(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】縫合糸または靭帯を取り付けるための骨アンカー
(51)【国際特許分類】
A61B 17/68 20060101AFI20241108BHJP
【FI】
A61B17/68
(21)【出願番号】P 2021513436
(86)(22)【出願日】2019-08-23
(86)【国際出願番号】 IB2019057101
(87)【国際公開番号】W WO2020053686
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-04-13
【審判番号】
【審判請求日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】102018000008480
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】512073792
【氏名又は名称】メダクタ・インターナショナル・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100159905
【氏名又は名称】宮垣 丈晴
(72)【発明者】
【氏名】ルッキーニ,リッカルド
(72)【発明者】
【氏名】ベルベリッヒ,サッシャ
(72)【発明者】
【氏名】シッカルディ,フランチェスコ
(72)【発明者】
【氏名】フェラーリ,マッテオ
(72)【発明者】
【氏名】ポンツォーニ,マッテオ
【合議体】
【審判長】佐々木 正章
【審判官】井上 哲男
【審判官】土田 嘉一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2002/0161401(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0309668(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0103081(US,A1)
【文献】特開2013-128772(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/56
A61F 2/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向軸(A)に沿って延在する本体(2)であって、フォーク状の端部(4)を有する本体(2)を備える、縫合糸または靭帯のための骨アンカーであって、
前記端部(4)は、各々が拘束端(5a、6a)と自由端(5b、6b)との間に延在し且つ縫合糸(S)または靭帯を受け入れるための軸方向スリット(7)によって前記長手方向軸(A)に直交する方向に互いに間隔を置いて配置された第1のフォークアーム(5)および第2のフォークアーム(6)を備え、
前記第1のフォークアーム(5)および
前記第2のフォークアーム(6)は
各々、
前記長手方向軸(A)周りの円周方向のノッチ(8、9)を有し、前記円周方向のノッチ(8、9)は、前記拘束端(5a、6a)において、
前記第1のフォークアーム(5)および前記第2のフォークアーム(6)が前記拘束端(5a、6a)から前記自由端(5b、6b)にかけて前記長手方向軸(A)に直交する前記方向から見た場合に「L」または「J」構造を有するように、縮小された幅の部分を規定し、
前記「L」または「J」構造のステムは前記縮小された幅の部分に対応し、
前記「L」または「J」構造のベースは、前記第1のフォークアーム(5)または前記第2のフォークアーム(6)の前記自由端(5b、6b)に対応し、
前記長手方向軸(A)の周りを走る環状方向を規定することによって、前記第1のフォークアーム(5)および前記第2のフォークアーム(6)は、前記第1のフォークアーム(5)および前記第2のフォークアーム(6)の前記自由端(5b、6b)が各々、前記長手方向軸(A)の周りに円周方向に延びるように、前記環状方向と一致する向きを有し、前記第1のフォークアーム(5)および前記第2のフォークアーム(6)は、前記長手方向軸(A)に対して極対称に配置されている、骨アンカー。
【請求項2】
前記第1の
フォークアーム(5)および第2の
フォークアーム(6)が、前記軸方向スリット(7)の範囲を定めるためのそれぞれの半径方向内壁(5c、6c)を有し、前記それぞれの半径方向内壁(5c、6c)は、互いに向かい合っており、互いに離れるように延びるそれぞれの傾斜した端壁(12、13)を有し、前記傾斜した端壁(12、13)は、前記縫合糸(S)または靭帯を前記
軸方向スリット(7)に収容するためのガイドを規定する、請求項
1に記載の骨アンカー。
【請求項3】
前記半径方向内壁(5c、6c)が、一対の軸方向保持歯(14)を有し、前記一対の軸方向保持歯(14)は、前記
軸方向スリット(7)に収容された前記縫合糸(S)または靭帯の抜け落ちに対抗するために、互いに向かい合っており、前記傾斜した端壁(12、13)に配置されている、請求項
2に記載の骨アンカー。
【請求項4】
前記傾斜した端壁(12、13)が、少なくともそれぞれの隣接する縁部において、相補的な波状パターンを有する、請求項
2または
3に記載の骨アンカー。
【請求項5】
前記本体(2)が、前記本体(2)の長手方向に沿って次々に配置された複数の把持要素(3a)を備えた周辺プロファイルを有する固定部分(3)を備える、請求項1から
4のいずれか1項に記載の骨アンカー。
【請求項6】
前記固定部分(3)が鋸歯の周辺プロファイルを備えて延びる、請求項
5に記載の骨アンカー。
【請求項7】
縫合糸または靭帯を骨に固定するための装置であって、
ハンドルと、操作ロッドであって、それ自体の主方向に沿って延びる操作ロッドと、を備える操作部材と、
前記操作ロッドの自由端に取り外し可能に取り付けられた、請求項1から
6のいずれか1項に記載の骨アンカー(1)と、を備える装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、縫合糸または靭帯を取り付けるための骨アンカーに関する。
【0002】
したがって、本発明は、外科手術の分野、特に関節鏡による外科手術の分野において、縫合糸または靭帯を患者の骨支持体に(永久的または一時的に)取り付けるための装置として適用可能である。
【背景技術】
【0003】
従来技術では、「アンカー」と呼ばれる装置が知られており、これは、前もって除去または移動された軟組織を患者の骨に固定する必要があるときに外科医によって使用される。
【0004】
そのようなアンカーは、一般に、縫合糸を受け入れるためのスリットを備えた第1の端部と、操作装置に結合可能な第2の端部とを有する小さなプラグによって規定される。
【0005】
特に、現在市場に出ているアンカーでは、第1の端部は実際には、フォークによって規定され、フォークの内部に外科医が縫合糸を挿入でき、縫合糸は、取り付けに適した位置に至ると、骨に適切に形成された穴、またはミリング(milling)の内部に圧力下で挿入される。
【0006】
より正確には、縫合糸は、外科医によって容易にアクセス可能または目に見える領域で向きを変えられ(forked)、その後、前述の「適した位置」に到達するまで、アンカーが糸に沿ってスライドさせられる。
【0007】
この時点で、アンカーは縫合糸(または靭帯)と一緒に穴に挿入され、それに取り付けられた関連する軟組織が骨に拘束される。
【0008】
しかしながら、関節鏡による外科手術中の作業環境は、通常、除去/移動される多数の組織の存在と、手術部位に注入された流体(生理食塩水など)および身体の流体の存在との両方により、非常に「乱されて」おり、縫合糸の取り扱いを困難にする。
【0009】
特に、様々な種類の流体の存在は、縫合糸を変動させる傾向があり、それにより、アンカーが縫合糸に沿ってスライドする間、把持することが困難になり、とりわけ、保持することが困難になる。
【0010】
これは明らかに、手術時間の増加と、手術の最後に、簡単なはずの作業の段階で困難に直面する外科医の役割に対するかなりのストレスにつながる。
【発明の概要】
【0011】
したがって、本発明の目的は、前述の既知の技術の欠点を克服することができる、縫合糸または靭帯を取り付けるための骨アンカーを提供することである。
【0012】
特に、本発明の目的は、取り扱いが容易であり且つ縫合糸(または靭帯)の保持を容易にする、縫合糸または靭帯を取り付けるための骨アンカーを提供することである。
【0013】
前記目的は、以下の特許請求の範囲の請求項の1または複数の技術的特徴を有する、縫合糸または靭帯を固定するための骨アンカーによって達成される。
【0014】
特に、そのような目的は、長手方向軸に沿って延在する本体であって、フォーク状の端部を有する本体を含む、縫合糸または靭帯を取り付けるための骨アンカーによって達成される。
【0015】
端部は、各々が拘束端と自由端との間に延在し、縫合糸を受け入れるための軸方向スリットによって離間された第1および第2のフォークアームを備える。
【0016】
本発明の一態様によれば、第1および第2のフォークアームは、それらの拘束端に、前記縫合糸のための2つの軸方向保持ショルダーを規定する横方向のノッチを有する。
【0017】
有利なことに、このようにして、外科医は、単に、フォークアームの間で糸の方向を変え、アンカーをその長手方向軸周りに回転させることによって、スリット内に縫合糸を保持することができる。
【0018】
この回転は、バヨネットと同様の効果で、横方向のノッチの少なくとも1つの内側に糸を位置決めすることを伴い、その保持ショルダーは、糸の軸方向の動き(したがって抜け落ち(escape))に対抗する。
【0019】
好ましくは、第1および第2のアームは、「L」または「J」構造を有する。したがって、「L」のベースまたは「J」のフックの上の領域は、横方向のノッチに対応する。
【0020】
好ましくは、第1および第2のアームはそれぞれ、第1および第2の側縁部によって区切られた長手方向軸を横切る延長部を有する。
【0021】
これらのアームは、第1の側縁部と第2の側縁部が互いに向き合うように配置される。
【0022】
好ましくは、第1のアームの横方向ノッチは、第1の側縁部から第2の側縁部の方向に延在し、第2のアームの横方向ノッチは、第2の側縁部から第1の側縁部の方向に延在する。
【0023】
したがって、2つのフォークアームは、長手方向軸に対して実質的に極対称に配置されている。言い換えると、2つのフォークアームは反対の「L」または「J」形状を持つ、すなわち、逆向きである。
【0024】
有利なことに、このようにして、その長手方向軸周りのアンカーの単一の回転で、縫合糸は、両方の横方向のノッチに適合して、両方のアームを囲む。
【図面の簡単な説明】
【0025】
これらおよび他の特徴は、それらの利点とともに、添付図面に示すように、以下の例示的な、したがって非限定的な、好ましい、したがって非排他的な、縫合糸または靭帯を取り付けるための骨アンカーの実施形態の説明からより明確になるであろう。
【
図1-2】本発明による縫合糸または靭帯を取り付けるための骨アンカーの2つの斜視図を示す。
【
図3-4】
図1および2の骨アンカーの2つの90°オフセットした側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
添付図を参照して、参照番号1は、本発明による縫合糸「S」または靭帯を取り付けるための骨アンカーを示す。
【0027】
このようなアンカーは、前述のように、アンカー装置によって軟組織を患者の骨に固定するために使用され、アンカー装置は、操作部材を備え、操作部材は、ハンドルと、操作ロッドであって、それ自体の主方向に沿ってその自由端まで延びる操作ロッドとを含み、その自由端にアンカー1は取り外し可能に取り付けられる。
【0028】
アンカー1は、長手方向軸「A」に沿って延びる本体2を備える。
【0029】
本体2は、患者の骨に移植できるように、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)でできている。
【0030】
本体2は、その長手方向軸「A」に沿って、固定部分3と端部4との間で延びる。
【0031】
したがって、固定部分3および端部4は、前記長手方向軸「A」に沿って連続して配置される(および位置合わせされる)。
【0032】
固定部分3は、前記長手方向軸「A」に沿って連続して配置された複数のクランプ要素3aを備えた周辺プロファイルを有する。
【0033】
言い換えれば、固定部分3の(長手方向軸「A」に対して)半径方向の周囲に沿って、患者の骨に形成された穴またはミリングの側壁に干渉または摩擦によって固定するために、長手方向軸から見て外方に向く複数のクランプ要素3aが存在する。
【0034】
そのようなクランプ要素3aは、好ましくは、アンカー1の保持作用を複数の点に分配し、アンカー1を様々な深さの穴に適合させるように、長手方向軸「A」に沿って分配される。
【0035】
好ましい実施形態では、固定部分3は、周辺鋸歯状プロファイルを有する、長手方向軸「A」に沿って実質的に円筒形の延長部を有し、各歯はクランプ部材3aを規定する。
【0036】
さらに、固定部分3は、操作装置と結合することができる端部を有する。好ましい実施形態では、固定部分3の端部は、操作装置のピンと結合することができる軸方向開口部を有するが、あるいは、そのような装置との結合システムは、それら自体が既知の別のタイプのものであり得る。
【0037】
本体2の端部4は、固定部分3から長手方向軸「A」に沿って延在し、好ましくは固定部分3と一体に形成されている。
【0038】
端部4は、拘束端5a、6aと自由端5b、6bとの間にそれぞれ延びる第1のフォークアーム5および第2のフォークアーム6を備える。
【0039】
各フォークアーム5、6の拘束端5a、6aは、好ましくは、本体2の固定部分3(またはいずれの場合もそのような本体のさらなる部分)に拘束されていると理解されるべきである。
【0040】
そのような第1のアーム6および第2のアーム6は、フォーク構造を規定し、したがって、縫合糸「S」を受け入れるための軸方向スリット7によって離間されている。
【0041】
言い換えれば、第1のフォークアーム5および第2のフォークアーム6は互いに向き合い、長手方向軸「A」に直交する第1の方向に沿って間隔を置いて配置され、その結果、第1の方向および長手方向軸「A」に直交する第2の方向に沿って、スリット7を規定する貫通ルーメンが規定される。使用中、外科医が縫合糸「S」の「向きを変える」ときに、前記貫通ルーメンに縫合糸「S」が通される。
【0042】
本発明の一態様によれば、第1のフォークアーム5および第2のフォークアーム6は、それらの拘束端5a、6aにおいて、各アーム5、6において縫合糸「S」のための2つの軸方向保持ショルダー8a、9aを規定する横方向のノッチ8、9を有する。
【0043】
換言すれば、長手方向に延びる各アーム5、6は、拘束端5a、6aにおいて、縮小された幅の部分または制限部を決定する横方向(または円周方向)のノッチを有する。
【0044】
したがって、第1のアーム5および第2のアーム6は、拘束端5a、6aから自由端5b、6bまで、「L」または「J」構造を有する。
【0045】
より正確には、「L」または「J」のステムは制限部に対応し、一方、ベースは、第1のアーム5または第2のアーム6の自由端5a、6bに対応する。
【0046】
第1のアーム5および第2のアーム6はそれぞれ、第1の側縁部10と第2の側縁部11との間で長手方向軸を横切って(すなわち、前記第2の方向に沿って)延びることに留意されたい。
【0047】
フォークアーム5、6は、第1の側縁部10および第2の側縁部11が互いに向き合うように配置される。
【0048】
言い換えれば、第1のアーム5の第1の縁部10は、第2のアーム6の第1の縁部10と(前記第1の方向に沿って)位置合わせされ、第1のアーム5の第2の縁部11は、第2のアーム6の第2の縁部11と位置合わせされる。
【0049】
本発明の好ましい態様によれば、第1のアーム5の横方向のノッチ8は、第1の側縁部10から第2の側縁部11の方向に延在し、第2のアーム6の横方向のノッチ9は、第2の側縁部11から第1の側縁部10の方向に延在する。
【0050】
換言すれば、長手方向軸「A」周りの環状移動方向を規定することによって、第1のフォークアーム5および第2のフォークアーム6は、前記方向と一致した向きを有する。
【0051】
より具体的には、2つのフォークアーム5、6は、長手方向軸「A」に対して実質的に極対称に配置されている。
【0052】
有利なことに、このようにして、外科医によるその長手方向軸「A」周りのアンカーの単一の回転で、縫合糸「A」は、両方の横方向のノッチ8、9に挿入されて、両方のアーム5、6を囲む。
【0053】
さらに、この構造により、縫合糸「S」は、軸方向スリット7の内側で、軸方向の保持を容易にする波状(またはS字型)パターンをとるようになる。
【0054】
好ましい実施形態では、第1のアーム5および第2のアーム6は、前記軸方向スリット7の範囲を定めるように互いに向き合うそれぞれの半径方向内面5c、6cを有する。
【0055】
半径方向内面5c、6cは両方とも、互いに離れるように延びるそれぞれの傾斜した端壁12、13を備える。
【0056】
したがって、そのような傾斜した端壁12、13は、縫合糸「S」がスリット7に留まるためのフレアまたはガイドを規定する。
【0057】
好ましい実施形態では、第1のアーム5および第2のアーム6の半径方向内壁5c、6cは、スリット7に収容された縫合糸「S」の抜け落ちに対抗するために、互いに向き合い且つ前記傾斜した端壁12、13に配置された一対の軸方向保持歯14を有する。
【0058】
言い換えれば、軸方向保持歯14は、傾斜した壁12、13のそれぞれの近接縁部14aを規定し、そこにおいて、軸方向スリット7は、(第1の方向に沿って測定される)最小幅を有する。
【0059】
有利なことに、実際には、アーム5、6の拘束端5a、6aと軸方向保持歯14との間に配置された軸方向スリット部分7は、前記歯の間の距離よりも大きい幅(第1の方向に沿って)を有し、歯の各々は、縫合糸「A」のための当接ショルダーを規定する。
【0060】
好ましくは、さらに、傾斜した端壁12、13は、少なくとも前記近接縁部14aにおいて、相補的な波状パターンを有する。
【0061】
有利なことに、このように、最小幅部分においてさえ、スリット7は線形ルーメンを有さず、縫合糸「S」の偶発的な軸方向の抜け落ちをさらにより困難にし、アンカー1から離れるには、正確にその波状形状をとらなければならない。
【0062】
好ましくは、さらに、図示されていない実施形態を参照すると、本体2は、第1のアーム5および第2のアーム6の拘束端5a、6aをそれらから離れるよう分岐する一対の長手方向溝を有する。
【0063】
したがって、そのような長手方向溝は、本体2の固定部分3に形成され、前記スリット7から突出する縫合糸部分「S」のハウジング容積を規定する。
【0064】
有利なことに、このようにして、縫合糸「S」は、破損や摩耗が発生する可能性のある位置である、アンカーと骨との間の点にそれ自体を配置することなく、部分的にスリット7に、および部分的に溝に、アンカーの半径方向寸法に完全に収容される。
【0065】
本発明はその意図された目的を達成し、したがって重要な利点が得られる。
【0066】
実際、フォークアームに横方向のノッチがあると、糸を軸方向に保持することが可能であり、ノッチがない場合には、それは不可能ではないにしても困難である。
【0067】
さらに、逆向き(または極対称)のアームの配置により、縫合糸の軸方向の保持が最大化される。
【0068】
さらに、保持歯を備えたフレア端部の軸方向スリットへの導入は、縫合糸の抜け落ちの防止を再び可能にし、特徴はそのような保持歯で相補的な方法での波状縁部の配置によってさらに最大化される。