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  • 特許-カットロッドの包装体 図1
  • 特許-カットロッドの包装体 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】カットロッドの包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 85/20 20060101AFI20241111BHJP
   B65D 75/30 20060101ALI20241111BHJP
【FI】
B65D85/20 Z
B65D75/30 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021105615
(22)【出願日】2021-06-25
(65)【公開番号】P2023004109
(43)【公開日】2023-01-17
【審査請求日】2023-12-06
(73)【特許権者】
【識別番号】523119425
【氏名又は名称】高純度シリコン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100175802
【弁理士】
【氏名又は名称】寺本 光生
(74)【代理人】
【識別番号】100142424
【弁理士】
【氏名又は名称】細川 文広
(74)【代理人】
【識別番号】100140774
【弁理士】
【氏名又は名称】大浪 一徳
(74)【代理人】
【識別番号】100085372
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 正義
(72)【発明者】
【氏名】大野 成人
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/153340(WO,A1)
【文献】特開2001-002013(JP,A)
【文献】特開2007-084100(JP,A)
【文献】特開2004-269026(JP,A)
【文献】特開2007-106419(JP,A)
【文献】特開2012-101838(JP,A)
【文献】特開2014-108829(JP,A)
【文献】特開2013-220855(JP,A)
【文献】特開2017-019563(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 85/20
B65D 75/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円柱状の多結晶シリコンロッドから切り出された複数個の円柱状のカットロッドを1つの気密性のある包装袋に包装したカットロッドの包装体であって、
前記複数個のカットロッドの合計した質量が特定の調整値であり、
前記複数個のカットロッドの間に緩衝材を介在させて、前記複数個のカットロッドが1つの円柱状になるように配置された状態で真空包装され、かつ、前記複数個のカットロッドが互いに密着し固定されたことを特徴とするカットロッドの包装体。
【請求項2】
前記複数個のカットロッドの数が2~6のいずれかであ請求項1記載のカットロッドの包装体。
【請求項3】
前記特定の調整値が2500g~15000gの範囲内の特定の値である請求項1または2に記載のカットロッドの包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シーメンス法で製造された多結晶シリコンロッドから切り出された複数個のカットロッドの包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
これまで、チョクラルスキー(CZ)法によりシリコン単結晶を製造するために坩堝内で多結晶シリコンを溶融するときで、大重量の単結晶を製造する場合には、一回当たりの坩堝への原料装填量をできるだけ多くすることが求められていた。この要求に応えるために、実操業ではLサイズ及びSサイズの塊状原料を装填した後に、原料間に生じる空隙を埋めるように、チップや顆粒原料を装填する場合が多かった。この装填方法は、チップも有効に使えるため、原料費の低減の点からも有利であった。しかしながら、このような装填方法によっても、個々の原料がもつ表面積が大きく、その原料間に多くの隙間が残るため、坩堝内の原料装填率は十分に上がらず、一回の坩堝内に装填する多結晶シリコン量は依然として制限され、大重量の単結晶を製造することは困難であった。
【0003】
従来、この課題を解決するために、坩堝のサイズ及び坩堝内の原料装填レベルを増大させることなく、坩堝内の原料装填量を現状以上に高め、更には溶解に要する電力費を低減させることができるシリコン単結晶原料の溶解方法が開示されている(例えば、特許文献1(請求項1、段落[0005]、段落[0008]、段落[0009]参照。)。この溶解方法では、CZ法によりシリコン単結晶を製造する際の製造原料である多結晶シリコンを坩堝内で溶解するにあたり、坩堝内に結晶シリコンロッドから切り出された棒状の多結晶シリコン(以下、カットロッドという。)を装填し、その多結晶シリコンを溶解している。
【0004】
このようなカットロッドは、坩堝のサイズ及び坩堝内の原料充填レベルを増大させることなく、坩堝内の原料充填量を高め、更には溶解に要する電力費を低減させるために、近年多用されているが、このカットロッドは、適当な長さに切断して作られている(例えば、特許文献2(請求項2)参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平11-100298号公報
【文献】特許第3496021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
CZ法によりシリコン単結晶を製造するときの坩堝内への多結晶シリコンの総充填質量は、所望のサイズのシリコン単結晶を得るために、重要なパラメータである。上記多結晶シリコンをカットロッドの形態にしたときには、特許文献1に示されるように、多くの利点がある一方、特許文献2に示されるように、多結晶シリコンロッドからカットロッドを適当な長さで複数個に切断した場合には、それぞれの直径がばらつく。また、シーメンス法で製造された高純度多結晶シリコンロッドは、断面において円がゆがんだ略円柱の形状をしており、断面において完全な円(以下、真円という。)になる訳ではなく、上述したように、その直径も測定する箇所によって多少変動する。そのため複数個のカットロッドをそれぞれ同じ長さに切断しても、カットロッドの質量はばらつく。これにより、坩堝にカットロッドを充填する都度、1個毎に計量しながら、坩堝内への目標とする総充填質量に対して、カットロッドの過不足並びに補充すべき塊状の多結晶シリコンの量をどの位にするか等を配慮する必要があった。
【0007】
本発明の目的は、カットロッドを坩堝内に充填する際の多結晶シリコンの充填作業を簡便にすることができるカットロッドの包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点は、円柱状の多結晶シリコンロッドから切り出された複数個の円柱状のカットロッドを1つの気密性のある包装袋に包装したカットロッドの包装体であって、 前記複数個のカットロッドの合計した質量が特定の調整値であり、前記複数個のカットロッドの間に緩衝材を介在させて、前記複数個のカットロッドが1つの円柱状になるように配置された状態で真空包装され、かつ、前記複数個のカットロッドが互いに密着し固定されたことを特徴とする。
ここで、本明細書において『円柱状』とは、断面において円がゆがんでいない真円の円柱の形状の他に、断面において円がゆがんでいる真円でない略円柱の形状をも含めて呼称する。
【0009】
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、前記複数個のカットロッドの数が2~6のいずれかであことを特徴とする。
【0011】
本発明の第4の観点は、第1ないし第3のいずれかの観点に基づく発明であって、前記特定の調整値が2500g~15000gの範囲内の特定の値であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1の観点のカットロッドの包装体では、複数個のカットロッドが1つの気密性のある包装袋に包装され、かつ複数個のカットロッドの合計した質量が特定の調整値であるため、坩堝内に多結晶シリコンを充填する際に、カットロッドを包装材料から取り出せば、複数個のカットロッドの質量が既知であるため、カットロッドの過不足並びに補充すべき塊状の多結晶シリコンの量を直ぐに計算でき、多結晶シリコンの充填作業を簡便にすることができる。
複数個のカットロッドが真空包装されかつ複数個のカットロッドが互いに密着し固定されるため、カットロッドを清浄な状態を維持したまま、しかもコンパクトに包装することができる。
複数個のカットロッドの間に緩衝材を介在させることで、カットロッド同士の直接の接触を避け、接触や摩擦によるカットロッドの端面における摩耗を防止する。これにより、複数個のカットロッドを輸送するときの振動に伴うカットロッド同士の衝突によるシリコン粉やカケの発生を抑制できる。
【0013】
本発明の第2の観点のカットロッドの包装体では、2~6個のいずれか個数のカットロッドが1つの円柱状になるように配置された状態で、2~6個のいずれか個数のカットロッドが真空包装されかつ2~6個のいずれか個数のカットロッドが互いに密着し固定されるため、カットロッドを清浄な状態を維持したまま、しかもコンパクトに包装することができる。
【0015】
本発明の第4の観点のカットロッドの包装体では、特定の調整値が2500g~15000gの範囲内の特定の値であるため、特別な搬送装置を用いることなく、人力で包装体を搬送することができる。2500g未満では、包装体の数が多くなり易く、包装作業が煩雑になり易い。15000gを超えると、人力で搬送することが困難になり易い。好ましい特定の調整値は5000g~11000gである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態の2個のカットロッドを包装して包装体にするまでの図である。
図2】6本の結晶シリコンロッドから切り出された54個のカットロッドが2個に組合せられた後、包装されるまでの工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。以下の図1及び図2に示す2個のカットロッドを包装した包装体を作るまでの例は一例であって、カットロッドの個数を2個に限定するものではなく、必要に応じて3個から6個までに増やすことができる。また2個に組合せる方法は一例であって、この方法に限定するものではない。
【0018】
図2に示すように、この実施形態では、6本の柱状の多結晶シリコンロッドを用意し、それぞれの多結晶シリコンロッドの長径及び短径を測定し、これらの長径と短径から、一定の容積となるように、かつ、多結晶シリコンロッドの質量目標値として、後工程におけるフッ硝酸洗浄により4g減量することを想定して、1個当たり2504gになるように、ロッドの長さを決定して、6本の略円柱の形状(以下、円柱状という。)の多結晶シリコンロッド毎に切断して54個のカットロッドを得る。
【0019】
得られた54個のカットロッドは、プラスチック製の多数の孔を有するバスケットに入れられた後、このバスケットを酸化性のフッ硝酸(フッ化水素酸と硝酸との混合液)のエッチング槽に浸漬して、54個のカットロッドをエッチング洗浄し、カットロッド表面の不純物及び自然酸化膜を除去する。洗浄後、カットロッドを9個ずつ分けて別の多数の孔を有するバスケットに入れる。この状態で、すべてのカットロッドを純水に浸漬してリンスする。リンス後、バスケットに入れたまま、乾燥機に入れて、54個のカットロッドを真空乾燥する。
【0020】
乾燥後、54個のカットロッドは1個ずつカットロッドの外観の異状の有無を目視で検査した後、検査をパスしたカットロッドを順番に番号付けして、例えばポリエチレンのようなプラスチック製のシート上に配置する。この実施形態では、4個が検査をパスせずに、50個のカットロッドが番号付け(No.1~No.50)される。個々の実測質量値をコンピュータに入力する。これにより50個のカットロッドの母集団を構成する50個の総数の実績質量値のデータベースを作成する。
【0021】
このデータベースからコンピュータが2個のカットロッドを合計した目標値(5000g)となる2個のカットロッドの組合せを行う。即ち、2個のカットロッドの合計した質量が特定の調整値になる作業を行う。例えば、最大値の実績質量値(1)から最小値の実績質量値(50)をコンピュータ上で配列させ、次の1次組合せを行う。実績質量値(1)と実績質量値(50), 実績質量値(2)と実績質量値(49), 実績質量値(3)と実績質量値(48)、 … ,実績質量値(25)と実績質量値(26)とをそれぞれ組合せる。1次組合せで、2個のカット済のロッドの合計値が目標値(5000g)に近い許容範囲(5000g±50g)内であれば、合格として、1次組合せで作業は終了する。組合せた2個のカット済のロッドの番号に基づいて、2個のカット済のロッドのそれぞれを手作業又は自動選別機で母集団からピックアップして組合せる。特定の調整値は5000g±50gの範囲内の数値である(以下、同じ。)。
【0022】
1次組合せの結果、2個のカット済のロッドの合計値が目標値(5000g)から離れ許容範囲(5000g±50g)外であれば、1個の質量目標値(2500g)から最も離れた2個のカットロッドをデータベースから削除し、残った48個のデータベースに基づいて、1次組合せと同様にして2次組合せを48個について行う。2次組合せで、2個のカット済のロッドの合計値が目標値(5000g)に近い許容範囲(5000g±50g)内であれば、合格として、2次組合せで作業は終了する。組合せた2個のカットロッドの番号に基づいて、2個のカットロッドのそれぞれを手作業又は自動選別機で母集団からピックアップして組合せる。
【0023】
以下、許容範囲(5000g±50g)内になるまで、n次組合せ(nは3以上の整数を意味する。)を行い、組合せた2個のカットロッドの番号に基づいて、2個のカットロッドのそれぞれを手作業又は自動選別機で母集団からピックアップして組合せる。こうして2個のカットロッドの合計の質量が許容範囲(5000g±50g)内に入った2個のカットロッドを用意する。
【0024】
次に、図1(a)に示すように、組合された2個のカットロッド1と2と、例えばポリエチレンのようなプラスチック製の緩衝材3を用意する。図1(b)に示すように、カットロッド1の上面に清浄な緩衝材3を載せ、その上にカットロッド2を載せる。これにより緩衝材3を介在させて1つの円柱状になるように2個のカットロッド1,2が配置される。カットロッドの数が3個であれば、1つの円柱状になったカットロッドを合計した軸方向の長さは、2個のときより大きくなる。
【0025】
緩衝材3は、カットロッド同士の直接接触を避け、予期しない接触摩擦によるカットロッドの端面の摩耗を防止するために、カットロッド1,2の間に介在させることが好ましい。このように配置した2個のカットロッド1,2を上部が開口した空気の流通を阻止する気密性のある有底の清浄なプラスチック袋4の中に収容する。プラスチック袋4は2個のカットロッド1,2を収容するのに十分な容積を有する。
【0026】
最後に、図1(c)に示すように、プラスチック袋4の開口部から図示しない空気吸引機でプラスチック袋4内の空気を吸引することにより、2個のカットロッド1,2が緩衝材3を介在した状態で真空包装される。この真空包装により、2個のカットロッド1,2が互いに密着し固定される。その後、2個のカットロッド1,2は、必要により、図示しないが、更に別のプラスチック袋で包装され、段ボール箱に入れられて、梱包される。
【0027】
CZ法によりシリコン単結晶を製造するために坩堝に、カットロッドを充填するときには、図1(c)に示される真空包装されたプラスチック袋4内の2個のカットロッド1,2は、目標の5000gの許容範囲(5000g±50g)であるため、カットロッドの過不足並びに補充すべき塊状の多結晶シリコンの量を直ぐに計算でき、真空包装したプラスチック袋から取り出せば、多結晶シリコンの充填作業を簡便にすることができる。
【0028】
なお、上記の実施形態では、2個のカットロッドを組合せる例を説明したが、3個~6個のカットロッドを組合せる場合には、最大値の実績質量値を有するカットロッドから最小値の実績質量値を有するカットロッドまでの総数のカットロッドをコンピュータ上で配列させた後、この総数からなる母集団を3~6分割する。分割した子集団から、それぞれカットロッドを抽出して、上記と同様の組合せを行う。カットロッドの組合せ方法は上記の方法に限定されるものではない。また2個のカットロッドの合計した目標質量値の5000gは一例であり、複数個のカットロッドの合計した質量が特定の調整値、例えば2500g~15000gの範囲内であればよい。また5000g±50gである特定の調整値は適宜決めることができる。
【0029】
また、複数個のカットロッドの組合せ後の複数個のカットロッドを合計した質量の精度は、組合せから外れるロス率及び1組のカットロッドの個数とトレードオフの関係にある。1組のカットロッドの個数を増やすと、その分だけ手間が増えるが、組合せ後の複数個のカットロッドを合計した質量の精度は、向上することができる。上記理由から組合せるカットロッドの個数は、2~6が好ましく、2~3がより好ましい。7個以上の場合、組合せの手間が増えすぎて好ましくない。
【実施例
【0030】
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
【0031】
<実施例1>
2個のカットロッドで目標質量値を5050g、許容範囲を5050g±50gにそれぞれ設定した。シーメンス法で製造した5本の円柱状の多結晶シリコンロッド(直径115mm~135mm)について、カーボン電極部分を切除し、切除部分周辺の直交する2方向について直径を測定し、楕円形を想定して求めた断面積から、5050gの2等分である2525gと、フッ硝酸洗浄による想定減量4gを考慮して、設定質量を2529gとする切断長さを定めて5本の円柱状の多結晶シリコンロッドを切断して49個の円柱状のカットロッドを取得した。
【0032】
49個のカットロッドをフッ硝酸洗浄、乾燥、外観検査をして計量した後、上述した方法で、2個のカットロッドを1組として、目標質量値を5050g、許容範囲を5050g±50gにそれぞれ設定して組合せた。特定の調整値は5050g±50gであった。最終的に24組の組合せができ、1個のカットロッドが組合せから外れた。組合せた2個のカットロッドは、組合せた毎にプラスチック袋へ真空包装した。49個のカットロッドから48個のカットロッドを組合せることができたため、歩留まりは98%であった。真空包装した2個のカットロッドは、CZ法によりシリコン単結晶を製造するために坩堝内に充填する際に、その質量が既知であるため、充填作業が簡便になった。
【0033】
<比較例1>
1個のカットロッドで目標質量値を5050g、許容範囲を5050g±50gにそれぞれ設定した。シーメンス法で製造した5本の円柱状の多結晶シリコンロッド(直径115mm~135mm)について、カーボン電極部分を切除し、切除部分周辺の直交する2方向について直径を測定し、楕円形を想定して求めた断面積から、目標質量値5050gと、フッ硝酸洗浄による想定減量8gを考慮して、設定質量を5058gとする切断長さを定めて5本の円柱状の多結晶シリコンロッドを切断して25個の円柱状のカットロッドを取得した。
【0034】
25個のカットロッドをフッ硝酸洗浄、乾燥、外観検査をして計量した後、各カットロッドの質量を測定して5000g~5100gのものを1個ずつプラスチック袋に包装した。質量測定の際、14個のカットロッドが5000g~5100gであった。11個のカットロッドが5000g~5100gの範囲外であったため、歩留まりは56%であった。仮に、25個のカットロッドをフッ硝酸洗浄、乾燥、外観検査をした後で計量せずに、プラスチック袋に包装した場合には、CZ法によりシリコン単結晶を製造するために坩堝内に充填する際に、カットロッドの質量をそれぞれ計量してから、各カットロッドを充填する必要があり、煩わしく充填作業時間が長くなるおそれがある。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明のカットロッドの包装体は、CZ法によりシリコン単結晶を製造するために坩堝内で多結晶シリコンを溶融するときに利用することができる。
【符号の説明】
【0036】
1,2 カットロッド
3 緩衝材
4 プラスチック袋
図1
図2