(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】音響処理装置および音響処理方法
(51)【国際特許分類】
H04R 3/00 20060101AFI20241112BHJP
【FI】
H04R3/00
(21)【出願番号】P 2020044508
(22)【出願日】2020-03-13
【審査請求日】2023-01-25
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000004075
【氏名又は名称】ヤマハ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 康祐
【審査官】渡邊 正宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-023838(JP,A)
【文献】特開2017-010183(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/16
H04H 60/04
H04R 3/00- 3/14
H04S 1/00- 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネルごとに当該チャンネルに関連するパラメータの操作を受け付けるチャンネル操作部と、
前記チャンネル操作部に割り当てるチャンネルを決定するチャンネル決定部と、
前記チャンネル操作部に割り当てるチャンネルが予め固定的に設定された固定モードと、前記チャンネル操作部に割り当てるチャンネルを任意に設定可能なカスタムモードと、の切り替えを受け付ける切替操作子と、
バンク選択操作部と、
レイヤー選択操作部と、
を備え、
前記チャンネル決定部は、
前記固定モードでは、前記バンク選択操作部を介してバンクの選択操作を受け付けて、前記バンク選択操作部で選択されたバンクに含まれる複数のレイヤーのうち前記レイヤー選択操作部で選択されるレイヤーに対応するチャンネルを前記チャンネル操作部に割り当てて、
前記カスタムモードでは、前記バンク選択操作部を第1レイヤーの選択操作部として機能させて前記第1レイヤーの選択を受け付けて、前記レイヤー選択操作部を、選択された前記第1レイヤーに含まれる第2レイヤーの選択操作部として機能させて前記第2レイヤーの選択を受け付けて、選択された前記第2レイヤーに対応するチャンネルを前記チャンネル操作部に割り当てて、
前記カスタムモードは、前記切替操作子が第1操作を受け付けた場合に前記固定モードに戻る第1状態と、前記第1操作とは異なる第2操作を受け付けた場合に前記固定モードに戻る第2状態と、を有する、
音響処理装置。
【請求項2】
前記第2操作は、前記第1操作よりも相対的に煩雑な操作である、
請求項1に記載の音響処理装置。
【請求項3】
前記切替操作子は、前記固定モードから前記カスタムモードへの移行操作を受け付け、
前記移行操作は、前記固定モードから前記第1状態に移行する第1移行操作と、前記固定モードから前記第2状態に移行する第2移行操作と、を含む、
請求項1または請求項2に記載の音響処理装置。
【請求項4】
前記移行操作は、前記第1状態から前記第2状態に移行する第3移行操作をさらに含む、
請求項3に記載の音響処理装置。
【請求項5】
前記第2移行操作は、前記第3移行操作と同じ操作である、
請求項4に記載の音響処理装置。
【請求項6】
前記第1操作は、前記第1移行操作と同じ操作である、
請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の音響処理装置。
【請求項7】
前記第2操作は、前記第2移行操作と同じ操作である、
請求項3乃至請求項6のいずれか1項に記載の音響処理装置。
【請求項8】
前記音響処理装置は、前記第1状態と前記第2状態で表示を変える、
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の音響処理装置。
【請求項9】
前記第2操作は、前記切替操作子に対する長押し操作である、
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の音響処理装置。
【請求項10】
チャンネルごとに当該チャンネルに関連するパラメータの操作を受け付けるチャンネル操作部に割り当てるチャンネルを決定し、
前記チャンネル操作部に割り当てるチャンネルが予め固定的に設定された固定モードと、前記チャンネル操作部に割り当てるチャンネルを任意に設定可能なカスタムモードと、の切り替えを切替操作子で受け付け、
前記固定モードでは、バンク選択操作部を介してバンクの選択操作を受け付けて、前記バンク選択操作部で選択されたバンクに含まれる複数のレイヤーのうちレイヤー選択操作部で選択されるレイヤーに対応するチャンネルを前記チャンネル操作部に割り当てて、
前記カスタムモードでは、前記バンク選択操作部を第1レイヤーの選択操作部として機能させて前記第1レイヤーの選択を受け付けて、前記レイヤー選択操作部を、選択された前記第1レイヤーに含まれる第2レイヤーの選択操作部として機能させて前記第2レイヤーの選択を受け付けて、選択された前記第2レイヤーに対応するチャンネルを前記チャンネル操作部に割り当てて、
前記カスタムモードは、前記切替操作子が第1操作を受け付けた場合に前記固定モードに戻る第1状態と、前記第1操作とは異なる第2操作を受け付けた場合に前記固定モードに戻る第2状態と、を有する、
音響処理方法。
【請求項11】
前記第2操作は、前記第1操作よりも相対的に煩雑な操作である、
請求項
10に記載の音響処理方法。
【請求項12】
前記切替操作子は、前記固定モードから前記カスタムモードへの移行操作を受け付け、
前記移行操作は、前記固定モードから前記第1状態に移行する第1移行操作と、前記固定モードから前記第2状態に移行する第2移行操作と、を含む、
請求項
10または請求項
11に記載の音響処理方法。
【請求項13】
前記移行操作は、前記第1状態から前記第2状態に移行する第3移行操作をさらに含む、
請求項
12に記載の音響処理方法。
【請求項14】
前記第2移行操作は、前記第3移行操作と同じ操作である、
請求項
13に記載の音響処理方法。
【請求項15】
前記第1操作は、前記第1移行操作と同じ操作である、
請求項
12乃至請求項
14のいずれか1項に記載の音響処理方法。
【請求項16】
前記第2操作は、前記第2移行操作と同じ操作である、
請求項
12乃至請求項
15のいずれか1項に記載の音響処理方法。
【請求項17】
前記第1状態と前記第2状態で表示を変える、
請求項
10乃至請求項
16のいずれか1項に記載の音響処理方法。
【請求項18】
前記第2操作は、前記切替操作子に対する長押し操作である、
請求項
10乃至請求項
17のいずれか1項に記載の音響処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の一実施形態は、音響処理装置および音響処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、利用者の所望する任意のチャンネルをフェーダ毎に割り当てることができるカスタムフェーダバンクを備えたオーディオミキサを開示している。
【0003】
オーディオミキサは、カスタムフェーダバンクのモード(以下、カスタムモードと称する。)と、フェーダ毎に割り当てられるチャンネルが固定された固定フェーダバンクのモード(以下、固定モードと称する。)と、を切り替えることができる。例えば、利用者は、操作パネルに設けられた「CUSTOM」キーを押すことで、カスタムモードと固定モードとを切り替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カスタムモードを主として利用する利用者は、固定モードを利用することが少ないため、固定モードに戻らないほうが好ましい。一方、カスタムモードおよび固定モードの両方を利用する利用者は、カスタムモードから固定モードに簡単に切り替えたい。
【0006】
そこで、この発明の一実施形態は、利用者の要望に応じた操作でカスタムモードから固定モードに切り替えることができる音響処理装置および音響処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る音響処理装置は、チャンネルごとに当該チャンネルに関連するパラメータの操作を受け付けるチャンネル操作部と、前記チャンネル操作部に割り当てるチャンネルを決定するチャンネル決定部と、前記チャンネル操作部に割り当てるチャンネルが予め固定的に設定された固定モードと、前記チャンネル操作部に割り当てるチャンネルを任意に設定可能なカスタムモードと、の切り替えを受け付ける切替操作子と、を備える。前記カスタムモードは、前記切替操作子が第1操作を受け付けた場合に前記固定モードに戻る第1状態と、前記第1操作とは異なる第2操作を受け付けた場合に前記固定モードに戻る第2状態と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一実施形態によれば、利用者の要望に応じた操作でカスタムモードから固定モードに切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図4】オーディオミキサの各部の寸法や角度を示す側面図である。
【
図5】オーディオミキサの一部を拡大した正面斜視図である。
【
図6】オーディオミキサのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図7】信号処理部104、オーディオI/O103、及びCPU106で行われる信号処理ブロック901の機能的構成を示す図である。
【
図8】ある入力チャンネルiの信号処理の構成を示す図である。
【
図9】チャンネルエンコーダモードの状態を示す正面斜視図である。
【
図10】スクリーンエンコーダモードの状態を示す正面斜視図である。
【
図11】パラメータ割当ウインドウ507を表示した状態の表示器51の表示態様を示す図である。
【
図12】セレクテッドセンドの状態の表示器51の表示態様を示す図である。
【
図13】CPU106の動作を示すフローチャートである。
【
図14】ユーザ定義ノブセクション614を示す図である。
【
図15】ユーザ定義ノブセクション614を示す図である。
【
図16】ユーザ定義キー6143が押された場合のCPU106の動作を示す図である。
【
図20】固定モードからカスタムモードに移行する場合のCPU106の動作を示すフローチャートである。
【
図21】第1状態のカスタムモードにおいて、利用者がCUSTOMスイッチ6115を押した場合のCPU106の動作を示すフローチャートである。
【
図22】第2状態のカスタムモードにおいて、利用者がCUSTOMスイッチ6115を押した場合のCPU106の動作を示すフローチャートである。
【
図24】表示器51,52,53のいずれかに表示されるリンク設定画面の一例を示す図である。
【
図26】第1ベイPt1および第3ベイPt3を示す図である。
【
図28】第1ベイPt1および第2ベイPt2を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、オーディオミキサの正面斜視図である。
図2は、オーディオミキサの正面図である。
図3は、オーディオミキサの側面図である。
図4は、オーディオミキサの各部の寸法および角度を示す側面図である。
図5は、オーディオミキサの一部を拡大した正面斜視図である。
【0011】
図1、
図2、および
図3に示すように、本発明の音響処理装置またはパラメータ設定装置の一例であるオーディオミキサ10は、操作パネル20と本体30とを備える。操作パネル20は、本体30の前方、すなわち、操作者側に配置される。操作パネル20と本体30とは、一体の筐体を成している。オーディオミキサ10を構成する各種の回路基板等は、筐体内に配置される。
【0012】
[操作パネル20の形状]
操作パネル20は、第1面21、第2面22、および第3面23を有する。第1面21、第2面22、および第3面23は、これらの順で繋がっている。第1面21は、水平な面である。水平な面とは、オーディオミキサ10を水平面に配置した時、同じく水平となる面である。
【0013】
第2面22は、第1面21に対して立ち上がるように配置されており、第1面21に対して所定の角度θ22(
図4参照)を成す。第3面23は、第1面21に対して立ち上がるように配置されており、第1面21に対して角度θ23(
図4参照)を成す。角度θ23が、本発明の「第1角度」に対応し、角度θ22が、本発明の「第2角度」に対応する。これにより、第1面21における第2面22への接続端と反対側の端部に繋がる側端面が、操作パネル20の最前部202となる。また、第3面23における第2面22への接続端と反対側の端部が、操作パネルの最上部201となる。すなわち、操作パネル20を正面視して、第1面21、第2面22、および第3面23は、上下方向に繋がっている。また、操作パネル20を側面視して、第1面21、第2面22、および第3面23は、操作パネル20の正面側の上方を中心とする略円弧に類似する形状で繋がっている。
【0014】
このような構成において、角度θ23は、角度θ22よりも大きい(θ23>θ22)。また、第2面22および第3面23は、第1面21に対して徐々に傾斜が大きくなるように繋がっている。ここで、角度θ23および角度θ22を調整することによって、
図4に示すように、基準位置Pvから第3面23までの距離は、基準位置Pvから第1面21までの距離と同等または短くなる。言い換えれば、第3面23は、第1面21と同じぐらい基準位置Pvから離れているか、第1面21よりも基準位置Pvに近くなる。
【0015】
なお、比較する距離としては、基準位置Pvに対して第1面21と第3面23とで同等の条件で算出される距離である。具体的には、一例としては、基準位置Pvから第1面21に下ろした垂線の足となる点と基準位置Pvとの距離DIS21(距離Rに相当)と、基準位置Pvから第3面23に下ろした垂線の足となる点と基準位置Pvとの距離DIS23とが、比較される対象となる。この場合、距離DIS23が距離DIS21と同等または以下である(DIS3≦DIS21)。また、別の一例としては、側面視において、第1面21における基準位置Pvから最も遠い点(第1面21と第2面22との接続点付近)と基準位置Pvとの距離DIS21Lと、第3面23における基準位置Pvから最も遠い点(第3面23と第2面22との接続点付近)と基準位置Pvとの距離DIS23Lとが、比較される対象となる。この場合、距離DIS23Lが距離DIS21Lと同等または以下である(DIS23L≦DIS21L)。なお、ここで言う「同等」とは、厳密には「同じ」であるが、製造誤差等によるバラツキは含むものである。
【0016】
ここで、基準位置Pvは、操作パネル20の最前部202から高さ方向に所定距離(
図4であれば、距離R)離れ、操作パネル20の最上部201よりも高い位置である。すなわち、最前部202と基準位置Pvとの距離Rは、第1面21を基準とした操作パネル20の最上部201の高さHより大きい。
【0017】
オーディオミキサ10を操作する場合、操作者は、オーディオミキサ10の向こう側の演奏現場等を視認しながら、操作パネル20を操作する必要がある。すなわち、操作者は、操作パネル20を視認しながら、演奏現場も視認しなければならない。このため、操作者の目の位置は、必然的に、操作パネル20の最上部201よりも高くなる。一方、操作パネル20を操作する際、操作者は、操作パネル20の全体の操作を行うために、通常、操作パネル20の最前部202に体を近接させて操作する。このため、操作者の目の位置は、操作パネル20の最前部202の高さ方向の延長線上に存在する。このような理由から、上述の基準位置Pvは、オーディオミキサ10の一般的な利用時の操作者の目の位置に対応している。すなわち、基準位置Pvは、オーディオミキサ10の一般的な操作者の位置に基づいて設定されている。
【0018】
そして、上述のように、第3面23が第1面21よりも基準位置Pvに近いことによって、操作者は、操作パネル20の全体を容易に操作できる。すなわち、オーディオミキサ10は、操作パネル20に対する操作性を向上できる。
【0019】
より具体的には、角度θ23は、35°より大きいことが好ましい。これにより、操作者は、第1面21への操作と同様に、第3面23への操作を容易に行うことができる。
【0020】
角度θ22は、角度θ23の半分よりも小さい角度であることが好ましい。これにより、第1面21から第3面23への急激な傾斜の変化は、第2面22によって緩和される。したがって、操作者は、より見やすく、第1面21から第3面23までの繋がりが分かり易く、操作し易い。
【0021】
また、
図4に示すように、オーディオミキサ10では、第1面21の長さL21は、第3面23の長さL23よりも短い。ここで、最前部202から第3面23までの距離とは、側面視において、第3面23と第2面22との接続する位置(第3面23における最前部202から最も近い位置)と最前部202との距離D3Nであってもよく、第3面23における中央位置と最前部202との距離D3Cであってもよく、第3面23における最上部201の位置(第3面23における最前部202から最も遠い位置)と最前部202との距離D3Fであってもよい。また、距離の基準は、第3面23のどの位置であってもよい。すなわち、操作パネル20の最前部202に対して、第3面23の全体が、従来の構成よりも近くなる。この構成によって、オーディオミキサ10は、装置の奥行きを短くでき、小型化される。また、この構成によって、操作パネル20の最前部202から第3面23までの距離を短くでき、操作性が向上する。
【0022】
また、第2面22の長さL22は、第1面21の長さL21よりも短い。これにより、第1面21と第3面23との距離は短くなる。したがって、操作者は、第1面21に配置されたフェーダ(詳細は後述する)と第3面23に配置された表示器の表示要素(詳細は後述する)との関係を視認し易い。
【0023】
[操作パネル20に配置された操作子等の配置]
図1および
図2に示すように、オーディオミキサ10は、複数のフェーダ31、複数のフェーダ32、複数のフェーダ33、複数のONスイッチ411、複数のONスイッチ421、複数のONスイッチ431、複数のSELスイッチ412、複数のSELスイッチ422、複数のSELスイッチ432、複数のエンコーダ413、複数のエンコーダ423、複数のエンコーダ433、表示器51、表示器52、表示器53、バンク選択セクション611、バンク選択セクション621、バンク選択セクション631、タッチ&ターンノブ612、タッチ&ターンノブ622、タッチ&ターンノブ632、エンコーダアサインキー613、エンコーダアサインキー623、エンコーダアサインキー633、ユーザ定義ノブセクション614、ユーザ定義ノブセクション624、ユーザ定義ノブセクション634、ユーザ定義キーセクション71、およびセレクテッドチャンネルセクション73を備える。
【0024】
複数のフェーダ31、複数のフェーダ32、および複数のフェーダ33は、チャンネル操作部の一例であり、同じ構成および機能を有する。複数のONスイッチ411、複数のONスイッチ421、および複数のONスイッチ431は、同じ構成および機能を有する。複数のSELスイッチ412、複数のSELスイッチ422、および複数のSELスイッチ432は、同じ構成および機能を有する。複数のエンコーダ413、複数のエンコーダ423、および複数のエンコーダ433は、同じ構成および機能を有する。表示器51、表示器52、および表示器53は、同じ構成および機能を有する。表示器51、表示器52、および表示器53には、タッチパネルが積層されている。バンク選択セクション611、バンク選択セクション621、およびバンク選択セクション631は、同じ構成および機能を有する。タッチ&ターンノブ612、タッチ&ターンノブ622、およびタッチ&ターンノブ632は、同じ構成および機能を有する。なお、タッチ&ターンノブとは、タッチパネル上のパラメータや画像等がタッチされると、当該パラメータや画像等に対応する値がノブにアサインされる際に、当該ノブの操作による値の変更を受け付ける操作子である。エンコーダアサインキー613、エンコーダアサインキー623、およびエンコーダアサインキー633は、同じ構成および機能を有する。ユーザ定義ノブセクション614、ユーザ定義ノブセクション624、およびユーザ定義ノブセクション634は、同じ構成および機能を有する。
【0025】
操作パネル20は、幅方向(横方向(
図1、
図2のX方向))に、第1操作部Pt1、第2操作部Pt2、および第3操作部Pt3を有する。
【0026】
第1操作部Pt1には、複数のフェーダ31、複数のONスイッチ411、複数のSELスイッチ412、複数のエンコーダ413、表示器51、バンク選択セクション611、タッチ&ターンノブ612、エンコーダアサインキー613、およびユーザ定義ノブセクション614が配置される。複数のフェーダ31およびバンク選択セクション611は、第1面21に配置される。複数のONスイッチ411、複数のSELスイッチ412、複数のエンコーダ413、およびタッチ&ターンノブ612は、第2面22に配置される。表示器51、エンコーダアサインキー613、およびユーザ定義ノブセクション614は、第3面23に配置される。
【0027】
第2操作部Pt2には、複数のフェーダ32、複数のONスイッチ421、複数のSELスイッチ422、複数のエンコーダ423、表示器52、バンク選択セクション621、タッチ&ターンノブ622、エンコーダアサインキー623、およびユーザ定義ノブセクション624が配置される。複数のフェーダ32およびバンク選択セクション621は、第1面21に配置される。複数のONスイッチ421、複数のSELスイッチ422、複数のエンコーダ423、およびタッチ&ターンノブ622は、第2面22に配置される。表示器52、エンコーダアサインキー623、およびユーザ定義ノブセクション624は、第3面23に配置される。
【0028】
第3操作部Pt3には、複数のフェーダ33、複数のONスイッチ431、複数のSELスイッチ432、複数のエンコーダ433、表示器53、バンク選択セクション631、タッチ&ターンノブ632、エンコーダアサインキー633、およびユーザ定義ノブセクション634が配置される。複数のフェーダ33、およびバンク選択セクション631は、第1面21に配置される。複数のONスイッチ431、複数のSELスイッチ432、複数のエンコーダ433、およびタッチ&ターンノブ632は、第2面22に配置される。表示器53、エンコーダアサインキー633、およびユーザ定義ノブセクション634は、第3面23に配置される。
【0029】
ユーザ定義キーセクション71、およびセレクテッドチャンネルセクション73は、それぞれに複数種類の操作子を備える。ユーザ定義キーセクション71およびセレクテッドチャンネルセクション73は、第2操作部Pt2と第3操作部Pt3との間に配置される。ユーザ定義キーセクション71は、第1面21に配置され、セレクテッドチャンネルセクション73は、第3面23に配置される。ユーザ定義キーセクション71およびセレクテッドチャンネルセクション73は、操作パネル20の横方向における略同じ位置に配置される。
【0030】
第1操作部Pt1における上述の各種操作子の配置、第2操作部Pt2における上述の各種操作子の配置、および第3操作部Pt3における上述の各種操作子の配置は、同じである。したがって、個々の操作部における複数種類の操作子等の配置の具体例を、
図5を参照して、第2操作部Pt2を例に説明する。
【0031】
図5に示すように、複数のフェーダ32は、第1面21に配置される。複数のフェーダ32は、操作パネル20の横方向(
図1、
図5のD方向)に沿って、等間隔に配置される。この際、複数のフェーダ32は、移動方向が操作パネル20の奥行き方向(
図1、
図5のD方向)に平行になるように配置される。
【0032】
複数のONスイッチ421、複数のSELスイッチ422、および複数のエンコーダ423は、第2面22に配置される。複数のONスイッチ421、複数のSELスイッチ422、および複数のエンコーダ423は、複数のフェーダ32にそれぞれ対応して配置される。すなわち、1つのフェーダ32に対して、それぞれ、1つのONスイッチ421、1つのSELスイッチ422、および1つのエンコーダ423が配置される。
【0033】
複数のONスイッチ421、複数のSELスイッチ422、および複数のエンコーダ423は、第2面22における第1面21への接続端から第3面23への接続端に向けて、これらの順で配置されている。言い換えれば、複数のONスイッチ421は、第2面22における第1面21の近傍に配置され、複数のエンコーダ423は、第2面22における第3面23の近傍に配置され、複数のSELスイッチ422は、複数のONスイッチ421と複数のエンコーダ423との間に配置される。
【0034】
1つのフェーダ32に対応するONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423は、このフェーダ32の移動方向の延長線上に並んでいる。そして、これら、フェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423は、順に隣接して配置される。言い換えれば、これらフェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423の間には、他の操作子は配置されない。このような構成によって、操作者は、1つのチャンネルを構成する、フェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423の対応関係を容易に視認できる。
【0035】
また、操作パネル20には、チャンネルストリップを定義する複数の区分線45が描画されている。複数の区分線45は、操作パネル20における第1面21、および第2面22に連続して延びる形状である。複数の区分線45の延びる方向の一方端は、第1面21における第2面22への接続端と反対側の端部に達しており、他方端は、第2面22における第3面23への接続端に達している。これにより、複数の区分線45は、フェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423の組に対応するチャンネル毎に領域を区分する。この構成によって、操作者は、1つのチャンネルを構成するフェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423の対応関係を、さらに容易に視認できる。
【0036】
さらに、
図5に示すように、操作パネル20は、複数の区分線45によって区切られる複数のチャンネル操作領域450における隣りあうチャンネル操作領域450の色を異ならせている。この構成によって、操作者は、複数のチャンネルをより容易に識別でき、1つのチャンネルを構成するフェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423の対応関係を、さらに容易に視認できる。
【0037】
また、複数の区分線45は、第1面21と第2面22とにおいて繋がっている。したがって、第1面21と第2面22とは、操作者にとって連続性を有するように見える。このため、第1面21の長さL21が第3面23の長さL23よりも短くても、操作パネル20の上側の部分と下側の部分との大きさのバランスは、良くなる。特に、第1面21と第2面22との角度θ22が、第1面21と第3面23との角度θ23の半分より小さいと、この視覚的効果は、より向上する。
【0038】
表示器52は、第3面23に配置される。表示器52は、タッチパネルを積層している。すなわち、表示器52は、操作子の一種としても利用可能である。
【0039】
操作パネル20の横方向(
図1、
図5のX方向)において、表示器52は、複数のフェーダ32の配置領域と同じ位置に配置される。言い換えれば、表示器52は、操作パネル20の縦方向(
図1、
図5のY方向)において、並んで配置され、操作パネル20を正面側から視て、複数のフェーダ32の配置領域の上側に、複数のフェーダ32の配置領域と略同じ幅で配置される。これにより、操作者は、複数のフェーダ32と表示器52との対応関係を容易に視認できる。また、この構成では、操作パネル20の縦方向(
図1、
図5のY方向)において、複数のフェーダ32から、複数のONスイッチ421、複数のSELスイッチ422、および複数のエンコーダ423が配置される延長線上に表示器52が配置される。これにより、操作者は、複数のフェーダ32、複数のONスイッチ421、複数のSELスイッチ422、および複数のエンコーダ423と、表示器52との対応関係を容易に視認できる。
【0040】
また、表示器52は、複数のチャンネル情報522、および複数の操作情報523を表示する。チャンネル情報522は、対応するフェーダ32によってアサインされているチャンネルを示す。操作情報523は、このチャンネルに設定されている操作状態を示す。
【0041】
より具体的には、表示器52は、複数のチャンネル情報522、および複数の操作情報523を、上述のフェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423の組毎、すなわち、チャンネル毎に表示する。表示器52は、複数のチャンネル情報522、および複数の操作情報523を、複数のフェーダ32の移動方向の延長線上に表示する。言い換えれば、表示器52は、チャンネル情報522および操作情報523を、フェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423の組の並ぶ方向の延長線上に表示する。これにより、操作者は、フェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423と、チャンネル情報522との対応関係を、容易に視認できる。
【0042】
さらに、表示器52は、表示領域内の下部、より好ましくは、
図5に示すように、表示領域内の下端に、チャンネル情報522を表示する。これにより、フェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423と、チャンネル情報522との距離がさらに近くなる。したがって、操作者は、フェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423と、チャンネル情報522との対応関係を、さらに容易に視認できる。
【0043】
また、表示器52は、複数のチャンネル情報522、および複数の操作情報523を区分する区分線521を表示する。表示器52は、区分線521を、区分線45の延長線上に表示する。これにより、操作者は、フェーダ32、ONスイッチ421、SELスイッチ422、およびエンコーダ423と、チャンネル情報522との対応関係、さらには、操作情報523との対応関係を、さらに容易に視認できる。
【0044】
バンク選択セクション621は、複数種類の操作子、表示器等を備える。バンク選択セクション621は、第1面21に配置される。バンク選択セクション621は、複数のフェーダ32の配置領域に隣接して配置される。
【0045】
タッチ&ターンノブ622は、第2面22に配置される。タッチ&ターンノブ622は、複数のONスイッチ421、複数のSELスイッチ422、および複数のエンコーダ423の配置領域に隣接して配置される。
【0046】
エンコーダアサインキー623、およびユーザ定義ノブセクション624は、第3面23に配置される。ユーザ定義ノブセクション624は、複数の種類の操作子等を備える。エンコーダアサインキー623、およびユーザ定義ノブセクション624は、表示器52に隣接して配置される。
【0047】
バンク選択セクション621、タッチ&ターンノブ622、エンコーダアサインキー623、およびユーザ定義ノブセクション624は、操作パネル20の縦方向(
図1、
図5のY方向)に沿って並んで配置される。
【0048】
[オーディオミキサ10のハードウェア構成]
図6は、オーディオミキサ10の主要なハードウェア構成を示すブロック図である。オーディオミキサ10は、表示器101、操作部102、オーディオI/O103、信号処理部104、ネットワークI/F105、CPU106、フラッシュメモリ107、およびRAM108を備えている。これら構成は、バス210を介して接続されている。
【0049】
CPU106は、オーディオミキサ10の動作を制御する。CPU106は、記憶媒体であるフラッシュメモリ107に記憶された所定のプログラムをRAM108に読み出して実行することにより各種の動作を行なう。なお、プログラムは、自装置のフラッシュメモリ107に記憶している必要はない。例えば、サーバ等の他装置から都度ダウンロードして、RAM108に読み出してもよい。
【0050】
例えば、CPU106は、オーディオI/O103における音信号の入出力、または信号処理部104におけるミキシング処理、エフェクト処理の制御、およびそれらに関連するパラメータの値の変更等を行う。また、CPU106は、本発明における「制御部」の一例である。
【0051】
表示器101は、上述の表示器51,52,53および発光ダイオード(LED)等に対応する。表示器101は、CPU106の制御に従って種々の情報を表示する。
【0052】
操作部102は、ユーザからオーディオミキサ10に対する操作を受け付ける。操作部102は、種々の操作子によって構成される。また、操作部102は、表示器51,52,53に積層したタッチパネルによって構成される場合もある。
【0053】
信号処理部104は、ミキシング処理またはエフェクト処理等の各種信号処理を行なうための複数のDSP(Digital Signal Processor)から構成される。信号処理部104は、オーディオI/O103から供給される音信号に、ミキシング処理、またはエフェクト処理等の信号処理を施す。信号処理部104は、信号処理後のデジタル音信号を、オーディオI/O103を介して出力する。
【0054】
[オーディオミキサ10の信号処理機能]
図7は、信号処理部104、オーディオI/O103、及びCPU106で行われる信号処理ブロック901の機能的構成を示す図である。
図7に示すように、信号処理ブロック901は、入力パッチ1041、入力チャンネル1042、バス1043、出力チャンネル1044、および出力パッチ1045から構成される。この例では、入力チャンネル32は、72個(1-72)のチャンネルを有する。バス1043は、ステレオバス、MIXバス、およびMATRIXバス等の様々なバスを有する。出力チャンネル1044は、各バスから送出された音信号を処理するブロックである。
【0055】
入力チャンネル1042の各入力チャンネルiには、入力パッチ1041からオーディオ信号が供給される。
図8は、ある入力チャンネルiの信号処理の構成を示す図である。入力チャンネル1042の入力信号処理部ブロック1541は、入力パッチ1041から供給されたオーディオ信号に対して、イコライザ(EQ)またはコンプレッサ(COMP)等の信号処理を施す。
【0056】
入力チャンネル1042の各入力チャンネルiは、信号処理後のオーディオ信号を、後段のバス(ステレオバス1043A、MIXバス1043B、およびMATRIXバス1043C等)へ選択的に送出する。
【0057】
入力チャンネルiが送出するオーディオ信号のレベルは、ユーザによりバス毎に個別に調整される。例えば、ステレオバス1043Aに送出されるオーディオ信号は、レベル調整ブロック1542においてレベル調整される。レベル調整ブロック1542は、例えば複数のフェーダ31,32,33のいずれかに対応する。レベル調整ブロック1542は、複数のフェーダ31,32,33の位置に対応してオーディオ信号のレベル調整を行なう。
【0058】
また、MIXバス1043Bに送出されるオーディオ信号は、レベル調整ブロック1543でレベル調整される。レベル調整ブロック1543は、例えば複数のエンコーダ413、423、433のいずれかに対応する。複数のエンコーダ413、423、433は、それぞれ回転操作子からなる。レベル調整ブロック1543は、複数のエンコーダ413、423、433の回転位置に対応してオーディオ信号のレベル調整を行なう。
【0059】
この例では、MIXバス1043Bは、MATRIXバス1043Cにルーティングされている。MATRIXバス1043Cは、MIXバス1043Bから送出されたオーディオ信号をミキシングする。
【0060】
MATRIXバス1043Cに送出されるオーディオ信号は、レベル調整ブロック1544でレベル調整される。レベル調整ブロック1544は、例えばユーザ定義ノブセクション624に設けられたユーザ定義ノブ6141に対応する。ユーザ定義ノブ6141については後述する。レベル調整ブロック1544は、ユーザ定義ノブ6141の回転位置に対応してオーディオ信号のレベル調整を行なう。
【0061】
ステレオバス1043A、MIXバス1043B、およびMATRIXバス1043Cは、供給されるオーディオ信号をそれぞれミキシングして、ミキシング後のオーディオ信号を対応する出力チャンネル1044へ出力する。
【0062】
出力チャンネル1044の各チャンネルは、入力されたオーディオ信号に対して、イコライザ、またはコンプレッサ等の信号処理を施す。信号処理を施された後のオーディオ信号は、オーディオI/O103に供給される。
【0063】
[エンコーダ]
図9を参照して、エンコーダ413について説明する。なお、エンコーダ413,423,433は、同じ構成および機能を有するため、
図9では代表してエンコーダ413について説明する。
【0064】
エンコーダ413は、回転操作子である。エンコーダ413は、チャンネルストリップにおいてチャンネル毎に設けられている。CPU106は、エンコーダ413の操作量を検出する。また、CPU106は、第1モード(スクリーンエンコーダモード)ではエンコーダ413の操作量を表示器51に表示されたパラメータに対する第1操作量として検出し、第2モード(チャンネルエンコーダモード)ではエンコーダ413の操作量をチャンネル毎のパラメータに対する第2操作量として検出する。
【0065】
図9は、チャンネルエンコーダモードの状態を示す正面斜視図である。
図10は、スクリーンエンコーダモードの状態を示す正面斜視図である。
【0066】
図9に示す様に、チャンネルエンコーダモードにおいて、表示器51は、チャンネル名501、チャンネルパラメータ502、パラメータ名503、スクリーンパラメータウインドウ504を表示している。表示器51は、スクリーンパラメータウインドウ504内に、さらに操作子アイコン505を表示する。
【0067】
チャンネル名501は、表示器51の最も下部分に、チャンネル毎に表示される。言い換えると、チャンネル名501は、チャンネル毎の各種操作子に最も近い位置に表示される。これにより、利用者は、チャンネルストリップにチャンネル名が印字されていなくても、各チャンネルの名称を容易に判断することができる。また、オーディオミキサ10は、チャンネル名の印字箇所を確保する必要がないため、筐体を小型にできる。
【0068】
チャンネルパラメータ502は、チャンネル毎に表示される。パラメータ名503は、複数のチャンネルにまたがって表示される。つまり、表示器51は、チャンネルエンコーダモードにおいて、複数のチャンネルにまたがったパラメータ表示を行なう。また、
図9の例では、表示器51は、パラメータ名503を強調表示している。一方で、
図10に示す様に、スクリーンエンコーダモードでは、パラメータ名503は、表示されない。
【0069】
利用者は、パラメータ名503を視認することで、エンコーダ413の状態がチャンネルエンコーダモードであると容易に判断できる。また、利用者は、パラメータ名503を視ることで、エンコーダ413に割り当てられているパラメータを容易に判断できる。
【0070】
スクリーンパラメータウインドウ504は、スクリーンエンコーダモードにおいて、複数の操作子アイコン505の表示態様を変更する。例えば、
図10に示す様に、操作子アイコンを白枠で囲う。これにより、利用者は、エンコーダ413の状態がスクリーンエンコーダモードであると容易に判断できる。
【0071】
表示器51の右側には、エンコーダアサインキー613が配置されている。エンコーダアサインキー613は、チャンネルエンコーダモードの場合に発光する。これにより、利用者は、チャンネルエンコーダモードであることを容易に認識できる。
【0072】
エンコーダアサインキー613は、第1モードと、第2モードと、を切り替える操作を受け付ける受付部の一例である。利用者がエンコーダアサインキー613を押すと、CPU106は、チャンネルエンコーダモードとスクリーンエンコーダモードとを切り替える。
【0073】
図13は、CPU106の動作を示すフローチャートである。CPU106は、エンコーダアサインキー613に対する操作を受け付けた場合、まず表示器51にスクリーンパラメータウインドウ504を表示する(s11)。
【0074】
図11は、パラメータ割当ウインドウ507を表示した状態の表示器51の表示態様を示す図である。利用者がエンコーダアサインキー613を操作すると、表示器51は、
図11に示す様に、パラメータ割当ウインドウ507を表示する。
図11の例では、パラメータ割当ウインドウ507は、スクリーンエンコーダ領域およびチャンネルストリップエンコーダ領域を含む。チャンネルストリップエンコーダ領域は、割り当てるパラメータの一覧を表示する。
図11の例では、チャンネルストリップエンコーダ領域は、アナログゲイン(A.GAIN)、ハイパスフィルタ(HPF)、MIXセンド、マトリクス(MTRX)センド、およびセレクテッドセンドのパラメータを表示している。なお、マトリクスセンドは、複数の音信号をまとめて、メインの出力とは別の場所等にルーティングするために使用する。
【0075】
CPU106は、割り当てるパラメータの選択操作(例えばA.GAINをタッチする操作)を受け付けた場合(S12:YES)、
図9に示すチャンネルエンコーダモードに切り替え、エンコーダ413をアナログゲインを受け付ける操作子として機能させる(S13)。
【0076】
CPU106は、ハイパスフィルタ(HPF)、MIXセンド、およびMTRXセンドをタッチする操作を受け付けた場合には、それぞれエンコーダ413をハイパスフィルタのゲイン、MIXバスへの送り量、およびMTRXバスへの送り量を受け付ける操作子として機能させる。また、CPU106は、セレクテッドセンドをタッチする操作を受け付けた場合、
図12に示す様に、エンコーダ413を、SELスイッチ412で選択されたチャンネルから特定のバスへの送り量を受け付けるための操作子として機能させる。
図12の例は、チャンネル1およびチャンネル8からMIX1バスへの送り量を受け付ける状態である。パラメータ名503は、セレクテッドセンドであることを表示し、かつ送り先のバスも表示する。また、パラメータ名503は、MIXセンドの場合も送り先を表示する。MTRXセンドの場合、送り元のバス名を表示する。
【0077】
一方で、CPU106は、
図11のパラメータ割当ウインドウ507においてスクリーンエンコーダ領域をタッチする操作を受け付けた場合(S12:NO→S14:YES)、
図10に示すスクリーンエンコーダモードに切り替える(S15)。あるいは、CPU106は、再度、エンコーダアサインキー613に対する操作を受け付けた場合(S14:NO→S16:YES)、スクリーンエンコーダモードに切り替える。
【0078】
CPU106は、何も操作がなされずに所定時間経過した場合(S18:YES)、パラメータウインドウ504を閉じ(S19)、動作を終える。
【0079】
なお、CPU106は、パラメータウインドウ504を表示している状態で、チャンネルストリップエンコーダ領域以外の箇所に対するタッチ操作を受け付けた場合、スクリーンエンコーダモードに切り替えてもよい。また、CPU106は、パラメータウインドウ504を表示していない状態で、タッチパネルに対するタッチ操作を受け付けると、スクリーンエンコーダモードに切り替えてもよい。
【0080】
すなわち、CPU106は、エンコーダアサインキー613に対する操作を受け付け、さらに割り当てるパラメータの選択操作を受け付けた場合に限り、チャンネルエンコーダモードに切り替える。
【0081】
なお、エンコーダ413は、押し込み操作を受け付けることもできる。利用者がエンコーダ413を押し込みながら回転操作を行なうと、回転量の変化に対するパラメータの操作量をより細やかに設定することができる。すなわち、CPU106は、同じ回転量であっても、エンコーダ413を押し込みながら操作された場合には、少ない操作量として受け付ける。これにより、利用者は、より精密な操作を行うことができる。
【0082】
また、エンコーダ413は、割り当てられたパラメータのオン/オフスイッチとしても機能する。例えば、エンコーダ413は、ハイパスフィルタのパラメータを割り当てている場合、当該ハイパスフィルタのオン/オフスイッチとして機能する。CPU106は、特定の操作子に対する操作を検出し、かつエンコーダ413に対する押し込み操作を検出した場合に、当該オン/オフスイッチを機能させる。
【0083】
図9乃至
図12に示す様に、チャンネルストリップの右側には、シフトキー650が配置されている。シフトキー650は、特定の操作子の一例である。CPU106は、シフトキー650が押下され、かつエンコーダ413に対する押し込み操作を検出した場合、当該押し込み操作を特定の操作(押し込みされたエンコーダ413に割り当てられたパラメータのオン操作またはオフ操作)として受け付ける。一方、CPU106は、シフトキー650に対する操作を検出しないで、エンコーダ413に対する押し込み操作を検出した場合に、オン/オフ操作を受け付けない。
【0084】
これにより、CPU106は、利用者が意図的にエンコーダ413に対する押し込み操作に限り、オン/オフ操作を受け付けることができ、意図しない押し込み操作を無視することができる。
【0085】
本実施形態のオーディオミキサ10は、チャンネルストリップの各チャンネルに1つのエンコーダ413を備える。エンコーダ413は、スクリーンエンコーダまたはチャンネルエンコーダのいずれかとして機能する。これにより、オーディオミキサ10は、スクリーンエンコーダおよびチャンネルエンコーダを別々に設ける必要がない。したがって、オーディオミキサ10は、操作子の数を低減できる。また、オーディオミキサ10は、筐体の奥行きを短くすることができ、表示器51を利用者の位置に近づけることができる。表示器51を利用者の位置に近づけることで、利用者は、チャンネルストリップにチャンネル名が印字されていなくても、各チャンネルの名称を容易に判断することができる。オーディオミキサ10は、チャンネル名の印字箇所を確保する必要がないため、筐体をさらに小型にできる。
【0086】
また、エンコーダ413は、通常、スクリーンエンコーダとして機能する。エンコーダ413は、エンコーダアサインキー613に対する操作を受け付け、さらに割り当てるパラメータの選択操作を受け付けた場合に限り、チャンネルエンコーダになる。したがって、利用者は、エンコーダ413を基本的にスクリーンエンコーダとして利用する。これにより、利用者は、エンコーダが2つある場合に比べて、どちらのエンコーダがスクリーンエンコーダであるか判断する必要もなく、操作を間違えることがない。
【0087】
[ユーザ定義ノブ]
次に、
図14、
図15、および
図16を参照してユーザ定義ノブセクション614、ユーザ定義ノブセクション624、およびユーザ定義ノブセクション634について説明する。なお、ユーザ定義ノブセクション614、ユーザ定義ノブセクション624、およびユーザ定義ノブセクション634は、同じ構成および機能を有するため、
図14、
図15、および
図16では代表してユーザ定義ノブセクション614について説明する。
【0088】
ユーザ定義ノブセクション614には、ユーザ定義ノブ6141、ノブ用表示器6142、およびユーザ定義キー6143が配置されている。ユーザ定義ノブ6141は、回転操作子である。ただし、ユーザ定義ノブ6141は、例えばフェーダなどの他の操作子であってもよい。ユーザ定義ノブ6141は、特定のバスへの送り量を調節するための操作子として機能する(第1調整モード)。あるいは、ユーザ定義ノブ6141は、表示器51に表示されている特定のパラメータを調節するための操作子としても機能する(第2調整モード)。
【0089】
ノブ用表示器6142は、表示器51よりも相対的に小さい、簡易的な表示器である。ノブ用表示器6142は、ユーザ定義ノブ6141に割り当てられている機能、および当該機能の調整量を表示する。
【0090】
ユーザ定義キー6143は、押しボタンである。利用者がユーザ定義キー6143を押すと、CPU106は、ユーザ定義ノブ6141を第1調整モードとするか、第2調整モードとするかを選択するための画像(ユーザ定義ウインドウ510)を表示器51に表示する(S21)。
【0091】
ユーザ定義ウインドウ510は、センドタブ画像511、ユーザ定義タブ画像512を含む。利用者がセンドタブ画像511をタッチすると(S22:YES)、CPU106は、
図14に示す第1調整モードに変更する(S23)。
【0092】
第1調整モードでは、表示器51は、ユーザ定義ウインドウ510に、スクロールバー513およびバス選択画像514を表示する。バス選択画像514には、複数のバスと、それぞれのバスに対する送り量が表示されている。
図14では、MIX1からMIX5バスが表示されている。利用者がスクロールバー513を上下にスワイプすると、他のMIXバスが表示される。利用者は、バス選択画像514から任意のバスを選択する。
図14の例では、MIX2バスが選択されている。したがって、CPU106は、ユーザ定義ノブ6141をMIX2バスへの送り量を調節するための操作子として機能させる。なお、MIX2バスへ送られる信号は、ユーザ定義ノブ6141が属するベイ(あるいは後述のコンポーネント)で選択状態にあるチャンネルの信号である。例えば、ユーザは、タッチパネルに表示されているチャンネルオーバービュー画面において、任意のチャンネルをタッチすることで、当該チャンネルを選択状態にする。また、複数のSELスイッチ412で選択されたチャンネルも、MIXバス2に送られる信号となる。また、後述する、複数のコンポーネント間でSELリンクが設定されている場合、他のコンポーネントにおいて、任意のチャンネルがタッチされて選択されたチャンネル、あるいはSELスイッチで選択されたチャンネルについても、MIX2バスに送られる。
【0093】
第1調整モードでは、CPU106は、ユーザ定義ノブ6141の回転位置に応じて、選択されているバスへの送り量を変更する。CPU106は、ノブ用表示器6142に、選択されているバスおよび送り量を表示する。したがって、利用者は、ユーザ定義ウインドウ510が閉じた状態でも、ユーザ定義ノブ6141に割り当てられているバスと、送り量を把握することができる。
【0094】
なお、CPU106は、第1調整モードにおいて、タッチ&ターンノブ612にユーザ定義ノブ6141と同じ機能を割り当ててもよい。また、CPU106は、第1調整モードにおいて、表示器51に表示された特定のパラメータがタッチされた場合に、当該特定のパラメータをタッチ&ターンノブ612に割り当ててもよい。
【0095】
なお、
図14では、ユーザ定義ノブ6141をMIXバスに対する送り量を調節するための操作子として機能させる例を示した。しかし、CPU106は、ユーザ定義ノブ6141をMATRIXバス等の他のタイプのバスに対する送り量を調節するための操作子として機能させてもよい。MATRIXバスの場合、ユーザ定義ノブ6141は、送り元のMIXバス毎に、MIXバスからの送り量を調節する操作子として機能する。
【0096】
一方、利用者がユーザ定義タブ画像512をタッチすると(S22:NO→S24:YES)、CPU106は、
図15に示す様にパラメータアイコン517を表示する(S25)。
図15の例では、表示器51は、スクリーン輝度アイコン、パネル輝度アイコン、および選択チャンネルゲインアイコンを表示している。無論、表示器51は、さらに他のパラメータを表示してもよい。また、表示器51は、バンクタブ画像(例えばバンク1~4タブ)を表示し、タブを切り替えることで、さらに複数のパラメータを表示できるようにしてもよい。
【0097】
その後、利用者がパラメータアイコン517をタッチしてパラメータを選択すると(S26:YES)、CPU106は、第2調整モードに変更する(S27)。
【0098】
CPU106は、何も操作がなされずに所定時間経過した場合(S28:YES)、ユーザ定義ウインドウ510を閉じ(S29)、動作を終える。
【0099】
第2調整モードでは、ユーザ定義ノブ6141に割り当てられるパラメータは、ユーザから定義されたパラメータである。
図15の例では、選択チャンネルゲインアイコンが選択されている。したがって、ユーザ定義ノブ6141は、SELスイッチ412で選択されたチャンネルのゲインを調節する操作子として機能する。
【0100】
しかし、ユーザ定義ノブ6141は、ユーザから定義されたパラメータ以外のパラメータを自動的に割り当ててもよい。例えば、ユーザ定義ノブ6141は、最も使用頻度の高いパラメータを自動的に割り当ててもよい。
【0101】
上記例では、オーディオミキサ10は、第1調整モードの指定および第2調整モードの指定を受け付けるための物理操作子(ユーザ定義キー6143)を備え、CPU106は、ユーザ定義キー6143に対する操作を受け付けた後に、受付部(タッチパネル)を介して第1調整モードの指定または第2調整モードの指定を受け付けた。しかし、ユーザ定義キー6143は必須ではない。例えば、CPU106は、表示器51にユーザ定義ウインドウ510を呼び出すためのアイコン画像を表示し、当該アイコン画像に対するタッチ操作を受け付けた場合に、ユーザ定義ウインドウ510を呼び出してもよい。
【0102】
オーディオミキサ10は、複数の利用者に対応して、複数の表示器51,52,53を備えている。オーディオミキサ10は、表示器51,52,53に対して、それぞれの辺縁近傍に、ユーザ定義セクションユーザ定義ノブセクション614,624,634を配置している。したがって、複数の利用者は、それぞれのユーザ定義ノブを操作することができる。また、オーディオミキサ10は、第1調整モードでは、表示器に対象のバスを表示し、任意のバスの選択を受け付ける。これにより、オーディオミキサ10は、操作子の数を低減している。
【0103】
[カスタムフェーダバンク]
図17乃至
図20を参照してカスタムフェーダバンクについて説明する。カスタムフェーダバンクでは、利用者は、複数のフェーダ31、32、33のそれぞれに、利用者の所望する任意のチャンネルを割り当てることができる。カスタムフェーダバンクは、バンク選択セクション611、621、631を操作することで利用できる。CPU106は、フェーダに割り当てるチャンネルを決定するチャンネル決定部として機能する。
【0104】
なお、バンク選択セクション611、621、631は、それぞれ同じ構成および機能を有する。そのため、
図17乃至
図20では代表してバンク選択セクション611について説明する。
図17は、フェーダ毎に割り当てられるチャンネルが固定された固定フェーダバンクのモード(以下、固定モードと称する。)を示し、
図18および
図19は、カスタムフェーダバンクのモード(以下、カスタムモードと称する。)を示す。
【0105】
バンク選択セクション611は、第1固定バンクスイッチ6110、第2固定バンクスイッチ6111、MIXスイッチ6112、MATRIXスイッチ6113、DCAスイッチ6114、CUSTOMスイッチ6115、レイヤー表示器6116,6117,6118、およびレイヤースイッチ6119,6120,6121,6122,6123,6124を有する。
【0106】
第1固定バンクスイッチ6110は、バンク選択セクション611の最も上の左側に配置されている。第2固定バンクスイッチ6111は、バンク選択セクション611の最も上の右側に配置されている。MIXスイッチ6112は、第1固定バンクスイッチ6110の下に配置されている。MATRIXスイッチ6113は、第2固定バンクスイッチ6111の下に配置されている。DCAスイッチ6114は、MIXスイッチ6112の下に配置されている。CUSTOMスイッチ6115は、MATRIXスイッチ6113の下に配置されている。
【0107】
レイヤースイッチ6119,6120,6121,6122,6123,6124は、CUSTOMスイッチ6115の下に、これらの順に、下方向に向かって並んでいる。
【0108】
レイヤー表示器6116は、レイヤースイッチ6119およびレイヤースイッチ6120の左側に配置されている。レイヤー表示器6117は、レイヤースイッチ6121およびレイヤースイッチ6122の左側に配置されている。レイヤー表示器6118は、レイヤースイッチ6123およびレイヤースイッチ6124の左側に配置されている。
【0109】
第1固定バンクスイッチ6110を押すと、CPU106は、レイヤー表示器6116,6117,6118に、1-72の入力チャンネルを表示する。
【0110】
レイヤー表示器6116は、レイヤースイッチ6119の横、すなわち表示領域の上側に1-12を表示する。レイヤー表示器6116は、レイヤースイッチ6120の横、すなわち表示領域の下側に13-24を表示する。レイヤー表示器6117は、レイヤースイッチ6121の横、すなわち表示領域の上側に25-36を表示する。レイヤー表示器6117は、レイヤースイッチ6122の横、すなわち表示領域の下側に37-48を表示する。レイヤー表示器6118は、レイヤースイッチ6123の横、すなわち表示領域の上側に49-60を表示する。レイヤー表示器6117は、レイヤースイッチ6124の横、すなわち表示領域の下側に61-72を表示する。
【0111】
第2固定バンクスイッチ6111を押すと、CPU106は、レイヤー表示器6116,6117,6118に、73-144の入力チャンネルを表示する。表示態様は、上述1-72の入力チャンネルと同様である。
【0112】
図17の例では、レイヤースイッチ6119が押されている。したがって、CPU106は、12個のフェーダ31の左側から順に1-12の入力チャンネルを割り当てる。仮に、レイヤースイッチ6120が押されていると、CPU106は、12個のフェーダ31の左側から順に13-24の入力チャンネルを割り当てる。
【0113】
MIXスイッチ6112およびMATRIXスイッチ6113は、出力側のレイヤーに対応する。利用者がMIXスイッチ6112を押し、レイヤースイッチ6119を押すと、CPU106は、12個のフェーダ31の左側から順にMIX1-MIX12を割り当てる。DCAスイッチ6114を押すと、CPU106は、12個のフェーダ31の左側から順にDCA1-DCA12を割り当てる。
【0114】
利用者がCUSTOMスイッチ6115を押すと、CPU106は、
図18または
図19に示すカスタムモードに移行する。カスタムモードは、第1状態と、第2状態と、2つの状態を有する。
図18は、第1状態のカスタムモードを示した図であり、
図19は、第2状態のカスタムモードを示した図である。第1状態では、CUSTOMスイッチ6115が
点滅する。第2状態では、CUSTOMスイッチ6115が点灯する。
【0115】
固定モードにおいて、利用者がCUSTOMスイッチ6115を短く押すと、CPU106は第1状態のカスタムモードに移行する。第1状態は、CUSTOMスイッチ6115を短く押すと固定モードに戻る状態である。
【0116】
固定モードにおいて、利用者がCUSTOMスイッチ6115を長押しすると、CPU106は第2状態のカスタムモードに移行する。第2状態は、CUSTOMスイッチ6115を長押しすると固定モードに戻る状態である。第2状態では、CUSTOMスイッチ6115を短く押しても固定モードには戻らない。また、第1状態のカスタムモードにおいて利用者がCUSTOMスイッチ6115を長押しすると、CPU106は、第2状態に移行してもよい。
【0117】
図20は、固定モードからカスタムモードに移行する場合のCPU106の動作を示すフローチャートである。利用者がCUSTOMスイッチ6115を押すと、CPU106は、当該操作が長押し操作であるか(S31:YES)、短時間の操作であるか(S31:NO→S32:YES)判断する。長押し操作は、例えば500msec以上継続してCUSTOMスイッチ6115が押されている状態である。短時間の操作は、例えば500msec未満でCUSTOMスイッチ6115の押下が解除された状態である。
【0118】
CPU106は、CUSTOMスイッチ6115の押されている時間が500msec未満であれば第1状態のカスタムモードに移行する(S33)。CUSTOMスイッチ6115の押されている時間が500msec以上であれば第2状態のカスタムモードに移行する(S34)。
【0119】
上述した様に、カスタムモードに移行すると、CPU106は、CUSTOMスイッチ6115を点灯または点滅させる。CPU106は、第1状態では、CUSTOMスイッチ6115を点滅させる。CPU106は、第2状態では、CUSTOMスイッチ6115を点灯させる。これにより利用者は、カスタムモードにおいて、現在の状態が第1状態であるか第2状態であるか、容易に判断できる。
【0120】
カスタムモードでは、第1固定バンクスイッチ6110、第2固定バンクスイッチ6111、MIXスイッチ6112、MATRIXスイッチ6113、およびDCAスイッチ6114は、それぞれレイヤースイッチとして機能する。第1固定バンクスイッチ6110はレイヤー1のスイッチとして機能する。第2固定バンクスイッチ6111はレイヤー2のスイッチとして機能する。MIXスイッチ6112はレイヤー3のスイッチとして機能する。MATRIXスイッチ6113はレイヤー4のスイッチとして機能する。DCAスイッチ6114はレイヤー5のスイッチとして機能する。
【0121】
利用者は、レイヤー1-5のスイッチのいずれかを押し、かつレイヤースイッチ6119,6120,6121,6122,6123,6124のいずれかを押す。
図18および
図19の例では、MIXスイッチ6112(すなわちレイヤー3スイッチ)と、レイヤースイッチ6121が押されている。したがって、CPU106は、レイヤー3-Cにおいて管理されているフェーダとチャンネルの関係に応じて、各フェーダにチャンネルを割り当てる。
【0122】
つまり、本実施形態のオーディオミキサ10は、カスタムモードにおいて、5つのレイヤースイッチ(第1固定バンクスイッチ6110、第2固定バンクスイッチ6111、MIXスイッチ6112、MATRIXスイッチ6113、およびDCAスイッチ6114)と6つのレイヤースイッチ6119,6120,6121,6122,6123,6124を乗算した30のレイヤーを有する。オーディオミキサ10は、第1固定バンクスイッチ6110、第2固定バンクスイッチ6111、MIXスイッチ6112、MATRIXスイッチ6113、およびDCAスイッチ6114をレイヤースイッチとして機能させることで、物理操作子を増やすことなくレイヤーの数を増やすことができる。
【0123】
図21は、第1状態のカスタムモードにおいて、利用者がCUSTOMスイッチ6115を押した場合のCPU106の動作を示すフローチャートである。
【0124】
CPU106は、当該操作が長押し操作であるか(S41:YES)、短時間の操作であるか(S41:NO→S42:YES)判断する。CPU106は、短時間の操作であると判断した場合、固定モードに戻る(S43)。CPU106は、長押しであれば第2状態のカスタムモードに移行する(S44)。
【0125】
図22は、第2状態のカスタムモードにおいて、利用者がCUSTOMスイッチ6115を押した場合のCPU106の動作を示すフローチャートである。
【0126】
CPU106は、当該操作が長押し操作であるか否か判断する(S51)。CPU106は、長押しであれば第2状態のカスタムモードに移行する(S52)。すなわち、第2状態のカスタムモードでは、CUSTOMスイッチ6115を長押ししない限り、固定モードには戻らない。
【0127】
カスタムモードを主として利用する利用者は、固定モードを利用することが少ないため、固定モードに戻らないほうが好ましい。一方、カスタムモードおよび固定モードの両方を利用する利用者は、カスタムモードから固定モードに簡単に切り替えたい。本実施形態のオーディオミキサ10は、第1状態では第1操作としてCUSTOMスイッチ6115を短く押すだけで固定モードに戻る。オーディオミキサ10は、第2状態では第2操作としてCUSTOMスイッチ6115を長押しした場合に限り固定モードに戻る。この様に、利用者は、固定モードに戻りやすい第1状態と、固定モードに戻りにくい第2状態とを選択することができる。オーディオミキサ10は、利用者の要望に応じた操作でカスタムモードから固定モードに切り替えることができる。
【0128】
なお、上記の例では、第1操作としてCUSTOMスイッチ6115を短く押し、第2操作としてCUSTOMスイッチ6115を長押しする例を示した。すなわち、第2操作は、第1操作よりも相対的に煩雑な操作である。しかし、本発明において、第2操作は、第1操作よりも相対的に煩雑な操作である必要はない。例えば、第1操作がダブルタッチであってもよい。
【0129】
なお、上記の例では、CUSTOMスイッチ6115を短く押す第1操作で固定モードと第1状態のカスタムモードとを切り替える例を示した。しかし、第1状態のカスタムモードから固定モードに戻る操作と、固定モードから第1状態に移行する操作(第1移行操作)とは、別の操作であってもよい。
【0130】
また、上記の例では、CUSTOMスイッチ6115を長押しする第2操作で固定モードと第2状態のカスタムモードとを切り替える例を示した。しかし、第2状態のカスタムモードから固定モードに戻る操作と、固定モードから第2状態に移行する操作(第2移行操作)とは、別の操作であってもよい。
【0131】
また、上記の例では、CUSTOMスイッチ6115を長押しする第2操作で第1状態から第2状態に移行する例を示した。しかし、第1状態から第2状態に移行する操作は、別の操作(第3移行操作)であってもよい。
【0132】
[リンク機能]
次に、
図23の正面図を参照してリンク機能について説明する。
【0133】
図23においては、第1操作部Pt1、第2操作部Pt2、および第3操作部Pt3を、それぞれ第1ベイPt1、第2ベイPt2、および第3ベイPt3と称する。
【0134】
第1ベイPt1は、表示器51に積層されたタッチパネルを含む第1コンポーネント550と、第1面21および第2面22に配置された操作子群からなる第2コンポーネント220を有する。第2ベイPt2は、表示器52に積層されたタッチパネルを含む第3コンポーネント551と、第1面21および第2面22に配置された操作子群からなる第4コンポーネント221を有する。第3ベイPt3は、表示器53に積層されたタッチパネルを含む第5コンポーネント552と、第1面21および第2面22に配置された操作子群からなる第6コンポーネント222を有する。
【0135】
図24は、表示器51,52,53のいずれかに表示されるリンク設定画面の一例を示す図である。リンク設定画面では、第1ベイPt1、第2ベイPt2、および第3ベイPt3に対応してそれぞれLベイ,Cベイ,Rベイの画像を表示する。そして、リンク設定画面では、L,C,Rの画像の下側に、コンポーネント間のリンクの設定を受け付けるためのアイコン画像を表示する。
【0136】
リンクとは、利用者が各コンポーネントに対して行なう操作を、コンポーネント間で同期することを含む。また、リンクとは、利用者が各コンポーネントに対して行なう操作に対するレスポンス(例えば表示器の表示内容やフェーダの位置)をコンポーネント間で同期することを含む。
【0137】
リンク設定画面の最上段には、SELリンクの設定を受け付けるための画像が表示される。SELリンクとは、複数のSELスイッチ412、422、432で選択されたチャンネルのリンクを意味する。例えば、第1コンポーネント550と、第3コンポーネント551でSELリンクが設定されると、第1コンポーネント550および第3コンポーネント551で同じチャンネルが選択された状態になる。SELリンクには、ベイ毎に、スクリーンSELおよびパネルSELを選択するためのアイコン(四角)画像が表示されている。利用者は、これらのアイコン画像をタッチすることで、SELリンクを設定する。
【0138】
また、リンク設定画面には、ベイ毎に、スクリーンSELおよびパネルSELの間にもアイコン(四角)画像が表示されている。これらのアイコン(四角)画像は、ベイ毎に表示器51と、フェーダ等の操作子群が配置されたパネルと、を利用できることを意味する。例えば、
図24の様にLベイ、Cベイ、およびRベイのそれぞれのスクリーンSELおよびパネルSELの間に配置されたアイコン画像をタッチして選択状態にすると、Lベイ、Cベイ、およびRベイのそれぞれについて、別の利用者でオーディオミキサ10を利用できる。例えば、Lベイの利用者は、第1コンポーネント550および第2コンポーネント220を利用する。Cベイの利用者は、第3コンポーネント551および第4コンポーネント221を利用する。Rベイの利用者は、第1コンポーネント550および第2コンポーネント220を利用する。
【0139】
CベイおよびRベイの間に配置された「SELECTED CH」のアイコン画像は、セレクテッドチャンネルセクション73の操作子で操作されたパラメータを表示する表示器を選択するためのアイコン画像である。
図24の例では、Rが選択されている。したがって、セレクテッドチャンネルセクション73の操作子で操作されたパラメータは、表示器53に表示される。また、オーディオミキサ10は、表示器53に表示されているパラメータを変更した場合に、セレクテッドチャンネルセクション73の操作子を変更してもよい。
【0140】
次に、
図25の例では、LベイのパネルSELおよびRベイのパネルSELが選択されている。また、LベイのスクリーンSELおよびパネルSELの間も選択されている。また、RベイのスクリーンSELおよびパネルSELの間も選択されている。この場合、第2コンポーネント220および第6コンポーネント222がリンクする。
【0141】
この場合、
図26に示す様に、例えば、第2コンポーネント220および第6コンポーネント222で同じフェーダバンクが選択される。この様に同じフェーダバンクが選択されると、利用者が各コンポーネントに対して行なう操作に対するレスポンスがコンポーネント間で同期する。例えば、利用者が第2コンポーネント220において、SELスイッチ412で入力チャンネル1を選択し、パラメータを変更すると、第6コンポーネント222の入力チャンネル1のSELスイッチ432も選択され、パラメータが変更される。また、逆に、利用者が、第6コンポーネント222において、SELスイッチ412で特定の入力チャンネルを選択してパラメータを変更すると、第2コンポーネント220のSELスイッチ412でも、同じ入力チャンネルが選択され、パラメータが変更される。
【0142】
この場合、Cベイは独立して使用することができる。したがって、例えばCベイの第3コンポーネント551および第4コンポーネント221には、出力チャンネルのパラメータを設定してもよい。Cベイの利用者は、第3コンポーネント551および第4コンポーネント221を用いて出力チャンネルのパラメータを操作しながら、セレクテッドチャンネルセクション73を操作して入力チャンネル側のパラメータを操作することもできる。
【0143】
図27の例では、LベイのスクリーンSELおよびCベイのスクリーンSELが選択されている。また、CベイのパネルSELおよびRベイのパネルSELが選択されている。また、LベイのスクリーンSELおよびパネルSELの間も選択されている。また、RベイのスクリーンSELおよびパネルSELの間も選択されている。この場合、第1コンポーネント550および第3コンポーネント551がリンクし、かつ、第4コンポーネント221および第6コンポーネント222がリンクする。
【0144】
この場合、
図28に示す様に、第2コンポーネント220および第4コンポーネント221のそれぞれの操作子は、別のチャンネルに対する操作子として機能する。しかし、第1コンポーネント550(表示器51)および第3コンポーネント551(表示器52)は、第2コンポーネント220の操作に対する表示器として利用することができる。
【0145】
この例では、2人の利用者が同時に操作する場合に好適である。例えば、左側にいる利用者は、第2コンポーネント220で入力チャンネルを操作しながら、第1コンポーネント550の表示器51で特定の入力チャンネル(例えば入力チャンネル1)のパラメータを参照し、かつ第3コンポーネント551の表示器52で特定のエフェクトの詳細を参照することができる。右側の利用者は、セレクテッドチャンネルセクション73、第4コンポーネント221、第6コンポーネント222の操作子を利用しながら、第5コンポーネント552の表示器53を参照してオペレーションを行なうことができる。
【0146】
この実施形態を技術的思想として概念化すると以下の様になる。
少なくともユーザインタフェースを含む第1コンポーネント(第1コンポーネント550または第2コンポーネント220)を有する第1ベイ(Lベイ)と、少なくともユーザインタフェースを含む第2コンポーネント(第3コンポーネント551または第4コンポーネント221)を有する第2ベイ(Cベイ)と、少なくともユーザインタフェースを含む第3コンポーネント(第5コンポーネント552または第6コンポーネント222)を有する第3ベイ(Rベイ)と、を有する音響処理装置用操作パネルであって、前記第1ベイ(Lベイ)と前記第2ベイ(Cベイ)とは隣り合い、前記第2ベイ(Cベイ)と前記第3ベイ(Rベイ)とは隣り合い、前記第1ベイ(Lベイ)の前記第1コンポーネント(第1コンポーネント550または第2コンポーネント220)と、前記第3ベイ(Rベイ)の前記第3コンポーネント(第5コンポーネント552または第6コンポーネント222)とをリンクさせるリンク受付部を備えた、音響処理装置用操作パネル。
【0147】
次に、
図29は、ベイリンクを設定した場合のリンク設定画面である。ベイリンクとは、Lベイ、Cベイ、およびRベイのフェーダをリンクさせる機能である。
図29の例では、LベイおよびCベイにベイリンクが設定されている。この場合、Lベイの12個のフェーダ31およびCベイの12個のフェーダ32について、24個のフェーダを備えた1つのフェーダブロックとして利用することができる。無論、Lベイ、Cベイ、およびRベイにベイリンクを設定すると、全てのベイに設けられた36個のフェーダを備えた1つのフェーダブロックとして利用することができる。
【0148】
また、本実施形態のベイリンクは、Lベイ、Cベイ、およびRベイを一括でリンクさせる機能である。ベイリンクが設定されると、全てのリンクが有効になる。
図29の例では、第1コンポーネント550および第3コンポーネント551にリンクが設定され、かつ第2コンポーネント220および第4コンポーネント221にリンクが設定される。さらに、LベイおよびCベイの間では、センズオンフェーダのリンク、シフトキーのリンク、チャンネルストリップエンコーダにリンク、およびホームキーのリンクも設定される。
【0149】
シフトキーのリンクは、各ベイに設けられたシフトキー650のリンクである。シフトキーのリンクは、利用者が各コンポーネントに対して行なう操作を、コンポーネント間で同期することに対応する。例えばLベイ、Cベイ、およびRベイでシフトキーのリンクが設定されていると、利用者がLベイ、Cベイ、またはRベイのいずれかのシフトキー650を押すと、全てのベイのシフトキー650が押された状態となる。
【0150】
ホームキーのリンクは、シフトキーと同様である。ホームキーは、表示器の表示内容をホーム画面に移行させるための操作子である。例えばLベイ、Cベイ、およびRベイでホームキーのリンクが設定されていると、利用者がLベイ、Cベイ、またはRベイのいずれかのホームキーを押すと、全てのベイのホームキーが押された状態となる。すなわち、表示器51,52,53の全てが、ホーム画面に移行する。
【0151】
チャンネルストリップエンコーダ(CH STRIP ENCODER)のリンクは、エンコーダ413,423,433のリンクである。チャンネルストリップエンコーダのリンクが設定されると、複数のベイにおいて、エンコーダ413,423,433が同期する。
【0152】
センズオンフェーダのリンクについては後述する。
【0153】
ただし、ベイリンクは、少なくとも2つの機能をリンクさせるだけでもよい。例えば、ベイリンクは、を設定すると、スクリーンSELおよびパネルSELをリンクさせるだけでもよい。すなわち、ベイリンクは、少なくとも、第2コンポーネント220、第4コンポーネント221、または第6コンポーネント222のうち2つをリンクさせるだけでもよい。
【0154】
この実施形態を技術的思想として概念化すると以下の様になる。
第1コンポーネント(第1コンポーネント550または第2コンポーネント220)と、第2コンポーネント(第3コンポーネント551または第4コンポーネント221)と、を有する音響処理装置用操作パネルであって、前記第1コンポーネント(第1コンポーネント550または第2コンポーネント220)と、前記第2コンポーネント(第3コンポーネント551または第4コンポーネント221)とをリンクさせるリンク受付部を備え、前記リンク受付部は、前記第1コンポーネント(第1コンポーネント550または第2コンポーネント220)および前記第2コンポーネント(第3コンポーネント551または第4コンポーネント221)において複数の機能(例えばスクリーンSELおよびパネルSEL)をリンクさせ、前記複数の機能は、それぞれ1つの機能について独立にリンク設定可能であり、かつ、前記複数の機能のうち、少なくとも2つの機能を一括してリンクさせる一括リンク設定(ベイリンク)を受け付ける、音響処理装置用操作パネル。
【0155】
次に、
図30を参照して、センズオンフェーダのリンクについて説明する。センズオンフェーダとは、複数のフェーダを、特定のバスに対する送り量を設定するための操作子として一時的に機能させるモードである。センズオンフェーダを受け付けるための操作子(スイッチ)は、例えばシフトキー650の近傍(例えば
図9を参照)に配置されている。利用者がセンズオンフェーダスイッチを押して、かつ送り先の出力チャンネルを選択すると、複数のフェーダは、それぞれある入力チャンネル(またはMIXバス)から、選択された出力チャンネルへの送り量を示す第1処理パラメータを提示するための操作子として機能する。
【0156】
センズオンフェーダのリンクは、Lベイ、Cベイ、およびRベイのセンズオンフェーダをリンクさせる機能である。
図30の例では、LベイおよびCベイにセンズオンフェーダのリンクが設定されている。この場合、Lベイの12個のフェーダ31およびCベイの12個のフェーダ32について、24個のフェーダを、それぞれ特定のバスに対する送り量を受け付けるためのフェーダとして利用することができる。無論、Lベイ、Cベイ、およびRベイにセンズオンフェーダのリンクを設定すると、全てのベイに設けられた36個のフェーダを、それぞれ特定のバスに対する送り量を設定するためのフェーダとして利用することができる。
【0157】
そして、本実施形態のオーディオミキサ10は、センズオンフェーダのリンク(第1リンクモード)と、他の機能のリンク(第2リンクモード:送り量以外の第2処理パラメータを提示するユーザインタフェースを含む複数のコンポーネント間のリンク)と、を独立に設定可能である。
【0158】
例えば、
図30では、LベイおよびCベイにおいて、SELリンクは設定されていないが、センズオンフェーダのリンクは設定されている。したがって、利用者は、基本的にLベイおよびCベイを、それぞれ個別に利用することができる。一方で、利用者が、例えばLベイにおいてセンズオンフェーダスイッチを押して送り先の出力チャンネルを設定すると、一時的にLベイおよびCベイの24個のフェーダを用いてセンズオンフェーダを利用できる。
【0159】
この様に、本実施形態のオーディオミキサ10は、従来のミキシングコンソールに比べて、複数(本実施形態では6つ)のコンポーネントのリンクを柔軟に設定でき、さまざまな利用態様に対応することができる。
【0160】
本実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0161】
10…オーディオミキサ
20…操作パネル
21…第1面
22…第2面
23…第3面
30…本体
31,32,33…フェーダ
45…区分線
51…表示器
51,52,53…表示器
71…ユーザ定義キーセクション
73…セレクテッドチャンネルセクション
101…表示器
102…操作部
104…信号処理部
106…CPU
107…フラッシュメモリ
108…RAM
201…最上部
202…最前部
210…バス
220…第2コンポーネント
221…第4コンポーネント
222…第6コンポーネント
411,421,431…ONスイッチ
412,422,432…SELスイッチ
413,423,433…エンコーダ
450…チャンネル操作領域
501…チャンネル名
502…チャンネルパラメータ
503…パラメータ名
504…スクリーンパラメータウインドウ
505…操作子アイコン
507…パラメータ割当ウインドウ
510…ユーザ定義ウインドウ
511…センドタブ画像
512…ユーザ定義タブ画像
513…スクロールバー
514…バス選択画像
517…パラメータアイコン
521…区分線
522…チャンネル情報
523…操作情報
550…第1コンポーネント
551…第3コンポーネント
552…第5コンポーネント
611…バンク選択セクション
612…ターンノブ
613…エンコーダアサインキー
614,624,634…ユーザ定義セクションユーザ定義ノブセクション
621…バンク選択セクション
622…ターンノブ
623…エンコーダアサインキー
631…バンク選択セクション
632…ターンノブ
633…エンコーダアサインキー
650…シフトキー
901…信号処理ブロック
1041…入力パッチ
1042…入力チャンネル
1043…バス
1043A…ステレオバス
1043B…MIXバス
1043C…MATRIXバス
1044…出力チャンネル
1045…出力パッチ
1541…入力信号処理部ブロック
1542,1543,1544…レベル調整ブロック
6110…第1固定バンクスイッチ
6111…第2固定バンクスイッチ
6112…MIXスイッチ
6113…MATRIXスイッチ
6114…DCAスイッチ
6115…CUSTOMスイッチ
6116…レイヤー表示器
6116,6117,6118…レイヤー表示器
6119,6120,6121,6122,6123,6124…レイヤースイッチ
6141…ユーザ定義ノブ
6142…ノブ用表示器
6143…ユーザ定義キー