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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】セットアッププログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20241112BHJP
   G06F 8/61 20180101ALI20241112BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20241112BHJP
   H04L 67/10 20220101ALI20241112BHJP
【FI】
G06F3/12 325
G06F3/12 305
G06F3/12 385
G06F8/61
H04N1/00 127Z
H04L67/10
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021011307
(22)【出願日】2021-01-27
(65)【公開番号】P2022114851
(43)【公開日】2022-08-08
【審査請求日】2024-01-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】柳川 亮
【審査官】小林 義晴
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-067271(JP,A)
【文献】特開2017-134752(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/12
G06F 8/61
H04L 67/00
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を備える表示部と、利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部と、外部装置とデータ通信を行うように構成された通信部と、制御部とを備える情報処理装置の前記制御部に、
複数種類の前記外部装置の中から1種類の前記外部装置を選択するための装置種類選択画像を前記表示画面に表示し、前記入力部から出力される前記入力操作情報に基づいて、選択された1種類の前記外部装置を第1種外部装置として特定する種類特定処理と、
前記情報処理装置との間で通信可能に接続されている少なくとも1つの前記第1種外部装置の中から1つの前記第1種外部装置を選択するための装置選択画像を前記表示画面に表示し、前記入力部から出力される前記入力操作情報に基づいて、選択された1つの前記外部装置を対象外部装置として特定する装置特定処理と、
前記種類特定処理により特定された前記第1種外部装置を制御するための外部装置制御プログラムをダウンロードし、更に、前記対象外部装置を示す情報を前記外部装置制御プログラムに受け渡して前記外部装置制御プログラムを前記情報処理装置にインストールするインストール処理と
を実行させるように構成され、
前記装置特定処理は、前記情報処理装置との間でデータ通信可能に接続されている前記外部装置を検索し、この検索結果を前記装置選択画像内で表示し、
前記制御部に、
前記情報処理装置との間で無線通信可能に接続されている前記外部装置を前記装置特定処理で見つけることができなかった場合に、前記外部装置と前記情報処理装置とを同一の無線ネットワークに接続するための無線接続プログラムをダウンロードして実行する無線接続処理を実行させるように構成されているセットアッププログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のセットアッププログラムであって、
前記装置特定処理は、前記情報処理装置との間でデータ通信可能に接続されている前記外部装置のうち、前記種類特定処理により特定された前記第1種外部装置のみを前記装置選択画像内に表示するセットアッププログラム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のセットアッププログラムであって、
前記制御部に、
前記装置特定処理を実行する前に、前記情報処理装置と前記外部装置とを接続するための通信インターフェースを特定するための通信特定画像を表示する通信特定処理を実行させるように構成されているセットアッププログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のセットアッププログラムであって、
前記制御部に、
前記種類特定処理により特定された前記第1種外部装置と前記情報処理装置とを同一の無線ネットワークに接続するための無線接続プログラムである第1種無線接続プログラムが公開されているか否かを判断する公開判断処理を実行させるように構成され、
前記通信特定処理は、前記第1種無線接続プログラムが公開されている場合には、無線接続の前記通信インターフェースを選択肢として示す前記通信特定画像を前記表示画面に表示し、前記第1種無線接続プログラムが公開されていない場合には、無線接続の前記通信インターフェースを選択肢として示さない前記通信特定画像を前記表示画面に表示するセットアッププログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のセットアッププログラムであって、
前記装置特定処理は、前記第1種無線接続プログラムが公開されていない場合には、無線接続以外の前記通信インターフェースを介して前記情報処理装置との間で通信可能に接続されている前記第1種外部装置を選択するための前記装置選択画像を表示するセットアッププログラム。
【請求項6】
請求項1~請求項5の何れか1項に記載のセットアッププログラムであって、
前記種類特定処理は、前記入力部を介して前記利用者によって入力された文字列に基づいて前記第1種外部装置を特定するセットアッププログラム。
【請求項7】
表示画面を備える表示部と、利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成された入力部と、外部装置とデータ通信を行うように構成された通信部と、制御部とを備える情報処理装置の前記制御部に、
複数種類の前記外部装置の中から1種類の前記外部装置を選択するための装置種類選択画像を前記表示画面に表示し、前記入力部から出力される前記入力操作情報に基づいて、選択された1種類の前記外部装置を第1種外部装置として特定する種類特定処理と、
前記情報処理装置との間で通信可能に接続されている少なくとも1つの前記第1種外部装置の中から1つの前記第1種外部装置を選択するための装置選択画像を前記表示画面に表示し、前記入力部から出力される前記入力操作情報に基づいて、選択された1つの前記外部装置を対象外部装置として特定する装置特定処理と、
前記種類特定処理により特定された前記第1種外部装置を制御するための外部装置制御プログラムをダウンロードし、更に、前記対象外部装置を示す情報を前記外部装置制御プログラムに受け渡して前記外部装置制御プログラムを前記情報処理装置にインストールするインストール処理と、
前記装置特定処理を実行する前に、前記情報処理装置と前記外部装置とを接続するための通信インターフェースを特定するための通信特定画像を表示する通信特定処理と、
前記種類特定処理により特定された前記第1種外部装置と前記情報処理装置とを同一の無線ネットワークに接続するための無線接続プログラムである第1種無線接続プログラムが公開されているか否かを判断する公開判断処理とを実行させるように構成され、
前記通信特定処理は、前記第1種無線接続プログラムが公開されている場合には、無線接続の前記通信インターフェースを選択肢として示す前記通信特定画像を前記表示画面に表示し、前記第1種無線接続プログラムが公開されていない場合には、無線接続の前記通信インターフェースを選択肢として示さない前記通信特定画像を前記表示画面に表示するセットアッププログラム。
【請求項8】
請求項7に記載のセットアッププログラムであって、
前記装置特定処理は、前記第1種無線接続プログラムが公開されていない場合には、無線接続以外の前記通信インターフェースを介して前記情報処理装置との間で通信可能に接続されている前記第1種外部装置を選択するための前記装置選択画像を表示するセットアッププログラム。
【請求項9】
請求項7または請求項8に記載のセットアッププログラムであって、
前記種類特定処理は、前記入力部を介して前記利用者によって入力された文字列に基づいて前記第1種外部装置を特定するセットアッププログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置にプログラムをインストールする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プリンタホストがネットワーク接続可能である場合に、プリンタホストが、ドライバ提供装置へアクセスして最新のプログラムをダウンロードしインストールすることが記載されている。
【0003】
上記のように、情報処理装置からの指示によって画像形成装置に画像印刷を実行させようとする場合には、画像形成装置に対応したアプリケーションプログラムをダウンロードして情報処理装置にインストールする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-304298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
アプリケーションプログラムをダウンロードするときに、利用者は、画像形成装置に対応したアプリケーションプログラムを特定するための情報(例えば、画像形成装置の機種名)を入力する操作を必要とする。
【0006】
アプリケーションプログラムが情報処理装置にダウンロードされた後に、利用者は、インストールを開始する操作を実行する必要がある。そしてインストールが開始されると、利用者は、更に、情報処理装置に接続されている画像形成装置の中から、アプリケーションプログラムに対応する画像形成装置を特定するための情報(例えば、IPアドレス)を入力する操作を情報処理装置に対して行う必要がある。
【0007】
このように、プログラムのダウンロード時における入力操作に加えてインストール時にも入力操作が発生するため、利用者の利便性が損なわれる状態となっていた。
本開示は、プログラムのインストールにおける利用者の利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様は、表示画面を備える表示部と、入力部と、通信部と、制御部とを備える情報処理装置の制御部に、種類特定処理と、装置特定処理と、インストール処理とを実行させるように構成されているセットアッププログラムである。
【0009】
入力部は、利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成される。通信部は、外部装置とデータ通信を行うように構成される。
種類特定処理は、複数種類の外部装置の中から1種類の外部装置を選択するための装置種類選択画像を表示画面に表示し、入力部から出力される入力操作情報に基づいて、選択された1種類の外部装置を第1種外部装置として特定する。
【0010】
装置特定処理は、情報処理装置との間で通信可能に接続されている少なくとも1つの第1種外部装置の中から1つの第1種外部装置を選択するための装置選択画像を表示画面に表示し、入力部から出力される入力操作情報に基づいて、選択された1つの外部装置を対象外部装置として特定する。
【0011】
インストール処理は、種類特定処理により特定された第1種外部装置を制御するための外部装置制御プログラムをダウンロードし、更に、対象外部装置を示す情報を外部装置制御プログラムに受け渡して外部装置制御プログラムを情報処理装置にインストールする。
【0012】
このように構成された本開示のセットアッププログラムは、外部装置の種類を特定するための情報と、対象外部装置を特定するための情報が入力されると、ダウンロードの開始からインストール完了まで、利用者の入力操作を不要とすることができる。これにより、本開示のセットアッププログラムは、ダウンロードの開始からインストール完了までの間において入力操作のために利用者を待機させる必要がなく、外部装置制御プログラムのセットアップにおける利用者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】セットアップシステムの構成を示すブロック図である。
図2】情報処理装置、画像形成装置およびサーバの構成を示すブロック図である。
図3】セットアップ処理の第1部分を示すフローチャートである。
図4】セットアップ処理の第2部分を示すフローチャートである。
図5】セットアップ処理の第3部分を示すフローチャートである。
図6】セットアップ処理の第4部分を示すフローチャートである。
図7】セットアップ処理の第5部分を示すフローチャートである。
図8】セットアップ開始ウィンドウ等を示す図である。
図9】機種名入力ウィンドウを示す図である。
図10】インターフェース選択ウィンドウ等を示す図である。
図11】ソフトウェア選択ウィンドウ等を示す図である。
図12】有線接続ウィンドウ等を示す図である。
図13】インストール開始後のウィンドウを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本開示の実施形態を図面とともに説明する。
(1)セットアップシステム1の構成
本実施形態のセットアップシステム1は、図1に示すように、情報処理装置2と、複数の画像形成装置3と、サーバ4とを備える。
【0015】
情報処理装置2およびサーバ4は、WAN5を介して互いに通信可能に構成されている。WANは、Wide Area Networkの略である。本実施形態のWAN5は、インターネットである。
【0016】
情報処理装置2および画像形成装置3は、無線LAN、有線LAN、または、USBを用いた有線通信(以下、USB通信)によって互いに通信可能に構成されている。LANは、Local Area Networkの略である。USBは、Universal Serial Busの略である。
【0017】
情報処理装置2は、本実施形態ではパーソナルコンピュータであり、図2に示すように、制御部11と、通信部12と、表示部13と、入力部14と、記憶部15とを備える。
制御部11は、CPU21およびメモリ22を備える。CPU21は、メモリ22に記憶されたプログラムを実行し、これにより、情報処理装置2の各種機能が実現される。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部または全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0018】
メモリ22は、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリ(例えば、ROM、RAMおよびフラッシュメモリ)を備える。メモリ22は、オペレーティングシステム(以下、OS)プログラム31と、セットアッププログラム32とを記憶する。
【0019】
OSプログラム31は、情報処理装置2の基本的な機能を提供するプログラムである。セットアッププログラム32は、後述するアプリケーションプログラム81を情報処理装置2にダウンロードしてインストールするプログラムである。
【0020】
通信部12は、WAN6を介してサーバ4との間でデータ通信を行う。また通信部12は、無線LAN、有線LANまたはUSB通信によって、画像形成装置3との間でデータ通信を行う。
【0021】
表示部13は、図示しない表示装置を備え、表示装置に各種画像を表示する。入力部14は、キーボードとマウスとを備える。そして入力部14は、情報処理装置2の利用者がキーボードおよびマウスを介して行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力する。
【0022】
記憶部15は、例えばHDDおよびSSD等の補助記憶装置を備え、各種データを記憶する。HDDは、Hard Disk Driveの略である。SSDは、Solid State Driveの略である。
【0023】
画像形成装置3は、制御部41と、通信部42と、表示部43と、入力部44と、印刷部45と、読取部46とを備える。
制御部41は、CPU51およびメモリ52を備える。CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラムを実行し、これにより、画像形成装置3の各種機能が実現される。なお、制御部41により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部または全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。メモリ52は、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリ(例えば、ROM、RAMおよびフラッシュメモリ)を備え、プログラムおよびデータを記憶する。
【0024】
通信部42は、無線LAN、有線LANまたはUSB通信によって、情報処理装置2との間でデータ通信を行う。
表示部43は、図示しない表示装置を備え、表示装置に各種画像を表示する。入力部44は、表示部43の表示画面上に設置されたタッチパネルと、表示部43の表示画面の周囲に設置されたスイッチとを備える。そして入力部44は、利用者がタッチパネルおよびスイッチを介して行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力する。
【0025】
印刷部45は、インクジェット技術または電子写真技術の印刷機構を有し、記録用紙に画像を印刷することができる。読取部46は、イメージセンサを備え、原稿に記録された画像を読み取り、読み取った画像を示す画像データを生成する。
【0026】
サーバ4は、制御部61と、通信部62と、記憶部63とを備える。
制御部61は、CPU71およびメモリ72を備える。CPU71は、メモリ72に記憶されたプログラムを実行し、これにより、サーバ4の各種機能が実現される。なお、制御部61により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部または全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。メモリ72は、非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリ(例えば、ROM、RAMおよびフラッシュメモリ)を備え、プログラムおよびデータを記憶する。
【0027】
通信部62は、WAN6を介して情報処理装置2との間でデータ通信を行う。記憶部63は、例えばHDDおよびSSD等の補助記憶装置を備え、各種データを記憶する。そして記憶部63は、情報処理装置2から画像形成装置3を制御するために用いられるアプリケーションプログラム81と、情報処理装置2と画像形成装置3とを無線接続するために用いられる無線接続プログラム82とを記憶している。アプリケーションプログラム81および無線接続プログラム82は、画像形成装置3の機種に応じて複数設けられている。
【0028】
(2)情報処理装置2において実行される処理
次に、情報処理装置2の制御部11が実行するセットアップ処理の手順を説明する。セットアップ処理は、セットアッププログラム32を利用者の入力操作により起動することで実行される。なお、セットアッププログラム32は、情報処理装置2に予めインストールされていてもよいし、記録媒体またはネットワークを介してインストールされるようにしてもよい。記録媒体としては、例えば光ディスク、磁気ディスクおよび半導体メモリなどが挙げられる。
【0029】
セットアップ処理が実行されると、制御部11のCPU21は、図3に示すように、まずS10にて、セットアップ開始ウィンドウW1を表示部13の表示画面に表示する。
セットアップ開始ウィンドウW1は、図8に示すように、使用言語入力ボタンB11と、NextボタンB12とを備える。使用言語入力ボタンB11は、プルダウンボタンであり、使用言語入力ボタンB11に対するマウスのクリック操作により使用言語の選択肢を複数表示する。利用者は、表示された複数の選択肢のうちの一つをマウスでクリック操作することによって、使用言語を設定することができる。
【0030】
次にCPU21は、図3に示すように、S20にて、NextボタンB12に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、NextボタンB12に対するクリック操作が行われていない場合には、S20の処理を繰り返すことにより、CPU21は、NextボタンB12に対するクリック操作が行われるまで待機する。そして、NextボタンB12に対するクリック操作が行われると、CPU21は、S30にて、使用許諾ウィンドウW2を表示部13の表示画面に表示する。
【0031】
使用許諾ウィンドウW2は、図8に示すように、BackボタンB21と、NextボタンB22と、使用許諾同意チェックボックスC21と、情報送信許諾チェックボックスC22とを備える。
【0032】
次にCPU21は、図3に示すように、S40にて、BackボタンB21に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、BackボタンB21に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S10に移行する。一方、BackボタンB21に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S50にて、NextボタンB22に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、NextボタンB22に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S40に移行する。
【0033】
一方、NextボタンB22に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S60にて、使用許諾同意チェックボックスC21および情報送信許諾チェックボックスC22がチェックされているか否かを判断する。ここで、使用許諾同意チェックボックスC21および情報送信許諾チェックボックスC22の少なくとも一方がチェックされていない場合には、CPU21は、S40に移行する。
【0034】
一方、使用許諾同意チェックボックスC21および情報送信許諾チェックボックスC22がチェックされている場合には、CPU21は、S70にて、サポートされている画像形成装置3の複数の機種を示す対応機種情報を取得するためにサーバ4への接続を開始する。
【0035】
さらにCPU21は、S80にて、接続中ウィンドウW3を表示部13の表示画面に表示する。接続中ウィンドウW3は、図8に示すように、サーバ4に接続中であることを通知するためのウィンドウである。
【0036】
次にCPU21は、図3に示すように、S90にて、サーバ4との接続が完了したか否かを判断する。ここで、サーバ4との接続が完了していない場合には、CPU21は、S90の処理を繰り返すことにより、サーバ4との接続が完了するまで待機する。そして、サーバ4との接続が完了すると、CPU21は、S100にて、機種名入力ウィンドウW4を表示部13の表示画面に表示する。
【0037】
機種名入力ウィンドウW4は、図9に示すように、BackボタンB41と、NextボタンB42と、機種名入力テキストボックスI41とを備える。
機種名入力テキストボックスI41には、機種名の入力例が表示されている。図9では、入力例として「ex:DEF-XXXXLMN」が表示されている。そして機種名入力テキストボックスI41に対するクリック操作が行われると、機種名入力テキストボックスI41の下方に、入力可能な機種名が記載されたプルダウンメニューM41が表示される。そして、機種名入力テキストボックスI41内に機種名が入力されると、プルダウンメニューM41が非表示となる。
【0038】
次にCPU21は、図3に示すように、S110にて、BackボタンB41に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、BackボタンB41に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S30に移行する。一方、BackボタンB41に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S120にて、NextボタンB42に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、NextボタンB42に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S110に移行する。
【0039】
一方、NextボタンB42に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S130にて、機種名入力テキストボックスI41内に機種名が入力されているか否かを判断する。ここで、機種名入力テキストボックスI41内に機種名が入力されていない場合には、CPU21は、S110に移行する。
【0040】
一方、機種名入力テキストボックスI41内に機種名が入力されている場合には、CPU21は、S140にて、機種名入力テキストボックスI41に入力された機種名を有する画像形成装置3(以下、選択機種装置)に対して公開されている1または複数のプログラムのプログラム名を示すパッケージ情報をサーバ4から取得する。
【0041】
さらにCPU21は、S150にて、S140で取得したパッケージ情報に基づいて、選択機種装置の無線接続プログラム82が公開されているか否かを判断する。ここで、選択機種装置の無線接続プログラム82が公開されていない場合には、CPU21は、S410に移行する。一方、選択機種装置の無線接続プログラム82が公開されている場合には、CPU21は、図4に示すように、S160にて、インターフェース選択ウィンドウW5を表示部13の表示画面に表示する。
【0042】
インターフェース選択ウィンドウW5は、図10に示すように、BackボタンB51と、NextボタンB52と、無線選択ボタンB53と、有線選択ボタンB54とを備える。無線選択ボタンB53は、無線LANインターフェースを選択するためのボタンである。有線選択ボタンB54は、有線LANインターフェースまたはUSBインターフェースを選択するためのボタンである。なお、デフォルトでは、無線LANインターフェースが選択されている。
【0043】
次にCPU21は、図4に示すように、S170にて、BackボタンB51に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、BackボタンB51に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S100に移行する。一方、BackボタンB51に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S180にて、NextボタンB52に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、NextボタンB52に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S170に移行する。
【0044】
一方、NextボタンB52に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S190にて、インターフェース選択ウィンドウW5において無線LANインターフェースが選択されているか否かを判断する。ここで、無線LANインターフェースが選択されていない場合には、CPU21は、S410に移行する。
【0045】
一方、無線LANインターフェースが選択されている場合には、CPU21は、S200にて、無線LANで情報処理装置2に接続されている選択機種装置を検索する。さらにCPU21は、S210にて、検索中ウィンドウW6を表示部13の表示画面に表示する。検索中ウィンドウW6は、図10に示すように、「Please wait...」と表示し、検索中であることを報知するウィンドウである。
【0046】
そしてCPU21は、図4に示すように、S220にて、検索によって選択機種装置が見つかったか否かを判断する。ここで、選択機種装置が見つかった場合には、CPU21は、S260に移行する。一方、選択機種装置が見つからなかった場合には、CPU21は、S230にて、サーバ4から選択機種装置の無線接続プログラム82をダウンロードする。さらにCPU21は、S240にて、選択機種装置の無線接続プログラム82を実行して、情報処理装置2と画像形成装置3とを同一のネットワーク環境となるように設定する。そしてCPU21は、S250にて、無線LANで情報処理装置2に接続されている選択機種装置を検索し、S260に移行する。
【0047】
S260に移行すると、CPU21は、図5に示すように、装置選択ウィンドウW7を表示部13の表示画面に表示する。
装置選択ウィンドウW7は、図10に示すように、BackボタンB71と、NextボタンB72と、IPアドレス入力ボタンB73と、無線接続設定ボタンB74と、装置選択領域R71とを備える。装置選択領域R71は、検索によって見つかった1または複数の選択機種装置を表示し、クリック操作によって1つの選択機種装置を選択できるように構成されている。なお、デフォルトでは、最上段の選択機種装置が選択されている。
【0048】
そしてCPU21は、図5に示すように、S270にて、BackボタンB71に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、BackボタンB71に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S160に移行する。一方、BackボタンB71に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S280にて、IPアドレス入力ボタンB73に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。
【0049】
ここで、IPアドレス入力ボタンB73に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S540に移行する。一方、IPアドレス入力ボタンB73に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S290にて、無線接続設定ボタンB74に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。
【0050】
ここで、無線接続設定ボタンB74に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S230に移行する。一方、無線接続設定ボタンB74に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S300にて、NextボタンB72に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。
【0051】
ここで、NextボタンB72に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S270に移行する。一方、NextボタンB72に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S310にて、装置選択領域R71において選択されている選択機種装置のIPアドレスを接続情報として取得し、ソフトウェア選択ウィンドウW8を表示部13の表示画面に表示する。
【0052】
ソフトウェア選択ウィンドウW8は、図11に示すように、BackボタンB81と、NextボタンB82と、標準インストール選択ボタンB83と、インストールチェックボックスC81,C82,C83とを備える。
【0053】
標準インストール選択ボタンB83は、標準的なインストールを希望するときに選択されるボタンである。インストールチェックボックスC81は、情報処理装置2からの印刷のために必要なソフトウェアを希望するときに選択されるチェックボックスである。インストールチェックボックスC82は、印刷および読取等のためのソフトウェアを希望するときに選択されるチェックボックスである。インストールチェックボックスC83は、ファームウェアをアップデートするためのソフトウェアを希望するときに選択されるチェックボックスである。なお、デフォルトでは、標準インストール選択ボタンB83が選択されている。
【0054】
そしてCPU21は、図5に示すように、S320にて、BackボタンB81に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、BackボタンB81に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S260に移行する。一方、BackボタンB81に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S330にて、NextボタンB82に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、NextボタンB82に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S320に移行する。
【0055】
一方、NextボタンB82に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S340にて、装置選択ウィンドウW7で選択された選択機種装置の機種を示す機種情報と、S310で取得した接続情報とを引数として、ソフトウェア選択ウィンドウW8で選択されたプログラム(以下、選択プログラム)のダウンロードとインストールとを実行する。具体的には、CPU21は、機種情報に対応した選択プログラムをダウンロードし、更に、ダウンロードした選択プログラムに機種情報を受け渡して選択プログラムを情報処理装置2にインストールする。なお、ソフトウェア選択ウィンドウW8にて標準インストール選択ボタンB83が選択された場合には、CPU21は、機種情報が示す機種に対応するアプリケーションプログラム81のダウンロードとインストールとを実行する。
【0056】
そしてCPU21は、S350にて、ダウンロード中ウィンドウW9を表示部13の表示画面に表示する。
ダウンロード中ウィンドウW9は、図11に示すように、BackボタンB91と、NextボタンB92と、ダウンロード経過表示領域R91と、インストール経過表示領域R92とを備える。ダウンロード経過表示領域R91は、ダウンロードの進捗状況を示す。インストール経過表示領域R92は、インストールの進捗状況を示す。なお、NextボタンB92は、インストールが完了すると、クリック操作が可能な状態となる。
【0057】
そしてCPU21は、図5に示すように、S360にて、BackボタンB91に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、BackボタンB91に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S310に移行する。一方、BackボタンB91に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S370にて、インストールが完了したか否かを判断する。ここで、インストールが完了していない場合には、CPU21は、S360に移行する。
【0058】
一方、インストールが完了した場合には、CPU21は、S380にて、NextボタンB92に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、NextボタンB92に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S360に移行する。
【0059】
一方、NextボタンB92に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S390にて、完了ウィンドウW10を表示部13の表示画面に表示する。
完了ウィンドウW10は、図11に示すように、「Set Up Completed」と表示し、セットアップが完了したことを報知するウィンドウである。完了ウィンドウW10は、CloseボタンB101を備える。
【0060】
そしてCPU21は、図5に示すように、S400にて、CloseボタンB101に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、CloseボタンB101に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S400の処理を繰り返すことにより、CloseボタンB101に対するクリック操作が行われるまで待機する。そして、CloseボタンB101に対するクリック操作が行われると、CPU21は、セットアップ処理を終了する。
【0061】
また、S410に移行すると、CPU21は、図6に示すように、有線接続ウィンドウW11を表示部13の表示画面に表示する。
有線接続ウィンドウW11は、図12に示すように、情報処理装置2と画像形成装置3とを有線で接続することを指示するウィンドウであり、BackボタンB111と、NextボタンB112とを備える。
【0062】
次にCPU21は、図6に示すように、S420にて、BackボタンB111に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、BackボタンB111に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S160に移行する。一方、BackボタンB51に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S430にて、NextボタンB112に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、NextボタンB112に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S420に移行する。
【0063】
一方、NextボタンB112に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S440にて、有線で情報処理装置2に接続されている選択機種装置を検索する。そしてCPU21は、S450にて、検索によって選択機種装置が見つかったか否かを判断する。ここで、選択機種装置が見つからなかった場合には、CPU21は、S580に移行する。
【0064】
一方、選択機種装置が見つかった場合には、CPU21は、S460にて、有線装置選択ウィンドウW12を表示部13の表示画面に表示する。
有線装置選択ウィンドウW12は、図12に示すように、BackボタンB121と、NextボタンB122と、IPアドレス入力ボタンB123と、装置選択領域R121とを備える。装置選択領域R121は、検索によって見つかった1または複数の選択機種装置を表示し、クリック操作によって1つの選択機種装置を選択できるように構成されている。なお、デフォルトでは、最上段の選択機種装置が選択されている。
【0065】
そしてCPU21は、図6に示すように、S470にて、BackボタンB121に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、BackボタンB121に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S410に移行する。一方、BackボタンB121に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S480にて、IPアドレス入力ボタンB123に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。
【0066】
ここで、IPアドレス入力ボタンB123に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S500に移行する。一方、IPアドレス入力ボタンB123に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S490にて、NextボタンB122に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。
【0067】
ここで、NextボタンB122に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S470に移行する。一方、NextボタンB122に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S310に移行する。
【0068】
S500に移行すると、CPU21は、アドレス入力ウィンドウW13を表示部13の表示画面に表示する。
アドレス入力ウィンドウW13は、図12に示すように、OKボタンB131と、CancelボタンB132と、第1,2,3,4アドレス入力テキストボックスI131,I132,I133,I134とを備える。
【0069】
そしてCPU21は、図6に示すように、S510にて、CancelボタンB132に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、CancelボタンB132に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S460に移行する。一方、CancelボタンB132に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S520にて、OKボタンB131に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。
【0070】
ここで、OKボタンB131に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S510に移行する。一方、OKボタンB131に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S530にて、第1,2,3,4アドレス入力テキストボックスI131,I132,I133,I134に入力された数字で特定されるIPアドレスに対応する選択機種装置を検索し、S460に移行する。
【0071】
また、S540に移行すると、CPU21は、図7に示すように、アドレス入力ウィンドウW13を表示部13の表示画面に表示する。
そしてCPU21は、S550にて、CancelボタンB132に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、CancelボタンB132に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S260に移行する。一方、CancelボタンB132に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S560にて、OKボタンB131に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。
【0072】
ここで、OKボタンB131に対するクリック操作が行われていない場合には、CPU21は、S550に移行する。一方、OKボタンB131に対するクリック操作が行われた場合には、CPU21は、S570にて、第1,2,3,4アドレス入力テキストボックスI131,I132,I133,I134に入力された数字で特定されるIPアドレスに対応する選択機種装置を検索し、S260に移行する。
【0073】
また、S580に移行すると、CPU21は、検索失敗ウィンドウW14を表示部13の表示画面に表示する。
検索失敗ウィンドウW14は、図12に示すように、選択機種装置を見つけることができなかったことを報知するウィンドウであり、OKボタンB141を備える。
【0074】
そしてCPU21は、図7に示すように、S590にて、OKボタンB141に対するクリック操作が行われたか否かを判断する。ここで、OKボタンB141に対するクリック操作が行われていない場合には、S590の処理を繰り返すことにより、CPU21は、OKボタンB141に対するクリック操作が行われるまで待機する。そして、OKボタンB141に対するクリック操作が行われると、S460に移行する。
【0075】
(3)効果
このように構成されたセットアッププログラム32は、表示画面を備える表示部13と、入力部14と、通信部12と、制御部11とを備える情報処理装置2の制御部11に、種類特定処理と、装置特定処理と、インストール処理とを実行させるように構成されている。
【0076】
入力部14は、利用者が行った入力操作を特定するための入力操作情報を出力するように構成される。通信部12は、画像形成装置3とデータ通信を行うように構成される。
種類特定処理は、複数種類の画像形成装置3の中から1種類の画像形成装置3を選択するための機種名入力ウィンドウW4を表示画面に表示し、入力部14から出力される入力操作情報に基づいて、選択された1種類の画像形成装置3を第1種画像形成装置として特定する。
【0077】
装置特定処理は、情報処理装置2との間で通信可能に接続されている少なくとも1つの第1種画像形成装置の中から1つの第1種画像形成装置を選択するための装置選択ウィンドウW7を表示画面に表示し、入力部14から出力される入力操作情報に基づいて、選択された1つの画像形成装置3を対象画像形成装置として特定する。
【0078】
インストール処理は、種類特定処理により特定された第1種画像形成装置を制御するためのアプリケーションプログラム81をダウンロードし、更に、対象画像形成装置を示す情報をアプリケーションプログラム81に受け渡してアプリケーションプログラム81を情報処理装置2にインストールする。
【0079】
このようにセットアッププログラム32は、画像形成装置3の種類を特定するための情報と、画像形成装置3を特定するための情報が入力されると、ダウンロードの開始からインストール完了まで、利用者の入力操作を不要とすることができる。これにより、セットアッププログラム32は、ダウンロードの開始からインストール完了までの間において入力操作のために利用者を待機させる必要がなく、アプリケーションプログラム81のセットアップにおける利用者の利便性を向上させることができる。
【0080】
なお、従来は、インストールを開始すると、図13に示すように、情報処理装置2との間で通信可能に接続されている少なくとも1つの画像形成装置3の中から1つの画像形成装置3を選択するための装置選択ウィンドウW21が表示される。このため、ダウンロードの開始からインストール完了までの間に利用者の入力操作が必要となる。
【0081】
また装置特定処理は、情報処理装置2との間でデータ通信可能に接続されている画像形成装置3を検索し、この検索結果を装置選択ウィンドウW7内で表示する。これにより、セットアッププログラム32は、データ通信可能に接続されている画像形成装置3のみを装置選択ウィンドウW7内に表示させることができ、画像形成装置3の選択作業を効率化することができる。
【0082】
さらに装置特定処理は、情報処理装置2との間でデータ通信可能に接続されている画像形成装置3のうち、種類特定処理により特定された第1種画像形成装置のみを装置選択ウィンドウW7内に表示する。これにより、セットアッププログラム32は、データ通信可能に接続されている画像形成装置3のうち第1種画像形成装置のみを装置選択ウィンドウW7内に表示させることができ、画像形成装置3の選択作業を更に効率化することができる。
【0083】
またセットアッププログラム32は、制御部11に、情報処理装置2との間で無線通信可能に接続されている画像形成装置3を装置特定処理で見つけることができなかった場合に、画像形成装置3と情報処理装置2とを同一の無線ネットワークに接続するための無線接続プログラム82をダウンロードして実行する無線接続処理を実行させるように構成されている。これにより、セットアッププログラム32は、無線接続プログラム82を用いて、情報処理装置2と画像形成装置3との無線接続を簡略化することができる。
【0084】
またセットアッププログラム32は、制御部11に、装置特定処理を実行する前に、情報処理装置2と画像形成装置3とを接続するための通信インターフェースを特定するためのインターフェース選択ウィンドウW5を表示する通信特定処理を実行させるように構成されている。これにより、セットアッププログラム32は、利用可能な通信インターフェースを利用者に認識させることができる。
【0085】
またセットアッププログラム32は、制御部11に、種類特定処理により特定された第1種画像形成装置と情報処理装置2とを同一の無線ネットワークに接続するための無線接続プログラム82(以下、第1種無線接続プログラム)が公開されているか否かを判断する公開判断処理を実行させるように構成されている。そして通信特定処理は、第1種無線接続プログラムが公開されている場合には、無線接続の通信インターフェースを選択肢として示すインターフェース選択ウィンドウW5を表示画面に表示し、第1種無線接続プログラムが公開されていない場合には、無線接続の通信インターフェースを選択肢として示さない有線接続ウィンドウW11を表示画面に表示する。これにより、セットアッププログラム32は、第1種無線接続プログラムが公開されていない場合であっても画像形成装置3に接続するための通信インターフェースを利用者に認識させることができる。
【0086】
また装置特定処理は、第1種無線接続プログラムが公開されていない場合には、無線接続以外の通信インターフェースを介して情報処理装置2との間で通信可能に接続されている第1種画像形成装置を選択するための有線装置選択ウィンドウW12を表示する。これにより、セットアッププログラム32は、無線接続以外で接続されている画像形成装置3に対応したインストールをすることができる。
【0087】
また種類特定処理は、入力部14を介して利用者によって入力された文字列に基づいて第1種画像形成装置を特定する。これにより、セットアッププログラム32は、簡便な方法で第1種画像形成装置を特定することができるため、セットアッププログラム32を実行する情報処理装置2の処理負荷を低減することができる。
【0088】
以上説明した実施形態において、画像形成装置3は外部装置に相当し、S100,S120,S130は種類特定処理に相当し、S200,S260,S300,S440,S460は装置特定処理に相当し、S340はインストール処理に相当する。
【0089】
また、機種名入力ウィンドウW4は装置種類選択画像に相当し、第1種画像形成装置は第1種外部装置に相当し、装置選択ウィンドウW7および有線装置選択ウィンドウW12は装置選択画像に相当し、対象画像形成装置は対象外部装置に相当し、アプリケーションプログラム81は外部装置制御プログラムに相当する。
【0090】
また、S220,S230,S240は無線接続処理に相当し、S160,S410は通信特定処理に相当し、インターフェース選択ウィンドウW5および有線接続ウィンドウW11は通信特定画像に相当し、S150は公開判断処理に相当する。
【0091】
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
例えば上記実施形態では、種類特定処理により特定された第1種画像形成装置のみを装置選択ウィンドウW7内に表示する形態を示した。しかし、情報処理装置2との間でデータ通信可能に接続されている全ての画像形成装置3を装置選択ウィンドウW7内に表示するようにしてもよい。この場合において、第1種画像形成装置と異なる画像形成装置3が選択されたときには、この選択された画像形成装置3の機種に対応するアプリケーションプログラム81をダウンロードする。
【0092】
上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。
【0093】
上述した情報処理装置2の他、当該情報処理装置2を構成要素とするシステム、当該情報処理装置2としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実体的記録媒体、セットアップ方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【符号の説明】
【0094】
2…情報処理装置、3…画像形成装置、11…制御部、12…通信部、13…表示部、14…入力部、32…セットアッププログラム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
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