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特許7585550重要業績評価指標ツリー表示装置、および、重要業績評価指標ツリー表示方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-08
(45)【発行日】2024-11-18
(54)【発明の名称】重要業績評価指標ツリー表示装置、および、重要業績評価指標ツリー表示方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/0639 20230101AFI20241111BHJP
【FI】
G06Q10/0639
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2024163454
(22)【出願日】2024-09-20
【審査請求日】2024-09-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000153443
【氏名又は名称】株式会社 日立産業制御ソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】園田 信幸
(72)【発明者】
【氏名】富永 裕也
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-051430(JP,A)
【文献】特開2024-061314(JP,A)
【文献】特開2007-213519(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0061013(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織のツリー構造および課題のツリー構造を有する重要業績評価指標ツリーデータベースと、
前記重要業績評価指標ツリーデータベースの前記組織のツリー構造および前記課題のツリー構造を表示して、前記組織および前記課題のうち、ユーザによる複数の指標の選択を受け付ける指標選択部と、
前記複数の指標に係る実績情報を集計する集計部と、
前記実績情報を示すグラフの種別の選択を受け付けるグラフ選択部と、
前記集計部が集計した前記実績情報を、前記グラフ選択部が受け付けた種別のグラフで可視化するグラフ可視化部と、
を有することを特徴とする重要業績評価指標ツリー表示装置。
【請求項2】
前記指標選択部は、前記重要業績評価指標ツリーデータベースの前記課題のツリー構造のうち任意の階層の課題を、当該ユーザが選択可能に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【請求項3】
前記指標選択部は、前記重要業績評価指標ツリーデータベースの前記組織のツリー構造のうち任意の階層の組織を、当該ユーザが選択可能に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【請求項4】
前記グラフ可視化部が作成したグラフを表示部に表示させる表示制御部を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【請求項5】
前記グラフ可視化部が作成したグラフの表示サイズを選択するサイズ選択部を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【請求項6】
前記課題に関する情報が入力されると、前記重要業績評価指標ツリーデータベースの情報に登録して上位階層の情報を更新する情報更新部を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【請求項7】
指標選択部が、重要業績評価指標ツリーデータベースの組織のツリー構造および課題のツリー構造を表示して、前記組織および前記課題のうち、ユーザによる複数の指標の選択を受け付けるステップと、
集計部が、前記複数の指標に係る実績情報を集計するステップと、
グラフ選択部が、前記実績情報を示すグラフの種別の選択を受け付けるステップと、
前記集計部が集計した前記実績情報を、前記グラフ選択部が受け付けた種別のグラフでグラフ可視化部が可視化するステップと、
を有することを特徴とする重要業績評価指標ツリー表示方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重要業績評価指標ツリー表示装置、および、重要業績評価指標ツリー表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、会社などの組織における重要業績評価指標(KPI:Key Performance Indicator)を可視化することが望まれている。これにより、組織における現在の状況を一目で把握することができる。
特許文献1には、オペレータが、グラフィックプログラミングアプリケーションの理解なしに、必要なダッシュボード表示を構成可能な発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2023-029859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
組織は、ツリー構造として構成される。また、会社などの組織において分析したい課題は、影響から要因に至るツリー構造として構成される。これらの組織または課題に関する重要業績評価指標を様々な構造視点で可視化することが望まれている。
そこで、本発明は、重要業績評価指標を様々な構造視点で可視化することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記した課題を解決するため、本発明の重要業績評価指標ツリー表示装置は、組織のツリー構造および課題のツリー構造を有する重要業績評価指標ツリーデータベースと、前記重要業績評価指標ツリーデータベースの前記組織のツリー構造および前記課題のツリー構造を表示して、前記組織および前記課題のうち、ユーザによる複数の指標の選択を受け付ける指標選択部と、前記複数の指標に係る実績情報を集計する集計部と、前記実績情報を示すグラフの種別の選択を受け付けるグラフ選択部と、前記集計部が集計した前記実績情報を、前記グラフ選択部が受け付けた種別のグラフで可視化するグラフ可視化部と、を有することを特徴とする。
【0006】
すなわち、本発明の重要業績評価指標ツリー表示方法は、指標選択部が、重要業績評価指標ツリーデータベースの組織のツリー構造および課題のツリー構造を表示して、前記組織および前記課題のうち、ユーザによる複数の指標の選択を受け付けるステップと、集計部が、前記複数の指標に係る実績情報を集計するステップと、グラフ選択部が、前記実績情報を示すグラフの種別の選択を受け付けるステップと、前記集計部が集計した前記実績情報を、前記グラフ選択部が受け付けた種別のグラフでグラフ可視化部が可視化するステップと、を有することを特徴とする。
【0007】
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、重要業績評価指標を様々な構造視点で可視化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る重要業績評価指標ツリー表示装置の論理構成図である。
図2】重要業績評価指標ツリー表示装置のハードウェア構成図である。
図3】影響から要因に至るツリー構造を説明する図である。
図4】組織のツリー構造を説明する図である。
図5】組織の構成例を説明する図である。
図6】設備グループの構成例を説明する図である。
図7】作業グループの構成例を説明する図である。
図8】重要業績評価指標ツリーに基づくグラフ表示処理のフローチャートである。
図9】重要業績評価指標ツリーデータベースへの情報更新処理のフローチャートである。
図10A】生産性に係るツリー構造を説明する図である。
図10B】工程製造効率に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図10C】サイクルタイムに係る組織のツリー構造を説明する図である。
図11A】品質に係るツリー構造を説明する図である。
図11B】仕損数・仕損率・仕損金額に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図11C】外注先不良数・率・金額に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図11D】サプライヤ不良数・率・金額に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図12A】納入性に係るツリー構造を説明する図である。
図12B】納入性に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図12C】外注先納入遵守率に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図12D】サプライヤ納入遵守率に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図13A】設備資源に係るツリー構造を説明する図である。
図13B】設備稼動効率に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図13C】設備故障発生・影響度に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図13D】設備保全アクション度に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図13E】設備保全有効度に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図13F】設備保全コストに係る組織のツリー構造を説明する図である。
図14A】在庫に係るツリー構造を説明する図である。
図14B】在庫適正度、在庫廃棄金額に係る組織のツリー構造を説明する図である。
図15】選択された指標に基づいて集計された情報を示すペインである。
図16】選択された指標に基づいて集計された情報を示すペインである。
図17】KPI指標大分類と内容とを示す図である。
図18】重要業績評価指標を選択して可視化する画面である。
図19】検索条件を入力して、その検索結果を表示する画面である。
図20】KPIダッシュボード設定画面である。
図21】KPIコンポーネント設定画面である。
図22】KPIコンポーネント設定画面の設定例である。
図23】KPIコンポーネント設定画面の設定例である。
図24】選択された指標に基づいて集計された情報を可視化したグラフ画面である。
図25】グラフを表示するペインと、このグラフと連動するヒストグラムを表示するペインを表示するダッシュボードである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以降、本発明を実施するための形態を、各図を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る重要業績評価指標ツリー表示装置1の論理構成図である。
重要業績評価指標ツリー表示装置1は、重要業績評価指標ツリーデータベース11と、指標選択部12と、集計部13と、グラフ選択部14と、グラフ可視化部15と、表示制御部16と、サイズ選択部17と、情報更新部18を含んで構成される。この重要業績評価指標ツリー表示装置1は、重要業績評価指標を様々な構造視点で可視化する。
【0011】
重要業績評価指標ツリーデータベース11は、後記する図3に示す課題のツリー構造、および、後記する図3に示すような組織のツリー構造を有するデータベースである。
指標選択部12は、重要業績評価指標ツリーデータベース11に格納された組織のツリー構造および課題のツリー構造で示されるもののうち、ユーザによる複数の指標の選択を受け付ける。
【0012】
集計部13は、指標選択部12がユーザの選択を受け付けた複数の指標に係る実績情報を集計する。グラフ選択部14は、集計部13が集計した実績情報を示すグラフの種別の選択を受け付ける。
グラフ可視化部15は、集計部13が集計した実績情報を、グラフ選択部14が受け付けた種別のグラフで可視化する。
【0013】
表示制御部16は、グラフ可視化部15が作成したグラフを、図2の表示部104に表示させる。
サイズ選択部17は、グラフ可視化部15が作成したグラフの表示サイズを選択する。
情報更新部18は、課題に関する情報が入力されると、重要業績評価指標ツリーデータベース11の情報に登録して上位階層の情報を更新する。
【0014】
図2は、重要業績評価指標ツリー表示装置1のハードウェア構成図である。
重要業績評価指標ツリー表示装置1は、CPU105,ROM106、RAM107、入力部108、通信部109、表示部104、記憶部100などのハードウェアを含んで構成されている。
【0015】
CPU105は、この重要業績評価指標ツリー表示装置1を統括制御する中央処理装置であり、後記する記憶部100に格納されている重要業績評価指標ツリー表示プログラム101を実行することにより、図1に示した各機能部を具現化する。
ROM106は、不揮発性の読み出し可能なメモリであり、例えばBIOS(Basic I/O System)などを記録している。RAM107は、揮発性の読み書き可能なメモリであり、CPU105によりプログラムの一時的な記憶領域として用いられる。
【0016】
入力部108は、例えばキーボード、マウス、タッチパネルなどであり、情報の入力に用いられる。通信部109は、例えばNIC(Network Interface Card)であり、インターネット経由で他の装置との間で情報を送受信する。
記憶部100は、例えばSSD(Solid State Drive)であり、重要業績評価指標ツリー表示プログラム101などを記憶する。
【0017】
図3は、影響から要因に至るツリー構造を説明する図である。
ここでは、生産性に関するツリー構造の一部が表示されている。生産性のひとつ下の階層には、工程製造効率と人員生産性の指標が属している。工程製造効率のひとつ下の階層には、工程生産性とサイクルタイムの指標が属している。人員生産性のひとつ下の階層には、直接員能率の指標が属している。指標は、下位の階層であるほど要因に近い。上位の階層の指標は、下位の階層の指標によって影響を受ける。ユーザは、上位の階層の指標によって全体の影響を把握できる。ユーザは、更に下位の階層の指標によって、影響に対する要因を把握できる。
【0018】
図4は、組織のツリー構造を説明する図である。
この組織は、工場における組織のツリー構造を示している。最上位の階層には工場長がおり、その下には部門、工程、設備が順次位置している。これを下位の階層に行くほど、情報を深掘りすることが可能である。
【0019】
図5は、組織の構成例を説明する図である。
工場2は、工区21,22を含んで構成される。工区21は、作業区211,212を含んで構成される。作業区211は、工程213,214を含んで構成される。工程213は、設備グループ215,216を含んで構成される。工程214は、作業グループ217,218を含んで構成される。工場、工区、作業区は、責任者の責任を評価する組織の管理単位である。工程は、作業の流れを評価する単位である。設備グループは、同一作業を行う設備のラインナップである。作業グループは、同一作業を行う作業者のラインナップである。
【0020】
工程213が、設備グループ215による作業と設備グループ216による作業で成立しているとする。設備グループ215は、同じ作業を行う、設備2151~2153の中から設備を選定し生産を行う。
設備グループ215の作業を行う設備に、設備2151が含まれていた場合、工程213の2作業を設備2151から設備2151という流れで作業する場合もあるが、同一設備としても工程の流れ上は別の生産資源として取り扱う。
【0021】
保全視点で見れば、設備2151は固有として取り扱うとよい。
図6は、設備グループ215の構成例を説明する図である。
設備グループ215は、設備2151,2152,2153を含んで構成される。設備の階層は、組織のツリー構造の最下層である。
【0022】
図7は、作業グループ217の構成例を説明する図である。
作業グループ217は、作業者組合せ2171,2172,2173を含んで構成される。作業者組合せの階層は、組織のツリー構造の最下層である。
【0023】
図8は、重要業績評価指標ツリーに基づくグラフ表示処理のフローチャートである。
指標選択部12は、組織のツリー構造と課題のツリー構造から複数の指標の選択を受け付ける(ステップS10)。集計部13は、選択された複数の指標に係る実績情報を集計する(ステップS11)。グラフ可視化部15は、選択された指標に係る実績情報のグラフを描画する(ステップS12)。
【0024】
グラフ選択部14は、グラフペインの設定ボタンがクリックされたか否かを判定する(ステップS13)。設定ボタンがクリックされていないならば(No)、処理はステップS13に戻る。設定ボタンがクリックされたならば(Yes)、処理はステップS14に進む。
【0025】
ステップS14にて、グラフ選択部14がグラフの種別の設定変更を受け付けると、処理はステップS11に戻り、新たな実績情報を集計してグラフを再描画する。
図9は、重要業績評価指標ツリーデータベース11への情報更新処理のフローチャートである。
【0026】
情報更新部18は、ツリー構造の最下位の階層の情報入力を受け付ける(ステップS20)。そして、情報更新部18は、重要業績評価指標ツリーデータベース11の該当する階層に情報を登録する(ステップS21)。
次に情報更新部18は、処理中の階層が最上位であるか否かを判定する(ステップS22)。処理中の階層が最上位ならば(Yes)、図9の処理を終了する。処理中の階層が最上位でないならば(No)、処理はステップS23に進む。
【0027】
ステップS23にて、情報更新部18は、ひとつ上の階層を処理対象とする。そして、情報更新部18は、直前に更新したひとつ下の階層の情報を元に、処理対象とする階層の情報を更新すると(ステップS24)、処理はステップS22に戻る。
【0028】
図10Aは、生産性に係るツリー構造111を説明する図である。
ツリー構造111は、生産性に係る情報である。生産性には、ひとつ下の階層に工程製造効率と人員生産性と工程間効率の指標が属している。
工程製造効率には、そのひとつ下の階層に、工程生産性とサイクルタイムの指標が属している。
【0029】
工程生産性には、そのひとつ下の階層に、休止時間率と停止ロス時間と価値稼働時間率の指標が属している。休止時間率は、生産計画がない時間の割合であり、休止時間を操業時間で除算して算出される。停止ロス時間率は、生産計画中に物を作っていなかった時間の割合であり、停止ロス時間を負荷時間で除算して算出される。
【0030】
停止ロス時間率には、そのひとつ下の階層に、故障停止ロス時間率の指標が属している。故障停止ロス時間率は、生産計画中の設備停止時間の割合であり、故障停止ロス時間を負荷時間で除算して算出される。価値稼働時間率は、生産計画中に設備停止した時間の割合であり、価値稼動時間を稼動時間で除算して算出される。
【0031】
サイクルタイムには、そのひとつ下の階層に、CT予実差異率とCTばらつき度の指標が属している。CT予実差異率は、平均CTから標準CTを減じて、標準CTで除算して算出される。CTばらつき度は、CT最大値から平均CTを減算して平均CTで除算するか、または、平均CTからCT最小値を減算して平均CTで除算したもののうち、大きい方である。
【0032】
図10Bは、工程製造効率に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の総ロス時間を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体の総ロス時間を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
【0033】
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体の総ロス時間を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工程は、対象が自工程のとき、工程の総ロス時間を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備グループと作業グループである。
【0034】
設備グループは、対象が設備グループのとき、設備グループの総ロス時間を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備である。
設備は、対象が設備のとき、設備毎の総ロス時間を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0035】
作業グループは、対象が作業グループのとき、作業グループの総ロス時間を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業者組合せパタンである。
作業者組合せパタンは、対象が作業者組合せパタンのとき、作業者組合せパタン毎の総ロス時間を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0036】
図10Cは、サイクルタイムに係る組織のツリー構造を説明する図である。
工程は、対象が自工程のとき、工程のサイクルタイムの精度を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備グループと作業グループである。
設備グループは、対象が設備グループのとき、設備グループのサイクルタイムの精度を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備である。
【0037】
設備は、対象が設備のとき、設備毎のサイクルタイムの精度を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
作業グループは、対象が作業グループのとき、作業グループのサイクルタイムの精度を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業者組合せパタンである。
【0038】
作業者組合せパタンは、対象が作業者組合せパタンのとき、作業者組合せパタン毎のサイクルタイムの精度を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0039】
図11Aは、品質に係るツリー構造112を説明する図である。
品質には、そのひとつ下の階層に、不良ロスと品質対策ロスの指標が属している。不良ロスには、そのひとつ下の階層に、仕損数・仕損率・仕損金額と外注先不良数・率・金額とサプライヤ不良数・率・金額の指標が属している。
【0040】
仕損数・仕損率・仕損金額には、そのひとつ下の階層に、後工程流出不良数・率・金額と、不良数・率・金額の指標が属している。
後工程流出不良数は、流出不良数を生産数で除算して算出される。不良率は、発見不良数を生産数で除算して算出される。
【0041】
外注先不良数・率・金額には、そのひとつ下の階層に、外注先不良数・率・金額と外注先別不良数・率の指標が属している。サプライヤ不良数・率・金額には、そのひとつ下の階層に、サプライヤ不良数・率・金額とサプライヤ別不良数・率の指標が属している。外注先不良率は、外注先不良数を外注仕入数で除算して算出される。そして、重要業績評価指標ツリー表示装置1は、ワースト5の外注先、不良数、不良率、不良金額を表示するとよい。
【0042】
サプライヤ不良率は、サプライヤ不良数をサプライヤ納入数で除算して算出される。そして、重要業績評価指標ツリー表示装置1は、ワースト5のサプライヤの不良数、不良率、不良金額を表示するとよい。
【0043】
図11Bは、仕損数・仕損率・仕損金額に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の仕損総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体の仕損総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
【0044】
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体の仕損総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工程は、対象が自工程のとき、工程の仕損総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備グループと作業グループである。
【0045】
設備グループは、対象が設備グループのとき、設備グループの仕損総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備である。
設備は、対象が設備のとき、設備の仕損総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0046】
作業グループは、対象が作業グループのとき、作業グループの仕損総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業者組合せパタンである。
作業者組合せパタンは、対象が作業者組合せパタンのとき、作業者組合せパタン毎の仕損総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0047】
図11Cは、外注先不良数・率・金額に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の外注先総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体の外注先総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
【0048】
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体の外注先総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0049】
図11Dは、サプライヤ不良数・率・金額に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体のサプライヤ総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体のサプライヤ総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0050】
図12Aは、納入性に係るツリー構造113を説明する図である。
納入性には、そのひとつ下の階層に、生産計画遵守率と外注先納入遵守率とサプライヤ納入遵守率の指標が属している。生産計画遵守率は、生産計画遵守数を生産数で除算して算出される。納期遵守率には、そのひとつ下の階層に、生産遵守数・生産計画数の指標が属している。
【0051】
外注先納入遵守率には、そのひとつ下の階層に、納入遵守件数・作業件数の指標が属している。外注先納入遵守率は、納入遵守件数を作業件数で除算して算出される。なお、重要業績評価指標ツリー表示装置1は、ワースト5の外注先、納入遵守率を表示するとよい。
【0052】
サプライヤ納入遵守率には、そのひとつ下の階層に、納入遵守件数・注文件数の指標が属している。サプライヤ納入遵守率は、納入遵守件数を注文件数で除算して算出される。なお、重要業績評価指標ツリー表示装置1は、ワースト5のサプライヤ、納入遵守率を表示するとよい。
【0053】
図12Bは、納入性に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の納期遵守率評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0054】
図12Cは、外注先納入遵守率に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の外注先納入遵守率を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体の外注先納入遵守率を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
【0055】
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体の外注先納入遵守率を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
図12Dは、サプライヤ納入遵守率に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体のサプライヤ総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
【0056】
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体のサプライヤ総評価を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
図13Aは、設備資源に係るツリー構造114を説明する図である。
設備資源には、そのひとつ下の階層に、設備稼動効率と設備故障発生・影響度と設備保全アクション度と設備保全有効度と設備保全コストの指標が属している。
【0057】
設備稼動効率には、そのひとつ下の階層に、設備総合利用効率と設備負荷率と時間稼動率と設備稼動率と設備可動率の指標が属している。
設備総合利用効率は、設備負荷率に設備総合効率に乗算したり、価値稼動時間を操業時間で除算して算出される。
【0058】
設備負荷率は、負荷時間を操業時間で除算したり、操業時間から休止時間を減算して操業時間で除算して算出される。
時間稼動率は、負荷時間から停止ロス時間を減算して負荷時間で除算することや、稼動時間を負荷時間で除算して算出される。
【0059】
設備稼動率は、価値時間を操業時間で除算して算出される。
設備可動率は、価値稼動時間を負荷時間で除算して算出される。
設備故障発生・影響度には、そのひとつ下の階層に、設備故障件数・停止時間と故障度数率と故障強度率と平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failure)の指標が属している。故障度数率は、設備故障停止件数を負荷時間(目標0.10%以下)で除算して算出される。設備強度率は、設備故障停止時間を負荷時間(目標0.15%以下)で除算して算出される。平均故障間隔(MTBF)は、負荷時間を設備故障停止件数で除算して算出される。
【0060】
設備保全アクション度には、そのひとつ下の階層に、平均修理時間(MTTR: Mean Time To Restore)と保全アクションロスの指標が属している。保全アクションロスには、そのひとつ下の階層に、保全呼出し応答ロスと保全呼出し保留ロスと保全対策遅延アラーム件数の指標が属している。
【0061】
設備保全有効度には、そのひとつ下の階層に、計画保全有効件数率と計画保全有効時間率と保守予備品欠品発生件数の指標が属している。
計画保全有効件数率は、突発保全件数を計画保全件数で除算して算出される。計画保全有効時間率は、突発保全時間を計画保全時間で除算して算出される。
【0062】
図13Bは、設備稼動効率に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体で設備稼働効率が赤アラームがある設備がある場合に赤アラーム、黄アラームがある場合に黄アラーム表示とすることを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
【0063】
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体で設備稼働効率が赤アラームがある設備がある場合に赤アラーム、黄アラームがある場合に黄アラーム表示とすることを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体で設備稼働効率が赤アラームがある設備がある場合に赤アラーム、黄アラームがある場合に黄アラーム表示とすることを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
【0064】
工程は、対象が自工程のとき、工程で設備稼働効率が赤アラームがある設備がある場合に赤アラーム、黄アラームがある場合に黄アラーム表示とすることを目的とする。その管理下位工程は、設備グループである。
設備グループは、対象が設備グループのとき、設備グループでの設備稼働効率が赤アラームがある設備がある場合に赤アラーム、黄アラームがある場合に黄アラーム表示とすることを目的とする。その管理下位工程は、設備である。
【0065】
設備は、対象が設備のとき、設備毎の設備稼働効率が赤アラームがある設備がある場合に赤アラーム、黄アラームがある場合に黄アラーム表示とすることを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0066】
図13Cは、設備故障発生・影響度に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の設備故障発生・影響度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体の設備故障発生・影響度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
【0067】
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体の設備故障発生・影響度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工程は、対象が自工程のとき、工程の設備故障発生・影響度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備グループである。
【0068】
設備グループは、対象が設備グループのとき、設備グループの設備故障発生・影響度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備である。
設備は、対象が設備のとき、設備毎の設備故障発生・影響度を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0069】
図13Dは、設備保全アクション度に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の設備保全アクション度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体の設備保全アクション度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
【0070】
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体の設備保全アクション度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工程は、対象が自工程のとき、工程の設備保全アクション度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備グループである。
【0071】
設備グループは、対象が設備グループのとき、設備グループの設備保全アクション度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備である。
設備は、対象が設備のとき、設備毎の設備保全アクション度を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0072】
図13Eは、設備保全有効度に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の設備保全有効度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体の設備保全有効度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
【0073】
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体の設備保全有効度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工程は、対象が自工程のとき、工程の設備保全有効度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備グループである。
【0074】
設備グループは、対象が設備グループのとき、設備グループの設備保全有効度の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備である。
設備は、対象が設備のとき、設備毎の設備保全有効度を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0075】
図13Fは、設備保全コストに係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の設備保全コストの総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体の設備保全コストの総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
【0076】
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体の設備保全コストの総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
工程は、対象が自工程のとき、工程の設備保全コストの総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備グループである。
【0077】
設備グループは、対象が設備グループのとき、設備グループの設備保全コストの総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、設備である。
設備は、対象が設備のとき、設備毎の設備保全コストを把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0078】
図14Aは、在庫に係るツリー構造116を説明する図である。
在庫には、そのひとつ下の階層に、在庫適正度と在庫廃棄金額の指標が属している。
在庫適正度には、そのひとつ下の階層に、在庫回転日数と在庫金額の指標が属している。在庫回転日数には、そのひとつ下の階層に、部材平均在庫回転日数と完成品平均在庫回転日数の指標が属している。
【0079】
部材平均在庫回転日数は、部材総在庫量を部材納入量で除算して算出される。
完成品平均在庫回転日数は、完成品総在庫量を生産量で除算して算出される。
在庫金額には、そのひとつ下の階層に、部材在庫金額と中間仕掛在庫金額と完成品在庫金額の指標が属している。部材在庫金額は、部材の在庫量から算出される。中間仕掛在庫金額は、中間仕掛品の在庫量から算出される。完成品在庫金額は、完成品の在庫量から算出される。
【0080】
在庫廃棄金額には、そのひとつ下の階層に、部材在庫廃棄金額と中間仕掛廃棄金額と完成品在庫廃棄金額の指標が属している。
部材在庫廃棄金額は、部材在庫の廃棄量から算出される。
中間仕掛在庫廃棄金額は、中間仕掛在庫の廃棄量から算出される。
完成品在庫廃棄金額は、完成品在庫の廃棄量から算出される。
【0081】
図14Bは、在庫適正度と在庫廃棄金額に係る組織のツリー構造を説明する図である。
工場長は、対象が工場総工程のとき、工場全体の在庫適正度の総計と在庫廃棄金額の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
【0082】
工長は、対象が工区総工程のとき、工区全体の在庫適正度の総計と在庫廃棄金額の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、作業区である。
作業区長は、対象が作業区総工程のとき、作業区全体の在庫適正度の総計と在庫廃棄金額の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は、工区である。
【0083】
工程は、対象が自工程のとき、工程の在庫適正度の総計と在庫廃棄金額の総計を把握することを目的とする。その管理下位工程は存在しない。
【0084】
図15は、選択された指標に基づいて集計された情報を示すペインである。
このペイン31は、製造部と所定の指標が選択されたときの、各指標の状態を可視化したものである。ここでは生産本部についての、生産性の指標と品質の指標とキャッシュフローの指標と納入性の指標と保全指標と環境指標と安全指標についての状態が天気のアイコンで示されている。
【0085】
図16は、選択された指標に基づいて集計された情報を示すペインである。
このペイン32は、第1工区と第2工区と第3工区と第4工区と所定の指標が選択されたときの、各指標の状態を可視化したものである。ここでは製造部についての、生産性の指標と品質の指標と納入性の指標と保全指標についての状態が天気のアイコンで示されている。
【0086】
図17は、KPI指標大分類と内容とを示す図である。
このテーブルには、左の3列がKPI指標大分類であり、右の1列が内容である。
指標Pは、生産性を示すものであり、TPM(Total Productive Maintenance)ベースの直接生産性と間接生産性を含んで構成される。指標Qは、品質を示すものであり、品質保証コストと品質ロスコストを含んで構成される。
【0087】
指標Cは、コストを示すものである。指標Dは、納入性を示すものであり、生産計画遵守率と納期遵守率を含んで構成される。指標Mは、設備資源と人的資源を示すものであり、設備効率と人的効率を含んで構成される。
指標Eは、環境を示すものである。指標Sは、安全を示すものであり、事故およびヒヤリハットを含んで構成される。指標CFは、在庫を示すものであり、部品材料在庫、仕掛在庫および完成品在庫を含んで構成される。
【0088】
図18は、重要業績評価指標を選択して可視化する画面41である。
画面41は、指標選択ペイン42と、ダッシュボード43を含んで構成される。ダッシュボード43は、名称として「日別生産量」が表示され、グラフペイン33と、ペイン34と、グラフペイン38を含んで構成される。画面41は、重要業績評価指標を選択して可視化する画面である。
【0089】
指標選択ペイン42には、基準日メニュー421と、分析対象メニュー422と、組織ツリー構造423と、課題ツリー構造424を含んで構成される。基準日メニュー421は、データを集計する基準日を選択するメニューである。分析対象メニュー422は、分析対象を選択するメニューである。
【0090】
組織ツリー構造423は、組織のツリー構造を指標選択ペイン42に表示したものである。組織ツリー構造423は、任意の階層の組織を選択可能な入力コンポーネントである。
課題ツリー構造424は、課題のツリー構造を指標選択ペイン42に表示したものである。課題ツリー構造424は、任意の階層の課題を選択可能な入力コンポーネントである。ここでは、生産量と良品数の指標が選択されている。
【0091】
グラフペイン33とペイン34とグラフペイン38には、選択した日別生産量に係る情報が表示されている。グラフペイン33には、所定の期間における生産量と良品数が折れ線グラフで表示されている。ペイン34には、指標データについての分析結果のノートを記載するためのテキストボックスが表示されている。グラフペイン38には、所定の期間における生産量と良品数が、例えば棒グラフと折れ線グラフで表示されている。このグラフペイン38をクリックすると、表示部の表示は、図19の画面51に遷移する。
【0092】
図19は、検索条件を入力して、その検索結果を表示する画面51である。
画面51には、検索条件として、職場コンボボックス511と、工程コンボボックス512と、設備コンボボックス513と、部品番号コンボボックス514と、作業状態コンボボックス516を備えている。画面51には、検索条件として更に、ロット番号テキストボックス515と、作業指示番号テキストボックス519と、作業開始期間517と、作業終了期間518と、クリアボタン520と、検索ボタン521とを備えている。
【0093】
職場コンボボックス511は、検索対象の職場を選択入力するコンボボックスである。
工程コンボボックス512は、検索対象の工程を選択入力するコンボボックスである。
設備コンボボックス513は、検索対象の設備を選択入力するコンボボックスである。
部品番号コンボボックス514は、検索対象の部品番号を選択入力するコンボボックスである。
【0094】
作業状態コンボボックス516は、検索対象の作業状態を選択入力するコンボボックスである。ロット番号テキストボックス515は、検索対象のロット番号を入力するテキストボックスである。作業指示番号テキストボックス519は、検索対象の作業指示番号を入力するテキストボックスである。作業開始期間517と作業終了期間518は、検索対象の作業の開始期間と終了期間を選択入力するメニューである。
【0095】
クリアボタン520は、検索条件を初期化するボタンである。検索ボタン521は、入力した検索条件を検索するボタンである。
画面51には、検索結果として、検索結果テーブル53が表示され、更にその下側に作業保留ボタン522と、保留解除ボタン523と、実績照会ボタン524と、設備変更ボタン525が表示されている。
【0096】
検索結果テーブル53は、上記した検索ボタン521がクリックされたときに更新される検索結果を示すテーブルである。検索結果テーブル53の各行には、各作業が表示されており、右端のチェックボックスにより、選択した作業に対して指示を行うことができる。
【0097】
作業保留ボタン522は、検索結果テーブル53の右端のチェックボックスで選択された作業に対して保留を指示するボタンである。
保留解除ボタン523は、作業保留ボタン522によって保留を指示した作業に対して、保留を解除するボタンである。
【0098】
実績照会ボタン524は、検索結果を集計した実績データのグラフや表や分析結果を照会するボタンである。設備変更ボタン525は、検索結果に係る作業にて使用される設備を変更するためのボタンである。
【0099】
図20は、KPIダッシュボード設定画面35である。
KPIダッシュボード設定画面35は、ダッシュボードの設定を入力する画面である。KPIダッシュボード設定画面35には、ダッシュボード名テキストボックス351と、ダッシュボード種別コンボボックス352と、削除ボタン353と、登録ボタン354と、キャンセルボタン355を含んで構成されている。
【0100】
ダッシュボード名テキストボックス351は、登録するダッシュボードの名称を入力するテキストボックスである。
ダッシュボード種別コンボボックス352は、登録するダッシュボードの種別を選択するコンボボックスである。ダッシュボード種別コンボボックス352には、ダッシュボードの種別として、「グリッド1×1」、「グリッド2×1」、「グリッド2×2」、「グリッド2×3」、「グリッド3×1」、「グリッド3×2」、「グリッド3×3」、「グリッド拡張設定」、などが選択可能にメニュー表示される。
【0101】
「グリッド1×1」を選択したとき、ダッシュボード全体がひとつのペインとして用いられる。
「グリッド2×1」を選択したとき、ダッシュボードを2行に分割したペインが用いられる。
【0102】
「グリッド2×2」を選択したとき、ダッシュボードを2行×2列に分割したペインが用いられる。
「グリッド3×1」を選択したとき、ダッシュボードを3行に分割したペインが用いられる。
【0103】
「グリッド3×2」を選択したとき、ダッシュボードを3行×3列に分割したペインが用いられる。
「グリッド3×3」を選択したとき、ダッシュボードを3行×3列に分割したペインが用いられる。
【0104】
「グリッド拡張設定」を選択したとき、ダッシュボードを例えば2行に分割し、これら2つのペインのグラフなどを連動させる設定が用いられる。
削除ボタン353は、登録したダッシュボードを削除するボタンである。登録ボタン354は、新たにダッシュボードを登録するボタンである。キャンセルボタン355は、ダッシュボードの設定入力をキャンセルするボタンである。
【0105】
図21は、KPIコンポーネント設定画面36である。
KPIコンポーネント設定画面36は、コンポ―ネント設定欄と、グラフ設定欄と、指標軸項目欄を含んで構成される。
コンポ―ネント設定欄には、ダッシュボード名テキストボックス361と、コンポーネント種別コンボボックス362と、大きさコンボボックス363,364を含んでいる。
【0106】
ダッシュボード名テキストボックス361は、ダッシュボードの名称を入力するテキストボックスである。コンポーネント種別コンボボックス362は、コンポーネントの種別を選択入力するコンボボックスである。コンポーネント種別コンボボックス362により、棒グラフ、棒-時間軸グラフ、折れ線+棒-時間軸グラフ、棒-時間軸グラフ、ノート、リスト、目標・実績値、面-連続時間軸グラフ、円グラフ、ゲージ、横向き棒グラフなどが選択可能である。なお、ノートを選択したときには、指標に対するコメントを残すことが可能である。リストを選択したときには、データがリストとして表示される。
【0107】
大きさコンボボックス363,364は、ダッシュボードを利用するサイズを決定するコンボボックスである。
グラフ設定欄には、左軸ラベル名テキストボックス365と、右軸ラベル名テキストボックス366と、参照業務画面URL(Uniform Resource Locator)テキストボックス367を含んでいる。左軸ラベル名テキストボックス365は、グラフの左軸のラベルを入力するテキストボックスである。右軸ラベル名テキストボックス366は、グラフの右軸のラベルを入力するテキストボックスである。参照業務画面URLテキストボックス367は、グラフをクリックしたときに呼び出し可能な参照業務画面のURLを入力するテキストボックスである。
【0108】
参照業務画面URLテキストボックス367は、グラフ表示の元データとなった業務画面との連携の為、該当の画面定義を行う機能である。検索条件をURLで指定できる場合は、グラフで選択している。なお、URLに組織情報や、期間情報をエンコードして渡すことが可能である。
【0109】
指標軸項目は、指標として表示するデータを選択する項目である。指標軸項目には、指標軸項目コンボボックス368と、グラフ設定種別コンボボックス369と、追加ボタン370と、指標軸項目テーブル373と、登録ボタン371と、キャンセルボタン372を含んでいる。
【0110】
指標軸項目コンボボックス368は、追加したい指標軸項目を選択するコンボボックスである。グラフ設定種別コンボボックス369は、追加したいグラフの設定種別を選択するコンボボックスである。追加したい指標軸項目とそのグラフの設定種別を選択することで、指標軸項目テーブル373にその指標コードとグラフ種別とが追加される。
【0111】
登録ボタン371は、更新された指標軸項目テーブル373を、記憶部100に登録するものである。キャンセルボタン372は、指標軸項目テーブル373が更新されたとしても、それを記憶部100に登録することをキャンセルするものである。
【0112】
図22は、KPIコンポーネント設定画面36の設定例である。
図22のKPIコンポーネント設定画面36では、指標軸項目テーブル373に2項目の指標が追加されている。1行目は、指標コードが良品数である。そして、表示軸が1、グラフ種別はその他の種別である。2行目は、指標コードが生産数である。そして、表示軸が1、グラフ種別はその他の種別である。これを登録した場合、図18に示すグラフペイン33が表示される。
【0113】
図23は、KPIコンポーネント設定画面36の設定例である。
図23のKPIコンポーネント設定画面36では、指標軸項目テーブル373に2項目の指標が追加されている。1行目は、指標コードが良品数である。そして、表示軸が1、グラフ種別は棒グラフである。2行目は、指標コードが生産数である。そして、表示軸が1、グラフ種別は折れ線グラフである。これを登録した場合、図24に示すグラフペイン33が表示される。
【0114】
図24は、選択された指標に基づいて集計された情報を可視化したグラフペイン38である。
グラフペイン38には、トラックの生産量と良品数を折れ線グラフと棒グラフで示されている。グラフの横軸は、時間経過を示している。コンポーネント種別コンボボックス362で「折れ線+棒-時間軸グラフ」を選択したときに、図24のグラフペイン38が表示される。
【0115】
図25は、グラフを表示するペイン391と、このグラフと連動するヒストグラムを表示するペイン392を表示するダッシュボード46である。
このダッシュボード46は、KPIダッシュボード設定画面35にて、ダッシュボード種別コンボボックス352でグリッド拡張設定を選択したときに表示される。
【0116】
ペイン391には、CT予実差異率の縮小を示す時系列グラフが表示されている。ペイン392には、ペイン391に表示された時系列グラフと同一期間のヒストグラムが表示されている。このように、重要業績評価指標ツリー表示装置1は、指標の時系列グラフと、同一指標のヒストグラムを連動して表示すことができる。
【0117】
[1]
組織のツリー構造および課題のツリー構造を有する重要業績評価指標ツリーデータベース(11)と、
前記重要業績評価指標ツリーデータベース(11)の前記組織のツリー構造および前記課題のツリー構造を表示して、前記組織および前記課題のうち、ユーザによる複数の指標の選択を受け付ける指標選択部(12)と、
前記複数の指標に係る実績情報を集計する集計部(13)と、
前記実績情報を示すグラフの種別の選択を受け付けるグラフ選択部(14)と、
前記集計部(13)が集計した前記実績情報を、前記グラフ選択部(14)が受け付けた種別のグラフで可視化するグラフ可視化部(15)と、
を有することを特徴とする重要業績評価指標ツリー表示装置。
【0118】
これにより、重要業績評価指標を様々な構造視点で可視化することが可能となる。
【0119】
[2]
前記指標選択部(12)は、前記重要業績評価指標ツリーデータベース(11)の前記課題のツリー構造のうち任意の階層の課題を、当該ユーザが選択可能に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【0120】
これにより、重要業績評価指標ツリーデータベースの課題のツリー構造のうち任意の階層の課題を選択可能となる。
【0121】
[3]
前記指標選択部(12)は、前記重要業績評価指標ツリーデータベース(11)の前記組織のツリー構造のうち任意の階層の組織を、当該ユーザが選択可能に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【0122】
これにより、重要業績評価指標ツリーデータベースの組織のツリー構造のうち任意の階層の組織を選択可能となる。
【0123】
[4]
前記グラフ可視化部(15)が作成したグラフを表示部(104)に表示させる表示制御部(16)を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【0124】
これにより、ツリー構造の所望の階層の情報についてのグラフを表示できる。
【0125】
[5]
前記グラフ可視化部(15)が作成したグラフの表示サイズを選択するサイズ選択部を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【0126】
これにより、ツリー構造の所望の階層の情報についてのグラフを所望のサイズで表示できる。
【0127】
[6]
前記課題に関する情報が入力されると、前記重要業績評価指標ツリーデータベース(11)の情報に登録して上位階層の情報を更新する情報更新部(18)を更に有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の重要業績評価指標ツリー表示装置。
【0128】
これにより、重要業績評価指標ツリーデータベースのツリー構造の情報のうち、最下層の情報を入力するだけで、上位階層の情報がこれに整合するように更新可能である。
【0129】
[7]
指標選択部(12)が、重要業績評価指標ツリーデータベース(11)の組織のツリー構造および課題のツリー構造を表示して、前記組織および前記課題のうち、ユーザによる複数の指標の選択を受け付けるステップと、
集計部(13)が、前記複数の指標に係る実績情報を集計するステップと、
グラフ選択部(14)が、前記実績情報を示すグラフの種別の選択を受け付けるステップと、
前記集計部(13)が集計した前記実績情報を、前記グラフ選択部(14)が受け付けた種別のグラフでグラフ可視化部(15)が可視化するステップと、
を有することを特徴とする重要業績評価指標ツリー表示方法。
【0130】
これにより、重要業績評価指標を様々な構造視点で可視化することが可能となる。
【0131】
《変形例》
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば上記した実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
【0132】
上記の各構成、機能、処理部、処理手段などは、それらの一部または全部を、例えば集積回路などのハードウェアで実現してもよい。上記の各構成、機能などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈して実行することにより、ソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリ、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記録装置、または、フラッシュメモリカード、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体に置くことができる。
【0133】
各実施形態に於いて、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には、殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【符号の説明】
【0134】
1 重要業績評価指標ツリー表示装置
11 重要業績評価指標ツリーデータベース
12 指標選択部
13 集計部
14 グラフ選択部
15 グラフ可視化部
16 表示制御部
17 サイズ選択部
18 情報更新部
104 表示部
105 CPU
106 ROM
107 RAM
108 入力部
109 通信部
100 記憶部
101 重要業績評価指標ツリー表示プログラム
2 工場
213,214 工程
215,216 設備グループ
217,218 作業グループ
2151~2153 設備
2171~2173 作業者組合せ
111~116 ツリー構造
31 ペイン
32 ペイン
41 画面
42 指標選択ペイン
43 ダッシュボード
33 グラフペイン
34 ペイン
38 グラフペイン
421 基準日メニュー
422 分析対象メニュー
423 組織ツリー構造
424 課題ツリー構造
51 画面
511 職場コンボボックス
512 工程コンボボックス
513 設備コンボボックス
514 部品番号コンボボックス
516 作業状態コンボボックス
515 ロット番号テキストボックス
519 作業指示番号テキストボックス
517 作業開始期間
518 作業終了期間
520 クリアボタン
521 検索ボタン
53 検索結果テーブル
522 作業保留ボタン
523 保留解除ボタン
524 実績照会ボタン
525 設備変更ボタン
35 KPIダッシュボード設定画面
351 ダッシュボード名テキストボックス
352 ダッシュボード種別コンボボックス
353 削除ボタン
354 登録ボタン
355 キャンセルボタン
36 KPIコンポーネント設定画面
361 ダッシュボード名テキストボックス
362 コンポーネント種別コンボボックス
363,364 大きさコンボボックス
365 左軸ラベル名テキストボックス
366 右軸ラベル名テキストボックス
367 参照業務画面URLテキストボックス
368 指標軸項目コンボボックス
369 グラフ設定種別コンボボックス
370 追加ボタン
373 指標軸項目テーブル
371 登録ボタン
372 キャンセルボタン
【要約】
【課題】重要業績評価指標を様々な構造視点で可視化する。
【解決手段】重要業績評価指標ツリー表示装置1は、組織のツリー構造および課題のツリー構造を有する重要業績評価指標ツリーデータベース11と、重要業績評価指標ツリーデータベース11の組織のツリー構造および課題のツリー構造を表示して、組織および課題のうち、ユーザによる複数の指標の選択を受け付ける指標選択部12と、複数の指標に係る実績情報を集計する集計部13と、実績情報を示すグラフの種別の選択を受け付けるグラフ選択部14と、集計部13が集計した実績情報を、グラフ選択部14が受け付けた種別のグラフで可視化するグラフ可視化部15と、を有する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11A
図11B
図11C
図11D
図12A
図12B
図12C
図12D
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図14A
図14B
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25