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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】制御装置、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/04 20120101AFI20241112BHJP
   G06Q 50/06 20240101ALI20241112BHJP
   G16Y 20/30 20200101ALI20241112BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20241112BHJP
   G16Y 40/30 20200101ALI20241112BHJP
【FI】
G06Q30/04
G06Q50/06
G16Y20/30
G16Y40/20
G16Y40/30
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021024531
(22)【出願日】2021-02-18
(65)【公開番号】P2022126449
(43)【公開日】2022-08-30
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100187078
【弁理士】
【氏名又は名称】甲原 秀俊
(74)【代理人】
【識別番号】100220674
【弁理士】
【氏名又は名称】小山 祐
(72)【発明者】
【氏名】兼市 大輝
【審査官】久慈 渉
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-073482(JP,A)
【文献】特開2020-086911(JP,A)
【文献】国際公開第2017/154341(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G16Y 20/30
G16Y 40/20
G16Y 40/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のバッテリに蓄えられた電力の発電方法を示すエネルギ情報を取得し、
取得された前記エネルギ情報に基づいて、前記車両の利用料金を決定し、
前記車両の利用料金をユーザに通知する制御部
を備える、制御装置であって、
前記エネルギ情報は、複数の発電方法のそれぞれについて、前記電力の電力量を示し、
前記複数の発電方法は、再生可能資源による第1発電方法と再生不能資源による第2発電方法とを含み、
前記制御部は、前記第1発電方法に対応する電力量である第1電力量をA、前記第2発電方法に対応する第2電力量をB、前記ユーザの利用による消費電力量をC、前記第1発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をX、前記第2発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をYとして、
0<C≦Aである場合、X×Cで算出される値を前記利用料金の少なくとも一部として決定し、
A<C≦(A+B)である場合、X×A+Y×(C-A)で算出される値を前記利用料金
の少なくとも一部として決定する、制御装置
【請求項2】
請求項1に記載の制御装置であって、
前記制御部は、前記複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量の比率に応じて重み付け係数を設定し、前記比率に前記重み付け係数を乗じて算出した値に固定金額をさらに乗じて、前記利用料金の少なくとも一部を決定する、制御装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の制御装置であって、
前記制御部は、前記ユーザの利用による前記車両の消費電力量から、前記複数の発電方法のうちの所定の発電方法に対応する電力量を減算した値に、前記複数の発電方法のそれぞれに対応する単位電力量当たりの価格のいずれかを乗じて算出される値を前記利用料金の少なくとも一部として決定する、制御装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置であって、
前記制御部は、前記車両の利用中に発生した回生電力量を示す情報を取得し、
前記利用料金の少なくとも一部を決定する際に、前記情報に基づいて、前記回生電力量の値を、前記複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量のいずれかの値に加算する、制御装置。
【請求項5】
制御装置が実行する方法であって、
車両のバッテリに蓄えられた電力の発電方法を示すエネルギ情報を取得することと、
取得された前記エネルギ情報に基づいて、前記車両の利用料金を決定することと、
前記車両の利用料金をユーザに通知することと
を含み、
前記エネルギ情報は、複数の発電方法のそれぞれについて、前記電力の電力量を示し、
前記複数の発電方法は、再生可能資源による第1発電方法と再生不能資源による第2発電方法とを含み、
前記第1発電方法に対応する電力量である第1電力量をA、前記第2発電方法に対応する第2電力量をB、前記ユーザの利用による消費電力量をC、前記第1発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をX、前記第2発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をYとして、
0<C≦Aである場合、X×Cで算出される値を前記利用料金の少なくとも一部として決定することと、
A<C≦(A+B)である場合、X×A+Y×(C-A)で算出される値を前記利用料金
の少なくとも一部として決定することとをさらに含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、
前記複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量の比率に応じて重み付け係数を設定し、前記比率に前記重み付け係数を乗じて算出した値に固定金額をさらに乗じて、前記利用料金の少なくとも一部を決定することをさらに含む、方法。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の方法であって、
前記ユーザの利用による前記車両の消費電力量から、前記複数の発電方法のうちの所定の発電方法に対応する電力量を減算した値に、前記複数の発電方法のそれぞれに対応する単位電力量当たりの価格のいずれかを乗じて算出される値を前記利用料金の少なくとも一部として決定することをさらに含む、方法。
【請求項8】
請求項5から7のいずれか一項に記載の方法であって、
前記車両の利用中に発生した回生電力量を示す情報を取得することと、
前記利用料金の少なくとも一部を決定する際に、前記情報に基づいて、前記回生電力量の値を、前記複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量のいずれかの値に加算することとをさらに含む、方法。
【請求項9】
コンピュータに、
車両のバッテリに蓄えられた電力の発電方法を示すエネルギ情報を取得することと、
取得された前記エネルギ情報に基づいて、前記車両の利用料金を決定することと、
前記車両の利用料金をユーザに通知することと
を含む動作を実行させるプログラムであって、
前記エネルギ情報は、複数の発電方法のそれぞれについて、前記電力の電力量を示し、
前記複数の発電方法は、再生可能資源による第1発電方法と再生不能資源による第2発電方法とを含み、
前記動作は、前記第1発電方法に対応する電力量である第1電力量をA、前記第2発電方法に対応する第2電力量をB、前記ユーザの利用による消費電力量をC、前記第1発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をX、前記第2発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をYとして、
0<C≦Aである場合、X×Cで算出される値を前記利用料金の少なくとも一部として決定することと、
A<C≦(A+B)である場合、X×A+Y×(C-A)で算出される値を前記利用料金
の少なくとも一部として決定することとをさらに含む、プログラム
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量の比率に応じて重み付け係数を設定し、前記比率に前記重み付け係数を乗じて算出した値に固定金額をさらに乗じて、前記利用料金の少なくとも一部を決定することをさらに含む、プログラム。
【請求項11】
請求項9又は10に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記ユーザの利用による前記車両の消費電力量から、前記複数の発電方法のうちの所定の発電方法に対応する電力量を減算した値に、前記複数の発電方法のそれぞれに対応する単位電力量当たりの価格のいずれかを乗じて算出される値を前記利用料金の少なくとも一部として決定することをさらに含む、プログラム。
【請求項12】
請求項9から11のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記動作は、前記車両の利用中に発生した回生電力量を示す情報を取得することと、
前記利用料金の少なくとも一部を決定する際に、前記情報に基づいて、前記回生電力量の値を、前記複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量のいずれかの値に加算することとをさらに含む、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の充電に関する情報を利用する技術が知られている。例えば特許文献1には、カーシェアリングサービスにおける共有電気自動車(EV;Electric Vehicle)の借用期間中に、ユーザが当該共有電気自動車に行った充電に関する情報を記録し、当該情報に基づいて、ユーザに与える報酬を決定することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-169113号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両に充電された電力の発電方法の種別は考慮されておらず、車両の充電に関する情報を利用する技術には改善の余地があった。
【0005】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、車両の充電に関する情報を利用する技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態に係る制御装置は、
車両のバッテリに蓄えられた電力の発電方法を示すエネルギ情報を取得し、
取得された前記エネルギ情報に基づいて、前記車両の利用料金を決定し、
前記車両の利用料金をユーザに通知する制御部
を備える。
【0007】
本開示の一実施形態に係る方法は、
車両のバッテリに蓄えられた電力の発電方法を示すエネルギ情報を取得することと、
取得された前記エネルギ情報に基づいて、前記車両の利用料金を決定することと、
前記車両の利用料金をユーザに通知することと
を含む。
【0008】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
コンピュータに、
車両のバッテリに蓄えられた電力の発電方法を示すエネルギ情報を取得することと、
取得された前記エネルギ情報に基づいて、前記車両の利用料金を決定することと、
前記車両の利用料金をユーザに通知することと
を含む動作を実行させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一実施形態によれば、車両の充電に関する情報を利用する技術が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
図2】制御装置の動作を示すフローチャートである。
図3】エネルギ情報の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0012】
図1を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概要について説明する。システム1は、車両10と、制御装置20と、を備える。車両10及び制御装置20は、例えばインターネット及び移動体通信網等を含むネットワーク30と通信可能に接続される。
【0013】
車両10は、例えば自動車であるがこれに限られず、充電電力で走行する任意の車両であってよい。自動車は、例えば電気自動車、ハイブリッド自動車(HV;Hybrid Vehicle)、又はプラグインハイブリッド自動車(PHV;Plug-in Hybrid Vehicle)等であるが、これらに限られない。システム1が備える車両10の数は、任意に定められてもよい。
【0014】
制御装置20は、例えばサーバ装置等のコンピュータである。制御装置20は、ネットワーク30を介して車両10と通信可能である。
【0015】
本実施形態においてシステム1は、複数のユーザが車両10を共用するカーシェアリングサービスに用いられる。各ユーザには、車両10の利用に当たり料金が発生する。料金には、基本料金と従量料金とが含まれてよい。
【0016】
まず、本実施形態の概要について説明し、詳細については後述する。制御装置20は、車両10のバッテリ14に蓄えられた電力の発電方法を示すエネルギ情報を取得する。制御装置20は、取得されたエネルギ情報に基づいて、車両10の利用料金を決定する。そして制御装置20は、車両10の利用料金をユーザに通知する。
【0017】
エネルギ情報に含まれる発電方法は複数あってもよい。この場合、エネルギ情報は、複数の発電方法のそれぞれについて、電力の電力量を示す。エネルギ情報は、バッテリ14が充電されたときに生成されてよい。
【0018】
このように、本実施形態によれば、車両10のバッテリ14に蓄えられた電力の発電方法に応じて利用料金が決定される。よって、例えば所望のエネルギ資源の利用を促進可能となる。また、車両10の利用料金を介して、エネルギ資源に対するユーザの意識を高めることができる。したがって、車両に充電された電力の発電方法の種別を考慮し、車両の充電に関する情報を利用する技術を改善することができる。
【0019】
次に、システム1の各構成について詳細に説明する。
【0020】
図1に示すように、車両10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、バッテリ14とを備える。制御部11と、記憶部12と、通信部13と、バッテリ14とは、例えばCAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークと通信可能に接続されてもよい。
【0021】
制御部11は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。プロセッサは、例えばCPU(Central Processing Unit)若しくはGPU(Graphics Processing Unit)等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるがこれらに限られない。プログラマブル回路は、例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)であるがこれに限られない。専用回路は、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)であるがこれに限られない。制御部11は、車両10全体の動作を制御する。制御部11は、バッテリ14からユーザの乗車開始時点から消費された総電力量である消費電力量を示す情報を取得することができる。制御部11は、バッテリ14から充電の状態を示す情報を取得することができる。
【0022】
記憶部12は、1つ以上のメモリを含む。メモリは、例えば半導体メモリ、磁気メモリ、又は光メモリ等であるが、これらに限られない。記憶部12に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部12は、車両10の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部12は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、及び組み込みソフトウェア等を記憶してもよい。記憶部12に格納された情報は、例えば通信部13を介してネットワーク30から取得される情報で更新可能であってもよい。記憶部12は、エネルギ情報を格納する。
【0023】
通信部13には、少なくとも1つの通信用インタフェースが含まれる。通信用インタフェースは、例えば、LTE、4G規格、若しくは5G規格等の移動通信規格に対応したインタフェースである。例えば、DCM(Data Communication Module)等の車載通信機が、通信部13として機能してもよい。通信部13は、車両10の動作に用いられる情報を受信し、また車両10の動作によって得られる情報を送信する。本実施形態において、車両10は、通信部13及びネットワーク30を介して制御装置20と通信する。
【0024】
バッテリ14は、繰り返し充放電可能な二次電池である。バッテリ14からモータ等に電力が供給されることにより、車両10が駆動される。バッテリ14は例えば、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等であってよい。バッテリ14は、カーシェアリングサービスが提供する駐車場又はユーザの自宅等の任意の充電拠点に設置された充電装置と有線又は無線により接続され、充電される。
【0025】
図1に示すように、制御装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25とを備える。
【0026】
制御部21は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上のプログラマブル回路、1つ以上の専用回路、又はこれらの組合せを含む。プロセッサは、CPU若しくはGPU等の汎用プロセッサ、又は特定の処理に特化した専用プロセッサであるがこれらに限られない。専用回路は、例えばASICであるがこれに限られない。制御部21は、制御装置20全体の動作を制御する。
【0027】
記憶部22は、1つ以上のメモリを含む。記憶部22に含まれる各メモリは、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。記憶部22は、制御装置20の動作に用いられる任意の情報を記憶する。例えば、記憶部22は、システムプログラム、アプリケーションプログラム、データベース、及び地図情報等を記憶してもよい。記憶部22に記憶された情報は、例えば通信部23を介してネットワーク30から取得される情報で更新可能であってもよい。
【0028】
通信部23は、ネットワーク30に接続する1つ以上の通信インタフェースを含む。当該通信インタフェースは、例えば移動体通信規格、有線LAN(Local Area Network)規格、又は無線LAN規格に対応するが、これらに限られず、任意の通信規格に対応してもよい。本実施形態において、制御装置20は、通信部23及びネットワーク30を介して車両10と通信する。
【0029】
入力部24は、少なくとも1つの入力用インタフェースを含む。入力用インタフェースは、例えば、物理キー、静電容量キー、ポインティングデバイス、ディスプレイと一体的に設けられたタッチスクリーン、又はマイクである。入力部24は、制御装置20の動作に用いられるデータを入力する操作を受け付ける。入力部24は、制御装置20に備えられる代わりに、外部の入力機器として制御装置20に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)などの任意の方式を用いることができる。「USB」は、Universal Serial Busの略語である。「HDMI(登録商標)」は、High-Definition Multimedia Interfaceの略語である。
【0030】
出力部25は、少なくとも1つの出力用インタフェースを含む。出力用インタフェースは、例えば、ディスプレイ又はスピーカである。ディスプレイは、例えば、LCD又は有機ELディスプレイである。「LCD」は、liquid crystal displayの略語である。「EL」は、electro luminescenceの略語である。出力部25は、制御装置20の動作によって得られるデータを出力する。出力部25は、制御装置20に備えられる代わりに、外部の出力機器として制御装置20に接続されてもよい。接続方式としては、例えば、USB、HDMI(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)などの任意の方式を用いることができる。
【0031】
制御装置20の機能は、本実施形態に係る制御プログラムを、制御部21に相当するプロセッサで実行することにより実現される。すなわち、制御装置20の機能は、ソフトウェアにより実現される。制御プログラムは、制御装置20の動作をコンピュータに実行させることで、コンピュータを制御装置20として機能させる。すなわち、コンピュータは、制御プログラムに従って制御装置20の動作を実行することにより制御装置20として機能する。
【0032】
プログラムは、非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体に記憶しておくことができる。非一時的なコンピュータ読取り可能な媒体は、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、又はROMである。プログラムの流通は、例えば、プログラムを記憶したDVD又はCD-ROMなどの可搬型媒体を販売、譲渡、又は貸与することによって行う。「DVD」は、digital versatile discの略語である。「CD-ROM」は、compact disc read only memoryの略語である。プログラムをサーバのストレージに格納しておき、サーバから他のコンピュータにプログラムを転送することにより、プログラムを流通させてもよい。プログラムをプログラムプロダクトとして提供してもよい。
【0033】
コンピュータは、例えば、可搬型媒体に記憶されたプログラム又はサーバから転送されたプログラムを、一旦、主記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、主記憶装置に格納されたプログラムをプロセッサで読み取り、読み取ったプログラムに従った処理をプロセッサで実行する。コンピュータは、可搬型媒体から直接プログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行してもよい。コンピュータは、コンピュータにサーバからプログラムが転送される度に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行してもよい。サーバからコンピュータへのプログラムの転送は行わず、実行指示及び結果取得のみによって機能を実現する、いわゆるASP型のサービスによって処理を実行してもよい。「ASP」は、application service providerの略語である。プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるものが含まれる。例えば、コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータは、「プログラムに準ずるもの」に該当する。
【0034】
制御装置20の一部又は全ての機能が、制御部21に相当する専用回路により実現されてもよい。すなわち、制御装置20の一部又は全ての機能が、ハードウェアにより実現されてもよい。
【0035】
図2及び図3を参照して、本実施形態に係る制御装置20の動作について説明する。以下において、制御装置20は、外部の装置との情報の送受信を、通信部23及びネットワーク30を介して行う。
【0036】
ステップS100において、制御装置20の制御部21は、車両10のバッテリ14に蓄えられた電力の発電方法を示すエネルギ情報を取得する。
【0037】
エネルギ情報の取得には、任意の手法が採用可能である。例えば、制御部21は、車両10と通信してエネルギ情報を取得する。具体的には、まず制御部21が、車両10に対しエネルギ情報の送信を要求する。当該要求に応じて、車両10の制御部11は、記憶部12に格納されたエネルギ情報を制御装置20に送信する。制御部21は当該エネルギ情報を受信することで取得する。エネルギ情報は、定期的に車両10から制御装置20に送信されていてもよい。これに限られず、制御部21は、車両10への充電を管理する外部サーバからエネルギ情報を取得してもよい。
【0038】
図3は、エネルギ情報の一例をテーブル形式で示す図である。車両10の記憶部12には、電力量、発電方法、及び発電元の各情報が対応付けられて、エネルギ情報として格納されている。「電力量」は、車両10のバッテリ14に蓄えられている電力量であって、単位はkWhである。電力量は、複数の発電方法のそれぞれについて示される。「発電方法」はバッテリ14に蓄えられている電力の発電に採用された方法を示す情報であり、再生可能資源による第1発電方法と再生不能資源による第2発電方法とを含む。第1発電方法は具体的には、太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電、太陽熱発電、バイオマス発電等を含む。第2発電方法とは具体的には、石油発電、石炭発電、天然ガス発電、原子力発電等を含む。「発電元」は、電力が発電された場所を示す情報である。
【0039】
エネルギ情報が含む情報はこれらに限られず、例えば、車両10を充電した場所、複数の発電方法のそれぞれに対応する単位電力量当たりの価格等の情報が記録されていてもよい。
【0040】
ステップS101において、制御部21は、ステップS100で取得されたエネルギ情報が示す複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量に応じて、車両10の利用料金の少なくとも一部を決定する。
【0041】
具体的には、制御部21は、複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量に、複数の発電方法のそれぞれに対応する単位電力量当たりの価格を乗じた結果に基づいて利用料金の少なくとも一部を決定する。本ステップにおける「利用料金の少なくとも一部」とは、車両10を利用する場合の基本料金に該当する。基本料金は、ユーザが車両10を利用する前に提示されてよい。本ステップにおける「単位電力量当たりの価格」とは、電力が車両10に供給されたときの1kWh毎の金額であってよい。単位電力量当たりの価格の情報は、エネルギ情報に含まれていてもよいし、制御部21が外部サーバと通信して取得してもよい。
【0042】
本例では、第1発電方法に対応する単位電力量当たりの価格は50円であり、第2発電方法に対応する単位電力量当たりの価格は60円である。図3に示すエネルギ情報を参照すると、第1発電方法に対応する電力量は60kWh、第2発電方法に対応する電力量は40kWhである。制御部21はこれらの数字から、第1発電方法の電力量を3000円(50円×60kWh)と、第2発電方法の電力量を2400円(60円×40kWh)と算出する。制御部21は算出したこれらの値を合計した5400円を、車両10の利用料金の少なくとも一部として決定する。
【0043】
利用料金の少なくとも一部の決定する手法は、上述の手法に限られない。例えば制御部21は、複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量の比率に基づいて、利用料金の少なくとも一部を決定してもよい。図3に示すエネルギ情報を参照すると、第1発電方法に対応する電力量は60kWh、第2発電方法に対応する電力量は40kWhである。制御部21はこれらの数字から、第1発電方法に対応する電力量である第1電力量と第2発電方法に対応する第2電力量との比率は、3:2であると判断する。制御部21は、当該比率に応じて重み付け係数を設定する。重み付け係数は自由に設定されてよく、例えば電力量全体に対し第1電力量の比率が大きいほど、第1電力量の重み付け係数を小さく設定してもよい。例えば制御部21が、第1電力量の重み付け係数を0.5、第2電力量の重み付け係数を1.2と設定したとする。この場合、制御部21は、比率に当該重み付け係数をそれぞれ乗じて、第1電力量について1.5(3×0.5)、第2電力量について2.4(2×1.2)の値を算出する。制御部21は、算出した値の合計値の3.9の値に、固定金額の1000円を乗じ3900円の金額を算出する。制御部21は、算出した3900円を、車両10の利用料金の少なくとも一部として決定してもよい。
【0044】
ステップS102において、制御部21は、ステップS101で決定した金額を記憶部22に格納する。本例では、制御部21は5400円の値を記憶部22に格納する。
【0045】
ステップS103において、制御部21は、ユーザが車両10の利用を開始したことを判断する。
【0046】
ユーザが車両10の利用を開始したことの判断には任意の手法が採用されてよい。例えば制御部21は、車両10の位置情報及びユーザが保持する端末装置の位置情報を取得し、当該位置情報から、ユーザが車両10に乗車して利用を開始したことを判断してもよい。
【0047】
ステップS104において、制御部21は、ユーザが車両10の利用を終了したことを判断する。
【0048】
ユーザが車両10の利用を終了したことの判断には任意の手法が採用されてよい。例えば制御部21は、ユーザが保持する端末装置から、車両10の利用を終了した旨の通知を受信したとき、ユーザが車両10から降車して利用を終了したことを判断してもよい。
【0049】
ステップS105において、制御部21はユーザの利用による車両10の消費電力量を示す情報を取得する。
【0050】
消費電力量を示す情報の取得には任意の手法が用いられてよい。例えば制御部21は、消費電力量を測定する電力センサと通信し、電力センサの測定結果を、消費電力量を示す情報として取得してもよい。本例では、ユーザの利用による車両10の消費電力量は70kWhである。
【0051】
ステップS106において、制御部21は、取得した消費電力量に応じて、車両10の利用料金の少なくとも一部を決定する。
【0052】
制御部21は、取得した消費電力量に、複数の発電方法のそれぞれに対応する単位電力量当たりの価格のいずれかを乗じて算出される値を、利用料金の少なくとも一部を決定する。本ステップにおける「利用料金の少なくとも一部」とは、車両10の利用量に応じて発生する従量料金に該当する。本ステップにおける「単位電力量当たりの価格」とは、ユーザが車両10を利用するときの1kWh毎の電力量の金額であってよい。制御部21は、ユーザが車両10を利用中に、またはユーザが車両10の利用を終了したときに、単位電力量当たりの価格の情報を外部サーバと通信して取得してもよい。
【0053】
具体的には、制御部21は、第1発電方法に対応する電力量である第1電力量をA、第2発電方法に対応する第2電力量をB、ユーザの利用による消費電力量をC、第1発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をX、前記第2発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をYとして、0<C≦Aである場合、X×Cで算出される値を利用料金の少なくとも一部として決定する。A<C≦(A+B)である場合、X×A+Y×(C-A)で算出される値を利用料金の少なくとも一部として決定する。本例では、A=60kWh、B=40kWh、C=70kWh、A+B=100kWhである。また、X=30円、Y=40円である。A<C≦(A+B)であることから、制御部21は、X×A+Y×(C-A)の式で算出される2200円の値を従量料金として決定する。
【0054】
ステップS107において、制御部21は、ステップS106で決定した金額を記憶部22に格納する。本例では、制御部21は2200円の値を記憶部22に格納する。
【0055】
ステップS108において、制御部21は、ステップS101で決定した金額、すなわち利用料金の一部としての基本料金と、ステップS106で決定した金額、すなわち利用料金の一部としての従量料金とを合計して、利用料金として算出する。本例では制御部21はステップS101で決定した5400円の値と、ステップS106で決定した2200円の値とを合計し、7600円の値を算出する。
【0056】
ステップS109において、制御部21は、ステップS108で算出した値を利用料金としてユーザに通知する。その後、プロセスは終了する。
【0057】
利用料金のユーザへの通知は任意の手法が採用されてよい。例えば制御部21は、ユーザが保持する端末装置に、利用料金を示す情報を送信してよい。この場合、端末装置は当該情報を受信し、画像又は音声でユーザに対し利用料金を通知する。利用料金の通知は、第1発電方法及び第2発電方法のそれぞれの電力量に応じて発生した金額が分けて通知されてもよい。また、利用料金の通知は、基本料金と従量料金とを分けて通知するものであってもよい。
【0058】
なお、上述した処理に限られず、制御部21は、ステップS101における基本料金を決定する処理と、ステップS105からステップS108における従量料金を決定する処理とのいずれか一方のみの処理を行ってもよい。
【0059】
上述のように、本実施形態に係る制御装置20は、車両10のバッテリ14に蓄えられた電力の発電方法を示すエネルギ情報を取得し、取得されたエネルギ情報に基づいて、車両10の利用料金を決定し、車両10の利用料金をユーザに通知する制御部21を備える。
【0060】
車両10の利用料金がバッテリ14に蓄えられた電力の発電方法に応じて決定される。よって、車両10を利用しようとするユーザが、当該電力の発電方法を意識しやすくなる。したがって、車両の充電に関する情報を利用する技術を改善することができる。
【0061】
上述のように、制御装置20において、エネルギ情報は、複数の発電方法のそれぞれについて、電力の電力量を示す。制御部21は、複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量に応じて、車両10の利用料金の少なくとも一部を決定する。
【0062】
利用料金の一部が、複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量に応じて決定される。よって、ユーザが、発電方法の種別と、対応する電力量とを意識しやすくなる。また、カーシェアリングサービスを提供する事業者も、提供する車両10の利用料金を柔軟に決定することができる。したがって、車両の充電に関する情報を利用する技術を改善することができる。
【0063】
上述のように、制御装置20において、制御部21は、複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量に、複数の発電方法のそれぞれに対応する単位電力量当たりの価格を乗じた結果に基づいて利用料金の少なくとも一部を決定する。
【0064】
利用料金の一部が、複数の発電方法のそれぞれに対応する単位電力量当たりの価格を乗じることで決定される。車両10を選択するときに、利用料金の内訳が明確となることから、ユーザが、発電方法の種別と対応する電力量とをより意識しやすくなる。したがって、車両の充電に関する情報を利用する技術を改善することができる。
【0065】
上述のように、制御装置20において、制御部21は、複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量の比率に基づいて、利用料金の少なくとも一部を決定する。
【0066】
車両10を利用しようとするユーザが、バッテリ14に蓄えられた電力量全体のうち、複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量の比率をより意識しやすくなる。また、カーシェアリングサービスを提供する事業者も、電力量の比率を用いて車両10の利用料金を柔軟に決定することができる。したがって、車両の充電に関する情報を利用する技術を改善することができる。
【0067】
上述のように、制御装置20において、複数の発電方法は、再生可能資源による第1発電方法と再生不能資源による第2発電方法とを含む。制御部21は、第1発電方法に対応する電力量である第1電力量をA、第2発電方法に対応する第2電力量をB、ユーザの利用による消費電力量をC、第1発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をX、第2発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をYとして、0<C≦Aである場合、X×Cで算出される値を利用料金の少なくとも一部として決定し、A<C≦(A+B)である場合、X×A+Y×(C-A)で算出される値を利用料金の少なくとも一部として決定する。
【0068】
利用料金の一部としての従量料金が、再生可能資源由来の電力または再生不能資源由来の電力のいずれを用いたかに応じて決定される。これにより、車両10を利用しようとするユーザは、バッテリ14に蓄えられた電力が再生可能資源由来であるか再生不能資源由来であるかをより意識しやすくなる。したがって、車両の充電に関する情報を利用する技術を改善することができる。
【0069】
本発明を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び改変を行ってもよいことに注意されたい。したがって、これらの変形及び改変は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。例えば、上述した実施形態において、制御装置20の構成及び動作を、互いに通信可能な複数のコンピュータに分散させた実施形態も可能である。また例えば、制御装置20の一部又は全部の構成要素を車両10に設けた実施形態も可能である。
【0070】
(変形例1)
本開示の変形例として、制御部21は、ユーザの利用による車両10の消費電力量から、複数の発電方法のうちの所定の発電方法に対応する電力量を減算した値に、複数の発電方法のそれぞれに対応する単位電力量当たりの価格のいずれかを乗じて算出される値を利用料金の少なくとも一部として決定してもよい。
【0071】
具体的には、制御部21はまず、消費電力量を示す情報を取得する。制御部21は、複数の発電方法のうちの所定の発電方法を選択し、消費電力量から、当該選択した発電方法に対応する電力量を減算した値を算出する。制御部21は、算出された電力量に、単位電力量当たりの価格を乗じた結果に基づいて、利用料金の少なくとも一部としての従量料金を決定する。単位電力量当たりの価格は、車両10の利用時の価格であってよい。
【0072】
例えば取得された消費電力量が50kWh、バッテリ14に蓄えられた第1発電方法に対応する第1電力量が40kWh、第2発電方法に対応する第2電力量が30kWhであるとする。制御部21は、第1電力量および第2電力量のうち、第1電力量を選択する。制御部21は消費電力量の50kWhから、第1電力量の40kWhを減じた結果の10kWhの値を算出する。制御部21は、算出された10kWhの第1電力量に、第1発電方法に対応する単位電力量当たりの価格の50円を乗じ、500円の値を算出する。制御部21は、当該算出された500円の値を、従量料金として決定する。
【0073】
本変形例によれば、ユーザにとって、複数の発電方法のいずれかに対応する電力量に相当する分までは、消費電力量に応じた料金が発生しないこととなる。ユーザは、車両10の利用予定時間または距離を考慮して、充電されている電力の発電方法を意識しながら車両10を選択する。また、カーシェアリング事業者は、柔軟にサービスを決定することができる。よって車両の充電に関する情報を利用する技術が改善することができる。
【0074】
(変形例2)
本開示の変形例として、制御部21は、車両10の利用中に発生した回生電力量を示す情報を取得し、利用料金の少なくとも一部を決定する際に、当該情報に基づいて、回生電力量の値を、複数の発電方法のそれぞれに対応する電力量のいずれかの値に加算する。
【0075】
具体的には、制御部21はまず、消費電力量を示す情報および回生電力量を示す情報を取得する。回生電力量とは、車両10の利用中に回生制動により発生した電力量をいう。回生電力量を示す情報の取得には任意の手法が用いられてよい。例えば制御部21は、回生電力量を測定する電力センサと通信し、電力センサの測定結果を、回生電力量を示す情報として取得してもよい。
【0076】
次に制御部21は、複数の発電方法のうち任意の発電方法を選択し、回生電力量の値を、当該選択した発電方法に対応する電力量の値に加算する。制御部21は、加算した結果の電力量をD、選択されない発電方法に対応する電力量をE、ユーザの利用による消費電力量をF、選択された発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をQ、選択されない発電方法に対応する単位電力量当たりの価格をRとして、0<F≦Dである場合、Q×Fで算出される値を利用料金の少なくとも一部として決定する。D<F≦(D+E)である場合、Q×D+R×(F-D)で算出される値を利用料金の少なくとも一部として決定する。単位電力量当たりの価格とは、ユーザが車両10の利用をする時点での1kWh毎の金額であってよい。
【0077】
例えば、回生電力量が10kWhであり、バッテリ14に蓄えられている電力量の発電方法が第1発電方法および第2発電方法であり、このうち、制御部21が、第1発電方法に対応する第1電力量を選択したとする。また、第1電力量が50kWhであるとする。制御部21は、10kWhの回生電力量の値を、選択した第1電力量の値に加算し、D=60kWhの値を算出する。また、消費電力量F=50kWh、第2電力量E=40kWh、第1発電方法に対応する単位電力量当たりの価格Q=30円、第2発電方法に対応する単位電力量当たりの価格R=40円であるとする。制御部21は、0<F≦Dであることから、Q×Fの式で算出される1500円の値を、従量料金として決定する。
【0078】
本変形例によれば、制御部21は、回生電力量を選択した発電方法に対応する電力量とみなして計算し、利用料金の一部を決定する。消費電力量が、複数の発電方法のいずれかに対応する電力量と回生電力量とを加算した値以下である場合は、当該発電方法に対応する単位電力量当たりの価格を消費電力量に乗じた結果が従量料金と決定される。回生電力量がいずれの発電方法に応じた電力量とみなされて計算され、利用料金が決定されるかが明確となるため、ユーザは発電方法の種別をより意識する。また、車両10を提供するカーシェアリング事業者は柔軟にサービスを決定することができる。よって車両の充電に関する情報を利用する技術が改善することができる。
【符号の説明】
【0079】
1 システム
10 車両
11 制御部
12 記憶部
13 通信部
14 バッテリ
20 制御装置
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 入力部
25 出力部
30 ネットワーク
図1
図2
図3