IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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7586043車両誘導装置、インセンティブ付与装置、車両、非接触給電設備の制御装置、及び車両の制御システム
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  • -車両誘導装置、インセンティブ付与装置、車両、非接触給電設備の制御装置、及び車両の制御システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】車両誘導装置、インセンティブ付与装置、車両、非接触給電設備の制御装置、及び車両の制御システム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/34 20060101AFI20241112BHJP
   G08G 1/0969 20060101ALI20241112BHJP
   B60L 53/12 20190101ALI20241112BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20241112BHJP
   G16Y 40/60 20200101ALI20241112BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20241112BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20241112BHJP
   H02J 50/12 20160101ALI20241112BHJP
   H02J 50/80 20160101ALI20241112BHJP
【FI】
G01C21/34
G08G1/0969
B60L53/12
G16Y10/40
G16Y40/60
H02J7/00 P
H02J7/00 301D
H02J13/00 301A
H02J13/00 311K
H02J50/12
H02J50/80
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021163455
(22)【出願日】2021-10-04
(65)【公開番号】P2023054539
(43)【公開日】2023-04-14
【審査請求日】2024-02-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金子 智洋
(72)【発明者】
【氏名】横山 大樹
【審査官】佐藤 吉信
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/188737(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第107067749(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00-21/36
G01C 23/00-25/00
G08G 1/00-99/00
B60L 53/12
G16Y 10/40
G16Y 40/60
H02J 7/00
H02J 13/00
H02J 50/12
H02J 50/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両を現在地から目的地まで誘導する車両誘導装置であって、
特定区間に配置された非接触給電設備の位置情報が保存された記憶装置と、
前記車両に誘導指示を出力する処理装置とを備え、
前記非接触給電設備は、前記特定区間を走行中の前記車両に電力を供給可能であり、
前記処理装置は、前記特定区間を含む天気情報を用いて、前記特定区間に雪が存在していると判定される場合、前記特定区間を含む前記現在地から前記目的地までの特定ルートに前記車両を誘導する、車両誘導装置。
【請求項2】
前記処理装置は、前記特定ルートの所要時間から、予め定められた基準を満たす、前記現在地から前記目的地までの最適ルートの所要時間を引いた超過時間が基準時間よりも短い場合に、前記車両を前記特定ルートに誘導する、請求項1に記載の車両誘導装置。
【請求項3】
前記車両は、表示装置を含み、
前記処理装置は、前記特定ルートを前記表示装置に表示するための前記誘導指示を前記車両に出力する、請求項2に記載の車両誘導装置。
【請求項4】
前記車両は、自動運転可能に構成され、
前記処理装置は、前記車両が前記特定ルートに沿って前記目的地まで自動運転で走行するための前記誘導指示を前記車両に出力する、請求項2又は3に記載の車両誘導装置。
【請求項5】
インセンティブ付与装置であって、
特定車両の現在地から目的地までの特定ルートに車両誘導装置によって誘導された前記特定車両の識別情報が保存された記憶装置を備え、
前記特定ルートは、非接触給電設備が配置された特定区間を含み、
前記車両誘導装置は、前記特定区間を含む天気情報を用いて、前記特定区間に雪が存在していると判定される場合、前記特定ルートに前記特定車両を誘導し、
前記非接触給電設備は、前記特定区間を走行中の車両に電力を供給可能であり、前記特定区間を通過した車両の識別情報を前記インセンティブ付与装置に送信し、
前記インセンティブ付与装置は、
前記非接触給電設備から受信した識別情報が前記特定車両の識別情報と一致する場合、前記特定車両に関連付けられたアカウントにインセンティブを付与する処理装置をさらに備える、インセンティブ付与装置。
【請求項6】
車両誘導装置から誘導指示を受ける車両であって、
前記車両誘導装置は、非接触給電設備が配置された特定区間を含む天気情報を用いて、前記特定区間に雪が存在していると判定される場合、前記特定区間を含む前記車両の現在地から目的地までの特定ルートに前記車両を誘導し、
前記車両は、
前記車両が走行中に前記非接触給電設備から電力を受けることが可能な受電装置と、
前記誘導指示を前記車両誘導装置から受ける処理装置とを備え、
前記車両が前記非接触給電設備から受ける電力量は、前記誘導指示を前記車両誘導装置から受けていない他の車両が前記非接触給電設備から受ける電力量よりも多い、車両。
【請求項7】
前記特定ルートを表示する表示装置をさらに備える、請求項6に記載の車両。
【請求項8】
前記車両は、自動運転可能に構成され、
前記処理装置は、前記誘導指示に従って前記車両を前記目的地まで自動運転で走行させる、請求項6又は7に記載の車両。
【請求項9】
特定区間に配置された非接触給電設備の制御装置であって、
前記特定区間を通過する車両の第1識別情報を前記車両から受けるとともに、前記特定区間を含む特定ルートに車両誘導装置によって誘導された特定車両の第2識別情報を前記車両誘導装置から受ける通信装置と、
前記非接触給電設備を制御する処理装置とを備え、
前記車両誘導装置は、前記特定区間を含む天気情報を用いて、前記特定区間に雪が存在していると判定される場合、前記特定ルートに前記特定車両を誘導し、
前記処理装置は、前記第1識別情報が前記第2識別情報と一致する場合、前記特定車両に供給する電力量を、前記車両誘導装置によって誘導されていない他の車両に供給する電力量よりも多くする、非接触給電設備の制御装置。
【請求項10】
車両と、
前記車両を現在地から目的地まで誘導する車両誘導装置と、
特定区間を走行中の前記車両に電力を供給する、前記特定区間に配置された非接触給電設備とを備え、
前記車両誘導装置は、前記特定区間を含む天気情報を用いて、前記特定区間に雪が存在していると判定される場合、前記特定区間を含む前記現在地から前記目的地までの特定ルートに前記車両を誘導する、車両の制御システム。
【請求項11】
前記車両誘導装置は、
前記特定ルートの所要時間から、予め定められた基準を満たす、前記現在地から前記目的地までの最適ルートの所要時間を引いた超過時間が基準時間よりも短い場合に、前記車両を前記特定ルートに誘導する、請求項10に記載の車両の制御システム。
【請求項12】
前記車両は、表示装置を含み、
前記車両誘導装置は、前記特定ルートを前記表示装置に表示するための誘導指示を前記車両に出力する、請求項11に記載の車両の制御システム。
【請求項13】
前記車両は、自動運転可能に構成され、
前記車両誘導装置は、前記車両が前記特定ルートに沿って前記目的地まで自動運転で走行するための前記誘導指示を前記車両に出力する、請求項11又は12に記載の車両の制御システム。
【請求項14】
インセンティブ付与装置をさらに備え、
前記非接触給電設備は、前記特定区間を通過した車両の識別情報を前記インセンティブ付与装置に送信し、
前記インセンティブ付与装置は、前記非接触給電設備から受信した識別情報が前記車両誘導装置によって誘導された車両の識別情報に一致する場合、前記誘導された車両に関連付けられたアカウントにインセンティブを付与する、請求項10~13のいずれか1項に記載の車両の制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両誘導装置、インセンティブ付与装置、車両、非接触給電設備の制御装置、及び車両の制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、非接触充電設備が配置された走行ルートに車両を誘導する構成が知られている。例えば、特開2016-140193号公報(特許文献1)には、プラグイン充電方式、非接触充電方式、及びソーラー充電方式による充電が可能な車両の充電スケジュールを車両のユーザの端末装置に報知する、車両用電池の充電情報報知システムが開示されている。当該充電情報報知システムによれば、プラグイン充電方式を含む複数の充電方式による充電に関する情報を適切に車両のユーザに報知することができるため、当該ユーザの利便性を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-140193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非接触給電設備が走行ルートに沿って配置されている場合、非接触給電設備に近接して走行中の車両に非接触給電設備から電力を供給することができる。非接触給電においては、給電設備と給電対象との間に介在する物によって給電設備から給電対象へのエネルギー伝達が妨げられ得る。そのため、走行ルートに雪が積もっている場合、走行中の車両と非接触給電設備との間に介在し得る雪によって非接触給電設備から走行中の車両への非接触給電が妨げられ得る。その結果、非接触給電設備から走行中の車両へ供給される電力量(給電量)は、積雪が想定されていない状況で見積もられた給電量よりも減少し得る。しかし、特許文献1に開示された充電情報報知システムにおいては、非接触給電設備が配置された走行ルートにおける積雪によって非接触給電設備の給電効率が低下することについて考慮されていない。
【0005】
それゆえに、本開示の目的は、積雪による非接触給電設備の給電効率の低下を抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の車両誘導装置は、車両を現在地から目的地まで誘導する。車両誘導装置は、記憶装置と、処理装置とを備える。記憶装置には、特定区間に配置された非接触給電設備の位置情報が保存されている。処理装置は、車両に誘導指示を出力する。非接触給電設備は、特定区間を走行中の車両に電力を供給可能である。処理装置は、特定区間を含む天気情報を用いて、特定区間に雪が存在していると判定される場合、特定区間を含む現在地から目的地までの特定ルートに車両を誘導する。
【0007】
特定区間に雪が存在していると判定される場合、特定区間を含む車両の現在地から目的地までの特定ルートに車両が誘導される。特定区間から車両への電力供給において発生する熱により、特定区間と車両との間に介在する雪を溶かすことができる。その結果、積雪による非接触給電設備の給電効率の低下を抑制することができる。
【0008】
処理装置は、特定ルートの所要時間から、予め定められた基準を満たす、現在地から目的地までの最適ルートの所要時間を引いた超過時間が基準時間よりも短い場合に、車両を特定ルートに誘導してもよい。
【0009】
非接触給電設備の給電効率の低下の抑制に要する超過時間を基準時間より短くすることにより、過度の協力を要求することによる車両のドライバの快適性の低下を防止することができる。
【0010】
車両は、表示装置を含んでもよい。処理装置は、特定ルートを表示装置に表示するための誘導指示を車両に出力してもよい。
【0011】
このような構成により、車両の運転者は、表示装置を視認することにより、特定ルートを知ることができる。
【0012】
車両は、自動運転可能に構成されてもよい。処理装置は、車両が特定ルートに沿って目的地まで自動運転で走行するための誘導指示を車両に出力してもよい。
【0013】
このような構成により、車両は、車両誘導装置からの誘導指示に従って目的地まで自動運転により走行することができる。
【0014】
また、本開示のインセンティブ付与装置は、記憶装置と、処理装置とを備える。記憶装置には、特定車両の現在地から目的地までの特定ルートに車両誘導装置によって誘導された特定車両の識別情報が保存されている。特定ルートは、非接触給電設備が配置された特定区間を含む。車両誘導装置は、特定区間を含む天気情報を用いて、特定区間に雪が存在していると判定される場合、特定ルートに特定車両を誘導する。非接触給電設備は、特定区間を走行中の車両に電力を供給可能であり、特定区間を通過した車両の識別情報をインセンティブ付与装置に送信する。処理装置は、非接触給電設備から受信した識別情報が特定車両の識別情報と一致する場合、特定車両に関連付けられたアカウントにインセンティブを付与する。
【0015】
特定ルートを走行することに応じてインセンティブが付与されることにより、特定ルートに要する所要時間が最適ルートに要する所要時間よりも長い場合でも、特定ルートを走行することを車両のドライバに動機付けることができる。
【0016】
また、本開示の車両は、車両誘導装置から誘導指示を受ける。車両誘導装置は、非接触給電設備が配置された特定区間を含む天気情報を用いて、特定区間に雪が存在していると判定される場合、特定区間を含む車両の現在地から目的地までの特定ルートに車両を誘導する。車両は、受電装置と、処理装置とを備える。受電装置は、車両が走行中に非接触給電設備から電力を受けることが可能である。処理装置は、誘導指示を車両誘導装置から受ける。誘導指示を車両誘導装置から受けた車両が非接触給電設備から受ける電力量は、誘導指示を車両誘導装置から受けていない他の車両が非接触給電設備から受ける電力量よりも多い。
【0017】
誘導指示に従って特定ルートを走行することに応じて、特定区間に配置された非接触給電設備からの給電量が増加されることにより、特定ルートに要する所要時間が最適ルートに要する所要時間よりも長い場合でも、特定ルートへの誘導指示に従うことを車両のドライバに動機付けることができる。
【0018】
車両は、特定ルートを表示する表示装置をさらに備えてもよい。
このような構成により、車両の運転者は、表示装置を視認することにより、特定ルートを知ることができる。
【0019】
車両は、自動運転可能に構成されてもよい。処理装置は、誘導指示に従って車両を目的地まで自動運転で走行させてもよい。
【0020】
このような構成により、車両は、車両誘導装置からの誘導指示に従って目的地まで自動運転により走行することができる。
【0021】
また、本開示の非接触給電設備の制御装置は、通信装置と、処理装置とを備える。非接触給電設備は、特定区間に配置されている。通信装置は、特定区間を通過する車両の第1識別情報を車両から受けるとともに、特定区間を含む特定ルートに車両誘導装置によって誘導された特定車両の第2識別情報を車両誘導装置から受ける。処理装置は、非接触給電設備を制御する。車両誘導装置は、特定区間を含む天気情報を用いて、特定区間に雪が存在していると判定される場合、特定ルートに特定車両を誘導する。処理装置は、第1識別情報が第2識別情報と一致する場合、特定車両に供給する電力量を、車両誘導装置によって誘導されていない他の車両に供給する電力量よりも多くする。
【0022】
誘導指示に従って特定ルートを走行することに応じて、特定区間に配置された非接触給電設備からの給電量が増加されることにより、特定ルートに要する所要時間が最適ルートに要する所要時間よりも長い場合でも、特定ルートへの誘導指示に従うことを車両のドライバに動機付けることができる。
【0023】
また、本開示の車両の制御システムは、車両と、車両誘導装置と、非接触給電設備とを備える。車両誘導装置は、車両を現在地から目的地まで誘導する。非接触給電設備は、特定区間を走行中の車両に電力を供給し、特定区間に配置されている。車両誘導装置は、特定区間を含む天気情報を用いて、特定区間に雪が存在していると判定される場合、特定区間を含む現在地から目的地までの特定ルートに車両を誘導する。
【0024】
特定区間に雪が存在していると判定される場合、特定区間を含む車両の現在地から目的地までの特定ルートに車両が誘導される。特定区間から車両への電力供給において発生する熱により、特定区間と車両との間に介在する雪を溶かすことができる。その結果、積雪による非接触給電設備の給電効率の低下を抑制することができる。
【0025】
車両誘導装置は、特定ルートの所要時間から、予め定められた基準を満たす、現在地から目的地までの最適ルートの所要時間を引いた超過時間が基準時間よりも短い場合に、車両を特定ルートに誘導してもよい。
【0026】
非接触給電設備の給電効率の低下の抑制に要する超過時間を基準時間より短くすることにより、過度の協力を要求することによる車両のドライバの快適性の低下を防止することができる。
【0027】
車両は、表示装置を含んでもよい。車両誘導装置は、特定ルートを表示装置に表示するための誘導指示を車両に出力してもよい。
【0028】
このような構成により、車両の運転者は、表示装置を視認することにより、特定ルートを知ることができる。
【0029】
車両は、自動運転可能に構成されてもよい。車両誘導装置は、車両が特定ルートに沿って目的地まで自動運転で走行するための誘導指示を車両に出力してもよい。
【0030】
このような構成により、車両は、車両誘導装置からの誘導指示に従って目的地まで自動運転により走行することができる。
【0031】
車両の制御システムは、インセンティブ付与装置をさらに備えてもよい。非接触給電設備は、特定区間を通過した車両の識別情報をインセンティブ付与装置に送信してもよい。インセンティブ付与装置は、非接触給電設備から受信した識別情報が車両誘導装置によって誘導された車両の識別情報に一致する場合、誘導された車両に関連付けられたアカウントにインセンティブを付与してもよい。
【0032】
特定ルートを走行することに応じてインセンティブが付与されることにより、特定ルートに要する所要時間が最適ルートに要する所要時間よりも長い場合でも、特定ルートを走行することを車両のドライバに動機付けることができる。
【発明の効果】
【0033】
本開示によれば、積雪による非接触給電設備の給電効率の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本開示の実施の形態に従う車両の制御システムの全体構成を示す図である。
図2図1に示した車両の構成例を示す図である。
図3】車両及び車両制御サーバの構成をより詳細に示す図である。
図4】給電レーンに沿って配置された給電システムの一例を説明する図である。
図5】車両の現在地から目的地に至る2つの走行ルートを示す図である。
図6図5の給電レーンを含む地域の天気情報に降雪情報が含まれていない場合に、図3のディスプレイに走行ルートが表示されている様子を示す図である。
図7図5の給電レーンを含む地域の天気情報に降雪情報が含まれている場合に、図3のディスプレイに走行ルートが表示されている様子を示す図である。
図8】車両の車両情報が車両制御サーバの車両情報に保存さされるまでの処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図9】降雪の可能性がある給電レーンを含む特定ルートに車両制御サーバが車両を誘導するまでの処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図10】降雪の可能性がある給電レーンを含む特定ルートを走行した車両に車両制御サーバによってインセンティブが付与されるまでの処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図11図10のインセンティブ付与処理および給電処理の各々の具体的な処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図12】降雪の可能性がある給電レーンを含む特定ルートに車両制御サーバが車両を誘導するまでの処理の手順の他の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0036】
図1は、本開示の実施の形態に従う車両の制御システム1の全体構成を示す図である。図1を参照して、車両の制御システム1は、車両100と、車両制御サーバ200と、複数の給電設備を含む給電設備群300と、リアルタイムに各地域の天気情報(たとえば降雪情報)を配信する天気情報サーバ400とを備える。車両100は、自動運転可能に構成されている。車両100、車両制御サーバ200、給電設備群300、及び天気情報サーバ400は、インターネット等のネットワークNWを介して互いに通信可能に構成されている。車両制御サーバ200及び天気情報サーバ400は、一体として形成されていてもよい。
【0037】
車両100は、給電設備群300から充電可能な走行用の蓄電装置(図示せず)を搭載した電動車である。車両100は、例えば、電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)、あるいはプラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)等である。車両100は、車両100の走行中又は駐車中に車両100の外部から供給される電力によって充電(外部充電)されることが可能である。すなわち、車両100は、車両100の走行中には非接触給電設備から受電可能に構成されているとともに、車両100の駐車中には非接触給電設備及び接触給電設備から受電可能に構成されている。なお、車両100が「走行中」という状態は、車両100が走行のために道路上に位置する状態を意味し、実際に走行している状態だけでなく、信号待ち等によって道路上に一時的に停止している状態も含む。他方、車両100が「駐車中」いう状態は、比較的長時間の停止用に確保された特定の場所において車両100が停止している状態を意味する。
【0038】
車両制御サーバ200は、車両100に関する車両情報(例えば、車両100の所有者のアカウント情報、車両ID、車種、充電方式、及び現在地/目的地等)、地図情報(例えば、最新の道路情報等)、及び給電設備群300に関する情報(例えば、給電設備群300に含まれる複数の給電設備の各々の給電方式、及び設置場所等)を有している。車両制御サーバ200は、天気情報サーバ400から、車両100の現在地及び目的地が含まれる地域の天気情報を取得する。車両制御サーバ200は、これらの各種情報に基づいて、車両100に適した、現在地から目的地までの走行ルートを作成する。車両制御サーバ200は、車両100の制御装置(車両誘導装置)として機能する。
【0039】
給電設備群300は、各地に設けられた、複数の接触給電設備310と、複数の非接触給電設備320とを含む。接触給電設備310は、給電ケーブルの先端に設けられるコネクタを車両のインレットに接続することにより、給電ケーブルを通じて車両への給電を行う給電設備である。非接触給電設備320は、送電コイル及び車両に搭載された受電コイルを用いて、電磁界を通じて非接触で車両への給電を行う給電設備である。
【0040】
実施の形態において非接触給電には、「走行中非接触給電」と「駐車中非接触給電」とが含まれる。走行中非接触給電は、走行レーンに設置された非接触給電設備320から走行中の車両100へ給電を行う非接触給電である。以下では、複数の非接触給電設備320が設置された走行レーンを「給電レーン」(特定区間)とも称する。他方、駐車中非接触給電は、給電ステーション等に設置された非接触給電設備320から駐車中の車両100へ給電を行う非接触給電である。
【0041】
図2は、図1に示した車両100の構成例を示す図である。図2を参照して、車両100は、蓄電装置110と、システムメインリレーSMR(System Main Relay)と、PCU(Power Control Unit)120と、モータジェネレータ130と、動力伝達ギヤ135と、駆動輪140とを備える。また、車両100は、インレット150と、充電器155と、受電コイル160と、整流回路165と、充電リレーRY1,RY2とをさらに備える。さらに、車両100は、ECU(Electronic Control Unit)170(処理装置)と、ナビゲーション装置180と、通信モジュール190とをさらに備える。
【0042】
蓄電装置110は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置110は、例えば、リチウムイオン電池又はニッケル水素電池等の二次電池、もしくは電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を含んで構成される。蓄電装置110は、モータジェネレータ130により走行駆動力を発生するための電力を蓄えている。蓄電装置110は、システムメインリレーSMRが閉成状態であるときに、蓄えられた電力をPCU120へ供給する。蓄電装置110は、図示しないセンサによって検出された蓄電装置110の電圧、電流、及び温度の各検出値をECU170へ出力する。
【0043】
システムメインリレーSMRは、蓄電装置110とPCU120との間の電力線対PL,NLに設けられる。システムメインリレーSMRは、ECU170からの制御信号に従って、閉成状態と開放状態とを切り替える。
【0044】
PCU120は、モータジェネレータ130を駆動する駆動装置であり、コンバータ及びインバータ等(いずれも図示せず)の電力変換装置を含んで構成される。PCU120は、ECU170によって制御され、蓄電装置110から受ける直流電力を、モータジェネレータ130を駆動するための交流電力に変換する。PCU120は、車両100の制動時にモータジェネレータ130によって発電される電力を蓄電装置110の電圧レベルに整流して蓄電装置110へ出力する。
【0045】
モータジェネレータ130は、交流回転電機であり、例えば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ130は、PCU120により駆動されて走行駆動力を発生し、発生した駆動力は、動力伝達ギヤ135を通じて駆動輪140に伝達される。車両100の制動時には、モータジェネレータ130は、駆動輪140の回転力によって発電することができる。発電された電力は、PCU120によって蓄電装置110の充電電力に変換され、蓄電装置110に蓄えられる。
【0046】
インレット150は、接触給電設備310(図1)の給電ケーブルに設けられるコネクタを接続可能に構成されており、接触給電設備310から供給される電力を受電する。充電器155は、ECU170によって制御され、インレット150に接続された接触給電設備310により蓄電装置110を充電する外部充電(接触充電)の実行時に、インレット150から入力される電力を、蓄電装置110を充電可能な電力に変換する。実施の形態においては、接触給電設備310からは交流電力が供給され、充電器155は、AC/DCコンバータによって構成されるものとするが、接触給電設備310から直流電力が供給される場合(DC接触充電の場合)には、車両100は充電器155を備えなくてもよい。
【0047】
充電リレーRY1は、充電器155と蓄電装置110との間の電路に設けられている。充電リレーRY1は、接触給電設備310による接触充電の実行時に、ECU170により閉成状態に制御される。
【0048】
受電コイル160(受電装置)は、非接触給電設備320(図1)の送電コイルから電磁界を通じて非接触で電力を受けること(受電)が可能に構成されている。受電コイル160は、非接触給電設備320により蓄電装置110を充電する外部充電(非接触充電)の実行時に、非接触給電設備320から供給される電力を受電する。整流回路165は、受電コイル160により受電された交流電力を整流して蓄電装置110へ出力する。
【0049】
充電リレーRY2は、整流回路165と蓄電装置110との間の電路に設けられている。充電リレーRY2は、非接触給電設備320による非接触充電の実行時に、ECU170により閉成状態に制御される。
【0050】
ECU170は、各種センサからの信号の入力、及び各機器への制御信号の出力を行うとともに、車両100及び各機器の制御を行う。ECU170は、車両100の走行に関する各種制御(例えば、駆動制御、制動制御、及び操舵制御等)を実行する。また、ECU170は、接触給電設備310(図1)による外部充電が行なわれるときは、充電リレーRY1をオンにして、インレット150及び充電器155を用いて蓄電装置110を充電する接触充電を実行する。他方、ECU170は、非接触給電設備320(図1)による外部充電が行なわれるときは、充電リレーRY2をオンにして、受電コイル160及び整流回路165を用いて蓄電装置110を充電する非接触充電を実行する。
【0051】
ナビゲーション装置180は、車両100の現在地から運転者によって設定された目的地までの走行ルートをディスプレイ182(図3)に表示する。ナビゲーション装置180は、車両100の現在地の位置、設定された目的地の位置、及び現在地から目的地までの走行ルートを表示する。後述のように、実施の形態では、車両100の現在地の位置情報、及び設定された目的地の位置情報が車両情報として車両制御サーバ200へ送信され、車両制御サーバ200において、車両情報、給電設備群300の情報及び天気情報を考慮して目的地までの走行ルートが決定される。
【0052】
通信モジュール190は、車載DCM(Data Communication Module)であって、通信ネットワークを通じて車両制御サーバ200と双方向にデータ通信可能に構成されている。通信モジュール190は、給電設備群300(特に、複数の非接触給電設備320を含んで構成される走行中非接触給電用の給電システム350(図4))の通信装置とも通信可能に構成されている。
【0053】
図3は、車両100及び車両制御サーバ200の構成をより詳細に示す図である。なお、車両100については、ECU170、ナビゲーション装置180、通信モジュール190、及びセンサ群185について説明する。
【0054】
図3を参照して、車両100は、センサ群185をさらに備えている。ECU170、ナビゲーション装置180、通信モジュール190、及びセンサ群185は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク195を通じて互いに通信可能に構成されている。
【0055】
ECU170は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ171と、メモリ172と、入出力バッファ173とを含んで構成される。メモリ172は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。プロセッサ171は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、ECU170により実行される各種処理が記述されている。
【0056】
ECU170は、センサ群185の各センサからの信号に応じて車両100が所望の状態となるように機器類を制御する。例えば、ECU170は、PCU120(図2)を制御することによって、車両100の走行を実現するための各種制御を実行する。また、ECU170は、蓄電装置110の電圧及び電流の検出値を受け、これらの検出値に基づいて蓄電装置110のSOC(State Of Charge)を算出する。
【0057】
ECU170は、インレット150に接触給電設備310のコネクタが接続されている場合に、充電リレーRY1を閉成状態にするとともに充電器155を制御し、接触給電設備310により蓄電装置110を充電する接触充電を実行する。ECU170は、受電コイル160が非接触給電設備320から受電可能な場合に、充電リレーRY2を閉成状態にするとともに受電コイル160による非接触給電設備320からの受電を制御し、非接触給電設備320により蓄電装置110を充電する非接触充電を実行する。
【0058】
ECU170は、PCU120及び操舵装置(不図示)を制御することによって、車両100の自動運転を実現するための各種制御を実行する。自動運転とは、車両100の加速、減速、及び操舵等の運転操作が運転者の運転操作によらずに実行される運転を意味する。ECU170による自動運転下においては、ECU170は、すべての状況下において運転者の運転操作を必要としない。なお、車両100は自動運転可能に構成されていなくてもよい。
【0059】
自動運転を実現するため、車両100は、車両100の外部及び内部の状況を検出するセンサ群185を備えている。センサ群185は、外部センサ186と、内部センサ187とを含む。外部センサ186は、車両100の外部の状況を検出するように構成されたセンサである。内部センサ187は、車両100の走行状態に応じた情報、ならびに、操舵操作、アクセル操作、及びブレーキ操作を検出するように構成されたセンサである。
【0060】
外部センサ186は、例えば、カメラ、レーダー(Radar)、及びLIDAR(Laser Imaging Detection And Ranging)等を含む(いずれも不図示)。カメラは、車両100の外部状況を撮像し、車両100の外部状況に関する撮像情報をECU170に出力する。レーダーは、電波(例えばミリ波)を車両100の周囲に送信し、障害物で反射された電波を受信して障害物を検出する。そして、レーダーは、障害物までの距離及び障害物の方向を障害物に関する障害物情報としてECU170に出力する。LIDARは、光(典型的には紫外線、可視光線、又は近赤外線)を車両100の周囲に送信し、障害物で反射された光を受信することで反射点までの距離を計測し、障害物を検出する。LIDARは、例えば、障害物までの距離及び障害物の方向を障害物情報としてECU170に出力する。
【0061】
内部センサ187は、例えば、車速センサ、加速度センサ、あるいはヨーレートセンサ等を含む(いずれも図示せず)。車速センサは、車両100の車輪又は車輪と一体的に回転するドライブシャフト等に設けられ、車輪の回転速度を検出して車両100の速度を含む車速情報をECU170に出力する。加速度センサは、例えば、車両100の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサと、車両100の横加速度を検出する横加速度センサとを含み、両方の加速度を含む加速度情報をECU170に出力する。ヨーレートセンサは、車両100の重心の鉛直軸周りのヨーレート(回転角速度)を検出する。ヨーレートセンサは、例えばジャイロセンサであり、車両100のヨーレートを含むヨーレート情報をECU170に出力する。
【0062】
ナビゲーション装置180は、GPS受信機181と、ディスプレイ182(表示装置)とを含む。GPS受信機181は、人工衛星からの電波に基づいて車両100の位置を特定する。ディスプレイ182は、タッチパネル機能を有しており、様々な情報を表示するとともにユーザの様々な操作を受け付ける。例えば、ディスプレイ182は、車両100の周辺の道路地図に車両100の現在地を重ね合わせて表示する。また、ディスプレイ182は、目的地の設定操作、および提示(表示)された走行ルートに対する選択操作等の種々の操作を受け付ける。なお、ディスプレイ182は、HMI(Human Machine Interface)の一種である。HMIには、たとえばヘッドアップディスプレイも含まれる。
【0063】
実施の形態では、ディスプレイ182に対する操作によって目的地が設定されると、ナビゲーション装置180は、その設定された目的地の情報を、GPS受信機181によって取得される車両100の現在地の情報とともにECU170へ出力する。ECU170は、通信モジュール190によって、車両100の車両情報および現在地から目的地までの走行ルートの作成依頼を車両制御サーバ200へ送信する。車両100の車両情報は、車両100のID(識別情報)、現在地及び目的地を示す位置情報、および車両100が対応可能な充電方式(接触式/非接触式)の情報を含む。ECU170は、車両制御サーバ200から受信したルート情報に含まれる走行ルートをディスプレイ182に表示する。
【0064】
車両制御サーバ200は、通信装置210と、記憶装置220と、処理装置230とを含む。通信装置210は、通信ネットワークを通じて車両100の通信モジュール190、給電設備群300、及び天気情報サーバ400と双方向にデータ通信可能に構成されている。
【0065】
記憶装置220は、地図情報データベース(DB)221と、車両情報データベース(DB)222と、給電設備データベース(DB)223と、アカウントデータベース(DB)224とを含む。地図情報DB221には、最新の道路地図に関するデータが記憶されている。車両情報DB222には、車両100の各種情報が格納されている。具体的には、車両情報DB222は、車両100から取得された車両情報(アカウント情報、ID、車両の位置情報(現在地/目的地)、車種、及び対応可能な充電方式(接触式/非接触式)等)を格納する。なお、車両の制御システム1(図1)は、複数の車両が利用可能であり、車両情報DB222には、複数の車両100の情報が格納されている。
【0066】
給電設備DB223は、給電設備群300(図1)の各給電設備に関する情報を格納する。例えば、給電設備DB223は、各給電設備の位置情報、給電方式(接触式/非接触式)の情報等を、給電設備毎に付与されたIDと対応付けて格納する。
【0067】
アカウントDB224は、給電設備群300を利用可能なアカウントに関する情報を格納する。当該アカウントは、たとえば車両100の所有者を含む。アカウントDB224に登録されたアカウントには、対応する車両情報が関連付けられる。たとえば、給電設備群300から車両100の給電量に応じた利用料金(利用コスト)が車両100に関連付けられたアカウントに対して請求される。
【0068】
なお、地図情報DB221及び給電設備DB223は、定期的に最新の情報に更新される。車両情報DB222は、車両100において目的地が設定されることにより車両100から車両情報が取得されると、その取得された車両情報に基づいて更新される。
【0069】
処理装置230は、CPU等のプロセッサ231と、メモリ232と、入出力バッファ233とを含んで構成される。メモリ232は、ROM及びRAMを含む。CPU231は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、処理装置230により実行される各種処理が記述されている。
【0070】
処理装置230は、車両100から走行ルートの作成依頼を受けると、地図情報DB221の地図情報、車両情報DB222の車両情報、給電設備DB223の給電設備に関する情報、及び天気情報サーバ400から配信された天気情報の各種情報に基づいて、車両100の現在地から目的地までの走行ルートを作成する。
【0071】
処理装置230は、現在地から目的地までの走行距離が最短という基準(予め定められた基準)を満たす走行ルート(最適ルート)を作成する。処理装置230は、走行距離に代えて、現在地から目的地までの所要時間が最短という基準(予め定められた基準)を満たす走行ルート(最適ルート)を作成してもよい。
【0072】
処理装置230は、作成された走行ルートに関する情報を含むルート情報を車両100へ送信する。車両100は、車両制御サーバ200からルート情報を受信すると、ルート情報に含まれる走行ルートをナビゲーション装置180のディスプレイ182に表示する。なお、特に図示していないが、ルート情報を処理装置230から運転者の携帯端末(スマートフォン等)へ送信し、運転者の携帯端末に走行ルートが表示されてもよい。
【0073】
図4は、給電レーンLpに沿って配置された給電システム350の一例を説明する図である。図4を参照して、走行中非接触給電に用いられる給電システム350は、複数の非接触給電設備320と、非接触給電設備320の制御装置351とを含む。制御装置351は、通信装置330と、処理装置340とを含む。なお、図4には、6台の非接触給電設備320が図示されているが、非接触給電設備320の台数はこれに限定されない。
【0074】
各非接触給電設備320は、送電コイルを含んで構成され、交流電源から電力の供給を受ける(いずれも不図示)。非接触給電設備320は、送電コイルの周囲に電磁界を形成することで、電磁界を通じて送電コイルと結合した車両100の受電コイル160へ非接触で電力を伝送することができる。
【0075】
通信装置330は、通信ネットワークを通じて車両制御サーバ200の通信装置210と広域通信可能に構成されている。また、通信装置330は、狭域無線通信により車両100の通信モジュール190とも通信可能に構成されている。
【0076】
処理装置340は、CPU等のプロセッサ341と、メモリ342とを含んで構成される。メモリ342は、ROM及びRAMを含む。CPU341は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、処理装置340により実行される各種処理が記述されている。
【0077】
車両100は、走行中に非接触充電が実行される場合に、車両100の車両情報を、通信モジュール190を通じて車両制御サーバ200へ送信する。車両情報は、たとえば、車両100の所有者のアカウント情報、車両ID、給電システム350からの受電電力(又は電力量)の要求値を示す要求電力(又は要求電力量)、車両100の現在地の位置情報、及び受電コイル160の情報(サイズ、又は地面からの高さ等)等を含む。
【0078】
車両制御サーバ200は、車両100の車両情報を車両100から受信すると、車両情報を車両情報DB222に記憶するとともに、通信装置210を通じて車両100の車両情報を給電システム350へ送信する。
【0079】
車両100は、車両情報を車両制御サーバ200へ送信した後、通信モジュール190から狭域無線通信により車両IDを発信する。給電システム350は、車両100から発信された車両IDを通信装置330により受信し、給電システム350に車両100が接近したことを検知すると、非接触給電設備320に電力が供給されるアクティブ状態となる。この状態において車両100の受電コイル160が非接触給電設備320の上方に到達すると、非接触給電設備320から車両100の受電コイル160へ電磁界を通じて非接触で電力が伝送される。
【0080】
給電システム350が、車両100から狭域無線通信により発信された車両IDを通信装置330で受信できなくなると、非接触給電設備320への電力供給が停止され、給電システム350から車両100への給電が終了する。
【0081】
図4に示される給電レーンLpには、非接触給電設備320の送電コイルと車両100の受電コイル160との間に雪900が存在している。このように、両コイルの間に雪900が介在する場合、雪900によって両コイルの電磁界結合が妨げられ得るため、非接触給電設備320の送電コイルから受電コイル160へのエネルギー伝達が妨げられ得る。その結果、非接触給電設備320から走行中の車両100への給電量は、積雪が想定されていない状況で見積もられた給電量よりも減少し得る。
【0082】
そこで、車両の制御システム1において車両制御サーバ200は、天気情報サーバ400から取得した、給電レーンLpが含まれる地域の天気情報を用いて、給電レーンLpに雪900が存在しているか否かを判定する。給電レーンLpに雪900が存在していると判定される場合、給電レーンLpを含む車両100の現在地から目的地までの特定ルートに車両100が誘導される。給電レーンLpから車両100への電力供給において発生する熱により、給電レーンLpと車両100の受電コイル160との間に介在する雪900を溶かすことができる。その結果、積雪による非接触給電設備320の給電効率の低下を抑制することができる。なお、給電レーンLpに雪900が存在していると判定される場合には、給電レーンLpにおいて降雪の可能性がある場合が含まれ、具体的には、給電レーンLpに雪900が実際に存在する場合、および天気情報から給電レーンLpに降雪が予測される場合が含まれる。
【0083】
図5は、車両100の現在地から目的地に至る2つの走行ルートR1,R2を示す図である。図5を参照して、走行ルートR1は、給電ポイントP0,P1,P2,P3,P4,P5を含む。走行ルートR2は、給電ポイントP0,P6,P7,P8を含む。走行ルートR2は、現在地から目的地までの走行距離が最短という基準を満たす最適ルートである。
【0084】
給電ポイントP0は、現在地である。給電ポイントP0には、接触給電設備310及び非接触給電設備320が設けられている。給電ポイントP0では、車両100は、駐車中に、接触給電設備310による接触充電及び非接触給電設備320による非接触充電が可能である。
【0085】
給電ポイントP1,P2,P5,P6の各々には、給電システム350を備える給電レーンLpが設けられている。車両100は、給電ポイントP1,P2,P5,P6の各々に対応する給電レーンLpを走行中に、給電システム350から非接触給電を受けることが可能である。
【0086】
給電ポイントP3,P4,P7,P8の各々は、走行ルートR1沿いの施設等(例えば、ショッピングモールあるいはコンビニエンスストア等)である。給電ポイントP3,P7,P8には、接触給電設備310が設けられている。給電ポイントP3,P7,P8の各々において、車両100は、接触給電設備310による接触充電が可能である。給電ポイントP4には、非接触給電設備320が設けられている。給電ポイントP4において、車両100は、駐車中に、非接触給電設備320による非接触充電が可能である。
【0087】
図6は、図5の給電レーンLpを含む地域の天気情報に降雪情報が含まれていない場合に、図3のディスプレイ182に走行ルートR2が表示されている様子を示す図である。車両制御サーバ200は、天気情報から図5の給電レーンLpには雪が存在していないと判断するため、最適ルートである走行ルートR2をディスプレイ182に表示するためのルート情報を車両100に出力する。
【0088】
図7は、図5の給電レーンLpを含む地域の天気情報に降雪情報が含まれている場合に、図3のディスプレイ182に走行ルートR1(特定ルート)が表示されている様子を示す図である。図7においては、給電ポイントP1,P2を含む地域の天気情報に降雪情報が含まれている。車両制御サーバ200は、給電ポイントP1,P2に存在する雪を、非接触給電設備320から車両100への非接触給電において発生する熱によって溶かすことにより、非接触給電設備320の給電効率の低下を抑制するために、走行ルートR1をディスプレイ182に表示するための誘導指示を車両100に出力する。具体的には、車両制御サーバ200は、走行ルートR1の所要時間から走行ルートR2の所要時間を引いた超過時間が基準時間(たとえば1時間)より短い場合に車両100を走行ルートR1に誘導する。非接触給電設備320の給電効率の低下の抑制に要する超過時間を基準時間より短くすることにより、過度の協力を要求することによる車両100のドライバの快適性の低下を防止することができる。
【0089】
図8は、車両100の車両情報が車両制御サーバ200の車両情報DB222に保存さされるまでの処理の手順の一例を示すフローチャートである。当該フローチャートに示される一連の処理は、車両100及び車両制御サーバ200において、所定の周期毎又は所定の条件が成立する毎に繰り返し実行される。図9図12の各々に示されるフローチャートに関しても同様である。
【0090】
図8を参照して、車両100において、ECU170は、GPS受信機181から車両100の現在地の位置情報を取得する(ステップS1)。ECU170は、取得された現在地の位置情報を含む車両100の車両情報を車両制御サーバ200へ送信する(ステップS2)。
【0091】
車両制御サーバ200において、処理装置230は、車両情報を受信したか否かを判定する(S101)。車両情報を受信した場合(ステップS101においてYES)、処理装置230は、受信した車両情報を車両情報DBに保存する(ステップS102)。車両情報を受信していない場合(ステップS101においてNO)、処理装置230は、以降の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
【0092】
図9は、降雪の可能性がある給電レーンLpを含む特定ルートに車両制御サーバ200が車両100を誘導するまでの処理の手順の一例を示すフローチャートである。図9を参照して、車両制御サーバ200において、処理装置230は、天気情報サーバ400から天気情報を取得する(ステップS111)。処理装置230は、取得した天気情報に含まれる地域の中に、降雪が予測されている地域があるか否かを判定する(ステップS112)。降雪が予測されている地域がない場合(ステップS112においてNO)、処理装置230は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
【0093】
降雪が予測されている地域がある場合(ステップS112においてYES)、処理装置230は、降雪が予測されている地域内に給電レーンLpが含まれるか否かを判定する(ステップS113)。降雪が予測されている地域内に給電レーンLpが含まれていない場合(ステップS113においてNO)、処理装置230は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
【0094】
降雪が予測されている地域内に給電レーンLpが含まれている場合(ステップS113においてYES)、処理装置230は、降雪が予測される地域内の給電レーンLpを通って目的地に到着可能な特定車両が存在するか否かを判定する(ステップS114)。降雪が予測される地域内の給電レーンLpを通って目的地に到着可能な特定車両が存在しない場合(ステップS114においてNO)、処理装置230は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
【0095】
降雪が予測される地域内の給電レーンLpを通って目的地に到着可能な特定車両(車両100)が存在する場合(ステップS114においてYES)、処理装置230は、降雪が予測される地域内の給電レーンLpを通過する、現在地から目的地までの特定ルートの所要時間から、現在地から目的地までの最適ルートの所要時間を引いた超過時間が基準時間より短いか否かを判定する。超過時間が基準時間以上である場合(ステップS115においてNO)、処理装置230は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
【0096】
超過時間が基準時間より短い場合(ステップS115においてYES)、処理装置230は、特定ルートへの誘導指示を特定車両に送信する(ステップS116)。誘導指示は、特定ルートの情報及び雪が存在する可能性のある給電レーンLpの情報を含む。処理装置230は、特定ルートに含まれる給電レーンLpに配置された給電システム350に特定車両のID情報を送信する(ステップS117)。
【0097】
車両100において、ECU170は、車両制御サーバ200から特定ルートを含む誘導指示を受信したか否かを判定する(ステップS11)。車両制御サーバ200から誘導指示を受信していない場合(ステップS11においてNO)、ECU170は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
【0098】
車両制御サーバ200から誘導指示を受信した場合(ステップS11においてYES)、ECU170は、受信した誘導指示に含まれる特定ルートをディスプレイ182に表示する(ステップS12)。ECU170は、車両制御サーバ200から誘導指示を受信したことを示す誘導フラグを1(TRUE)に設定する(ステップS13)。車両100の運転者は、ディスプレイ182を視認することにより、特定ルートを知ることができる。なお、誘導フラグの初期値は、0(FALSE)である。
【0099】
給電システム350において、処理装置340は、車両制御サーバ200から車両ID情報を受信したか否かを判定する(ステップS211)。車両制御サーバ200から車両ID情報を受信した場合(ステップS211においてYES)、ECU170は、受信した車両ID情報を誘導車両リストに記録する(ステップS212)。車両制御サーバ200から車両ID情報を受信していない場合(ステップS211においてNO)、ECU170は、以降の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
【0100】
図10は、降雪の可能性がある給電レーンLpを含む特定ルートを走行した車両100に車両制御サーバ200によってインセンティブが付与されるまでの処理の手順の一例を示すフローチャートである。図10を参照して、車両100において、ECU170は、誘導フラグが1かどうかを判定する(S21)。誘導フラグが0である場合(ステップS21においてNO)、ECU170は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。誘導フラグが1である場合(ステップS21においてYES)、ECU170は、現在地の時間変化を追跡して車両の軌跡を取得する(ステップS22)。ECU170は、取得された車両100の軌跡を用いて、車両100が特定ルートを走行中であるか否かを判定する(ステップS23)。
【0101】
車両100が特定ルートを走行中である場合(ステップS23においてYES)、ECU170は、給電レーンLpの給電効率の低下の抑制に貢献したことに対する対価としてのインセンティブを求めるために、車両100のIDを含むインセンティブ要求を車両制御サーバ200に要求する(ステップS24)。インセンティブには、たとえば、車両制御サーバ200が管理する給電設備の利用料金の割引、あるいは各種ポイントが含まれる。ECU170は、インセンティブ要求を送信した後、誘導フラグに0を設定する(ステップS25)。
【0102】
車両100が特定ルートを走行していない場合(ステップS23においてNO)、ECU170は、現在地から特定ルートに向かうことができるか否かを判定する(ステップS26)。現在地から特定ルートに向かうことができる場合(ステップS26においてYES)、ECU170は、処理をステップS22に戻す。現在地から特定ルートに向かうことができない場合(ステップS26においてNO)、ECU170は、誘導フラグに0を設定する(ステップS25)。
【0103】
給電システム350は、給電処理(ステップS220)を行って、給電完了通知を車両制御サーバ200に送信する。車両制御サーバ200は、インセンティブ付与処理(ステップS120)において、車両100からのインセンティブ要求および給電システム350からの給電完了通知に応じて、車両100に対してインセンティブを付与する。車両制御サーバ200は、インセンティブ付与装置として機能する。
【0104】
特定ルートを走行することに応じてインセンティブが付与されることにより、特定ルートに要する所要時間が最適ルートに要する所要時間よりも長い場合でも、特定ルートを走行することを車両100のドライバに動機付けることができる。
【0105】
図11は、図10のインセンティブ付与処理および給電処理の各々の具体的な処理の手順の一例を示すフローチャートである。図11を参照して、車両100において、ECU170は、近距離通信を用いて車両ID情報を給電システム350に送信する(ステップS31)。
【0106】
給電システム350において、処理装置340は、車両ID情報(第1識別情報)を車両から受信したか否かを判定する(ステップS221)。車両ID情報を車両から受信していない場合(ステップS221においてNO)、処理装置340は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。車両ID情報を車両から受信した場合(ステップS221においてYES)、処理装置340は、受信した車両IDと一致する車両ID(第2識別情報)が誘導車両リストに含まれるか否かを判定する(ステップS222)。
【0107】
受信した車両IDと一致する車両IDが誘導車両リストに含まれない場合(ステップS222においてNO)、処理装置340は、当該車両への給電量を基準給電量に設定する(ステップS224)。受信した車両IDと一致する車両IDが誘導車両リストに含まれる場合(ステップS222においてYES)、処理装置340は、当該車両への給電量を、給電料金(給電コスト)の増加を伴うことなく基準給電量よりも多い給電量に設定する(ステップS223)。処理装置340は、車両への給電量を設定した後、当該車両への給電準備を開始する(ステップS225)。
【0108】
処理装置340は、車両が給電レーンLpに入ったか否かを判定する(ステップS226)。車両が給電レーンに入っていない場合(ステップS226においてNO)、処理装置340は、再度、車両が給電レーンLpに入ったか否かの判定を行う(ステップS226)。車両が給電レーンLpに入った場合(ステップS226においてYES)、処理装置340は、当該車両への給電を開始する(ステップS227)。
【0109】
給電レーンに入った車両への給電が開始された後、処理装置340は、当該車両が給電レーンから出たか否かを判定する(ステップS228)。車両が給電レーンから出ていない場合(ステップS228においてNO)、処理装置340は、再度、当該車両が給電レーンから出たか否かを判定する(ステップS228)。車両が給電レーンから出た場合(ステップS228においてYES)、処理装置340は、今回給電を行った車両のIDを含む給電完了通知を車両制御サーバ200に送信する(ステップS229)。処理装置340は、給電完了通知を送信後、今回給電を行った車両のIDを誘導車両リストから削除する(ステップS230)。
【0110】
誘導指示に従って特定ルートを走行することに応じて、給電レーンLpからの給電量が給電料金の増加を伴うことなく増加されることにより、特定ルートに要する所要時間が最適ルートに要する所要時間よりも長い場合でも、特定ルートへの誘導指示に従うことを車両100のドライバに動機付けることができる。
【0111】
車両制御サーバ200において、処理装置230は、車両100からインセンティブ要求を受信したか否かを判定する(ステップS121)。車両100からインセンティブ要求を受信していない場合(S121においてNO)、処理装置230は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。車両100からインセンティブ要求を受信した場合(ステップS121においてYES)、処理装置230は、給電システム350から給電完了通知を受信したか否かを判定する(ステップS122)。
【0112】
給電システム350から給電完了通知を受信していない場合(ステップS122においてNO)、処理装置230は、以降の一連の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。給電システム350から給電完了通知を受信した場合(ステップS122においてYES)、処理装置230は、給電完了通知に含まれる車両IDがインセンティブ要求に含まれる車両IDと一致するか否かを判定する(ステップS124)。給電完了通知に含まれる車両IDがインセンティブ要求に含まれる車両IDと一致する場合(ステップS123においてYES)、処理装置230は、車両IDに関連付けられたアカウントへのインセンティブ付与処理を実行する(ステップS124)。給電完了通知に含まれる車両IDがインセンティブ要求に含まれる車両IDと一致しない場合(ステップS123においてNO)、処理装置230は、以降の処理を実行することなくリターンへと処理を移行する。
【0113】
なお、実施の形態においては、車両を特定ルートに誘導する構成(車両誘導装置)を、車両100とは異なる車両制御サーバ200が有する場合について説明したが、車両100が当該構成の一部又は全部を有していてもよい。また、実施の形態においては、車両を特定ルートに誘導する構成、および誘導された特定ルートを走行した車両にインセンティブを付与する構成(インセンティブ付与装置)の両方を1つの装置(車両制御サーバ200)が有する場合について説明したが、車両誘導装置とインセンティブ付与装置とが互いに異なっていてもよい。
【0114】
[変形例]
車両100が自動運転可能な車両である場合、車両制御サーバ200からの誘導指示に従って現在地から目的地まで車両100が自動運転で走行するものとしてもよい。当該変形例によれば、特定ルートに沿って目的地まで自動運転により走行することができる。
【0115】
図12は、降雪の可能性がある給電レーンLpを含む特定ルートに車両制御サーバ200が車両100を誘導するまでの処理の手順の他の例を示すフローチャートである。図12に示されるフローチャートは、図9のフローチャートにステップS14が追加されたフローチャートである。
【0116】
車両100において、ECU170は、実施の形態と同様にステップS11~S13を実行した後、誘導指示に従って自動運転により現在地から目的地まで走行する(ステップS14)。なお、車両100におけるその他の処理、車両制御サーバ200における処理、及び給電システム350における処理は、図9のフローチャートと同様である。
【0117】
以上、実施の形態および変形例によれば、積雪による非接触給電設備の給電効率の低下を抑制することができる。
【0118】
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示により示される技術的範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0119】
1 制御システム、100 車両、110 蓄電装置、130 モータジェネレータ、135 動力伝達ギヤ、140 駆動輪、150 インレット、155 充電器、160 受電コイル、165 整流回路、171,231,341 プロセッサ、172,232,342 メモリ、173,233 入出力バッファ、180 ナビゲーション装置、181 受信機、182 ディスプレイ、185 センサ群、186 外部センサ、187 内部センサ、190 通信モジュール、195 車載ネットワーク、200 車両制御サーバ、210,330 通信装置、220 記憶装置、230,340 処理装置、300 給電設備群、310 接触給電設備、320 非接触給電設備、350 給電システム、351 制御装置、400 天気情報サーバ、900 雪、222 車両情報DB、221 地図情報DB、223 給電設備DB、224 アカウントDB、Lp 給電レーン、NL,PL 電力線対、NW ネットワーク、P0~P8 給電ポイント、R1,R2 走行ルート、RY1,RY2 充電リレー、SMR システムメインリレー。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12