IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ゼンリンの特許一覧

<>
  • 特許-コンピュータシステムおよびプログラム 図1
  • 特許-コンピュータシステムおよびプログラム 図2
  • 特許-コンピュータシステムおよびプログラム 図3
  • 特許-コンピュータシステムおよびプログラム 図4
  • 特許-コンピュータシステムおよびプログラム 図5
  • 特許-コンピュータシステムおよびプログラム 図6
  • 特許-コンピュータシステムおよびプログラム 図7
  • 特許-コンピュータシステムおよびプログラム 図8
  • 特許-コンピュータシステムおよびプログラム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】コンピュータシステムおよびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0202 20230101AFI20241111BHJP
   G06Q 50/16 20240101ALI20241111BHJP
【FI】
G06Q30/0202
G06Q50/16
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020100562
(22)【出願日】2020-06-10
(65)【公開番号】P2021196674
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】597151563
【氏名又は名称】株式会社ゼンリン
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100181618
【弁理士】
【氏名又は名称】宮脇 良平
(74)【代理人】
【識別番号】100162259
【弁理士】
【氏名又は名称】末富 孝典
(74)【代理人】
【識別番号】100146916
【弁理士】
【氏名又は名称】廣石 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【弁理士】
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】山田 久
(72)【発明者】
【氏名】荒川 亜弓
【審査官】松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-124769(JP,A)
【文献】特開2006-073017(JP,A)
【文献】高阪 宏行,ジオビジネス 初版,第1版,日本,古今書院 橋本 寿資,2014年03月20日,pp.17-24
【文献】酒井 隆,図解 アンケート調査と統計解析がわかる本 [新版],第2版,日本,日本能率協会マネジメントセンター 長谷川 隆,2012年01月30日,pp.32,33,82,83
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、
前記プロセッサが、
商品またはサービスを特定する特定情報と、建物の条件を示す建物条件とを受け付け、受け付けられた特定情報が示す商品またはサービスの属性に基づいて、該商品または該サービスの潜在的需要者の条件を示す対象者条件を設定し、
建物および入居者の対応を示す地図データを記憶する地図データベースと、前記入居者の詳細情報を示す入居者データを記憶する入居者データベースとを参照して、前記建物条件に合致する前記建物における、前記対象者条件に合致する対象者の人数を特定し、特定された前記人数に基づき、前記建物に関する需要量を推定
前記プロセッサが、
前記地図データを参照して、前記建物条件に合致する前記建物を特定し、
前記地図データを参照して、前記特定された建物の少なくとも一つの入居者を特定し、
前記入居者データベースを参照して、前記特定された少なくとも一つの入居者の前記詳細情報と前記対象者条件とに基づいて前記需要量を推定し、
前記入居者が事業者であり、
前記入居者の詳細情報が前記事業者の従業員の属性ごとの人数を示し、
前記プロセッサが、前記対象者条件に合致する前記属性の前記人数に基づいて前記需要量を推定する、
コンピュータシステム。
【請求項2】
第1制御部を備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、
図データが建物および入居者の対応を示し、
居者データが前記入居者の詳細情報を示し、
前記第1制御部が、商品またはサービスを特定する特定情報と、建物の条件を示す建物条件とを受け付け、受け付けられた特定情報が示す商品またはサービスの属性に基づいて、該商品または該サービスの潜在的需要者の条件を示す対象者条件を設定し、前記地図データおよび前記入居者データを参照して、前記建物条件に合致する前記建物における、前記対象者条件に合致する対象者の人数を特定し、特定された前記人数に基づき、前記建物に関する需要量を推定
前記第1制御部が、
前記地図データを参照して、前記建物条件に合致する前記建物を特定し、
前記地図データを参照して、前記特定された建物の少なくとも一つの入居者を特定し、
前記入居者データを記憶する入居者データベースを参照して、前記特定された少なくとも一つの入居者の前記詳細情報と前記対象者条件とに基づいて前記需要量を推定し、
前記入居者が事業者であり、
前記入居者の詳細情報が前記事業者の従業員の属性ごとの人数を示し、
前記第1制御部が、前記対象者条件に合致する前記属性の前記人数に基づいて前記需要量を推定する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の一側面はコンピュータシステム、処理方法、プログラム、および/またはデータ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、転居先の候補に関する物件情報をユーザに提示する物件情報提示システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-10270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建物に関する情報を提供することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一側面に係るコンピュータシステムはプロセッサを備える。プロセッサは、商品またはサービスを特定する特定情報と、建物の条件を示す建物条件とを受け付け、受け付けられた特定情報が示す商品またはサービスの属性に基づいて、商品またはサービスの潜在的需要者の条件を示す対象者条件を設定し、建物および入居者の対応を示す地図データを記憶する地図データベースと、入居者の詳細情報を示す入居者データを記憶する入居者データベースとを参照して、建物条件に合致する建物における、対象者条件に合致する対象者の人数を特定し、特定された人数に基づき、建物に関する需要量を推定する。プロセッサは、地図データを参照して、建物条件に合致する建物を特定し、地図データを参照して、特定された建物の少なくとも一つの入居者を特定し、入居者データベースを参照して、特定された少なくとも一つの入居者の詳細情報と対象者条件とに基づいて需要量を推定する。入居者が事業者であり、入居者の詳細情報が事業者の従業員の属性ごとの人数を示し、プロセッサは、対象者条件に合致する属性の人数に基づいて需要量を推定する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態に係る推定システムの適用の一例を示す図である。
図2】サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】データ構造の一例を示す図である。
図4】実施形態に係る推定システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図5】ユーザ端末の画面の一例を示す図である。
図6】変形例に係る推定システムの適用の例を示す図である。
図7】変形例に係る推定システムの適用の例を示す図である。
図8】データベースの参照の一例を示す図である。
図9】変形例に係る推定システムの適用の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、添付図面を参照しながら本開示での実施形態を詳細に説明する。図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0008】
[システムの概要]
本実施形態では、一例として、本開示に係るコンピュータシステムを推定システム1に適用する。実施形態に係る推定システム1は、建物に関する需要量を推定するコンピュータシステムである。建物とは土地に定着する建造物をいい、屋根および壁を有する。建物の種類は限定されず、例えば、商業用の建物でもよいし、居住用の建物でもよい。建物に関する需要量とは、建物の入居者に関連する人々の需要の度合いをいう。例えばその需要量は、その人々が商品またはサービスを欲する度合いをいう。本開示では「建物に関する需要量」を単に「需要量」ともいう。需要量の詳細は限定されず、推定システム1は各種の需要量を推定してよい。入居者とは、所有または賃借により建物の少なくとも一部を利用する権限を有する者をいう。例えば、入居者はオフィスビルの利用契約を有する個人または事業者でもよいし、アパートメントの住人でもよい。事業者とは商品またはサービスを顧客に提供する人または組織をいう。事業者の例として各種の法人、組合、個人事業者、国または自治体の各種の組織が挙げられるが、事業者の種類はこれらに限定されない。本実施形態では入居者の例として事業者を示す。
【0009】
推定システム1の利用目的は限定されない。例えば、推定システム1は新規顧客を獲得するための訪問先の候補を決めるために用いられてもよい。あるいは、推定システム1は建物内で提供される商品またはサービス(例えば、自動販売機、オフィス内における置き菓子等のオフィス向けの置き型ビジネス)の需要量を推定するために用いられてもよい。あるいは、推定システム1は建物の近くで提供される商品またはサービス(例えば、飲食店、カーシェアリングサービスなど)の需要量を推定するために用いられてもよい。
【0010】
[システムの構成]
図1は推定システム1の適用の一例を示す図である。推定システム1は、需要量を推定するコンピュータであるサーバ10を備える。一例では、サーバ10は通信ネットワークを介して地図データベース20、事業者データベース30、および1以上のユーザ端末40と接続する。
【0011】
サーバ10は推定システム1の主要な機能を実行するコンピュータである。サーバ10はユーザ端末40からの要求に基づいて所定の推定処理を実行し、その推定結果をユーザ端末40に提供する。
【0012】
図1はサーバ10の機能構成の一例も示す。サーバ10は機能モジュールとして通信部11および推定部12を備える。通信部11はユーザ端末40との間でデータを送受信する機能モジュールである。具体的には、通信部11は推定の要求をユーザ端末40から受信し、推定結果をそのユーザ端末40に送信する。推定部12は建物に関する需要量を推定する機能モジュールである。
【0013】
サーバ10として機能するコンピュータは限定されない。一例では、サーバ10は業務用サーバなどの大型のコンピュータによって構成される。図2は、サーバ10のハードウェア構成の一例を示す図である。例えば、サーバ10は制御回路100を有する。一例では、制御回路100は、一つまたは複数のプロセッサ101と、メモリ102と、ストレージ103と、通信ポート104と、入出力ポート105とを有する。プロセッサ101はオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する。ストレージ103はハードディスク、不揮発性の半導体メモリ、または取り出し可能な媒体(例えば、磁気ディスク、光ディスクなど)の記憶媒体で構成され、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを記憶する。メモリ102は、ストレージ103からロードされたプログラム、またはプロセッサ101による演算結果を一時的に記憶する。一例では、プロセッサ101は、メモリ102と協働してプログラムを実行することで、サーバ10の各機能モジュールとして機能する。通信ポート104は、プロセッサ101からの指令に従って、通信ネットワークNWを介して他の装置との間でデータ通信を行う。入出力ポート105は、プロセッサ101からの指令に従って、キーボード、マウス、モニタなどの入出力装置(ユーザインタフェース)との間で電気信号の入出力を実行する。
【0014】
ストレージ103は、コンピュータをサーバ10として機能させるためのプログラム120を記憶する。プログラム120は、コンピュータを上記の各機能モジュールとして機能させるためのプログラムコードを含む。プログラム120は、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの非一時的な記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、プログラム120は、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
【0015】
サーバ10は一つまたは複数のコンピュータにより構成され得る。複数のコンピュータが用いられる場合には、通信ネットワークを介してこれらのコンピュータが互いに接続されることで論理的に一つのサーバ10が構成される。
【0016】
地図データベース20は、地図を構成する地図要素を示す地図データ21を永続的に記憶する非一時的な記憶媒体または記憶装置である。本実施形態では、地図データ21は建物の地理的位置および入居者を示す。地理的位置とは現実世界における場所をいう。
【0017】
事業者データベース30は、事業者の詳細情報を示す事業者データ31を永続的に記憶する非一時的な記憶媒体または記憶装置である。事業者データベース30は入居者データベースの一例であり、事業者データ31は入居者データの一例である。
【0018】
各データベースの設置場所は限定されない。例えば、各データベースは、推定システム1の一部として構築されてもよいし、推定システム1とは別のコンピュータシステムに設けられてもよい。
【0019】
一例では、サーバ10は、第1制御部(より具体的には、推定部12)からの指示に応答して、地図データ21および事業者データ31を参照する参照ステップを、該第1制御部とは異なる第2制御部に実行させるプログラムを実行する。例えば、このプログラムはアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)として実装される。第1制御部および第2制御部はいずれも機能モジュールであり、プロセッサ上で実現される。第1制御部が実行されるプロセッサと第2制御部が実行されるプロセッサとが同じでもよいし異なってもよい。例えば、第1制御部および第2制御部の少なくとも一つはプロセッサ101上で実現される。
【0020】
ユーザ端末40はユーザによって操作されるコンピュータ(クライアント端末)である。ユーザ端末40は固定端末でもよいし携帯端末でもよい。ユーザ端末40の例として、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、ウェアラブル端末、またはパーソナルコンピュータが挙げられるが、端末の種類はこれらに限定されない。図1では一つのユーザ端末40のみを示すが、推定システム1にアクセスするユーザ端末40の台数は限定されない。
【0021】
[データ構造]
図3を参照しながら、推定システム1で用いられるデータ構造について説明する。図3は地図データ21および事業者データ31のそれぞれのデータ構造の一例を示す図である。
【0022】
一例では、地図データ21は建物テーブル211および入居者テーブル212を含む。建物テーブル211は建物の基本情報を記憶するデータテーブルである。一例では、基本情報の各レコードは、建物を一意に特定する識別子である建物IDと、建物名と、建物の地理的位置(緯度経度)とを含む。基本情報は他のデータ項目を含んでもよい。入居者テーブル212は、建物に入居している事業者を示す入居者情報を記憶するデータテーブルである。一例では、入居者情報の各レコードは、建物IDと、入居している1以上の事業者を示す1以上の事業者IDとを含む。したがって、地図データ21は建物および入居者の対応を示す。図3の例では、入居者情報はフロアと事業者IDとの対応を示す。事業者IDは、事業者を一意に特定する識別子である。入居者情報の各レコードは入居者名とフロア情報(階数、部屋番号、地表面からの高さ情報など)とをさらに含んでもよい。
【0023】
一例では、事業者データ31の各レコードは事業者ID、事業者名、従業員数、営業時間、および組織の詳細を含む。これらのデータ項目はいずれも事業者(入居者)の詳細情報の一例である。一例では、組織の詳細は、従業員の属性ごとの人数を示す。図3の例では、組織の詳細は、従業員が所属する部門ごとの人数と、勤務形態ごとの人数と、性別ごとの人数と、年齢層別の人数とを示す。すなわち、この例では従業員の属性として所属部門、勤務形態、性別、および年齢層を示す。しかし、従業員の属性はこれらに限定されず、組織の詳細は他の属性に基づいて設定されてよい。事業者データ31のレコードは他のデータ項目を含んでもよい。
【0024】
地図データ21では建物テーブル211および入居者テーブル212が建物IDによって関連付けられ、この関係によって、建物に入居している事業者、すなわち建物の入居者が定義される。地図データ21および事業者データ31は事業者IDによって関連付けられ、この関係によって、入居者の詳細情報が表される。このデータ構造によって、推定システム1は個々の建物について入居者の詳細情報を得ることができる。
【0025】
図3は建物の例としてビルBa,Bpを示す。ビルBaでは1階および2階にそれぞれ一つの事業者が入居しており、3階には二つの事業者が入居している。ビルBpでは1~3階にそれぞれ一つの事業者が入居している。図3は事業者の例として株式会社Cx,Cyを示す。株式会社CxはビルBaの1階に入居しており、株式会社CyはビルBaの2階に入居している。
【0026】
個々のデータテーブルの構造は限定されず、任意の方針でデータ構造が設計されてよい。例えば、上述した各種データまたはデータテーブルの少なくとも一つが任意の方針で正規化または非正規化されて一または複数のデータテーブル上に記憶されてもよい。一例では、非正規化によって建物テーブル211および入居者テーブル212が一つのデータテーブルに統合されてもよい。
【0027】
個々のデータの個々のデータ項目は静的に設定されてもよいし動的に設定されてもよい。「静的に設定される」とは、値が予め設定され、人手の介入がない限りはその設定が変更されないことをいう。一方、「動的に設定される」とは、値が任意の事象に応じて人手の介入無しに変更され得ることをいう。動的な設定は、所与のデータ項目を制御するプログラムが所定のコンピュータ上で実行されることで実現される。動的な設定は推定システム1により実行されてもよいし、別のコンピュータシステムにより実行されてもよい。一例として、建物の入口またはフロアに設けられたセンサから得られるデータに基づいて個々の入居者(事業者)について従業員の出入りが特定され、その特定した結果に基づいて事業者データ31の組織の詳細(従業員の属性ごとの人数)が動的に設定されてもよい。そのセンサの種類は限定されない。例えば、コンピュータシステムは、建物の入口またはフロアに設置されたカメラが撮像した画像から、従業員に関する情報(従業員の人数、性別、および年齢層を含む)を認識して個々の入居者(事業者)について従業員の出入りを特定してもよい。または、コンピュータシステムは、入館ゲートまたは個々の入居者(事業者)の入口において、従業員を識別する情報(従業員の属性としての所属部門、勤務形態、性別、および年齢層を含む)を取得し、個々の入居者(事業者)について従業員の出入りを特定してもよい。
【0028】
[システムでの処理手順]
図4を参照しながら、推定システム1の動作を説明するとともに本実施形態に係る推定方法を説明する。図4は推定システム1の動作の一例を処理フローS1として示すフローチャートである。
【0029】
ステップS11では、通信部11がユーザ端末40から推定処理の要求を受信する。この要求は推定処理に関する条件(推定条件)を示すデータ信号である。ユーザ端末40は、需要量の推定に必要な情報の入力とその情報の送信とを含むユーザ操作に応答して推定条件を生成し、この推定条件を示す要求をサーバ10に向けて送信する。通信部11はその要求を受信する。一例では、推定条件は、ユーザが知りたいと望む潜在的需要者の条件(本開示ではこれを「対象者条件」ともいう。)と、需要量を推定しようとする建物の条件(本開示ではこれを「建物条件」ともいう。)とを含む。潜在的需要者とは、商品またはサービスを欲する可能性がある人をいう。一例では、対象者条件は、従業員が所属する部門、勤務形態、性別、年齢などのような、人に関する一または複数の任意の属性(特徴または性質)を示す。建物条件は特定の建物の一または複数のフロアを示してもよいし、特定の一または複数の建物を示してもよいし、特定の一または複数の地理的範囲を示してもよい。地理的範囲とは現実世界における限定された領域または広さをいう。推定条件は、ユーザが需要量を知りたいと望む商品またはサービスの条件(本開示ではこれを「商品条件」ともいう。)を含んでもよい。
【0030】
例えば、推定条件は、「オフィス内における置き菓子」という商品を示す商品条件と、「全従業員」という対象者条件とを含んでもよい。あるいは、推定条件は「カーシェアリングサービス」というサービスを示す商品条件と、「営業部門」という対象者条件とを含んでもよい。このように、ユーザが需要量を知りたいと望む商品またはサービスの条件が推定条件の少なくとも一部として設定されてもよい。ユーザが需要量を知りたいと望む商品またはサービスの属性に応じて、勤務形態、性別、年齢などの対象者条件が設定されてもよい。例えば、商品条件「オフィス内における置き菓子、商品Pa」に対応して、性別「男性」が対象者条件として設定されてもよい。商品条件「オフィス内における置き菓子、商品Pb」対応して、性別「女性」が対象者条件として設定されてもよい。商品条件「カーシェアリングサービス、車種Ca」に対応して、部門「営業部門」、勤務形態「常勤」、および性別「男性」のうち少なくとも一つが対象者条件として設定されてもよい。商品条件「カーシェアリングサービス、車種Cb」に対して、部門「営業部門」、勤務形態「常勤」、および性別「女性」のうち少なくとも一つが対象者条件として設定されてもよい。商品条件「飲食店、メニューMa」に対応して、性別「男性」および年齢「20代および30代」が対象者条件として設定されてもよい。商品条件「飲食店、メニューMb」に対応して、性別「女性」および年齢「20代および30代」が対象者条件として設定されてもよい。
【0031】
ステップS12では、推定部12がその推定条件に基づいて建物に関する需要量を推定する。一例では、推定部12は需要量を推定しようとする少なくとも一つの建物を特定し、特定されたそれぞれの建物について需要量を推定する。
【0032】
一例では、推定部12は地図データ21を参照して、建物条件に合致する少なくとも一つの建物を特定する。この特定方法は限定されない。例えば、建物条件が特定の建物の一または複数のフロアを示す場合には、推定部12はその一または複数のフロアを特定する。建物条件が個々の建物を示す場合には、推定部12はその個々の建物をそのまま特定する。建物条件が少なくとも一つの地理的範囲を示す場合には、推定部12は地図データ21の建物テーブル211を参照して、それぞれの地理的範囲に含まれる少なくとも一つの建物を特定する。具体的には、推定部12は地理的位置が地理的範囲に含まれる建物を特定する。
【0033】
一例では、推定部12は或る一つの建物について次のように需要量を推定する。すなわち、推定部12は対象者条件に対応する従業員の人数を特定する。推定部12は地図データ21を参照してその建物の入居者(事業者)を特定する。続いて、推定部12は事業者データ31を参照して、特定されたそれぞれの入居者(事業者)について、対象者条件に合致する属性の人数を特定する。ここで、「属性の人数」とは、該属性を持つ従業員の人数を意味する。
【0034】
図3に示す事業者データ31を前提として、推定のいくつかの例を説明する。一例として、対象者条件が「30代」を示す場合には、推定部12はそれぞれの入居者(事業者)について30代の従業員の人数を特定する。具体的には、推定部12は株式会社Cxおよび株式会社Cyのそれぞれについて30代の従業員数を参照し、株式会社Cxの30代の従業員が55名であり、株式会社Cyの30代の従業員が50名であると特定する。対象者条件が「営業部門」を示す場合には、推定部12はそれぞれの入居者(事業者)について営業部門の従業員の人数を特定する。具体的には、推定部12は株式会社Cxおよび株式会社Cyのそれぞれについて営業部門の従業員数を参照し、株式会社Cxの営業部門の従業員が80名であり、株式会社Cyの営業部門の従業員が100名であると特定する。対象者条件が「全従業員」を示す場合には、推定部12はそれぞれの入居者(事業者)について全従業員数を特定する。具体的には、推定部12は株式会社Cxおよび株式会社Cyの従業員数を参照し、株式会社Cxの全従業員数が250名であり、株式会社Cyの全従業員数が180名であると特定する。
【0035】
推定部12は特定した人数に基づいて需要量を計算する。人数から需要量を計算する手法は限定されず、推定部12は任意の手法で需要量を算出してよい。例えば、推定部12は特定された人数をそのまま需要量として設定してもよい。例えば、推定部12は特定された入居者(事業者)の営業部門の従業員数に基づき、株式会社Cxの需要量が80名であり、株式会社Cyの需要量が100名であると決定してもよい。あるいは、推定部12は、商品条件に対応する所与の計算式にその人数を代入することで需要量を算出してもよい。例えば、商品条件が「カーシェアリングサービス」である場合に、推定部12は特定された入居者(事業者)間の営業部門の従業員の比(株式会社Cxにおける80名/株式会社Cyにおける100名)を算出し、株式会社Cyが株式会社Cxに対して1.25倍の需要量を持つと推定してもよい。いずれにしても、推定部12は、入居者の詳細情報と対象者条件とに基づいて、それぞれの建物について需要量を推定する。
【0036】
ステップS13では、通信部11が推定結果をユーザ端末40に向けて送信する。推定結果は少なくとも一つの建物に関する需要量を示すデータ信号である。一例では、ユーザ端末40はその推定結果を受信および表示し、これによりユーザはその推定結果を視認することができる。例えば、推定部12が、株式会社Cxの需要量が80名であり、株式会社Cyの需要量が100名であると推定した場合には、ユーザ端末40の画面上には、ビルBaを含む地図とともに、株式会社Cx,Cyのそれぞれの需要量を示す画像が表示される。
【0037】
[効果]
以上説明したように、本開示の一側面に係るコンピュータシステムはプロセッサを備える。プロセッサは、建物および入居者の対応を示す地図データを記憶する地図データベースと、入居者の詳細情報を示す入居者データを記憶する入居者データベースとを参照して、建物に関する需要量を推定する。
【0038】
本開示の一側面に係るプログラムは、第1制御部からの指示に応答して、記憶部に記憶された地図データおよび入居者データの少なくとも一方を参照する参照ステップを第2制御部に実行させる。地図データは建物および入居者の対応を示し、入居者データは入居者の詳細情報を示す。第1制御部は、地図データおよび入居者データに基づいて建物に関する需要量を推定する。
【0039】
このような側面においては、地図データおよび入居者データに基づいて建物の入居者の詳細情報が得られるので、建物に関する需要量をより正確に推定することができる。
【0040】
他の側面に係るコンピュータシステムでは、プロセッサが、潜在的需要者の条件を示す対象者条件と、需要量を推定しようとする建物の条件を示す建物条件とを受け付け、地図データを参照して、建物条件に合致する建物を特定し、地図データを参照して、特定された建物の少なくとも一つの入居者を特定し、入居者データベースを参照して、特定された少なくとも一つの入居者の詳細情報と対象者条件とに基づいて需要量を推定してもよい。この一連の処理手順によって、条件に対応する需要量をより正確に推定することができる。
【0041】
他の側面に係るコンピュータシステムでは、入居者が事業者であり、入居者の詳細情報が事業者の従業員の属性ごとの人数を示してもよい。プロセッサは、対象者条件に合致する属性の人数に基づいて需要量を推定してもよい。潜在的需要者の条件に合致する属性の人数を用いることで、需要量をより正確に推定することができる。
【0042】
[変形例]
以上、本開示をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0043】
上記実施形態では本開示に係るコンピュータシステムをクライアントサーバシステムに適用するが、本開示に係るコンピュータシステムはスタンドアロンのコンピュータに適用されてもよい。
【0044】
[変形例1]
<ユーザ端末の画面の例>
図5はユーザ端末40の画面41の一例を示す図である。ユーザ端末40がサーバ10にアクセスすると、ユーザ端末40は、ユーザにより要求された地域の地図42と、推定条件を入力するための入力ボックス43と、建物を選択するためのカーソル44とを含む画面41を表示する。この例では、地図42はビルBaおよびビルBpと、これらの建物の周辺の地形を表す画像である。入力ボックス43は推定条件(対象者条件、建物条件、および商品条件)を入力するための入力インタフェースである。カーソル44は地図42内の建物を選択するための入力インタフェースである。図5の例では、ユーザ端末40は、ユーザによって入力ボックス43に入力された対象者条件および商品条件と、ユーザによってカーソルで選択(クリック)されたビルBa(建物条件)とをサーバ10に送信する。サーバ10では通信部11がその推定条件を受信し、推定部12が地図データ21および事業者データ31を参照してビルBaの需要量を推定し、通信部11が推定結果をユーザ端末40に送信する。ユーザ端末40はその推定結果に基づいて、ビルBaを選択(クリック)したカーソル44の近傍にビルBaの需要量(例えば、ビルBaの全入居者(全事業者)の営業部門の従業員が500名であること)を示す吹き出し45を表示する。
【0045】
上記の通り、地図データ21および事業者データ31が事業者IDによって互いに関連付けられるので、この関係によって建物の需要量を画面41上に表示することができる。ユーザは地図42上でカーソル44により建物を選択することで、建物の名称および住所を知らなくても、需要量を知りたい任意の建物を地図42上で直感的に指定することができる。画面41は複数の建物を同時に選択できるように構成されてもよく、これによって操作性がさらに向上する。図5の例では、ビルBaおよびビルBpをカーソル44で同時に選択可能とすることで、一度の検索で複数の建物の需要量を知ることが可能になる。
【0046】
画面41内の地図42は、図5に示すように2次元画像で表現されてもよいし、3次元画像で表現されてもよい。3次元地図の場合は、ユーザが推定の対象を建物のフロア毎に選択できるように該地図が表示されてもよい。画面41は、連続してまたは離れて存在する複数のフロアを同時に選択できるように構成されてもよく、この場合にはフロアごとの需要量を推定することができる。画面41は1フロア内の複数の部屋を同時に選択できるように構成されてもよく、この場合には、部屋毎の需要量を推定することができる。
【0047】
[変形例2]
<推定システムの構成についての他の例>
図6および図7はいずれも、変形例に係る推定システム1の適用の例を示す図である。図6の例(a)に示すように、地図データベース20および事業者データベース30は、サーバ10内に構築され、推定部12を介して連携してもよい。あるいは、図6の例(b)に示すように、地図データベース20と事業者データベース30とが直接に連携してもよい。あるいは、図7の例(a)に示すように、地図データベース20がサーバ10内に構築され、事業者データベース30がサーバ10の外に構築され、両データベースが推定部12を介して連携してもよい。あるいは、図7の例(b)に示すように、地図データベース20がサーバ10内に構築され、事業者データベース30がサーバ10の外に構築され、両データベースが直接に連携してもよい。
【0048】
ここで、地図データベース20の入居者テーブル212が、事業者IDに加えて、入居者情報として入居者名も含んでいる場合、地図データベース20と事業者データベース30との連携(すなわち、地図データベース20と事業者データベース30との整合または同期処理)は、例えば以下のように実行される。
【0049】
入居者が入れ替わったことに起因して、地図データ21の入居者テーブル212上で入居者名が変更または更新された場合には、推定部12は入居者テーブル212を参照し、変更または更新された入居者名を特定する。推定部12は事業者データ31に記録されている事業者名と、特定された入居者名とを比較する。双方の名称が同じ場合には、推定部12は事業者データ31の事業者IDを、特定された入居者情報のレコードに付与し、地図データ21の入居者テーブル212の事業者IDを変更または更新する。この処理によって、地図データベース20と事業者データベース30とを整合または同期させることができる。
【0050】
地図データ21の入居者テーブル212が変更または更新された場合には、次の処理が実行されてもよい。すなわち、推定部12は事業者データ31を参照し、変更または更新された事業者名を特定する。推定部12は入居者テーブル212に記録されている入居者名と、特定された事業者名とを比較する。双方の名称が同じ場合には、推定部12は入居者テーブル212の事業者IDを、特定された事業者データ31のレコードに付与し、事業者データ31の事業者IDを変更または更新する。この処理によって、地図データベース20と事業者データベース30とを整合または同期することができる。
【0051】
また、事業者名(例えば、商号)が変わったことに起因して、事業者データ31上で事業者名が変更された場合、推定部12は事業者データ31を参照し、変更された事業者を特定する。推定部12は地図データ21の入居者テーブル212を参照し、特定された事業者の事業者IDと同一の事業者IDを含む入居者を検索する。推定部12は検索された入居者の入居者名を、変更された事業者名と同じ名称に変更する。すなわち、推定部12は入居者テーブル212の入居者名を変更または更新する。この処理によって、地図データベース20と事業者データベース30とを整合または同期することができる。
【0052】
このように、地図データ21および事業者データ31は事業者IDによって関連付けられ、この関係によって入居者の詳細情報を表すことができる。
【0053】
一例では、地図データ21の入居者テーブル212に新たな入居者情報が追加されると、地図データベース20がその入居者情報を事業者データベース30に送信し、事業者データベース30がその入居者情報に基づいて事業者データ31の新たなレコードを作成してもよい。また、事業者データ31に新たな事業者の詳細情報が追加されると、事業者データベース30がその詳細情報を入居者テーブル212に送信し、入居者テーブル212がその詳細情報に基づいて入居者情報の新たなレコードを作成してもよい。
【0054】
[変形例3]
<データベースの参照についての例>
図8はデータベースの参照の一例を示す図である。例えば、推定部12は、地図データ21の建物テーブル211のレコードを識別する建物IDを特定する。特定された建物IDは地図データ21の入居者テーブル212と関連付けられているので、推定部12は入居者テーブル212内の建物IDを特定できる。続いて、推定部12は入居者テーブル212の入居者を識別する事業者IDを特定する。特定された事業者IDは事業者データ31と関連付けられているので、推定部12は事業者データ31内の事業者IDを特定できる。続いて、推定部12は特定された事業者IDに対応する事業者の詳細情報を参照する。推定部12はこのように地図データ21および事業者データ31を順に辿ることで、入居者の詳細情報を特定できる。入居者テーブル212は複数の入居者の事業者IDを記憶できる。したがって、推定部12は或る入居者の詳細情報を取得した後に、別の入居者の詳細情報を取得することができる。
【0055】
[変形例4]
<推定システムの構成についての他の例>
図9は変形例に係る推定システム1の適用の一例を示す図である。この例に示すように、推定システム1はユーザ要求データベース50を備えてもよい。ユーザ要求データベース50は、ユーザ端末40から受信した推定条件をユーザ要求データ51として記憶する記憶装置である。一例では、ユーザ要求データ51の各レコードはユーザID、要求日時、対象者条件、建物条件、および商品条件を含む。ユーザIDはユーザを一意に特定する識別子である。要求日時は推定条件を受信した日時を示す。通信部11は推定処理の要求を受信すると、その要求に基づいてユーザ要求データ51のレコードを生成し、このレコードをユーザ要求データベース50に格納する。図9に示すユーザ要求データ51は、ユーザID「1000100」を有するユーザが、対象者条件「営業部門」、建物条件「ビルBa」、および商品条件「カーシェアリング」を含む推定条件を2020年4月16日に受信したことを示す。推定システム1は、ユーザ要求データ51に基づいて、誰が、どの建物について、どのような商品またはサービスの潜在的需要を探ったかを示す情報を任意のユーザに提供することができる。
【0056】
[変形例5]
<事業者データの構成についての他の例>
事業者データ31の個々のデータ項目は個々の時間帯について動的に設定されてもよい。例えば、午前9時から午前10時までの時間帯において、株式会社Cxの入口で特定された営業部門の従業員が60名であり、株式会社Cyの入口で特定された営業部門の従業員が50名であるとする。この場合には、当該時間帯に対応する事業者データ31では、株式会社Cxの営業部門の従業員が60名に設定され、株式会社Cyの営業部門の従業員が50名に設定される。別の例として、午後4時から午後5時の時間帯において、株式会社Cxの入口で特定された営業部門の従業員が40名であり、株式会社Cyの入口で特定された営業部門の従業員は80名であるとする。この場合には、当該時間帯に対応する事業者データ31では、株式会社Cxの営業部門の従業員が40名に設定され、株式会社Cyの営業部門の従業員が80名に設定される。このように事業者データ31を時間帯ごとに動的に設定することで、ユーザは時間帯に応じた個々の入居者(事業者)のデータを用いて需要量を特定することができる。
【0057】
[変形例6]
<需要量の推定についての他の例>
推定部12は商品条件に基づいて需要量を推定してもよい。例えば、商品条件が「カーシェアリングサービス」である場合には、推定部12はその商品条件に応答して営業部門の従業員数を特定してもよい。推定部12はそれぞれの入居者(事業者)について営業部門の従業員数を特定する。例えば、推定部12は株式会社Cxおよび株式会社Cyの営業部門の従業員数がそれぞれ80名、100名であると特定する。この処理によって、商品条件に応じて需要量を推定することができる。
【0058】
本開示において、「少なくとも一つのプロセッサが、第1の処理を実行し、第2の処理を実行し、…第nの処理を実行する。」との表現、またはこれに対応する表現は、第1の処理から第nの処理までのn個の処理の実行主体(すなわちプロセッサ)が途中で変わる場合を含む概念を示す。すなわち、この表現は、n個の処理のすべてが同じプロセッサで実行される場合と、n個の処理においてプロセッサが任意の方針で変わる場合との双方を含む概念を示す。
【0059】
コンピュータシステム内で二つの数値の大小関係を比較する際には、「以上」および「よりも大きい」という二つの基準のどちらを用いてもよく、「以下」および「未満」の二つの基準のうちのどちらを用いてもよい。このような基準の選択は、二つの数値の大小関係を比較する処理についての技術的意義を変更するものではない。
【0060】
少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法の処理手順は上記実施形態での例に限定されない。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。
【0061】
以上の実施形態の全部または一部に記載された態様は、需要量の適切な推定、処理速度の向上、処理精度の向上、使い勝手の向上、データを利用した機能の向上または適切な機能の提供その他の機能向上または適切な機能の提供、データおよび/またはプログラムの容量の削減、装置および/またはシステムの小型化等の適切なデータ、プログラム、記録媒体、装置および/またはシステムの提供、並びにデータ、プログラム、装置またはシステムの制作・製造コストの削減、制作・製造の容易化、制作・製造時間の短縮等のデータ、プログラム、記録媒体、装置および/またはシステムの制作・製造の適切化のいずれか一つの課題を解決する。
【符号の説明】
【0062】
1…推定システム、10…サーバ、11…通信部、12…推定部、20…地図データベース、21…地図データ、30…事業者データベース、31…事業者データ、40…ユーザ端末、120…プログラム、211…建物テーブル、212…入居者テーブル。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9