(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】ヘア装身具
(51)【国際特許分類】
A45D 8/00 20060101AFI20241111BHJP
A45D 8/36 20060101ALI20241111BHJP
【FI】
A45D8/00 501C
A45D8/00 F
A45D8/00 502A
A45D8/00 503A
A45D8/00 503B
A45D8/00 503E
A45D8/36 C
A45D8/36 D
(21)【出願番号】P 2022528574
(86)(22)【出願日】2021-03-23
(86)【国際出願番号】 KR2021003553
(87)【国際公開番号】W WO2022149657
(87)【国際公開日】2022-07-14
【審査請求日】2024-01-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0003026
(32)【優先日】2021-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522192137
【氏名又は名称】リム,デ ジ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リム,デ ジ
【審査官】宮部 愛子
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-072232(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0586246(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1177000(KR,B1)
【文献】米国特許第06311699(US,B1)
【文献】実開昭60-015202(JP,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0192512(KR,Y1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0017418(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0181509(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D8/00
A45D8/34
A45D8/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに分離及び結合可能な第1ボディー部及び第2ボディー部を含むボディー部と、
前記第1ボディー部の外表面の少なくとも一部を覆う第1装飾部と、
前記第2ボディー部の外表面の少なくとも一部を覆う第2装飾部を含み、
前記ボディー部は、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部の結合によって形成された閉ループ構造の内表面を有
し、
前記第1装飾部及び前記第2装飾部は、前記閉ループ構造に沿う方向の両側面に向き合う「コ」字形に配置されて延びた挿入部をそれぞれ有し、
前記挿入部には、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部が分離された状態で、それぞれ、前記第1ボディー部及び第2ボディー部がスライド方式で挿入される、ヘア装身具。
【請求項2】
前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部のそれぞれは一側端部及び他側端部を含み、
前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部は、
それぞれの一側端部で軸を基準に回転可能に結合され、
前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部が前記一側端部で結合された状態で前記軸を基準に回転することにより、それぞれの他側端部で噛み合って前記ボディー部の前記閉ループ構造の内表面を形成する、請求項1に記載のヘア装身具。
【請求項3】
前記ボディー部の前記閉ループ構造の内表面は、その長手方向に沿って形成された溝を含む、請求項1に記載のヘア装身具。
【請求項4】
前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部のそれぞれに前記第1装
飾部及び前記第2装
飾部が結合された状態で前記溝が外部に露出される、請求項3に記載のヘア装身具。
【請求項5】
長く延びた形態を有し、前記ボディー部の前記溝に結合される弾性部をさらに含む、請求項4に記載のヘア装身具。
【請求項6】
前記弾性部の幅は前記溝の幅より大きい、請求項5に記載のヘア装身具。
【請求項7】
前記弾性部は、その長さの中心部で相対的に厚さが小さい部分を含む、請求項5に記載のヘア装身具。
【請求項8】
前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部はサージカルスチール(surgical steel)からなる、請求項1に記載のヘア装身具。
【請求項9】
前記第1装飾部及び前記第2装飾部は、金または銀から構成され、使用者による着用の際、外部に露出される外表面を含む、請求項1に記載のヘア装身具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はヘア装身具に関し、より具体的にはヘア(hair)に着用及びそれからの除去が容易であり、安定的な着用感を提供しながら経済性を有するヘア装身具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ヘアが長い場合にヘアを縛るかヘアが流れ落ちることを防止しながら外観上の美しさを追い求める目的でヘアバンドを用いている。しかし、従来のヘアバンドはゴムまたはスパンデックス素材からなっているので、着用しにくく、高級な審美感を提供することができない。
【0003】
一方、高級な審美感を提供するために、金のような貴金属からヘアバンドを製作する場合、剛性が足りないだけでなく、安定的にヘアに固定可能な構造を作りにくい。
【0004】
また、このような金のような貴金属は相対的に値段が高くて経済性が落ちる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示はヘア装身具を提供することを一目的とする。
【0006】
本開示は着用及び除去が容易であるヘア装身具を提供することを他の目的とする。
【0007】
本開示は安定的な着用感を提供するヘア装身具を提供することをさらに他の目的とする。
【0008】
本開示は高級な審美を提供するが相対的に値段が高い装飾部を分離及び交替することができるヘア装身具を提供することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示によるヘア装身具は、互いに分離及び結合可能な第1ボディー部及び第2ボディー部を含むボディー部と、前記第1ボディー部の外表面の少なくとも一部を覆う第1装飾部と、前記第2ボディー部の外表面の少なくとも一部を覆う第2装飾部とを含み、前記ボディー部は、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部の結合によって形成された閉ループ構造の内表面を有する。
【0010】
前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部のそれぞれは一側端部及び他側端部を含み、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部は、それぞれの一側端部で軸を基準に回転可能に結合され、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部が前記一側端部で結合された状態で前記軸を基準に回転することにより、それぞれの他側端部で噛み合って前記ボディー部の前記閉ループ構造の内表面を形成する。
【0011】
前記ボディー部の前記閉ループ構造の内表面は、その長手方向に沿って形成された溝を含む。
【0012】
前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部のそれぞれに前記第1装身具及び前記第2装身具が結合された状態で前記溝が外部に露出される。
【0013】
前記ヘア装身具は、長く延びた形態を有し、前記ボディー部の前記溝に結合される弾性部をさらに含む。
【0014】
前記弾性部の幅は前記溝の幅より大きい。
【0015】
前記弾性部は、その長さの中心部で相対的に厚さが小さい部分を含む。
【0016】
前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部はサージカルスチール(surgical steel)からなる。
【0017】
前記第1装飾部及び前記第2装飾部は、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部が分離された状態で、それぞれ前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部にスライド結合される。
【0018】
前記第1装飾部及び前記第2装飾部は、金または銀から構成され、使用者による着用の際、外部に露出される外表面を含む。
【発明の効果】
【0019】
本開示によるヘア装身具は、ヘアに固定されるためのボディー部と審美を提供するための装飾部とを分離することで、ボディー部によって着用及び除去の容易性を提供するだけでなく安定的な固定力を提供することができ、主な審美感を提供するが貴金属からなって相対的に製造コストが高い装飾部を必要に応じて交替して使うことができるので、経済的利点を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本開示によるヘア装身具の各構成の分解図である。
【
図2】
図1の分解図のボディー部が結合された形態を示す図である。
【
図3】本開示によるヘア装身具の構成が結合された形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面及び後述の内容に基づいて本開示の好適な実施例を詳細に説明する。しかし、本開示はここで説明する実施例に限定されず、他の形態に具体化することもできる。むしろ、ここで紹介する実施例は開示の内容が徹底的で完全になるように、そして当業者に本開示の思想を充分に伝達するようにするために提供するものである。明細書全般にわたって同じ参照番符号は同じ構成要素を示す。一方、本開示で使用する用語は実施例を説明するためのものであり、本開示を限定しようとするものではない。
【0022】
本開示において、単数型は、文句で特に言及しない限り、複数型も含む。本開示で使う「含む(comprises)」及び/または「含む(comprising)」は言及する構成要素、段階、動作及び/または要素が一つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/または要素の存在または追加を排除しない。
【0023】
本開示のヘア装身具は使用者のヘア(hair)をちゃんと整えるか縛るときに使うためのものであり、金属、特にサージカルスチール(surgical steel)から構成されたボディー部(body)と、ボディー部に結合及び分離可能であり、金(Au)、銀(Ag)などの相対的に高価の素材から構成された装飾部とを含む。本開示によるヘア装身具は、従来にヘアを縛るときに使う道具に比べて、使用が便利であり、より高級な感じを提供するとともに、相対的に高価の装飾部を交替することができるので、経済的な利点を提供する。
【0024】
本開示によるヘア装身具は、互いに分離及び結合可能な第1ボディー部及び第2ボディー部を含むボディー部と、前記第1ボディー部の外表面の少なくとも一部を覆う第1装飾部と、前記第2ボディー部の外表面の少なくとも一部を覆う第2装飾部とを含み、前記ボディー部は、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部との結合によって形成された閉ループ構造の内表面を有する。
【0025】
ここで、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部のそれぞれは一側端部と他側端部とを含み、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部は、それぞれの一側端部で軸を基準に回転可能に結合され、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部が前記一側端部で結合された状態で前記軸を基準に回転することにより、それぞれの他側端部で噛み合って前記ボディー部の前記閉ループ構造の内表面を形成する。
【0026】
ここで、前記ボディー部の前記閉ループ構造の内表面は、その長手方向に沿って形成された溝を含む。
【0027】
ここで、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部のそれぞれに前記第1装身具及び前記第2装身具が結合された状態で、前記溝が外部に露出される。
【0028】
一方、本開示によるヘア装身具は、長く延びた形態を有し、前記ボディー部の前記溝に結合される弾性部をさらに含む。
【0029】
ここで、前記弾性部の幅は前記溝の幅より大きい。
【0030】
ここで、前記弾性部は、その長さの中心部で相対的に厚さが小さい部分を含む。
【0031】
ここで、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部は、サージカルスチール(surgical steel)からなる。
【0032】
ここで、前記第1装飾部及び前記第2装飾部は、前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部が分離された状態で、それぞれ前記第1ボディー部及び前記第2ボディー部にスライド結合される。
【0033】
ここで、前記第1装飾部及び前記第2装飾部は金または銀から構成され、使用者による着用の際に外部に露出される外表面を含む。
【0034】
以下、図面に基づき、本開示によるヘア装身具について詳細に説明する。
【0035】
図1~
図3を参照すると、本開示によるヘア装身具は、基本的に、ボディー部110、130と、前記ボディー部110、130に結合可能な装飾部310、330とを含む。また、本開示によるヘア装身具は、ボディー部110、130の内表面に結合可能な弾性部200をさらに含むことができる。
【0036】
図1及び
図2を参照すると、ボディー部110、130は、互いに結合及び分離可能な第1ボディー部110及び第2ボディー部130とを含む。第1ボディー部110及び第2ボディー部130のそれぞれは半円形を有することができ、互いに結合されて円形のボディー部110、130を形成することができる。ただ、第1ボディー部110及び第2ボディー部130の形状が
図1~
図3に開示したものに限定されるものではなく、本開示の思想範囲内で多様な変形が可能である。例えば、第1ボディー部110及び第2ボディー部130のそれぞれは半楕円形または「コ」字形を有することができ、互いに結合されて楕円形または四角形をなすことができる。
【0037】
第1ボディー部110及び第2ボディー部130は互いに結合及び分離可能である。このために、第1ボディー部110及び第2ボディー部130のそれぞれは、一側端部とそれに対向する他側端部とに結合手段を含むことができる。
【0038】
まず、第1ボディー部110及び第2ボディー部130はそれぞれの一側端部で回転可能に結合可能である。例えば、
図1を参照すると、第1ボディー部110及び第2ボディー部130はそれぞれの一側端部で第1結合手段111、131、150を介して回転可能に結合可能である。具体的な例として、第1ボディー部110の一側端部に形成された中空の円筒形構造111が第2ボディー部130の一側端部に形成された中空の離隔した円筒形構造131の間に挿入され、円柱形の軸150が一列に配列された円筒形構造111、131の孔に挿入される方式で、第1ボディー部110及び第2ボディー部130の一側端部が回転可能に結合可能である。
【0039】
また、第1ボディー部110及び第2ボディー部130が第1結合手段111、131、150を介して結合された状態で、第1ボディー部110及び第2ボディー部130のそれぞれの他側端部が互いに向かうように、第1結合手段111、131、150の軸を基準に回転することにより、第1ボディー部110及び第2ボディー部130のそれぞれの他側端部が第2結合手段113、133によって結合可能である。例えば、
図1を参照すると、第1ボディー部110及び第2ボディー部130の他側端部は噛み合うことができる。このために、第1ボディー部の他側端部には「∠」形の挿入部113a及び前記挿入部113aの上板の端部eに付着されたボタン部113bが形成されることができる。ここで、「∠」形の挿入部113aは弾性及び復元力の強い材料から構成されることができ、よってボタン部113bの繰り返される押し動作によっても元の形状が長時間維持されることができる。第2ボディー部130の他側端部には前記挿入部113aを収容するための収容部133が形成されることができる。収容部133は、
図1に示したように、段差s1、s2が形成されることができる。したがって、挿入部113aが収容部133に挿入されれば、挿入部113aの上板の端部eが収容部133の段差s2に当接する(かかる)方式で互いに結合可能である。一方、挿入部113aのボタン部113bを押せば、挿入部113aの上板の端部eが段差s2より下方に下降して、第1ボディー部110と第2ボディー部120を互いに遠くなる方向に引く力によって挿入部113aが収容部133から分離されることができる。
【0040】
一方、第1ボディー部110及び第2ボディー部130は金属から構成されることができる。例えば、第1ボディー部110及び第2ボディー部130はサージカルスチール(surgical steel)から構成されることができる。サージカルスチールは医療用道具(例えば、手術用刀、注射針など)または腕輪、耳当てなどのような装身具に使われる金属であり、他の金属に比べてニッケル成分が少なくて価格が安く、アレルギー反応が少なく、耐久性及び耐食性に優れた特徴を有する。
【0041】
本開示によるヘア装身具を使う使用者は(後述するように、一般的に装飾部が結合された状態で)第2結合手段113、133を結合させるか分離させる方式でヘア装身具をヘアに着用するか、それから除去することができる。本開示によるヘア装身具はポニーテールスタイルのヘアスタイルを演出するのに相応しい。よって、従来のスパンデックスやゴム素材のヘアバンドを用いるときより着用及び除去が容易であり、ボディー部110、130がサージカルスチールのような金属からなっているので、構造的安全性が高い利点がある。
【0042】
図2を参照すると、第1ボディー部110及び第2ボディー部130が第1結合手段111、131、150及び第2結合手段113、133を介して結合されて円筒形のボディー部110、130を成し、円筒形のボディー部110、130は内表面及び外表面を有する。特に、ボディー部110、130の内表面は円形の閉ループ構造を有する(ただ、閉ループ構造の形状は第1ボディー部110及び第2ボディー部130の形状変化によって変わることができるというのは言うまでもない)。また、ボディー部110、130の内表面には相対的に高さが低いまたは凹んでいる溝115、135が形成されることができる。
図1及び
図2を参照すると、溝115、135は、ボディー部110、130の内表面の長手方向に沿って中心領域に形成されることができる。
【0043】
弾性部200はボディー部110、130の内表面に形成された溝115、135に挿入されることができる。弾性部200はゴムなどのような弾性力や復元力の強い物質から構成されることができる。弾性部200は、
図1及び
図2に示したように、長く延びた一直線形を有することができる。ただ、弾性部200の形態はこれに限定されるものではない。弾性部200の形態は、例えばボディー部110、130に容易に装着するための目的で、丸く屈曲した形態を有することができる。弾性部200の幅w2’は溝115、135の幅w2より少し大きく形成されることが好ましい。例えば、弾性部200の幅w2’は、弾性部200の構成物質によって、例えば溝115、135の幅w2より1%~10%大きく形成されることができる。弾性部200は、第1ボディー部100及び第2ボディー部200が第1結合手段111、131、150を介して結合された状態で前記溝115、135に挿入されるか、または第1ボディー部110及び第2ボディー部130が第1結合手段111、131、150及び第2結合手段113、133を介して完全に結合された状態で前記溝115、135に挿入されることができる。弾性部200の厚さはボディー部110、130の内表面に形成された溝115、135の深さより大きく形成されることが好ましい。例えば、弾性部200の厚さは溝115、135の深さの110%~120%であり得る。これは、本開示によるヘア装身具がボディー部110、130の第2結合手段113、133を用いて使用者のヘアに着用されるとき、ボディー部110、130の内表面に配置された弾性部200が使用者のヘアに直接的に接触して十分な圧力を提供するようにするためである。
【0044】
一方、本開示によるヘア装身具は、使用者のヘアに着用及びそれから除去されるとき、第2結合手段113、133を用いることになる。よって、不可避に第1結合手段111、131、150での繰り返し回転動作が発生する。よって、弾性部200はボディー部110、130の第1結合手段111、131、150の位置に対応する部分でひんぱんなストレッチング及び収縮を受けることになり、よって弾性部200の寿命が縮むことがある。これを防止するために、弾性部200は、ボディー部110、130の第1結合手段111、131、150に対応する位置で他の部分より厚さが小さい部分を含むことができる。
図1を参照すると、弾性部200はその中心部に段差を含むことができ、そのギャップ(gap)g1の幅は第1ボディー部110及び第2ボディー部130が結合された状態でボディー部110、130の第1結合手段111、131の幅に対応することができる(または、それより大きいことができる)。
【0045】
本開示によるヘア装身具がボディー部110、130の内表面に弾性部200を含むことにより、使用者のヘアに着用されるとき、弾性部200が使用者のヘアに直接接触して圧力を提供するようになる。したがって、使用者により安定的な着用感を提供することができる。すなわち、弾性部200は、本開示によるヘア装身具が使用者のヘアから流れ落ちること(離脱すること)を防止する役割を果たすことができる。
【0046】
一方、
図1~
図3に開示したものと違い、他の実施例によれば、弾性部は二つの部分からなることができ、それぞれの部分が第1ボディー部100の溝115及び第2ボディー部130の溝135に結合可能である。この実施例によれば、弾性部が第1結合手段111、131の付近で劣化する現象を避けることができる。
【0047】
装飾部310、330はボディー部110、130に結合可能である。装飾部310、330は金属から構成されたボディー部110、130に結合され、ヘア装身具の審美感を高めるのに寄与することができる。装飾部310、330は、例えば金、銀などのような貴金属からなることができる。
【0048】
図1~
図3を参照すると、装飾部310、330は、第1ボディー部110に結合される第1装飾部310と第2ボディー部130に結合される第2装飾部330とを含むことができる。例えば、第1装飾部310及び第2装飾部330は、第1ボディー部110及び第2ボディー部130と同様に、半円形を有することができる。
【0049】
第1装飾部310は第1ボディー部110に結合されて第1ボディー部110の外表面の少なくとも一部及び内表面の少なくとも一部を覆うことができる。また、第2装飾部330は第2ボディー部130に結合されて第2ボディー部130の外表面の少なくとも一部及び内表面の少なくとも一部を覆うことができる。ただ、第1装飾部310及び第2装飾部330がボディー部110、130(または、第1ボディー部110及び第2ボディー部130)の内表面のうち溝115、135の部分を遮断してはいけない。これは、溝115、135に弾性部200が容易に挿入されるか除去されるようにするためである。
【0050】
第1装飾部310及び第2装飾部330は、例えば第1ボディー部110と第2ボディー部130とが分離された状態でこれらのそれぞれにスライド方式で結合(及び分離)されることができる。このために、第1及び第2装飾部310、330は、第1及び第2ボディー部110、130の厚さh1に対応する高さh1’を有し、第1及び第2ボディー部110、130の幅w1に対応する幅w1’を有する挿入部311、331を有することができる。
図1及び
図2を参照すると、第1及び第2装飾部310、330は両側面に向き合う「コ」字形に配置されて延びた挿入部311、331を有することを確認することができる。この向き合う「コ」字形の挿入部311、331に第1ボディー部110及び第2ボディー部130の一側端部または他側端部がスライド方式で挿入されることができる。
【0051】
装飾部310、330は外表面s1、s2を有する。装飾部310、330の外表面s1、s2には、ヘア装身具の審美感を高めるための多様な装飾、柄などが付加されることができる。
【0052】
本開示によるヘア装身具において主要な審美感を提供するが相対的に製造コストの高い装飾部310、330を主要構造をなすボディー部110、130から分離して提供することにより、外部に露出される部分のみに高価の金のような貴金属を適用することができるので(すなわち、ボディー部ではない装飾部のみを貴金属で製造するので)経済的利点を提供する。また、相対的に剛性の弱い装飾部310、330が相対的に高い強度を有するボディー部110、130に結合される構造により、ヘア装飾部の構造的安全性が向上することができる。また、本開示によるヘア装身具は、主な審美感を提供する装飾部310、330がボディー部110、130から除去及び交替可能であるので、使用者は必要に応じて他の審美感を提供する装飾部310、330をボディー部110、130に結合して使うことができる利点を提供する。
【0053】
前述した実施例は説明のためのものであり、限定するためのものではではないことに気を付けなければならない。また、本開示の技術分野の通常の専門家であれば本開示の技術思想の範囲で多様な実施例が可能であるというのが理解可能であろう。
【0054】
発明の実施のための形態は前述した発明を実施するための形態で一緒に記述した。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明はヘア(hair)に着用するかそれから除去することが容易であり、安定的な着用感を提供することができるので、産業上利用可能性がある。