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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】基板を処理する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   B05C 1/02 20060101AFI20241108BHJP
   B05C 11/10 20060101ALI20241108BHJP
   H01L 21/306 20060101ALI20241108BHJP
【FI】
B05C1/02 102
B05C11/10
H01L21/306 J
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021517268
(86)(22)【出願日】2019-09-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-11
(86)【国際出願番号】 US2019051494
(87)【国際公開番号】W WO2020068487
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2022-09-14
(31)【優先権主張番号】62/737,150
(32)【優先日】2018-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】397068274
【氏名又は名称】コーニング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100123652
【弁理士】
【氏名又は名称】坂野 博行
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(72)【発明者】
【氏名】アグネロ,ガブリエル ピアース
(72)【発明者】
【氏名】福山 洋賢
(72)【発明者】
【氏名】中村 智之
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジア
【審査官】市村 脩平
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-196781(JP,A)
【文献】特表2009-519590(JP,A)
【文献】実開昭62-001782(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05C1/00-21/00
H01L21/306
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理装置において、
リザーバを備えた容器;及び
前記容器に対して回転可能に取り付けられたローラであって、該ローラは多孔質材料を含み、該ローラの外周の一部が前記リザーバ内に位置づけられており、前記外周が前記ローラの第1の端部と第2の端部との間に延在する第1の溝の深さの少なくとも2倍より大きい幅を含む第1の溝を含み、該幅は525μmから1175μmであり、該幅と該溝の深さの関係は、マイクロメートル単位でx値を該幅、y値を該溝の深さとする(x,y)座標系において、(525,37)、(655,38)、(785,39)、(912;41)、(1047,43)、(1175,46)の各点を通過する単調増加曲線の上の領域には無いものである、ローラ
を備えている、基板処理装置。
【請求項2】
前記第1の溝が、底壁と、一対の側壁とを含む、請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記一対の側壁の1つ以上の側壁が、約60度~約170度の前記底壁に対する角度を画成する、請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記第1の溝が、それに沿って前記ローラが延在し、かつその周りを前記ローラが回転するローラ軸に対して実質的に平行な第1の溝軸に沿って延在する、請求項1から3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記第1の溝が、前記ローラの周りにらせん状に巻かれている、請求項1から3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記溝の前記深さが、前記溝の前記幅又は前記溝の長さのうちの1つ以上に沿って一定でない、請求項1から5のいずれか一項に記載の基板処理装置。
【請求項7】
基板処理装置において、
リザーバを備えた容器;及び
それに沿ってローラが延在しているローラ軸を中心に前記容器に対して回転可能に取り付けられたローラであって、該ローラは多孔質材料を含み、該ローラの外周の一部が前記リザーバ内に位置づけられており、前記外周が前記ローラの第1の端部と第2の端部との間に延在する第1の溝であって、該第1の溝の深さの少なくとも2倍より大きい幅を含む第1の溝を含み、該幅は525μmから1175μmであり、該幅と該溝の深さの関係は、マイクロメートル単位でx値を該幅、y値を該溝の深さとする(x,y)座標において、(525,37)、(655,38)、(785,39)、(912;41)、(1047,43)、(1175,46)の各点を通過する単調増加曲線の上の領域には無いものである、ローラ
を備えている、基板処理装置。
【請求項8】
前記第1の溝が、底壁と、一対の側壁とを含み、前記一対の側壁の1つ以上の側壁が、前記底壁に対して約60度~約170度の範囲の角度を画成する、請求項7に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記第1の溝が、前記ローラ軸に対して実質的に平行な第1の溝軸に沿って延在する、請求項7又は8に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第1の溝が、前記ローラの周りにらせん状に巻かれている、請求項7又は8に記載の基板処理装置。


【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、その内容が依拠され、その全体がここに参照することによって以下に完全に記載されているかのように本願に援用される、2018年9月27日出願の米国仮特許出願第62/737,150号の優先権の利益を主張する。
【技術分野】
【0002】
本開示は、概して、基材を処理する方法に関し、より詳細には、ローラを含む基板処理装置で基板を処理する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
基板の第1の主面をエッチングするように設計された処理液を用いて基板の第1の主面を処理することが知られている。この処理液は、基板の反対側の第2の主面に飛散する可能性がある。加えて、基板の第1の主面に施されるエッチング液の量が異なることに起因して、処理に不一致が生じる可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
詳細な説明に記載される幾つかの実施形態の基本的な理解をもたらすために、本開示の簡略化された概要を以下に提示する。
【0005】
幾つかの実施形態によれば、基板処理装置は、リザーバを備えた容器を含みうる。この基板処理装置は、容器に対して回転可能に取り付けられたローラを備えることができる。ローラの外周の一部は、リザーバ内に位置づけらうる。外周は、第1の溝の深さの少なくとも2倍より大きい幅を含む第1の溝を含みうる。
【0006】
幾つかの実施形態では、第1の溝は、底壁と、一対の側壁とを含みうる。
【0007】
幾つかの実施形態では、一対の側壁の1つ以上の側壁は、約60度~約170度でありうる底壁に対する角度を画成することができる。
【0008】
幾つかの実施形態では、角度は約60度~約95度である。
【0009】
幾つかの実施形態では、第1の溝は、それに沿ってローラが延在し、かつその周りを前記ローラが回転するローラ軸に対して実質的に平行でありうる第1の溝軸に沿って延在しうる。
【0010】
幾つかの実施形態では、第1の溝は、ローラの周りにらせん状に巻かれうる。
【0011】
幾つかの実施形態では、溝の深さは、溝の幅又は溝の長さのうちの1つ以上に沿って一定でなくてよい。
【0012】
幾つかの実施形態では、基板処理装置は、リザーバを備えた容器と、それに沿ってローラが延在しているローラ軸を中心に容器に対して回転可能に取り付けられたローラとを含みうる。ローラの外周の一部は、リザーバ内に位置づけられうる。外周は、ローラの第1の端部と第2の端部との間に延在する第1の溝を含みうる。
【0013】
幾つかの実施形態では、ローラは、多孔質材料を含みうる。
【0014】
幾つかの実施形態では、リザーバは処理液を含みうる。
【0015】
幾つかの実施形態では、リザーバ内に位置づけられたローラの外周の一部が、処理液と接触しうる。
【0016】
幾つかの実施形態では、第1の溝は、底壁と、一対の側壁とを含みうる。
【0017】
幾つかの実施形態では、一対の側壁の1つ以上の側壁は、約60度~約170度でありうる底壁に対する角度を画成することができる。
【0018】
幾つかの実施形態では、角度は約60度~約95度である。
【0019】
幾つかの実施形態では、第1の溝は、ローラ軸に対して実質的に平行でありうる第1の溝軸に沿って延在しうる。
【0020】
幾つかの実施形態では、第1の溝は、ローラの周りにらせん状に巻かれうる。
【0021】
幾つかの実施形態では、基板を処理する方法は、容器のリザーバ内に含まれる処理液をローラの外周の一部と接触させる工程であって、該外周が第1の溝を含む、工程を含むことができる。方法は、ローラ軸を中心にローラを回転させて、処理液を外周の周り及び第1の溝内に分配する工程をさらに含みうる。方法はさらに、ローラが回転する際に、処理液を外周から基板の第1の主面に移動させる工程を含みうる。
【0022】
幾つかの実施形態では、容器のリザーバ内に含まれる処理液をローラの外周の一部と接触させる工程により、処理液を第1の溝に入れることができる。
【0023】
幾つかの実施形態では、容器のリザーバ内に含まれる処理液をローラの外周の一部と接触させる工程は、リザーバ内に含まれる処理液にローラの外周の一部を浸漬させることを含みうる。
【0024】
幾つかの実施形態では、方法は、ローラがローラ軸を中心に回転する際に、移動経路の移動方向に沿って基板を移動させる工程を含みうる。
【0025】
幾つかの実施形態では、処理液は、エッチング液、インク、液体ポリマー、又は水のうちの1つ以上を含みうる。
【0026】
これら及び他の特徴、実施態様、及び利点は、以下の詳細な説明を添付の図面を参照して読む場合に、よりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本開示の実施形態による基板処理装置の概略図
図2】ローラが処理液と接触している、図1の視野2での基板処理装置の幾つかの実施形態の拡大図
図3】それに沿ってローラが延在しているローラ軸に対して複数の溝が実質的に平行に延在している、ローラの幾つかの実施形態の斜視図
図4】ローラの周りに複数の溝がらせん状に巻かれている、ローラの幾つかの実施形態の斜視図
図5】ローラの周りに幾つかの溝がらせん状に巻かれている、図4の視野5での基板処理装置の幾つかの実施形態の拡大図
図6】第1の溝が面取りされていない形状を含んでいる、図3の視野6でのローラの第1の溝の幾つかの実施形態の拡大図
図7】第1の溝の追加の実施形態の拡大図
図8】第1の溝のさらなる追加の実施形態の拡大図
図9】第1の溝のさらなる追加の実施形態の拡大図
図10】第1の溝のさらなる追加の実施形態の拡大図
図11】第1の溝の幅及び第1の溝の深さの幾つかの実施形態のプロット
図12】第1の溝の深さと、第1の溝の幅を変化させた場合の処理液の状態との幾つかの実施形態のプロット
図13】第1の溝の深さと、面取りされている溝及び面取りされていない溝についての処理液の状態との幾つかの実施形態のプロット
【発明を実施するための形態】
【0028】
これより、実施形態が示されている添付の図面を参照して、実施形態をより十分に説明する。可能な場合はいつでも、同一又は類似した部分についての言及には、図面全体を通して同じ参照番号が用いられる。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0029】
本明細書に開示される特定の実施形態は、例示的であり、したがって非限定的であることが意図されているものと理解されたい。これより、基板を処理する方法及び装置を、基板処理装置101を用いて基板を処理するための実施形態を通じて説明する。図1は、本開示の実施形態による基板処理装置101の概略図である。基板処理装置101は、基板105の第1の主面103aを処理液107で処理することができる。示されるように、基板105は、第1の主面103aとは反対側の第2の主面103bをさらに含みうる。基板105の厚さ「T」は、第1の主面103aと第2の主面103bとの間である。特定の用途に応じて、さまざまな厚さを提供することができる。例えば、厚さ「T」は、約50マイクロメートル(ミクロン、μm)~約1センチメートル(cm)、例えば約50μm~約1ミリメートル(mm)、例えば、約50μm~約300μmの厚さを含む基板を含みうる。
【0030】
幾つかの実施形態では、基板105の厚さ「T」は、基板105の長さ(図1参照)又は基板105の幅のうちの1つ以上に沿って実質的に一定であってよく、ここで、幅は長さに対して垂直である。示されてはいないが、さらなる実施形態では、基板105の厚さ「T」は、基板105の長さ及び/又は幅に沿って変動してもよい。例えば、厚くなったエッジ部分(エッジビード)は、幾つかの基板(例えば、ガラスリボン)の形成プロセスから生じうる、幅の外側の向かい合うエッジに存在しうる。このようなエッジビードは、ガラスリボンの高品質の中央部分の厚さよりも大きくなりうる厚さを含みうる。しかしながら、幾つかの実施形態では、このようなエッジビードは、基板105に伴って形成された場合には、基板105からすでに分離されていてもよい。
【0031】
幾つかの実施形態では、基板105は、ガラスリボン、又はガラスシートを含みうるガラスリボンを含みうる。例えば、基板105がガラスシートを含む場合、基板105は、前端108及び後端を含むことができ、基板105の長さは、前端108と後端との間に延びる。さらなる実施形態では、基板105は、リボンの供給源から供給されうるリボンを含みうる。幾つかの実施形態では、リボンの供給源は、基板処理装置101よって処理されるように巻き解くことができる、リボンのスプールを含みうる。例えば、リボンは、該リボンの下流部分が基板処理装置101で処理されうる間に、リボンのスプールから連続的に巻き解くことができる。さらには、後続の下流プロセス(図示せず)は、リボンをシートへと分離するか、あるいは最終的に、処理されたリボンを保管スプールに巻き取ることができる。さらなる実施形態では、リボンの供給源は、基板105を形成する成形装置を含みうる。幾つかの実施形態では、リボンは、成形装置から連続的に延伸され、基板処理装置101で処理されうる。その後、幾つかの実施形態では、処理されたリボンは、次に、1枚以上のシートへと分離されうる。あるいは、処理されたリボンは、その後、保管スプールに巻き取ることができる。
【0032】
幾つかの実施形態では、基板105は、シリコン(例えば、シリコンウエハ又はシリコンシート)、樹脂、又は他の材料を含みうる。さらなる実施形態では、基板105は、フッ化リチウム(LiF)、フッ化マグネシウム(MgF)、フッ化カルシウム(CaF)、フッ化バリウム(BaF)、サファイア(Al)、セレン化亜鉛(ZnSe)、ゲルマニウム(Ge)、又は他の材料を含みうる。なおさらなる実施形態では、基板105は、ガラス(例えば、アルミノケイ酸塩ガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラスなど)、ガラスセラミック、又はガラスを含む他の材料を含みうる。幾つかの実施形態では、基板105は、ガラスリボン、又はガラスシートを含むガラスリボンを含むことができ、約50μm~約300μmの厚さ「T」で可撓性でありうるが、さらなる実施形態では、他の範囲の厚さ及び/又は非可撓性構成が提供されてもよい。幾つかの実施形態では、基板105(例えば、ガラス又は他の光学材料を含む)は、液晶ディスプレイ(LCD)、電気泳動ディスプレイ(EPD)、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、又は他の用途など、さまざまなディスプレイ用途に使用することができる。
【0033】
基板処理装置101を使用して、意図された属性に応じて、基板105の第1の主面103aにさまざまな種類の処理液107を施すことができる。例えば、幾つかの実施形態では、処理液107は、塗料、洗剤、ラミネート、表面処理、シーラント剤、リンス剤(例えば、水)、化学強化材料、保護材料、又は他のコーティング材料を含みうる。さらなる実施形態では、処理液107は、エッチング液、インク、液体ポリマー、又は水のうちの1つ以上を含みうる。エッチング液は、基板105の第1の主面103aを形成する特定の材料をエッチングするように設計された材料エッチング液を含みうる。幾つかの実施形態では、エッチング液は、第1の主面103aにおいてガラスを含む基板105をエッチングするためのガラスエッチング液を含みうる。さらなる実施形態では、エッチング液は、第1の主面103aにおいてケイ素を含む基板105をエッチングするのに適したエッチング液を含みうる。さらなる実施形態では、エッチング液は、基板105の第1の主面103aのマスクされていない領域をエッチング除去するように設計されうる。幾つかの実施形態では、エッチング液は、シリコンウエハ上の導電層のマスクされていない部分をエッチング除去して半導体を形成するように設計されうる。さらなる実施形態では、エッチング液は、基板105の第1の主面103aの表面粗さ(例えば、ガラス基板の表面粗さ)をもたらすように設計されうる。例えば、基板105のマスクされていない部分又は第1の主面103a全体をエッチングして表面を粗くし、それによって、互いに接触する2つの基板表面間の望ましくない直接結合(共有結合など)制限することができる。さらなる実施形態では、エッチングを使用して、基板105又はエッチングされる基板105のマスクされていない部分の光学特性を修正することができる。さらには、エッチングを使用して、基板105の厚さ「T」を低減し、基板105の第1の主面103aを洗浄し、又は他の属性をもたらすことができる。
【0034】
基板処理装置101は、リザーバ111を含む容器109を備えることができ、該容器109のリザーバ111内には処理液107を含むことができる。図1に示されるように、幾つかの実施形態では、基板処理装置101は、基板105の移動方向113に沿って直列に配置された複数の容器109を含みうる。図示されていない実施形態では単一の容器109が提供されうるが、複数の容器109は、リザーバ111内の処理液107の高さを変化させる応答時間を増加させることができ、また、移動方向113に沿って移動する基板105の異なる部分の選択的な処理速度を可能にすることもできる。幾つかの実施形態では、処理液107は、供給源(例えば、ポンプ)から入口導管115を介して容器109に送給することができる。幾つかの実施形態では、過剰な処理液107は、出口導管117を介して容器109から除去することができる。
【0035】
図1~2を参照すると、幾つかの実施形態では、基板処理装置101は、容器109に対して回転可能に取り付けられたローラ119を備えている。ローラ119は、それに沿ってローラ119が延在するローラ軸121を中心に容器109に対して回転可能に取り付けることができる。基板処理装置101は、例えば、ローラ119のローラシャフト123を介してローラ119に接続されうる駆動機構を含みうる。ローラシャフト123は、ローラ軸121に沿って延在しうる。幾つかの実施形態では、駆動機構は、ローラシャフト123にトルクを印加して、ローラ軸121を中心に回転方向125でローラ119に回転運動を与えることができる。幾つかの実施形態では、駆動機構は、ローラシャフト123に直接接続されうるモータを含みうる。
【0036】
図2を参照すると、幾つかの実施形態では、ローラ119は、多孔質材料を含みうる。多孔質材料は、独立気泡の多孔質材料を含みうるが、連続気泡の多孔質材料は、ある量の液体を容易に吸収して、リザーバ111から基板105の第1の主面103aへの液体移動速度を高めることができる。ローラ119の外周201を画成する材料は多孔質材料に限られないが、さらなる実施形態では、ローラ119は、ポリウレタン、ポリプロピレン、又は他の材料から作られた剛性又は可撓性材料を含むことができる。さらには、幾つかの実施形態では、ローラ119の外周201は、布のローラナップを含んでもよく、及び/又は、繊維、剛毛、又はフィラメントなどの突起を含んでもよい。幾つかの実施形態では、ローラ119は、ローラ全体にわたって連続的な組成及び構成の一体構造シリンダを含みうる。さらなる実施形態では、ローラ119は、内側コア及び該内側コア上に配置された外層など、1つ以上の部品を含んでいてよく、ここで、外層はローラ119の外周201を含む。幾つかの実施形態では、中空の内側コアが提供されてもよいが、内側コアは中実の内側コアを含みうる。内側コアは、ローラを回転させるためのトルクの伝達を容易にすることができるが、一方、外周201は、リザーバ111からの処理液107の意図的な引き上げと、基板105の第1の主面103aへの処理液107の移動とを提供することができる材料で製造することができる。
【0037】
幾つかの実施形態では、ローラ119は、リザーバ111内に部分的に位置づけられうる。リザーバ111内に部分的に位置づけられることにより、ローラ119の下部は、容器109の上面によって画成される平面の下に存在してよく、一方、ローラ119の上部は、容器109の上面によって画成される平面の上に存在してよい。幾つかの実施形態では、ローラ119の外周201の部分203は、処理液107と接触してリザーバ111内に位置づけられることなどによって、リザーバ111内に位置づけられうる。幾つかの実施形態では、処理液107と接触しうる外周201の部分203は、ローラ119の直径の半分未満でありうる処理液107の表面下の深さを含みうる。しかしながら、このような位置は、限定することは意図されておらず、さらなる実施形態では、外周201のより大きい又はより小さい部分を処理液107と接触してリザーバ111内に位置づけることができる。外周201が処理液107に接触すると、処理液107が外周201上に蓄積されうる。例えば、処理液107は、外周201の周りに層206を形成しうる。ローラ119の上部が基板105の第1の主面103aに隣接して位置づけられると、ローラ119は、ローラ軸121を中心に回転方向125で回転することができ、これにより、処理液107を外周201から基板105の第1の主面103aへと移動させることができる。
【0038】
ローラ119の外周201は、複数の溝207を含みうる。例えば、外周201は、第1の溝207a、第2の溝207bなどを含みうる。幾つかの実施形態では、複数の溝207は、外周201内のチャネル、すじ、窪みなどを含みうる。隣接する溝207は、外周201の周りで互いに離間されうる。例えば、第1の溝207aは、該第1の溝207aに隣接する第2の溝207bから、ある距離だけ離間させることができる。幾つかの実施形態では、例えば、第1の溝207aと第2の溝207bとを分離する距離は、第2の溝207bと隣接する第3の溝とを分離する距離と同じであるなど、隣接する溝を分離する距離は一定でありうる。しかしながら、他の実施形態では、幾つかの隣接する溝は他の隣接する溝よりも互いに接近していてもよいことから、隣接する溝を分離する距離は一定でない場合がある。例えば、第1の溝207aと第2の溝207bとを分離する距離は、第2の溝207bと隣接する第3の溝とを分離する距離などよりも大きくても小さくてもよい。幾つかの実施形態では、ローラ119の外周201の部分203が処理液107と接触すると、処理液107内に少なくとも部分的に沈漬されうる第1の溝207a、第2の溝207bなどに処理液107が入る。ローラ119がローラ軸121を中心に回転方向125で回転すると、溝207は、処理液107をリザーバ111から基板105の方へと移動させることができる。
【0039】
図3を参照すると、基板処理装置101のローラ119の幾つかの実施形態が示されている。幾つかの実施形態では、外周201は、ローラ119の第1の端部301と第2の端部303との間に延在する第1の溝207aを含む。幾つかの実施形態では、第1の端部301と第2の端部303との間に延在することにより、第1の溝207aは、示されるように、それに沿ってローラ119が延在し、かつその周りをローラ119が回転するローラ軸121に実質的に平行でありうる第1の溝軸305に沿って延在する。このように、第1の溝207aは、ローラ軸121に平行に、第1の端部301と第2の端部303との間に長手方向に延在しうる。ローラ119の構造及び機能の前述の説明は第1の溝207aに関してなされたが、ローラ119の他の溝(例えば、複数の溝207)は、構造及び機能が第1の溝207aと実質的に同様であってもよいことが認識されよう。例えば、複数の溝207のうちの1つ以上が第1の端部301と第2の端部303との間に延在することができ、該複数の溝207は、それに沿ってローラ119が延在し、かつその周りをローラ119が回転するローラ軸121に実質的に平行でありうるそれぞれの溝軸に沿って、第1の端部301と第2の端部303との間に延在する。したがって、幾つかの実施形態では、複数の溝207は、ローラ軸121に実質的に平行に延在すると同時に、互いに実質的に平行に延在することができる。
【0040】
図4を参照すると、基板処理装置101のローラ401のさらなる実施形態が示されている。幾つかの実施形態では、ローラ401の外周403は、ローラ401の第1の端部407と第2の端部409との間に延在する第1の溝405を含みうる。幾つかの実施形態では、第1の端部407と第2の端部409との間に延在することによって、第1の溝405は、ローラ401の周りにらせん状に巻かれうる。例えば、第1の溝405は、それに沿ってローラ401が延在し、かつその周りをローラ401が回転するローラ軸411の周りにらせん状に巻かれうる。このように、第1の溝405は、第1の端部407と第2の端部409との間にローラ軸411に対して非平行に延在する。第1の溝405は、ローラ401の周りに部分的に又は完全にらせん状に巻かれうる。例えば、ローラ401の周りに完全にらせん状に巻かれることにより、第1の溝405は、ローラ401の周りに少なくとも360度延在しうる。ローラ401の周りに部分的にらせん状に巻かれることにより、例えば、ローラ401の周りに約1度~約359度の角度にわたってらせん状に巻かれることにより、第1の溝405は、ローラ401の周りに360度未満で延在することができる。ローラ401の構造及び機能の前述の説明は第1の溝405に関してなされたが、ローラ401の他の溝(例えば、複数の溝413)は、構造及び機能が第1の溝405と実質的に同様であってもよいことが認識されよう。例えば、複数の溝413の1つ以上は、第1の端部407と第2の端部409との間に延在してよく、複数の溝413がローラ401の周りにらせん状に巻かれている。したがって、幾つかの実施形態では、複数の溝413は、ローラ401の周りにらせん状に巻かれつつ、互いに実質的に平行に延在することができる。
【0041】
図3~4に示されるローラ119、401の複数の溝207、413は、互いに実質的に平行に延在することに限定されないものと認識されよう。例えば、図3に示されるローラ119の溝207は、それに沿ってローラ119が延在するローラ軸121に実質的に平行に延在することに限定されない。同様に、図4に示されるローラ401の溝413は、ローラ401の周りにらせん状に巻かれることに限定されない。幾つかの実施形態では、ローラ119、401は、それに沿ってローラ119が延在するローラ軸121に対して実質的に平行に延在する1つ以上の溝207、及びローラ401の周りにらせん状に巻かれうる1つ以上の溝413を含みうる。このように、ローラ119、401は、幾つかの溝が互いに平行に延在する一方で、幾つかの溝は非平行でありうる溝を含んでいてもよい。
【0042】
図5を参照すると、ローラ401の第1の溝405の幾つかの実施形態が示されている。本明細書に記載されるように、第1の溝405は、ローラ401の周りにらせん状に巻かれると同時に、ローラ401の第1の端部301と第2の端部303との間に延在する。ローラ軸121を中心に回転方向125に回転するローラ401の回転速度は、実質的に垂直に(例えば、ローラ401の回転方向125に沿って)配向されうるベクトル501によって表すことができる。ベクトル501の第1の成分503は、それに沿って第1の溝405が延在する軸に対して実質的に垂直に配向されてよく、一方、ベクトル501の第2の成分505は、それに沿って第1の溝405が延在する軸に対して実質的に平行に配向されうる。角度507が、ベクトル501と第2の成分505との間に画成されうる。幾つかの実施形態では、第1の溝405と該第1の溝405内に蓄積された処理液107との間の相対速度は、式(U)sinφで表すことができ、ここで、Uはローラ401の回転速度(例えば、ベクトル501)を表し、φは角度507を表す。第1の溝405を出る処理液107の実行速度は、式(U)cosφで表すことができる。最大実行フラックスは、式(U)(S)cosφで表すことができ、ここで、Sは第1の溝405の断面積(例えば、深さ×幅)を表す。幾つかの実施形態では、角度507が小さくなり、0度に近づくにつれて、第1の溝405に蓄積しうる処理液107の量が減少する。例えば、角度507が小さくなるにつれて、第1の溝405がローラ401の外周403の周りに巻かれる回数が増加する。角度507が0度であるとき、第1の溝405は、ローラ401の第1の端部407と第2の端部409との間に延在しない可能性があり、むしろ、ローラ401の外周403の周りに円周方向に延在しうる。これらの実施形態では、角度507が0度に近づくと、処理液107は、第1の溝405に蓄積及び/又は留まる可能性が低くなり、代わりに、第1の溝405から出て、リザーバ111に戻る可能性がある。
【0043】
幾つかの実施形態では、角度507が大きくなり、90度に近づくにつれて、第1の溝405に蓄積されうる処理液107の量が増加する。例えば、角度507が大きくなるにつれて、第1の溝405がローラ401の外周403の周りに巻かれる回数が低下する。角度507が90度であるとき、第1の溝405は、図3に示される態様と同様に(例えば、第1の溝405がローラ軸121、411に対して実質的に平行に延在しうる)、ローラ401の第1の端部407と第2の端部409との間に長手方向に延在しうる。これらの実施形態では、角度507が90度に近づくと、処理液107は、第1の溝405に蓄積及び/又は留まる可能性が高くなりうる。最大実行フラックスは、第1の溝405の断面積によって影響を受けうる。例えば、第1の溝405のより大きい断面積は、より大きい最大実行フラックスを生成する可能性があり、これは、ローラ401(例えば、複数の溝413内)から基板105へと移動しうる処理液107の量を増加させうる。対照的に、第1の溝405のより小さい断面積は、より小さい最大実行フラックスを生成する可能性があり、これは、ローラ401(例えば、複数の溝413内)から基板105へと移動しうる処理液107の量を低減させうる。
【0044】
図6を参照すると、第1の溝207a、405の溝軸に対して垂直に取られた溝の断面の幾つかの実施形態が示されている。示されるように、第1の溝207a、405は、ローラ119、401の外周201、403に形成されうる。幾つかの実施形態では、第1の溝207a、405は、底壁601と、一対の側壁603とを含みうる。一対の側壁603は、互いに離間されうる第1の側壁605及び第2の側壁607を含みうる。底壁601は、第1の側壁605と第2の側壁607との間に延在しうる。幾つかの実施形態では、底壁601は、例えば、溝方向に直交する方向に(例えば、第1の端部301、407と第2の端部303、409との間にローラ軸121、411に沿って延在する溝方向に)第1の側壁605と第2の側壁607との間に直線的に延在することによって、実質的に平面になりうる。しかしながら、他の実施形態では、底壁601は、平面であることに限定されず、代わりに、例えば、曲線、円弧、屈曲などを含むことにより、溝方向に直交する方向に、第1の側壁605と第2の側壁607との間で非平面になりうる。幾つかの実施形態では、底壁601は、それに沿ってローラ119、401の外周201、403の外面609が延在する円弧に対して実質的に平行な溝方向に直交する方向に、第1の側壁605と第2の側壁607との間に円弧を含みうる。幾つかの実施形態では、底壁601は、例えば、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間の第1の溝207a、405の長さに沿って平面であることによって、実質的に平面になりうる。加えて、又は代替として、幾つかの実施形態では、底壁601は、溝方向に対して平行な方向に湾曲している円弧を含むことなどによって、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間で非平面になりうる(例えば、底壁601は、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間の第1の溝207a、405の長さに沿って非平面である)。幾つかの実施形態では、第1の側壁605及び/又は第2の側壁607は、例えば、外面609と底壁601との間に直線的に延在することによって、実質的に平面になりうる。しかしながら、他の実施形態では、第1の側壁605及び/又は第2の側壁607は、平面であることに限定されず、代わりに、例えば、曲線、円弧、屈曲などを含むことにより、外面609と底壁601との間で非平面になりうる。
【0045】
幾つかの実施形態では、一対の側壁603は、底壁601に対する角度を画成することができる。例えば、一対の側壁603の1つ以上の側壁(例えば、第1の側壁605及び/又は第2の側壁607)は、約60度~約95度でありうる底壁に対する角度601を画成する。幾つかの実施形態では、第1の側壁605は、約60度~約95度、又は約85度~約95度でありうる底壁601に対する第1の角度611を画成することができる。幾つかの実施形態では、第2の側壁607は、約60度~約95度、又は約85度~約95度でありうる底壁601に対する第2の角度613を画成することができる。幾つかの実施形態では、第1の角度611は、第2の角度613と等しくてもよいが、さらなる実施形態では、異なる角度が提供されてもよい。幾つかの実施形態では、第1の角度611又は第2の角度613のうちの一方又は両方は、第1の溝207aが、溝軸に垂直な断面に沿って取られた正方形又は長方形の形状プロファイルを含むことができるように、直角を含みうる。
【0046】
幾つかの実施形態では、第1の溝207a、405は、第1の溝207aの深さ617の少なくとも2倍より大きくなりうる幅615を含みうる。第1の溝207a、405の幅615は、第1の側壁605及び第2の側壁607の底部において(例えば、底壁601に沿って)、第1の側壁605と第2の側壁607との間で(例えば、それに沿って第1の溝207a、405が延在する第1の溝軸305に対して垂直に、かつ底壁601に対して平行に)測定される。幾つかの実施形態では、幅615は、第1の側壁605と第2の側壁607との間の最小距離である。しかしながら、第1の溝207a、405が底壁を含まない他の実施形態では(例えば、第1の溝207a、405が、第1の側壁605又は第2の側壁607の1つ以上が互いに向かって傾斜及び集束し、第1の側壁605及び第2の側壁607の下端で接続されているV字形を含む場合)、幅615は、第1の側壁605と第2の側壁607との間の最大距離である。第1の溝207a、405が底壁のないV字形を含むこれらの実施形態では、幅615(例えば、第1の側壁605と第2の側壁607との間の最大距離)は、第1の側壁605の上端と第2の側壁607の上端との間で測定される。第1の溝207a、405の深さ617は、底壁601(例えば、底壁601に対して垂直)と、測定位置における外面609に接する平面との間で測定される。幾つかの実施形態では、底壁601が測定位置において外面609に接する平面に対して平行でない場合、深さ617は、測定位置での外面609に接する平面及び底壁601からの最小距離を含みうる。しかしながら、第1の溝207a、405が底壁を含まない他の実施形態では(例えば、第1の溝207a、405が、第1の側壁605又は第2の側壁607の1つ以上が互いに向かって傾斜及び集束し、第1の側壁605及び第2の側壁607の下端で接続されているV字形を含む場合)、深さ617は、(例えば、第1の側壁605及び第2の側壁607の下端における)第1の側壁605及び第2の側壁607の集束と、測定位置での外面609に接する平面との間の距離である。
【0047】
幅615が第1の溝207aの深さ617の少なくとも2倍よりも大きいことから、処理液107を第1の溝207a内に受け入れることができ、ローラ119、401の周りの処理液107の連続層を維持することができる。前述の説明は第1の溝207a、405に関してなされたが、幾つかの実施形態では、ローラ119、401の他の溝(例えば、複数の溝207、413)は、構造及び機能が第1の溝207と実質的に類似していてもよいことが認識されよう。例えば、複数の溝207、413の1つ以上は、第1の側壁605と第2の側壁607とを含む一対の側壁603を含むことができ、ここで、第1の側壁605は、底壁601に対する第1の角度611を画成し、第2の側壁607は、底壁601に対する第2の角度613を画成する。
【0048】
図7を参照すると、第1の溝701が面取りされていてよい、溝軸に対して垂直に取られた第1の溝701の断面に見られるであろう、ローラ119、401の第1の溝701のさらなる実施形態が例示されている。幾つかの実施形態では、第1の溝701は、底壁703と一対の側壁705とを含みうる。一対の側壁705は、互いに離間されうる第1の側壁707及び第2の側壁709を含みうる。底壁703は、第1の側壁707と第2の側壁709との間に延在しうる。幾つかの実施形態では、底壁703は、例えば、溝方向に直交する方向に(例えば、第1の端部301、407と第2の端部303、409との間にローラ軸121、411に沿って延在する溝方向に)、第1の側壁707と第2の側壁709との間に直線的に延在することによって、実質的に平面になりうる。しかしながら、他の実施形態では、底壁703は、平面であることに限定されず、代わりに、例えば、曲線、円弧、屈曲などを含むことにより、溝方向に直交する方向に、第1の側壁707と第2の側壁709との間で非平面になりうる。幾つかの実施形態では、底壁703は、それに沿ってローラ119、401の外周201、403の外面609が延在する、円弧に対して実質的に平行な溝方向に直交する方向に、第1の側壁707と第2の側壁709との間に円弧を含みうる。幾つかの実施形態では、底壁703は、例えば、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間の第1の溝701の長さに沿って平面であることによって、実質的に平面になりうる。加えて、又は代替として、幾つかの実施形態では、底壁703は、溝方向に対して平行な方向に湾曲している円弧を含むことなどによって(例えば、底壁703は、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間の第1の溝701の長さに沿って非平面である)、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間で非平面になりうる。幾つかの実施形態では、第1の側壁707及び/又は第2の側壁709は、例えば、外面609と底壁703との間に直線的に延在することによって、実質的に平面になりうる。しかしながら、他の実施形態では、第1の側壁707及び/又は第2の側壁709は、平面であることに限定されず、代わりに、例えば、曲線、円弧、屈曲などを含むことにより、外面609と底壁703との間で非平面になりうる。
【0049】
幾つかの実施形態では、一対の側壁705は、底壁703に対する角度を画成することができる。例えば、一対の側壁705の1つ以上の側壁(例えば、第1の側壁707及び/又は第2の側壁709)は、約60度~約170度でありうる底壁に対する角度703を画成する。幾つかの実施形態では、第1の側壁707は、約60度~約170度、又は約95度~約170度でありうる底壁703に対する第1の角度713を画成することができる。幾つかの実施形態では、第2の側壁709は、約60度~約170度、又は約95度~約170度でありうる底壁703に対する第2の角度715を画成することができる。幾つかの実施形態では、第1の角度713又は第2の角度715のうちの1つ以上は、第1の溝701が非正方形又は非長方形の形状を含みうるように、鈍角を含みうる。
【0050】
幾つかの実施形態では、第1の溝701は、該第1の溝701の深さ719の少なくとも2倍より大きくなりうる幅717を含みうる。第1の溝701の幅717は、第1の側壁707と第2の側壁709の底部で、(例えば、それに沿って第1の溝701が延在する軸に対して垂直に)第1の側壁707と第2の側壁709との間で(例えば、底壁703が第1の側壁707と第2の側壁709との間で線形である場合、底壁703に沿って)測定される。幾つかの実施形態では、第1の溝701の幅717は、底壁703と測定位置における外面609に接する平面との間で一定でなくてもよい。例えば、第1の溝701の幅717は、底壁703に沿って(例えば、第1の側壁707及び第2の側壁709の底部で)最小であり、かつ測定位置での外面609に接する平面に沿って(例えば、第1の側壁707及び第2の側壁709の上部で)最大でありうる。これらの実施形態では、第1の溝701の幅717は、底壁703から外面609に向かって増加しうる。第1の溝701の深さ719は、底壁703と、測定位置における外面609に接する平面との間で測定される(例えば、底壁703に対して垂直に)。幅717が第1の溝701の深さ719の少なくとも2倍よりも大きいことから、処理液107を第1の溝701内に受け入れることができ、ローラ119、401の周りの処理液107の連続層を維持することができる。前述の説明は第1の溝701に関してなされたが、ローラ119、401の他の溝の1つ以上(例えば、複数の溝207、413)は、構造及び機能が第1の溝701と実質的に類似していてもよいことが認識されよう。例えば、複数の溝207、413の1つ以上は、第1の側壁707と第2の側壁709とを含む一対の側壁705を含むことができ、ここで、第1の側壁707は、底壁703に対する第1の角度713を画成し、第2の側壁709は、底壁703に対する第2の角度715を画成する。
【0051】
図8を参照すると、ローラ119、401の第1の溝801のさらなる実施形態が示されている。幾つかの実施形態では、第1の溝801は、底壁803と一対の側壁805とを含みうる。一対の側壁805は、互いに離間されうる第1の側壁807及び第2の側壁809を含みうる。底壁803は、第1の側壁807と第2の側壁809との間に延在しうる。幾つかの実施形態では、底壁803は、例えば、溝方向に直交する方向に(例えば、第1の端部301、407と第2の端部303、409との間にローラ軸121、411に沿って延在する溝方向に)、第1の側壁807と第2の側壁809との間に直線的に延在することによって、実質的に平面になりうる。しかしながら、他の実施形態では、底壁803は、平面であることに限定されず、代わりに、例えば、曲線、円弧、屈曲などを含むことにより、溝方向に直交する方向に、第1の側壁807と第2の側壁809との間で非平面になりうる。幾つかの実施形態では、底壁803は、それに沿ってローラ119、401の外周201、403の外面609が延在する円弧に対して実質的に平行な溝方向に直交する方向に、第1の側壁807と第2の側壁809との間に円弧を含みうる。幾つかの実施形態では、底壁803は、例えば、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間の第1の溝801の長さに沿って平面であることによって、実質的に平面になりうる。加えて、又は代替として、幾つかの実施形態では、底壁803は、溝方向に対して平行な方向に湾曲している円弧を含むことなどによって(例えば、底壁803は、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間の第1の溝801の長さに沿って非平面である)、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間で非平面になりうる。幾つかの実施形態では、第1の側壁807及び/又は第2の側壁809は、例えば、外面609と底壁803との間に直線的に延在することによって、実質的に平面になりうる。しかしながら、他の実施形態では、第1の側壁807及び/又は第2の側壁809は、平面であることに限定されず、代わりに、例えば、曲線、円弧、屈曲などを含むことにより、外面609と底壁803との間で非平面になりうる。
【0052】
幾つかの実施形態では、一対の側壁805は、底壁803に対する角度を画成することができる。例えば、一対の側壁805の1つ以上の側壁(例えば、第1の側壁807及び/又は第2の側壁809)は、約60度~約170度でありうる底壁に対する角度803を画成する。幾つかの実施形態では、第1の側壁807は、約60度~約170度でありうる底壁803に対する第1の角度813を画成する。例えば、第1の角度813は、約60度~約95度、又は約85度~約95度でありうる。幾つかの実施形態では、第1の側壁807は直角を含みうる。幾つかの実施形態では、第2の側壁809は、約60度~約170度、又は約95度~約170度でありうる底壁803に対する第2の角度815を画成することができる。幾つかの実施形態では、第2の角度815は鈍角を含みうる。このように、幾つかの実施形態では、第1の角度813と第2の角度815とは異なっていてもよい。
【0053】
幾つかの実施形態では、第1の溝801は、該第1の溝801の深さ819の少なくとも2倍より大きくなりうる幅817を含みうる。第1の溝801の幅817は、第1の側壁807及び第2の側壁809の底部において(例えば、底壁803に沿って)、第1の側壁807と第2の側壁809との間で(例えば、それに沿って第1の溝801が延在する軸に対して垂直に、かつ底壁803に対して平行に)測定される。幾つかの実施形態では、第1の溝801の幅817は、底壁803と測定位置における外面609に接する平面との間で一定でなくてもよい。例えば、第1の溝801の幅817は、底壁803に沿って(例えば、第1の側壁807及び第2の側壁809の底部で)最小であり、かつ測定位置での外面609に接する平面に沿って(例えば、第1の側壁807及び第2の側壁809の上部で)最大でありうる。これらの実施形態では、第1の溝801の幅817は、底壁803から外面609に向かって増加しうる。第1の溝801の深さ819は、底壁803(例えば、底壁803に対して垂直)と、測定位置における外面609に接する平面との間で測定される。幅817が第1の溝801の深さ819の少なくとも2倍よりも大きいことから、処理液107を第1の溝801内に受け入れることができ、ローラ119、401の周りの処理液107の連続層を維持することができる。前述の説明は第1の溝801に関してなされたが、ローラ119、401の他の溝の1つ以上(例えば、複数の溝207、413)は、構造及び機能が第1の溝801と実質的に類似していてもよいことが認識されよう。例えば、複数の溝207、413の1つ以上は、第1の側壁807と第2の側壁809とを含む一対の側壁805を含むことができ、ここで、第1の側壁807は、底壁803に対する第1の角度813を画成し、第2の側壁809は、底壁803に対する第2の角度815を画成する。
【0054】
図9を参照すると、ローラ119、401の第1の溝901のさらなる実施形態が示されている。幾つかの実施形態では、第1の溝901は、底壁903と一対の側壁905とを含みうる。一対の側壁905は、互いに離間されうる第1の側壁907及び第2の側壁909を含みうる。底壁903は、第1の側壁907と第2の側壁909との間に延在しうる。幾つかの実施形態では、底壁903は、例えば、溝方向に直交する方向に(例えば、第1の端部301、407と第2の端部303、409との間にローラ軸121、411に沿って延在する溝方向に)、第1の側壁907と第2の側壁909との間に直線的に延在することによって、実質的に平面になりうる。しかしながら、他の実施形態では、底壁903は、平面であることに限定されず、代わりに、例えば、曲線、円弧、屈曲などを含むことにより、溝方向に直交する方向に、第1の側壁907と第2の側壁909との間で非平面になりうる。幾つかの実施形態では、底壁903は、それに沿ってローラ119、401の外周201、403の外面609が延在する、円弧に対して実質的に平行な溝方向に直交する方向に、第1の側壁907と第2の側壁909との間に円弧を含みうる。幾つかの実施形態では、底壁903は、例えば、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間の第1の溝901の長さに沿って平面であることによって、実質的に平面になりうる。加えて、又は代替として、幾つかの実施形態では、底壁903は、溝方向に対して平行な方向に湾曲している円弧を含むことなどによって(例えば、底壁903は、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間の第1の溝901の長さに沿って非平面である)、ローラ119、401の第1の端部301、407と第2の端部303、409との間で非平面になりうる。幾つかの実施形態では、第1の側壁907及び/又は第2の側壁909は、例えば、外面609と底壁903との間に直線的に延在することによって、実質的に平面になりうる。しかしながら、他の実施形態では、第1の側壁907及び/又は第2の側壁909は、平面であることに限定されず、代わりに、例えば、曲線、円弧、屈曲などを含むことにより、外面609と底壁903との間で非平面になりうる。
【0055】
幾つかの実施形態では、一対の側壁905は、底壁903に対する角度を画成することができる。例えば、一対の側壁905の1つ以上の側壁(例えば、第1の側壁907及び/又は第2の側壁909)は、約60度~約170度でありうる底壁に対する角度903を画成する。幾つかの実施形態では、第1の側壁907が鋭角を含むことができるように、第1の側壁907は、約60度~約85度でありうる底壁903に対する第1の角度913を画成することができる。幾つかの実施形態では、第2の側壁909は、約95度~約170度でありうる底壁903に対する第2の角度915を画成することができる。幾つかの実施形態では、第2の角度915は、第1の角度913と第2の角度915とが異なりうるように、鈍角を含みうる。
【0056】
幾つかの実施形態では、第1の溝901は、該第1の溝901の深さ919の少なくとも2倍より大きくなりうる幅917を含みうる。第1の溝901の幅917は、より短い側壁(例えば、第2の側壁909)の底部において、第1の側壁907と第2の側壁909との間で(例えば、それに沿って第1の溝901が延在する軸に対して垂直に、かつ第1の側壁907及び第2の側壁909に対して垂直に)測定される。第1の溝901の深さ919は、底壁903と、測定位置における外面609に接する平面との間で測定される。例えば、深さ919は、例えば、底壁903と、測定位置における(例えば、第1の側壁907における)外面609に接する平面との間の第1の側壁907に沿った第1の溝901の最大深さで測定される。幾つかの実施形態では、溝(例えば、第1の溝901)の深さ919は、溝(例えば、第1の溝901)の幅917に沿って一定でなくてもよく、したがって、第1の溝901の深さ919は、第1の側壁907と第2の側壁909との間で一定でなくてもよい。例えば、深さ919は、第2の側壁909に沿って(例えば、底壁903の右側で)最小であり、第1の側壁907に沿って(例えば、底壁903の左側の寸法で)最大であってもよい。これらの実施形態では、第1の溝901の深さ919は、底壁903に沿って、第1の側壁907から第2の側壁909に向かって減少しうる。幅917が第1の溝901の深さ919の少なくとも2倍よりも大きいことから、処理液107を第1の溝901内に受け入れることができ、ローラ119、401の周りの処理液107の連続層を維持することができる。前述の説明は第1の溝901に関してなされたが、ローラ119、401の他の溝の1つ以上(例えば、複数の溝207、413)は、構造及び機能が第1の溝901と実質的に類似していてもよいことが認識されよう。例えば、複数の溝207、413の1つ以上は、第1の側壁907と第2の側壁909とを含む一対の側壁905を含むことができ、ここで、第1の側壁907は、底壁903に対する第1の角度913を画成し、第2の側壁909は、底壁903に対する第2の角度915を画成する。

【0057】
図10を参照すると、図3の線10-10に沿ったローラ119の一部の断面図が示されている。幾つかの実施形態では、溝1001の深さは、溝1001の長さに沿って一定でなくてもよい。例えば、溝1001は、ローラ119の第1の端部301と第2の端部303との間に延在する底壁1003を含みうる。底壁1003には、ローラ119の長さに沿って角度を付けることができ、その結果、溝1001の深さは、ローラ119の第1の端部301と第2の端部303との間で一定でなくなりうる。幾つかの実施形態では、溝1001は、第1の位置における第1の深さ1005と、第2の位置における第2の深さ1007とを含みうる。第1の深さ1005は、底壁1003と、第1の位置における外面609との間で測定される。第2の深さ1007は、底壁1003と、第2の位置における外面609との間で測定される。幾つかの実施形態では、底壁1003に角度が付いていることから、第1の深さ1005は、第2の深さ1007より小さくなりうる。このように、溝1001の深さは、溝の幅(例えば、図9に示されるように)、又は溝の長さ(例えば、図10に示されるように)の1つ以上に沿って一定でなくてもよい。
【0058】
前述の説明は第1の溝1001に関してなされたが、ローラ119、401の他の溝の1つ以上(例えば、複数の溝207、413、第1の溝207a、405、701、801、901など)は、構造及び機能が第1の溝1001と実質的に類似していてもよいことが認識されよう。例えば、溝207、207a、405、413、701、801、901の1つ以上は、一定ではない深さ(例えば、第1の位置における第1の深さ1005及び第2の位置における第2の深さ1007)を含みうる、角度が付いている底壁1003を含みうる。このように、ローラ119、401の溝207、207a、405、413、701、801、901の1つ以上は、面取りされていない側壁(例えば、図6に示される)、面取りされている側壁(例えば、図7に示される)、部分的に面取りされている側壁(例えば、図8に示される)、溝の幅に沿って一定ではない深さ(例えば、図9に示される)、又は溝の長さに沿って一定ではない深さ(例えば、図10に示される)のうちの1つ以上を含みうる。
【0059】
図2を参照すると、基板105を処理する方法の幾つかの実施形態が示されている。幾つかの実施形態では、基板105を処理する方法は、容器109のリザーバ111に処理液107を加える工程を含みうる。リザーバ111に処理液107を加えることにより、リザーバ111は、部分的に満たされてもよく(例えば、図示されるように)、あるいは完全に満たされてもよい。幾つかの実施形態では、部分的に満たされる場合、処理液107の自由表面205は、容器109の上面によって画成される平面より下にある。幾つかの実施形態では、完全に満たされる場合には、処理液107の自由表面205は、容器109の上面によって画成される平面と同一平面にありうる。処理液107は、例えば幾つかの方法で、例えば入口導管115を介して、容器109のリザーバ111に加えることができる。幾つかの実施形態では、処理液107は、該処理液107の自由表面205のレベルを下げるように、出口導管117を介してリザーバ111から除去することができる。
【0060】
幾つかの実施形態では、基板105を処理する方法は、ローラ119がローラ軸121を中心に(例えば、回転方向125に沿って)回転するときに、移動経路213の移動方向113に沿って基板105を移動させる工程を含みうる。基板105は、移動方向113に沿って(例えば、図2の左から右へと)移動させることができ、前端108が第1の位置では実線で、第2の位置では破線で示されている。幾つかの実施形態では、移動方向113に沿った基板105の速度は、回転方向125に沿ったローラ119の回転速度より大きくても、等しくても、あるいは小さくてもよい。例えば、基板105が移動方向113に沿って移動するときに、ローラ119は、該ローラ119の回転方向125(例えば、図2では時計回り)が基板105の移動方向113(例えば、図2では左から右へ)と一致しうるように、同時に回転することができる。
【0061】
幾つかの実施形態では、基板105を処理する方法は、容器109のリザーバ111に含まれる処理液107をローラ119の外周201の部分203と接触させる工程を含んでよく、該外周201は第1の溝207aを含む。幾つかの実施形態では、容器109のリザーバ111に含まれる処理液107をローラ119の外周201の部分203と接触させる工程は、リザーバ111に含まれる処理液107にローラ119の外周201の部分203を浸漬させることを含みうる。外周201の部分203を処理液107に浸漬させることにより、ローラ119の外周201の一部又はすべてを自由表面205の下にある処理液107に浸漬させることができる。例えば、図1~2の実施形態では、処理液107に浸漬される外周201の部分203は、ローラ119の直径の半分未満を構成しうる。しかしながら、他の実施形態では、ローラ119の直径の半分より多くが、処理液107に浸漬され、自由表面205の下に位置づけられうる。幾つかの実施形態では、容器109のリザーバ111に含まれる処理液107をローラ119の外周201の部分203と接触させる工程により、処理液107を第1の溝207aに入れることができる。例えば、第1の溝207aに入ることによって、処理液107は、第1の溝207aを満たすことに限定されない。むしろ、幾つかの実施形態では、処理液107は、第1の溝207aに入り、該第1の溝207aのすべてよりも少ない量が処理液107で満たされるように、第1の溝207aを部分的に満たす。
【0062】
幾つかの実施形態では、基板105を処理する方法は、ローラ軸121を中心にローラ119を回転させて、処理液107を外周201の周り及び第1の溝207a内に連続的に分布させる工程を含みうる。外周201の周り及び第1の溝207a内に連続的に分布させることにより、処理液107はローラ119の周りに途切れのない層206を形成することができ、この層206は、処理液107内の間隙、ボイド、空間、又は他の不連続性を有しない。幾つかの実施形態では、処理液107の連続的に分布した層206は、0より大きい最小厚さ「T2」を含みうる。例えば、処理液107の連続的に分布した層206は、約22μm~約24μmの厚さT2を含みうる。他の実施形態では、処理液107の連続的に分布した層206は、約30μm~約34μmの厚さT2を含みうる。幾つかの実施形態では、ローラ119は、ローラシャフト123を介してローラ119に結合することができる駆動機構を用いて、ローラ軸121を中心に回転させることができる。駆動機構は、ローラシャフト123にトルクを印加することができ、これにより、ローラ軸121を中心に回転方向125でローラ119を回転させることができる。
【0063】
幾つかの実施形態では、基板105を処理する方法は、ローラ119が回転するときに、処理液107を外周201から基板105の第1の主面103aへと移動させる工程を含みうる。例えば、ローラ119が回転するときに、処理液107は、ローラ119の外周201の周りに層206として連続的に分布される。基板105の第1の主面103aは、ローラ119の外周201と第1の主面103aとを分離する距離が処理液107の層206の厚さT2より小さくなりうるように、ローラ119の外周201に近接していてもよい。基板105の第1の主面103aはローラ119の外周201に近接しているが、幾つかの実施形態では、第1の主面103aは外周201に接触していなくてもよい。むしろ、基板105の第1の主面103aは、外周201の周りに連続的に分布している処理液107の層206に接触し、通過することができる。このように、処理液107は、ローラ119の外周201から基板105の第1の主面103aへと移動させることができる。
【0064】
図11は、外周201の周り及び第1の溝207a内の処理液107の連続的な分布を維持する間の第1の溝207aの幅と第1の溝207aの深さとの関係を示している。x軸(例えば、横軸)は溝の幅(例えば、μm)を表しており、一方、y軸(例えば、縦軸)は溝の深さ(例えば、μm)を表している。ライン1101は、ローラ119の外周201の周りに連続的に分布されている処理液107と、非連続的に分布されている(例えば、不連続な)処理液107との間の境界を表す。これらの実施形態では、ライン1101は、面取りされていない形状を含む第1の溝207aを表している(例えば、図6に示されている)。幾つかの実施形態では、溝の深さが、所与の溝幅において臨界の溝の深さ(例えば、ライン1101上にある点)を超えると、処理液107は不連続になり、間隙、ボイド、空間、又は他の不連続性を含みうる。したがって、この不連続性は、ライン1101より上の溝の深さによって表すことができる。例えば、溝の幅が約650μmのとき、処理液107は、溝の深さが約38μmより大きい場合に、不連続になりうる。溝の深さが、所与の溝の幅において、臨界の溝の深さ(例えば、ライン1101上にある点)以下のとき、処理液107は連続的に分布されうる。したがって、この不連続性は、ライン1101より下の溝深さによって表すことができる。例えば、溝の幅が約650μmのとき、処理液107は、溝の深さが約38μm以下の場合に、連続的になりうる。
【0065】
図12は、第1の溝207aの所与の幅での第1の溝207aの深さと処理液107の状態との関係を示している。X軸(例えば、横軸)は溝の深さ(例えば、μm)を表し、一方、y軸(例えば、縦軸)は処理液107の状態を表す。処理液107の層206が外周201の周り及び第1の溝207a内に連続的に分布しているとき、状態は1である。処理液107の層206が外周201の周り及び第1の溝207a内に不連続に分布しているとき、状態は0である。これらの実施形態では、処理液107の連続的に分布した層206は、約24μmの厚さを含む。鈍角1のライン1201は、幅が約520μmである第1の溝207aを表している。鈍角2のライン1203は、幅が約1040μmである第1の溝207aを表している。鈍角3のライン1205は、幅が約1570μmである第1の溝207aを表している。これらの実施形態では、ライン1201、1203、1205は、面取りされていない形状を含む第1の溝207aを表している(例えば、図6に示されている)。
【0066】
幾つかの実施形態では、幅が約520μmである第1の溝207aの場合(例えば、第1のライン1201)、処理液107は、約37μm以下の溝深さでは連続的でありうる。処理液107は、約37μmから約38μmまでの溝深さでは、連続分布から不連続分布へと移行しうる。処理液107は、約38μm以上の溝深さでは不連続でありうる。幾つかの実施形態では、幅が約1040μmである第1の溝207aの場合(例えば、第2のライン1203)、処理液107は、約43μm以下の溝深さでは連続的でありうる。処理液107は、約43μmから約44μmまでの溝深さでは、連続分布から不連続分布へと移行しうる。処理液107は、約44μm以上の溝深さでは、不連続でありうる。幾つかの実施形態では、幅が約1570μmである第1の溝207aの場合(例えば、第3のライン1205)、処理液107は、約40μm以下の溝深さでは連続的でありうる。処理液107は、約40μmから約41μmまでの溝深さでは、連続分布から不連続分布へと移行しうる。処理液107は、約41μm以上の溝深さでは、不連続でありうる。したがって、図12に示されるように、520μmの幅と比較して、第1の溝207aのより大きい幅、例えば1040μmの幅などは、約37μm~38μmの深さと比較して、処理液107の連続分布を維持しつつ、約42μm~43μmの深さなどのより大きな深さを可能にすることができる。しかしながら、1570μmの幅と比較して、1040μmの幅など、ある特定の幅を超えると、連続分布から不連続分布に移行するときに第1の溝207aの深さが減少しうる。この減少は、一部には、溝の幅の増加によるローラ119の表面積の増加に起因する可能性がある。
【0067】
図13は、第1の溝207aの所与の形状及び処理液107の層206の厚さでの第1の溝207aの深さと処理液107の状態との関係を示している。X軸(例えば、横軸)は溝の深さ(例えば、μm)を表し、一方、y軸(例えば、縦軸)は処理液107の状態を表す。処理液107の層206が外周201の周り及び第1の溝207a内に連続的に分布しているとき、状態は1である。処理液107の層206が外周201の周り及び第1の溝207a内に不連続に分布しているとき、状態は0である。これらの実施形態では、第1の溝207aは、約520μmの幅を含む。鈍角1のライン1301は、面取りされていない形状を含む第1の溝207a(例えば、図6に示される)及び約24μmの厚さを含む処理液107の連続的に分布した層206を表している。鈍角2のライン1303は、面取りされている形状を含む第1の溝701(例えば、図7に示される)及び約24μmの厚さを含む処理液107の連続的に分布した層206を表している。鈍角3のライン1305は、面取りされていない形状を含む第1の溝207a(例えば、図6に示される)及び約32μmの厚さを含む処理液107の連続的に分布した層206を表している。第4のライン1307は、面取りされている形状を含む第1の溝701(例えば、図7に示される)及び約32μmの厚さを含む処理液107の連続的に分布した層206を表している。
【0068】
幾つかの実施形態では、第1のライン1301は、約37μm~約38μmの溝深さでは、連続状態から不連続状態へと移行する。第2のライン1303は、約40μmから約41μmまでの溝深さでは、連続状態から不連続状態へと移行しうる。このように、第1の溝701が面取りされている場合、第1の溝207aの面取りされていない形状と比較して、溝の深さは約3μm大きくなりうる。幾つかの実施形態では、第3のライン1305は、約49μm~約50μmの溝深さでは、連続状態から不連続状態へと移行する。第4のライン1307は、約55μmから約56μmまでの溝深さでは、連続状態から不連続状態へと移行しうる。このように、第1の溝701が面取りされている場合、溝の深さは約6μm大きくなりうる。したがって、図13に示されるように、処理液107の厚さ及び第1の溝207aの幅が一定に保たれる場合、連続分布から不連続分布へと移行するときに、面取りされていない第1の溝207a(例えば、図6に示される)と比較して、面取りされている第1の溝701(例えば、図7に示される)で、第1の溝207aの深さが増加しうる。
【0069】
幾つかの実施形態では、基板処理装置101は、処理液107を基板105に施す際の制御を改善することができる。例えば、ローラ119、401に複数の溝207、207a、405、413、701、801、901を設けることにより、処理液107の層206を、ローラ119、401の外周201の周りに連続的に分布させることができる。ローラ119、401の外周201に処理液107で覆われていない領域がある場合、処理液107は連続的に分布されていない。処理液107が連続的に分布されることにより、基板105の第1の主面103aへの処理液のより一貫した塗布を達成することができる。加えて、複数の溝207、207a、405、413、701、801、901を有するローラ119、401は、基板105の後端での第2の主面103b上に処理液107を飛散させる可能性を低減することができる。例えば、処理液107がローラ119、401の外周201の周りに連続的に分布されていることにより、より少量の処理液107を用いて基板105の第1の主面103aを処理することができる。結果として、(例えば、第2の主面103bへの)過剰な処理液107の飛散も同様に低減することができる。加えて、又は代替として、過剰な処理液107の飛散が低減されることにより、装置の費用のかかる保守及び/又はアップグレードを低減することができ、したがって既存の装置の寿命を延ばすことができる。同様に、基板の第1の主面103aに移動する処理液107の量を低減又は再分布することによって、基板処理装置101は、処理液107の寿命が延びることから、コストを節約することができる。加えて、ローラ119、401は、既存のローラ119、401に交換が必要な場合に、新しいローラと容易に交換することができる。加えて、又は代替として、既存のローラ119、401を、異なる溝特性(例えば、面取りされているものと面取りされていないもの、長手方向に延在するものとらせん状に巻かれるもの、一定の溝の深さ又は一定でない溝の深さなど)を含む異なるローラと交換することが望ましい場合がある。
【0070】
したがって、以下の非限定的な実施形態は、本開示の例示である。
【0071】
実施態様1. 基板処理装置は、リザーバを備えた容器と、該容器に対して回転可能に取り付けられたローラとを備えることができ、該ローラの外周の一部は、リザーバ内に位置づけることができ、外周は、第1の溝の深さの少なくとも2倍より大きい幅を含む第1の溝を含むことができる。
【0072】
実施態様2. 第1の溝が、底壁と、一対の側壁とを含みうる、実施態様1に記載の基板処理装置。
【0073】
実施態様3. 一対の側壁の1つ以上の側壁が、約60度~約170度でありうる底壁に対する角度を画成することができる、実施態様2に記載の基板処理装置。
【0074】
実施態様4. 角度が約60度~約95度でありうる、実施態様3に記載の基板処理装置。
【0075】
実施態様5. 第1の溝が第1の溝軸に沿って延在しており、該第1の溝軸が、それに沿ってローラが延在し、かつその周りを前記ローラが回転するローラ軸に対して実質的に平行でありうる、実施態様1から4のいずれかに記載の基板処理装置。
【0076】
実施態様6. 第1の溝が、ローラの周りにらせん状に巻かれうる、実施態様1から4のいずれかに記載の基板処理装置。
【0077】
実施態様7. 溝の深さが、溝の幅又は溝の長さのうちの1つ以上に沿って一定でなくてよい、実施態様1から6のいずれかに記載の基板処理装置。
【0078】
実施態様8. 基板処理装置であって、リザーバを備えた容器と、それに沿ってローラが延在しているローラ軸を中心に容器に対して回転可能に取り付けられたローラとを含み、ローラの外周の一部がリザーバ内に位置づけられており、外周がローラの第1の端部と第2の端部との間に延在する第1の溝を含みうる、基板処理装置。
【0079】
実施態様9. ローラが多孔質材料を含む、実施態様8に記載の基板処理装置。
【0080】
実施態様10. リザーバが処理液を含む、実施態様8又は9に記載の基板処理装置。
【0081】
実施態様11. リザーバ内に位置づけられたローラの外周の一部が、処理液と接触しうる、実施態様10に記載の基板処理装置。
【0082】
実施態様12. 第1の溝が、底壁と、一対の側壁とを含みうる、実施態様8から11のいずれかに記載の基板処理装置。
【0083】
実施態様13. 一対の側壁の1つ以上の側壁が、約60度~約170度でありうる底壁に対する角度を画成することができる、実施態様12に記載の基板処理装置。
【0084】
実施態様14. 角度が約60度~約95度でありうる、実施態様13に記載の基板処理装置。
【0085】
実施態様15. 第1の溝が、ローラ軸に対して実質的に平行でありうる第1の溝軸に沿って延在する、実施態様8から14のいずれかに記載の基板処理装置。
【0086】
実施態様16. 第1の溝が、ローラの周りにらせん状に巻かれうる、実施態様8から14のいずれかに記載の基板処理装置。
【0087】
実施態様17. 基板を処理する方法であって、容器のリザーバ内に含まれる処理液をローラの外周の一部と接触させる工程を含み、該外周が第1の溝を含む、基板を処理する方法。該方法は、ローラ軸を中心にローラを回転させて、処理液を外周の周り及び第1の溝内に連続的に分配する工程をさらに含みうる。該方法はさらに、ローラが回転する際に、処理液を外周から基板の第1の主面に移動させる工程を含みうる。
【0088】
実施態様18. 容器のリザーバ内に含まれる処理液をローラの外周の一部と接触させる工程によって、処理液が第1の溝に入る、実施態様17に記載の方法。
【0089】
実施態様19. 容器のリザーバ内に含まれる処理液をローラの外周の一部と接触させる工程が、リザーバ内に含まれる処理液にローラの外周の一部を浸漬させることを含む、実施態様17又は18に記載の方法。
【0090】
実施態様20. ローラがローラ軸を中心に回転する際に、移動経路の移動方向に沿って基板を移動させる工程をさらに含む、実施態様17から19のいずれかに記載の方法。
【0091】
実施態様21. 処理液が、エッチング液、インク、液体ポリマー、又は水のうちの1つ以上を含む、実施形態17から20のいずれかに記載の方法。
【0092】
本明細書で用いられる場合、「the」、「a」、又は「an」という用語は、「少なくとも1つ」を意味し、明示的に反対の指示がない限り、「1つのみ」に限定されるべきではない。よって、例えば、「ある1つの(a)構成要素」への言及は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、そのような構成要素を2つ以上有する実施形態を含む。
【0093】
本明細書で用いられる場合、「約」という用語は、量、サイズ、配合、パラメータ、及び他の量及び特性が正確ではなく、かつ、正確である必要はなく、許容誤差、変換係数、四捨五入、測定誤差など、並びに当業者に知られている他の要因を反映して、必要に応じて近似及び/又はより大きく又はより小さくてもよいことを意味する。範囲の値又は端点を説明する際に「約」という用語が用いられる場合、本開示は、言及される特定の値又は端点を含むと理解されるべきである。明細書の範囲の数値又は端点が「約」を記載しているかどうかにかかわらず、範囲の数値又は端点は、「約」によって修飾されたものと、されていないものの2つの実施形態を含むことが意図されている。さらには、範囲の各々の端点は、他の端点に関連して、及び他の端点とは独立してのいずれにおいても重要であることが理解されよう。
【0094】
本明細書で用いられる用語「実質的な」、「実質的に」、及びそれらの変形は、記載された特徴が値又は説明に等しい又はほぼ等しいことを示すことが意図されている。例えば、「実質的に平坦な」表面は、平坦な又はほぼ平坦な表面を示すことが意図されている。さらには、上記に定義されるように、「実質的に同様」は、2つの値が等しいかほぼ等しいことを示すことが意図されている。幾つかの実施形態では、「実質的に同様」とは、互いの約10%以内例えば、互いの約5%以内、又は互いの約2%以内などの値を意味しうる。
【0095】
本明細書で用いられる場合、「含む」及び「包含する」という用語、並びにそれらの変形は、特に明記しない限り、同義であり、オープンエンドであるものとして解釈されたい。
【0096】
さまざまな実施形態が、それらのある特定の例示的な例及び具体的な例に関して詳細に説明されているが、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく、開示された特徴の多くの修正及び組合せが可能であることから、本開示は、そのようなものに限定されると見なされるべきではないことが理解されるべきである。
【0097】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0098】
実施形態1
基板処理装置において、
リザーバを備えた容器;及び
前記容器に対して回転可能に取り付けられたローラであって、該ローラの外周の一部が前記リザーバ内に位置づけられており、前記外周が第1の溝の深さの少なくとも2倍より大きい幅を含む第1の溝を含む、ローラ
を備えている、基板処理装置。
【0099】
実施形態2
前記第1の溝が、底壁と、一対の側壁とを含む、実施形態1に記載の基板処理装置。
【0100】
実施形態3
前記一対の側壁の1つ以上の側壁が、約60度~約170度の前記底壁に対する角度を画成する、実施形態2に記載の基板処理装置。
【0101】
実施形態4
前記角度が約60度~約95度である、実施形態3に記載の基板処理装置。
【0102】
実施形態5
前記第1の溝が、それに沿って前記ローラが延在し、かつその周りを前記ローラが回転するローラ軸に対して実質的に平行な第1の溝軸に沿って延在する、実施形態1から4のいずれかに記載の基板処理装置。
【0103】
実施形態6
前記第1の溝が、前記ローラの周りにらせん状に巻かれている、実施形態1から4のいずれかに記載の基板処理装置。
【0104】
実施形態7
前記溝の前記深さが、前記溝の前記幅又は前記溝の長さのうちの1つ以上に沿って一定でない、実施形態1から6のいずれかに記載の基板処理装置。
【0105】
実施形態8
基板処理装置において、
リザーバを備えた容器;及び
それに沿ってローラが延在しているローラ軸を中心に前記容器に対して回転可能に取り付けられたローラであって、前記ローラの外周の一部が前記リザーバ内に位置づけられており、前記外周が前記ローラの第1の端部と第2の端部との間に延在する第1の溝を含む、ローラ
を備えている、基板処理装置。
【0106】
実施形態9
前記ローラが多孔質材料を含む、実施形態8に記載の基板処理装置。
【0107】
実施形態10
前記リザーバが処理液を含む、実施形態8又は9に記載の基板処理装置。
【0108】
実施形態11
前記リザーバ内に位置づけられた前記ローラの前記外周の一部が、前記処理液と接触している、実施形態10に記載の基板処理装置。
【0109】
実施形態12
前記第1の溝が、底壁と、一対の側壁とを含む、実施形態8から11のいずれかに記載の基板処理装置。
【0110】
実施形態13
前記一対の側壁の1つ以上の側壁が、前記底壁に対して約60度~約170度の範囲の角度を画成する、実施形態12に記載の基板処理装置。
【0111】
実施形態14
前記角度が約60度~約95度の範囲である、実施形態13に記載の基板処理装置。
【0112】
実施形態15
前記第1の溝が、前記ローラ軸に実質的に平行な第1の溝軸に沿って延在する、実施形態8から14のいずれかに記載の基板処理装置。
【0113】
実施形態16
前記第1の溝が、前記ローラの周りにらせん状に巻かれている、実施形態8から14のいずれかに記載の基板処理装置。
【0114】
実施形態17
基板を処理する方法において、
容器のリザーバ内に含まれる処理液をローラの外周の一部と接触させる工程であって、前記外周が第1の溝を含む、工程;
ローラ軸を中心に前記ローラを回転させて、前記処理液を前記外周の周り及び前記第1の溝内に分配する工程;及び
前記ローラが回転する際に、前記処理液を前記外周から前記基板の第1の主面に移動させる工程
を含む、方法。
【0115】
実施形態18
前記接触する工程によって、前記処理液が前記第1の溝に入る、実施形態17に記載の方法。
【0116】
実施形態19
前記接触する工程が、前記リザーバ内に含まれる前記処理液に前記ローラの前記外周の一部を浸漬することを含む、実施形態17又は18に記載の方法。
【0117】
実施形態20
前記ローラが前記ローラ軸を中心に回転する際に、前記基板を移動経路の移動方向に沿って移動させることをさらに含む、実施形態17から19のいずれかに記載の方法。
【0118】
実施形態21
前記処理液が、エッチング液、インク、液体ポリマー、又は水のうちの1つ以上を含む、実施形態17から20のいずれかに記載の方法。
【符号の説明】
【0119】
101 基板処理装置
103a 第1の主面
103b 第2の主面
105 基板
107 処理液
108 前端
109 容器
111 リザーバ
113 移動方向
115 入口導管
117 出口導管
119,401 ローラ
121,411 ローラ軸
123 ローラシャフト
125 回転方向
201 外周
203 部分
205 自由表面
206 層
207a,405,701,801,901 第1の溝
207b 第2の溝
213 移動経路
301,407 第1の端部
303,409 第2の端部
305 第1の溝軸
403 外周
413 複数の溝
501 ベクトル
503 第1の成分
505 第2の成分
507 角度
601,703,803,903,1003 底壁
603,705,805,905 一対の側壁
605,707,807,907 第1の側壁
607,709,809,909 第2の側壁
609 外面
611,713,813,913 第1の角度
613,715,815,915 第2の角度
615,717,817,917 幅
617,719,819,919 深さ
1001 溝
1005 第1の深さ
1007 第2の深さ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13