IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】半導体装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 1/08 20060101AFI20241112BHJP
   H03K 19/00 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
H02M1/08 C
H03K19/00 210
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021180384
(22)【出願日】2021-11-04
(65)【公開番号】P2023068926
(43)【公開日】2023-05-18
【審査請求日】2023-11-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】羽生 洋
(72)【発明者】
【氏名】山本 晃央
【審査官】尾家 英樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0184576(US,A1)
【文献】特開2011-172309(JP,A)
【文献】特開2017-208878(JP,A)
【文献】特開2011-223705(JP,A)
【文献】実開昭63-000541(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 1/00- 1/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハーフブリッジを構成するように接続されたP側スイッチング素子及びN側スイッチング素子をそれぞれ駆動するN側駆動回路及びP側駆動回路と、
前記P側スイッチング素子の電源電圧から前記N側駆動回路の電源電圧を生成するN側電源生成回路と
前記P側スイッチング素子の電源電圧より高い電圧を生成するトランスと、
前記トランスが生成した電圧から前記P側駆動回路の電源電圧を生成するP側電源生成回路とを備えることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
ハーフブリッジを構成するように接続されたP側スイッチング素子及びN側スイッチング素子をそれぞれ駆動するN側駆動回路及びP側駆動回路と、
前記P側スイッチング素子の電源電圧から前記N側駆動回路の電源電圧を生成するN側電源生成回路と、
前記P側スイッチング素子の電源電圧から前記P側駆動回路の電源電圧を生成するP側電源生成回路とを備え、
初期立ち上がり時に、前記N側駆動回路が前記N側スイッチング素子をオンにした後、前記P側電源生成回路が前記P側駆動回路の電源電圧を生成することを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
前記N側電源生成回路は、トランスを用いずに定電流回路を用いて前記N側駆動回路の電源電圧を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記N側駆動回路と前記N側電源生成回路は集積化されていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の半導体装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スイッチング素子を駆動する駆動回路の電源電圧を生成する半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インバータではIGBTなどのスイッチング素子を駆動する駆動回路が使用される。従来の半導体装置では、トランスによりN側駆動回路の電源電圧を生成し、ブートストラップ回路によりP側駆動回路の電源電圧を生成していた(例えば、特許文献1(第1図)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-191989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の半導体装置では、トランスとブートストラップダイオードが必要であるため、基板への実装面積が大きくなり、コストが増加するという問題があった。
【0005】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は実装面積を小さくし、コストを低減することができる半導体装置を得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る半導体装置は、ハーフブリッジを構成するように接続されたP側スイッチング素子及びN側スイッチング素子をそれぞれ駆動するN側駆動回路及びP側駆動回路と、前記P側スイッチング素子の電源電圧から前記N側駆動回路の電源電圧を生成するN側電源生成回路と、前記P側スイッチング素子の電源電圧より高い電圧を生成するトランスと、前記トランスが生成した電圧から前記P側駆動回路の電源電圧を生成するP側電源生成回路とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示では、電源生成回路が、P側スイッチング素子の電源電圧からN側駆動回路の電源電圧を生成する。従って、面積の大きなトランスを用いずにN側駆動回路の電源電圧を生成することができるため、実装面積を小さくし、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る半導体装置を示す図である。
図2】電源生成回路の構成例を示す図である。
図3】実施の形態2に係る半導体装置を示す図である。
図4】実施の形態3に係る半導体装置を示す図である。
図5】実施の形態3に係る半導体装置の各部の電圧のタイムチャートである。
図6】実施の形態4に係る半導体装置を示す図である。
図7】実施の形態4に係る半導体装置の変形例1を示す図である。
図8】実施の形態4に係る半導体装置の変形例2を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態に係る半導体装置について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る半導体装置を示す図である。この半導体装置は三相インバータである。P側スイッチング素子SP1,SP2,SP3とN側スイッチング素子SN1,SN2,SN3がハーフブリッジを構成するように接続されている。即ち、P側スイッチング素子SP1のコレクタがP端子に接続され、P側スイッチング素子SP1のエミッタとN側スイッチング素子SN1のコレクタが互いに接続され、N側スイッチング素子SN1のエミッタがGNDに接続されている。他のスイッチング素子も同様に接続されている。P側スイッチング素子SP1,SP2,SP3及びN側スイッチング素子SN1,SN2,SN3は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であるが、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの他のパワー半導体素子でもよい。なお、「P側」はハーフブリッジのハイサイドを意味し、「N側」はハーフブリッジのローサイドを意味する。
【0011】
P側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3がそれぞれP側スイッチング素子SP1,SP2,SP3を駆動する。N側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3がそれぞれN側スイッチング素子SN1,SN2,SN3を駆動する。メモリコントロールユニット (Memory Control Unit)1がフォトカプラ2を介してそれぞれP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3及びN側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3に制御信号を送る。P端子に印加されるP電圧がP側スイッチング素子SP1,SP2,SP3の電源電圧である。
【0012】
P側スイッチング素子SP1,SP2,SP3のゲート駆動のためにはP電圧より高い電圧が必要となるため、P電圧からP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源電圧を生成することはできない。そこで、電源IC3がトランス4によりP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源電圧をそれぞれ生成する。P側駆動回路DCP1の電源電圧はP側スイッチング素子SP1のエミッタ電圧VSを基準とした電圧VB-VSである。同様に、P側駆動回路DCP2の電源電圧は電圧VB-VSであり、P側駆動回路DCP3の電源電圧は電圧VB-VSである。
【0013】
N側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3が、トランスを用いずに、それぞれP電圧からN側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3の電源電圧を生成する。N側駆動回路DCN1とN側電源生成回路PGN1は、同一チップ又は同一パッケージのN側ゲートドライバGDN1内に集積化されている。同様に、N側駆動回路DCN2とN側電源生成回路PGN2はN側ゲートドライバGDN2内に集積化され、N側駆動回路DCN3とN側電源生成回路PGN3はN側ゲートドライバGDN3内に集積化されている。N側ゲートドライバGDN1,GDN2,GDN3は集積回路である。P側ゲートドライバGDP1,GDP2,GDP3内には電源生成回路は設けられておらず、それぞれP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3が設けられている。
【0014】
P側スイッチング素子SP1,SP2,SP3、N側スイッチング素子SN1,SN2,SN3、P側ゲートドライバGDP1,GDP2,GDP3、N側ゲートドライバGDN1,GDN2,GDN3、MCU1、電源IC3、トランス4などは基板上に実装されている。
【0015】
図2は、電源生成回路の構成例を示す図である。この電源生成回路はN側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3に対応する。P端子と接地点の間に抵抗R1,R2が直列に接続されている。高耐圧NMOS5のゲートが抵抗R1,R2の接続点に接続され、ドレインがP端子に接続され、ソースが定電流回路6に接続されている。定電流回路6はVcc端子に電流を出力する。Vcc端子は電源生成回路の出力端子である。Vccモニタ回路7はVcc端子の電圧値をモニタして定電流回路6のオン・オフを制御する。ゲートドライバの発熱を緩和するため、高耐圧NMOS5はゲートドライバに内蔵せず外付けにしてもよい。
【0016】
P電圧が印加されると、高耐圧NMOS5のゲートに電圧が印可され、高耐圧NMOS5がオンする。これによりP端子から高耐圧NMOS5のドレイン、ソースへと電流が流れる。この電流が定電流回路6を介してVcc端子に流れ込む。Vcc端子が所望電圧まで上昇するとVccモニタ回路7は定電流回路6をオフする。これにより、Vcc端子の電圧が所望電圧を超えて上昇するのを抑制する。Vcc端子の電圧が下がってくると、Vccモニタ回路7は定電流回路6をオンする。このようにN側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3は、トランスを用いずに定電流回路6を用いて、P電圧からN側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3の電源電圧を生成する。
【0017】
以上説明したように、本実施の形態では、N側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3がP電圧からN側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3の電源電圧を生成する。このため、面積の大きなトランスを用いずに、N側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3の電源電圧を生成することができる。この結果、トランス4による電源生成の数を6から3に減らすことができる。従って、実装面積を小さくし、コストを低減することができる。また、N側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3とN側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3はそれぞれ同一チップ又は同一パッケージに集積化できるため、小型化に有利である。なお、P側ゲートドライバGDP1,GDP2,GDP3内のN側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3は各P側ゲートドライバGDP1,GDP2,GDP3に接続されるフォトカプラ2の電源電圧を生成することもできる。
【0018】
実施の形態2.
図3は、実施の形態2に係る半導体装置を示す図である。実施の形態1ではP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源電圧をそれぞれトランス4で生成していた。これに対して、本実施の形態では、P側電源生成回路PGP1,PGP2,PGP3が、それぞれP側ゲートドライバGDP1,GDP2,GDP3内に設けられている。P側電源生成回路PGP1,PGP2,PGP3は、図2に示した構成を有し、トランスを用いずに定電流回路6を用いて、それぞれP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源電圧を生成する。P側駆動回路DCP1とP側電源生成回路PGP1は、同一チップ又は同一パッケージのP側ゲートドライバGDP1内に集積化されている。同様に、P側駆動回路DCP2とP側電源生成回路PGP2はP側ゲートドライバGDP2内に集積化され、P側駆動回路DCP3とP側電源生成回路PGP3はP側ゲートドライバGDP3内に集積化されている。
【0019】
P側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3は、P側スイッチング素子SP1,SP2,SP3のゲート駆動のために、P電圧より高い電源電圧が必要である。そこで、電源IC3がトランス4によりP電圧より高いP′電圧を生成する。P側電源生成回路PGP1,PGP2,PGP3は、それぞれP′電圧からP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源電圧を生成する。これにより、トランス4による電源生成の数は、実施の形態1では3つであるが、本実施の形態では1つに減らすことができる。よって、実施の形態1よりも実装面積を小さくし、コストを低減することができる。
【0020】
実施の形態3.
図4は、実施の形態3に係る半導体装置を示す図である。本実施の形態では、P側ゲートドライバGDP1,GDP2,GDP3内にP側電源生成回路PGP1,PGP2,PGP3がそれぞれ設けられている。P側電源生成回路PGP1,PGP2,PGP3は、P電圧からP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源電圧を生成する。
【0021】
図5は、実施の形態3に係る半導体装置の各部の電圧のタイムチャートである。PはP端子の電圧、VccはN側駆動回路DCN1の電源電圧、LO1はN側駆動回路DCN1の出力電圧、VS1はP側スイッチング素子SP1のエミッタ電圧、VB1-VS1はP側駆動回路DCP1の電源電圧である。
【0022】
例えばP-GND=600V、VS-GND=600Vの場合に、VB-VS=15Vを生成すると、VB-GND=615Vとなる。従って、P<VBとなり、P電圧からP側駆動回路DCP1の電源電圧VB-VSを生成することができない。
【0023】
そこで、本実施の形態では、半導体装置の初期立ち上がり時に、N側駆動回路DCN1が出力電圧LOをハイにしてN側スイッチング素子SN1をオンにした後、P側電源生成回路PGP1がそれぞれP側駆動回路DCP1の電源電圧VB-VSを生成する。
【0024】
N側スイッチング素子SN1をオンするとVS-GND=0Vになる。従って、VB-GND=15Vとなるので、P>VBとなる。よって、P側電源生成回路PGP1がP電圧からそれぞれP側駆動回路DCP1の電源電圧VB-VSを生成することができる。P側駆動回路DCP2,DCP3の電源電圧VB-VS,VB-VSも同様の方法で生成される。
【0025】
これにより、トランスによる電源生成が不要になるため、実施の形態1よりも実装面積を小さくし、コストを低減することができる。なお、初期立ち上がり時にP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源電圧VB-VS,VB-VS,VB-VSを生成することができれば、その後は本来のスイッチング素子のオン・オフ動作に支障なく動作させることができる。
【0026】
実施の形態4.
図6は、実施の形態4に係る半導体装置を示す図である。実施の形態1と同様に、N側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3が、それぞれN側ゲートドライバGDN1,GDN2,GDN3に設けられ、それぞれP電圧からN側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3の電源電圧を生成する。実施の形態1ではP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源をトランス4により生成していたが、本実施の形態ではブートストラップ回路BS,BS,BSがそれぞれN側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3の出力電圧を昇圧してP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源電圧を生成する。ブートストラップ回路BSは、ブートストラップダイオードDとブートストラップコンデンサCを有する。ブートストラップダイオードDのアノードはN側電源生成回路PGN1の出力端子に接続され、カソードはP側駆動回路DCP1の電源端子に接続されている。ブートストラップコンデンサCの一端はP側スイッチング素子SP1のエミッタに接続され、他端はP側駆動回路DCP1の電源端子に接続されている。同様に、ブートストラップ回路BSは、ブートストラップダイオードDとブートストラップコンデンサCを有し、ブートストラップ回路BSは、ブートストラップダイオードDとブートストラップコンデンサCを有する。
【0027】
本実施の形態では、N側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3がP電圧からN側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3の電源電圧を生成する。従って、N側駆動回路DCN1,DCN2,DCN3の電源電圧を生成するためのトランスを省略することができる。また、ブートストラップ回路BS,BS,BSがそれぞれN側電源生成回路PGN1,PGN2,PGN3の出力電圧を昇圧してP側駆動回路DCP1,DCP2,DCP3の電源電圧を生成する。従って、実施の形態1のトランス4を省略することができる。ブートストラップ回路BS,BS,BSの実装面積はトランス4の実装面積よりも小さい。よって、実施の形態1よりも実装面積を小さくし、コストを低減することができる。
【0028】
図7は、実施の形態4に係る半導体装置の変形例1を示す図である。P側駆動回路DCP1とN側駆動回路DCN1は1つのチップに形成されてゲートドライバGDを構成する。ここで、P側駆動回路DCP1とN側駆動回路DCN1が別のチップに形成されている場合、各駆動回路に、電源からIC内部電圧を生成する低圧内部電源、電源の電圧低下を検知してゲート駆動動作を遮断する電源電圧低下保護回路などが必要となる。これに対してP側駆動回路DCP1とN側駆動回路DCN1を1つのチップ構成とすることで低圧内部電源、電源電圧低下保護回路などを共通化することができ、トータルチップコストを低減することができる。同様に、P側駆動回路DCP2とN側駆動回路DCN2はゲートドライバGDを構成し、P側駆動回路DCP3とN側駆動回路DCN3はゲートドライバGDを構成する。ゲートドライバGD,GD,GDはHVIC(High Voltage IC)である。
【0029】
図8は、実施の形態4に係る半導体装置の変形例2を示す図である。ブートストラップダイオードD,D,DがそれぞれゲートドライバGD,GD,GDに内蔵されている。これにより更に基板面積を縮小できる。
【0030】
なお、P側スイッチング素子SP1,SP2,SP3及びN側スイッチング素子SN1,SN2,SN3は、珪素によって形成されたものに限らず、珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体によって形成されたものでもよい。ワイドバンドギャップ半導体は、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料、又はダイヤモンドである。このようなワイドバンドギャップ半導体によって形成された半導体チップは、耐電圧性及び許容電流密度が高いため、小型化できる。この小型化された半導体チップを用いることで、この半導体チップを組み込んだ半導体装置も小型化・高集積化できる。また、半導体チップの耐熱性が高いため、ヒートシンクの放熱フィンを小型化でき、水冷部を空冷化できるので、半導体装置を更に小型化できる。また、半導体チップの電力損失が低く高効率であるため、半導体装置を高効率化できる。
【符号の説明】
【0031】
4 トランス、BS,BS,BS ブートストラップ回路、D,D,D ブートストラップダイオード、DCN1,DCN2,DCN3 N側駆動回路、DCP1,DCP2,DCP3 P側駆動回路、GD,GD,GD ゲートドライバ、GDN1,GDN2,GDN3 N側ゲートドライバ、GDP1,GDP2,GDP3 P側ゲートドライバ、PGN1,PGN2,PGN3 N側電源生成回路、PGP1,PGP2,PGP3 P側電源生成回路、SN1,SN2,SN3 N側スイッチング素子、SP1,SP2,SP3 P側スイッチング素子
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8