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特許7584509注ぎ込み可能な製品を含有するシール済みの半完成パックを折り曲げユニットに送り込むための送り込みユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】注ぎ込み可能な製品を含有するシール済みの半完成パックを折り曲げユニットに送り込むための送り込みユニット
(51)【国際特許分類】
   B65B 61/24 20060101AFI20241108BHJP
【FI】
B65B61/24
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022520986
(86)(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-12-15
(86)【国際出願番号】 EP2020077332
(87)【国際公開番号】W WO2021069274
(87)【国際公開日】2021-04-15
【審査請求日】2023-09-06
(31)【優先権主張番号】19201610.3
(32)【優先日】2019-10-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】ジョルジオ・マッティオーリ
(72)【発明者】
【氏名】ガブリエレ・ボラシ
(72)【発明者】
【氏名】エンリコ・ベルセッリ
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-530063(JP,A)
【文献】特開2001-294207(JP,A)
【文献】特表2011-520732(JP,A)
【文献】特開2010-132333(JP,A)
【文献】実開平04-091922(JP,U)
【文献】特開2000-044035(JP,A)
【文献】米国特許第05477956(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 61/24
B65B 43/08
B65G 33/06
B65G 33/04
B65G 47/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注ぎ込み可能な製品を含有する半完成シール済みパック(2)を、折り曲げられたパッケージを得るように前記パック(2)を折り曲げるように適合された折り曲げユニット(4)に送り込むように構成された送り込みユニット(5、5’)であって、
- 前記パック(2)を前記送り込みユニット(5、5’)の入口領域(I)から前記送り込みユニット(5、5’)の出口領域(O)に進めるように構成された少なくとも1つの運搬要素(7)を有するコンベア装置(6);及び
- 前記出口領域(O)に配置され、前記パック(2)を前記コンベア装置(6)から受け取り、前記パック(2)を制動経路(Q)に沿って進め、前記パック(2)を前記折り曲げユニット(4)に送り込むように構成された送りねじ装置(20)を備え、
前記送りねじ装置(20)は、前記制動経路(Q)に沿って前記パック(2)の速度を低下させるように構成されている、送り込みユニット(5、5’)。
【請求項2】
前記送りねじ装置(20)が、それ自体の縦方向軸(A)を中心に回転可能であり、前記縦方向軸(A)の周りに巻き付けられた少なくとも1つの外側ねじ山(22、23)を有し、前記制動経路(Q)に沿って前記パック(2)の少なくとも一部(38)を受け取り、支持するように構成された少なくとも1つの送りねじ要素(21)を備え;前記外側ねじ山(22、23)は、前記制動経路(Q)に沿った前記パック(2)の前進方向に沿って可変のピッチを有する、請求項1に記載の送り込みユニット。
【請求項3】
前記ピッチが、前記制動経路(Q)に沿った前記パック(2)の前進方向に沿って減少する、請求項2に記載の送り込みユニット。
【請求項4】
前記外側ねじ山(22、23)が、使用時に、前記送りねじ要素(21)の受け取りステーションで前記少なくとも一部(38)を受け取り、使用時に、前記制動経路(Q)に沿って前記少なくとも一部(38)を支持し、使用時に、前記送りねじ要素(21)の解放ステーションで前記少なくとも一部(38)を解放し、
前記ピッチが、前記受け取りステーションから前記解放ステーションまで減少する、
請求項3に記載の送り込みユニット。
【請求項5】
前記送りねじ要素(21)が、前記縦方向軸(A)の周りに巻き付けられ、前記外側ねじ山(22、23)からオフセットされ、前記制動経路(Q)に沿った前記パック(2)の前進方向に沿って可変のそれぞれのピッチを有するさらなる外側ねじ山(23、22)を有し;前記外側ねじ山(22、23)と前記さらなる外側ねじ山(23、22)は、それらの間に、前記少なくとも一部(38)を受け取り、前記制動経路(Q)に沿って保持するように構成されたらせんスロット(24)を画定する、請求項2~4のいずれか一項に記載の送り込みユニット。
【請求項6】
前記さらなる外側ねじ山(23、22)のピッチが、前記制動経路(Q)に沿った前記パック(2)の前進方向に沿って減少する、請求項5に記載の送り込みユニット。
【請求項7】
前記らせんスロット(24)の縦方向幅が、前記制動経路(Q)に沿った前記パック(2)の前進方向に沿って減少する、請求項5又は6に記載の送り込みユニット。
【請求項8】
各前記パック(2)が、主部分(33)、上端部(34)及び底端部(35)を備え、前記上端部(34)及び前記底端部(35)が前記主部分(33)の反対の遠位側から突出し、前記主部分(33)に折り曲げられるように適合されたそれぞれのトップフラップ(38)及びボトムフラップ(40)を備え、
前記トップフラップ(38)が前記少なくとも一部(38)を画定する、
請求項2~7のいずれか一項に記載の送り込みユニット。
【請求項9】
前記送りねじ要素(21)が、それ自体の縦方向軸(A)を中心として一定の回転速度で回転するように構成される、請求項2~のいずれか一項に記載の送り込みユニット。
【請求項10】
前記送りねじ装置(20)が、それ自体の縦方向軸(A)を中心に回転可能であり、前記送りねじ要素(21)に対して横方向且つ平行に配置され、前記制動経路(Q)に沿って前記パック(2)のさらなる部分(38)を受け取り、支持するように構成されたさらなる送りねじ要素(21)を備え、
前記送りねじ要素(21)及び前記さらなる送りねじ要素(21)が、それらの間に前記制動経路(Q)を画定する、請求項2~のいずれか一項に記載の送り込みユニット。
【請求項11】
請求項2~1のいずれか一項に記載の送り込みユニット(5’)であって、前記入口領域(I)から前記出口領域(O)への前記パック(2)の前進方向に関して、前記送りねじ装置(20)及び前記制動経路(Q)の上流に配置され、前記パック(2)が前記出口領域(O)で前記少なくとも1つの運搬要素(7)に接触したままであるように、減速経路(S)に沿って前記パック(2)を減速するように構成された制動ユニット(25’)をさらに備え、
前記制動ユニット(25’)が、追加の送りねじ装置(28’)を備える、送り込みユニット(5’)。
【請求項12】
前記追加の送りねじ装置(28’)が、それ自体の縦方向軸(C)を中心に回転可能であり、前記縦方向軸(C)の周りに巻き付けられた追加の外側ねじ山(30’)を有し、
前記減速経路(S)に沿って前記少なくとも一部(38)を受け取り、支持するように構成された少なくとも1つの追加の送りねじ要素(29’)を備える、請求項1に記載の送り込みユニット(5’)。
【請求項13】
前記追加の送りねじ装置(28’)が、前記送りねじ装置(20)によって駆動される、請求項1に記載の送り込みユニット(5’)。
【請求項14】
包装材料から出発して、注ぎ込み可能な製品を含有する複数の半完成パック(2)を形成し、シールし、折り曲げるように構成された包装アセンブリ(1)であって、
- 複数の前記パック(2)を形成し、シールするように構成された形成ユニット(3);
- 折り曲げられたパッケージを得るように前記パック(2)を折り曲げるように構成された折り曲げユニット(4);及び
- 請求項1~1のいずれか一項に記載の送り込みユニット(5、5’)であって、前記形成ユニット(3)から前記パック(2)を受け取り、前記パック(2)を前記折り曲げユニット(4)に送り込むように構成された送り込みユニット(5、5’)、
を備える包装アセンブリ(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注ぎ込み可能な製品、好ましくは注ぎ込み可能な食品を含有するシールされたピロー型パックを、当該パックを形成するように配置された形成ユニットから受け取り、完全に折り曲げられた完成パッケージを得るべくピロー型パックを折り曲げるように配置された折り曲げユニットにピロー型パックを送り込むように構成された送り込みユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に知られているように、フルーツジュース、UHT(超高温処理)牛乳、ワイン、トマトソース、その他など、多くの注ぎ込み可能な食品は、滅菌された包装材料で作られたパッケージに入れて販売されている。
【0003】
典型的な例が、テトラ・ブリック・アセプティック(登録商標)として知られる、注ぎ込み可能な食品用の平行六面体形状のパッケージであり、これはラミネートされた包装材料のウェブを折り曲げてシールすることによって作られる。包装材料は、両面をヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの層で覆われた、例えば紙製のベース層を含む多層構造を有する。
【0004】
UHT牛乳などの長期保存製品用の無菌パッケージの場合、包装材料はまた、酸素バリア材料、例えばアルミ箔の層を含み、この層はヒートシールプラスチック材料の層に重ねられ、次に食品に最終的に接触するパッケージの内面を形成するヒートシールプラスチック材料の別の層で覆われる。
【0005】
通常、この種のパッケージは全自動包装アセンブリで製造され、その際、連続チューブが包装材料のウェブから形成される。包装材料のウェブは、例えば、過酸化水素溶液などの化学的滅菌剤を塗布することによって、包装アセンブリ内で滅菌され、化学的滅菌剤は、一旦滅菌が完了すると、包装材料の表面から除去される、例えば熱によって蒸発される。次にそのように滅菌されたウェブは、閉鎖された滅菌環境内に維持され、縦方向に折り曲げられてシールされてチューブを形成し、チューブは垂直前進方向に沿って送り込まれる。
【0006】
その後、チューブに上方から滅菌済み食品を充填してシールし、次に等間隔の横方向交差セクションに沿って切断する。
【0007】
それによって、縦方向シール帯、上部横方向シール帯、及び底部横方向シール帯を有するピロー型パックが得られる。
【0008】
公知の包装アセンブリは、典型的には、ピロー型パックを形成するように構成された形成ユニットを備え、その際、チューブは、滅菌済み又は滅菌処理済みの食品で連続的に充填され、形成され、シールされた後、上記の交差セクションに沿って切断されてピロー型パックを得る。
【0009】
こうして得られたピロー型パックは、次に折り曲げユニットに送り込まれ、完全に折り曲げられた完成パッケージが形成される。
【0010】
折り曲げユニットは、実質的に、折り曲げ経路に沿ってピロー型パックを連続的に前進させるように構成されたチェーンコンベアと、それぞれが折り曲げ経路に沿ってそれぞれのピロー型パックと周期的に協働し、かかるピロー型パックを完全に折り曲げられた完成パッケージに折り曲げる複数の折り曲げ装置とを備えるものが公知である。
【0011】
包装アセンブリは、通常、形成ユニットからピロー型パックを受け取り、ピロー型パックを折り曲げユニットに送り込むように構成された送り込みユニットも備える。
【0012】
形成ユニット内で、ピロー型パックは通常、それぞれの軸が垂直に配置された状態で形成及びシールされる。新しく形成されたピロー型パックは、その後、チューブから切断され、形成ユニットの下方に配置された湾曲したプロファイルのシュートに沿って(重力によって)スライドさせられ、垂直位置から実質的に水平の位置まで運ばれ、そこで送り込みユニットにより受け取られる。
【0013】
実際には、送り込みユニットは、シュートのすぐ下流に、そして折り曲げユニットのすぐ上流に配置される。
【0014】
典型的には、送り込みユニットは、シュートから来るピロー型パックが受け取られる入口領域と、ピロー型パックが折り曲げユニットに送られる出口領域との間に延びる2つの支持ガイドを備える。
【0015】
送り込みユニットは、コンベアベルトと、コンベアベルトに沿って等距離の位置でコンベアベルトに装着された複数のキャリアとをさらに備える。キャリアは、コンベアベルトから突出し、ピロー型パックと接触下に協力し、ピロー型パックをガイドに沿って前進させるように構成される。
【0016】
実際には、各キャリアは、それぞれのピロー型パックを後ろから押して、入口領域から出口領域までガイドに沿って押すように構成され、出口領域で各ピロー型パックは、コンベアベルトによって折り曲げユニットに送られる。
【0017】
コンベアベルトは、通常、第1のホイールと第2のホイールの周りに巻かれ、第1のホイールと第2のホイールは、都合よく実質的に水平な軸を有する。このようにして、コンベアベルトは、下側能動部分と上側戻り部分とを有し、下側能動部分のキャリアは、それによってピロー型パックを押し、ピロー型パックを形成ユニットから折り曲げユニットに向かって搬送する。
【0018】
機能的には有効であるが、公知の送り込みユニットには、さらなる改良の余地が残されている。特に、ピロー型パックの取り扱い中にピロー型パックが変形するリスクを低減する必要性が感じられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
したがって、本発明の目的は、少なくとも上記ニーズを端的に且つ低コストで満たすように設計された、送り込みユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
この目的は、請求項1に記載の送り込みユニットによって達成される。
【0021】
本発明の非限定的な実施形態を、添付の図面を参照して例として記載する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】注ぎ込み可能な製品を含有する半完成パックを形成し、シールし、折り曲げるための包装アセンブリであって、本発明の第1の実施形態による送り込みユニットを備えた包装アセンブリの、明確にするために部品が取り除かれた概略側面図である。
図2図1の送り込みユニットの詳細の、明確にするために部品が取り除かれた、より大きなスケールの斜視図である。
図3図1の送り込みユニットの詳細の、明確にするために部品が取り除かれた、より大きなスケールの上面図である。
図4】注ぎ込み可能な製品を含有する半完成パックを形成し、シールし、折り曲げるための包装アセンブリであって、本発明の第2の実施形態による送り込みユニットを備えた包装アセンブリの、明確にするために部品が取り除かれた概略側面図である。
図5図4の送り込みユニットの詳細の、明確にするために部品が取り除かれた、より大きなスケールの斜視図である。
図6】本発明による送り込みユニットによって取り扱われる半完成パックの、明確にするために部品が取り除かれた斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1を参照すると、番号1は、包装材料のチューブ(図示せず)から出発して、注ぎ込み可能な製品、好ましくは注ぎ込み可能な食品を含有する複数の半完成パック2を形成し、シールし、折り曲げるように構成された包装アセンブリを全体として示している。
【0024】
包装材料は多層構造(図示せず)を有し、ヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンのそれぞれの層で両側を覆われた繊維質材料、例えば紙の層を備える。
【0025】
UHTミルクなどの長期保存製品のための無菌パック2の場合、包装材料はまた、ガス及び光バリア材料、例えばアルミホイル又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムの層を含み、この層はヒートシールプラスチック材料の層に重ねられ、次に別のヒートシールプラスチック材料の層で覆われ、別のヒートシールプラスチック材料の層は最終的に注ぎ込み可能な製品に接触するパック2の内面を形成する。
【0026】
チューブは、包装材料のウェブ(図示せず)を縦方向に折り曲げてシールすることにより、既知の方法で形成される。
【0027】
図1に見えるように、包装アセンブリ1は、形成ユニット3と、折り曲げユニット4と、形成ユニット3及び折り曲げユニット4の間に動作可能なように配置された送り込みユニット5とを備える。
【0028】
形成ユニット3は、使用時に、包装材料のチューブを受け取り、公知の、詳細には記載されない方法に従って、注ぎ込み可能な製品を含有する複数のピロー型パック2を得るために、包装材料のチューブを充填、形成及びシールするように構成される。
【0029】
特に、チューブは、上方から管(図示せず)によって注ぎ込み可能な製品を充填され、直線状の、好ましくは垂直な前進方向に沿って形成ユニット3を通して送り込まれる。
【0030】
その後、チューブは、パック2を形成するために、形成され、シールされ、等間隔の交差セクションに沿って切断される。
【0031】
図6を参照すると、パック2の一実施形態が示されており、パック2は、円筒状に折り曲げられたウェブから包装材料のチューブを製造するために形成され、パック2の片側に沿って延びる縦方向のシール帯30を有する。パック2は、両方とも縦方向シール帯30に垂直でそれに接合されている第1の横方向シール帯31と第2の横方向シール帯32とによって、反対側の遠位端で閉じられる。
【0032】
各パック2は、軸Bを有し、軸Bに沿って延び、本体を画定する主部分33と、上端部を定める第1の端部34と、底端部を定める第2の端部35とを備え、第1の端部34及び第2の端部35は、主部分33の軸方向の反対側からそれぞれ第1のシール帯31及び第2のシール帯32に向かって突出してテーパ状になっている。
【0033】
主部分33は、多数の側壁によって拘束される。
【0034】
第1の端部34及び第2の端部35は、それぞれ2枚の壁36によって画定され、2枚の壁36はそれぞれ二等辺台形の形態にあり、互いに向かって傾斜し、それぞれ第1のシール帯31及び第2のシール帯32で接合された主要縁部を有する。
【0035】
第1の端部34は、第1の横方向シール帯31によって形成され、軸Bに沿って突出する実質的に細長い端部フィン37と、主部分33の反対側で横方向に突出する、2つの実質的に三角形のフラップ(トップフラップ38)とを備える。
【0036】
同様に、第2の端部35は、第2の横方向シール帯32によって形成され、軸Bに沿って突出する実質的に細長い端部フィン39と、主部分33の反対側で横方向に突出する、2つの実質的に三角形のフラップ(ボトムフラップ)40とを備える。
【0037】
この実施形態によれば、第1の端部34の実質的に三角形のフラップは、各パック2のトップフラップ38を画定し、一方、第2の端部35の実質的に三角形のフラップは、各パック2のボトムフラップ40を画定している。
【0038】
折り曲げユニット4は、形成されシールされたパック2を送り込みユニット5によって受け取り、完全に折り曲げられたパッケージ(図示せず)を得るようにそれらを折り曲げるように構成される。
【0039】
好ましい一実施形態によれば、折り曲げユニット4は、送り込みユニット5から受け取ったパック2を前進させるためのチェーンコンベア50を備えている。
【0040】
詳細には、チェーンコンベア50は、使用時に、折り曲げ経路に沿って移動するように、チェーンコンベア50に移動可能に結合された複数のリンク要素51を備える。
【0041】
各リンク要素51は、一度に折り曲げられる1つのそれぞれのパック2を受け入れるように構成されたそれぞれのシートを定め、そのようなパック2がリンク要素51によって運ばれる間、そのようなパック2を支持するためのそれぞれのパドル52を担持する。
【0042】
折り曲げユニット4は、パック2がチェーンコンベア50によって進められる間にパック2を折り曲げるように構成された複数の折り曲げ装置(それ自体知られており、詳細に示さず、記載もしない)をさらに備える。
【0043】
既知の、詳細に記載されない態様によれば、パック2からパッケージを形成するために、折り曲げユニット4は、第1の端部34及び第2の端部35を互いに向かって押し下げて平らにし、同時に第1の端部フィン37を平らにされた第1の端部34の上に折り曲げ、第2の端部フィン39を平らにされた第2の端部35の上に折り曲げる。
【0044】
次に、折り曲げユニット4は、トップフラップ38を主部分33の側壁の上に折り曲げ、ボトムフラップ40を先に折り曲げられた第2の端部フィン39の上に折り曲げる。
【0045】
送り込みユニット5は、形成ユニット3からパック2を受け取り、パック2を折り曲げユニット4へ送り込むように構成されている。したがって、送り込みユニット5は、形成ユニット3の下流、及び折り曲げユニット4の上流に配置されている。
【0046】
詳細には、送り込みユニット5は、可撓性搬送要素8と、可撓性搬送要素8によって移動可能に運ばれ、可撓性搬送要素8から突出し、一度に1つのそれぞれのパック2と接触下に順次協働するように構成された少なくとも1つの運搬要素7とを有するコンベア装置6を備える。
【0047】
図示の実施形態によれば、可撓性搬送要素8は、第1の回転体、特に歯付きベルト10と噛み合う第1の歯付きホイール11、及び第2の回転体、特に歯付きベルト10と噛み合う第2の歯付きホイール12の周りに巻き付けられ、それによって閉ループベルトを画定するエンドレス歯付きベルト10を構成する。
【0048】
第1の歯付きホイール11と第2の歯付きホイール12は、歯付きベルト10を駆動して、使用時に、無限の前進経路Pに沿って、歯付きベルト10を移動させる。
【0049】
送り込みユニット5は、パック2がコンベア装置6に入る入口領域Iと、パック2がコンベア装置6から出る出口領域Oとを備える。
【0050】
好ましくは、送り込みユニット5は、入口領域Iに配置され、使用時に、形成ユニット3からパック2を受け取り、パック2を前進経路Pに向けるシュート14をさらに備える。特に、シュート14は、第1の歯付きホイール11の側に配置され、この後者と共に、パック2用の曲線状のチャネル15、すなわち通路を画定する。
【0051】
図示の実施形態では、コンベア装置6は、歯付きベルト10上の等間隔位置に装着され、その動きを歯付きベルト10によって担われて、前進経路Pに沿って周期的に移動可能な複数の上述の運搬要素7を備える。
【0052】
各運搬要素7は、パック2が前進経路Pに到達する入口領域Iから、パック2が前進経路Pから離れる出口領域Oまで、それぞれのパック2を順次前進させるように構成されている。
【0053】
より正確には、各運搬要素7は、第2の端部35を押すことによって、一度に1つのそれぞれのパック2の第2の端部35と相互作用し、それによってパック2を入口領域Iから出口領域Oまで移動させるように構成されている。
【0054】
図1、2及び3に見えるように、コンベア装置6は、入口領域Iでパック4を受け取るように構成されたガイド配置13をさらに備え、その上をパック2が前進経路Pに沿って前進する間にスライドするように構成されている。
【0055】
実際には、ガイド配置13は、使用時に、シュート14からパック2を受け取り、出口領域Oに向かうその移動の間、そのようなパック2を支持する。
【0056】
好都合なことに、ガイド配置13は、パック2を下方から支持するように構成された2つのガイドレールを備える。
【0057】
上記に照らして、歯付きベルト10は、以下を備えている:
- ガイド配置13の方を向き、それに沿って運搬要素7がそれぞれのパック2と相互作用し、そのようなパック2を入口領域Iから出口領域Oに移動させる下側能動部分17;及び
- 歯付きベルト10によって担持される運搬要素7が、使用時にそれに沿って出口領域Oから入口領域Iに戻る上側戻り部分18。上側戻り部分18及びガイド配置13は、下側能動部分18の反対側に配置される。
【0058】
簡潔さのために、送り込みユニット5によって形成ユニット3から折り曲げユニット4へ移送される単一のパック2についてここで言及する。しかしながら、以下に記載する構造的及び機能的特徴は、送り込みユニット5によって移送される各パック2に適用される。
【0059】
図1図2及び図3に見えるように、送り込みユニット5は、出口領域Oに配置され、コンベア装置6からパック2、特に1度に1つのパック2を順次受け取り、受け取ったパック2を制動経路Qに沿って順次進め、かかるパック2を折り曲げユニット4に順次送り込むように構成されている送りねじ装置20をさらに備えている。
【0060】
好都合なことに、送りねじ装置20は、制動経路Qに沿ったパック2の速度を低下させるように構成される。
【0061】
この目的のために、送りねじ装置20は、それ自体の縦方向軸Aを中心に回転可能であり、以下を有する少なくとも1つの送りねじ要素21を備えている:
- 送りねじ要素21の外面に延び、軸Aの周りにらせん状に巻かれた第1の外側ねじ山22、及び
- 送りねじ要素21の外面に延び、軸Aの周りにらせん状に巻かれ、第1のねじ山22から所定の非ゼロ距離だけオフセットされている第2の外側ねじ山23。
【0062】
したがって、第1のねじ山22及び第2のねじ山23は、それらの間に、軸Aに関連するその縦方向の幅が上記非ゼロ距離を画定し、制動経路Qに沿ってパック2の少なくとも一部、特に折り曲げ部分を順次受け入れて保持する(すなわち収容する)ように構成されたらせんスロット24を画定又は確定する。
【0063】
より具体的には、使用時、らせんスロット24は、送りねじ要素21の受け取りステーションで折り曲げ部分を受け取り、制動経路Qに沿って折り曲げ部分を支持し、送りねじ要素21の解放ステーションで折り曲げ部分を解放し、解放ステーションでパック2は折り曲げユニット4、特に相対的なリンク要素51に移送される。
【0064】
好ましくは、送りねじ要素21は、軸Aの実質的に円筒形の要素によって画定され、その外面には、第1のねじ山22と第2のねじ山23が巻かれている。
【0065】
「制動経路Qに沿って」という文言は、本明細書では制動経路Qそれ自体を示すとともに、制動経路Qに平行なあらゆる方向を示すことを意図していることが述べられる。したがって、例えば、「らせん状スロット24は制動経路Qに沿って折り曲げ部分を保持し支持するように構成されている」という文は、それに応じて、図2及び3に示すように制動経路Qに平行な方向、すなわち受け取りステーションから解放ステーションまでの同じ直線方向に沿って折り曲げ部分を保持し支持するように構成されていることを示している。
【0066】
したがって、軸Aは横方向に、制動経路Qに平行に配置される。
【0067】
このようにして、らせん状スロット24が、使用時に、制動経路Qに平行な方向に沿って折り曲げ部分をどのように保持し、支持するかは明らかである。
【0068】
上記に照らして、送りねじ要素21の回転運動により、らせんスロット24は、その折り曲げ部分を前進させることにより、制動経路Qに沿ってパック2を前進させるようにも構成される。
【0069】
特に、送りねじ要素21は、軸Aを中心に一定の回転速度で回転するように構成されている。
【0070】
示されたこの好ましい非限定的な実施形態によれば、折り曲げ部分は、パック2のトップフラップ38の各1つによって定められる。それゆえ、らせんスロット24は、一度に1つのトップフラップ38を順次受け取り、制動経路Qに沿って同じトップフラップ38を支持し保持するように構成され、それによって、軸A周りの送りねじ要素21の回転により制動経路Qに沿って相対的にパック2を前進させる。
【0071】
第1のねじ山22及び第2のねじ山23は、制動経路Qに沿ったパック2の前進方向に沿って可変であるそれぞれのピッチを有する。
【0072】
好都合なことに、かかるピッチは、制動経路Qに沿ったパック2の前進方向に沿って減少する。したがって、ピッチは、送りねじ要素21の受け取りステーションから送りねじ要素21の解放ステーションに向かって減少する。
【0073】
らせんスロット24の縦方向の幅も、制動経路Qに沿ったパック2の前進方向、すなわち受け取りステーションから解放ステーションに向かう方向に沿って減少する。
【0074】
送りねじ要素21は一定の回転速度で回転するように構成されているので、第1のねじ山22のピッチ及び第2のねじ山23のピッチの減少は、らせんスロット24によって支持されるトップフラップ38の減速を引き起こす;これは、軸A周りの送りねじ要素21の1回転ごとに、トップフラップ38が軸Aに沿って移動する直線距離が受け取りステーションから解放ステーションに向かって減少するという事実のためである。
【0075】
したがって、上記の構成により、パック2は、出口領域Oに対応して減速し、遅くなる。
【0076】
好ましくは、運搬要素7は、パック2が送りねじ要素21の受け取りステーションで、制動経路Qに達するまで、さらに受け取りステーションの下流及び解放ステーションの上流で一定の距離にわたってパック2を押すように構成される。
【0077】
上記の構成により、パック2は、トップフラップ38が最初にらせんスロット24によって受け取られる瞬間にも、運搬要素7によって押される。これにより、パック2は、減少するピッチのために、らせんスロット24が、それ自体でパック2を制動経路Qに沿って駆動するのに十分狭くなるまで、運搬要素7によって、前方に移動させられることが保証される。
【0078】
この時点で、運搬要素7は、パック2の第2の端部35との接触を失い、上側戻り部分18に沿ったその戻り運動を開始する。
【0079】
この構成により、パック2が送りねじ要素21によって受け取られる瞬間でさえ、パック2の急激な減速が回避され、同じ前進速度が最初に維持されることが保証される。第1のねじ山22と第2のねじ山23のピッチが小さくなり、らせんスロット24が縦方向に縮むことで、パック2の減速が緩やかになる。
【0080】
らせんスロット24が、それ自体でトップフラップ38、したがってパック2を駆動するのに十分狭い時点で、第1のねじ山22及び第2のねじ山23は、トップフラップ38と接触下に協働し、パック2が送りねじ要素21の解放ステーションに達するまで、トップフラップ38を駆動し、トップフラップ38、したがってパック2を減速しながら制動経路Qに沿って前進させる。
【0081】
より具体的には、第1のねじ山22及び第2のねじ山23は、軸Aに関連して、互いに向かい合うそれぞれの側方表面22a、23aを備え、トップフラップ38と接触下に協働し、それによりトップフラップ38を制動経路Qに沿って駆動するように構成されている。
【0082】
上記に鑑みて、制動経路Qの第1の部分に沿って、第1のねじ山22、第2のねじ山23、したがって、らせんスロット24は、トップフラップ38を支持し、制動経路Qの第2の部分に沿って、第1のねじ山22、第2のねじ山23、したがって、らせんスロット24は、トップフラップ38を駆動して前進させる。
【0083】
一実施形態では、第2のねじ山23は、側方表面23aの端部上に延び、好ましくは送りねじ要素21の解放ステーションに配置され、トップフラップ38を受け取るように適合され、解放ステーションで制動経路Qに対してパック2を傾斜させるように、解放ステーションでそれぞれのボトムフラップ40と接触下に協働するよう構成されたカム部(図示せず)をさらに備える。
【0084】
実際には、カム部は、側方表面23aの残りの部分に対して傾斜している側方表面23aの部分によって画定される。好ましくは、カム部は、側方表面23aの残りの部分に対して上昇する傾斜路を画定するように傾斜している。
【0085】
この結果、パック2の第2の端部35は、制動経路Qに対して持ち上げられ、パック2は所与の角度に傾く。
【0086】
このような構成は、パック2が適切な角度で折り曲げユニット4のそれぞれのリンク要素51、したがって、それぞれの折り曲げ装置に到達することを保証する。
【0087】
別の実施形態では、第1のねじ山22は、側方表面22aの端部上に延び、解放ステーションにおいて制動経路Qに対してパック2を傾斜させるように、解放ステーションにおいてそれぞれのボトムフラップ40と接触下に協働するように構成された、上述のカム部を備えている。
【0088】
この好ましい非限定的な実施形態によれば、送りねじ装置20は、上述した送りねじ要素21と実質的に同一で、かかる送りねじ要素21に対して横方向に平行に配置されたさらなる送りねじ要素21を備える。
【0089】
したがって、さらなる送りねじ要素21は、その第1のねじ山22、第2のねじ山23及びらせんスロット24によって、制動経路Qに沿って前進しているパック2の他方のトップフラップ38を受け取り、支持及び/又は保持するように構成される。
【0090】
上記に照らして、送りねじ装置20は、実質的に互いに同一の2つの送りねじ要素21を備え、それぞれがパック2の1つのそれぞれのトップフラップ38と相互作用し、それらの間に制動経路Qを画定する。
【0091】
好ましくは、送り込みユニット5は、入口領域Iから出口領域Oへのパック2の前進方向に対して送りねじ装置20の上流、したがって制動経路Qの上流に配置され、パック2が出口領域Oで運搬要素7と接触したままであるように、減速経路S(図2及び図3)に沿ってパック2を減速するように構成された制動ユニット25をさらに備えている。
【0092】
示された実施形態において、制動ユニット25は、同じ出願人からの欧州特許第B-3009359号明細書に示されたものに実質的に対応し、さらに、トップフラップ38が第1のねじ山22及び第2のねじ山23によって名目上処理されることができるように適切なタイミング及び位相でパック2が送りねじ装置20に到達することを保証する。
【0093】
詳細には、制動ユニット25は、可撓性搬送配置、特にエンドレスチェーン26と、チェーン26によって移動可能に担持され、チェーン20に沿って一定の距離で配置され、チェーン26から突出した複数の制動要素27とを備える。
【0094】
より詳細には、各制動要素27は、同じパック2に対して移動受面を提供するように、1度に1つのそれぞれのパック2の第1の端部34と相互作用するように構成され、それによって、送りねじ装置20に達する前にパック2を減速させ、パック2の制動経路Qへの公称の同期した入口を確保する。
【0095】
制動ユニット25及びコンベア装置6は、ガイド配置13の反対側に配置されている。
【0096】
チェーン26はループとして成形され、2つのホイールに部分的に巻かれて支持されている。特に、使用時、パック2が前進経路Pに沿って前進している間、チェーン26は、歯付きベルト10に対して反対方向に回転する。
【0097】
動作中、パック2が出口領域Oに到達すると、パック2は運搬要素7と接触下にあり得るか、又は分離され得る、すなわち、前進経路Pの下側能動部分17に沿って特定のゼロでない距離で分離され得る。
【0098】
後者の場合、第2の端部35は、実質的に運搬要素7と連続的に相互作用せず、パック2が非同期的に送りねじ装置20に送り込まれるかなりのリスクがある。
【0099】
これは、図1及び図3に示すように、一旦制動ユニット25に到達すると、パック2が運搬要素7及び制動要素27の両方と相互作用するので、回避される。実際には、運搬要素7と制動要素27は、パック2が支持される区画を画定する。
【0100】
これにより、パック2が送りねじ装置20と相互作用する(そして制動経路Qに入る)のが早くなりすぎるのを防ぐことができる。
【0101】
以下、送り込みユニット5の動作を、形成ユニット3から折り曲げユニット4へ移送される単一のパック2を参照して記載し、パック2がシュート14から前進経路Pに到達した状態から開始する。
【0102】
この状態において、パック2はガイド配置13によって支持され、1つの対応する運搬要素7がパック2の第2の端部35を押し始める。
【0103】
パック2が制動ユニット25に到達すると、第1の端部34は、対応する1つの制動要素27に突き当たる。
【0104】
次に、パック2は送りねじ要素21の受け取りステーションに到達し、そのトップフラップ38はらせんスロット24に受け取られ、それぞれの第1のねじ山22及び第2のねじ山23によって支持され始める。
【0105】
運搬要素7がパック2との相互作用を終了すると、送りねじ要素21はパック2を解放ステーションに向かって駆動し、解放ステーションでパック2は送り込みユニット5から離れ、折り曲げユニット4に入る。
【0106】
この動作は、形成ユニット3から折り曲げユニット4へ送り込まれる各パック2について周期的に繰り返される。
【0107】
図4及び図5における番号5’は、本発明の第2の実施形態による包装アセンブリ1の送り込みユニットを全体として示している。
【0108】
送り込みユニット5’は、第1の実施形態による送り込みユニット5と類似しているので、以下の記載は、それらの間の相違点に限定され、同一又は対応する部分については、可能な場合、同じ参照を使用する。
【0109】
特に、送り込みユニット5’は、追加の送りねじ装置28’を有する制動ユニット25’を備える点で送り込みユニット5と異なる。
【0110】
図5に見えるように、追加の送りねじ装置28’は、それ自体の縦方向軸Cを中心に回転可能であり、軸Cの周りに巻き付けられた追加の外側ねじ山30’を有し、減速経路Sに沿ってパック2の折り曲げ部分、すなわち相対的なトップフラップ38を受け取り、支持するよう構成された少なくとも1つの追加の送りねじ要素29’を備える。
【0111】
軸Cは、減速経路Sに平行に配置されている。
【0112】
追加の送りねじ要素29’は、一定の回転速度で回転するように構成されている。
【0113】
実際には、運搬要素7は、使用時に、パック2が減速経路Sに達するまで、パック2を前進経路Pに沿って押す。この時点で、トップフラップ38は、追加のねじ山30’に突き当たり、パック2は減速経路Sに沿って減速される。
【0114】
好都合なことに、追加の送りねじ要素29’は、その回転が送りねじ要素21の回転と同期するように構成されているので、制動経路Qに沿ったパック2の公称の同期した入口が確保される。
【0115】
一実施形態では、追加の送りねじ装置28’は、互いに横方向に平行に配置され、それらの間に減速経路Sを定める2つの実質的に同一の追加の送りねじ要素29’を備える。
【0116】
好ましくは、追加の送りねじ装置28’は、送りねじ装置20によって駆動される。特に、各追加の送りねじ要素29’は、1つのそれぞれの送りねじ要素21によって駆動される。
【0117】
この目的のために、各追加の送りねじ要素29’は、それぞれの歯車装置31’によって、対応する送りねじ要素21に映画的に結合される。
【0118】
このようにして、追加の送りねじ装置28’を駆動するために、さらなる駆動アクチュエータは必要ない。さらに、追加の送りねじ装置28’と送りねじ装置20との間の同期を簡単に得て、維持することができる。
【0119】
本発明による送り込みユニット5、5’の利点は、前述の記載から明らかであろう。
【0120】
特に、上述のような送りねじ装置20の構成のおかげで、パック2は、折り曲げユニット4に移送される前に効率的に減速させることができ、それによって、特にパック2がリンク要素51によって定められたそれぞれのシートに到達するときに、突然の衝撃及び/又は速度の急激な変化によるパック2の変形が少なくとも制限又は回避される。
【0121】
さらに、パック2の減速は、第1のねじ山22及び第2のねじ山23の可変ピッチによって起こるので、送りねじ要素21は、一定の速度で回転することができ、それによって、送りねじ要素21を駆動するための複雑で厄介なアクチュエータシステムの必要性を回避することができる。
【0122】
さらに、送り込みユニット5’の場合、制動ユニット25’の構成のおかげで、コンベア装置6と送りねじ装置20との間の公称同期を、機械のアーキテクチャを複雑にすることなく、容易に得ることが可能である。
【0123】
明らかに、添付の特許請求の範囲に定義された保護範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された送り込みユニット5、5’に変更を加えることができる。
【0124】
特に、各送りねじ要素21は、第1のねじ山22のみを備えてもよい。この場合、第1のねじ山22は、パック2が解放ステーションに到達するまで、制動経路Qに沿って相対的なトップフラップ38を受け取り、支持するように構成されるであろう。したがって、第1のねじ山22は、制動経路Qに沿ってトップフラップ38を後ろから支持し得る。使用時、運搬要素7が第2の端部35を押すのを止めると、第1のねじ山22は、それ自体でトップフラップ38、したがってパック2を駆動し、それによってトップフラップ38を制動経路Qに沿って進め、その可変ピッチのおかげでパック2を減速させる。
【0125】
代替的に、各送りねじ要素21は、第2のねじ山23のみを備えてもよい。この後者の場合、第2のねじ山23は、パック2が解放ステーションに到達するまで、制動経路Qに沿って相対的なトップフラップ38を受け取り、支持するように構成されるであろう。したがって、第2のねじ山23は、前からトップフラップ38を支持し得る。使用中、運搬要素7が第2の端部35を押すのを止めると、運搬要素7によってパック2に付与された勢いがパック2を解放ステーションに向かって押し、それによってパック2を制動経路Qに沿って進め、一方、第2のねじ山23はトップフラップ38を支持し、その可変ピッチのおかげでパック2を減速させる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6