特許 7585396 両開き回転扉の機能を備えた円形引き戸

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B1)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-11-08

(45)【発行日】2024-11-18

(54)【発明の名称】両開き回転扉の機能を備えた円形引き戸

(51)【国際特許分類】

   E05F 15/40 20150101AFI20241111BHJP

   E05F 15/608 20150101ALI20241111BHJP

   E06B 3/90 20060101ALI20241111BHJP

【ＦＩ】

E05F15/40

E05F15/608

E06B3/90

【請求項の数】 1

(21)【出願番号】P 2023106330

(22)【出願日】2023-06-28

【審査請求日】2023-06-28

(73)【特許権者】

【識別番号】502140721

【氏名又は名称】木村 正明

(72)【発明者】

【氏名】木村 正明

【審査官】野尻 悠平

(56)【参考文献】

【文献】特許第４３８５１８７（ＪＰ，Ｂ２）

【文献】特開２０１７－２１８８９１（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２００５－３５１０６５（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０２０－１３９３１６（ＪＰ，Ａ）

【文献】米国特許第０４８４３７６１（ＵＳ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｅ０５Ｆ １５／００－１５／７９

Ｅ０６Ｂ ３／９０

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

左右に対向する円弧状の固定側壁１の開口部２を左右からスライドさせて開閉する両開き円形引き戸３を備え、中心部で左回転する回転羽根扉４の回転に同期させて両開き円形引き戸３の開閉を行う様にしたもので、閉鎖直前の飛び込み等の事故回避を目的として、閉鎖直前の両開き円形引き戸３の閉まる速度を低速度にした、両開き回転扉の機能を備えた円形引き戸であって、回転羽根扉４と両開き円形引き戸３の各々に駆動する動力を持たせ、制御により同期を保てる範囲、すなわち、同期を保つには閉行程中の緊急停止時にも回転羽根扉４が前に出ない様に左側円形引き戸３は回転羽根扉４の停止距離だけ先行して閉まり、円形引き戸３の先端から回転羽根扉４の停止距離を除く範囲上から外れなければよく、両開き円形引き戸３を閉める回転速度を低速で閉められる様にして、閉行程の閉鎖直前は飛び込み等により事故を起こしやすい危険領域であると考えられるが、両開き円形引き戸３だけをゆっくりとした低速で閉める事により、危険回避行動が採り易くなり、慣性力が小さくなる事で停止距離が短くなり、衝撃力も弱くなる等の諸々の相乗効果により安全効果を高めた、両開き回転扉の機能を備えた円形引き戸。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

回転扉は冬の寒さの厳しい北ヨーロッパで誕生し、発展し、日本では空調効果を高めるために大型商業施設や超高層ビルで導入されることが多かった。しかし、日本ではセンサーの感知範囲に感知の障害となる簡易ポールが置かれるなどの誤った使用が行われ、事故が起こってしまった。事故は扉が閉まる直前に男児に飛び込まれ、センサーを旨く働かせずに扉の停止信号を出せなかった、予備的回避手段を持たなかった。扉の閉まる直前はこの様な事故の起こり易い危険領域であると考えられる。

【0002】

正しく原因解明が行われセンサーの正しい感知に障害を与える物として簡易ポールは取り除かれたが、どう云う訳だか回転扉までもが撤去をされてしまった。人間の失敗の総ての責任を物言わぬ回転扉におっ被せて、回転扉は危険なものだと騒ぎ立て日本中から葬り去った。偏狭で独善的な考え方しか出来ない日本人が多く居るのだろう。回転扉に必ずしも欠陥が在った訳ではなかったが、せめて危険領域は容易に危険回避が出来る様にゆっくりと閉めるべきであったであだろう。

【0003】

回転扉の持っていた他の扉には無い利点としては、「建物の密閉性を維持して冷・暖房の空調効果を高めること」と「外から吹き込む風によって建物内の部屋のドアが開き難くなる現象を防げること」が挙げられます。回転扉の持っていた機能は必要とされているものであり、この技術立国を標榜する日本で、回転扉を大きく凌駕する、より安全な扉の開発が望まれています。其れが出来なければ日本は六歳男児をただ犬死にさせただけの国、二宮忠八の飛行器を作れなかった国、又更に、安全な回転扉の作れない国として世界の歴史に汚点として残るだろう。

【0004】

回転扉の安全運転の為には人の入る入口の扉をゆっくりとした速度で閉める事が考えられます。危険の回避が容易になり、慣性力が小さくなる事で衝撃力は小さくなり、回転扉の停止距離が短くなり、これ等の相乗効果に依り回転扉の安全運転に大きく寄与出来る。しかし、回転扉で回転速度を遅くすれば、入口側が開いて人が入り出口側が開いて人が出る迄の通過時間を長くしてしまい、人を多く通せなくなる等の弊害を生じる為に、十分な迄にはゆっくりとした速度で閉めるのは難しい。回転扉の回転速度を遅くしないで、回転扉の入口側を閉める速度だけを低速でゆっくりと、せめて危険領域だけでも、閉められる方法が在ればよい。

【背景技術】

【0005】

左右に対向する円弧状の固定側壁１の開口部２を中心部で左回転をする二枚羽根タイプの回転羽根扉４と一体構造となった回転スライド扉６で開閉する回転扉は存在する。また、中心部で左回転をする回転羽根扉４の回転と同期させて開口部２を両開き円形引き戸３で開閉する扉も考えられている。どちらも中心部で回転する回転羽根扉４と同じ回転速度で開口部２を回転スライド扉６または両開き円形引き戸３で開閉する。これ等の扉では閉鎖間際の飛び込み等が考えられ、扉の閉行程の閉鎖直前は危険領域であると考えられる。この閉鎖直前の危険領域を低速でゆっくりと閉められれば危険回避行動が採り易くなり、慣性力が小さくなる事で停止距離も短くなり、諸々の相乗効果を生じ安全運転に大きく寄与出来る。

【0006】

図１の中心部で左回転する回転羽根扉４は人の出入りには関与せず、回転しない両開き円形引き戸３で人の出入りを行うのであるから回転扉ではなく両開き円形引き戸３と呼ぶべきであろう。左右両側から開閉を行うのであるから開閉時間は半分になり短くなる。図５の回転スライド扉６と回転羽根扉の一体構造のものでは回転スライド扉６は回転羽根扉４と同速で回転する。回転スライド扉６と回転羽根扉４を異なる速度で回転させるには回転スライド扉６と回転羽根扉４は分離した構造でなければならない。分離した構造とし、その各々に駆動する動力を持たせておけば、制御により異なる速度で運転する事が出来る、閉行程の危険領域だけを低速に運転する事も出来る。車の運転でも同じであろうが、飛び出しなどの在りそうな危険だと思われる領域では低速でゆっくりと運転するのが安全運転の基本である。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0007】

特許第４３８５１８７号

【発明の概要】

【0008】

例として、図１は両開き回転扉の機能を備えた円形引き戸の全開の状態を示し、閉行程へと移る。左右には中心から見渡す角度約９０度の円弧状の固定側壁１が配置され、その開口部２を左右からスライドして開閉する中心から見渡す角度約４５度の左右の両開き円形引き戸３を備える。中心部には二枚羽根タイプの左右に延びる回転羽根扉４が配置され左回転をする。中心部で左回転をする回転羽根扉４と左右の両開き円形引き戸３の各々に駆動する動力を持たせれば、制御により回転羽根扉４とは異なる回転速度で左右の両開き円形引き戸３の開閉を行う事が出来る。

【0009】

なお、回転羽根扉４は慣性力により緊急停止時に停止距離が必要であり円形引き戸３より前に出ない様に制御では考慮される。回転羽根扉４の回転と両開き円形引き戸３の開閉は同期させて行われる。同期は閉工程では回転羽根扉４の停止距離を考慮して、回転羽根扉４が先端から停止距離を除く左側の円形引き戸３の上に留まっていて外れなければ同期の範囲内である、閉鎖時に回転羽根扉４は左側から右側の円形引き戸３に乗り移り、開行程では回転羽根扉４が右側の円形引き戸３の上に留まっていれば同期の範囲内である。制御は緊急停止時にも回転羽根扉４が左側の円形引き戸３より前には出ない様に制御される。制御で閉行程の危険領域を回転羽根扉４の半分程度のゆっくりとした回転速度で両開き円形引き戸３を閉める。

【0010】

図１の状態から左側円形引き戸３は左回転する回転羽根扉４の回転と同期して気密を保ちながら左右両方向から閉まり正面で閉鎖させる。この閉行程中の緊急停止時にも回転羽根扉４が前に出ない様に左側円形引き戸３は回転羽根扉４の停止距離だけ先行して閉まる。図１の状態から正面で全閉するまでに左側の円形引き戸３の先端は約４５度の回転が、回転羽根扉４は約９０度回転が必要な事から左側の円形引き戸３は回転羽根扉４の約半分程度の遅い角速度で閉める事が出来る。

【0011】

図５の回転扉では安全運転の為には回転羽根扉４の回転速度は遅い方が良いが、回転速度は人を多く通すための重要な要素となり、十分な迄に遅くするのは難しい。閉行程の危険領域で制御により回転スライド扉６の回転速度だけを遅く制御する。両開き円形引き戸３では危険領域で回転羽根扉４の回転速度を変えずに、円形引き戸３の回転速度だけを制御で遅くする。円形引き戸３の慣性力が小さくなり停止距離を短くで出来、衝撃力も弱くなる等の相乗効果で安全運転に大きく寄与出来る。

【発明が解決しようとする課題】

【0012】

左右に対向する円弧状の固定側壁１に開口部２を左右からスライドして開閉する両開き円形引き戸３を設け、中心部で左回転する回転羽根扉４の回転と同期させながら気密を保ちつつ開口部２を開閉する。安全運転の基本として閉行程の危険領域ではこの円形引き戸３をゆっくりとした速度で閉める事である。円形引き戸３を閉める速度を回転羽根扉４の回転速度の半分程度にまで遅くしたい。開閉時に於ける挟みなどの事故の回避に閉速度は重要な要素となり出来るだけ遅くして置く必要が有る。しかし、扉を通過する通過時間を長くする等の弊害を生じる為に回転羽根扉４の回転速度は遅くは出来ない。

【0013】

図１の状態から左側の両開き円形引き戸３は回転羽根扉４の停止距離以上を先行して閉行程を始め先に正面に到達させ停止させる。遅れて回転羽根扉４が正面に達し、右側の両開き円形引き戸３に乗り移ってから次の開行程へと移る。開行程では円形引き戸３の回転は回転羽根扉４の回転と同速で行う。全開の図１の状態で円形引き戸３は停止させ、回転羽根扉４の回転により図１の次の閉行程へと移る。同期させるが、閉行程では回転羽根扉４が左側の円形引き戸３の上に乗っていればよく、開行程では右側の円形引き戸３の上に乗っていて外れなければ同期の範囲内にある。回転羽根扉４と両開き円形引き戸３を異なる回転速度で運転し、両開き円形引き戸３の閉行程の少なくとも危険領域だけは低速で運転する。

【0014】

図５に示す固定側壁１の開口部２を左回転する回転スライド扉６で開閉する回転扉でも、回転羽根扉４と回転スライド扉６の構造を分離し、各々に駆動する動力を持たせれば、制御により異なる回転速度で開閉が出来、閉行程の危険領域だけは回転スライド扉６で低速に閉める。

【0015】

回転羽根扉４と両開き円形引き戸３、または、回転羽根扉４と回転スライド扉６、に駆動する動力は分散され数は増えるが小さな動力で足り、制御も容易になる。

【0016】

両開き円形引き戸３の閉鎖間際に飛び込むのは禁止行為ではあるが、対処は出来る様にして置く。回転羽根扉４の回転を直ちに停止させ右側の円形引き戸３だけを開ける。閉鎖間際は回転羽根扉４は人の進行方向と平行になる為衝突は起こり難い。人の進入後又は退去後に右側円形引き戸３を閉めて運転を再開出来る様にしておく。両開き円形引き戸３を遅くゆっくりとした速度にして置けば、危険回避行動が採り易くなり、慣性力が小さくなる事で停止距離は短くなり、衝撃力は小さくなる等の相乗効果を得る。

【課題を解決するための手段】

【0017】

左右に中心から見渡す角度約９０度の円弧状の固定側壁１が対向し、その開口部２を左右にスライドして開閉する中心から見渡す角度約４５度の両開き円形引き戸３を開口部２の左右に備える、その開閉は中心部で左回転をする回転羽根扉４の回転と気密を保ち同期させながら行う。この回転羽根扉４と両開き円形引き戸３の各々に駆動する動力を持たせれば、制御により回転羽根扉４と両開き円形引き戸３を異なる速度で運転出来る。制御により回転羽根扉４の回転速度を変えないで、閉行程の危険領域で両開き円形引き戸３を閉める速度だけを同期が保てる範囲で低速にすることが出来る。

【0018】

開口部２は両側から開閉される為に開閉時間は半減し速く出来るが、安全運転の為には遅い方が良い。図１の状態から左側円形引き戸３の先端をらことから、両開き円形引き戸３は回転羽根扉４の約半分の角速度で閉めるが、正面で閉鎖させるには約４５度の回転が必要で、回転羽根扉４は約９０度の回転が必要な事か回転羽根扉４の停止距離を考慮して回転羽根扉４の約半分強の角速度で閉める。先に両開き円形引き戸３を正面で閉鎖させ、停止距離だけ遅れて回転羽根扉４が正面に達し、さらに右側円形引き戸３に乗り移った後に次の開行程へと移る。開行程は図１の状態で終了し次の閉行程へと移る。回転羽根扉４が半回転する間に両開き円形引き戸３は閉行程と停止と開行程を行う。

【0019】

回転羽根扉４の回転速度を遅くせずに、開行程などの比較的に安全な領域で両開き円形引き戸３を開ける速度を速めて時間をセーブし、その時間を使って閉行程の危険領域で両開き円形引き戸３をゆっくりと閉める。人の出入りに係わる両開き円形引き戸３をゆっくりと閉める事で慣性力が小さくなり、停止距離が短くなり、諸々の相乗効果を生じ大きな安全運転効果が得られる。

【発明の効果】

【0020】

回転扉等で人の出入を安全に行うには速度を遅くして置くことが基本であが、回転速度を遅くすれば人を多く通せなくなる等の弊害を生じる。回転速度を遅くしないで、危険領域である閉行程の閉鎖直前の円形引き戸３だけをゆっくりと閉める事で、危険回避行動が採り易くなり、慣性力が小さくなる事で停止距離は短くなり、また、衝撃力は小さくなる、これらの諸々の相乗効果は安全運転に大きく寄与出来る。開口部２を回転スライド扉６で開閉する回転扉でも同じである。

【発明を実施するための形態】

【実施例1】

【0021】

本発明の両開き円形引き戸３は図１で示す様に、左右に対向する円弧状の固定側壁１の開口部２を両開き円形引き戸３で左右からスライドして開閉する。中心部で左回転する回転羽根扉４の回転と同期を保ちながら開閉動作を行う。各々に駆動する動力を持たせ制御により回転羽根扉４と両開き円形引き戸３を同期を保ちながら異なる速度で回転出来る様にしておく。閉行程の危険領域を両開き円形引き戸３で閉める速度を回転羽根扉４の回転速度の半分程度にまで遅くゆっくりと閉める事が出来る。同期は閉行程では先端から停止距離を除く左側の円形引き戸３の上に回転羽根扉４が乗っていて外れなければ同期の範囲内である、開行程では回転羽根扉４が右側の円形引き戸３の上から外れなければ同期の範囲内である。

【0022】

図１は本発明の両開き円形引き戸３の全開状態を示し、これから閉行程へと移る。回転する回転羽根扉４や両開き円形引き戸３には慣性力が生じる為に停止させるには停止距離が必要になる。正面で閉鎖させるには回転羽根扉４は約９０度、両開き円形引き戸３の先端は約４５度左右から回転させる必要が有るが回転羽根扉４の停止距離だけ先に正面に到達させ停止させる。遅れて回転羽根扉４が正面に達し、右側の円形引き戸３に乗り移ると開行程へと移る。開行程では円形引き戸３の回転速度は回転羽根扉４と同速で回転させることが出来る。１図の状態になって開行程は完了し次の閉行程へと移る。

【0023】

人の出入りが少ない時には図１の状態で自働又は手動で待機モードにすることも出来る。又は、円形引き戸３を閉めた状態で待機モードに移る事も可能である。

【0024】

【実施例2】

【0025】

図５の固定側壁１の開口部２を回転スライド扉６で開閉する回転扉に於いても、回転スライド扉６及び回転羽根扉４の構造を分離し各々に駆動する動力を持たせれば、制御により回転羽根扉４と回転スライド扉６を異なる回転速度で回転させる事が出来る。閉行程の危険領域を回転羽根扉４の回転速度の半分程度の低速で回転スライド扉６を閉める事が出来る。同期は回転スライド扉６の先端から停止距離を除く回転スライド扉６の上に回転羽根扉４が乗っていて外れなければ同期の範囲内に在る。閉行程の危険領域で回転羽根扉４の約半分程度の回転速度で回転スライド扉６を閉める事が出来る、開行程では回転羽根扉４より速い回転速度で回転スライド扉６を開ける事も出来る。回転スライド扉６の閉速度を遅くする事で危険回避行動が採り易くなり、慣性力が小さくなる事で停止距離は短くなり衝撃力も小さくなり諸々の相乗効果は安全運転に寄与する。

【0026】

【産業上の利用可能性】

【0027】

産業上の機械はタクトが長くなり効率を悪くする等の弊害がなければ低速運転にして置くのがよいだろう、危険回避行動が採り易くなり安全運転に寄与する。又、扉と言うものは産業上多く用いられており冷・暖房効率の向上や環境改善などに質の良いものが求められている。

【図面の簡単な説明】

【0028】

【図1】本発明の円形引き戸の全開状態を示す。

【図2】本発明の円形引き戸の閉動作中の状態を示す。

【図3】本発明の円形引き戸の閉鎖完了の状態を示す。

【図4】本発明の円形引き戸の開動作中の状態を示す。

【図5】本発明の回転スライド扉式回転扉の説明図。

【図6】本発明の回転スライド扉式回転扉の閉鎖直前の動作説明図。

【符号の説明】

【0029】

１ 固定側壁
２ 開口部
３ 両開き円形引き戸
４ 回転羽根扉
５ 人
６ 回転スライド扉

【要約】      （修正有）

【課題】回転羽根扉の回転速度を遅くしないで、閉行程の危険領域で扉を閉める速度だけを遅くする円形引き戸を提供する。
【解決手段】両開き回転扉の機能を備えた円形引き戸では、回転羽根扉４と両開き円形引き戸３の各々に駆動する動力を持たせれば、制御によって回転羽根扉４と両開き円形引き戸３とを異なる回転速度で運転することが出来る。制御により閉行程の危険領域で人の出入りに係わる円形引き戸３だけを同期を保てる範囲で回転羽根扉４の半分程度まで遅くして運転することが出来る。回転羽根扉４の回転速度は変えず、両開き円形引き戸３の回転速度を比較的に安全と考えられる開行程では速くして時間をセーブして置けば、セーブした時間を使って閉鎖直前の危険領域では遅く制御する事が出来る。
【選択図】図１

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】