(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】装置
(51)【国際特許分類】
H04R 1/00 20060101AFI20241111BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20241111BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20241111BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20241111BHJP
H04R 7/04 20060101ALI20241111BHJP
H04R 17/00 20060101ALI20241111BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20241111BHJP
G06F 3/01 20060101ALI20241111BHJP
【FI】
H04R1/00 310F
G09F9/30 308Z
G09F9/00 350Z
H04R1/02 102Z
H04R7/04
H04R17/00
G06F3/041 480
G06F3/01 560
(21)【出願番号】P 2022181333
(22)【出願日】2022-11-11
【審査請求日】2022-11-14
(31)【優先権主張番号】10-2021-0194786
(32)【優先日】2021-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ハ, ヨンウク
(72)【発明者】
【氏名】キム, チワン
(72)【発明者】
【氏名】パク, スンニュル
(72)【発明者】
【氏名】チン, サンウ
【審査官】佐久 聖子
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-164165(JP,A)
【文献】特開2020-167655(JP,A)
【文献】特開2021-111966(JP,A)
【文献】特開2021-197737(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0317000(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 7/00- 7/26
H04R 1/00- 1/46
H04R 17/00
G09F 9/30
G09F 9/00
G06F 3/041
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するように構成された表示部材、
前記表示部材の後面にある振動装置、
前記振動装置の後面にある支持フレーム、および
前記表示部材の前記後面と前記支持フレームとの間にある接着部材を含み、
前記接着部材および/または前記支持フレームは、前記振動装置から離隔され、
前記振動装置は、前記表示部材に向かう方向に振動するように構成され、
前記表示部材の前記後面と前記支持フレームは、前記接着部材によって互いに離隔されて、前記表示部材の前記後面と前記支持フレームとの間にギャップ空間を形成し、
前記振動装置は、前記ギャップ空間に配置されており、
前記ギャップ空間を取り囲む前記接着部
材は、曲面形状を有する、装置。
【請求項2】
前記振動装置は、前記表示部材を振動させて音響および/またはハプティックフィードバックを出力する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記振動装置は、第1振動装置および第2振動装置を含み、
前記第1振動装置および前記第2振動装置の両方は、前記表示部材の後面と前記支持フレームとの間に配置されている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1振動装置と前記第2振動装置は、前記第1振動装置または前記第2振動装置の長さの35%以上40%以下の間隔で互いに離隔されている、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記表示部材は、第1表示領域、第2表示領域、および前記第1表示領域と前記第2表示領域との間の第3表示領域を含み、
前記第1振動装置および第2振動装置は、前記第1表示領域の後面に配置されている、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
前記ギャップ空間および/または前記ギャップ空間を取り囲む前記接着部材の側面は、円形状または楕円形状を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
映像を表示するように構成された表示部材、
前記表示部材の後面にある支持フレーム、
前記表示部材の前記後面と前記支持フレームとの間にある接着部材、および
前記接着部材によって形成された中空部に配置され、前記表示部材を振動させる振動装置を含み、
前記表示部材の前記後面と前記支持フレームは、前記接着部材によって互いに離隔されて、前記表示部材の前記後面と前記支持フレームとの間にギャップ空間を形成し、
前記振動装置は、前記ギャップ空間に配置されており、
前記ギャップ空間を取り囲む前記接着部
材は、曲面形状を有する、装置。
【請求項8】
前記表示部材は、第1表示領域、第2表示領域、および前記第1表示領域と前記第2表示領域との間のフォルディング領域を含み、
前記接着部材の前記中空部は、前記第1表示領域および前記第2表示領域の少なくとも1つと重畳されている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記接着部材は、前記フォルディング領域に配置されていない、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記振動装置は、
前記第1表示領域と重畳される領域にある前記接着部材の前記中空部に配置され、前記表示部材の前記第1表示領域を振動させる第1振動装置および第2振動装置、および
前記第2表示領域と重畳される領域にある前記接着部材の前記中空部に配置され、前記表示部材の前記第2表示領域を振動させる第3振動装置および第4振動装置を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記第1振動装置の面積および第2振動装置の面積の総面積は、前記第1表示領域の25%~31%である、請求項5または10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1振動装置および前記第2振動装置のそれぞれと前記支持フレームとの間の距離は、前記第1振動装置および前記第2振動装置のそれぞれの厚さの0.5~3倍である、請求項5または10に記載の装置。
【請求項13】
前記第1表示領域に対応する前記接着部材の幅は、第1方向における前記第1表示領域の幅の10%~30%であり、前記接着部材の一部は、前記第1表示領域と重畳されている、請求項5または10に記載の装置。
【請求項14】
前記表示部材の前記後面と前記支持フレームとの間および前記第1振動装置と前記第2振動装置との間にあるパーティションをさらに含む、請求項3~5および請求項10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記第1振動装置および前記第2振動装置のうちの少なくとも1つと前記支持フレームとの間に連結される1つ以上のパッド部材をさらに含む、請求項3~5および請求項10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記1つ以上のパッド部材は、振動を吸収するか、または振動を調節するように構成された物質を含む、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記第1振動装置および前記第2振動装置のそれぞれは、バイモルフ構造を含む、請求項3~5および請求項10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記振動装置は、円形状、楕円形状、または角のない形状を含む、請求項1~5および請求項10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項19】
前記振動装置は、連結部材によって前記表示部材の前記後面に連結された、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項20】
前記振動装置は、
第1電極部、
第2電極部、および
前記第1電極部と前記第2電極部との間にある振動部を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記振動部は、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの1つ以上を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記振動部は、複数の第1部分、および前記複数の第1部分の間にあり、有機物質を含む複数の第2部分を含み、
前記複数の第1部分のそれぞれは、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの1つ以上を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記表示部材は、
前面部材、
後面部材、および
映像を表示するように構成された画素を含み、前記前面部材と前記後面部材との間にある表示パネル、
を含み、
前記振動装置は、前記後面部材と連結されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項24】
ビデオを表示するように構成された表示部材、
支持フレーム、
前記表示部材と前記支持フレームとの間に配置された振動装置、および
前記支持フレームと前記表示部材との間に配置され、前記振動装置から離隔された接着部材を含み、
前記表示部材の後面と前記支持フレームは、前記接着部材によって互いに離隔されて、前記表示部材の前記後面と前記支持フレームとの間にギャップ空間を形成し、
前記振動装置は、前記ギャップ空間に配置されており、
前記ギャップ空間を取り囲む前記接着部
材は、曲面形状を有する、装置。
【請求項25】
前記振動装置は、前記支持フレームから離隔されている、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記振動装置は、前記ビデオと同期されるオーディオ情報を出力するように構成されている、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記振動装置の面積は、前記表示部材の25%~31%である、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記振動装置は、
前記表示部材の第1表示領域と重畳された第1振動装置、および
前記表示部材の第2表示領域と重畳された第2振動装置を含む、請求項24~27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項29】
前記表示部材は、前記第1表示領域と前記第2表示領域との間にある第3表示領域を含み、前記表示部材は、前記第3表示領域において曲げられるように構成され、
前記第1振動装置および前記第2振動装置は、前記第3表示領域と重畳しない、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記接着部材は、前記振動装置を取り囲む閉ループ形状を有する、請求項24~27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項31】
前記接着部材、前記支持フレームおよび前記表示部材は、音空間を形成し、前記振動装置は、前記音空間に配置されている、請求項24~27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項32】
前記振動装置は、
第1カバー部、
第1接着層、
第1電極部、
振動部、
第2電極部、
第2接着層、および
第2カバー部を含み、
前記振動部は、前記第1電極部と前記第2電極部との間に配置され、
前記第1接着層は、前記第1電極部と前記第1カバー部との間に配置され、
前記第2接着層は、前記第2電極部と前記第2カバー部との間に配置されている、請求項24~27のいずれか一項に記載の装置。
【請求項33】
前記第1電極部、前記振動部、および前記第2電極部は、前記第1接着層および前記第2接着層によって取り囲まれている、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記振動装置は、前記表示部材に向かう方向に振動するように構成されている、請求項24~27のいずれか一項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、音響を出力することができる装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
装置は、映像を表示する表示部材、および表示部材の映像に関連した音響を出力するための音響装置を含む。装置は、画面の大きさが拡大している趨勢に反して、軽量化およびスリム化に対する要求が高くなっている。
【発明の概要】
【0003】
しかし、装置は、音響出力のためのスピーカーなどの音響装置を内装するための十分な空間を有しなければならないため、軽量化および小型化に困難さがある。また、装置に内装された音響装置で発生された音響は、表示部材の前面ではない装置本体の後面または側面の方向に出力されるので、表示部材の前面で映像を視聴する視聴者または使用者側に進行しないので、映像を視聴する視聴者の沒入を妨げる問題点がある。例えば、音波は、しばしば装置の背面または側面から放射され、物体に反射されたり、装置自体の一部によって遮断された後、間接的にユーザーに到達するため、音質および忠実度が損傷され得る。そして、表示装置に適用されるスピーカーは、例えば、マグネットとコイルを含むアクチュエータであり得る。しかし、マグネットとコイルを含むアクチュエータを装置に適用した場合、厚さが比較的厚いという短所がある。例えば、表示パネルが薄い場合でも、機器の背面に付着された大型スピーカーは、全体的な美的感覚を著しく阻害し、装置を大きく重くすることができる。したがって、そのため薄い厚さを実現することができる圧電素子が注目されている。圧電素子は、脆性特性のために外部からの衝撃によって破損が容易に発生し、したがって、音響再生の信頼性が低下し、機器の寿命が短くなるという問題点がある。
【0004】
本明細書の発明者らは前述した問題点を認識し、音の進行方向が装置の前面になることができ、音の音質が向上されることができる多くの実験を遂行した。多くの実験によって、音の進行方向が装置の前面になるよう音響を発生させることができ、音圧の特性および/または音響の特性を向上させることができる新しい装置を発明した。
【0005】
本明細書の実施例に係る解決課題は、表示部材を振動させて表示部材の正面から音響を出力することができ、音響が向上されることができる装置を提供することである。
【0006】
本明細書の実施例に係る解決課題は、以上で言及した課題に限定されず、言及していないまた他の課題は、以下の記載から、この技術分野の通常の技術者に明確に理解されるだろう。
【0007】
本明細書の実施例に係る装置は、映像を表示するように構成された表示部材、表示部材の後面にある振動装置、振動装置の後面にある支持フレーム、および表示部材の後面と支持フレームとの間にある接着部材を含み、接着部材および/または支持フレームは、振動装置から離隔され、振動装置は、表示部材に向かう方向に振動するように構成される。
【0008】
本明細書の実施例に係る装置は、映像を表示するように構成された表示部材、表示部材 の後面にある支持フレーム、表示部材の後面と支持フレームとの間にあり、中空部を含む接着部材、および接着部材の中空部に(または内に)配置され、表示部材を振動させる振動装置を含む。装置は、表示装置であり得る。
【0009】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、ビデオを表示するように構成された表示部材、支持フレーム、表示部材と支持フレームとの間に配置された振動装置、および支持フレームと表示部材との間に配置され、振動装置から離隔された接着部材を含む。装置は、表示装置であり得る。
【発明の効果】
【0010】
本明細の実施例によれば、表示部材を振動させて表示部材の正面から音響を出力することができ、音響特性および/または音圧特性を向上させることができる装置を提供することができる。
【0011】
他のシステム、方法、特徴、および利点は、次の図面および詳細な説明を検討すると、当業者に明らかまたは明白になるだろう。これらすべての追加システム、方法、特徴、および利点は、この説明に含まれ、本開示内容の範囲内にあり、次の請求範囲によって保護されることを意図している。本明細書のどのような内容も、これらの主張に対する制限と見なされてはならない。追加の態様および利点は、本開示の態様とともに以下で議論される。
【0012】
本明細書の前述の説明および以下の詳細な説明の両方は、例示的で説明的であり、特許請求の範囲に記載された開示のさらなる説明を提供するために理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本明細書の追加理解を提供するために含まれ、本明細書に統合され、その一部を構成する添付図面は、本明細書の態様及び実施態様を例示し、説明と共に本明細書の原理を説明する役割をすることができる。
【0014】
【
図1】本明細書の実施例に係る装置を示す図である。
【
図2】
図1に示す線A-A’についての断面図である。
【
図3】
図1に示す線B-B’についての断面図である。
【
図4】本明細書の実施例に係る振動装置を示す図である。
【
図6A】本明細書の実施例に係る振動装置の振動部を示す図である。
【
図6B】本明細書の実施例に係る振動装置の振動部を示す図である。
【
図6C】本明細書の実施例に係る振動装置の振動部を示す図である。
【
図6D】本明細書の実施例に係る振動装置の振動部を示す図である。
【
図6E】本明細書の実施例に係る振動装置の振動部を示す図である。
【
図8】
図1に示す表示部材の第1表示領域に配置された振動装置および接着部材を説明するための平面図である。
【
図10】
図8に示す表示部材の第1表示領域に配置された振動装置および接着部材を説明するための平面図である。
【
図11】
図2に示す「B1」部の他の拡大図である。
【
図12】
図2に示す「B1」部の他の拡大図である。
【
図14】
図2に示す「B1」部の他の拡大図である。
【
図16】
図2に示す「B1」部の他の拡大図である。
【
図17】本明細書の他の実施例に係る装置で、表示部材の第1表示領域に配置された振動装置および接着部材を示す平面図である。
【
図18】本明細書の実施例に係る装置で、表示部材の大きさに対する振動装置の総面積による音圧特性を示す図である。
【
図19A】本明細書の実施例に係る装置の振動形状を示す図である。
【0015】
図面および詳細な説明全体にわたって特別な説明がない限り、同一の図面符号は同一の構成要素、特徴および構造について指すものと理解されなければならない。層、領域および要素の大きさ、長さ、厚さおよび説明は、明確性、説明および利便性のために誇張され得る。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書の実施例を詳細に参照し、その例は添付図面に例示できる。以下の説明で、よく知られた機能または構成の具体的な説明が本明細書の要旨を不必要に曖昧にし得る場合、その具体的な説明は、簡潔さのために省略することがある。説明された段階および/または動作の進行は、一例示的なものであり、段階および/または動作の順序は、本明細書に記載されたものに限定されず、特定の順序で必ず発生する段階および/または動作を除いて変更され得る。
【0017】
特に明記しない限り、同一の参照符号は、これらが異なる図面に図示されていても、全体的に類似の構成要素を指すことができる。1つ以上の実施例で、異なる図面で同一の構成要素(または同一の名前を有する構成要素)は、特に明記しない限り、同一または実質的に同一の機能および特性を有することができる。以下の説明で使用される構成要素のそれぞれの名称は、便宜上選択されたもので、実際の製品とは異なり得る。
【0018】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形状で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を十分にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を十分に知らせるために提供される。
【0019】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、面積、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。
【0020】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」、「構成する」、「形成される」などが使用されている場合、「だけ」または「のみ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用され、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される用語は、例示的な実施例を説明するために使用されるだけで、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。構成要素を単数で表現した用語は、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。「実施例」は、例示的な例であり得る。本明細書に記載された「実施例」または「一例」で説明された任意の実装は、必ずしも他の実装に比べて好まれたり有利なものと解釈される必要はない。
【0021】
1つ以上の実施例において、構成要素、特徴または対応する情報(例えば、レベル、範囲、寸法、サイズなど)は、これらの誤差または公差範囲について明示的な説明が提供されない場合でも、誤差または公差範囲を含むものと解釈され得る。誤差または公差範囲は、様々な要因(例:工程要因、内部または外部衝撃、騒音など)によって発生され得る。
【0022】
位置関係についての説明である場合、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」、などを使用して2つの部分の間に位置関係が説明されている場合、「すぐに(just)」、「即時(に)(immediate(ly))」、「密接(に)(close(ly))」、または「直接(に)(direct(ly))」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が配置され得る。例えば、構造物が、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合、その間に第3構造物が配置される場合を含むものと解釈されなければならない。例えば、構造物が、「上(on)または上に(aboveまたはover)」、「上部に」、「下(under)または下に(belowまたはbeneath)」、「下部に」、「近く(near)」、「隣接に(adjacent to)」、「横に(beside)」、または「次に(next to)」に位置していると説明されている場合、この説明は、構造物が互いに接触する場合のみならず、その間に第3構造物が配置または介在される場合も含むものと解釈されなければならない。また、「前」、「後」、「背」、「左」、「右」、「上」、「底」、「下向」、「上向」、「上部」、「下部」、「列」、「行」、「垂直」、「水平」などは、任意の参照フレームを参照します。
【0023】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「後に(after)」、「に続いて(subsequent)」、「次に(next)」、「前に(before or preceding or prior to)」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに(just)」、「即時(に)(immediate(ly))」、または「直接(に)direct(ly))」が使用されていない限り、連続的または連続的でない場合も含むことができる。
【0024】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。さらに、第1要素、第2要素などは、本明細書の範囲から逸脱することなく、当業者の便宜に応じて任意に命名され得る。「第1」、「第2」などの用語は、構成要素を互いに区別するために使用され得るが、構成要素の機能または構造は、構成要素の前の序数または構成要素の名称によって限定されない。
【0025】
本明細書の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用され得る。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもので、その構成要素の本質、基礎、順番または個数を定義するために使用されない。
【0026】
ある構成要素または層が他の構成要素に「連結」、「結合」または「連結」すると記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結するか、または連結することができるが、特に明示的な記載事項がない間接的に連結、または連結することができる各構成要素の間に、他の構成要素また他の層が「配置(disposed)」または「介在(interpoded)」されることもあると理解されなければならない。
【0027】
ある構成要素または層が他の構成要素また他の層に「接触」または「重畳」などと記載されている場合、その構成要素は、その他の構成要素また他の層に直接に接触するか、または重畳されることができるが、特に明示的な記載事項がない限り、間接的に接触するか、または重畳されることができる各構成要素また他の層の間に、1つ以上の他の構成要素また他の層が「配置(disposed)」または「介在(interpoded)」されることもあると理解されなければならない。例えば、本明細書について、「重複するまたは重複し(overlap)」、「重なり合い(overlapping)」などの用語は、例えば、面と面との連結による「重複する、電気的および/または物理的に連結する」、例えば、面と面との連結による「重なり合い、電気的および/または物理的に連結する」と理解されなければならない。
【0028】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目のうちの2つ以上から提示された項目の組み合わせだけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目のいずれかの組み合わせのみを含むとすることができる。
【0029】
第1構成要素、第2構成要素「および/または」第3構成要素の表現は、第1、第2および第3の構成要素のうちの1つまたは第1、第2および第3の構成要素の任意の組み合わせまたはすべての組み合わせと理解されなければならない。例えば、A、Bおよび/またはCは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A、BおよびCの任意または何らかの組み合わせ、またはA、BおよびCのすべてと見なすことができる。さらに、「構成要素A/構成要素B」の表現は、構成要素Aおよび/または構成要素Bと理解されなければならない。
【0030】
1つ以上の実施例で、「の間」および「の中」の用語は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「複数の構成要素の間」の表現は、「複数の構成要素の中」と理解することもできる。他の実施例で、「複数の構成要素の中」の表現は、「複数の構成要素の間」と理解することもできる。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2であり得る。1つ以上の実施例で、構成要素の個数は、2よりも多いことがあり得る。
【0031】
1つ以上の実施例で、「互いに異なる」の表現は、任意の構成要素が他の構成要素と異なるものと理解することができる。
【0032】
1つ以上の実施例で、「の1つ以上」および「のうちの1つ以上」の表現は、特に明記しない限り、便宜のために単に交換可能に使用され得る。例えば、「の1つ以上」の表現は、「のうちの1つ以上」と理解することもできる。例えば、「のうちの1つ以上」の表現は、「の1つ以上」と理解することもできる。
【0033】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。1つ以上の実施例で、本明細書の多様な実施例による各装置の構成要素は、動作可能に結合されるか、または構成され得る。
【0034】
本明細書で使用される用語(技術的および科学的用語を含む)は、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者によって理解されるものと同一の意味を有することができる。さらに、一般的に使用される辞書で定義された用語のような用語は、例えば、関連技術の文脈でその意味と一致する意味を有することして解釈されるべきであり、特に明記しない限り、理想化されるか、または過度に形式的な意味と解釈されてはならない。
【0035】
以下、添付の図を参照して本明細書の様々な実施例に係る振動装置、振動装置およびそれらを含む車両について詳細に説明する。各図面の構成要素に対する参照番号は、他の図面に同じ構成要素が図示されていることがあるが、特に明記しない限り、同じ参照番号は、類似の構成要素を指すことができる。さらに、説明の便宜上、図に示した構成要素のスケール、寸法、大きさおよび厚さは、実際と異なるスケール、寸法、大きさおよび厚さを有し得るので、図に示したスケール、寸法、大きさおよび厚さに限定されない。
【0036】
図1は、本明細書の実施例に係る装置を示す図であり、
図2は
図1に示す線A-A’についての断面図であり、
図3は
図1に示す線B-B’についての断面図である。
【0037】
図1~
図3を参照すると、本明細書の実施例に係る装置10は、表示装置であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0038】
表示装置は、黒白またはカラー映像を構成するように構成された複数の画素を含む表示パネル、および表示パネルを駆動するための駆動部を含むことができる。画素はカラー映像を構成する複数の色のうちのいずれか1つを構成する副画素であり得る。本明細書の実施例に係る装置は、液晶表示パネルまたは有機発光表示パネルなどの表示パネルを含む完製品(complete productまたはfinal product)であるノートブック型コンピュータ、テレビ、コンピュータモニター、車両または自動車用装置(automotive apparatus)または車両(vehicle)の他の形態などを含む電装装置(equipment apparatus)、スマートフォン、フォルダブルフォン、ローラブルフォン、または電子パッドなどのモバイル電子装置(mobile electronic apparatus)などのようなセット電子装置(set electronic apparatus)またはセット装置(set deviceまたはset apparatus)も含むことができる。
【0039】
本明細書の実施例に係る装置10は、表示部材100、振動装置200、支持フレーム300、および接着部材400を含むことができる。
【0040】
表示部材100は、映像、例えば、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)または静止映像(still image)またはビデオ映像(video image)などを表示することができる。例えば、表示部材100は、光を出力して映像を表示することができる表示パネル110を含むことができる。
【0041】
表示パネル110は、液晶表示パネル、有機発光表示パネル、量子ドット発光表示パネル、マイクロ発光ダイオード表示パネル、および電気泳動表示パネルなどのような、あらゆる形状の表示パネルまたは曲面型表示パネルであり得る。表示パネル110は、フレキシブル表示パネルであり得る。例えば、表示パネル110は、フレキシブル発光表示パネル、フレキシブル電気泳動表示パネル、フレキシブル電子湿潤表示パネル、フレキシブルマイクロ発光ダイオード表示パネル、またはフレキシブル量子ドット発光表示パネルであり得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0042】
本明細書の実施例に係る表示パネル110は、複数の画素の駆動によって映像を表示する表示領域を含むことができる。表示パネル110は、表示領域を取り囲む非表示領域を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。表示領域は、第1表示領域(A1)、第2表示領域(A2)、および第1表示領域(A1)と第2表示領域(A2)との間の第3表示領域(A3)を含むことができる。例えば、第1方向(X)を基準に、第1表示領域(A1)は、左側表示領域であり得、第2表示領域(A2)は、右側表示領域であり得、第3表示領域(A3)は、中間(または中央)表示領域またはフォルディング表示領域であり得る。表示部材100または表示パネル110は、第3表示領域(A3)を基準に、一定の曲率で折り曲げられるか、またはフォルディングされることができ、これにより、本明細書の実施例に係る装置10は、フォルダブル装置またはフレキシブル装置であり得る。以下では、本明細書の実施例に係る装置10がフォルダブル装置である場合を例として説明する。
【0043】
本明細書の実施例に係る表示パネル110は、第1基板、第2部基板、および液晶層を含むことができる。第1基板は、上部基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であり得る。例えば、表示パネル110は、各画素での光透過度を調節するためのスイッチング素子である薄膜トランジスタを含む第1基板、カラーフィルターおよび/またはブラックマットリックスなどを備えた第2基板、および第1基板および第2基板の間に形成される液晶層を含んで構成され得る。例えば、第1基板は、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に形成された複数の画素を有する画素アレイ部(または表示部または表示領域)を含むことができる。複数の画素のそれぞれは、ゲートラインおよび/またはデータラインに接続された薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続された画素電極、および画素電極に隣接するように形成して共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0044】
第1基板は、第1縁部(または非表示部)に設けられたパッド部、および第2縁部(または第2非表示部)に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。
【0045】
パッド部、外部から供給される信号を画素アレイ部および/またはゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部は、複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと連結された複数のデータパッドおよび/またはゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に連結された複数のゲート入力パッドを含むことができる。例えば、第1基板の大きさは、第2基板の大きさよりも大きい大きさを有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0046】
ゲート駆動回路は、複数のゲートラインと連結されるように、第1基板の第2縁部に内蔵(または集積)され得る。例えば、ゲート駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタで実現され得る。本明細書の他の実施例に係るゲート駆動回路は、第1基板に内蔵されず、集積回路の形状でパネル駆動回路に含まれることもある。
【0047】
第2基板は、下部基板またはカラーフィルタアレイ基板であり得る。例えば、第2基板は、第1基板に形成された画素領域に重畳される開口領域を含むことができる画素パターン(または画素定義パターン)、および開口領域に形成されたカラーフィルター層を含むことができる。第2基板は、第1基板よりも小さい大きさを有することができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。例えば、第2基板は、第1基板の第1縁部を除いた残りの部分と重畳され得る。第2基板は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで上部基板の第1縁部を除いた残りの部分と合着され得る。
【0048】
液晶層は、第1基板および第2基板との間に配置され得る。液晶層は、各画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧と共通電圧に印加される共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化される液晶からなることができる。
【0049】
本明細書の実施例に係る表示パネル110は、各画素ごとに印加されるデータ電圧と共通電圧によって各画素ごとに形成される電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光によって画像を表示することができる。
【0050】
本明細書の他の実施例に係る表示パネル110は、第1基板が、カラーフィルタアレイ基板からなり、第2基板が薄膜トランジスタのアレイ基板からなることができる。例えば、本明細書の他の実施例に係る表示パネル110は、本明細書の実施例に係る表示パネル110が、上下反転された形状を有することができる。この場合、本明細書の他の実施例に係る表示パネル110のパッド部は、別途の機構物によって覆われ得る。
【0051】
表示パネル110が有機発光表示パネルである場合には、有機発光表示パネルは、複数のゲートラインと複数のデータライン、およびゲートラインとデータラインの交差領域に形成される画素を含むことができる。そして、有機発光表示パネルは、各画素に選択的に電圧を印加するための素子である薄膜トランジスタを含むアレイ基板と、アレイ基板上の有機発光素子層と、および有機発光素子層を覆うようにアレイ基板上に配置される封止部または封止(Encapsulation)基板などを含んで構成され得る。封止基板は、外部の衝撃から薄膜トランジスタおよび有機発光素子層などを保護し、有機発光素子層に水分や酸素が浸透することを防止することができる。そして、アレイ基板上に形成される有機発光素子層は、無機発光層、例えば、ナノサイズの物質層(nano-sized material layer)、および量子ドット(quantum dot)発光層などを含むことができる。本明細書の他の実施例としては、アレイ基板上に形成される有機発光素子層は,マイクロ発光ダイオードを含むことができる。
【0052】
本明細書の実施例に係る表示パネル110は、アノード電極、カソード電極および発光素子を含み、複数の画素を含む画素アレイ部の構造によって、トップエミッション(Top Emission)方式、ボトムエミッション(Bottom Emission)方式、またはデュアルエミッション(Dual Emission)方式などの特定方式の構造で画像を表示することができる。トップエミッション方式は、画素アレイ部で発生された可視光をベース基板の前方に放出させて映像を表示することができ、ボトムエミッション方式は、画素アレイ部で発生された可視光をベース基板の後方に放出させて映像を表示することができる。
【0053】
本明細書の実施例に係る表示パネル110は、基板(またはフレキシブル基板)上に配置される画素アレイ部を含むことができる。画素アレイ部は、信号ラインに供給される信号によって映像を表示する複数の画素を含むことができる。信号ラインは、ゲートライン、データライン、および画素駆動電源ラインなどを含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0054】
表示パネル110のフレキシブル基板は、プラスチック材からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。表示パネル110のフレキシブル基板は、PI(Polyimide)、PET(polyethylene terephthalate)、PEN(polyethylene naphthalate)、PC(polycarbonate)、PES(polyethersulfone)、PAR(polyarylate)、PSF(polysulfone)、またはCOC(cyclic-olefin copolymer)などから構成されることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されず、フォルディングまたはベンディングの可能な薄ガラスからなることもできる。
【0055】
複数の画素のそれぞれは、複数のゲートラインおよび/または複数のデータラインによって構成される画素領域に配置される駆動薄膜トランジスタを含む画素回路層、駆動薄膜トランジスタと電気的に連結されたアノード電極、アノード電極上に形成された発光素子、および発光素子と電気的に連結されたカソード電極を含むことができる。
【0056】
駆動薄膜トランジスタは、基板上に配置された各画素領域のトランジスタ領域に構成され得る。駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極、ゲート絶縁膜、半導体層、ソース電極およびドレイン電極を含むことができる。薄膜トランジスタの半導体層は、a-Si、poly-Si、または低温poly-Siなどのシリコーンを含むか、またはIGZO(Indium-Gallium-Zinc-Oxide)などの酸化物を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0057】
アノード電極(または画素電極)は、各画素領域に配置された開口領域に設けて駆動薄膜トランジスタと電気的に連結され得る。
【0058】
本明細書の実施例に係る発光素子は、アノード電極上に形成された有機発光素子層を含むことができる。有機発光素子層は、画素ごとに同じ色、例として、ホワイト(white)の光を発光するように実現されるか、または画素ごとに異なる色、例として、赤色、緑色、または青色の光を発光するように実現され得る。カソード電極(または共通電極)は、各画素領域に設けられた有機発光素子の層に共通に連結され得る。例えば、有機発光素子層は、画素ごとに同じ色を含む単一の構造または2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。本明細書の他の実施例としては、有機発光素子層は、画素ごとに1つ以上の他の色を含む2つ以上の構造を含むスタック構造であり得る。1つ以上の異なる色を含む2つ以上の構造は、青色、赤色、黄緑色(yellow-green)、および緑色のうちの1つ以上、またはこれらの組み合わせで構成され得、これに限定されるものではない。組み合わせの例としては、青色および赤色、赤色および黄緑色、赤色および緑色、および赤色/黄緑色/緑色などであり得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。そして、それらの積層順に関係なく、適用することができる。同じ色または1つ以上の他の色を有する2つ以上の構造を含むスタック構造は、2つ以上の構造の間に電荷生成層をさらに含まれ得る。電荷生成層は、PN接合構造であり得、N型電荷生成層およびP型電荷生成層が含まれ得る。
【0059】
本明細書の他の実施例に係る発光素子は、アノード電極とカソード電極のそれぞれに電気的に連結されたマイクロ発光ダイオード素子を含むことができる。マイクロ発光ダイオード素子は、集積回路(IC)またはチップの形状で実現された発光ダイオードであり得る。マイクロ発光ダイオード素子は、アノード電極と電気的に連結された第1端子およびカソード電極と電気的に連結された第2端子を含むことができる。カソード電極は、各画素領域に設けられたマイクロ発光ダイオード素子の第2端子に共通に連結され得る。本明細書の他の実施例として、発光素子は、量子ドット発光層を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0060】
封止部は、画素アレイ部を囲むように基板上に形成されることで、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子層に浸透することを防止することができる。本明細書の実施例に係る封止部は、有機物質層と無機物質層が交互に積層された複層構造で形成さる得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。無機物質層は、酸素または水分が画素アレイ部の発光素子層に浸透することを遮断することができる。有機物質層は、製造工程中に発生しうる異物の粒子(particles)を覆うことができるよう無機物質層よりも相対的に厚い厚さで形成さる得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。例えば、封止部は、第1無機膜、第1無機膜上の有機膜、および有機膜上の第2無機膜を含むことができる。有機膜は、異物カバー層であり得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。以下では、表示パネル110が有機発光表示パネルである場合を例として説明するが、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0061】
本明細書の実施例に係る表示部材100は、前面部材130および後面部材170をさらに含むことができる。
【0062】
前面部材130は、表示パネル110の正面に配置され得る。前面部材130は、表示パネル110に表示される映像を外部に透過させ、表示パネル110を保護することができる。例えば、前面部材130は、表示パネル110を外部の衝撃または応力から保護し、スクラッチなどの損傷が発生することを防止することができる。前面部材130は、装置10の薄型化および可撓性化のためにフォルディング可能な軟性プラスチック系のカバーによって実現され得る。例えば、前面部材130は、カバーウィンドウまたはウィンドウカバーなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0063】
本明細書の実施例によれば、前面部材130の正面に保護フィルムがさらに配置され得る。前面部材130は、数十μmの小さな(または薄い)厚さを有するように形成されるので、前面部材130は、外部の小さな衝撃や持続的なフォルディングによって損傷され得る。保護フィルムは、外部衝撃や持続的なフォルディングによる圧縮応力および伸張応力に対して前面部材130を保護することができる。保護フィルムは、外部の衝撃や応力によって前面部材130が破損されてガラス粉や破片が発生する場合、ガラス粉や破片が外部に飛散することを防止することができる。例えば、保護フィルムは、ポリエチレンテレフタレートのようなフィルムからなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、保護フィルムは、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマー(COP:cycloolefin polymer)またはこれらの組合せからなることができる。
【0064】
本明細書の他の実施例によれば、表示パネル110と前面部材130との間にはタッチセンサーを成すタッチパネルがさらに配置されることもできる。例えば、タッチパネルは表示パネル110上に設けられ、表示パネル110に対する使用者のタッチをセンシングするためのタッチ電極を有するタッチ電極層を含むことができる。タッチ電極層は、使用者のタッチによるタッチ電極の静電容量の変化をセンシングすることができる。例えば、複数のタッチ駆動電極および複数のタッチ感知電極が交差するように構成される相互静電容量方式(Mutual-Capacitance Type)または複数のタッチ感知電極のみが配置される自己静電容量方式(Self-Capacitance Type)が適用され得、上面または下面に接着層が配置されることで、上部構成要素または下部構成要素と接着して固定され得る。タッチパネルは表示パネル110の封止部上に配置されるか、または画素アレイ部の後面または画素アレイ部内に配置されることもできる。
【0065】
後面部材170は、表示パネル110の下部または後方に配置され得る。後面部材170は、表示パネル110を支持するように構成されるか、または配置され得る。例えば、後面部材170は、表示パネル110を構成するフレキシブル基板が垂れないようにフレキシブル基板を追加的に支持し、外部の湿気、熱、および衝撃などからフレキシブル基板上に配置された構成要素を保護することができる。
【0066】
後面部材170は、金属材質を含むことができる。例えば、後面部材170は、ステンレススチール(Stainless steel;SUS)、ニッケル(Ni)などの他の金属が含まれたステンレススチール(SUS)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)系列、またはマグネシウム(Mg)のような金属物質からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、後面部材170がステンレススチール(SUS)からなる場合、ステンレススチール(SUS)は、高い復元力(restoring force)(例えば、形状記憶金属)および剛性を有しているので、後面部材170の厚さが減少しても高い剛性を維持することができる。よって、後面部材170は、表示パネル110を支持するとともに装置10の全体の厚さを減少させることができるので、フォルディング領域の曲率半径を減少させることができる。例えば、後面部材170は、これらに限定されないが、ポリメチルメタクリレート(polymethylmetacrylate、PMMA)、ポリカーボネート(polycarbonate、PC)、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol、PVA)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(acrylonitrile-butadiene-styrene、ABS)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate、PET)、シリコーン(silicone)、およびポリウレタン(polyurethane、PU)のような高分子からなることもできる。
【0067】
後面部材170は、表示パネル110の第3表示領域(A3)と重畳する領域で分離されることができる。例えば、後面部材170は、表示パネル110の第3表示領域(A3)を除いて残った表示パネル110の第1表示領域(A1)および第2表示領域(A2)のそれぞれと重畳するように構成され得る。
【0068】
本明細書の実施例に係る表示部材100は、前面部材130と表示パネル110との間にある偏光部材120をさらに含むことができる。
【0069】
偏光部材120は、表示パネル110から放出される光を偏光角度に偏光させることができる。偏光部材120は、偏光角度に偏光された光を外部に放出する。偏光部材120は、外部の光のうち偏光角度に偏光された光を除いた光の反射を遮断する機能を含むことができる。例えば、偏光部材120は、外部から入射する外部光のうち特定の偏光方向の光のみを透過させ、残りの光は吸収し、偏光部材120を透過した光は、表示パネル110で反射された後、再び偏光部材120に入射される。この際、反射された外部光の偏光方向が変更されるので、偏光部材120に再び入射される光は、偏光部材120に吸収されて外部に出力されないので、外部光の反射を防止することができる。これにより、偏光部材120は、外部から入力される光の反射を防止して表示パネル110の視認性を確保することができる。
【0070】
本明細書の実施例によれば、偏光部材120は、円形編光板を含むことができる。偏光部材120が円形編光板の場合、表示パネル110と偏光部材120との間に位相差フィルムがさらに構成され得る。例えば、偏光部材120と表示パネル110との間にはλ/4の位相遅延フィルムがさらに構成され得る。
【0071】
本明細書の実施例によれば、偏光部材120は、第1接着剤115を介して表示パネル110に接着され得る。前面部材130は、第2接着剤125を介して偏光部材120に接着され得る。
【0072】
本明細書の実施例に係る表示部材100は、表示パネル110と後面部材170との間にある中間部材150をさらに含むことができる。
【0073】
中間部材150は、第3接着剤145を介して表示パネル110の後面(または背面)に付着されることで、表示パネル110を1次的に支持することができる。例えば、中間部材150は、後面部材170と一緒に表示パネル110を支持することができる。表示部材100がフォルダブル表示部材の場合、中間部材150は、フォルダブル表示部材の マルチフォルディングの際、表示部材100(または表示パネル110)の曲率を一定に維持させ、表示パネル110の上面に発生するしわ(crease)または隆起(ridge)を防止することができる。例えば、中間部材150は、第1後面支持部材、第1支持部材、第1支持基板、または第1支持プレートであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0074】
本明細書の実施例に係る中間部材150は、PI(polyimide)、PET(polyethylene terephthalate)、PEN(polyethylene naphthalate)、PC(polycarbonate)、PES(polyethersulfone)、PAR(polyarylate)、PSF(polysulfone)、またはCOC(cyclic-olefin copolymer)などであり得るが、本明細書の実施例はこれらに限定されず、中間部材150は、フォルディングまたはベンディングの可能な薄ガラスからなることもできる。
【0075】
後面部材170は、第4接着剤155を介して中間部材150の後面(または背面)に付着することで、中間部材150と一緒に表示パネル110を支持することができる。例えば、後面部材170は、第2後面支持部材、第2支持部材、第2支持基板、または第2支持プレートであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0076】
振動装置200は、表示部材100の後面(または背面)に配置され得る。振動装置200は、表示部材100を振動させることで、表示部材100の振動によって音響(S)およびハプティックフィードバックのうちの1つ以上を使用者に提供することができる。本明細書の実施例によれば、振動装置200は、表示部材100に表示される映像と同期される振動駆動信号によって振動して表示部材100を振動させることができる。例えば、振動装置200は、振動装置200が表示部材100に向かう方向に振動するように制御することにより、表示部材100を大型スピーカーに変形させることができる(例えば、振動装置200は、表示部材を対応して振動させるために、表示部材の後方に垂直な方向に前後に移動させることができる)。そして、振動装置200は、表示部材によって表示される映像と同期した音声情報を出力することができる。
【0077】
振動装置200は、表示部材100または装置10の第3表示領域(A3)を除いた第1および第2表示領域(A1、A2)のうちの1つ以上と重畳されるように構成され得る。例えば、振動装置200は、第3表示領域(A3)に配置されていないので、装置10の曲げを容易にし、振動装置200を損傷または亀裂から保護することができる。
【0078】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、複数の振動装置210、220、230、240を含むことができる。例えば、振動装置200は、第1~第4振動装置210、220、230、240を含むことができる。
【0079】
第1および第2振動装置210、220は、第1表示領域(A1)と重畳されるように後面部材170の後面に配置されるか連結され得る。
【0080】
第3および第4振動装置230、240は、第2表示領域A2と重畳するように表示部材100の後面(または背面)に配置され得る。例えば、第3および第4振動装置230、240は第2表示領域(A2)と重畳されるように後面部材170の後面(または背面)に配置されるか連結され得る。
【0081】
第1~第4振動装置210、220、230、240のそれぞれは、圧電物質(または圧電素子)を含むことができる。第1~第4振動装置210、220、230、240は、圧電セラミック材料で構成され得る。
【0082】
支持フレーム300は、表示部材100の後面に配置されて振動装置200を覆うことができる。支持フレーム300は、表示部材100を追加的に支持することができる。
【0083】
支持フレーム300は、金属材質を含むことができる。例えば、支持フレーム300は、ステンレススチール(Stainless steel;SUS)、ニッケル(Ni)などの他の金属が含まれたステンレススチール(SUS)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)系列、またはマグネシウム(Mg)のような金属物質からなることができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。支持フレーム300は、表示部材100の駆動によって発生される熱および/または振動装置200の駆動によって発生される熱を放熱させる役割を果たすことができる。例えば、支持フレーム300はミドルフレームまたはミドルプレートなどであり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0084】
接着部材400は、表示部材100(または後面部材170)の後面または背面と支持フレーム300との間に配置されるか、または連結され得る。例えば、接着部材400は、支持フレーム300と表示部材100の後面とを全面付着方式ではない部分付着方式で連結するか、または結合するように構成され得る。接着部材400は、振動装置200から離隔されるように、支持フレーム300と表示部材100の後面との間に連結され、振動装置200の周辺を取り囲むように構成され得る。例えば、接着部材400は、振動装置200から離隔されるように、支持フレーム300と表示部材100の後面部材170との間に連結され、振動装置200の周辺を取り囲むように構成され得る。
【0085】
接着部材400は、表示部材100の後面と支持フレーム300との間にパターン形状に実現され得る。例えば、接着部材400は、表示パネル110の第1および第2表示領域(A1、A2)のそれぞれと重畳されるように、方形帯または円形帯の形状に実現され得る(例えば、ガスケットまたはOリングの種類と類似しており、これはまた振動装置200を密封し、水分または粉塵の浸透を防止することができる)。例えば、接着部材400は、表示パネル110の第1および第2表示領域(A1、A2)のそれぞれの縁部と重畳されるように実現され得る。接着部材400は、表示部材100の後面と支持フレーム300との間に密閉されたサウンド空間を設けることができる。接着部材400は、表示パネル110の第3表示領域(A3)と重畳される領域で分離され得る。例えば、接着部材400は、表示パネル110の第3表示領域(A3)を除いて残った表示パネル110の第1表示領域(A1)および第2表示領域(A2)のそれぞれと重畳されるように構成され得る(例えば、曲げを容易にし、振動装置200の損傷を防止)。
【0086】
接着部材400は、表示部材100の後面部材170の後面と支持フレーム300との間にパターン形状に実現され得る。接着部材400は、全面付着方式ではない部分付着方式で支持フレーム300と表示部材100(または後面部材170)の後面との間に部分的に配置されることで、複数の接着パターンを含むか、または中空部を含むことができる。これにより、振動装置200は、接着部材400の接着パターンの間で表示部材100の後面に連結されるか、または接着部材400の中空部で表示部材100の後面に連結され得る。そして、振動装置200は、支持フレーム300から離隔され得る。例えば、振動装置200は、支持フレーム300および接着部材400のそれぞれから離隔され得る。
【0087】
本明細書の実施例に係る接着部材400は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)、OCR(optically clear resin)、エポキシ(epoxy)樹脂、アクリル(acrylic)樹脂、シリコーン(silicone)樹脂、ウレタン(urethane)樹脂、両面テープ、または両面フォームパッドを含むことができるが、本明細書の実施例はこれらに限定されない。
【0088】
本明細書の実施例に係る装置10は、セットフレーム500およびバックカバー600をさらに含むことができる。
【0089】
セットフレーム500は、支持フレーム300の後面または下に配置され得る。セットフレーム500は、装置10の駆動のための各種の回路部品およびバッテリーなどの周辺回路510を収納する空間520を含むことができる。
【0090】
バックカバー600は、セットフレーム500の後面または下に配置され得る。バックカバー600は、装置10の最後面であり得る。バックカバー600は、金属材質、プラスチック材質、またはガラス材質を含むことができ、本明細書の実施例はこれらに限定されない。
【0091】
本明細書の実施例に係る装置10は、表示部材100と支持フレーム300との間に配置されるか、または介在された振動装置200の振動による表示部材100の振動によって発生される音響(S)を表示部材100の正面から出力することができ、振動装置200が接着部材400によって取り囲まれるので、圧電物質(または圧電素子)で構成された振動装置200の信頼性が向上され得る。
【0092】
図4は、本明細書の実施例に係る振動装置を示す図面であり、
図5は、
図4に示す振動部を示す図である。
【0093】
図4および
図5を参照すると、本明細書の一実施例に係る振動装置200(または複数の振動装置210、220、230、240)は、振動部210a、第1電極部210b、および第2電極部210cを含むことができる。
【0094】
本明細書の実施例に係る振動部210aは、圧電物質を含むことができる。例えば、振動部210aは、圧電無機物質および圧電有機物質のうち少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0095】
振動部210aは、圧電効果を含む圧電物質(または電気活性物質)を含むことができる。例えば、圧電物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじれ現象が作用しながら陽イオン(+)と陰(-)イオンの相対的な位置の変化による誘電分極によって電位差が発生され、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生される特性を有することができる。例えば、振動部210aは、振動層、圧電層、圧電物質層、電気活性層、圧電物質部、電気活性部、圧電構造物、または圧電セラミック層などの他の用語で表現されることができ、本明細書の実施例はこれらに限定されない。
【0096】
本明細書の実施例に係る振動装置200または振動部210aは、相対的に高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成されるか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電効果および/または逆圧電効果を有し、配向性を有する板状の構造であり得る。
【0097】
本明細書の実施例によれば、振動部210aは、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。本明細書の他の実施例として、振動部210aは、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つ以上を含むことができるが、本明細書の実施例はこれらに限定されるものではない。
【0098】
第1電極部210bは、振動部210aの第1面(または上面)に配置され、振動部210aの第1面と電気的に連結され得る。第2電極部210cは、振動部210aの第1面と異なる面に配置され得る。例えば、第2電極部210cは、振動部210aの第2面(または下面)に配置され、振動部210aの第2面と電気的に連結され得る。例えば、振動部210aは、一定の温度雰囲気または高温から常温に変化する温度雰囲気で第1電極部210bおよび第2電極部210cに印加される一定の電圧によって分極化(またはポーリング)することができるが、本明細書の実施例はこれらにこれに限定されるものではない。
【0099】
第1電極部210bは、振動部210aの第1面全体にわたって配置された単一電極の形状を有することができる。本明細書の実施例に係る第1電極部210bは、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、透明または半透明の導電性物質は、ITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。不透明導電性物質は、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(Au)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、またはマグネシウム(Mg)などを含むか、またはこれらの合金からなり得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0100】
第2電極部210cは、振動部210aの第1面と反対の第2面(または背面または後面)上に配置され、振動部210aの第2面と電気的に連結され得る。例えば、第2電極部210cは、振動部210aの第2面全体にわたって配置された単一電極の形状を有することができる。本明細書の実施例に係る第2電極部210cは、透明導電性物質、半透明導電性物質、または不透明導電性物質からなることができる。例えば、第2電極部210cは、第1電極部210bと同一の物質からなることができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。本明細書の他の実施例としては、第2電極部210cは、第1電極部210bと異なる物質で構成することができる。
【0101】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、第1カバー部材(または第1カバー部)210dおよび第2カバー部材(または第2カバー部)210eをさらに含むことができる。
【0102】
第1カバー部材210dは、第1電極部210bの第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材210dは、第1電極部210bにありうる。例えば、第1カバー部材210dは、第1電極部210b上ありうる。例えば、第1カバー部材210dは、振動部210aの第1面上に配置された第1電極部210bを覆うことにより、振動部210aの第1面または第1電極部210bを保護することができる。
【0103】
第2カバー部材210eは、第2電極部210cの下に配置され得る。例えば、第2カバー部材210eは、第2電極部210cの下にありうる。例えば、第2カバー部材210eは、第2電極部210c下にありうる。例えば、第2カバー部材210eは、振動部210aの第2面上に配置された第2電極部210cを覆うことにより、振動部210aの第2面または第2電極部210cを保護することができる。すなわち、振動部210aは、第1カバー部材210dと第2カバー部材210eとの間に配置され得る。
【0104】
本明細書の実施例に係る第1カバー部材210dと第2カバー部材210eのそれぞれは、プラスチック、纎維、および木材のうちの1つ以上の材質を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。例えば、第1カバー部材210dおよび第2カバー部材210eのそれぞれは、互いに同一または異なる材質を含むことができる。例えば、第1カバー部材210dと第2カバー部材210eのそれぞれは、ポリイミドフィルムまたはポリエチレンテレフタレートフィルムであり得、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0105】
本明細書の実施例に係る振動装置200は、第1接着層210fおよび第2接着層210gをさらに含むことができる。例えば、第1接着層210fは、第1カバー部材210dと第1電極部210bとの間に配置され得る。例えば、第2接着層210gは、第2カバー部材210eと第2電極部210cとの間に配置され得る。
【0106】
本明細書の実施例に係る第1カバー部材210dは、第1電極部210bにありうる。例えば、第1カバー部材210dは、第1接着層210fを介して振動部210aの第1面に配置され得る。例えば、第1カバー部材210dは、第1接着層210fを介して第1電極部210bと連結されるか、または結合され得る。例えば、第1カバー部材210dは、第1接着層210fを媒介とするフィルムラミネート工程により、振動部210aの第1面に配置され得る。よって、振動部210aは、第1カバー部材210dに一体化(または配置)され得る。
【0107】
本明細書の実施例に係る第2カバー部材210eは、第2電極部210cにありうる。例えば、第2カバー部材210eは、第2接着層210gを介して振動部210aの第2面に配置され得る。例えば、第2カバー部材210eは、第2接着層210gを介して第2電極部210cと連結されるか、または結合され得る。例えば、第2カバー部材210eは、第2接着層210gを媒介とするフィルムラミネート工程により、振動部210aの第2面に配置され得る。よって、振動部210aは、第2カバー部材210eに一体化(または配置)され得る。
【0108】
本明細書の実施例によれば、第1接着層210fおよび第2接着層210gは、振動部210aの全体を完全に取り囲んで包み込むことができる。例えば、第1接着層210fおよび第2接着層210gは、振動部210a、第1電極部210b、および第2電極部210cを取り囲むように、第1カバー部材210dと第2カバー部材210eとの間に配置され得る。例えば、第1接着層210fおよび第2接着層210gは、振動部210a、第1電極部210b、および第2電極部210cを完全に取り囲むように、第1カバー部材210dと第2カバー部材210eとの間に配置され得る。例えば、振動部210a、第1電極部210bおよび第2電極部210cは、第1接着層210fと第2接着層210gとの間に埋め込まれるか、または内装され得る。第1接着層210fおよび第2接着層210gは、説明の便宜のために、第1接着層210fおよび第2接着層210gとして示されており、単一の接着層であり得る。
【0109】
本明細書の実施例に係る第1接着層210fおよび第2接着層210gのそれぞれは、接着性を有しながら、圧縮と復元が可能な電気絶縁物質を含むことができる。例えば、第1接着層210fおよび第2接着層210gのそれぞれは、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、またはウレタン樹脂を含むことができ、本明細書の実施例はこれに限定されるものではない。
【0110】
本明細書の実施例によれば、振動部210aは、第1および第2カバー部材210d、210eと一体化して構成されることができるので、構造が単純化し、薄い厚さの振動装置200を提供することができる。
【0111】
【0112】
図6A~
図6Eを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動装置200の振動部210aは、第1部分210a1および第2部分210a2を含むことができる。
図4で説明した第1電極部、第2電極部、第1カバー部材、第2カバー部材、第1接着層、および第2接着層が同様に構成され得る。これにより、本明細書の他の実施例に係る振動装置200は、フレキシブル振動構造物、フレキシブル振動器、フレキシブル振動発生素子、フレキシブル振動発生器、フレキシブル音響器、フレキシブル音響素子、フレキシブル音響発生素子、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現され得、本明細書の実施例は、これらに限定されるものではない。
【0113】
本明細書の実施例に係る振動部210aは、複数の第1部分210a1および複数の第2部分210a2を含むことができる。振動部210aは、複数の第1部分210a1、および複数の第1部分210a1の間にある複数の第2部分210a2を含むことができる。複数の第1部分210a1のそれぞれは、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの少なくとも1つ以上を含むことができる。
【0114】
本明細書の実施例によれば、第1部分210a1は、無機物質を含むことができ、第2部分210a2は、有機物質を含むことができる。例えば、第1部分210a1は、圧電特性を有することができ、第2部分210a2は、軟性特性または柔軟性を有することができる。例えば、第1部分210a1の無機物質は、圧電特性を有することができ、第2部分210a2の有機物質は、軟性特性または柔軟性を有することができる。例えば、複数の第1部分210a1および複数の第2部分210a2は、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置され得る。複数の第1部分210a1のそれぞれは、複数の第2部分210a2の間に配置され得る。
【0115】
図6Aを参照すると、複数の第1部分210a1のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第1幅(W1)を有しながら、第2方向(Y)と平行な長さを有することができる。例えば、複数の第2部分210a2のそれぞれは、第1方向(X)と平行な第2幅(W2)を有しながら、第2方向(Y)と平行な長さを有することができる。第1幅(W1)は、第2幅(W2)と同一または異なり得る。例えば、第1幅(W1)は、第2幅(W2)よりも大きいことがあり得る。例えば、第1部分210a1と第2部分210a2は、互いに同一または異なる大きさを有するライン形状またはストライプ形状を含むことができる。したがって、
図6Aに示す振動部210aは、2-2複合構造を有することにより、20kHz以下の共振周波数を有することができる。本明細書の実施例は、これに限定されず、振動部210aの共振周波数は、振動部の形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に応じて変更され得る。
【0116】
本明細書の実施例によれば、第1部分210a1は、圧電部、圧電体、無機部、無機物質部、圧電層、振動層、変位層、または変位体などであり得、本明細書の実施例は、これらに用語に限定されない。例えば、第2部分210a2は、延性部、弾性部、伸縮部、有機部、有機物質部、ダンピング部、曲げ部、または弾力部などであり得、本明細書の実施例は、これらに用語に限定されない。
【0117】
複数の第1部分210a1と複数の第2部分210a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに並んで配置(または配列)され得る。複数の第2部分210a2のそれぞれは、隣接する2つの第1部分210a1の間のギャップを埋めるように構成され得る。複数の第2部分210a2のそれぞれは、隣接する第1部分210a1と連結されるか、または接着され得る。これにより、振動部210aは、第1部分210a1と第2部分210a2の側面結合(または連結)によって所望の大きさまたは長さに拡張され得る。
【0118】
複数の第2部分210a2のそれぞれの幅(W2)は、振動部210aまたは振動装置200の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少することができる。
【0119】
本明細書の実施例によれば、複数の第2部分210a2のうちで、最も大きな幅(W2)を有する第2部分210a2は、振動部210aまたは振動装置200が上下方向(Z)(または厚さ方向)に振動するとき、最も大きな応力が集中され部分に位置することができる。複数の第2部分210a2のうちで、最も小さい幅(W2)を有する第2部分210a2は、振動部210aまたは振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、相対的に最も小さな応力が発生され部分に位置することができる。例えば、複数の第2部分210a2のうちで、最も大きな幅(W2)を有する第2部分210a2は、振動部210aの中間部分に配置され、複数の第2部分210a2のうちで、最も小さい幅(W2)を有する第2部分210a2は、振動部210aの両縁部分に配置され得る。これにより、振動部210aまたは振動装置200が上下方向(Z)に振動するとき、最も大きな応力が集中され部分で発生される音波の干渉または共振周波数の重畳が最小限に抑えされ得、これにより、低音域帯で発生され音圧の低下(dip)現象が改善され得、低音域帯で音響特性の平坦度が改善され得る。例えば、音響特性の平坦度は、最高音圧と最低音圧との間の偏差の大きさであり得る。
【0120】
複数の第1部分210a1のそれぞれは、互いに異なる大きさ(または幅)を有することができる。例えば、複数の第1部分210a1のそれぞれの大きさ(または幅)は、振動部210aまたは振動装置200の中間部分から両縁部分(または両先端)の方にいくほど段々に減少するか、または増加することができる。これにより、振動部210aは、互いに異なる大きさを有する複数の第1部分210a1のそれぞれの振動による様々な固有振動周波数によって音響の音圧特性が向上され得、音響の再生帯域が拡大され、オーディオの忠実度が向上され得る。
【0121】
図6Bを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動部210aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分210a1、および複数の第1部分210a1の間に配置された第2部分210a2を含むことができる。複数の第1部分210a1のそれぞれは、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って互いに離隔されるように配置され得る。例えば、複数の第1部分210a1は、互いに同じ大きさを有する六面体形状を有しながら格子形状(lattice shapeまたはgrid arrangment)に配置され得る。第2部分210a2は、第1方向(X)と第2方向(Y)のそれぞれに沿って複数の第1部分210a1の間に配置され得る。第2部分210a2は、隣接した2個の第1部分210a1の間のギャップを埋めるか、または複数の第1部分210a1のそれぞれを取り囲むように構成され得る。これにより、第2部分210a2は、隣接した第1部分210a1と連結されるか、または接着され得る。例えば、第1方向(X)に沿って隣接した2個の第1部分210a1の間に配置された第2部分210a2の幅は、第1部分210a1の幅と同じか異なることができ、第2方向(Y)に沿って隣接した2個の第1部分210a1の間に配置された第2部分210a2の幅は、第1部分210a1の幅と同じか異なることができる。したがって、
図6Bに示す振動部210aは、1-3複合構造によって30MHz以下の共振周波数を有することができる。本明細書の実施例は、これに限定されず、振動部210aの共振周波数は、振動部の形状、長さ、および厚さなど少なくとも1つ以上に応じて変更され得る。
【0122】
図6Cを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動部210aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分210a1、および複数の第1部分210a1のそれぞれを取り囲む第2部分210a2を含むことができる。複数の第1部分210a1のそれぞれは、円形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分210a1のそれぞれは、円板形状を有することができるが、 本明細書の実施例は、これに限定されず、楕円形状、多角形状、またはドーナツ形状などを含む点形状を有することができる。第2部分210a2は、複数の第1部分210a1のそれぞれを取り囲むように構成されることができる。よって、第2部分210a2は、複数の第1部分210a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分210a1および第2部分210a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。したがって、
図6Cに示す振動部210aは、1-3複合構造を有し、円形状の振動源(または振動体)によって実現されることができ、これにより、振動特性または音響出力特性が向上され得、30MHz以下の共振周波数を有することができる。本明細書の実施例は、これに限定されず、振動部210aの共振周波数は、振動部の形態、長さ、および厚さなどのうちの少なくとも1つ以上によって変更されることができる。
【0123】
図6Dを参照すると、本明細書の他の実施例に係る振動部210aは、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔された複数の第1部分210a1、および複数の第1部分210a1のそれぞれを取り囲む第2部分210a2を含むことができる。複数の第1部分210a1のそれぞれは、三角形状の平面構造を有することができる。例えば、複数の第1部分210a1のそれぞれは三角板形状を有することができる。
【0124】
本明細書の他の実施例によれば、複数の第1部分210a1のうちの隣接した4個の第1部分210a1は、方形状(または正方形状)を成すように隣接して配置され得る。方形状を成す隣接した4個の第1部分210a1のそれぞれの頂点は、方形状の中央部(または真中部)に隣接して配置され得る。第2部分210a2は、複数の第1部分210a1のそれぞれを取り囲むように構成され得る。これにより、第2部分210a2は、複数の第1部分210a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分210a1および第2部分210a2は、同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。したがって、
図6Dに示す振動部210aは、1-3複合構造によって30MHz以下の共振周波数を有することができる。本明細書の実施例は、これに限定されず、振動部210aの共振周波数は、振動部の形態、長さ、および厚さなどのうちの少なくとも1つ以上によって変更されることができる。
【0125】
本明細書の他の実施例によれば、
図6Eに示すように、複数の第1部分210a1のうちの隣接した6個の第1部分210a1は、六角形状(または正六角形状)を成すように隣接して配置され得る。六角形状を成す隣接した6個の第1部分210a1のそれぞれの頂点は、六角形状の中央部(または真中部)に隣接して配置され得る。第2部分210a2は、複数の第1部分210a1のそれぞれを取り囲むように構成され得る。これにより、第2部分210a2は、複数の第1部分210a1のそれぞれの側面と連結されるか、または接着され得る。複数の第1部分210a1および第2部分210a2のそれぞれは、同一平面(または同一層)に互いに平行に配置(または配列)され得る。したがって、
図6Eに示す振動部210aは、1-3複合構造を有し、円形状に近い振動源(または振動体)によって実現されることができ、これにより振動特性または音響出力特性が向上され得、30MHz以下の共振周波数を有することができる。本明細書の実施例は、これに限定されず、振動部210aの共振周波数は、振動部の形態、長さ、および厚さなどのうちの少なくとも1つ以上によって変更されることができる。
【0126】
図6Dおよび
図6Eを参照すると、三角形状を有する複数の第1部分210a1のうちの隣接した2N(Nは2以上の自然数)個の第1部分210a1は、2N角形状を成すように隣接して配置され得る。
【0127】
図6A~
図6Eで、本明細書の実施例に係る複数の第1部分210a1のそれぞれは、無機物質部で構成され得る。無機物質部は、圧電物質または電気活性物質を含むことができる。圧電物質または電気活性物質は、外力によって結晶構造に圧力またはねじり現象が作用しながら陽(+)イオンと陰(-)イオンとの相対的な位置変化による誘電分極によって電位差が発生され、逆に印加される電圧による電界によって振動が発生される特性を有することができる。
図4を参照すると、複数の第1部分210a1のそれぞれの第1面は、第1電極部210bに電気的に連結され、複数の第1部分210a1のそれぞれの第2面は、第2電極部210cに電気的に連結され得る。
【0128】
図7は、
図2に示す「B1」部の拡大図であり、
図8は、
図1に示す表示部材の第1表示領域に配置された振動装置および接着部材を説明するための平面図である。
図7および
図8は、本明細書の実施例に係る振動装置の配置構造を説明するための図である。
【0129】
図1、
図7、および
図8を参照すると、本明細書の実施例に係る振動装置200は、表示部材100の第1表示領域(A1)に配置された第1および第2振動装置210、220、および表示部材100の第2表示領域(A2)に配置された第3および第4振動装置230、240を含むことができる。
【0130】
第1および第2振動装置210、220は、表示部材100の第1表示領域(A1)において、表示部材100と支持フレーム300との間に設けられたギャップ空間(GS)に配置され、表示部材100の後面に連結され得る。例えば、第1および第2振動装置210、220のそれぞれは、連結部材205を介して表示部材100の後面に連結され得る。第3および第4振動装置230、240は、表示部材100の第2表示領域(A2)において、表示部材100と支持フレーム300との間に設けられたギャップ空間(GS)に配置され、表示部材100の後面に連結され得る。例えば、第3および第4振動装置230、240のそれぞれは、連結部材205を介して表示部材100の後面に連結され得る。
【0131】
連結部材205は、アクリル系またはウレタン系の接着層を含むことができるが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、連結部材205は、振動装置210、220、230、240の振動が表示部材100にうまく伝達されるように、相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系の接着部材を含むことができる。この場合、連結部材205は、アクリル系の接着層を有する両面フォーム接着パッドまたはアクリル系接着樹脂硬化層を含むことができる。
【0132】
第1および第2振動装置210、220は、ギャップ空間(GS)内で第1間隔(D1)を有するように第1方向(Y)に沿って互いに平行に配置され得る。第3および第4振動装置230、240は、ギャップ空間(GS)内で第1間隔(D1)を有するように第1方向(Y)に沿って互いに平行に配置され得る。例えば、第1間隔(D1)は、振動装置210、220、230、240の大きさの35%以上40%以下であり得る。例えば、第1間隔(D1)は、振動装置210、220、230、240の長軸(または長辺)の長さの35%以上40%以下であり得る。例えば、振動装置210、220、230、240の横長および縦長が共に6cmの場合、第1間隔(D1)は、2.3cmであり得る。
【0133】
第1および第2振動装置210、220のそれぞれの面積を足した第1および第2振動装置の総面積は、第1表示領域(A1)に対応する表示部材100の大きさの25%以上31%以下であり得る。第1および第2振動装置210、220のそれぞれの面積を足した第1および第2振動装置の総面積は、表示パネル110の半分の大きさの25%以上31%以下であり得る。第3および第4振動装置230、240のそれぞれの面積を足した第3および第4振動装置の総面積は、第2表示領域(A2)に対応する表示部材100の大きさの25%以上31%以下であり得る。第3および第4振動装置230、240のそれぞれの面積を足した第3および第4振動装置の総面積は、表示パネル110の半分の大きさの25%以上31%以下であり得る。例えば、第1表示領域(A1)に対応する表示部材100の面積において、第1および第2振動装置210、220が占める総面積が25%未満の場合は、第1および第2振動装置210、220のそれぞれの大きさの減少によって音圧が減少することがある。第1表示領域(A1)に対応する表示部材100の面積において、第1および第2振動装置が占める総面積が31%を超える場合は、ギャップ空間(GS)の体積減少によって音圧が減少することがあり、ギャップ空間(GS)に比べて振動装置200の大きさがあまりにも大きいので、第1および第2振動装置210、220で発生される振動の相殺干渉が増加することによって音圧が減少することがある。したがって、最高の音を生成するために、大型振動装置と大型ギャップ空間(GS)(例えば、共鳴室、共鳴空間、または音響空間などとして機能)との間の最適なバランスを提供するために、第1および第2振動装置210,220の累積大きさ(または比率)は、表示パネル110の半分の大きさの25%~31%(例えば、28%)に設定され得る。
【0134】
第1~第4振動装置210、220、230、240のそれぞれと支持フレーム300との間の距離(D2)は、振動装置210、220、230、240の厚さ(T1)の0.5倍以上3倍以下であり得る。例えば、振動装置210、220、230、240と支持フレーム300との間の距離(D2)が振動装置210、220、230、240の厚さ(T1)の0.5倍未満の場合、第1および第2振動装置のそれぞれの大きさ減少によって音圧が減少することがある。例えば、振動装置210、220、230、240と支持フレーム300との間の距離(D2)が振動装置210、220、230、240の厚さ(T1)の3倍以上の場合、第1および第2振動装置と支持フレーム300との間の物理的接触が発生することがあり、装置10の厚さが増加することがある。
【0135】
第1表示領域(A1)に対応する接着部材400で、接着部材400の幅(W3)は、第1方向(X)に平行な第1表示領域(A1)の幅(W4)の10%以上30%以下(例えば、20%)であり得る。例えば、接着部材400の幅(W3)が第1表示領域(A1)の幅(W4)の10%未満の場合は、接着部材400と表示部材100の後面との間の接着力が低下して信頼性が低下され得る。接着部材400の幅(W3)が第1表示領域(A1)の幅(W4)の10%を超える場合は、ギャップ空間(GS)の体積減少によって音圧が減少することがある。したがって、接着部材400の幅(W3)が第1方向と平行な第1表示領域(A1)の幅(W4)の10%~30%(例えば、20%)である場合、接着力と信頼性との間の最適なバランスを得ることができる。
【0136】
第2表示領域(A2)に対応する接着部材400で、接着部材400の幅(W3)は、第1方向(X)に平行な第2表示領域(A2)の幅(W4)の10%以上30%以下(例えば、20%)であり得る。例えば、接着部材400の幅(W3)が第2表示領域(A2)の幅(W4)の10%未満の場合は、接着部材400と表示部材100の後面との間の接着力が低下して信頼性が低下され得る。接着部材400の幅(W3)が第2表示領域(A2)の幅(W4)の10%を超える場合は、ギャップ空間(GS)の体積減少によって音圧が減少することがある。
【0137】
図9は、
図2に示す「B1」部の他の拡大図であり、
図10は、
図9に示す表示部材の第1表示領域に配置された振動装置および接着部材を説明するための平面図である。
図9および
図10は、
図7および
図8に示す接着部材を変更したものであるので、
図9および
図10では接着部材のみについて説明する。
【0138】
図9および
図10を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置で、接着部材400の幅(W3)は、第1方向(X)に平行な第1表示領域(A1)の幅(W4)の約30%であり得る。これにより、接着部材400と表示部材100の後面との間の接着力が接着部材400の幅(W3)によって充分に確保され得る。
【0139】
図11は、
図2に示す「B1」部の他の拡大図である。
図11は、
図9と
図10に示す実施例において接着部材の厚さを変更したものであるので、
図11では接着部材のみについて説明する。
【0140】
図11を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置で、接着部材400の厚さ(または高さ)は、振動装置210、220、230、240と支持フレーム300との間の距離(D2)が振動装置210、220、230、240の厚さ(T1)の約0.5倍になるように設定され得る。これにより、振動装置210、220、230、240の振動によって表示部材100が振動して音響を出力することができ、装置がスリム化され得る。
【0141】
【0142】
図12および
図13を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置で、接着部材400は、平面上で楕円形状(または円形状)を有することができる。これにより、接着部材400によって取り囲まれるギャップ空間(GS)は、平面上で楕円形状(または円形状)を有することができる。そして、表示部材100の後面と支持フレーム300との間にあるか、またはギャップ空間(GS)を取り囲む接着部材400の側面(または内側面)は、曲面形状または凹んでいる曲面形状を有することができる。例えば、このような方式で、球状または円形の共振室、共振空間、音響空間などが提供され得、装置の構造的に整合性を保ちながら音質が向上され得る。
【0143】
したがって、本明細書の他の実施例によれば、ギャップ空間(GS)の楕円形状によって、ギャップ空間(GS)内で音波の反射が増加することによって音圧が向上され得る。例えば、振動装置210、220、230、240の振動によって発生される音波は、接着部材400の凹んでいる側面で反射されて表示部材100側に進行することができるので、表示部材100に伝達される振動効率が向上され、これにより音圧が向上され得る。
【0144】
【0145】
図1、
図14および
図15を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置は、ギャップ空間(GS)を分割するパーティション700をさらに含むことができる。
【0146】
パーティション700は、表示部材100の第1表示領域(A1)と重畳されるギャップ空間(GS)において第1振動装置210と第2振動装置220との間に配置され、表示部材100の後面および支持フレーム300との間に連結され得る。これにより、パーティション700は、第1振動装置210と第2振動装置220との間の空間の分割によって、第1振動装置210と第2振動装置220との間の音響干渉を最小化することができる(例えば、バイノーラルサウンドまたはステレオサウンドを向上させることができます)。
【0147】
本明細書の他の実施例に係る装置は、振動装置210、220、230、240と支持フレーム300との間に配置された1つ以上のパッド部材750をさらに含むことができる。
【0148】
1つ以上のパッド部材750は、振動装置210、220、230、240のそれぞれの後面と支持フレーム300との間に連結され得る。1つ以上のパッド部材750は、振動を吸収するか、または振動を調節することができる材質で構成され得る。例えば、パッド部材750は、パーティション700と異なる材質で構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、パッド部材750は、シリコーン系のポリマー、パラフィンワックス、およびアクリル系のポリマーのうちの1種で構成され得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。例えば、パッド部材750は、振動装置210、220、230、240のそれぞれの振動が支持フレーム300に伝達されることを最小化するために、アクリルおよびウレタンのうちのアクリルより相対的に軟性特性を有するウレタン系物質(または材質)を含むことができる。
【0149】
1つ以上のパッド部材750は、振動装置210、220、230、240で発生する特定の周波数での音圧低下を改善することができる(例えば、ベースサウンドなどの低周波数でサウンドを向上させることができる)。例えば、1つ以上のパッド部材750は、共振制御パッド、外部共振パッド、ギャップパッド、または共振制御部であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0150】
図16は、
図2に示す「B1」部の他の拡大図である。
図16は、
図7と
図8に示す実施例に振動装置を構成したものであるので、
図16では振動装置のみについて説明する。
【0151】
図1および
図16を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置で、振動装置200または第1~第4振動装置210、220、230、240のそれぞれは、複数の能動振動部材211、212、および複数の能動振動部材211、212の間の結合部材213を含むことができる。例えば、振動装置200または第1~第4振動装置210、220、230、240のそれぞれは、バイモルフ構造を含むことができる。
【0152】
複数の能動振動部材211、212のそれぞれは、
図4~
図6Eを参照して説明した振動装置200と実質的に同一であるので、これについての重複する説明は、省略することができる。
【0153】
複数の能動振動部材211、212のそれぞれは、同一方向に変位(または振動)するように構成され得る。例えば、複数の能動振動部材211、212のそれぞれは、バイモルフ構造を有するように互いに積層され得る。
【0154】
第1~第4振動装置210、220、230、240のそれぞれは、同一方向に変位(または振動)するように構成された複数の能動振動部材211、212を含むことで、同一電圧で変位幅(または振動幅)が増加され得、これにより、電圧を増加させなくても音圧が大きく増加され得、電力消費が減少することができる。したがって、第1~第4振動装置210、220、230、240のそれぞれの振動による表示部材100の振動によって発生される低音域帯の音響特性および/または音圧特性が向上され得る。
【0155】
図17は、本明細書の他の実施例に係る装置において表示部材の第1表示領域に配置された振動装置および接着部材を示す平面図である。
【0156】
図17を参照すると、本明細書の他の実施例に係る装置で、振動装置200または第1~第4振動装置210、220、230、240のそれぞれは、円形状または円形板の構造を有するように実現され得る。例えば、第1~第4振動装置210、220、230、240のそれぞれは、円形の振動源(または振動体)によって実現されることで、全方位領域に均一な音波を出力することができ、これにより、音圧がもっと向上され得る(例えば、より均一なサウンドを提供する)。
【0157】
図17に示す円形状の振動装置210、220、230、240は、
図7~
図16に示す振動装置210、220、230、240にも同様に適用され得る。この場合にも、全方位領域に均一な音波を出力することができ、これにより、音圧特性がもっと向上され得る。
【0158】
図18は、本明細書の実施例に係る装置で、表示部材の大きさに対する振動装置の総面積率による平均音圧特性を示す図である。
図18の実験では、表示部材の第1表示領域に対応する領域に配置される振動装置の総面積率による平均音圧特性を示す。
【0159】
図18から分かるように、第1および第2振動装置210、220のそれぞれの面積を足した総面積率が第1表示領域(A1)に対応する表示部材100の大きさの25%以上31%以下(例えば、28%)の場合、25%未満であるか、または31%を超える場合よりも平均音圧が相対的に高いことを確認することができる。
【0160】
図19A~
図19Dは、本明細書の実施例に係る装置の振動形状および実験例1~3の振動形状を示す図である。
図19Aは、
図7に示すように、6cm×6cmの大きさを有する2個の振動装置を2.3cmの間隔で構成した場合の振動形状を示す。
図19Bは、6cm×12cmの大きさを有する1個の振動装置を構成した場合の振動形状を示す。
図19Cは、6cm×6cmの大きさを有する2個の振動装置を4.6cmの間隔で構成した場合の振動形状を示す。
図19Dは、6cm×6cmの大きさを有する2個の振動装置を0.5cmの間隔で構成した場合の振動形状を示す。
【0161】
図19Bまたは
図19Dの振動形状の場合、振動源が分離されるが、振動源の大きさが小さく、多くの振動源の個数による部分分割振動が増加することが分かり、相殺干渉の発生が増大することで、振動源が分離されたにもかかわらず、音圧特性の改善効果が小さいことがある。
【0162】
本明細書の実施例によれば、
図19Aに示す振動形状は、
図19B~
図19Dに示す振動形状と比較して、大きな円形の振動源が発生し、振動が上下に対称的に分離されることによって振動均一度が高いことが分かる。これにより、低音域帯音響の音圧特性が向上され得る(例えば、ベース(Bass)を向上され得る)。
【0163】
本明細書の実施例に係る振動装置は、装置に配置される振動装置に適用することができる。本明細書の実施例に係る装置は、モバイルデバイス、映像電話機、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブル機器(flexible apparatus)、カーブド機器(curved apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、可変型機器(variable apparatus)、電子手帳、電子本、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップ型PC(desktop PC)、ラップトップ型PC(laptop PC)、ネットブック型コンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウォールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートブック型PC、モニター、カメラ、カムコーダー、および家電機器などに適用され得る。そして、本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置は、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用され得る。振動装置が照明装置に適用される場合、照明装置は、照明およびスピーカーの役割を果たすことができる。そして、本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置がモバイルデバイスなどに適用される場合、振動装置は、スピーカー、レシーバー、およびハプティックのうちの1つ以上であり得るが、本明細書の実施例はこれに限定されない。
【0164】
本明細書による装置を説明するとつぎのようである。
【0165】
本明細書の実施例に係る装置は、映像を表示するように構成された表示部材、表示部材の後面にある振動装置、振動装置の後面にある支持フレーム、および表示部材の後面と支持フレームとの間にある接着部材を含み、接着部材および/または支持フレームは、振動装置から離隔され、振動装置は、表示部材に向かう方向に振動するように構成され得る。
【0166】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、表示部材を振動させて音響および/またはハプティックフィードバックを出力することができる。振動装置は、表示部材の後面に接触するように配置されるか、または装着され得る。振動装置は、支持フレーム、すなわち支持フレームの前面から離隔されるが、対向することができる。
【0167】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示部材の後面と支持フレームは、接着部材によって互いに離隔されて、表示部材の後面と支持フレームとの間にギャップ空間を形成し、振動装置は、ギャップ空間内に配置され得る。
【0168】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、第1振動装置および第2振動装置を含み、第1振動装置および第2振動装置の両方は、表示部材の後面と支持フレームとの間に配置され得る。
【0169】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置と第2振動装置は、第1振動装置または第2振動装置の長さの35%以上40%以下の間隔で互いに離隔され得る。
【0170】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示部材は、第1表示領域、第2表示領域、および第1表示領域と第2表示領域との間の第3表示領域を含み、第1振動装置および第2振動装置は、第1表示領域の後面に配置され得る。 本明細書のいくつかの実施例によれば、接着部材の側面は、ギャップ空間に面する曲面形状を有することができる。
【0171】
本明細書のいくつかの実施例によれば、ギャップ空間を取り囲むおよび/または対面する接着部材の側面は、曲面形状を有することができる。曲面形状の曲率は、映像を表示するための表示部材の面と平行な面であるか、または垂直な面であり得る。
【0172】
本明細書のいくつかの実施例によれば、ギャップ空間および/またはギャップ空間を取り囲む接着部材の側面は、円形状または楕円形状を有することができる。
【0173】
本明細書の実施例に係る装置は、映像を表示する表示部材、表示部材の後面にある支持フレーム、表示部材の後面と支持フレームとの間にあり、中空部を含む接着部材、および接着部材の中空部に(または内に)配置され、表示部材を振動させる振動装置を含むことができる。中空部は、ギャップ空間と呼ばれることもある。
【0174】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示部材は、第1表示領域、第2表示領域、および第1表示領域と第2表示領域との間のフォルディング領域を含み、接着部材の中空部は、第1表示領域および第2表示領域のそれぞれに配置され得る。すなわち、中空部は、第1表示領域および第2表示領域の後側に配置されるか、または第1表示領域および第2表示領域のそれぞれの後側に配置され得る。フォルディング領域は、接着部材によって覆うことができる。そして、中空部では、フォルディング領域がに配置されないことがある。
【0175】
本明細書のいくつかの実施例によれば、接着部材は、フォルディング領域に配置されないことがある。
【0176】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、第1表示領域と重畳される領域にある接着部材の中空部内に配置され、表示部材の第1表示領域を振動させる第1振動装置および第2振動装置、および第2表示領域と重畳される領域にある接着部材の中空部内に配置され、表示部材の第2表示領域を振動させる第3振動装置および第4振動装置を含むことができる。
【0177】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置の面積および第2振動装置の面積の総面積は、第1表示領域の25%~31%(例えば、28%)であり得る。すなわち、第1振動装置の面積と第2振動装置の面積の和は、第1表示面積の25%~31%であり得る。ここで、面積は、画像を表示する面に平行な平面で理解されるべきである。
【0178】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置および第2振動装置のそれぞれと支持フレームとの間の距離は、第1振動装置および第2振動装置のそれぞれの厚さの0.5~3倍(例えば、1.75倍)であり得る。
【0179】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1表示領域に対応する接着部材の幅は、第1方向における第1表示領域の幅の10%~30%(例えば、20%)であり、接着部材の一部は、第1表示領域と重畳され得る。
【0180】
本明細書のいくつかの実施例によれば、装置は、表示部材の後面と支持フレームとの間および/または第1振動装置と第2振動装置との間にあるパーティションをさらに含むことができる。すなわち、パーティションは、ギャップ空間または中空部で表示部材と支持フレームとの間に延長され得る。
【0181】
本明細書のいくつかの実施例によれば、装置は、第1振動装置および第2振動装置のうちの少なくとも1つと支持フレームとの間にある1つ以上のパッド部材をさらに含むことができる。
【0182】
本明細書のいくつかの実施例によれば、1つ以上のパッド部材は、振動を吸収するか、または振動を調節するように構成された物質を含むことができる。
【0183】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1振動装置および第2振動装置のそれぞれは、バイモルフ構造を含むことができる。
【0184】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、円形状、楕円形状、または角のない形状を有することができる。
【0185】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、連結部材によって表示部材の後面に連結され得る。
【0186】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、第1電極部、第2電極部、および第1電極部と第2電極部との間にある振動部を含むことができる。
【0187】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、振動部、振動部の第1面にある第1電極部、および第1面と異なる面にある第2電極部を含むことができる。
【0188】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動部は、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの1種以上を含むことができる。
【0189】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動部は、複数の第1部分、および複数の第1部分の間にあり、有機物質を含む複数の第2部分を含み、複数の第1部分のそれぞれは、圧電無機物質および圧電有機物質のうちの1種以上を含むことができる。
【0190】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示部材は、前面部材、後面部材、および映像を表示するように構成された画素を含み、前面部材と後面部材との間にある表示パネルを含み、振動装置は、後面部材と連結され得る。
【0191】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示部材は、映像を表示するように構成された画素を有する表示パネル、表示パネルの上にある前面部材、および表示パネルの下にある後面部材を含み、振動装置は、後面部材と連結され得る。
【0192】
本明細書のいくつかの実施例に係る装置は、ビデオを表示するように構成された表示部材、支持フレーム、表示部材と支持フレームとの間に配置された振動装置、および支持フレームと表示部材との間に配置され、振動装置から離隔された接着部材を含むことができる。
【0193】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、支持フレームから離隔され得る。
【0194】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、ビデオと同期されるオーディオ情報を出力するように構成され得る。
【0195】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置の面積は、表示部材の25%~31%であり得る。
【0196】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、表示部材の第1表示領域と重畳された第1振動装置、および表示部材の第2表示領域と重畳された第2振動装置を含むことができる。
【0197】
本明細書のいくつかの実施例によれば、表示部材は、第1表示領域と第2表示領域との間にある第3表示領域を含み、表示部材は、第3表示領域において曲げられるように構成され、第1振動装置および第2振動装置は、第3表示領域と重畳しないように構成され得る。
【0198】
本明細書のいくつかの実施例によれば、接着部材は、振動装置を取り囲む閉ループ形状を有することができる。
【0199】
本明細書のいくつかの実施例によれば、接着部材、支持フレームおよび表示部材は、音空間を形成し、振動装置は、音空間内に配置され得る。
【0200】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1カバー部、第1接着層、第1電極部、振動部、第2電極部、第2接着層、および第2カバー部を含み、振動部は、第1電極部と第2電極部との間に配置され、第1接着層は、第1電極部と第1カバー部との間に配置され、第2接着層は、第2電極部と第2カバー部との間に配置され得る。
【0201】
本明細書のいくつかの実施例によれば、第1電極部、振動部、および第2電極部は、第1接着層および第2接着層によって取り囲まれ得る。
【0202】
本明細書のいくつかの実施例によれば、振動装置は、表示部材に向かう方向に振動するように構成され得る。本明細書のいくつかの実施例によれば、支持フレームおよび表示部材は、音空間を形成し、振動装置は、音空間に配置され構成され得る。
【0203】
以上で説明した本明細書は前述した実施例および添付図面に限定されるものではなく、本明細書の技術的思想を逸脱しない範囲内でさまざまな置換、変形および変更が可能であるというのが本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は後述する特許請求の範囲によって決定され、特許請求の範囲の意味および範囲とその均等の概念から導出されるすべての変更または変形の形態が本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0204】
100:表示部材
110:表示パネル
170:後面部材
200:振動装置
300:支持フレーム
400:接着部材