第2指示情報は、「180℃、5分」の情報を含んでいてもよい。
【0045】
操作基本マイコン84は、T44において加熱量調整に関する第2指示情報を受信すると、T46において加熱量調整に関する第2指示情報が正常であるか否かを監視する(
図6のS22、S24参照)。操作基本マイコン84は、T46において加熱量調整に関する第2指示情報を正常であると判断すると、T48において加熱量調整に関する第3指示情報を制御マイコン82に送信する(
図6のS24、S26参照)。加熱量調整に関する第3指示情報は、制御マイコン82にコンロバーナ10aの加熱量の調整を実行させるための情報である。
【0046】
制御マイコン82は、T48において加熱量調整に関する第3指示情報を受信すると、T50においてコンロバーナ10aの加熱量を調整する。制御マイコン82は、加熱量調整に関する第3指示情報に含まれる加熱温度情報や加熱時間情報に基づいてコンロバーナ10aの加熱量を調整する。例えば、制御マイコン82は、温度センサ12aの検出温度が加熱温度情報の温度(例えば、180℃)と一致するようにコンロバーナ10aの加熱量を調整する。また、制御マイコン82は、加熱時間情報の時間(例えば、5分)にわたってコンロバーナ10aの加熱量を維持する。
【0047】
また、操作基本マイコン84は、T48において加熱量調整に関する第3指示情報を制御マイコン82に送信するとともに、T52において加熱量調整の受付情報をコンロ表示部46に送信する。コンロ表示部46は、T52において加熱量調整の受付情報を受信すると、T54においてコンロバーナ10aの加熱量を調整することを報知する情報(例えば、「コンロを強火にします。」等のメッセージ画面)をディスプレイに表示する。
【0048】
加熱調理器2における自動調理では、時間の経過に伴ってコンロバーナ10aの加熱量が調整され、加熱対象物の加熱温度や加熱時間が調整される。例えば、自動調理では、加熱対象物をまず180℃で5分間加熱し、その後に140℃で3分間加熱する。この場合、
図8に示すように、操作拡張マイコン86は、T44の後のT56において、加熱量調整に関する第2指示情報を再び操作基本マイコン84に送信する(
図5のS12参照)。加熱量調整に関する第2指示情報は、例えば、加熱温度情報、加熱時間情報等を含んでいる。
【0049】
操作基本マイコン84は、T56において加熱量調整に関する第2指示情報を受信すると、T58において加熱量調整に関する第2指示情報が正常であるか否かを監視する(
図6のS22、S24参照)。操作基本マイコン84は、T58において加熱量調整に関する第2指示情報が正常でない(異常である)と判断すると、T60において加熱量調整に関する第2指示情報を無効にする(
図6のS24、S30参照)。例えば、自動調理の温度閾値が180℃である場合に、加熱量調整に関する第2指示情報に含まれる加熱温度情報の温度が180℃より高い温度(例えば、300℃)である場合は、操作基本マイコン84は、加熱量調整に関する第2指示情報が正常でない(異常である)と判断し、加熱量調整に関する第2指示情報を無効にする。
【0050】
また、操作基本マイコン84は、T60において加熱量調整に関する第2指示情報を無効にすると、T62において消火指示情報を制御マイコン82に送信する(
図6のS30参照)。制御マイコン82は、T62において消火指示情報を受信すると、T64においてコンロバーナ10aの消火制御を実行する。
【0051】
また、操作基本マイコン84は、T62において消火指示情報を制御マイコン82に送信するとともに、T66において消火情報をコンロ表示部46に送信する(
図6のS30参照)。コンロ表示部46は、T66において消火情報を受信すると、T68においてコンロバーナ10aを消火することを報知する情報(例えば、「コンロを消火します。」等のメッセージ画面)をディスプレイに表示する。
【0052】
(相互監視処理;
図9)
次に、加熱調理器2の制御マイコン82を操作基本マイコン84が実行する相互監視処理について説明する。まず、制御マイコン82が実行する相互監視処理について説明する。相互監視処理は、例えば、加熱調理器2の電源がONになると開始される。
図9に示すように、相互監視処理のS40では、制御マイコン82が、操作基本マイコン84から監視信号を受信したか否かを判断する。制御マイコン82が監視信号を受信した場合(YESの場合)は、処理はS42に進む。制御マイコン82が監視信号を受信しない場合(NOの場合)は、処理はS50に進む。
【0053】
続くS42では、制御マイコン82が、S40で受信した監視信号が正常であるか否かを判断する。例えば、制御マイコン82は、メモリ92(
図1参照)に予め格納されている所定の基準信号と、S40で受信した監視信号とを比較することにより、監視信号が正常であるか否かを判断する。監視信号が正常である場合(YESの場合)は、処理はS44に進む。監視信号が正常でない場合(NOの場合)は、処理はS52に進む。
【0054】
続くS44では、制御マイコン82が、異常回数をクリアして0(ゼロ)にする。続くS46では、制御マイコン82が、監視信号を操作基本マイコン84に送信する。続くS48では、制御マイコン82が、加熱調理器2の電源がOFFであるか否かを判断する。加熱調理器2の電源がOFFである場合(YESの場合)は、相互監視処理が終了する。加熱調理器2の電源がOFFでない場合(NOの場合)は、処理はS40に戻る。
【0055】
相互監視処理のS40でNOの後のS50では、制御マイコン82が、監視信号を受信しない状態で所定時間(例えば、1分)が経過したか否かを判断する。監視信号を受信しない状態で所定時間が経過した場合(YESの場合)は、処理はS52に進む。所定時間が経過していない場合(NOの場合)は、処理はS40に戻る。
【0056】
上記のS50でYES、又はS42でNOの後のS52では、制御マイコン82が、異常回数をカウントする。続くS54では、制御マイコン82が、異常回数を監視して、異常回数が所定の判定値(例えば、5回)未満であるか否かを判断する。異常回数が判定値未満である場合(YESの場合)は、処理はS46に進む。異常回数が判定値未満でない場合(NOの場合)は、処理はS56に進む。S56では、制御マイコン82が、所定のエラー処理を実行する。例えば、制御マイコン82が、加熱調理器2の電源をOFFにする。S56の処理が終了すると、相互監視処理が終了する。
【0057】
図9に示す相互監視処理は、操作基本マイコン84でも実行される。この場合、上記の説明における制御マイコン82を操作基本マイコン84と読み替えることにより、操作基本マイコン84が実行する相互監視処理が説明される。制御マイコン82と操作基本マイコン84が相互監視処理を実行することにより、制御マイコン82と操作基本マイコン84が正常であるか否かを相互に監視することができる。
【0058】
以上、実施例について説明した。以上の説明から明らかなように、加熱調理器2を制御する制御装置80は、コンロバーナ10aの点火制御を実行する制御マイコン82と、制御マイコン82に点火制御を実行させるための点火指示情報を制御マイコン82に送信する操作基本マイコン84と、点火制御と異なる自動調理の制御に関する第2指示情報を操作基本マイコン84に送信する操作拡張マイコン86とを備えている。操作基本マイコン84は、操作拡張マイコン86から受信する第2指示情報が正常であるか否かを監視する処理に基づいて、制御マイコン82に自動調理に関する制御を実行させるための第3指示情報を制御マイコン82に送信するか否かを判断する(
図6のS24、S26、S30参照)。
【0059】
この構成によれば、制御マイコン82に点火制御を実行させるだけでなく、操作拡張マイコン86から操作基本マイコン84に送信される自動調理に関する第2指示情報が正常である場合は、自動調理に関する制御を制御マイコン82に実行させることができる。また、第2指示情報に異常がある場合は、制御マイコン82に自動調理に関する制御を実行させないようにすることができる。即ち、自動調理に関する制御が異常な制御であると考えられる場合に自動調理に関する制御を実行させないようにすることができる。これにより、制御マイコン82に安全に制御を実行させることができる。従来では安全な制御を実行させようとすると構成が複雑になることがあったが、上記の構成によれば、操作基本マイコン84が第2指示情報を監視するだけで制御マイコン82に安全に制御を実行させることができるので、制御マイコン82に点火制御とは異なる自動調理に関する制御を実行させる場合に、簡潔な構成で安全に制御を実行させることができる。
【0060】
操作基本マイコン84は、操作拡張マイコン86から受信する第2指示情報に含まれる自動調理に関する制御に関する温度(例えば、300℃)が所定の温度閾値(例えば、180℃)を超える場合に、第2指示情報を無効にし、第3指示情報を制御マイコン82に送信しない(
図6のS24、S30参照)。
【0061】
この構成によれば、制御マイコン82に異常な値に基づく制御を実行させないようにすることができる。したがって、制御マイコン82に安全な制御を実行させることができる。なお、制御マイコン82が安全機能(例えば、自動消火機能等)を備えている場合は、操作基本マイコン84が温度閾値を超える温度情報を検知できない場合であっても、安全性が確保される。
【0062】
コンロバーナ10aの点火制御は、加熱調理器2が予め備えている点火機能に関する制御である。自動調理に関する制御は、加熱調理器2に事後的に追加される自動調理機能に関する制御である。
【0063】
この構成によれば、加熱調理器2に事後的に追加される自動調理に関する制御を制御マイコン82に実行させる場合に、異常な制御を実行させないようにすることができる。したがって、制御マイコン82に安全に制御を実行させることができる。
【0064】
制御マイコン82は、監視信号を操作基本マイコン84に送信する(
図9のS46参照)。操作基本マイコン84は、制御マイコン82から受信する監視信号が正常であるか否かを監視する処理を実行するとともに、制御マイコン82に監視信号を送信する(
図9のS40、S42、S46参照)。制御マイコン82は、操作基本マイコン84から受信する監視信号が正常であるか否かを監視する処理を実行する(
図9のS40、S42参照)。
【0065】
この構成によれば、制御マイコン82と操作基本マイコン84が相互に正常であるか否かを監視することができる。これにより、安全性を向上させることができる。
【0066】
(対応関係)
制御マイコン82が「第1マイコン」の一例である。操作基本マイコン84が「第2マイコン」の一例である。操作拡張マイコン86が「第3マイコン」の一例である。コンロバーナ10aの点火/消火に関する制御が「第1種の制御」の一例である。自動調理に関する制御が「第2種の制御」の一例である。加熱量調整に関する制御が「第2種の制御」の他の一例である。拡張機能監視処理(
図6参照)のS24の処理が「第1の処理」の一例である。相互監視処理(
図9参照)のS42で操作基本マイコン84が実行する処理が「第2の処理」の一例である。相互監視処理(
図9参照)のS42で制御マイコン82が実行する処理が「第3の処理」の一例である。相互監視処理(
図9参照)のS46で制御マイコン82が操作基本マイコン84に送信する監視信号が「第1監視信号」の一例である。相互監視処理(
図9参照)のS46で操作基本マイコン84が制御マイコン82に送信する監視信号が「第2監視信号」の一例である。
【0067】
(変形例)
上記の実施例では、加熱調理器2が制御対象機器の一例であったが、この構成に限定されない。変形例では、制御対象機器は、例えば、オーブンやIHコンロ、ファンヒータなどの暖房機器、冷房機器等であってもよい。
【0068】
以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0069】
1:加熱調理システム、2:加熱調理器、10a:コンロバーナ、12a:温度センサ、21:グリルバーナ、24:コンロ操作部、26:グリル操作部、42a:加熱量操作部、44:パネル操作部、46:コンロ表示部、48a:コンロ設定操作部、60:加熱量操作部、62:パネル操作部、64:グリル表示部、66:グリル設定操作部、80:制御装置、82:制御マイコン、84:操作基本マイコン、86:操作拡張マイコン、100:管理サーバ、200:中継器、300:携帯端末、500:インターネット