(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】電力変換器装置
(51)【国際特許分類】
H02M 7/48 20070101AFI20241111BHJP
H02M 1/00 20070101ALI20241111BHJP
H02M 7/00 20060101ALI20241111BHJP
【FI】
H02M7/48 Z
H02M1/00 Z
H02M7/00 Z
(21)【出願番号】P 2021132755
(22)【出願日】2021-08-17
【審査請求日】2024-02-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】馬淵 雄一
(72)【発明者】
【氏名】叶田 玲彦
(72)【発明者】
【氏名】古川 公久
【審査官】冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第209767375(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2019/0296527(US,A1)
【文献】国際公開第2019/003432(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/48
H02M 1/00
H02M 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の交流端子と、一対の直流端子と、前記交流端子と前記直流端子との間で一方向または双方向の電力変換を行う電力変換回路と、を各々が備え、第1の方向および前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って配列された複数の電力変換ユニットと、
複数の前記電力変換ユニットの前記交流端子を、三相交流の相毎に、前記第2の方向に沿って直列接続する交流配線と、
複数の前記電力変換ユニットの前記直流端子を、前記第1の方向に沿って並列接続する直流配線と、を備える
ことを特徴とする電力変換器装置。
【請求項2】
複数の前記電力変換ユニットは複数の面を有するものであり、
一対の前記交流端子は第1の面に装着され、一対の前記直流端子は前記第1の面とは異なる第2の面に装着されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換器装置。
【請求項3】
複数の前記電力変換ユニットは複数の面を有するものであり、
一対の前記交流端子および一対の前記直流端子は、共通の面に装着されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換器装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換器装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本技術分野の背景技術として、下記特許文献1の要約には、「複数個の2次巻線を有する入力変圧器1と、この入力変圧器1を収納する変圧器盤10と、前記2次巻線に1対1で接続され、所望の周波数の単相交流電圧を出力する単位インバータ2を複数台直列接続した各相をY接続して構成した3相インバータと、前記3相インバータを構成する単位インバータ2を収納する変換器盤20とを備え、前記変換器盤20は、絶縁物からなる複数本の支柱22と、この複数本の支柱22の隣り合う支柱間を横方向に締結する複数個の金属製の棚板23を有し、前記棚板23上に前記単位インバータ2を夫々載置固定するように構成する。」と記載されている。
【0003】
また、下記特許文献2の要約には、「実施形態に係る電力変換装置は、直列に接続され、スイッチングによりそれぞれのコンデンサを充放電する複数の単位変換器を含むレグを含む電力変換器と、前記レグの一端と接地との間に接続された第1断路器と、前記レグの他端と接地との間に接続された第2断路器と、前記第1断路器および前記第2断路器に遮断信号を供給する遮断信号生成部と、を備える。前記単位変換器のそれぞれは、第1抵抗器と、前記第1抵抗器に直列に接続された第2抵抗器と、を含む。前記コンデンサは、前記第1抵抗器および前記第2抵抗器の直列接続体に並列に接続される。前記電力変換器が停止した後に、前記遮断信号生成部は、前記遮断信号によって前記第1断路器および前記第2断路器を導通させる。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-357436号公報
【文献】特開2018-170832号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した技術において、一層適切に電力変換器装置を構成したいという要望がある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、適切に構成できる電力変換器装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明の電力変換器装置は、一対の交流端子と、一対の直流端子と、前記交流端子と前記直流端子との間で一方向または双方向の電力変換を行う電力変換回路と、を各々が備え、第1の方向および前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って配列された複数の電力変換ユニットと、複数の前記電力変換回路の前記交流端子を、三相交流の相毎に、前記第2の方向に沿って直列接続する交流配線と、複数の前記電力変換回路の前記直流端子を、前記第1の方向に沿って並列接続する直流配線と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電力変換器装置を適切に構成できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】第1実施形態に適用される電力変換ユニットの回路構成を示す図である。
【
図2】電力変換ユニットを前面側から見た模式的斜視図である。
【
図3】電力変換ユニットを背面側から見た模式的斜視図である。
【
図4】第1実施形態による電力変換器装置を前面側から見た模式的斜視図である。
【
図5】電力変換器装置を背面側から見た模式的斜視図である。
【
図6】第2実施形態に適用される電力変換ユニットを前面側から見た模式的斜視図である。
【
図7】第2実施形態による電力変換器装置を前面側から見た模式的斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態の前提]
電気エネルギーの有効活用を目的とし、様々な産業分野で電力変換器が用いられている。これら電力変換器において、より高電圧への対応や、電力変換時に発生する高調波の抑制、より安価な低圧素子利用による低コスト化の観点で、入出力をマルチレベル化した電力変換器が用いられている。
例えば、上述した特許文献1の技術を応用すると、マルチレベル出力のモータドライブ装置の小型化や組立性を容易にする変換器が構成できるものと考えられる。この構成では、高圧三相交流電力を入力し複数の低圧三相交流を出力する多重トランスと、この多重トランスから出力される低圧三相交流を入力とし単相交流電力を出力するユニットからなるモータドライブ機能を有する電力変換器において、ユニットの単相出力端子を直列接続することで高圧三相の交流電力を出力することができる。この構成では、出力する各相に直列に接続されるユニットを直線状に配置することで、小型で組立性の容易なマルチレベル出力の電力変換器を提供できると考えられる。
【0010】
また、上述した特許文献2の技術を応用すると、高圧交流から高圧直流へ電力を変換するMMC(Modular Multilevel Converter)の電力変換器において、内部に内蔵するコンデンサを迅速に放電させる回路が構成できると考えられる。一般的に、MMCでは、高圧の三相電力を入出力とし、各相に単相交流の入出力端子を有するユニットを直列に接続することで変換器を構成する。この変換器では入力される交流の位相に合わせて、各相に直列に接続される複数の電力変換器の入出力電圧を適切に制御する。これにより、高圧三相交流電力を高圧直流電力に変換することができる。このMMCにおいても、各ユニットは各相において直線上に配置される構造になると考えられる。
【0011】
ところで、近年、SST(Solod State Transformer)など、高圧三相交流と低圧直流との間で電力を変換する機器の開発が進められている。このSST型電力変換器では、単相交流の入出力端子と直流入出力端子を有するユニットを用いて構成されることが多い。上述した特許文献1,2においては、この種のSST型電力変換器に適用して好ましい構成については特に記載されていない。そこで、後述する実施形態は、高圧三相交流と低圧直流との間で電力を変換する電力変換器において、低圧直流側の入出力電力を安定化し、電力変換器を小型化し、かつ、必要な配線部材を低減するものである。
【0012】
[第1実施形態]
〈第1実施形態の構成〉
図1は、第1実施形態に適用される電力変換ユニット10の回路構成を示す図である。
図1において、電力変換ユニット10は、AC/DC変換回路11(電力変換回路)と、DC/DC変換回路12(電力変換回路)と、一対の交流端子14A,14Bと、一対の直流端子16P,16Nと、を備えている。なお、以下の説明において、電力変換ユニット10は単に「ユニット」と称することがある。また、AC/DC変換回路11およびDC/DC変換回路12は、単に「回路」と称することがある。また、交流端子14A,14Bおよび直流端子16P,16Nは、単に「端子」と称することがある。
【0013】
電力潮流が端子14A,14Bから端子16P,16Nに向かう場合、AC/DC変換回路11は、端子14A,14Bから供給された単相交流電力を直流電力に変換し、DC/DC変換回路12に供給する。また、DC/DC変換回路12は、AC/DC変換回路11から供給された直流電圧を降圧して直流端子16P,16Nから出力する。逆に、電力潮流が端子16P,16Nから端子14A,14Bに向かう場合、回路12は、端子16P,16Nから入力された直流電力を昇圧して回路11に供給する。また、回路11は、供給された直流電力を交流電力に変換し、端子14A,14Bから出力する。
【0014】
DC/DC変換回路12は、絶縁型の変換回路である。すなわち、図示は省略するが、DC/DC変換回路12は、絶縁トランスと、その一次側および二次側に接続されたブリッジ回路と、を備えている。これらブリッジ回路は、電力潮流の向きに応じて、インバータまたは同期整流回路として機能する。
【0015】
図2は、電力変換ユニット10を前面側から見た模式的斜視図である。
図2において、X軸(第1の方向)、Y軸(第2の方向)およびZ軸は相互に直交する軸であり、例えばX軸は左右方向、Y軸は上下方向、Z軸は奥行き方向になる。ユニット10は略直方体状に形成されており、その前面板22(第1の面)は略矩形板状に形成されている。そして、前面板22には、交流端子14A,14BがY軸方向に沿って配列されている。
【0016】
図3は、電力変換ユニット10を背面側から見た模式的斜視図である。
ユニット10の背面板24(第2の面)も略矩形板状に形成されている。そして、背面板24には、直流端子16P,16Nが、やはりY軸方向に沿って配列されている。
【0017】
図4は、第1実施形態による電力変換器装置100を前面側から見た模式的斜視図である。
電力変換器装置100は、複数のユニット10を備えている。そして、これらユニット10は、X軸方向およびY軸方向に沿って二次元的に配置されている。なお、図示の例では、電力変換器装置100は、X軸方向に3列、Y軸方向に4列で、合計12個のユニット10を備えている。これらユニット10の位置を「4xy」の形式で表現する。ここで、xはX軸方向の座標値(1,2または3)であり、yはY軸方向の座標値(1,2,3または4)である。
【0018】
最上端の位置414,424,434におけるユニット10の端子14Aには、それぞれ配線401,402,403が接続されている。なお、本明細書において「配線」とは、被覆付ケーブル、被覆無ケーブル、ブスバー等を含む意味である。配線401,402,403は、図示の例では、三相電力系統のU相,V相,W相の配線である。また、最下端の位置411,421,431におけるユニット10の端子14Bには、中性点を成す配線404が接続されている。また、配線401,402,403と、配線404との間には、合計9個(3×3個)の配線406が設けられている。これら配線406は、上段側の(例えば位置434の)端子14Bと、下段側の(例えば位置433の)端子14Aと、を接続する。
【0019】
これにより、位置411~414のユニット10は、前面板22に設けられた端子14A,14Bを介して、U相の配線401と、中性点の配線404との間に、直列接続されている。同様に、位置421~424のユニット10は、前面板22に設けられた端子14A,14Bを介して、V相の配線402と、中性点の配線404との間に直列接続されている。また、同様に、位置431~434のユニット10は、前面板22に設けられた端子14A,14Bを介して、W相の配線403と、中性点の配線404との間に直列接続されている。上述した配線401~406を、「交流配線40」と総称することがある。
【0020】
図5は、電力変換器装置100を背面側から見た模式的斜視図である。
図5において、最下段の位置411,421,431のユニット10は、前述した通り、前面板22(
図4参照)においてU相,V相,W相の配線406にそれぞれ接続されている。そして、
図5に示すように、これらのユニット10において、背面板24に設けられた正極側の端子16Pは配線51Pに接続され、負極側の端子16Nは配線51Nに接続されている。同様に、最下段から2番目の位置412,422,432のユニット10は、U相,V相,W相の配線406(
図4参照)にそれぞれ接続されている。そして、これらのユニット10において、背面板24に設けられた正極側の端子16Pは配線52Pに接続され、負極側の端子16Nは配線52Nに接続されている。
【0021】
同様に、最下段から3番目の位置413,423,433のユニット10は、U相,V相,W相の配線406(
図4参照)にそれぞれ接続されている。そして、これらのユニット10において、背面板24に設けられた正極側の端子16Pは配線53Pに接続され、負極側の端子16Nは配線53Nに接続されている。同様に、最上段の位置414,424,434のユニット10は、U相,V相,W相の配線406(
図4参照)にそれぞれ接続されている。そして、これらのユニット10において、背面板24に設けられた正極側の端子16Pは配線54Pに接続され、負極側の端子16Nは配線54Nに接続されている。上述した配線51P~54P,51N~54Nを、「直流配線50」と総称することがある。
【0022】
図4および
図5に示した例においては、U,V,Wの各相に直列に接続されるユニット10の段数を「4」としたが、ユニット10の段数は「4」に限定されるものではない。また、上述した例では、各ユニット10の前面板22に交流端子14A,14Bを配置し、背面板24に直流端子16P,16Nを配置した。しかし、端子16P,16Nを配置する面は、端子14A,14Bを配置する面とは異なる面であればよく、上述の例に限定されるわけではない。
【0023】
[第2実施形態]
〈第2実施形態の構成〉
次に、第2実施形態について説明する。なお、以下の説明において、上述した第1実施形態の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
図6は、第2実施形態に適用される電力変換ユニット30を前面側から見た模式的斜視図である。
電力変換ユニット30の回路構成は、第1実施形態の電力変換ユニット10のもの(
図1参照)と同様である。但し、電力変換ユニット30の外観は
図6に示すように、第1実施形態のものとは異なる。
【0024】
図6においてユニット30は、略直方体状に形成されており、その前面板32(共通の面)は略矩形板状に形成されている。そして、前面板32には、交流端子14A,14BがY軸方向に沿って配列されている。また、前面板32には、直流端子16P,16Nも、Y軸方向に沿って配列されている。
【0025】
図7は、第2実施形態による電力変換器装置200を前面側から見た模式的斜視図である。
電力変換器装置200は、複数のユニット30を備えている。そして、これらユニット30は、X軸方向およびY軸方向に沿って二次元的に配置されている。すなわち、図示の例では、第1実施形態のもの(
図4参照)と同様に、X軸方向に3列、Y軸方向に4列で、合計12個のユニット30を備えている。また、これらユニット30の位置も、第1実施形態のものと同様に、「4xy」の形式で表現する。
【0026】
各ユニット30の交流端子14A,14Bには、交流配線40、すなわち配線401,402,403,404,406が接続されている。これら交流配線40の接続状態は第1実施形態のものと同様である。また、各ユニット30の直流端子16P,16Nには、直流配線50が接続されている。これら直流配線50も、前面板32側に設けられていることを除いて、第1実施形態のものと同様に構成されている。
【0027】
なお、
図7に示した例では、各ユニット30の前面板32に交流端子14A,14Bと直流端子16P,16Nとを配置したが、これら端子の配置関係は図示のものに限定されない。すなわち、端子14A,14B,16P,16Nを、前面板32以外のユニット30の同一面に設けてもよい。
【0028】
[実施形態の効果]
以上のように上述した各実施形態によれば、電力変換器装置100,200は、一対の交流端子14A,14Bと、一対の直流端子16P,16Nと、交流端子14A,14Bと直流端子16P,16Nとの間で一方向または双方向の電力変換を行う電力変換回路(11,12)と、を各々が備え、第1の方向(X)および第1の方向(X)とは異なる第2の方向(Y)に沿って配列された複数の電力変換ユニット10,30と、複数の電力変換ユニット10,30の交流端子14A,14Bを、三相交流の相毎に、第2の方向(Y)に沿って直列接続する交流配線40と、複数の電力変換ユニット10,30の直流端子16P,16Nを、第1の方向(X)に沿って並列接続する直流配線50と、を備える。
【0029】
これにより、各実施形態によれば、電力変換器装置100,200を適切に構成することができる。
まず、電力変換器装置100,200においては、それぞれ異なる相に対応するユニット10,30の直流端子16P,16Nが並列接続されるため、入出力電力の安定度を上げることができる。例えば、
図5において、配線52P,52Nに接続されている負荷装置(図示せず)の消費電流が急増したとする。この場合、位置412(U相)、位置422(V相)、および位置423(W相)のユニット10の出力電流がほぼ等しく上昇するため、消費電力の急増によって、交流配線40における電流の不平衡が生じにくくなる。
【0030】
また、
図4、
図5、
図7に示すように、各ユニット10,30を接続する交流配線40および直流配線50を、きわめて短くすることができる。これにより、電力変換器装置100の小型化を図ることができ、配線コストも軽減することができる。また、交流配線40および直流配線50としてブスバーを採用した場合には、各ブスバーを直線的に形成できるため、ブスバーの加工が容易になるという利点も生じる。
【0031】
さらに、第1実施形態による電力変換器装置100においては、複数の電力変換ユニット10は複数の面を有するものであり、一対の交流端子14A,14Bは第1の面(22)に装着され、一対の直流端子16P,16Nは第1の面(22)とは異なる第2の面(24)に装着されている。これにより、交流配線40と直流配線50との間に長い距離を確保することができ、交流配線40によって直流配線50に重畳するノイズ等を抑制することができる。
【0032】
また、第2実施形態による電力変換器装置200においては、複数の電力変換ユニット30は複数の面を有するものであり、一対の交流端子14A,14Bおよび一対の直流端子16P,16Nは、共通の面(32)に装着されている。これにより、共通の面(32)以外の箇所においては、電力変換ユニット30の筐体の開閉等が容易になり、電力変換器装置200のメンテナンス性を高めることができる。
【0033】
[変形例]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、もしくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上で必要な全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。上記実施形態に対して可能な変形は、例えば以下のようなものである。
【0034】
(1)上記各実施形態において電力変換ユニット10,30は、交流端子14A,14Bと直流端子16P,16Nとの間で双方向の電力変換を行うものであった。しかし、電力変換ユニット10,30は、一方向の電力変換を行うものであってもよい。
【0035】
(2)第1実施形態では第1の面(22)と第2の面(24)とが対向するよう配置されているが、必ずしも第1の面(22)と第2の面(24)とが対向するよう配置されなくてもよい。例えば、第1の面(22)と第2の面(24)とが互いに隣り合うように配置されてもよい。
【符号の説明】
【0036】
10,30 電力変換ユニット
11 AC/DC変換回路(電力変換回路)
12 DC/DC変換回路(電力変換回路)
14A,14B 交流端子
16P,16N 直流端子
22 前面板(第1の面)
24 背面板(第2の面)
32 前面板(共通の面)
40 交流配線
50 直流配線
100,200 電力変換器装置
X 軸(第1の方向)
Y 軸(第2の方向)