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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】鞍乗型車両のフロント構造
(51)【国際特許分類】
   B62J 45/00 20200101AFI20241112BHJP
   B62J 6/022 20200101ALI20241112BHJP
   B62J 23/00 20060101ALI20241112BHJP
   B62J 17/00 20200101ALI20241112BHJP
【FI】
B62J45/00
B62J6/022
B62J23/00 A
B62J17/00
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020102183
(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公開番号】P2021194987
(43)【公開日】2021-12-27
【審査請求日】2023-05-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111202
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 周彦
(74)【代理人】
【識別番号】100139365
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 武雄
(74)【代理人】
【識別番号】100150304
【弁理士】
【氏名又は名称】溝口 勉
(72)【発明者】
【氏名】及川 修一
【審査官】中島 昭浩
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-159806(JP,A)
【文献】特開2014-117994(JP,A)
【文献】特開2017-159854(JP,A)
【文献】特開2009-067134(JP,A)
【文献】特開2016-117349(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 45/00 - 45/423
B62J 6/022 - 6/027
B62J 23/00
B62J 17/00 - 17/10
B62J 50/00 - 50/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鞍乗型車両の前上部に設けられ、前記鞍乗型車両の車体フレームの一部を構成するヘッドパイプと、
前記鞍乗型車両の前側部分を覆うフロントカウルと、
前記フロントカウルを前記鞍乗型車両に固定するカウリングブレースと、
前記鞍乗型車両の前方を照らすヘッドランプと、
前記鞍乗型車両に関する電気的処理を行う電気回路ユニットとを備え、
前記カウリングブレースは前記ヘッドパイプに固定され、前記ヘッドパイプから前方に伸長し、前記ヘッドランプは前記カウリングブレースの前部下方に配置され、前記ヘッドランプの前端部は前記カウリングブレースの前端部よりも前側に位置し、前記フロントカウルは、その左右方向中央部が前記カウリングブレースの前端部に取り付けられ、前記カウリングブレースの上部前方から前記ヘッドランプの上部にかけての領域を覆い、前記電気回路ユニットは、前記フロントカウルの内側の、前記カウリングブレースと前記ヘッドランプとの間に形成された空間内であって、前記カウリングブレースの下方の、前記カウリングブレースから離れた位置に配置され、前記鞍乗型車両の側面視において、前記ヘッドランプ、前記電気回路ユニットおよび前記カウリングブレースのそれぞれの前端部は略同一直線上に揃っていることを特徴とする鞍乗型車両のフロント構造。
【請求項2】
前記鞍乗型車両の側面視において、前記ヘッドランプ、前記電気回路ユニットおよび前記カウリングブレースのそれぞれの前端部は、前記鞍乗型車両の下から上へ後方に傾斜しつつ伸長した同一直線上に略揃っていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のフロント構造。
【請求項3】
前記鞍乗型車両の側面視において、前記電気回路ユニットは、前記ヘッドランプの後端よりも前方に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の鞍乗型車両のフロント構造。
【請求項4】
前記カウリングブレースは前記ヘッドパイプの軸線と略直交する方向に伸長し、前記電気回路ユニットはケースを有し、前記ケースは、当該ケースの上下方向寸法が当該ケースの左右方向寸法および当該ケースの前後方向寸法のそれぞれと比較して小さい略直方体状に形成され、前記電気回路ユニットは、前記ケースの上面が前記カウリングブレースの伸長方向と略平行となるように配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の鞍乗型車両のフロント構造。
【請求項5】
前記電気回路ユニットは前記鞍乗型車両の左右方向中央であって、前記鞍乗型車両の前面視において前記ヘッドパイプと重なり合う位置に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の鞍乗型車両のフロント構造。
【請求項6】
前記電気回路ユニットは、前記カウリングブレースおよび前記ヘッドランプの双方から離れていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の鞍乗型車両のフロント構造。
【請求項7】
前記ヘッドランプの左後部および右後部には後方に突出する凸状取付部がそれぞれ設けられ、前記ヘッドランプは前記凸状取付部の端部を前記カウリングブレースの左下部および右下部にそれぞれ取り付けることによって前記カウリングブレースに取り付けられ、前記ヘッドランプの後部の左右方向中央部と前記カウリングブレースとの間には間隙が形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の鞍乗型車両のフロント構造。
【請求項8】
前記電気回路ユニットはLIN(Local Interconnect Network)コントローラであることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の鞍乗型車両のフロント構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両のフロント構造に関する。
【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両には多数の電気回路ユニットが搭載されている。鞍乗型車両に搭載された電気回路ユニットとして、例えば、エンジン制御および走行制御等を行うECU(Electronic Control Unit)、ハンドルに設けられた操作スイッチからの操作信号をECUまたはメータ等に伝達する制御を行うサブコントロールユニット、ACG(Alternating Current generator)から出力された電力を整流するレクチファイア、点火プラグへの電圧の印加を制御するCDI(Capacitor discharge ignition)ユニット等がある。
【0003】
これら電気回路ユニットは、鞍乗型車両のシートの下方に配置されていることが多い。シート下方の空間は、エンジンに近く、車体カバーで覆われた通気性の悪い空間であるため、エンジンの熱により温度が上昇し易い。熱に弱い電気回路ユニットをエンジンの熱から保護するために、電気回路ユニットは、シートの下方において、エンジンからの熱が伝わり難い場所に配置されている。しかしながら、近年、鞍乗型車両に搭載する部品の数が増加しており、エンジンの熱からの保護を考慮しつつ、電気回路ユニットの適切な配置場所をシートの下方に確保することが困難になってきている。
【0004】
そこで、鞍乗型車両のヘッドパイプの前方のフロントカウル内の空間に電気回路ユニットを配置することが考えられる。下記の特許文献1には、ヘッドパイプの前方に設けられたカウリングステーにエンジン電子制御ユニットやセンサユニットを配置した自動二輪車が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-195254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、鞍乗型車両においてヘッドパイプの前方にはヘッドランプが配置されている。ヘッドパイプの前方のフロントカウル内の空間に電気回路ユニットを配置する場合、ヘッドパイプとヘッドランプとの間の間隙が小さく、ヘッドパイプとヘッドランプとの間に電気回路ユニットを配置する空間を確保することが難しいことがある。また、ヘッドパイプとヘッドランプとの間に電気回路ユニットを配置する空間を確保すべく、ヘッドランプの位置を前方にずらしてヘッドランプをヘッドパイプから離すことが考えられる。しかしながら、重量物であるヘッドランプの位置を前方にずらすと、オーバーハングが大きくなり、鞍乗型車両の操縦安定性が悪化するおそれがある。
【0007】
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、ヘッドパイプとヘッドランプとの間の距離を短くしつつ、電気回路ユニットをヘッドパイプの前方のフロントカウル内の空間に配置することができる鞍乗型車両のフロント構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
記課題を解決するために、本発明の鞍乗型車両のフロント構造は、鞍乗型車両の前上部に設けられ、前記鞍乗型車両の車体フレームの一部を構成するヘッドパイプと、前記鞍乗型車両の前側部分を覆うフロントカウルと、前記フロントカウルを前記鞍乗型車両に固定するカウリングブレースと、前記鞍乗型車両の前方を照らすヘッドランプと、前記鞍乗型車両に関する電気的処理を行う電気回路ユニットとを備え、前記カウリングブレースは前記ヘッドパイプに固定され、前記ヘッドパイプから前方に伸長し、前記ヘッドランプは前記カウリングブレースの前部下方に配置され、前記ヘッドランプの前端部は前記カウリングブレースの前端部よりも前側に位置し、前記フロントカウルは、その左右方向中央部が前記カウリングブレースの前端部に取り付けられ、前記カウリングブレースの上部前方から前記ヘッドランプの上部にかけての領域を覆い、前記電気回路ユニットは、前記フロントカウルの内側の、前記カウリングブレースと前記ヘッドランプとの間に形成された空間内であって、前記カウリングブレースの下方の、前記カウリングブレースから離れた位置に配置され、前記鞍乗型車両の側面視において、前記ヘッドランプ、前記電気回路ユニットおよび前記カウリングブレースのそれぞれの前端部は略同一直線上に揃っていることを特徴とする。






【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ヘッドパイプとヘッドランプとの間の距離を短くしつつ、電気回路ユニットをヘッドパイプの前方のフロントカウル内の空間に配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施例のフロント構造を有する鞍乗型車両の全体を示す外観図である。
図2】本発明の実施例のフロント構造を有する鞍乗型車両の前上部を前方から見た状態を示す外観図である。
図3】フロントカウルおよびスクリーンの左半分を切除した、本発明の実施例のフロント構造を有する鞍乗型車両の前上部を左方から見た状態を示す説明図である。
図4】フロントカウルおよびスクリーン等を除去した、本発明の実施例のフロント構造を有する鞍乗型車両の前上部を上方から見た状態を示す説明図である。
図5】本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、ヘッドパイプ、カウリングブレース、ヘッドランプ、メータおよびサブコントロールユニット等を左上前方から見た状態を示す説明図である。
図6図5中のカウリングブレースからヘッドランプおよびサブコントロールユニット等を分離させた状態を示す説明図である。
図7】本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、ヘッドパイプ、カウリングブレース、メータおよびサブコントロールユニット等を左方から見た状態を示す説明図である。
図8】本発明の実施例の鞍乗型車両のフロント構造において、ヘッドパイプ、カウリングブレース、メータおよびサブコントロールユニット等を前方から見た状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態の鞍乗型車両のフロント構造は、鞍乗型車両の前上部に設けられ、鞍乗型車両の車体フレームの一部を構成するヘッドパイプと、鞍乗型車両の前側部分を覆うフロントカウルと、フロントカウルを鞍乗型車両に固定するカウリングブレースと、鞍乗型車両の前方を照らすヘッドランプと、鞍乗型車両に関する電気的処理を行う電気回路ユニットとを備えている。
【0012】
さらに、本実施形態の鞍乗型車両のフロント構造において、カウリングブレースはヘッドパイプの前方に位置してヘッドパイプに固定されている。また、ヘッドランプはカウリングブレースの前部下方に配置されている。また、フロントカウルはカウリングブレースの上部前方からヘッドランプの上部にかけての領域を覆っている。また、電気回路ユニットはフロントカウルの内側であってカウリングブレースとヘッドランプとの間に形成された空間内に配置されている。
【0013】
本実施形態の鞍乗型車両のフロント構造によれば、ヘッドランプがカウリングブレースの前部下方に配置されているので、カウリングブレースとヘッドランプとを上下方向に離すことができ、両者間に間隙を形成することができる。このカウリングブレースとヘッドランプとの間の間隙の前方をフロントカウルで覆うことにより、カウリングブレースとヘッドライトとの間に、電気回路ユニットを配置するのに十分な大きさを有する空間を確保することができる。この空間内に電気回路ユニットを配置することにより、電気回路ユニットをヘッドパイプの前方に配置しながらも、ヘッドパイプとヘッドランプとの間の距離を短くすることができる。これにより、鞍乗型車両の前部のオーバーハングを小さくすることができ、鞍乗型車両の操縦安定性を向上させることができる。
【実施例
【0014】
図面を用いて、本発明の実施例について説明する。以下の説明において、前(Fd)、後(Bd)、上(Ud)、下(Dd)、左(Ld)、右(Rd)の方向を述べる際には、各図の右下に描いた矢印に従う。
【0015】
(鞍乗型車両)
図1は、本発明の実施例のフロント構造を有する鞍乗型車両1を示している。図2は、前方から見た鞍乗型車両1の前上部を示している。図3は、左方から見た鞍乗型車両1の前上部を示している。なお、図3では、フロントカウル21およびスクリーン25の左半分の部分が切除されている。図4は、フロントカウル21およびスクリーン25を除去した鞍乗型車両1の前上部を上方から見た状態を示している。
【0016】
図1に示すように、鞍乗型車両1は例えば自動二輪車である。鞍乗型車両1は、その骨格を形成する車体フレーム3を備えている。車体フレーム3は、図3に示すように、ヘッドパイプ4および一対のメインフレーム5を有している。ヘッドパイプ4は鞍乗型車両1の前上部に設けられている。一対のメインフレーム5は、それぞれの前端部がヘッドパイプ4に接続され、図1に示すように、鞍乗型車両1の左部および右部を後方に向かってそれぞれ伸長している。
【0017】
ヘッドパイプ4は、例えば金属材料に形成され、直線状に伸長した短い円筒状の部材である。ヘッドパイプ4の内側には、図3に示すように、ステアリングシャフト6が回転可能に支持されている。ステアリングシャフト6の上端部および下端部にはブラケット7がそれぞれ固定され、これらブラケット7にはフロントフォーク8の上端部が取り付けられている。また、フロントフォーク8の下端部には、図1に示すように、前輪9が回転可能に支持されている。また、上側のブラケット7の上部にはハンドル10が取り付けられている。
【0018】
また、一対のメインフレーム5の後部にはスイングアーム11の前端部が上下方向に揺動可能に支持され、スイングアーム11の後端部には後輪12が回転可能に支持されている。また、鞍乗型車両1において前輪9と後輪12との間にはエンジン13が設けられ、エンジン13の上後方にはシート14が設けられている。
【0019】
また、図3に示すように、ハンドル10の前方にはメータパネル15が設けられ、メータパネル15上にはメータ16が設けられている。メータ16はメータパネル15に固定されている。メータパネル15およびメータ16は、図4に示すように、鞍乗型車両1の左右方向中央に配置されている。メータ16は、鞍乗型車両1の状態を表示する装置であり、詳細な図示を省略しているが、例えば、スピードメータ、タコメータ、ニュートラルインジケータ、ギヤポジションインジケータ、フューエルメータ、オドメータ、時計、左右のターンシグナルインジケータ、ハイビームインジケータ、水温・油圧警告灯、エンジン警告灯、およびトラクションコントロールシステムのステータスインジケータ等を有している。
【0020】
また、図3に示すように、ヘッドパイプ4の下部前方には、鞍乗型車両1の前方を照らすヘッドランプ17が設けられている。ヘッドランプ17は、鞍乗型車両1の左右方向中央に配置されている。本実施例において、ヘッドランプ17は、横2灯型であり、ランプハウジング18、ランプハウジング18の前方を覆い、かつ光を透過させるランプカバー19、並びにランプハウジング18の内部に配置された複数のバルブおよびリフレクタ等を備えている。
【0021】
また、鞍乗型車両1には、鞍乗型車両1の前側部分を覆うフロントカウル21が設けられている。フロントカウル21は、図2に示すように、ヘッドランプ17のランプカバー19の上方を覆うボディカウル22と、ボディカウル22の上方に位置し、カウリングブレース41、メータパネル15およびメータ16の前方を覆うメータバイザ23と、ヘッドランプ17およびヘッドパイプ4の左方および右方を覆う一対のサイドカバー24とを有している。また、メータバイザ23の上方にはスクリーン25が設けられている。
【0022】
また、図4に示すように、ハンドル10の左端側部分には、グリップ31およびクラッチレバー32が設けられている。また、ハンドル10の左端側部分には、操作スイッチとして、ターンシグナルスイッチ35、ディマスイッチ36およびセレクトスイッチ37が設けられている。セレクトスイッチ37は、トラクションコントロールシステムのモードを選択するためのスイッチである。一方、ハンドル10の右端側部分には、スロットルグリップ33およびブレーキレバー34が設けられている。また、ハンドル10の右端側部分には、操作スイッチとして、ハザードスイッチ38およびキルスイッチ39が設けられている。
【0023】
(フロント構造)
図5は本発明の実施例の鞍乗型車両1のフロント構造2におけるヘッドパイプ4、カウリングブレース41、ヘッドランプ17、メータパネル15、メータ16およびサブコントロールユニット61等を示している。図6は、図5中のカウリングブレース41からヘッドランプ17およびサブコントロールユニット61等を分離させた状態を示している。図7は、ヘッドパイプ4、カウリングブレース41、メータパネル15、メータ16およびサブコントロールユニット61等を左方から見た状態を示し、図8はこれらを前方から見た状態を示している。
【0024】
本発明の実施例の鞍乗型車両1のフロント構造2は、上記ヘッドパイプ4、上記フロントカウル21、カウリングブレース41、上記ヘッドランプ17、およびサブコントロールユニット61を含む。
【0025】
カウリングブレース41は、フロントカウル21を鞍乗型車両1に固定する部材である。本実施例におけるカウリングブレース41は、図5に示すように、フロントカウル21を鞍乗型車両1に固定する機能だけでなく、メータパネル15、ヘッドランプ17およびサブコントロールユニット61を鞍乗型車両1に固定する機能を有している。また、本実施例におけるカウリングブレース41は樹脂製である。なお、カウリングブレース41を金属材料により形成してもよい。
【0026】
カウリングブレース41は、図6に示すように、前壁41A、後壁41B、左壁41C、右壁41Dおよび上壁41E(図7参照)を有し、下方が開口した略箱状に形成されている。また、カウリングブレース41の内部には、カウリングブレース41の強度を高めるために、複数のリブ42が形成されている。
【0027】
また、図7に示すように、カウリングブレース41の後壁41Bには、カウリングブレース41をヘッドパイプ4に固定するための固定部43が形成されている。固定部43は、後壁41Bの左右方向中央部から後方へ突出している。固定部43の後端部は、ヘッドパイプ4の前部に形成されたカウリングブレース取付部27に、例えばボルトおよびナット等の固定部材を用いて取り付けられている。これにより、カウリングブレース41はヘッドパイプ4に固定されている。
【0028】
また、図7に示すように、カウリングブレース41は、全体的に見て、ヘッドパイプ4の前部から前方へ、ヘッドパイプ4の軸線Aと略直交する方向に伸長している。ヘッドパイプ4の軸線Aは、鞍乗型車両1のキャスタ角に相当する角度傾斜している。例えば、ヘッドパイプ4の軸線Aは、ヘッドパイプ4の上部が下部よりも後ろ側の位置となるように垂直方向に対して25度程度傾斜している。したがって、カウリングブレース41は、その前部が後部よりも高い位置となるように水平方向に対して25度程度傾斜している。
【0029】
また、カウリングブレース41の上面には、メータパネル15が載置され、固定されている。また、カウリングブレース41の前壁41Aの前面の左右方向中央部には、図8に示すように、メータバイザ23を取り付けるためのメータバイザ取付部44が設けられている。
【0030】
また、カウリングブレース41の左上部および右上部にはボディカウル22を取り付けるためのボディカウル取付部46が設けられている。また、カウリングブレース41の左下部および右下部にはヘッドランプ17を取り付けるためのヘッドランプ取付部47が設けられている。
【0031】
具体的には、カウリングブレース41の左部および右部には突出部45がそれぞれ形成されている。左側の突出部45は、左壁41Cから左右方向外側(左方)へ突出し、上下方向に長く、上下左右方向に拡がる平板状の部分を有する。右側の突出部45は、左側の突出部45と左右対称に形成されている。また、カウリングブレース41の左壁41Cおよび右壁41Dには、図6に示すように、各突出部45を補強するための複数のリブ48が設けられている。ボディカウル取付部46は左側および右側の突出部45の上部にそれぞれ形成されている。各ボディカウル取付部46には突出部45の上部を略前後方向に貫通する孔が形成されている。ボディカウル22は、各ボディカウル取付部46の前側にボディカウル22の一部を配置し、各ボディカウル取付部46の後ろ側から上記孔を介してねじまたはクリップ等の固定部材をボディカウル22の一部に取り付けることにより、各ボディカウル取付部46に固定される。
【0032】
また、ヘッドランプ取付部47は左側および右側の突出部45の下部にそれぞれ形成されている。各ヘッドランプ取付部47には突出部45の下部を略前後方向に貫通する孔が形成されている。ヘッドランプ17は、各ヘッドランプ取付部47の前側にヘッドランプ17の凸状取付部51を配置し、各ヘッドランプ取付部47の後方から上記孔を介してねじ等の固定部材を凸状取付部51に取り付けることにより、各ヘッドランプ取付部47に取り付けられる。また、ヘッドランプ17の凸状取付部51は、振動軽減機能を有するゴムクッションを介してヘッドランプ取付部47に取り付けられる。
【0033】
また、図7に示すように、各ヘッドランプ取付部47はボディカウル取付部46よりも後方に配置されている。また、図8に示すように、各ヘッドランプ取付部47はボディカウル取付部46よりも左右方向において外側に配置されており、左側のヘッドランプ取付部47と右側のヘッドランプ取付部47との間隔は、左側のボディカウル取付部46と右側のボディカウル取付部46との間隔よりも大きい。
【0034】
また、ヘッドランプ17は、図3に示すように、カウリングブレース41の前部下方に配置されている。また、図6に示すように、ヘッドランプ17のランプハウジング18の左後部および右後部には、ヘッドランプ17をカウリングブレース41のヘッドランプ取付部47に取り付けるための凸状取付部51が設けられている(右側の凸状取付部51のみ図示)。各凸状取付部51はランプハウジング18から後方へ突出している。各凸状取付部51の後端部がヘッドランプ取付部47に取り付けられる。また、ヘッドランプ17のランプハウジング18の上部には、ボディカウル22を取り付けるためのボディカウル取付部52が設けられている。また、ランプハウジング18の左部および右部には、サイドカバー24を取り付けるためのサイドカバー取付部53が設けられている。
【0035】
また、図3に示すように、鞍乗型車両1にフロントカウル21が取り付けられた状態では、鞍乗型車両1においてカウリングブレース41の上部前方からヘッドランプ17の上部にかけての領域がフロントカウル21(具体的にはボディカウル22およびメータバイザ23)により覆われる。この状態において、フロントカウル21の内側であってカウリングブレース41とヘッドランプ17との間には、サブコントロールユニット61を収容するための収容空間56が形成される。すなわち、ヘッドランプ17がカウリングブレース41の前部よりも下側に配置されていること、ヘッドランプ17は概ね水平方向に伸長しているのに対し、カウリングブレース41はその前部が後部よりも高い位置となるように水平方向に対して傾斜していること、およびカウリングブレース41の前壁41Aの上下方向の寸法が、カウリングブレース41の後壁41Bの上下方向の寸法よりも小さくなっていることから、カウリングブレース41の前部とヘッドランプ17との間には上下方向に間隙が形成されている。この間隙の前方がフロントカウル21に覆われることによって収容空間56が形成される。
【0036】
サブコントロールユニット61は、鞍乗型車両1に関する電気的処理を行うユニットである。サブコントロールユニット61は、鞍乗型車両1に関する電気的処理を行う電気回路を有している。鞍乗型車両1には、メインコントロールユニットとして、ECU(Electronic Control Unit)が設けられている。概して述べると、ECUは、エンジン制御および走行制御等、鞍乗型車両に関する基本的なまたは高度な電気的処理を行うユニットであるのに対し、サブコントロールユニット61は鞍乗型車両1に関する補助的なまたは然程高度でない電気的処理を行うユニットである。具体的には、本実施例のフロント構造2に含まれるサブコントロールユニット61は、ハンドル10に設けられた操作スイッチの操作に応じてメータ16の表示を制御するユニットであり、サブコントロールユニット61が有する電気回路には例えばマイクロコンピュータが含まれている。サブコントロールユニット61は、ハンドル10に設けられたターンシグナルスイッチ35、ディマスイッチ36、セレクトスイッチ37、ハザードスイッチ38といった操作スイッチを運転者が操作したときに、これに応じ、これら操作スイッチから出力される操作信号を受け取り、受け取った操作信号に基づいて、メータ16の表示を切り替えるための指令信号をメータ16に出力する。例えば、運転者がディマスイッチ36を操作して、ヘッドランプ17から照射される光の向きを下向き(ロービーム)から上向き(ハイビーム)に切り替えたとき、サブコントロールユニット61は、ディマスイッチ36からの操作信号に基づいて、メータ16のハイビームインジケータを点灯させる指令信号をメータ16に出力する。この指令信号に応じ、メータ16のハイビームインジケータが消灯状態から点灯状態に切り替わる。また、サブコントロールユニット61として、例えば、LIN(Local Interconnect Network)コントローラが用いられている。また、サブコントロールユニット61はECUよりもサイズが小さい。なお、サブコントロールユニット61は電気回路ユニットの具体例である。
【0037】
図6ないし図8に示すように、サブコントロールユニット61は、上記電気回路を収容するケース62、およびハーネスを接続するためのコネクタ部63を有している。ケース62は、当該ケース62の上下方向寸法Zが当該ケース62の左右方向寸法Xおよび当該ケース62の前後方向寸法Yのそれぞれと比較して小さい略直方体状に形成されている。また、コネクタ部63はケース62の後部に配置されている。
【0038】
サブコントロールユニット61は、図3に示すように、収容空間56内に配置されている。また、鞍乗型車両1の側面視において、サブコントロールユニット61は、ヘッドランプ17の後端よりも前方に配置されている。しかしながら、サブコントロールユニット61は、ヘッドランプ17の前端よりも後方に配置されている。また、サブコントロールユニット61の前端部は、カウリングブレース41の前端部よりも前方に位置しているが、カウリングブレース41の前端部よりも前方へ大きく突出してはいない。また、鞍乗型車両1の側面視において、カウリングブレース41、ヘッドランプ17およびサブコントロールユニット61のそれぞれの前端部は略同一直線上に揃っている(図3中の二点鎖線Bを参照)。
【0039】
また、サブコントロールユニット61は、図7に示すように、ケース62の上面62Aがカウリングブレース41の伸長方向と略平行となるように配置されている。すなわち、サブコントロールユニット61は、その前部が後部よりも高い位置となるように水平方向に対して25度程度傾斜している。
【0040】
また、図8に示すように、サブコントロールユニット61は、鞍乗型車両1の左右方向中央であって、鞍乗型車両1の前面視においてヘッドパイプ4と重なり合う位置に配置されている。また、サブコントロールユニット61はメータ16の略直下に配置されている。また、図4に示すように、ハンドル10の左端側部分に設けられたターンシグナルスイッチ35、ディマスイッチ36およびセレクトスイッチ37とサブコントロールユニット61との間の距離と、ハンドル10の右端側部分に設けられたハザードスイッチ38とサブコントロールユニット61との間の距離とは略等しい。
【0041】
また、図3に示すように、サブコントロールユニット61は、カウリングブレース41およびヘッドランプ17の双方から離れている。また、サブコントロールユニット61はフロントカウル21からも離れている。このように、サブコントロールユニット61はその周囲に配置された部品から離れているので、サブコントロールユニット61の周囲は空気が流れ易い状態となっている。
【0042】
また、図5に示すように、ヘッドランプ17は、ランプハウジング18の左後部および右後部からそれぞれ後方に突出した凸状取付部51を介してカウリングブレース41に取り付けられており、それゆえ、ランプハウジング18の後部の左右方向中央部はカウリングブレース41から離れている。その結果、ランプハウジング18の後部の左右方向中央部(2つの凸状取付部51の間の部分)とカウリングブレース41との間には前後方向の間隙57が形成されている。この間隙57により、収容空間56の下方は閉塞されておらず、収容空間56の外部と連通している。このように、収容空間56の下方が閉塞されていないので、収容空間56は、その外部から内部へ空気が流入し易く、かつその内部から外部へ空気が流出し易い状態となっている。
【0043】
また、サブコントロールユニット61は、例えば、図5および図6に示すように、支持部材65を用いてカウリングブレース41に支持されている。また、図示していないが、サブコントロールユニット61のコネクタ部63には、ターンシグナルスイッチ35、ディマスイッチ36、セレクトスイッチ37およびハザードスイッチ38からの操作信号をケース62内の電気回路に伝送するためのハーネスが接続されている。
【0044】
以上説明した通り、本発明の実施例の鞍乗型車両1のフロント構造2において、カウリングブレース41はヘッドパイプ4の前方に位置してヘッドパイプ4に固定され、ヘッドランプ17はカウリングブレース41の前部下方に配置され、フロントカウル21はカウリングブレース41の上部前方からヘッドランプ17の上部にかけての領域を覆い、サブコントロールユニット61はフロントカウル21の内側であってカウリングブレース41とヘッドランプ17との間に形成された収容空間56内に配置されている。このように、カウリングブレース41とヘッドランプ17との間にサブコントロールユニット61を配置する収容空間56を確保することにより、サブコントロールユニット61をヘッドパイプ4の前方に配置しながらも、ヘッドランプ17をヘッドパイプ4に近づけることができ、ヘッドパイプ4とヘッドランプ17との間の距離を短くすることができる。これにより、鞍乗型車両1の前部のオーバーハングを小さくすることができ、鞍乗型車両1の操縦安定性を向上させることができる。
【0045】
また、鞍乗型車両1の側面視において、サブコントロールユニット61は、ヘッドランプ17の後端よりも前方に配置されている。すなわち、ヘッドランプ17の後端がサブコントロールユニット61よりも後方に位置している。このようにヘッドランプ17の位置を後退させることにより、ヘッドランプ17をヘッドパイプ4に近づけることができ、鞍乗型車両1のオーバーハングを小さくすることができる。
【0046】
また、カウリングブレース41において、ヘッドランプ取付部47が、ボディカウル取付部46およびメータバイザ取付部44よりも後方に配置されている。これにより、ヘッドランプ17をヘッドパイプ4に近づけて鞍乗型車両1に固定することができる。
【0047】
また、カウリングブレース41はヘッドパイプ4の軸線Aと略直交する方向に伸長し、サブコントロールユニット61のケース62は、当該ケース62の上下方向寸法Zが当該ケース62の左右方向寸法Xおよび当該ケース62の前後方向寸法Yのそれぞれと比較して小さい略直方体状に形成され、サブコントロールユニット61は、当該ケース62の上面62Aがカウリングブレース41の伸長方向と略平行となるように配置されている。これにより、上下方向においてサブコントロールユニット61をカウリングブレース41に近づけることができる。したがって、カウリングブレース41とヘッドランプ17との間にサブコントロールユニット61を配置したことによってヘッドランプ17の位置が低くなることを防止することができる。
【0048】
また、鞍乗型車両1の側面視において、カウリングブレース41、ヘッドランプ17およびサブコントロールユニット61のそれぞれの前端部は略同一直線上に揃っている。これにより、フロントカウル21の前部の形状を、ヘッドランプ17の前端から上後方へ直線状に、または前方に膨らんだ緩やかな円弧を描いて伸長する形状とすることができ、鞍乗型車両1の外観(デザイン)を良くすることができる。
【0049】
また、ハンドル10に設けられた操作スイッチからの操作信号をメータ16に伝達する制御を行うサブコントロールユニット61をヘッドパイプ4の前方に配置したことにより、操作スイッチに関連するハーネス等を鞍乗型車両1の前部にまとめて配置することができ、鞍乗型車両1の製造時におけるハーネスの配線の容易化を図ることができる。
【0050】
また、サブコントロールユニット61は鞍乗型車両1の左右方向中央であって、鞍乗型車両1の前面視においてヘッドパイプ4と重なり合う位置に配置されている。これにより、ハンドル10の左端側部分に設けられた操作スイッチ、ハンドルの右端側部分に設けられた操作スイッチ、およびハンドル10の前方の左右方向中央に設けられたメータ16のいずれにも近い位置にサブコントロールユニット61を配置することができる。したがって、ハンドル10の左端側部分に設けられた操作スイッチとサブコントロールユニット61とを接続するハーネス、ハンドル10の右端側部分に設けられた操作スイッチとサブコントロールユニット61とを接続するハーネス、およびメータ16とサブコントロールユニット61とを接続するハーネスをそれぞれ短くすることができる。
【0051】
また、サブコントロールユニット61は、カウリングブレース41およびヘッドランプ17の双方から離れている。この結果、サブコントロールユニット61とカウリングブレース41との間、およびサブコントロールユニット61とヘッドランプ17との間には空気が流れ易い間隙が形成されている。これにより、これらの間隙を流れる空気によりサブコントロールユニット61を冷却することができ、サブコントロールユニット61の誤動作防止および長寿命化を図ることができる。
【0052】
また、ヘッドランプ17の左後部および右後部には後方に突出する凸状取付部51が設けられ、ヘッドランプ17は凸状取付部51の端部をカウリングブレース41の左下部および右下部に設けられたヘッドランプ取付部47に取り付けることによってカウリングブレース41に取り付けられ、ヘッドランプ17の後部の左右方向中央部とカウリングブレース41との間には前後方向の間隙57が形成されている。この構成により、ヘッドランプ17をカウリングブレース41に支持することができ、ヘッドランプ17の支持構造を簡素化することができる。また、間隙57を介して収容空間56の下方を収容空間56の外部と連通させることができる。これにより、収容空間56内に外部の空気を流入させ、かつ収容空間56内の空気を外部へ流出させることができる。したがって、収容空間56内に配置されたサブコントロールユニット61を外部の空気を利用して冷却することができる。
【0053】
なお、上記実施例では、図5に示すように、サブコントロールユニット61を支持部材65を介してカウリングブレース41に支持する場合を例にあげたが、サブコントロールユニット61の支持方法はこれに限らない。
【0054】
また、上記実施例では、収容空間56内に設ける電気回路ユニットとして、ハンドル10に設けられた操作スイッチからの操作信号をメータ16へ伝達する制御を行うサブコントロールユニット61を例にあげたが、収容空間56内に設ける電気回路ユニットは、それに限らず、他の電気回路ユニットでもよい。例えば、ハンドルに設けられた操作スイッチに限らず、鞍乗型車両に設けられた操作装置からの操作信号を、メータに限らず、鞍乗型車両に設けられた被操作装置(例えばECUまたは他のコントロールユニット等)に伝達する制御を行う電気回路ユニットでもよい。また、例えば、収容空間56内に設ける電気回路ユニットは、他の機能を有するLINコントローラでもよいし、LINコントローラよりも高度なまたは高速な電気的処理を行うコントローラ、例えばCAN(Controller Area Network)コントローラでもよいし、ECUでもよい。また、収容空間56内に設ける電気回路ユニットは、GPS受信機でもよいし、レーダー回路でもよいし、センサ回路でもよいし、通信回路でもよい。また、収容空間56内に設ける電気回路ユニットは、集積回路でなくてもよく、また、デジタル回路でなくてもよい。例えば、収容空間56内に設ける電気回路ユニットは、バッテリ電圧をスマートフォンに適した電圧に降圧するアナログ回路でもよい。
【0055】
また、上記実施例では、横2灯型のヘッドランプ17を例にあげたが、ヘッドランプの型式は限定されない。また、ヘッドランプをカウリングブレース以外の部分に取り付けてもよい。例えば、ヘッドランプをカウルにより支持してもよいし、ブラケットを介してヘッドランプを車体フレームに連結するようにしてもよい。
【0056】
また、本発明は、自動二輪車に限らず、スクータ、自動三輪車等、種々のタイプの鞍乗型車両に適用することができる。
【0057】
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う鞍乗型車両のフロント構造もまた本発明の技術思想に含まれる。
【符号の説明】
【0058】
1 鞍乗型車両
2 フロント構造
3 車体フレーム
4 ヘッドパイプ
10 ハンドル
16 メータ
17 ヘッドランプ
21 フロントカウル
41 カウリングブレース
56 収容空間(空間)
61 サブコントロールユニット(電気回路ユニット)
62 ケース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8