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特許7584520UAVをモニターするためのデバイス、コンピュータプログラム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】UAVをモニターするためのデバイス、コンピュータプログラム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 5/00 20060101AFI20241108BHJP
   B64U 10/10 20230101ALI20241108BHJP
   B64U 10/25 20230101ALI20241108BHJP
   B64U 101/75 20230101ALN20241108BHJP
【FI】
G08G5/00 A
B64U10/10
B64U10/25
B64U101:75
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022542913
(86)(22)【出願日】2021-01-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-03
(86)【国際出願番号】 GB2021050205
(87)【国際公開番号】W WO2021198634
(87)【国際公開日】2021-10-07
【審査請求日】2022-09-14
(31)【優先権主張番号】2004729.6
(32)【優先日】2020-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】597173440
【氏名又は名称】ソニー オイローパ ビーブイ
(74)【代理人】
【識別番号】110003339
【氏名又は名称】弁理士法人南青山国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス ローズ
【審査官】西畑 智道
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0301220(US,A1)
【文献】米国特許第09858822(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
G01C 21/00-21/36
G01C 23/00-25/00
B64U 10/10
B64U 10/25
B64U 101:75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーベイランスドローンにより実行される方法であって、
所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定し、
前記所定の規則に違反していることを指摘する通知である違反の通知を前記UAVに通知し、
前記違反の通知に続いて、前記UAVの移動をモニターし、
前記サーベイランスドローンの監視空域外の方向への前記移動の距離が所定の時間後に閾値量を下回るか否かを判断し、
前記サーベイランスドローンの監視空域外の方向への前記移動の距離が所定の時間後に閾値量を下回る場合に、前記違反の二次的証拠の捕捉が必要であることを他のデバイスに通知することを含む、方法。
【請求項2】
サーベイランスドローンにより実行される方法であって、
所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定し、
前記所定の規則に違反していることを指摘する通知である違反の通知前記UAVに通知し、
前記UAVを識別する応答が前記UAVから受信されない場合、前記違反の二次的証拠の捕捉が必要であることを他のデバイスに通知することを含む、方法。
【請求項3】
前記所定の規則は、飛行禁止区域に入らないことである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記他のデバイスは、無人機運行管理サーバであり、前記方法は、前記所定の規則の違反している前記UAVの証拠を捕捉するための位置に移動するよう、さらに、前記UAVに命令する無人機運行管理サーバを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記他のデバイスは、複数の他のデバイスから選択され、前記他のデバイスは、前記UAVに対する前記他のデバイスの位置、前記他のデバイスの飛行経路、前記UAVの飛行経路、及び前記他のデバイスに位置するセンシング機器の種類のうちの少なくとも1つに基づいて選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記他のデバイスから情報を受信し、
前記違反の通知に続いて、前記受信した情報を前記UAVの前記モニターされた動きと比較することを含み、比較の結果が措置を講じるのに十分であることを肯定する場合、前記UAVを無効にするための要求を発行することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記UAVを無効にするための要求を発行するステップの前に、
前記他のデバイスから前記UAVを識別する情報を受信し、
前記他のデバイスから前記UAVを識別する、前記受信した情報を、前記捕捉された情報と比較し、比較の結果が措置を講じるのに十分であることを肯定する場合、
前記UAVを無効にするための前記要求を発行することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記他のデバイスから受信した情報は、前記捕捉された情報を補完する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記UAVを無効にすることは、前記UAVの操作を制御する信号を妨害する、前記UAVに弾丸を発射する又は前記UAVと衝突させる、前記ドローンを捕捉する、及び制御信号を傍受及び修正することによって前記ドローンの制御を遠隔で行うことのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
コンピュータにロードすると、請求項1に記載の方法を実行するようにコンピュータを構成する、コンピュータ読み取り可能な命令を含むコンピュータプログラム製品。
【請求項11】
センサと、通信インタフェースと、プロセッサとを含むデバイスであって、
前記センサ及び前記通信インタフェースは、前記プロセッサの制御下で操作され、
前記センサは、所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定するように構成され、前記通信インタフェースは、前記UAVに前記所定の規則に違反していることを指摘する通知である違反の通知を通知するように構成され、
前記プロセッサは、前記違反の通知に続いて、前記UAVの移動をモニターし、
前記デバイスの監視空域外の方向への前記移動の距離が所定の時間後に閾値量を下回るか否かを判断し、
前記デバイスの監視空域外の方向への前記移動の距離が所定の時間後に閾値量を下回る場合、前記通信インタフェースを使用して、前記違反の二次的証拠の捕捉が必要であることを他のデバイスに通知するように構成されている、デバイス。
【請求項12】
センサと、通信インタフェースと、プロセッサとを含むデバイスであって、
前記センサ及び前記通信インタフェースは、前記プロセッサの制御下で操作され、
前記センサは、所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定するように構成され、
前記通信インタフェースは、前記UAVに前記所定の規則に違反していることを指摘する通知である違反の通知を通信するように構成され、
前記プロセッサは、前記UAVを識別する応答が前記UAVから受信されない場合、前記通信インタフェースを使用して、前記違反の二次的証拠の捕捉が必要であることを他のデバイスに通知するように構成されている、デバイス。
【請求項13】
前記所定の規則は、飛行禁止区域に入らないことである、請求項11に記載のデバイス。
【請求項14】
前記他のデバイスは、無人機運行管理サーバであり、前記無人機運行管理サーバは、前記所定の規則の違反している前記UAVの証拠を捕捉するための位置に移動するよう、さらに、UAVに命令するように構成されている、請求項12に記載のデバイス。
【請求項15】
前記他のデバイスは、複数の他のデバイスから選択され、前記他のデバイスは、前記UAVに対する前記他のデバイスの位置、前記他のデバイスの飛行経路、前記UAVの飛行経路、及び前記他のデバイスに位置するセンシング機器の種類のうちの少なくとも1つに基づいて選択される、請求項11に記載のデバイス。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記通信インタフェースを介して、前記他のデバイスから情報を受信し、
前記違反の通知に続いて、前記受信した情報を前記UAVの前記モニターされた動きと比較し、
比較の結果が措置を講じるのに十分であることを肯定する場合、前記処理回路は、前記通信インタフェースを介して、前記UAVを無効にする要求を発行するように構成されている、請求項11に記載のデバイス。
【請求項17】
前記UAVを無効にする要求を発行するステップの前に、前記プロセッサは、
前記通信インタフェースを介して、前記UAVを識別する情報を前記他のデバイスから受信し、
前記他のデバイスから前記UAVを識別する、前記受信した情報を、前記捕捉された情報と比較し、
比較の結果が措置を講じるのに十分であることを肯定する場合、前記通信インタフェースを介して、前記UAVを無効にするための要求を発行するように構成されている、請求項16記載のデバイス。
【請求項18】
前記他のデバイスから前記受信した情報は、前記捕捉された情報を補完する、請求項17に記載のデバイス。
【請求項19】
前記UAVを無効にすることは、前記UAVの操作を制御する信号を妨害する、前記UAVに弾丸を発射する又は前記UAVと衝突させる、前記ドローンを捕捉する、及び制御信号を傍受及び修正することによって前記ドローンの制御を遠隔で行うことのうちの少なくとも1つを含む、請求項16に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、UAVをモニターするためのデバイス、コンピュータプログラム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書の「背景技術」の記載は、本開示の内容の概要を示すためのものである。背景技術に記載されている範囲の本発明者らによる成果ならびに出願時に先行技術として見なされない説明の態様は、本技術に対する先行技術として明示的にも暗示的にも認められない。
【0003】
現代の生活において使用される無人航空機(UAV)の数は増えている。顧客の家に商品を配送したり、航空写真やビデオをキャプチャしたりするため等に使用されている。実際、高い高度(地球を周回するような)でも、衛星の利用が増え続けている。例えば、地球低軌道(LEO)衛星は、遠隔地へのインターネット接続を提供するものである。
【0004】
これらのUAVは、典型的には、所定の飛行経路に従って、それらのタスクを完了する。しかしながら、場合によっては、他のUAVを使用すると、飛行経路を遮断したり、その経路にあるUAVを妨害したり損傷させることがある。
【0005】
さらに、場合によっては、UAVを使用すると、禁止空域に入ることがある。禁止空域には、空港上空や私有地上空を飛行することが含まれる。ときには、UAVによって、映画セットの空中写真が撮られないよう、映画セットの周辺に飛行禁止区域を設けることもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の目的は、これらの問題の少なくとも1つに対処することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定し、違反の指示をUAVに通知し、違反の通知後、UAVの動きをモニターし、動きが所定の時間後に閾値量を下回る場合、動きが閾値量を下回ることを他のデバイスに通知することを含む方法が提供される。
【0008】
一実施形態によれば、所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定し、違反の指示をUAVに通知し、UAVを識別する応答がUAVから受信されない場合、UAVの位置を他のデバイスに通知することを含む方法が提供される。
【0009】
一実施形態によれば、第1の時間及び第2の異なる時間に、無人航空機(UAV)の地理的位置を特定し、UAVを識別する情報を捕捉し、第2の時間にUAVの位置を他のデバイスに通知することを含み、他のデバイスは、複数の他のデバイスから選択され、他のデバイスは、他のデバイスの飛行計画に基づいて選択される、方法が提供される。
【0010】
前述の段落は概要であり、特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。記載される実施形態は、さらなる利点とともに、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されるであろう。
【0011】
本開示及びその付随する利点の多くのより完全な理解は、添付の図面に関連して考慮される場合、以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1A及び1Bは、UAVの例を示す。
図2A図2A~2Dは、空域205をモニターするサーベイランスドローン100B1を有する配置200を示す。
図2B図2A~2Dは、空域205をモニターするサーベイランスドローン100B1を有する配置200を示す。
図2C図2A~2Dは、空域205をモニターするサーベイランスドローン100B1を有する配置200を示す。
図2D図2A~2Dは、空域205をモニターするサーベイランスドローン100B1を有する配置200を示す。
図3A図3Aは、図2Cに示されるものと同様の実施形態300を示す。
図3B図3Bは、無認可ドローン100B2の二次的証拠を収集するために、第3のドローン100B4をドローンとして選択する状況を示す。
図4図4は、本開示の実施形態によるプロセス400を示す。
図5図5は、実施形態によるステップ432のプロセスをより詳細に示す。
図6図6は、ステップ510のプロセスをより詳細に示す。
図7図7は、ステップ620のプロセスをより詳細に示す。
図8図8は、本開示の一実施形態を示す。
図9図9は、本開示による一実施形態を示す。
図10図10は、サーベイランスドローン100B1の構成要素を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで図面を参照すると、いくつかの図において、同様の参照番号は、同一又は対応する部分を示す。
【0014】
図1A及びIBは、UAVの例示的な型を示す。図1Aに、固定翼型UAV100Aを、図1Bに、回転型UAV100Bを示す。本開示の実施形態は、これらのタイプのUAVを参照して説明されるが、本開示はそれに限定されず、地球を周回する衛星等の他のタイプの飛行物体が想定される。本開示は、回転型UAV100Bを参照して説明されるが、本開示はこれに限定されない。
【0015】
ここで、本開示の実施形態の概要を簡単に説明する。
【0016】
図2A図2B図2C図2Dは、空域205をモニターするサーベイランスドローン100B1を有する配置200を示す。以下では1つ又は複数のドローンを参照して説明するが、本開示はそれに限定されない。実際、ドローン、衛星等を含む任意の無人航空機(UAV)が想定される。サーベイランスドローン100B1は、1つ又は複数の技術の組合せを使用して空域を偵察することができる。例えば、サーベイランスドローン100B1は、他の飛行物体を識別するために分析されるシーンの画像をキャプチャするための1つ又は複数の画像センサ及び関連する光学系、タイムオブフライト(ToF)センサ、LIDARセンサ、他の物体を識別するために使用されるレーダー機器、赤外線センサ、飛行物体に送信され、放出される制御信号を示す無線周波数信号を検出するためのRFセンサ等を装備することができる。いくつかの実施形態において、サーベイランスドローン100B1は、空域を警備する特定の役割を有してもよく、又は警察空域への特定の飛行計画を有していてもよい。いくつかの実施形態において、サーベイランスドローンは、偵察可能な任意のドローンであってよく、物品の配達又は地上偵察の実施等、何らかの他のタスクを実行しながら空域の偵察を実行するためのリソースを有していてよい。
【0017】
空域205は、飛行禁止区域215を含む。いくつかの実施形態において、205は、空間の3D体積を表す。いくつかの実施形態において、飛行禁止区域215は、映画セット、空港、又は民間住宅の上に配置することができる。いくつかの例において、飛行禁止区域215は、永久的(空港の上等)、又は一時的(映画のセットや、コンサート等のイベントが行われる場所の上等)であってもよい。飛行禁止区域215は、ハッチングで示されている。飛行禁止区域は、3D空間内の座標によって定義される。いくつかの実施形態において、空域が正しく使用されるよう、ドローンのオペレータに規則を提供するグローバルUTM(無人機運行管理)協会等の集中型システムに提供される。
【0018】
空域205内には、第2のドローン100B3が配置される。第2のドローン100B3は、飛行経路に沿って走行するドローンであってもよいし、領域を偵察する等の作業を完了しているドローンであってもよい。第2のドローン100B3は、サーベイランスドローン100B1と同じ人物(法人又は自然人)が所有していてもよいし、サーベイランスドローン100B1から独立していてもよい。例えば、第2のドローン100B3は、配送会社等の独立した第三者によって所有又は操作されてもよい。第2のドローン100B3の視野は、領域210によって示される。
【0019】
無認可ドローン100B2も示されている。無認可ドローン100B2は、規制されないやり方で操作されるドローンである場合もあり、あるいは、グローバルUTM協会等の組織によって規制されるが、承認された飛行経路から移動したドローンの場合もある。図2Aでは、無認可ドローン100B2がサーベイランスドローン100B1の監視下にある飛行禁止区域215に入ったところである。後述するように、無認可ドローン100B2は、飛行禁止区域215に入ることによって、所定の規則の違反を通知される。この通知は、サーベイランスドローン100B1によって、又はグローバルUTM協会によってなされる。いくつかの実施形態において、規制されないやり方は、ドローンが無線信号でIDを通知することであってもよい。そのIDを通知するための要件がある。要件は、IDを定期的に通知する、及び/又はそのIDを他の通信信号に組み込むことである。IDの通知は、ブロードキャスト、ポイントツーポイント通信又はポイントツーマルチポイント通信によって可能である。IDの通知は、UTM及び/又は他のドローンもしくはインフラストラクチャに対して行われる。
【0020】
グローバルUTM協会は、UAVを操作するプロトコルを定義する組織である。UAVトラフィック管理を実施するための指針原則を設定する。これは、多くのUAVが使用される(すなわち、空域におけるそれらの密度が増加する)につれて、UAVが安全に操作され、空域が他のUAVや一般の航空機と適切に共有されるようにするものである。
【0021】
図2Bから明らかなように、無認可ドローン100B2は、サーベイランスドローン100B1の監視下で、空域205の飛行禁止区域215にさらに移動する。これは、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域に飛行して入ることによって、所定の規則に違反していることを意味する。当然のことながら、他の所定の規則に、無認可ドローンが違反している場合もある。例えば、無認可ドローン100B2が、誤った時間に空域に入ったり、承認されていない飛行経路をたどったり、誤った時間に飛行経路をたどったりすることがある。
【0022】
図2Bから、無認可ドローン100B2の位置は、第2のドローン100B3の視野210の外側にあることが分かる。
【0023】
無認可ドローン100B2の位置は、依然として、サーベイランスドローン100B1によって監視される空域205内にある。しかしながら、無認可ドローン100B2の位置は、サーベイランスドローン100B1によって監視される空域の端部及び飛行禁止区域215の端部に非常に近い。従って、所定の規則の違反を確認するために、違反の証拠は、第2のUAV(例えば、第2のドローン)によって提供される必要がある。
【0024】
さらに、所定の規則、この場合は、飛行禁止区域215に入ること、の違反に対して、無認可ドローン100B2又はそのオペレータに対して措置を講じることが可能である。この措置には、無認可ドローン215に弾丸を発射する、ドローンを安全に捕捉する、信号妨害を行う、又は制御信号を傍受及び変更することによってドローンの制御を遠隔で行うこと等、ドローンに対する罰金や回避といった、オペレータ又はドローンに対する制裁が含まれる。
【0025】
この措置が講じられる前に、第2のUAVからの証拠が捕捉され、措置が誤って講じられないようにする。この証拠は、UAVに対して誤った措置が講じられる可能性を減じる。
【0026】
図2Cを参照すると、無認可ドローン100B2は、違反が最初に発生した元の位置(図2Aに示す)から距離D1移動している。この移動は、ある期間にわたってなされる。後で説明するように、この距離は、二次的証拠収集のために第2のドローンが必要とされるかどうかを決定するための実施形態で使用される。
【0027】
図2Dを参照すると、第2のドローン100B3の位置は、第2のドローン100B3の視野が、無認可ドローン100B2をキャプチャするように移動する。この移動は、サーベイランスドローン100B3の要求時、又はグローバルUTM協会の要求時であってもよい。第2のドローン100B3は、次いで、飛行禁止区域に位置し、所定の規則に違反している無認可ドローン100B2の二次的証拠を捕捉する。
【0028】
二次的証拠が捕捉されると、無認可ドローン100B2又は無認可ドローン100B2のオペレータに対して、さらなる措置が講じられる。上記では第2のドローン100B3がサーベイランスドローン100B1よりも無認可ドローン100B2に近いと説明したが、本開示はそのように限定されない。いくつかの例において、サーベイランスドローン100B1は、第2のドローン100B3よりも無認可ドローン100B2のより近くに移動する。加えて、サーベイランスドローン100B1及び第2のドローン100B3の位置は、無認可ドローン100B2の異なるビューが捕捉されるように選択される。これによって、十分な証拠が捕捉される。
【0029】
さらに、第2のドローン100B3によって捕捉された2次的証拠と、サーベイランスドローン100B1によって捕捉された証拠には、タイムスタンプが含まれていることがある。これは、証拠が捕捉された時間を示す。証拠が同時期であったことを示している。そのような証拠は改ざんされないようにするために、不変の形態で記憶されてもよく、又はブロックチェーン上に配置されてもよい。この点に関して、二次的証拠が捕捉される前に、サーベイランスドローン100B1と第2のドローン100B3との間で同期信号を交換して、それぞれの時間が確実に同期されるようにしてもよい。
【0030】
さらに、サーベイランスドローン100B1及び第2のドローン100B3によって捕捉される証拠のタイプは同じであってもよいが、本開示はそのように限定されない。例えば、サーベイランスドローン100B1は、無認可ドローン100B2の無線周波数署名等の1つ又は複数のタイプの証拠を捕捉し、第2のドローン100B3は、無認可ドローン100B2の静止画又は動画等の第2の異なるタイプの証拠を捕捉する。他のタイプの証拠が捕捉されてもよい。これらは、固有のドローンの固有識別子であってもなくてもよい。それらは、ノイズパターン、又はロータが同期されるか、整列される程度の表示等、無認可ドローンの操作における変動を表すフィンガープリントと見なされる。他の実施形態において、同じタイプの証拠がサーベイランスドローン100B1及び第2のドローン100B3によって捕捉される。
【0031】
本開示の実施形態を、図3A及び3Bに示す。これらの図において、同様の参照番号は同様の特徴を指すため、これらの特徴の説明は簡潔にするために省略される。
【0032】
図3Aは、図2Cに示されるものと同様の実施形態300を示す。図2Cでは、サーベイランスドローン100B1による監視下の空域内に1つの追加のドローン(第2のドローン100B3)が含まれていたことが分かる。しかしながら、図3Aの実施形態においては、第3のドローン100B4及び第4のドローン100B5も、監視下の空域205内に示されている。第3のドローン100B4及び第4のドローン100B5は、図3Aに黒線で示されるそれぞれの飛行経路に従う。すなわち、第3のドローン100B4及び第4のドローン100B5が空域205を通過するとき、無飛行領域における所定の走行規則に違反する無認可ドローン100B2の二次的証拠が必要とされる。従って、後述するように、ドローンは、無認可ドローン100B2の二次的証拠を捕捉するのに最も適した複数の他のドローン(第2のドローン100B3、第3のドローン100B4、又は第4のドローン100B5)から選択される。この選択は、任意の1つ又は複数の基準、例えば、最も適した証拠捕捉機器、飛行経路からの偏差が最も少ないドローン等を使用して行うことができる。当然のことながら、無認可ドローン100B2に対する他のドローンの場所等、他の基準が想定される。複数の他のドローンからの他のドローンの選択については後述する。
【0033】
図3Bは、無認可ドローン100B2の二次的証拠を収集するために、第3のドローン100B4をドローンとして選択する状況を示す。この場合、第3のドローン100B4の視野305が無認可ドローン100B2の二次的証拠を捕捉するように、第3のドローン100B4の位置が調整される。第2のドローン100B3を参照した図2Dに関して述べたように、無認可ドローン100B2の二次的証拠は、サーベイランスドローン100B1によって捕捉されたものとは異なる角度から捕捉される。
【0034】
当然のことながら、第3のドローン100B4のみが、無認可ドローン100B2の二次的証拠を捕捉するように示されているが、本開示はそれに限定されず、2つ以上の他のドローンが二次的証拠を捕捉するために使用される。他の例においては、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域から移動しない場合、無認可ドローン100B2の三次的証拠を捕捉するために第2の他のドローンが使用される。
【0035】
捕捉後の証拠は、無認可ドローン100B2のオペレータに罰金を科したり訴追したりするか、又は無認可ドローン100B2に弾丸を発射することによって無認可ドローンに対して措置を講じるか、又は何らかの方法で無認可ドローンを安全に捕捉することができる、法執行機関に提供することができる。当然のことながら、証拠は、飛行禁止区域215において無認可ドローン100B2を操作するための罰金と共に、無認可ドローン100B2のオペレータに提供される。
【0036】
操作のプロセス
次に、本開示の実施形態の操作のプロセスを、図4図10を参照して説明する。
【0037】
図4は、本開示の実施形態によるプロセス400を示す。プロセス400は、ステップ405で開始される。次に、プロセスはステップ410に進み、そこで、サーベイランスドローン100B1は、空域205をスキャンし、監視する。空域205をスキャンすることにより、サーベイランスドローン100B1は、空域205をモニターする。これは進行中である。
【0038】
サーベイランスドローン100B1は、1つ又は複数の所定の規則に違反する他のUAVについて空域205をモニターする。これは、ステップ415で実行されるチェックである。
【0039】
所定の規則は、サーベイランスドローン100B1内の記憶装置に記憶されるが、本開示はそれに限定されない。いくつかの実施形態において、サーベイランスドローン100B1は、サーベイランスドローン100B1内に位置する通信インタフェース(後述)を介して、新しい規則で更新される。通信インタフェースは、更新を提供するために、制御センター(図示せず)と通信してもよい。制御センターは、サーベイランスドローン100B1の所有者によって、又はグローバルUTM協会等によって操作される。この通信インタフェースによって、他のUAVのための飛行経路、飛行禁止区域の変化、又はサーベイランスドローン100B1内に記憶された所定の規則に対する他の更新によってサーベイランスドローン100B1を更新することができる。
【0040】
違反がない場合、「いいえ」(N)でステップ410に戻り、サーベイランスドローン100B1は、空域205をモニターし続ける。
【0041】
ただし、サーベイランスドローン100B1が、1つ又は複数のUAVが所定の規則に違反していることを識別した場合は、「はい」(Y)でステップ420に進む。上記の例示的な実施形態において、違反された所定の規則とは、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域215に入ったことであった。
【0042】
ステップ420において、サーベイランスドローン100B1は、無認可ドローン100B2に違反を通知する無認可ドローン100B2と通信する。この通信は、サーベイランスドローン100B1内に配置された通信回路によって実行される。この通信は、5G(マシンツーマシン)通信等の電気通信規格を使用して達成されるが、本開示はそれに限定されない。
【0043】
サーベイランスドローン100B1は、違反に関する情報を含んでもよい。例えば、サーベイランスドローン100B1は、違反している特定の規則と、無認可ドローン100B2が規則にどのように違反しているかを識別することができる。例えば、上記の例では、サーベイランスドローン100B1は、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域に入ったことを示し、また、飛行禁止区域の座標も提供する。これは、サーベイランスドローン100B1が、無認可ドローン100B2の地理的位置を決定することを意味する。これにより、無認可ドローン100B2は、違反を是正するための是正措置を実行することができる。このとき、サーベイランスドローン100B1は、違反に関する情報を記憶する。例えば、サーベイランスドローン100B1は、無認可ドローン100B2の地理的位置、無認可ドローン100B2のID、及び所定の規則の違反の対応する詳細を記憶する。例えば、違反の時刻、及び通信のコピーが、記憶装置内の無認可ドローン100B2に送信される。さらに、サーベイランスドローン100B1は、違反の証拠の捕捉及び記憶を開始する。例えば、無認可ドローンの場所、及び無認可ドローン又はそのオペレータを識別する情報が記憶される。例えば、無認可ドローン100B2の画像又はビデオ、電波署名、及びドローンのレーダー署名等がキャプチャされ、記憶される。加えて、又は代わりに、サーベイランスドローン100B1によって捕捉された証拠は、制御センターに通信される。無認可ドローン100B2は、サーベイランスドローン100B1によって、証拠照合が実行されていることを通知される。
【0044】
さらに、サーベイランスドローン100B1は、違反を制御センターに通信する。上述したとおり、制御センターは、サーベイランスドローン100B1のオペレータによるもの、又はグローバルUTM協会(以下、「UTM」)であってもよい。制御センター内には、1つ以上の無人機運行管理(UTM)サーバが配置されている。従って、サーベイランスドローン100B1は、無人機運行管理サーバに違反を報告する。
【0045】
サーベイランスドローン100B1からの通信に応答して、無認可ドローン11B2は、サーベイランスドローン100B1と通信する。無認可ドローン100B2は、提供された識別子を使用して、サーベイランスドローン100B1に対してそれ自体を識別する。代わりに、又は加えて、無認可ドローン100B2は、違反を許容するために提供された承認に関連する情報を提供する。例えば、無認可ドローン100B2は、飛行禁止区域215内を飛行するための一時的な許可を与える。この場合、承認に関する情報は、無認可ドローン100B2によって提供される。無認可ドローン100B2に関するサーベイランスドローン100B1によって収集された情報は、チェックのために制御センターに提供される。無認可ドローン100B2の識別及び/又は関連承認は、無認可ドローン100B2のステータスを示し、ステップ425において、二次的証拠が必要であるかどうかを決定するためにこれは使用される。
【0046】
当然のことながら、無認可ドローン100B2は、サーベイランスドローン100B1からの通信に応答しなくてもよく、又はそれ自体もしくはそのオペレータを識別する情報を提供すること、又は所定の規則に違反する理由を提供することを拒否してもよい。他の例においては、無認可ドローン100B2は、サーベイランスドローン100B1からの通信に応答しないことがある。代わりに、無認可ドローン100B2は、違反を是正するための是正措置を実行してもよい。例えば、無認可ドローン100B2は、飛行禁止区域215から離れることができる。
【0047】
サーベイランスドローン100B1が、無認可ドローン100B2に違反を通知した後、プロセスはステップ425に進み、二次的証拠が必要かどうかに関する決定が行われる。決定プロセスの操作は、後で説明されるが、さらなる証拠が必要とされない場合、「いいえ」(N)に進み、プロセスはステップ435で終了する。さらなる証拠が必要とされない状況の例は、無認可ドローン100B2が所定の時間内に飛行禁止区域215から出る場合、又は無認可ドローン100B2が違反を許可するステータスを有する場合、例えば、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域を通過して迅速に場所に到着する緊急車両である場合である。無認可ドローン100B2のステータスは、違反の通告を受信した後、サーベイランスドローン100B1に通知される。このステータスは、無認可ドローン100B2によって、又はサーベイランスドローン100B1が通信した制御センターによって通信される。
【0048】
二次的証拠が必要とされる場合、「はい」(Y)でステップ430に進む。ステップ430において、二次的証拠が第2のUAVによって収集される。上記の例では、二次的証拠は、第2のドローン100B3又は第3のドローン100B3によって捕捉される。二次的証拠を収集するための適切なドローンの選択については後述する。
【0049】
二次的証拠が収集された後、プロセスはステップ437に進み、無認可ドローン100B2又はそのオペレータに対してさらなる措置を講じるべきかどうかの決定がなされる。上述のように、このさらなる措置は、飛行を停止するために無認可ドローン100B2に弾丸を発射することを含んでもよく、又は法執行機関に連絡すること等を含んでもよい。
【0050】
それ以上の措置が必要でない場合には、「いいえ」(N)で、ステップ435で終了する。あるいは、さらなる措置が必要とされる場合、プロセスはステップ432に進み、適切なさらなる措置が実行される。その後、プロセスはステップ435で終了する。
【0051】
図5は、実施形態によるステップ432のプロセスをより詳細に示す。すなわち、図5は、二次的証拠の収集プロセスを示している。
【0052】
このプロセスは、ステップ500で開始される。プロセスはステップ505に進み、サーベイランスドローン100B1によって収集された証拠がレビューされる。具体的には、無認可ドローン100B2のキャプチャされた画像、無認可ドローン100B2の位置の座標、無認可ドローン100B2の進行方向及び速度等をレビューする。このレビューは、サーベイランスドローン100B1自体、サーベイランスドローン100B1が通信する制御センター、又はUTMによって実施される。
【0053】
次に、プロセスはステップ510に進み、最も適した他のデバイスが決定される。ステップ510におけるプロセスは、UTM、サーベイランスドローン100B1、又はサーベイランスドローン100B1が通信する制御センターによって実行される。上記の例では、最も適切なデバイスは、図2Dの第2のドローン100B3及び図3Bの第3のドローン100B4であった。二次的証拠を捕捉するために最も適切な他のデバイスを選択するためのプロセスを、図6を参照して説明する。
【0054】
次に、プロセスはステップ515に進み、選択された他のデバイスは二次的証拠を捕捉するために、適切な証拠収集位置に移動する。適切な証拠収集位置は、サーベイランスドローン100B1によって既に収集された証拠に基づいて決定される。例えば、サーベイランスドローン100B1によって既に収集された証拠は、画像センサを使用してキャプチャされた画像を含む。しかしながら、無認可ドローン100B2又は無認可ドローン100B2のオペレータを識別するために、より詳細な画像が必要とされることがある。この場合、他のデバイスの位置がそれに応じて選択される。この位置情報は、UTM又はサーベイランスドローン100B1のいずれかによって他のデバイスに提供される。
【0055】
プロセスは、ステップ520に進み、二次的証拠が他のデバイスによって収集される。次いで、二次的証拠は、サーベイランスドローン100B1、UTM又はサーベイランスドローン100B1に関連する制御センターのうちの一つ以上に提供される。
【0056】
次に、プロセスは、ステップ525に進み、二次的証拠が、サーベイランスドローン100B1によって提供された証拠と比較される。この比較の間、サーベイランスドローン100B1によって捕捉された証拠が、他方のデバイスによって捕捉された二次的証拠と一致するかどうか決定される。すなわち、無認可ドローン100B2が、両セットの証拠で捕捉されているかどうかを決定するためのチェックが行われる。いくつかの実施形態において、チェックは、ドローンのキャプチャされた画像間の類似性のレベルが閾値レベルを上回るかどうかを見るために、画像比較を用いて行われる。無認可ドローン100B2の作り及び/又はモデルを識別する等、当然のことながら、他のチェックが想定される。ドローンの型又はモデルが識別される場合、これは参照画像又は既知の所有者等の他の参照情報と比較され、チェックによって、両方の画像において、無認可ドローン100B2のIDが同じであることを確認することができる。このチェックは、他のデバイスからの情報が、捕捉された情報を補完するために行われてもよい。例えば、他のデバイスからの情報は、サーベイランスドローン100B1によって捕捉された証拠と比較される、異なる角度から捕捉された、又は異なる焦点距離もしくはズームが適用された無認可ドローン100B2の写真証拠であってもよい。
【0057】
さらに、無認可ドローン100B2の位置が、両セットの証拠において比較される。二次的証拠は、証拠がサーベイランスドローン100B1によって捕捉された後の期間に捕捉されるので、無認可ドローン100B2の位置は変化している可能性がある。これは、無認可ドローン100B2が、飛行禁止区域215から出ることによって違反を修正した可能性があることを意味する。また、サーベイランスドローン100B1と他のデバイスによる証拠の捕捉の時間差が分かるので、無認可ドローン100B2の進行方向及び速度が分かる。これは、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域215から移動していることを示す。
【0058】
次に、プロセスは、ステップ530に進む。ステップ530において、サーベイランスドローン100B1によって捕捉された証拠及び他のデバイスによって捕捉された証拠が、措置を講じるのに十分であるかどうかの決定が行われる。特に、証拠によって、無認可ドローン100B2が識別され、違反の最初の通信がサーベイランスドローン100B1によって行われたので、無認可ドローン100B2が十分な距離、移動していないこと、又は無認可ドローン100B2が飛行禁止区域215にさらに移動したことが示される。この場合、「はい」(Y)でステップ437に進み、措置が講じられる。
【0059】
証拠が閾値を満たさない場合、プロセスは、「いいえ」(N)でステップ535へ進む。この場合、より多くの証拠が捕捉されることが要求される。例えば、更なるデバイスからの証拠が、無認可ドローン100B2をより明確に識別するために必要とされる。代わりに、無認可ドローン100B2は、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域を離れていることを示す方向に移動していてもよい。これは、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域を離れるかどうかを見るためにより多くの時間が必要とされることを意味する。
【0060】
ステップ535において、他のデバイスはより多くの証拠を捕捉することができ、又は他のデバイスは、第3のセットの証拠を収集するように選択することができる。次に、プロセスはステップ505に進む。
【0061】
図6は、ステップ510のプロセスをより詳細に示す。
【0062】
プロセス510は、ステップ600で開始される。次に、プロセスは、ステップ605に進み、ローカルエリア内の各デバイス(UAV又は他のドローン等)が呼び出される。この呼び出しは、UTM又はサーベイランスドローン100B1によって行われる。ローカルエリアは、地理的位置から所定の距離、又は空域内のある距離として定義される。地理的位置は、無認可ドローン100B2の現在位置、又は無認可ドローン100B2の予測位置である。
【0063】
次に、プロセスは、ステップ610に進み、ローカルエリア内の他のデバイスの各候補の証拠収集能力が決定される。これは、候補デバイスによってステップ605の呼び出しに対して送られた応答の結果であってもよく、又はUTMによって既に知られていてもよい。証拠収集能力の例としては、イメージセンサ、レーダー、RF走査能力等が挙げられる。
【0064】
次に、プロセスは、ステップ615に進み、適切な証拠収集能力を有する他のデバイス候補の最も適切な位置が決定される。例えば、レーダー証拠収集能力を有するドローンは、イメージセンサ能力のみを有するドローンと比較して、無認可ドローン100B2が雲の中にある状況により適している。更に、レーダー装備を有するドローンの位置は、後方散乱光を回避するためのイメージセンサ能力を有するドローンよりも、無認可ドローンから遠くに配置するのに適している。さらに、他のドローンの好ましい位置は、サーベイランスドローン100B1によって捕捉された証拠に応じて異なる。例えば、サーベイランスドローン100B1が無認可ドローンの一方の画像を側部からキャプチャするイメージセンサのみを有する場合、他方のドローンの位置は、他方のドローンが無認可ドローン100B2の平面画像をキャプチャするようにすることができる。
【0065】
すなわち、ステップ615において、少なくとも各他のデバイスのサブセットについての二次的証拠収集のための最も適切な位置が決定される。
【0066】
次に、プロセスは、ステップ620に進み、他のデバイスのサブセットのうちのどちらが、現在の飛行計画から許容量だけ偏位しながら、所望の位置に移動することができるかが決定される。すなわち、サブセットの他のデバイスの各々の、元のフライトプランからの偏差が定量化される。この偏差は距離偏差であってもよいし、時間偏差であってもよい。偏差が閾値量を下回る場合、他のデバイスは、ステップ615で識別された位置に偏位するよう求められる。
【0067】
次に、プロセスはステップ625に進み、閾値以下の偏差を有する他のデバイスが選択される。次に、プロセスはステップ515に進む。
【0068】
図7は、ステップ620のプロセスをより詳細に示す。このプロセスは、ステップ700で開始される。次に、プロセスはステップ705に進み、他のデバイス候補の現在の地理的位置が決定される。これは、全地球測位システム(GPS)座標をサーベイランスドローン100B1又はUTMシステムに提供する他のデバイス候補によってなされる。次に、プロセスはステップ710に進み、他のデバイス候補の終端位置が決定される。すなわち、他のデバイス候補の最終目的地が決定される。これは、他のデバイス候補から直接取得されてもよく、又はそのオペレータから取得されてもよい。さらに、他のデバイス候補のルート(すなわち、飛行経路)が決定される。後に明らかになるように、飛行経路を知ることによって、他のデバイス候補が二次的証拠を捕捉するためのスケジュールされた経路からの距離及び/又は時間に関して、偏差の量を決定することが可能である。
【0069】
次に、プロセスはステップ715に進み、他のデバイス候補の場所及びその飛行経路に沿った現在の気象条件が決定される。これは、飛行経路において、荒天が後に発生する場合、その経路における遅延の可能性を増加させるので、他のデバイス候補を迂回させることが適切でない場合があるため、有用である。さらに、現在の速度及び方向、動作証拠捕捉能力が決定される。さらに、飛行経路に沿った以前の遅延がこの時点で決定される。これは、他のデバイス候補がすでに遅延している場合、その遅延をさらに増加させることは適切でない可能性があるためである。
【0070】
プロセスはステップ720に進み、動作証拠捕捉能力の証拠収集位置が決定される。これは、ステップ615に関して述べたのと同じ方法で決定され、同じ考慮事項を有する。
【0071】
プロセスはステップ725に進み、二次的証拠を捕捉するために、迂回した他のデバイス候補の最終目的地への到着時刻が計算される。いくつかの実施形態において、この到着時刻には、悪天候その他の飛行条件によるさらなる遅延が含まれることがある。
【0072】
次に、プロセスはステップ730に進み、二次的証拠を捕捉するために迂回によって生じる遅延が閾値未満であるかどうかが決定される。これは、他のデバイス候補の到着予定時刻を、迂回なしの他のデバイス候補の到着予定時刻と比較することによってなされる。遅延が閾値遅延以下である場合、ステップ740において、「はい」(Y)であり、他のデバイス候補はデバイスのサブセットの一部である。あるいは、遅延が閾値を上回る場合、「いいえ」(N)に進み、ステップ735において、他のデバイス候補が破棄される。次に、プロセスは、ステップ745で次の候補に進む。図7のプロセスは、他のデバイス候補に対して実行される。
【0073】
ステップ730において留意される閾値遅延は、多数の要因に基づいて変更されることに留意されたい。例えば、他のデバイス候補が、移植のために人間の臓器のようなタイムクリティカル積荷を運んでいる場合、飛行経路に生じさせられる遅延量は非常に小さい。他の例においては、他のデバイス候補のオペレータが、ドローンを非常に厳しいスケジュールで操作することを望む場合、オペレータは、非常に低い閾値遅延のために、追加料金をグローバルUTM協会に支払う。さらに、他のデバイス候補のオペレータは、大きな閾値時間を受け入れられる場合、大きな閾値に対して、グローバルUTM協会によって返金される可能性がある。
【0074】
図8は、本開示の一実施形態を示す。いくつかの例において、無認可ドローン100B2は、サーベイランスドローン100B1にそのIDを提供するが、飛行禁止区域215に留まる。この実施形態は、この状況に対処するものである。
【0075】
プロセス800は、ステップ805で開始される。プロセスは、サーベイランスドローン100B1が空域205をスキャンするステップ810に進む。プロセスはステップ815に進み、無認可ドローン100B2が空域205内に配置される。サーベイランスドローン100B1は、無認可ドローン100B2の地理的位置を決定する。具体的には、サーベイランスドローン100B1は、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域215内にあるか否かを決定する。無認可ドローン100B2が飛行禁止区域215にない場合、「いいえ」(N)でステップ810に戻る。しかしながら、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域215にある場合、「はい」(Y)でステップ820に進み、無認可ドローン100B2と接触し、所定の規則の違反(飛行禁止区域215に入ったこと)が通知される。この接触は、サーベイランスドローン100B1、サーベイランスドローン100B1を操作する制御センター、又はUTMシステムのうちのいずれか1つによって行われる。プロセスはステップ825に進み、無認可ドローン100B2は、サーベイランスドローン100B1に肯定応答を提供する。いくつかの実施形態において、肯定応答は、無認可ドローン100B2を識別する情報を含む。この情報は、無認可ドローン100B2をローカル又はグローバルに一意に識別することができる。
【0076】
図8には具体的に示されていないが、無認可ドローン100B1によって識別が提供されない場合、サーベイランスドローン100B1はステップ840に移動して、無認可ドローン100B2の位置を他のデバイスに通知してもよい。
【0077】
次に、プロセスは、ステップ830に進み、無認可ドローン100B2の座標を使用して、サーベイランスドローン100B1又はUTMによって、無認可ドローン100B2が飛行禁止区域215から離れているかどうかのチェックが行われる。このチェックは、無認可ドローン100B2が所定の時間内に所定の距離以上移動したか否かをチェックすることにより行われる。すなわち、所定の時間の後に閾値距離を下回っている無認可ドローン100B2の移動がチェックされる。
【0078】
無認可ドローン100B2が、違反の通知後、所定の時間内に飛行禁止区域215から離れる場合、「はい」(Y)でステップ835に進み、違反の表示及び無認可ドローン100B2の識別情報及びそのオペレータが記憶される。
【0079】
しかしながら、移動が所定の時間後に閾値量(距離)を下回る場合、「いいえ」(N)でステップ840に進む。すなわち、無認可ドローン100B2の地理的位置が、ステップ815の時間と異なる第2の時間に位置する。
【0080】
ステップ840において、1つ又は複数の他のデバイスに通知する。移動が閾値量を下回っていること、又は無認可ドローン100B2によってIDが提供されていないことが通知される。すなわち、1つ又は複数の他のデバイスが、違反を通知される。他のデバイスは、第2のドローン100B3、サーベイランスドローン100B1を制御する制御センター、又はグローバルUTM協会等の他のドローンを含んでいる。1つ又は複数の他のデバイスへの通知は、証拠を捕捉するための命令であってもよい。無認可ドローン100B2の位置は、命令内に提供されてもよい。この命令は、移動が閾値量を下回る計算から導出される。
【0081】
プロセスはステップ845に進み、1つ以上のドローン(通知された1つ以上の他のデバイスを含む)が、証拠収集位置に移動するように命令される。適切なデバイスの選択及び適切な証拠収集位置の選択については上述してある。他のデバイスを選択するための機構の例を挙げると、上述した通り、UAVに対する他のデバイスの位置、他のデバイスの飛行経路、UAVの飛行経路のうちの少なくとも1つに基づく。いくつかの実施形態において、飛行経路に基づく選択が、他のデバイス及びそのデバイスと相互作用する他のデバイスの下流問題を低減するのに有利である。
【0082】
プロセスはステップ850に進み、他のデバイスのうちの1つが、捕捉された二次的証拠から無認可ドローン100B2の位置を推定する。これは、ステップ855において、UTM協会、サーベイランスドローン100B1、又はそれ自体の制御センターに送信される。すなわち、サーベイランスドローン100B1又はUTM協会は、他のデバイスから情報を受信する。この情報は、無認可ドローン100B2の位置に関する。
【0083】
次に、プロセスはステップ860に進み、他のデバイス(第2のデバイス100B3等)によって定義された無認可ドローン100B2の報告された位置と、サーベイランスドローン100B1によって定義された無認可ドローン100B2の位置との間の位置差が計算される。すなわち、受信された情報と、違反の通知に続くUAVのモニターされた動きとの比較が行われる。
【0084】
次に、プロセスはステップ865に進み、無認可ドローン100B2が所定の時間内に十分に移動したかどうかを決定するためにチェックが行われる。すなわち、無認可ドローン100B2が移動したかどうか、又は飛行禁止区域215を離れる方向に移動しているかどうかを確認するために、チェックが実行される。無認可ドローン100B2が十分に進行している場合、「はい」(Y)でステップ820に戻り、無認可ドローン100B2と再び接触して、進行により、飛行禁止区域215を離れることを知らせる。この段階で、無認可ドローン100B2に、飛行禁止区域215を離れるための時間制限を与える期間が提供される。
【0085】
ステップ865における比較が否定である場合、「いいえ」(N)でステップ870に進む。ステップ870で、捕捉された証拠が、例えば、2つのソースからの証拠によって十分であるかどうかを確かめるために、さらにチェックが行われ、上述したように、無認可ドローン及びそのオペレータを識別する。
【0086】
証拠が十分である場合、「はい」(Y)でステップ875に進む。この場合、無認可ドローン100B2を無効にするための措置がとられる。いくつかの実施形態において、無認可ドローン100B2を無効にすることは、無認可ドローン100B2の動作を制御する信号を妨害すること、無認可ドローン100B2に弾丸を発射すること、又は無認可ドローン100B2と衝突させることのうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態において、無効化することは、例えば、コンサート会場や映画のセット等の無認可ドローン100B2の可能性のあるターゲットにおいて干渉信号又は妨害信号を生成することによって、無認可ドローン100B2の写真又は画像感知能力を妨害することを伴う。いくつかの実施形態において、無効化は、無認可ドローン100B2が無効化を実行することが安全である空域に移動するまで、遅延される。また、サーベイランスドローン100B1自体が無効化を行ってもよいが、本発明はこれに限定されない。いくつかの実施形態において、無効化が異なるデバイスによって実行される。例えば、他のドローンが無効化を実行するように命令されてもよく、又は制御センターが無効化を実行してもよい。しかしながら、無効化は、サーベイランスドローン100B1によって要求される。
【0087】
ただし、十分な証拠がない場合、「いいえ」(N)でステップ880に続き、さらなる他のデバイスが、さらなる証拠を捕捉するように求められる。次に、プロセスはステップ840に戻る。
【0088】
図9は、本開示による一実施形態を示す。この実施形態において、同じ体積の空域を通過する飛行経路については、時間的に注意深く計画される必要がある。これは衝突を避けるためである。いくつかの例においては、1つのUAV(ドローン又は衛星等)の飛行計画をわずかに遅延する。これは、遅延したUAVを伴う衝突を回避するために、空域を通過する他のUAVの予定時刻を変更する必要があることを意味する。
【0089】
図9に示される実施形態は、この問題に対処することを目的とする。この場合、空域を通過する5つのUAV(UAV1~UAV5)が存在する。UAVの各々は、UAV4とUAV5との間が1分である時隔を除いて、30秒離れている。UAV1が20秒遅延すると、UAV1とUAV2との間の間隔は、10秒に減少する。これは非常に短く、衝突につながる可能性がある。本開示の実施形態においては、UAV4の飛行計画に20秒の遅延が適用され、UAV3の飛行計画に20秒の遅延が適用され、UAV2の飛行計画に20秒の遅延が適用される。これは、UAV4とUAV5との間の時隔が20秒~40秒減少し、残りのUAV間の時隔が30秒に維持されることを意味する。これにより、衝突の可能性が減少する。コンピュータで、操作説明書を使用して、空域内の各UAVの飛行計画間の比較的大きな時隔をサーチし、その比較的大きな時隔の前に生じる飛行計画の一部又は全部について修正された飛行計画を生成する。いくつかの実施形態において、これは、第1の飛行計画を修正すること、第2の飛行計画に対するその影響を計算すること、第2の飛行計画を変更すること、第3の飛行計画に対するその影響を計算すること等よりも、効率的で、タイムリーかつ安全である。コンピュータは、UAV1~UAV5のそれぞれの飛行計画の少なくともいくつかをリアルタイムで同時に変更することができる。
【0090】
すなわち、快適なマージンだけ遅延を超える飛行経路に沿った時隔が見出される。遅延UAVと、大きな時隔との間の空間を通過するUAVは、遅延に等しい時間量だけ遅延される。これによって、遅延を飛行経路に沿って良好に管理し、かつ、多くのUAVが所与の時間単位で空域を通過することができる。
【0091】
図10は、サーベイランスドローン100B1の構成要素を例示する。サーベイランスドローン100B1は、その制御センター、無認可ドローン100B2及び第2の(及び他の)ドローンを含む他のデバイスとの無線通信を実行するための通信インタフェース901と、デジタルデータ(例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ、テープドライブ等)を記憶するための記憶媒体902とを備える。これらの各構成要素は、コントローラ900によって制御される。コントローラ900は、上記のサーベイランスドローン100B1の他の操作を実行する回路を備える。さらに、サーベイランスドローン100B1がイメージセンサ、RFセンサ等の他のデバイス(UAV等)を検出することを可能にするセンサ903が設けられている。
【0092】
上記の教示に照らして、本開示の多数の修正及び変形が可能である。従って、特許請求の範囲内で、本開示は、本明細書で具体的に説明される以外の方法で実施されてもよいものと考えられる。
【0093】
本開示の実施形態が、少なくとも部分的に、ソフトウェア制御データ処理装置によって実装されるものとして説明されている限り、光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ等、ソフトウェアを搭載した非一時的な機械可読媒体も、本開示の一実施形態を表すものと考えられる。
【0094】
明確にするための上記の説明は、異なる機能ユニット、回路、及び/又はプロセッサを参照して実施形態を説明したものである。しかしながら、本実施形態から逸脱することなく、異なる機能ユニット、回路、及び/又はプロセッサ間の機能を任意で適切に分散させてよいことは明白である。
【0095】
本実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせを含む任意の適切な形態で実施される。記載された実施形態は、任意で、1つ以上のデータプロセッサ及び/又はデジタル信号プロセッサで実行されるコンピュータソフトウェアとして少なくとも部分的に実行される。実施形態における要素及び構成要件は、任意の適切な方法で、物理的、機能的、及び論理的に実施される。実際、機能は、単一のユニットで、複数のユニットで、又は他の機能ユニットの一部として実施されてもよい。従って、本開示の実施形態は、単一のユニットで実施されてもよく、又は異なるユニット、回路、及び/又はプロセッサの間で物理的及び機能的に分散されてもよい。
【0096】
本開示を、いくつかの実施形態に関して説明してきたが、本明細書に記載された特定の形態に限定されることを意図するものではない。さらに、特徴は、特定の実施形態に関連して説明されているが、当業者であれば、説明された実施形態の種々の特徴を、本技術を実施するのに適した任意の方法で組み合わせてよいことが分かるであろう。
【0097】
本技術の実施形態は、以下の項によって記載される。
1. 所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定し、
違反の指示をUAVに通知し、
違反の通知に続いて、UAVの動きをモニターし、
動きが所定の時間後に閾値量を下回る場合は、動きが閾値量を下回ることを他のデバイスに通知することを含む、方法。
2. 所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定し、
UAVに違反の指示を通知し、
UAVを識別する応答がUAVから受信されない場合、UAVの位置を他のデバイスに通知することを含む、方法。
3. 所定の規則は、飛行禁止区域に入らないことである、項1又は2に記載の方法。
4. 他のデバイスは、UTM協会であり、方法は、所定の規則の違反しているUAVの証拠を捕捉するための位置に移動するよう、さらに、UAVに命令するUTM協会を含む、先行する項のいずれかに記載の方法。
5. 他のデバイスは、複数の他のデバイスから選択され、他のデバイスは、UAVに対する他のデバイスの位置、他のデバイスの飛行経路、UAVの飛行経路、及び他のデバイスに位置するセンシング機器の種類のうちの少なくとも1つに基づいて選択される、項1~3のいずれか一項に記載の方法。
6. 第1の時間及び第2の異なる時間に無人航空機(UAV)の地理的位置を特定し、
UAVを識別する情報を捕捉し、
第2の時間にUAVの位置を他のデバイスに通知することを含み、他のデバイスは、複数の他のデバイスから選択され、他のデバイスは、他のデバイスの飛行計画に基づいて選択される、方法。
7. 他のデバイスから情報を受信し、
違反の通知に続いて、受信した情報をUAVのモニターされた動きと比較することを含み、肯定的な比較の場合、UAVを無効にするための要求を発行することをさらに含む、先行する項のいずれかに記載の方法。
8. UAVを無効にするための要求を発行するステップの前に、
他のデバイスからUAVを識別する情報を受信し、
他のデバイスからUAVを識別する、受信した情報を、捕捉された情報と比較し、
肯定的な比較の場合、UAVを無効にするための要求を発行することをさらに含む、項7に記載の方法。
9. 他のデバイスから受信した情報は、捕捉された情報を補完する、項8に記載の方法。
10. 無効化することは、UAVの操作を制御する信号を妨害する、UAVに弾丸を発射する又はUAVと衝突させる、ドローンを捕捉する、及び制御信号を傍受及び修正することによってドローンの制御を遠隔で行うことのうちの少なくとも1つを含む、項7、8、又は9のいずれか一項に記載の方法。
11. コンピュータにロードすると、項1~10のいずれか一項に記載の方法を実行するようにコンピュータを構成する、コンピュータ読み取り可能な命令を含むコンピュータプログラム製品。
12. センサと、通信インタフェースと、プロセッサとを含むデバイスであって、
センサ及び通信インタフェースは、プロセッサの制御下で操作され、
センサは、所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定するように構成され、通信インタフェースは、UAVに違反の指示を通知するように構成され、
プロセッサは、違反の通知に続いて、UAVの動きをモニターし、
動きが所定の時間後に閾値量を下回る場合、通信インタフェースを使用して、動きが閾値量を下回ることを他のデバイスに通知するように構成されている、デバイス。
13. センサと、通信インタフェースと、プロセッサとを含むデバイスであって、
センサ及び通信インタフェースは、プロセッサの制御下で操作され、
センサは、所定の規則に違反している無人航空機(UAV)の位置を特定するように構成され、
通信インタフェースは、UAVに違反の指示を通信するように構成され、
プロセッサは、UAVを識別する応答がUAVから受信されない場合、通信インタフェースを使用して、UAVの位置を他のデバイスに通知するように構成されている、デバイス。
14. 所定の規則は、飛行禁止区域に入らないことである、項12又は13に記載のデバイス。
15. 他のデバイスは、UTM協会であり、UTM協会は、所定の規則の違反しているUAVの証拠を捕捉するための位置に移動するよう、さらに、UAVに命令するように構成されている、項12~14のいずれか一項に記載のデバイス。
16. 他のデバイスは、複数の他のデバイスから選択され、他のデバイスは、UAVに対する他のデバイスの位置、他のデバイスの飛行経路、UAVの飛行経路、及び他のデバイスに位置するセンシング機器の種類のうちの少なくとも1つに基づいて選択される、項12~14のいずれか一項に記載のデバイス。
17. センサと、通信インタフェースと、プロセッサとを含むデバイスであって、
センサ及び通信インタフェースは、プロセッサの制御下で操作され、
センサは、第1の時間及び第2の異なる時間に無人航空機(UAV)の地理的位置を特定するように構成され、UAVを識別する情報を捕捉し、
通信インタフェースは、プロセッサの制御下で、第2の時間にUAVの位置を他のデバイスに通知するように操作可能であり、他のデバイスは複数の他のデバイスから選択され、他のデバイスの飛行計画に基づいて選択される、デバイス。
18. プロセッサは、
通信インタフェースを介して、他のデバイスから情報を受信し、
違反の通知に続いて、受信した情報をUAVのモニターされた動きと比較し、
肯定的な比較の場合、処理回路は、通信インタフェースを介して、UAVを無効にする要求を発行するように構成されている、項12~17のいずれか一項に記載のデバイス。
19. UAVを無効にする要求を発行するステップの前に、プロセッサは、
通信インタフェースを介して、UAVを識別する情報を他のデバイスから受信し、
他のデバイスからUAVを識別する、受信した情報を、捕捉された情報と比較し、
肯定的な比較の場合、通信インタフェースを介して、UAVを無効にするための要求を発行するように構成されている、項18に記載のデバイス。
20. 他のデバイスから受信した情報は、捕捉された情報を補完する、項19に記載の方法。
21. 無効化することは、UAVの操作を制御する信号を妨害する、UAVに弾丸を発射する又はUAVと衝突させる、ドローンを捕捉する、及び制御信号を傍受及び修正することによってドローンの制御を遠隔で行うことのうちの少なくとも1つを含む、項18、19、又は20のいずれか一項に記載のデバイス。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10