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特許7586221電子部品付きフレキシブルプリント基板、および電池配線モジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】電子部品付きフレキシブルプリント基板、および電池配線モジュール
(51)【国際特許分類】
   H05K 1/02 20060101AFI20241112BHJP
   H01M 50/583 20210101ALI20241112BHJP
   H01M 50/519 20210101ALI20241112BHJP
   H01M 50/569 20210101ALI20241112BHJP
   H05K 3/28 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
H05K1/02 A
H01M50/583
H01M50/519
H01M50/569
H05K3/28 G
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2023071971
(22)【出願日】2023-04-26
(62)【分割の表示】P 2021505083の分割
【原出願日】2020-03-10
(65)【公開番号】P2023103285
(43)【公開日】2023-07-26
【審査請求日】2023-04-26
(31)【優先権主張番号】P 2019045755
(32)【優先日】2019-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】395011665
【氏名又は名称】株式会社オートネットワーク技術研究所
(73)【特許権者】
【識別番号】000183406
【氏名又は名称】住友電装株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000002130
【氏名又は名称】住友電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】弁理士法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】高橋 秀夫
(72)【発明者】
【氏名】高瀬 慎一
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-027831(JP,A)
【文献】特開2006-100675(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 1/02
H01M 50/583
H01M 50/519
H01M 50/569
H05K 3/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電路を備えるフレキシブルプリント基板と、
2つの端子部を有し、前記フレキシブルプリント基板に実装されて前記端子部が前記導電路に接続された電子部品と、
前記電子部品の前記2つの端子部と前記導電路との接続部分を覆う被覆部と、
前記被覆部の外縁に沿って配置される規制部と、を備え、
前記フレキシブルプリント基板が、前記被覆部の外縁に沿って配置される溝部を有しており、
前記溝部は一対の溝側面を有し、前記一対の溝側面のうち、前記電子部品から遠い側の溝側面が前記規制部となっており、
前記被覆部はドーム状の外形を有し、前記被覆部の外縁は前記規制部と面一をなすように連続しつつ前記フレキシブルプリント基板に対して垂直に立ち上がるともに、前記2つの端子部を結ぶ方向と直交する方向で前記電子部品及び前記被覆部を切断した断面で見た場合に、前記被覆部の断面積は前記電子部品の断面積の2倍以上である、電子部品付きフレキシブルプリント基板。
【請求項2】
前記溝部の内部には前記被覆部が入り込んでいる、請求項1に記載の電子部品付きフレキシブルプリント基板。
【請求項3】
導電路を備えるフレキシブルプリント基板と、
2つの端子部を有し、前記フレキシブルプリント基板に実装されて前記端子部が前記導電路に接続された電子部品と、
前記電子部品の前記2つの端子部と前記導電路との接続部分を覆う被覆部と、
前記被覆部の外縁に沿って配置される規制部と、を備え、
前記フレキシブルプリント基板が、表面に他の部分よりも突出する規制突部を有しており、
前記規制突部が前記規制部となっており、
前記被覆部はドーム状の外形を有し、前記被覆部の外縁は前記規制部と面一をなすように連続しつつ前記フレキシブルプリント基板に対して垂直に立ち上がるともに、前記2つの端子部を結ぶ方向と直交する方向で前記電子部品及び前記被覆部を切断した断面で見た場合に、前記被覆部の断面積は前記電子部品の断面積の2倍以上であり、
前記フレキシブルプリント基板が、ベースフィルムと、前記ベースフィルム上に重なる前記導電路および規制線部と、前記導電路および前記規制線部を覆うカバーフィルムと、を備え、
前記カバーフィルムが前記規制線部に重ねられることで前記規制線部と前記カバーフィルムの積層構造が形成され、前記積層構造が前記規制突部となっている、電子部品付きフレキシブルプリント基板。
【請求項4】
前記電子部品は、前記導電路に過電流が流れることを抑制する電流制限素子である、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電子部品付きフレキシブルプリント基板。
【請求項5】
前記電流制限素子はチップヒューズである、請求項に記載の電子部品付きフレキシブルプリント基板。
【請求項6】
請求項1から請求項のいずれか1項に記載の電子部品付きフレキシブルプリント基板を備えるとともに、車両に搭載された電池モジュールに取り付けられる、電池配線モジュール。
【請求項7】
前記導電路は、前記電池モジュールが備える蓄電素子の電極部に電気的に接続されており、
前記電子部品は、前記蓄電素子の電圧を検知するようになっている、請求項に記載の電池配線モジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、電子部品付きフレキシブルプリント基板、および電池配線モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車やハイブリッド車用の電池モジュールでは、出力を大きくするために多数の単電池が横並びに接続されている。隣り合う単電池の電極端子間をバスバーなどの接続部材で接続することにより複数の単電池が直列や並列に接続されるようになっている。
各接続部材には、単電池の電圧を検知するための電圧検知線が取り付けられている。各接続部材と電圧検知線(配線に相当)とによって電池配線モジュールが構成されている。
また、FPC(フレキシブルプリント基板)に形成された電圧検知線には、電流制限素子等の電子部品を接続することが知られている。
車両が高湿度の環境に置かれた場合等においては、電池配線モジュールを構成しているFPCが結露する可能性がある。結露により生じた水滴等は電子部品を短絡させる虞があり、それを防止するため電子部品を絶縁樹脂により覆う方法が知られている。(特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-27831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子部品を覆う際、絶縁樹脂の流出によって形状が崩れることがある。その場合、水滴等から電子部品を保護する機能を安定して発揮することが難しい。そこで、本明細書に開示された技術は絶縁樹脂の流出を規制し、電子部品を覆う絶縁樹脂の形状を安定的に形成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示される電子部品付きフレキシブルプリント基板は、導電路を備えるフレキシブルプリント基板と、前記フレキシブルプリント基板に実装されて前記導電路に接続された電子部品と、前記電子部品と前記導電路との接続部分を覆う被覆部と、前記被覆部の外縁に沿って配置される規制部とを備え、前記フレキシブルプリント基板が、前記被覆部の外縁に沿って配置される溝部を有しており、前記溝部は一対の溝側面を有し、前記一対の溝側面のうち、前記電子部品から遠い側の溝側面が前記規制部となっている。
【発明の効果】
【0006】
本明細書によって開示される電子部品付きフレキシブルプリント基板によれば、規制部によって被覆部の外縁が規定されることにより、絶縁樹脂の流出を規制し、絶縁樹脂の形状を安定的に形成することができる。これにより、絶縁樹脂の保護機能を安定して発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、実施形態1にかかる電流制限素子付きFPCが搭載された車両を示す模式図である。
図2図2は、実施形態1にかかる電池配線モジュールを示す一部切欠平面図である。
図3図3は、実施形態1における電流制限素子付きFPCの部分拡大平面図である。
図4図4は、実施形態1における電流制限素子付きFPCの部分拡大側面図である。
図5図5は、図4のA-A線断面図である。
図6図6は、実施形態2における電流制限素子付きFPCの部分拡大平面図である。
図7図7は、図6のB-B線断面図である。
図8図8は、実施形態3における電流制限素子付きFPCの部分拡大平面図である。
図9図9は、図8のC-C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[実施形態の概要]
本明細書によって開示される電子部品付きフレキシブルプリント基板は、導電路を備えるフレキシブルプリント基板と、前記フレキシブルプリント基板に実装されて前記導電路に接続された電子部品と、前記電子部品と前記導電路との接続部分を覆う被覆部と、前記被覆部の外縁に沿って配置される規制部とを備え、前記フレキシブルプリント基板が、前記被覆部の外縁に沿って配置される溝部を有しており、前記溝部は一対の溝側面を有し、前記一対の溝側面のうち、前記電子部品から遠い側の溝側面が前記規制部となっている。
【0009】
上記の構成によれば、規制部によって被覆部の外縁が規定されることにより、絶縁樹脂の流出を規制し、絶縁樹脂の形状を安定的に形成することができる。これにより、絶縁樹脂の保護機能を安定して発揮することができる。
【0010】
上記の構成によれば、前記フレキシブルプリント基板が、前記被覆部の外縁に沿って配置される溝部を有しており、前記溝部は一対の溝側面を有し、前記一対の溝側面のうち、前記電子部品から遠い側の溝側面が前記規制部となっている。これにより、溝部を形成するという簡易な構成で絶縁樹脂の流出を規制し、絶縁樹脂の形状を安定的に形成することができる。
【0011】
上記の構成において、前記溝部の内部には前記被覆部が入り込んでいてもよい。これにより、溝部の内部に絶縁樹脂を貯めることができるので、絶縁樹脂の形状をさらに安定的に形成できる。
【0012】
本明細書によって開示される電子部品付きフレキシブルプリント基板は、導電路を備えるフレキシブルプリント基板と、前記フレキシブルプリント基板に実装されて前記導電路に接続された電子部品と、前記電子部品と前記導電路との接続部分を覆う被覆部と、前記被覆部の外縁に沿って配置される規制部とを備え、前記フレキシブルプリント基板が、表面に他の部分よりも突出する規制突部を有しており、前記規制突部が前記規制部となっている。
【0013】
このように、フレキシブルプリント基板に設けた規制突部を規制部とすることにより、簡易な構成で絶縁樹脂の流出を規制し、絶縁樹脂の形状を安定的に形成することができる。
【0014】
上記の構成において、前記フレキシブルプリント基板が、ベースフィルムと、前記ベースフィルム上に重なる前記導電路および規制線部と、前記導電路および前記規制線部を覆うカバーフィルムとを備え、前記カバーフィルムが前記規制線部に重ねられることで前記規制線部と前記カバーフィルムの積層構造が形成され、前記積層構造が前記規制突部となっていても構わない。
【0015】
このような構成によれば、導電路を形成する工程を利用して、規制線部を一緒に形成し、規制線部にカバーフィルムを重ねることで、規制部を簡易に形成できる。
【0016】
上記の構成において、前記フレキシブルプリント基板が、前記導電路を備える基板本体と、前記基板本体に重なる積層部とを備えており、前記積層部が前記規制突部となっていても構わない。
【0017】
このような構成によれば、基板本体に積層部を積層することにより、規制部を簡易に形成できる。
【0018】
上記の構成において、前記電子部品は、前記導電路に過電流が流れることを抑制する電流制限素子であってもよい。
【0019】
このような構成によれば、導電路に過電流が流れることを抑制できる。
【0020】
上記の構成において、前記電流制限素子はチップヒューズであってもよい。
【0021】
過電流によってチップヒューズが溶断することにより、導電路に過電流が流れることを確実に抑制できる。
【0022】
本明細書によって開示される電池配線モジュールは、上記した電子部品付きフレキシブルプリント基板を備えるとともに、車両に搭載される。
【0023】
このような構成によれば、電子部品付きフレキシブルプリント基板を電池配線モジュールに好適に用いることができる。
【0024】
上記の構成において、前記導電路は、前記電池モジュールに含まれる蓄電素子の電極部に電気的に接続されて前記蓄電素子の電圧を検知するようになっていてもよい。
【0025】
このような構成によれば、蓄電素子の電圧を検知できるので、蓄電モジュールの充放電特性を安定させることができる。
【0026】
[実施形態の詳細]
本明細書によって開示される技術の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0027】
<実施形態1>
実施形態1を、図1から図5を参照しつつ説明する。本実施形態の電流制限素子付きフレキシブルプリント基板(以下、「電流制限素子付きFPC」と略記する。)1は、電気自動車やハイブリット車等の車両2に搭載される電池モジュール3に使用される部品である。
【0028】
図1に示されるように、車両2の中央付近には電池モジュール3が配設されている。車両2の前部にはPCU(Power Control Unit)4が配設されている。電池モジュール3とPCU4とは、ワイヤーハーネス5によって接続されている。電池モジュール3は複数の蓄電素子6を有する。蓄電素子6はニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池でもよく、キャパシタでもよい。
【0029】
(電池モジュール3)
図2に示すように、各蓄電素子6は、扁平な直方体状であって、蓄電要素(図示しない)が内部に収容されており、上面から突出する電極部6A,6B(正極を6A,負極を6Bとして図示)を備える。なお、図2では、各蓄電素子6の上面における一方の電極部6A(6B)側の領域が図示され、各蓄電素子6の上面における他方の電極部6B(6A)側の領域は省略されている。隣り合う蓄電素子6の向きは、隣り合う電極部6A,6Bの極性が反対になるように配置されている。電極部6A,6Bの上面は平坦な長方形状をなしている直列接続の端部に位置する電極部6A(6B)は、図示しない電線を介して外部のインバータ等の機器に接続される。
【0030】
(電池配線モジュール20)
図2に示すように、複数の蓄電素子6の上には電池配線モジュール20が取り付けられている。電池配線モジュール20は、電流制限素子付きFPC1と、電流制限素子付きFPC1に接続される中継部材8と、中継部材8に接続されるとともに蓄電素子6の電極部6A,6Bを電気的接続するバスバー7と、電流制限素子付きFPC1および中継部材8を保持する絶縁プロテクタ9とを備える。
【0031】
(バスバー7)
バスバー7は、長方形状であって、例えば銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼(SUS)等の金属板材からなる。バスバー7は、隣り合う一対の電極部6A,6Bを覆う大きさで形成されている。バスバー7は、電極部6A,6Bにレーザー溶接により固定され、レーザー溶接後のバスバー7は円形状の溶接部7Aが形成されている。なお、図2では、一つのバスバー7が図示されており、他のバスバー7は省略されている。複数のバスバー7により、任意の個数の蓄電素子6を直列または並列に接続することができる。
【0032】
(電流制限素子付きFPC1)
電流制限素子付きFPC1は、図3および図4に示すように、フレキシブルプリント基板(FPC)10と、このFPC10に実装される電流制限素子30(電子部品に該当)と、電流制限素子30を覆う絶縁性の素子被覆部40(被覆部に該当)とを備える。
【0033】
FPC10は、図5に示すように、絶縁性のベースフィルム11と、このベースフィルム11の一面に配置された導電路14と、導電路14を被覆する絶縁性のカバーフィルム15とを備えている。複数の導電路14は、互いに間隔を空けて並んで配され、電流制限素子付きFPC1の長手方向について、バスバー7に応じた位置まで延びている。各導電路14の端部は、中継部材8を半田付け可能なランド14Aに接続されている。ランド14Aは、長方形状であって、後述するカバーフィルム15が除去されて形成された長方形状の開口部から導電路14の一部が露出している。各導電路14におけるランド14A側とは反対側の端部側は、図示はしないが、外部の電子制御ユニット(Electronic Control Unit)に電気的に接続される。電子制御ユニットは、マイクロコンピュータ、素子等が搭載されたものであって、蓄電素子6の電圧・電流・温度等の検知、各蓄電素子6の充放電コントロール等を行うための機能を備えた周知の構成のものである。
【0034】
(中継部材8)
中継部材8は、ランド14Aとバスバー7とを電気的に接続するものであって、例えば銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼(SUS)、ニッケル、ニッケル合金等の金属板材からなる。中継部材8は板状に形成されており、上方から見て細長い長方形状をなしている。中継部材8は、ランド14Aに半田付けされる半田付け部8Aと、バスバー7に溶接される溶接部8Bと、を有する。半田付け部8Aと、溶接部8Bとは、中継部材8の長手方向のそれぞれの端部に形成されている。溶接部8Bとバスバー7とは、レーザー溶接、抵抗溶接、超音波溶接等、任意の手法により溶接される。
【0035】
(絶縁プロテクタ9)
絶縁プロテクタ9は、図2に示すように、絶縁性の合成樹脂からなる。絶縁プロテクタ9は板状をなしている。絶縁プロテクタ9の上面には、電流制限素子付きFPC1が載置されている。電流制限素子付きFPC1は、絶縁プロテクタ9の上面に、接着、溶着等、公知の手法により取り付けられている。
【0036】
(FPC10)
ベースフィルム11は、図5に示すように、合成樹脂製のベース層12と、このベース層12に積層されたベース接着層13とを備えている。導電路14は、例えばプリント配線技術により形成され、所定の回路パターンを有している。この導電路14は、図5に示すように、ベースフィルム11においてベース接着層13が配された面に重なって設けられている。カバーフィルム15は、図5に示すように、合成樹脂製のカバー層16と、このカバー層16に積層されたカバー接着層17とを備えており、カバー接着層17が配された面をベース層12および導電路14に向けて重なっている。
【0037】
カバーフィルム15は、図3および図5に示すように、開口部21と、2つの溝部22とを有している。開口部21は、電流制限素子30が接続される領域に開口しており、この開口部21の内側に、導電路14の一部が露出されている。図3に示すように、露出された導電路14の一部は、電流制限素子30の接続のための2つの接続パッド14Pを備えている。2つの接続パッド14Pのそれぞれに、電流制限素子30の2つの端子部31のそれぞれが、例えば、半田によって接続されている。
【0038】
電流制限素子30は、FPC10の導電路14に過電流が流れることを抑制するようになっている。電流制限素子30としては、特に限定されず、例えば、チップヒューズを用いることができる。本実施形態においては、電流制限素子30としてチップヒューズが用いられている。電流制限素子30としてチップヒューズを用いる場合、導電路14に過電流が流れた際、チップヒューズが溶断することによって、過電流が流れることを制限できる。
【0039】
図5に示すように、2つの溝部22のそれぞれは、ベースフィルム11の表面の一部により構成される溝底面22Bと、溝底面22Bからカバー層16の表面まで延びる一対の溝側面22SA、22SBとで定義される溝である。溝部22は、カバーフィルム15の厚さ分の深さを有している。すなわち、溝側面22SA、22SBの溝底面22Bからの高さは、カバーフィルム15の厚さ分である。図3に示すように、各溝部22は、U字状に延びている。2つの溝部22は、開口部21の孔縁からやや離間した位置に、互いに向かい合って配置されており、2つの溝部22によって、開口部21とこの開口部21の内側に露出されている導電路14の一部と、電流制限素子30とが囲まれている。溝部22は、導電路14を避けて配置されている。より具体的には、図3に示すように、一方の溝部22の一端と、他方の溝部22の一端とは、間隔を開けて配置されており、両者の間に接続パッド14Pから連なる導電路14が通されている。一方の溝部22の他端と、他方の溝部22の他端とについても同様である。
【0040】
素子被覆部40は、合成樹脂製であって、図3および図5に示すように、電流制限素子30と、開口部21の内部に露出されたベースフィルム11の表面および導電路14の一部を覆っている。素子被覆部40は、ドーム状の外形を有している。素子被覆部40においてFPC10に接している部分は、溝部22のU字形状に沿う形状の外縁40Eを有している。図5に示すように、この外縁40Eは、溝部22の端部同士の隙間が空いている部分を除いて、大部分が溝部22の内部に入り込んでおり、一対の溝側面22SA、22SBのうち外側(相手側の溝部22から離れた側)の溝側面22SA(内壁、規制部に該当)によって囲まれている。すなわち、溝側面22SAは、素子被覆部40の外縁40Eに沿って立ち上がっている。
【0041】
(電流制限素子付きFPC1の製造方法)
次に、上記のように構成された電流制限素子付きFPC1の製造方法の一例を説明する。
【0042】
まず、FPC10が作製される。ベースフィルム11のベース接着層13上に、銅箔が重ねられ、接着される。次に、銅箔上にエッチングレジストが塗布された後、銅箔の不要な部分がエッチングにより除去される。その後、エッチングレジストが除去される。このようにして、導電路14が形成される。続いて、カバーフィルム15が、ベースフィルム11およびこのベースフィルム11上に形成された導電路14に重ねられ、接着される。このようにして、FPC10が得られる。
【0043】
次に、FPC10に電流制限素子30が実装される。カバーフィルム15において開口部21および溝部22となる部分が剥離され、除去される。続いて、開口部21の内部に露出された接続パッド14Pのそれぞれに、電流制限素子30の2つの端子部31のそれぞれが重ねられ、はんだ付けにより接続される。このようにして、FPC10への電流制限素子30の実装が完了する。
【0044】
次に、素子被覆部40が形成される。流動性を有する合成樹脂製のポッティング材が、ノズル等を用いて、FPC10上に滴下され、ドーム状に盛り付けられる。このとき、FPC10上を広がるポッティング材は、溝部22の内部に流れ込み、溝側面22SAによってせき止められて、それ以上外側に広がることが規制される。これにより、FPC10上に盛り付けられるポッティング材の形状を安定的に形成することができる。溝部22は、カバーフィルム15の厚さ分の深さを有しており、ポッティング材をせき止めるのに十分な溝側面22SAの高さが確保されている。滴下の終了後、盛り付けられたポッティング材を硬化させることによって、素子被覆部40が形成される。
【0045】
(作用効果)
以上のように本実施形態によれば、電流制限素子付きFPC1は、導電路14を備えるFPC10と、FPC10に実装されて導電路14に接続された電流制限素子30と、電流制限素子30と導電路14との接続部分を覆う素子被覆部40とを備えるとともに、素子被覆部40の外縁40Eに沿って配置される溝部22を有している。溝部22は一対の溝側面22SA、22SBを有し、一対の溝側面22SA、22SBのうち、電流制限素子30から遠い側の溝側面22SAが、素子被覆部40を囲むように配置され、素子被覆部40の外縁40Eに沿って配置されている。このような構成によれば、素子被覆部40の形成時に、ポッティング材が溝側面22SAによってせき止められ、それ以上外側に広がることが規制される。このようにして、溝側面22SAによって素子被覆部40の外縁40Eが規定されるから、素子被覆部40の形状を安定的に形成することができる。これにより、絶縁樹脂の保護機能を安定して発揮することができる。
【0046】
溝部22内には素子被覆部40が入り込んでいるので、溝部22内に、素子被覆部40を構成する絶縁樹脂を貯めることができる。これにより絶縁樹脂の形状をさらに安定的に形成できる。
【0047】
本実施形態にかかる電流制限素子付きFPC1は、車両2に搭載される電池モジュール3に取り付けられる。車両2は高湿度の環境に置かれる場合もあり、このような場合でも、結露により生じた水滴から電流制限素子30を保護することができる。
【0048】
本実施形態においては、FPC10には、導電路14に過電流が流れることを抑制する電流制限素子30が実装されている。これにより、導電路14に過電流が流れることを抑制できる。
【0049】
電流制限素子30に過電流が流れると、電流制限素子30が発熱する。電流制限素子30が素子被覆部40に覆われていると、この素子被覆部40に、電流制限素子30から熱が移動する。本実施形態によれば、素子被覆部40の形状を安定的に形成できるので、素子被覆部40の熱容量を安定させることができる。この結果、電流制限素子30の過電流抑制機能を安定的に発揮させることができる。
【0050】
本実施形態にかかる電流制限素子30はチップヒューズである。過電流によってチップヒューズが溶断することにより、導電路14に過電流が流れることを確実に抑制できる。
【0051】
本実施形態にかかる電池配線モジュール20は、電流制限素子付きFPC1を備えるとともに、車両2に搭載された電池モジュール3に取り付けられる。電流制限素子付きFPC1の導電路14は、電池モジュール3が備える蓄電素子6の電極部6A,6Bに電気的に接続されて蓄電素子6の電圧を検知するようになっている。これにより、蓄電素子6の電圧を検知できるので、電池モジュール3の充放電特性を安定させることができる。
【0052】
<実施形態2>
次に、実施形態2を図6および図7を参照しつつ説明する。本実施形態の電流制限素子付きFPC50は、実施形態1と同様に、電池モジュール3に使用される部品である。電流制限素子付きFPC50は、FPC51におけるカバーフィルム53の表面に他の部分よりも突出する積層構造56(規制部、規制突部に該当)を有している点で、実施形態1と異なる。本実施形態において実施形態1と同等の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0053】
電流制限素子付きFPC50は、図6に示すように、FPC51と、このFPC51に実装される電流制限素子30と、電流制限素子30を覆う絶縁性の素子被覆部57とを備える。
【0054】
図7に示すように、FPC51は、絶縁性のベースフィルム11と、このベースフィルム11の一面に配置された導電路14および2つの規制線部52と、導電路14および規制線部52を被覆する絶縁性のカバーフィルム53とを備えている。カバーフィルム53は、実施形態1と同様に、合成樹脂製のカバー層54と、このカバー層54に積層されたカバー接着層55とを備えており、カバー接着層55が配された面をベース層12および導電路14に向けて重なっている。カバーフィルム53は、溝部を備えない点で実施形態1と異なる。
【0055】
規制線部52は、導電路14と同様に、プリント配線技術により形成されている。2つの規制線部52のそれぞれは、図6に示すように、円弧状に曲げられたすじ状の部分であって、電流制限素子30を挟んで互いに向かい合って配置されている。2つの規制線部52は、導電路14を避けて配置されている。より具体的には、一方の規制線部52の一端と、他方の規制線部52の一端とは、間隔を開けて配置されており、両者の間に接続パッド14Pから連なる導電路14が通されている。一方の規制線部52の他端と、他方の規制線部52の他端とについても同様である。
【0056】
カバーフィルム53は、図6および図7に示すように、規制線部52のそれぞれに重なっている部分が、他の部分よりも盛り上がり、円弧状に延びる2カ所の積層構造56となっている。2カ所の積層構造56は、開口部21の孔縁からやや離間した位置に、互いに向かい合って配置されており、2カ所の積層構造56によって、開口部21とこの開口部21の内側に露出されている導電路14の一部と、電流制限素子30とが囲まれている。2つの規制線部52の端部同士が、上記したように、間隔を空けて配置されているので、2カ所の積層構造56の端部同士も間隔を空けて配置されている。
【0057】
素子被覆部57は、合成樹脂製であって、図7に示すように、電流制限素子30と、開口部21の内部に露出されたベースフィルム11の表面および導電路14の一部を覆っている。素子被覆部57は、ドーム状の外形を有している。素子被覆部57は、積層構造56の端部同士の隙間が空いている部分を除いて、大部分が積層構造56によって囲まれている。素子被覆部57においてFPC51に接している部分は、図7に示すように、積層構造56に突き当たり、積層構造56の湾曲形状に沿う形状の外縁57Eを有している。言い換えると、積層構造56は、素子被覆部57の外縁57Eに沿って配置されている。
【0058】
(電流制限素子付きFPC50の製造方法)
次に、上記のように構成された電流制限素子付きFPC50の製造方法の一例を説明する。
【0059】
まず、FPC51が作製される。ベースフィルム11のベース接着層13上に、銅箔が重ねられ、接着される。次に、銅箔上にエッチングレジストが塗布された後、銅箔の不要な部分がエッチングにより除去される。その後、エッチングレジストが除去される。このようにして、導電路14および規制線部52が形成される。続いて、カバーフィルム53が、ベースフィルム11およびこのベースフィルム11上に形成された導電路14および規制線部52に重ねられ、接着される。このとき、カバーフィルム53は、規制線部52に重なっている部分が、他の部分よりも盛り上がった積層構造56となる。このようにして、FPC51が得られる。
【0060】
次に、FPC51に電流制限素子30が実装される。カバーフィルム53において開口部21となる部分が剥離され、除去される。続いて、開口部21の内部に露出された接続パッド14Pのそれぞれに、電流制限素子30の2つの端子部31のそれぞれが重ねられ、はんだ付けにより接続される。このようにして、FPC51への電流制限素子30の実装が完了する。
【0061】
次に、素子被覆部57が形成される。流動性を有する合成樹脂製のポッティング材が、ノズル等を用いて、FPC51上に滴下され、ドーム状に盛り付けられる。このとき、FPC51上を広がるポッティング材は、積層構造56によってせき止められて、それ以上外側に広がることが規制される。これにより、FPC51上に盛り付けられるポッティング材の厚みや広がりをある程度一定とすることができる。ポッティング材の滴下の終了後、盛り付けられたポッティング材を硬化させることによって、素子被覆部57が形成される。
【0062】
(作用効果)
以上のように本実施形態によれば、電流制限素子付きFPC50は、FPC51と、電流制限素子30と、素子被覆部57とを備える。FPC51は、ベースフィルム11と、ベースフィルム11上に重なる導電路14および規制線部52と、導電路14および規制線部52を覆うカバーフィルム53とを備える。電流制限素子30は、FPC51に実装されて導電路14に接続されている。素子被覆部57は、電流制限素子30と導電路14との接続部分を覆っている。カバーフィルム53が規制線部52に重ねられることにより他の部分よりも盛り上がっている積層構造56が形成されており、この積層構造56が、FPC51の表面において他の部分よりも突出する規制突部となっている。
【0063】
このような構成によれば、素子被覆部57の形成時に、ポッティング材が積層構造56によってせき止められ、それ以上外側に広がることが規制される。このようにして、積層構造56によって素子被覆部57の外縁57Eが規定されるから、素子被覆部57の形状を安定的に形成することができる。これにより、絶縁樹脂の保護機能を安定して発揮することができる。
【0064】
また、導電路14の形成工程を利用して規制線部52を一緒に形成しておき、規制線部52にカバーフィルム53を重ねることで、積層構造56を簡易に形成できる。
【0065】
<実施形態3>
次に、実施形態3を図8および図9を参照しつつ説明する。本実施形態の電流制限素子付きFPC60は、実施形態1と同様に、電池モジュール3に使用される部品である。電流制限素子付きFPC60は、FPC61が、基板本体62と、この基板本体62に重なる積層部66(規制部、規制突部に該当)とを備えている点で実施形態1と異なる。本実施形態において実施形態1と同等の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0066】
電流制限素子付きFPC60は、図8に示すように、FPC61と、このFPC61に実装される電流制限素子30と、電流制限素子30を覆う絶縁性の素子被覆部67とを備える。
【0067】
FPC61は、図9に示すように、基板本体62と、積層部66とを備えている。基板本体62は、絶縁性のベースフィルム11と、このベースフィルム11の一面に配置された導電路14と、導電路14を被覆する絶縁性のカバーフィルム63とを備えている。積層部66は、カバーフィルム63に重なって配置されている。カバーフィルム63は、実施形態1と同様に、合成樹脂製のカバー層64と、このカバー層64に積層されたカバー接着層65とを備えており、カバー接着層65が配された面をベース層12および導電路14に向けて重なっている。カバーフィルム63は、溝部や積層構造を備えない点で実施形態1、2と異なる。
【0068】
積層部66は、図8に示すように、開口部21の孔縁よりも一回り大きな円環状であって、開口部21とこの開口部21の内側に露出されている導電路14の一部、および電流制限素子30の周囲を全周にわたって囲むように配置されている。この積層部66は、合成樹脂製であって、カバーフィルム63におけるカバー層64の表面に配置されている。
【0069】
素子被覆部67は、合成樹脂製であって、図9に示すように、電流制限素子30と、開口部21の内部に露出されたベースフィルム11の表面および導電路14の一部を覆っている。素子被覆部67は、ドーム状の外形を有しており、図8および図9に示すように、積層部66によって全周を囲まれている。素子被覆部67においてFPC61に接している部分は、図9に示すように、積層部66に突き当たり、積層部66の円環形状に沿う形状の外縁67Eを有している。言い換えると、積層部66は、素子被覆部67の外縁67Eに沿って配置される。
【0070】
(電流制限素子付きFPC60の製造方法)
次に、上記のように構成された電流制限素子付きFPC60の製造方法の一例を説明する。
【0071】
まず、基板本体62が作製される。ベースフィルム11のベース接着層13上に、銅箔が重ねられ、接着される。次に、銅箔上にエッチングレジストが塗布された後、銅箔の不要な部分がエッチングにより除去される。その後、エッチングレジストが除去される。このようにして、導電路14が形成される。続いて、カバーフィルム63が、ベースフィルム11およびこのベースフィルム11上に形成された導電路14に重ねられ、接着される。このようにして、基板本体62が得られる。
【0072】
次に、例えばスクリーン印刷により、カバーフィルム63上に積層部66が形成され、FPC61が得られる。
【0073】
次に、FPC61に電流制限素子30が実装される。カバーフィルム63において開口部21となる部分が剥離され、除去される。続いて、開口部21の内部に露出された接続パッド14Pのそれぞれに、電流制限素子30の2つの端子部31のそれぞれが重ねられ、はんだ付けにより接続される。このようにして、FPC61への電流制限素子30の実装が完了する。
【0074】
次に、素子被覆部67が形成される。流動性を有する合成樹脂製のポッティング材が、ノズル等を用いて、FPC61上に滴下され、ドーム状に盛り付けられる。このとき、FPC61上を広がるポッティング材は、積層部66によってせき止められ、それ以上外側に広がることが規制される。これにより、FPC61上に盛り付けられるポッティング材の厚みや広がりをある程度一定とすることができる。ポッティング材の滴下の終了後、盛り付けられたポッティング材を硬化させることによって、素子被覆部67が形成される。
【0075】
(作用効果)
以上のように本実施形態によれば、電流制限素子付きFPC60は、FPC61と、FPC61に実装されて導電路14に接続された電流制限素子30と、電流制限素子30と導電路14との接続部分を覆う素子被覆部67とを備えるとともに、FPC61が、導電路14を備える基板本体62と、基板本体62に重なる積層部66とを備えており、この積層部66が、FPC61の表面において他の部分よりも突出する規制突部となっている。
【0076】
このような構成によれば、素子被覆部67の形成時に、ポッティング材が積層部66によってせき止められ、それ以上外側に広がることが規制される。このようにして、積層部66によって素子被覆部67の外縁67Eが規定されるから、素子被覆部67の形状を安定的に形成することができる。これにより、電流制限素子30の性能を安定して発揮させることができる。
【0077】
また、例えばスクリーン印刷等の印刷技術によって、積層部66を基板本体62の表面に簡易に形成できる。
【0078】
さらに、積層部66はカバーフィルム63によって導電路14と隔てられているから、積層部66を素子被覆部67の全周にわたって設けることができる。
【0079】
<他の実施形態>
(1)フレキシブルプリント基板に実装される電子部品は、電流制限素子でなくても構わない。
【0080】
(2)規制部の形状は、上記実施形態で述べたU字状、円弧状、円環状に限らず、任意であり、例えば、矩形の枠状であっても構わない。
【0081】
(3)素子被覆部の外周に設ける規制部は、必ずしも全周にわたって設ける必要はない。また、規制部として使用される積層構造の配置数も2カ所である必要はなく、3カ所以上でも良い。
【0082】
(4)電池モジュールの、車両への搭載場所は特に限定されず、車両の前部、後部等、任意の場所に搭載可能である。
【符号の説明】
【0083】
1、50、60:電流制限素子付きFPC(電子部品付きフレキシブルプリント基板)
2:車両
3:電池モジュール
4:PCU(Power Control Unit)
5:ワイヤーハーネス
6:蓄電素子
6A,6B:電極部
7:バスバー
7A:溶接部
8:中継部材
8A:半田付け部
8B:溶接部
9:絶縁プロテクタ
10、51、61:FPC(フレキシブルプリント基板)
11:ベースフィルム
12:ベース層
13:ベース接着層
14:導電路
14P:接続パッド
15、53、63:カバーフィルム
16、54、64:カバー層
17、55、65:カバー接着層
20:電池配線モジュール
21:開口部
22:溝部
22B:溝底面
22SA:溝側面(内壁、規制部)
22SB:溝側面
30:電流制限素子(電子部品)
31:端子部
40、57、67:素子被覆部(被覆部)
40E、57E、67E:外縁
52:規制線部
56:積層構造(規制部、規制突部)
66:積層部(規制部、規制突部)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9