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特許7585439画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラム
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/38 20060101AFI20241111BHJP
   B41J 29/42 20060101ALI20241111BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20241111BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241111BHJP
   B41J 29/00 20060101ALI20241111BHJP
【FI】
B41J29/38 203
B41J29/42 F
G03G21/00 386
G03G21/00 396
H04N1/00 350
H04N1/00 127A
B41J29/00 Z
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2023195795
(22)【出願日】2023-11-17
(62)【分割の表示】P 2022126813の分割
【原出願日】2018-03-15
(65)【公開番号】P2024023328
(43)【公開日】2024-02-21
【審査請求日】2023-12-15
(31)【優先権主張番号】P 2017128045
(32)【優先日】2017-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【弁理士】
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【弁理士】
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【弁理士】
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】池田 徹
(72)【発明者】
【氏名】大森 誠也
【審査官】佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-201773(JP,A)
【文献】特開2015-185100(JP,A)
【文献】特開2005-197924(JP,A)
【文献】特開2002-067452(JP,A)
【文献】特開2016-218706(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0048406(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 29/42
G03G 21/00
H04N 1/00
B41J 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する画像形成装置であって、
前記表示部に表示されるコンテンツの情報を登録する登録手段と、
前記登録したコンテンツを表示するタイミングとして、前記画像形成装置によるプリント時を含む複数のタイミングを設定する設定手段と、
前記設定されたタイミングに基づいて、前記コンテンツを前記表示部に表示する表示制御手段を有し、
前記登録手段は、前記表示部に表示されるコンテンツの情報と前記複数のタイミングとを対応付けて同時に複数登録可能であって、当該登録される複数のコンテンツの情報のそれぞれに対して異なるタイミングを設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記複数のタイミングは、さらに前記表示部に表示された画面のクリア処理のタイミングを含み、
前記クリア処理は、初期画面を表示する処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記クリア処理は、所定時間ユーザ操作を受け付けなかったことに応じて実行される処理であり、設定画面で設定された内容をクリアする処理であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記初期画面は、設定された内容がクリアされたあとの設定画面であることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記初期画面は、機能を実行するためのファンクションボタンが表示されたメニュー画面であることを特徴とする請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記所定時間は、初期画面を表示するために設定された時間であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記表示制御手段は、クリア処理が行われることに基づいて、前記登録手段で登録した情報に基づきサーバからコンテンツを取得し、当該コンテンツを前記表示部に表示することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記登録手段で登録された情報に基づいてコンテンツを外部のサーバから取得する取得手段をさらに有し、前記表示部に表示された画面のクリア処理を行うことに基づいて前記取得手段はコンテンツを外部サーバから取得し、前記表示制御手段は当該コンテンツを表示することを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記クリア処理を行うことに基づいて、サーバから取得したコンテンツを表示するためのアプリケーションの画面が表示されることを特徴とする請求項2から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記クリア処理はログアウト処理を含むことを特徴とする請求項2から9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記コンテンツの情報はパスであることを特徴とする請求項2から10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記コンテンツは、Webコンテンツであることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記複数のタイミングは、さらに前記画像形成装置によるコピー実行開始時、前記画像形成装置の読取手段により読取られた画像データを外部に送信する機能の実行開始時、保存ファイルの利用実行開始時を含むことを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
原稿上の画像を読み取って画像データを生成する読取手段と、
画像データに基づいて用紙上に画像を印刷する印刷手段と、
画像データを記憶する記憶手段と、
ネットワークを介して外部と通信するための通信手段と、を備え、
前記画像形成装置が備える機能は、前記読取手段により原稿上の画像を読み取って生成された画像データに基づいて前記印刷手段により用紙上に画像を印刷する機能、外部装置から送信された画像データに基づいて用紙上に画像を印刷する機能、前記読取手段により原稿上の画像を読み取って生成された画像データを前記通信手段により外部へ送信する機能、前記読取手段により原稿上の画像を読み取って生成された画像データを前記記憶手段に記憶する機能、前記記憶手段に記憶された画像データを処理する機能、の少なくともいずれか一つを含むことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
表示部を有する画像形成装置が実行する制御方法であって、
前記表示部に表示されるコンテンツの情報を登録する登録工程と、
前記登録したコンテンツを表示するタイミングとして、前記画像形成装置によるプリント時を含む複数のタイミングを設定する設定工程と、
前記設定されたタイミングに基づいて、前記コンテンツを前記表示部に表示する表示制御工程を有し、
前記登録工程では、前記表示部に表示されるコンテンツの情報と前記複数のタイミングとを対応付けて同時に複数登録可能であって、当該登録される複数のコンテンツの情報のそれぞれに対して異なるタイミングを設定可能であることを特徴とする制御方法。
【請求項16】
コンピュータを、請求項1から13のいずれか1項に記載の画像形成装置として動作させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
画像処理装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、屋外・店頭・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ネットワークに接続したディスプレイなどを用いて情報を発信する「デジタルサイネージ」が広まりつつある。企業などのオフィスにおいても、従業員に対する情報共有の支援、企業の情報統制等を目的として、デジタルサイネージの活用が注目されている。
【0003】
複合機等の画像処理装置においても、ネットワークを介して接続されるコンテンツ配信装置からコンテンツを取得し、画像処理装置の操作部に表示する技術が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-218706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
複合機等の画像処理装置は1日に何度か利用される端末であり、オフィス内でのサイネージとしてより効果的な活用が望まれており、適切なタイミングで適切な情報をユーザに見せるための仕組みが求められている。
【0006】
例えば、多くの画像処理装置では、使用可能なユーザを制限するため、ユーザ認証機能が備えられている。ユーザ認証機能がONの場合、画像処理装置を使用しようとするユーザは、認証画面を介して最初に自身のユーザID、パスワードを入力し、ユーザ認証及びログインが成功すると、画像処理装置の各種機能を使用可能になる。一方、ユーザ認証機能がOFFの場合、認証画面は表示されず、ユーザはユーザ認証及びログインを行うことなく、画像処理装置の各種機能を使用することができる。このように、ユーザ認証機能がONかOFFかによって表示される画面の遷移が変わり、サイネージとして動作すべき適切なタイミングも変わる。これは、ユーザ認証機能のON/OFFの場合に限らず、ユーザ認証機能はONであるが、認証画面の表示タイミングが異なる場合等も同様である。
【0007】
本発明は、ユーザ認証に関する設定に応じて適切なタイミングでWebコンテンツを表示することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
本発明のさらなる別の目的は、ユーザのログインやその他のイベントに応じて、適切なタイミングでコンテンツを表示させる装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題の少なくとも一つを解決するため、本発明は、表示部を有する画像形成装置であって、前記表示部に表示されるコンテンツの情報を登録する登録手段と、前記登録したコンテンツを表示するタイミングとして、前記画像形成装置によるプリント時を含む複数のタイミングを設定する設定手段と、前記設定されたタイミングに基づいて、前記コンテンツを前記表示部に表示する表示制御手段を有し、前記登録手段は、前記表示部に表示されるコンテンツの情報と前記複数のタイミングとを対応付けて同時に複数登録可能であって、当該登録される複数のコンテンツの情報のそれぞれに対して異なるタイミングを設定可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、適切なタイミングでコンテンツを表示することが可能な画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】システムの全体図である。
図2】画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】画像処理装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。
図4】画像処理装置の処理手順を示すフロー図である。
図5-1】Webコンテンツの設定画面の画面の例を示す図である。
図5-2】Webコンテンツの設定画面の画面の例を示す図である。
図5-3】Webコンテンツの設定画面の画面の例を示す図である。
図5-4】Webコンテンツの設定画面の画面の例を示す図である。
図6】コンテンツ設定管理テーブル306の例を示す図である。
図7】ユーザ認証に関する設定を行うための画面例を示す図である。
図8(a)】サイネージアプリケーション300の表示がOFF、認証画面を操作開始時に表示する設定がされている場合に表示される画面のフローを示す図である。
図8(b)】サイネージアプリケーション300の表示がOFF、認証画面を機能選択時に表示する設定がされている場合に表示される画面のフローを示す図である。
図8(c)】サイネージアプリケーション300の表示がOFF、ユーザ認証機能がOFFに設定されている場合に表示される画面のフローを示す図である。
図9】サイネージアプリケーション300により予め登録されたWebコンテンツが表示された時の画面例を示す図である。
図10(a)】サイネージアプリケーション300の表示がON、認証画面を操作開始時に表示する設定がされており、ログイン後にWebコンテンツを表示する場合に表示される画面のフローを示す図である。
図10(b)】サイネージアプリケーション300の表示がON、認証画面を操作開始時に表示する設定がされており、オートクリア後にWebコンテンツを表示する場合に表示される画面のフローを示す図である。
図10(c)】サイネージアプリケーション300の表示がON、認証画面を機能選択時に表示する設定がされている場合に表示される画面のフローを示す図である。
図10(d)】サイネージアプリケーション300の表示がON、ユーザ認証機能がOFFに設定されている場合に表示される画面のフローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態における画像処理システムの全体図である。画像処理装置100はLAN101を介してインターネット110に接続されている。クライアントPC102は、LAN101を画像処理装置100と接続されている。コンテンツサーバ120は、各種Webコンテンツを格納しており、LAN121を介してインターネット110に接続されている。画像処理装置100は、インターネット110を介してコンテンツサーバ120から、後述するWebコンテンツを取得可能である。なお、ここでは、画像処理装置100、クライアントPC102、コンテンツサーバ120が1台ずつの場合を例にして説明するが、これらの装置が複数台あっても構わない。また、コンテンツサーバ120の代わりに、画像処理装置100にWebコンテンツを格納し、内部でWebコンテンツを取得して表示する構成でも良い。
【0014】
図2は、本発明の実施形態における画像処理装置100の構成を示すブロック図である。CPU201を含む制御部200は、画像処理装置100全体の動作を制御する。CPU201は、ROM202に記憶された制御プログラムを読み出して読取制御や送信制御などの各種制御を行う。ROM202はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD204は、画像データや各種プログラム、或いは各種情報テーブルを記憶する。また、HDD204には、後述するWebコンテンツを記憶することも可能である。操作部I/F205は、操作部209と制御部200とを接続するためのインタフェースである。操作部209には、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボードなどが備えられている。操作部I/F205は表示部の一例である。
【0015】
プリンタI/F206は、プリンタ210と制御部200とを接続するためのインタフェースである。プリンタ210で印刷すべき画像データは、プリンタI/F206を介して制御部200から転送され、プリンタ210において記録媒体上(用紙上)に印刷される。
【0016】
スキャナI/F207は、スキャナ211と制御部200とを接続するためのインタフェースである。スキャナ211は、原稿上の画像を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F207を介して制御部200に入力する。
【0017】
ネットワークI/F208は、制御部200をLAN101に接続するためのインタフェースである。ネットワークI/F208は、LAN101を介してインターネット110に接続されている外部装置に情報を送信したり、受信したりする。
【0018】
画像処理装置100が有する機能(アプリケーション)のうち、代表的なものは以下の通りである。
・スキャナ211により原稿上の画像を読み取って生成された画像データをプリンタ210にて印刷する「コピー」機能
・クライアントPC102等の外部装置から投入されたプリントジョブに基づいて画像データをプリンタ210にて印刷する「プリント」機能
・スキャナ211により原稿上の画像を読み取って生成された画像データをネットワークI/F208を介して外部へ送信する「スキャンして送信」機能
・スキャナ211により原稿上の画像を読み取って生成された画像データをHDD204に保存する「スキャンして保存」機能
・HDD204に保存された画像データをプリンタ210にて印刷又はネットワークI/F208を介して外部へ送信する「保存ファイルの利用」機能
・Webブラウザを介してWebサーバ上のデータを閲覧、印刷、保存する「ブラウザ」機能
図3は、画像処理装置100を含むシステム全体のソフトウェア構成を説明する図である。図3に示す各機能部は、画像処理装置100内のCPU201が、ROM202もしくはHDD204に格納された制御プログラムを読み出して実行することで実現される。
【0019】
画像処理装置100は、サイネージアプリケーション300、認証処理部308、オートクリア処理部309の機能を有する。
【0020】
サイネージアプリケーション300は、画像処理装置100に搭載された組み込みのソフトウェアプログラムである。サイネージアプリケーション300は、外部通信部301、Webコンテンツ表示部302、表示制御部303、コンテンツ設定部304、コンテンツ管理部305、コンテンツ設定管理テーブル306、イベント受信部307を持つ。
【0021】
外部通信部301は、コンテンツサーバ120と通信を行ない、コンテンツサーバ120で管理されているWebコンテンツやコンテンツ設定管理テーブルを取得する。外部通信部301とコンテンツサーバ120間で通信するための通信プロトコルは、SMB、WebDAV、HTTPである。SMBは、Server Message Blockの略であり、WebDAVは、Web-based Distributed Authoring and Versioningの略である。また、HTTPは、Hypertext Transfer Protocolの略である。なお、電子メールやファイル転送プロトコル(FTP)等の、他の通信プロトコルを用いても良い。
【0022】
Webコンテンツ表示部302は、コンテンツサーバ120又はHDD204に記憶されているWebコンテンツをRAM203に読み込み、操作部209に出力する。Webコンテンツとは、テキストデータ、HTML、画像ファイル(JPEG、GIF、PNG、BMP等)、動画ファイル等のWebブラウザで閲覧可能なデータを指す。
【0023】
表示制御部303は、アプリケーションごとに管理されている画面を切り替えて、操作部209に出力する。
【0024】
コンテンツ設定部304は、表示するWebコンテンツを設定する。具体的には、クライアントPC102が有するWebブラウザを用いて画像処理装置100が有するWebサーバにアクセスし、特定のイベント発生時に表示すべきWebコンテンツをユーザに設定させる。
【0025】
図5-1~図5-4は、Webコンテンツを設定するための画面の例を示した図である。上述したとおり、クライアントPC102が有するWebブラウザを用いて画像処理装置100のWebサーバにアクセスすることで、これらの画面が表示される。
【0026】
図5-1(a)は、認証情報を入力するための認証画面の画面例を示した図である。この認証画面を介してユーザがユーザ名、パスワードを入力し、ログインボタンを押下すると、認証処理部308はユーザ認証及びログイン処理を行う。ここで、管理者権限を持つユーザがログインすると、図5-1(b)の画面が表示される。
【0027】
図5-1(b)は、管理者権限を持つユーザに、画像処理装置100に関する各種設定を行わせるための画面の例を示した図である。画面左側に位置するメニューの中からいずれかの設定項目が選択されると、それに応じた詳細の設定項目が画面右側に表示される。
例えば、ユーザが設定項目「ライセンス/その他」501を選択すると、図5-2(a)の画面が表示される。
【0028】
図5-2(a)は、ライセンス/その他に関する詳細な設定を行うための画面の例を示した図である。設定項目502を含む各設定項目は、ハイパーリンクになっており、選択すると、その設定項目に応じたWebページが表示される。ユーザが設定項目502を選択すると、図5-3および5-4(a)~(c)に示すサイネージアプリケーション300の設定画面が表示される。
【0029】
一方、図5-1(a)において、管理者権限を持たないユーザがログインした場合、図5-2(b)の画面が表示される。
【0030】
図5-2(b)は、管理者権限を持たないユーザに、画像処理装置100に関する各種設定を行わせるための画面の例を示した図である。この画面では、図5-1(b)の画面で表示されていた設定項目501が表示されないため、管理者権限を持たないユーザは、サイネージアプリケーション300の設定画面を表示させることが出来ない。このように、管理者権限を持つユーザにのみサイネージアプリケーション300の設定画面を表示させることにより、Webコンテンツの設定が出来るユーザを、管理者に限定することが出来る。なお、本実施形態では、Webコンテンツの設定が出来るユーザを、画像処理装置100全体の管理者権限を有するユーザに限定しているが、管理者権限を持たない一般のユーザも設定できるようにしても良い。また、画像処理装置100全体の管理者権限とは別に、サイネージアプリケーション300独自の管理者権限を設けて、その権限を持つユーザのみWebコンテンツの設定ができるようにしても良い。
【0031】
図5-3および図5-4(a)~(d)は、サイネージアプリケーション300の設定画面の例を示した図である。チェックボックス503は、サイネージアプリケーション300の表示のON/OFFを切り替えるための設定項目である。チェックボックス503がチェックされていない場合、図5-3(a)のように他の設定項目が網掛け表示され、入力できない状態になる。チェックボックス503がチェックされた場合、図5-3(b)~(d)のように、設定可能な項目が、網掛けされていない状態で表示される。
【0032】
ラジオボタン504は、外部通信部301とコンテンツサーバ120間の通信プロトコルを選択するボタンである。ラジオボタン504をSMBに選択した場合、図5-3(b)のように、SMBに関する設定項目の網掛けが解除され、各設定項目を入力できるようになる。ラジオボタン504をHTTP/WebDAVに選択した場合、図5-4(c)のように、HTTP/WebDAVに関する設定項目の網掛けが解除され、各設定項目を入力できるようになる。
【0033】
テキストボックス505は、通信プロトコルをSMBに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスを入力するための入力フィールドである。パスとは、Webコンテンツの格納場所を示す文字列であり、SMBの場合、コンピュータ名、フォルダ名、ファイル名等を¥(円記号)や\(バックスラッシュ)で区切って示したものである。Webコンテンツとしては、HDD204に記憶されているファイルを指定しても良いし、コンテンツサーバ120に記憶されているファイルを指定しても良い。
【0034】
テキストボックス506は、通信プロトコルをSMBに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスにアクセスする際に使用するユーザ名を入力するための入力フィールドである。
【0035】
テキストボックス507は、通信プロトコルをSMBに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスにアクセスする際に使用するパスワードを入力するための入力フィールドである。
【0036】
テキストボックス508は、通信プロトコルをHTTP/WebDAVに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスを入力するための入力フィールドである。HTTP/WebDAVの場合のパスは、Webコンテンツの格納場所を示すコンピュータ名、フォルダ名、ファイル名等を/(スラッシュ)で区切って示したものである。Webコンテンツとしては、HDD204に記憶されているファイルを指定しても良いし、コンテンツサーバ120に記憶されているファイルを指定しても良い。テキストボックス509は、通信プロトコルをHTTP/WebDAVに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスにアクセスする際に使用するユーザ名を入力するための入力フィールドである。
【0037】
テキストボックス510は、通信プロトコルをHTTP/WebDAVに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスにアクセスする際に使用するパスワードを入力するための入力フィールドである。
【0038】
チェックボックス511、512は、通信プロトコルをHTTP/WebDAVに設定した際に暗号化通信を行う場合の設定を入力するための設定項目である。
【0039】
OKボタン513は、503~512に設定された項目を、後述するコンテンツ設定管理テーブル306に記憶させるためのボタンである。OKボタン513が押下されると、503~512の設定がコンテンツ設定管理テーブル306に記憶され、図5-2(a)の画面に戻る。
【0040】
キャンセルボタン514は、503~512に設定された項目をコンテンツ設定管理テーブル306に記憶せず、図5-2(b)の画面に戻るためのボタンである。
【0041】
ラジオボタン515は、図7で説明する画像処理装置100の操作開始時に認証画面を表示する設定が行われた場合に、Webコンテンツを表示するタイミングを設定するボタンである。ラジオボタン515の選択をログイン後とした場合、画像処理装置100の操作開始時に認証画面を表示する設定では、ログイン後にWebコンテンツが表示される。
ラジオボタン515の選択をオートクリア後とした場合、画像処理装置100の操作開始時に認証画面を表示する設定では、オートクリア後にWebコンテンツが表示される。
【0042】
このように、ユーザは図5-1~図5-4に示す設定画面を介して、サイネージアプリケーション300に表示させるWebコンテンツを特定するための特定情報を設定・登録することができる。なお、ここでは、WebコンテンツをクライアントPC102から設定させる例について示したが、画像処理装置100の操作部209を用いて設定させるようにしても良い。
【0043】
図3の説明に戻る。コンテンツ管理部305は、コンテンツ設定部304より設定された内容に基づき、Webコンテンツのパス等をコンテンツ設定管理テーブル306に記憶する。また、コンテンツ管理部305は、コンテンツ設定管理テーブル306より記憶された設定を取得し、Webコンテンツ表示部302に通知する。
【0044】
コンテンツ設定管理テーブル306は、コンテンツ設定部304より設定されたサイネージアプリケーション300の設定値を管理するための管理テーブルである。
【0045】
図6は、コンテンツ設定管理テーブル306の一例を示す図である。ここでは、図5-4(c)に示す設定画面を介して入力された内容に基づいて生成・更新されたコンテンツ設定管理テーブル306を示している。なお、コンテンツ設定管理テーブル306は、画像処理装置100のHDD204に記憶しても良いし、コンテンツサーバ120に記憶するようにしても良い。
【0046】
601は、サイネージアプリケーション300のそれぞれの設定項目に対応するキーを示す。
【0047】
602は、サイネージアプリケーション300のそれぞれの設定項目のキーに対応する値を示す。
【0048】
603は、サイネージアプリケーション300の表示のON/OFFを示す項目であり、0がOFF、1がONであることを示す。図5-3および5―4のチェックボックス503の設定が更新された際は、この値が更新される。
【0049】
604は、外部通信部301とコンテンツサーバ120間の通信プロトコルを示す項目であり、0がSMB、1がHTTP/WebDAVであることを示す。図5-3のラジオボタン504の設定が更新された際は、この値が更新される。
【0050】
605は、通信プロトコルをSMBに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスを示す項目である。図5-3および5-4のテキストボックス505の設定が更新された際は、この値が更新される。
【0051】
606は、通信プロトコルをSMBに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスにアクセスする際に使用するユーザ名を示す項目である。図5-3等のテキストボックス506の設定が更新された際は、この値が更新される。
【0052】
607は、通信プロトコルをSMBに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスにアクセスする際に使用するパスワードを示す項目である。図5-3等のテキストボックス507の設定が更新された際は、この値が更新される。図5-4も同様である。
【0053】
608は、通信プロトコルをHTTP/WebDAVに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスを示す項目である。図5-3のテキストボックス508の設定が更新された際は、この値が更新される。
【0054】
609は、通信プロトコルをHTTP/WebDAVに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスにアクセスする際に使用するユーザ名を示す項目である。図5-3等のテキストボックス509の設定が更新された際は、この値が更新される。
【0055】
610は、通信プロトコルをHTTP/WebDAVに設定した際に表示されるWebコンテンツのパスにアクセスする際に使用するパスワードを示す項目である。図5-3等のテキストボックス510の設定が更新された際は、この値が更新される。
【0056】
611、612は、通信プロトコルをHTTP/WebDAVに設定した際に暗号化通信を行う場合の設定を示す項目である。図5-3のチェックボックス511、512の設定が更新された際は、この値が更新される。図5-4も同様である。
【0057】
613は、図7で説明する画像処理装置100の操作開始時に認証画面を表示する設定が行われた場合のサイネージを表示するタイミングの設定を示す項目である。図5-3等のラジオボタン515の設定が更新された際は、この値が更新される。
【0058】
コンテンツ管理部305は、キー601を基に、コンテンツ設定管理テーブル306を参照することにより、それぞれの設定項目に関する設定値602を取得する。
【0059】
上述の動作は図5-4も共通する部分は同様である。
【0060】
図3の説明に戻る。イベント受信部307は、認証処理部308やオートクリア処理部309から通知される各種イベントを受信する。
【0061】
認証処理部308は、認証画面を操作部209やクライアントPC102に表示させ、ユーザから入力されたユーザIDやパスワード等の認証情報を用いてユーザ認証を行う。
ユーザ認証が成功した場合には、認証処理部308は、当該ユーザを画像処理装置100にログインさせるためのログイン処理を行う。ログアウトの指示がされた時には、認証処理部308は、ログイン中のユーザを画像処理装置からログアウトさせるためのログアウト処理を行う。ログアウトの指示は、操作部209上に表示されるログアウトボタンがユーザにより押下された場合、又は、後述するオートクリア処理が実行された場合に発行される。認証処理部308は、ログイン処理、ログアウト処理が行われた際に、それぞれ処理が行われたことを示すイベント(ログインイベント、ログアウトイベント)を、イベント受信部307に送信する。
【0062】
また、認証処理部308は、後述する通り、認証画面の表示設定に基づいて、認証画面の表示タイミングの制御を行う。
【0063】
オートクリア処理部309は、操作部209に対する操作が所定時間行われなかった場合に(以下、「所定時間」をオートクリア移行時間と称する)、オートクリア処理を実行する。オートクリア処理とは、表示されている画面での設定値/設定状態をクリアして初期値に戻す処理である。例えば、コピーに関する各種設定を行うためのコピー画面を介して設定をしている途中でユーザが画像処理装置100の前を離れ、そのままオートクリア移行時間が経過すると、途中まで設定されていた設定値がクリアされ、デフォルト設定値に戻る。オートクリア機能により、直前に使用していたユーザの設定状態を意図せずに引き継いで想定していなかった設定でコピー等を実行してしまうことや、次に使用するユーザに開示してはいけない設定内容が見えてしまうこと等を防ぐことができる。オートクリア処理部309は、オートクリア処理が行われた際に、オートクリアイベントをイベント受信部307に送信する。また、オートクリア処理が行われた際、認証処理部308はログイン中のユーザをログアウトさせるためのログアウト処理を実行する。なお、オートクリア移行時間は、ユーザが任意に設定することが可能である。
【0064】
また、オートクリア処理時に遷移する画面を設定することも可能である。オートクリア時に遷移する画面として初期画面が設定されていた場合は、操作部209の画面はそれまで表示されていた画面から初期画面に切り替わる。初期画面とは、起動時に表示する画面としてユーザによりあらかじめ設定された画面である。例えば、画像処理装置100が有する複数の機能(アプリケーション、ファンクション)の中から使用する機能を選択するためのメインメニュー画面や、各機能に対応するアプリケーション画面等が設定可能である。以下の説明では、オートクリア時に遷移する画面として初期画面が設定されており、初期画面としてメインメニュー画面が設定されている例について説明する。
【0065】
図7は、ユーザ認証に関する設定を行うための画面例を示す図である。図7に示す画面は、管理者権限を有するユーザのログイン時のみ表示可能な画面である。
【0066】
図7(a)は、ユーザ認証を使用するか否かを設定するための画面である。ボタン701は、ユーザ認証を有効にするためのボタンであり、このボタンが選択されている場合、認証画面が表示され、画像処理装置100の各機能を使用するためにユーザ認証が必要になる。ボタン702は、ユーザ認証を無効にするためのボタンであり、このボタンが選択されている場合、認証画面が表示されず、ユーザ認証せずに画像処理装置100の各機能を使用することができる。
【0067】
図7(b)(c)は、認証画面の表示設定を切り替えるための画面であり、この画面を介した設定に応じて、ユーザ認証が行われるタイミングが決定される。図7(b)はボタン703が選択されているときの画面であり、図7(c)はボタン704が選択されているときの画面である。
【0068】
ボタン703は、画像処理装置100の操作開始時に認証画面を表示する設定を行うためのボタンであり、このボタンが選択されている場合、ユーザが操作を開始する際に認証画面が表示され、ユーザ認証が必要となる。つまり操作開始時に認証画面を表示する設定がされている場合、どの機能を利用するにしても最初にユーザ認証が必要となる。
【0069】
ボタン704は、各機能を選択した際に認証画面を表示する設定を行うためのボタンである。ボタン704が押下されると、図7(c)に示す通り、ユーザ認証が必要な機能等を選択するための画面705がポップアップ表示される。ここで、ボタン706が選択されると、図7(d)の画面に切り替わる。
【0070】
図7(d)は、画像処理装置100が有する複数の機能のうち、ユーザ認証が必要な機能を選択するための画面である。図7(d)の画面を介して、ユーザ認証が必要な機能として選択された機能については、当該機能を使用する際に認証画面が表示される。一方、ユーザ認証が必要な機能として選択されなかった機能については、ユーザ認証を行うことなく当該機能を使用することができる。図7(d)では、「コピー」、「保存ファイルの利用」、「プリント」の各機能についてはユーザ認証が必要な機能として選択されている。一方、「スキャンして保存」、「スキャンして送信」、「ブラウザ」の各機能についてはユーザ認証が不要な機能である。このように、ボタン704が選択されている場合、画像処理装置100の操作開始時には認証画面が表示されず、ユーザが各機能を使用する際に、選択された機能によっては認証画面が表示され、ユーザ認証が必要となる。
【0071】
図8は、サイネージアプリケーション300の表示がOFFに設定されている場合に操作部209に表示される画面のフローを示した図である。
【0072】
図8(a)(b)は、図7(a)の画面でボタン701が選択された場合、すなわち、ユーザ認証機能がONに設定された場合画面フローを示した図である。
【0073】
図8(a)は、図7(b)の画面でボタン703が選択された場合、すなわち、認証画面を操作開始時に表示する設定がされた場合の画面フローを示した図である。ユーザが画像処理装置100の電源をONにし、画像処理装置100が起動すると、ユーザが認証情報を入力するための認証画面801が最初に表示される。認証画面801を介してユーザが入力した認証情報に基づくユーザ認証が成功し、ログイン処理が完了すると、画像処理装置100が有する複数の機能の中から所望の機能を選択するためのメインメニュー画面802が表示される。メインメニュー画面802において、ユーザがいずれかの機能選択ボタンを押下すると、その機能に対応する画面が表示される。例えば、「コピー」ボタンが選択されると、コピーに関する各種設定を行うためのコピーアプリケーション画面803が表示される。また、「スキャンして保存」ボタンが選択されると、スキャンした画像データの保存先を選択するための「スキャンして保存」アプリケーション画面804が表示される。なお、ユーザが操作部209を操作しないままオートクリア移行時間が経過した場合、オートクリア処理が行われる。オートクリア処理が行われると、ユーザが自動的にログアウトされ、再度認証画面801が表示される。例えば画面802、803、804のいずれかの画面を表示したまま、ユーザが操作部209を操作せずにオートクリア移行時間が経過すると、オートクリア処理及びログアウト処理が行われ、認証画面801の表示に切り替わる。
【0074】
図8(b)は、図7(c)の画面でボタン704が選択された場合、すなわち、認証画面を機能選択時に表示する設定がされた場合の画面フローを示した図である。また、図7(d)に示す通り、認証が必要な機能として、「コピー」、「保存ファイルの利用」、「プリント」機能が選択されているものとする。画像処理装置100が起動し、ユーザが操作部209で操作を開始する際、最初にメインメニュー画面802が表示される。メインメニュー画面802においてユーザにより選択された機能が、認証が必要な機能として選択された機能であれば、当該機能に対応するアプリケーション画面に遷移する前に認証画面801が表示される。例えば、「コピー」ボタンが選択されると、認証画面801が表示される。ユーザが認証情報を入力し、ユーザ認証が成功すると、コピーアプリケーション画面803が表示される。一方、メインメニュー画面において選択された機能が、認証が不要な機能であれば、認証画面を表示することなく、当該選択された機能に対応するアプリケーション画面に遷移する。例えば、「スキャンした保存」ボタンが選択されると、画面804が表示される。また、ユーザが操作部209を操作しないままオートクリア移行時間が経過し、オートクリア処理が行われると、ユーザが自動的にログアウトされ、メインメニュー画面802に戻る。
【0075】
図8(c)は、図7(a)の画面でボタン702が選択された場合、すなわち、ユーザ認証機能がOFFに設定された場合の画面フローを示した図である。
【0076】
ユーザが画像処理装置100の電源をONにし、操作部209で操作を開始する際、メインメニュー画面802が最初に表示される。メインメニュー画面802において、ユーザがいずれかの機能選択ボタンを押下すると、選択された機能に対応するアプリケーション画面が表示される。例えば、「コピー」ボタンが選択されると、画面803が表示され、「スキャンして保存」ボタンが選択されると、画面804が表示される。また、ユーザが操作部209を操作しないままオートクリア移行時間が経過すると、オートクリア処理が行われ、初期画面として設定されているメインメニュー画面802に戻る。
【0077】
このように、図7(a)の画面を介してユーザ認証するか否かを設定することにより、認証画面を表示するか否かを切り替えることができる。また、図7(b)の画面を介した設定により、認証画面を表示させるタイミングを、操作開始時に表示するか、各機能が選択された際に表示するかを切り替えることが出来る。また、これらユーザ認証に関する設定に従って、オートクリア時に表示される画面も切り替わる。
【0078】
次に、サイネージアプリケーション300の表示がONに設定されている場合に操作部209に表示される画面について説明する。
【0079】
図9は、サイネージアプリケーション300により、予め登録されたWebコンテンツが表示された時の画面例を示した図である。Webコンテンツ901は、コンテンツサーバ120より取得したWebコンテンツが表示されたものである。ここでは、図6のコンテンツ設定管理テーブル306より、「https://guest_webdav/signage.html」で示されるHTMLファイルが表示されている。ユーザが閉じるボタン902を押下すると、Webコンテンツ901は非表示となる。なお、図9では、防災訓練のお知らせが表示されている。このように、従業員に対する通達事項をWebコンテンツとして登録し、サイネージアプリケーション300を用いて画像処理装置100に表示させることにより、従業員に対する情報共有の支援、企業の情報統制等に活用することができる。
【0080】
続いて、本実施形態の特徴である、Webコンテンツの表示タイミングについて説明する。上述したとおり、図7の画面を介したユーザ認証に関する設定に応じて、表示される画面のフローは異なる。本実施形態では、画像処理装置100をサイネージとして有効活用するために、この画面フローの違いを考慮して、ユーザ認証に関する設定に応じた適切なタイミングでWebコンテンツを表示させるようにしている。
【0081】
図10は、サイネージアプリケーション300の表示がONに設定されている場合に操作部209に表示される画面のフローを示した図である。図8と同じ画面については同じ符号を付すことにより、図8で示す画面フローとの差異を明示することにする。
【0082】
図10(a)(b)(c)は、図7(a)の画面でボタン701が選択された場合、すなわち、ユーザ認証機能がONに設定された場合の画面フローを示した図である。
【0083】
図10(a)は、図7(b)の画面でボタン703が選択された場合、すなわち、認証画面を操作開始時に表示する設定がされた場合の画面フローを示した図である。加えて、図10(a)は、図5-4(d)の画面でラジオボタン515の選択がログイン後とされた場合の画面フローである。図8(a)と比較すると、認証画面801を介してユーザにより入力された認証情報に基づいてユーザ認証が成功し、ログイン処理が完了すると、サイネージアプリケーション300の画面1001が表示される。この画面1001は、図9で示した画面と同一である。ここで、閉じるボタンが押下されると、画面1001が非表示となり、メインメニュー画面802が表示される。
【0084】
このように、認証画面を操作開始時に表示する設定がされており、ログイン後にWebコンテンツを表示する設定がされている場合、ユーザのログインが完了したタイミングで、サイネージアプリケーション300によりWebコンテンツが表示される。よって、ユーザが画像処理装置100を使い始めたときにWebコンテンツが表示されることとなるので、ユーザの注意を惹くことができ、社内の通達事項等を効果的にユーザに知らしめることが可能となる。
【0085】
図10(b)は、図7(b)の画面でボタン703が選択された場合、すなわち、認証画面を操作開始時に表示する設定がされた場合の画面フローを示した図である。加えて、図10(b)は、図5-4(d)の画面でラジオボタン515の選択がオートクリア後とされた場合の画面フローである。図8(a)と比較すると、ユーザが操作部209を操作しないままオートクリア移行時間が経過し、オートクリア処理が行われると、サイネージアプリケーション300の画面1001が表示される。そして、閉じるボタンが押下されると、画面1001が非表示となり、認証画面801が表示される。この画面1001は、図9で示した画面と同一である。また、認証画面801を介してユーザにより入力された認証情報に基づいてユーザ認証が成功し、ログイン処理が完了すると、メインメニュー画面802が表示される。
【0086】
このように、認証画面を操作開始時に表示する設定がされている。また、オートクリア後にWebコンテンツを操作終了後に表示する設定がされている場合、次のようになる。
オートクリアが行われたタイミングで、サイネージアプリケーション300によってWebコンテンツが表示される。よって、ユーザが画像処理装置100を操作する前からWebコンテンツが表示されるため、画像処理装置100を操作するつもりがなく、前を通り過ぎただけのユーザに対してもWebコンテンツが目にも止まる機会が増え、広告として高い効果が期待できる。
【0087】
図10(c)は、図7(c)の画面でボタン704が選択され、すなわち、認証画面を機能選択時に表示する設定がされた場合の画面フローを示した図である。また、図7(d)に示す通り、認証が必要な機能として、「コピー」、「保存ファイルの利用」、「プリント」機能が選択されているものとする。
【0088】
この場合、認証画面801を介して入力された情報に基づきユーザ認証及びログイン処理が完了しても、サイネージアプリケーション300の画面は表示されない。その代わり、ユーザが操作部209を操作しないままオートクリア移行時間が経過し、オートクリア処理が行われると、サイネージアプリケーション300の画面1001が表示される。そして、閉じるボタンが押下されると、画面1001が非表示となり、メインメニュー画面802が表示される。
【0089】
このように、図7(b)を介して、認証画面を機能選択時に表示する設定がされている場合、ユーザがログインしたタイミングでWebコンテンツを表示せずに、オートクリアが発生したタイミングで、Webコンテンツが表示される。仮に、認証画面を操作開始時に表示する設定がされた場合と同様に、ログインしたタイミングでWebコンテンツを表示するようにしたとしても、ユーザ認証が必要な機能がユーザにより選択された場合はWebコンテンツが表示されることになる。一方、ユーザ認証が不要な機能が選択された場合には、ログインが行われないため、Webコンテンツが表示されることもない。例えば、「スキャンして保存」機能を頻繁に使用し、「コピー」機能をほとんど使用しないユーザにとっては、Webコンテンツを目にする機会がほとんどなくなってしまう。これに対し、Webコンテンツの表示タイミングをオートクリア発生時にすることにより、オートクリア後に画像処理装置100を使用するユーザが操作部209を最初に操作するときにはWebコンテンツを見ることとなる。よって、使用される機能に関係なく画像処理装置100の待機中に宣伝用の端末として利用することが可能となり、通達事項等を効果的にユーザに知らしめることができる。
【0090】
図10(d)は、図7(a)の画面でボタン702が選択された場合、すなわち、ユーザ認証機能がOFFに設定された場合の画面フローを示した図である。
【0091】
この場合、図10(c)の場合と同様に、オートクリアが発生したタイミングでサイネージアプリケーション300の画面1001が表示される。
【0092】
このように、ユーザ認証機能を使用しない設定がされている場合であっても、オートクリアが発生したタイミングでWebコンテンツを表示することにより、画像処理装置100をサイネージとして有効活用することができる。
【0093】
図4は、CPU201により実行されるWebコンテンツの表示処理を示すフローチャートである。
【0094】
S401において、CPU201は、イベント受信部307により、認証処理部308、オートクリア処理部309から、ログインイベント、オートクリアイベントを受信したか判断する。いずれかのイベントを受信したとCPU201が判断した場合、処理はS402に進む。どちらのイベントを受信していないとCPU201が判断した場合、処理はS401に戻りイベントの受信を待つ。
【0095】
S402において、CPU201は、コンテンツ管理部305により、コンテンツ設定管理テーブル306からキー603に対応する設定値を取得して、サイネージアプリケーション300の表示がONになっているか判断する。表示がOFFになっているとCPU201が判断した場合、処理を終了する。表示がONになっているとCPU201が判断した場合、処理はS403に進む。
【0096】
S403において、CPU201は、イベント受信部307により、S401における受信したイベントがログインイベントか、オートクリアイベントか判断する。ログインイベントであるとCPU201が判断した場合、処理はS404-1に進む。オートクリアイベントであるとCPU201が判断した場合、処理はS404-2に進む。
【0097】
S404-1において、CPU201は、認証処理部308により、認証画面の表示設定が、操作開始時に認証画面を表示する設定であるか否かを判断する。操作開始時に認証画面を表示する設定ではないとCPU201が判断した場合、すなわち、機能選択時に認証画面を表示する設定の場合、処理を終了する。操作開始時に認証画面を表示する設定であるとCPU201が判断した場合、処理はS411に進む。
【0098】
S411において、CPU201は、コンテンツ管理部305により、コンテンツ設定管理テーブル306からキー613に対応する設定値を取得して、Webコンテンツを表示するタイミングがログイン後か否かを判断する。ログイン後である場合とCPU201が判断した場合、処理はS406に進む。ログイン後ではないとCPU201が判断した場合、処理は終了する。
【0099】
S404-2において、CPU201は、認証処理部308により、認証画面の表示設定が、操作開始時に認証画面を表示する設定であるか否かを判断する。操作開始時に認証画面を表示する設定ではないとCPU201が判断した場合、すなわち、機能選択時に認証画面を表示する設定の場合、処理はS405に進む。操作開始時に認証画面を表示する設定であるとCPU201が判断した場合、処理はS412に進む。
【0100】
S405において、CPU201は、認証処理部308により、認証画面の表示設定が、機能選択時に認証画面を表示する設定であるか、もしくはユーザ認証が無効の設定であるか否かを判断する。機能選択時に認証画面を表示する設定ではない、つまり、操作開始時に認証画面を表示する設定の場合、もしくはユーザ認証が有効であるとCPU201が判断した場合、処理を終了する。機能選択時に認証画面を表示する設定である、もしくはユーザ認証が無効であるとCPU201が判断した場合、処理はS406に進む。
【0101】
S412において、CPU201は、コンテンツ管理部305により、コンテンツ設定管理テーブル306からキー613に対応する設定値を取得して、Webコンテンツを表示するタイミングがオートクリア後か否かを判断する。オートクリア後である場合とCPU201が判断した場合、処理はS406に進む。オートクリア後ではないとCPU201が判断した場合、処理は終了する。
【0102】
S406において、CPU201は、コンテンツ管理部305によりコンテンツ設定管理テーブル306を参照し、Webコンテンツパスを取得して、Webコンテンツ表示部302に通知する。
【0103】
S407において、CPU201は、Webコンテンツ表示部302により、S402で取得したパスに基づいて、コンテンツサーバ120よりWebコンテンツを取得し、RAM203に読み込む。
【0104】
S408において、CPU201は、表示制御部303により、サイネージアプリケーション300の画面の表示に切り替える。サイネージアプリケーション300の画面には、S407で取得されたWebコンテンツがWebコンテンツ表示部302により出力されており、当該Webコンテンツが操作部209に表示される。
【0105】
S409において、CPU201は、操作部209を介して、ユーザからサイネージアプリケーション300上にある閉じるボタンが押下されたか判断する。閉じるボタンが押下されたとCPU201が判断した場合、S410に進む。閉じるボタンが押下されていないとCPU201が判断した場合、処理はS409に戻る。
【0106】
S410において、CPU201は、表示制御部303により、サイネージアプリケーション300の画面を非表示にする。
【0107】
以上のように、本実施形態の画像処理装置100によれば、表示すべきWebコンテンツを登録しておくことで、特定のイベントが発生したタイミングで、登録されたWebコンテンツを表示できる。特に、ユーザ認証に関する設定に応じて、サイネージアプリケーション300の表示タイミングを決定することにより、適切なタイミングで情報をユーザに見せることができ、より効果的にユーザに情報を伝達することが可能となる。具体的には、操作開始時に認証画面を表示する設定の場合、すなわち、いずれの機能を使用する場合でもユーザ認証が必要な設定の場合は、ユーザのログインが完了したタイミングでWebコンテンツを表示させる。これにより、画像処理装置100を使用するユーザは、必ずWebコンテンツを目にすることになる。一方、機能選択時に認証画面を表示する設定の場合、すなわち、ユーザ認証を必要とするか否かが機能ごとに決められている設定の場合、並びにユーザ認証を行わない設定の場合は、オートクリアが発生したタイミングでWebコンテンツを表示させる。これにより、オートクリア発生後に次に画像処理装置100を使用するユーザは必ずWebコンテンツを目にすることになる。このように、従業員等に知らせたい情報等をWebコンテンツとしてあらかじめ登録しておけば、ユーザ認証の設定に応じて自動的にWebコンテンツの表示タイミングも変更されるので、表示タイミングを別途設定する必要がなく、ユーザの利便性が向上する。
【0108】
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、ユーザにより入力されたユーザID、パスワードに基づいてユーザ認証が行われる例について説明したが、ユーザを認証するための認証情報はこれらに限るものではない。また、上記実施形態では、ユーザがこれらの認証情報を手入力する場合について説明したが、他の方法を用いて認証情報を入力できるようにしてもよい。例えば、認証情報が記憶された非接触通信カードを画像処理装置にかざすことにより、当該認証情報を画像処理装置が読み取ってユーザ認証を行えるようにしてもよい。また、上記実施形態では、認証処理部308がユーザ認証処理を行い、認証が成功するとログイン処理を行う例について説明したが、画像処理装置自身がユーザ認証処理を行わなくても構わない。その場合、外部に認証サーバを設け、画像処理装置はユーザから入力された認証情報を認証サーバに送信し、認証サーバがユーザ認証を行う。そして、画像処理装置は認証結果を認証サーバから受け取り、認証成功の場合はユーザのログイン処理を行う。
【0109】
また、上記実施形態では、ユーザ認証機能のON/OFFを切り替えることが可能な画像処理装置について説明したが、ユーザ認証機能が常にONの画像処理装置であってもよい。その場合、認証画面を操作開始時に表示するか、認証画面を機能選択時に表示するかの設定に応じて、Webコンテンツの表示タイミングをユーザのログイン実行時にするか、オートクリア実行時にするかを決定すればよい。また、ユーザ認証機能がONの場合に、認証画面を操作開始時に表示するか、機能選択時に表示するかを切り替えることが可能な画像処理装置について説明したが、認証画面を機能選択時に表示する設定ができない画像処理装置であってもよい。その場合、ユーザ認証機能のON/OFFの設定に応じて、Webコンテンツの表示タイミングをユーザのログイン実行時にするか、オートクリア実行時にするかを決定すればよい。
【0110】
また、上記実施形態では、オートクリア時をWebコンテンツの表示タイミングの一つとしていたが、その表示タイミングはユーザのログアウト時としてもよい。
【0111】
また、図5-4(d)のラジオボタン515を選択に応じてWebコンテンツの表示タイミングを制御できるようにした。これにより、Webコンテンツの表示時期を、ログイン後、および、オートクリア後のいずれかを選択することができる。例えば、重要で誰にでも見てほしいコンテンツであれば、ログイン後に表示することができる。一方、何かの処理待ちなどでオートクリアが発生した場合に見てほしいコンテンツであれば、オートクリア後に設定することもできる。このように、コンテンツの内容に応じて、管理者は自在にWebコンテンツの表示時期を選択または切り替えることができるのである。
【0112】
ログアウト処理は、ユーザによるログアウトボタンが押されたとき、又は、オートクリア処理が行われたときに実行されるので、ユーザのログアウト後、次に使用するユーザは最初にWebコンテンツを目にすることとなる。よって、認証画面を機能選択時に表示する設定がされている場合やユーザ認証がOFFの場合と類似したタイミングでWebコンテンツが表示されることとなり、ユーザの利便性が向上する。また、ユーザ認証機能がONかつ認証画面を操作開始時に表示する設定がされている場合のWebコンテンツの表示タイミングを、ログイン完了時ではなく、ユーザ認証の成功時にしても構わない。
【0113】
また、画像処理装置100において発生する他のイベント時にもWebコンテンツを表示するようにしても良い。例えば、プリント時、コピー実行開始時、スキャナにより生成された画像データを外部に送信する機能(スキャンして送信機能)の実行開始時、保存ファイルの利用実行開始時にサイネージアプリケーション300を表示しても良い。また、トナー無し等のメンテナンス事象発生などの、画像処理装置100の状態が変化した際に、サイネージアプリケーション300を表示しても良い。
【0114】
以上説明したように、画像処理装置100の操作部I/F205に表示すべきコンテンツをCPU201は登録する。
【0115】
そして、登録したコンテンツを、前記画像処理装置100に対するログインに応じて前記操作部I/Fに表示するかをCPU201が設定するようにできることを示した。さらに、登録したコンテンツを、前記画像処理装置に対するログインに応じて表示するよう設定するよう設定されている場合、CPU201は、ユーザがログインすることに応じて、登録されたコンテンツ操作部I/F205上に表示する処理を制御する。
【0116】
さらに、CPU201が登録したコンテンツを、画像処理装置101に対してユーザがログインしていないタイミングで表示するか、前記画像処理装置に対してユーザがログインしたタイミングで表示するかをCPU201は設定する。
【0117】
CPU201が登録したコンテンツを画像処理装置101に対してユーザがログインしていないタイミングで表示するよう設定されている場合、次のようになる。すなわち、ユーザがログインしていないタイミングで、登録されたコンテンツを操作部I/F205上に表示する。さらに、コンテンツを画像処理装置101に対してユーザがログインしたタイミングで表示するよう設定されている場合、ユーザがログインしたタイミングで、コンテンツを操作部I/F205上に表示する処理をCPU201は制御する。
【0118】
CPU201は、コンテンツを画像処理装置101に対してユーザがログインしていないタイミングで表示するよう設定されている場合、ユーザがログアウトすることに応じて、コンテンツを操作部I/F205上に表示する処理をCPU201は制御する。
【0119】
複数のコンテンツのそれぞれに対して異なる表示タイミングを設定可能としてもよい。
【0120】
例えば、重要な掲示事項のコンテンツは、ログイン前やログアウト後に表示することにし、副次的な事項のコンテンツはログイン後に表示することとしてもよい。その逆でもよい。
【0121】
例えば、副次的な事項のコンテンツはオートクリア時にのみ設定することとしてもよい。
【0122】
CPU201は、コンテンツの表示タイミングをログインイベントが発生したタイミングにするか、オートクリアイベントが発生したタイミングにするかを設定できる。また、CPU201は、設定されたタイミングでコンテンツを表示する処理を制御する。
【0123】
なお、本実施形態では、ログイン後にコンテンツを表示するか、ログイン前にコンテンツを表示するかを択一的にラジオボタンを選択させた。なお、当該選択を択一的にせず、チェックボックスでこれら2つのタイミングを独立してONまたはOFFできるようにしてもよい。
【0124】
なお、本実施形態のログイン状態とは、所定のユーザ認証処理が実施され、ユーザが画像形成装置の操作部を介して操作画面を表示し、画像形成装置がローカル操作できる状態になっていることをいうこととしてもよい。また、ログアウト状態とは、画像処理装置の認証情報の入力が必要とされる状態と考えてもよい。ログアウトするタイミングには、前述のオートクリアのタイミングを含むようにしてもよい。
【0125】
なお、上記実施形態ではコピー機能、スキャナ機能等の複数の機能を有する画像処理装置100を例として説明したが、このうち一部の機能のみを有する画像処理装置にも本発明は適用可能である。また、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話、FAX、カメラ、ビデオカメラ、その他の画像ビューワ等、他の情報処理装置に適用しても構わない。
【0126】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのコンピュータプログラム、及び該コンピュータプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0127】
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 HDD
208 ネットワークI/F
209 操作部
210 プリンタ
211 スキャナ
図1
図2
図3
図4
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図5-4】
図6
図7
図8(a)】
図8(b)】
図8(c)】
図9
図10(a)】
図10(b)】
図10(c)】
図10(d)】