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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】コアネットワークノード及びその方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20241112BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20241112BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20241112BHJP
   H04W 8/02 20090101ALI20241112BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20241112BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20241112BHJP
   H04L 41/28 20220101ALI20241112BHJP
【FI】
H04W48/16 130
H04W88/14
H04W28/084
H04W8/02
H04W8/22
H04W12/06
H04L41/28
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022553481
(86)(22)【出願日】2021-07-09
(86)【国際出願番号】 JP2021025972
(87)【国際公開番号】W WO2022070546
(87)【国際公開日】2022-04-07
【審査請求日】2023-03-29
(31)【優先権主張番号】P 2020167941
(32)【優先日】2020-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】田村 利之
(72)【発明者】
【氏名】高倉 強
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0162919(US,A1)
【文献】OPPO,NSSAA Slice handling for 1-to-many mapping in roaming scenario,3GPP TSG CT WG1 #125e C1-205232,2020年08月27日,pages 1-32,特に、page 1、第5.5.1.2.4節
【文献】China Mobile, Huawei, HiSilicon, ZTE,Updating the requirements of Rejected NSSAI for UE not supporting NSSAA in roaming scenerios,3GPP TSG CT WG1 #125e C1-204719,2020年08月13日,pages 1-56,特に、page 1、第4.6.2.2節、第5.5.1.2.4節
【文献】NEC,NSSAA Slice configuration for 1-to-many mapping in roaming scenario,3GPP TSG CT WG1 #126e C1-206393,2020年10月08日,pages 1-34,特に、page 1、第5.5.1.2.4節
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
H04L 41/28
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、複数のHome Public Land Mobile Network (PLMN) Single Network Slice Selection Assistance Information (S-NSSAIs)と1つのServing PLMN S-NSSAIとの第1の関連付けを記憶するよう構成され、
前記第1の関連付けは、
前記1つのServing PLMN S-NSSAIとネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))を課されない少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
User Equipment(UE)からNSSAA機能をサポートしているか否かを示す情報を受信し、
前記情報がNSSAA機能をサポートしていないことを示し、且つ前記UEによって提示された複数のHome PLMN S-NSSAIsの一部が前記第2の関連付けに含まれ、残りが前記第3の関連付けに含まれる場合に、前記第1の関連付けのうち前記第2の関連付けを含む情報を前記UEに送信する、
よう構成される、コアネットワークノード。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の関連付けを含み且つ前記第3の関連付けを含まないConfigured NSSAIを含むNon-Access Stratum(NAS)メッセージを前記UEに送信するよう構成される、
請求項1に記載のコアネットワークノード。
【請求項3】
前記NASメッセージは、前記第2の関連付けを含み且つ前記第3の関連付けを含まないAllowed NSSAIをさらに含む、
請求項2に記載のコアネットワークノード。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、Allowed NSSAI及びRejected NSSAIを含むNASメッセージを前記UEに送信するよう構成され、
前記Allowed NSSAIは、前記第2の関連付けを含み且つ前記第3の関連付けを含まず、
前記Rejected NSSAIは、前記第2の関連付け及び前記第3の関連付けの両方に含まれる前記1つのServing PLMN S-NSSAIを含む、
請求項1に記載のコアネットワークノード。
【請求項5】
前記NASメッセージは、前記第2の関連付け及び前記第3の関連付けの両方を含むConfigured NSSAIをさらに含む、
請求項に記載のコアネットワークノード。
【請求項6】
前記NSSAA機能をサポートしているか否かを示す前記情報はRegistration Requestメッセージに含まれる、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコアネットワークノード。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記情報がNSSAA機能をサポートしていないことを示し、且つ前記UEによって提示された少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIsが全て前記第3の関連付けに含まれる場合に、前記第3の関連付けに含まれる前記1つのServing PLMN S-NSSAIを含むRejected NSSAIと、前記第3の関連付けを含むConfigured NSSAIと、を含むNASメッセージを前記UEに送信するよう構成される、
請求項1に記載のコアネットワークノード。
【請求項8】
複数のHome Public Land Mobile Network (PLMN) Single Network Slice Selection Assistance Information (S-NSSAIs)と1つのServing PLMN S-NSSAIとの第1の関連付けを記憶すること;
ここで、前記第1の関連付けは、
前記1つのServing PLMN S-NSSAIとネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))を課されない少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けを含む;
User Equipment(UE)からNSSAA機能をサポートしているか否かを示す情報を受信すること;及び
前記情報がNSSAA機能をサポートしていないことを示し、且つ前記UEによって提示された複数のHome PLMN S-NSSAIsの一部が前記第2の関連付けに含まれ、残りが前記第3の関連付けに含まれる場合に、前記第1の関連付けのうち前記第2の関連付けを含む情報を前記UEに送信すること、
を備える、コアネットワークノードにより行なわれる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信ネットワークに関し、特に無線端末に許可されるネットワークスライスの管理に関する。
【背景技術】
【0002】
5G system(5GS)は、network slicingをサポートする(例えば非特許文献1~3、特に非特許文献1の第5.15節を参照)。Network slicingは、Network Function Virtualization(NFV)技術及びsoftware-defined networking(SDN)技術を使用し、複数の仮想化された論理的なネットワークを物理的なネットワークの上に作り出すことを可能にする。各々の仮想化された論理的なネットワークは、ネットワークスライス(network slice)と呼ばれる。ネットワークスライスは、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性(specific network capabilities and network characteristics)を提供する。ネットワークスライス・インスタンス(network slice instance(NSI))は、1つのネットワークスライスを形成するためにネットワーク機能(Network Function(NF))インスタンスと、リソース(resources)(e.g., computer processing resources、storage、及びnetworking resources)と、アクセスネットワーク(AN)(Next Generation Radio Access Network(NG-RAN)及びNon-3GPP InterWorking Function (N3IWF)の少なくともいずれか)と、のセットとして定義される。
【0003】
ネットワークスライスは、Single Network Slice Selection Assistance Information(S-NSSAI)として知られる識別子によって特定される。S-NSSAIは、Slice/Service type (SST)及びSlice Differentiator (SD)から成る。SSTは、特性及びサービス(features and services)に関して期待されるネットワークスライスの振る舞い(expected network slice behaviour)を意味する(refers to)。SDは、任意の情報(optional information)であり、同じSlice/Service typeの複数(multiple)ネットワークスライスを区別するためにSSTを補完(complements)する。
【0004】
S-NSSAIは、標準値(standard values)又は非標準値(non-standard values)を持つことができる。現時点では、Standard SST valuesの1、2、3、及び4は、enhanced Mobile Broad Band (eMBB)、Ultra Reliable and Low Latency Communication (URLLC)、Massive Internet of Things (MIoT)、及びVehicle to Everything (V2X)スライスタイプ(slice types)に関連付けられている。S-NSSAIのnon-standard valueは、特定のPublic Land Mobile Network(PLMN)内の1つのネットワークスライスを特定する。すなわち、non-standard SST valuesは、PLMN-specific valuesであり、これらをアサインしたPLMNのPLMN IDに関連付けられる。各S-NSSAIは、特定の(particular)NSIを選択する点でネットワークを支援する。同じNSIは、異なるS-NSSAIsを介して選択されてもよい。同じS-NSSAIは、異なるNSIに関連付けられてもよい。各ネットワークスライスはS-NSSAIによってユニークに特定されてもよい。
【0005】
S-NSSAIには二つの種類があり、これらはS-NSSAI及びMapped S-NSSAIとして知られている。S-NSSAIは、User Equipment(UE)が登録されているServing Public Land Mobile Network(Serving PLMN)が提供するネットワークスライスを識別し、本明細書において、Serving PLMN S-NSSAIと呼ばれる場合がある。Mapped S-NSSAIは、UEがローミングしている際に、ローミング網のネットワークスライスを識別するS-NSSAIにマッピングされる(関連付けられる、組み合わせられる、または該当する)Home PLMN(HPLMN)S-NSSAIであってもよく、さらにその中でUEユーザーの加入者情報に含まれるS-NSSAIであってもよい。以降、本明細書において、S-NSSAI及びMapped S-NSSAIを総称して単にS-NSSAIと呼ぶ場合がある。
【0006】
一方、Network Slice Selection Assistance Information(NSSAI)は、S-NSSAIsのセットを意味する。したがって、1又はそれ以上のS-NSSAIsが1つのNSSAIに含まれることができる。NSSAIには複数のタイプがあり、これらはConfigured NSSAI、Requested NSSAI、Allowed NSSAI、Rejected NSSAI、及びPending NSSAIとして知られている。
【0007】
Configured NSSAIは、各々が1又はそれ以上のPLMNsに適用可能(applicable)な1又はそれ以上のS-NSSAIsを含む。Configured NSSAIは、例えば、Serving PLMNによって設定され、当該Serving PLMNに適用される。また、Configured NSSAIに含まれるServing PLMN S-NSSAIには1又はそれ以上のMapped S-NSSAIsが関連付けられている場合がある。あるいは、Configured NSSAIは、Default Configured NSSAIであってもよい。Default Configured NSSAIは、Home PLMN(HPLMN)によって設定され、特定の(specific)Configured NSSAIが提供されていない任意の(any)PLMNsに適用される。Default Configured NSSAIは、例えば、HPLMNのUnified Data Management(UDM)からAccess and Mobility Management Function(AMF)を介して無線端末(User Equipment(UE))にプロビジョンされる。
【0008】
Allowed NSSAIは、Serving PLMNによってUEに提供され、当該Serving PLMNの現在の(current )Registration Areaにおいて当該UEが使用することができる1又はそれ以上のS-NSSAIsを示す。Allowed NSSAIは、Serving PLMNのAMFによって、例えば登録手順(registration procedure)の間に決定される。したがって、Allowed NSSAIは、ネットワーク(i.e., AMF)によってUEにシグナルされ、AMF及びUEのそれぞれの(non-volatile)メモリに格納される。
【0009】
Rejected NSSAIは、現在の(current)PLMNによって拒絶された1又はそれ以上のS-NSSAIsを含む。Rejected NSSAIは、rejected S-NSSAIsと呼ばれることもある。S-NSSAIは、現在のPLMN全体で拒絶されるか、又は現在の(current)registration areaで拒絶される。AMFは、例えばUEの登録手順(registration procedure)において、Requested NSSAIに含まれる1又はそれ以上のS-NSSAIsのうちいずれかを拒絶したなら、これらをRejected NSSAIに含める。Rejected NSSAIは、ネットワーク(i.e., AMF)によってUEにシグナルされ、AMF及びUEのそれぞれの(non-volatile)メモリに格納される。
【0010】
Pending NSSAIは、ネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))が保留中である1又はそれ以上のS-NSSAIsを示す。Serving PLMNは、加入者情報(subscription information)に基づいてNSSAAを課されたHPLMNのS-NSSAI(s)に対してNSSAAを行わなければならない。NSSAAを行うために、AMFは、Extensible Authentication Protocol(EAP)-based authorization procedureを実施(invoke)する。EAP-based authentication procedureはその結果(outcome)を得るまでに比較的長い時間を要する。したがって、AMFは、UEの登録手順(registration procedure)において上述のようにAllowed NSSAIを決定するが、NSSAAを課されたS-NSSAI(s)を当該Allowed NSSAIに含めず、これらを代わりにPending NSSAIに含める。Pending NSSAIは、ネットワーク(i.e., AMF)によってUEにシグナルされ、AMF及びUEのそれぞれの(non-volatile)メモリに格納される。
【0011】
AMFは、Registration Management (RM)-REGISTERED状態のUEのUEコンテキストを管理する。UEコンテキストは、これに限らないが、Mobility Management(MM)コンテキストと呼ばれてもよい。UEコンテキストは、上述のAllowed NSSAI、Rejected NSSAI、及びPending NSSAIのうち1つ以上を含んでよい。一方、UEは、UE NSSAI設定(configuration)を管理する。UE NSSAI設定は、上述のConfigured NSSAI、Allowed NSSAI、Rejected NSSAI、及びPending NSSAIを含む。UE NSSAI設定は、UE(Universal Subscriber identity Module(USIM)を除くMobile Equipment(ME))内のnon-volatileメモリにストアされる。UE NSSAI設定がストアされたメモリ又はメモリ領域は、NSSAI storageと呼ばれる。
【0012】
Requested NSSAI IE(information element)は、例えば登録手順(registration procedure)において、UEによってネットワークにシグナルされ、当該UEのためのServing AMF、1又はそれ以上のネットワークスライス、及び1又はそれ以上のNSIsを決定することをネットワークに可能にする。
【0013】
Requested mapped NSSAI IE(information element)は、S-NSSAI(Serving PLMN S-NSSAI)の情報を保持していないUEがネットワークに送るRegistration Requestメッセージに含まれるinformation elementである。当該information elementは、UEが保持する1又はそれ以上のMapped S-NSSAIsを含む。Requested NSSAI IE がServing PLMN S-NSSAIとServing PLMN S-NSSAIに関連付けられたMapped S-NSSAI(s)の両方を含むのとは異なり、Requested mapped NSSAI IEは、Mapped S-NSSAI(s)のみを含む。
【0014】
以降、本明細書におけるRegistration Requestメッセージは、Initial Registration、またはMobility Registration Update、またはPeriodic Registration UpdateのためのRegistration Requestメッセージであってよい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0015】
【文献】3GPP TS 23.501 V16.5.1 (2020-08) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; System Architecture for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 16)”, 2020年8月
【文献】3GPP TS 23.502 V16.5.1 (2020-08) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; Procedures for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 16)”, 2020年8月
【文献】3GPP TS 24.501 V16.5.1 (2020-07) “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) protocol for 5G System (5GS); Stage 3 (Release 16)”, 2020年7月
【文献】OPPO, “NSSAA Slice handling for 1-to-many mapping in roaming scenario”, C1-205232, 3GPP TSG-CT WG1 Meeting #125-e, Electronic meeting, 20-28 August 2020
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
ローミングシナリオにおいて、1つのServing PLMN S-NSSAIに対して複数のMapped S-NSSAIs(Home PLMN (HPLMN) S-NSSAIs)が関連付けられている場合がある。さらに、これら複数のMapped S-NSSAIsのうちの一部のみがネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))を課される(subject to)場合がある。このとき、例えば、NSSAAをサポートしていないUEからNSSAAを課されるMapped S-NSSAI及びNSSAAを課されないMapped S-NSSAIを含むRegistration Requestを受信し、且つこれら2つのMapped S-NSSAIsが同じServing PLMN S-NSSAIにマップされる(関連付けられる)場合に、AMFは、当該UEに当該2つのMapped S-NSSAIsのうち一方を利用できないことをどのように通知するかが明確でない。
【0017】
ここに開示される実施態様が達成しようとする目的の1つは、1つのServing PLMN S-NSSAIに対して複数のMapped S-NSSAIsが関連付けられている場合に、NSSAAをサポートしていないUEが利用できるMapped S-NSSAI(s)についての情報の通知を適切に行うことをAMF及びUEに可能にすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供することである。なお、この目的は、ここに開示される複数の実施態様が達成しようとする複数の目的の1つに過ぎないことに留意されるべきである。その他の目的又は課題と新規な特徴は、本明細書の記述又は添付図面から明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0018】
第1の態様では、コアネットワークノードは、少なくとも1つのメモリと、前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える。前記少なくとも1つのプロセッサは、複数のHome PLMN S-NSSAIsと1つのServing PLMN S-NSSAIとの第1の関連付けを記憶するよう構成される。前記第1の関連付けは、前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されない少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けを含む。前記少なくとも1つのプロセッサは、UEからNSSAA機能をサポートしているか否かを示す情報を受信する。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記情報がNSSAA機能をサポートしていないことを示し、且つ前記UEによって提示された複数のHome PLMN S-NSSAIsの一部が前記第2の関連付けに含まれ、残りが前記第3の関連付けに含まれる場合に、前記第1の関連付けのうち前記第2の関連付けを含む情報を前記UEに送信する。
【0019】
第2の態様では、UEは、少なくとも1つのメモリと、前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える。前記少なくとも1つのプロセッサは、NSSAA機能をサポートしているか否かを示す情報をコアネットワークノードに送信し、Non-Access Stratum(NAS)メッセージを前記コアネットワークノードから受信する。前記少なくとも1つのプロセッサは、前記情報が前記NSSAA機能をサポートしていないことを示す場合に前記NASメッセージに含まれる、1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されない少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び、前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つの第2のHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けに基づいて、前記第2の関連付けに含まれる前記少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIを利用可能なように、かつ前記第3の関連付けに含まれる前記少なくとも1つの第2のHome PLMN S-NSSAIを利用不能なように、記憶しているNSSAI storageを更新する。
【0020】
第3の態様では、コアネットワークノードにより行なわれる方法は以下のステップを含む:
(a)複数のHome PLMN S-NSSAIsと1つのServing PLMN S-NSSAIとの第1の関連付けを記憶すること;
ここで、前記第1の関連付けは、
1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されない少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けを含む;
(b)UEからNSSAA機能をサポートしているか否かを示す情報を受信すること;及び
(c)前記情報がNSSAA機能をサポートしていないことを示し、且つ前記UEによって提示された複数のHome PLMN S-NSSAIsの一部が前記第2の関連付けに含まれ、残りが前記第3の関連付けに含まれる場合に、前記第1の関連付けのうち前記第2の関連付けを含む情報を前記UEに送信すること。
【0021】
第4の態様では、UEにより行なわれる方法は以下のステップを含む:
(a)NSSAA機能をサポートしているか否かを示す情報をコアネットワークノードに送信すること、
(b)NASメッセージを前記コアネットワークノードから受信すること、及び
(c)前記情報が前記NSSAA機能をサポートしていないことを示す場合に前記NASメッセージに含まれる、1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されない少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び、前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つの第2のHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けに基づいて、前記第2の関連付けに含まれる前記少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIを利用可能なように、かつ前記第3の関連付けに含まれる前記少なくとも1つの第2のHome PLMN S-NSSAIを利用不能なように、記憶しているNSSAI storageを更新すること。
【0022】
第5の態様では、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、上述の第3又は第4の態様に係る方法をコンピュータに行わせるための命令群(ソフトウェアコード)を含む。
【発明の効果】
【0023】
上述の態様によれば、1つのServing PLMN S-NSSAIに対して複数のMapped S-NSSAIsが関連付けられている場合に、NSSAAをサポートしていないUEが利用できるMapped S-NSSAI(s)についての情報の通知を適切に行うことをAMF及びUEに可能にすることに寄与する装置、方法、及びプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】実施態様に係る無線通信ネットワークの構成例を示す図である。
図2】実施態様に係るAMFの動作の一例を示すフローチャートである。
図3】実施態様に係るUE、AMF、及びUDMの動作の一例を示すシーケンス図である。
図4】実施態様に係るAMFの動作の一例を示すフローチャートである。
図5】実施態様に係るUE、AMF、及びUDMの動作の一例を示すシーケンス図である。
図6】実施態様に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図7】実施態様に係るUEの動作の一例を示すフローチャートである。
図8】実施態様に係るUEの構成例を示すブロック図である。
図9】実施態様に係るAMF及びUDMの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下では、具体的な実施態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
【0026】
以下に説明される複数の実施態様は、独立に実施されることもできるし、適宜組み合わせて実施されることもできる。これら複数の実施態様は、互いに異なる新規な特徴を有している。したがって、これら複数の実施態様は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し、互いに異なる効果を奏することに寄与する。
【0027】
以下に示される複数の実施態様は、3GPP第5世代移動通信システム(5G system(5GS))を主な対象として説明される。しかしながら、これらの実施態様は、5GSと類似のネットワークスライシングをサポートする他の無線通信システムに適用されてもよい。
【0028】
<第1の実施態様>
図1は、本実施態様に係る無線通信ネットワーク(i.e., 5GS)の構成例を示している。図1に示された要素の各々はネットワーク機能であり、3rd Generation Partnership Project(3GPP)により定義されたインタフェースを提供する。図1に示された各要素(ネットワーク機能)は、例えば、専用ハードウェア(dedicated hardware)上のネットワークエレメントとして、専用ハードウェア上で動作する(running)ソフトウェア・インスタンスとして、又はアプリケーション・プラットフォーム上にインスタンス化(instantiated)された仮想化機能として実装されることができる。
【0029】
図1に示された無線通信ネットワークは、Mobile Network Operator(MNO)によって提供されてもよいし、MNO以外によって提供されるNon-Public Network (NPN)であってもよい。図1に示された無線通信ネットワークがNPNである場合、これはStand-alone Non-Public Network(SNPN)と表される独立したネットワークでもよいし、Public network integrated NPNと表されるMNOネットワークと連動したNPNであってもよい。
【0030】
無線端末(i.e., UE)1は、5G接続(connectivity)サービスを利用し、データネットワーク(DN)7と通信する。より具体的には、UE1は、アクセスネットワーク(i.e., 5G Access Network(5GAN))5に接続され、コアネットワーク(i.e., 5G core network(5GC))内のUser Plane Function(UPF)6を介してデータネットワーク(DN)7と通信する。AN5は、Next Generation Radio Access Network(NG-RAN)若しくはnon-3GPP AN又は両方を含む。Non-3GPP ANは、無線LAN(WiFi)通信を扱うネットワークであってもよいし、Wireline 5G Access Network(W-5GAN)と表される有線通信を扱うネットワークであってもよい。UPF6は、相互に接続された複数のUPFを含んでもよい。
【0031】
5Gアーキテクチャでは、UE1とDN7との間の接続(connectivity)サービスは、1又はそれ以上のProtocol Data Unit(PDU)セッションによってサポートされる。PDUセッションは、UE1とDN7との間のアソシエーション、セッション、又はコネクションである。PDUセッションは、PDU connectivity service(つまり、UE1とDN7との間のPDUsの交換(exchange of PDUs))を提供するために使用される。UE1は、UE1とDN7が接続されているUPF6(i.e., PDU session anchor)との間に1又はそれ以上のPDUセッションを確立する。データ転送の観点では、PDUセッションは、5GC内のトンネル(N9トンネル)、5GCとAN5との間のトンネル(N3トンネル)、及び1又はそれ以上の無線ベアラによって構成される。図1には示されていないが、UE1は、複数のDNs7に同時に(concurrently)アクセスするために、複数のUPFs(PDU session anchors)6それぞれとの複数のPDUセッションを確立してもよい。
【0032】
AMF2は、5GC Control Plane内のネットワーク機能の1つである。AMF2は、RAN Control Plane(CP)インタフェース(i.e., N2インタフェース)の終端を提供する。AMF2は、UE1との1つの(single)シグナリングコネクション(i.e., N1 NAS signalling connection)を終端し、registration management、connection management、及びmobility managementを提供する。AMF2は、サービス・ベースド・インタフェース(i.e., Namfインタフェース)上でNFサービス(services)をNFコンシューマ(consumers)(e.g. 他のAMF、Session Management Function(SMF)3、及びAuthentication Server Function(AUSF)4)に提供する。AMF2により提供されるNFサービスは、通信サービス(Namf_Communication)を含む。当該通信サービスは、NFコンシューマ(e.g., SMF3)にAMF2を介してUE1又はAN5と通信することを可能にする。
【0033】
SMF3は、5GC Control Plane内のネットワーク機能の1つである。SMF3は、PDUセッションを管理する。SMF3は、AMF2により提供される通信サービスを介して、UE1のNon-Access-Stratum (NAS) Session Management (SM)レイヤとの間でSMシグナリングメッセージ(messages)(NAS-SM messages、N1 SM messages)を送受信する。SMF3は、サービス・ベースド・インタフェース(i.e., Nsmfインタフェース)上でNFサービス(services)をNFコンシューマ(consumers)(e.g., AMF2、他のSMF)に提供する。SMF3により提供されるNFサービスは、PDUセッション管理サービス(Nsmf_PDUSession)を含む。当該NFサービスは、NFコンシューマ(e.g., AMF2)にPDUセッション(sessions)を操作する(handle)ことを可能にする。SMF3は、Intermediate SMF(I-SMF)であってもよい。I-SMFは、UPF6が異なるSMFサービスエリアに属しており、オリジナルSMFによる制御ができない場合に、必要に応じてAMF2とオリジナルSMFの間に挿入される。
【0034】
AUSF4は、5GC Control Plane内のネットワーク機能の1つである。AUSF4は、サービス・ベースド・インタフェース(i.e., Nausfインタフェース)上でNFサービス(services)をNFコンシューマ(consumers)(e.g., AMF2、UDM8)に提供する。AUSF4により提供されるNFサービスは、UE authentication service(e.g. Nausf_UEAuthentication及びNausf_NSSAA_Authenticate)を含む。Nausf_UEAuthenticationサービスは、UEの認証及び関係する鍵情報(keying material)をNFコンシューマ(i.e., AMF)に提供する。より具体的には、AUSF4は、UDM8及びAuthentication credential Repository and Processing Function(ARPF)と連携し、5GSでサポートされる2つの認証方法(i.e., 5G-Authentication and Key Agreement (AKA)及びEAP-based authentication)のいずれかを用いた認証を実行する。認証を実行した後に、AUSF4は、AMF2に、認証結果ともし成功ならマスターキーを返信する。マスターキーは、NAS security keys及びその他のsecurity key(s)を導出するためにAMF2により使用される。UEの認証のために、AUSF4は、UDM8と密接に連携する。Nausf_NSSAA_Authenticateサービスは、NFコンシューマ(e.g., AMF2)にAUSF4を介してUE1とAAAサーバ間のネットワークスライスに特化した認証及び認可サービスを提供する。
【0035】
UDM8は、5GC Control Plane内のネットワーク機能の1つである。UDM8は、加入者データ(加入者情報(subscription information))が格納されたデータベース(i.e., User Data Repository(UDR))へのアクセスを提供する。UDM8は、サービス・ベースド・インタフェース(i.e., Nudmインタフェース)上でNFサービス(services)をNFコンシューマ(consumers)(e.g. AMF2、AUSF4、SMF3)に提供する。UDM8により提供されるNFサービスは、加入者データ管理サービスを含む。当該NFサービスは、NFコンシューマ(e.g., AMF)に加入者データを取得(retrieve)することを可能にし、更新された加入者データをNFコンシューマに提供する。
【0036】
図1の構成例は、説明の便宜のために、代表的なNFsのみを示している。本実施態様に係る無線通信ネットワークは、ローミングに特化した構成であってよく(例えば、非特許文献1の第4.2.4節を参照)、図1に示されていない他のNFs、例えばNetwork Slice Selection Function(NSSF)及びPolicy Control Function(PCF)を含んでもよい。
【0037】
図2は、本実施態様に係るAMF2の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ201では、AMF2は、Serving PLMN S-NSSAIsとMapped S-NSSAIs(又はHPLMN S-NSSAIs)の関連付けを管理する(又は記憶する)。当該関連付けにおいて、1つのServing PLMN S-NSSAIに対して1又はそれ以上のMapped S-NSSAIsが関連付けられている場合がある。これら1又はそれ以上のMapped S-NSSAIsは、AMF2が属するPLMNとは異なる他のPLMN(UE1のHPLMN)のS-NSSAIsであってもよい。以降、本明細書において、当該関連付けを第1の関連付けと呼ぶ。当該第1の関連付けでは、ネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))を課される(subject to)少なくとも1つのMapped S-NSSAIとNSSAAを課されない(not subject to)少なくとも1つのMapped S-NSSAIの両方が1つのServing PLMN S-NSSAIに関連付けられている。
【0038】
ステップ202では、AMF2は、UE1がNSSAA機能をサポートしているかどうかを示す情報を含むRegistration RequestメッセージをUE1から受信する。AMF2は、当該情報に基づいて、Serving PLMN S-NSSAIに関連付けられるMapped S-NSSAI(s)を特定(又は決定)する。より具体的には、AMF2は、受信したRegistration Requestメッセージに含まれるNSSAAに関する5th generation mobility management (5GMM) Capability情報に基づいて、UE1がNSSAA機能をサポートしているか否かを判別してもよい。NSSAAに関する5GMM Capability情報は、UE1がNSSAA機能をサポートしているかどうかを示す。NSSAAに関する5GMM Capability情報は、5GMM Capability情報に含まれるNetwork slice-specific authentication and authorization (NSSAA)値であってよい。NSSAA値はNSSAA機能がサポートされているかどうかを示す情報の一例である。AMF2は、当該NSSAA値が"Network slice-specific authentication and authorization not supported"を示す、または当該NSSAI値が5GMM Capability情報に含まれていない場合に、UE1がNSSAA機能をサポートしないことを認識してもよい。そして、AMF2は、Serving PLMN S-NSSAIと複数のMapped S-NSSAIsとの間の第1の関連付けを参照し、Serving PLMN S-NSSAIと当該Serving PLMN S-NSSAI に関連付けられたNSSAAを課されない(not subject to)少なくとも1つのMapped S-NSSAIを特定(又は選択)する。
【0039】
ステップ203では、AMF2は、第1の関連付けのうちServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されない少なくとも1つのMapped S-NSSAIの関連付け(以下、この関連付けを第2の関連付けともいう)をUE1のためのConfigured NSSAI情報要素(Information Element(IE))にセットする。そして、AMF2は、当該Configured NSSAI IEをUE1に送信する。言い換えると、AMF2は、Serving PLMN S-NSSAIに関連付けられるMapped S-NSSAI(s)としてNSSAAを課されないS-NSSAI(s)を選択するが、NSSAAを課されるS-NSSAI(s)をMapped S-NSSAI(s)に採用しない。つまり、AMF2は、NSSAAを課されるS-NSSAI(s)をServing PLMN S-NSSAIに関連付けられる1又はそれ以上のMapped S-NSSAIsから除外する。これにより、AMF2は、NSSAAを課されるMapped S-NSSAI(s)をUE1のためのConfigured NSSAIから除外する。
【0040】
AMF2は、NSSAI Storage又はその他のUE設定を更新するためにAMF2からUE1に送られるメッセージを用いて、Configured NSSAI IEをUE1に送信してもよい。当該メッセージは、NASメッセージであってもよく、より具体的にはRegistration Acceptメッセージであってもよい。当該メッセージの受信に応答して、UE1は、UE1のメモリに格納されているNSSAI Storageを更新する。具体的には、UE1は、NSSAI storage内のConfigured NSSAIに格納されている全てのS-NSSAIsを削除し(delete or remove)、受信したConfigured NSSAI IEに含まれているS-NSSAI(s)を格納する(store)、または受信したConfigured NSSAI IEに含まれているS-NSSAI(s)によってNSSAI storage内のConfigured NSSAIを置換又は上書きする(replace or rewrite)。
【0041】
図3は、UE1のNSSAI Storageの更新手順の一例を示す。ステップ301では、UE1のNSSAI Storage内のConfigured NSSAIはHome PLMN S-NSSAIs(ここではS-NSSAI#1, S-NSSAI#2)を格納している。ステップ302では、UE1は、Registration RequestメッセージをAMF2に送信する。AMF2は、Visited PLMN (VPLMN)のAMFであってもよい。このとき、UE1は、格納されているConfigured NSSAIに基づいて、S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2を当該Registration Requestメッセージ内のRequested mapped NSSAI IEに含める。また、当該Registration Requestメッセージは、UE1がNSSAAをサポートしていないことを示す。具体的には、当該Registration Requestメッセージは、"Network slice-specific authentication and authorization not supported"にセットされた5GMM Capability IEを含む。
【0042】
ステップ303では、AMF2は、UDM8が公開するSubscriber Data Management (SDM)サービスに対してGetオペレーションを用いてUE1のSubscribed NSSAIに関連するリソース要求を行う。当該要求は、例えば、Nudm_SDM_Get Application Programming Interface (API)を介して行われてよい。ステップ304では、UDM8は、UE1のSubscribed NSSAI(ここではS-NSSAI#1, S-NSSAI#2)をステータスコードが200 OKのメッセージのmessage bodyに含めてAMF2に返す。なお、Subscribed NSSAIは、AdditionalSnssaiData属性(又はフィールド)を有する。当該フィールドは、各S-NSSAIがNSSAAを課されるか否かを示す。具体的には、当該フィールドは、属性(attribute)(e.g., requiredAuthnAuthz)の値のリストを含み、各値は対応するS-NSSAIがNSSAAを課されるか否かを示す。具体的には、S-NSSAI#1に関する属性値はS-NSSAI#1がNSSAAを課されないことを示し(e.g., requiredAuthnAuthz=false or absent)、S-NSSAI#2に関する属性値はS-NSSAI#2がNSSAAを課されることを示す(e.g., requiredAuthnAuthz=true)。
【0043】
ステップ305では、AMF2は、AMF2がサポートしている(serveできる)特定のServing PLMN S-NSSAI(ここではS-NSSAI#3)をS-NSSAI#1及びS-NSSAI#2に関連付けている。つまり、S-NSSAI#3には2つのMapped S-NSSAIs(S-NSSAI#1, S-NSSAI#2)が関連付けられる。ここで、S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2に関連付ける特定のServing PLMN S-NSSAIの選定を、例えば、NSSFが行ってもよい。具体的には、ステップ304の後に、AMF2は、S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2をNSSFに送信してもよい。S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2の受信に応じて、NSSFは、S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2を特定のServing PLMN S-NSSAI(ここではS-NSSAI#3)に関連付け、当該関連付け(第1の関連付け)をAMF2に送信してもよい。NSSFは、当該第1の関連付けを含むConfigured NSSAIをAMF2に送信してもよいし、これを含むAllowed NSSAIをAMF2に送信してもよい。
【0044】
ステップ306では、AMF2は、UE1がNSSAAをサポートしていないことを示す5GMM Capability情報のNSSAA値("Network slice-specific authentication and authorization not supported")に基づいて、UE1に送信されるAllowed NSSAI IE及びConfigured NSSAI IEを決定する。具体的には、AMF2は、S-NSSAI#3とS-NSSAI#3に関連付けられたNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s)(ここではS-NSSAI#1)との組み合わせ(または第2の関連付け)をAllowed NSSAI IEにセットする。さらに、AMF2は、UE1のNSSAI Storage内のConfigured NSSAIを更新するために、S-NSSAI#3とS-NSSAI#3に関連付けられたNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s)(ここではS-NSSAI#1)との組み合わせ(または第2の関連付け)をConfigured NSSAI IEにセットする。AMF2はこれらのAllowed NSSAI IE及びConfigured NSSAI IEを含むNASメッセージ(e.g., Registration Acceptメッセージ)をUE1に送信する。
【0045】
ステップ307では、NASメッセージの受信に応じて、UE1は、UE1のメモリに格納されているNSSAI Storageを更新する。具体的には、UE1は、NSSAI storage内のConfigured NSSAIに格納されている全てのS-NSSAIsを削除し(delete or remove)、受信したConfigured NSSAI IEに含まれるS-NSSAI(s)を格納する(store)。または、UE1は、受信したConfigured NSSAI IEに含まれるS-NSSAI(s)によってNSSAI storage内のConfigured NSSAIを置換又は上書きする(replace or rewrite)。つまり、UE1は、受信したConfigured NSSAI IEに含まれる、S-NSSAI#3とNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s)(ここではS-NSSAI#1)との組み合わせ(または第2の関連付け)をConfigured NSSAIに格納する。UE1は、受信したConfigured NSSAI IEがS-NSSAI#2に関連付けられたServing PLMN S-NSSAIを含まないとの事実に基づいて、当該Serving PLMNにおいてS-NSSAI#2が利用できないことを判断してもよい。つまり、UE1は、この時点以降に当該Serving PLMNで送信するRegistration RequestメッセージのRequested mapped NSSAI IE及びRequested NSSAI IEのいずれにもS-NSSAI#2をセットしない。
【0046】
また、UE1は、端末電源オン/オフまたは、Universal Subscriber Identity Module (USIM)の抜き差しまで、当該S-NSSAI(ここではS-NSSAI#2)を用いたRegistration Requestの送信を抑止してよい。言い換えると、UE1は、端末電源オン/オフまたはUSIMの抜き差しまで、更新されたNSSAI StorageのConfigured NSSAI(ここではS-NSSAI#2を除外したConfigured NSSAI)を維持してもよい。ただし、UE1のNSSAA機能のサポート状況が変わったことに応じて又はその後に、UE1は、Registration Requestメッセージ内のRequested mapped NSSAI IEにS-NSSAI#2をセットしてもよい。これは、例えば、USIMを別のMobile Equipment(ME)に挿し替えたときに起こりうる。言い換えると、UE1は、端末電源オン/オフまたはUSIMの抜き差しに応じて、更新されたNSSAI StorageのConfigured NSSAI(ここではS-NSSAI#2が除外されたConfigured NSSAI)をリセットしてもよい。また、UE1は、UE1のNSSAA機能のサポート状況が変わったことに応じて、更新されたNSSAI StorageのConfigured NSSAI(ここではS-NSSAI#2が除外されたConfigured NSSAI)をリセットしてもよい。リセット後、UE1は、AMF2から受けるS-NSSAI#2をConfigured NSSAIに含むことを示すメッセージ(e.g., Registration Acceptメッセージ)を受信したなら、以降のRegistration RequestメッセージのRequested mapped NSSAI IEにS-NSSAI#2をセットしてもよい。
【0047】
以上で説明されたUE1のNSSAI Storageの更新手順の一例では、AMF2が、UE1がNSSAAをサポートしていないことを示す5GMM Capability情報のNSSAA値に基づいて、UE1に送信されるConfigured NSSAI IEを決定する。しかしながら、他の例では、UDM8が当該決定に関与してもよい。具体的には、ステップ304において、UDM8は、NSSAAを課されるS-NSSAI(s)(ここではS-NSSAI#2)を除外し且つNSSAAを課されないS-NSSAI(s)(ここではS-NSSAI#1)を含むSubscribed NSSAIをステータスコードが200 OKのメッセージのmessage bodyに含めてAMF2に返してもよい。Subscribed NSSAIからNSSAAを課されるS-NSSAI(s)が除外された結果、ステップ305では、AMF2は、Serving PLMN S-NSSAI(ここではS-NSSAI#3)をS-NSSAI#1に関連付ける。つまり、S-NSSAI#2はServing PLMN S-NSSAI(S-NSSAI#3)にマップされない。ステップ306では、AMF2は、ステップ305での関連付けに基づいてConfigured NSSAI IEを決定する。言い換えると、当該他の例では、UDM8は、UE1がNSSAAをサポートしていないことを示す情報に基づいて、UE1のNSSAI Storage内のConfigured NSSAIに格納されるS-NSSAI(s)を決定する。UE1がNSSAAをサポートしていないことを示す情報は、UE1の加入者情報であってもよい。あるいは、これは、ステップ303の要求に含まれるUE1がNSSAAをサポートしていないことを示す情報であってもよい。UE1のNSSAAをサポートしていないことを示す5GMM Capability情報のNSSAA値に基づいて、AMF2がこれをステップ303の要求にセットしてもよい。
【0048】
本実施態様における手順は、ローミングシナリオにおいて、利用可能なHome PLMNのスライスサービス(又はMapped S-NSSAI(s))を示す関連付けに基づいてUE1内の設定(NSSAI Storage)を更新する。このことは、利用可能なスライスサービスを適切に選択することをUE1に可能にする。
【0049】
例えば、ローミングシナリオでは、1つのServing PLMN S-NSSAIがNSSAAを課される(subject to)Mapped S-NSSAI(s)(又はHPLMN S-NSSAI(s))とNSSAAを課されない(not subject to)Mapped S-NSSAI(s)(又はHPLMN S-NSSAI(s))とに関連付けられるケースがある。このケースでは、UE1がNSSAAをサポートしていないなら、Serving PLMNのAMF2は、UE1のNSSAI Storage内のConfigured NSSAIを登録手順(Registration procedure)において更新し、これによりNSSAAを課される(subject to)Mapped S-NSSAI(s)をConfigured NSSAIから除外する(又は取り除く、消去する)。具体的には、Serving PLMNのAMF2は、UE1に送信されるRegistration Acceptメッセージ内のConfigured NSSAI IEに上述の第2の関連付け(つまり、Serving PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s)との関連付け)を含めるが、Serving PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されるMapped S-NSSAI(s)との関連付けをこれに含めない。NSSAAをサポートしていないUE1は、受信したConfigured NSSAI IEに含まれる第2の関連付けまたはMapped S-NSSAI(s)に基づいて、UE1に現在記憶されているNSSAI StorageのConfigured NSSAIからNSSAAを課される(subject to)Mapped S-NSSAI(s)を除外することができる。したがって、UE1は、これ以降の(subsequent)登録手順で、NSSAAを課されるMapped S-NSSAI(s)をRegistration Requestメッセージに設定しないようにすることが可能となる。
【0050】
<第2の実施態様>
本実施態様に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。本実施態様は、AMF2によるServing PLMN S-NSSAIとMapped S-NSSAI(s)の関連付け、及びNSSAI Storage更新の他の例を提供する。
【0051】
図4は、本実施態様に係るAMF2の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ401では、AMF2は、Serving PLMN S-NSSAIsとMapped S-NSSAIs(又はHPLMN S-NSSAIs)の関連付けを管理する(又は記憶する)。当該関連付けにおいて、1つのServing PLMN S-NSSAIに対して1又はそれ以上のMapped S-NSSAIsが関連付けられている場合がある(第1の関連付け)。これら1又はそれ以上のMapped S-NSSAIsは、AMF2が属するPLMNとは異なる他のPLMN(UE1のHPLMN)のS-NSSAIsであってもよい。当該第1の関連付けでは、NSSAAを課される(subject to)少なくとも1つのMapped S-NSSAIとNSSAAを課されない(not subject to)少なくとも1つのMapped S-NSSAIの両方が1つのServing PLMN S-NSSAIに関連付けられている。
【0052】
ステップ402では、AMF2は、UE1がNSSAA機能をサポートしているかどうかを示す情報を含むRegistration RequestメッセージをUE1から受信する。AMF2は、当該情報に基づいて、Serving PLMN S-NSSAIに関連付けるMapped S-NSSAI(s)を特定(又は決定)する。より具体的には、AMF2は、受信したRegistration Requestメッセージに含まれるNSSAAに関する5GMM Capability情報に基づいて、UE1がNSSAA機能をサポートしているか否かを判別してもよい。NSSAAに関する5GMM Capability情報は、UE1がNSSAA機能をサポートしているかどうかを示す。NSSAAに関する5GMM Capability情報は、5GMM Capability情報に含まれるNSSAA値であってよい。NSSAA値はNSSAA機能をサポートしているかどうかを示す情報の一例である。AMF2は、当該NSSAA値が"Network slice-specific authentication and authorization not supported"を示す、または当該NSSAI値が5GMM Capability情報に含まれていない場合に、UE1がNSSAA機能をサポートしないことを認識してもよい。そして、AMF2は、Serving PLMN S-NSSAIと複数のMapped S-NSSAIsとの間の第1の関連付けを参照し、Serving PLMN S-NSSAIと当該Serving PLMN S-NSSAI に関連付けられたNSSAAを課されない(not subject to)少なくとも1つのMapped S-NSSAIを特定(又は選択)する。さらに、AMF2は、第1の関連付けのうちServing PLMN S-NSSAIと当該Serving PLMN S-NSSAI に関連付けられたNSSAAを課される(subject to)少なくとも1つのMapped S-NSSAIを特定(又は選択)する。
【0053】
ステップ403では、AMF2は、第1の関連付けのうちServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されない少なくとも1つのMapped S-NSSAIの関連付け(第2の関連付け)をUE1のためのAllowed NSSAI IEにセットする。さらに、AMF2は、第1の関連付けから、Serving PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つのMapped S-NSSAIとの関連付け(以下、この関連付けを第3の関連付けともいう)を選択し、当該第3の関連付けに対応する当該Serving PLMN S-NSSAIをUE1のためのRejected NSSAI IEにセットする。あるいは、AMF2は、NSSAAを課される少なくとも1つのMapped S-NSSAIに関連付けられるServing PLMN S-NSSAIをUE1のためのRejected NSSAI IEにセットし、Serving PLMN S-NSSAIと当該Serving PLMN S-NSSAIに関連付けられているNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s)とをUE1のためのAllowed NSSAIにセットしてもよい。そして、AMF2は、これらAllowed NSSAI IE及びRejected NSSAI IEを含むメッセージをUE1に送信する。当該メッセージは、NSSAI Storage又はその他のUE設定を更新するためにAMF2からUE1に送られるメッセージであってもよい。当該メッセージは、NASメッセージであってもよく、より具体的にはRegistration Acceptメッセージであってもよい。
【0054】
当該メッセージの受信に応答して、UE1は、UE1のメモリに格納されているNSSAI Storageを更新する。具体的には、UE1は、NSSAI storage内のRejected NSSAIに受信したRejected NSSAI IEに含まれているS-NSSAI(s)を格納する(store)。加えて、UE1は、受信したAllowed NSSAI IEに含まれている(Serving PLMN) S-NSSAI(s)によってNSSAI storage内のAllowed NSSAIを置換又は上書きする(replace or rewrite)。さらに、UE1は、NSSAI storage内のAllowed NSSAIに格納されている全てのMapped S-NSSAIsを削除し(delete or remove)、受信したAllowed NSSAI IE内のS-NSSAI(s)に関連付けられたMapped S-NSSAI(s)(ここではNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s))をAllowed NSSAIに格納する(store)。
【0055】
図5は、NSSAI Storageの更新手順の一例を示す。ステップ501では、UE1のNSSAI Storage内のConfigured NSSAIはHome PLMN S-NSSAIs(ここではS-NSSAI#1, S-NSSAI#2)を格納している。ステップ502では、UE1は、Registration RequestメッセージをAMF2に送信する。AMF2は、Visited PLMN (VPLMN)のAMFであってもよい。このとき、UE1は、格納されているConfigured NSSAIに基づいて、S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2を当該Registration Requestメッセージ内のRequested mapped NSSAI IEに含める。また、当該Registration Requestメッセージは、UE1がNSSAAをサポートしていないことを示す。具体的には、当該Registration Requestメッセージは、"Network slice-specific authentication and authorization not supported"にセットされた5GMM Capability IEを含む。
【0056】
ステップ503では、AMF2は、UDM8が公開するSDMサービスに対してGetオペレーションを用いてUE1のSubscribed NSSAIに関連するリソース要求を行う。当該要求は、例えば、Nudm_SDM_Get APIを介して行われてよい。ステップ504では、UDM8は、UE1のSubscribed NSSAI(ここではS-NSSAI#1, S-NSSAI#2)を200 OKのmessage bodyに含めてAMF2に返す。なお、Subscribed NSSAIは、AdditionalSnssaiData属性(又はフィールド)を有する。当該フィールドは、各S-NSSAIがNSSAAを課されるか否かを示す。具体的には、当該フィールドは、属性(attribute)(e.g., requiredAuthnAuthz)の値のリストを含み、各値は対応するS-NSSAIがNSSAAを課されるか否かを示す。具体的には、S-NSSAI#1に関する属性値はS-NSSAI#1がNSSAAを課されないことを示し(e.g., requiredAuthnAuthz=false or absent)、S-NSSAI#2に関する属性値はS-NSSAI#2がNSSAAを課されることを示す(e.g., requiredAuthnAuthz=true)。
【0057】
ステップ505では、AMF2は、AMF2がサポートしている(serveできる)特定のServing PLMN S-NSSAI(ここではS-NSSAI#3)をS-NSSAI#1及びS-NSSAI#2に関連付けている。つまり、S-NSSAI#3には2つのMapped S-NSSAIs(S-NSSAI#1, S-NSSAI#2)が関連付けられる。ここで、S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2に関連付ける特定のServing PLMN S-NSSAIの選定を、例えば、NSSFが行ってもよい。具体的には、ステップ504の後に、AMF2は、S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2をNSSFに送信してもよい。S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2の受信に応じて、NSSFは、S-NSSAI#1及びS-NSSAI#2を特定のServing PLMN S-NSSAI(ここではS-NSSAI#3)に関連付け(第1の関連付け)、当該第1の関連付けをAMF2に送信してもよい。NSSFは、当該第1の関連付けを含むConfigured NSSAIをAMF2に送信してもよい。
【0058】
ステップ506では、AMF2は、UE1がNSSAAをサポートしていないことを示す5GMM Capability情報のNSSAA値("Network slice-specific authentication and authorization not supported")に基づいて、UE1に送信されるRejected NSSAI IE 及びAllowed NSSAI IEを決定する。具体的には、AMF2は、S-NSSAI#3をRejected NSSAI IEにセットする。さらに、AMF2は、S-NSSAI#3とS-NSSAI#3に関連付けられたNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s)(ここではS-NSSAI#1)との組み合わせ(または第2の関連付け)をAllowed NSSAI IEにセットする。これに加えて、AMF2は、UE1に送信されるConfigured NSSAI IEを決定してもよい。図5の例では、AMF2は、S-NSSAI#3とS-NSSAI#3に関連付けられたNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s)(ここではS-NSSAI#1)との組み合わせ(または第2の関連付け)、及びS-NSSAI#3とS-NSSAI#3に関連付けられたNSSAAを課されるMapped S-NSSAI(s)(ここではS-NSSAI#2)との組み合わせ(または第3の関連付け)をConfigured NSSAI IEにセットする。AMF2は、これらのRejected NSSAI IE、Allowed NSSAI IE、及びConfigured NSSAI IEを含むNASメッセージ(e.g., Registration Acceptメッセージ)をUE1に送信する。
【0059】
ステップ507では、NASメッセージの受信に応じて、UE1は、UE1のメモリに格納されているNSSAI Storageを更新する。具体的には、UE1は、受信したAllowed NSSAI IEに含まれるS-NSSAI(s)によってNSSAI storage内のAllowed NSSAIを置換又は上書きする(replace or rewrite)。加えて、UE1は、NSSAI storage内のAllowed NSSAIに格納されている全てのMapped S-NSSAIsを削除し(delete or remove)、受信したAllowed NSSAI IEのS-NSSAI(s)に関連付けられたMapped S-NSSAI(s)(ここではNSSAAを課さないMapped S-NSSAI(s))を格納する(store)。さらに、UE1は、NSSAI storage内のConfigured NSSAIに格納されている全てのS-NSSAIsを削除し(delete or remove)、受信したConfigured NSSAI IEに含まれるS-NSSAI(s)を格納する(store)。または、UE1は、受信したConfigured NSSAI IEに含まれるS-NSSAI(s)によってNSSAI storage内のConfigured NSSAIを置換又は上書きする(replace or rewrite)。さらにまた、UE1は、受信したRejected NSSAI IEに含まれるS-NSSAI(s)をNSSAI storage内のRejected NSSAIに追加する。
【0060】
第2の実施態様の変形例として、UDM8が管理するUE1のSubscribed NSSAI(ここではS-NSSAI#1, S-NSSAI#2)の全てがNSSAAを課される設定の場合がある。具体的には、Subscribed NSSAIは、S-NSSAI#1およびS-NSSAI#2がNSSAAを課されることを示す属性値(requiredAuthnAuthz=true)のリストを含む。
【0061】
この場合、AMF2は、UE1がNSSAAをサポートしていないなら、S-NSSAI#3をRejected NSSAI IEにセットする。さらに、AMF2は、S-NSSAI#3とS-NSSAI#3に関連付けられたNSSAAを課されるMapped S-NSSAI(s)(ここではS-NSSAI#1及びS-NSSAI#2)それぞれとの組み合わせをConfigured NSSAI IEに設定する。AMF2は、これらのConfigured NSSAI IE及びRejected NSSAI IEを含むRegistration Acceptメッセージ、あるいはRegistration RejectメッセージをUE1に送信する。
【0062】
本実施態様における手順は、ローミングシナリオにおいて、利用可能なHome PLMNのスライスサービス(又はMapped S-NSSAI(s))を示す関連付け、及び、利用できないHome PLMNのスライスサービスがServing PLMN S-NSSAIに関連付けられていることを示す情報に基づいてUE1内の設定(NSSAI Storage)を更新する。このことは、利用可能なスライスサービスを適切に選択することをUE1に可能にする。
【0063】
例えば、ローミングシナリオでは、1つのServing PLMN S-NSSAIがNSSAAを課される(subject to)Mapped S-NSSAI(s)(又はHPLMN S-NSSAI(s))とNSSAAを課されない(not subject to)Mapped S-NSSAI(s)(又はHPLMN S-NSSAI(s))とに関連付けられるケースがある。このケースでは、UE1がNSSAAをサポートしていないなら、Serving PLMNのAMF2は、UE1のNSSAI Storage内のAllowed NSSAI及びRejected NSSAIを登録手順(Registration procedure)において更新し、これにより上述の第2の関連付け(つまり、Serving PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s)との関連付け)をAllowed NSSAIに追加するとともに、当該Serving PLMN S-NSSAIをRejected NSSAIに追加する。Allowed NSSAI及びRejected NSSAIが同じServing PLMN S-NSSAIを含み且つAllowed NSSAIが当該Serving PLMN S-NSSAIに関連付けられたMapped S-NSSAI(s)を含むとの事実に基づいて、UE1は、許可されないMapped S-NSSAI(s)(ここではNSSAAを課されるMapped S-NSSAI(s))と許可されるMapped S-NSSAI(s)(ここではNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s))の両方が当該Serving PLMN S-NSSAIに関連付けられていると判別することができる。したがって、UE1は、許可されないMapped S-NSSAI(s)を以降の(subsequent)Registration Requestメッセージに設定することを回避できる。また、Protocol Data Unit(PDU)セッション確立に関しては、前述の通り、同じServing PLMN S-NSSAIがAllowed NSSAI及びRejected NSSAIに含まれていたとしても、UE1は、Allowed NSSAIに基づいて、Serving PLMN S-NSSAIと許可されるMapped S-NSSAI(s)(ここではNSSAAを課されないMapped S-NSSAI(s))とをPDUセッション確立要求メッセージにセットできる。
【0064】
<第3の実施態様>
本実施態様は、第2の実施態様の変形(modification)を提供する。本実施態様に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0065】
図6は、本実施態様に係るUE1の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ601では、UE1は、NSSAI StorageにConfigured NSSAI、Allowed NSSAI、及びRejected NSSAIを管理する。Configured NSSAIは、第1のServing PLMN S-NSSAIと第1のServing PLMN S-NSSAIに関連付けられた第1のMapped S-NSSAI(s)との組み合わせ、及び第1のServing PLMN S-NSSAIと第1のServing PLMN S-NSSAIに関連付けられた第2のMapped S-NSSAI(s)との組み合わせを格納している。Allowed NSSAIは、第1のServing PLMN S-NSSAIと第1のServing PLMN S-NSSAIに関連付けられた第1のMapped S-NSSAI(s)との組み合わせを格納している。Rejected NSSAIは、第1のServing PLMN S-NSSAIを格納している。第1のMapped S-NSSAI(s)はNSSAAを課されないS-NSSAI(s)であってよく、第2のMapped S-NSSAI(s)はNSSAAを課されるS-NSSAI(s)であってよい。
【0066】
ステップ602では、UE1は、Rejected NSSAI及びAllowed NSSAIの両方に含まれる第1のServing PLMN S-NSSAIを用いてProtocol Data Unit(PDU)セッションを確立するためのメッセージをネットワークに送信する。UE1は、第1のServing PLMN S-NSSAI及び第1のServing PLMN S-NSSAに関連付けられた第1のMapped S-NSSAI(s)を当該PDU sessionを確立するためのメッセージにセットすることができる。つまり、第1のServing PLMN S-NSSAIはNSSAI Storage内のRejected NSSAIに含まれているが、これはNSSAI Storage 内のAllowed NSSAIにも含まれているので、UE1は、第1のServing PLMN S-NSSAIと第1のMapped S-NSSAI(s)との組み合わせがPDUセッション確立のために利用可能であると認識できる。
【0067】
より具体的には、もし第1のServing PLMN S-NSSAIがAllowed NSSAI及びRejected NSSAIの両方に含まれ且つAllowed NSSAI内で特定のMapped S-NSSAI(s)(ここでは第1のMapped S-NSSAI(s))に関連付けられているなら、UE1は、第1のServing PLMN S-NSSAIが複数のMapped S-NSSAIsに関連付けられており、Allowed NSSAIに示された第1のMapped S-NSSAI(s)との関連付けをPDUセッション確立に利用できると判別できる。したがって、UE1は、第1のServing PLMN S-NSSAIとこれに関連付けられた第1のMapped S-NSSAI(s)をPDUセッション確立要求メッセージに設定し、それをネットワークに送信することができる。PDUセッションを確立するためのメッセージは、NASメッセージであってよく、より具体的にはPDU Session establishment request メッセージを含むUL NAS Transportメッセージであってよい。
【0068】
ネットワーク(i.e., AMF2)は、第1のServing PLMN S-NSSAIとこれに関連付けられた第1のMapped S-NSSAI(s)を含むUL NAS TransportメッセージをUE1から受信する。そして、ネットワークは、AMF2によって管理されるUEコンテキストのAllowed NSSAIが第1のServing PLMN S-NSSAIと特定のMapped S-NSSAI(s)(ここでは第1のMapped S-NSSAI(s))の間の関連付けを格納しているか否かを判断する。ネットワークは、その判断結果に基づきUL NAS Transportメッセージの処理を行う。具体的には、AMF2によって管理されるUEコンテキストのAllowed NSSAIがUL NAS Transportメッセージに設定されたMapped S-NSSAI(s)とServing PLMN S-NSSAIの間の関連付けを格納しているなら、AMF2はPDU Session establishment手順を継続する。
【0069】
一方、AMF2が管理するUEコンテキストのAllowed NSSAIがUL NAS Transportメッセージに設定されたMapped S-NSSAI(s)とServing PLMN S-NSSAIの間の関連付けを格納していないなら、AMF2は、UL NAS Transportメッセージが拒絶されることを意味するDL NAS TransportメッセージをUE1に返送する。これにより、AMF2は、UL NAS Transportメッセージに設定されたMapped S-NSSAI(s)(又はMapped S-NSSAI(s)とServing PLMN S-NSSAIの組み合わせ)が当該PLMNで利用できないことをUE1に通知する。DL NAS Transportメッセージは、S-NSSAI not acceptable, S-NSSAI not available, S-NSSAI not valid in PLMNなどのcauseを含み、このcauseの値によりUL NAS Transportメッセージに設定されたS-NSSAI(s)が不適であることをUE1に示してもよい。UL NAS Transportメッセージに設定されたS-NSSAI(s)が不適であることを示すcauseを含むDL NAS Transportメッセージを受信した場合、UE1は、当該Mapped S-NSSAI(s)とServing PLMN S-NSSAIの組み合わせをRejected NSSAIとして管理し、当該PLMNでは利用できないと認識してもよい。
【0070】
<第4の実施態様>
本実施態様は、第2の実施態様の変形(modification)を提供する。本実施態様に係る無線通信ネットワークの構成例は、図1に示された例と同様であってもよい。
【0071】
図7は、本実施態様に係るUE1の動作の一例を示すフローチャートである。ステップ701では、UE1は、NSSAI StorageにConfigured NSSAI、Allowed NSSAI、及びRejected NSSAIを管理する。Configured NSSAIは、第1のServing PLMN S-NSSAIと第1のServing PLMN S-NSSAIに関連付けられた第1のMapped S-NSSAI(s)との組み合わせ、及び第1のServing PLMN S-NSSAIと第1のServing PLMN S-NSSAIに関連付けられた第2のMapped S-NSSAI(s)との組み合わせを格納している。Allowed NSSAIは、第1のServing PLMN S-NSSAIと第1のServing PLMN S-NSSAIに関連付けられた第1のMapped S-NSSAI(s)との組み合わせを格納している。Rejected NSSAIは、第1のServing PLMN S-NSSAIを格納している。第1のMapped S-NSSAI(s)はNSSAAを課されないS-NSSAI(s)であってよく、第2のMapped S-NSSAI(s)はNSSAAを課されるS-NSSAI(s)であってよい。
【0072】
ステップ702では、UE1は、Rejected NSSAI及びAllowed NSSAIの両方に含まれる第1のServing PLMN S-NSSAIを用いて以降の(subsequent)登録手順(Registration procedure)を行う。UE1は、第1のServing PLMN S-NSSAIと第1のServing PLMN S-NSSAIに関連付けられた第1のMapped S-NSSAI(s)を登録手順のためのメッセージに設定することができる。つまり、第1のServing PLMN S-NSSAIはNSSAI Storage内のRejected NSSAIに含まれているが、これはNSSAI Storage 内のAllowed NSSAIにも含まれているので、第1のServing PLMN S-NSSAIと第1のMapped S-NSSAI(s)との組み合わせが登録手順で利用可能であるとUE1が認識できる。
【0073】
より具体的には、もし第1のServing PLMN S-NSSAIがAllowed NSSAI及びRejected NSSAIの両方に含まれ且つAllowed NSSAI内で特定のMapped S-NSSAI(s)(ここでは第1のMapped S-NSSAI(s))に関連付けられているなら、UE1は、第1のServing PLMN S-NSSAIが複数のMapped S-NSSAIsに関連付けられており、Allowed NSSAIに示された第1のMapped S-NSSAI(s)との関連付けを登録手順で利用できると判別できる。したがって、UE1は、第1のServing PLMN S-NSSAIとこれに関連付けられた第1のMapped S-NSSAI(s)を登録手順のためのメッセージに設定し、それをネットワークに送信することができる。登録手順のためのメッセージは、NASメッセージであってよく、より具体的にはMobility Registration UpdateまたはPeriodic Registration UpdateのためのRegistration Requestメッセージであってよい。
【0074】
続いて以下では、上述の複数の実施態様に係るUE1、AMF2、及びUDM8の構成例について説明する。図8は、UE1の構成例を示すブロック図である。Radio Frequency(RF)トランシーバ801は、RAN nodesと通信するためにアナログRF信号処理を行う。RFトランシーバ801は、複数のトランシーバを含んでもよい。RFトランシーバ801により行われるアナログRF信号処理は、周波数アップコンバージョン、周波数ダウンコンバージョン、及び増幅を含む。RFトランシーバ801は、アンテナアレイ802及びベースバンドプロセッサ803と結合される。RFトランシーバ801は、変調シンボルデータ(又はOFDMシンボルデータ)をベースバンドプロセッサ803から受信し、送信RF信号を生成し、送信RF信号をアンテナアレイ802に供給する。また、RFトランシーバ801は、アンテナアレイ802によって受信された受信RF信号に基づいてベースバンド受信信号を生成し、これをベースバンドプロセッサ803に供給する。RFトランシーバ801は、ビームフォーミングのためのアナログビームフォーマ回路を含んでもよい。アナログビームフォーマ回路は、例えば複数の移相器及び複数の電力増幅器を含む。
【0075】
ベースバンドプロセッサ803は、無線通信のためのデジタルベースバンド信号処理(データプレーン処理)とコントロールプレーン処理を行う。デジタルベースバンド信号処理は、(a) データ圧縮/復元、(b) データのセグメンテーション/コンカテネーション、(c) 伝送フォーマット(伝送フレーム)の生成/分解、(d) 伝送路符号化/復号化、(e) 変調(シンボルマッピング)/復調、及び(f) Inverse Fast Fourier Transform(IFFT)によるOFDMシンボルデータ(ベースバンドOFDM信号)の生成などを含む。一方、コントロールプレーン処理は、レイヤ1(e.g., 送信電力制御)、レイヤ2(e.g., 無線リソース管理、及びhybrid automatic repeat request(HARQ)処理)、及びレイヤ3(e.g., アタッチ、モビリティ、及び通話管理に関するシグナリング)の通信管理を含む。
【0076】
例えば、ベースバンドプロセッサ803によるデジタルベースバンド信号処理は、Service Data Adaptation Protocol(SDAP)レイヤ、Packet Data Convergence Protocol(PDCP)レイヤ、Radio Link Control(RLC)レイヤ、Medium Access Control(MAC)レイヤ、およびPhysical(PHY)レイヤの信号処理を含んでもよい。また、ベースバンドプロセッサ803によるコントロールプレーン処理は、Non-Access Stratum(NAS)プロトコル、Radio Resource Control(RRC)プロトコル、及びMAC Control Elements(CEs)の処理を含んでもよい。ベースバンドプロセッサ803は、ビームフォーミングのためのMultiple Input Multiple Output(MIMO)エンコーディング及びプリコーディングを行ってもよい。
【0077】
ベースバンドプロセッサ803は、デジタルベースバンド信号処理を行うモデム・プロセッサ(e.g., Digital Signal Processor(DSP))とコントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサ(e.g., Central Processing Unit(CPU)又はMicro Processing Unit(MPU))を含んでもよい。この場合、コントロールプレーン処理を行うプロトコルスタック・プロセッサは、後述するアプリケーションプロセッサ804と共通化されてもよい。
【0078】
アプリケーションプロセッサ804は、CPU、MPU、マイクロプロセッサ、又はプロセッサコアとも呼ばれる。アプリケーションプロセッサ804は、複数のプロセッサ(複数のプロセッサコア)を含んでもよい。アプリケーションプロセッサ804は、メモリ806又は図示されていないメモリから読み出されたシステムソフトウェアプログラム(Operating System(OS))及び様々なアプリケーションプログラム(例えば、通話アプリケーション、WEBブラウザ、メーラ、カメラ操作アプリケーション、音楽再生アプリケーション)を実行することによって、UE1の各種機能を実現する。
【0079】
幾つかの実装において、図8に破線(805)で示されているように、ベースバンドプロセッサ803及びアプリケーションプロセッサ804は、1つのチップ上に集積されてもよい。言い換えると、ベースバンドプロセッサ803及びアプリケーションプロセッサ804は、1つのSystem on Chip(SoC)デバイス805として実装されてもよい。SoCデバイスは、システムLarge Scale Integration(LSI)またはチップセットと呼ばれることもある。
【0080】
メモリ806は、揮発性メモリ若しくは不揮発性メモリ又はこれらの組合せである。メモリ806は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。例えば、メモリ806は、ベースバンドプロセッサ803、アプリケーションプロセッサ804、及びSoC805からアクセス可能な外部メモリデバイスを含んでもよい。メモリ806は、ベースバンドプロセッサ803内、アプリケーションプロセッサ804内、又はSoC805内に集積された内蔵メモリデバイスを含んでもよい。さらに、メモリ806は、Universal Integrated Circuit Card(UICC)内のメモリを含んでもよい。
【0081】
メモリ806は、上述の複数の実施態様で説明されたUE1による処理を行うための命令群およびデータを含む1又はそれ以上のソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)807を格納してもよい。幾つかの実装において、ベースバンドプロセッサ803又はアプリケーションプロセッサ804は、当該ソフトウェアモジュール807をメモリ806から読み出して実行することで、上述の実施態様で図面を用いて説明されたUE1の処理を行うよう構成されてもよい。
【0082】
なお、上述の実施態様で説明されたUE1によって行われるコントロールプレーン処理及び動作は、RFトランシーバ801及びアンテナアレイ802を除く他の要素、すなわちベースバンドプロセッサ803及びアプリケーションプロセッサ804の少なくとも一方とソフトウェアモジュール807を格納したメモリ806とによって実現されることができる。
【0083】
図9は、AMF2の構成例を示している。UDM8も図9に示された構成を有してもよい。図9を参照すると、AMF2は、ネットワークインターフェース901、プロセッサ902、及びメモリ903を含む。ネットワークインターフェース901は、例えば、(R)AN nodesと通信するため、並びに5GC内の他のネットワーク機能(NFs)又はノードと通信するために使用される。5GC内の他のNFs又はノードは、例えば、UDM、AUSF、SMF、及びPCFを含む。ネットワークインターフェース901は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインタフェースカード(NIC)を含んでもよい。
【0084】
プロセッサ902は、例えば、マイクロプロセッサ、Micro Processing Unit(MPU)、又はCentral Processing Unit(CPU)であってもよい。プロセッサ902は、複数のプロセッサを含んでもよい。
【0085】
メモリ903は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリによって構成される。メモリ903は、物理的に独立した複数のメモリデバイスを含んでもよい。揮発性メモリは、例えば、Static Random Access Memory(SRAM)若しくはDynamic RAM(DRAM)又はこれらの組み合わせである。不揮発性メモリは、マスクRead Only Memory(MROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、若しくはハードディスクドライブ、又はこれらの任意の組合せである。メモリ903は、プロセッサ902から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ902は、ネットワークインターフェース901又はI/Oインタフェースを介してメモリ903にアクセスしてもよい。
【0086】
メモリ903は、上述の複数の態様で説明されたAMF2による処理を行うための命令群およびデータを含む少なくとも1つのソフトウェアモジュール(コンピュータプログラム)904を格納してもよい。いくつかの実装において、プロセッサ902は、当該ソフトウェアモジュール904をメモリ903から読み出して実行することで、上述の態様で説明されたAMF2の処理を行うよう構成されてもよい。
【0087】
本明細書における無線端末(User Equipment(UE))は、無線インタフェースを介して、ネットワークに接続されたエンティティである。本明細書の無線端末(UE)は、専用の通信装置に限定されるものではなく、本明細書中に記載された無線端末(UE)の通信機能を有する次のような任意の機器であってもよい。
【0088】
「(3GPPで使われる単語としての)ユーザー端末(User Equipment(UE)」、「移動局(mobile station)」、「移動端末(mobile terminal)」、「モバイルデバイス(mobile device)」、及び「無線端末(wireless device)」との用語は、一般的に互いに同義であることが意図されている。UEは、ターミナル、携帯電話、スマートフォン、タブレット、セルラーIoT端末、IoTデバイス、などのスタンドアローン移動局であってもよい。「UE」及び「無線端末」との用語は、長期間にわたって静止している装置も包含する。
【0089】
UEは、例えば、生産設備・製造設備および/またはエネルギー関連機械(一例として、ボイラー、機関、タービン、ソーラーパネル、風力発電機、水力発電機、火力発電機、原子力発電機、蓄電池、原子力システム、原子力関連機器、重電機器、真空ポンプなどを含むポンプ、圧縮機、ファン、送風機、油圧機器、空気圧機器、金属加工機械、マニピュレータ、ロボット、ロボット応用システム、工具、金型、ロール、搬送装置、昇降装置、貨物取扱装置、繊維機械、縫製機械、印刷機、印刷関連機械、紙工機械、化学機械、鉱山機械、鉱山関連機械、建設機械、建設関連機械、農業用機械および/または器具、林業用機械および/または器具、漁業用機械および/または器具、安全および/または環境保全器具、トラクター、軸受、精密ベアリング、チェーン、歯車(ギアー)、動力伝動装置、潤滑装置、弁、管継手、および/または上記で述べた任意の機器又は機械のアプリケーションシステムなど)であってもよい。
【0090】
UEは、例えば、輸送用装置(一例として、車両、自動車、二輪自動車、自転車、列車、バス、リヤカー、人力車、船舶(ship and other watercraft)、飛行機、ロケット、人工衛星、ドローン、気球など)であってもよい。
【0091】
UEは、例えば、情報通信用装置(一例として、電子計算機及び関連装置、通信装置及び関連装置、電子部品など)であってもよい。
【0092】
UEは、例えば、冷凍機、冷凍機応用製品および装置、商業およびサービス用機器、自動販売機、自動サービス機、事務用機械及び装置、民生用電気・電子機械器具(一例として音声機器、スピーカー、ラジオ、映像機器、テレビ、オーブンレンジ、炊飯器、コーヒーメーカー、食洗機、洗濯機、乾燥機、扇風機、換気扇及び関連製品、掃除機など)であってもよい。
【0093】
UEは、例えば、電子応用システムまたは電子応用装置(一例として、X線装置、粒子加速装置、放射性物質応用装置、音波応用装置、電磁応用装置、電力応用装置など)であってもよい。
【0094】
UEは、例えば、電球、照明、計量機、分析機器、試験機及び計測機械(一例として、煙報知器、対人警報センサ、動きセンサ、無線タグなど)、時計(watchまたはclock)、理化学機械、光学機械、医療用機器および/または医療用システム、武器、利器工匠具、または手道具であってもよい。
【0095】
UEは、例えば、無線通信機能を備えたパーソナルデジタルアシスタントまたは装置(一例として、無線カードや無線モジュールなどを取り付けられる、もしくは挿入するよう構成された電子装置(例えば、パーソナルコンピュータや電子計測器など))であってもよい。
【0096】
UEは、例えば、有線や無線通信技術を使用した「あらゆるモノのインターネット(IoT:Internet of Things)」において、以下のアプリケーション、サービス、ソリューションを提供する装置またはその一部であってもよい。IoTデバイス(もしくはモノ)は、デバイスが互いに、および他の通信デバイスとの間で、データ収集およびデータ交換することを可能にする適切な電子機器、ソフトウェア、センサ、ネットワーク接続、などを備える。IoTデバイスは、内部メモリの格納されたソフトウェア指令に従う自動化された機器であってもよい。IoTデバイスは、人間による監督または対応を必要とすることなく動作してもよい。IoTデバイスは、長期間にわたって備え付けられている装置および/または、長期間に渡って非活性状態(inactive)状態のままであってもよい。IoTデバイスは、据え置き型な装置の一部として実装され得る。IoTデバイスは、非据え置き型の装置(例えば車両など)に埋め込まれ得る、または監視される/追跡される動物や人に取り付けられ得る。IoT技術は、人間の入力による制御またはメモリに格納されるソフトウェア命令に関係なくデータを送受信する通信ネットワークに接続されることができる任意の通信デバイス上に実装されることができる。IoTデバイスは、機械型通信(Machine Type Communication、MTC)デバイス、またはマシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)通信デバイス、Narrow Band-IoT (NB-IoT) UEと呼ばれることもある。
【0097】
UEは、1つまたは複数のIoTまたはMTCアプリケーションをサポートしてもよい。
【0098】
MTCアプリケーションのいくつかの例は、3GPP TS22.368 V13.2.0(2017-01-13) Annex B(その内容は参照により本明細書に組み込まれる)に示されたリストに列挙されている。このリストは、網羅的ではなく、一例としてのMTCアプリケーションを示すものである。このリストでは、MTCアプリケーションのサービス範囲 (Service Area)は、セキュリティ (Security)、追跡及びトレース (Tracking & Tracing)、支払い (Payment)、健康 (Health)、リモートメンテナンス/制御 (Remote Maintenance/Control)、計量 (Metering)、及び民生機器 (Consumer Devices)を含む。
【0099】
セキュリティに関するMTCアプリケーションの例は、監視システム (Surveillance systems)、固定電話のバックアップ (Backup for landline)、物理アクセスの制御(例えば建物へのアクセス) (Control of physical access (e.g. to buildings))、及び車/運転手のセキュリティ (Car/driver security)を含む。
【0100】
追跡及びトレースに関するMTCアプリケーションの例は、フリート管理 (Fleet Management)、注文管理 (Order Management)、テレマティクス保険:走行に応じた課金 (Pay as you drive (PAYD))、資産追跡 (Asset Tracking)、ナビゲーション (Navigation)、交通情報 (Traffic information)、道路料金徴収 (Road tolling)、及び道路通行最適化/誘導 (Road traffic optimisation/steering)を含む。
【0101】
支払いに関するMTCアプリケーションの例は、販売時点情報管理 (Point of sales (POS))、自動販売機 (Vending machines)、及び遊戯機 (Gaming machines)を含む。
【0102】
健康に関するMTCアプリケーションの例は、生命徴候の監視 (Monitoring vital signs)、高齢者又は障害者支援 (Supporting the aged or handicapped)、ウェブアクセス遠隔医療 (Web Access Telemedicine points)、及びリモート診断 (Remote diagnostics)を含む。
【0103】
リモートメンテナンス/制御に関するMTCアプリケーションの例は、センサ (Sensors)、明かり (Lighting)、ポンプ (Pumps)、バルブ (Valves)、エレベータ制御 (Elevator control)、自動販売機制御 (Vending machine control)、及び車両診断 (Vehicle diagnostics)を含む。
【0104】
計量に関するMTCアプリケーションの例は、パワー (Power)、ガス (Gas)、水 (Water)、暖房 (Heating)、グリッド制御 (Grid control)、及び産業用メータリング (Industrial metering)を含む。
【0105】
民生機器に関するMTCアプリケーションの例は、デジタルフォトフレーム、デジタルカメラ、及び電子ブック (ebook)を含む。
【0106】
アプリケーション、サービス、及びソリューションは、一例として、MVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)サービス/システム、防災無線サービス/システム、構内無線電話(PBX(Private Branch eXchange:構内交換機))サービス/システム、PHS/デジタルコードレス電話サービス/システム、Point of sales(POS)システム、広告発信サービス/システム、マルチキャスト(Multimedia Broadcast and Multicast Service(MBMS))サービス/システム、V2X(Vehicle to Everything:車車間通信および路車間・歩車間通信)サービス/システム、列車内移動無線サービス/システム、位置情報関連サービス/システム、災害/緊急時無線通信サービス/システム、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)サービス/システム、コミュニティーサービス/システム、映像配信サービス/システム、Femtoセル応用サービス/システム、VoLTE(Voice over LTE)サービス/システム、無線タグ・サービス/システム、課金サービス/システム、ラジオオンデマンドサービス/システム、ローミングサービス/システム、ユーザー行動監視サービス/システム、通信キャリア/通信NW選択サービス/システム、機能制限サービス/システム、PoC(Proof of Concept)サービス/システム、端末向け個人情報管理サービス/システム、端末向け表示・映像サービス/システム、端末向け非通信サービス/システム、アドホックNW/DTN(Delay Tolerant Networking)サービス/システムなどであってもよい。
【0107】
上述したUEのカテゴリは、本明細書に記載された技術思想及び実施態様の応用例に過ぎない。本明細書のUEは、これらの例に限定されるものではなく、当業者は種々の変更をこれに行うことができる。
【0108】
上述した態様は本件発明者により得られた技術思想の適用に関する例に過ぎない。すなわち、当該技術思想は上述の態様に限定されるものではなく、種々の変更がこれらに対して行われることができる。
【0109】
例えば、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0110】
(付記1)
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、複数のHome Public Land Mobile Network (PLMN) Single Network Slice Selection Assistance Information (S-NSSAIs)と1つのServing PLMN S-NSSAIとの第1の関連付けを記憶するよう構成され、
前記第1の関連付けは、
前記1つのServing PLMN S-NSSAIとネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))を課されない少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
User Equipment(UE)からNSSAA機能をサポートしているか否かを示す情報を受信し、
前記情報がNSSAA機能をサポートしていないことを示し、且つ前記UEによって提示された複数のHome PLMN S-NSSAIsの一部が前記第2の関連付けに含まれ、残りが前記第3の関連付けに含まれる場合に、前記第1の関連付けのうち前記第2の関連付けを含む情報を前記UEに送信する、
よう構成される、コアネットワークノード。
(付記2)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の関連付けを含み且つ前記第3の関連付けを含まないConfigured NSSAIを含むNon-Access Stratum(NAS)メッセージを前記UEに送信するよう構成される、
付記1に記載のコアネットワークノード。
(付記3)
前記NASメッセージは、前記第2の関連付けを含み且つ前記第3の関連付けを含まないAllowed NSSAIをさらに含む、
付記2に記載のコアネットワークノード。
(付記4)
前記少なくとも1つのプロセッサは、Allowed NSSAI及びRejected NSSAIを含むNASメッセージを前記UEに送信するよう構成され、
前記Allowed NSSAIは、前記第2の関連付けを含み且つ前記第3の関連付けを含まず、
前記Rejected NSSAIは、前記第2の関連付け及び前記第3の関連付けの両方に含まれる前記1つのServing PLMN S-NSSAIを含む、
付記1に記載のコアネットワークノード。
(付記5)
前記NASメッセージは、前記第2の関連付け及び前記第3の関連付けの両方を含むConfigured NSSAIをさらに含む、
付記4に記載のコアネットワークノード。
(付記6)
前記NSSAA機能をサポートしているか否かを示す前記情報はRegistration Requestメッセージに含まれる、付記1乃至5のいずれか1項に記載のコアネットワークノード。
(付記7)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記情報がNSSAA機能をサポートしていないことを示し、且つ前記UEによって提示された少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIsが全て前記第3の関連付けに含まれる場合に、前記第3の関連付けに含まれる前記1つのServing PLMN S-NSSAIを含むRejected NSSAIと、前記第3の関連付けを含むConfigured NSSAIと、を含むNASメッセージを前記UEに送信するよう構成される、付記1に記載のコアネットワークノード。
(付記8)
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))機能をサポートしているか否かを示す情報をコアネットワークノードに送信し、
Non-Access Stratum(NAS)メッセージを前記コアネットワークノードから受信し、
前記情報が前記NSSAA機能をサポートしていないことを示す場合に前記NASメッセージに含まれる、1つのServing Public Land Mobile Network (PLMN) Single Network Slice Selection Assistance Information (S-NSSAI)とNSSAAを課されない少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び、前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つの第2のHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けに基づいて、前記第2の関連付けに含まれる前記少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIを利用可能なように、かつ前記第3の関連付けに含まれる前記少なくとも1つの第2のHome PLMN S-NSSAIを利用不能なように、記憶しているNSSAI storageを更新する、
よう構成される、User Equipment(UE)。
(付記9)
前記NASメッセージは、前記情報が前記NSSAA機能をサポートしていないことを示す場合に前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されない前記少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIとの前記第2の関連付けを含むConfigured NSSAIを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記Configured NSSAIに含まれる前記第2の関連付けで、記憶している前記NSSAI storageに含まれるConfigured NSSAIを更新するよう構成される、付記8に記載のUE。
(付記10)
前記NASメッセージは、前記情報が前記NSSAA機能をサポートしていないことを示す場合に前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課されない前記少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIとの前記第2の関連付けを含むAllowed NSSAI、及び、前記1つのServing PLMN S-NSSAIを含むRejected NSSAIを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記Allowed NSSAIに含まれる前記第2の関連付けで、記憶している前記NSSAI storageに含まれるAllowed NSSAIを更新し、
前記Rejected NSSAIに含まれる前記1つのServing PLMN S-NSSAIで、記憶している前記NSSAI storageに含まれるRejected NSSAIを更新する、
よう構成される付記8又は9に記載のUE。
(付記11)
前記NASメッセージは、登録許諾メッセージである、付記8乃至10のいずれか1項に記載のUE。
(付記12)
前記NASメッセージは、前記情報が前記NSSAA機能をサポートしていないことを示す場合に前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される前記少なくとも1つの第2のHome PLMN S-NSSAIとの前記第3の関連付けを含むConfigured NSSAI、及び、前記1つのServing PLMN S-NSSAIを含むRejected NSSAIを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記Configured NSSAIに含まれる前記第3の関連付けで、記憶している前記NSSAI storageに含まれるConfigured NSSAIを更新し、
前記Rejected NSSAIに含まれる前記1つのServing PLMN S-NSSAIで、記憶している前記NSSAI storageに含まれるRejected NSSAIを更新する、
よう構成される付記8に記載のUE。
(付記13)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記第2の関連付けに含まれる前記1つのServing PLMN S-NSSAIと前記少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAI に関連付けられるProtocol Data Unit(PDU)セッションを確立するためのメッセージを前記コアネットワークノードに送信するよう構成される、
付記8乃至12のいずれか1項に記載のUE。
(付記14)
前記少なくとも1つのプロセッサは、Serving PLMNへの前記UEの登録手順において、前記第2の関連付けに含まれる前記1つのServing PLMN S-NSSAIと前記少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAI を少なくともRequested NSSAIに含む登録要求メッセージを前記コアネットワークノードに送信するよう構成される、
付記8乃至13のいずれか1項に記載のUE。
(付記15)
複数のHome Public Land Mobile Network (PLMN) Single Network Slice Selection Assistance Information (S-NSSAIs)と1つのServing PLMN S-NSSAIとの第1の関連付けを記憶すること;
ここで、前記第1の関連付けは、
前記1つのServing PLMN S-NSSAIとネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))を課されない少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つのHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けを含む;
User Equipment(UE)からNSSAA機能をサポートしているか否かを示す情報を受信すること;及び
前記情報がNSSAA機能をサポートしていないことを示し、且つ前記UEによって提示された複数のHome PLMN S-NSSAIsの一部が前記第2の関連付けに含まれ、残りが前記第3の関連付けに含まれる場合に、前記第1の関連付けのうち前記第2の関連付けを含む情報を前記UEに送信すること、
を備える、コアネットワークノードにより行なわれる方法。
(付記16)
ネットワークスライスに特化した認証及び認可(Network Slice-Specific Authentication and Authorization(NSSAA))機能をサポートしているか否かを示す情報をコアネットワークノードに送信すること、
Non-Access Stratum(NAS)メッセージを前記コアネットワークノードから受信すること、及び
前記情報が前記NSSAA機能をサポートしていないことを示す場合に前記NASメッセージに含まれる、1つのServing Public Land Mobile Network (PLMN) Single Network Slice Selection Assistance Information (S-NSSAI)とNSSAAを課されない少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIとの第2の関連付け、及び、前記1つのServing PLMN S-NSSAIとNSSAAを課される少なくとも1つの第2のHome PLMN S-NSSAIとの第3の関連付けに基づいて、前記第2の関連付けに含まれる前記少なくとも1つの第1のHome PLMN S-NSSAIを利用可能なように、かつ前記第3の関連付けに含まれる前記少なくとも1つの第2のHome PLMN S-NSSAIを利用不能なように、記憶しているNSSAI storageを更新すること、
を備える、User Equipment(UE)により行なわれる方法。
【0111】
この出願は、2020年10月2日に出願された日本出願特願2020-167941を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0112】
1 UE
2 AMF
3 SMF
4 AUSF
5 AN
6 UPF
7 DN
8 UDM
803 ベースバンドプロセッサ
804 アプリケーションプロセッサ
806 メモリ
807 モジュール(modules)
902 プロセッサ
903 メモリ
904 モジュール(modules)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図9