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特許7585075情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0201 20230101AFI20241111BHJP
【FI】
G06Q30/0201
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021020540
(22)【出願日】2021-02-12
(65)【公開番号】P2022123314
(43)【公開日】2022-08-24
【審査請求日】2023-11-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】森 栄治
(72)【発明者】
【氏名】山田 陽一朗
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 宏一
【審査官】宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-046152(JP,A)
【文献】特開2020-091681(JP,A)
【文献】特開2016-139404(JP,A)
【文献】特開平11-296539(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0124263(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の携帯端末の位置情報の履歴に関連するデータに基づいて、第1の分類に応じたエリア毎の住人による対象店に関連付けられた前記対象店を含む複数の店のそれぞれへの来訪に関する第1のデータを取得する第1の取得部と、
前記対象店に関連するデータに基づいて、第2の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関する第2のデータを取得する第2の取得部と、 前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて、第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記複数の店のそれぞれへの来訪に関するデータと、前記第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関するデータと、を含む第3のデータを生成する生成部と、
を備え
前記第1の分類は住所コードであり、
前記第2の分類及び前記第3の分類は、郵便番号であり、
前記生成部は、住所コードと郵便番号との紐付けに関する情報に基づいて、前記第3のデータを生成する、
報処理装置。
【請求項2】
コンピュータに、
複数の携帯端末の位置情報の履歴に関連するデータに基づいて、第1の分類に応じたエリア毎の住人による対象店に関連付けられた前記対象店を含む複数の店のそれぞれへの来訪に関する第1のデータを取得する機能と、
前記対象店に関連するデータに基づいて、第2の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関する第2のデータを取得する機能と、
前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて、第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記複数の店のそれぞれへの来訪に関するデータと、前記第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関するデータと、を含む第3のデータを生成する機能と、
を実行させるためのプログラムであって、
前記第1の分類は住所コードであり、
前記第2の分類及び前記第3の分類は、郵便番号であり、
前記生成する機能は、住所コードと郵便番号との紐付けに関する情報に基づいて、前記第3のデータを生成する、
プログラム
【請求項3】
複数の携帯端末の位置情報の履歴に関連するデータを記憶する第1の情報処理装置と、 対象店に関連するデータを記憶する第2の情報処理装置と、
前記第1の情報処理装置に記憶されている前記複数の携帯端末の位置情報の履歴に関連するデータに基づいて、第1の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店に関連付けられた前記対象店を含む複数の店のそれぞれへの来訪に関する第1のデータを取得する第1の取得部と、
前記第2の情報処理装置に記憶されている前記対象店に関連するデータに基づいて、第2の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関する第2のデータを取得する第2の取得部と、
前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて、第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記複数の店のそれぞれへの来訪に関するデータと、前記第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関するデータと、を含む第3のデータを生成する生成部と、
を備える第3の情報処理装置と、
を備え
前記第1の分類は住所コードであり、
前記第2の分類及び前記第3の分類は、郵便番号であり、
前記生成部は、住所コードと郵便番号との紐付けに関する情報に基づいて、前記第3のデータを生成する、
報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
既存のFSP(Frequent Shoppers Program)及びCRM(Custmer Relationship Manegement)などの顧客管理システムのサービスメニューは、そのシステムを導入した企業の店舗での購買内容の傾向分析及びそのシステムに登録された個人情報だけの商圏情報の見える化を実現する。
【0003】
他方、スマートフォンなどの携帯端末のGPS(Global Positioning System)情報を統計処理した既存の位置情報分析システムのサービスメニューは、人流データ及び施設滞在データの見える化サービスを実現する。このサービスは、地図ベースで直感的に人が多い又は少ないなどの傾向をつかむサービスが主流である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2019-215862号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記顧客管理システムでは、そのシステムに登録した顧客の自社店舗での買い物情報しか分からない。上記位置情報分析システムでは、人の動きの傾向しか分からない。他方、小売業者の知りたいことは、自社店舗以外の競合店舗の集客状況及び売れている商品である。そのため、既存の上記顧客管理システム及び上記位置情報分析システムは、小売業者の知りたいことのニーズを満たしていない。
【0006】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、消費者行動の履歴を可視化する技術を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態において、情報処理装置は、第1の取得部と、第2の取得部と、生成部とを備える。第1の取得部は、複数の携帯端末の位置情報の履歴に関連するデータに基づいて、第1の分類に応じたエリア毎の住人による対象店に関連付けられた対象店を含む複数の店のそれぞれへの来訪に関する第1のデータを取得する。第2の取得部は、対象店に関連するデータに基づいて、第2の分類に応じたエリア毎の住人による対象店におけるカテゴリ別の販売に関する第2のデータを取得する。生成部は、第1のデータ及び第2のデータに基づいて、第3の分類に応じたエリア毎の住人による複数の店のそれぞれへの来訪に関するデータと、第3の分類に応じたエリア毎の住人による対象店におけるカテゴリ別の販売に関するデータと、を含む第3のデータを生成する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムを例示するブロック図である。
図2図2は、実施形態に係るサーバが有する住所関連データベースを例示する図である。
図3図3は、実施形態に係るユーザ端末に表示される設定画面を例示する図である。
図4図4は、実施形態に係る来訪データを例示する図である。
図5図5は、実施形態に係る販売実績データを例示する図である。
図6図6は、実施形態に係る一覧データを例示する図である。
図7図7は、実施形態に係るサーバによる情報処理の手順を例示するフローチャートである。
図8図8は、実施形態に係る変形例の販売実績データを例示する図である。
図9図9は、実施形態に係る変形例の一覧データを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて実施形態について説明する。各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係る情報処理システム100を例示するブロック図である。
情報処理システム100は、サーバ1、複数の携帯端末2、サーバ3、複数のPOS(Point Of Sales)端末4、ユーザ端末5及びサーバ6を含む。サーバ1、サーバ3、ユーザ端末5及びサーバ6は、ネットワークを介して互いに通信自在に接続する。ネットワークは、インターネット、モバイルネットワーク、閉域網及びLAN(Local Area Network)などの1以上で実現されてもよい。なお、情報処理システム100は、サーバ1、複数の携帯端末2、サーバ3、複数のPOS端末4、ユーザ端末5及びサーバ6のうちの少なくとも2つの機器を含むシステムを指すこともある。
【0010】
サーバ1は、位置情報ベンダVのサーバである。位置情報ベンダVは、複数の携帯端末2のGPSなどによる位置情報に基づいて、複数の携帯端末2の位置情報の履歴データを管理する事業者である。携帯端末2は、ユーザが所有する電子機器である。例えば、携帯端末2は、スマートフォン又はタブレット端末などである。サーバ1は、モバイルネットワークを介して、複数の携帯端末2のそれぞれから連続的に位置情報を収集する。サーバ1は、複数の携帯端末2の位置情報の履歴データを記憶する。複数の携帯端末2の位置情報の履歴データは、複数の携帯端末2の位置情報の履歴に関連するデータの一例である。サーバ1は、第1の情報処理装置の一例である。
【0011】
サーバ3は、小売業者Rのサーバである。ここでは、複数の店舗のスーパーマーケットを展開している小売業者を小売業者Rの例にして説明する。サーバ3は、小売業者Rの複数の店舗に設置されている複数のPOS端末4とネットワークを介して接続する。ネットワークは、インターネット、モバイルネットワーク、閉域網及びLANなどの1以上で実現されてもよい。サーバ3は、第2の情報処理装置の一例である。
【0012】
サーバ3は、小売業者Rに関連するデータを記憶する。小売業者Rに関連するデータは、後述する小売業者Rの分析対象の自店に関連するデータの一例である。小売業者Rに関連するデータは、小売業者Rの会員管理データ及び小売業者Rの小売業者管理データを含む。会員管理データは、小売業者Rで登録した各会員の情報を管理するデータである。会員管理データは、各会員の個人情報及び会員IDなどのデータを含む。個人情報は、氏名、住所及び郵便番号などの個人を特定する情報である。個人情報は、住所コードを含んでいてもよい。サーバ1は、POS端末4又はユーザ端末5などを用いた登録に基づいて会員管理データを記憶し得る。
【0013】
小売業者管理データは、小売業者Rの情報を管理するデータである。小売業者管理データは、小売業者固有データ及び小売業者販売データを含む。小売業者固有データは、小売業者Rに固有の情報のデータである。小売業者固有データは、小売業者Rの企業名、小売業者Rの展開する各店舗の店舗名、各店舗を識別する店舗ID及び店舗IDに紐付けられた郵便番号などのデータを含む。店舗IDに紐付けられた郵便番号は、店舗IDで識別される店舗の住所に対応する。小売業者固有データは、市町村単位などの複数のエリアのうちの各店舗の属するエリアの情報を含んでいてもよい。小売業者固有データは、予め登録されている。小売業者固有データは、更新可能であってもよい。
【0014】
小売業者販売データは、各店舗での購買毎の購買ID並びに購買IDに紐付けられた購買データを含む。購買データは、購買された商品の商品カテゴリ、各商品カテゴリの中での販売点数、購買された商品毎の販売金額及び来店人数などの購買に関する種々のデータである。購買は、商品の代金の支払いにより商取引が成立したことを含む。商品カテゴリは、青果、精肉、鮮魚、総菜及び日配などの商品の区分である。なお、商品カテゴリは、これらに限定されない。商品カテゴリは、より細分化した区分であってもよい。小売業者販売データは、各購買IDと会員IDとの紐付け情報のデータを含んでいてもよい。小売業者販売データは、販売されている商品に関する種々のデータを含んでいてもよい。サーバ3は、複数のPOS端末4から小売業者販売データを定期的に収集し、小売業者販売データを記憶し得る。
【0015】
ユーザ端末5は、入力機能、表示機能及び通信機能などを有する電子機器である。ユーザ端末5は、小売業者Rのユーザが利用可能な端末である。例えば、ユーザ端末5は、PC(Personal Computer)であるが、これに限定されない。ユーザ端末5は、スマートフォン又はタブレット端末など携帯端末であってもよい。
【0016】
サーバ6は、サーバ1から収集するデータ及びサーバ3から収集するデータを処理するサーバである。サーバ6は、情報処理装置又は第3の情報処理装置の一例である。
【0017】
サーバ6は、プロセッサ61、メインメモリ62、補助記憶デバイス63及び通信インタフェース64を含む電子機器である。サーバ1を構成する各部は、互いに信号を入出力可能に接続されている。図1では、インタフェースは、「I/F」と記載されている。
【0018】
プロセッサ61は、サーバ6の中枢部分に相当する。例えば、プロセッサ61は、CPU(Central Processing Unit)であるが、これに限定されない。プロセッサ61は、種々の回路で構成されていてもよい。プロセッサ61は、メインメモリ62又は補助記憶デバイス63に予め記憶されているプログラムをメインメモリ62に展開する。プログラムは、サーバ6のプロセッサ61に後述する各部を実行させるプログラムである。プロセッサ61は、メインメモリ62に展開されるプログラムを実行することで、種々の動作を実行する。
【0019】
メインメモリ62は、サーバ6の主記憶部分に相当する。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はプログラムを記憶する。メインメモリ62は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ61によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。例えば、メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域としてROM(Read Only Memory)を含む。例えば、メインメモリ62は、揮発性のメモリ領域としてRAM(Random Access Memory)を含む。メインメモリ62は、プログラムを記憶する。
【0020】
補助記憶デバイス63は、サーバ6の補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス63は、EEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)又はSSD(Solid State Drive)などである。補助記憶デバイス63は、上述のプログラム、プロセッサ61が各種の処理を行う上で使用するデータ及びプロセッサ61での処理によって生成されるデータを記憶する。補助記憶デバイス63は、上述のプログラムを記憶する。
【0021】
補助記憶デバイス63は、履歴関連データ631、小売業者データ632、会員データ633及び住所関連データベース634を記憶する。
【0022】
履歴関連データ631は、サーバ1に記憶されている複数の携帯端末2の位置情報の履歴データに基づくデータである。履歴関連データ631は、サーバ1に記憶されている複数の携帯端末2の位置情報の履歴データに基づいてサーバ1により生成されるデータである。履歴関連データ631は、サーバ1が記憶し、サーバ6がサーバ1から受信するデータである。履歴関連データ631は、複数の携帯端末2の位置情報の履歴に関連するデータの一例である。
【0023】
履歴関連データ631は、分析対象店舗の緯度及び経度のデータを含む。分析対象店舗は、消費者行動の分析対象となる店舗である。分析対象店舗は、小売業者Rの店舗を含む。以下では、小売業者Rの店舗は自店舗ともいう。分析対象店舗は、自店舗と競合する店舗を含む。以下では、自店舗と競合する店舗は競合店舗ともいう。競合店舗は、小売業者Rとは異なる何れかの小売業者により展開される店舗である。競合店舗は、自店舗で販売する商品と同様の商品を販売する店舗である。自店舗がスーパーマーケットである場合、競合店舗は、スーパーマーケットに限定されず、コンビニエンスストアまたはディスカウントストアなどであってもよい。複数の分析対象店舗は、小売業者Rによって指定され得る。
【0024】
履歴関連データ631は、複数の分析対象店舗の少なくとも何れかの一店舗へ来訪した来訪者の携帯端末2の位置情報の履歴データを含む。以下では、来訪者の携帯端末2の位置情報の履歴データは、来訪者の履歴データともいう。来訪者の履歴データは、複数の分析対象店舗の緯度及び経度に基づいて、サーバ1に記憶されている複数の携帯端末2の位置情報の履歴データから抽出されるデータである。
【0025】
履歴関連データ631は、来訪者の居住地のデータを含む。来訪者の居住地は、来訪者の履歴データに基づいてサーバ1により特定される。サーバ1は、位置情報が夜間に一定時間変わらない場合に、位置情報で示されるエリアを来訪者の居住地と特定してもよい。
【0026】
履歴関連データ631は、来訪者の来訪エリアの住所コード及び来訪者の来訪エリアの名称のデータを含む。来訪エリアは、来訪者の滞在したエリアである。来訪エリアは、居住地及び少なくとも1以上の分析対象店舗を含む。来訪エリアの住所コード及び来訪エリアの名称は、来訪日時と関連付けられていてもよい。サーバ1は、来訪者の履歴データ及び地図データなどに基づいて、来訪エリアの住所コード及び来訪エリアの名称を特定してもよい。
【0027】
小売業者データ632は、小売業者Rの情報のデータである。小売業者データ632は、サーバ3に記憶されている小売業者管理データに基づくデータである。小売業者データ632は、サーバ3に記憶されている小売業者管理データに基づいてサーバ3により生成されるデータである。小売業者データ632は、サーバ3が記憶し、サーバ6がサーバ3から受信するデータである。小売業者データ632は、小売業者Rに関連するデータの一例である。
【0028】
小売業者データ632は、小売業者固有データ及び小売業者販売データを含む。小売業者固有データは、上記同様に、小売業者Rの企業名、小売業者Rの展開する各店舗の店舗名、各店舗を識別する店舗ID及び店舗IDに紐付けられた郵便番号などのデータを含む。小売業者固有データは、市町村単位などの複数のエリアのうちの各店舗の属するエリアの情報を含んでいてもよい。小売業者販売データは、上記同様に、各店舗での購買毎の購買ID並びに購買IDに紐付けられた購買データを含む。小売業者販売データは、その他のデータを含んでいてもよい。
【0029】
会員データ633は、小売業者Rで登録した各会員の会員情報のデータである。会員情報は、会員の郵便番号及び会員IDを含む情報である。会員データ633は、サーバ3に記憶されている会員管理データに基づくデータである。会員データ633は、サーバ3に記憶されている会員管理データに基づいてサーバ3により生成されるデータである。会員データ633は、サーバ3が記憶し、サーバ6がサーバ3から受信するデータである。会員データ633は、小売業者Rに関連するデータの一例である。
【0030】
住所関連データベース634は、住所コードと、住所コードで特定される住所を特定する郵便番号と、を紐付けたデータで構成するレコードを含む。住所コードは、11桁のコードである。例えば、住所コードは、町丁目の粒度で住所を特定するコードである。郵便番号は、住所コードよりも広い範囲で住所を特定する番号である。住所関連データベース634の構成例については後述する。
【0031】
通信インタフェース64は、所定の通信プロトコルに従い、ネットワークを介して、サーバ6を他の電子機器と通信可能に接続する種々のインタフェースを含む。
【0032】
なお、サーバ6のハードウェア構成は、上述の構成に限定されるものではない。サーバ6は、適宜、上述の構成要素の省略及び変更並びに新たな構成要素の追加を可能とする。
【0033】
上述のプロセッサ61に実現される各部について説明する。
プロセッサ61は、第1の受信部611、第2の受信部612、第3の受信部613、第1の取得部614、第2の取得部615、生成部616及び出力部617を実現する。プロセッサ61に実現される各部は、各機能ということもできる。プロセッサ61に実現される各部は、プロセッサ61及びメインメモリ62を含む制御部に実現されるということもできる。
【0034】
第1の受信部611は、ネットワークを介して、履歴関連データ631をサーバ1から受信する。例えば、サーバ1は、日次で一日分の履歴関連データ631をサーバ6へ送信する。第1の受信部611は、受信した履歴関連データ631を補助記憶デバイス63に保存する。補助記憶デバイス63は、第1の受信部611による履歴関連データ631の受信毎に、各日の履歴関連データ631を記憶する。
【0035】
第2の受信部612は、ネットワークを介して、小売業者データ632及び会員データ633をサーバ3から受信する。例えば、サーバ3は、日次で一日分の小売業者データ632及び会員データ633をサーバ6へ送信する。第2の受信部612は、受信した小売業者データ632及び会員データ633を補助記憶デバイス63に保存する。補助記憶デバイス63は、第2の受信部612による小売業者データ632及び会員データ633の受信毎に、各日の小売業者データ632及び会員データ633を記憶する。
【0036】
第3の受信部613は、ネットワークを介して、ユーザによりユーザ端末5を介して入力される設定を受信する。例えば、第3の受信部613は、ユーザによりユーザ端末5を介して入力される一覧データの出力設定を受信する。一覧データについては後述する。一覧データの出力設定については後述する。
【0037】
第1の取得部614は、補助記憶デバイス63に記憶されている履歴関連データ631に基づいて、来訪データを取得する。来訪データは、第1の分類に応じた居住エリア毎の住人による小売業者Rの分析対象の自店に関連付けられた複数の分析対象店のそれぞれへの来訪に関するデータである。居住エリアは、エリアの一例であり、居住エリアの表記は、エリアと読み替え可能である。分析対象の自店は、一つの自店舗を指すこともあるし、複数の自店舗をまとめて指すこともある。分析対象の自店は、対象店の一例である。取得することは、計算、加工及び編集などの種々の処理を含む。
【0038】
複数の分析対象店は、分析対象の自店を含む。複数の分析対象店は、分析対象の自店以外に、分析対象の自店と競合する1以上の店を含む。以下では、分析対象の自店と競合する店は、競合店ともいう。競合店は、一つの競合店舗を指すこともあるし、複数の競合店舗をまとめて指すこともある。競合店が複数の競合店舗をまとめて指す場合、競合店は、同じ小売業者により展開される複数の競合店舗をまとめたものを指す。分析対象の自店に関連付けられた複数の分析対象店に含まれる各競合店は、分析対象の自店毎に小売業者Rによって設定されている。複数の分析対象店は、複数の店の一例である。来訪データは、1つの分析対象の自店についてのデータであることもあるし、複数の分析対象の自店についてのデータであることもある。第1の分類は、住所コードである。来訪データは、第1のデータともいう。
【0039】
第2の取得部615は、補助記憶デバイス63に記憶されている小売業者データ632及び会員データ633に基づいて、販売実績データを取得する。販売実績データは、第2の分類に応じた居住エリア毎の住人による分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績に関するデータである。販売実績データは、1つの分析対象の自店についてのデータであることもあるし、複数の分析対象の自店についてのデータであることもある。第2の分類は、郵便番号を例にして説明する。販売実績データは、第2のデータともいう。
【0040】
生成部616は、第1の取得部614により取得された来訪データ及び第2の取得部615により取得された販売実績データに基づいて、一覧データを生成する。一覧データは、一覧用来訪データと、一覧用販売実績データと、を含む。一覧用来訪データは、第3の分類に応じた居住エリア毎の住人による分析対象の自店に関連付けられた複数の分析対象店のそれぞれへの来訪に関するデータである。一覧用来訪データは、来訪データに基づくデータである。一覧用販売実績データは、第3の分類に応じた居住エリア毎の住人による分析対象の自店に関連付けられた複数の分析対象店における商品カテゴリ別の販売実績に関するデータである。一覧用販売実績データは、販売実績データに基づくデータである。一覧データは、1つの分析対象の自店についてのデータであることもあるし、複数の分析対象の自店についてのデータであることもある。第3の分類は、郵便番号を例にして説明する。一覧データは、第3のデータともいう。
出力部617は、生成部616により生成された一覧データを出力する。
【0041】
住所関連データベース634の構成例について説明する。
図2は、住所関連データベース634を例示する図である。
住所関連データベース634は、「住所コード」項目及び「郵便番号」項目を含む。「住所コード」項目は、住所コードをセットする項目である。「郵便番号」項目は、郵便番号をセットする項目である。複数の異なる住所コードは、同じ郵便番号に紐付けられている。例えば、住所コード「yyyyyyyyyy1」及び「yyyyyyyyyy2」は、何れも郵便番号「XXX-XX1」と紐付けられている。住所関連データベース634は、適宜設定及び更新され得る。住所関連データベース634は、住所コードと郵便番号との紐付けに関する情報の一例である。
【0042】
一覧データの出力設定について説明する。
図3は、ユーザ端末5に表示される設定画面を例示する図である。
設定画面は、一覧データの出力設定に関する画面である。
【0043】
設定画面は、「タイプ」の設定項目を含む。「タイプ」の設定項目は、一覧データの期間を設定する項目である。例えば、「タイプ」の設定項目は、「週報」、「月報」又は「任意」を選択する項目である。「週報」は、週報を出すための一週間の期間を選択する項目である。「月報」は、月報を出すための一ヶ月間の期間を選択する項目である。「任意」は、任意の期間を選択する項目である。
設定画面は、「期間」の設定項目を含む。「期間」の設定項目は、「タイプ」の設定項目で「任意」が選択された場合に一覧データの期間を設定する項目である。一覧データの期間の設定は、一覧データの出力設定の一例である。
【0044】
設定画面は、「店舗」の設定項目を含む。「店舗」の設定項目は、分析対象の自店を設定する項目である。例えば、「店舗」の設定項目は、「全店」、「エリア」、「店舗」及び「指定店舗」を選択する項目である。「全店」の選択項目は、小売業者Rの全ての自店舗をまとめて分析対象の自店として設定する項目である。「エリア」の選択項目は、複数のエリアのそれぞれに含まれる複数の自店舗をまとめて分析対象の自店として設定する項目である。「店舗」の選択項目は、小売業者Rの全ての自店舗又は選択されたエリアに含まれる複数の自店舗の一店舗ずつを分析対象の自店として設定する項目である。「指定店舗」の選択項目は、ユーザにより指定された1以上の自店舗の一店舗ずつを分析対象の自店として設定する項目である。分析対象の自店の設定は、一覧データの出力設定の一例である。
【0045】
設定画面は、「データ」の設定項目を含む。「データ」の設定項目は、一覧データの種別を設定する項目である。一覧データの種別は、一覧データに含まれる一覧用販売実績データにおける商品カテゴリ別の販売実績の種別である。販売実績の種別は、販売実績を分析可能な情報の種別である。例えば、販売実績の種別は、支持率、PI(Purchance Index)値及び売上額などであるが、これらに限定されない。例えば、支持率は、分析対象の自店の全客数に対する各カテゴリの商品を購入した客数の割合である。一覧データの種別の設定は、一覧データの出力設定の一例である。
【0046】
設定画面は、一覧データの出力形式の設定項目を含む。例えば、出力形式の設定項目は、「帳票印刷」及び「CSV出力」を選択する項目である。「帳票印刷」は、一覧データに基づく帳票の印刷を選択する項目である。「CSV出力」は、一覧データをCSV(Comma Separated Values)形式での出力を選択する項目である。出力形式の設定項目は、一覧データに基づく帳票の表示を選択する項目を含んでいてもよい。出力形式の設定は、一覧データの出力設定の一例である。
【0047】
来訪データの構成例について説明する。
図4は、来訪データを例示する図である。
【0048】
来訪データでは、1以上の分析対象の自店についてのデータである。第1の取得部614は、一覧データの出力設定における分析対象の自店の設定に基づいて、1以上の分析対象の自店を設定する。第1の取得部614は、小売業者データ632の小売業者固有データを参照してもよい。第1の取得部614は、全ての自店舗をまとめて一つの分析対象の自店として設定することもある。この場合、来訪データでは、1つの分析対象の自店についてのデータである。第1の取得部614は、複数のエリアのそれぞれに含まれる複数の自店舗をまとめて一つの分析対象の自店として設定することもある。この場合、来訪データは、複数のエリアから選択された1以上のエリアに関する1以上の分析対象の自店についてのデータである。第1の取得部614は、一つの自店舗を一つの分析対象の自店として設定することもある。この場合、来訪データは、全ての自店舗に関する複数の分析対象の自店についてのデータであり得る。来訪データは、複数のエリアから選択された1以上のエリアに含まれる複数の自店舗に関する複数の分析対象の自店についてのデータであり得る。来訪データは、ユーザにより指定された1以上の自店舗に関する1以上の分析対象の自店についてのデータであり得る。
【0049】
各分析対象の自店についてのデータは、以下のように構成され得る。分析対象の自店についてのデータは、分析対象の自店の名称に関連付けられている住所コード及び住所コードで特定される居住エリアの名称を含む。分析対象の自店の名称は、分析対象の自店の識別情報の一例である。住所コード及び住所コードで特定される居住エリアの名称は、住所コードに関する識別情報の一例である。住所コードは、分析対象の自店に関連付けられた複数の分析対象店の少なくとも一つの店に来訪した来訪者のいる居住エリアを特定する住所コードである。
【0050】
第1の取得部614は、履歴関連データ631に基づいて、分析対象の自店に関連付ける住所コード及び居住エリアの名称を特定し得る。例えば、第1の取得部614は、一覧データの出力設定における一覧データの期間の設定に基づいて、複数の分析対象店の少なくとも一つの店に来訪した来訪者を特定する期間を設定する。以下では、一覧データの期間の設定に基づく期間は、対象期間ともいう。第1の取得部614は、履歴関連データ631に基づいて、対象期間内に複数の分析対象店の少なくとも一つの店に来訪した複数の来訪者を特定する。第1の取得部614は、履歴関連データ631に基づいて、特定された複数の来訪者のいる居住エリアの住所コード及び居住エリアの名称を取得する。第1の取得部614は、履歴関連データ631に含まれる来訪者の居住地のデータ、来訪者の来訪エリアの住所コード及び来訪者の来訪エリアの名称などを参照し得る。
【0051】
分析対象の自店についてのデータは、各住所コードに関連付けられた複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び来訪者数の伸び率を含む。複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び伸び率は、住所コードに応じた居住エリア毎の住人による複数の分析対象店のそれぞれへの来訪者数及び伸び率である。複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数は、対象期間内における来訪者数である。伸び率は、対象期間と同じ長さの対象期間の直前の期間内における来訪者数に対する対象期間内における来訪者数の割合である。来訪者数及び伸び率は、来訪に関するデータの一例である。
【0052】
第1の取得部614は、履歴関連データ631に基づいて、住所コードに応じた居住エリア毎の住人による複数の分析対象店のそれぞれへの来訪者数及び伸び率を取得し得る。例えば、第1の取得部614は、履歴関連データ631に基づいて、住所コードに応じた居住エリア毎の住人による複数の分析対象店のそれぞれへの対象期間内の来訪者数を取得する。第1の取得部614は、履歴関連データ631に含まれる来訪者の居住地のデータ、来訪者の来訪エリアの住所コード及び来訪者の来訪エリアの名称などを参照し得る。第1の取得部614は、同様に、住所コードに応じた居住エリア毎の住人による複数の分析対象店のそれぞれへの対象期間の直前の期間内の来訪者数を取得する。第1の取得部614は、対象期間内における来訪者数及び対象期間の直前の期間内における来訪者数に基づいて、伸び率を取得する。例えば、対象期間が一週間の期間である場合、対象期間の直前の期間は、対象期間の直前の一週間の期間である。
【0053】
第1の取得部614が履歴関連データ631に基づいて来訪データを取得する例を説明したが、来訪データの取得例は、上記に限定されない。第1の取得部614は、履歴関連データ631に含まれる種々のデータを用いて来訪データを取得し得る。
【0054】
図4の例では、一覧データの出力設定における一覧データの期間の設定として、図3における「週報」が選択されたものとする。一覧データの出力設定における分析対象の自店の設定として、図3における「店舗」が選択されたものとする。一覧データの出力設定における一覧データの種別の設定として、支持率に関する設定が選択されたものとする。
【0055】
来訪データは、AAA店についてのデータを含む。AAA店は、一つの分析対象の自店となる一つの自店舗である。AAA店についてのデータは、AAA店の名称に関連付けられている住所コード及び住所コードで特定される居住エリアの名称を含む。AAA店についてのデータは、各住所コードに関連付けられた複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び伸び率を含む。複数の分析対象店は、AAA店を含む。複数の分析対象店は、競合店1及び競合店2を含む。競合店1及び競合店2のそれぞれは、異なる一つの競合店舗である。複数の分析対象店は、2つの競合店を含む例を示しているが、これに限定されない。競合店の数は、1でもいいし、3以上であってもよい。
【0056】
販売実績データの構成例について説明する。
図5は、販売実績データを例示する図である。
【0057】
販売実績データは、1以上の分析対象の自店についてのデータである。第2の取得部615は、第1の取得部614と同様に、一覧データの出力設定における分析対象の自店の設定に基づいて、1以上の分析対象の自店を設定する。
【0058】
各分析対象の自店についてのデータは、以下のように構成され得る。分析対象の自店についてのデータは、分析対象の自店の名称に関連付けられている郵便番号及び郵便番号で特定される居住エリアの名称を含む。分析対象の自店の名称は、分析対象の自店の識別情報の一例である。郵便番号及び郵便番号で特定される居住エリアの名称は、郵便番号に関する識別情報の一例である。郵便番号は、分析対象の自店に来訪した来訪者のいる居住エリアを特定する郵便番号である。
【0059】
第2の取得部615は、小売業者データ632及び会員データ633に基づいて、分析対象の自店に関連付ける郵便番号及び居住エリアの名称を特定し得る。例えば、第2の取得部615は、一覧データの出力設定における一覧データの期間の設定に基づいて、商品カテゴリ別の販売実績を特定する対象期間に設定する。第2の取得部615は、小売業者データ632の小売業者販売データに基づいて、対象期間内における分析対象の自店での購買毎の購買IDに紐付けられた購買データを抽出する。第2の取得部615は、抽出された購買データに基づいて、分析対象の自店に来訪した来訪者のいる居住エリアを特定する郵便番号及び居住エリアの名称を取得する。第2の取得部615は、小売業者販売データに含まれる各購買IDと会員IDとの紐付け情報などを参照し得る。
【0060】
分析対象の自店についてのデータは、各郵便番号に関連付けられた分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び販売実績の伸び率を含む。販売実績及び伸び率は、郵便番号に応じた居住エリア毎の住人による分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率である。販売実績は、対象期間内における販売実績である。伸び率は、対象期間と同じ長さの対象期間の直前の期間内における販売実績に対する対象期間内における販売実績の割合である。販売実績及び伸び率は、販売に関するデータの一例である。販売実績は、販売に関する実績を分析可能な情報である。例えば、販売実績は、支持率、PI値及び売上額などであるが、これらに限定されない。
【0061】
第2の取得部615は、小売業者データ632及び会員データ633に基づいて、郵便番号に応じた居住エリア毎の住人による商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率を取得し得る。例えば、第2の取得部615は、郵便番号毎に、対象期間内における分析対象の自店での購買毎の購買IDに紐付けられた購買データを分類する。第2の取得部615は、小売業者販売データに含まれる各購買IDと会員IDとの紐付け情報などを参照し得る。第2の取得部615は、郵便番号毎に分類された購買データに基づいて、商品カテゴリ毎の販売実績を取得する。購買データから商品カテゴリ毎の販売実績を求める手法は、公知技術であってもよい。なお、第2の取得部615は、会員IDと紐付く購買データに基づいて商品カテゴリ毎の販売実績を取得することに限定されない。第2の取得部615は、会員IDと紐付く購買データ及び会員IDと紐付かない購買データに基づいて商品カテゴリ毎の販売実績を取得してもよい。この例では、第2の取得部615は、会員IDと紐付かない購買データを統計学に基づく拡大推計などに基づいて割り振ってもよい。第1の取得部614は、同様に、郵便番号に応じた居住エリア毎の住人による対象期間の直前の期間内の商品カテゴリ別の販売実績を取得する。第1の取得部614は、対象期間内における商品カテゴリ別の販売実績及び対象期間の直前の期間内における商品カテゴリ別の販売実績に基づいて、商品カテゴリ別の伸び率を取得する。
【0062】
第2の取得部615が小売業者データ632及び会員データ633に基づいて販売実績データを取得する例を説明したが、販売実績データの取得例は、上記に限定されない。第2の取得部615は、履歴関連データ631に含まれる種々のデータを用いて来訪データを取得し得る。
【0063】
図5の例では、図4の例と同様に、一覧データの出力設定における一覧データの期間の設定として、図3における「週報」が選択されたものとする。一覧データの出力設定における分析対象の自店の設定として、図3における「店舗」が選択されたものとする。一覧データの出力設定における一覧データの種別の設定として、支持率に関する設定が選択されたものとする。
【0064】
来訪データは、AAA店についてのデータを含む。AAA店は、一つの分析対象の自店となる一つの自店舗である。AAA店についてのデータは、AAA店の名称に関連付けられている郵便番号及び郵便番号で特定される居住エリアの名称を含む。AAA店についてのデータは、各郵便番号に関連付けられた分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率を含む。
【0065】
一覧データの構成例について説明する。
図6は、一覧データを例示する図である。
図6に例示する一覧データは、図4に例示する来訪データ及び図5に例示する販売実績データに基づくデータである。
【0066】
一覧データは、1以上の分析対象の自店についてのデータである。各分析対象の自店についてのデータは、以下のように構成され得る。分析対象の自店についてのデータは、分析対象の自店の名称に関連付けられている郵便番号で特定される居住エリアの名称を含む。分析対象の自店の名称は、分析対象の自店の識別情報の一例である。郵便番号で特定される居住エリアは、郵便番号に関する識別情報の一例である。分析対象の自店についてのデータは、居住エリアを特定する郵便番号を含んでいてもよい。
【0067】
生成部616は、分析対象の自店の来訪データに基づいて、分析対象の自店に関連付ける居住エリアの名称を特定し得る。例えば、生成部616は、住所関連データベース634に基づいて、来訪データに含まれる各住所コードに関連付けられた複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び来訪者数の伸び率を、郵便番号毎に分類する。生成部616は、分類に基づいて、来訪者数及び来訪者数の伸び率を分類した各郵便番号に対応する居住エリアの名称を特定する。生成部616は、特定された複数の居住エリアの名称の一部又は全部を、分析対象の自店に関連付ける居住エリアの名称として特定する。
【0068】
分析対象の自店についてのデータは、一覧用来訪データを含む。一覧用来訪データは、郵便番号に関連付けられた複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び来訪者数の伸び率を含む。複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び伸び率は、郵便番号に応じた居住エリア毎の住人による複数の分析対象店のそれぞれへの来訪者数及び伸び率である。複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数は、対象期間内における来訪者数である。
【0069】
生成部616は、分析対象の自店の来訪データに基づいて、一覧用来訪データを生成し得る。例えば、生成部616は、郵便番号毎に分類した複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び来訪者数の伸び率を集計する。生成部616は、集計に基づいて、郵便番号に応じた居住エリア毎の住人による複数の分析対象店のそれぞれへの来訪者数及び伸び率を取得する。
【0070】
分析対象の自店についてのデータは、一覧用販売実績データを含む。一覧用販売実績データは、各郵便番号に関連付けられた分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び販売実績の伸び率を含む。販売実績及び伸び率は、郵便番号に応じた居住エリア毎の住人による分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率である。販売実績は、対象期間内における販売実績である。
【0071】
生成部616は、分析対象の自店の来訪データに基づいて、一覧用販売実績データを生成し得る。例えば、生成部616は、分析対象の自店の来訪データに基づいて、分析対象の自店に関連付ける居住エリア毎の住人による商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率を取得する。
【0072】
以上のように、一覧データは、各分析対象の自店についてのデータを含む。分析対象の自店についてのデータは、郵便番号に応じた居住エリア毎に、複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び来訪者数の伸び率のデータを含む。分析対象の自店についてのデータは、郵便番号に応じた居住エリア毎に、分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率のデータを含む。複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び来訪者数の伸び率は、郵便番号に応じた居住エリア毎に、分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率と関連付けられている。
【0073】
なお、分析対象の自店に関連付ける居住エリアの数は、分析対象の自店からの距離に応じて所定数に限定されてもよい。分析対象の自店に関連付ける居住エリアの並びは、分析対象の自店への来訪者数順であってもよい。
【0074】
図6の例では、居住エリア「XXX2」の住人による分析対象の自店「AAA店」の来訪者数は減っている。他方、居住エリア「XXX2」の住人による分析対象の競合店「aaa店」の来訪者数は増えている。分析対象の自店「AAA店」における「商品カテゴリ2」の販売実績は、大きく減っている。これにより、居住エリア「XXX2」の住人は、分析対象の自店「AAA店」から分析対象の競合店「aaa店」へ流れたと類推できる。また、分析対象の自店「AAA店」は、「商品カテゴリ2」に含まれる商品について、分析対象の競合店「aaa店」よりも売れていないと類推できる。
【0075】
サーバ6による処理の手順について説明する。
図7は、サーバ6による情報処理の手順を例示するフローチャートである。
以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
【0076】
第3の受信部613は、ネットワークを介して、小売業者Rのユーザによりユーザ端末5を介して入力される一覧データの出力設定を受信する(ACT1)。ACT1では、例えば、第3の受信部613は、図3を用いて例示した設定画面で入力される一覧データの出力設定を受信する。一覧データの出力設定は、一覧データの期間の設定を含んでいてもよい。一覧データの出力設定は、分析対象の自店の設定を含んでいてもよい。一覧データの出力設定は、一覧データの種別の設定を含んでいてもよい。一覧データの出力設定は、出力形式の設定を含んでいてもよい。
【0077】
第1の取得部614は、補助記憶デバイス63に記憶されている履歴関連データ631に基づいて、来訪データを取得する(ACT2)。ACT2では、例えば、第1の取得部614は、一覧データの出力設定に応じた条件に沿って、図4を用いて例示した来訪データを取得する。
【0078】
第2の取得部615は、補助記憶デバイス63に記憶されている小売業者データ632及び会員データ633に基づいて、販売実績データを取得する(ACT3)。ACT3では、例えば、第2の取得部615は、一覧データの出力設定に応じた条件に沿って、図5を用いて例示した販売実績データを取得する。
【0079】
生成部616は、第1の取得部614により取得された来訪データ及び第2の取得部615により取得された販売実績データに基づいて、一覧データを生成する(ACT4)。ACT4では、例えば、生成部616は、一覧データの出力設定に応じた条件に沿って、住所関連データベース634に基づいて、図6を用いて例示した一覧データを生成する。典型例では、生成部616は、住所関連データベース634に基づいて、来訪データから一覧用来訪データを生成する。サーバ6は、住所コードと郵便番号との紐付けに関する情報を用いることで、互いに独立した来訪データ及び販売実績データを関連付けた一覧データを生成することができる。
【0080】
なお、生成部616が住所コードと郵便番号との関連性を用いる例について説明したが、これに限定されない。生成部616は、住所コードで特定される居住エリアの名称と、郵便番号で特定される居住エリアとの名称との関連性を用いて、来訪データから一覧用来訪データを生成してもよい。この例では、生成部616は、来訪データに含まれる各住所コードで特定される居住エリアの名称に関連付けられたデータを、郵便番号で特定される居住エリアの名称毎に分類することができる。
【0081】
出力部617は、生成部616により生成された一覧データを出力する(ACT5)。ACT5では、例えば、出力部617は、一覧データの出力設定に応じた条件に沿って、一覧データを出力する。一覧データの出力設定に含まれる出力形式の設定が一覧データに基づく帳票の印刷の設定である場合、出力部617は、帳票形式の一覧データをユーザ端末5に出力する。ユーザ端末5と接続されたプリンタは、帳票形式の一覧データに基づく帳票を印刷する。一覧データの出力設定に含まれる出力形式の設定がCSV形式での出力の設定である場合、出力部617は、CSV形式の一覧データをユーザ端末5に出力する。ユーザ端末5は、CSV形式の一覧データの受信に基づいて、CSV形式の一覧データを記憶する。一覧データの出力設定に含まれる出力形式の設定が一覧データに基づく帳票の表示の設定である場合、出力部617は、帳票形式の一覧データをユーザ端末5に出力する。ユーザ端末5は、帳票形式の一覧データの受信に基づいて、帳票形式の一覧データに基づく帳票を表示する。
【0082】
本実施形態によれば、サーバ6は、来訪データ及び販売実績データに基づいて一覧データを生成することができる。これにより、サーバ6は、自店及び競合店の集客状況並びに自店におけるカテゴリ別の販売実績の一覧性により、消費者行動の履歴を可視化することを可能にする。例えば、小売業者Rは、自店及び競合店の集客状況に基づいて、自店におけるカテゴリ別の販売実績の変動の原因を類推することができる。また、小売業者Rは、商圏内の消費者行動の履歴を可視化により、新たな出店の可能性を分析することもできる。
【0083】
変形例について説明する。
変形例は、会員データ633が住所コードを含む例である。
変形例では、第1の分類、第2の分類及び第3の分類は、住所コードである。販売実績データ及び一覧データの構成は、上述の実施形態と異なる。
【0084】
図8は、変形例の販売実績データを例示する図である。
販売実績データは、1以上の分析対象の自店についてのデータである。各分析対象の自店についてのデータは、以下のように構成され得る。分析対象の自店についてのデータは、分析対象の自店の名称に関連付けられている住所コード及び住所コードで特定される居住エリアの名称を含む。分析対象の自店の名称は、分析対象の自店の識別情報の一例である。住所コード及び住所コードで特定される居住エリアの名称は、住所コードに関する識別情報の一例である。住所コードは、分析対象の自店に来訪した来訪者のいる居住エリアを特定する住所コードである。第2の取得部615は、上記の郵便番号の例と同様に、分析対象の自店に関連付ける住所コード及び居住エリアの名称を特定し得る。
【0085】
分析対象の自店についてのデータは、各住所コードに関連付けられた分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び販売実績の伸び率を含む。第2の取得部615は、上記の郵便番号の例と同様に、住所コードに応じた居住エリア毎の住人による商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率を取得し得る。
【0086】
図8の例では、図4の例と同様に、一覧データの出力設定における一覧データの期間の設定として、図3における「週報」が選択されたものとする。一覧データの出力設定における分析対象の自店の設定として、図3における「店舗」が選択されたものとする。一覧データの出力設定における一覧データの種別の設定として、支持率に関する設定が選択されたものとする。
【0087】
来訪データは、AAA店についてのデータを含む。AAA店についてのデータは、AAA店の名称に関連付けられている住所コード及び住所コードで特定される居住エリアの名称を含む。AAA店についてのデータは、各住所コードに関連付けられた分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率を含む。
【0088】
図9は、変形例の一覧データを例示する図である。
図9に例示する一覧データは、図4に例示する来訪データ及び図8に例示する販売実績データに基づくデータである。
【0089】
一覧データは、1以上の分析対象の自店についてのデータである。各分析対象の自店についてのデータは、以下のように構成され得る。分析対象の自店についてのデータは、分析対象の自店の名称に関連付けられている住所コードで特定される居住エリアの名称を含む。住所コードで特定される居住エリアは、住所コードに関する識別情報の一例である。分析対象の自店についてのデータは、居住エリアを特定する住所コードを含んでいてもよい。生成部616は、分析対象の自店の来訪データに基づいて、分析対象の自店に関連付ける居住エリアの名称を特定し得る。例えば、生成部616は、分析対象の自店の来訪データに含まれる各住所コードに対応する居住エリアの名称を特定する。生成部616は、特定された複数の居住エリアの名称の一部又は全部を、分析対象の自店に関連付ける居住エリアの名称として特定する。
【0090】
分析対象の自店についてのデータは、一覧用来訪データ含む。一覧用来訪データは、住所コードに関連付けられた複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び来訪者数の伸び率を含む。複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び伸び率は、住所コードに応じた居住エリア毎の住人による複数の分析対象店のそれぞれへの来訪者数及び伸び率である。複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数は、対象期間内における来訪者数である。生成部616は、分析対象の自店の来訪データに基づいて、一覧用来訪データを生成し得る。
【0091】
分析対象の自店についてのデータは、一覧用販売実績データ含む。一覧用販売実績データは、各住所コードに関連付けられた分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び販売実績の伸び率を含む。販売実績及び伸び率は、住所コードに応じた居住エリア毎の住人による分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率である。販売実績は、対象期間内における販売実績である。生成部616は、分析対象の自店の来訪データに基づいて、一覧用販売実績データを生成し得る。
【0092】
以上のように、一覧データは、各分析対象の自店についてのデータを含む。分析対象の自店についてのデータは、住所コードに応じた居住エリア毎に、複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び来訪者数の伸び率のデータを含む。分析対象の自店についてのデータは、住所コードに応じた居住エリア毎に、分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率のデータを含む。複数の分析対象店のそれぞれの来訪者数及び来訪者数の伸び率は、住所コードに応じた居住エリア毎に、分析対象の自店における商品カテゴリ別の販売実績及び伸び率と関連付けられている。
【0093】
なお、分析対象の自店に関連付ける居住エリアの数は、分析対象の自店からの距離に応じて所定数に限定されてもよい。分析対象の自店に関連付ける居住エリアの並びは、分析対象の自店への来訪者数順であってもよい。
【0094】
変形例によれば、サーバ6は、住所コードに応じた居住エリア毎のデータで構成される一覧データを生成することができる。これにより、サーバ6は、郵便番号よりも細かい居住エリアの範囲で消費者行動の履歴を可視化することを可能にする。
【0095】
なお、第1の取得部614が補助記憶デバイス63に記憶されている履歴関連データ631に基づいて来訪データを取得する例について説明したが、これに限定されない。サーバ1が来訪データを生成する場合、第1の取得部614は、来訪データをサーバ1から取得してもよい。第2の取得部615が補助記憶デバイス63に記憶されている小売業者データ632及び会員データ633に基づいて販売実績データを取得する例について説明したが、これに限定されない。サーバ3が販売実績データを生成する場合、第2の取得部615は、販売実績データをサーバ3から取得してもよい。
【0096】
なお、情報処理装置又は第3の情報処理装置は、サーバ6を例に説明したように1つの装置で実現されてもよいし、複数の装置に機能を分散させたシステムによって実現されてもよい。
【0097】
プログラムは、電子機器に記憶された状態で譲渡されてよいし、電子機器に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。後者の場合は、プログラムは、ネットワークを介して譲渡されてよいし、記録媒体に記録された状態で譲渡されてもよい。記録媒体は、非一時的な有形の媒体である。記録媒体は、電子機器可読媒体である。記録媒体は、CD-ROM、メモリカードなどのプログラムを記憶可能かつ電子機器で読取可能な媒体であればよく、その形態は問わない。
【0098】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、出願当初の特許請求の範囲の記載を付記する。
(1)
複数の携帯端末の位置情報の履歴に関連するデータに基づいて、第1の分類に応じたエリア毎の住人による対象店に関連付けられた前記対象店を含む複数の店のそれぞれへの来訪に関する第1のデータを取得する第1の取得部と、
前記対象店に関連するデータに基づいて、第2の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関する第2のデータを取得する第2の取得部と、 前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて、第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記複数の店のそれぞれへの来訪に関するデータと、前記第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関するデータと、を含む第3のデータを生成する生成部と、
を備える情報処理装置。
(2)
前記第1の分類は住所コードであり、
前記第2の分類及び前記第3の分類は、郵便番号であり、
前記生成部は、住所コードと郵便番号との紐付けに関する情報に基づいて、前記第3のデータを生成する、
(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記第1の分類、前記第2の分類及び前記第3の分類は住所コードである、(1)に記載の情報処理装置。
(4)
コンピュータに、
複数の携帯端末の位置情報の履歴に関連するデータに基づいて、第1の分類に応じたエリア毎の住人による対象店に関連付けられた前記対象店を含む複数の店のそれぞれへの来訪に関する第1のデータを取得する機能と、
前記対象店に関連するデータに基づいて、第2の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関する第2のデータを取得する機能と、
前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて、第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記複数の店のそれぞれへの来訪に関するデータと、前記第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関するデータと、を含む第3のデータを生成する機能と、
を実行させるためのプログラム。
(5)
複数の携帯端末の位置情報の履歴に関連するデータを記憶する第1の情報処理装置と、 対象店に関連するデータを記憶する第2の情報処理装置と、
前記第1の情報処理装置に記憶されている前記複数の携帯端末の位置情報の履歴に関連するデータに基づいて、第1の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店に関連付けられた前記対象店を含む複数の店のそれぞれへの来訪に関する第1のデータを取得する第1の取得部と、
前記第2の情報処理装置に記憶されている前記対象店に関連するデータに基づいて、第2の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関する第2のデータを取得する第2の取得部と、
前記第1のデータ及び前記第2のデータに基づいて、第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記複数の店のそれぞれへの来訪に関するデータと、前記第3の分類に応じたエリア毎の住人による前記対象店におけるカテゴリ別の販売に関するデータと、を含む第3のデータを生成する生成部と、
を備える第3の情報処理装置と、
を備える情報処理システム。
【符号の説明】
【0099】
1…サーバ、2…携帯端末、3…サーバ、4…POS端末、5…ユーザ端末、6…サーバ、61…プロセッサ、62…メインメモリ、63‥補助記憶デバイス、64…通信インタフェース、100…情報処理システム、611…第1の受信部、612…第2の受信部、613…第3の受信部、614…第1の取得部、615…第2の取得部、616…生成部、617…出力部、631…履歴関連データ、632…小売業者データ、633…会員データ、634…住所関連データベース、V…位置情報ベンダ、R…小売業者。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9