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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】照明制御システム
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/19 20200101AFI20241112BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
H05B47/19
H04Q9/00 311H
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021037752
(22)【出願日】2021-03-09
(65)【公開番号】P2022137995
(43)【公開日】2022-09-22
【審査請求日】2023-12-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野坂 哲郎
【審査官】松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-5573(JP,A)
【文献】特開2015-79686(JP,A)
【文献】特開2019-8951(JP,A)
【文献】国際公開第2018/127993(WO,A1)
【文献】特開2019-29856(JP,A)
【文献】特開2020-5209(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0375595(US,A1)
【文献】特開2020-194700(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/19
H04Q 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の照明器具と、
無線通信を介して前記複数の照明器具を制御する照明コントローラと、
作業者の操作に基づき、前記複数の照明器具と前記照明コントローラとの間の無線品質の調査要求を前記照明コントローラに送信する設定器と、
を備え、
前記照明コントローラは、前記複数の照明器具に対し、前記無線品質の調査のための無線品質調査信号を送信し、
前記複数の照明器具は、前記照明コントローラからの前記無線品質調査信号の送信に対し、前記無線品質を示す無線品質情報を前記照明コントローラに応答し、
前記照明コントローラは、前記複数の照明器具から受信した前記無線品質情報を、前記設定器からの要求に応じて前記設定器に送信し、
前記設定器は、前記照明コントローラおよび前記複数の照明器具を表示する表示部を含み、
前記設定器は、前記表示部に対して、前記複数の照明器具のうち、前記無線品質情報の応答があり且つ前記無線品質情報が示す無線品質評価値が閾値以下となる照明器具の固有IDおよび前記無線品質情報を表示させるとともに、前記無線品質評価値が前記閾値以下となる前記照明器具を特定する表示を表示させることを特徴とする照明制御システム。
【請求項2】
前記照明コントローラは、前記照明コントローラの状態を表示する状態表示灯を含み、前記無線品質の調査中に、前記無線品質の調査中であることを示すように前記状態表示灯を作動させることを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
【請求項3】
前記照明コントローラは、
前記複数の照明器具のそれぞれから、前記無線品質調査信号の受信回数を前記無線品質情報として受け取り、
前記複数の照明器具のそれぞれを対象として、前記無線品質調査信号の送信回数に対する前記受信回数の割合を算出し、
前記固有IDとともに、前記割合を前記無線品質情報として前記設定器に送信することを特徴とする請求項に記載の照明制御システム。
【請求項4】
前記照明コントローラが前記設定器に送信する前記無線品質情報は、前記複数の照明器具のそれぞれが前記無線品質調査信号を複数回受信した際の受信信号強度の平均値、最小値、および最大値のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は3に記載の照明制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、照明制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、照明器具と無線コントローラとを備える照明システムが開示されている。照明器具と無線コントローラとは無線通信可能である。照明器具は、光源を含む点灯部と、制御部とを含む。制御部は、無線通信の信頼性を示す通信信頼性情報を無線コントローラから取得する。そして、制御部は、取得した通信信頼性情報に基づいて、点灯部の点滅、調光、および調色のうちの少なくとも1つを行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6793315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の照明システムでは、施工時に無線通信の信頼性を確認するために、施工業者がすべての照明器具の点滅等を1台ずつ確認する必要がある。このため、照明器具の台数が多い場合、確認に時間を要する。また、施工業者が各照明器具を目視で確認して無線品質を確認することになるため、見落としが発生する可能性がある。
【0005】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、施工時等において無線品質を確認する際に、作業者が無線品質の悪い照明器具を簡単な操作で見落とし無く検知できる照明制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る照明制御システムは、複数の照明器具と、無線通信を介して複数の照明器具を制御する照明コントローラと、作業者の操作に基づき、複数の照明器具と照明コントローラとの間の無線品質の調査要求を照明コントローラに送信する設定器と、を備える。照明コントローラは、複数の照明器具に対し、無線品質の調査のための無線品質調査信号を送信する。複数の照明器具は、照明コントローラからの無線品質調査信号の送信に対し、無線品質を示す無線品質情報を照明コントローラに応答する。照明コントローラは、複数の照明器具から受信した無線品質情報を、設定器からの要求に応じて設定器に送信する。設定器は、照明コントローラおよび複数の照明器具を表示する表示部を含む。設定器は、表示部に対して、複数の照明器具のうち、無線品質情報の応答があり且つ無線品質情報が示す無線品質評価値が閾値以下となる照明器具の固有IDおよび無線品質情報を表示させるとともに、無線品質評価値が閾値以下となる照明器具を特定する表示を表示させる。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係る照明制御システムによれば、施工時等において無線品質を確認する際に、作業者が無線品質の悪い照明器具を簡単な操作で見落とし無く検知できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る照明制御システムの構成を示すブロック図である。
図2】実施の形態1に係る照明コントローラの構成を示すブロック図である。
図3】実施の形態1に係る照明器具の構成を示すブロック図である。
図4】建物の天井等の実際の施工場所における照明コントローラと照明器具のレイアウトの一例を示す図である。
図5】実施の形態1に係る照明制御システムによる無線品質の確認手順を示すシーケンス図である。
図6】実施の形態1に係る設定器の表示部の表示画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施の形態に係る照明制御システムについて図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明制御システム1の構成を示すブロック図である。照明制御システム1は、照明コントローラ2、無線機能を有する複数の照明器具3、および設定器4を備えている。図1では、複数の照明器具3の一例として16台の照明器具3a~3pが示されているが、照明器具3の数は、複数であれば特に限定されない。
【0011】
照明コントローラ2は、無線通信10を介して複数の照明器具3を制御する。より詳細には、照明コントローラ2および複数の照明器具3は、それぞれ無線通信機能を備えており、1つの無線チャネルで無線通信10を行う。この無線通信10は、例えば、920MHz帯又は2.4GHz帯の周波数を利用した特定小電力無線である。
【0012】
設定器4は、例えば、リモートコントローラ、又は、スマートフォン若しくはタブレット等の携帯端末である。設定器4は、例えば、赤外線通信11を利用して照明コントローラ2と通信する。設定器4と照明コントローラ2との通信のために、例えばWiFi(登録商標)等、赤外線通信11以外の無線通信が用いられてもよい。
【0013】
設定器4は、施工業者等の作業者が様々な設定を行うために用いられる。ここでいう設定は、例えば、各照明器具3と照明コントローラ2との通信確立に関する設定を含む。また、設定器4は、作業者が上述の無線通信10の品質の調査を行うために用いられる。設定器4は、後述される「無線品質情報」を表示する表示部4aを含む。
【0014】
図2は、実施の形態1に係る照明コントローラ2の構成を示すブロック図である。照明コントローラ2は、制御部21、タイマ部22、無線通信部23、赤外線通信部24、人検知センサ部25、明るさセンサ部26、LED状態表示部27、および電源部28を備えている。制御部21は、照明コントローラ2の機能を実現するための演算、および照明器具3の制御に必要な演算を実行するプロセッサである。
【0015】
タイマ部22は、スケジュール制御を行うための時間管理を行い、時刻情報を制御部21に送信する。無線通信部23は無線通信10の送受信を行う。赤外線通信部24は、設定器4との間で赤外線通信11の送受信を行う。人検知センサ部25は、人の存在の有無を検出し、検出した情報を制御部21に送信する。明るさセンサ部26は、明るさを検出し、検出した情報を制御部21に送信する。制御部21は、タイマ部22、無線通信部23、赤外線通信部24、人検知センサ部25、および明るさセンサ部26から受信した情報に基づき、無線通信部23を介して照明器具3を制御する。
【0016】
LED状態表示部27は、照明コントローラ2の状態を表示するLEDを含む。当該LEDは、本開示に係る「状態表示灯」の一例に相当する。電源部28は、照明コントローラ2の各部の電源を生成する。制御部21は、LED状態表示部27および電源部28を制御する。
【0017】
図3は、実施の形態1に係る照明器具3の構成を示すブロック図である。複数の照明器具3のそれぞれは、制御部31、無線通信部32、LED光源部33、LED制御部34、および電源部35を備えている。制御部31は、照明器具3の機能を実現するための演算、およびLED光源部33の制御に必要な演算を実行するプロセッサである。
【0018】
無線通信部32は無線通信10の送受信を行う。無線通信部32は、照明コントローラ2から調光制御信号等の無線信号を受信する。制御部31は、無線通信部32が受信した無線信号に応じて照明器具3の各部を制御する。また、制御部31は、無線通信部32が受信した無線信号に応じて、照明器具3に関する情報を、無線通信部32を介して照明コントローラ2に送信する。当該情報は後述の無線品質情報を含む。
【0019】
LED制御部34はLED光源部33を制御する。LED制御部34は、例えば、制御部31からの制御信号に応じて、LED光源部33に供給される電力を制御する。LED光源部33は光源を有する。光源は、例えば、LED等の発光素子である。電源部35は、照明器具3の各部の電源を生成する。
【0020】
図4は、建物の天井等の実際の施工場所における照明コントローラ2と照明器具3のレイアウトの一例を示す図である。図4に示す一例では、予め設定された固有IDを有する照明器具3a~3pが整列して配置されている。当該固有IDは、例えば、A1~A16である。また、照明コントローラ2は、これらの照明器具3a~3pの配置場所の中央に配置されている。図4中に円形で示す破線は、照明コントローラ2から送信された電波の到達範囲を示している。すなわち、図4は、四隅に位置する4つの照明器具3a、3d、3m、及び3pに対して照明コントローラ2からの電波が届きにくい配置例を示している。
【0021】
次に、図5は、実施の形態1に係る照明制御システム1による無線品質の確認手順を示すシーケンス図である。
【0022】
設定器4は、作業者の操作に基づき、複数の照明器具3と照明コントローラ2との間の無線品質の調査要求を照明コントローラ2に送信するように構成されている。具体的には、作業者から無線品質調査開始の指示を受け付けた設定器4は、図5に示すように、照明コントローラ2に対して無線品質調査開始の指示を送信する。
【0023】
無線品質調査が開始されると、照明コントローラ2は、「無線品質の調査中であること」を示すようにLED状態表示部27のLED、すなわち、状態表示灯を作動させる。より具体的には、そのような作動の一例である当該LEDの点滅が開始される。これにより、作業者は、無線品質の調査中であることを把握できる。
【0024】
次に、照明コントローラ2は、複数の照明器具3a~3pのそれぞれに対し、無線品質の調査のための無線品質調査信号を送信する。具体的には、照明コントローラ2は、図5に示すように、そのような無線品質調査信号を、照明器具3a~3pのそれぞれに対してブロードキャストで複数回送信する。
【0025】
照明器具3a~3pは、それぞれ、図示省略する記憶部を含む。照明コントローラ2から無線品質調査信号を受信した照明器具3a~3pのそれぞれの記憶部は、無線品質調査信号の受信回数と、当該信号を受信した際のRSSI(Received Signal Strength Indication:受信信号強度)とを記憶する、換言すると蓄積する。
【0026】
照明コントローラ2は、上述の複数回の無線品質調査信号の送信を完了した後、照明器具3a~3pのそれぞれに対し、無線品質を示す無線品質情報の応答を要求する無線品質情報要求をブロードキャストで送信する。
【0027】
照明コントローラ2から無線品質情報要求を受信した照明器具3a~3pのそれぞれの制御部31は、無線品質情報を応答する、換言すると送信する。各照明器具3a~3pから送信される無線品質情報は、個々の照明器具の固有IDとともに、無線品質調査信号の受信回数と、上記RSSIの平均値、最小値、および最大値とを含む。無線が干渉しないようにするために、各照明器具3a~3pからの無線品質情報の応答は、照明器具毎に異なるランダム時間の経過後に行われる。
【0028】
また、照明コントローラ2は、上述の複数回の無線品質調査信号の送信を完了した後、照明器具3a~3pのそれぞれに対し、無線品質を示す無線品質情報の応答を要求する無線品質情報要求をユニキャストで送信し、1台毎に無線品質情報を取得してもよい。
【0029】
なお、各照明器具3a~3pから送信される無線品質情報は、上記受信回数と、RSSIに関する各種の値とのうちの何れか一方のみであってもよい。また、無線品質情報に含まれるRSSIに関する各種の値の例である平均値、最小値、および最大値のうちの何れか1つ又は2つであってもよい。
【0030】
照明コントローラ2は、照明器具3a~3pから無線品質情報の応答が届くまで一定期間待ち、当該一定期間が経過した時に無線品質調査を完了とする。付け加えると、当該一定期間が経過した時に無線品質情報の応答のない照明器具3があったとしても、無線品質調査は完了とされる。そして、照明コントローラ2は、作業者に無線品質調査が終了したことを知らせるために、LED状態表示部27における上記LEDの点滅を終了し、消灯する。
【0031】
上記LEDによって無線品質調査が完了したことを確認した作業者は、照明器具3a~3pの無線品質情報を要求するために設定器4を操作する。この操作を受け付けた設定器4は、照明コントローラ2に対し、無線品質情報の送信を要求する。
【0032】
設定器4から要求を受け取った照明コントローラ2は、設定器4に対して無線品質情報を応答する。このように送信される無線品質情報は、照明器具3a~3pの固有IDとともに、各照明器具3a~3pへの無線品質調査信号の送信回数に対する受信回数の割合Rと、上記RSSIの平均値、最小値、および最大値とを含む。より詳細には、照明コントローラ2は、照明器具3a~3pのそれぞれを対象として、割合Rを算出する。
【0033】
付け加えると、設置されている照明器具3の台数又は当該台数を知ることができる情報が予め設定器4によって照明コントローラ2に登録されている場合には、照明コントローラ2は、次のような処理を行ってもよい。すなわち、照明コントローラ2は、無線が到達していない照明器具3の有無、割合R、ならびにRSSIの平均値、最小値、および最大値を用いて、照明制御システム1内における無線品質の悪い照明器具3の有無を判断してもよい。そして、照明コントローラ2は、無線品質の悪い照明器具3が無いことを表示するために、LED状態表示部27のLEDの表示色を変更したり又は当該LEDを点滅させたりしてもよい。このような手法によっても、作業者は照明制御システム1の無線品質の良し悪しを判断できる。なお、上記の「台数を知ることができる情報」は、例えば、すべての照明器具3の固有IDである。
【0034】
設定器4は、上述のように表示部4aを備えている。表示部4aは、照明コントローラ2から受信した無線品質情報を表示する。より詳細には、表示部4aは、複数の照明器具3a~3pのうち、無線品質情報の応答があった照明器具の無線品質情報を当該照明器具の固有IDとともに表示する。このため、作業者は、照明器具3a~3pのそれぞれの無線品質を確認できる。より詳細には、表示部4aには、無線品質情報として、上記の割合RとRSSIの平均値、最小値、及び最大値とが表示される。
【0035】
これにより、無線品質の良し悪しを照明器具毎に判断できる。また、作業者は、設定器4の表示部4aに表示される無線品質情報に基づき、無線品質情報の応答があった照明器具3の台数と実際に設置されている照明器具3の台数を比較することで、無線が到達していない照明器具3の有無を把握できる。さらに、作業者は、無線品質情報の応答があった照明器具3の固有IDを確認することで、無線が到達していない照明器具3を特定できる。
【0036】
また、設定器4は、無線品質情報の応答があった照明器具3を対象として、割合Rが閾値以下となる照明器具3を抽出する処理を実行する。当該閾値は、例えば80%である。同様に、設定器4は、例えば、RSSIの平均値が閾値以下となる照明器具3を抽出する処理を実行する。当該閾値は、例えば-100dBmである。RSSIの最小値又は最大値についても、同様の処理が実行されてもよい。そして、設定器4は、このような手法で抽出した照明器具3の固有IDを表示部4aに表示させる。これにより、無線品質が悪い照明器具3を簡単に特定することができる。また、表示部4aに表示された無線品質が悪い照明器具3の固有IDを選択し、当該照明器具3を点灯または消灯することで、当該照明器具3の位置を確認することもできる。なお、割合R、ならびにRSSIの平均値、最小値、及び最大値は、本開示に係る「無線品質評価値」の例に相当する。
【0037】
以上説明したように、本実施の形態に係る照明制御システム1によれば、作業者の操作に基づく無線品質の調査要求が設定器4から照明コントローラ2に送信されると、照明コントローラ2は、複数の照明器具3に対して無線品質調査信号を送信する。複数の照明器具3は、この無線品質調査信号の送信に対し、無線品質情報を照明コントローラ2に応答する。これにより、複数の照明器具の無線品質情報が照明コントローラ2によって収集される。そして、照明コントローラ2は、収集した無線品質情報を設定器4に送信する。このため、施工時等において無線品質を確認する際に、作業者が無線品質の悪い照明器具を簡単な操作で見落とし無く検知できるようになる。
【0038】
図6は、実施の形態1に係る設定器4の表示部4aの表示画面の一例を示す図である。上述の図4には、照明コントローラ2及び複数の照明器具3の実際のレイアウトが例示されている。表示部4aの表示画面には、図6に示すように、そのような実際のレイアウトに対応するレイアウトを用いて、照明コントローラ2及び複数の照明器具3を表示させてもよい。そして、表示部4aの表示画面上に、無線品質が悪い照明器具3を特定する表示が表示されてもよい。当該表示は、例えば、図6に示される「電波:弱」である。
【符号の説明】
【0039】
1 照明制御システム、2 照明コントローラ、3(3a-3p) 照明器具、4 設定器、10 無線通信、11 赤外線通信、21 照明コントローラの制御部、22 タイマ部、23 照明コントローラの無線通信部、24 赤外線通信部、25 人検知センサ部、26 明るさセンサ部、27 LED状態表示部、28 電源部、31 照明器具の制御部、32 照明器具の無線通信部、33 LED光源部、34 LED制御部、35 電源部
図1
図2
図3
図4
図5
図6