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特許7584832生成システム、生成プログラム、及び生成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】生成システム、生成プログラム、及び生成方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20230101AFI20241111BHJP
【FI】
G06Q30/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2024097658
(22)【出願日】2024-06-17
【審査請求日】2024-07-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523077491
【氏名又は名称】株式会社GitHouse
(74)【代理人】
【識別番号】110004163
【氏名又は名称】弁理士法人みなとみらい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】助飛羅 知是
(72)【発明者】
【氏名】松永 尚人
【審査官】佐藤 敬介
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第117493412(CN,A)
【文献】特開2011-003158(JP,A)
【文献】特開2015-197861(JP,A)
【文献】特開2018-156473(JP,A)
【文献】特開2020-067987(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを生成する生成システムであって、
前記生成システムは、取得部、要約部及び生成部を備え、
前記取得部は、指定されたウェブサイトに含まれるウェブページを取得し、更にユーザがマーケティングを行いたいコンテンツに関するマーケティング元コンテンツ情報をユーザから受け付けて取得し、
前記要約部は、複数のウェブページから要約を行いたい対象を指定するマーケティング先要約ポイントを用いて、マーケティング先の前記ウェブサイトに含まれる複数のウェブページを要約したマーケティング先要約データを生成処理し、
マーケティング元要約ポイントを用いて、前記マーケティング元コンテンツ情報を要約したマーケティング元要約データを生成処理し、
前記生成部は、前記マーケティング先要約データ及び前記マーケティング元要約データを生成人工知能に送信し、前記ウェブサイトに対応するマーケティング先に適したマーケティングデータを生成処理する
生成システム。
【請求項2】
前記取得部は、マーケティング先毎のウェブサイトのアドレスを含むマーケティング先コンテンツ情報を取得し、
前記要約部は、要約対象群を指定し、指定した要約対象群のうち、前記マーケティング先毎の複数のウェブページに含まれる要約対象に対応する複数の内容を用いて要約させる為の前記マーケティング先要約ポイントを用いて、マーケティング先毎の前記マーケティング先要約データを生成処理し、
前記生成部は、前記マーケティング先要約データ及び前記マーケティング元要約データを前記生成人工知能に送信し、前記マーケティング先コンテンツ情報に含まれるマーケティング先毎に適した前記マーケティングデータを生成処理する
請求項1に記載の生成システム。
【請求項3】
前記生成システムは、送信部を更に備え、
前記取得部は、前記ウェブサイトのコンタクトフォームのアドレスを含むアドレスを取得し、
前記送信部は、取得した前記ウェブサイトのアドレスに基づいて、前記ウェブサイトにおけるウェブページの入力項目を特定し、該入力項目に基づいて前記マーケティングデータを入力する
請求項1又は請求項2に記載の生成システム。
【請求項4】
前記取得部は、前記ウェブページ毎に、前記マーケティングデータの投稿先が指定されたマーケティング管理情報を取得し、
前記生成部は、指定された前記投稿先毎にデータ加工の参照となるテンプレート、前記ウェブページに基づくウェブコンテンツ、及びユーザが希望する加工内容を生成人工知能に送信し、マーケティング管理情報に含まれるウェブページ毎に、それぞれ指定された投稿先に適した前記マーケティングデータを生成処理する
請求項1に記載の生成システム。
【請求項5】
前記生成部は、HTML形式のテキストデータを含む前記テンプレートを生成人工知能に送信し、前記マーケティングデータをHTML形式で生成処理する
請求項4に記載の生成システム。
【請求項6】
前記生成部は、前記ウェブページに基づいて、HTML形式のタグを生成し、前記マーケティングデータを生成処理する
請求項5に記載の生成システム。
【請求項7】
データを生成する生成プログラムであって、
前記生成プログラムは、コンピュータを取得部、要約部及び生成部として機能させ、
前記取得部は、指定されたウェブサイトに含まれるウェブページを取得し、更にユーザがマーケティングを行いたいコンテンツに関するマーケティング元コンテンツ情報をユーザから受け付けて取得し、
前記要約部は、複数のウェブページから要約を行いたい対象を指定するマーケティング先要約ポイントを用いて、マーケティング先の前記ウェブサイトに含まれる複数のウェブページを要約したマーケティング先要約データを生成処理し、
マーケティング元要約ポイントを用いて、前記マーケティング元コンテンツ情報を要約したマーケティング元要約データを生成処理し、
前記生成部は、前記マーケティング先要約データ及び前記マーケティング元要約データを生成人工知能に送信し、前記ウェブサイトに対応するマーケティング先に適したマーケティングデータを生成する
生成プログラム。
【請求項8】
データを生成する生成方法であって、
コンピュータが、
指定されたウェブサイトに含まれるウェブページを取得し、更にユーザがマーケティングを行いたいコンテンツに関するマーケティング元コンテンツ情報をユーザから受け付けて取得する処理と、
複数のウェブページから要約を行いたい対象を指定するマーケティング先要約ポイントを用いて、マーケティング先の前記ウェブサイトに含まれる複数のウェブページを要約したマーケティング先要約データを生成する処理と、
マーケティング元要約ポイントを用いて、前記マーケティング元コンテンツ情報を要約したマーケティング元要約データを生成する処理と、
前記マーケティング先要約データ及び前記マーケティング元要約データを生成人工知能に送信し、前記ウェブサイトに対応するマーケティング先に適したマーケティングデータを生成する処理と、
を実行する生成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生成システム、生成プログラム、及び生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ウェブコンテンツを基にした文章を作成することができる技術が知られている。このような技術の一例として、例えば、特許文献1において提案されている。
【0003】
特許文献1には、ブログ解析サーバが、クローラと呼ばれるプログラムを用いて、複数のブログサーバからブログデータを収集し、ユーザ端末装置からのリクエストに応じて、複数のユーザ端末装置に対してブログデータの解析サービスを提供し、さらに、商品及びサービスに関する口コミ情報の要約を作成し、提供することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2011-3158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の発明は、ウェブコンテンツに基づく要約文章を生成することはできるが、ユーザが希望する加工内容を反映したデータを生成することができなかった。
【0006】
上記事情に鑑みて、本発明は、ユーザの希望を反映したデータを生成する新規な技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、データを生成する生成システムであって、前記生成システムは、取得部、及び生成部を備え、前記取得部は、指定されたウェブサイトに含まれるウェブページを取得し、前記生成部は、ウェブページに基づくウェブコンテンツ、及びユーザが希望する加工内容を生成人工知能に送信し、マーケティングデータを生成処理する。
【0008】
このような構成とすることで、取得したウェブページに基づくウェブコンテンツ、及びユーザが希望する加工内容、及び生成人工知能を用いて、マーケティングの為のマーケティングデータを生成することができる。これにより、ユーザが希望する加工内容を反映したマーケティング用のデータを生成することができる。
【0009】
本発明の好ましい形態では、前記生成システムは、要約部を更に備え、前記取得部は、ユーザからマーケティング元コンテンツ情報を受け付けて取得し前記要約部は、前記ウェブページに基づくウェブコンテンツとして、前記ウェブサイトに含まれる複数のウェブページを要約したマーケティング先要約データを生成処理し、前記ユーザが希望する加工内容として、前記マーケティング元コンテンツ情報に基づくマーケティング元要約データを生成処理し、前記生成部は、前記マーケティング先要約データ及び前記マーケティング元要約データを前記生成人工知能に送信し、前記マーケティングデータを生成処理する。
【0010】
このような構成とすることで、ユーザが希望する加工内容として、自身がマーケティングを行いたいマーケティング元コンテンツ情報に基づく要約データを生成し、マーケティング先のマーケティング先コンテンツ情報に基づく要約データを生成し、2つの要約データを用いてマーケティングデータを生成することができる。これによりユーザは、マーケティング先のコンテンツに、自身がマーケティングを行いたい内容を絡めたマーケティングデータを生成することができる。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記生成システムは、送信部を更に備え、前記取得部は、前記ウェブサイトのアドレスを取得し、前記送信部は、前記アドレスに基づいて、前記ウェブサイトにおけるウェブページの入力項目を特定し、該入力項目に基づいて前記マーケティングデータを入力する。
【0012】
このような構成とすることで、生成したマーケティングデータをウェブページ上の入力項目に入力して送信することができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記取得部は、前記ウェブページ毎に、前記マーケティングデータの投稿先が指定されたマーケティング管理情報を取得し、前記生成部は、指定された前記投稿先に対応するテンプレート、前記ウェブページに基づくウェブコンテンツ、及び前記ユーザが希望する加工内容を生成人工知能に送信し、前記マーケティングデータを生成処理する。
【0014】
このような構成とすることで、投稿先のテンプレートに合わせて、マーケティングデータを生成することができる。これにより、より適切なマーケティング活動を容易に行うことができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記生成部は、HTML形式のテキストデータを含む前記テンプレートを生成人工知能に送信し、前記マーケティングデータをHTML形式で生成処理する。
【0016】
このような構成とすることで、HTML形式の投稿先にも対応して、マーケティングデータを生成することができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記生成部は、前記ウェブページに基づいて、HTML形式のタグを生成し、前記マーケティングデータを生成処理する。
【0018】
このような構成とすることで、より見やすいデータを容易に生成することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、ユーザの希望を反映したデータを生成する新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明におけるシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本発明におけるシステムのハードウェア構成図である。
図3】本発明の一実施形態における機能ブロック図である。
図4】本発明の一実施形態における文章生成処理フローチャートの一例である。
図5】本発明の別の実施形態における機能ブロック図である。
図6】本発明の別の実施形態における文章生成処理フローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(実施形態1)
以下、添付画面を参照して、更に詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
【0022】
例えば、本実施形態では生成システムの構成、動作等について説明するが、実行される方法、装置、コンピュータプログラム等によっても、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができ、これにより生成装置、生成システムを構成することができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
【0023】
<1.本発明の概要>
本発明は、ウェブページの内容、及びユーザが希望する加工内容に基づくマーケティングデータを生成するシステムに関する。本発明は、周知のクローラ技術を用いて、指定されたウェブサイトに含まれるウェブページの内容を取得し、ウェブページの内容に基づくウェブコンテンツ、及び生成されるデータに対してユーザが希望する加工内容(以下、希望加工内容と呼ぶ)を生成人工知能に送信することで、ウェブコンテンツが加工されたマーケティングデータを生成する。
【0024】
ここで、希望加工内容としては、追加する文章と、文章の言語、形式(説明的文章、文学的文章等)、フォント、及び/又はサイズ、並びに文体の変更指示と、文章の文字数、画像サイズ、及び/又は動画の放送時間の指定指示等と、を用いることができる。なお、希望加工内容はこの限りではなく、ユーザが希望する任意の指示を用いることができる。
【0025】
また、マーケティングデータとしては、ユーザがマーケティング活動を行う為に用いるデータであって、営業メール、ウェブ広告、SNS広告等のデータが生成される。なお、マーケティングデータはこの限りではなく、任意の広告先に発信されるデータが生成される。
【0026】
また、生成人工知能とは、膨大な量のデータに基づいて自ら学習するモデルであって、出力したいデータに関連するテキストデータ、画像データ、又は音声データの入力に対して、入力を基に出力データを生成するモデルである。例えば、出力データとしては、テキスト、画像、及び動画等が生成される。本発明における生成人工知能は、ウェブページに基づくウェブコンテンツ及び希望加工内容の入力に対して、これらの入力内容に基づくマーケティングデータを出力データとして生成する。
【0027】
なお、本発明において生成人工知能は、GPT(Generative Pretrained Transformer)等の大規模言語モデルであるが、その規模やモデルの構造に制限はなく、例えば、CNN(Convolutional Neural Network);LSTM(Long Short-Term Memory)やGRU(Gated Recurrent Unit)等の回帰型ニューラルネットワーク(RNN);Transformerモデル等の1又は複数のモデルを組み合わせた他の言語モデルであってもよい。
【0028】
また、本発明におけるマーケティングデータ、及びウェブページに基づくウェブコンテンツは、テキストデータであるが、CSV等の特定のフォーマットで記載されたテキストデータ、及びスクリプトなどのプログラム用のコード等を含んでもよく、表形式のデータ、画像データ、動画データ、及び音声データ等であってもよい。
【0029】
<1.1.本発明のシステム構成>
図1は、本発明のシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、生成システム0は、生成装置1、及びユーザ端末装置3を備え、通信ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。本発明における通信ネットワークNWは、IP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
【0030】
生成装置1として、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、ユーザ端末装置3として、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等を利用することができる。また、生成装置1は、通信ネットワークNW又は別のネットワークにより情報の送受信が可能になされた複数のコンピュータにより構成されてもよい。
【0031】
<1.2.本発明のハードウェア構成>
図2は、生成システム0のハードウェア構成図である。図2(a)に示すように、サーバ10(生成装置1)は、処理部101、記憶部102、及び通信部103を備える。
【0032】
処理部101は、命令セットを実行可能なCPU等の1又は複数のプロセッサを有し、本発明に係る生成プログラム、OS、その他のアプリケーションを実行することで、生成装置1の動作処理全体を制御する。
記憶部102は、命令セットを記憶可能なRAMなどの揮発性メモリ、OS及び本発明に係る生成プログラムなどを記録可能なHDDやSSDなどの不揮発性の記録媒体を有する。
通信部103は、通信ネットワークNWとの通信インターフェース装置を有し、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、情報の入出力を行う。
【0033】
図2(b)に示すように端末装置9(ユーザ端末装置3)は、処理部91、記憶部92、通信部93、入力部94、及び出力部95を備える。
【0034】
処理部91は、命令セットを実行可能なCPU等の1以上のプロセッサを有し、OSやその他のアプリケーションを実行することで、端末装置9の動作処理全体を制御する。
記憶部92は、命令セットを記憶可能なRAMなどの揮発性メモリ、OS等を記録可能なHDDやSSDなどの不揮発性の記録媒体を有する。
通信部93は、ネットワークに接続する為の通信インターフェース装置を有し、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、情報の入出力を行う。
入力部94は、キーボードやタッチパネルなどの入力処理が可能な入力デバイスを有する。
出力部95は、ディスプレイなどの表示処理が可能な表示デバイスを有する。
【0035】
<1.3.実施形態1のシステム機能構成>
図3は、実施形態1における生成装置1の機能ブロック図である。図3に示すように、生成装置1は、取得部11、生成部12、表示処理部13、投稿部14、及びデータベース2を備える。これは、ソフトウェア(記憶部102に記憶されている)による情報処理がハードウェア(処理部101)によって具体的に実現されたものである。
【0036】
なお、本実施形態におけるシステム構成は、ユーザ端末装置3(クライアント)の要求に応じて生成装置1(サーバ)が行った処理結果をクライアントが受け取る、いわゆるサーバ・クライアント型である。一方、クライアント端末において生成プログラムを起動させる、いわゆるスタンドアロン型であってもよい。この場合、ユーザ端末装置3は、生成装置1が備える各機能構成(部)の一部又は全部を備えてもよい。例えば、ユーザ端末装置3が、取得部11、生成部12、表示処理部13、及び投稿部14等を備えてもよい。
【0037】
<1.3.1.マーケティング管理情報>
取得部11は、マーケティングデータを管理するマーケティング管理情報を取得する。マーケティング管理情報としては、マーケティング管理情報を一意に特定するマーケティング管理ID、取得元情報、及び投稿先毎の投稿先管理情報が設定される。取得元情報としては、取得元データの管理者を特定する情報、取得元データのアドレス(取得元アドレス)、取得元データのタイトル、取得元データのカテゴリ、及び画像データが設定される。投稿先管理情報としては、投稿先とするか否かを示す投稿先対象フラグ、投稿先毎のデータ生成ステータス、投稿ステータス、投稿先アドレス、及びマーケティングデータが設定される。ここで、投稿先としては、ウェブページ及び/又はSNSを用いることができる。また、取得元データとしては、テキストデータや画像データを含むウェブページ及び/又は電子ファイルのデータを用いることができる。
【0038】
<1.3.2.取得部11>
取得部11は、マーケティング管理情報に基づいて取得元データを取得する。取得部11は、マーケティング管理情報の取得元データのアドレスに基づいて、取得元データを取得する。
【0039】
<1.3.3.生成部12>
生成部12は、マーケティング管理情報、及び希望加工内容に基づいて、マーケティングデータを生成処理する。生成部12は、マーケティング管理情報、テンプレート、及び希望加工内容を生成人工知能に送信し、マーケティングデータを生成処理する。本実施形態において生成部12は、マーケティング管理情報に含まれる取得元アドレスのウェブページに基づくウェブコンテンツ、投稿先に対応するテンプレート、及び希望加工内容を生成人工知能に送信し、ウェブコンテンツが加工されたマーケティングデータを生成処理する。なお、本実施形態においては、テンプレート及び希望加工内容は投稿先に対応付けて予めデータベース2に格納されているが、マーケティングデータを生成処理する度に、ユーザから入力されてもよい。
【0040】
また、生成部12は、生成処理を行ったマーケティングデータのデータ生成ステータスを更新する。ここで、生成ステータスとしては、未対応及び完了が設定される。
【0041】
<1.3.3.表示処理部13>
表示処理部13は、マーケティング管理情報を入力する為の画面や、生成結果を出力する画面等の種々の画面を表示処理し、表示処理結果をユーザ端末装置3に表示させる。
【0042】
<1.3.4.投稿部14>
投稿部14は、生成されたマーケティングデータを投稿処理する。本実施形態において投稿処理は、生成されたマーケティングデータを編集可能な画面に表示処理し、ユーザから投稿に係る入力を受け付けて投稿する処理を指す。一方、生成されたマーケティングデータを指定した投稿先に直接投稿する処理であってもよい。
【0043】
また、投稿部14は、投稿処理を行ったマーケティングデータの投稿ステータスを更新する。ここで、投稿ステータスとしては、未対応、及び完了が設定される。
【0044】
<1.4.実施形態1の生成方法>
図4を参照して、生成システム0を用いた実施形態1における生成方法について説明する。図4は、生成システム0が、マーケティング管理情報を取得し、マーケティングデータを生成し、マーケティングデータを投稿処理するまでの処理を示すフローチャートである。
【0045】
<1.4.1.マーケティング管理情報の取得>
まず、ステップS11(以降単に、「ステップSXX」を「SXX」と表記する)において、取得部11は、マーケティング管理情報の取得元情報及び投稿先管理情報を取得する。本実施形態において取得部11は、取得元データの管理者を特定する情報として取得元ウェブサイトの管理者の管理者名、取得元アドレスとして取得元ウェブサイトに含まれるウェブ記事(ウェブページ)のURL(Uniform Resource Locator)、取得元データのタイトルとしてウェブ記事のタイトル、取得元データのカテゴリとしてウェブ記事のカテゴリ、及びユーザから指定された画像データを取得する。また取得部11は、投稿先管理情報として投稿先毎の投稿先対象フラグを取得する。
【0046】
なお、本実施形態において取得部11は、マーケティング管理情報が入力されたファイルをユーザ端末装置3から受信することでマーケティング管理情報を取得するが、ユーザ端末装置3において表示されるアプリ画面上でマーケティング管理情報が入力されることでマーケティング管理情報を取得してもよい。
【0047】
<1.4.2.取得元データの取得>
S12において取得部11は、取得元データを取得する。本実施形態において取得部11は、S11において取得したウェブ記事のURLに基づいて、ウェブ記事に基づくウェブコンテンツを取得元データとして取得する。なお、取得部11は、取得元アドレスとして電子ファイルのアドレスに基づいて、電子ファイルに基づくウェブコンテンツを取得元データとして取得してもよい。
【0048】
また、取得部11は、マーケティング管理情報に含まれる画像データを取得するが、ウェブ記事のURLに基づくウェブコンテンツとして、ウェブ記事に含まれる画像データを取得してもよく、ウェブ記事のテキストデータを生成人工知能に送信することで生成される画像データを取得してもよい。
【0049】
<1.4.3.マーケティングデータの生成処理>
S13において、生成部12は、生成人工知能を用いて、マーケティングデータを生成処理する。本実施形態において生成部12は、S12において取得したウェブ記事に基づくウェブコンテンツと、S11において取得された投稿先対象フラグが設定されている投稿先に対応するテンプレート、及び希望加工内容と、取得された画像データと、を生成人工知能に送信し、ウェブコンテンツが加工されたマーケティングデータを生成処理する。
【0050】
例えば、投稿先がウェブページの場合には、テンプレートとして、HTML(HyperText Markup Language)形式の参照用テキストデータ、ユーザ属性情報、及びウェブコンテンツに関連するリンクが設定される。また、希望加工内容として、参照用テキストデータ、ウェブコンテンツ、及び注意事項に基づいて、HTML形式でテキストデータを生成処理する指示が設定される。
【0051】
ここで、注意事項としては具体的に、ウェブコンテンツに基づいて生成されるテキストデータに基づいてHTML形式のタグを生成させる指示(例えば、生成されるテキストデータの項目毎にHTML形式のタイトルタグを生成させる指示等)と;HTML形式でテキストデータを生成させる指示と;HTML形式の参照用テキストデータのタグに対する加工指示(例えば、タイトルタグを削除する指示等)と;生成されるテキストデータの形式、構成型、フォント、及び/又はサイズ、並びに文体を、参照用テキストデータに基づいて変更させる指示と;参照用テキストに関係なく、生成されるテキストデータの文体を変更する指示と;関連リンクの配置場所の指定指示等とが設定される。また、ユーザ属性情報は、ユーザの属性を示す情報であって、ユーザから入力されたテキストデータが設定されてもよく、ユーザが所属する会社等のウェブサイトのURLに基づくテキストデータが設定されてもよい。
【0052】
また、例えば、投稿先がSNSの場合には、テンプレートとして、投稿先の仕様を含む参照用テキストデータ、及びユーザ属性情報が設定される。また、希望加工内容として、投稿先の仕様を含む参照用テキストデータ、ウェブコンテンツ、及び注意事項に基づいて、テキストデータを生成処理する指示が設定される。
【0053】
ここで、注意事項としては具体的に、ウェブ記事に記載されたタイトルを、生成されるテキストデータのタイトルに用いる指示と;生成されるテキストの文字数を指定する指示と;ウェブコンテンツを要約してテキストデータを生成させる指示と;生成されるテキストデータの形式、フォント、及び/又はサイズ、並びに文体を、参照用テキストデータに基づいて変更させる指示と;関連リンクの配置場所の指定指示とが設定される。また、投稿先の仕様としては、ハッシュタグ(#)等を用いることができる。
【0054】
本発明の好ましい形態では、生成部12は、ウェブコンテンツに基づいて、タイトルやタグを自動生成することができる。具体的には、投稿先がウェブページの場合には、生成部12は、ウェブコンテンツに基づいて、タイトルやHTML形式のタグ(h1、h2タグ、及びaタグ等)を生成処理する。また、投稿先がSNSの場合には、ウェブコンテンツに基づいて、タイトル及び/又はハッシュタグを生成処理する。
【0055】
ここで、ウェブコンテンツに基づいて、投稿先の仕様のタグを生成させる処理としては、具体的に生成部12は、ウェブコンテンツのテキストに対して周知の言語処理を用いて1又は複数の特徴量(特徴的な文言)を抽出し、各特徴量に対してタグを生成する。
【0056】
なお、本実施形態において生成部12は、ウェブコンテンツの要約文を生成処理し、該要約文を生成人工知能に送信し、マーケティングデータを生成処理するが、要約文に加えて、ウェブコンテンツに関連するウェブ記事のコンテンツに基づくテキストデータを生成人工知能に送信し、マーケティングデータを生成処理してもよい。
【0057】
<1.4.4.データ生成ステータスの更新>
S14において生成部12は、データ生成ステータスを更新する。本実施形態において生成部12は、S11において取得されたマーケティング管理情報の投稿先管理情報のうち、S13において生成処理したマーケティングデータの投稿ステータスを「未対応」から「完了」に更新し、生成したマーケティングデータをマーケティング管理情報に登録する。
【0058】
<1.4.5.マーケティングデータの投稿処理>
S15において投稿部14は、生成されたマーケティングデータを投稿処理する。本実施形態において投稿部14は、S11において取得されたマーケティング管理情報の投稿先対象フラグに基づいて投稿先URL(投稿先アドレス)を特定し、マーケティングデータを投稿処理する。具体的に投稿部14は、投稿先対象フラグが「投稿先とする」となる投稿先のURLを特定し、マーケティングデータを投稿処理する。
【0059】
本発明の好ましい形態では、投稿部14は、投稿先に応じてマーケティングデータを加工して投稿処理する。具体的に投稿部14は、S11において取得されたウェブ記事のカテゴリを、マーケティングデータのテキストデータに追加する。また投稿部14は、S12において取得されたウェブコンテンツに対して周知の自然言語を用いて、ウェブ記事のカテゴリを特定し、該カテゴリをマーケティングデータのテキストデータに追加してもよい。また、投稿先がSNSの場合には、投稿部14は、S12において取得されたウェブコンテンツに基づいて、ハッシュタグを付与する文言を特定し、該文言にハッシュタグを付与したテキストデータをマーケティングデータのテキストデータに追加してもよい。
【0060】
<1.4.6.投稿ステータスの更新>
そして、S16において投稿部14は、マーケティングデータの投稿ステータスを更新する。本実施形態において投稿部14は、S11において取得されたマーケティング管理情報の投稿先管理情報のうち、S14において投稿処理したマーケティングデータの投稿ステータスを「未対応」から「完了」に更新し、投稿先URLをマーケティングデータに対応付けて登録する。
【0061】
以上、S11~S16の処理が実行されることによって、ユーザが希望する内容でマーケティングデータが編集可能に生成され、ユーザが指定した投稿先にマーケティングデータを投稿することができる。これにより、たたき台となる記事テキストが自動で生成されるため、ユーザが全て手動で記事を生成する場合と比べて、工数を大幅に削減することができる。
【0062】
本発明の好ましい形態では、マーケティング管理情報の投稿先を増やすことができる。具体的には、図示しないテンプレート生成部は、投稿先の追加指示をユーザから受け付けると共に、ユーザからテンプレート及び希望加工内容の入力を受け付けて、追加した投稿先に対応付けて入力されたテンプレート及び希望加工内容をデータベース2に登録する。
【0063】
(実施形態2)
次いで、実施形態2について、図5及び6を参照して説明する。
【0064】
<2.実施形態2の概要>
本実施形態では、周知のクローラ技術を用いて、指定されたウェブサイトに含まれる複数のウェブページの内容を取得し、該複数のウェブページの内容に基づくウェブコンテンツ、及び希望加工内容が生成人工知能に送信されることで、マーケティングデータが生成される。
【0065】
実施形態1では、指定されたウェブサイトに含まれる1のウェブページに基づくウェブコンテンツを用いてマーケティングデータを生成処理する。一方、本実施形態では、指定されたウェブサイトに含まれる複数のウェブページに基づくウェブコンテンツを用いてマーケティングデータを生成処理する。なお、以下の説明では、本実施形態に係るシステムが、各機能構成を機能させ、実施形態1と共通する部分については省略する。
【0066】
<2.1.実施形態2のシステム機能構成>
図5は、実施形態2における生成装置1の機能ブロック図である。図5に示すように、実施形態2における生成装置1は、実施形態1における投稿部14に代えて、要約部15、及び送信部16を備える。
【0067】
<2.1.1.マーケティング情報>
取得部11は、マーケティングに関するマーケティング情報を取得する。マーケティング情報としては、マーケティングデータの送信に用いるデータに関するマーケティング基本情報、マーケティング元(サービス又は商品)のコンテンツに関するマーケティング元コンテンツ情報、及びテンプレートが設定される。
【0068】
ここで、マーケティング元コンテンツ情報としては、マーケティング元コンテンツ名、及びコンテンツ指定情報が設定される。コンテンツ指定情報としては、マーケティングしたいコンテンツ元のテキストデータ、画像データ、音声データ、及び/又は動画データを含む電子ファイル、及びアドレスを用いることができる。本実施形態における電子ファイルの形式としては、テキストファイル、PDFファイル、Powerpointファイル、及びWordファイルを用いることができるが、これらの形式に限定されない。
【0069】
<2.1.2.マーケティング先コンテンツ情報>
取得部11は、マーケティング先のコンテンツに関するマーケティング先コンテンツ情報を取得する。マーケティング先コンテンツ情報としては、マーケティングしたいマーケティング先となる会社に関する情報であって、会社名、会社メールアドレス、電話番号、及び会社サイトのアドレス等が設定される。
【0070】
<2.1.3.生成部12>
生成部12は、複数のウェブページに基づくウェブコンテンツ、及び希望加工内容を生成人工知能に送信することで、マーケティングデータを生成処理する。生成部12は、2つの異なる要約データをウェブコンテンツ及び希望加工内容として、生成人工知能に送信することで、マーケティングデータを生成処理する。
【0071】
<2.1.4.要約部15>
要約部15は、取得された複数のウェブページを要約する。要約部15は、ウェブページに基づくウェブコンテンツとして、複数のウェブページを要約したマーケティング先要約データを生成処理する。なお本実施形態においては、ウェブページに基づくウェブコンテンツは、ウェブページのテキストデータであるが、ウェブページのテキストデータ、画像データ、及び/又は動画データに基づいて加工されたデータであってもよい。
【0072】
また、要約部15は、マーケティング元コンテンツ情報に基づいて、マーケティング元要約データを生成処理する。要約部15は、マーケティング元コンテンツ情報のコンテンツ指定情報に基づいて希望加工内容として、コンテンツ指定情報に基づくコンテンツ(テキストデータ、及び画像データ等)を要約したマーケティング元要約データを生成処理する。
【0073】
なお本実施形態において、マーケティング先要約データ、及びマーケティング元要約データはテキストデータであるが、CSV等の特定のフォーマットで記載されたテキストデータ、及びスクリプトなどのプログラム用のコード等を含んでもよく、表形式のデータ、画像データ、動画データ、及び音声データ等であってもよい。
【0074】
<2.1.5.送信部16>
送信部16は、マーケティングデータを送信する。送信部16は、マーケティング先コンテンツ情報に基づくマーケティング先に対して、マーケティングデータを送信する。
【0075】
<2.2.実施形態2の生成方法>
図6を参照して、生成システム0を用いた実施形態2における生成方法について説明する。図6は、生成システム0が、マーケティング情報を取得して、マーケティングデータを生成し、マーケティング先に送信するまでの処理を示すフローチャートである。
【0076】
<2.2.1.マーケティング情報の取得>
まず、S21において取得部11は、マーケティング情報を取得する。本実施形態において取得部11は、マーケティング情報のマーケティング基本情報として、会社名、担当者名、ユーザのメールアドレス、メールタイトル、及びマーケティング先の宛名と、マーケティング元コンテンツ情報として、マーケティング元名及びコンテンツ指定情報と、テンプレートとを取得する。
【0077】
<2.2.2.マーケティング元要約データの生成処理>
S22において要約部15は、マーケティング元要約データを生成処理する。本実施形態において要約部15は、S21において取得されたマーケティング元コンテンツ情報のコンテンツ指定情報に基づいて取得されたマーケティング元コンテンツのテキストデータを生成人工知能に送信して、マーケティング元要約データを生成処理し、希望加工内容として取得する。
【0078】
具体的に要約部15は、コンテンツ指定情報の電子ファイル又はURLに含まれるテキストデータ、並びにマーケティング元要約ポイントを生成人工知能に送信することで、マーケティング元要約データとして、マーケティング元コンテンツ情報のテキストデータに基づく要約文(テキストデータ)を生成する。
【0079】
ここで、マーケティング元要約ポイントとしては、マーケティング対象情報、マーケティング元詳細情報、及び要約設定を用いることができる。マーケティング対象情報としては、マーケティング先企業のターゲット対象に関する情報であって、例えば対象市場又はターゲット顧客を用いることができる。また、提供サービス詳細情報としては、マーケティング先企業が提供するサービスに関する情報であって、例えばサービス内容、主要機能、独自性又は競合優位点、利用シナリオやケーススタディ、価格設定、導入のしやすさ又は利用開始までのプロセス、サポート体制、顧客からの評価やフィードバック、並びに成果や実績を用いることができる。要約設定としては、要約したテキストに対する制限に関する情報であって、例えば文字数制限(例えば、800文字以内)を用いることができる。
【0080】
<2.2.3.マーケティング先コンテンツ情報の取得>
S23において取得部11は、マーケティング先コンテンツ情報をユーザから取得する。本実施形態において取得部11は、マーケティング先コンテンツ情報として、会社名、会社メールアドレス、電話番号、及び会社サイトのURLを含む表形式ファイルを取得する。また、取得部11は、会社サイトのURLに基づいて、コンタクトフォームのURLをデータベース2に登録する。
【0081】
また、本実施形態においては、マーケティング先コンテンツ情報は、表形式ファイルであって、表形式ファイルのカラムの項目を統一することができる。具体的には、図示しない判定部は、ファイルのカラムの項目、及び所定の項目を教師データとして学習し、ファイルのカラムの項目から所定の項目を出力する学習モデルを用いて、ファイルのカラムの項目から所定の項目を判定する。そして、表示処理部13は、判定された項目を編集可能に表示処理する。なお、判定部は、ファイルのカラムの項目、及び所定の項目が対応付いた対応表を用いて、所定の項目を判定してもよい。ここで、判定された項目は後述のマーケティング先一覧に表示される。
【0082】
<2.2.4.マーケティング先要約データの生成>
S24において要約部15は、マーケティング先要約データを生成処理する。本実施形態において要約部15は、S23において取得されたマーケティング先コンテンツ情報の会社サイトのURLに基づいて、複数のウェブページを取得して、該複数のウェブページに基づくウェブコンテンツを生成人工知能に送信し、マーケティング先要約データを生成処理する。
【0083】
具体的に要約部15は、取得された複数のウェブページに基づくウェブコンテンツ、及びマーケティング先要約ポイントを生成人工知能に送信することで、マーケティング先要約データとして、複数のウェブページに基づく要約文(テキストデータ)を生成する。そして、要約部15は、後述の取得ステータスを更新する(未対応から完了への変更)。
【0084】
ここで、マーケティング先要約ポイントとしては、会社概要情報、会社営業情報、及び要約設定を用いることができる。会社概要情報としては、企業のコンセプトに関する情報であって、例えば企業理念又はミッション、経営陣の概要、企業文化や働き方、社会的責任活動、及び将来の展望又は成長戦略を用いることができる。会社営業情報としては、企業の営業に関する情報であって、例えば事業内容、主要製品又はサービス、ターゲット市場、競合との差別化ポイント、並びに主な実績や成果を用いることができる。要約設定としては、要約したテキストに対する制限に関する情報であって、文字数制限(例えば、800文字以内)を用いることができる。
【0085】
<2.2.5.マーケティングデータの生成>
S25において生成部12は、マーケティングデータを生成処理する。本実施形態において生成部12は、希望加工内容としてS22において生成されたマーケティング元要約データを、ウェブコンテンツとしてS24において生成されたマーケティング先要約データ、及びテンプレートを生成人工知能に送信し、マーケティングデータを生成処理する。ここで、テンプレートはマーケティングデータの形式、文体等を参照する為のテキストデータを用いることができる。そして、生成部12は、後述の生成ステータスを更新する(未対応から完了への変更)。
【0086】
<2.2.6.マーケティング先一覧の表示>
S26において表示処理部13は、マーケティング先一覧を表示処理して、ユーザ端末装置3に対して表示させる。本実施形態においては、S21において取得されたマーケティング情報の会社毎にマーケティングデータが生成され、表示処理部13は、会社名、会社サイトのURL、ウェブコンテンツの取得ステータス、マーケティングデータの生成ステータス、マーケティングデータの確認ステータス、データ送信ステータス、マーケティングデータを表示するボタン、及びマーケティングデータを削除するボタンを一覧表示するマーケティング先一覧を表示処理する。
【0087】
<2.2.7.マーケティングデータの送信>
次いでS27において確認ステータスが確認済みでない場合(S27でNO)には、確認ステータスが確認済みになるまで待機する。一方、確認ステータスが確認済みである場合(S27でYES)には、S28に進む。
【0088】
S28において送信部16は、マーケティングデータを送信する。本実施形態において送信部16は、送信先とするか否かを示すフラグの設定を受け付けて、該フラグ、及びS23において取得されたマーケティング先コンテンツ情報の会社のメールアドレスに基づいて、マーケティングデータを一括送信する。そして、送信部16は、データ送信ステータスを更新する(未対応から完了への変更)。
【0089】
本発明の好ましい形態では、会社サイトのコンタクトフォームにマーケティングデータを入力して、送信することができる。具体的に送信部16は、S23において登録されたコンタクトフォームURLに基づいて、入力項目を特定し、入力項目に基づいてマーケティングデータを入力し、マーケティングデータを送信する。より具体的に送信部16は、特定した入力項目に基づいて、マーケティングデータを分割し、入力項目毎に対応するマーケティングデータを入力して送信する。なお、入力項目が1つの場合には、マーケティングデータをそのまま入力して送信してもよい。
【0090】
以上、S21~S28の処理が実行されることによって、生成人工知能を用いて、マーケティング先の会社に関する情報、並びにユーザがマーケティング元となる商品又はサービスの内容を含めたテキストデータを、マーケティング先となる会社に対して送信することができる。これにより、生成人工知能によって、営業先の企業ごとに合わせてオリジナルのメール文面を自動生成し、メール又はフォームによって自動送信を行うことができる。また、固定のメール文面の場合と比べて、高い精度のメール営業が実現できるため、アポイント獲得数を増加させることができ、且つ手作業で行う場合に比べて工数とコストを削減することができる。また更に、ユーザは、自社の営業したい商品又はサービスの情報と、マーケティング先コンテンツ情報をアップロードするだけで、自動で営業文面を一括で自動生成することができ、生成された文章は一括で自動送信することができ、容易にメールを送信することができる。
【0091】
なお、本実施形態において送信部16は、S23において取得されたマーケティング先コンテンツ情報の会社メールアドレスに基づいて、マーケティングデータを送信する。一方、取得部11がマーケティングコンテンツ情報の会社サイトURLに基づいて会社メールアドレスを取得し、送信部16は、該メールアドレスに基づいてマーケティングデータを送信してもよい。
【0092】
また、本実施形態における生成処理は、本システム外部の生成人工知能に対してウェブページに基づくウェブコンテンツ、及び希望加工内容を少なくとも含む生成要求を送信し、生成されたマーケティングデータを取得することである。一方、本システムが生成人工知能を有し、該生成人工知能がマーケティングデータを生成する処理であってもよい。
【0093】
また、本実施形態においては、要約部15は、マーケティング先要約データ、及びマーケティング元要約データの生成処理において、同じ生成人工知能は用いるが異なる生成人工知能を用いてもよい。また、生成部12は、要約部15が用いる生成人工知能と同じ生成人工知能を用いても、異なる人工知能を用いてもよい。
【0094】
また、本実施形態において表示処理は、表示処理部13が表示に必要な情報を生成する処理を実行し、生成した情報を端末装置9に送信することで、端末装置9が該生成された情報を表示する処理を指す。一方、表示処理部13が端末装置9に備えられる場合(スタンドアロン型の場合)には、表示処理は、表示処理部13が必要な情報を生成する処理を実行し、生成した情報を端末装置9の出力部95に送信することで、出力部95が該生成された情報を表示する処理であってもよい。
【符号の説明】
【0095】
0 :生成システム
1 :生成装置
2 :データベース
3 :ユーザ端末装置
10 :サーバ
101 :処理部
102 :記憶部
103 :通信部
9 :端末装置
91 :処理部
92 :記憶部
93 :通信部
94 :入力部
95 :出力部
11 :取得部
12 :生成部
13 :表示処理部
14 :投稿部
15 :要約部
16 :送信部
NW :通信ネットワーク
【要約】
【課題】
本発明は、ユーザの希望を反映したデータを生成する新規な技術を提供することを課題とする。
【解決手段】
本発明は、上記の課題を解決する為に、データを生成する生成システムであって、
前記生成システムは、取得部、及び生成部を備え、前記取得部は、指定されたウェブサイトに含まれるウェブページを取得し、前記生成部は、ウェブページに基づくウェブコンテンツ、及びユーザが希望する加工内容を生成人工知能に送信し、マーケティングデータを生成処理する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6