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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】ディスペンサ
(51)【国際特許分類】
   F16L 55/00 20060101AFI20241111BHJP
【FI】
F16L55/00 G
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023512079
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-13
(86)【国際出願番号】 CN2021129022
(87)【国際公開番号】W WO2022142734
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202023333109.7
(32)【優先日】2020-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】彭 方華
【審査官】奈須 リサ
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第201731604(CN,U)
【文献】中国実用新案第212132965(CN,U)
【文献】特開2008-170012(JP,A)
【文献】特開2002-188869(JP,A)
【文献】特開平10-089557(JP,A)
【文献】中国実用新案第210663476(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 1/00-55/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体及び分液板を含み、前記本体内にはチャンバを有し、前記分液板は前記チャンバ中に設けられ、前記本体の両端には、それぞれ入口及び出口が穿設されており、前記分液板には複数の分液孔が穿設されており、前記分液孔は、前記チャンバによって、それぞれ前記入口及び前記出口と連通される、ディスペンサであって、
前記本体は、金属板が伸びることにより成形されるか、又は金属管が回転封止されることにより成形され、遷移セグメント及び配置セグメントを含み、
前記配置セグメントの内壁には、前記遷移セグメントとは反対側である前記出口側において、前記本体の軸線側に突起するように形成された位置決め部が設けられており、
前記分液板は、一方面に導流翼が形成される主体部と前記主体部の外周から前記一方面側に形成される伸び部とを含み、前記主体部の他方面側が前記位置決め部に当接して、前記配置セグメント内に設けられ、
前記出口は、外部接続パイプが挿入された場合に前記外部接続パイプと当接する前記出口の内壁を有し、前記出口の内壁が形成されている前記本体の軸線方向の距離は、前記出口の内壁における前記配置セグメント側の端部から前記位置決め部までの前記本体の軸線方向の距離以下である、
ディスペンサ。
【請求項2】
前記金属板は、黄銅板、純銅板又はステンレス板であり、前記金属管は、黄銅管、純銅管又はステンレス管である、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項3】
前記本体は、前記分液板は前記配置セグメント内に設けられ、前記遷移セグメントの内壁は、前記遷移セグメントの内壁と前記配置セグメントの内壁との間に第2の位置決め段差が形成されるように、前記本体の軸線に対して傾斜して設けられ、前記分液板の前記伸び部の先端部、前記第2の位置決め段差に当接されている、請求項1に記載のディスペンサ。
【請求項4】
前記位置決め部は環状突起であり、前記環状突起は、前記配置セグメントの外側壁にて圧力加工することにより形成される、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項5】
前記位置決め部は複数の突起であり、複数の前記突起は、前記配置セグメントの内壁の周方向を取り囲んで均一に分布され、複数の前記突起は、前記配置セグメントの外側壁にて圧力加工することにより形成される、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項6】
前記配置セグメントの内壁には第3の位置決め段差が設けられており、前記分液板は前記第3の位置決め段差に当接されている、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項7】
前記本体は、更に前記配置セグメントに接続された出口セグメントを含み、前記遷移セグメントの前記出口セグメントから離れた端面から前記位置決め部の中心線までの距離Lは、前記位置決め部の中心線から前記出口セグメントの前記配置セグメントから離れた一端の端面までの距離Lの1.5倍~2倍である、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項8】
前記本体は更に出口セグメントを含み、前記出口セグメントは前記配置セグメントに接続され、前記出口セグメントは、前記金属板又は前記金属管が前記配置セグメントに近い方向に伸びフランジングされることにより形成される、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項9】
前記本体は更に出口セグメントを含み、前記出口セグメントは前記配置セグメントに接続され、前記出口セグメントは、前記金属板又は前記金属管が前記配置セグメントから離れる方向に伸びフランジングされることにより形成される、請求項3に記載のディスペンサ。
【請求項10】
前記本体は更に入口セグメントを含み、前記入口セグメントは前記遷移セグメントに接続され、前記入口セグメントは、コールドスタンピング又は回転収縮によって形成される、請求項3に記載のディスペンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2020年12月30日に出願された出願番号が202023333109.7であり、発明の名称が「ディスペンサ」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は冷却の技術分野に属し、特に、ディスペンサに関する。
【背景技術】
【0003】
ディスペンサは、通常、冷却システムにおける熱交換器の入口に取り付けられ、媒体を熱交換器の各熱交換管に均一に分配するために熱交換を行う。
【0004】
従来のディスペンサは、その本体が銅棒のダイキャスト又は旋盤加工によって形成され、銅棒が円柱状をなし、本体の中心は空洞になっているため、加工の過程において、銅棒の中心の材料を削り出す必要があり、材料を浪費してしまう。
【発明の概要】
【0005】
上述の問題を解決するために、本出願はディスペンサを提供し、技術態様は以下の通りである。
ディスペンサであって、本体及び分液板を含み、本体内にはチャンバを有し、分液板はチャンバ中に設けられ、本体の両端には、それぞれ入口及び出口が穿設されており、分液板には複数の分液孔が穿設されており、分液孔は、チャンバによって、それぞれ入口及び出口と連通され、本体は、金属板が伸びることにより成形されるか、又は金属管が回転封止されることにより成形される。
【0006】
このように設けることで、材料を節約し、コストを低減することができる。
【0007】
一実施例において、金属板は、黄銅板、純銅板又はステンレス板であり、金属管は、黄銅管、純銅管又はステンレス管である。
【0008】
一実施例において、本体は、遷移セグメント及び配置セグメントを含み、分液板は配置セグメント内に設けられ、遷移セグメントの内壁は、遷移セグメントの内壁と配置セグメントの内壁との間に第2の位置決め段差が形成されるように、本体の軸線に対して傾斜して設けられ、配置セグメントの内壁には位置決め部が設けられており、分液板の両側は、それぞれ位置決め部及び第2の位置決め段差に当接されている。
【0009】
このように設けることで、分液板を位置決めする。
【0010】
一実施例において、位置決め部は環状突起であり、環状突起は、配置セグメントの外側壁にて圧力加工することにより形成される。
【0011】
一実施例において、位置決め部は複数の突起であり、複数の突起は、配置セグメントの内壁の周方向を取り囲んで均一に分布され、複数の突起は、配置セグメントの外側壁にて圧力加工することにより形成される。
【0012】
一実施例において、配置セグメントの内壁には第3の位置決め段差が設けられており、分液板は第3の位置決め段差に当接されている。
【0013】
一実施例において、本体は、更に配置セグメントに接続された出口セグメントを含み、遷移セグメントの出口セグメントから離れた端面から位置決め部の中心線までの距離は、位置決め部の中心線から出口セグメントの配置セグメントから離れた一端の端面までの距離の1.5倍~2倍である。
【0014】
このように設けることで、材料を節約することができるだけでなく分液板の取り付けが容易になり、位置決め部から入口セグメントまでの距離が長すぎると材料を浪費してしまい、位置決め部から入口セグメントまでの距離が短すぎると分液板の取り付けスペースが減少してしまい、媒体の分配に影響を与える。
【0015】
一実施例において、本体は更に出口セグメントを含み、出口セグメントは配置セグメントに接続され、出口セグメントは、金属板又は金属管が配置セグメントに近い方向に伸びフランジングされることにより形成される。
【0016】
このように設けることで、出口と外部接続パイプとの溶接強度を増強させることができる。
【0017】
一実施例において、本体は更に出口セグメントを含み、出口セグメントは配置セグメントに接続され、出口セグメントは、金属板又は金属管が配置セグメントから離れる方向に伸びフランジングされることにより形成される。
【0018】
一実施例において、本体は更に入口セグメントを含み、入口セグメントは遷移セグメントに接続され、入口セグメントは、コールドスタンピング又は回転収縮によって形成される。
【0019】
このように設けることで、加工が容易になる。
【0020】
従来の技術と比較して、本出願により提供されるディスペンサは、その本体が金属板を利用して伸びることにより成形されるか、又は金属管が回転封止されることにより成形され、材料を節約することができ、棒状材料を用いて加工し、棒状材料の中心をくり抜いて中空の本体を形成する必要があるために材料を浪費してしまうことを回避する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】一実施例におけるディスペンサの構造模式図である。
図2】他の実施例におけるディスペンサの構造模式図である。
図3】別の実施例におけるディスペンサの構造模式図である。
図4図3におけるB箇所の部分拡大図である。
図5】ディスペンサの底面図である。
図6】分液板の正面図である。
【0022】
図中の各符号の意味は次の通りである。
100 ディスペンサ、10 本体、101 チャンバ、11 入口セグメント、111 入口、112 第1の位置決め段差、12 遷移セグメント、121 遷移チャンバ、122 第2の位置決め段差、13 配置セグメント、131 配置チャンバ、132 位置決め部、1321 突起、1322 第3の位置決め段差、14 出口セグメント、141 出口、20 分液板、21 分液孔、22 導流翼、23 主体部、24 伸び部。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本出願の実施例における図面を参照して、本出願の実施例における技術態様を明瞭に且つ完全に記述するが、記述される実施例は、本出願の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労働をせずに得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0024】
留意すべきこととして、アセンブリが別のアセンブリに「装着される」とされる場合、別のアセンブリに直接装着されてもよく、又は、介在するアセンブリが存在してもよい。1つのアセンブリが別のアセンブリに「設けられる」と見なされる場合、別のアセンブリに直接設けられてもよく、又は、介在するアセンブリが共存する可能性がある。1つのアセンブリが別のアセンブリに「固定される」と見なされる場合、別のアセンブリに直接固定されてもよく、又は、介在するアセンブリが共存する可能性がある。
【0025】
本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、別途の定義がない限り、本出願の技術分野に属する当業者によって通常理解されているものと同じ意味である。本文において、本出願の明細書で使用される用語は、単に具体的な実施例を記述するためのものであり、本出願を制限することを意図していない。本文で使用される用語「又は/及び」は、羅列された1つ又は複数の関連する項目の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0026】
図1から図6を参照すると、本出願により提供されるディスペンサ100は、冷却システムに適用され、このディスペンサ100は、熱交換器(図示せず)の入口に取り付けられて、媒体を熱交換器の各熱交換管(図示せず)に均一に分配するために用いられる。本実施例において、ディスペンサ100は、蒸発器における入口に取り付けられ、他の実施例において、ディスペンサ100は復水器の入口に取り付けられてもよい。
【0027】
更には、ディスペンサ100は、本体10及び分液板20を含み、本体10はチャンバ101を有し、分液板20はチャンバ101内に設けられている。
【0028】
本体10は、金属板が伸びることにより成形されるか、又は金属管が回転封止されることにより成形され、従来の銅棒のダイキャスト又は旋盤加工による成形と比較して、材料を節約し、コストを低減することができる。銅棒の加工を採用すると、銅棒が円柱状をなし、本体10が中空なものであるため、加工の工程で、銅棒の中心をくり抜く必要があるために材料を浪費してしまうことは理解されるであろう。
【0029】
本体10が金属板を伸ばすことにより成形される場合、金属板は、黄銅板、純銅板又はステンレス板であり、本体10が金属管を回転封止することにより成形される場合、金属管は、黄銅管、純銅管又はステンレス管であり、当然ながら、本体10を他の金属材料として設ける必要がある場合、金属板又は金属管は他の金属板又は他の金属管である。
【0030】
本体10は、配置セグメント13、入口セグメント11及び出口セグメント14を含み、入口セグメント11には入口111が穿設されており、配置セグメント13には配置チャンバ131が穿設されており、出口セグメント14内には出口141が穿設されており、配置チャンバ131は、それぞれ入口111及び出口141と連通される。金属管の回転封止による成形を採用する場合、回転封止箇所にてスポット溶接により密封を行い、具体的には、出口セグメント14の中心にて溶接材料を添加してスポット溶接密封を行う。
【0031】
入口セグメント11は、コールドスタンピング又は回転収縮により形成される。
【0032】
本体10は更に遷移セグメント12を含み、遷移セグメント12内には遷移チャンバ121を有し、遷移チャンバ121は、それぞれ配置チャンバ131及び入口111と連通され、遷移セグメント12の一端は、入口セグメント11に接続され、他端は配置セグメント13に接続され、遷移セグメント12は円錐状をなしている。
【0033】
遷移セグメント12の内壁と入口セグメント11の内壁との間には第1の位置決め段差112が形成され、外接第1のパイプライン(図示せず)は入口111内に設けられ、外接第1のパイプラインの端面は第1の位置決め段差112に当接されている。
【0034】
遷移セグメント12の内壁が傾斜面であると、配置セグメント13の内壁と遷移セグメント12の内壁とは、第2の位置決め段差122を形成することができ、分液板20は第2の位置決め段差122に当たっている。
【0035】
配置セグメント13の内壁には位置決め部132が設けられており、分液板20の両側は、それぞれ位置決め部132及び第2の位置決め段差122に当接されて、分液板20を位置決めして固定する。
【0036】
図1及び図2を参照すると、一実施例において、位置決め部132は突起1321であり、突起1321は環状をなし、環状突起1321は、配置セグメント13の外側壁にて本体10に近い中軸線方向に圧力加工することにより形成され、例えば、プレス、押し付け又はスピニング加工することにより成形される。
【0037】
他の実施例において、位置決め部132は複数の突起1321であり、複数の突起1321は、配置セグメント13の内壁の周方向に沿って均一に分布され、配置セグメント13の外側壁にて本体10に近い中軸線方向に圧力加工することにより形成され、例えば、プレス、押し付け又はスピニング加工することにより成形される。
【0038】
図3及び図4を参照すると、別の実施例において、配置セグメント13の内壁には第3の位置決め段差1322が設けられており、分液板20の両側は、それぞれ第3の位置決め段差1322及び第2の位置決め段差122に当接され、分液板20が配置セグメント13の内壁に溶接され、第3の位置決め段差1322は金型によって押出成形される。
【0039】
図1を参照すると、一実施例において、出口セグメント14は、金属板又は金属管が配置セグメント13に近い方向にフランジングされることにより形成され、このように設けることで、出口141の肉厚を厚くし、出口141と外部接続パイプとの溶接強度を強化させることができる。
【0040】
図2を参照すると、他の実施例において、出口セグメント14は、金属板又は金属管が配置セグメント13から離れる方向にフランジングされることにより形成される。
【0041】
外部接続パイプの出口141内への挿入深さは、出口セグメント14の内壁の高さより大きく、このようにして、外部接続パイプと出口141との溶接強度を強化させ、外部接続パイプの出口141内への挿入深さが浅すぎると、溶接の際に溶接材料が外部接続パイプ内に入り込み易くなり、外部接続パイプを塞いでしまう。
【0042】
図6を参照すると、分液板20には複数の分液孔21が穿設されており、分液孔21は分液板20の周方向に設けられ、分液孔21の孔口には導流翼22が設けられており、導流翼22は配置セグメント13から離れて設けられ、導流翼22は分液孔21の側壁に対して傾斜して設けられ、傾斜して設けられた導流翼22が媒体を案内及び乱流させて、媒体中の液体媒体及び液体媒体が均一に混合される。
【0043】
分液孔21は放射状をなし、分液孔21は対向して設けられた2つの側壁を有し、2つの側壁間の距離は、分液板20の中心から離れるにつれて徐々に増加し、媒体中の液体媒体及び液体媒体が均一に混合されるように、媒体の流れを十分に乱流させることができる。
【0044】
分液板20は主体部23及び伸び部24を含み、分液孔21は主体部23に穿設され、伸び部24は主体部23の外周側に設けられている。伸び部24の主体部23に近い一端は位置決め部132に当たっており、伸び部24の主体部23から離れた一端は第2の位置決め段差122に当たっており、分液板20を固定することができる。
【0045】
選択的に、遷移セグメント12の出口セグメント14から離れた端面から位置決め部132の中心線までの距離Lは、位置決め部132の中心線から出口セグメント14の配置セグメント13から離れた一端の端面までの距離Lの1.5倍~2倍である。このように設けることで、分液板20の取り付けが容易になり、遷移セグメント12の出口セグメント14から離れた端面から位置決め部132の中心線までの距離Lが短すぎると、配置チャンバ131が小さすぎ、導流翼22の取り付けが不便となり、取り付ける際に押し付けられるようになり、遷移セグメント12の出口セグメント14から離れた端面から位置決め部132の中心線までの距離Lが長すぎると、材料を浪費してしまうことは理解されるであろう。
【0046】
作業過程において、媒体は、入口111から配置チャンバ131に入り込み、遷移チャンバ121に入り込み、更に分液孔21内に入り込んで分液されるが、媒体内の液体媒体と気体媒体が充分に混合され、混合後の媒体が出口141から流出して冷却システムのパイプラインに入り込むように、導流翼22は媒体の流れ方向を変えることができる。
【0047】
以上の実施例の各技術特徴は任意に組み合わせることができ、記述を簡潔にするために、上述の実施例における各技術特徴の全ての可能な組み合わせについて記述されていないが、これらの技術特徴の組み合わせに矛盾がない限り、いずれも本明細書に記載された範囲とみなされるべきである。
【0048】
以上の実施例は、単に本出願のいくつかの実施形態を示したものにすぎず、その記述が比較的に具体的且つ詳細ではあるが、そのために実用新案特許の範囲を制限するものとして理解されるべきではない。当業者にとって、本出願の趣旨を逸脱しないことを前提に、いくつかの変形及び改善を行うこともでき、これらはいずれも本出願の保護範囲に含まれると指摘しておかなければならない。従って、本出願の特許の保護範囲は、添付の特許請求の範囲に準ずるものとすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6