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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】画像出力装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 19/00 20110101AFI20241112BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20241112BHJP
【FI】
G06T19/00 300A
G06F3/0481
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020203404
(22)【出願日】2020-12-08
(65)【公開番号】P2022090849
(43)【公開日】2022-06-20
【審査請求日】2023-10-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】田中 由愛
(72)【発明者】
【氏名】磯田 和生
(72)【発明者】
【氏名】畠山 奏三
(72)【発明者】
【氏名】中村 義友
(72)【発明者】
【氏名】手嶋 玄太郎
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-234629(JP,A)
【文献】特開2012-181701(JP,A)
【文献】特開2002-117366(JP,A)
【文献】Peter Stuer ほか2名,The HyperMuseum Theme Generator System: Ontology-based Internet support for the active use of digital museum data for teaching and presentation,Museums and the web 2001:Selected Paper, Archives & Museum Informatics (2001),2001年,p.1-11,[令和6年6月3日検索],インターネット <URL:https://wise.vub.ac.be/downloads/Papers/stuerMW2001.pdf>、<URL:https://www.archimuse.com/mw2001/papers/stuer/stuer.html>
【文献】前原 千尋 ほか2名,博物館における展示品の意味関係に基づいた展示品の推薦システム ,第3回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム 論文集,電子情報通信学会データ工学専門委員会,2011年07月27日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 19/00
G06F 3/04815
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テキストが関連付けられた画像を複数記憶する記憶部と、
前記テキストの関連性に基づき、前記記憶部に記憶された複数の前記画像を三次元空間上に配置する画像配置手段と、
前記画像配置手段によって配置された複数の前記画像を表示する画像可視化手段と、
前記画像可視化手段により出力した複数の前記画像のうち、ユーザによる一の画像である対象画像の選択を受け付ける対象画像受付手段と、
前記対象画像受付手段による選択の受け付けに応じて、前記対象画像を中心とし、画像同士を繋ぐことで前記画像同士の関連性を示す繋ぎ部材と、前記繋ぎ部材の近傍に配置した画像間の関連性を示す関連キーワードとを表示する画像出力手段と、
前記ユーザによる前記関連キーワードの選択を受け付けるキーワード受付手段
前記キーワード受付手段による選択の受け付けに応じて、前記対象画像に関連する他方の画像である関連画像を中心として表示する対象関連画像出力手段と、
を備える、画像出力装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像出力装置において、
前記対象関連画像出力手段は、前記対象画像を表示範囲に含むように表示範囲を移動させて出力する、画像出力装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の画像出力装置において、
前記対象関連画像出力手段は、前記キーワード受付手段により受け付けた前記関連キーワードに対応する前記関連画像に関連する他の画像を前記記憶部から抽出し、前記関連画像と前記他の画像とを繋ぐ前記繋ぎ部材と、前記関連キーワードとを表示する、画像出力装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像出力装置において、
前記対象画像に関連する複数の前記関連画像に同一の前記関連キーワードが関連付けられている場合に、前記画像出力手段は、前記対象画像と前記複数の関連画像の各々とをそれぞれ繋ぐ前記繋ぎ部材と、各繋ぎ部材の近傍に配置した前記関連キーワードとを表示する、画像出力装置。
【請求項5】
請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像出力装置において、
前記対象画像に関連する複数の前記関連画像に同一の前記関連キーワードが関連付けられている場合に、前記画像出力手段は、前記対象画像と一の前記関連キーワードとを繋ぐ前記繋ぎ部材と、前記一の関連キーワードと、前記一の関連キーワードと前記複数の関連画像の各々とをそれぞれ繋ぐ前記繋ぎ部材とを表示する、画像出力装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像出力装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像出力装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、不特定多数の顧客を対象としてWeb3Dにより美術館データベースに格納する絵画等の美術品画像を配信するシステムが開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-296587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のシステムでは、「バーチャル美術館のメーンメニュー画面から、展示品リストを選択すると、ギャラリーに展示されている全作品のサムネイル・パノラマ画像が表示される。その中から所望の絵か彫刻を選ぶと、その彫刻が展示してある中庭へウォークスルー画面で案内してくれる。」ものであった。
美術品に限らず、様々な作品群を、ユーザに一見して分かりやすいものする見せ方の工夫が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、作品等である対象物をユーザに分かりやすく表現した画像出力装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
第1の発明は、テキストが関連付けられた画像を記憶する記憶部と、前記テキスト間の関連性に基づいて前記記憶部から抽出した複数の画像のうち一の画像である対象画像を中心とし、画像同士を繋ぐことで前記画像同士の関連性を示す繋ぎ部材と、前記繋ぎ部材の近傍に配置した画像間の関連性を示す関連キーワードとを表示する画像出力手段と、前記関連キーワードの選択を受け付けるキーワード受付手段を備え、前記キーワード受付手段による選択の受け付けに応じて、前記対象画像に関連する他方の画像である関連画像を中心として表示する対象関連画像出力手段と、を備える、画像出力装置である。
第2の発明は、第1の発明の画像出力装置において、前記対象関連画像出力手段は、前記対象画像を表示範囲に含むように表示範囲を移動させて出力する、画像出力装置である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の画像出力装置において、前記対象関連画像出力手段は、前記キーワード受付手段により受け付けた前記関連キーワードに対応する前記関連画像に関連する他の画像を前記記憶部から抽出し、前記関連画像と前記他の画像とを繋ぐ前記繋ぎ部材と、前記関連キーワードとを表示する、画像出力装置である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの画像出力装置において、前記対象画像に関連する複数の前記関連画像に同一の前記関連キーワードが関連付けられている場合に、前記画像出力手段は、前記対象画像と前記複数の関連画像の各々とをそれぞれ繋ぐ前記繋ぎ部材と、各繋ぎ部材の近傍に配置した前記関連キーワードとを表示する、画像出力装置である。
第5の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの画像出力装置において、前記対象画像に関連する複数の前記関連画像に同一の前記関連キーワードが関連付けられている場合に、前記画像出力手段は、前記対象画像と一の前記関連キーワードとを繋ぐ前記繋ぎ部材と、前記一の関連キーワードと、前記一の関連キーワードと前記複数の関連画像の各々とをそれぞれ繋ぐ前記繋ぎ部材とを表示する、画像出力装置である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの画像出力装置において、前記テキストの関連性に基づき、前記画像を三次元空間上に配置する画像配置手段と、前記画像配置手段によって配置された前記画像を出力する画像可視化手段と、前記対象画像の選択を受け付ける対象画像受付手段と、を備え、前記画像出力手段は、前記対象画像受付手段による選択の受け付けに応じて、前記対象画像を中心とし、前記繋ぎ部材と前記関連キーワードとを表示する、画像出力装置である。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの画像出力装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、作品等である対象物をユーザに分かりやすく表現した画像出力装置及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係る画像出力システムの全体概要図である。
図2】本実施形態に係る画像処理サーバの機能ブロック図である。
図3】本実施形態に係る画像処理サーバの記憶部の例を示す図である。
図4】本実施形態に係る画像処理サーバの可視化画像生成処理を示すフローチャートである。
図5】本実施形態に係るユーザ端末に表示された作品群可視化画像画面の例を示す図である。
図6】本実施形態に係る画像処理サーバの可視化画像操作処理を示すフローチャートである。
図7】本実施形態に係るユーザ端末に表示された作品関連画像画面の例を示す図である。
図8】本実施形態に係る画像処理サーバの作品関連画像操作処理を示すフローチャートである。
図9】本実施形態に係るユーザ端末に表示された作品関連画像における操作例を示す図である。
図10】本実施形態に係るユーザ端末に表示された操作後関連画像の例を示す図である。
図11】本実施形態に係る作品関連画像の他の表示例を示す図である。
図12】本実施形態に係る作品関連画像の他の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。なお、これは、あくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
(実施形態)
<画像出力システム100>
図1は、本実施形態に係る画像出力システム100の全体概要図である。
図2は、本実施形態に係る画像処理サーバ1の機能ブロック図である。
図3は、本実施形態に係る画像処理サーバ1の記憶部30の例を示す図である。
【0010】
図1に示す画像出力システム100は、画像処理サーバ1(画像出力装置)と、ユーザ端末5とを備えたシステムである。
画像処理サーバ1は、図示しない入力装置によって入力された作品(対象物)に関する説明情報を、予め記憶しておく。そして、画像処理サーバ1は、例えば、ユーザ端末5から受信した信号に対応して、各作品の画像を配置した配置画像を含む、作品群を可視化した作品群可視化画像を、ユーザ端末5に対して送信する。そうすることで、画像処理サーバ1は、一見して分かりやすく作品群を表現した作品群の閲覧画面を、ユーザに提供する。
【0011】
また、ユーザ端末5において、作品群から1つの作品の画像を選択操作することで、1つの作品と他の作品との関連を示す作品関連画像を生成し、ユーザ端末に送信する。そうすることで、画像処理サーバ1は、1つの作品に関連する作品を含む閲覧画面を、ユーザに提供する。
以下において、作品を、博物館等で所蔵している土器や土偶を例にして、作品群の閲覧画面について説明する。しかし、これは一例であり、例えば、彫刻や絵画等の他の作品であってもよい。
【0012】
画像処理サーバ1と、ユーザ端末5とは、通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、例えば、インターネット回線等であり、有線であるか無線であるかを問わない。また、図1では、ユーザ端末5を1つのみ図示しているが、画像処理サーバ1は、複数のユーザ端末5の各々に対して通信可能に接続されている。
【0013】
<画像処理サーバ1>
画像処理サーバ1は、ユーザ端末5からの操作に応じて、作品群可視化画像を生成して、ユーザ端末5に送信する。
画像処理サーバ1は、例えば、Webサーバである。画像処理サーバ1は、その他、パーソナルコンピュータ(PC)等であってもよい。
図2に示すように、画像処理サーバ1は、制御部10と、記憶部30と、通信インタフェース部39とを備える。
制御部10は、画像処理サーバ1の全体を制御する中央処理装置(CPU)である。制御部10は、記憶部30に記憶されているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラムを適宜読み出して実行することにより、上述したハードウェアと協働し、各種機能を実行する。
【0014】
制御部10は、可視化要求受付部11と、配置画像生成部12(画像配置手段)と、可視化画像出力部13(画像可視化手段)と、作品画像受付部15(対象画像受付手段)と、関連情報抽出部16(画像出力手段)と、作品関連画像生成部17(画像出力手段)と、作品関連画像出力部18(画像出力手段)と、キーワード受付部19(キーワード受付手段)と、操作後関連情報抽出部20(対象関連画像出力手段)と、操作後関連画像生成部21(対象関連画像出力手段)と、操作後関連画像出力部22(対象関連画像出力手段)とを備える。
【0015】
可視化要求受付部11は、ユーザ端末5から作品群の可視化要求を受け付ける。画像処理サーバ1は、例えば、作品を有する博物館を指定したり、作品のカテゴリを指定したりするための指定画面(図示せず)をユーザ端末5に出力して、ユーザが選択操作をすることで、可視化要求受付部11は、ユーザ端末5から作品群の可視化要求を受け付けてもよい。
【0016】
配置画像生成部12は、例えば、所定の項目を各軸として表したキューブ状(立方体形状)の三次元空間を生成する。ここで、所定の項目は、作品情報記憶部32(記憶部)にある項目であり、例えば、年代、緯度、経度である。
そして、配置画像生成部12は、生成した三次元空間に、作品情報記憶部32に記憶された作品の画像を配置した配置画像を生成する。より具体的には、配置画像生成部12は、作品の画像を、テキストの関連性に基づいて、各軸に対応する項目のテキスト(値)が示す位置に配置する。
また、配置画像生成部12は、緯度及び経度を含む地図画像をさらに配置してもよい。
【0017】
ここで、作品の画像は、例えば、当該作品を撮影した撮影画像である。なお、作品の画像は、当該作品のイラスト画像等の他の画像であってもよいが、当該作品が分かりやすく表現されているものが望ましい。また、作品の画像は、二次元の画像データであっても、三次元モデリングデータであってもよい。
可視化画像出力部13は、配置画像生成部12で生成した配置画像を含む作品群可視化画像を、ユーザ端末5に対して出力する。
【0018】
作品画像受付部15は、配置画像における1つの作品の画像(対象画像)に対する選択操作に対応した操作信号を、ユーザ端末5から受け付ける。例えば、可視化画像出力部13によりユーザ端末5に作品群可視化画像が表示された状態で、ユーザ端末5に表示された作品群可視化画像に含まれる配置画像のうち、ユーザによる1つの作品の画像を選択する操作を受け付けることで、ユーザ端末5は、操作信号を画像処理サーバ1に送信する。
【0019】
関連情報抽出部16は、選択操作がされた1つの作品の画像に関連する他の作品の画像である関連画像と、1つの作品の画像に対する関連画像の関連性を示す関連キーワードとを、作品情報記憶部32から抽出する。ここで、関連画像は、1つに限らず、複数の関連画像が登録されている場合には、複数ある。また、1つの作品画像に対する関連キーワードも、1つに限らない。
【0020】
作品関連画像生成部17は、操作がされた1つの作品の画像と、抽出した関連画像とを配置し、1つの作品の画像と関連画像と(画像同士)を繋ぐ結合線(繋ぎ部材)を配置し、結合線上に画像間の関連性を示す関連キーワードを配置した作品関連画像を生成する。なお、作品関連画像生成部17は、関連キーワードを、結合線の近傍に配置してもよい。
作品関連画像出力部18は、生成した作品関連画像を、ユーザ端末5に対して出力する。作品関連画像出力部18は、操作がされた1つの作品の画像を中心位置にし、少なくとも関連キーワードを表示範囲に含むように、作品関連画像を出力する。作品関連画像出力部18は、結合線により繋がれた関連画像を、表示範囲にさらに含むように、作品関連画像を出力してもよい。
【0021】
キーワード受付部19は、作品関連画像における関連キーワードの選択操作に対応した操作信号を、ユーザ端末5から受け付ける。例えば、作品関連画像出力部18によりユーザ端末5に作品関連画像が表示された状態で、ユーザが1つの関連キーワードを選択する操作をすることで、ユーザ端末5の制御部は、選択操作を受け付ける。そうすることで、ユーザ端末5の制御部は、関連キーワードに関する操作信号を送信するので、キーワード受付部19は、関連キーワードの選択操作に対応した操作信号を受け付けることができる。
操作後関連情報抽出部20は、キーワード受付部19が受け付けた関連キーワードに結合線により繋がれた関連画像に対してさらに関連する他の対象物の画像と、関連画像に対する他の対象物の画像の関連性を示す関連キーワードとを、作品情報記憶部32から抽出する。
【0022】
操作後関連画像生成部21は、受け付けた関連キーワードにより結合線で結合された1つの作品の画像と関連画像とに加えて、操作後関連情報抽出部20により抽出された他の対象物の画像を配置し、関連画像と他の対象物の画像を繋ぐ結合線を配置し、結合線上に操作後関連情報抽出部20により抽出された関連キーワードを配置した操作後関連画像(対象関連画像)を生成する。
操作後関連画像出力部22は、生成した操作後関連画像を、ユーザ端末5に対して出力する。操作後関連画像出力部22は、関連画像を中心位置にし、少なくとも関連画像に関連する関連キーワードと、1つの作品の画像とを表示範囲に含むように、操作後関連画像を出力する。
【0023】
記憶部30は、制御部10が各種の処理を実行するために必要なプログラム、データ等を記憶するためのハードディスク、半導体メモリ素子等の記憶領域である。
記憶部30は、プログラム記憶部31と、作品情報記憶部32とを備える。
プログラム記憶部31は、各種のプログラムを記憶する記憶領域である。プログラム記憶部31は、画像処理サーバ1の制御部10が実行する各種機能を行うためのプログラム31aを記憶している。
【0024】
作品情報記憶部32は、作品の画像の項目を含む、作品に関する複数の項目と、複数の項目の各々に対応した作品の内容(テキスト)とを記憶する記憶領域である。
図3は、作品情報記憶部32の一例を示す。作品情報記憶部32は、作品ID(IDentification)、画像ファイル、タイトル(名称)、緯度、経度、年代、解説文、関連キーワード、関連作品ID、といった各項目に対して、作品の内容を記憶している。
【0025】
作品IDは、作品を識別するための識別情報であり、この画像出力システム100で任意に決めたものであってよい。
画像ファイルは、作品の画像のファイルである。上記したが、画像ファイルは、作品を撮影した写真画像であってもよいし、他のものであってもよい。
タイトルは、作品名である。タイトルは、例えば、データ登録者が付けたものであってもよい。
緯度及び経度は、作品が発掘等された位置情報を示す。
年代は、作品が制作された時期を示す。作品によっては、年代は、おおよその時期を示すものでもよい。
解説文は、作品を把握するための解説である。
関連キーワードは、当該作品に関連する作品との間のワードである。
関連作品IDは、当該作品に関連する作品を識別する識別情報である。
関連キーワードと、関連作品IDとは対応するものである。また、1つの作品に対して複数の関連キーワードと関連作品IDとがあってもよい。さらに、関連キーワードは、作品を基準にし、関連作品との間の関係を示すワードである。
【0026】
作品情報記憶部32へのデータ登録は、画像処理サーバ1に通信可能に接続した入力装置(図示せず)から、例えば、登録画面(図示せず)を使用して行ってもよい。また、作品情報記憶部32へのデータ登録は、例えば、一括登録画面(図示せず)を用意しておき、作品内容を記憶したテキストファイルと、画像データを記憶したフォルダとを指定することで、テキストファイル及びフォルダに記憶された画像データに基づいて、作品情報記憶部32にデータを追加するようにしてもよい。
さらに、作品情報記憶部32へのデータ登録は、画像処理サーバ1が提供するサービス開始前後やサービス実施中であっても行うことができる。
通信インタフェース部39は、通信ネットワークNを介して、ユーザ端末5等との間の通信を行うためのインタフェースである。
【0027】
<ユーザ端末5>
ユーザ端末5は、例えば、図1に示すようなタブレットに代表されるコンピュータの機能を併せ持った携帯型の端末である。ユーザ端末5は、その他、スマートフォンや携帯電話機等の携帯型の端末でもよいし、PC等の据置型の端末であってもよい。
ユーザ端末5は、図示しないが、少なくとも制御部と、記憶部と、タッチパネルディスプレイ(又は、入出力部)と、通信インタフェース部とを備える。
【0028】
ここで、コンピュータとは、制御部、記憶装置等を備えた情報処理装置をいい、画像処理サーバ1及びユーザ端末5は、各々制御部、記憶部等を備えた情報処理装置であり、コンピュータの概念に含まれる。
【0029】
<画像出力システム100の処理>
次に、画像処理サーバ1と、ユーザ端末5との間で行う処理について、フローチャートに即して説明する。
まず、ユーザ端末5に作品群可視化画像を出力する処理を説明する。
図4は、本実施形態に係る画像処理サーバ1の可視化画像生成処理を示すフローチャートである。
図5は、本実施形態に係るユーザ端末5に表示された作品群可視化画像画面60の例を示す図である。
【0030】
本処理の前提として、画像処理サーバ1が提供するサービス(以降、このサービスを、「作品閲覧サービス」ともいう。)の提供を受けるユーザ端末5は、まず、画像処理サーバ1にアクセスする。そして、ユーザ端末5の制御部は、上記したような、例えば、図示しない指定画面からの入力にしたがって、可視化画像要求を送信する。
すると、図4のステップS(以下、単に「S」という。)11において、画像処理サーバ1の制御部10(可視化要求受付部11)は、ユーザ端末5から可視化画像要求を受け付ける。
【0031】
S12において、制御部10は、所定の項目を各軸(X軸、Y軸及びZ軸)として表した三次元空間を生成する。
S13において、制御部10(配置画像生成部12)は、作品情報記憶部32に記憶された作品ごとに、三次元空間での作品の位置を、各軸に対応した項目の内容に基づいて特定する。
S14において、制御部10(配置画像生成部12)は、特定した位置に、作品の画像を配置した配置画像を生成する。
【0032】
S15において、制御部10(可視化画像出力部13)は、生成された配置画像を含む作品群可視化画像を、ユーザ端末5に出力する。
これにより、ユーザ端末5では、図5に例示する作品群可視化画像画面60を表示することができる。
【0033】
図5に示す作品群可視化画像画面60は、作品情報記憶部32に記憶された複数の作品の各々に対応する複数の作品画像64(作品の画像)により構成された配置画像63が、三次元空間62に配置された作品群可視化画像61を含む。
作品群可視化画像画面60は、作品群可視化画像61と、作品群名65と、操作UI部66とを含む。
作品群可視化画像61は、三次元空間62と、配置画像63とを含む画像である。
【0034】
三次元空間62は、所定の項目を各軸にし、キューブ状に表した空間である。図5の例には、年代についてのメモリと値とが示されている。実際には、年代の軸には、例えば、年代の名称が示され、他の軸についても軸の名称やメモリが示されたりする。
配置画像63は、複数の作品画像64により構成された画像である。作品画像64は、作品の画像そのものであり、例えば、画像のサイズを小さくしたものである。
作品群名65は、例えば、可視化画像要求に基づいて設定され、又は、予め指定されたものである。この例では、作品群名65は、「縄文時代の作品コレクション」である。
操作UI部66は、作品群可視化画像61についての回転操作等を行う場合に用いるものである。
【0035】
次に、表示された作品群可視化画像画面60に対する操作処理について説明する。
図6は、本実施形態に係る画像処理サーバ1の可視化画像操作処理を示すフローチャートである。
図7は、本実施形態に係るユーザ端末5に表示された作品関連画像画面70の例を示す図である。
【0036】
ユーザ端末5に表示された作品群可視化画像画面60(図5参照)に対して、ユーザがタッチパネルディスプレイ等を介して操作をすることで、ユーザ端末5には、操作に対応した様々な画像を表示させることができる。
図6の可視化画像操作処理は、ユーザ端末5から操作信号を受信したことに応じて、処理を開始する。
【0037】
S31において、制御部10は、ユーザ端末5から受信した操作信号が、作品群可視化画像画面60の操作UI部66(操作領域)における回転操作であるか否かを判断する。操作領域における回転操作である場合(S31:YES)には、制御部10は、処理をS32に移す。他方、操作領域における回転操作ではない場合(S31:NO)には、制御部10は、処理をS33に移す。
S32において、制御部10は、作品群可視化画像画面60の作品群可視化画像61を、回転操作方向に回転させる。この処理により、ユーザは、自身が行った回転操作にしたがって回転する作品群可視化画像61を見ることができ、例えば、奥側に配置された作品の画像を手前側に動かすことができる。その結果、手前側の作品の画像をよく見ることができるので、便利である。
【0038】
S33において、制御部10(作品画像受付部15)は、ユーザ端末5から受信した操作信号が、作品群可視化画像画面60の作品画像64に対する選択操作であるか否かを判断する。作品画像64に対する選択操作である場合(S33:YES)には、制御部10は、処理をS34に移す。他方、作品画像64に対する選択操作ではない場合(S33:NO)には、制御部10は、本処理を終了する。なお、詳細な説明は省略するが、例えば、ユーザ端末5を使用してユーザが操作領域においてピンチインやピンチアウトの操作をすることで、制御部10は、作品群可視化画像61を拡大表示させたり、縮小表示させたりする。
【0039】
S34において、制御部10(関連情報抽出部16)は、選択操作がされた作品画像64に関連する関連画像と、関連キーワードとを、作品情報記憶部32から抽出する。例えば、制御部10(作品画像受付部15)は、図3の作品情報記憶部32に記憶されている作品IDが「W001」である作品Aの画像の選択操作を受け付けた場合、制御部10(関連情報抽出部16)は、関連画像として、作品IDが「W006」の画像と、関連キーワードとして「土製」とを作品情報記憶部32から抽出する。
【0040】
S35において、制御部10(作品関連画像生成部17)は、選択操作がされた作品画像64と、関連画像とを配置して結合線で繋ぎ、関連キーワードを結合線上に配置した作品関連画像を生成する。
S36において、制御部10(作品関連画像出力部18)は、生成した作品関連画像を、ユーザ端末5に出力する。その際、制御部10は、選択操作がされた作品画像64を中心位置にし、少なくとも関連キーワードを表示範囲に含むように、作品関連画像を出力する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
これにより、ユーザ端末5では、図7に例示する作品関連画像画面70を表示することができる。
【0041】
図7に示す作品関連画像画面70は、作品画像71を中心位置に配置した画面である。作品関連画像画面70は、作品画像71と、説明文72と、結合線73と、関連キーワード74とを含む。
作品画像71は、ユーザにより選択操作された作品画像64(図5)の画像である。
説明文72は、作品画像71に対応するタイトル及び解説文を、作品情報記憶部32から取得したものである。
結合線73は、作品画像71と、作品画像71に関連する関連画像とを繋ぐ線である。
関連キーワード74は、作品画像71に対する関連画像の関連性を示すワードである。
このように、作品関連画像画面70は、ユーザが選択した作品画像71に対して、どのような関連があるかを示すように表示する。そのため、作品間での関連性を分かりやすく示すことができる。
【0042】
次に、表示された作品関連画像画面70に対する操作処理について説明する。
図8は、本実施形態に係る画像処理サーバ1の作品関連画像操作処理を示すフローチャートである。
図9は、本実施形態に係るユーザ端末5に表示された作品関連画像における操作例を示す図である。
図10は、本実施形態に係るユーザ端末5に表示された操作後関連画像画面70Aの例を示す図である。
【0043】
図8のS41において、制御部10(キーワード受付部19)は、ユーザ端末5から作品関連画像における関連キーワードの選択操作に対応した操作信号を受け付ける。
図9は、ユーザの指Pが、関連キーワード74aを選択した態様を示す。
図8のS42において、制御部10(操作後関連情報抽出部20)は、受け付けた関連キーワードに結合線により繋がれた関連画像に対してさらに関連する他の作品画像(他の作品の画像)と、関連画像に対する他の作品画像の関連性を示す関連キーワードとを、作品情報記憶部32から抽出する。
【0044】
S43において、制御部10(操作後関連画像生成部21)は、受け付けた関連キーワードにより結合線で結合された作品画像と関連画像とに加えて、他の作品画像を配置し、関連画像と他の作品画像を繋ぐ結合線を配置し、結合線上にS42の処理で抽出した関連キーワードを配置した操作後関連画像を生成する。
S44において、制御部10(操作後関連画像出力部22)は、生成した操作後関連画像を、ユーザ端末5に対して出力する。その際、操作後関連画像出力部22は、関連画像を画面の中心位置にし、関連画像に関連する関連キーワードと作品画像とを表示範囲に含むように表示範囲を移動させる。その後、制御部10は、本処理を終了する。
【0045】
図9でのユーザの指Pによる選択操作により、ユーザ端末5では、図10に例示する操作後関連画像画面70Aを表示する。
図10に示す操作後関連画像画面70Aは、作品画像71に対して関連キーワード74aにより関連する関連画像76を画面の中央に配置した画面である。操作後関連画像画面70Aは、関連画像76と、作品画像71と、関連キーワード74aの他、説明文77と、結合線78と、関連キーワード79とを含む。
関連画像76は、ユーザにより選択操作された関連キーワードに結合線73で繋がれている関連作品の画像である。
説明文77は、関連画像76に対応するタイトル及び解説文を、作品情報記憶部32から取得したものである。
結合線78は、関連画像76と、関連画像76に関連する他の作品画像とを繋ぐ線である。
関連キーワード79は、関連画像76に対する他の関連画像の関連性を示すワードである。
【0046】
操作後関連画像画面70Aは、ユーザが選択した作品画像71の関連キーワードに対して結合された関連画像76が、さらにどのような関連があるかを示すように表示する。そのため、作品間の関連性を分かりやすく示すことができる。
【0047】
上記では、作品関連画像について、例を用いて説明した。しかし、作品関連画像は、上記で説明した例のものに限定されない。
(変形例1)
図11は、本実施形態に係る作品関連画像の他の表示例を示す図である。
上記の例では、結合線73、78を、単なる線画像として記載したものを例に説明したが、これに限定されない。結合線は、作品画像に対する関連画像の関連性を、関連キーワードと共に示すので、作品画像から関連画像に対して向きがある。そのため、向きが分かるような結合線にしてもよい。
【0048】
図11(A)は、作品関連画像のうち作品画像71と関連画像76との関係を示す部分図81を示す。部分図81の結合線81aは、動きを示す画像を含み、作品画像71を基準に、関連画像76の関連を示すようにしたものである。
また、作品画像71と関連画像76とのいずれも、同じ関連キーワードにより関連性を示す場合には、図11(B)に示す部分図82のように、結合線82aを、両方向に動きを示す画像にしてもよい。
さらに、作品画像71を基準にして関連画像76との関連性を示す関連キーワードと、関連画像76を基準にして作品画像71との関連性を示す関連キーワードとが異なる場合には、図11(C)に示す部分図83のように、作品画像71を基準にして関連画像76との関連性を示す結合線83aと、関連画像76を基準にして作品画像71との関連性を示す結合線83bとにより、関連キーワードを示してもよい。
【0049】
(変形例2)
図12は、本実施形態に係る作品関連画像の他の表示例を示す図である。
図12(A)は、上記の例と同様に作品画像91と、作品画像91に関連付けられた関連画像92,93,94とを配置した作品関連画像90Aの例を示す。作品画像91と、関連画像92とは、結合線95によって繋がれており、結合線95に関連キーワード96が配置されている。また、作品画像91と、関連画像93や、作品画像91と、関連画像94についても、結合線95によって繋がれており、結合線95に関連キーワード96が配置されている。つまり、同じ関連キーワード96であっても、それぞれの結合線95の上に関連キーワードが配置されており、関連キーワードの数は、関連画像の数だけ配置されている。
【0050】
しかし、このような配置に限定されるものでない。
図12(B)は、作品画像91と、作品画像91に関連付けられた関連画像92,93,94とを配置した作品関連画像90Bの例を示す。結合線97は、作品画像91からは1つだけ繋がれており、関連キーワード98から分岐するような線になっている。つまり、同じ関連キーワード98の場合には、作品画像91からは1つだけ配置し、関連キーワード98で関連画像92,93,94に分岐するようにしている。
このように、同じ関連キーワード98の場合のように、1つに関連キーワード98を集約して配置するようにしてもよい。
【0051】
このように、本実施形態の画像処理サーバ1によれば、以下のような効果がある。
(1)1つの作品画像と、当該作品画像に関連する関連画像及び関連キーワードを、作品情報記憶部32から抽出して配置した作品関連画像を、ユーザ端末5に出力する。その際、作品画像から延びる結合線の近傍に関連キーワードが表示される。よって、1つの作品の画像についての詳しい内容を提示できる。
そして、作品関連画像に含まれる関連キーワードの選択をユーザ端末5から受け付けた場合に、関連キーワードに繋がれた関連画像を中心位置に表示するので、関連キーワードに関連する関連画像を確認しやすくできる。
さらに、作品画像を表示範囲に含むようにすることで、作品画像との関係性を含めて1つの画面で確認ができる。
【0052】
(2)作品関連画像に含まれる関連キーワードの選択をユーザ端末5から受け付けた場合に、関連キーワードに繋がれた関連画像に関連する他の作品画像と、関連画像と他の作品画像との関連性を示す関連キーワードとを、作品情報記憶部32から抽出し、関連画像と他の作品画像とを結合線により繋いだ上に関連キーワードを配置した操作後関連画像を生成して、操作後関連画像をユーザ端末5に出力する。よって、関連画像を中心位置にして関連画像の繋がりをさらに表示させるため、詳しい内容を順々に提示できる。
【0053】
(3)複数の関連画像に関連する関連キーワードが同一のものである場合に、作品画像と各関連画像とを結合線により繋ぎ、各結合線に関連キーワードを配置するので、同一の関連キーワードが複数配置された作品関連画像をユーザ端末5に出力できる。よって、同一の関連キーワードが複数配置された作品関連画像を、ユーザに見せることができる。
(4)複数の関連画像に関連する関連キーワードが同一のものである場合に、関連キーワードを1つ配置し、作品画像と関連キーワードを結合線により繋ぎ、関連キーワードと各関連画像とを結合線で繋いで配置するので、同一の関連キーワードが1つ配置された作品関連画像をユーザ端末5に出力できる。そのため、同一の関連キーワードにより複数の関連画像と関連することを一見して分かりやすく見せることができる。
(5)三次元空間に、作品情報記憶部32に記憶された作品の画像を配置した配置画像を含む作品群可視化画像を生成して、ユーザ端末5に出力する。そして、1つの作品画像を受け付けたことに応じて、作品関連画像を出力する。
よって、作品情報記憶部32に記憶された作品について、作品の画像を表示させることで、ユーザに分かりやすく提示できる。また、関連性を確認したい作品画像を選択するだけで、作品関連画像が出力されるので、操作性に優れたものになる。
【0054】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0055】
(変形形態)
(1)本実施形態では、ユーザ端末に表示するものを例に説明したが、これに限定されない。例えば、画像処理サーバとユーザ端末との機能を有する画像処理装置であってもよい。
(2)本実施形態では、ユーザ端末を、タブレットを例に説明したが、これに限定されない。例えば、HMD(Head Mounted Display)や、展示機器シアター等であってもよい。
【0056】
(3)本実施形態では、作品関連画像を表示した際に、作品画像に対する関連画像の関連キーワードを表示するものを例に説明したが、これに限定されない。関連画像に対する作品画像の関連キーワードを表示するようにしてもよいし、作品画像に対する関連画像の関連キーワードと、関連画像に対する作品画像の関連キーワードとの両方を表示するようにしてもよい。
【0057】
(4)本実施形態では、作品情報記憶部に全ての作品情報を記憶するものを例に説明したが、これに限定されない。作品情報記憶部に記憶されている作品情報のうちの一部を、画像処理サーバに対して通信可能に接続されたデータベース等に記憶させてもよい。例えば、作品画像を、別のデータベースに記憶させておき、作品情報記憶部には、作品データベースの当該作品の画像を格納する位置情報(例えば、URL、アドレス等)を記憶するようにしてもよい。
【0058】
(5)本実施形態では、美術館や博物館で保有する土器や土偶等に関するものを対象とした例を説明したが、これに限定されない。複数の項目について多面的に見せることが有用なものであればよく、他の美術品や絵画等であってもよい。また、美術品等に限らず、例えば、複数の企業を比較した参照を可能にした、企業ポートフォリオ等にも活用できる。その場合、画像は、例えば、企業ロゴにすればよい。
【符号の説明】
【0059】
1 画像処理サーバ
5 ユーザ端末
10 制御部
11 可視化要求受付部
12 配置画像生成部
13 可視化画像出力部
15 作品画像受付部
16 関連情報抽出部
17 作品関連画像生成部
18 作品関連画像出力部
19 キーワード受付部
20 操作後関連情報抽出部
21 操作後関連画像生成部
22 操作後関連画像出力部
30 記憶部
31a プログラム
32 作品情報記憶部
60 作品群可視化画像画面
61 作品群可視化画像
63 配置画像
64,71,91 作品画像
70 作品関連画像画面
70A 操作後関連画像画面
73,78,81a,82a,83a,83b,95,97 結合線
74,74a,79,96,98 関連キーワード
76,92,93,94 関連画像
100 画像出力システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12