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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-07
(45)【発行日】2024-11-15
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/40 20200101AFI20241108BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20241108BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/20
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022559467
(86)(22)【出願日】2021-11-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-12
(86)【国際出願番号】 KR2021017085
(87)【国際公開番号】W WO2022114682
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2020-0160443
(32)【優先日】2020-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アン、フィ キョン
【審査官】木村 麻乃
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第108783605(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0154765(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0049472(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、
前記ケースに配置されて熱を発生させるヒータと、
エアロゾル生成物品が加熱され、エアロゾルを生成する空間を提供する支持体と、を備え、
前記支持体は、
エアロゾル生成物品を収容するための空洞と、
前記空洞に前記エアロゾル生成物品を収容する入口と、
前記空洞が前記支持体の外部に露出されるように前記支持体の側面に配置される開口部と、
前記入口と前記開口部との間の前記支持体の内周面において、前記開口部の上部の領域に配置され、前記開口部に向かう方向に向かわないように前記エアロゾル生成物品の移動をガイドするリブと、を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記リブは、前記支持体の内側面から前記空洞に突出するが、
前記リブの表面は、前記空洞の延長方向に対して傾いた、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記空洞の中心から前記リブまでの距離は、円柱状の前記エアロゾル生成物品の水平断面の半径よりも大きいか、同一である、請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
ケースと、
前記ケースに配置されて熱を発生させるヒータと、
エアロゾル生成物品が加熱され、エアロゾルを生成する空間を提供する支持体と、を備え、
前記支持体は、
エアロゾル生成物品を収容するための空洞と、
前記空洞に前記エアロゾル生成物品を収容する入口と、
前記空洞が前記支持体の外部に露出されるように前記支持体の側面に配置される開口部と、
前記入口と前記開口部との間の前記支持体の内周面において、前記開口部の上部の領域に配置され、前記開口部に向かう方向に向かわないように前記エアロゾル生成物品の移動をガイドするリブと、を含み、
前記開口部の側面の少なくとも一部は、前記空洞の内部に向かって傾いたガイド部を含み、前記空洞内で前記エアロゾル生成物品の回転運動は、前記ガイド部によってガイドされる、エアロゾル生成装置。
【請求項5】
ケースと、
前記ケースに配置されて熱を発生させるヒータと、
エアロゾル生成物品が加熱され、エアロゾルを生成する空間を提供する支持体と、を備え、
前記支持体は、
エアロゾル生成物品を収容するための空洞と、
前記空洞に前記エアロゾル生成物品を収容する入口と、
前記空洞が前記支持体の外部に露出されるように前記支持体の側面に配置される開口部と、
前記入口と前記開口部との間の前記支持体の内周面において、前記開口部の上部の領域に配置され、前記開口部に向かう方向に向かわないように前記エアロゾル生成物品の移動をガイドするリブと、を含み、
前記開口部は、前記空洞の延長方向に対して傾いた傾斜部を含む、エアロゾル生成装置。
【請求項6】
ケースと、
前記ケースに配置されて熱を発生させるヒータと、
エアロゾル生成物品が加熱され、エアロゾルを生成する空間を提供する支持体と、を備え、
前記支持体は、
エアロゾル生成物品を収容するための空洞と、
前記空洞に前記エアロゾル生成物品を収容する入口と、
前記空洞が前記支持体の外部に露出されるように前記支持体の側面に配置される開口部と、
前記入口と前記開口部との間の前記支持体の内周面において、前記開口部の上部の領域に配置され、前記開口部に向かう方向に向かわないように前記エアロゾル生成物品の移動をガイドするリブと、を含み、
前記開口部の下端部に対応する第1開放角度は、前記開口部の上端部に対応する第2開放角度よりも大きい、エアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記第1開放角度は、120°~180°であり、前記第2開放角度は、90°~120°である、請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記リブは、前記開口部周囲の少なくとも一部に沿って延びる、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記リブは、複数個が配置された、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記支持体は、前記エアロゾル生成物品が前記空洞に挿入されたとき、前記エアロゾル生成物品の端部と対向する前記支持体の底面(bottom)に通孔をさらに含み、前記ヒータは、前記通孔を貫通するように配置された、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記通孔は、前記通孔が前記空洞に向かう方向に沿って徐々に大きくなる傾斜部を含む、請求項10に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項12】
前記支持体は、前記ケースに対して分離可能に結合される、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項13】
前記ケースは、前記支持体を収容する収容部と、
前記収容部と前記支持体との間に形成されて空気を前記空洞の内部に流入させる空気通路と、を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項14】
前記支持体は、前記エアロゾル生成物品が前記空洞に挿入されたとき、前記エアロゾル生成物品の端部と対向する前記支持体の底面に前記ヒータが貫通する通孔をさらに含み、
前記ヒータは、前記通孔を通過するように配置され、
前記開口部は、前記収容部と前記空洞とを流体連通し、
前記空気通路は、空気が前記通孔を通過して前記空洞に流れるメイン空気通路と、空気が前記開口部を通過して前記空洞に流れるサブ空気通路を含む、請求項13に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成物品が挿入される支持体を含むエアロゾル生成装置に係り、さらに詳細には、側面に開口部が設けられて残渣または異物の除去を容易にする支持体、エアロゾル生成物品の移動を案内するリブを含むエアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法に係わる需要が増加している。例えば、燃焼なしにシガレット内のエアロゾル生成物質を加熱し、エアロゾルを生成するエアロゾル生成装置に係わる需要が増加している。これにより、加熱式シガレットまたは加熱式エアロゾル生成装置に対する研究が活発に進められている。
【0003】
エアロゾル生成装置が使用されるとき、エアロゾル生成物品は、エアロゾル生成装置の収容部に挿入される。エアロゾル生成物品は、収容部の長手方向に挿入される。喫煙が完了された後、エアロゾル生成物品が収容部から抽出されるとき、エアロゾル生成物品の残渣が収容部に残る。従来のエアロゾル生成装置では、収容部から残渣を除去することが容易ではない。収容部に残存する残渣は、エアロゾル生成装置で生成されるエアロゾルに影響を与えてエアロゾルの香味を減少させ、衛生的な問題を招く。残渣を除去するには、綿棒のように収容部に挿入される別途の掃除道具を必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エアロゾル生成装置が使用されるとき、エアロゾル生成物品は、エアロゾル生成装置の収容部に挿入される。エアロゾル生成物品は、収容部の長手方向に挿入される。喫煙が完了された後、エアロゾル生成物品が収容部から抽出されるとき、エアロゾル生成物品の残渣が収容部に残る。従来のエアロゾル生成装置では、収容部から残渣を除去することが容易ではない。収容部に残存する残渣は、エアロゾル生成装置で生成されるエアロゾルに影響を与えてエアロゾルの香味を減少させ、衛生的な問題を招く。残渣を除去するには、綿棒のように収容部に挿入される別途の掃除道具を必要とし、これは、ユーザに不便さを感じさせてしまう。
【0005】
本実施例が解決しようとする課題は、前述したような技術的課題に限定されず、以下の実施例からさらに他の技術的課題が類推されうる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために一実施例に係わるエアロゾル生成装置は、ケース;前記ケースに配置されて熱を発生させるヒータ;及びエアロゾル生成物品が加熱され、エアロゾルを生成する空間を提供する支持体を備え、前記支持体は、エアロゾル生成物品を収容するための空洞;前記空洞に前記エアロゾル生成物品を収容する入口;前記空洞が前記支持体の外部に露出されるように前記支持体の側面に配置される開口部;及び前記支持体の内周面に配置され、前記開口部に向かう方向に向かわないように前記エアロゾル生成物品の移動をガイドするリブ;を含む。
【発明の効果】
【0007】
実施例に係わるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物品が挿入される支持体を含み、支持体は、エアロゾル生成装置と分離可能に結合される。これにより、エアロゾル生成物品をエアロゾル生成装置から容易に除去することができる。また、実施例に係わるエアロゾル生成装置は、支持体の側面に開口部が設けられる。これにより、残渣や異物を除去しやすいので、生成されるエアロゾルの香味が優秀である。
【0008】
また、実施例に係わるエアロゾル生成装置は、開口部を介して流入される空気通路によってエアロゾルと混合される空気量が増加することで、霧化量が増加する。
【0009】
また、実施例に係わるエアロゾル生成装置は、支持体の入口と開口部との間の内周面には、リブが配置され、エアロゾル生成物品の移動を案内することで、エアロゾル生成物品のヒータに対する位置を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す図面である。
図2】シガレットの一例を示す図面である。
図3】第1実施例に係わるエアロゾル生成装置及びエアロゾル生成物品の斜視図である。
図4図3に図示されたエアロゾル生成装置の垂直断面図である。
図5図3に図示されたエアロゾル生成装置の支持体の斜視図である。
図6図3に図示されたエアロゾル生成装置の支持体の斜視図である。
図7図6に図示されたエアロゾル生成装置の支持体をVII-VIIに沿って切断した断面図である。
図8図5に図示されたエアロゾル生成装置の支持体をVIII-VIIIに沿って切断した断面図である。
図9A】第2実施例に係わるエアロゾル生成装置の支持体の斜視図である。
図9B】第2実施例に係わるエアロゾル生成装置の支持体の斜視図である。
図10A】第3実施例に係わるエアロゾル生成装置の支持体の斜視図である。
図10B】第3実施例に係わるエアロゾル生成装置の支持体の斜視図である。
図11】第4実施例に係わるエアロゾル生成装置の支持体の垂直断面図である。
図12図11に図示された支持体に対する気流流入を概略的に示した垂直断面図である。
図13】実施例に係わるエアロゾル生成装置の空気通路を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置は、ケース;前記ケースに配置されて熱を発生させるヒータ;及びエアロゾル生成物品が加熱され、エアロゾルを生成する空間を提供する支持体;を備え、前記支持体は、エアロゾル生成物品を収容するための空洞;前記空洞に前記エアロゾル生成物品を収容する入口;前記空洞が前記支持体の外部に露出されるように前記支持体の側面に配置される開口部;及び前記支持体の内周面に配置され、前記開口部に向かう方向に向かわないように前記エアロゾル生成物品の移動をガイドするリブ;を含む。
【0012】
また、前記リブは、前記支持体の内側面から前記空洞に突出するが、前記リブの表面は、前記空洞の延長方向に対して傾斜する。また、前記空洞の中心から前記リブまでの距離は、円柱状の前記エアロゾル生成物品の水平断面の半径より大きいか、同一である。
【0013】
また、前記開口部の側面の少なくとも一部は、前記空洞の内部に向かって傾いたガイド部を含み、前記空洞内で前記エアロゾル生成物品の回転運動は、前記ガイド部によってガイドされうる。また、前記開口部は、前記空洞の延長方向に対して傾いた傾斜部を含む。
【0014】
前記開口部の下端部に対応する第1開放角度は、前記開口部の上端部に対応する第2開放角度より大きくなる。
【0015】
また、前記第1開放角度は、120°~180°であり、前記第2開放角度は、90°~120°でもある。
【0016】
また、前記リブは、前記開口部周囲の少なくとも一部に沿って延びる。
【0017】
また、前記リブは、複数個が配置されうる。
【0018】
また、前記支持体は、前記エアロゾル生成物品が前記空洞に挿入されたとき、前記エアロゾル生成物品の端部と対向する前記支持体の底面に通孔をさらに含み、前記ヒータは、前記通孔を貫通するように配置されうる。
【0019】
また、前記通孔は、前記通孔が前記空洞に向かう方向に沿って徐々に大きくなる傾斜部を含む。また前記支持体は、前記ケースに対して分離可能に結合されうる。
【0020】
また、前記ケースは、前記支持体を収容する収容部;及び前記収容部と前記支持体との間に形成され、空気を前記空洞の内部に流入させる空気通路を含む。また、前記支持体は、前記エアロゾル生成物品が前記空洞に挿入されたとき、前記エアロゾル生成物品の端部と対向する前記支持体の底面に前記ヒータが貫通する通孔をさらに含み、前記ヒータは、前記通孔を通過するように配置され、前記開口部は、前記収容部と前記空洞を連通し、前記空気通路は、空気が前記通孔を通過して前記空洞に流れるメイン空気通路と、空気が前記開口部を通過して前記空洞に流れるサブ空気通路と、を含む。
【0021】
実施例で使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に従事する技術者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
【0022】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載した「…部」、「…モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいは、ハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0023】
ここで使用された「少なくとも1つ」のような表現は、全体構成リスト(list)を修飾し、リストの個別構成を修飾しない。例えば、「a、b及びcのうち、少なくとも1つ」という表現は、「a」、「b」、「c」、「aとb」、「aとc」、「bとc」または「a、b及びc」をいずれも含むと理解されねばならない。
【0024】
あるエレメントまたはあるレイヤが他のエレメントまたは他のレイヤの「上方に」、「上に」、「連結された」または「結合された」と指称されるとき、それは、他のエレメントまたは他のレイヤに直接連結されるか、直接結合されるか、または、別途の結合されたエレメントまたはレイヤが存在しうる。対照的に、あるエレメントが他のエレメントまたはレイヤの「直ぐ上に」、「直上に」、「直接連結された」または「直接結合された」と言及されたときには、中間に別途のエレメントが存在しないと理解されなければならない。同じ参照番号は、全体として同じ要素を指称する。
【0025】
「エアロゾル生成物品」という用語は、エアロゾル生成物品を吸い込む者によって吸煙するように設計された製品を意味する。エアロゾル生成物品は、燃焼なしにエアロゾルを生成するエアロゾル生成材料を含む。例えば、少なくとも1つのエアロゾル生成物品は、エアロゾル生成装置に積載され、エアロゾル生成装置によって加熱されるとき、エアロゾルを生成することができる。エアロゾル生成物品の形状の大きさ材質及び構造は、実施例によって異なりうる。エアロゾル生成物品の例示は、シガレット形状の物質及びカートリッジを含んでもよいが、それに制限されるものではない。以下、「シガレット」(すなわち、「一般的な」、「伝統的な」または「燃焼される」のような修飾語なしに単独で使用される場合)は、伝統の燃焼型シガレットと類似した形状及び大きさを有するエアロゾル生成物品を意味する。
【0026】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な互いに異なる形態によって具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
【0027】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0028】
図1は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された一例を示す図面である。
【0029】
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置10は、バッテリ11、制御部12及びヒータ200を含む。また、エアロゾル生成装置10の内部空間には、シガレット20が挿入されうる。
【0030】
図1に図示されたエアロゾル生成装置10には、本実施例に係わる構成要素が図示されている。したがって、図1に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置10にさらに含まれるということを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0031】
図1には、バッテリ11、制御部12及びヒータ200が一列に配置されていると図示されているが、それに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置10の設計によって、バッテリ11、制御部12及びヒータ200の配置は、変更されうる。
【0032】
シガレット20がエアロゾル生成装置10に挿入されれば、エアロゾル生成装置10は、ヒータ200を加熱する。シガレット20内のエアロゾル生成物質は、加熱されたヒータ200によって温度が上昇し、これにより、エアロゾルが生成されうる。生成されたエアロゾルは、シガレット20のフィルタ22を介してユーザに伝達される。
【0033】
必要によって、シガレット20がエアロゾル生成装置10に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置10は、ヒータ200を加熱することができる。
【0034】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置10の動作に用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒータ200が加熱されるように電力を供給し、制御部12の動作に必要な電力を供給する。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置10に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給する。
【0035】
制御部12は、エアロゾル生成装置10の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12は、バッテリ11及びヒータ200だけではなく、エアロゾル生成装置10に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置10の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置10が動作可能な状態である否かを判断する。
【0036】
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリの組合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということを、当該実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0037】
ヒータ200は、バッテリ11から供給された電力によって加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置10に挿入されれば、ヒータ200は、シガレットの内部に位置する。したがって、加熱されたヒータ200は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
【0038】
ヒータ200は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ200には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることにより、ヒータ200が加熱されうる。しかし、ヒータ200は、上述した例に限定されず、所望温度まで加熱されるものであれば、制限なしに該当しうる。ここで、所望温度は、エアロゾル生成装置10に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されうる。
【0039】
一方、他の例として、ヒータ200は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的に、ヒータ200には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含み、シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含む。
【0040】
図1には、ヒータ200がシガレット20の内部に挿入されるように配置されると図示されているが、それに限定されない。例えば、ヒータ200は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素または棒状加熱要素を含み、加熱要素の形状によってシガレット20の内部または外部を加熱することができる。
【0041】
また、エアロゾル生成装置10は、複数個のヒータ200を含む。この際、複数個のヒータ200は、シガレット20の内部に挿入されるようにも配置され、シガレット20の外部にも配置されうる。また、複数個のヒータ200のうち、一部は、シガレット20の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット20の外部に配置されうる。また、ヒータ200の形状は、図1に図示された形状に限定されず、多様な形状にも作製される。
【0042】
一方、エアロゾル生成装置10は、バッテリ11、制御部12及びヒータ200以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置10は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/または触覚情報の出力のためのモータを含む。また、エアロゾル生成装置10は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含む。
【0043】
また、エアロゾル生成装置10は、シガレット20が挿入された状態でも外部空気が流入されるか、内部気体が流出される構造によっても作製される。
【0044】
図1には、図示されていないが、エアロゾル生成装置10は、別途のクレードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置10のバッテリ11の充電に用いられうる。または、クレードルとエアロゾル生成装置10が結合された状態でヒータ200が加熱されうる。
【0045】
シガレット20は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット20は、エアロゾル生成物質を含む第1部分21とフィルタなどを含む第2部分22に区分されうる。または、シガレット20の第2部分22にもエアロゾル生成物質が含まれうる。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分22に挿入されうる。
【0046】
エアロゾル生成装置10の内部には、第1部分21全体が挿入され、第2部分22は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置10の内部に第1部分21の一部だけ挿入されうる。他の例示において、第1部分21及び第2部分22の一部が挿入されうる。ユーザは、第2部分22を口にした状態でエアロゾルを吸い込む。この際、エアロゾルは、外部空気が第1部分21を通過することで生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分22を通過してユーザの口に伝達される。
【0047】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置10に形成された少なくとも1つの空気通路を介して流入されうる。例えば、エアロゾル生成装置10に形成された空気通路の開閉及び/または空気通路の大きさは、ユーザによって調節されうる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、シガレット20の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を通じてシガレット20の内部に流入されうる。
【0048】
以下、図2を参照して、シガレット20の一例について説明する。
【0049】
図2は、シガレットの一例を示す図面である。
【0050】
図2を参照すれば、シガレット20は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。図1を参照して、上述した第1部分21は、タバコロッド21を含み、第2部分22は、フィルタロッド22を含む。
【0051】
図2には、フィルタロッド22が単一セグメントに図示されているが、それに限定されない。すなわち、フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成されうる。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却する第1セグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含む。また、必要によって、フィルタロッド22には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0052】
シガレット20は、少なくとも1枚のラッパ24によっても包装される。ラッパ24には、外部空気が流入されるか、内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されうる。一例として、シガレット20は、1枚のラッパ24によっても包装される。他の例として、シガレット20は、2以上のラッパ24によって重畳して包装されうる。例えば、第1ラッパによってタバコロッド21が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド22が包装されうる。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド21及びフィルタロッド22が結合され、第3ラッパによってシガレット20全体が再包装されうる。もし、タバコロッド21またはフィルタロッド22それぞれが複数のセグメントで構成されていれば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット20全体が他のラッパによって再包装されうる。
【0053】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち、少なくとも1つを含むが、それらに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21には、メントールまたは保湿剤などの加香液が、タバコロッド21に噴射されることで添加されうる。
【0054】
タバコロッド21は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)状にも、ストランド(strand)状にも作製されうる。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによって作製されうる。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、熱伝導物質は、アルミニウム箔のような金属箔でもあるが、それに限定されない。一例として、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を均一に分散させてタバコロッド21に加えられる熱伝導率を向上させ、これにより、タバコ味を向上させうる。また、タバコロッド21を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能が行える。この際、図示されていないが、タバコロッド21は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0055】
フィルタロッド22は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱状ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ状ロッドでもある。また、フィルタロッド22は、リセス状ロッドでもある。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち、少なくとも1つが異なる形状にも作製される。
【0056】
フィルタロッド22は、香味が発生するようにも作製される。一例として、フィルタロッド22に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途の繊維がフィルタロッド22の内部に挿入されうる。
【0057】
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれうる。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を遂行し、エアロゾルを発生させる機能を遂行する。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル23は、球状または円筒状を有するが、それに制限されない。
【0058】
もし、フィルタロッド22にエアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸(polylactic acid)だけで作製されうるが、それに限定されない。または、冷却セグメントは、複数の孔が形成された酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、冷却セグメントは、上述した例に限定されず、エアロゾルが冷却する機能が遂行可能であれば、制限なしに該当しうる。
【0059】
図3は、第1実施例に係わるエアロゾル生成装置10及びエアロゾル生成物品20の斜視図であり、図4は、図3に図示されたエアロゾル生成装置10の垂直断面図である。
【0060】
図3及び図4を参照すれば、第1実施例に係わるエアロゾル生成装置10は、ケース100、ヒータ200及び支持体300を含む。第1実施例に係わるエアロゾル生成装置10の構成要素は、図面に図示された構成要素に限定されず、一般的なエアロゾル生成装置10の構成要素をさらに含む。
【0061】
ケース100は、支持体300を収容する収容部110を含む。収容部110は、支持体300を収容するように支持体300と対応する形状及び大きさを有する。例えば、支持体300が円柱状を有するとき、収容部110は、支持体300を収容するように円柱状の中空からなってもいる。但し、支持体300の形状は、それに制限されず、必要によって変更されうる。
【0062】
支持体300は、エアロゾル生成物品20が加熱され、エアロゾルを生成する空間を提供する加熱チャンバとして動作する。支持体300は、エアロゾル生成物品20を収容するための空洞310と、空洞310に連結され、エアロゾル生成物品20が挿入される入口320を含む。支持体300の内部に形成された空洞310は、エアロゾル生成物品20の大きさ及び形状に対応する大きさ及び形状を有する。例えば、エアロゾル生成物品20が円筒状を有する時、空洞310は、円筒状のエアロゾル生成物品20を収容するように、エアロゾル生成物品20に対応する円筒状を有する。
【0063】
ヒータ200は、熱を発生させることで空洞310に収容されたエアロゾル生成物品20を加熱する。ヒータ200がエアロゾル生成物品20を加熱すれば、エアロゾルが生成され、ユーザは生成されたエアロゾルを吸い込む。図3に図示されたように、ヒータ200は、収容部110の近傍に配置されうる。また、後述するようにヒータ200は、支持体300の内部に貫通するように配置されてヒータ200が空洞310に収容されたエアロゾル生成物品20の内部に挿入されうる。
【0064】
支持体300は、収容部110に分離可能に結合されうる。図4に図示されたように、支持体300は、カバーCに連結されうる。したがって、ユーザがカバーCを取り出せば、カバーCと連結された支持体300が収容部110から移動され、これにより、エアロゾル生成物品20を抽出する。一例示として、支持体300は、エアロゾル生成装置10から分離されつつ、エアロゾル生成物品20を抽出する。他の例示として、支持体300は、収容部110において所定距離移動しつつ、エアロゾル生成物品20が抽出されうる。
【0065】
通常のエアロゾル生成装置において、タバコロッド21に含まれた刻みタバコ、タバコシートなどの残渣が支持体300の内壁やヒータ200に接着されうる。したがって、エアロゾル生成物品20を空洞310から抽出したとしても、残渣が空洞310に残留する場合がある。または、エアロゾル生成物品20を抽出する過程でエアロゾル生成物品20の一部が裂けたり、切断された場合、残渣は、空洞310に落ち、残留しうる。空洞310は、エアロゾル生成物品20を収容するために細長形(例えば、円柱状)を有するので、ユーザが空洞310に接近し難い。したがって、空洞310に残っている残渣や異物を、入口320を通じて除去することが困難である。
【0066】
一実施例に係わるエアロゾル生成装置10は、空洞310に存在する残渣や異物を容易に除去するために、支持体300は、空洞310の少なくとも一部を開放するように支持体300の側面に形成される開口部330を含む。支持体300は、開口部330を少なくとも1つ以上含む。残渣が空洞310に存在する場合、ユーザは、開口部330を通じて空洞310から残渣を容易に除去することができる。例えば、開口部330に向けて支持体300を軽くたたくことで、残渣が開口部330を通じて空洞310の外部に排出されうる。
【0067】
ヒータ200の配置は、図面に図示されたところに限定されない。説明の便宜のために、ヒータ200が空洞310に配置されて縫針型を有することを仮定する。ヒータ200は、支持体300の底面340を貫通して空洞310に露出されうる。
【0068】
ヒータ200がエアロゾル生成物品20を効果的に加熱するには、ヒータ200の位置とエアロゾル生成物品20の位置が整列されねばならない。ヒータ200の位置に対してエアロゾル生成物品20の位置が整列されるためには、エアロゾル生成物品20を空洞310の延長方向に沿って正確に挿入されねばならない。
【0069】
但し、ユーザがエアロゾル生成物品20をチルト(tilt)された状態で空洞310に偶然に挿入してエアロゾル生成物品20は、開口部に向かって押し出されうる。すなわち、エアロゾル生成物品20が空洞310の延長方向(例えば、垂直軸方向)に平行ではない方向に空洞310に挿入されうる。その場合、エアロゾル生成物品20の一部は、開口部330を通じて支持体300に露出されうる。すなわち、開口部330が残渣の除去を容易にするものの、エアロゾル生成物品20を空洞310内の誤ったところにも位置させうる。
【0070】
エアロゾル生成物品20が開口部330に向かってチルトされた状態で空洞310に挿入されれば、ヒータ200に対するエアロゾル生成物品20の位置が適切な位置から外れてしまう。その場合、ヒータ200がエアロゾル生成物品20を均一に加熱できず、タバコ味が一定しておらず、霧化量が減少する。また、エアロゾル生成物品20を抽出するとき、エアロゾル生成物品20の一部が切断され、空洞310に残りうる。
【0071】
この問題を解決するために、一実施例による支持体300は、リブ400を含む。図4に図示されたように、リブ400は、支持体300の入口320と開口部330の間の支持体300の内周面に配置されうる。すなわち、リブ400は、開口部330の近傍(例えば、上)に配置され、開口部330が提供されていない支持体300の内周面の他の部分には配置されない。
【0072】
エアロゾル生成物品20が空洞310に挿入されるとき、支持体300の入口320と開口部330との間に配置されたリブ400は、エアロゾル生成物品20を開口部330に向かう方向に対抗する方向に支持する。したがって、リブ400は、エアロゾル生成物品20を空洞310に案内し、エアロゾル生成物品20が開口部330に向かって傾斜せず、空洞310が延びる方向に沿って移動しうる。結果として、リブ400は、支持体300の内部でエアロゾル生成物品20の位置をヒータ200の位置に対して整列しうる。リブ400は、エアロゾル生成物品20を損傷させずとも、エアロゾル生成物品20の移動を案内するように柔軟な材質でもある。
【0073】
図5及び図6は、図3に図示されたエアロゾル生成装置10の支持体300の斜視図である。
【0074】
図5及び図6を参照すれば、上述したようにリブ400は、支持体300の入口320から開口部330の間に配置され、開口部330が設けられていない支持体の他の部分には、リブ400が配置されない。
【0075】
また、図4を参照すれば、リブ400は、支持体300の内周面で空洞310に突出し、エアロゾル生成物品20が挿入される空洞310の垂直軸の方向(すなわち、空洞310の延長方向)に対して傾斜してもいる。リブ400は、エアロゾル生成物品20が挿入されるとき、空洞310の延長方向に沿ってエアロゾル生成物品20が移動するように案内するために、エアロゾル生成物品20の外周面と当接する。したがって、リブ400は、空洞310に挿入されるとき、エアロゾル生成物品20が開口部330に向かってチルトされることを防止するために、エアロゾル生成物品20の移動を案内しうる。
【0076】
図4に図示されたように、リブ400の表面が空洞310の延長方向に対して傾斜してエアロゾル生成物品20の挿入を妨害しない。リブ400が空洞310の延長方向に対して傾斜するので、リブ400が空洞310に突出してもエアロゾル生成物品20が自然に挿入されうる。但し、リブ400の形状は、多様でもあり、上述した形状に限定されるものではない。
【0077】
図7は、図6に図示されたエアロゾル生成装置10の支持体300をVII-VIIに沿って切断した断面をA方向から見た断面図である。A方向は、支持体300上で入口320に向かう垂直方向を意味する。
【0078】
図7を参照すれば、支持体300は、空洞の中心311からリブ400までの距離aがエアロゾル生成物品20の断面の半径bよりも大きいか、同一である。説明のために、エアロゾル生成物品20の断面を円形に示すが、必ずしも円形に限定されず、必要によって、他の形状を有する。
【0079】
エアロゾル生成物品20が空洞310に対して整列された状態に挿入された場合、エアロゾル生成物品20の中心と空洞の中心311は、一致する。結果として、空洞の中心311からリブ400までの距離aを半径にする仮想の円は、エアロゾル生成物品20の断面よりも大きいか、同一である。
【0080】
エアロゾル生成物品20が空洞310に挿入されるには、支持体300のあらゆる位置で空洞310の断面がエアロゾル生成物品20の断面よりも大きいか、同一でなければならない。リブ400が空洞310に突出するので、空洞310は、リブ400の位置で最も小さな断面を有する。リブ400の位置で空洞310の断面は、空洞の中心311からリブ400までの距離aを半径にする仮想の円を形成することができる。空洞の中心311からリブ400までの距離aがエアロゾル生成物品20の断面の半径bよりも大きいか、同一である場合、空洞310は、エアロゾル生成物品20の挿入及び抽出を可能にする。
【0081】
一実施例によれば、空洞の中心311からリブ400までの距離aは、エアロゾル生成物品20の断面の半径bと同一であるか、大きく、これにより、エアロゾル生成物品20の支持体300がエアロゾル生成装置10の空洞310に挿入され、抽出されうる。
【0082】
図8は、図5に図示されたエアロゾル生成装置10の支持体300をVIII-VIIIに伝達した断面図である。
【0083】
使用が完了されたエアロゾル生成物品20を空洞310から抽出するとき、ユーザは、エアロゾル生成物品20を空洞310の外部に抽出しつつ、エアロゾル生成物品20を回転させうる。その場合、開口部330の側面(すなわち、開口部330の縁部に位置した支持体300の部分)によってラッパが裂けたり、エアロゾル生成物品20の一部が切断されたりもする。
【0084】
図8を参照すれば、開口部330の側面の少なくとも一部は、空洞310の内部に向かう方向に傾いたガイド部331を含む。すなわち、ガイド部331は、開口部330を定義する支持体300の一面と対応しうる。エアロゾル生成物品20が空洞310内で回転される場合、傾いたガイド部331は、エアロゾル生成物品20の回転運動を案内することで、回転運動により、エアロゾル生成物品20が裂けたり、切断されたりすることを防止する。ガイド部331の長さ(すなわち、支持体300の外周面上の開口部330の開放角度と支持体300の内側面での開口部330の開放角度の差)は、必要によって適切に調節されうる。
【0085】
以下、他の実施例に係わるエアロゾル生成装置10について説明する。第2ないし第4実施例に係わるエアロゾル生成装置10について別途の説明を記載した構成を除いた残りの構成は、第1実施例に係わるエアロゾル生成装置10と同一であり、同じ構成に対して同じ参照番号を使用する。上述したところと重複する説明は、省略する。
【0086】
図9A及び図9Bは、第2実施例に係わるエアロゾル生成装置10の支持体300の斜視図である。
【0087】
図9A及び図9Bを参照すれば、第2実施例に係わるエアロゾル生成装置10の支持体300は、空洞310の延長方向に対して傾いた傾斜部332を含む。傾斜部332は、開口部330の縁部と対応しうる。したがって、開口部330の断面は、テーパ(tapered)状でもある。ここで、「テーパ状」は、開口部330の端部(例えば、入口320)に向かって行くほど開口部330の幅が狭くなる形状を意味する。
【0088】
図9A及び図9Bに図示されたように、傾斜部332の長さは、必要によって適切に調節されうる。
【0089】
エアロゾル生成物品20を挿入するとき、入口320を通じて開口部330に到逹したエアロゾル生成物品20の端部は、傾斜部332によって挿入方向に案内されうる。エアロゾル生成物品20が開口部330に向かってチルトされても開口部330を通過せず、傾斜部332に沿って空洞310の延長方向と平行な方向に挿入されうる。すなわち、傾斜部332は、エアロゾル生成物品20の中心と空洞310の中心が実質的に一致するように、エアロゾル生成物品20の移動を案内する。エアロゾル生成物品20が入口320を経て傾斜部332に到逹したとき、傾斜部332は、エアロゾル生成物品20が空洞310の延長方向に沿って移動するように、エアロゾル生成物品20の移動を案内する。これにより、エアロゾル生成物品20が空洞310に自然に挿入されうる。
【0090】
また、傾斜部332と開口部330は、空洞310の延長方向に沿って互いに異なる開放幅を有する。すなわち、開口部330の開放角度(例えば、中心角度)は、空洞310の延長方向に沿って異なる。
【0091】
図9Bを参照すれば、下端部で開口部330の第1開放角度333は、上端部で開放部330の第2開放角度334よりも大きくなる。一例として、第1開放角度333は、120°~180°であり、第2開放角度334は、90°~120°でもあるが、それに限定されるものではない。
【0092】
上端部の開口部330の第2開放角度334が下端部の第1開放角度333に比べて相対的に小さいために、エアロゾル生成物品20が開口部330に向かってチルトされることを防止する。また、残渣が空洞30の下部に残存する可能性が大きいので、広い開放角度を有する開口部330の下端部を通じて残渣の除去が容易である。
【0093】
図10A及び図10Bは、第3実施例に係わるエアロゾル生成装置10の支持体300の斜視図である。
【0094】
図10A及び図10Bを参照すれば、第3実施例に係わるエアロゾル生成装置10の支持体300において少なくとも1つのリブ400が入口320から開口部330の間の内周面に配置される。1つのリブ400が開口部330周囲の少なくとも一部によって延びるか、または、複数のリブ400が開口部330周囲の少なくとも一部に沿って配置されうる。
【0095】
上述した実施例に係わるエアロゾル生成装置10の支持体300は、少なくとも1つのリブの配置によってリブ400とエアロゾル生成物品20の接触する面積が増加する。したがって、リブ400がエアロゾル生成物品20の移動を効果的に案内する。
【0096】
リブ400は、開口部330が設けられた支持体300の部分にのみ配置され、開口部330の他の部分には、配置されない。もし、開口部330が設けられない部分まで延ばして配置されるならば、エアロゾル生成物品20のチルトを効果的に防止することができないためである。
【0097】
リブ400が複数個配置された場合、複数のリブ400は、等間隔に離隔されて配置され、それぞれのリブ400の表面は、空洞310の延長方向(すなわち、垂直軸方向)に対して傾斜しうる。
【0098】
図11は、第4実施例に係わるエアロゾル生成装置10の支持体300の垂直断面図である。
【0099】
図11を参照すれば、支持体300の底面340には、ヒータ200が貫通する通孔341が形成されうる。支持体300の底面340は、エアロゾル生成物品20が空洞310に挿入されたとき、エアロゾル生成物品20の一端部と対向しうる。エアロゾル生成物品20が空洞310に挿入されたとき、支持体300の底面340は、エアロゾル生成物品20の一端部と接触しうる。
【0100】
ユーザがエアロゾル生成物品20を吸い込むとき、支持体300の底面340に形成された通孔341を通じてエアロゾル生成物品20に空気が流入されうる。エアロゾル生成物品20に流入された空気は、エアロゾルと混合されてユーザに提供されうる。
【0101】
図11に図示されたように、支持体300の通孔341は、通孔341が空洞310に向かう方向に沿って徐々に大きくなる傾斜部342を含む。したがって、通孔341に流入される空気がエアロゾル生成物品20の全体に均一に拡散されうる。
【0102】
図12は、図11に図示された支持体300に対する気流流入を概略的に示す垂直断面図である。
【0103】
図12を参照して、第4実施例に係わるエアロゾル生成装置10の支持体300に対する空気流入を見れば、通孔341を通過した気流は、傾斜部342に沿って移動することで、支持体300の内部に拡張されうる。これを通じて、支持体300に流入される空気の量が増加し、支持体300及びエアロゾル生成物品20内部への圧力損失が防止されうる。
【0104】
傾斜部342を通過しつつ拡張された気流は、エアロゾル生成物品20の内部に流入され、エアロゾルと効果的に混合されうる。したがって、ユーザに伝達されるエアロゾルの香味が向上し、霧化量が増加しうる。
【0105】
図13は、実施例に係わるエアロゾル生成装置10の空気通路500を示す図面である。
【0106】
図13を参照すれば、実施例に係わるエアロゾル生成装置10の空気は、収容部110と支持体300との間の隙間を通じて空洞310に流れる。開口部330は、空洞310と収容部110との流体連通を提供する。空気通路500は、メイン空気通路510とサブ空気通路520を含む。
【0107】
メイン空気通路510は、収容部110と支持体300との間から支持体300の底面340に形成された通孔341まで延びる。したがって、メイン空気通路510を流れる空気は、収容部110と支持体300との間に流入されて支持体300の外面に沿って流れ、通孔341を通じて空洞310に流入されうる。
【0108】
サブ空気通路520は、収容部110と支持体300との間から空洞310と収容部110とが連通された開口部330まで延びる。したがって、サブ空気通路520を流れる空気は、収容部110と支持体300との間に流入されて支持体300の外面に沿って流れ、開口部330を通じて空洞310に流入されうる。開口部330によって収容部110と空洞310とが互いに流体連通されるので、メイン空気通路510だけではなく、サブ空気通路520は、また空洞310に外部空気を流入させうる。サブ空気通路520を流れる空気の量は、開口部330の広さによって調節されうる。サブ空気通路520によって空洞310に流入される空気量が増加するので、エアロゾル生成と吸入とが容易でもある。
【0109】
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、前記記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態によっても具現されるということを理解できるであろう。したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は、前述した説明ではなく、請求範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
図13