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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 58/12 20060101AFI20241111BHJP
   D06F 58/10 20060101ALI20241111BHJP
   D06F 71/29 20060101ALI20241111BHJP
【FI】
D06F58/12
D06F58/10 Z
D06F71/29 D
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2022556124
(86)(22)【出願日】2021-03-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-11
(86)【国際出願番号】 KR2021003300
(87)【国際公開番号】W WO2021187890
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】62/991,080
(32)【優先日】2020-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2021-0034679
(32)【優先日】2021-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(72)【発明者】
【氏名】ホ,ジュニ
(72)【発明者】
【氏名】ナム,ボヒュン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ドンファン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ウォンジュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソンキュ
【審査官】大内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1954032(KR,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0028185(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0043247(US,A1)
【文献】特開2002-000997(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1456210(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1525569(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 58/10~58/14
D06F 71/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類処理装置であって、
一面に投入口を備えるキャビネット;
前記キャビネットの上面を形成する上部パネル;
前記キャビネットの内部に位置して前記投入口を介して衣類を収容する衣類処理チャンバー;
前記衣類処理チャンバーの上面を形成する衣類処理チャンバー上面;
前記衣類処理チャンバーの内部で衣類を掛けるハンガー保持を備えるハンガー保持部;及び
前記衣類処理チャンバー上面の上部に配置される往復運動部;を備えてなり、
前記往復運動部は、前記キャビネットの幅方向に前記ハンガー保持部を往復運動させ、
前記往復運動部は、
前記キャビネットの高さ方向に平行に設けられた動力モータ回転軸部を備え、回転力を発生させる動力モータ部、
前記動力モータ回転軸部の中心から半径方向に離隔して位置し、前記動力モータ回転軸部の周りを回転する偏心突出部、
前記幅方向に沿って形成された運動伝達ボディー部、及び
前記運動伝達ボディー部の後側から前記キャビネットの深さ方向に沿って延びるスロット(slot)部、を備え、
前記スロット部は、前記キャビネットの深さ方向に前記ハンガー保持部から離隔して位置し、
前記動力モータ部は、前記運動伝達ボディー部よりも後方に配置され、かつ、前記スロット部の上方に配置され、
前記偏心突出部は、前記スロット部に挿入されるように構成され、
前記運動伝達ボディー部は、前記動力モータ部の前記回転力により前記幅方向に往復運動し、
前記ハンガー保持部は、前記運動伝達ボディー部に結合され、前記運動伝達ボディー部の移動に応じて往復運動することを特徴とする、衣類処理装置。
【請求項2】
前記ハンガー保持部は、前記衣類処理チャンバーの外部に位置して前記ハンガー保持を支持するハンガー保持支持部を備えたハンガー保持部を更に備え、
前記ハンガー保持支持部と前記往復運動部は、前記上部パネル及び前記衣類処理チャンバー上面の間に位置し、
前記往復運動部は、前記ハンガー保持支持部を前記幅方向に往復運動させることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記ハンガー保持支持部は、
前記ハンガー保持を回転可能に支持するハンガー保持支持フレーム、
前記ハンガー保持支持フレーム及び前記ハンガー保持を前記幅方向に往復運動させ、前記深さ方向に移動させるためにガイドするハンガー保持支持ステージ、及び
前記ハンガー保持支持ステージを貫通して前記深さ方向に沿って長く延びて形成される移動ガイド孔、を備えることを特徴とする、請求項2に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記往復運動部は、
前記ハンガー保持支持ステージに連結されて前記ハンガー保持支持ステージを前記幅方向に往復させ、
前記深さ方向に沿って前記ハンガー保持支持ステージより前記投入口から離れる方向に位置することを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記ハンガー保持支持フレームを前記移動ガイド孔に沿って前記深さ方向に移動させる運送駆動部;を更に備え、
前記運送駆動部は、前記ハンガー保持支持ステージ上で、前記ハンガー保持支持フレームと前記キャビネットの両側面の何れかとの間に位置することを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記衣類処理チャンバーの内部に位置して、前記衣類処理チャンバーを少なくとも1つの収容空間に分離する分離部;を更に備え、
前記分離部を前記衣類処理チャンバーの内部で前記幅方向に沿って移動させる移動駆動部、を更に備えることを特徴とする、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記移動駆動部は、前記ハンガー保持支持ステージ及び前記キャビネットの両側面の何れかの間に位置することを特徴とする、請求項6に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記衣類処理チャンバー上面を前記キャビネットの高さ方向に貫通して形成される切開部;を更に備え、
前記ハンガー保持は複数個からなり、
前記切開部を介して前記複数のハンガー保持の何れかを前記衣類処理チャンバーの内部又は外部に移動させるハンガー保持配列部、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記切開部は、前記複数のハンガー保持のそれぞれに対応する複数の切開孔を備え、
前記ハンガー保持配列部は、前記複数のハンガー保持の何れかを前記少なくとも1つのハンガー保持が挿入される各切開孔を介して前記衣類処理チャンバーの内部又は外部に回転移動させることを特徴とする、請求項8に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記ハンガー保持部は、
前記衣類処理チャンバー上面と前記上部パネルの間に位置して前記複数のハンガー保持を支持するハンガー保持支持ステージ、
前記ハンガー保持支持ステージを前記幅方向に沿って貫通して前記深さ方向に沿って形成され、前記複数の切開孔のそれぞれに対応して備えられる複数の移動ガイド孔、及び
前記ハンガー保持支持ステージに結合して、前記複数の移動ガイド孔及び前記複数の移動ガイド孔にそれぞれ対向している前記複数の切開孔にそれぞれ挿入される前記複数のハンガー保持と結合するハンガー保持支持フレーム、を備え、
前記ハンガー保持配列部は、前記ハンガー保持支持フレームに結合して、前記複数のハンガー保持の何れかを前記衣類処理チャンバーの内部又は外部に回転移動させることを特徴とする、請求項9に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記ハンガー保持支持フレームは、前記複数の移動ガイド孔のそれぞれの上部に位置して前記複数のハンガー保持のそれぞれを回転支持する複数の回転支持フレームを備え、
前記ハンガー保持配列部は、前記複数の回転支持フレームの間の何れかに位置することを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記ハンガー保持配列部は、
前記複数のハンガー保持の何れかに対応して回転させるための少なくとも1つの配列モータを備える配列モータ部、及び
前記少なくとも1つの配列モータに個々に備えられて回転する各配列モータ回転軸を備える配列モータ回転軸部、を備え、
前記各配列モータ回転軸は、前記少なくとも1つのハンガー保持がそれぞれ挿入される少なくとも1つの回転支持フレームの一面又は両面を貫通して挿入され、前記少なくとも1つのハンガー保持に連結されることを特徴とする、請求項10に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記ハンガー保持は複数個からなることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記衣類処理チャンバー上面を前記キャビネットの高さ方向に貫通して形成される複数の切開孔、を更に備え、
前記ハンガー保持部は、
前記衣類処理チャンバー上面と前記上部パネルの間に位置して前記複数のハンガー保持を支持するハンガー保持支持ステージ、
前記ハンガー保持支持ステージを前記幅方向に沿って貫通して前記深さ方向に沿って長く延びて形成され、前記複数の切開孔のそれぞれに対向して備えられる複数の移動ガイド孔、及び
前記ハンガー保持支持ステージに結合して、前記複数のハンガー保持が移動可能に結合するハンガー保持支持フレーム、を備え、
前記往復運動部は、
回転力を発生させる動力モータ部、
前記動力モータに備えられて回転する動力モータ回転軸部、
前記衣類処理チャンバー上面と前記上部パネルの間に位置して前記動力モータを支持する動力モータ支持部、及び
前記動力モータの回転運動を前記幅方向に沿う往復運動に変換して前記ハンガー保持部に伝達する運動ボディー部、を備えることを特徴とする、請求項13に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記衣類処理チャンバー上面を前記キャビネットの高さ方向に貫通して形成される切開部;を更に備え、
前記ハンガー保持は複数個からなり、
前記切開部は前記複数のハンガー保持の各位置に対応する複数の切開孔を備え、
前記複数の切開孔のそれぞれは、
前記幅方向に沿って貫通して形成されるハンガー保持孔部、及び
前記ハンガー保持孔部から前記投入口に向かう方向に垂直に延びて形成され、前記ハンガー保持孔部に連結されるリニアホール部、を備えることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記ハンガー保持部を前記リニアホール部に沿って移動させる運送駆動部、を更に備えることを特徴とする、請求項15に記載の衣類処理装置。
【請求項17】
前記キャビネットに回転可能に備えられて前記投入口を開閉するメインドア、を備え、
前記ハンガー保持配列部は、
前記メインドアが開放されるとき、
前記ハンガー保持を前記衣類処理チャンバーの内部又は外部に回転移動させることを特徴とする、請求項8に記載の衣類処理装置。
【請求項18】
前記キャビネットの高さ方向に沿って前記ハンガー保持部及び前記往復運動部を前記衣類処理チャンバー上面に正射影するとき、
前記ハンガー保持部は前記衣類処理チャンバー上面において第1位置に位置し、
前記往復運動部は前記衣類処理チャンバー上面において前記第1位置とは異なる第2位置に備えられることを特徴とする、請求項1に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示(disclosure)は衣類処理装置に関する。より詳しくは、衣類を保持するハンガー保持部に関する。
【背景技術】
【0002】
衣類処理装置は、家庭及びクリーニング屋で衣類を洗濯及び乾燥して衣類についたシワを除去するために開発された装置である。衣類処理装置に分類されるものとしては、衣類を洗濯する洗濯機、衣類を乾燥する乾燥機、洗濯機能と乾燥機能を全て有する洗濯/乾燥機、衣類をリフレッシュ(refresh)する衣類管理機、そして衣類のシワを除去するスチーマー(steamer)などがある。
【0003】
スチーマーは衣類についたシワを除去するために衣類にスチームを供給する装置である。一般的なアイロンとは異なり、スチーマーは衣類に直接(例えば、衣類に固い物体を接する方式で)熱を加えず、対流により衣類に熱を加えてシワを除去する装置である。
【0004】
一方、衣類管理機は衣類を快適かつ清浄に維持するための装置である。衣類管理機は衣類についた微細ホコリをはたき、匂いを脱臭し、衣類を乾燥し、衣類に香気を与える。また静電気の発生を防止し、除湿された空気又はスチームを用いて衣類についたシワを除去し、衣類を殺菌消毒する。
【0005】
韓国登録特許公報第10-1456210号には、衣類をついて微細ホコリを叩くために往復運動可能なハンガーバーが開始されている。ハンガーバーの往復運動のためにモータに備えられるクランク軸と連接棒(connecting rod)により往復運動するハンガーバーを開始しているが、モータとハンガーバーがキャビネットの幅方向に並んで設けられているので、ハンガーバーの往復運動のためにキャビネットの幅方向だけではなく、キャビネットの高さ方向への不要な力も予期せず加えられる問題がある。
【0006】
韓国登録特許公報第10-1525569号には、モータからハンガーバーまで垂直的に連結されて、ハンガーバーの往復運動に必要な幅方向への力のみが伝達される構造が開示されている。往復運動のための駆動部の垂直的な結合構造は高さ方向に大きな空間を占めるので、衣類収容空間の上部に位置する駆動部のための空間を効率的に活用できない問題がある。
【0007】
またハンガーバーが常に収容空間に露出されているので、ハンガーバーに掛けられた1つの衣類を処理するときにも、収容空間の全体を活用してスチーム行程や乾燥行程を行わなければならない。また衣類を含む被乾燥物、例えば、シルク又はニット材の衣類、大型人形、スカーフ、帽子などを処理するとき、ハンガーバーなしに棚に載置してもよいが、ハンガーバーが占める空間分の制約があるという問題がある。
【0008】
韓国公開特許公報第10-2020-0028185号には、ハンガーバーが往復運動だけではなく、前方移動可能な構造が開始されている。しかし、ハンガーバーは常に固定位置で一緒に動くので、衣類の収容空間を分けて活用できないという問題がある。また、ハンガーバーは衣類が掛けられたハンガー(clothes hanger)を掛ける溝の位置が固定しており、衣服の間隔調節に限界がある。
【0009】
また衣類処理装置で使用可能な通常のハンガーの場合、両肩の端から端までの長さである肩の長さ(又は肩部幅)が長い衣類の場合、収容空間のサイズによってハンガーを掛けられないか又は衣服を押し込むしかないという問題がある。勿論、このとき、ハンガーのフック部分をユーザが任意に回転して収容空間に対する対角線方向に衣類を収容することはできるが、ハンガーバーの往復運動時に衣類が揺れるので、フック部の回転が固定されない問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この開示は衣類収容空間の上部に位置してハンガー保持を動作させる駆動部が位置する駆動空間のサイズを減らすことを解決課題とする。
【0011】
この開示はキャビネットの幅方向に沿ってハンガー保持を往復運動させるだけではなく、他の方向にも移動させるための他の駆動部も衣類収容空間の上部に位置して駆動空間を効率的に活用することを解決課題とする。
【0012】
この開示は衣類が収容される収容空間を最大に活用するために、複数のハンガー保持を必要に応じて収容空間の内部又は外部に独立して或いは選択的に配置することを解決課題とする。
【0013】
この開示は複数のハンガー保持がキャビネットの高さ方向、キャビネットの幅方向及びキャビネットの深さ方向にも移動可能な構造を提供することを解決課題とする。
【0014】
この開示は衣類処理装置が収容空間を可変的に調節し、分離する分離壁を備える場合にも、複数のハンガー保持と干渉しないことを解決課題とする。
【0015】
この開示は体積が大きい衣類を掛けるために、ハンガーのフックを回転させながらも安定して固定できるハンガーを提供することを解決課題とする。
【0016】
この開示は複数のハンガー保持のそれぞれにハンガーを掛けられる複数の掛け部を備えることを解決課題とする。
【0017】
この開示は収容空間を様々に分離して使用できる棚を提供することを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
このために、この開示は衣類を収容する空間である収容空間において衣類をかける複数のハンガー保持を独立して個々に制御して、必要に応じて収容空間の内部或いは外部に位置させるポップアップハンガー保持(又はハンガー保持配列部)を提供する。
【0019】
また複数のハンガー保持は衣類についた埃又は微細ホコリを叩くために、キャビネットの幅方向に往復運動可能なムービングハンガー保持(又は往復運動部)、ドアを開放時、前方に移動してユーザが衣類を容易に掛けるようにするようこそハンガー保持(又は移動駆動部)を提供する。
【0020】
また収容空間を垂直に分離する分離壁を設けて、分離壁が移動するとき、ハンガー保持が干渉しないようにポップアップハンガー保持を個々に移動することができる。即ち、分離壁(又は可変式壁部)が移動するためには、移動経路にある複数のハンガー保持を隠さなければならない。可変式壁部の移動によって、隠す必要があるハンガー保持はドア開放時に前方に移動させた後、回転により第1チャンバー上面の上側に隠すことができる。
【0021】
一方、収容空間を水平に分離して空間活用を極大化する棚を提供する。
【0022】
また、ハンガーフックの回転及び固定により体積が大きい衣類も容易に収容可能なハンガーを提供する。
【0023】
上記課題を解決するために、一面に投入口を含むキャビネット;キャビネットの上面を形成する上部パネル;キャビネットの内部に位置して投入口を介して衣類を収容する衣類処理チャンバー;衣類処理チャンバーの上面を形成する衣類処理チャンバー上面;衣類処理チャンバーの内部で衣類を掛けるハンガー保持を含むハンガー保持部;及びハンガー保持部からキャビネットの幅方向又はキャビネットの深さ方向に離隔して位置して、キャビネットの幅方向にハンガー保持部を往復運動させる往復運動部;を含む(備える;構成する;構築する;設定する;包接する;包含する;含有する)衣類処理装置を提供する。
【0024】
往復運動部は、幅方向に平行に設けられる動力モータ回転軸部を含み、動力モータ回転軸部を、回転磁界を用いて回転させる動力モータ部;及び動力モータ回転軸部と幅方向に平行な方向に動力モータ回転軸部に結合して、動力モータ部の回転運動を深さ方向に沿う往復運動に変換して深さ方向及び幅方向に平行な方向に結合したハンガー保持部を往復運動させる運動ボディー部;を含む。
【0025】
ハンガー保持部はさらに衣類処理チャンバーの外部に位置してハンガー保持を支持するハンガー保持支持部を含むハンガー保持部を含み、ハンガー保持支持部と往復運動部は上部パネル及び衣類処理チャンバー上面の間に位置し、往復運動部はハンガー保持支持部を幅方向に往復運動させる。
【0026】
ハンガー保持支持部は、ハンガー保持を回転可能に支持するハンガー保持支持フレーム;ハンガー保持支持フレーム及びハンガー保持を幅方向に往復運動させ、深さ方向に移動させるためにガイドするハンガー保持支持ステージ;及びハンガー保持支持ステージを貫通して深さ方向に沿って長く延びて形成される移動ガイド孔;を含む。
【0027】
往復運動部は、ハンガー保持支持ステージに連結されてハンガー保持支持ステージを幅方向に往復させ、深さ方向に沿ってハンガー保持支持ステージより投入口から離れる方向に位置することを特徴とする衣類処理装置。
【0028】
さらにハンガー保持支持フレームを移動ガイド孔に沿って深さ方向に移動させる運送駆動部;を含み、運送駆動部はハンガー保持支持ステージ上で、ハンガー保持支持フレームとキャビネットの両側面の何れかとの間に位置する。
【0029】
さらに衣類処理チャンバーの内部に位置して衣類処理チャンバーを少なくとも1つの収容空間に分離する分離部;を含み、さらに分離部を衣類処理チャンバーの内部で幅方向に沿って移動させる移動駆動部;を含む。
【0030】
移動駆動部はハンガー保持支持ステージ及びキャビネットの両側面の何れかの間に位置する。
【0031】
ハンガー保持を衣類処理チャンバーの内部又は外部に移動させるハンガー保持配列部;を含み、ハンガー保持支持フレームは移動ガイド孔の上部に位置してハンガー保持を回転可能に支持する回転支持フレームを含み、ハンガー保持配列部は回転支持フレームの一側面に位置する。
【0032】
さらに衣類処理チャンバー上面をキャビネットの高さ方向に貫通して形成される切開部;を含み、ハンガー保持は複数個からなり、切開部を介して複数のハンガー保持の何れかを衣類処理チャンバーの内部又は外部に移動させるハンガー保持配列部;を含む。
【0033】
切開部は複数のハンガー保持のそれぞれに対応する複数の切開孔を含み、ハンガー保持配列部は複数のハンガー保持の何れかを少なくとも1つのハンガー保持が挿入される各切開孔を介して衣類処理チャンバーの内部又は外部に回転移動させる。
【0034】
ハンガー保持部は、衣類処理チャンバー上面と上部パネルの間に位置して複数のハンガー保持を支持するハンガー保持支持ステージ;ハンガー保持支持ステージを幅方向に沿って貫通して深さ方向に沿って形成され、複数の切開孔のそれぞれに対応して備えられる複数の移動ガイド孔;及びハンガー保持支持ステージに結合して、複数の移動ガイド孔及び複数の移動ガイド孔にそれぞれ対向している複数の切開孔にそれぞれ挿入される複数のハンガー保持と結合するハンガー保持支持フレーム;を含み、ハンガー保持配列部はハンガー保持支持フレームに結合して、複数のハンガー保持の何れかを衣類処理チャンバーの内部又は外部に回転移動させる。
【0035】
ハンガー保持支持フレームは複数の移動ガイド孔のそれぞれの上部に位置して複数のハンガー保持のそれぞれを回転支持する複数の回転支持フレームを含み、ハンガー保持配列部は複数の回転支持フレームの間の何れかに位置する。
【0036】
ハンガー保持配列部は、複数のハンガー保持の何れかに対応して回転させるための少なくとも1つの配列モータを含む配列モータ部;及び少なくとも1つの配列モータに個々に備えられて回転する各配列モータ回転軸を含む配列モータ回転軸部;を含み、各配列モータ回転軸は、少なくとも1つのハンガー保持がそれぞれ挿入される少なくとも1つの回転支持フレームの一面又は両面を貫通して挿入され、少なくとも1つのハンガー保持に連結される。
【0037】
ハンガー保持は複数個からなる。
【0038】
さらに衣類処理チャンバー上面をキャビネットの高さ方向に貫通して形成される複数の切開孔;を含み、ハンガー保持部は、衣類処理チャンバー上面と上部パネルの間に位置して複数のハンガー保持を支持するハンガー保持支持ステージ;ハンガー保持支持ステージを幅方向に沿って貫通して深さ方向に沿って長く延びて形成され、複数の切開孔のそれぞれに対向して備えられる複数の移動ガイド孔;及びハンガー保持支持ステージに結合して、複数のハンガー保持が移動可能に結合するハンガー保持支持フレーム;を含み、往復運動部は、回転力を発生させる動力モータ部;動力モータに備えられて回転する動力モータ回転軸部;衣類処理チャンバー上面と上部パネルの間に位置して動力モータを支持する動力モータ支持部;及び動力モータの回転運動を幅方向に沿う往復運動に変換してハンガー保持部に伝達する運動ボディー部;を含む。
【0039】
動力モータ回転軸部は、動力モータ回転軸部に結合するディスク状の偏心ボディー;及び動力モータ回転軸部の中心から半径方向に離隔して位置し、偏心ボディーで回転軸から離れる方向に突出した偏心突出部;を含み、運動ボディー部は偏心突出部と連結されて回転運動を往復運動に変換してハンガー保持部に伝達する。
【0040】
運動ボディー部は偏心突出部の回転運動を運動ボディー部の往復運動に変換するための運動変換部を含み、運動変換部は運動ボディー部を幅方向に沿って貫通して深さ方向に延びるスロット(slot)形態である。
【0041】
運動ボディー部は、さらに運動ボディー部を幅方向に沿って貫通して幅方向に延びる運動ガイド孔;及び運動ガイド孔の内部に位置して運動ガイド孔を支持し、運動ボディー部が幅方向に往復運動することを導く運動ガイド;を含む。
【0042】
運動ボディー部は、さらにハンガー保持支持ステージと平行な方向に備えられてハンガー保持支持ステージを連結するハンガー保持支持ステージ連結部;を含み、ハンガー保持支持ステージは、さらにハンガー保持支持ステージ連結部に対応して備えられ、ハンガー保持支持ステージ連結部と連結されて運動ボディー部の往復運動をハンガー保持支持ステージに伝達する運動ボディー連結部;を含む。
【0043】
動力モータ部はハンガー保持支持ステージより投入口から遠い。
【0044】
運動ボディー部とハンガー保持支持ステージは衣類処理チャンバー上面を基準として同じ高さに位置する。
【0045】
さらに衣類処理チャンバー上面をキャビネットの高さ方向に貫通して形成される切開部;を含み、ハンガー保持は複数個からなり、切開部は複数のハンガー保持の各位置に対応する複数の切開孔を含み、複数の切開孔のそれぞれは、幅方向に沿って貫通して形成されるハンガー保持孔部;及びハンガー保持孔部から投入口に向かう方向に垂直に延びて形成され、ハンガー保持孔部に連結されるリニアホール部;を含む。
【0046】
リニアホール部はさらにリニアホール部を覆うハンガー保持ガスケットを含み、ハンガー保持ガスケットはリニアホール部の中心で深さ方向に沿って切開して備えられる。
【0047】
さらにハンガー保持部をリニアホール部に沿って移動させる運送駆動部を含む。
【0048】
さらにキャビネットに回転可能に備えられて投入口を開閉するメインドアを含み、運送駆動部はメインドアを開放時、ハンガー保持部をリニアホール部に沿って投入口に近づくように移動させる。
【0049】
さらに複数のハンガー保持の何れかを少なくとも1つのハンガー保持が挿入される各切開孔を介して衣類処理チャンバーの内部又は外部に回転移動させるハンガー保持配列部を含み、ハンガー保持配列部は運送駆動部がハンガー保持部をリニアホール部に沿って移動させた後、複数のハンガー保持の何れかを衣類処理チャンバーの内部又は外部に回転移動させる。
【0050】
運送駆動部はメインドアを閉鎖時、ハンガー保持部がハンガー保持孔部に位置するようにリニアホール部に沿って移動させる。
【0051】
ハンガー保持部は、衣類処理チャンバー上面と上部パネルの間に位置して複数のハンガー保持を支持するハンガー保持支持ステージ;ハンガー保持支持ステージを幅方向に沿って貫通してキャビネットの深さ方向に沿って形成され、複数の切開孔のそれぞれに対応して備えられる複数の移動ガイド孔;及びハンガー保持支持ステージに結合して、複数のハンガー保持が移動可能に結合するハンガー保持支持フレーム;を含み、運送駆動部はハンガー保持支持フレームを複数の移動ガイド孔及び複数の切開孔を介して深さ方向に沿って移動させる。
【0052】
ハンガー保持支持フレームはハンガー保持支持フレームの両側の何れかに備えられるハンガー保持ラック(rack);を含み、運送駆動部は、ハンガー保持支持フレームを移動させるために回転力を発生する運送モータ;運送モータに備えられて回転する運送モータ回転軸;及び運送モータ回転軸に連結され、ハンガー保持ラックに結合して、ハンガー保持ラックを移動させる運送ギア;を含み、ハンガー保持支持フレームは運送ギアが回転時、ハンガー保持ラックにより深さ方向に沿って移動する。
【0053】
ハンガー保持支持フレームは、さらに複数のハンガー保持支持フレームの間を連結し、複数の回転支持フレームをハンガー保持支持ステージに移動可能に結合する移動支持フレームを含み、ハンガー保持支持ステージは、さらに移動ガイド孔の間に備えられてハンガー保持支持フレームを深さ方向に沿って移動するようにガイドするハンガー保持ガイドレールを含む。
【0054】
さらに複数のハンガー保持を幅方向に沿って往復運動させる往復運動部;を含み、往復運動部は複数のハンガー保持が複数のハンガー保持のそれぞれに対応するハンガー保持孔部又は衣類処理チャンバーの上部に位置するとき、往復運動することを特徴とする衣類処理装置。
【0055】
さらに衣類処理チャンバー上面をキャビネットの高さ方向に貫通して形成される切開部;を含み、ハンガー保持は複数個からなり、切開部は複数のハンガー保持のそれぞれに対応して備えられる複数の切開孔を含み、複数のハンガー保持のそれぞれは、一端は複数の切開孔の何れかに挿入されて上部パネル及び衣類処理チャンバー上面の間に位置し、他端は衣類処理チャンバーの内部に位置するハンガー保持支持ボディー;及びハンガー保持支持ボディーの他端に近く位置して、ハンガー保持支持ボディーの両側面に備えられてハンガーを掛けるハンガー掛け部;を含む。
【0056】
ハンガー掛け部は、ハンガー保持支持ボディーの両側に結合する第1ハンガー掛けボディー及び第2ハンガー掛けボディーを含み、第1ハンガー掛けボディー及び第2ハンガー掛けボディーはそれぞれハンガー保持支持ボディーと結合する連結ハンガー保持ボディー;連結ハンガー保持ボディーに対向して備えられる固定ハンガー保持ボディー;及び固定ハンガー保持ボディーと連結ハンガー保持ボディーを連結して第1ハンガー掛けボディーを衣類処理チャンバー上面に向かって開口するように備えられる折曲ハンガー保持ボディー;を含む。
【0057】
ハンガー掛け部は、連結ハンガー保持ボディーの幅方向に沿う長さが固定ハンガー保持ボディーの幅方向に沿う長さよりも長い。
【0058】
連結ハンガー保持ボディーの少なくとも一部は、ハンガー保持支持ボディーと結合する面の反対方向に位置する面が折曲ハンガー保持ボディーに向かって下方傾斜する。
【0059】
ハンガー掛け部はさらにハンガーが掛けられたことを確認するハンガーチェックセンサを含む。
【0060】
さらに衣類処理チャンバーの内面のうち、一側面に備えられる複数の棚固定クリップ;及び複数の棚固定クリップに固定されて被乾燥物を支持する少なくとも1つの載置棚部;を含む。
【0061】
少なくとも1つの載置棚部のそれぞれは、所定の間隔に配置される複数の支持バー;及び複数の支持バーに垂直に結合し、複数の支持バーの他端より一端に近く結合する第1結合バーと第2結合バーを含み、第1結合バーは第2結合バーより複数の支持バーの一端により近く結合する。
【0062】
複数の棚固定クリップのそれぞれは、外形を形成するクリップボディー;クリップボディーを衣類処理チャンバー上面に平行な方向に貫通して形成されるクリップ貫通孔;クリップボディーの外側面のうち、衣類処理チャンバー上面に向かう面の一部が開口してクリップ貫通孔と連結されるクリップ開口部;及びクリップ貫通孔の内周面から突出してクリップ貫通孔の内周面の内側に延びる中心分離部;を含み、中心分離部はクリップ貫通孔の内周面を少なくとも1つの他の載置棚部がそれぞれ設けられる第1設置部と第2設置部に分離する。
【0063】
少なくとも1つの載置棚部の何れかが被乾燥物を支持するために衣類処理チャンバー上面に平行な方向に設けられるとき、第1結合バーと第2結合バーのそれぞれの一端は、複数の棚固定クリップのいずれの棚固定クリップと、このいずれの棚固定クリップと幅方向に沿って同じ高さに位置する他の棚固定クリップに取り付けられる。
【0064】
少なくとも1つの載置棚部を幅方向と平行に複数の棚固定クリップに設けるとき、第1結合バーは、複数の棚固定クリップのいずれの棚固定クリップ及び他の棚固定クリップの内部に位置し、第2結合バーは、複数の棚固定クリップのいずれの棚固定クリップ及び他の棚固定クリップの外部に位置する。
【0065】
さらにハンガー保持に着脱可能なハンガーユニット;を含み、ハンガーユニットは、ハンガー保持に掛けるために一部が開口した環状のハンガーフック;及びハンガーフックの一端と結合して衣類を掛けるハンガーボディー;を含み、ハンガーボディーは、ハンガーフックに結合して、ハンガーフックを移動させるフック回転ガイド;及び内部にフック回転ガイドを収容し、ハンガーフック及びハンガーボディーを互いに連結するガイド連結部;を含む。
【0066】
フック回転ガイドは、フック回転ガイドの外周面でフック回転ガイドの半径方向に突出して形成されたガイド突出部;を含み、ガイド連結部は、さらにハンガーボディーと結合する面の一部が開口したガイド収容開口部;及びガイド収容開口部を介してフック回転ガイドをガイド連結部の内部に収容するガイド収容部;を含み、ガイド収容部の内面はガイド突出部の移動を導く第1案内溝及び第2案内溝を含む。
【0067】
ガイド連結部は、ガイド収容部の内面のうち、ガイド収容開口部に近く位置する第1内面;ガイド収容部の内面のうち、第1内面より小さい直径に形成された第2内面;及び第1内面と第2内面を連結する段差面;を含み、第2内面はガイド突出部が挿入されるように幅方向に沿って溝状に形成された第1案内溝及び第2案内溝を含み、フック回転ガイドが第1案内溝と第2案内溝の間に位置する段差面に沿って移動するとき、ハンガーフックがハンガーボディーに対して相対的に回転する。
【0068】
ハンガーユニットは、さらにフック回転ガイド及びハンガーボディーの間に位置し、フック回転ガイドを弾性支持するフック弾性部材を含む。
【0069】
フック回転ガイドが第1案内溝又は第2案内溝に位置するとき、ハンガーフックはハンガーボディーに対して相対的な回転が防止される。
【0070】
キャビネットに回転可能に備えられて投入口を開閉するメインドア;を含み、ハンガー保持配列部は、メインドアが開放時、ハンガー保持を衣類処理チャンバーの内部又は外部に回転移動させる。
【0071】
一方、前面に投入口を含むキャビネット;キャビネットの上面を形成する上部パネル;キャビネットの内部に位置して投入口を介して衣類を収容する衣類処理チャンバー;キャビネットの内部及びキャビネットの下側に位置して衣類処理チャンバーと分離された空間を形成する機械室;衣類処理チャンバーの上面を形成する衣類処理チャンバー上面;衣類処理チャンバー上面をキャビネットの高さ方向である第1方向に貫通して形成される切開部;切開部を介して衣類処理チャンバーの内部に挿入されて衣類を掛けるハンガー保持を含むハンガー保持部;キャビネットの深さ方向である第2方向に沿ってハンガー保持部より投入口から離れる方向に位置してハンガー保持部をキャビネットの幅方向である第3方向に往復運動させる往復運動部;及び衣類処理チャンバー底面を形成する第1面と第2面;を含み、第1面の高さは第2面の高さより高い。
【0072】
機械室は第1面の下部に位置する。
【0073】
ハンガー保持は複数個からなり、切開部は複数のハンガー保持のそれぞれに対応する複数の切開孔を含み、ハンガー保持配列部は、分離部の移動に伴って、複数の切開孔のうち、衣類処理チャンバー上面において第1面に対向する一部に含まれるか或いは跨っている一部の切開孔に位置する一部のハンガー保持を、選択的に衣類処理チャンバーの内部又は外部に回転移動させる。
【0074】
一方、一面に投入口を含むキャビネット;キャビネットの上面を形成する上部パネル;キャビネットの内部に位置して投入口を介して衣類を収容する衣類処理チャンバー;衣類処理チャンバーの上面を形成する衣類処理チャンバー上面;衣類処理チャンバー上面をキャビネットの高さ方向である第1方向に貫通して形成される切開部;切開部を介して衣類処理チャンバーの内部に挿入されて衣類を掛けるハンガー保持を含むハンガー保持部;及びキャビネットの深さ方向である第2方向に沿ってハンガー保持部より投入口から離れる方向に位置してハンガー保持部をキャビネットの幅方向である第3方向に往復運動させる往復運動部;を含む。
【0075】
一方、一面に投入口を含むキャビネット;キャビネットの内部に位置して投入口を介して衣類を収容する衣類処理チャンバー;衣類処理チャンバーの上面を形成する衣類処理チャンバー上面;衣類処理チャンバーの内部で衣類を掛けるハンガー保持を含むハンガー保持部;及びキャビネットの幅方向にハンガー保持部を往復運動させる往復運動部;を含み、キャビネットの高さ方向に沿ってハンガー保持部及び往復運動部を衣類処理チャンバー上面に正射影するとき、ハンガー保持部は第1チャンバー上面において第1位置に位置し、往復運動部は第1チャンバー上面において第1位置とは異なる第2位置に備えられる。
【0076】
一方、一面に投入口を含むキャビネット;キャビネットの内部に位置して投入口を介して衣類を収容する衣類処理チャンバー;衣類処理チャンバーの上面を形成する衣類処理チャンバー上面;衣類処理チャンバーの内部で衣類を掛けるキャビネットの高さ方向に平行に配置されたハンガー保持を含むハンガー保持部;及び回転力を発生させる動力モータ部及びハンガー保持に平行な方向に配置されて動力モータ部の中心で回転する動力モータ回転軸部を含み、キャビネットの深さ方向又はキャビネットの幅方向に離隔して位置し、キャビネットの幅方向にハンガー保持部を往復運動させる往復運動部;を含む。
【0077】
また、往復運動部はハンガー保持部より投入口から離れる方向に位置する。
【0078】
即ち、第2位置は第1位置の後方に位置する。
【発明の効果】
【0079】
この開示は複数のハンガー保持を同時にキャビネットの幅方向に沿って往復運動しながら、往復運動部の運動変換部及びハンガー保持部が水平に結合して収容空間の上面とキャビネットの上部パネルの間の空間を減らすことができる。
【0080】
この開示は衣類が収容される収容空間を最大に活用するために、複数のハンガー保持を必要に応じて収容空間の内部又は外部に独立して或いは選択的に配置することができる。
【0081】
この開示は複数のハンガー保持がキャビネットの高さ方向、キャビネットの幅方向及びキャビネットの深さ方向にも移動可能である。
【0082】
この開示は複数のハンガー保持を同時にキャビネットの幅方向に沿って往復運動させながら、往復運動部の運動変換部及びハンガー保持部が水平に結合して収容空間の上面とキャビネットの上部パネルの間の空間を減らすことができる。
【0083】
この開示は衣類処理装置が収容空間を可変的に調節し、分離する分離壁を備える場合にも、複数のハンガー保持との干渉を防止することができる。
【0084】
この開示は体積が大きい衣類を掛けるために、ハンガーのフックを回転させながらも安定して固定できるハンガーを提供する。
【0085】
この開示は複数のハンガー保持のそれぞれにハンガーを掛けられる複数の掛け部を備えることができる。
【0086】
この開示は収容空間を様々に分離して使用できる棚を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0087】
図1】従来の衣類処理装置の一例を示す図である。
図2(a)-(b)】この開示による衣類処理装置の一例を示す図である。
図3】第2チャンバーの内部に位置する送風ユニット及び熱交換部を示す図である。
図4】第2チャンバーの内部に位置するスチームユニットを示す図である。
図5】第1チャンバーの内部の収容空間を分離する分離部を示す図である。
図6(a)-(c)】分離部が収容空間内で移動する一例を示す図である。
図7(a)-(b)】第1チャンバー底面に底カバー部がある場合と、除去された場合をそれぞれ示す図である。
図8】第1チャンバー底面を上から見た図である。
図9(a)-(b)】給水タンクがタンクモジュールフレームに取り付けられた場合と、分離された場合をそれぞれ示す図である。
図10(a)-(b)】給水タンクボディーと給水タンク蓋が結合した形態と、分離した形態をそれぞれ示す図である。
図11(a)-(c)】給水タンク蓋が分離される過程を段階別に示す図である。
図12(a)-(b)】芳香部の位置と芳香した空気の流動方向それぞれを示す図である。
図13(a)-(d)】第1芳香キット又は第2芳香キットの一例を示す図である。
図14】底カバー部及び芳香部の正常設置を判断するために底センサ及び芳香設置センサが設けられた位置の一例を示す図である。
図15(a)-(d)】分離部が設けられた衣類処理装置において、分離部が移動するにつれてハンガー保持配列部により位置が変わるハンガー保持部の一例を示す図である。
図16】ハンガー保持部及び駆動部の一例を示す図である。
図17(a)-(b)】従来の衣類処理装置のハンガー保持部及び駆動部の一例を示す図である。
図18(a)-(b)】この開示で説明する衣類処理装置のハンガー保持部及び駆動部の他の例を概略的に示す図である。
図19(a)-(b)】この開示で説明する衣類処理装置のハンガー保持部及び駆動部のさらに他の例を概略的に示す図である。
図20(a)-(b)】この開示で説明する衣類処理装置のハンガー保持部及び駆動部のさらに他の例を概略的に示す図である。
図21】この開示で説明する駆動部配置の一例を概略的に示す図である。
図22(a)-(d)】図22(a)はハンガー保持配列部の一例を示す。図22(b)はハンガー保持支持フレーム及び運送駆動部の一例を示す。図22(c)はハンガー保持支持ステージ及び往復運動部の一例を示す。図22(d)は分離部を移動させる移動駆動部の一例を示す。
図23】1つのハンガー保持がハンガー保持配列部により第1チャンバー上面の上に位置することを示す図である。
図24(a)-(c)】図24(a)及び図24(b)は図23に示したハンガー保持配列部の一例を上方と前方からみた図である。図24(c)はハンガー保持支持フレーム及び運送駆動部を側方からみた図である。
図25(a)-(d)】分離部がいずれの切開孔の位置に移動するとき、該当切開孔に位置するハンガー保持が回転して第1チャンバー上面の上に入ることを段階別に示す図である。
図26】往復運動部及びハンガー保持部の一例を示す図である。
図27(a)-(b)】図27(a)は往復運動部及びハンガー保持支持ステージの一例を示す。図27(b)は移動駆動部の一例を示す。
図28(a)-(c)】図28(a)は往復運動部及び運動ボディー部の一例を拡大して示す。図28(b)は偏心運動部を示す。図28(c)は運動変換部及び運動伝達部の一例を示す。
図29】移動駆動部及び移動部材の一例を示す図である。
図30(a)-(c)】ハンガー保持カバーの一例を示す図である。
図31(a)-(d)】分離壁ガスケット及びハンガー保持ガスケットの一例を示す図である。
図32(a)-(b)】運送駆動部の一例を示す図である。
図33(a)-(c)】メインドアの開放時、運送駆動部の動作段階を示す図である。
図34】ハンガー保持ガスケットを拡大して示す図である。
図35(a)-(c)】分離部の移動によって棚長さが調節される長さ調節棚の一例を示す図である。
図36】長さ調節棚が設けられた一例を前方からみた図である。
図37(a)-(b)】第1チャンバーの一側面に着脱可能な載置棚部の一例を示す図である。
図38(a)-(b)】棚固定クリップの一例を示す図である。
図39(a)-(d)】載置棚部の様々な実施例を示す図である。
図40(a)-(e)】載置棚部の使用のために設置又は分離する段階を示す図である。
図41(a)-(c)】衣類のシワを除去するプレサがメインドアの内部に収容された一例を示す図である。
図42(a)-(b)】図42(a)はプレサの空気循環の一例を示す。図42(b)は衣類処理装置の外部空気を吸入して循環する一例を示す。
図43】メインドア内に収容されるプレサに接近するための補助ドアがメインドアの内面に位置する一例を示す図である。
図44】メインドア内に収容されるプレサに接近するための補助ドアがメインドアの一部である場合を示す図である。
図45(a)-(b)】図45(a)は従来のハンガー保持を示す。図45(b)はこの開示で説明する独立して動作可能なハンガー保持の一例を示す。
図46(a)-(b)】ハンガーが掛けられた一例を示す図である。
図47】ハンガー保持の他の例を示す図である。
図48(a)-(b)】ハンガー保持部に掛けられるハンガーユニットの一例を示す図である。
図49(a)-(b)】図49(a)はハンガーユニットの一例の分解図である。図49(b)はガイド連結部の一例を示す。
図50(a)-(c)】第1チャンバー内に掛けられるハンガーユニットの使用例を示す図である。
図51(a)-(c)】ハンガーフックを回転して固定する方法の一例を段階別に示す図である。
図52】ガイド突出部が第1案内溝に挿入された一例を示す図である。
図53(a)-(b)】図53(a)は従来のハンガーのフックに備えられる開口部の一例を示す。図53(b)はこの開示で説明するハンガーユニットのフック開口部の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0088】
以下、添付図面を参考しながらこの開示の好ましい実施例について詳しく説明する。後述する装置の構成や制御方法はこの開示の実施例を説明するためのものであり、この開示の権利範囲を限定するものではない。また明細書の全般において同一の参照番号は同じ構成要素を表す。
【0089】
この明細書で使用する特定の用語はただ説明の便宜のためのものであり、例示する実施例を限定するものではない。
【0090】
例えば、「同じ」及び「同一である」などの表現は、全く同じ状態だけではなく、公差或いは同じ機能が得られる程度の差が存在する状態も含む。
【0091】
例えば、「どの方向に」、「どの方向に沿って」、「平行に」、「垂直に」、「中心として」、「同心」或いは「同じ軸」などの相対的或いは絶対的な配置を示す表現は、全くそのような配置だけではなく、公差或いは同じ機能が得られる程度の角度や距離を有して相対的に変位する状態も含む。
【0092】
以下、この開示を説明するために、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸による空間直交座標系を基準として説明する。各軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)は、各軸が延びる両方向を意味する。各軸方向の前に‘+’符号が付くこと(+X軸方向、+Y軸方向、+Z軸方向)は、各軸が延びる両方向の一方である
正の方向を意味する。各軸方向の前に‘-’符号が付くこと(-X軸方向、-Y軸方向、-Z軸方向)は、
各軸が延びる両方向の他方である負の方向を意味する。
【0093】
以下に言及する“前(+Y)/後(-Y)/左(+X)/右(-X)/上(+Z)/下(-Z)”などの方向を示す表現は、XYZ座標軸に従って定義するが、これはどこまでもこの開示を明確に説明するためのものであり、基準がどこにあるかによってそれぞれの方向は異なるように定義することができる。
【0094】
以下に言及する構成要素の前に‘第1、第2、第3’などの表現が付く用語の使用は、称する構成要素の混同を避けるためのものであり、構成要素間の順序、重要度及び主従関係などとは関係ない。例えば、第1構成要素なしに第2構成要素のみを含む発明も具現可能である。
【0095】
この明細書で使用する単数の表現は、文脈上明白に他の意味に解釈されない限り、複数の表現を含む。
【0096】
またこの明細書において、第1方向、第2方向及び第3方向は、特に言及しない限り、それぞれキャビネット130の高さ方向(Z/-Z方向)、キャビネット130の深さ方向(Y/-Y方向)、キャビネット130の幅方向(X/-X方向)を示す。
【0097】
また、この明細書において、“少なくとも1つ”という表現は、“1つ以上”又は“少なくとも1つ以上”を意味する。
【0098】
図1は従来の衣類処理装置1の一例を示す図である。衣類処理装置1は、一面に投入口を備えるキャビネット10、キャビネット10の内部に位置して投入口から衣類を収容する第1チャンバー20、第1チャンバー20の下部に位置して第1チャンバー20と分離された空間を形成する第2チャンバー30、第2チャンバー30の内部に備えられ、スチームを生成して第1チャンバー20に供給するスチームユニット(図示せず)、及びキャビネット10に回転可能に結合して投入口を開閉するドア70を含む。一般的なユーザの使用方法を考慮すると、好ましくは投入口はキャビネット10の前面に備えられる。
【0099】
衣類処理装置1はさらに、第2チャンバー30の内部に位置して、第1チャンバー20の空気を吸入する送風ユニット(図示せず)、及び吸入した空気を除湿して加熱した後、第1チャンバー20に排出するヒートポンプユニットを含む。
【0100】
キャビネット10は金属材質からなるが、強度を維持できれば、プラスチックからなってもよい。また第1チャンバー20はプラスチック射出成形により形成してもよい。第1チャンバー20はフレーム(図示せず)によりキャビネット10に結合するが、これとは異なり、キャビネット10と第1チャンバー20又はキャビネット10と第2チャンバー30の間をポリウレタン(polyurethane)のような発泡プラスチック(foamed plastic)を用いて充填してもよい。
【0101】
上衣と下衣を含む衣類は第1チャンバー20に載置され、第2チャンバー30の内部に位置する送風ユニット(図示せず)、ヒートポンプユニット(図示せず)及びスチームユニット(図示せず)によりリフレッシュに管理することができる。即ち、第2チャンバー30の内部に位置する送風ユニット、ヒートポンプユニット及びスチームユニットにより、スチーム及び/又は加熱空気を用いて衣類を殺菌して脱臭し、使用によって形成されたシワを除去する機能などが行われる。
【0102】
第1チャンバー20はこの第1チャンバー20内部の上部に衣類を掛けるためのハンガー保持部60を含む。ハンガー保持部60は衣類が掛けられたハンガーを収容し、ハンガー保持部60を左右に往復運動させる駆動部63に連結される。ハンガー保持部60の運動は衣類を揺らして、結局、衣類についた微細ホコリを含む異物を分離する。またハンガー保持部60に載置された衣類を揺らす間に、第2チャンバー30から供給されるスチーム或いは水分(moisture)に露出させて、衣類のシワをある程度除去することができる。
【0103】
即ち、ハンガー保持部60は衣類を第1チャンバー20の内部で自重により広げられた状態で載置して、第2チャンバー30から供給される除湿されて加熱された空気及び/又はスチームに均一に露出させる。
【0104】
一般的に水は大気圧で100℃で沸騰するが、このときに発生した水蒸気をスチームという。一方、水分は常温で1mm以下の小さい水滴が空気中に浮遊した形態をいう。例えば、霧のようである。一般的に水を加熱して発生したスチームの場合、水分よりも高度であって殺菌力が水分より優れる。また高温では水分子がより活発に動くので、衣類への浸透性が優れ、衣類のリフレッシュには水分よりスチームの方がもっと活用されている。
【0105】
第1チャンバー20は、ハンガー保持部60の駆動部63が上側に位置して第1チャンバーの上面を形成する第1チャンバー上面(図示せず)、底を形成する第1チャンバー底面21、第1チャンバー上面と第1チャンバー底面21を連結する第1チャンバーの左右側面105,107、及び第1チャンバーの背面を形成する第1チャンバー後面(図示せず)により形成される。もし衣類を投入する投入口が形成された一面が前面である場合、第1チャンバー後面は逆方向に位置する。図1は投入口が前面に形成されて投入口の一側面にドアが回転結合されている一例を示している。
【0106】
図1の拡大した図にはハンガー保持部60が示されている。ハンガー保持部60は、ドアの幅方向に形成されるハンガー保持バー64及びハンガー保持バーを両端で支持するハンガー保持支持部62と、ハンガー保持支持部62をキャビネットの上面又は第1チャンバーの上面に固定させる支持フレーム61を含む。またハンガー保持部60はハンガー保持バー64がキャビネット10の幅方向に往復運動するように動力を伝達する駆動部63を含む。
【0107】
第1チャンバー底面21には、第2チャンバー30の内部でスチームユニットにより生成されたスチームとヒートポンプユニットにより除湿されて加熱された空気を第1チャンバーに供給するための空気供給ポート23とスチーム供給ポート25、そして送風ユニットにより第1チャンバー20の空気を吸入するための空気吸入ポート22が位置する。
【0108】
図1に示すように、空気供給ポート23とスチーム供給ポート25は第1チャンバー底面21と第1チャンバー後面が合う領域に備えられる。また第1チャンバー底面21と第1チャンバー後面が合う領域は滑らかに傾いた形態である。空気吸入ポート22は第1チャンバー底面21において投入口に近く位置する。従って、第1チャンバー20内部の空気は空気供給ポート23を介して吐出されて空気吸入ポート22を介して吸入されて循環する。スチームもスチーム供給ポート25を介して排出された後、凝縮されて空気吸入ポート22を介して吸入されて、凝縮水を貯蔵するサムプ(sump、図示せず)に集まる。
【0109】
第1チャンバー20の内部で凝縮された凝縮水をより円滑に空気吸入ポート22を介して第2チャンバー30に送るために、第1チャンバー底面21は第1チャンバー後面からドアが位置する投入口方向に下方傾斜する。
【0110】
図1に示すように、衣類処理装置1は、スチームユニットで水を供給するための給水タンク81、及びサンプ(図示せず)に集水した凝縮水を排出して貯蔵するための排水タンク82が第2チャンバー30の前方に備えられる。また給水タンク81及び排水タンク82が設けられるタンク設置空間(図示せず)を形成するためのタンクモジュールフレーム(図示せず)が備えられて、タンク設置空間(図示せず)と第2チャンバー30を分離することができる。即ち、第1チャンバー20の下部にはタンク設置空間(図示せず)と第2チャンバー30が位置し、タンク設置空間はドア70に近く位置し、タンク設置空間の後に第2チャンバー30が位置する。
【0111】
給水タンク81と排水タンク82はタンクモジュールフレーム(図示せず)においてそれぞれ着脱可能に備えられる。タンクモジュールフレームは、第2チャンバーの内部を機械装置、例えば、送風ユニット、スチームユニット及びヒートポンプユニットが配置される空間と、給水タンク81と排水タンク82が配置されるタンク設置空間に分離する。
【0112】
ドア70は、このドア70を閉じた場合、ドア70の後面又はドア70から第1チャンバー20に向かう方向に位置するドア内面71を含む。ドア70はヒンジ結合方式によりキャビネット10に回転可能に連結されて投入口を開閉する。
【0113】
ユーザがドア70を閉じる場合、給水タンク81の前面と排水タンク82の前面がドア内面71に対向し、ユーザがドア70を開けた時には、給水タンク81の前面と排水タンク82の前面が外部に露出される。また給水タンク81及び排水タンク82がそれぞれの前面に給水タンクウィンドウ(図示せず)及び排水タンクウィンドウ(図示せず)を含んでおり、給水タンク81及び排水タンク82内部に貯蔵された水を水位をすぐ確認することができる。
【0114】
給水タンク81の前面と排水タンク82の前面にはそれぞれ給水タンク取っ手(図示せず)と排水タンク取っ手(図示せず)を含む。ユーザがそれぞれ給水タンク取っ手と排水タンク取っ手を引っ張る場合、給水タンク81と排水タンク82はそれぞれ給水タンクの前面の末端と排水タンクの前面の末端を中心として回転してタンクモジュールフレーム(図示せず)から分離される。またタンクモジュールフレームに取り付けるときにも同様に回転によりタンクモジュールフレームに給水タンク81と排水タンク82が設けられる。
【0115】
従来の衣類処理装置1の場合、ドア内面71又は第1チャンバー20の内部には、ズボン(P)を逆にハンガーに掛けた後、ハンガーを吊るハンガー保持バー64、及びハンガー保持バー64及びハンガーにより固定されたズボン(P)を加圧するプレサ50が位置する。
【0116】
ズボン(P)を逆に、即ち、裾(bottom hem)を上にして吊る理由は、ズボン(P)の腰部、即ち、ズボン(P)の上端(pant waist)の重さがズボン(P)の下端、即ち、ズボンの脚部(pant leg)より重いので、ズボン(P)の自重によりズボン(P)に引張力を加えてズボン(P)を均一に広げることができるためである。
【0117】
プレサ50はドア内面71に結合して衣類を支持する支持板52及びこの支持板52に向かって回転してズボン(P)を加圧する回転板53を含む。回転板53が支持板52に向かって回転して結合すると、ズボン(P)を加圧することができる。その後、ドア70を閉じて、第1チャンバー20の内部でスチーム及び除湿されて加熱された空気に露出させて、シワを除去することができる。このとき、スチームがズボン(P)に浸透することを容易にするために、回転板53を貫通する回転板の貫通孔59を含み、ズボン(P)の脚部の長さ方向に沿って備えられる縫い目(seam)が押されることを避けるために、回転板の両面のうち、ズボン(P)と接する面にさらに陥没部58を含む。支持板52も陥没部58に対応して、縫い目が位置する部分が陥没して形成される。
【0118】
図1を参照すると、ハンガー保持バー64にはハンガー(clothes hanger)を掛ける溝が形成されている。溝の数は衣類間間隔を考慮して一定の数が備えられ、溝の位置は固定している。従って、衣類の間隔を調節するためには、隣接する溝をスキップして次の溝に載置しなければならない。従って、この場合、収容空間に収容可能な衣類の数が減少する。
【0119】
またハンガー保持バー64は常にハンガー保持支持部62により第1チャンバーの上面から下方に位置するので、常に第1チャンバー20の内部で一定の空間を占める。また駆動部63とハンガー保持バー64の間の動力伝達が垂直構造になっており、キャビネット10と第1チャンバー20の上面の間の空間を多く占める。
【0120】
またハンガー保持バー64が常に第1チャンバー20の内部に位置するので、収容空間をキャビネットの高さ方向に分けて活用することが難しいという問題がある。
【0121】
図2はこの開示の特徴を含む衣類処理装置の一例を示す。図2(a)及び図2(b)を参照すると、衣類処理装置1000は、一面に投入口139を含むキャビネット130、キャビネット130の上面を形成する上部パネル132、キャビネット130の内部に位置して投入口139を介して衣類を収容する第1チャンバー110、キャビネット130の内部及びキャビネット130の下側に位置して第1チャンバー110と分離された空間を形成する第2チャンバー120、及び第1チャンバー110の上面を形成する第1チャンバー上面112を含む。
【0122】
また衣類処理装置1000は、第1チャンバー上面112を貫通して形成される切開部112a、切開部112aに挿入されて一部が第1チャンバー110の内部に位置するハンガー保持610を含むハンガー保持部600、及び切開部112aを介してハンガー保持610を個々に第1チャンバー110の内部又は外部に移動させるハンガー保持配列部510を含む。
【0123】
第1チャンバー110(又は衣類処理チャンバー)は衣類を収容してケアする空間である。即ち、衣類から異物を除去して殺菌し、臭いを除去し、熱風を供給して乾燥させるなどの処理が行われる空間を意味する。従って、第1チャンバー110は衣類処理チャンバーとも呼ばれる。
【0124】
この明細書では、第1チャンバー110は衣類処理チャンバー110を意味する。また第1チャンバー上面112、第1チャンバー底面111、第1チャンバー後面113、及び第1チャンバーの左側面114と第1チャンバーの右側面115を意味する第1チャンバーの両側面のように、第1チャンバーが名称として含まれる用語はそれぞれ、衣類処理チャンバー上面112、衣類処理チャンバー底面111、衣類処理チャンバー後面113、衣類処理チャンバー左側面114と衣類処理チャンバー右側面115を意味するように使用される。
【0125】
第2チャンバー120(又は機会室)の内部には、衣類処理チャンバー110(又は第1チャンバー)で衣類をケアするための熱風、スチーム及び香気を供給するための機械装置が位置する。
【0126】
ハンガー保持610は複数個からなる。複数のハンガー保持610は第1方向、第2方向及び第3方向のいずれに平行に配列される。好ましくは、投入口139からの接近容易性を考慮すると、第3方向に沿って備えられる。
【0127】
キャビネット130は。上面を形成する上部パネル132、底を形成するベース131(図3を参照)、上部パネル132とベース131を連結してキャビネット130の後面を形成する後面パネル133(図3を参照)、及びキャビネット130の両側面を形成する両側面パネル、即ち、第1側面パネル及び第2側面パネルを含む。
【0128】
キャビネット130の一面には投入口139が形成される。ユーザは投入口139を介して第1チャンバー110の内部に衣類を収容する。
【0129】
衣類処理装置1000はさらにキャビネット130の一側に回転可能に備えられて投入口139を開閉するメインドア200を含む。メインドア200は単純に投入口139を覆うドアの役割だけではなく、図41のように、メインドア200内部にプレサ(presser)を備えるために、補助ドア210を別に備えられる、いわゆる、ドアインドア(Door in Door)の形態でもある。
【0130】
メインドア200は、メインドア200から投入口139に向かう方向に位置するメインドア内面201を含む。メインドア内面201は投入口139の縁部に沿ってキャビネット130と密着(tight contact)してメインドア200とキャビネット130の間をシーリングするドアガスケット部220を含む。ここで、密着とは、第1チャンバーに供給される熱風、スチーム又は第1チャンバーで発生した凝縮水が外部に漏れ出ないように接した状態を意味する。
【0131】
ドアガスケット部220は、メインドア内面201において第1チャンバー110に対応して備えられる第1チャンバー110をシーリングする第1チャンバーガスケット221、及び第2チャンバー120に対応して備えられる第2チャンバーガスケット222を含む。
【0132】
図39のように、第2チャンバー120が第1チャンバー110の全底面の下部に位置してもよい。この場合、第1チャンバーガスケット221及び第2チャンバーガスケット222は、第1チャンバー110と第2チャンバー120の間に備えられるチャンバー前面接触部118(図39を参照)を基準として、チャンバー前面接触部118には第1チャンバーガスケット221及び第2チャンバーガスケット222が上側と下側に平行に接する。チャンバー前面接触部118は第2チャンバー投入口125の周りを囲む部分を意味する。従って、第1チャンバー110と第2チャンバー120は分離することができる。チャンバー前面接触部118を基準として上部は第1チャンバーガスケット221が、下部は第2チャンバーガスケット222がそれぞれシーリングを担当する。
【0133】
図2(a)を参照すると、第2チャンバー120は第1チャンバー110の下部の一部を占める。この場合、チャンバー前面接触部は、キャビネット130の幅方向(第3方向)に第1チャンバー110と第2チャンバー120を分離する第1前面接触部1171、及びキャビネット130の高さ方向(第2方向)に第1チャンバー110と第2チャンバー120を分離する第2前面接触部1172を含む。
【0134】
即ち、第1前面接触部1171及び第2前面接触部1172は、第1面1111と延長面1114が第1チャンバー110の内側面になり、かつ第2チャンバー120の内側面になるが、一般的には断熱のために第1チャンバー110と第2チャンバー120の間に離隔空間が形成されるので、前面からみて、第1チャンバー110と第2チャンバー120の間に位置する前面部を形成する。
【0135】
第1チャンバーガスケット221は第1前面接触部1171を含む第1チャンバー110の周りに接することができる。即ち、キャビネット130と第1チャンバー110の間に位置する部分に第1チャンバーガスケット221が接する。
【0136】
第2チャンバーガスケット222は第1前面接触部1171及び第2前面接触部1172を含んで第2チャンバー120に接する。第1前面接触部1171には第1チャンバーガスケット221が接する部分の下部に接する。
【0137】
第2チャンバー120の側面に位置する第1チャンバー110の空間には分離ガスケット223が接する。分離ガスケット223は第2前面接触部1172の一部を含んで第2チャンバー120の側面に位置する残りの空間をシーリングすることができる。分離ガスケット223が第2前面接触部に接触するとき、分離ガスケット223は第2チャンバーガスケット222が接する部分の側面に接する。一方、分離ガスケット223と第2チャンバーガスケット222の一側がそれぞれ互いに合うので、このような一側に該当するガスケットは別のガスケットとして備えられることではなく、互いに共有して使用される。
【0138】
図39のような場合、シーリングする空間が大きく2つであるが、図2(a)のような場合は、シーリングする空間が3つであるので、それぞれシーリングする必要があるためである。
【0139】
メインドア200はメインドア内面201に備えられ、第1チャンバー110で凝縮した凝縮水がメインドア内面201に沿って流れるとき、それをガイドして後述する空気吸入部170を介して排出するためのドアライナー230を含む。
【0140】
ドアライナー230は、第1チャンバーガスケット221の内部に位置する主ライナー2301及び分離ガスケット223の内部に位置する補助ライナー2302を含む。
【0141】
一方、第2チャンバーガスケット222の内部には別の空間がなく、凝縮水が第2チャンバーガスケット222の外部から入らない限り、凝縮水が発生しないので、ドアライナーを備える必要がない。
【0142】
主ライナー2301はドア内面において第1チャンバー110に向かって傾斜して形成される。これにより、凝縮水がスムーズに流れることができる。メインドア200が投入口139を閉鎖するとき、主ライナー2301は第1チャンバー110の内部に所定の距離だけ入ることができる。図8を参照すると、メインドア200を閉鎖するとき、メインドア内面201を基準として主ライナー2301は底カバー180の第1底取っ手1815又は第2底取っ手1825が最大垂直距離であるD1よりもっと突出している。
【0143】
好ましくは、主ライナー2301が第1チャンバー110内に挿入される長さは、D1よりは長く、第1底貫通孔1812又は第2底貫通孔1822の位置する最小垂直距離であるD2よりは短い。
【0144】
一方、主ライナー2301は、メインドア200の内面が単純に傾くように備えられるが、メインドア200の内部にプレサ400を備えるために、主ライナー2301の傾斜面の下部にプレサ400に連通するための第1連通口2303を含んでもよい。
【0145】
またメインドア内面201は、メインドア内面201の上部に備えられて上方傾斜するように備えられるドア傾斜部240、及びドア傾斜部240の上部に位置してプレサ400に連通するためのドア第2連通口2401を含む。
【0146】
ドア傾斜部240は主ライナー2301とは逆方向に傾斜して形成される。即ち、メインドア200の閉鎖時、主ライナー2301が第1チャンバー底面111に向かって傾斜する反面、ドア傾斜部240は第1チャンバー上面112に向かって傾斜する。第1連通口2303は主ライナー2301の傾斜面とメインドア内面201の間が開口して形成される。第2連通口2401はドア傾斜部240の傾斜面とメインドア内面201の間が開口して形成される。これにより、プレサ400がメインドア200の内部に位置するとき、プレサ400により加圧される衣類にスチーム及び熱風を循環させるためのスチーム及び熱風の移動通路を提供することができる。
【0147】
補助ライナー2302は、図2のように、第1チャンバーの一側面と第2チャンバーの一側面の間に形成される空間で発生する凝縮水を空気吸入部170を介して排出するために備えられる。
【0148】
メインドア200はドアヒンジ部225によりキャビネット130に回転可能に結合する。図2(b)はキャビネットの一側面の上部と下部に第1ドアヒンジ2251及び第2ドアヒンジ2252を備え、第1ドアヒンジ2251及び第2ドアヒンジ2252によりメインドア200が結合する一例を示している。
【0149】
図2(a)を参照すると、図39とは異なり、第1チャンバー底面111は、第1面1111及び第1面1111より低い位置にある第2面1112により形成される。
【0150】
即ち、第1チャンバー底面111はドアの幅方向である第3方向に沿って段差状に形成される。即ち、普通の衣類より長い、例えば、ロングコートやドレスなどの衣類を収容するためには、第2チャンバー120の高さにより長さが短くなった第1面1111と第1チャンバー上面112の間よりは第2面1112と第1チャンバー上面112の間が有利であるため、この開示で説明する衣類処理装置1000では段差状の第1チャンバー底面111を備えている。
【0151】
また第2チャンバー120は第1面1111の下部に位置する。
【0152】
第3方向に沿う第1面1111の長さは第2面1112の長さより長くてもよい。
【0153】
第1面1111は第1チャンバー110の両側面の何れかに連結され、第2面1112は第1チャンバー110の他側面に連結され、第1面1111と第2面1112は延長面1114により連結される。
【0154】
延長面1114は第2チャンバー120の外側面に該当する。
【0155】
第1チャンバー110の一側面と延長面1114の間の空間及び主ライナー2301と第2底カバー182の間の空間でメインドア内面201に沿って流れる凝縮水は、補助ライナー2302により第2空気吸入口172を介して排出される。
【0156】
図3及び図4はそれぞれ第2チャンバー120内部に位置する送風ユニット700とスチームユニット730を示している。
【0157】
図3を参照すると、衣類処理装置1000はさらに、第2チャンバー120の内部に位置して第1チャンバー110内の空気を循環させる送風ユニット700、第1チャンバー底面111に位置して第2チャンバー120に連通し、第1チャンバー110内の空気を吸入する空気吸入部170、及び第1チャンバー底面111に位置して第2チャンバー120に連通し、空気吸入部170を介して吸入された空気を送風ユニット700を通過した後、第1チャンバー110の内部に供給する空気供給部150を含む。
【0158】
空気吸入部170はそれぞれ第1面1111と第2面1112に位置する第1空気吸入口171及び第2空気吸入口172を含み、空気供給部150は第1面1111に位置する第1空気供給口151、第2面1112又は延長面1114に位置する第2空気供給口152を含む。
【0159】
送風ユニット700は内部に吸入された空気と熱交換する熱交換部740を含む。送風ユニット700は、空気吸入部170を介して第1チャンバー110内の空気を吸入する吸気ダクト711、熱交換部740を経て高温乾燥した空気を第1チャンバー110に排出する供給ダクト713、及び吸気ダクト711と供給ダクト713を連結し、熱交換部740が内部に位置する連結ダクト712を含む。
【0160】
熱交換部740は、第1チャンバー110で吸入された空気を冷却して凝縮水を発生させる第1熱交換機E(又は蒸発器)、及び第1熱交換機Eを経た空気を加熱する第2熱交換機C(又は凝縮器)を含む。一例として、熱交換部740はヒートポンプである。従って、衣類処理装置1000は、蒸発器と凝縮器を循環する冷媒を圧縮する圧縮機P及び凝縮器を経た冷媒を膨張させる膨張部Exを送風ユニット700の外部に備える。
【0161】
また送風ユニット700はさらに空気を循環させるための循環ファン715を含む。循環ファン715は吸気ダクト711と連結ダクト712の間に備えられるか、又は図3に示すように、連結ダクト712と供給ダクト713の間に位置する。
【0162】
衣類処理装置1000はさらに第1チャンバー110の空気に香気を供給するための芳香部750を含む。芳香部750は別の流路を介しても第1チャンバー110の内部に香気を供給できるが、供給ダクト713に連結されて供給ダクト713を介して排出される空気に香気を供給することもできる。図3は送風ユニット700の後方に芳香部750が位置することを示している。
【0163】
しかし、これは一例に過ぎず、芳香部750は第1チャンバー110に香気を供給できれば、どこに設けられてもよい。
【0164】
給水タンク810と排水タンク820は吸気ダクト711の前方に位置する。好ましくは、第2チャンバー120の内部において、給水タンク810と排水タンク820が設けられるタンクモジュールフレーム129(図9を参照)により、送風ユニット700、スチームユニット730などが位置する空間と給水タンク810及び排水タンク820が位置する空間が分離される。
【0165】
第2チャンバー120は第2チャンバー120に回転可能に備えられて、第2チャンバー投入口125を開閉するタンクドア121を含む。第2チャンバー投入口125はタンクモジュールフレーム129に接近するために開口した第2チャンバー120の前面の一部を意味する。
【0166】
即ち、第2チャンバー投入口125はキャビネット130に備えられる投入口139(又はキャビネット投入口)に対向して形成される。また第2チャンバー投入口125はメインドア200を閉鎖するとき、メインドア内面201に対向して形成される。
【0167】
タンクドア121において、第2チャンバー120の内部に向かうタンクドア内面121cには給水タンク810及び排水タンク820が着脱可能に結合される。即ち、タンクドア121を回転させて開放する場合、タンクドア内面121cに結合した給水タンク810及び排水タンク820も共に回転して露出される。
【0168】
上述したように、タンクドア121とメインドア200の間には第2チャンバーガスケット222が備えられて、タンクドア121とメインドア200の間に凝縮水が落ちることを防止することができる。
【0169】
図4を参照すると、第2チャンバー120の内部には第1チャンバー110に載置された衣類にスチームを供給するためのスチームユニット730が位置する。
【0170】
また、ハンガー保持部600の移動、熱交換部740、圧縮機P及び循環ファン715の動作、スチームユニット730の動作、各種センサの動作を制御するための制御部900も第2チャンバー内に位置する。しかし、これは一例に過ぎず、制御部900はハンガー保持部600の移動、熱交換部740、圧縮機P及び循環ファン715の動作、スチームユニット730の動作、各種センサの動作を制御できれば、衣類処理装置1000のどこにも位置することができる。
【0171】
図4には第2チャンバー120の後方に位置することが示されているが、これとは異なり、ベース131に位置してもよく、第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に位置してもよい。
【0172】
また、後面パネル133(図3を参照)において、第2チャンバーに対応する位置は、後面パネル133と分離された補助パネル(図示せず)で備えられて補助パネルを開放するとき、制御部900が露出されて制御部900に容易に接近することができる。これは保持のためのものである。
【0173】
スチームユニット730は、スチームを発生させるスチーム発生器731、スチーム発生器内に位置してスチーム発生器731内に貯蔵された水を加熱するスチームヒーター732、及び発生したスチームをスチーム供給部160を介して排出するためのスチーム吐出ノズル737、及びスチーム吐出ノズル737とスチーム発生器731を連結してスチームを移動させるスチーム供給流路735を含む。
【0174】
スチームを発生させるための水は給水タンク810から供給される。給水タンク810はタンクドア121を閉鎖してタンクモジュールフレームに設けられるとき、給水タンク810の下部に位置する給水チェックバルブ814が開放され、これによりスチーム発生器731に水を供給することができる。
【0175】
図5は第1チャンバー110を少なくとも1つの収容空間に分離する分離部119の一例を示している。衣類処理装置1000は、一面に投入口139を含むキャビネット130、キャビネット130に回転可能に備えられて投入口139を開閉するメインドア200、キャビネット130の内部に位置して投入口139を介して衣類を収容する第1チャンバー110、第1チャンバー110の上面を形成する第1チャンバー上面112、及びキャビネット130の内部及びキャビネット130の下側に位置して第1チャンバー110と分離された空間を形成する第2チャンバー120を含む。
【0176】
また衣類処理装置1000は、第1チャンバー上面112と第2チャンバー120の間に位置し、第1方向及び第2方向に平行に設けられて第1チャンバー110を少なくとも1つの収容空間に分離する分離部119、及び分離部119を第3方向に沿って移動させて、少なくとも1つの収容空間のサイズを調節する移動駆動部530を含む。
【0177】
分離部119は第1チャンバー110内に位置する。即ち、第1チャンバー上面112と第1チャンバー底面111の間に位置する。
【0178】
もし第1チャンバー111の底面が段差状の第1面1111と第2面1112を含み、第1面1111の高さが第2面1112の高さより高い場合、分離部119は第1面1111と第1チャンバー上面112の間に位置する。
【0179】
また分離部119は第1チャンバーの両側面を対向するように備えられて、第1チャンバー110の内部に位置する。
【0180】
図5を参照すると、分離部119は第1チャンバー110を少なくとも1つの収容空間に分離するために、第1方向及び第2方向に平行に設けられる平板状の分離壁1191を含む。
【0181】
分離壁1191は、第1チャンバー110の内部を分離しながら移動時に撓みや曲げなしに移動可能であれば、どの材質であってもよい。
【0182】
また分離壁1191の一側面には棚を載置するための分離壁棚載置部1195を含む。
【0183】
上述したように、従来の衣類処理装置は、バー状のハンガー保持バーが常に固定された位置で第3方向に沿って往復運動し、この往復運動により微細ホコリ又は埃を払うことができる。
【0184】
しかし、ハンガー保持バーが固定した位置で第1チャンバー110の内部に位置すると、第1チャンバー110により形成される収容空間を区画するための壁を備えることができない。固定したハンガー保持バーと移動する壁の間で干渉が発生するためである。勿論、ハンガー保持バーよりも低い壁で形成することもできるが、これは単純な分離に過ぎず、ハンガー保持バーの上部を介してスチーム及び熱風が移動可能であるので、分離する意味がなくなる。
【0185】
従って、図5は分離部119とハンガー保持部600の間の干渉を防止するために複数のハンガー保持610が独立して駆動可能な一例を示している。
【0186】
図6(a)ないし図6(c)は分離部119が第1チャンバー110内で移動する一例を概略的に示している。
【0187】
図6(a)ないし図6(c)は第1チャンバー底面111が互いに異なる高さを有する第1面1111と第2面1112で形成される一例を用いて分離部119の移動を説明している。しかし、図39のように、第1チャンバー底面111が同じ高さを有しても同様に説明することができる。
【0188】
図6(a)は分離部119が第1収容空間V1及び第2収容空間V2に第1チャンバー110を分離する一例を示している。複数のハンガー保持610を含むハンガー保持部600は第1チャンバーの上部に位置する。図6では5つのハンガー保持611,612,613,614,615を示しているが、これは一例に過ぎず、異なる数のハンガー保持を備えてもこの開示で説明する特徴である分離部の移動及びそれによるハンガー保持の位置移動を適用することができる。
【0189】
図6(a)において、第1収容空間V1には3つのハンガー保持613,614,615が含まれ、第2収容空間では1つのハンガー保持611が含まれた一例を示している。いずれのハンガー保持612が位置するところに分離部119が位置するので、分離部119との干渉を避けるために、いずれのハンガー保持612は第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に移動して第1チャンバー110の内部に位置しない。即ち、第1チャンバー110の外部に移動してユーザに見られない。
【0190】
このように複数のハンガー保持610のいずれは、後述するハンガー保持配列部510により第1チャンバー110の内部又は外部に移動可能である。
【0191】
即ち、複数のハンガー保持610のいずれは、ハンガー保持配列部510により第1チャンバー上面112の上又は下に移動可能である。
【0192】
このために、第1チャンバー上面112を貫通して形成される切開部112aは、複数のハンガー保持610にそれぞれ対応する複数の切開孔1121を含み、ハンガー保持配列部510は複数の切開孔1121を介して複数のハンガー保持610を個々に第1チャンバー110の内部又は外部に移動させることができる。
【0193】
図6(a)では分離部119が第1チャンバーの両側面の何れか一面からL1だけ離れた距離に位置する一例を示している。L1はいずれのハンガー保持が位置するところP1である。図6(b)を参照すると、分離部がP1から他のハンガー保持が位置するP2に移動することが示されている。このために、分離部はL2-L1の距離を移動する。
【0194】
この場合、第1収容空間V1はサイズが減少し、第2収容空間V2はサイズが増加する。即ち、分離部119の移動により分離される収容空間のサイズが可変的である。
【0195】
図6(c)は分離部119が第1チャンバー110の両側面の他面に接するまで移動したことを示している。即ち、分離部119は他のハンガー保持が位置するところP2から他面と接する位置P3まで移動し、このとき、移動した距離はL3-L2である。この場合、分離部119が他面に接するので、第1収容空間V1はなくなり、第2収容空間V2のみの単一の空間になる。即ち、第2収容空間のサイズが、第1チャンバーが形成できる最大サイズになる。
【0196】
従って、分離部119は第1チャンバー110を1つ以上の収容空間に分離することができる。
【0197】
このとき、第1収容空間に収容された衣服にのみ熱風及び/又はスチームを供給することができる。一方、第2収容空間V2に収容された衣服にのみ熱風及び/又はスチームを供給することができる。従って、ユーザは衣類を収容する空間を効率的に使用して、エネルギー浪費なしに効果的に使用することができる。
【0198】
図6(a)ないし図6(c)は第1面1111の両端のうち、一端がいずれのハンガー保持612が位置するところに対応するように備えられる一例を示している。即ち、分離部119は第1面1111上でのみ移動するように備えられてもよい。これは、図6(a)のように、分離部がP1の位置にある場合、第1方向に沿う第2収容空間V2の長さは、第1方向に沿う第1収容空間V1の長さより長いためである。即ち、様々な収容空間の形態を有するためには、第1面1111でのみ分離部119が移動しても十分である。
【0199】
例えば、第1チャンバー底面111の高さが一定であるとき、前方を基準として第1チャンバー110の左側面に最も隣接するハンガー保持611に分離部が位置する場合は、第2収容空間にはどのハンガー保持もないためである。
【0200】
また、第1チャンバー110の右側面に隣接する2つのハンガー保持は互いに独立して動く必要がない。1つのハンガー保持のみが必要であれば、図6(a)のように、分離部が位置すればよいためである。よって、第1チャンバー110の一側面から1つのハンガー保持のみを含むように空間が分けられた場合がすでにあるので、第1チャンバー110の他面から1つのハンガー保持のみを含むように空間を分ける必要がないためである。従って、第1チャンバー110の他面ではこの他面に隣接する2つのハンガー保持が同時に移動するようにハンガー保持配列部510を制御することができる。
【0201】
図6(a)ないし図6(c)には分離部119はハンガー保持が位置するところ(P1又はP2)、即ち、切開孔1121が位置するところ、又は第1チャンバーの一側面に接するように位置P3する一例が示されている。
【0202】
図6(a)ないし図6(c)には分離部119が移動する位置の一例として、ハンガー保持又は切開孔が位置する位置や第1チャンバー110の一側面に完全に移動する一例が示されている。
【0203】
一方、分離部119が移動する位置は、第1チャンバー110内のどの位置であってもよい。分離部119はハンガー保持610が位置するところ又は切開孔1121が位置するところに移動して位置することができる。また分離部119は1つのハンガー保持610と他のハンガー保持610の間に位置してもよい。これはハンガー保持610とハンガー保持610の間の間隔は設計上の問題であるので、ハンガー保持610とハンガー保持610の間に分離部119が位置しても、分離部119とハンガー保持610との間隔に余裕がある場合、ハンガー保持に載置された衣類と分離部が接する恐れはないためである。
【0204】
また、分離部119は1つのハンガー保持610と第1チャンバーの両側面のうち、1つのハンガー保持610に近い一側の間に位置してもよい。
【0205】
即ち、衣類処理装置1000は、一面に投入口139を含むキャビネット130、キャビネット130に回転可能に備えられて投入口139を開閉するメインドア200、キャビネット130の内部に位置して投入口139を介して衣類を収容する第1チャンバー110、第1チャンバー110の上面を形成する第1チャンバー上面112、キャビネット130の内部及びキャビネット130の下側に位置して第1チャンバー110と分離された空間を形成する第2チャンバー120、第1チャンバー110の内部で衣類が掛かる複数のハンガー保持610、第1チャンバー110の内部に位置し、キャビネット130の高さ方向である第1方向及びキャビネット130の深さ方向である第2方向に平行に設けられて第1チャンバー110を少なくとも1つの収容空間に分離する分離部119、及び分離部119をキャビネット130の幅方向である第3方向に沿って移動させるか、又は分離部139の移動に伴って複数のハンガー保持610を第1チャンバー110の内部又は第1チャンバー110の外部に移動させる駆動部を含み、分離部139は複数のハンガー保持610のいずれと複数のハンガー保持610の他のいずれの間に位置する。
【0206】
図6(a)を参照すると、いずれのハンガー保持612が第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に移動した後、分離部119がP1に位置する。この場合、第2収容空間V2には長さが長い衣服を収容して処理(treatment)する。また第2収容空間V2にのみスチームと熱風を供給して、収容された衣類を処理する。
【0207】
図6(b)を参照すると、例えば、処理する衣服が1つの長い衣服と1つの短い衣服、又は2つの短い衣服である場合は、ユーザは分離部119をP2位置に移動させた後、衣類処理装置1000を使用する。もし処理する衣服が多い場合は、第1チャンバー110を全て使用しなければならないこともあるので、図6(c)と同様に、分離部119を第1チャンバー110の一側に完全に移動させた後、第1チャンバー110の全体を用いることもできる。
【0208】
図6(a)ないし図6(c)を参照すると、分離部がある場合、複数のハンガー保持610が第1チャンバー110の内部又は外部に配置される一例が示されている。
【0209】
分離部119がない場合にも、複数のハンガー保持610を個々に第1チャンバー110の内部又は外部に移動可能であれば、第1チャンバーの空間を最大に活用することができる。常に第1チャンバー内に位置する従来の衣類処理装置のハンガー保持バーとは異なり、必要によっては、第1チャンバー110内に備えられる複数のハンガー保持の一部のみを残し、残りは第1チャンバー110の外部に位置させる必要もあるためである。
【0210】
例えば、大型人形或いはブランケットなど処理する場合を想定する。即ち、体積の大きい人形やブランケット、布団のような被乾燥物も処理可能になる。
【0211】
従って、この開示で説明する衣類処理装置1000は、複数のハンガー保持610を個々に第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に位置させることができる。また衣類処理装置1000は、第1チャンバー110内の収容空間のサイズを可変的に調節するための移動可能な分離壁1191を含む分離部119を含む。また複数のハンガー保持610を含むハンガー保持部600は、微細ホコリを叩くために往復運動が可能である。
【0212】
図7(a)は第1チャンバー底面111に底カバー部180がある場合を、図7(b)は底カバー部180が除去された場合をそれぞれ示している。
【0213】
第1チャンバー底面111は互いに異なる高さを有する第1面1111と第2面1112を含む。第1面1111の下部には第2チャンバー120が位置する。
【0214】
第1面1111の幅は第2面1112の幅よりも大きい。
【0215】
図7(a)及び図7(b)は第2チャンバー投入口125にタンクドア121が結合したことを示している。タンクドア121はタンクドアを貫通して第1方向に沿って延びて形成された第1ウィンドウ121a及び第2ウィンドウ121bを含む。第1ウィンドウ121a及び第2ウィンドウ121bはそれぞれタンクドア内面121cに結合する給水タンク810及び排水タンク820の水位を確認するために備えられる。即ち、ユーザがメインドア200の開放後、タンクドア121を開放する必要がなく、直ちに給水タンク810及び排水タンク820の水位を確認することができる。
【0216】
第1ウィンドウ121aがタンクドア121の他側より一側に近く位置すると、第2ウィンドウ121bはタンクドア121の一側より他側に近く位置する。第1ウィンドウ121aが給水タンク810の水位を確認できれば、第2ウィンドウ121bは排水タンク820の水位を確認することができる。
【0217】
図7(a)を参照すると、衣類処理装置1000において第1面1111と第2面1112を保護するための第1底カバー181と第2底カバー182が取り付けられたことが示されている。即ち、第1面1111上に第1底カバー181が位置し、第2面1112上に第2底カバー182が位置する。これは、分離部119が第3方向に沿って移動するとき、第1チャンバー底面111との摩擦を減らし、第1チャンバー底面111の損傷を防止するためのものである。
【0218】
従って、具体的には、分離部119は第1底カバー181と第1チャンバー上面112の間に位置する。
【0219】
図7(b)を参照すると、第1底カバー181と第2底カバー182を除去して第1面1111及び第2面1112が露出されたことが示されている。
【0220】
第1面1111は、第1チャンバー110内の空気を吸入する第1空気吸入口171及び第1チャンバー110の内部に空気を供給する第1空気供給口151を含む。図7(b)は第1空気吸入口171がカバーにより閉鎖されたことを示しているが、必要時、制御部900はカバーを制御して第1空気吸入口171を開放することができる。第1空気吸入口171は第1空気供給口151よりも投入口139に近く位置する。これは循環流路を考慮するためである。即ち、第1空気供給口151を介して第1チャンバー110に排出される空気は第1方向に沿って上昇した後、第1チャンバー上面で方向を変えて前方に移動する。このとき、一部はメインドア200の内部に入り、一部は再度第1方向に沿って下降する流路を形成する。
【0221】
従って、第1空気供給口151は第1空気吸入口171よりも後方に位置する。
【0222】
第2面1112は第1チャンバー110内の空気を吸入する第2空気吸入口172を含む。第2空気供給口152も第2面1112上に位置してもよい。即ち、第2空気供給口152は第2空気吸入口172より後方に位置する。一方、流路の単純化のために、第2空気供給口は延長面1114に位置してもよい。
【0223】
図7(a)及び図7(b)を参照すると、第1面1111及び第2面1112はベース131に向かって陥没して形成される。これは第1底カバー181及び第2底カバー182がそれぞれ第1面1111と第2面1112に結合するとき、底面が滑らかな1つの平面を形成できるためである。
【0224】
図8は第1底カバー181と第2底カバー182を上からみた図である。第1面1111はさらに第1面の後方に位置する第1スチーム供給口161を含む。第1底カバー181が設けられても第1スチーム供給口161は露出できる。第1底カバー181が分離部による損傷を最小化するために金属材質からなる場合、第1スチーム供給口161で排出されるスチームにより加熱されることを防止するためのものである。
【0225】
従って、第1スチーム供給口161は第1面1111の縁部に沿って陥没しない部分に位置する。
【0226】
また第1スチーム供給口161はスチームの排出速度を上げるために、ノズル形態に形成される。即ち、第1スチーム供給口161の断面のサイズを減らしてスチームの排出速度を上げるためのものである。
【0227】
第1空気供給口151は第1面1111において第2方向に沿って第1空気吸入口171と第1スチーム供給口161の間に位置する。
【0228】
また第1空気吸入口171は第1空気吸入口171及び第1スチーム供給口161より投入口139に近く位置する。
【0229】
これは第2面に位置する第2空気吸入口172及び第2スチーム供給口162にも同様に適用される。第1面1111と第2面1112の幅を考慮すれば、第1空気吸入口171の幅が第2空気吸入口172の幅より大きい。また第1スチーム供給口161の幅が第2スチーム供給口162の幅より大きい。
【0230】
第1底カバー181は投入口139と第1空気吸入口171の間に位置し、さらに第1底カバー181の一部が陥没して形成された第1底取っ手1815を含む。
【0231】
同様に、第2底カバー182は投入口139と第2空気吸入口172の間に位置し、さらに第2底カバー182の一部が陥没して形成された第2底取っ手1825を含む。これは第1底カバー181又は第2底カバー182を第1面1111又は第2面1112から分離するときに使用するためのものである。
【0232】
一方、第1底カバー181は第1底カバー181を貫通して形成される複数の第1底貫通孔1812を有し、第2底カバー182は第2底カバー182を貫通して形成される複数の第2底貫通孔1822を有する。
【0233】
これにより、第1チャンバー110内で発生する凝縮水を導いて第1空気供給口151を介して排出するか、又は第1チャンバー内の空気を円滑に吸入及び排出することができる。
【0234】
図8は複数の第1底貫通孔1812及び複数の第2底貫通孔1822の一例であって、円ではなくラウンドコーナを有して第2方向に沿って配列された矩形状に形成されたことを示している。
【0235】
第1底カバー181及び第2底カバー182は貫通せず陥没した形状に形成された複数の第1底溝1813及び複数の第2底溝1823をさらに含む。第1底貫通孔1812の数及び配置と第1底溝1813の数と配置は任意に定められ、第1底溝1813なしに第1底貫通孔1812のみを備えてもよい。これは第2底カバー182に位置する第2底貫通孔1822及び第2底溝1823の場合も同様である。
【0236】
衣類処理装置1000はさらに第1面1111の後方に位置して第1チャンバー110の内部に排出される空気に香気を供給する芳香部750を含む。
【0237】
芳香部750は第1スチーム供給口161の両側に隣接して位置するが、これは一例に過ぎず、他の部分に位置してもよい。
【0238】
即ち、芳香部750は、第3方向に沿って第1スチーム供給口161の一側に位置して、第1空気供給口151を介して排出される空気に香気を供給する第1芳香キット751、及び第1スチーム供給口161の他側に第2空気供給口152を介して排出される空気に香気を供給する第2芳香キット752を含む。
【0239】
第1芳香キット751及び第2芳香キット752は第1スチーム供給口161の両側に位置する芳香設置部(図示せず)に挿入されて結合される。
【0240】
分離部119の前方には第1収容空間V1と第2収容空間V2の間のシーリングのための前方ガスケット1192aを含む。
【0241】
図9(a)は給水タンク810又は排水タンク820がタンクモジュールフレーム129に取り付けられたことを示している。タンクモジュールフレーム129はタンクドア121に結合された給水タンク810及び排水タンク820が第2チャンバー120の内部に設けられる空間を提供する。また第2チャンバー120に位置するスチームユニット730及び送風ユニット700と給水タンク810及び排水タンク820を連結させることができる。
【0242】
給水タンク810はスチームユニット730に連結されてスチーム発生のために必要な水をスチームユニット730に供給する。排水タンク820は熱交換部740又は第1チャンバー110で凝縮される凝縮水を排出して貯蔵される空間を提供する。
【0243】
給水タンク810と排水タンク820は給水チェックバルブを含むか否か及び機能の面で差があるが、形態は非常に類似するので、給水タンク810に関する説明は排水タンク820にも適用することができる。
【0244】
タンクドア121は第2チャンバー投入口125を開閉するために、第2チャンバー120に回転可能に結合されるドアである。即ち、第2チャンバー120の下側に第2チャンバー120の幅方向に沿って備えられるヒンジ軸により第2チャンバー120とタンクドア121がヒンジ結合する。即ち、給水タンク810及び排水タンク820はタンクドア内面121cに着脱可能に結合して、タンクドア121の閉鎖時、タンクモジュールフレーム129に載せられる。
【0245】
タンクドア121により衣類処理装置1000の給水タンク810及び排水タンク820の形状が外部に露出されないので、デザイン的に簡潔な仕上げ処理が可能である。さらに第1ウィンドウ121a及び第2ウィンドウ121bにより、ユーザはメインドア200を開けた途端、水位を確認することができる。またタンクドア121を回転して開放すると、給水タンク810をタンクドア121から完全に分離しなくても、傾斜した(tilting)状態で給水タンク蓋812を介して水を供給することができる。
【0246】
またタンクドア121のうち、第2チャンバー投入口125に向かう方向に位置するタンクドア内面121cには給水タンク810及び排水タンク820が結合される。図9(b)を参照すると、タンクドア121の開放時、給水タンク810及び排水タンク820の上側がユーザに露出される。具体的には、タンクドア121の開放時、給水タンク810も共に回転して傾くので、給水タンク蓋812が露出される。従って、ユーザは給水タンク810をタンクドア121から分離しなくても、給水タンク蓋812を介して給水タンク810に水を供給することができる。
【0247】
第1空気吸入口171に連結される吸気ダクト711の内部にはフィルター1712が位置する。フィルター1712は吸気ダクト711を介して進入した空気から微細ホコリを含む異物を除去する。
【0248】
給水タンク810は上面が開口して水を貯蔵する空間を形成する給水タンクボディー811及び上面に結合して給水タンクボディーの蓋を形成する給水タンク蓋812を含む。給水タンクボディー811は底面を除いて水を貯蔵する空間の外形を形成する給水メインボディー8111及び給水メインボディー8111と結合して給水タンク810の底面を形成する給水底面8112を含む。
【0249】
給水メインボディー8111は水の貯蔵有無を確認できるように透明材質からなり、給水底面8112は給水チェックバルブ814及びタンクモジュールフレーム129に複雑な構造が見えないように半透明又は不透明材質からなる。
【0250】
給水底面8112は給水タンク810の底面を形成するだけではなく、給水タンク810が外部底面に立設されるように、給水タンク810の底面の周りから下側に折り曲げられて延びた側面部8112cを含む。
【0251】
側面部8112cにより外部底面に給水タンク810又は排水タンク820が支持されて倒れず立設されることができる。側面部8112cにより給水タンク810が立設される場合にも、給水チェックバルブ814は外部に露出されない。
【0252】
給水底面8112は給水チェックバルブ814に連結されて水を供給するための給水底連通孔8112aを含む。給水タンク810がタンクモジュールフレーム129に載置されるとき、給水底連通孔8112aに連結される給水チェックバルブ814は給水タンク810とスチーム発生器731の間を連結する給水流路(図示せず)に連結される。
【0253】
給水タンク810からスチームユニット730に水を供給又は供給中断する給水チェックバルブ814は、給水底面8112の下部に位置する。給水チェックバルブ814はタンクドア内面121cに結合するとき、給水チェックバルブ814が連結される流路連結部1293に結合した後、流路連結部1293がタンクモジュールフレーム129に結合するときに水が供給されるようにする。一方、流路連結部1293はタンクモジュールフレーム129に位置し、タンクドア内面121cが回転して第2チャンバー投入口を閉鎖するとき、給水チェックバルブ814が流路連結部1293に結合して水を供給することもできる。
【0254】
図9(a)を参照すると、給水タンク810は、給水タンク810及び排水タンク820の背面に位置して給水タンク810及び排水タンク820に光(lignt)を照射するバックライト部830を含む。バックライト部830は給水タンク810及び排水タンク820の背面に形成されてもよく、タンクモジュールフレーム129に備えられてもよい。
【0255】
バックライト部830はユーザが第1ウィンドウ121a及び第2ウィンドウ121bにより水位を容易に確認することができる。
【0256】
バックライト部830は少なくとも1つのLED(Light Emitting Diode)からなる。
【0257】
図10(a)及び図10(b)は給水タンクボディー811と給水タンク蓋812が結合したことと分離したことをそれぞれ示している。
【0258】
給水タンク810は、上部が開口して、水が貯蔵される空間を形成する給水タンクボディー811、給水タンクボディー811の上部に結合して給水タンクボディー811の上部を保護する給水タンク蓋812、及び給水タンク蓋812を介して給水タンクボディー811に外部から水を供給するように給水タンク蓋812を貫通して形成された給水開口部8122を含む。
【0259】
給水タンク810の底面である給水底面8112は給水チェックバルブ814に連結されて水を供給するための給水底連通孔8112aを含む。給水タンク810がタンクモジュールフレーム129に載置されるとき、給水底連通孔8112aに連結される給水チェックバルブ814は給水タンク810とスチーム発生器731の間を連結する給水流路(図示せず)に連結される。
【0260】
図9(a)及び図9(b)を参照すると、給水タンク810からスチームユニット730に水を供給又は供給中断する給水チェックバルブ814は、給水底面8112の下部に位置する。給水チェックバルブ814はタンクドア内面121cに結合するとき、給水チェックバルブ814が連結される流路連結部1293と結合した後、流路連結部1293がタンクモジュールフレーム129に結合するとき、水が供給されるようにする。一方、流路連結部1293はタンクモジュールフレーム129に位置し、タンクドア内面121cが回転して第2チャンバー投入口を閉鎖するとき、給水チェックバルブ814が流路連結部1293に結合されて水を供給することもできる。
【0261】
図10(a)を参照すると、給水タンク蓋812は、給水タンク蓋812の上面を形成する給水タンク蓋上面812a、及び給水タンク蓋上面812aで折り曲げられて給水タンク蓋812の背面を形成する給水タンク蓋背面812bを含む。
【0262】
給水タンク蓋上面812aの一部は給水タンク810の前方から後方に行くにつれて下方傾斜する。これはタンクドア121により給水タンク810が回転するとき、給水タンク蓋812がユーザに露出されるが、給水タンク蓋上面812aの傾斜した部分が回転によりユーザに相対的に水平な面を形成するので、ユーザが給水タンク蓋812を介して水を供給することが容易になる。かかる形状は排水タンク820の場合にも同様である。
【0263】
給水タンク蓋812の前面には給水タンク蓋812を給水タンクボディー811から分離するときに使用するための蓋着脱装置8121を含む。
【0264】
蓋着脱装置8121により給水タンク810又は排水タンク820から給水タンク蓋812又は排水タンク蓋(図示せず)を完全に除去した後、洗浄することができる。
【0265】
蓋着脱装置8121は美観のために給水タンク蓋812の前面で吐出又は陥没せず、同じ高さに位置して滑らかな表面を形成する。
【0266】
蓋着脱装置8121をユーザが押圧すると、図10(b)のように給水タンク810は給水タンクボディー811と給水タンク蓋812に分離される。図10(b)には給水タンク蓋812と給水タンクボディー811を結合させるための第1ボディーフック結合部8111aと第2ボディーフック結合部8111bが給水タンクボディー811の上側で給水タンクボディー811の前面及び背面に位置することを示している。
【0267】
これは一例に過ぎず、給水タンクボディー811と給水タンク蓋812は異なる方式により結合されてもよい。また第1ボディーフック結合部8111aと第2ボディーフック結合部8111bが異なる位置に備えられてもよい。
【0268】
即ち、蓋着脱装置8121の一端はフック状であり、第1ボディーフック結合部8111aと結合することができる。また、給水タンク蓋背面812bの一端もフック状であり、第2ボディーフック結合部8111bと結合することができる。
【0269】
図11(a)は給水タンク蓋812が給水タンクボディー811に結合した断面を示している。
【0270】
給水タンク蓋812は給水タンクボディー811に異物が入ることを防止するためのキャップの役割を果たす。また給水タンク蓋812を介して給水タンクボディー811に水を供給することもできる。
【0271】
このために、給水タンク蓋812は給水タンク蓋上面812aに位置する給水開口部8122を含む。給水開口部8122は給水タンク蓋上面812aと給水タンク蓋背面812bを連結する下方傾斜した部分の一部に形成される。これは排水タンク820の場合にも同様である。
【0272】
給水タンク蓋上面812aと給水開口部8122が合う部分は、給水開口部8122を介して給水タンク蓋の内部に折り曲げられて給水タンクの取っ手の役割を果たす給水タンク取っ手8124を形成する。給水タンク取っ手8124はアンダーカット(under cut)状に形成される。
【0273】
給水タンク蓋812はさらに給水タンク810の水位を確認する水位センサを含む。図11(a)は給水タンク810に備えられる給水水位センサ813の一例として浮標が使用された場合を示している。また給水水位センサ813は浮標との接触有無を知らせる接触感知部(図示せず)を含む。
【0274】
即ち、給水タンク810や排水タンク820を傾斜した(tilting)状態でユーザは給水タンク蓋812を介して水を供給することができる。具体的には、給水開口部8122を介して水を供給すると、給水タンク蓋812は給水タンクボディー811に連通する給水タンク蓋の連通孔(図示せず)を介して給水タンクボディー811に水が供給される。給水タンク蓋の連通孔は給水タンク蓋の下側面に位置する。
【0275】
このとき、ユーザは水がある程度供給されたかを確認し難いので、そのために水位センサが必要である。
【0276】
給水タンク810の水位が低いと浮標が落ち、水が満ちて浮標が上昇して給水タンク蓋812に位置する接触感知部に接すると、それ以上水を供給する必要がないという信号を制御部900に送る。
【0277】
また制御部900は衣類処理装置に備えられるスピーカーやディスプレイ又はユーザのスマートフォンなどによりユーザに知らせることができる。
【0278】
以下、図11(b)及び図11(c)を参照しながら、給水タンク蓋812を給水タンクボディー811から分離する段階について説明する。蓋着脱装置8121をユーザが押圧すると、蓋着脱装置8121の一端に備えられたフックが第1ボディーフック結合部8111aから分離される。まだ第2ボディーフック結合部8111bに対応して位置し、給水タンク蓋背面812bの一端に備えられたフックは第2ボディーフック結合部8111bとはフック結合しているので、給水タンク蓋背面812bに位置するフックを中心として給水タンク蓋812が回転する。結局、回転すると、給水タンク蓋812は第2ボディーフック結合部8111bとも分離されて、給水タンク蓋812は給水タンクボディー811と分離される。結合時には逆順に再び結合することができる。
【0279】
図12(a)は芳香部750の位置と第2空気供給口152の位置を示している。芳香部750は、第3方向に沿って第1スチーム供給口161の一側に位置して、第1空気供給口151を介して排出される空気に香気を供給する第1芳香キット751、及び第1スチーム供給口161の他側に位置して、第2空気供給口152を介して排出される空気に香気を供給する第2芳香キット752を含む。
【0280】
第1芳香キット751及び第2芳香キット752は第1スチーム供給口161の両側に位置する芳香設置部(図示せず)に挿入されて結合される。
【0281】
第1芳香キット751及び第2芳香キット752で供給される香気を第1チャンバー110の内部に供給するために、別の流路を形成してもよい。しかし、流路の単純化のために、第1空気供給口151及び第2空気供給口152に連結される循環ダクト710、具体的には供給ダクト713を介して第1チャンバー110に供給される空気に香気が含まれて供給されてもよい。
【0282】
図12(a)は第2空気供給口152が第2面1112ではなく、第1面1111と第2面1112を延びる延長面1114に備えられたことを示している。好ましくは、延長面1114は分離部119に平行な方向に備えられる。
【0283】
即ち、第1空気供給口151と第2空気供給口152は異なる面に形成されるが、互いに垂直して位置してもよい。第2空気供給口152が第2面1112に位置してもよいが、熱風を供給するための流路の長さ及び流路の単純化のために、第2面1112よりは延長面1114に位置する方が有利である。
【0284】
分離部119も第1面上でのみ移動可能であるので、第2空気供給口152が延長面1114に位置しても第2収容空間V2への熱風の供給には問題がない。
【0285】
これと共に、芳香部750も第1空気供給口151と第2空気供給口152を介して香気を供給することができる。第1芳香キット751が第1空気供給口151に連結され、第2芳香キット752が第2空気供給口152に連結されてもよいが、供給ダクト713が第1空気供給口151及び第2空気供給口152に分離されて供給される前に第1芳香キット751と第2芳香キット752に連結されてもよい。
【0286】
図12(b)と同様に、分離部119が第1チャンバーの両側面の何れか一面からL1だけ離れた距離に位置する場合((図6(a)のP1)、分離部119は第1チャンバー110を第1収容空間と第2収容空間に分離することができる。
【0287】
一方、分離部119が移動する位置は、第1チャンバー110の内部において第3方向に沿ってどの位置にも移動することができる。即ち、ハンガー保持610とハンガー保持610の間に位置して第1チャンバーを第1収容空間V1と第2収容空間V2に分離することができる。また分離部119が第1チャンバー110の一側面に接して第1チャンバー110の内部を1つの収容空間として使用することもできる。
【0288】
このとき、それぞれの収容空間は各々のスチーム供給口、空気吸入口及び空気供給口を介して熱風、スチーム及び/又は香気を供給することができる。
【0289】
即ち、第1収容空間V1は第1スチーム供給口161、第1空気吸入口171及び第1空気供給口151を介して熱風、スチーム及び/又は香気を供給する。第2収容空間V2は第2スチーム供給口162、第2空気吸入口172及び第2空気供給口152を介して熱風、スチーム及び/又は香気を供給する。
【0290】
反面、第1スチーム供給口161は第1面1111に位置し、第2スチーム供給口162は延長面1114ではなく第2面1112に位置してもよい。スチームを側面から供給するより底面から供給すると、それぞれの収容空間により均一に供給できるためである。
【0291】
このように分離された空間はそれぞれ独立して熱風、スチーム及び/又は香気を供給する。従って、ユーザは各空間のうち、必要な空間のみを使用するか、又は両側の空間に異なる種類の衣服をセットした後、それぞれ処理行程及び時間の設定を異なるようして使用することができる。このように分離部119により第1チャンバー110を互いに異なる空間に分離した後、それぞれの空気供給部、スチーム供給部及び芳香部を用いて独立して制御することをデュアル空気(Dual Air)、デュアルスチーム(Dual Steam)、デュアルアロマ(Dual Aroma)という。
【0292】
即ち、この開示で説明する衣類処理装置1000では、分離部119により空間を分割することができる。もし1つの空間を使用して熱風、スチーム及び/又は香気を供給して衣類を処理すると、それを単独ケア(single care)と称する。両側の収容空間を互いに独立して使用すると、分離ケア(separated care)と称する。
【0293】
衣類処理装置1000の第1チャンバー110が分離部119により分離されると、空間ごとにスチームの量、スチーム供給時間、熱風供給量及び乾燥時間を個々に設定することができる。従って、衣類ごとに最適化したスチーム量及び乾燥時間を設定することができる。これはユーザに時間節約、費用節約などの効果がある。
【0294】
上述したように、1つの衣類処理装置において分離部119を利用すると、第1チャンバー110の空間を分離して使用することができる。それぞれの空間に香気を供給するためにも、複数の芳香キットが備えられてそれぞれの空間に供給することができる。このために、第1芳香キット751は第1収容空間に、第2芳香キット752は第2収容空間に各々香気を供給することができる。それぞれの第1空気供給口151及び第2空気供給口152を介して香気を供給するので、分離部119がどこに位置しても分離された空間に香気を供給することができる。
【0295】
図13(a)ないし図13(d)は第1芳香キット751の一例を示す図である。第2芳香キット752も設置位置が異なるだけであり、第1芳香キット751の形態と同一である。
【0296】
第1芳香キット751は第1チャンバー底面111において第3方向に沿って第1スチーム供給口161の側面に備えられる芳香設置部(図示せず)に位置する。
【0297】
図13(d)を参照すると、第1芳香キット751は前面に開口部7511aを含み、開口部7511aを介して芳香剤が含まれたパッド7511bを収容する第1方向ボディー7511、及び第1方向ボディー7511に回転可能に結合して、開口部を開閉する第1方向カバー7512を含む。
【0298】
第1方向カバー7512は第1方向カバー7512を貫通して形成される複数の第1方向孔7513を含む。第1方向孔7513を介して第1芳香キット751内に備えられるパッドで香気が供給される。
【0299】
また第1芳香キット751は、複数の第1方向孔7513の下部には第1方向カバー7512を貫通して第1方向に沿って長く延びて形成される第1方向調節ガイド孔7515、第1方向カバー7512の内面に結合して複数の第1方向孔7513の数を調節する第1方向調節板7516、及び第1方向カバー7512の外面に位置して第1方向調節ガイド孔7515を介して第1方向調節板7516と結合し、第1方向調節ガイド孔7515に沿って動く第1方向調節取っ手7514を含む。
【0300】
図13(a)ないし図13(c)を参照すると、第1方向調節取っ手7514を第1方向に沿って移動させることにより第1方向調節板7516が複数の第1方向孔7513を覆うことができるので、これにより複数の第1方向孔7513のうち、開口する数を調節することができる。
【0301】
従って、同じ香りであっても香気が供給される程度を調節して衣類に香気を供給することができる。
【0302】
図14及び図34を参照すると、分離部119が第3方向に沿って移動するとき、移動区間内のハンガー保持はハンガー保持配列部510を介して上部パネル132及び第1チャンバー上面112の間に移動する必要がある。従って、ハンガー保持配列部510により上部パネル132及び第1チャンバー上面112の間に移動するハンガー保持にハンガーなどが掛けられている場合、分離部119が破損されるか或いはハンガー保持が破損される恐れがある。
【0303】
また第1底カバー181が正しく設置されず一側が浮き上がったり、第1芳香キット751又は第2芳香キット752が正しく設置されず突出したりした場合にも、分離部の移動時に分離部119が破損される恐れがある。
【0304】
これを防止するために、図14を参照すると、芳香部750は第1芳香キット751及び第2芳香キット752がそれぞれ芳香設置部(図示せず)に正しく設置されたか否かを判断する第1芳香設置センサ7518及び第2芳香設置センサ7528を含む。
【0305】
第1芳香設置センサ7518及び第2芳香設置センサ7528は一種のリードスイッチ(Reed switch)の形態で備えられる。
【0306】
また第1方向カバー7512及び第2方向カバー(図示せず)は第1芳香設置センサ7518及び第2芳香設置センサ7528に対応する位置に磁石を含む。もし第1芳香キット751及び第2芳香キット752が正しく設置されないと、リードスイッチに流れる電流の変化がないので、これにより制御部900は第1芳香キット751及び第2芳香キット752のチェックを要請するメッセージをディスプレイやスピーカーによりユーザに知らせることができる。
【0307】
また第1面1111は第1底カバー181の4つのエッジに対応する部分に底センサ1111a,1111b,1111c,1111dを含む。同様に、底センサ1111a,1111b,1111c,1111dはリードスイッチの形態である。また第1底カバー181の底面には底センサ1111a,1111b,1111c,1111dに対応する部分に磁石が備えられる。従って、第1底カバー181のエッジの何れかが浮き上がると、制御部900はそれを感知して第1底カバー181の状態チェックを要請するメッセージをディスプレイやスピーカーによりユーザに知らせることができる。
【0308】
図34を参照すると、複数のハンガー保持610のそれぞれに備えられるハンガー掛け部682はハンガーの載置有無を確認するハンガーチェックセンサ359を含む。これにより、ハンガーが載置されたことが感知されると、制御部900は分離部119を移動させる代わりに、ハンガーの除去を要請するメッセージをディスプレイやスピーカーによりユーザに知らせることができる。
【0309】
ディスプレイ(図示せず)はメインドア200が投入口139を閉鎖するとき、メインドア200の前面に備えられる。スピーカー(図示せず)はユーザに音により知らせることができれば、衣類処理装置1000のどこに位置してもよい。
【0310】
図15を参照すると、衣類処理装置1000はさらに、第1チャンバー上面112と上部パネル132の間及び第1チャンバー110の前方に位置して、分離部119を移動させるためにユーザの入力を感知する空間調節部910を含む。
【0311】
空間調節部910により分離部119を移動させて第1チャンバー110の内部を分離して使用すると、1つの衣類処理装置1000で異なる布地の衣服を同時にケアしたり、他のユーザの衣服と分離してケアすることができる。
【0312】
従来の衣類処理装置は第1チャンバー内の空間を分離できないので、布地の種類が異なる衣服の場合、同時ケアが不可能である。従って、布地の種類が異なる場合、区分して別々にケアしなければならず、多い時間がかかる問題がある。
【0313】
空間調節部910はユーザの入力を感知したとき、分離部119はユーザの入力によって複数のハンガー保持610の何れかの位置P1,P2や第1チャンバー110の一側に移動することができる。
【0314】
一方、空間調節部910は1つ以上の入力ボタン又は1つ以上の位置設定を入力可能なタッチ式ディスプレイで形成される。この空間調節部910により、ユーザは分離部119が移動可能な少なくとも1つの位置を入力した後、それを貯蔵して使用することができる。
【0315】
即ち、ユーザは分離部119の位置を任意に設定することができる。
【0316】
又は衣類処理装置1000は最初に任意設定(default)された値に、複数のハンガー保持610のいずれの位置又は第1チャンバー9110の一側面の位置が設定される。
【0317】
具体的には、空間調節部910は第1チャンバー上面112と上部パネル132の間及び第1チャンバー110の前方に位置する第1前面カバー1361に位置する。第1前面カバー1361において空間調節部910は、図15(a)のようにボタン形式であるか、又はタッチ式ディスプレイを活用してタッチ形式である。
【0318】
図15(a)ないし図15(d)は複数のハンガー保持610の一例であって、5つのハンガー保持が備えられた一例を示している。5つのハンガー保持を左側から便宜上、第1ハンガー保持611、第2ハンガー保持612、第3ハンガー保持613、第4ハンガー保持614及び第5ハンガー保持615と称する。この明細書では、5つの独立したハンガー保持及びそれに対応する5つの切開孔を備えた一例を活用して説明しているが、これは便宜のための活用に過ぎず、ハンガー保持及び切開孔の数はこれらに限られない。
【0319】
図15(a)ないし図15(d)は分離部119がいずれのハンガー保持の位置又はいずれのハンガー保持が位置するいずれの切開孔1121の位置に移動する一例を示している。
【0320】
従って、図15(a)を参照すると、分離部119は第2ハンガー保持612が位置するP1や第3ハンガー保持が位置するP2に位置するか、又は第1チャンバーの両側面のうち、第1面1111に連結される一面に接するようにP3に位置する。
【0321】
分離部が第1ハンガー保持611の位置に移動しない理由は、分離される収容空間が少なくとも1つのハンガー保持を含むようにするためである。よって分離部119はP1又はP2に位置する。また分離部が第4ハンガー保持614に位置しない理由は、分離部119が第1ハンガー保持611に位置することと同様に、分離される収容空間が1つのハンガー保持のみを含むので、あえて同じ場合を重複して分離する必要がないためである。従って、分離部はP2から第4ハンガー保持614や第5ハンガー保持615が位置するところに移動せず、すぐ第1チャンバーの両側面のうち、第1面1111に連結される一面であるP3に移動することができる。
【0322】
即ち、分離部119は第1チャンバー110の内部を少なくとも1つの収容空間を含むように分離することができる。分離部119が一側面に位置して第1チャンバー110の全体を活用することもできるためである。
【0323】
また分離部119は少なくとも1つのハンガー保持を有するように収容空間を分離することができる。また分離部119は第1チャンバーの両側面のうち、第1面1111に連結される一面を基準として複数のハンガー保持610のうち、一側面に近く位置する2つのハンガー保持はハンガー保持配列部510により一緒に移動するように制御することができる。これについてはハンガー保持配列部510に関連して後述する。
【0324】
ところが、これは一例に過ぎず、ハンガー保持配列部510は他の方法又は構造で備えられてもよい。
【0325】
空間調節部910は第1チャンバーの空間を分離するために分離部119を所定の位置に移動させる。図15(a)ないし図15(d)は5つのハンガー保持が備えられる例を示している。このために、空間調節部910は3つの調節部、即ち、第1調節部911、第2調節部912及び第3調節部913を含む。これはハンガー保持の数によって異なるので、3つに限られない。
【0326】
図15(a)において、分離部119は現在5つのハンガー保持のうち、第3ハンガー保持613の位置にある。従って、両側に分離された収容空間はそれぞれ2つのハンガー保持を含む。もしユーザが第1調節部911を押圧するか或いはタッチすると、分離部119は第2ハンガー保持612の位置であるP2に位置する。
【0327】
また再度ユーザが第2調節部912を押圧するか或いはタッチすると、分離部119は第3ハンガー保持の位置であるP2に移動する。また再度第3調節部913を押圧するか或いはタッチすると、分離部119はP3の位置に移動する。勿論、分離部119が第2ハンガー保持612の位置であるP1にある場合に、ユーザが第3調節部913を押圧するか或いはタッチすると、すぐP3の位置に移動することもできる。
【0328】
分離部119が第1チャンバー110内において第3方向に沿って移動するためには、第1チャンバー110の内部に突出した複数のハンガー保持610のうちの一部を第1チャンバー110の上部、即ち、第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に移動させなければならない。
【0329】
このために、分離部119が移動する間に複数のハンガー保持610はハンガー保持配列部510により個々に位置が移動する。即ち、ハンガー保持配列部510は複数のハンガー保持610を第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に移動させるか或いは第1チャンバー内に移動させることができる。
【0330】
例えば、分離部119の初期位置であるP2において、第3ハンガー保持613は第1チャンバーの外部に移動した状態である。このとき、ユーザが第1調節部911を押圧すると、まず移動される位置であるP1に位置する第2ハンガー保持612は第1チャンバーの外部に移動し、分離部119がP1の位置に到達すると、第3ハンガー保持612は再度第1チャンバー110の内部に突出する。勿論、第3ハンガー保持613は分離部119が第3ハンガー保持613の位置から外れ次第、第1チャンバー110の内部に移動することもできる。
【0331】
もし分離部119が初期位置であるP2からP3に移動する場合、分離部119が移動する前、第4ハンガー保持614及び第5ハンガー保持615が第1チャンバー110の外部に移動することができる。また分離部119がP3に到達するか又は分離部119が第5ハンガー保持615の位置を通ると、第3ハンガー保持613、第4ハンガー保持614及び第5ハンガー保持615が再度第1チャンバー110の内部に突出する。
【0332】
このようなハンガー保持の移動をポップアップハンガー保持(Pop-up hanger)と称するが、このような移動は制御部900がハンガー保持配列部510を制御することにより行われる。
【0333】
図16ないし図32はこの開示で説明する衣類処理装置1000に備えられて複数のハンガー保持610を多様な方向に移動させ、分離部119を移動させる駆動部500について説明する。
【0334】
例えば、衣類処理装置1000はハンガー保持610を移動又は回転させる駆動部500を含む。
【0335】
駆動部500はハンガー保持610を第1方向(又はキャビネットの高さ方向)、第2方向(又キャビネットの深さ方向)及び第3方向(又はキャビネットの幅方向)のいずれの方向に移動させることができる。
【0336】
駆動部500は第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に位置する。しかし、これとは異なり、図19を参照すると、駆動部500は第1チャンバー内に位置してもよい。
【0337】
例えば、駆動部500は第1方向及び第2方向に移動させることができる。
【0338】
又は、駆動部500は第1方向(又はキャビネットの高さ方向)、第2方向(又はキャビネットの深さ方向)及び第3方向(又はキャビネットの幅方向)の全てに移動させることができる。
【0339】
ハンガー保持は複数個からなる。従って、駆動部500は複数のハンガー保持610の何れかを第1方向に沿って移動させるハンガー保持配列部510、ハンガー保持部600を第2方向に沿って移動させる運送駆動部540、ハンガー保持部600を第3方向に沿って往復運動させる往復運動部520を含む。
【0340】
従って、衣類処理装置1000は、一面に投入口139を含むキャビネット130、キャビネット130に回転可能に備えられて投入口139を開閉するメインドア200、キャビネット130の内部に位置して投入口139を介して衣類を収容する第1チャンバー110、キャビネット130の内部及びキャビネット130の下側に位置して第1チャンバー110と分離された空間を形成する第2チャンバー120、第1チャンバー110の内部で衣類が掛かるハンガー保持610、第1チャンバー110の内部に位置し、第1方向及び第2方向に平行に設けられて第1チャンバー110を少なくとも1つの収容空間に分離する分離部119、及び分離部119を第3方向に沿って移動させるか又は分離部119の移動時、ハンガー保持610を第1チャンバー110の内部又は第1チャンバー110の外部に移動させる駆動部500を含む。
【0341】
衣類処理装置1000はハンガー保持配列部510、運送駆動部540、往復運動部520及び移動駆動部530の何れかを含む。
【0342】
衣類処理装置100はこれらのうち、一部のみを含んでもよい。4つの駆動部510,520,530,540がそれぞれ独立して動作するためである。
【0343】
又は駆動部500は1つの駆動モータのみを用いてハンガー保持部600を第1方向、第2方向及び第3方向の何れかに移動させるか、又は時計方向又は反時計方向に回転させることができる。このために、各方向の運動を連係させたり、一方向への運動を除いた残りの運動方向への運動を制限する装置、例えば、クラッチ又は駆動制限装置をさらに含んでもよい。
【0344】
駆動部500は、分離部119を移動させる移動駆動部530、及びハンガー保持を選択的に第1チャンバーの内部又は第1チャンバーの外部に移動させるハンガー保持配列部510を含む。
【0345】
図16はハンガー保持部600及び駆動部500の一例を示している。衣類処理装置1000は第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に備えられて複数のハンガー保持610又は分離部119を移動させる駆動部500を含む。
【0346】
駆動部500は、ハンガー保持610を第1方向に沿って移動させるハンガー保持配列部510、複数のハンガー保持610を含むハンガー保持部600を第2方向に沿って移動させる運送駆動部540、及びハンガー保持部を第3方向に沿って往復運動させる往復運動部520を含む。また衣類処理装置は分離部119を第3方向に沿って移動させる移動駆動部530を含む。
【0347】
図16を参照すると、衣類処理装置1000は、一面に投入口139を含むキャビネット130、キャビネット130の上面を形成する上部パネル132、キャビネット130の内部に位置して投入口139を介して衣類を収容する第1チャンバー110、第1チャンバー110の上面を形成する第1チャンバー上面112、キャビネット130の内部及びキャビネット130の下側に位置して第1チャンバー110と分離された空間を形成する第2チャンバー120、第1チャンバー上面112をキャビネット130の高さ方向である第1方向に貫通して形成される切開部112a、切開部112aを介して第1チャンバー110の内部に挿入されて衣類が掛かるハンガー保持610及び第1チャンバー110の外部に位置してハンガー保持610を支持するハンガー保持支持部605を含むハンガー保持部600、キャビネット130の深さ方向である第2方向に沿ってハンガー保持部600より投入口139から離れる方向に位置してハンガー保持部600をキャビネット130の幅方向である第3方向に往復運動させる往復運動部520を含む。
【0348】
一般的に一面とは前面を意味する。また往復運動可能なハンガー保持をムービングハンガー保持(moving hanger)と称する。
【0349】
往復運動部520は第1方向に平行に設けられる動力モータ回転軸部522を含み、動力モータ回転軸部522を回転磁界を用いて回転させる動力モータ部521、第1方向に平行な方向に動力モータ回転軸部522に結合して、動力モータ部521の回転運動を第3方向に沿う往復運動に変えて第2方向及び第3方向に平行な方向に結合したハンガー保持部600を往復運動させる運動ボディー部526を含む。
【0350】
従って、動力モータ回転軸522は第1方向に平行に設けられる。即ち、動力モータ部521の回転運動は動力モータ部521の下部に位置する運動ボディー部526により往復運動に転換されてハンガー保持支持部605に伝達される。
【0351】
図16を参照すると、運動ボディー部526はハンガー保持支持部605の後方に位置する。即ち、往復運動部520はハンガー保持支持ステージ620に連結されて、ハンガー保持支持ステージ620を第3方向に往復させ、第2方向に沿ってハンガー保持支持ステージ620より投入口139から離れる方向に位置する。
【0352】
即ち、往復運動部520と運動ボディー部526は垂直的に結合し、運動ボディー部526とハンガー保持支持部605は水平的に結合する。
【0353】
よって、往復運動部520、運動ボディー部526及びハンガー保持支持部605はL字状に第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に位置する。これにより、ムービングハンガー保持の具現に必要な空間のサイズを縮小することができる。
【0354】
従って、第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間の空間に他の方向への移動のための駆動部、例えば、移動駆動部530、運送駆動部540及びハンガー保持配列部510をさらに設けることができる。
【0355】
往復運動部520は第1チャンバー上面112の上部においてハンガー保持部600から離隔して位置する。好ましくは、ノイズ及び振動を考慮すれば、往復運動部520はハンガー保持部600の後方に位置する。具体的には、往復運動部520はハンガー保持支持部605の後方に位置する。
【0356】
ここで、第1チャンバー上面112とは、ハンガー保持部600と往復運動部520が同じ面に位置することを仮定する場合である。即ち、ハンガー保持部600と往復運動部520を第1チャンバー上面112に第1方向に沿って正射影(orthogonal projection)するとき、ハンガー保持部600と往復運動部520は互いに離隔して異なる位置に備えられる。
【0357】
ハンガー保持支持部605と往復運動部520は上部パネル132及び第1チャンバー上面112の間に位置し、往復運動部520はハンガー保持支持部605を第3方向に往復運動する。これにより、載置された衣類から微細ホコリを含む異物を分離することができる。
【0358】
異物は送風ユニット700内に備えられたフィルター718によって除去される。
【0359】
ハンガー保持支持部605は、ハンガー保持610を回転可能に支持するハンガー保持支持フレーム630、ハンガー保持支持フレーム630及びハンガー保持610を第3方向に往復運動させ、第2方向に移動させるためにガイドするハンガー保持支持ステージ620、及びハンガー保持支持ステージ620を貫通して第2方向に沿って長く延びて形成される移動ガイド孔625を含む。
【0360】
ハンガー保持支持ステージ620は往復運動部520により第3方向に往復運動可能である。従って、ハンガー保持支持ステージ620が往復運動するとき、ハンガー保持支持ステージ620上に結合したハンガー保持支持フレーム630が往復運動し、結局、ハンガー保持支持フレーム630に結合されたハンガー保持610が往復運動する。
【0361】
衣類処理装置1000はさらにハンガー保持支持フレーム630を移動ガイド孔625に沿って第2方向に移動させる運送駆動部540を含む。往復運動部520が占める空間が縮小したので可能である。
【0362】
運送駆動部540はハンガー保持支持ステージ620上で、ハンガー保持支持フレーム630とキャビネット130の両側面の何れかとの間に位置する。
【0363】
また衣類処理装置1000はさらに、第1チャンバー110を少なくとも1つの収容空間に分離する分離部119、及び上部パネル132及び第1チャンバー上面112に位置して分離部119を第1チャンバー110の内部で第3方向に沿って移動させる移動駆動部530を含む。
【0364】
図16を参照すると、移動駆動部530はハンガー保持支持ステージ620及びキャビネット130の両側面の何れか一面との間に位置する。
【0365】
また衣類処理装置1000はハンガー保持610を第1チャンバー110の内部又は外部に移動させるハンガー保持配列部510を含む。
【0366】
またハンガー保持支持フレーム630は第1チャンバー上面112に向かって開口して断面がアルファベットU字状に形成される複数の回転支持フレーム632を含む。即ち、回転支持フレーム632のそれぞれは反転した(inverted)U字状、又は一側が開口したチャネル状(channel shape)である。また回転支持フレームの上面はU字のように滑らかな曲面ではなく、折り曲げられた平面状であってもよい。
【0367】
ハンガー保持支持フレーム630はさらに複数の回転支持フレーム632の間に備えられて、複数の回転支持フレーム632を連結させてハンガー保持支持フレーム630をキャビネットの幅方向である第2方向にハンガー保持支持ステージ620と移動可能に結合する移動支持フレーム631を含む。
【0368】
図16を参照すると、ハンガー保持配列部510は回転支持フレーム632の一側面に位置する。
【0369】
図17は従来の衣類処理装置のハンガー保持バー64及びハンガー保持バー64をキャビネットの幅方向に往復運動させる駆動部63を示している。
【0370】
図17(a)を参照すると、ハンガー保持バー64はバー状であり、キャビネットの幅方向に備えられ、衣類を掛けるためにハンガー保持バー64はハンガー保持バー64に形成された複数のハンガー保持溝を有する。またハンガー保持バー64は両端の支持バー62により支持される。支持バー62はハンガー保持バー64が駆動部63により往復運動するとき、ハンガー保持バー64を支持しながら共に往復運動することができる。
【0371】
駆動部64は第1チャンバー110の上面の上部又は下部に位置する。駆動部64は回転力を発生させるモータ、モータにより回転する回転軸及び回転軸の回転を偏心した回転に変える偏心ボディー及び偏心ボディーの回転運動を往復運動に変える運動変換部69を含む。
【0372】
図17(b)はE-E’に沿って切断した一側面を示す図である。図17(b)を参照すると、運動変換
部69はキャビネットの深さ方向に長く形成されたスロット又は溝を備え、偏心ボディーの回転運動が往復運動に変える。これにより、ハンガー保持バー64はキャビネットの幅方向に往復運動することができる。
【0373】
駆動部63はハンガー保持バー64の上部に位置する。従って、駆動部63及びハンガー保持バー64は1つの垂直線上(AS1)に位置することが分かる。しかし、往復運動(キャビネットの高さ方向に沿って)駆動部63からハンガー保持バー64までの長さが長くなる。従って、駆動部63が第1チャンバー上面の下部にある場合には支持バー62の長さが長くなり、第1チャンバーの内部において駆動部63及びハンガー保持バー64が占めるサイズ、特にキャビネットの高さ方向に沿う長さが長くなる。
【0374】
もし駆動部63が第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に位置する場合にも、駆動部63及びハンガー保持バー64の垂直的結合によりキャビネットの第1チャンバー上面112及び上部パネル132の高さ差が大きくなる。
【0375】
図18(a)はハンガー保持部と駆動部(又は往復運動部)の結合において他の例を示している。回転力を発生させる往復運動部580は、回転力を発生させる動力モータ部、動力モータ部の中心で磁界により回転する動力モータ回転軸部に結合し、動力モータ回転軸部に結合し、動力モータに回転軸部の半径方向に離隔して回転する偏心ボディー582、及び偏心ボディー582の回転運動をキャビネット130の幅方向に沿う往復運動に変えて伝達する運動ボディー部596を含む。
【0376】
従って、複数のハンガー保持を含むハンガー保持部6610は運動ボディー部596によりキャビネットの幅方向に往復運動する。
【0377】
往復運動部580はさらに運動ボディー部596の往復運動をガイドする運動ガイド5961を含む。図18(a)及び図18(b)では運動ガイド5961が運動ボディー部596の前面及び後面においてそれぞれ両端に隣接して設けられ、運動ボディー部596をただキャビネットの幅方向にのみ往復運動するようにガイドする部材として示されている。
【0378】
図18(b)はK-K’に沿って切断した一側面を示す図である。図18(b)を参照すると、往復運動
部580はハンガー保持部6610の上部に位置する。即ち、ハンガー保持部6610及び往復運動部580は1つの垂直線AS1上に位置する。従って、図17と同様に、ハンガー保持部6610及び往復運動部580が垂直的結合することが分かる。この場合、力の伝達経路が短くなり、力を一側面から加えることではないので、構造力学的な変形に耐えられるという長所がある反面、占める空間が大きくなる問題がある。
【0379】
一般的に往復運動部580は第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に位置するが、第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間の空間は大きくなるか又は効率的に使用できなくなる。
【0380】
図19(a)はハンガー保持部と駆動部500(又は往復運動部520)の結合において、他の例を示している。回転力を発生させる往復運動部520は、回転力を発生させる動力モータ部521、動力モータ部の中心で磁界により回転する動力モータ回転軸部522に結合し、動力モータ回転軸部522に結合し、動力モータに回転軸部の半径方向に離隔して回転する偏心ボディー5253、及び偏心ボディー5253の回転運動をキャビネット130の幅方向に沿う往復運動に変えて伝達する運動ボディー部526を含む。
【0381】
従って、複数のハンガー保持を含むハンガー保持部610は運動ボディー部526によりキャビネットの幅方向に往復運動する。
【0382】
往復運動部520はさらに運動ボディー部526の往復運動をガイドする運動ガイド5291を含む。図19(a)及び図19(b)では運動ガイド5291を、ハンガー保持部600の前面及び運動ボディー部526の後面においてキャビネットの幅方向に平行に運動ボディー部526がただキャビネット130の幅方向にのみ往復運動するようにガイドする部材として示している。
【0383】
図19(b)はF-F’に沿って切断した一側面を示す図である。図19(b)を参照すると、往復運動部520はハンガー保持部610とは異なるところに位置することが分かる。即ち、第1チャンバー上面112を基準としてハンガー保持部610及び往復運動部520は異なる位置にあることが分かる。
【0384】
即ち、ハンガー保持部610及び往復運動部520はキャビネット130の幅方向又はキャビネットの深さ方向に離隔して位置する。
【0385】
第1チャンバー上面112を基準として説明すると、キャビネット130の高さ方向に沿ってハンガー保持部610及び往復運動部520を第1チャンバー上面112に正射影(orthogonal projection)するとき、ハンガー保持部610は第1上面112において第1位置に位置し、往復運動部520は第1チャンバー上面112において第1位置とは異なる第2位置に備えられる。
【0386】
図19(b)を参照すると、ハンガー保持部610の位置は垂直線AX1の位置である反面、往復運動部520の位置は他の垂直線AX2の位置である。
【0387】
具体的には、衣類処理装置1000は、ハンガー保持610は動力モータ回転軸部522に平行な方向に配置され、キャビネットの幅方向又はキャビネットの深さ方向に離隔して位置して、キャビネット130の幅方向にハンガー保持部600を往復運動させる往復運動部520を含む。
【0388】
従って、図17及び図18とは異なり、ハンガー保持部600及び往復運動部520が水平的結合することが分かる。厳密には、ハンガー保持部600に運動変換を担当する運動ボディー部526が他の位置で結合し、動力モータ部521は運動ボディー部526の上部に位置することが分かる。
【0389】
この場合、垂直的結合に比べて、ハンガー保持部600及び往復運動部520の結合高さH2を、図18におけるハンガー保持部6610及び往復運動部580の結合高さH1より低くすることができる。
【0390】
一般的には、駆動部500は第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に位置するが、結局、第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間の空間をよりコンパクトに使用することができる。
【0391】
往復運動部520とハンガー保持部600は一体に形成される。具体的には、運動ボディー部526及びハンガー保持部600は一体に形成できる。一体に形成された場合にも、運動ボディー部526は回転力をハンガー保持部600がキャビネット130の幅方向に往復運動するように変えて伝達する機能を行う。
【0392】
図20(a)はハンガー保持バー564を含むハンガー保持部563、ハンガー保持部563をキャビネット130の幅方向に往復運動させる往復運動部560が第1チャンバー上面112を基準として互いに離隔して位置する他の例を示している。
【0393】
即ち、図19と同様に、ハンガー保持部563及び往復運動部560はキャビネット130の幅方向又はキャビネットの深さ方向に離隔して位置する。
【0394】
第1チャンバー上面112を基準として説明すると、キャビネット130の高さ方向に沿ってハンガー保持部563及び往復運動部560を第1チャンバー上面112に正射影(orthogonal projection)するとき、ハンガー保持部563は第1上面112において第1位置に位置し、往復運動部560は第1チャンバー上面112において第1位置とは異なる第2位置に備えられる。
【0395】
図20(b)を参照すると、ハンガー保持部563の位置は垂直線AY1の位置である反面、往復運動部560の位置は他の垂直線AY2の位置であることが分かる。たとえ、ハンガー保持部563及び往復運動部560が第1チャンバー110の内部に位置しても、第1チャンバー110の内部で占める空間、特に高さは、図17の場合よりも小さい。従って、空間をより効率的に使用することができる。即ち、図20に示すように、ハンガー保持バー564の後側空間に使用可能になる。
【0396】
また往復運動部560とハンガー保持部563は一体に形成される。具体的には、運動ボディー部576及びハンガー保持部563は一体に形成できる。一体に形成された場合にも、運動ボディー部576は回転力をハンガー保持部563がキャビネット130の幅方向に往復運動するように変えて伝達する機能を行う。
【0397】
図21図16に示された駆動部のレイアウト(layout)を簡単に示す図である。衣類処理装置1000は、一面に投入口139を含むキャビネット130、キャビネット130に回転可能に備えられて投入口139を開閉するメインドア200、キャビネット130の内部に位置して投入口139を介して衣類を収容する第1チャンバー110、キャビネット130の内部及びキャビネット130の下側に位置して第1チャンバー110と分離された空間を形成する第2チャンバー120、第1チャンバー110の内部で衣類が掛かるハンガー保持610、第1チャンバー110の内部に位置し、第1方向及び第2方向に平行に設けられて第1チャンバー110を少なくとも1つの収容空間に分離する分離部119、及び分離部119を第3方向に沿って移動させたり分離部119の移動時、ハンガー保持610を第1チャンバー110の内部又は第1チャンバー110の外部に移動させたりする駆動部500を含む。
【0398】
駆動部500は、ハンガー保持610を第1方向に沿って移動させるハンガー保持配列部510、複数のハンガー保持610を含むハンガー保持部600を第2方向に沿って移動させる運送駆動部540、及びハンガー保持部を第3方向に沿って往復運動させる往復運動部520を含む。また衣類処理装置は分離部119を第3方向に沿って移動させる移動駆動部530を含む。
【0399】
ハンガー保持610は複数個からなる。図21にはハンガー保持610が複数個からなる一例を示している。以下、ハンガー保持610を含むハンガー保持部610を中心として第1チャンバー上面112上に示された駆動部500の位置について説明する。
【0400】
往復運動部620はハンガー保持部600とは異なる位置に離隔して位置する。好ましくは、往復運動部620はハンガー保持部600より投入口139から遠く位置する。
【0401】
即ち、往復運動部620はハンガー保持部600の後方に位置する。これにより、往復運動部620がハンガー保持部600の前方や一側面にあるときより、ノイズ及び信号の側面でより有利である。
【0402】
上述したように、往復運動部620の位置により、第1チャンバー上面112及び上部パネル132の高さ差を減らすことができる。
【0403】
また運送駆動部540はハンガー保持610の側面及びハンガー保持支持部605の上部に位置する。究極的には、運送駆動部540はハンガー保持610をキャビネットの深さ方向である第2方向に沿って移動させるので、運送駆動部540とハンガー保持610の相対的な距離が外れてはいけない。
【0404】
しかし、ハンガー保持部600が往復運動するたびに運送駆動部540とハンガー保持610の位置が変化する。これを防止するために、ハンガー保持部600が往復運動部620により往復運動する時、運送駆動部540も共に往復運動すると、ハンガー保持610との相対的な距離が固定される。
【0405】
従って、運送駆動部540はハンガー保持610の側面及びハンガー保持支持部605の上部に位置することができる。
【0406】
ところが、これは一例に過ぎず、運送駆動部540がハンガー保持部600と共に往復運動できれば、ハンガー保持部600上のどこに位置してもよい。
【0407】
ハンガー保持配列部510はハンガー保持610をキャビネットの高さ方向である第1方向に沿って移動させてハンガー保持610を第1チャンバー110の内部又は外部に位置させる。ハンガー保持610が複数個からなると、ハンガー保持配列部510は複数のハンガー保持610の何れかを移動させることができる。
【0408】
図21はハンガー保持配列部510が複数のハンガー保持610の一側に設けられて複数のハンガー保持610を移動させる一例を示している。しかし、これは一例に過ぎず、他の位置に設けられて複数のハンガー保持610の何れかのみを選択的に移動させることもできる。
【0409】
ハンガー保持配列部510もハンガー保持610との相対的な位置が変化することを防止するために、ハンガー保持配列部510とハンガー保持部600が共に往復運動するように備えられる。
【0410】
即ち、ハンガー保持配列部510及び運送駆動部540はハンガー保持支持部605に位置してハンガー保持と共に往復運動する。
【0411】
最後に、移動駆動部530はハンガー保持部600の一側面にハンガー保持部600から離隔して位置する。往復運動部520との干渉を防止するために、好ましくは往復運動部520及びハンガー保持部600が設けられる位置とは異なる位置に設けられる。
【0412】
図21は移動駆動部530がハンガー保持支持部605の一側面において離隔して位置する一例を示している。これにより、ハンガー保持部605が往復運動するとき、移動駆動部530との衝突を防止することができる。
【0413】
図22(a)はハンガー保持配列部510の一例を示している。ハンガー保持配列部510は複数のハンガー保持610を個々に分離部119の移動に伴って第1チャンバー110の内部又は外部に移動させる。ハンガー保持配列部510は第1チャンバー上面112を貫通して形成される複数の切開孔のうち、分離部が位置又は移動する区間内に位置する一部のハンガー保持を選択的に第1チャンバー110の内部又は外部に回転移動させる。
【0414】
即ち、ハンガー保持配列部510は第1チャンバー上面112において複数のハンガー保持610にそれぞれ対応するように位置して第1チャンバー上面112を貫通して形成される複数の切開孔1121を介してそれぞれのハンガー保持を第1チャンバー上面112と上部パネル132の間又は第1チャンバー内に回転移動させる。
【0415】
普通の場合、複数のハンガー保持610は第1チャンバー110の内部に位置する。しかし、分離壁1191が位置するところでのハンガー保持は第1チャンバー110の内部に位置することができない。従って、このとき、ハンガー保持配列部510は分離壁1191が位置するところのハンガー保持を回転させて第1チャンバー110の外部に移動させる。具体的には、ハンガー保持配列部510は第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に該当するハンガー保持を移動させる。
【0416】
また分離壁1191が第1位置から第1位置とは異なる第2位置に移動する場合、第1位置に位置するハンガー保持は分離壁1191が移動した後、再度第1チャンバー110の内部に移動し、第2位置にあるハンガー保持は分離壁1191が移動する前に第1チャンバー110の外部に移動する。
【0417】
即ち、ハンガー保持配列部510は複数のハンガー保持610を個々に回転させて第1方向に移動させる。即ち、ハンガー保持配列部510はキャビネット130の高さ方向に第1チャンバー110の外部又は内部、即ち、第1チャンバー上面112を基準として上部と下部に複数のハンガー保持610を選択的に位置させることができる。
【0418】
従って、ハンガー保持配列部510は複数のハンガー保持610を個々に移動させる必要があるので、移動が必要なハンガー保持を個々に又は共に移動させるために複数個の配列モータを備える。
【0419】
例えば、図15に示すように、5つのハンガー保持が備えられ、分離部119がP1、P2、P3の位置に移動可能な衣類処理装置の場合、ハンガー保持配列部510は第2ハンガー保持612及び第3ハンガー保持613をそれぞれ移動させるための2つの配列モータを含む。またハンガー保持配列部510は第4ハンガー保持614及び第5ハンガー保持615を移動させるための1つの配列モータをさらに含む。
【0420】
即ち、配列モータの数はハンガー保持の数と同一ではないこともある。設計によっては、移動が必要なハンガー保持のそれぞれを移動させるために個々に配列モータを備えることもあり、複数のハンガー保持610のうち、一緒に動いても構わないハンガー保持は1つの配列モータを用いて同じ配列モータ回転軸を共有することができる。これは設計によって変更可能な部分である。
【0421】
また一般的なモータの速い回転速度を考慮すると、ハンガー保持配列部510は少なくとも1つの配列モータのそれぞれの回転速度を下げるための減速機(図示せず)又は遊星ギア部(図示せず)をさらに含んでもよい。減速機又は遊星ギア部は少なくとも1つの配列モータの各内部に位置する。一方、ハンガー保持配列部510は少なくとも1つの配列モータのそれぞれに備えられる配列モータ回転軸と少なくとも1つの配列モータにより駆動する少なくとも1つのハンガー保持をベルトとプーリを用いて他の回転比を有するように連結することもできる。
【0422】
図22(b)は複数のハンガー保持610を支持するハンガー保持支持フレーム630及びハンガー保持支持フレーム630をハンガー保持ガイドレール628(図16を参照)に沿って移動させる運送駆動部540の一例を示している。ハンガー保持支持フレーム630は複数のハンガー保持610のそれぞれの一端を回転移動可能に支持する。またハンガー保持支持フレーム630はハンガー保持支持フレーム630の第3方向に沿って両端に形成されたハンガー保持ラック(hanger rack)635を含む。ハンガー保持ラック635に運送駆動部540が結合することができる。
【0423】
運送駆動部540が回転によりハンガー保持ラック635を移動させると、結局、ハンガー保持ラックの間に備えられるハンガー保持支持フレーム630が第2方向に沿って移動する。即ち、運送駆動部540は投入口139から離れるか又は近づく方向にハンガー保持部600を移動させることができる。
【0424】
図22(c)はハンガー保持支持フレーム630を支持するハンガー保持支持ステージ(hanger supporting stage)620及び往復運動部520の一例を示している。
【0425】
ハンガー保持部600は、衣類を掛ける複数のハンガー保持610、複数のハンガー保持610を回転運動及び直線運動可能に支持するハンガー保持支持フレーム630、及び第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に位置してハンガー保持支持フレーム630を支持するハンガー保持支持ステージ620を含む。
【0426】
図22(c)はハンガー保持部のうち、往復運動部520と結合してハンガー保持部600を第3方向に往復運動させるハンガー保持支持ステージ620を示している。
【0427】
図22(d)は分離壁1191を移動させる移動駆動部530の一例を示している。移動駆動部530はハンガー保持支持ステージ620の一側が切開されて陥没した干渉防止溝629により第1チャンバー上面112に結合する。干渉防止孔の第3方向に沿って陥没した長さであるR1は移動駆動部530に備えられる移動モータ531を支持する移動モータ支持部の第3方向に沿う長さであるT1より長い。
【0428】
これはハンガー保持支持ステージ620が第3方向に沿って往復運動するとき、移動駆動部530との干渉を避けるためのものである。
【0429】
図22(d)に示された移動駆動部530は、分離壁1191を第3方向に沿って移動させるための移動部材535、移動部材535を第3方向に沿って移動させるための移動ガイド部6321,4323,5331,5333、移動ガイド部532を回転させるための移動モータ531、及び移動ギア部536を含む。
【0430】
しかし、これは一例に過ぎず、移動駆動部530が分離壁1191を第3方向に沿って移動できれば、移動駆動部530は他の方法又は他の構成要素に代替することができる。
【0431】
図23ないし図25はハンガー保持配列部510の一例を具体的に説明する図である。図23は1つのハンガー保持がハンガー保持配列部510により第1チャンバー上面112の上部に移動したことを示している。
【0432】
第1チャンバー110は第1チャンバー上面112を貫通して形成される切開部112aを含む。切開部112aは複数の切開孔1121(図27を参照)を有するが、複数の切開孔1121は複数のハンガー保持610の各位置に対応して第1チャンバー上面112を貫通して形成される。
【0433】
また、ハンガー保持部600は第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に位置してハンガー保持部600を支持するための板状のハンガー保持支持ステージ620を含む。
【0434】
また、ハンガー保持支持ステージ620は複数の切開孔1121に対応して位置してハンガー保持支持ステージ620を貫通し、第2方向に沿って延びて形成される複数の移動ガイド孔625(図22(d)を参照)を含む。
【0435】
即ち、第1チャンバー上面と上部パネル132の間にハンガー保持支持ステージ620が位置し、ハンガー保持支持ステージ620の上にハンガー保持支持フレーム630が位置する。
【0436】
従って、複数のハンガー保持610はハンガー保持支持フレーム630に移動可能に結合して、ハンガー保持配列部510を介して複数の移動ガイド孔625及び複数の切開孔を通過して第1チャンバー110の内部又は第1チャンバー110の外部に移動することができる。これは飛行機の着陸装置(landing gear)のような原理である。即ち、必要時にのみ複数のハンガー保持610を個々に第1チャンバーの内部に位置させることができる。
【0437】
即ち、ハンガー保持配列部510は第1チャンバー上面112を基準として第1方向に沿って第1チャンバー上面112の上部又は下部に複数のハンガー保持610を個々に移動させることができる。
【0438】
このために、ハンガー保持配列部510は少なくとも1つの配列モータ5111,5112,5113を含む配列モータ部511を含む。これは上述したように、複数のハンガー保持610が全部個々に移動する必要がない場合もあるためである。分離部119が位置するハンガー保持又は分離部119が移動する区間内に位置するハンガー保持を移動させるために配列モータ部511を必要とし、その数は設計によって異なる。
【0439】
即ち、図23は1つの一例であって、5つのハンガー保持611,612,613,654,615を含むハンガー保持部及び3つの配列モータ5111,5112,5113を含む配列モータ部511を示している。従って、第1配列モータ5111は第2ハンガー保持612を回転移動させる。第2配列モータ5112は第3ハンガー保持613を回転移動させる。また第3配列モータ5113は第4ハンガー保持614及び第5ハンガー保持615を同時に一緒に回転移動させることができる。
【0440】
即ち、配列モータ5111,5112,5113が備えられて配列モータ5111,5112,5113により回転する配列モータ回転軸5111a,5111b,5111cは、複数のハンガー保持の何れかにに結合して、少なくとも1つのハンガー保持を第1チャンバー110の外部又は内部に回転移動させる。
【0441】
ハンガー保持支持フレーム630は矩形波(square wave)の形態が複数回繰り返される形態である。これを蛇行線(meander line)形態或いは凹凸形態とも呼ぶ。
【0442】
ハンガー保持支持フレーム630は第3方向に沿って備えられる長さが第2方向に沿って備えられる長さより長く形成される。即ち、ハンガー保持支持フレーム630のキャビネット130の幅方向に沿って長く形成される。
【0443】
ハンガー保持支持フレーム630は第1チャンバー上面112に向かって開口して断面がアルファベットU字状に形成される複数の回転支持フレーム632を含む。即ち、回転支持フレーム632のそれぞれは反転した(inverted)U字状、又は一側が開口したチャネル状(channel shape)である。また回転支持フレームの上面はU字のように滑らかな曲面ではなく、折り曲げられた平面状であってもよい。
【0444】
またハンガー保持支持フレーム630は複数の回転支持フレーム632の間に備えられて、複数の回転支持フレーム632を連結してハンガー保持支持フレーム630をキャビネット130の幅方向である第2方向にハンガー保持支持ステージ620と移動可能に結合する移動支持フレーム631をさらに含む。
【0445】
移動支持フレーム631はハンガー保持支持ステージ620に連結されて、ハンガー保持支持フレーム630を第2方向に沿って移動させる。このために、ハンガー保持部600は移動ガイド孔625の間に備えられて、ハンガー保持支持フレーム630をキャビネット130の深さ方向に沿って移動するようにガイドするハンガー保持ガイドレール628をさらに含み、移動支持フレーム631はハンガー保持ガイドレール628が挿入されるように第2方向に沿って陥没した溝を備える。
【0446】
ハンガー保持ガイドレール628は運送駆動部540により投入口139に近づくか又は遠くなるように移動するとき、ハンガー保持支持フレーム630をガイドする役割を果たす。ハンガー保持ガイドレール628は複数個からなり、より安定したガイドが期待される。
【0447】
移動支持フレーム631は複数の回転支持フレーム632を連結して、一体にハンガー保持支持フレーム630を形成する。
【0448】
ハンガー保持支持フレーム630はハンガー保持支持フレーム630の両端にハンガー保持ラック(hanger rack)6351,6352をさらに含む。
【0449】
ハンガー保持支持フレーム630はハンガー保持支持フレーム630の両端に備えられる第1ハンガー保持ラック6351及び第2ハンガー保持ラック6352をさらに含む。またハンガー保持支持フレーム630は第1ハンガー保持ラック6351と複数の回転支持フレーム632のうち、第1ハンガー保持ラック6351に最も隣接する1つの回転支持フレームの間、及び第2ハンガー保持ラック6352と複数の回転支持フレーム632のうち、第2ハンガー保持ラック6352に最も隣接する他の1つの回転支持フレームの間に移動支持フレーム631をさらに備える。
【0450】
従って、移動支持フレーム631は複数の回転支持フレーム632とハンガー保持ラック6351,6352を連結して、結局、矩形波(square wave)形態又は蛇行線(meander line)形態のハンガー保持支持フレーム630を形成する。
【0451】
少なくとも1つの配列モータ5111,5112,5113は複数の回転支持フレーム632の間のうち、何れかの間に位置する。即ち、少なくとも1つの配列モータ5111,5112,5113は回転しようとするハンガー保持が挿入される回転支持フレーム632の一側に備えられる。
【0452】
少なくとも1つの配列モータ5111,5112,5113に含まれる各配列モータ回転軸5111a,5111b,5111cは、ハンガー保持配列部510が回転させるハンガー保持に連結されるために、第2方向に沿って回転支持フレーム632の一面を貫通して回転支持フレーム632の内部に挿入されるハンガー保持と結合する。
【0453】
例えば、図23図24(a)及び図24(b)を参照すると、第1配列モータ5111と第2ハンガー保持612に結合するために、第1配列モータ回転軸が第2ハンガー保持612が挿入された回転支持フレームの一面を貫通して第2ハンガー保持612に連結されたことが示されている。また第1配列モータ5111が第2ハンガー保持612を第1チャンバー上面112の上部に回転移動させたことが示されている。
【0454】
また第2配列モータ回転軸が第3ハンガー保持613が挿入された回転支持フレームの一面を貫通して第3ハンガー保持613に連結したことを示している。また第2配列モータ5112は第2ハンガー保持612を第1チャンバー上面112の下部に回転移動させたことが示されている。
【0455】
図23において、第1ハンガー保持611は分離部119が位置するか又は移動する区間内にないので、配列モータを特に備えていない。
【0456】
なお、第4ハンガー保持614及び第5ハンガー保持615は上述したように共に移動することができるので、第3配列モータ回転軸が第4ハンガー保持614が挿入された回転支持フレームの両面及び第5ハンガー保持615が挿入された回転支持フレームの一面を貫通して第4ハンガー保持614及び第5ハンガー保持615と連結されたことを示している。また第3配列モータ5113は第4ハンガー保持614及び第5ハンガー保持615を第1チャンバー上面112の下部に回転移動させたことが示している。
【0457】
従って、ハンガー保持配列部510はハンガー保持支持フレーム630に結合し、複数のハンガー保持610を選択的に第1チャンバー110の内部又は外部に回転させて移動させることができる。
【0458】
特に、ハンガー保持配列部510は複数の切開孔1121のうち、第1チャンバー上面112において第1面1111に対向する部分に少なくとも一部が含まれる少なくとも1つの切開孔にそれぞれ位置する少なくとも1つのハンガー保持に連結される。
【0459】
またハンガー保持配列部510に含まれる少なくとも1つの配列モータの数は、上記少なくとも1つのハンガー保持の数とは異なる。
【0460】
キャビネットの一面に最も近く位置する2つのハンガー保持は共に回転移動が可能であるためである。
【0461】
複数の切開孔1121の数は複数のハンガー保持610の数と同一であり、1対1に対応するためである。また複数の切開孔1121の位置は複数のハンガー保持610の位置と同一である。複数のハンガー保持610のそれぞれが複数の切開孔1121に1対1に対応して挿入されるためである。
【0462】
また複数のハンガー保持610を支持する複数の回転支持フレーム632の数も同一である。
【0463】
しかし、複数のハンガー保持610のうち、ハンガー保持配列部510に連結されて第1チャンバー110の内部又は外部に移動させる少なくとも1つのハンガー保持の数は、少なくとも1つの配列モータ5111,5112,5113の数と等しいか又は大きい。
【0464】
図24(c)はハンガー保持支持フレーム630とハンガー保持部600及び運送駆動部540を一側面からみた図である。運送駆動部540はハンガー保持ラックに連結されて、ハンガー保持支持フレーム630を複数の移動ガイド孔625及び複数の切開孔1121によりガイドして第2方向に沿って移動させる。
【0465】
図23及び図24(c)を参照すると、運送駆動部540はハンガー保持支持フレーム630の両端に備えられて第2方向に沿って延びる第1ハンガー保持ラック6351及び第2ハンガー保持ラック6352とそれぞれ連結されるための第1運送駆動部541及び第2運送駆動部542を含む。
【0466】
第1ハンガー保持ラック6351はハンガー保持支持フレーム630の両端の何れかに位置してハンガー保持支持フレーム630から後方に向かって第2方向に沿って延びる。第1ハンガー保持ラック6351はハンガー保持支持フレーム630の両端の何れかに位置してハンガー保持支持フレーム630から後方に向かって第2方向に沿って延びる。
【0467】
第1運送駆動部541は、ハンガー保持支持フレーム630を移動させるために回転力を発生する第1運送モータ5411、第1運送モータ5411に備えられて回転する第1運送モータ回転軸5412、及び第1運送モータ回転軸5412に連結され、第1ハンガー保持ラック6351に結合する第1運送ギア5415を含む。
【0468】
また第2運送駆動部542は、ハンガー保持支持フレーム630を移動させるために回転力を発生する第2運送モータ5421、第2運送モータ5421に備えられて回転する第2運送モータ回転軸5422、及び第2運送モータ回転軸5422に連結され、第2ハンガー保持ラック6352に結合する第2運送ギア5425を含む。
【0469】
即ち、ラック(rack)及びピニオン(pinion)と類似する原理により、運送駆動部540はハンガー保持支持フレーム630を投入口139に近く移動させたり遠く移動させることができる。
【0470】
一般的なモータの速い回転速度を考慮すると、運送駆動部540は少なくとも1つの運送モータのそれぞれの回転速度を下げるための減速機(図示せず)又は遊星ギア部(図示せず)をさらに含んでもよい。減速機又は遊星ギア部は少なくとも1つの運送モータの各内部に位置する。一方、運送駆動部540は少なくとも1つの運送モータのそれぞれに備えられる運送モータ回転軸と少なくとも1つの運送モータにより駆動するハンガー保持部600をベルトとプーリを用いて他の回転比を有するように連結することもできる。
【0471】
運送駆動部540がハンガー保持支持フレーム630の両側にそれぞれ備えられる場合を示しているが、これは一例に過ぎず、ハンガー保持支持フレーム630の一側に備えられてハンガー保持支持フレーム630を移動させてもよい。
【0472】
ハンガー保持部600は運送駆動部540がハンガー保持支持フレーム630をハンガー保持支持ステージ620上で移動するとき、安定してガイドするためのハンガー保持ガイドレール628をさらに含む。ハンガー保持ガイドレール628は移動支持フレーム631の下部に位置する溝に挿入されてハンガー保持支持フレーム630をより安定して移動させることができる。
【0473】
図25(a)ないし図25(d)は分離部119とハンガー保持配列部510の間に関係する動作を説明する図である。動作を簡単に説明すると、駆動部500は分離部119の位置によってハンガー保持610を第1チャンバー110の外部又は内部に移動させる。
【0474】
衣類処理装置1000はさらに、分離部119をキャビネット130の幅方向である第3方向に沿って移動させたり、分離部119の移動に伴ってハンガー保持610を第1チャンバー110の内部又は第1チャンバー110の外部に移動させたりする駆動部500を含む。
【0475】
図25は一実施例であって、分離部119がハンガー保持610が位置するところに配置されるとき、ハンガー保持610を第1チャンバー610の外部に移動させることを示している。また駆動部500は分離部119をハンガー保持610が位置するところから他の位置に移動中であるか又は移動完了した後、ハンガー保持610を第1チャンバー110の内部に移動させることができる。
【0476】
一方、分離部119は、ハンガー保持610や切開孔1121が位置するところだけではなく、いずれのハンガー保持と他のハンガー保持610の間、又はハンガー保持と第1チャンバー110の一側面の間に移動してもよい。
【0477】
図25(a)では分離部119がいずれのハンガー保持が位置するところに配置されるとき、駆動部500はいずれのハンガー保持を切開部112aを介して第1チャンバー110の外部に移動させることができる。
【0478】
厳密には、分離部119がいずれのハンガー保持が位置するところに配置される前に、駆動部500はいずれのハンガー保持を切開部112aを介して第1チャンバー110の外部に移動させることができる。
【0479】
制御部900が空間調節部910を介して分離部119が位置するところ(第1位置)の入力を感知すると、駆動部500は分離部119が位置するところ(第1位置)に備えられたいずれのハンガー保持を第1チャンバー110の外部に移動した後、分離部119をいずれのハンガー保持が位置するところに移動させる。
【0480】
また制御部900が空間調節部910を介して分離部119が位置する他のところ(第2位置)の入力を感知すると、駆動部500は分離部119を他のハンガー保持が位置するところ(第2位置)に移動するために、他のハンガー保持を第1チャンバー110の外部に移動させた後、分離部119を他のハンガー保持が位置するところに移動させる。また駆動部500は第1位置にあるいずれのハンガー保持を第1チャンバー110の内部に移動させる。
【0481】
具体的には以下の通りである。
【0482】
第1チャンバー上面112は第1チャンバー上面112を貫通して形成される複数の切開孔1121を有する。
【0483】
複数の切開孔11211は複数のハンガー保持610がそれぞれ挿入される複数のハンガー保持孔部11211を含む。ハンガー保持孔部11211は駆動部500により複数のハンガー保持610が第3方向に沿って往復運動するか、或いは第1方向に沿って第1チャンバー上面112の上又は下に移動するために備えられる。
【0484】
従って、ハンガー保持610がそれぞれ第3方向に沿って往復運動するように、ハンガー保持孔部11211の第3方向に沿う幅はハンガー保持610の往復運動時の振幅の2倍より大きい。
【0485】
ハンガー保持孔部11211は矩形状である。またハンガー保持孔部11211のサイズは複数のハンガー保持の外形より大きい。
【0486】
しかし、ハンガー保持孔部11211は他の形態で備えられてもよい。例えば、複数の切開孔1121はT字状に形成される。
【0487】
これにより、複数のハンガー保持610が回転により複数の切開孔1121を通過することを考慮することができる。
【0488】
即ち、複数の切開孔1121のそれぞれはさらにハンガー保持孔部11211から第2方向に沿って形成されるリニア孔11212を含む。
【0489】
即ち、リニアホール部11212とハンガー保持孔部11211は1つの切開孔の一部を意味するので、リニアホール部11212とハンガー保持孔部11211は互いに隣接して連通する。
【0490】
リニアホール部11212はそれに対応する移動ガイド孔625に挿入されたハンガー保持が投入口に近づく方向や遠くなる方向に移動するときに利用される。
【0491】
ハンガー保持孔部11211はそれに対応するハンガー保持が後述する第3方向に往復運動するときに利用される。従って、ハンガー保持孔部11211の第3方向に沿う長さは、複数のハンガー保持のそれぞれが往復運動時に移動する振幅の2倍より大きい。ここで、振幅はハンガー保持が往復運動時にハンガー保持孔部11211の中心から一側に片寄る最大移動距離を意味する。
【0492】
しかし、複数の切開孔1121の形状は他の形状であってもよい。T字状は複数のハンガー保持610が投入口に近づく方向に移動した後、ハンガー保持配列部510により回転により第1チャンバー110の内部又は外部に移動することを考慮したものである。
【0493】
これとは異なり、複数のハンガー保持610が自分の位置でハンガー保持配列部510による回転により第1チャンバー110の内部又は外部に移動すれば、複数の切開孔1121の形状は変更される。例えば、切開孔1121の形状は単純な矩形状又はI字状である。
【0494】
図25(a)はメインドア200が開放され、分離部119が複数の切開孔のうち、第3方向に沿って真ん中に位置する切開孔に位置する場合である。このとき、ハンガー保持配列部510は分離部119が位置するところのハンガー保持をそれに対応する切開孔1121及び移動ガイド孔625を介して第1チャンバー110の上部、即ち、第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に移動させた状態である。
【0495】
また、残りのハンガー保持は第1チャンバー110の内部で運送駆動部540により前方に移動した状態である。
【0496】
衣類処理装置1000はメインドア200の開放有無によって、ハンガー保持部600を投入口139に近づく方向に移動させる。即ち、メインドア200が開放するとき、運送駆動部540はハンガー保持部600を投入口139に近づくように移動させる。これによりユーザは衣類を容易にセットすることができる。
【0497】
その後、メインドア200を閉鎖するとき、運送駆動部540はハンガー保持部600を元の位置、即ち、ハンガー保持孔部11211の位置に移動させる。これにより、往復運動に対備することができる。
【0498】
図33(b)を参照すると、メインドア200の開放有無によって、ハンガー保持配列部510も第3方向に沿う移動ができるか否かが決定される。即ち、メインドア200の開放時には分離部119の移動が可能であり、メインドア200の閉鎖時には分離部119の位置はメインドア200の開放時に設定された位置に固定される。
【0499】
これにより、メインドア200が閉じた場合には、往復運動中である可能性もあるので、ハンガー保持部600が第3方向に沿って往復運動中に分離部119と衝突して破損することを防止することができる。
【0500】
従って、ユーザはメインドア200を開放するとき、第1前面カバー1361に位置する空間調節部910を介して第1チャンバー110の空間を所望のサイズに分離することができる。
【0501】
図25(b)及び図25(c)はユーザが空間調節部910を介して分離部119の目標位置を選択した場合、分離部119が移動する目標位置に該当するハンガー保持はそれに対応する切開孔1121を介して第1チャンバーの外部に移動することを示している。
【0502】
まず第1チャンバー110の内部に挿入されたハンガー保持の長さ、具体的には、ハンガー保持ボディー部681(図45を参照)の長さは、リニアホール部11212の第2方向に沿う長さとは異なる。ハンガー保持孔部11211を介しては第2方向を基準としてハンガー保持のうち、一番幅の大きいハンガー掛け部682(図45を参照)挿入され、リニアホール部11212を介してはハンガー保持ボディー部681が挿入される。このために、回転時、ハンガー保持の長さを考慮してハンガー保持がメインドア200の開放時の位置であるM1からハンガー保持配列部510により回転される位置であるM2まで移動することができる。
【0503】
ハンガー保持がハンガー保持配列部510により回転可能な位置に到達するとき、ハンガー保持配列部510はハンガー保持を回転させて切開孔1121を介して第1チャンバー上面112より上方に移動させる。
【0504】
図25(d)を参照すると、目標位置に位置するハンガー保持が回転して第1チャンバー110の外部に移動すると、分離部119は現在の初期位置から目標位置に移動する。またハンガー保持配列部510は初期位置に位置するハンガー保持を第1チャンバー110の内部に回転させて移動させる。
【0505】
駆動部500は分離部119が移動する前の位置である初期位置(又は第1移動位置)から初期位置とは異なる目標位置(又は第1移動位置とは異なる第2移動位置)に移動する場合、ハンガー保持610を第1チャンバー100の外部に移動させる。
【0506】
即ち、駆動部500は分離部119の移動に伴ってハンガー保持610を第1チャンバー100の外部に移動させることができる。
【0507】
分離部119の移動後、ハンガー保持610を第1チャンバー110の内部に移動させる。
【0508】
好ましくはハンガー保持610は複数個からなる。よって駆動部500は分離部119の移動に伴って、複数のハンガー保持のいずれのハンガー保持610を第1チャンバー110の内部又は外部に移動させる。
【0509】
即ち、駆動部500は分離部119の移動に伴って、複数のハンガー保持のいずれのハンガー保持610を第1チャンバー上面112の上又は下に移動させる。
【0510】
分離部119が第1チャンバー100の一側面に接するように移動して、第1チャンバー100の内部空間を1つの空間として使用する場合、複数のハンガー保持610は駆動部500により全て第1チャンバー110の内部に移動する。
【0511】
図25(a)ないし図25(d)はハンガー保持支持フレーム630が一体に形成されず、各々のハンガー保持ごとに独立して形成された場合を想定している。従って、これとは異なって目標位置に位置するハンガー保持がメインドア200の開放時の位置であるM1からハンガー保持配列部510により回転される位置であるM2まで移動するとき、複数のハンガー保持610が全部一緒に移動することができる。これはハンガー保持支持フレーム630が運送駆動部540により共に移動できるためである。
【0512】
また該当ハンガー保持が第1チャンバー110の外部に回転移動し、分離部が目標位置に移動した後、運送駆動部540が再度複数のハンガー保持610をメインドア200の開放時の位置に移動させることができる。
【0513】
その後、メインドア200の閉鎖時、運送駆動部540は複数のハンガー保持610をハンガー保持孔部11211の位置に移動させる。
【0514】
ユーザの便宜のために、メインドア200の開放時、投入口139に向かって移動するように備えられるハンガー保持をようこそハンガー保持(welcome hanger)と称する。
【0515】
図26はハンガー保持部600を第3方向に往復運動させる往復運動部520を示している。即ち、往復運動部520はキャビネット130の幅方向に沿って複数のハンガー保持610を往復運動させる。
【0516】
往復運動部520は、回転力を発生させる動力モータ部521、動力モータ部521に備えられて回転する動力モータ回転軸部522、第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に位置して動力モータ部521を支持する動力モータ支持部523、及び動力モータ部521の回転運動をキャビネット130の幅方向に沿う往復運動に変えてハンガー保持部600に伝達する運動ボディー部526を含む。
【0517】
また一般的なモータの速い回転速度を考慮すると、往復運動部520は少なくとも1つの動力モータのそれぞれの回転速度を下げるための減速機(図示せず)又は遊星ギア部(図示せず)をさらに含んでもよい。減速機又は遊星ギア部は少なくとも1つの動力モータの各内部に位置する。一方、往復運動部520は少なくとも1つの動力モータのそれぞれに備えられる動力モータ回転軸と少なくとも1つの動力モータにより動く運動ボディー部526をベルトとプーリを用いて他の回転比を有するように連結することもできる。
【0518】
図26及び図27(a)では動力モータ部521、動力モータ回転軸部522及び動力モータ支持部523が第3方向に沿って複数個配列された一例を示している。一方、往復運動部520は動力モータ部521、動力モータ回転軸部522及び動力モータ支持部523をそれぞれ1つずつ含んでもよい。これは動力モータ部521のサイズ及び力を考慮して変更可能である。
【0519】
動力モータ部521は動力モータ回転軸部522が第1方向に平行な方向に備えられるように動力モータ支持部523により支持される。動力モータ支持部523はハンガー保持支持ステージ620及び運動ボディー部526の運動との干渉を防止するために第1チャンバー上面112に結合し、運動ボディー部526は動力モータ回転軸部522の自由端に結合する偏心ボディー525により運動ボディー部526が往復運動可能に結合される。
【0520】
往復運動部520はハンガー保持支持ステージ620より投入口139から遠く位置する。即ち、往復運動部520はハンガー保持支持ステージ620及びハンガー保持支持フレーム630より後方に位置する。
【0521】
また動力モータ部521の回転力を第3方向に沿う往復運動に変えて、ハンガー保持部600を往復運動させる運動ボディー部526はハンガー保持支持ステージ620と同じ高さに位置することができる。
【0522】
即ち、運動ボディー部526はハンガー保持支持ステージ620と水平な高さで結合される。従って、運動ボディー部526はハンガー保持支持ステージ620と1つの滑らかな平面の形態で連結される。
【0523】
これにより、第1チャンバー上面112と上部パネルの間の高さを減少させ、第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間の空間を効率的に使用することができる。
【0524】
また従来の衣類処理装置1では、ハンガー保持バーの往復運動のための運動変換部527が第1チャンバー110の内部に露出されてノイズが大きい。反面、この開示で説明する衣類処理装置1000は、往復運動のための運動ボディー部526及びハンガー保持支持ステージ620が全て第1チャンバー110の外部、即ち、第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に位置するので、相対的にノイズ及び振動を減らすことができる。
【0525】
図27(a)は動力モータ部521、動力モータ回転軸部522及び動力モータ支持部523が第3方向に沿って複数個が配列された一例を示している。複数個を備える場合、同じ力のために1つの動力モータを使用するときより動力モータのサイズを減らすことができるので、空間活用面で効率的である。
【0526】
即ち、往復運動部520は、回転力を発生させる第1動力モータ5211及び第2動力モータ5212、第1動力モータ5211及び第2動力モータ5212にそれぞれ備えられて回転する第1動力モータ回転軸5223及び第2動力モータ回転軸5224、第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に位置して第1動力モータ5211及び第2動力モータ5212を支持する第1動力モータ支持部523及び第2動力モータ支持部、及び第1動力モータ5211及び第2動力モータ5212の回転運動をキャビネット130の幅方向に沿う往復運動に変えて、ハンガー保持部600に伝達する運動ボディー部526を含む。
【0527】
運動ボディー部526はハンガー保持支持ステージ620の後方に位置して、第1動力モータ5211及び第2動力モータ5212の回転力を往復運動に変えた後、ハンガー保持支持ステージ620に伝達する。
【0528】
このために、運動ボディー部は、第3方向に長く形成されてハンガー保持支持ステージを往復運動させる運動伝達部529、運動伝達部529でハンガー保持支持ステージに連結される面の反対方向に位置する面から後方に突出して延びる運動変換部527を含む。
【0529】
図27(a)は運動変換部527も2つ備えた一例を示している。
【0530】
運動変換部527は第1方向に運動変換部を貫通して第2方向に沿って延びて形成されるスロット部528を含む。各々の運動変換部527には第1スロット5281と第2スロット5282をそれぞれ備える。
【0531】
図27(a)は一例に過ぎず、運動ボディー部526は1つの運動変換部又は2つ以上の運動変換部を備える。
【0532】
図27(a)、図28(a)及び図28(b)を参照すると、動力モータ回転軸部522の自由端には、動力モータ回転軸部522に結合するディスク状の偏心ボディー525、及び動力モータ回転軸部522の中心から半径方向に離隔して位置し、偏心ボディー525で回転軸から離れる方向に突出する偏心突出部5251を含む。
【0533】
従って、運動ボディー部526は偏心突出部5251に連結されて回転運動を往復運動に変えてハンガー保持部600に伝達することができる。
【0534】
即ち、スロット部528に偏心突出部5251が挿入されて回転すると、偏心突出部5251は円運動をする。即ち、偏心突出部5251は動力モータ回転軸部522を中心として公転(revolution)する形態になる。
【0535】
従って、偏心突出部5251の回転運動は第2方向及び第3方向に力を伝達することができる。このとき、スロット部528は第2方向に長く形成されているので、スロット部528に結合した偏心突出部5251はスロット部528の内部で第2方向には自由に干渉なしに移動することができる。
【0536】
即ち、好ましくは、スロット部528は往復運動部520の往復運動方向に垂直な方向に長く形成される。具体的には、スロット部528は運動ボディー部526の往復運動方向に垂直な方向に長く形成される。
【0537】
従って、偏心突出部5251は第2方向にはスロット部528を介して運動ボディー部526に力を伝達することができず、第3方向への力のみをスロット部528を介して運動ボディー部526に伝達することができる。
【0538】
そのために、スロット部528の第2方向に沿う長さは偏心突出部5251の回転半径よりも大きい。
【0539】
運動変換部527により往復運動に変換された力は運動伝達部529を介してハンガー保持支持ステージ620に伝達される。
【0540】
このために、図27(d)を参照すると、ハンガー保持支持ステージ620は運動ボディー部526に向かって突出した複数の運動ボディー連結部627を含む。また複数の運動ボディー連結部627に対応するように、運動ボディー部526は複数の運動ボディー連結部627の突出した形状に対応して陥没した複数のハンガー保持支持ステージ連結部5295を含む。
【0541】
運動ボディー部526はハンガー保持支持ステージ620を往復運動させ、ハンガー保持支持ステージ620はハンガー保持支持フレーム630を往復運動させる。つまり、複数のハンガー保持610は往復運動する。
【0542】
そのために、ハンガー保持孔部11211の第2方向に沿う長さは複数のハンガー保持610の振幅の2倍より大きい必要がある。反面、移動ガイド孔625の第2方向に沿う長さは複数のハンガー保持610の振幅とは関係ない。これはハンガー保持支持ステージは複数のハンガー保持610と共に往復運動するためである。
【0543】
複数の運動ボディー連結部627の数と複数のハンガー保持支持ステージ連結部5295の数は同じ形状の雌と雄の形態で備えられ、それぞれの数も同一である。
【0544】
また運動ボディー部526は運動ボディー部526が第3方向に沿って往復運動することを安定してガイドするために、運動ボディー部526を第1方向に貫通して第3方向に沿って長く延びて形成される少なくとも1つの運動ガイド孔5292及び第1チャンバー上面112に結合して少なくとも1つの運動ガイド孔5292に挿入して運動ボディー部526を支持し、運動ボディー部の往復運動をガイドする運動ガイド5292をさらに含む。
【0545】
図27(a)は運動ガイド5292が第1運動ガイド5291及び第2運動ガイド5291からなる一例を示している。
【0546】
図27(b)は複数の切開孔1121及び分離部119を移動させるための移動駆動部530を示している。上述したように、移動モータ支持部533はハンガー保持支持ステージ620の一面に備えられる干渉防止溝629に挿入されて第1チャンバー上面に結合する。従って、ハンガー保持支持フレーム630の移動時やハンガー保持支持ステージ620の往復運動時にも移動モータ531の位置は固定している。
【0547】
移動駆動部530は、第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に位置し、回転力を発生させて移動モータ回転軸5311を回転させる移動モータ531、移動モータ回転軸5311に連結されて移動モータ531の回転力を伝達する移動ギア部536、及び移動ギア部536の回転を第3方向に沿う運動に変える移動ガイド部532を含む。
【0548】
一般的なモータの速い回転速度を考慮すると、移動駆動部530は少なくとも1つの移動モータのそれぞれの回転速度を下げるための減速機(図示せず)又は遊星ギア部(図示せず)をさらに含んでもよい。減速機又は遊星ギア部は少なくとも1つの移動モータの各内部に位置する。一方、移動駆動部530は少なくとも1つの移動モータのそれぞれに備えられる移動モータ回転軸と少なくとも1つの移動モータにより駆動する移動ガイド部532をベルトとプーリを用いて他の回転比を有するように連結することもできる。
【0549】
衣類処理装置1000はさらに、上部パネル132と第1チャンバー上面112の間に位置して第3方向に沿って長く延びて第1側面パネル134及び第2側面パネル135と結合する第1支持フレーム1381及び第2支持フレーム1382を含む。
【0550】
第1支持フレーム1381は第2支持フレーム1382よりも投入口139に近く位置する。
【0551】
移動ガイド部532は、第1支持フレーム1381及び第2支持フレーム1382によりそれぞれ支持されて移動部材535を移動させる第1移動ガイド5321及び第2移動ガイド5322、移動ギア部536及び第1移動ガイド5321に連結されて移動モータ531の回転力を伝達する第1伝達ガイド5331、及び移動ギア部536及び第2移動ガイド5322に連結されて移動モータ531の回転力を伝達する第2伝達ガイド5332を含む。
【0552】
図29を参照すると、移動ガイド部532はさらに分離部119に結合して分離部119を第3方向に沿って移動する移動部材535を含む。
【0553】
また第1移動ガイド5321、第2移動ガイド5322、第1伝達ガイド5331及び第2伝達ガイド5332はスクリュー状に形成され、第1伝達ガイド5331及び第1移動ガイド5321はそれぞれ第2方向及び第3方向に沿って備えられて交差し、第2伝達ガイド5332及び第2移動ガイド5322もそれぞれ第2方向及び第3方向に沿って備えられて交差する。
【0554】
移動駆動部530はさらに、第1伝達ガイド5331と第1移動ガイド5321の間に備えられて第1伝達ガイド5331の回転力を第1移動ガイド5321に伝達する第1連結ギア5366、及び第2伝達ガイド5332と第2移動ガイド5322の間に備えられて第2伝達ガイドの回転力を第2移動ガイド5322に伝達する第2連結ギア5367を含む。
【0555】
これにより、移動モータ531の回転力が移動ギア部536に伝達される。移動ギア部536は移動モータ回転軸5311に結合するメインギア5361、メインギア5361に歯合してそれぞれ回転する第1補助ギア5362及び第2補助ギア5363、第1補助ギア5362及び第2補助ギア5363の各回転軸に連結されて第1補助ギア5362と共に回転する第1移動ギア5364及び第2補助ギア5363と共に回転する第2移動ギア5365を含む。
【0556】
第1伝達ガイド5331及び第2伝達ガイド5332の長さが異なってもよい。
【0557】
分離部を移動させるために2つの伝達ガイドを用いる理由は、分離壁1191の前面と後面にそれぞれ移動する力を伝達して、分離壁1191が撓まず移動させるためである。
【0558】
移動部材535は、第1移動ガイド5321及び第2移動ガイド5322に結合する移動ナット部5353、移動ナット部5353と分離部119を連結する移動ボディー5352を含み、第1移動ガイド5321及び第2移動ガイド5322の回転時、移動ナット部5353は第3方向に沿って移動する。
【0559】
移動ナット部5353は、第1移動ガイド5321に結合して第1移動ガイド5321の回転によって移動する第1移動ナット5353a、及び第2移動ガイド5322に結合して第2移動ガイド5322の回転によって移動する第2移動ナット5353bを含む。これはスクリューとナットの関係と同様に、スクリューが回転すると、ナットが移動する原理である。
【0560】
従って、移動ナット部5353に連結された移動ボディー5352が分離部119に力を伝達するので、分離部119が第3方向に沿って移動する。
【0561】
即ち、分離部119は移動ナット部5353の移動時、移動ボディー5352の移動に伴って移動する。
【0562】
移動ボディー5352は、第1移動ナット5353aに連結されて第1チャンバー底面111に向かって延びた第1締結ボディー5352a、第2移動ナット5353bに連結されて第1チャンバー底面111に向かった延びた第2締結ボディー5352b、及び第1締結ボディー5352aと第2締結ボディー5352bを連結する締結連結ボディー5357を含む。
【0563】
移動ボディー5352は金属材質からなる。これにより、分離部119の移動時、反力によって移動ボディー5352が撓むことを最大限防止することができる。
【0564】
移動部材535はさらに、複数の切開孔1121のうち、分離部119が移動する位置にあるいずれの切開孔の一部を覆う板状のハンガー保持カバー5351を含む。
【0565】
移動部材535はさらに、移動ボディー5352とハンガー保持カバー5351を連結するカバー連結ボディー5355を含む。
【0566】
従って、移動駆動部530による移動時、ハンガー保持カバー5351と移動部材535は一緒に移動する。図29を参照すると、ハンガー保持カバー5351は第1チャンバー上面及びハンガー保持支持ステージ620の間に位置する。
【0567】
特にハンガー保持カバー5351は切開孔のうち、ハンガー保持孔部11211を覆うことができる。
【0568】
ハンガー保持カバー5351は分離部が位置するところのハンガー保持孔部11211を覆う。
【0569】
これにより、分離部119の上部に位置する駆動部などの複雑な構造がユーザに露出されることを防止し、またスチームや熱風などが開放したハンガー保持孔部11211を介して第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に浸透して駆動部が損傷することを防止することができる。
【0570】
分離部が位置しない他のハンガー保持孔部11211はハンガー保持が挿入されているので、ハンガー保持カバー5351で覆わなくてもハンガー保持によりある程度はシーリングされる。
【0571】
複数の切開孔のそれぞれにおいては、リニアホール部11212を介してもスチームと熱風が第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に浸透することができるので、それを防止するためのハンガー保持ガスケット1123を含む(図16を参照)。
【0572】
図29図31(c)及び図31(d)を参照すると、ハンガー保持ガスケット1123はリニアホール部11212の両側に第2方向に沿うリニアホール部11212の長さ以上に長く延び、リニアホール部11212の中心に向かって延びる。従って、ハンガー保持孔部11211においてリニアホール部11212の方向にハンガー保持ガスケット1123は切開した形態である。
【0573】
ハンガー保持ガスケット1123はゴムのようなポリマー材質である。これにより、複数のハンガー保持610のそれぞれがリニアホール部11212を介して第2方向に沿って移動するとき、ハンガー保持ガスケット1123が切開した部分を中心として両側にそれぞれ撓み、リニアホール部11212をシーリングすることができる。
【0574】
ハンガー保持カバー5351とは異なり、ハンガー保持ガスケット1123は複数の切開孔1121の全てに備えられる。ハンガー保持カバー5351及びハンガー保持ガスケット1123はスチームと熱風が第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に浸透することを防止する。
【0575】
また、ユーザに第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に備えられる駆動部が露出されることを防止することができる。
【0576】
図30(a)及び図30(b)はハンガー保持カバー5351が分離部119と移動することを示している。分離部119がいずれの切開孔から他の切開孔へ移動時、ハンガー保持カバー5351も共に移動することが分かる。図30(c)は分離部が第1チャンバーの一側面に移動中、移動区間内のいずれの切開孔1121を覆ったことを示している。
【0577】
図30は上述した一例のように、5つの切開孔11211a,11211b,11211c,11211d,11211eを備え、5つのハンガー保持が備えられた衣類処理装置の一例を示している。分離部119が第2ハンガー保持の位置から第3ハンガー保持の位置へ移動時、同様にハンガー保持カバー5351も第2ハンガー保持の位置から第3ハンガー保持の位置に移動する。
【0578】
分離部119が第3ハンガー保持の位置から第1面1111と連結される第1チャンバーの一側面に移動するとき、順に第4ハンガー保持及び第5ハンガー保持の位置を通るので、ハンガー保持カバー5351も同様に第4ハンガー保持及び第5ハンガー保持の位置を通る。
【0579】
分離部119が第1チャンバー110の内部において第3方向に沿って移動するとき、ハンガー保持カバー5351は第1チャンバーの外部において同じ方向に移動する。
【0580】
即ち、分離部119が第1チャンバー上面112の下部で移動するとき、ハンガー保持カバー5351は第1チャンバー上面112の上部で移動する。
【0581】
ハンガー保持カバー5351とハンガー保持ガスケット1123がスチームと熱風が第1チャンバー上面112及び上部パネル132の間に浸透することを防止する役割を果たすことと同様に、分離部119は第1チャンバー110の空間を分離するとき、分離される収容空間V1,V2をそれぞれ異なるように使用するために、各収容空間の間をシーリングする構成要素を必要とする。
【0582】
即ち、第1収容空間V1で面材質の制服(school uniform)を第1スチーム量及び第1乾燥時間で処理すると同時に、第2収容空間V2ではシルク材のドレスを第2スチーム量及び第2乾燥時間で処理することができる。このためには、各収容空間の間にスチーム、熱風が漏れることを防ぐシーリング部材が必要である。
【0583】
図31(b)を参照すると、分離部119は、分離壁1191の前面に備えられてメインドア200の閉鎖時にメインドア内面201と接する前方ガスケット1192aを含む。前方ガスケット1192aは分離壁1191の前面に結合して、中空(hollowed)を形成し、柔軟な材質、例えば、ゴムのようなポリマーからなる。
【0584】
これは前方ガスケット1192aが容易に変形されるためであり、メインドア内面201にはドアライナー230又はドア傾斜部240のような構造があるので、かかる構造により前方ガスケット1192aとメインドア内面201が離隔することを防止することができる。
【0585】
もし分離部119がない場合には、図41に示すように、メインドア内面201に衣類をセットできる複数のハンガー保持クリップ226を備えてもよい。
【0586】
図31(b)は分離壁1191の内部に移動部材535が位置することを示している。また分離壁1191の周辺に沿って分離壁ガスケット1192が備えられたことを示している。分離壁1191の前面には上述した前方ガスケット1192aが備えられる。分離壁1191の上面、後面及び下面にはそれぞれ上部ガスケット1192b、後方ガスケット1192c及び下部ガスケット1192dが備えられる。前方ガスケット1192aとは異なり、上部ガスケット1192b、後方ガスケット1192c及び下部ガスケット1192dは薄い材質のガスケットで形成される。これは前方ガスケット1192aとは異なり、第1チャンバー上面112、第1チャンバー後面113及び底カバー部180は滑らかな形態であるので、ガスケットが変形される必要性が低いためである。従って、上部ガスケット1192b、後方ガスケット1192c及び下部ガスケット1192dはグラファイト(graphite)材質からなってもよい。
【0587】
図31(b)には上部ガスケット1192bと後方ガスケット1192cを太い線で示している。下部ガスケット1192dもこれらと同様に備えられる。
【0588】
図31(a)は衣類処理装置を第1方向に垂直な方向に切断して上から見た図である。分離部119が第1チャンバー110の後面の間に後方ガスケット1192cを備えたことを拡大して示している。
【0589】
図32は運送駆動部540の一例を示す図である。図32(a)はハンガー保持支持フレーム630がハンガー保持孔部11211に位置S1することを示している。また図32(b)はメインドア200の開放時、運送駆動部540がハンガー保持支持フレーム630を投入口139側に移動させて位置S2することを示している。
【0590】
ハンガー保持支持フレーム630がハンガー保持孔部11211に位置する場合にのみ、ハンガー保持部600は往復運動部520を介して第3方向に沿って往復運動することができる。
【0591】
図32に示すように、ハンガー保持支持フレーム630が移動するとき、ハンガー保持配列部510は一緒に移動するが、運送駆動部540は固定した位置にあってもよい。往復運動部及び移動駆動部530も固定した位置にあってもよい。
【0592】
またハンガー保持支持ステージ620も第2方向には移動せず、第3方向にのみ移動する。これは運動ボディー部526によりただ第3方向にのみ移動するように力が伝達されるためである。
【0593】
運送駆動部540はハンガー保持支持フレーム630と同様にハンガー保持支持ステージ620に結合されているので、ハンガー保持部600が往復運動するとき、運送駆動部540及びハンガー保持支持フレーム630はハンガー保持部600と共に往復運動することができる。従って、往復運動時、運送駆動部540とハンガー保持支持フレーム630が離隔して位置がはずれることを防止することができる。
【0594】
移動駆動部530は第1チャンバー上面112に結合するので、往復運動部520と独立して動作することができる。但し、分離部119が移動する区間内にハンガーがハンガー保持に掛けられているか、又は芳香部750及び底カバー180が間違って設けられ分離部119が移動時に破損することを防止するために、それぞれハンガーチェックセンサ359、芳香設置センサ7518,7528及び底センサ1111a,1111b,1111c,1111dが備えられる。
【0595】
もしハンガーチェックセンサ359、芳香設置センサ7518,7528及び底センサ1111a,1111b,1111c,1111dにより異常が感知されると、制御部900は分離部119の移動を中断し、ユーザにディスプレイやスピーカーによりアラームを提供する。
【0596】
図33(a)はメインドア200の閉鎖時、複数のハンガー保持610がハンガー保持孔部11211に位置S1することを示している。ハンガー保持孔部11211は第2方向に沿って第1チャンバー上面112の中心部に位置する。
【0597】
図33(b)はメインドア200の開放時、複数のハンガー保持610が運送駆動部540によりリニアホール部11212に沿って投入口139に近い位置S2に移動したことを示している。ユーザの便宜のためである。
【0598】
図33(c)を参照すると、メインドア200の開閉有無を分かるために、ドアヒンジ部225はドア開閉チェック部2255を含む。ドア開閉チェック部2255は第1ドアヒンジ2251又は第2ドアヒンジ2252に位置してもよく、メインドア200を投入口に固定するために必要な結合部(図示せず)に位置してもよい。図33(c)は第2ドアヒンジ2252に位置して、メインドア200の開放有無を把握できるスイッチセンサを一例として示している。
【0599】
制御部900はドア開閉チェック部2255の制御信号によりメインドア200の開閉有無を感知することができる。
【0600】
図34は複数の切開孔1121のいずれの切開孔1121に分離部119が位置する一例を示している。上述したように、いずれの切開孔1121のうちのハンガー保持孔部は移動ボディー5352と共に移動するハンガー保持カバー5351が位置する。
【0601】
分離部119に離隔して位置する他の切開孔のハンガー保持孔部は、図34に示すように、ハンガー保持及びハンガー保持支持部605により大部分が覆われる。具体的には、ハンガー保持支持フレーム630により覆われる。
【0602】
一方、ハンガー保持支持部605は、ハンガー保持支持フレーム630とハンガー保持支持ステージ620の間に位置して、ハンガー保持支持フレーム630を支持するフレームブッシング6311を含み、フレームブッシング6311により隠される。特に移動支持フレーム631に結合して移動支持フレーム631を支持することができる。
【0603】
図35(a)ないし図35(c)は分離部119の移動に伴って長さが調節される長さ調節棚310の一例を示す図である。
【0604】
従来の衣類処理装置の場合、第1チャンバーの幅が固定しているので、棚の長さも固定する。しかし、この開示で説明する衣類処理装置1000の場合、分離部119により第1チャンバーの収容空間のサイズが可変であるので、分離部119が第3方向に沿って移動時、棚の長さも変わる。
【0605】
図35(a)は第2収容空間V2に長さ調節棚310が配置された一例を示している。長さ調節棚310は、第1チャンバー110の両側面の一側に位置し、第2方向に沿って延びる側面棚載置部1145、及び分離壁1191の両側面のうち、上記一側に対向する面に備えられて、第2方向に沿って延びる分離壁棚載置部1195により支持される。
【0606】
第1収容空間V1にも同様に、長さ調節棚310が位置する。しかし、分離部119は第1面1111と連結される第1チャンバー110の一側面に接するが、第1収容空間V1に長さ調節棚を載置するための載置部が存在すれば、分離部119と第1チャンバー110の一側面が接することができないので、第2収容空間V2に側面棚載置部1145及び分離壁棚載置部1195が位置することが望ましい。
【0607】
分離部119の移動に伴って長さ調節棚も第3方向に沿って長さが調節される。側面棚載置部1145及び分離壁棚載置部1195のサイズが固定しているので、長さ調節棚310も第2方向には長さが固定される。
【0608】
従って、図36を参照すると、長さ調節棚310は、側面棚載置部1145と結合する第1固定バー311、分離壁棚載置部1195と結合する第2固定バー312、及び第1固定バー311と第2固定バー312の間を連結し、伸縮(telescopic)又はベローズ(bellows)状に形成されて第1固定バー311と第2固定バー312の間の距離によって長さ調節が可能な複数の長さ調節バー313を含む。
【0609】
長さ調節バー313の内部にはスプリングのような弾性部材があり、分離部が移動するとき、自動に長さを増加させることができる。一方、ユーザが直接第1固定バー311又は第2固定バー312を引っ張るか又は押して複数の長さ調節バー313の長さを調節することもできる。
【0610】
長さ調節棚が1つの面状ではなく、複数のバー状で構成される理由は、長さ調節棚の下部から上部に熱風、スチーム及び香気を円滑に移動させるためである。スチーム供給部160、空気供給部150、芳香部750はいずれも第1面1111、延長面1114又は第2面1112に位置するためである。
【0611】
図35(b)及び図35(c)は分離部119が移動するにつれて長さ調節棚の長さが変化することを示している。もし人形や帽子のような被乾燥物をケアする場合、人形のサイズが大きいと、人形のサイズに合わせて分離部119を移動させて収容空間を確保した後、長さ調節棚の上に載置することができる。
【0612】
図36を参照すると、第1固定バー311と第2固定バー312はそれぞれ側面棚載置部1145及び分離壁棚載置部1195と結合する面に磁石316,317を含む。もし側面棚載置部1145及び分離壁棚載置部1195が磁石がつく鉄のような金属材質である場合は、ユーザが単純に長さ調節棚310を側面棚載置部1145及び分離壁棚載置部1195の近くに移動させると、自然に第1固定バー311及び第2固定バー312が側面棚載置部1145及び分離壁棚載置部1195に磁力(magnetic force)により結合する。
【0613】
また分離部119の移動時、磁石部316,317の磁性により磁石部はそれぞれ側面棚載置部1145及び分離壁棚載置部1195に結合しているので、複数の長さ調節バー313が自動に伸びる。
【0614】
従って、分離壁1191とこの分離壁1191に対向する第1チャンバー110の両側面の何れかにユーザがに長さ調節棚310を載置して支持することが容易になる。
【0615】
この開示で説明する衣類処理装置1000では、長さ調節棚310以外にも他の棚を用いて被乾燥物を支持することができる。
【0616】
図37(a)及び図37(b)は第1チャンバー110の一側面に着脱可能な載置棚部320の一例を示している。載置棚部320はユーザが第1チャンバー110の内部に棚を容易に着脱して様々なレイアウトに活用することができる。
【0617】
従来の衣類処理装置の場合、棚の長さが固定するだけではなく、棚が載置する位置も固定している。
【0618】
ニット(knit)などの素材の衣服はハンガーを用いてハンガー保持部600に掛ける場合、肩部が伸びて損傷する恐れがある。このような場合には、ハンガーに掛けず、棚に載置してケアする必要がある。しかし、従来の衣類処理装置の場合、棚の長さ及び位置が固定しているので、棚を使用するときにはハンガー保持バーに衣服を掛けられず、ハンガー保持バーを使用するときには棚を使用できない問題がある。
【0619】
これを解決するために、この開示で説明する衣類処理装置1000は、棚の一側のみを固定しても十分に被乾燥物を支持して棚の役割を果たす載置棚部320を有する。
【0620】
載置棚部320は分離部119の有無に関係なく使用可能である。好ましくは、載置棚部320は使用時、第1チャンバー後面113で支持されて投入口139に向かって第1チャンバー上面と平行に備えられる。この場合、分離部119は載置棚部320と干渉することもあるので、分離部119がない。
【0621】
図37(a)を参照すると、普通、載置棚部320は第1チャンバーの一側面114,115に位置する複数の棚固定クリップ327により吊られている。又は外部に分離している。ユーザが載置棚部320を使用するためには、載置棚部320を回転して複数の棚固定クリップ327に固定させる。図37(b)を参照すると、載置棚部320は第1チャンバー上面112と平行するので、被乾燥物を載置棚部320の上に載置することができる。
【0622】
このために、衣類処理装置1000は、第1チャンバー110の内側面の何れかに備えられる複数の棚固定クリップ327、及び複数の棚固定クリップの何れかに固定して被乾燥物を支持する少なくとも1つの載置棚部320を含む。
【0623】
図37(a)を参照すると、複数の棚固定クリップ327が第1チャンバー後面113の所定の固定位置に配列されている。棚固定クリップ327は載置棚部320の一端のみを固定しても載置棚部320を支持できる構造である。
【0624】
図37(a)は9つの棚固定クリップが配置された一例を示している。これにより、6つの載置領域(J1ないしJ6)に載置棚部320を固定することができる。棚固定クリップの数及び載置領域の数は設定によって変更可能であり、図37(a)は一例に過ぎず、図37(a)に示された棚固定クリップの数及び載置領域の数に限られない。
【0625】
また載置棚部320は複数の棚固定クリップ327のうち、同じ高さに位置する2つの隣接する棚固定クリップにより載置される。
【0626】
図37(a)を参照すると、6つの載置領域に6つの載置棚部を設けることができる。図37(a)では3つの載置棚部321,323,324が現在第1チャンバー後面113と平行に設けられている。図37(b)はユーザが1つの載置棚部322を1つの載置領域J4に第1チャンバー後面113と垂直に又は第1チャンバー上面112と平行に設けたことを示している。これにより、1つの載置棚部322の上に被乾燥物を載置することができる。
【0627】
またユーザは現在設けられている載置棚部321,322,323,324の一部を他の載置領域J5,J6に設けて使用するために、着脱して所望の位置に移動させることができる。
【0628】
図38(a)を参照すると、少なくとも1つの載置棚部320のそれぞれは、所定の間隔で配置された複数の支持バー3215、複数の支持バー3215に垂直に結合し、支持バー3215の他端より一端に近く結合する第1結合バー3211及び第2結合バー3212を含み、第1結合バー3211は第2結合バー3212より支持バー3215の一端にもっと近く結合する。
【0629】
もし使用のために少なくとも1つの載置棚部320を棚固定クリップ327により第1チャンバー上面112に平行に設ける場合、第1結合バー3211は第2結合バー3212よりも第1チャンバー後面113に近く位置する。
【0630】
図38(a)に示したように、載置棚部320を棚固定クリップ327により第1チャンバー上面112に平行に設ける場合、第1結合バー3211及び第2結合バー3212は棚固定クリップ327の内部に挿入されて棚固定クリップ327により固定される。上記のように載置棚部320の一端のみを固定する場合は、載置棚部320及び載置棚部320の上に載置する被乾燥物の重さによりモーメントがかかるので、棚固定クリップ327を中心として回転する。
【0631】
図38(a)及び図38(b)を参照すると、棚固定クリップ327のクリップ開口部3272を介して第1結合バー3211及び第2結合バー3212が同時に棚固定クリップ327に挿入される。従って、回転時、第1結合バー3211はクリップボディー3271の上部支持ボディー3271aにより支持され、第2結合バー3212はクリップボディー3271の下部支持ボディー3271bにより支持される。従って、第1結合バー3211及び第2結合バー3212の回転が防止され、載置棚部320を第1チャンバー後面に平行に設けることができる。
【0632】
図38(b)を参照すると、複数の棚固定クリップ327のそれぞれは、外形を形成するクリップボディー3271、
【0633】
クリップボディー3271を第1チャンバー上面112に平行な方向に貫通して形成されるクリップ貫通孔3273、クリップボディー3271の外側面のうち、第1チャンバー上面112に向かう面の一部が開口してクリップ貫通孔3273に連結されるクリップ開口部3272、及びクリッ貫通孔3273の内周面から突出してクリップ貫通孔3273の内周面の内側に延びる中心分離部3274を含む。
【0634】
複数の棚固定クリップ327は第1結合バー3211及び第2結合バー3212の両端を用いて1つの載置棚部320のために少なくとも2つの棚固定クリップ327を必要とする。
【0635】
このために、1つの載置棚部ごとに2つの棚固定クリップを使用すると、空間を効率的に使用することができない。また、1つの載置棚部ごとに2つの棚固定クリップを使用すると、第1結合バー3211又は第2結合バー3212に平行な方向への揺れを防止することができない。
【0636】
この問題を解決するために、複数の棚固定クリップ327のそれぞれは、クリップ貫通孔3273の内周面から突出してクリップ貫通孔3273の内周面の内側に延びる中心分離部3274を含む。
【0637】
即ち、中心分離部3274はクリップ貫通孔3273の内周面を少なくとも1つの他の載置棚部320がそれぞれ設けられる第1設置部3274aと第2設置部3274bに分離することができる。
【0638】
従って、中心分離部3274により分離される第1設置部3274aと第2設置部3274bにより、3つの棚固定クリップは2つの載置棚部を支持し、中心分離部3274により、載置棚部320が第1結合バー3211及び第2結合バー3212に平行な方向に揺れることを防止することができる。
【0639】
従って、衣類処理装置において、複数の棚固定クリップ327の数は複数の棚固定クリップ327に設けられる少なくとも1つの載置棚部320の数より多い。
【0640】
また、少なくとも1つの載置棚部320を設ける複数の棚固定クリップ327のうち、少なくとも2つ以上の棚固定クリップは、第1チャンバー110の一側面において同じ高さに位置する。
【0641】
従って、少なくとも1つの載置棚部320の何れかが被乾燥物を支持するために第1チャンバー上面112に平行な方向に設けられるとき、第1結合バー3211と第2結合バー3212の各一端は複数の棚固定クリップ327のいずれの第1設置部に位置し、第1結合バー3211と第2結合バー3212の各他端は上記複数の棚固定クリップ327のいずれと同一の高さに位置する他の棚固定クリップの第2設置部に位置する。
【0642】
又は第1結合バー3211と第2結合バー3212の一端が複数の棚固定クリップ327のいずれの第2設置部に位置し、第1結合バー3211と第2結合バー3212の各他端は上記複数の棚固定クリップ327のいずれと同じ高さに位置する他の棚固定クリップの第1設置部に位置する。
【0643】
一方、少なくとも1つの載置棚部320を第1方向に平行に複数のH棚固定クリップ327に設ける場合、第1結合バー3211は複数の棚固定クリップ327の内部に位置し、第2結合バー3212は複数の棚固定クリップ327の外部に位置する。従って、第1結合バー3211のみが棚固定クリップ327の内部に位置する。
【0644】
即ち、第1結合バー3211は複数の棚固定クリップ327のいずれの棚固定クリップ及びいずれの棚固定クリップと同じ高さに位置する他の棚固定クリップの内部に位置し、第2結合バー3212は複数の棚固定クリップ327のいずれの棚固定クリップ及び他の棚固定クリップの外部に位置する。
【0645】
この場合にも中心分離部3274により載置棚部320が第1結合バー3211に平行な方向に揺れることを防止することができる。
【0646】
図39(a)ないし図39(d)は載置棚部320の様々な実施例を示す図である。
【0647】
図39(a)は4つの載置棚部321,322,323,324が2つずつ同じ高さに位置し、第1チャンバー後面113に配置された複数の棚固定クリップ327に設けられていることを示している。
【0648】
複数の棚固定クリップ327は第1チャンバー後面に互いに異なる3つの高さC1,C2,C3に位置し、4つの載置棚部321,322,323,324を互いに異なる6つの領域のうち、最大4つの領域に設けることができる。
【0649】
図39(b)は2つの載置棚部325,326を互いに異なる領域に配置したことを示している。2つの載置棚部325,326の幅は、図39(a)に示した載置棚部の幅より大きいので、棚固定クリップが1つの高さに3つではなく2つずつ設けられる。
【0650】
図39(c)は1つの載置棚部3251が設けられたことを示している。棚固定クリップは互いに異なる2つの高さC4,C5に配置されているので、1つの載置棚部3251は互いに異なる2つの領域の何れかに配置することができる。
【0651】
図39(d)は同じ高さに備えられる2つの載置棚部328,329が配置されたことを示している。2つの載置棚部328,329は3つの棚固定クリップによりキャビネット130の幅方向に揺れることなく固定される。
【0652】
このような載置棚部320の様々なレイアウトは、第1結合バー3211及び第2結合バー3212の長さ、複数の棚固定クリップ327の数及び配置、載置棚部320の数などによって様々に変更できる。
【0653】
図40(a)ないし図40(e)は載置棚部320を使用するために設置又は分離する段階を示す。
【0654】
図40(a)は平常ユーザが載置棚部320を使用せず、第1チャンバー110の内部に保管する一例を示している。即ち、載置棚部320が第1チャンバーの一側面又は第2方向と平行に設けられたことを示している。
【0655】
第1結合バー3211は複数の棚固定クリップ327のうち、同じ高さにおいて隣接する少なくとも2つ以上の棚固定クリップ327の内部に位置し、第2結合バー3212は外部に位置する。このとき、載置棚部320が設けられた少なくとも2つ以上の棚固定クリップ327を中心として回転するので、自然に重力方向に向かって載置棚部320が吊られる。
【0656】
図40(b)ないし図40(d)はユーザが載置棚部320を使用するために第1結合バー3211を中心として回転させることを段階ごとに示している。図40(d)はクリップ開口部3272を介して第2結合バー3212を棚固定クリップ327に挿入するために、第1チャンバー上面112に平行な方向よりも上方に回転して持ち上げたことを示している。その後、ユーザが第2結合バー3212を2つの棚固定クリップ327にそれぞれ挿入すると、載置棚部320は棚固定クリップ327により第1チャンバー上面112に平行な方向に配置されて、被乾燥物を支持することができる。
【0657】
被乾燥物とは、衣類を含む概念であり、ハンガー保持部に掛けることができないか或いは掛けると損傷されるものなどをいう。例えば、帽子、スカーフ、人形などがある。衣類処理装置1000はユーザが被乾燥物のサイズによって載置棚部320を様々に配置して活用することができる。
【0658】
また載置棚部320は第1結合バー3211及び第2結合バー3212がいずれも結合させる棚固定クリップ327の方向に位置するので、複数の支持バー3215の一端は複数の支持バーに垂直に結合する第1結合バー3211及び第2結合バー3212により塞がれるが、複数の支持バー3215の他端は開放される。従って、帽子などを複数の支持バー3215に掛けることができる。
【0659】
このために、複数の支持バー3215の第2方向に沿う長さは第1チャンバーの第2方向に沿う深さより短い。
【0660】
載置棚部320を分離する方法は、図40(a)ないし図図40(e)を逆順に進行すればよい。
【0661】
衣類処理装置1000が分離部119を含む場合、メインドア内面201に複雑な構造を有する部材を備えることができないという問題がある。たとえ、分離部119が前方ガスケット1192aを含んでも、メインドア内面201に複雑な構造の部材が位置すると、収容空間の間をシーリングできないためである。
【0662】
従って、従来の衣類処理装置1では、ドア内面にズボンのシワ(wrinkle)を除去し、ズボンの意図した折り目(crease)をより明確かつ目立つようにするためのプレサ(又はパンツプレサ,pants presser)のような部材をメインドア内面201に設けることができない。
【0663】
これを解決するために、この開示による衣類処理装置1000はメインドア200の内部にプレサ400を収容する。
【0664】
図41(a)ないし図41(c)は衣類のシワを除去するプレサ400がメインドア200の内部に収容された一例を示している。
【0665】
図41(a)及び図41(b)を参照すると、メインドア200は一面にドア投入口217を含むドアボディー215、及びドアボディー215と共にドア内部空間を形成して、ドア投入口217を含んでドアボディー215の少なくとも一部を開閉する補助ドア210を含む。
【0666】
図41(b)は補助ドア210がドアボディー215の前面を全て開閉する一例を示しているが、給水タンク810及び排水タンク820がある部分まで開閉する必要はないので、図44のように補助ドア210はドアボディー215の一部のみを開閉することができる。
【0667】
プレサ400は、ドアボディー215に備えられるベース部420、及び補助ドア210からドア投入口217に向かう補助ドア内面211に備えられる加圧部410を含む。一方、ドアボディー215に加圧部410が位置し、補助ドア内面211にはベース部420が位置してもよい。
【0668】
加圧部410はベース部420の一側面にヒンジ結合して回転する。
【0669】
ベース部420は、衣類を支持するベース板286、ベース板286を貫通して形成される複数のベース板貫通孔422、及びベース板286の両側面の間に位置して第1方向に沿って陥没したベース板陥没部425を含む。
【0670】
プレサ400はさらに、衣類を掛けて吊るための衣類載置クリップ285を含む。衣類載置クリップ285はベース部420に位置するか又は加圧部410に位置する。
【0671】
もし衣類載置クリップ285がベース部420の上部に位置する場合、加圧部410の上部には衣類載置クリップ285の位置に対応して加圧板288を切断して陥没部を形成する加圧板切開部112aが位置する。
【0672】
これは衣類載置クリップ285のサイズを考慮して、補助ドア210が閉じた場合、衣類載置クリップ285の破損を防止するためである。
【0673】
ベース板286は平面状ではなく、ベース板286のうち、第1方向に沿って中心部が陥没したベース板陥没部425を含む。即ち、ベース板286はベース板陥没部425を中心として両側に翼を含む形態である。これにより、ズボンのような衣類が衣類載置クリップ285により載置される場合、ズボン脚部の縫い目(seam)との干渉を防止することができる。
【0674】
また、ベース板陥没部425には熱風及びスチームを供給するための複数のベース板貫通孔422が形成される。ドアボディー215とベース部420は密着されず、互いに離隔するが、これにより、ドアボディー215とベース部420の間に熱風とスチームが供給されて、ベース板貫通孔422を介して衣類に熱風及び/又はスチームを供給することができる。
【0675】
ベース板陥没部425は衣類が複数のベース板貫通孔422に密着して複数のベース板貫通孔422を塞ぎ、熱風及び/又はスチームが供給されないか又は衣類が損傷することを防止する。
【0676】
一方、ベース部420の下部において、別の流路により熱風及び/又はスチームを供給することもできる。
【0677】
補助ドア210は補助ドア内面211に備えられる加圧部410を含む。好ましくは、補助ドア内面211はベース部420に対応する一部が陥没して形成された陥没内面213を含み、加圧部410は陥没内面213に備えられる。
【0678】
また加圧部410は板状の加圧板288及びベース板陥没部425に対応する部分が第1方向に沿って陥没して形成された加圧板陥没部413を含む。これにより、縫い目を避けることができる。
【0679】
補助ドア210とドアボディー215は互いにフック結合する。このために、補助ドア内面211の一側には補助ドアフック218が突出し、ドアボディー215は補助ドアフック218が結合する位置に補助ドアフック218が挿入されて結合する補助ドア結合部219を含む。
【0680】
第1方向に沿う加圧板288の長さはベース板286の長さよりも短い。これはズボンにおいて加圧される部分は脚部であり、腰部を含む胴体部はポケット及び色々なアクセサリーなどによりアイロンが要らず、加圧時、損傷する恐れがあるためである。
【0681】
ズボンは脚の裾(hem)部分が衣類載置クリップ285により固定されて逆に吊られる。
【0682】
また、ベース部420はベース部420の下部にズボンの腰部が左右に揺れることを防止するための衣類固定クリップ450をさらに含む。
【0683】
図41(c)は補助ドア210ではなくメインドア200を開放した場合のメインドア200の一例を示している。特に図41(c)は第1チャンバー底面の高さが一定であり、分離部119がない場合の一例を示している。
【0684】
従って、衣類処理装置1000は、第1チャンバー110の内部に載置棚部320が位置し、メインドア内面201に衣類をセットするハンガー保持クリップ226を含む。
【0685】
メインドア200の内部に位置するプレサ400に熱風、香気及び/又はスチームを供給するためには、空気供給部150、芳香部750及びスチーム供給部160で供給される空気、香気及び/又はスチームをメインドア200の内部に流入する通路が必要である。
【0686】
図42(a)を参照すると、空気供給部150から供給される空気が第1チャンバー110の上に上昇する。高温の空気の場合、密度が相対的に高く、循環ファン715により強制循環されるためである。
【0687】
第1チャンバーの上部に上昇した空気は第1チャンバーの上面により方向を転換してメインドア200に向かって移動する。メインドア200はドア傾斜部240の一側面又は上部に位置してメインドア200の内部に連通するドア上部連通口2401を含む。これにより、空気がメインドア200の内部に入る。メインドア200の内部では空気が下方に移動する。また、メインドア200の内部に流入した空気は主ライナー2301の一側面又は下部に位置してメインドア200の内部に連通するドア下部連通口2303を介して第1チャンバー110に排出される。
【0688】
特に、空気の場合、第1チャンバー上面112と上部パネル132の間に流入した後、ドア上部連通口2401を介してメインドア200の内部に流入する。このために、第1チャンバー上面112の一部はよろい戸(louvre)形態で形成される。
【0689】
これは空気循環のための他の実施例に過ぎず、他の移動経路を介しても空気を循環させることができる。
【0690】
これにより、空気は第1チャンバー110だけではなく、メインドア200の内部を循環することができる。香気及び/又はスチームも空気のように循環させることができる。
【0691】
図42(b)を参照すると、衣類処理装置1000はメインドア200を閉鎖した状態でも衣類処理装置1000の外部の空気を循環させて外部空気から微細ホコリを除去したり、或いは外部空気から除湿したりすることができる。
【0692】
衣類処理装置1000にはメインドア200の下側に位置して外部空気を送風ユニット700に吸入するための外部連通孔1367が備えられる。また送風ユニット700は吸入された外部空気を循環ダクト710に吸入する外部連通フリップ1367aを含む。
【0693】
これにより、衣類処理装置1000は外部空気を循環ダクト710に吸入して、フィルター718及び熱交換部740を介して微細ホコリを除去し除湿した後、外部に排出することができる。
【0694】
フィルター718はHEPAフィルターである。
【0695】
このために、衣類処理装置1000はさらに、メインドア200の前面に位置してメインドア200の内部に連通する外部連通フリップ250、及びドア化部連通口2303を覆う下部連通フリップ2305を含む。これにより、メインドア200の内部を介して移動する空気を外部に排出することができる。
【0696】
図43はメインドア200の内部に収容されるプレサ400に接近するための補助ドア210がメインドアの内面に位置する一例を示している。図44はメインドア内部に収容されるプレサ400に接近するための補助ドア210がメインドア200の前面の一部である場合を示している。
【0697】
即ち、プレサ400がメインドアの内部に位置できれば、補助ドア210がどこに位置してどの方向に開放されてもよい。またプレサはメインドア200の内部ではなく、第1チャンバーの両側面114,115の何れかに位置することができる。好ましくは、分離部119との干渉を避けるために、分離部119が移動しない第2面1112に連結される第1チャンバー110の一側面に位置することができる。
【0698】
図45(a)及び図45(b)は従来の衣類処理装置のハンガー保持バー64とこの開示で説明する衣類処理装置のハンガー保持部を概略的に示す図である。
【0699】
図45(a)を参照すると、従来の衣類処理装置のハンガー保持バー64は固定位置で第3方向に沿う往復運動だけが可能である。なお、第3方向に沿って長く延びたハンガー保持バー64にはハンガーを掛けるためのハンガー保持溝65が位置する。ハンガー保持溝65の間隔も固定しているので、ハンガーを掛ける位置が固定され、衣服と衣服の間隔をハンガー保持溝65の間隔以下に縮めることができない。また衣服と衣服の間隔を広げるためには、ハンガー保持溝65をスキップしなければならないので、最大限に衣服を掛けることができないという問題がある。
【0700】
図45(b)は上述したように、この開示で説明する衣類処理装置1000は独立した複数のハンガー保持610を含み、分離部との干渉を避けることができる。これはハンガー保持配列部510により可能である。また往復運動部520を介して複数のハンガー保持610は一括して往復運動が可能である。メインドア200の開放時、複数のハンガー保持は投入口139に近づく方向に移動することができる。
【0701】
また複数のハンガー保持610のそれぞれは、複数の切開孔1121を介して第1チャンバー110の内部に挿入して突出するハンガー保持ボディー部681及びハンガー保持ボディー部681において第3方向に沿って両側に備えられるハンガー掛け部682を含む。
【0702】
ハンガー掛け部682には2つのハンガー掛け溝683が備えられてハンガー掛け溝683にハンガーを掛けることができる。
【0703】
従って、従来の衣類処理装置のハンガー保持溝65と同じ数のハンガー保持を備える場合、収容可能な衣類の数が2倍になる。独立したハンガー保持の両側にハンガー掛け部682が備えられることをデュアルハンガー保持(dual hanger)と呼ぶ。
【0704】
またユーザがハンガー保持溝65に衣類を掛けるためには、第3方向に沿って長く延びて形成されるハンガー保持バー64を必ず超える必要がある。これはユーザによっては大変不便である。一方、この開示で説明する衣類処理装置1000は複数のハンガー保持610が全て独立して備えられるので、いずれのハンガー保持の両側の空いた空間を介して接近が可能である(図45(b)の矢印を参照)。
【0705】
また、ハンガー掛け部682がハンガー保持の両側に備えられるので、ユーザは両手を全部使用することができる。即ち、右利きであっても左利きであっても複数のハンガー保持610を便利に使用することができる。
【0706】
またデュアルハンガー保持の場合、ユーザが衣服の厚さによって衣服を掛けるハンガー保持の間の間隔を選択できるという長所がある。
【0707】
もし厚さが相対的に薄いYシャツなどをケアする場合は、独立したハンガー保持の両側に備えられるハンガー掛け部682を全て使用する。また厚いジャンパーなどの場合には、従来の衣類処理装置のようにハンガー保持溝65をスキップすることではなく、隣接するハンガー保持において各反対側に位置するハンガー掛け部682を用いてジャンパーと他の衣服との間隔を調節することができる。
【0708】
図46(a)を参照すると、複数のハンガー保持610のそれぞれは、一端は複数の切開孔1121の何れかに挿入されて上部パネル132及び第1チャンバー上面112の間に位置し、他端は第1チャンバー110の内部に位置するハンガー保持支持ボディー6811、及びハンガー保持支持ボディー6811の他端に近く位置して、ハンガー保持支持ボディー6811の両側面に備えられてハンガーを掛けるハンガー掛け部682を含む。
【0709】
ハンガー保持支持ボディー6811の一端は回転支持フレーム632の内部に挿入されて、回転支持フレーム632に回転可能に結合する。このために、ハンガー保持支持ボディー6811には他端よりも一端に近くハンガー保持支持ボディーを第3方向に沿って貫通して形成されるハンガー保持支持ボディー貫通孔6812を含む。
【0710】
即ち、少なくとも1つの配列モータ5111,5112,5113に含まれる各配列モータ回転軸5111a,5111b,5111cは、ハンガー保持配列部510が回転させるハンガー保持と連結されるために、第2方向に沿って回転支持フレーム632の一面を貫通して回転支持フレーム632の内部に挿入されるハンガー保持と結合する。これにより、各配列モータ回転軸5111a,5111b,5111cがハンガー保持支持ボディー貫通孔6812を貫通して結合する。従って、配列モータ回転軸はハンガー保持支持ボディー貫通孔6812と共に回転することができる。
【0711】
ハンガー保持支持ボディー6811は第1方向に沿う長さが第3方向又は第2方向に沿う長さより長く形成されてもよい。またハンガー保持支持ボディー6811は第2方向に沿う長さが第3方向に沿う長さより長く形成されてもよい。
【0712】
ハンガー掛け部682のそれぞれは、ハンガー保持支持ボディー6811の両側に結合する第1ハンガー掛けボディー6821及び第2ハンガー掛けボディー6825を含み、第1ハンガー掛けボディー6821及び第2ハンガー掛けボディー6825はそれぞれハンガー保持支持ボディー6811と結合する連結ハンガー保持ボディー6822、連結ハンガー保持ボディー6822に対向して備えられる固定ハンガー保持ボディー6824、及び固定ハンガー保持ボディー6824と連結ハンガー保持ボディー6822を連結して第1ハンガー掛けボディー6821を第1チャンバー上面112に向かって開口するように備えられる折り曲げハンガー保持ボディー6823を含む。
【0713】
図46(a)及び図46(b)に示すように、ハンガー掛け部682は連結ハンガー保持ボディー6822の第1方向による長さが固定ハンガー保持ボディー6824の第1方向に沿う長さよりも長い。これにより、連結ハンガー保持ボディー6822はハンガー保持支持ボディー6811と結合する面の反対方向に位置する面が折り曲げハンガー保持ボディー6823に向かって下方傾斜する傾斜面6821aをさらに含む。
【0714】
ユーザは複数のハンガー保持610のいずれに衣類を掛けるために、いずれのハンガー保持及びいずれのハンガー保持に隣接するハンガー保持の間に接近することができる。このとき、ユーザはいずれのハンガー保持に備えられるハンガー掛け部682に正確に接近する必要はなく、傾斜面6821aに接近すれば自然にハンガー掛け溝683にハンガーを導くことができる。即ち、ユーザがハンガーを掛けるとき、注意する必要がない。
【0715】
図47は複数のハンガー保持610の他の実施例を示している。他の実施例による複数のハンガー保持のそれぞれは、ハンガー保持支持ボディー6843に連結ハンガー保持ボディー無しに、すぐ折り曲げハンガー保持ボディー6842及び固定ハンガー保持ボディー6844によりハンガー掛け溝683を形成する。従って、ハンガー保持支持ボディー6843に折り曲げハンガー保持ボディー6842に繋がる線(中間厚さの線を参照)はほぼ垂直に折り曲げられている。この固定ハンガー保持ボディー6844の内側面が曲面からなり、ハンガーをハンガー掛け溝683に導くことができる。
【0716】
即ち、ハンガー掛け部682は第1チャンバー上面に向かって開口したハンガー保持長さ溝を形成してハンガーを掛けることができれば、いかなる形状であってもよい。
【0717】
図48(a)及び図48(b)はハンガー掛け部682に掛けられるハンガーユニット370を示す。衣類処理装置1000はさらに複数のハンガー保持610に着脱可能な少なくとも1つのハンガーユニット370を含む。
【0718】
少なくとも1つのハンガーユニット370は複数のハンガー保持の何れかに衣類を掛けるために、一部が開口した環状のハンガーフック374、ハンガーフック374の一端に連結されて衣類を掛けるンガーボディー371を含む。
【0719】
ハンガーボディー371は衣類を保持する肩部に対応するために、ハンガーフック374からハンガーボディー371の両側に行くにつれて下方傾斜する。
【0720】
ハンガーユニット370は、さらにハンガーボディー371の下部と結合するボディーカバー379を含む。ボディーカバー379もハンガーボディー371と同様に、両端に行くにつれて下方傾斜する。またハンガーユニット370は、さらにハンガーボディー371の下部においてハンガーボディー371と平行な方向に延びてハンガーボディー371の下部を一側から他側に連結する連結棒377を含む。
【0721】
連結棒377はボディーカバー379の両側から突出して形成された連結棒支持部378に連結される。
【0722】
連結棒377には連結棒に沿って摺動可能な少なくとも1つのスライドクリップ3771,3772が位置する。これにより、ハンガーボディーに上衣を掛けるか又はスライドクリップ3771,3772を用いて下衣を固定することができる。
【0723】
ハンガーボディー371の肩部にはドレスの紐を掛ける第1紐溝3711及び第2紐溝3712が形成される。
【0724】
また図49(a)を参照すると、ハンガーボディー371の肩部にはゴムのようなポリマー材のゴムパッド3713,3714が設けられて、衣類がずり落ちることを防止することができる。
【0725】
図49(a)はハンガーユニットを分解した図である。少なくとも1つのハンガーユニット370は、複数のハンガー保持のいずれに衣類を掛けるために、一部が開口した環状のハンガーフック374、及びハンガーフック374の一端に連結されて衣類を掛けるハンガーボディー371を含む。
【0726】
ハンガーボディー371は、ハンガーフック374に結合して、ハンガーフック374を移動させるフック回転ガイド373、及び内部にフック回転ガイド373を収容し、ハンガーフック374及びハンガーボディー371を互いに連結させるガイド連結部372を含む。
【0727】
ハンガーフック374は環状の一部が開口したフック開口部3741を含む。ハンガーフック374の一端はフック回転ガイド373に結合する。
【0728】
具体的には、ハンガーフック374はガイド連結部372を第1方向に沿って貫通して形成されるフック結合開口孔3729bを通してハンガーフックキャップ375を介してフック回転ガイド373に連結される。
【0729】
フック回転ガイド373はフック結合開口孔の半径方向に突出して形成されたガイド突出部3723を含む。ガイド突出部3723はハンガーフック374を回転させ、固定させる役割を果たす。
【0730】
またフック回転ガイド373はガイド連結部372の内部に収容される。
【0731】
図49(b)を参照すると、ガイド連結部372は、ハンガーフック374に向かう面に位置するフック結合開口孔3729b、ハンガーボディー371に向かう面に位置するガイド収容開口部3729a、及びガイド収容開口部3729aを介して内部にフック回転ガイド373を収容するガイド収容部372を含む。
【0732】
ガイド収容部3729はフック結合開口孔3729b及びガイド収容開口部3729aを介してガイド連結部372を第1方向に沿って貫通して形成される。
【0733】
ガイド収容部3729は、ガイド収容部3729の内面のうち、ガイド収容開口部3729a側に隣接する第1内面;ガイド収容部3729の内面のうち、第1内面3727aより小さい直径に形成された第2内面3727b;及び第1内面3727aと第2内面3727bを連結する段差面3727cを含む。
【0734】
第2内面3727bはガイド突出部3723が挿入される少なくとも2つ以上の案内溝を備える。図49(b)は3つの案内溝を備えることを示している。
【0735】
即ち、第2内面3727bはガイド突出部3723が挿入されるように、第2内面が第1方向に沿って溝状に形成された第1案内溝3726a及び第2案内溝3726bを含む。図49(b)はさらに第3案内溝3726cも示している。
【0736】
フック回転ガイド373、具体的にはガイド突出部3723は、第1案内溝3726aが第2案内溝3726bに位置してもよく、第1案内溝3726aと第2案内溝3726bの間に位置する段差面を介して第1案内溝3726a又は第2案内溝3726bに移動することができる。
【0737】
よって、フック回転ガイド373が第1案内溝3726aと第2案内溝3726bの間に位置する段差面を介して移動時、ハンガーフック374はハンガーボディーに対して相対的に回転する。
【0738】
また、フック回転ガイド373が第1案内溝3726a及び第2案内溝3726bのいずれに位置すると、ハンガーフック374はハンガーボディー371に対して回転が防止されて固定される。
【0739】
ガイド連結部372は、さらにハンガーボディー371と結合する面において、ハンガーボディー371に向かって突出したガイド突出部3723を含む。またハンガーボディー371はガイド突出部3723に対応して、ガイド突出部3723が結合する部分が陥没して形成されたボディー結合溝3719を含む。ガイド連結部372とハンガーボディーの結合時、ガイド突出部3723がボディー結合溝3719に挿入される。
【0740】
これにより、ハンガーフック374の回転時、ガイド連結部372が一緒に回転することを防止し、ガイド連結部372とハンガーボディー371の結合をより堅固にすることができる。
【0741】
ハンガーユニット370は、さらにフック回転ガイド373及びハンガーボディー371の間に位置し、フック回転ガイドを弾性支持するフック弾性部材3721を含む。
【0742】
第1案内溝3726a及び第2案内溝3726bの何れから抜け出たハンガーフック374を回転後に他の案内溝に押し込む弾性力を提供するためである。
【0743】
ハンガーユニット370は、さらにフック弾性部材3721を支持する弾性部材支持部3722を含む。弾性部材支持部3722は一面が開口したフック結合溝634を含み、フック結合溝634にフック弾性部材3721が挿入される。
【0744】
ハンガーボディー371は、さらにガイド収容開口部3729aに連通して、弾性部材支持部3722が挿入されるボディー開口部371aを含む。
【0745】
弾性部材支持部3722はハンガーフック374の回転時に回転することを防止するために、弾性部材支持部3722の外側面の一部を突出した形状に形成できれば、ボディー開口部371aもそれに対応する形状に備えることができる。
【0746】
図50(a)ないし図50(c)はハンガーユニット370の使用例を示す。一般的には、図50(a)と同様に、ハンガーユニット370は第2方向に平行な方向AR1にいずれのハンガー保持に掛けられる。
【0747】
もし衣類の肩部幅が第1チャンバー110の深さより長いと、図50(a)のように衣類を収容することができない。この場合には、図50(b)のように、第2方向に傾いた方向AR2にハンガーユニット370のハンガーフック374を回転させた後、衣類を第1チャンバー内に収容することができる。
【0748】
他の衣類も同様に、衣類間間隔を維持するために、図50(c)のように第2方向に傾いた方向にハンガーフック374を回転させた後、衣類をハンガー保持部600に掛けることができる。
【0749】
もし一般的なハンガーを上記のように回転させると、ハンガー保持部600が往復運動時、ハンガー保持部600の振動によりフック部が固定されないので、ハンガーフック374とハンガーボディー371の間の回転した角度を維持できず、おのおの勝手に動く。
【0750】
それを防止するために、ハンガーユニット370はフック回転ガイド373のガイド突出部3723が挿入される第1案内溝3726a及び第2案内溝3726bを有する。
【0751】
図51(a)ないし図51(c)はハンガーフック374を回転して固定する方法の一例を段階別に示している。ガイド収容部3729はガイド突出部3723が挿入される第1案内溝3726a、第2案内溝3726b及び第3案内溝3726cを示している。
【0752】
図51(a)を参照すると、ガイド突出部3723が第2案内溝3726bから抜け出ることを示している。ユーザがハンガーフック374を押すと、フック回転ガイド373は第2案内溝3726bから抜け出る。
【0753】
ハンガーフック374を押す力がフック弾性部材3721の弾性力より小さいといけない。
【0754】
図51(b)を参照すると、第1案内溝3726aから抜け出た後、ユーザはハンガーフック374を時計方向や反時計方向の何れかに回転させる。このとき、ガイド突出部3723は段差面3727cに沿って移動する。
【0755】
ガイド突出部3723が時計方向又は反時計方向に回転することにより、第1案内溝3726a又は第3案内溝3726cに合う。
【0756】
フック弾性部材3721がフック回転ガイド373に弾性力を提供するので、ガイド突出部3723は第1案内溝3726a又は第3案内溝3726cのいずれに挿入される。
【0757】
図51(c)はフック弾性部材3721により第1案内溝3726aに挿入されるガイド突出部3723を示している。
【0758】
ハンガーフック374がハンガーボディーに平行な方向に位置する場合、ガイド突出部3723は第2案内溝3726bに位置する。またユーザがハンガーフック374を時計方向又は反時計方向に回転させることにより、ガイド突出部3723が第1案内溝3726a及び第3案内溝3726cに位置する。
【0759】
ガイド突出部3723が3つの案内溝3726a,3726b,2736cに挿入されて位置すると、それ以上の回転が防止されるので、ハンガー保持部600が往復運動してもハンガーフック374がハンガーボディー371に対して任意に回転することを防止することができる。
【0760】
これは一例に過ぎず、より多い案内溝を備えて様々な角度にハンガーフック374を回転させることもできる。しかし、少なくとも2つの案内溝を備えないと、ハンガーフック374がハンガーボディー371と平行な方向に位置する場合と、異なる角度に回転する場合を具現することができない。
【0761】
図52はガイド突出部3723が第1案内溝3726aに挿入された一例を示す。ハンガーユニット370に衣類を掛けるとき、衣類の重さによりハンガーボディー371は下方に力が加わる。反面、フック回転ガイド373は案内溝3726a,3726b,2736cに挿入されているので、ハンガーボディー371のうち、ガイド連結部372が下方に力を受け、却ってフック回転ガイド373が案内溝3726a,3726b,2736cに挿入されて上方に力が加わるので、より安定してハンガーフック374を固定することができる。
【0762】
図53(a)は従来の衣類処理装置に設けられたハンガーのフックに備えられる開口部の一例を示す。従来のハンガーの場合、開口部のサイズN1にフックと衣類の首部に対応するハンガーボディーSA1が突き出た形態である。この場合、開口部のサイズN1が制限されて、ユーザがハンガーをハンガー保持バーに掛けるとき、ハンガー保持バーに掛かる問題がある。
【0763】
図53(b)では、この問題を解決するために、この開示で説明するハンガーユニット370のフック開口部3741の一例を示している。
【0764】
即ち、ハンガーユニット370は、ガイド連結部372の両端SA2の高さを低くして、フック開口部3741のサイズN2を最大に確保し、ユーザがより容易にハンガーユニット370をハンガー保持部600に掛けるか又はハンガー保持部600から取ることができる。
【0765】
この開示は様々な形態に変形して実施することができ、上述した実施例によりその権利範囲が限定されない。従って、変形した実施例がこの開示の特許請求の範囲の構成要素を含んでいれば、この開示の権利範囲に属するものと認められる。
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