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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】泡発生装置と泡発生方法
(51)【国際特許分類】
   A47K 5/14 20060101AFI20241111BHJP
   C11D 1/04 20060101ALN20241111BHJP
【FI】
A47K5/14
C11D1/04
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020096519
(22)【出願日】2020-06-02
(65)【公開番号】P2021186409
(43)【公開日】2021-12-13
【審査請求日】2023-06-01
(73)【特許権者】
【識別番号】508205545
【氏名又は名称】株式会社フォーティー科研
(73)【特許権者】
【識別番号】591188631
【氏名又は名称】株式会社富士
(73)【特許権者】
【識別番号】520036802
【氏名又は名称】小澤 啓太
(74)【代理人】
【識別番号】100130074
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 繁元
(72)【発明者】
【氏名】垰田 正二
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-062461(JP,A)
【文献】国際公開第2007/023864(WO,A1)
【文献】特開平11-076780(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 5/14
C11D 1/04
B01F 3/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱状体と、
外筒と、
前記柱状体と前記外筒との間に位置する中筒と、を含み、
前記柱状体と前記外筒とに対して、前記中筒が相対的に回転する泡発生装置であって、
前記外筒と前記中筒との間と、前記中筒と前記柱状体との間と、を介して泡を流すものであって、
水と泡材料とを混合する混合部が、前記中筒の下にあり、前記混合部は、凹部形状の液だめを有し、
前記混合部の下に、泡発生部があり、前記混合部で混合された液体が、前記泡発生部へ行き、空気が供給されて泡が発生することを特徴とする泡発生装置。
【請求項2】
内筒と、
外筒と、
前記内筒と前記外筒との間に、前記内筒と前記外筒とに対して、相対的に回転する中筒と、
水と泡材料とを混合する混合部と、
前記混合部の下部に、空気が供給され、泡が発生する泡発生部と、があり、
前記中筒の回転により、前記混合部で、前記水と前記泡材料とを混合する泡発生装置。
【請求項3】
混合部と泡発生部との間に開口があり、前記混合部から前記泡発生部へと、水と泡材料との混合物が供給される請求項記載の泡発生装置。
【請求項4】
水を混合部へ供給する水供給部と、
泡材料を前記混合部へ供給する泡材料供給部と、
空気を泡発生部へ供給する空気供給部と、を有する請求項に記載の泡発生装置。
【請求項5】
作製された泡を外部へ出す出口部があり、
前記出口部からでる泡を受ける受け部があり、
前記受け部は、返却部により外筒と繋がる請求項1~のいずれか1項に記載の泡発生装置。
【請求項6】
請求項1~のいずれか1項に記載の泡発生装置を用いた泡発生方法であって、
水と泡材料とを混合する第1工程と、
前記第1工程で混合された混合物に空気を供給し泡を発生させる第2工程と、
前記第2工程で発生した泡を、複数の筒間へ進ませて細かくする第3工程と、を含む泡発生方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、泡発生装置と泡発生方法に関する。特に、石鹸水などを泡立てる泡発生装置と泡発生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、泡立て器があった(特許文献1)。図1の断面図で、従来の泡立て器を説明する。従来の泡立て器は、円筒状である。円筒状の容器5の内側に、円盤状の泡発生部4が配置されている。泡発生部4は、軸6で保持部3に連結されている。泡発生部4には、複数の貫通穴7がある。保持部3を上下に移動させると、泡発生部4が移動し、その貫通穴7により、石鹸水8から泡を発生させる。泡ができると、蓋2を、取り外し、泡を使用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-139545号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の泡立て器の場合、泡の密度が低かった。そこで、本願の発明の課題は、高い密度の泡を発生することができる泡発生装置と泡発生方法とを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、柱状体と、上記外筒と、上記柱状体と上記外筒との間に位置する中筒と、を含み、上記柱状体と外筒とに対して、上記中筒が相対的に回転する泡発生装置を用いる。
【0006】
また、水と泡材料とを混合する第1工程と、上記混合された混合物に空気を供給し泡を発生させる第2工程と、上記泡を複数の筒間で、泡を細かくする第3工程と、を含む泡発生方法を用いる。
【発明の効果】
【0007】
本願発明の泡立て器と泡発生装置と泡発生方法では、高密度の泡を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】従来の泡発生装置の断面図
図2】実施の形態1の泡発生装置の側面図
図3】(a)~(c)初期のプロセスを説明する実施の形態1の泡発生装置の混合部と泡発生部の周辺の拡大断面図
図4】(a)~(c)終期のプロセスを説明する実施の形態1の泡発生装置の混合部と泡発生部の周辺の拡大断面図
図5】実施の形態1の泡発生装置の回転部の断面図
図6】(a)実施の形態1の中筒の斜視図、(b)実施の形態1の基台の平面図
図7】実施の形態1の基台の裏面側の斜視図
図8】実施の形態1の中筒の斜視図
図9】(a)~(b)実施の形態1の中筒34の斜視図、(c)実施の形態1の中筒34の変形例の回転部の内部を示す図
図10】実施の形態2の泡発生装置の断面図
図11】実施の形態3の泡発生装置の断面図
図12】実施の形態3の泡発生装置の断面図
図13】実施の形態4の泡発生装置の断面図
図14】実施の形態4の泡発生装置の断面図
図15】(a)~(d)実施の形態4の柱状体の周辺の断面図
図16】実施の形態5の泡発生装置の循環系部分の断面図
図17】(a)~(d)実施の形態6の泡発生装置の断面図
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施の形態を用いて説明するが、発明は以下には限定されない。
【0010】
(実施の形態1)
<構造>
実施の形態1の泡発生装置17aを、図2で説明する。図2は、泡発生装置17aの断面図である。泡発生装置17aは、本体52と回転部51と駆動部31とを有する。
本体52は、水、泡材料、空気などを回転部51へ供給する。制御部も有する。なお、制御部は、他のところにあってもよい。
回転部51は、回転体があり、水と泡材料と空気から泡を作製する。
駆動部31は、回転部51の回転体を回転させる動力源である。
【0011】
<回転部51>
回転部51は、外筒33と内筒35と中筒34とを有する。外筒33と内筒35との間を中筒34が回転することで、泡が発生する。
外筒33は、外部に面する外枠である。円筒形状である。
内筒35は、中心に位置する。円筒形状である。
中筒34は、外筒33と内筒35との間に位置する。円筒形状である。
なお、中筒34が、内筒35、外筒33に対して、相対的に回転すればよい。
【0012】
(中筒34)
外筒33、内筒35とは、単純な円筒状形状である。一方、中筒34は、2重の円筒形状である。2重の円筒形状は、内側34bと外側34aとを有し、それぞれ底面34cの一方面と接合されている。さらに、他方面には、下側34dがある。下側34dは、内側34bを延長したような形状である。軸47は、底面34cの中心を貫通して底面34cと連結されている。軸47を駆動部31は回転させる。
【0013】
(混合部46)
下側34d間には、混合部46があり、管45cで水と泡材料とが供給される。混合部46には、凹部形状の液だめ48(以下で説明)が下側34dで囲まれ、下側34dが回転することで、水と泡材料とが混合される。つまり、中筒34の回転により、水と泡材料とが混合される。別途、回転機構を設ける必要がなく効率的である。
上記回転構造でなくとも、下記に示すいろいろな回転構造でも、同様に混合部46が配置される。
(出口部32)
出口部32は、中筒34の端部に位置し、作製された泡を装置外へ供給する出口である。
【0014】
(泡発生部39)
泡発生部39が、混合部46の下部にある。泡発生部39には、空気を供給する多孔質部40がある。空気は、本体52の空気供給部55から管45dを介して供給される。別途、水と石鹸との混合物が、管45cから供給され、多孔質部40からの空気と混ぜられ、泡が発生する。
【0015】
(液だめ48)
混合部46に、液だめ48がある。液だめ48は、泡発生部39の上面にある。液だめ48は、水と泡材料とを溜める。液だめ48には、軸47が位置し、軸47の回転で水と泡材料とを混合する。また、混合部46は、下側34dで囲まれているので、内筒35の回転で、混合部46と下側34dとの間で、泡を発生する。
なお、液だめ48は、基台42にあり、基台42を支える基台支持部42a内に泡発生部39がある。基台42は、外筒33などを支える。
【0016】
<駆動部31>
駆動部31は、回転部51の上方に位置する。駆動部31は、モータなどで軸47を回転させる。軸47は、中筒34と連結されているので、中筒34が回転する。外筒33、内筒35は固定されている。
【0017】
<本体52>
泡発生部39が、内筒35の下部の本体52にある。泡発生部39には、空気を供給する多孔質部40がある。空気は、空気供給部55から管45dを介して供給される。別途、水と石鹸との混合物が、管45cから供給され、多孔質部40からの空気と混ぜられ、泡が発生する。空気供給部55は、エアーポンプなどである。
【0018】
液だめ48が、泡発生部39の本体52の上面にある。液だめ48は、水と泡材料とを溜める。液だめ48には、軸47があり、軸47の回転で水と泡材料とを混合する。
水供給部37は、水を供給するポンプなどである。水道、タンクを繋がり、水を管45bへ供給する。供給する水の量を制御できるのが好ましい。
材料供給部36は、泡材料の粉をペーストなどとして供給する。たとえぱ、材料供給部36は、泡材料ペーストが入ったチューブと繋がり、管45aへペーストを供給する。ペーストの送り量を調整できるが好ましい。
【0019】
管45cは、管45aと管45bとがつながった管である。管45cは、混合部46へ連結される。
制御部54で全体を制御するのが好ましい。ただし、各供給部、駆動部31のそれぞれに制御部があってもよい。水、泡材料、空気の供給量、中筒34の回速度などを調整することで、泡の程度(質、品質、密度など)を制御できる。
【0020】
<プロセス>
駆動部31で中筒34が回転しつつ、材料供給部36と水供給部37とから、水と泡材料とが供給される。また、空気供給部55から空気が供給される。外筒33と内筒35とは固定されている。
【0021】
<プロセス1>:初期
図3(a)~図3(c)で初期のプロセスを説明する。図3(a)~図3(c)は、混合部46と泡発生部39の周辺の拡大断面図である。
(1)図3(a)
管45cから、水と泡材料とが混合部46に送らせる。水と泡材料は液だめ48で貯められる。軸47は、回転しているので、水と泡材料とは混合される。
【0022】
(2)図3(b)
さらに、水と泡材料が送られ、液だめ48から水と泡材料があふれる。混合部46が水と泡材料で満たされる。下側34dも回転しているので、水と泡材料はさらに混合される。
(3)図3(C)
開口38を介して、泡発生部39へ水と泡材料が行く。なお、水と泡材料とともに泡も発生して送られる。
泡発生部39では、多孔質部40から空気が供給される。泡49が発生する。
以降、プロセス2へ進む。
【0023】
<プロセス2>:終期
図4(a)~図4(c)で終期のプロセスを説明する。図4(a)~図4(c)は、内筒35、中筒34、外筒33の周辺の断面図である。
(4)図4(a)
泡発生部39から開口38を介して、泡49が、外筒33と中筒34の外側34aとの間を満たす。外側34aは回転しているので、泡49はより細かな泡になる。
【0024】
(5)図4(b)
外側34aを超えて、泡49が、外側34aと内筒35との間を満たす。外側34aは回っているので泡49は、さらに、細かくなる。
(6)図4(c)
内筒35の下部を介して、泡49は、内筒35を満たす。内筒35には、中筒34の内側34bが位置する。内側34bは回転しているので、泡49は、さらに、細かくなる。
出口部32より泡49が外部へ供給される。
【0025】
<突起41>
図5に回転部51の断面図を示す。図6(a)に中筒34の斜視図、図6(b)に基台42の平面図を示す。
中筒34には突起41があることが好ましい。泡がより細かく、高密度になる。図5では、外側34aの両面に突起41を設けている。回転方向に対して、広がる方向に三角柱状の突起41がある。なお、中筒34に限られず、回転部51の内部のいずれかに突起41があるのが好ましい。突起41は、三角柱状が好ましいが、三角錐状でも、ドット状、四角柱状、多角形状でもよい。
軸47の先端部の周辺には凹凸があり、それと対向する液だめ48の内面にも凹凸がある。軸47が回転することで、液だめ48の中で、水と泡材料とが混合される。
【0026】
図7に基台42の裏面側の斜視図と、外筒33と、基台支持部42aとを示す。空気供給口40aに管45d、泡材料供給口45eに管45cが接続される。泡発生部39が内部にある。
図8に、1例として、中筒34の斜視図を示す。突起41は、薄板、または、シート形状であり、らせん状に形成されている。この突起41なら、回転部51内部に泡が留まることを防止できる。つまり、中筒34が回転すると、突起41により、泡が上方へ移動する。泡を進める。中筒34の長手方向で、突起41が順次、中筒34にまかれる。
なお、突起41は、中筒34に限定されず、中筒34、外筒33の中筒34と対向する面にあってもよい。泡の移動を進める方向にらせん形状を設ける。
【0027】
図9に突起41の変形例を示す。図9(a)、図9(b)は、中筒34の斜視図である。図9(a)では、突起41が、先端まである。先端は内部に泡発生部39がある。図9(b)では、突起41が、第1突起41aと第2突起41bがある。第1突起41aと第2突起41bとでは、突起の方向が約90度異なる。第1突起41aは、泡を上方へ移動させ、第2突起41bは、泡を水平方向へ移動させ、泡を混ぜる。
【0028】
第1突起41aは、泡を上方へ移動させ、強制的に移動させる。第2突起41bは、泡を水平方向へ移動させ、泡をより混ぜ、高密度にする。結果、高密度の泡を停滞なく製造できる。
【0029】
<実施の形態1の効果>
(a)空気、泡材料、水の供給量や、中筒34の回転速度を調整でき、泡の質、密度を調整できる。その後、回転部51で、さらに、泡をさらに細かく、高密度にできる。
【0030】
(b)混合部46、液だめ48で水と泡材料とが混合され、その後、空気で泡を発生させるので、均質で高密度な泡ができやすい。
【0031】
(c)外筒33と中筒34と内筒35間の長い経路を伝わって、高密度の泡ができる。なお、高い密度の泡とは、その上にコインなどをおいてもコインが乗るような泡である。泡を手にとっても、泡がなくならない泡である。
(d)回転部51がコンパクトであり、その上に駆動部31があり、さらにコンパクトである。
(e)外側34aなどに突起41があることで、より泡ができる。強制的に泡を移動でき、効率的に高密度の泡を作製できる。
【0032】
(実施の形態2)
<構造>
実施の形態2の泡発生装置17bを、図10で説明する。図10は、泡発生装置17bの断面図である。泡発生装置17bは、実施の形態1の泡発生装置17aに、さらに、循環系65を有する。記載しない事項は、実施の形態1の泡発生装置17aと同様である。
循環系65として、受け部62、移動部63、返却部57をさらに、有する。
受け部62は、出口部32からの泡を受ける部分である。逆推形状で、泡を受ける。
返却部57は、受け部62で受けた泡を外筒33から本体(外筒33内部)へ戻す通路である。
【0033】
移動部63は、返却部57内で泡を本体へ移動される機構である。例えば、移動部63として、図9のような突起41を有するスクリューを第1スクリュー56aとして設ける。回転することで泡を、強制的に移動させる。
泡発生装置17bでは、泡を作製し、受け部62の上方で一部使用し、残りを再度、本体に戻す。泡を循環させながら、泡の品質を保つことができる。
さらに、受け部62で、泡を受けるが、泡の密度が高く自重だけでは、返却部57へ移動しにくい。そこで、図10のように、第2スクリュー56bで泡を強制的に返却部57へ送るのが好ましい。第2スクリュー56bは、複数の羽が回転し、移動部63の方向へ泡を移動する機構である。
なお、第1スクリュー56a、第2スクリュー56bは、スクリューでなくとも、泡の移動を進める機構なら、別の移動機構でもよい。
【0034】
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1、2の内筒35を柱状体60aにしたものである。記載しない事項は、実施の形態1、2と同様である。
実施の形態3の泡発生装置17cの断面図を図11に示す。
外筒33と中筒34との隙間A、隙間Dは、柱状体60aと外筒33との隙間B、隙間Cより広い。泡の流れを泡流れ50で示す。
【0035】
外筒33と中筒34との間(隙間A、D)を介して、中筒34と柱状体60aとの間(隙間B、C)を介して、泡は流れ易く、出口部32へ進む。
泡が細かくなり、外筒33内を満たした後に、泡が出口部32へ進む。
隙間A、Dが、隙間B、Cより大きいことがよいが必須ではなく、好ましい例である。
【0036】
図12は、図11の変形例である。
図12は、泡発生装置17dの断面図である、泡発生装置17dでは、実施の形態1、2の内筒35を柱状体60bにしたものである。記載しない事項は、実施の形態1、2と同様である。
外筒33の上面と中筒34との隙間Aは、隙問Dより広い。
また、出口部32が、隙間Dと柱状体60bとの間の上に位置する。
泡の流れを、泡流れ50で示す。
ここで、柱状体60a、60bは、その外形形状は、円柱、角柱、その他の柱状形状ならよい。柱状体60a、60bの内部は、中実、中空であってもよいが、泡が入らない構造とするのが好ましい。
また、実施の形態1、2と同様に、軸47と柱状体60aとを接続せず、中筒34を回転させてもよいし、軸47と柱状体60aとを接続して、中筒34とともに回転させてもよい。
【0037】
(実施の形態4)
図13に、実施の形態4の泡発生装置17eの断面図を示す。泡発生装置17eは、実施の形態1、2の内筒35、中筒34を柱状体60cにした泡発生装置17eである。記載しない事項は、実施の形態1、2と同様である。
泡発生装置17eでは、中筒34はなく、柱状体60cが外筒33に対して、相対的に回転する。外筒33と柱状体60cとの間の空間で、泡を細かくする。
泡流れ50は、泡発生部39から、柱状体60cの下部へ、それから、外筒33と柱状体60cとの間の空間を通り、出口部32へ進む。進む過程で、泡が細かくなる。
【0038】
図14は、泡発生装置17eの変形例の泡発生装置17fの断面図である。泡発生装置17fは、泡発生装置17eと異なり、柱状体60dが、複数の板状体61を有する。この板状体61のところで、泡が進みにくくなっている結果、高密度の泡ができる。
板状体61は、1つ以上である。図14では、泡の進行方向に、第1板状体61bと第2板状体61aとがある。段階的に泡が成長できる。第1板状体61aの直径は、第2板状体61bの直径より小さい方が好ましい。第1板状体61aは外形状が小さく、泡が抜けやすく、第2板状体61bは外径が第1板状体61aより大きく、泡がより抜けにくい。このことで、段階的に泡が成長できる。
第1板状体61bは、柱状体60dの真ん中より下部に、第2板状体61aは、真ん中より上部に位置するのが好ましい。第1板状体61bは、柱状体60dの上部端部でもよい。第2板状体61aは、下部端部でもよい。第1板状体61bと第2板状体61aとの間隔は、ある程度離す方が好ましく、例えば、柱状体60dの長さの半分以上離すのがよい。
少なくとも1つ以上の板状体61があればよい。
板状体61は、円盤状であり、柱状体60dの外周よりも大きい円盤状である。
なお、中筒34がないため、柱状体60dの下面に、下側34dがある。
【0039】
<別の変形例>
図15(a)~図15(d)に柱状体60と外筒33との変形例の断面図を示す。
図15(a)では、側面に凹凸を有する柱状体60eと円筒状の外筒33との組み合わせである。
図15(b)では、上が広く、下が狭い、円柱台の柱状体60fと円筒状の外筒33との組み合わせである。
図15(c)、図15(d)では、側面に凹凸を有する柱状体60eと凹凸を有する外筒33との組み合わせである。
それぞれ泡が下から上へ進むにつれて、細かくなる。
【0040】
(実施の形態5)
図16に、実施の形態5の泡発生装置17hの断面図を示す。泡発生装置17hは、実施の形態1、2の内筒35、中筒34を板状体61にした泡発生装置である。記載しない事項は、実施の形態1、2と同様である。
泡発生装置17hでは、中筒34はなく、板状体61が外筒33に対して、相対的に回転する。板状体61は、複数あり、それらの間で、泡を細かくする。
【0041】
この例では、板状体61が、第1板状体61a~第3板状体61cまで3つある。図16のように、垂直方向から見て、それぞれの回転中心をずらすのがよい。1つの回転軸で中心をずらすためには、それぞれの板状体61と回転岫との間にギアを含める必要がある。なお、内筒35、中筒34がないため、一番下の板状体61に下側34dがある。
板状体61は、上下で、外筒33へ偏る方向が異なる、または、逆方向が好ましい。
泡の流れは、下から上へ、進むにつれて、より細かくされる。上記のように、上面から見て、板状体61の中心をずらすと、板状体61間を多く通るようにするのがよい。
図16では、上下方向であるが、水平方向に設けてもよい。
【0042】
(実施の形態6)
図17(a)~図17(d)に、実施の形態6の泡発生装置17gの断面図を示す。泡発生装置17gは、実施の形態1、2の中筒34を柱状体にした泡発生装置である。記載しない事項は、実施の形態1、2と同様である。
泡発生装置17gでは、中筒34に柱状体60fを有する。中筒34又は柱状体60fが、外筒33に対して、相対的に回転する。結果、狭い空間内で、泡が細かくなる。泡発生部39、混合部46は、泡発生装置17gの周辺に位置する。
図17(a)では、泡発生装置17gでは、中筒34の中央に柱状体60fが位置する。さらに、底面の端部に、泡発生部30と混合部46とがある。
図17(b)では、泡発生装置17gでは、中筒34の中央に柱状体60fが位置する。さらに、上部に、泡発生部30と混合部46とがある。中筒34の上部で混合部46をかき混ぜる。
図17(c)では、泡発生装置17gでは、中筒34の中央に柱状体60fが位置する。さらに、上部に混合部46、泡発生部39がある。
図17(d)では、泡発生装置17gでは、中筒34の中央に柱状体60fが位置する。さらに、上部に、泡発生部30と混合部46とがある。また、外筒33、中筒34は、上部が広くなる形状である。全体として円錐台である。
なお、図17(b)~図17(d)では、泡発生部39は、無くてもよい。混合部46が、上部にあるので、自然と空気が入り込むので、泡発生部39は、無くてもよい。
(全体として)
上記の実施の形態は組み合わせすることができる。なお、泡発生部39と混合部46は、必須ではなくあれば好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本願発明の泡発生装置、方法は、一般家庭、美容室、エステサロンなどで利用される。
【符号の説明】
【0044】
2 蓋
3 保持部
4 泡発生部
5 容器
6 軸
7 貫通穴
8 石鹸水
11 第1回転部
11a はね
12 第2回転部
12a はね
13 駆動部
14 泡発生部
14a 開口
15 容器
16 回転軸
17a、17b、17c、17d、17e、17f、17g、17h 泡発生装置
31 駆動部
32 出口部
33、33a 外筒
34 中筒
34a 外側
34b 内側
34c 底面
34d 下側
35 内筒
36 材料供給部
37 水供給部
38 開口
39 泡発生部
40 多孔質部
41 突起
41a 第1突起
41b 第2突起
42 基台
45a、45b、45c、45d 管
45e 泡材料供給口
46 混合部
47 軸
49 泡
50 泡流れ
51 回転部
52 本体
54 制御部
55 空気供給部
56a 第1スクリュー
56b 第2スクリュー
57 返却部
59 泡流れ
60a、60b、60c、60d、60e、60f 柱状体
61、61a、61b 板状体
63 移動部
65 循環系
図1
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