(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】画像形成システム、画像処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G03G 15/22 20060101AFI20241112BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20241112BHJP
G03G 15/23 20060101ALI20241112BHJP
B41J 29/393 20060101ALI20241112BHJP
B41J 29/46 20060101ALI20241112BHJP
B41J 3/54 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
G03G15/22 105B
G03G21/00 386
G03G21/00 502
G03G15/23
B41J29/393 105
B41J29/46 Z
B41J3/54
(21)【出願番号】P 2020142013
(22)【出願日】2020-08-25
【審査請求日】2023-06-27
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】井澤 友美
【審査官】藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-168245(JP,A)
【文献】特開2005-266246(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0321512(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 13/054
G03G 13/22
G03G 13/23
G03G 13/24
G03G 13/34
G03G 15/00
G03G 15/054
G03G 15/22
G03G 15/23
G03G 15/24 -15/32
G03G 15/36
G03G 21/00
G03G 21/02
G03G 21/14
G03G 21/20
B41J 3/01 - 3/54
B41J 3/62
B41J 29/00 -29/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備え、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段と、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、を備え
、
前記判断手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部が形成した前記第1基準画像を元に画像位置ズレを判断することを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備え、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段と、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、を備え、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置は、両面印刷を行い、
前記第1制御手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部に第3基準画像を、前記用紙の前記第1基準画像が形成された面と逆側の第2面に形成させ、
前記第2制御手段は、前記第2画像形成装置の画像形成部に第4基準画像を、前記用紙の前記第2面上に形成させ、
前記判断手段は、前記第1基準画像と前記第3基準画像の画像位置ズレの有無を判断するとともに、前記第2基準画像又は前記第3基準画像と前記第4基準画像の画像位置ズレの有無を判断することを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備え、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の画像形成部により前記用紙の前記第1面上に形成され、前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、
前記画像読取装置により、前記第1基準画像及び前記第2基準画像のうち、1つだけしか検出できなかった場合は、警告を報知部により出力する警告手段と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項4】
前記判断手段により、画像位置ズレが有ると判断された場合に、前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置のうち少なくとも一方の画像形成部で形成される画像の画像形成位置を変更して画像位置ズレの補正を行う補正手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記判断手段により、画像位置ズレが有ると判断された場合に、前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置のうち少なくとも一方に前記位置ズレ情報を送信する通信手段を備えることを特徴とする請求項1、2又は請求項1
又は2を引用する請求項4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記第1基準画像と前記第2基準画像は、画像形成位置が異なることを特徴とする請求項1から
5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記第1基準画像と前記第2基準画像は、形状が異なることを特徴とする請求項1から
6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記第1基準画像と前記第2基準画像は、色が異なることを特徴とする請求項
6又は7に記載の画像形成システム。
【請求項9】
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおける画像処理装置であって、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段と、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、を備え
、
前記判断手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部が形成した前記第1基準画像を元に画像位置ズレを判断することを特徴とする画像処理装置。
【請求項10】
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおける画像処理装置であって、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段と、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、を備え、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置は、両面印刷を行い、
前記第1制御手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部に第3基準画像を、前記用紙の前記第1基準画像が形成された面と逆側の第2面に形成させ、
前記第2制御手段は、前記第2画像形成装置の画像形成部に第4基準画像を、前記用紙の前記第2面上に形成させ、
前記判断手段は、前記第1基準画像と前記第3基準画像の画像位置ズレの有無を判断するとともに、前記第2基準画像又は前記第3基準画像と前記第4基準画像の画像位置ズレの有無を判断することを特徴とする画像処理装置。
【請求項11】
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおける画像処理装置であって、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の画像形成部により前記用紙の前記第1面上に形成され、前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、
前記画像読取装置により、前記第1基準画像及び前記第2基準画像のうち、1つだけしか検出できなかった場合は、警告を報知部により出力する警告手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項12】
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおけるコンピューターを、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段、
として機能させ
、
前記判断手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部が形成した前記第1基準画像を元に画像位置ズレを判断するプログラム。
【請求項13】
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備え、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置が両面印刷を行う画像形成システムにおけるコンピューターを、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段、
として機能させ、
前記第1制御手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部に第3基準画像を、前記用紙の前記第1基準画像が形成された面と逆側の第2面に形成させ、
前記第2制御手段は、前記第2画像形成装置の画像形成部に第4基準画像を、前記用紙の前記第2面上に形成させ、
前記判断手段は、前記第1基準画像と前記第3基準画像の画像位置ズレの有無を判断するとともに、前記第2基準画像又は前記第3基準画像と前記第4基準画像の画像位置ズレの有無を判断するプログラム。
【請求項14】
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおけるコンピューターを、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の画像形成部により前記用紙の前記第1面上に形成され、前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段、
前記画像読取装置により、前記第1基準画像及び前記第2基準画像のうち、1つだけしか検出できなかった場合は、警告を報知部により出力する警告手段、
として機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、2台の画像形成装置を直列に接続して構成される画像形成システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この画像形成システムによれば、2台の画像形成装置が分担して印刷することにより、1台の画像形成装置で印刷する場合と比較して、生産性を向上させたり、1枚あたりの印紙コストを抑えたりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような画像形成システムにおいて、用紙の同一面上に画像を形成する場合、第1画像形成装置で形成した画像と、第2画像形成装置で形成した画像との位置ズレが発生することがあるが、従来は目視でしか判断できず面倒であった。
【0005】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2台の画像形成装置で用紙の同一面上に形成した画像の位置ズレの有無を容易に判断することができる画像形成システム、画像処理装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、画像形成システムであって、
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備え、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段と、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、を備え、
前記判断手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部が形成した前記第1基準画像を元に画像位置ズレを判断することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、画像形成システムであって、
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備え、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段と、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、を備え、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置は、両面印刷を行い、
前記第1制御手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部に第3基準画像を、前記用紙の前記第1基準画像が形成された面と逆側の第2面に形成させ、
前記第2制御手段は、前記第2画像形成装置の画像形成部に第4基準画像を、前記用紙の前記第2面上に形成させ、
前記判断手段は、前記第1基準画像と前記第3基準画像の画像位置ズレの有無を判断するとともに、前記第2基準画像又は前記第3基準画像と前記第4基準画像の画像位置ズレの有無を判断することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、画像形成システムであって、
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備え、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の画像形成部により前記用紙の前記第1面上に形成され、前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、
前記画像読取装置により、前記第1基準画像及び前記第2基準画像のうち、1つだけしか検出できなかった場合は、警告を報知部により出力する警告手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
前記判断手段により、画像位置ズレが有ると判断された場合に、前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置のうち少なくとも一方の画像形成部で形成される画像の画像形成位置を変更して画像位置ズレの補正を行う補正手段を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1、2又は請求項1又は2を引用する請求項4のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
前記判断手段により、画像位置ズレが有ると判断された場合に、前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置のうち少なくとも一方に前記位置ズレ情報を送信する通信手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
前記第1基準画像と前記第2基準画像は、画像形成位置が異なることを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成システムであって、
前記第1基準画像と前記第2基準画像は、形状が異なることを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項6又は7に記載の画像形成システムであって、
前記第1基準画像と前記第2基準画像は、色が異なることを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、画像処理装置であって、
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおける画像処理装置であって、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段と、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、を備え、
前記判断手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部が形成した前記第1基準画像を元に画像位置ズレを判断することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、画像処理装置であって、
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおける画像処理装置であって、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段と、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、を備え、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置は、両面印刷を行い、
前記第1制御手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部に第3基準画像を、前記用紙の前記第1基準画像が形成された面と逆側の第2面に形成させ、
前記第2制御手段は、前記第2画像形成装置の画像形成部に第4基準画像を、前記用紙の前記第2面上に形成させ、
前記判断手段は、前記第1基準画像と前記第3基準画像の画像位置ズレの有無を判断するとともに、前記第2基準画像又は前記第3基準画像と前記第4基準画像の画像位置ズレの有無を判断することを特徴とする画像処理装置。
請求項11記載の発明は、画像処理装置であって、
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおける画像処理装置であって、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段と、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の画像形成部により前記用紙の前記第1面上に形成され、前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段と、
前記画像読取装置により、前記第1基準画像及び前記第2基準画像のうち、1つだけしか検出できなかった場合は、警告を報知部により出力する警告手段と、
を備えることを特徴とする。
【0017】
請求項12記載の発明は、プログラムであって、
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおけるコンピューターを、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段、として機能させ、
前記判断手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部が形成した前記第1基準画像を元に画像位置ズレを判断する。
請求項13記載の発明は、プログラムであって、
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備え、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置は、両面印刷を行う画像形成システムにおけるコンピューターを、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段、
前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段、
前記位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段、として機能させ、
前記第1制御手段は、前記第1画像形成装置の画像形成部に第3基準画像を、前記用紙の前記第1基準画像が形成された面と逆側の第2面に形成させ、
前記第2制御手段は、前記第2画像形成装置の画像形成部に第4基準画像を、前記用紙の前記第2面上に形成させ、
前記判断手段は、前記第1基準画像と前記第3基準画像の画像位置ズレの有無を判断するとともに、前記第2基準画像又は前記第3基準画像と前記第4基準画像の画像位置ズレの有無を判断する。
請求項14記載の発明は、プログラムであって、
第1画像形成装置と、
前記第1画像形成装置の下流側に直列で接続された第2画像形成装置と、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の下流側に接続された画像読取装置と、を備える画像形成システムにおけるコンピューターを、
前記第1画像形成装置の画像形成部に第1基準画像を用紙の第1面に形成させる第1制御手段、
前記第2画像形成装置の画像形成部に前記第1基準画像と異なる第2基準画像を前記第1基準画像が形成された前記用紙の前記第1面上に形成させる第2制御手段、
前記第1画像形成装置及び第2画像形成装置の画像形成部により前記用紙の前記第1面上に形成され、前記画像読取装置により読み取られた前記第1基準画像及び前記第2基準画像に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段、
前記画像読取装置により、前記第1基準画像及び前記第2基準画像のうち、1つだけしか検出できなかった場合は、警告を報知部により出力する警告手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、2台の画像形成装置で用紙の同一面上に形成した画像の位置ズレの有無を容易に判断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本実施形態に係る画像形成システムの全体構成例を示す概略図である。
【
図2】本実施形態に係る画像形成システムの各装置の構成例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る画像形成装置の構成例を示す概略図である。
【
図4】本実施形態に係る片面印刷時の画像形成位置補正処理の例を示すフローチャートである。
【
図5】本実施形態に係る用紙の第1面に形成された第1基準画像及び第2基準画像の一例である。
【
図6】本実施形態に係る両面印刷時の画像形成位置補正処理の例を示すフローチャートである。
【
図7】本実施形態に係る用紙の第1面に形成された第1基準画像及び第2基準画像と、第2面に形成された第3基準画像及び第4基準画像の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本実施形態における画像形成システムについて、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態に係る画像形成システムは本発明の一例であり、必ずしもこれに限定されるものではない。
[画像形成システムの全体構成例]
画像形成システム10の全体構成例について、
図1から
図3を用いて説明する。
画像形成システム10は、
図1、
図2に示すように、画像搬送経路上流から順番に、大容量給紙装置5、第1画像形成装置1、リレーユニットRU、第2画像形成装置2、画像読取装置3及び後処理装置4を備える。
画像形成システム10は、第1画像形成装置1、リレーユニットRU、第2画像形成装置2、画像読取装置3、後処理装置4及び大容量給紙装置5の、各装置が有する通信手段である通信部により、情報の送受信が可能に接続されている。
【0021】
(大容量給紙装置)
大容量給紙装置5は、給紙部(図示省略)及び用紙搬送部(図示省略)を備え、ジョブに応じて、いずれかの給紙部から用紙Pを第1画像形成装置1へ搬送する。用紙搬送部は、各給紙部から第1画像形成装置1まで接続されており用紙Pを搬送する。給紙部は、各種の用紙Pを収納する。
なお、印刷量や使用する紙種等によっては、大容量給紙装置5を設けず、第1画像形成装置1の給紙装置131からのみ用紙Pを搬送しても構わない。
【0022】
(第1画像形成装置)
第1画像形成装置1は、例えば複写機などの電子写真方式の画像形成装置が一例として挙げられる。
図1から
図3に示す第1画像形成装置1は、いわゆるタンデム型カラー画像形成装置とも言われ、一本の中間転写ベルトに対面させた複数の感光体を縦方向に配列することにより、中間転写ベルトにフルカラーの画像を形成することが可能である。
【0023】
第1画像形成装置1は、
図1から
図3に示すように、例えば画像読取部11、画像形成部12、用紙搬送部13、操作表示部14、通信部60及び制御部70を備える。第1画像形成装置1の各部は、バスを介して相互に接続されている。
【0024】
<画像読取部>
画像読取部11は、自動原稿搬送部(ADF;Auto Document Feeder)、プラテンガラス、光学系等を備えて構成され、ADF又はプラテンガラスに載置された原稿を光学系により読み取って画像データを得る。
なお、第1画像形成装置1としては、画像読取部11からではなく、別体のPC(Personal Computer)端末等から通信によって画像データを取得するものであっても良い。
【0025】
<画像形成部>
画像形成部12は、取得した画像データに基づいて、用紙Pに画像を形成する。画像形成部12は、例えばシアン(C)の画像を形成する画像形成部12C、マゼンタ(M)の画像を形成する画像形成部12M、イエロー(Y)の画像を形成する画像形成部12Y及びブラック(K)の画像を形成する画像形成部12Kを備えるが、これに限られず、例えば1つの画像形成部12Cや12Kのみを備えていても構わない。
【0026】
画像形成部12Cは、感光体ドラムC及びその周辺に配置された帯電部122C、レーザーダイオード121Cを有した光書込部123C、現像装置124C及びドラムクリーナー125Cを備える。
【0027】
感光体ドラムCは、帯電部122Cにより表面が一様に帯電しており、光書込部123Cのレーザーダイオード121Cからの走査露光により潜像が形成される。さらに、現像装置124Cは、トナーで現像することによって感光体ドラムC上の潜像を顕像化する。これにより、感光体ドラムC上には、シアンに対応する画像が形成される。
【0028】
なお、画像形成部12M、12Y、12K及び感光体ドラムM、Y、Kの構成は、画像形成部12C及び感光体ドラムCの構成と略同一であるため、詳細な説明は割愛する。
【0029】
感光体ドラムC、M、Y、K上に形成された画像は、1次転写ローラ127C、127M、127Y、127Kにより、ベルト状の中間転写体である中間転写ベルト126上の所定位置に逐次1次転写される。中間転写ベルト126上に転写された各色よりなる画像は、用紙搬送部13により所定のタイミングで搬送される用紙Pに対して、2次転写部128で2次転写される。
【0030】
2次転写部128で2次転写された用紙Pは、定着部129へと搬送される。定着部129は、中間転写ベルト126の下流に配置され、画像形成部12により形成されたトナー像を用紙Pに定着する、定着ローラ1291及び加圧ローラ1292を備える。そして、定着部129は、圧着した一対の定着ローラ1291と加圧ローラ1292により、用紙Pを搬送すると共に、トナー像を定着させる定着処理を行う。定着ローラ1291と加圧ローラ1292は、共に定着部材として用いられ、定着ローラ1291の内部には、ヒーターHが設けられている。ヒーターHは、定着ローラ1291を加熱することで、定着ローラ1291と、加圧ローラ1292との定着ニップNを通過する用紙Pに熱が伝わるように定着ローラ1291の表面を加熱する。加熱された定着ローラ1291は、定着ローラ1291の軸に対して回転することにより、定着ニップNを通過中の用紙Pに熱を伝え、用紙Pが加熱されることで、用紙P上のトナー像が融解し、用紙Pにトナー像が定着する。
【0031】
<用紙搬送部>
用紙搬送部13は、用紙Pが収納される複数の給紙装置131と、給紙装置131に収納された用紙Pを繰り出して給紙する給紙部131aを備える。また、用紙搬送部13は、給紙装置131から給紙された用紙Pが搬送される主搬送路132、定着部129の下流側で主搬送路132から分岐し用紙Pの表裏を反転させる反転搬送路133を備える。主搬送路132を搬送される用紙Pは、第1画像形成装置1の排紙部に接続されるリレーユニットRUに排出される。
【0032】
用紙搬送部13は、主搬送路132と反転搬送路133との分岐箇所に設けた切換ゲート132aを備える。主搬送路132を搬送され、2次転写部128及び定着部129を通過した用紙Pには、第1画像形成装置1内で上側を向いた面(第1面)に画像が形成される。用紙Pの両面に画像を形成する場合、第1面に画像が形成された用紙Pが主搬送路132から反転搬送路133に搬送される。そして、反転搬送路133に設けられた用紙反転搬送路134にて用紙Pが反転されて、用紙Pの第2面が上側を向く。その後、用紙Pが主搬送路132へ搬送される。これにより、表裏反転された用紙Pの第2面に画像を形成することが可能となる。
したがって、第1画像形成装置1が片面印刷のみを行う場合、反転搬送路133、用紙反転搬送路134は使用されない。
【0033】
<操作表示部>
操作表示部14は、例えば操作部141及び表示部142を備える。操作部141は、複数の操作ボタンからなり、ユーザの操作を受け付ける。表示部142は、LCD(Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ等を備えて構成される。また、ディスプレイ上には、透明電極を格子状に配置した感圧式のタッチパネルを備えて構成される。表示部142は、案内画面等のような各種画面や、ジョブの実行に関するメッセージをユーザに提示し、タッチ操作用の操作ボタンの画像を表示すると共に、ユーザのタッチ操作を受け付ける。
【0034】
<通信部>
通信部60は、例えば、NIC(Network Interface Card)やモデム等で構成され、外部のLAN(Local Area Network)等のネットワークと接続されるインターフェースである。通信部60は、例えば、不図示のPC端末、プリントコントローラとの間で接続を確立し、各種データの送受信を実行する。また、通信部60は、他の装置と通信を確立するためのインターフェースでもあり、各種データを送受信する。例えば、通信部60は画像読取装置3の通信部62から読取結果(読取データ)を受信する。また、通信部60は、第2画像形成装置2、画像読取装置3、後処理装置4及び大容量給紙装置5との間で、各種設定値や動作制御に必要な情報、用紙Pの検出情報、ジャムの発生を示す情報等の各種情報の送受信を行う。
【0035】
<制御部>
制御部70のハードウェア構成について説明する。
制御部70は、いわゆるコンピューターとして用いられるハードウェア資源により実現される機能である。
図2に示すように、制御部70は、CPU(Central Processing Unit)70a、ROM(Read Only Memory)70b、RAM(Random Access Memory)70c及びHDD(Hard Disk Drive)70dを備える。制御部70の各部は、不図示のバスを介して接続されている。
【0036】
CPU70aは、本実施の形態例に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM70bから読み出して実行する。
ROM70bは、不揮発性メモリの一例として用いられ、CPU70aが動作するために必要なプログラムやデータ等を記憶している。
RAM70cは、揮発性メモリの一例として用いられ、CPU70aが行う各処理に必要な演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等を一時的に記憶する。
【0037】
HDD70dは、不揮発性ストレージの一例で用いられ、HDD70dには、CPU70aが各部を制御するためのプログラム、OS(Operating System)、コントローラ等のプログラム、データが記憶される。HDD70dに記憶されるプログラム、データの一部は、ROM70bにも記憶されてよい。ROM70b及びHDD70dは、CPU70aによって実行されるプログラムを格納したコンピューターが読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。なお、制御部70によって実行されるプログラムを格納したコンピューターが読取可能な非一過性の記録媒体としては、ROM70b及びHDD70dに限定されず、例えば、SSD(Solid State Drive)、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体であってもよい。
【0038】
制御部70は、画像読取部11や別体のPC端末等から取得した画像データに基づいて、画像形成部12に用紙P上に画像を形成させる第1制御手段として機能する。
また、制御部70は、画像読取装置3から受信した位置ズレ情報に基づいて、画像形成位置補正処理を行う補正手段として機能する。
【0039】
(リレーユニット)
リレーユニットRUは、第1画像形成装置1と第2画像形成装置2との間に設置され、両装置で両面印刷を行う場合など、必要に応じて切換ゲートにより第1画像形成装置1から給紙された用紙Pを反転させて、第2画像形成装置2に搬送する。また、第1画像形成装置1の排紙部と第2画像形成装置2の用紙取得部の高さが異なる場合、リレーユニットRUは両装置の橋渡しとしての役割を果たす。
【0040】
(第2画像形成装置)
第2画像形成装置2は、画像形成部22、用紙搬送部23、通信部61及び制御部71を備え、リレーユニットRUから搬送された用紙Pに画像を形成した後、画像読取装置3に搬送する。
第2画像形成装置2の画像形成部22は、より効率的に印刷処理を行うために、第1画像形成装置1とは異なる印刷を行うように構成されているのが好ましい。具体的には、例えば第1画像形成装置1がシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの画像を形成する画像形成部12C、12M、12Y及び12Kを備える場合、第2画像形成装置2はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色よりも薄いライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、ライトイエロー(LY)、グリーン(G)の画像を形成する画像形成部22LC、22LM、22LY及び22G(不図示)を備える。或いは、第1画像形成装置1の画像形成部12Kが通常の黒のトナーで印刷を行う場合、第2画像形成装置2の画像形成部22Kは、磁気インク文字認識を行うことができる黒の磁性トナーで印刷を行う。
【0041】
制御部71は、画像読取部11や別体のPC端末から取得した画像データに基づいて、画像形成部22に用紙P上に画像を形成させる第2制御手段として機能する。
また、制御部71は、画像読取装置3から受信した位置ズレ情報に基づいて、画像形成位置補正処理を行う補正手段として機能する。
【0042】
画像形成部22及び制御部71を除いた、用紙搬送部23及び通信部61の構成は、第1画像形成装置1の用紙搬送部13及び通信部60と略同一であるため、詳細な説明は割愛する。
【0043】
(画像読取装置)
画像読取装置3は、下面読取スキャナ31、上面読取スキャナ32、測色計33、用紙搬送部34、通信部62及び制御部72を備える。下面読取スキャナ31、上面読取スキャナ32及び測色計33は、例えば、用紙搬送部34の近傍で用紙Pの搬送方向の順に並べて配置されている。また、例えば下面読取スキャナ31及び上面読取スキャナ32は、CCD(Charge-Coupled Device;電荷結合素子)センサー等のラインセンサによって構成され、測色計33は分光測色計によって構成される。
画像読取装置3の各部は、バスを介して相互に接続されている。制御部72は、CPU72a、ROM72b、RAM72c及びHDD72dを備える。
【0044】
上面読取スキャナ32及び測色計33は用紙Pの上面に印刷された画像の読み取りが可能であり、下面読取スキャナ31は用紙Pの下面に印刷された画像の読み取りが可能である。
後述するように、画像形成位置補正処理において、制御部72は、上面読取スキャナ32及び下面読取スキャナ31が取得した、用紙P上に形成された画像の読取データに基づいて、位置ズレ情報を生成する生成手段として機能するとともに、当該位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無の判断を行う判断手段として機能する。
用紙搬送部34は、第2画像形成装置2から搬入された用紙Pを、下面読取スキャナ31、上面読取スキャナ32及び測色計33を経由した後、後処理装置4へ搬出する。
【0045】
(後処理装置)
後処理装置4は、用紙搬送部41、切換ゲート42、排紙部43及び不図示の折りユニットやステープルユニット等を備え、画像読取装置3から搬送された用紙Pに折りやステープル留め等の後処理を施す。
【0046】
用紙搬送部41は、用紙Pを画像読取装置3から後処理を施した印刷物として、必要に応じて切換ゲート42を経由して排紙部43に排出する。
【0047】
[画像形成位置補正処理の手順]
(片面印刷)
画像形成システム10における、第1画像形成装置1と第2画像形成装置2が、共に用紙Pの第1面のみに印刷を行う際の、画像形成位置補正処理の手順を、
図4に示したフローチャートを用いて説明する。
【0048】
最初に、第1画像形成装置1の制御部70は、給紙装置131又は大容量給紙装置5から搬送された用紙Pの第1面に対して、画像形成部12によって、画像形成位置を補正するための第1基準画像K1を形成させる(ステップS101)。
本実施形態では、印刷位置測定用の第1基準画像K1は、
図5に示すように、一般にトンボと呼ばれる十字状の印であり、用紙Pの四隅にそれぞれ1つずつ形成される。
画像形成部12は、制御部70からの指示に基づいて、用紙Pの四隅のエッジを基準位置として、当該エッジから主走査方向xの距離がxa0、副走査方向yの距離がya0となる位置に第1基準画像K1を形成する。
なお、以下においては、xa0及びya0のような、制御部70が画像形成部12に指示した基準画像の形成位置から、用紙Pの四隅のエッジまでの距離のことを設定距離と呼ぶ。
【0049】
次に、用紙搬送部13及びリレーユニットRUは、用紙Pを反転させずに第1面が上面の状態で第2画像形成装置2に搬送する(ステップS102)。
【0050】
第2画像形成装置2の制御部71は、画像形成部22によって、第2基準画像M1を用紙Pの第1面に形成させる(ステップS103)。
このとき、制御部71は、第1基準画像K1と異なる第2基準画像M1を形成させる。第1基準画像K1と異なる第2基準画像M1とは、画像形成位置、或いは形状が異なるものを指す。
図5に示すように、本実施形態においては、第1基準画像K1と第2基準画像M1は、画像形成位置及び形状が異なるものとしている。
第2基準画像M1を第1基準画像K1と画像形成位置、或いは形状が異なるように形成させることで、画像読取装置3が両基準画像を容易に検出することができ、画像位置ズレの有無の判断を容易にすることができる。
なお、第2基準画像M1が、第1基準画像K1と画像形成位置或いは形状が異なるように形成される際、これに加えて第1基準画像K1と異なる色で第2基準画像M1を形成されるものとしても構わない。このようにすることで、画像読取装置3による画像位置ズレの有無の判断をより容易にすることができる。
【0051】
次に、用紙搬送部23は、用紙Pを反転させずに第1面が上面の状態で画像読取装置3に用紙Pを搬送する(ステップS104)。
【0052】
画像読取装置3の制御部72は、第2画像形成装置2から取得した用紙Pを用紙搬送部34により搬送させ、順に下面読取スキャナ31、上面読取スキャナ32及び測色計33を通過させて、用紙Pの第1面に形成された第1基準画像K1及び第2基準画像M1の読み取りを行い、読取データを取得する(ステップS105)。
【0053】
制御部72は、読取データから第1基準画像K1及び第2基準画像M1が検出されるかを判定する(ステップS106)。
ステップS106において、制御部72が、1つの基準画像しか検出されないと判定した場合(ステップS106;No)、制御部72は、警告手段として、操作表示部14の表示部142(報知部)に画像不良の警告を出力し、第1基準画像K1及び第2基準画像M1のうち、少なくとも一方の基準画像の形成条件を変更するよう、制御部70又は制御部71に指示をする(ステップS107)。その後、ステップS101に戻って、制御部70は、画像形成部12によって、新しい用紙Pに再度第1基準画像K1を形成させる。
【0054】
第1基準画像K1及び第2基準画像M1が検出されたと判定した場合(ステップS106;Yes)、制御部72は位置ズレ情報を生成し、画像位置ズレの有無を判断する。(ステップS108)。
【0055】
画像位置ズレの有無の判断方法は特に限定されないが、例えば第1基準画像K1の画像位置ズレの有無を判断する場合、制御部72は位置ズレ情報として、読取データから測定した、用紙Pの四隅のエッジから、実際に形成された第1基準画像K1までの距離xa1、ya1と、設定距離xa0、ya0との差を算出し、当該差が判定基準値以内であるか、によって判断する。よって、(xa0-xa1)が主走査方向の位置ズレ量であり、(ya0-ya1)が副走査方向の位置ズレ量である。
同様に、第2基準画像M1の画像位置ズレの有無は、実際に形成された第1基準画像K1から第2基準画像M1までの距離xb1、yb1と、設定距離xb0、yb0との差が判定基準値以内であるか、によって判断することができ、(xb0-xb1)が主走査方向の位置ズレ量であり、(yb0-yb1)が副走査方向の位置ズレ量である。
【0056】
なお、判定基準値は予め制御部72に設定されているが、ユーザが操作表示部14から任意の値に変更することができる。
【0057】
第1基準画像K1と第2基準画像M1の両方に画像位置ズレが無いと判断した場合(ステップS108;No)、制御部72は画像形成位置補正処理を終了する。
第1基準画像K1及び第2基準画像M1のうち少なくとも一方に画像位置ズレが有ると判断した場合(ステップS108;Yes)、制御部72は、位置ズレがあると判断された画像形成装置1及び/又は画像形成装置2に位置ズレ情報をフィードバックする(ステップS109)。これにより、制御部70及び/又は制御部71は、フィードバックされた位置ズレ情報に基づいて、次回以降の印刷の際に正しい印刷位置に画像が形成されるように画像形成条件を補正し、画像形成位置の補正を行う(ステップS110)。具体的には、例えば制御部70が画像形成位置の補正を行う場合、用紙Pのエッジと第1基準画像K1の間の距離が、設定距離x0、y0に一致するように、画像形成部12による画像形成条件を補正させて、画像形成位置の補正を行う。
【0058】
(両面印刷)
次いで、第1画像形成装置1の切換ゲート132a、第2画像形成装置2の切換ゲート(不図示)及びリレーユニットRUの切換ゲートを用いて両装置で両面印刷を行う際の、画像形成位置補正処理の手順を、
図6に示したフローチャートを用いて説明する。
なお、以下の説明においては、ステップS101からステップS110と内容が重複する部分においては、その説明を簡略化或いは省略している。
【0059】
最初に、第1画像形成装置1の制御部70は、ステップS101と略同様に、用紙Pの第1面に第1基準画像K1を形成させる(ステップS201)。
次に、制御部70は、切換ゲート132aにより用紙Pを主搬送路132から反転搬送路133に搬送して用紙Pを反転させて、用紙Pの第2面が上側を向くようにして主搬送路132へ搬送させる。
【0060】
制御部70は、反転搬送路133から搬送された用紙Pの第2面に対して、画像形成部12によって、第3基準画像K2を形成させる(ステップS202)。
なお、本実施形態においては、
図7に示すように、第1基準画像K1及び第3基準画像K2、また第2基準画像M1及び第4基準画像M2を略同一の形状としているが、これに限られない。
【0061】
次に、リレーユニットRUは、用紙搬送部13から搬送された用紙Pを反転させて、第1面が上面の状態で第2画像形成装置2に搬送する(ステップS203)。
【0062】
第2画像形成装置2の制御部71は、ステップS201、S202と略同様に、画像形成部22によって、用紙Pの第1面に第2基準画像M1、第2面に第4基準画像M2を、それぞれ形成させる(ステップS204、S205)。
用紙搬送部23は、用紙Pを反転させて、第1面が上面の状態で画像読取装置3に用紙Pを搬送する(ステップS206)。
【0063】
次に、画像読取装置3の制御部72は、第2画像形成装置2から取得した用紙Pを用紙搬送部34により搬送させ、順に下面読取スキャナ31、上面読取スキャナ32及び測色計33を通過させて、用紙Pの第1面に形成された第1基準画像K1及び第2基準画像M1と、第2面に形成された第3基準画像K2及び第4基準画像M2の読み取りを行い、第1面の読取データと第2面の読取データを取得する(ステップS207)。
【0064】
制御部72は、第1面の読取データから第1基準画像K1及び第2基準画像M1が検出されるか、また、第2面の読取データから第3基準画像K2及び第4基準画像M2が検出されるかを判定する(ステップS208)。
少なくとも1つの読取データから1つの基準画像しか検出されなかったと判定した場合(ステップS208;No)、制御部72は、表示部142に画像不良の警告を出力し、基準画像の形成条件を変更するよう、制御部70及び/又は制御部71に指示をする(ステップS209)。その後、ステップS201に戻って、制御部70は、画像形成部12によって、新しい用紙Pに再度第1基準画像K1を形成させる。
【0065】
両方の読取データから2つの基準画像が検出されたと判定した場合(ステップS208;Yes)、制御部72は、ステップS108と略同様に、
図7のaに示す、第1基準画像K1と第2基準画像M1の位置ズレ情報を生成し、画像位置ズレの有無を判断する(ステップS210)。
【0066】
次に、制御部72は、
図7のbに示す、第1基準画像K1と第3基準画像K2の位置ズレ情報を生成し、画像位置ズレの有無を判断する。具体的には、第1面の読取データと第2面の読取データから、位置ズレ情報として、実際に形成された第1基準画像K1から第3基準画像K2までの距離と、設定距離xc0、yc0(図示省略)との差を算出し、当該差が判定基準値以上である場合は位置ズレが有ると判断する(ステップS211)。
【0067】
次に、制御部72は、
図7のdに示す、第3基準画像K2と第4基準画像M2の位置ズレ情報を生成し、画像位置ズレの有無を判断する。具体的には、第2面の読取データから、位置ズレ情報として、実際に形成された第3基準画像K2から第4基準画像M2までの距離と、設定距離xd0、yd0(図示省略)との差を算出し、当該差が判定基準値以上である場合は位置ズレが有ると判断する(ステップS212)。
【0068】
制御部72は、ステップS210からステップS212のうち、少なくとも1つのステップで画像位置ズレが有ったかを判定する(ステップS213)。ステップS210からステップS212のいずれのステップにおいても画像位置ズレが無いと判定した場合(ステップS213;No)、画像形成位置補正処理を終了する。
ステップS210からステップS212のうち、少なくとも1つのステップで画像位置ズレが有ると判定した場合(ステップS213;Yes)、ステップS109及びステップS110と略同様に、制御部72は、位置ズレ情報を位置ズレがあると判断された画像形成装置1及び/又は画像形成装置2にフィードバックし、当該フィードバックされた位置ズレ情報に基づいて、制御部70及び/又は制御部71は画像形成条件を補正し、画像形成位置の補正を行う(ステップS214、S215)。
【0069】
[発明の効果]
本実施形態に係る画像形成システム10は、第1画像形成装置1と、第1画像形成装置1の下流側に直列で接続された第2画像形成装置2と、第1画像形成装置1及び第2画像形成装置2の下流側に接続された画像読取装置3と、を備え、第1画像形成装置1の画像形成部12に第1基準画像K1を用紙Pの第1面に形成させる第1制御手段70と、第2画像形成装置2の画像形成部22に第1基準画像K1と異なる第2基準画像M1を第1基準画像K1が形成された用紙Pの第1面上に形成させる第2制御手段71と、第1画像形成装置1及び第2画像形成装置2の画像形成部により用紙Pの第1面上に形成され、画像読取装置3により読み取られた第1基準画像K1及び第2基準画像M1に基づいて画像位置ズレの有無を判断する判断手段72と、を備える。
【0070】
この構成によれば、第1画像形成装置1と第2画像形成装置2で用紙Pの同一面上に印刷を行う場合でも、画像位置ズレの有無を容易に判断することができる。
【0071】
また、本実施形態において、画像形成システム10は、判断手段72により、画像位置ズレが有ると判断された場合に、第1画像形成装置1及び第2画像形成装置2のうち少なくとも一方の画像形成部で形成される画像の画像形成位置を変更して画像位置ズレの補正を行う補正手段70、71を備える。
【0072】
この構成によれば、画像形成システム10が独力で画像形成位置の補正処理を行うことができる。
【0073】
また、画像形成システム10は、第1基準画像K1及び第2基準画像M1の画像形成位置から画像位置ズレに関する位置ズレ情報を生成する生成手段72を備え、判断手段72は、位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断する。
【0074】
この構成によれば、画像形成システム10が位置ズレの有無を容易に判断できるようになる。
【0075】
また、画像形成システム10は、判断手段72により、画像位置ズレが有ると判断された場合に、第1画像形成装置1及び第2画像形成装置2のうち少なくとも一方に位置ズレ情報を送信する通信手段60、61、62を備える。
【0076】
この構成によれば、第1画像形成装置1及び第2画像形成装置2は、位置ズレ情報に基づいて画像形成位置の補正処理を行うことができる。
【0077】
また、第1基準画像K1と第2基準画像M1は、画像形成位置又は形状が異なる。
【0078】
この構成によれば、共に用紙Pの第1面に形成された第1基準画像K1と第2基準画像M1が位置ズレしているかを容易に判定することができる。また、位置ズレがある場合は、位置ズレ量を容易に取得することができる。
【0079】
また、画像形成システム10の第1画像形成装置1及び第2画像形成装置2は、両面印刷を行い、第1制御手段70は、第1画像形成装置1の画像形成部12に第3基準画像K2を、用紙Pの第1基準画像K1が形成された面と逆側の第2面に形成させ、第2制御手段71は、第2画像形成装置2の画像形成部22に第4基準画像M2を、用紙Pの第2面上に形成させ、判断手段72は、第1基準画像K1と第3基準画像K2の画像位置ズレの有無を判断するとともに、第2基準画像M1又は第3基準画像K2と第4基準画像M2の画像位置ズレの有無を判断する。
【0080】
この構成によれば、2台の画像形成装置を直列に接続し、両画像形成装置で両面印刷を行う場合でも、用紙Pの両面に形成された各画像の位置ズレの有無を容易に判断することができる。
【0081】
以上、本発明の実施形態にかかる画像形成システム10について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【0082】
例えば、ステップS109において、画像読取装置3の制御部72は、位置ズレがあると判断された画像形成装置1及び/又は画像形成装置2に位置ズレ情報をフィードバックするとしたが、これに限られず、第2基準画像M1の形成位置を、第1基準画像K1の形成位置を基準として一致させる場合、画像形成装置2にのみ位置ズレ情報をフィードバックし、第2基準画像M1の形成条件のみ変更させれば良い。これは、ステップS214においても同様である。
【0083】
また、ステップS212において、第3基準画像K2と第4基準画像M2の画像位置ズレの有無を判断することで、第4基準画像M2の形成位置にズレが生じているか判断するものとしたが、これに限られず、
図7のcに示す、第2基準画像M1と第4基準画像M2の画像位置ズレの有無を判断することで、第4基準画像M2における画像位置ズレの有無の判断を行っても構わない。
【0084】
また、ステップS108及びステップS210からS212において、第2基準画像M1、第3基準画像K2及び第4基準画像M2は、一方の基準画像から他方の基準画像までの距離を測定し、当該距離と設定距離の差から画像位置ズレの有無を判断するとしたが、第1基準画像K1の位置ズレの有無の判断と同様に、用紙Pの四隅のエッジから、実際に形成された第2基準画像M1、第3基準画像K2及び第4基準画像M2までの距離を測定し、当該距離と設定距離の差を位置ズレ情報として算出し、当該位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断しても構わない。
このとき、制御部70及び制御部71が、制御部72から読取データを取得し、当該読取データを元に位置ズレ情報を生成し、当該位置ズレ情報に基づいて画像位置ズレの有無を判断するようにしても構わない。
【0085】
また、本実施形態においては、第1画像形成装置1、第2画像形成装置2、画像読取装置3のそれぞれの装置が、第1制御手段70、第2制御手段71、判断手段72の機能を有するものとしたが、これに限られず、いずれか1つの装置を、第1制御手段70、第2制御手段71、判断手段72の機能を持つ画像処理装置としても構わない。また、第1画像形成装置1、第2画像形成装置2、画像読取装置3とは別体の装置として、第1制御手段70、第2制御手段71及び判断手段72の機能を有する画像処理装置を設けても構わない。
【符号の説明】
【0086】
10 画像形成システム
1 第1画像形成装置
14 操作表示部(警告手段)
142 表示部(報知部)
2 第2画像形成装置
12、22 画像形成部
3 画像読取装置
60、61、62 通信部(通信手段)
70 制御部(第1制御手段、補正手段)
71 制御部(第2制御手段、補正手段)
72 制御部(判断手段、生成手段)
K1 第1基準画像
M1 第2基準画像
K2 第3基準画像
M2 第4基準画像
P 用紙