(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】容器をトリミングする方法および装置
(51)【国際特許分類】
B21D 51/26 20060101AFI20241111BHJP
B23D 31/00 20060101ALI20241111BHJP
B23Q 5/04 20060101ALI20241111BHJP
【FI】
B21D51/26 C
B21D51/26 K
B23D31/00 B
B23Q5/04 510H
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023053852
(22)【出願日】2023-03-29
(62)【分割の表示】P 2019558389の分割
【原出願日】2018-04-23
【審査請求日】2023-04-27
(32)【優先日】2017-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514117427
【氏名又は名称】ベルヴァック・プロダクション・マシーナリー・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BELVAC PRODUCTION MACHINERY,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】デニス・イー・グリーン
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・ブライト
【審査官】程塚 悠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05146818(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0193421(US,A1)
【文献】特開昭56-017133(JP,A)
【文献】特開昭51-115382(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 51/26
B23D 1/00
B23D 21/00
B23D 31/00
B23Q 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タレットシャフトを受け入れる第1の中央穴を有し、少なくとも1つの内側ボアを有する、円形の内側取付けブロックと、
前記第1の中央穴と略整列された
、前記タレットシャフトを受け入れる第2の中央穴を有し、前記内側取付けブロックよりも大きい直径を有し、少なくとも1つの外側ボアを有する、円形の外側取付けブロックと、
前記少なくとも1つの内側ボアを通じて位置決めされる少なくとも1つの内側トリマースピンドルと、
前記少なくとも1つの外側ボアを通じて位置決めされる少なくとも1つの外側トリマースピンドルと、
を備え、
前記内側取付けブロックまたは前記外側取付けブロックのうちの少なくとも1つは、前記内側取付けブロックまたは前記外側取付けブロックのうちの他方に対して回転可能であり、これら内側取付けブロックおよび外側取付けブロックの相対回転により前記内側トリマースピンドルと前記外側トリマースピンドルとの間の距離に変化を生じさせる、トリマーデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つの内側ボアは、複数の内側ボアであり、前記複数の内側ボアの各々は、前記第1の中央穴から同じ半径に位置決めされ、
前記少なくとも1つの外側ボアは、複数の外側ボアであり、前記複数の外側ボアの各々は、前記第2の中央穴から同じ半径に位置決めされ、
前記少なくとも1つの内側トリマースピンドルは、複数の内側トリマースピンドルであり、
前記少なくとも1つの外側トリマースピンドルは、複数の外側トリマースピンドルである、
請求項1に記載のトリマーデバイス。
【請求項3】
前記外側取付けブロックは、前記第1および第2の中央穴を通って延在する
前記タレットシャフトを中心にして回転可能であり、前記内側取付けブロックは、前記タレットシャフトに対して固定される、請求項1に記載のトリマーデバイス。
【請求項4】
前記外側取付けブロックを前記内側取付けブロックに固定するための1つまたは複数の機構をさらに備える、請求項3に記載のトリマーデバイス。
【請求項5】
前記機構は、クランプを備える、請求項4に記載のトリマーデバイス。
【請求項6】
前記少なくとも1つの内側トリマースピンドルおよび前記少なくとも1つの外側トリマースピンドルは、カートリッジハウジングを介して互いに結合される、請求項1に記載のトリマーデバイス。
【請求項7】
前記カートリッジハウジングは、前記内側トリマースピンドルおよび前記外側トリマースピンドルをそれぞれ受け入れるための第1の穴および第2の穴を備える、請求項6に記載のトリマーデバイス。
【請求項8】
前記少なくとも1つの内側トリマースピンドルの第2の端部は、それぞれの内側スピンドル歯車を含み、前記少なくとも1つの外側トリマースピンドルの第2の端部は、それぞれの外側スピンドル歯車を含む、請求項1に記載のトリマーデバイス。
【請求項9】
軸受けを中心に回転するように構成されている第1および第2の中間歯車であって、前記軸受けは、前記外側取付けブロックに対して固定され、前記第1および第2の中間歯車は、互いに対して固定されている、第1および第2の中間歯車と、
前記第1および第2の中央穴と略整列されたそれぞれの中央穴を有した第1および第2の太陽歯車であって、互いに対して固定されている第1および第2の太陽歯車と
をさらに備え、
前記第1の太陽歯車は、前記第1の中間歯車に係合し、前記第2の中間歯車は、前記外側トリマースピンドルを駆動するように外側スピンドル歯車に係合し、前記第2の太陽歯車は、前記内側トリマースピンドルを駆動するように内側スピンドル歯車に係合する、
請求項8に記載のトリマーデバイス。
【請求項10】
前記外側トリマースピンドルの回転は、前記内側トリマースピンドルの回転方向と反対である、請求項1に記載のトリマーデバイス。
【請求項11】
前記タレット
シャフトの1回転により、前記内側トリマースピンドルの回転方向と反対方向に前記外側トリマースピンドルを2回転させる、請求項1に記載のトリマーデバイス。
【請求項12】
トリミングされる物品を移動させるためのプッシュラム組立体をさらに備え、前記プッシュラム組立体の第1の端部は、前記物品を保持するための機構を含む、請求項1に記載のトリマーデバイス。
【請求項13】
前記内側トリマースピンドルは、パイロットを含み、前記内側トリマースピンドルは、前記パイロットが
トリミングされる物品の開放端部の内部に位置することになるように前記物品を受け入れるように構成される、請求項1に記載のトリマーデバイス。
【請求項14】
物品の開放端部をトリミングする加工用タレットを構成する方法であって、
円形の内側取付けブロックの内側ボアを通じて内側トリマースピンドルの第1の端部を位置決めするステップであって、前記内側取付けブロックは、タレットシャフトが位置決めされる第1の中央穴を有する、内側トリマースピンドルの第1の端部を位置決めするステップと、
円形の外側取付けブロックの外側ボアを通じて外側トリマースピンドルの第1の端部を位置決めするステップであって、前記外側取付けブロックは、前記タレットシャフトが位置決めされる第2の中央穴を有し、前記外側取付けブロックは、前記内側取付けブロックよりも大きい直径を
有する、外側トリマースピンドルの第1の端部を位置決めするステップと、
前記内側取付けブロックまたは前記外側取付けブロックのうちの一方を前記内側取付けブロックまたは前記外側取付けブロックのうちの他方に対して回転させるステップであって、これら内側取付けブロックおよび外側取付けブロックの相対回転により前記内側トリマースピンドルと前記外側トリマースピンドルとの間の距離に変化が生じる、回転させるステップと
を含む、方法。
【請求項15】
前記外側取付けブロックは、前記内側取付けブロックに対して回転させられ、前記内側取付けブロックは、前記タレットシャフトに対して固定される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記内側ボアを通じて前記内側トリマースピンドルの前記第1の端部を位置決めし、前記外側ボアを通じて前記外側トリマースピンドルの前記第1の端部を位置決めする前に、カートリッジハウジングを介して前記内側トリマースピンドルと前記外側トリマースピンドルとを互いに結合するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記カートリッジハウジング内の第1の穴を通じて前記内側トリマースピンドルの前記第1の端部を位置決めするステップと、
前記カートリッジハウジング内の第2の穴を通じて前記外側トリマースピンドルの前記第1の端部を位置決めするステップと
をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの内側トリマースピンドルの第2の端部は、それぞれの内側スピンドル歯車を含み、前記少なくとも1つの外側トリマースピンドルの第2の端部は、それぞれの外側スピンドル歯車を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
第1および第2の太陽歯車を前記タレットシャフトを中心に回転させるステップをさらに含み、前記第1および第2の太陽歯車は、互いに対して固定され、前記第1の太陽歯車は、第1の中間歯車に係合し、前記第1の中間歯車は、軸受けを中心に回転し、前記軸受けは、前記外側取付けブロックに対して固定され、前記第1の中間歯車は、第2の中間歯車に固定され、前記第2の中間歯車は、前記外側トリマースピンドルを駆動するように前記外側スピンドル歯車に係合し、前記第2の太陽歯車は、前記内側トリマースピンドルを駆動するように前記内側スピンドル歯車に係合する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記加工用タレットの1回転により、前記内側トリマースピンドルの回転方向と反対方向に前記外側トリマースピンドルを1回転させる、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
プッシュラム組立体を介し
て前記物品を移動させるステップをさらに含み、前記プッシュラム組立体の第1の端部は、前記物品を保持するための機構を含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年4月28日に出願された米国仮特許出願第62/492,030号の優先権を主張するものであり、この米国仮特許出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、製品を形成または加工するシステム、方法、およびデバイスに関する。より詳細には、本開示の態様は、ボトルおよび缶などの、薄壁のほぼ円筒形の物体または容器をトリミングする方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
容器製造産業には、ボトル、缶、瓶などを含む様々な容器構成を製造および加工する様々な手法が存在する。例えば、ほぼ平坦なシート材(例えば、アルミニウム)から初期円筒形容器を形成するために、ボディーメーカ機械が使用され得る。所望の完成した容器よりも全体的に短く、かつ、より大きい直径を有する初期円筒形容器は、初期容器を長くし、その直径を減少させるように再絞り加工、しごき加工、および/またはドーム形成加工に曝される。典型的には、これらの加工は、容器の開放端部の周縁の周囲に高さが均一でない不規則な波状の表面をもたらす。この不規則な開放端部は、容器のさらなる加工中に、問題を引き起こすことがあり、または容器を故障させることすらあり得るので、望ましくない。
【0004】
そのような問題のリスクを最小にするために、初期容器の不規則な開放端部は、さらなる加工をする前にトリミングされ得る。容器トリミング機械を、容器ボディーメーカよりも生産ラインの下流に組み込むことができる。いくつかのシステムでは、ボディーメーカを出た後、初期容器は、初期容器を星形車の中に送る送込みシュートの中に位置決めされる。次いで、星形車は、初期容器をトリミング機械へ送ることができ、これは、初期容器から不規則な波状の表面をトリミングし、容器はほぼ滑らかな開口縁になる。
【0005】
異なる直径を有する容器のトリミングを調整するために、かなりの切り替えプロセスが、既存のトリミング機械に必要とされる。例えば、異なる容器の直径を調整するために、既存のトリミング機械の多くの構成部品は、限定するものではないが機械組立体(例えば、内側および外側スピンドル)、刃、様々な構成部品を駆動する1つまたは複数の歯車、それらの組み合わせなど異なる構成部品間の距離を含めて、調整または交換されなければならない。この切り替えプロセスは、トリミング機械用の刃が、例えば、約0.025mm(約0.001インチ)以下の程度で、一般にとても精密な調整を必要とするという事実によってさらに複雑になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許第05146818号明細書
【文献】米国特許出願公開第2007/0193421号明細書
【文献】特開昭56-017133号公報
【文献】特開昭51-115382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、異なる直径のトリミング容器のための切り替えプロセスに関係する部品数、時間、および費用を減少させる装置および方法を創出することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書中に開示された一実施形態によれば、トリマーデバイスは、加工用タレットのタレットシャフトを受け入れる第1の中央穴を有する円形内側取付けブロックを備える。内側取付けブロックは、少なくとも1つの内側ボアを有する。トリマーデバイスは、タレットシャフトを受け入れる第2の中央穴を有する円形外側取付けブロックをさらに含む。外側取付けブロックは、内側取付けブロックよりも大きい直径を有する。外側取付けブロックは、少なくとも1つの外側ボアを有する。トリマーデバイスは、少なくとも1つの内側ボアを通じて位置決めされる少なくとも1つの内側トリマースピンドルをさらに含む。内側トリマースピンドルの第1の端部は、物品の内側をトリミングするための少なくとも1つの内側スピンドル刃を有するパイロットを含む。トリマーデバイスは、少なくとも1つの外側ボアを通じて位置決めされる少なくとも1つの外側トリマースピンドルをさらに含む。外側トリマースピンドルは、物品の外側をトリミングするための第1の端部に位置決めされる少なくとも1つの外側スピンドル刃を含む。内側取付けブロックまたは外側取付けブロックのうちの少なくとも1つは、物品がトリミングのために内側スピンドル刃と外側スピンドル刃との間に位置決めされ得るように、物品の直径を調整するようにタレットシャフトを中心にして回転可能である。
【0009】
本明細書中に開示された物品の開放端部をトリミングする加工用タレットを構成する一方法によれば、この方法は、円形内側円形取付けブロックの内側ボアを通じて内側トリマースピンドルの第1の端部を位置決めするステップを含む。内側取付けブロックは、内部を通じてタレットシャフトを位置決めした第1の中央穴を有する。内側トリマースピンドルの第2の端部は、物品の内側をトリミングするための少なくとも1つの内側スピンドル刃を有するパイロットを含む。上記方法は、円形外側取付けブロックの外側ボアを通じて外側トリマースピンドルの第1の端部を位置決めするステップをさらに含む。外側取付けブロックは、内部を通じてタレットシャフトを位置決めした第2の中央穴を有する。外側取付けブロックは、第1の取付けブロックよりも大きい直径を有する。外側トリマースピンドルの第2の端部は、物品の外側をトリミングする少なくとも1つの外側スピンドル刃を含む。上記方法は、内側取付けブロックまたは外側取付けブロックのうちの一方を内側取付けブロックまたは外側取付けブロックのうちの他方に対して回転させるステップをさらに含む。回転量は、トリミングされるべき物品の直径に依存する。
【0010】
上記の概要は、本開示の全ての実施形態または全ての態様を示していない。むしろ、前述の概要は、本明細書中に記載された新規な態様および特徴の一部の例示を提供するものにすぎない。単独でまたは任意の組みあわせで本発明であるとみなされる本開示の上記の特徴および利点、ならびに他の特徴および利点は、添付図面および添付の特許請求の範囲と併せてみるとき、本発明を実施するために示した例およびモードに関する以下の詳細な説明から容易に明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1A】一実施形態によるトリマー組立体の第1の斜視側面図である。
【
図1C】本明細書中に記載した態様による、容器が一連の加工用タレットを通過するときに容器を加工する機械ラインの一例を示す図である。
【
図2A】一実施形態によるカートリッジ組立体の斜視分解組立図である。
【
図2B】
図2Aのカートリッジ組立体を組み込むトリマーデバイスの一部の斜視図である。
【
図2D】
図2Cに示された様々な歯車の相互関係を示す平面図である。
【
図2E】組み付けられた状態の
図2Aのカートリッジ組立体の側面図である。
【
図3A】一実施形態による、第1の直径を有する容器をトリミングするように構成された取付けブロック組立体の第1の端部を示す図である。
【
図3B】
図3Aの取付けブロック組立体の第2の反対端部を示す図である。
【
図4A】第2の直径を有する容器をトリミングするように構成された、
図3Aの取付けブロック組立体の第1の端部を示す図である。
【
図4B】
図4Aの取付けブロック組立体の第2の反対端部を示す図である。
【
図5】別の実施形態によるトリマーデバイスの一部の斜視図である。
【
図6A】一実施形態によるタレットデバイス調整機構の側面図である。
【
図6B】
図6Aのタレットデバイス調整機構の分解組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示は、様々な修正形態および代替形態が可能であり、いくつかの典型的な実施形態は、図面に例によって示されており、本明細書中に詳細に説明される。しかしながら、本発明の態様は、図面に示された特定の形態に限定されないことを理解されたい。むしろ、本開示は、添付の特許請求の範囲によって定義されるような本発明の趣旨および範囲の範囲内に入る全ての修正例、均等物、および代替例を含むものとする。
【0013】
本開示は、多くの異なる形態の実施形態が可能である。典型的な実施形態が図面に示されているとともに、本明細書中で詳細に説明され、本開示の理解は、本開示の例示および原理とみなされ、本開示の幅広い態様を示された実施形態に限定するものではない。その程度まで、暗示、推論、またはその他のやり方によって、単独でまたは全体として、例えば、要約書、概要、および詳細な説明の各部分に開示されているが明示的に特許請求の範囲に記載されていない要素および限定は、特許請求の範囲に組み込まれるべきではない。本詳細な説明の目的のために、具体的にディスクレームまたは論理的に禁止されない限り、単数形は、複数を含み、その逆もしかりであり、単語「含む(including)」、「備える(comprising)」、または「有する(having)」は、「限定なしで含む」を意味する。また、「約」、「ほとんど」、「実質的に」、「おおよそ」等などの近似の単語は、例えば、「において、の近くで、またはほぼ~において」、または「の3%~5%以内で」、または「受け入れられる製造交差の範囲内で」、あるいはそれらの任意の論理的な組み合わせの意味で本明細書中において使用され得る。図面は、例示の目的のために用意され、本明細書中に示された特徴は、必ずしも原寸に比例するわけではない。
【0014】
本明細書中に記載したデバイスは、金属飲料容器などの薄壁の円筒形物体の正確なトリミングを助ける。本明細書中に記載した薄壁の円筒形物体をトリミングするトリマーデバイスは、費用、セットアップ時間、および/または切り替え時間を減少させる特徴を含む。トリマーデバイスの特徴は、(例えば、様々な直径を有する容器に対応するための)切り替えに必要な部品の個数の減少を可能にする。また、切断装置を駆動するのに使用される歯車は、トリマーデバイスが異なる直径を有する円筒体をトリミングするために調整されるときに変更される必要がない。
【0015】
トリマーデバイスは、本明細書中に記載されるように、別個の機械内、または機械ライン中の一機械内に含まれ得る。
図1A~
図1Bは、様々な機能的な機械構成要素と結合した(以下により詳細に説明される)トリマーデバイス10を備えたトリマーデバイス組立体8を示す。一般に、トリマーデバイス10は、ボディーメーカによる初期容器の形成中に生じる容器本体の伸長および/または容器直径の減少から生じる初期容器の開放端部から不規則な波状の表面をトリミングするために使用される。いくつかの実施形態では、ボディーメーカから出る初期円筒形容器は、コンベアによって持ち上げられ、トリマーデバイス10に結合されている第1のトラック11a上に置かれる(
図1A参照)。コンベアは、チェーンコンベアであってもよく、および/または容器を持ち上げて移動させるためのフック状のゴムフィンガを有し得る。
【0016】
トリマーデバイス10によってトリミングされると、次いで、結果として得られた容器は、トリマーデバイス10から第2のトラック11b(
図1B参照)を介して機械ラインへ送られ得、そこで容器は、機械ライン上の任意の個数の段階(例えば、1つまたは複数のネッキング段階)によって加工/形成され得る。全ての加工/形成段階が完了すると、容器は、機械ラインから排出される。
【0017】
図1Cは、容器2が概して曲がりくねった経路の一連の加工用タレット6を通過するときに、トリミング、ネッキング、フランジング、および/または他の加工を容器2に行うようになされている例示の機械ライン1を示す。機械ラインは、再循環機械ラインまたは任意の他のタイプの機械ラインであり得る。本明細書中に用いられるとき、「容器」は、初期容器を含む、完成した容器を作り出すための任意の製造段階における任意の物品を幅広く指す。容器の例には、限定するものではないが、金属(例えば、アルミニウム、スチール、他のストレス誘導塑性変形容器など)缶またはボトルが含まれる。
【0018】
トリマーデバイス10から出る容器2は、機械ライン内の後の段階において、容器送込み部4を通じて送込み真空星形車5へ供給され得る。真空星形車5を通過した後、容器2は、第1のタレット6aへ処理されるように解放される。
【0019】
容器2は、真空(空気圧の圧力差)によって第1の移送星形車3a上の所定の位置に保持することができ、容器2が第1の移送星形車3aの少なくとも一部のまわりを移動させられるように第1の移送星形車3aの回転軸のまわりで軌道を描いて回る。
図1Cに示された実施形態では、容器2は、真空星形車5から第1の加工用タレット6aへ送られ、加工ステップに入る。次いで、容器2は、第1の加工用タレット6aから第1の移送星形車3aへ移動し、第1の移送星形車3aから第2の加工用タレット6bへ移動し、第2の加工用タレット6bから第2の移送星形車6bへ移動するなど、機械ライン1内に存在する移送星形車および/または加工用タレットの数だけ移動し、次いで出口7上へ移動する。
【0020】
各星形車は、処理または移送のために物品を保持する任意の個数のステーションを有することができる。例えば、星形車は、6個、8個、または10個の物品をそれぞれ保持するために6個、8個、または10個のステーションを有することができる。星形車は、1個のステーションから任意の適切な個数のステーションまで有することができると認識されよう。
【0021】
他の実施形態では、星形車(例えば、第1の星形車3a)は、容器を別のデバイス(例えば、ボディーメーカ)からトリマーデバイス10へ送り届けるために使用され得る。そのような実施形態では、
図1Aの第1のトラック11aは、無くされてもよく、またはより限られたやり方で使用されてもよい。そのような実施形態では、トリマーデバイス10は、例えば、「ネッカー」機械(これは、典型的には、潤滑を与え、これに続いて複数の段階を通じた「ネッキング」、フランジの位置決め、および次いで検査がある)、または「ボディーメーカ」機械の中に位置決めされ得る。
図1Cの「ネッカー」機械の例を参照すると、6a、6b、および6cと名付けられた各位置は、トリマー(または他の)デバイスのためのタレット位置と対応する。容器は、ネッカー機械ラインに沿った送込みおよび他の全ての(すなわち、交替する)位置において真空星形車によってタレットへ送り届けられ得る。この実施形態では、(以下により詳細に説明されるように)トリマーデバイス10の外側スピンドル14から主シャフト110までの2:1の歯車比が、容器をトリミングするのに必要とされるタレット回転角度を減少させるために役立ち得る。
【0022】
次に、ちょうど説明した機械ライン内で利用され得る本開示によって企図されるトリマーデバイスの様々な態様を論じる。
【0023】
図2A、
図2B、
図2Eに示された非限定の実施形態では、2つのほぼ平行なスピンドル12、14が、容器を所望の長さに精密にトリミングするためのトリマーデバイス10に使用される回転刃と共に、示されている。スピンドル14、12は、特定の比(例えば、3:1)において互いに噛み合わされている。トリミングされる容器の内側よりもほんのわずかに小さい第1の円形内側刃16は、「内側」スピンドル12の第1の端部12Aにおいて位置決めされる。いくつかの実施形態では、内側刃16は、(以下にさらに説明されるように)トリマーヘッド23上に取り付けられる。内側刃16は、容器の内側をトリミングするために使用される。120°よりもわずかに大きい(例えば、約123°(例)の)弧を有するとともに、第1の刃16の半径の約3倍を有する第2の外側刃20が、「外側」スピンドル14の第1の端部22aに取り付けられている。外側スピンドル14の回転の3分の1は、内側スピンドル12上の内側刃16の上に容器を載せるために使用され、その時間中、オブジェクトは、内側刃16と干渉しない。外側スピンドル14の回転の3分の2は、内側刃16にわずかに重なり合うように外側刃20を位置決めし、容器の外側を切除するために使用される。回転の最後の3番目の間、容器のトリミングされた部分は、刃を用いて裂かれ、波形ツールで処分のために波形が付けられる。
【0024】
図2A~
図2B、
図2Eに示されるように、内側スピンドル12は、トリマーパイロット24を有するトリマーヘッド23を備える。いくつかの実施形態では、パイロット24の外径および寸法は、トリミングプロセス中にトリマーヘッド23が容器の開口に対して概ね中心に置かれるようなサイズに作成される。すなわち、パイロット24は、いくつかの実施形態では、異なる容器直径について異なるサイズである。したがって、様々なサイズのパイロットが、トリミングされる缶/ボトルの開口のサイズ/直径に基づいて本明細書中に記載した内側スピンドル12と共に利用され得る。
【0025】
各トリマースピンドル12、14は、それぞれシャフト46、48を備える。各トリマースピンドル12、14は、それぞれのシャフト46、48を回転させるようにそれぞれの歯車52、54をさらに備える。内側スピンドルシャフト46は、シャフト46がトリマーヘッド23を回転させるようにトリマーヘッド23に接続され得る。
【0026】
次に
図2B~
図2Cに戻ると、トリマーデバイス10は、非限定の一実施形態により示される。トリマーデバイス10は、タレットシャフト110に結合された取付けブロック組立体28を備える。取付けブロック組立体28は、内側スピンドル取付けブロック30と、外側スピンドル取付けブロック32とを備える。内側スピンドル取付けブロック30および外側スピンドル取付けブロック32の各々は、(円盤状の)ほぼ円形であり、それぞれほぼ中央穴を備え、これを通じてタレットシャフト110が位置決めされている。外側スピンドル取付けブロック32は、内側スピンドル取付けブロック30よりも大きい直径を有する。内側スピンドル取付けブロック30および外側スピンドル取付けブロック32の各々は、それぞれのスピンドル取付けブロック30、32の周辺近くに位置決めされた1つまたは複数のボア34、36をさらに備える。内側スピンドル取付けブロック30および外側スピンドル取付けブロック32のうちの少なくとも一方は、タレットシャフト110まわりに、かつ内側スピンドル取付けブロック30および外側スピンドル取付けブロック32の他方に対して回転可能である。
【0027】
図2A~
図2Eは、非限定の一実施形態によるカートリッジ組立体40を利用するトリマーデバイス10を示す。
図2A~
図2Eの実施形態では、内側スピンドル12および外側スピンドル14は、カートリッジ組立体40を形成するようにプレートまたはハウジング42に取り付けられている。ハウジング42は、それぞれ内側スピンドル12および外側スピンドル14のシャフト46、48を受け入れるように構成された2つの穴44a、44bを備える。上で簡単に論じたように、外側スピンドル14のシャフト48は、その第2の端部22bに結合された外側スピンドル歯車52を備える。ハウジング42は、幾分限られた直径範囲がトリミングされることが意図され、したがって実質的に異なる直径の円筒体がトリミングされるときに置き換えられ得る。
【0028】
上で簡潔に論じたように、一実施形態では、内側スピンドル取付けブロック30は、タレットシャフト110に対して概して固定される。この実施形態では、カートリッジ組立体40が組み立てられると、内側スピンドルシャフト46は、内側スピンドル取付けブロック30のボア34に挿入される。次いで、外側スピンドル取付けブロック32は、容器直径を調整し、外側スピンドルシャフト48を外側スピンドル取付けブロック32のボア36と位置合わせするために、タレットシャフト110の中心線まわりに回転させられ得る。
【0029】
外側スピンドルシャフト48および外側ボア36が位置合わせされると、外側スピンドル組立体シャフト48は、外側スピンドル取付けブロック32のボア36に挿入され得る。カートリッジ組立体40は、カートリッジ組立体40および外側スピンドル取付けブロック32の位置をタレットシャフト110および内側スピンドル取付けブロック30に対して固定するように完全に挿入され得る。
【0030】
図3A~
図3Bは、第1の直径を有する容器をトリミングするように構成された取付けブロック組立体28を示し、
図4A~
図4Bは、第2のより大きい直径を有する容器をトリミングするように調整された取付けブロック組立体28を示す。
図3~
図4に示されるように、先にトリミングされた容器の直径よりも大きい直径を有する容器をトリミングするために、内側スピンドル12と外側スピンドル14(およびその上のそれぞれの刃16、20)の間距離が増加するように、内側スピンドル取付けブロック30または外側スピンドル取付けブロック32の一方は、タレットシャフト110の中心線まわりに内側スピンドル取付けブロック30または外側スピンドル取付けブロック32の他方に対して回転させられる。したがって、より大きい直径を有する容器は、トリミングのために刃16、20間でフィットし得る。
図3~
図4の示された実施形態では、回転の程度は、約60°である。内側スピンドル取付けブロック30または外側スピンドル取付けブロック32は、トリミングされる容器の直径に応じて、任意の適切な量だけ回転させられ得ると企図される。
【0031】
次に、
図5を見ると、
図2A~
図2Dのものに類似するが、カートリッジ組立体を形成するのにハウジングを利用しないトリマーデバイス10’の第2の実施形態が示されている。したがって、
図5のトリマーデバイス10’において、内側および外側スピンドル12’および14’は、それらが取付けブロック組立体28’の中に挿入される前に、互いに結合されない。内側スピンドル12’は、内側スピンドル取付けブロック30’のそれぞれのボア34’内に位置決めされる。対応する外側スピンドル14’は、内側スピンドル取付けブロック30’よりも大きい直径を有する別個の外側スピンドル取付けブロック32’に位置決めされる。内側スピンドル12’と外側スピンドル14’との間の距離は、タレットシャフト110’の中心線まわりに内側スピンドル取付けブロック30’または外側スピンドル取付けブロック32’の他方に対して内側スピンドル取付けブロック30’または外側スピンドル取付けブロック32’を回転させることによって容器直径が調整され得る。適切な位置合わせが実現されると、内側スピンドル取付けブロック30’および外側スピンドル取付けブロック32’は、限定するものではないが、クランプ53’(
図3B、
図4B参照)、ネジおよびナット機構などを含む任意の適切な機構を用いて、互いに対しておよび/またはタレットシャフト110’に対して固定され得る。そのような固定機構は、カートリッジハウジング42(
図2A~
図2E)を用いて実施形態において使用されることも可能である。
【0032】
歯車組立体は、内側スピンドル12、12’および外側スピンドル14,14’を駆動するために使用され得る。簡単にするために、歯車組立体は、
図2A~
図2Eのトリマーデバイス10を参照して説明されるが、同じまたは類似する歯車組立体が、
図4のトリマーデバイス10’に関連して使用されてもよい。
【0033】
図2C~
図2D、
図3B、
図4Bを参照すると、タレットシャフト110を受け入れるためのそれぞれ中央穴を有する第1および第2の太陽歯車103、104が示されている。第1および第2の太陽歯車103、104は、互いに対して概して固定され、調整のために回転可能であり、トリミング機械の動作中機械基部に対して概して回転しない。第1の太陽歯車103は、互いに対して固定されるとともにスピンドルまたは軸受け212に関して回転する中間歯車211a、211bと係合する。軸受け212は、外側スピンドル取付けブロック32に対して所定に位置に固定される。中間歯車軸受け212は、外側スピンドル取付けブロック32または外側スピンドル取付けブロック32に対して固定されるキャリアに直接取り付けられ得る。中間歯車211a、211bは、外側スピンドル14を駆動させるように外側スピンドル14の外側スピンドル歯車52に係合する(
図2C参照)。いくつかの実施形態では、歯車211a、211bは、カートリッジ設置中に歯車211a、211bとより容易に噛み合うように迅速な除去および設置を助ける組立体にある
【0034】
一実施形態では、歯車は、内側スピンドル12と反対回転方向のトリミングタレットの1回転ごとに外側スピンドル14の1回転を与えるように選択される。外側スピンドル(例えば、第2の外側刃20)と半径/直径と内側スピンドル(例えば、内側刃16)の半径/直径の比が約3:1の比である場合、歯車は、内側スピンドル12と反対回転方向のトリミングタレットの1回転ごとに外側スピンドル14の2回転を与えることができるとも企図される。タレットシャフト110が内部を通じて位置決めされる中央穴を有する第2の太陽歯車104は、内側スピンドル12を駆動するように内側スピンドル12の第2の端部18bに取り付けられた内側スピンドル歯車54に係合する。
【0035】
たった1つのカートリッジ組立体40が
図2B~
図2Dに示されているが、より多くのカートリッジ組立体が、トリマーデバイス10内に組み込まれてもよいと企図される。例えば、第2の内側スピンドルおよび外側スピンドルは、第2のセットのボア34、36を通じて位置決めされてもよい。同様に、たった1つの内側スピンドル12’/外側スピンドル14’ペアが
図5に示されているが同様に2つ以上のそのようなペアがトリマーデバイス10’に組み込まれてもよいと企図される。そのような実施形態では、複数のカートリッジ組立体または内側スピンドル/外側スピンドルペアが、タレットシャフト110,110’の中心からほぼ同じ半径に位置決めされる。内側スピンドル12、12’は、互いに対して一定の等間隔位置に維持され、互いに対して外側スピンドル14、14’は、一定の等間隔位置に維持される。
【0036】
本明細書中に記載したトリマーデバイスの利点の1つは、異なる直径を有する容器と共に使用されるときにそれらが比較的容易に調整できる。例えば、本明細書中に記載したトリマーデバイスは、機械から除去されると精密調整を実行することができ、それによって調整における容易さを助ける。さらに、トリミングされる容器のある直径に使用されるカートリッジ組立体(
図2A~
図2E参照)および/またはスピンドルペア(
図5)は、異なる直径の容器をトリミングするために同様に使用され得る。言い換えると、本明細書中に記載したスピンドルおよび歯車組立体は、複数の容器直径をトリミングするのに使用することができ、それによって複数の直径の円筒形に対応するために、機械に装備を施すために必要とされるスピンドルの個数を減少させる。本明細書中に記載したトリマーデバイスは、容器を切断装置に差し出す既存の手段、例えば、位置に入ったり出たり移動させつつ容器を保持するラム、または真空および空気ジェットの組み合わせと共に使用することもできる。
【0037】
スピンドルおよび刃の各位置は、本明細書中に記載した刃およびユニークな取付けブロック組立体28、28’を位置決めするために、シャフト110(例えば、刃16および/または波形ツール)上の構成部品間にまたはスピンドル12、14とハウジング42との間に位置決めされた分かりやすいシムの組み合わせによって設定されてもよい。外側スピンドルシャフトの角度の全部は、タレットシャフト110、110’の中心に置かれている太陽歯車103の回転調整によって同時に設定され得る。既存にシステムとは対照的に、本明細書中に記載したシステムに使用される歯車は、全範囲の直径変化について同じであり得る。したがって、容器直径の変化のために歯車は除去または交換される必要がなく、スピンドル歯車52、54だけが、スピンドルまたはスピンドルカートリッジが設置されるときに再び噛み合わせられなければならない。例えば、外側スピンドル取付けブロック32、32’は、それらが設置されるとき、スピンドルまたはスピンドルカートリッジを所定の位置に位置合わせおよび固定することができる。
【0038】
本明細書中に記載したデバイスは、迅速な切り替えも可能にする。例えば、
図2A~
図2Eのカートリッジ組立体40は、切り替えの前に用意されてもよい。したがって、直径変更のために除去および交換される必要がある部品はより少ない。
【0039】
図6A~
図6Cに示されるように、トリマーデバイス10は、トリミングされる容器の高さを調整するためにトリミングされる物品をトリマーデバイス10へ差し出すラムに対してのトリマーデバイス10の位置を調整するための特徴(例えば、ネジ302)を利用する軸心位置調整機構300を備えることができる。シャフト110は、中空キャビティ303を内部に備える。トリマーデバイス10と共に使用されるラムハウジングは、内部を通じてシャフト110を受け入れるように構成された中空部分304も備える。シャフト110がラムハウジングの中空部分304を通じて挿入されるとき、ネジ302(例えば、アクメネジ)は、ナット306(例えば、アクメナット)によってシャフト110に固定されてもよい(
図6C参照)。シャフト110の中心を通じて構成部品を移動させる力を加えることによって、構成部品が中心を外れた荷重により位置不良にならずおよび/または動かなくなることを確実にするのを助ける。この構成は、トリミングされる物品の長さの迅速な調整も容易にする。
【0040】
本明細書中に記載した各実施形態のデバイスのさらに別の利点は、より少ない構成部品が必要とされることであり、それによって構成部品に関して概して費用節約になる。例えば、スピンドルは、異なる容器直径について組み立てられたカートリッジおよび取付けブロック組立体28、28’のために使用され得る。さらに、機械上の歯車は、様々な容器直径のセットアップに使用されてもよく、すなわち、直径独自の歯車セットは必要ない。異なる容器直径についてのモータ速度または駆動比の変化も、必要ない。
【0041】
一代替実施形態によれば、スピンドル中心距離の直線調整は、カートリッジ間で一緒にリンクされている4つの歯車によって容易にされ得る。そのような歯車位置決めは、Belvac CC93QCトリマー上で利用される。スピンドル中心距離の調整は、他方のスピンドルの中心に置かれていない歯車の中心まわりに一方のスピンドルを回転させることによって容易にされ得る。刃の外径は、刃の重なり合いの微調整を助けるために、スピンドルボア(および、したがって、シャフト)に対して偏心している。偏心ハウジングの位置は、例えば、クランプによって固定され得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、内側スピンドル12は、それらがタレット星形車上へ据えられるときに、容器を真空チャックに据えるために、パルス状空気ジェットのための空気通路を与える中空部分を備える。
【0043】
本発明は、本明細書中に開示された正確な構造および組成に限定されず、前述の説明から明らかな任意のおよび全ての修正、変更、および変形は、添付の特許請求の範囲によって定められる本発明の趣旨および範囲の内にある。さらに、本概念は、前述の特徴および態様の任意のおよび全ての組み合わせおよびサブコンビネーションを明白に含む。
【符号の説明】
【0044】
1 機械ライン
2 容器
3a 第1の移送星形車
4 容器送込み部
5 送込み真空星形車
6 加工用タレット
6a 第1の加工用タレット
6b 第2の加工用タレット
7 出口
8 トリマーデバイス組立体
10 トリマーデバイス
11a 第1のトラック
11b 第2のトラック
12 内側トリマースピンドル
14 外側トリマースピンドル
16 内側刃
20 外側刃
23 トリマーヘッド
24 トリマーパイロット
28 取付けブロック組立体
30 内側スピンドル取付けブロック
32 外側スピンドル取付けブロック
34 ボア
36 ボア
40 カートリッジ組立体
42 ハウジング
46 内側スピンドルシャフト
48 外側スピンドシャフト
52 外側スピンドル歯車
54 内側スピンドル歯車
103 第1の太陽歯車
104 第2の太陽歯車
110 タレットシャフト
211a,211b 中間歯車
212 軸受け
300 軸心位置調整機構
302 ネジ
303 中空キャビティ
304 中空部分
306 ナット