(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/431 20110101AFI20241112BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20241112BHJP
【FI】
H04N21/431
G06F3/0484
(21)【出願番号】P 2023043829
(22)【出願日】2023-03-20
【審査請求日】2023-03-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0057201
(32)【優先日】2022-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イ ヘジ
(72)【発明者】
【氏名】イ ダムビ
(72)【発明者】
【氏名】ヨン ソイン
(72)【発明者】
【氏名】ノ サンボム
【審査官】渡部 博樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-027583(JP,A)
【文献】特開2020-009445(JP,A)
【文献】特開2020-127126(JP,A)
【文献】特開2020-127127(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 ~ 21/858
G06F 3/01
G06F 3/048 ~ 3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末の少なくとも一つのプロセッサにより遂行される映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法において、
前記ユーザ端末のディスプレイ上の第1の領域において、前記映像コンテンツを出力するステップと、
前記ディスプレイ上の第2の領域において、前記映像コンテンツと関連付けられたチャットコンテンツを出力するステップと、
前記ディスプレイ上の第3の領域において、ユーザの感情表現と関連付けられたユーザ入力を受信するステップと、
前記ユーザ入力の受信に応じて、前記第2の領域において、前記感情表現と関連付けられた第1の視覚的エフェクトを出力
し、前記第3の領域において、前記感情表現と関連付けられた第2の視覚的エフェクトを出力するステップと、を含む、映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項2】
前記ユーザ入力の受信に応じて、前記第2の領域において、前記第1の視覚的エフェクトが出力されると同時に、前記第3の領域において、
前記第2の視覚的エフェクトが出力され
る、請求項1に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項3】
前記第1の視覚的エフェクトは、任意の大きさ、任意の色相または任意の透明度の少なくとも一つを有し、前記第2の領域内における任意の位置に出力される、請求項1に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項4】
前記第2の領域は、前記チャットコンテンツが出力される第1のレイヤと、前記第1の視覚的エフェクトが出力される第2のレイヤとを含み、
前記第1のレイヤは、前記第2のレイヤよりも上位レイヤである、請求項1に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項5】
前記映像コンテンツが出力される第1の領域と、前記チャットコンテンツが出力される第2の領域とは、一部重なり、
前記第2の領域は、前記映像コンテンツの一部が出力される第3のレイヤをさらに含み、
前記第2のレイヤは、前記第3のレイヤよりも上位レイヤである、請求項4に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項6】
前記第2の領域において、他のユーザの感情表現と関連付けられた第3の視覚的エフェクトを出力するステップをさらに含む、請求項1に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項7】
前記第2の領域において、前記他のユーザの感情表現と関連付けられた第3の視覚的エフェクトを出力するとき、前記第3の領域において、前記他のユーザの感情表現と関連付けられた視覚的エフェクトは出力されない、請求項6に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項8】
前記第2の領域において、前記映像コンテンツと関連付けられた累積感情表現の個数に基づいて、視覚的属性が変化する第4の視覚的エフェクトを出力するステップをさらに含む、請求項1に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項9】
前記第4の視覚的エフェクトは、前記映像コンテンツと関連付けられた累積感情表現の個数の増加によって大きさが増加する、請求項8に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項10】
前記第2の領域は、前記チャットコンテンツが出力される第1のレイヤと、前記第4の視覚的エフェクトが出力される第2のレイヤとを含み、
前記第1のレイヤは、前記第2のレイヤよりも上位レイヤである、請求項8に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項11】
前記映像コンテンツと関連付けられた累積感情表現の個数が、既定の目標値に到達したと判定することに応じて、前記第1の領域において、第5の視覚的エフェクトを出力するステップをさらに含む、請求項8に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項12】
前記第1の領域は、前記映像コンテンツが出力される第4のレイヤと、前記第5の視覚的エフェクトが出力される第5のレイヤとを含み、
前記第5のレイヤは、前記第4のレイヤよりも上位レイヤである、請求項11に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項13】
前記第5の視覚的エフェクトを出力する前に、そして前記第4の視覚的エフェクトを出力した後に、前記第2の領域において出力される前記第4の視覚的エフェクトと、前記第1の領域において出力される前記第5の視覚的エフェクトとを、途切れなく連結するための第6の視覚的エフェクトを出力するステップをさらに含む、請求項11に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項14】
前記第1の領域において、前記既定の目標値を示す第7の視覚的エフェクトを、前記第5の視覚的エフェクトと一緒に出力するステップをさらに含む、請求項11に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載の映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法をコンピュータで実行するためのコンピュータ読取り可能なコンピュータプログラム。
【請求項16】
ユーザ端末であって、
通信モジュールと、
メモリと、
ディスプレイと、
前記メモリと連結され、前記メモリに含まれたコンピュータ読取り可能な少なくとも一つのプログラムを実行するように構成された少なくとも一つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも一つのプログラムは、
前記ディスプレイ上の第1の領域において、映像コンテンツを出力し、
前記ディスプレイ上の第2の領域において、前記映像コンテンツと関連付けられたチャットコンテンツを出力し、
前記ディスプレイ上の第3の領域において、ユーザの感情表現と関連付けられたユーザ入力を受信し、
前記ユーザ入力の受信に応じて、前記第2の領域において、前記感情表現と関連付けられた第1の視覚的エフェクトを出力
し、前記第3の領域において、前記感情表現と関連付けられた第2の視覚的エフェクトを出力するための命令語を含む、ユーザ端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法及び装置に関し、具体的に、映像コンテンツを再生する際に、ユーザの感情表現と関連付けられた視覚的エフェクトを出力する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、ソーシャルネットワークサービス(SNS)及び映像提供プラットホームの発達により、ライブインターネット放送などのような映像コンテンツの消費が非常に活発である。ライブインターネット放送などでは、放送者及び視聴者間のコミュニケーションのために、視聴者の感情を表現できる機能及びこれと関連付けられたエフェクトが提供されている。例えば、「いいね」ボタンをクリックすれば、これと関連付けられたエフェクトが画面に表示される。
【0003】
このようなエフェクトは、各視聴者の「いいね」と関連付けられたエフェクトが互いに同一又は類似しているため、サービス利用者が本人と他の視聴者とのエフェクトを区別し難いという問題がある。また、単純な2D形式のモーションが普遍化しているため、映像提供プラットホーム間の差別性が欠如している。これにより、放送者及び視聴者間に形成される絆が制限的であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国特許出願公開第2012-0108485号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、前記問題点を解決するための映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法、コンピュータプログラム及び装置(システム)を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施例によれば、ユーザ端末の少なくとも一つのプロセッサにより遂行される映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法は、ユーザ端末のディスプレイ上の第1の領域において、映像コンテンツを出力するステップと、ディスプレイ上の第2の領域において、映像コンテンツと関連付けられたチャットコンテンツを出力するステップと、ディスプレイ上の第3の領域において、ユーザの感情表現と関連付けられたユーザ入力を受信するステップと、ユーザ入力の受信に応じて、第2の領域において、感情表現と関連付けられた第1の視覚的エフェクトを出力するステップとを含む。
【0007】
本開示の一実施例に係るユーザの感情表現表示方法をコンピュータで実行するためのコンピュータ読取り可能なコンピュータプログラムが提供される。
【0008】
本開示の一実施例に係るユーザ端末は、通信モジュールと、メモリと、ディスプレイと、メモリと連結され、メモリに含まれたコンピュータ読取り可能な少なくとも一つのプログラムを実行するように構成された少なくとも一つのプロセッサとを含む。少なくとも一つのプログラムは、ディスプレイ上の第1の領域において、映像コンテンツを出力し、ディスプレイ上の第2の領域において、映像コンテンツと関連付けられたチャットコンテンツを出力し、ディスプレイ上の第3の領域において、ユーザの感情表現と関連付けられたユーザ入力を受信し、ユーザ入力の受信に応じて、第2の領域において、感情表現と関連付けられた第1の視覚的エフェクトを出力するための命令語を含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示の一部の実施例によれば、ユーザが「いいね」ボタンを積極的にクリックするようにすることで、チャット参加の以外にもユーザの能動的なコンテンツ参加を誘導できる。
【0010】
本開示の一部の実施例によれば、ユーザは、自分の感情表現を他のユーザの感情表現と容易に区別できる。
【0011】
本開示の一部の実施例によれば、ライブ放送ホストや視聴者のユーザ等は、累積感情表現の個数の増加を視覚的に確認でき、累積感情表現の個数が目標値に到達したことを容易に確認できる。
【0012】
本開示の効果は、これに制限されず、言及されない他の効果等が、請求範囲の記載から本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という)に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本開示の実施例等は、以下の添付図面に基づいて説明される。ここで、類似の参照符号は類似の要素を示すが、これに限定されるものではない。
【
図1】本開示の一実施例に係るユーザの感情表現を表示する例を示す図である。
【
図2】本開示の一実施例に係る情報処理システムが複数のユーザ端末と通信可能であるように連結された構成を示す概要図である。
【
図3】本開示の一実施例に係るユーザ端末及び情報処理システムの内部構成を示すブロック図である。
【
図4】本開示の一実施例に係るユーザインタフェースの細部領域を示す図である。
【
図5】本開示の一実施例に係るユーザの感情表現と関連付けられたエフェクトが表示される例を示す図である。
【
図6】本開示の一実施例に係る累積感情表現の個数の増加による視覚的エフェクトの出力例を示す図である。
【
図7】本開示の一実施例に係るチャットコンテンツが出力される領域に表示される視覚的エフェクトの設定値の例を示す図である。
【
図8】本開示の一実施例に係る映像コンテンツの累積感情表現の個数と関連付けられた視覚的エフェクトの設定値の例を示す図である。
【
図9】本開示の一実施例に係る映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本開示の実施のための具体的な内容を添付図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明では、本開示の要旨を不要に不明瞭にする恐れがある場合、公知の機能や構成に関する具体的な説明は省略する。
【0015】
添付図面において、同一又は対応する構成要素には同一の参照符号が付与される。また、以下の実施例の説明において、同一又は対応する構成要素について重複する記述は省略され得る。しかしながら、構成要素に関する記述が省略されても、そのような構成要素が、ある実施例に含まれないものと意図してはならない。
【0016】
開示の実施例の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付図面に基づいて、後述する実施例を参照すれば明確になる。しかしながら、本開示は、以下で開示される実施例に限定されず、互いに異なる多様な形態で具現化され得る。但し、本実施例は、本開示が完全になるようにし、本開示が当業者に発明のカテゴリを正確に認識させるために提供されるだけである。
【0017】
本開示で使用される用語について簡略に説明し、開示の実施例について具体的に説明する。本明細書で使用される用語は、本開示での機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、関連分野に従事する技術者の意図又は判例、新技術の出現などにより変化し得る。また、特定の場合は、出願人が任意で選定した用語もあり得るが、これらの意味は当該発明の説明の部分において詳細に記載する。よって、本開示で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が持つ意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されるべきである。
【0018】
本開示において、文脈上において明確に特定しない限り、単数の表現は複数の表現を含み、複数の表現は単数の表現を含むことができる。明細書の全般に渡り、ある部分がある構成要素を「含む」とすれば、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を排除するものではなく、他の構成要素をさらに含むこともできることを意味する。
【0019】
また、明細書で使用される「モジュール」又は「部」という用語は、ソフトウェアやハードウェア構成要素を意味し、「モジュール」又は「部」はある役割を遂行する。しかしながら、「モジュール」又は「部」はソフトウェアやハードウェアに限定される意味ではない。「モジュール」又は「部」は、アドレッシング可能な保存媒体にあるように構成してもよく、一つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成してもよい。したがって、一例として、「モジュール」又は「部」は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素、タスク構成要素のような構成要素、並びに、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバー、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ、又は変数のうちで少なくとも一つを含むことができる。構成要素と「モジュール」又は「部」は、内部で提供される機能がさらに少ない数の構成要素及び「モジュール」又は「部」で結合されたり、追加的な構成要素と「モジュール」又は「部」へとさらに分離されたりし得る。
【0020】
本開示の一実施例によれば、「モジュール」又は「部」は、プロセッサ及びメモリで具現化され得る。「プロセッサ」は、汎用プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態マシンなどを含むように広く解釈されるべきである。いくつかの環境では、「プロセッサ」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラム可能ロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)等を称することもできる。「プロセッサ」は、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサの組合せ、DSPコアと結合した一つ以上のマイクロプロセッサの組合せ、若しくは、任意の他のそのような構成等の組合せといった処理デバイスの組合せを称することもできる。また、「メモリ」は、電子情報を保存可能な任意の電子コンポーネントを含むように、広く解釈されるべきである。「メモリ」は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)、PROM(Programmable Read-Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Reda-Only Memory)、フラッシュメモリ、磁気又は光学データストレージ装置、レジスターなどのようなプロセッサで読取り可能な媒体の多様な類型を称することもできる。プロセッサがメモリから情報を読取り/読取ったりメモリに情報を記録できる場合、メモリは、プロセッサと電子通信状態にあると言われる。プロセッサに集積されたメモリは、プロセッサと電子通信状態にある。
【0021】
本開示において、「ユーザ」はライブ映像を視聴している利用者を称し、「他のユーザ」は同一のライブ映像を視聴している他の利用者を称することができる。
【0022】
図1は、本開示の一実施例に係るユーザの感情表現を表示する例を示す図である。図に示すように、ユーザ端末110は、ディスプレイ120上に映像コンテンツが再生される画面を表示できる。一実施例において、映像コンテンツは、ライブ映像やライブ映像の録画映像や予め保存された映像などであり得る。
【0023】
一実施例において、ユーザ100は、映像コンテンツが再生される際に、感情表現と関連付けられたボタンをクリックすることができる。例えば、映像コンテンツが再生される際に、ユーザ端末110のディスプレイ120上には、ユーザが肯定的フィードバックを入力できる「いいね」ボタン130が、映像コンテンツと一緒に表示される。ユーザ100は、ディスプレイ120上の「いいね」ボタン130をタッチ又はクリックすることで、肯定的フィードバックを入力できる。付加的に、ユーザ100は、ディスプレイ120上のチャット入力窓を介してテキストを入力することで、ライブ放送ホストや他の視聴者等に対してコミュニケーションを行うことができる。
【0024】
一実施例において、ユーザ端末110は、ユーザ100が「いいね」ボタン130を選択する場合、感情表現と関連付けられた視覚的エフェクト140を出力できる。例えば、ユーザ端末110は、チャットコンテンツが出力されるディスプレイ上の領域に視覚的エフェクト140を出力できる。このとき、チャットコンテンツが出力されるレイヤの下位レイヤに視覚的エフェクト140を出力できる。視覚的エフェクト140は、任意の大きさ、任意の色相または任意の透明度を有し、チャットコンテンツが出力されるディスプレイ上の領域内の任意の位置に出力できる。視覚的エフェクト140は、ディスプレイ120上において既定の時間又は任意の時間の間に出力でき、ブラー(blur)処理したイメージを使用できる。また、ユーザ100は「いいね」ボタン130を数回選択できるが、このとき、ディスプレイ120上に多数の視覚的エフェクトが出力され得る。
【0025】
ユーザ100が「いいね」ボタン130を選択する場合、視覚的エフェクト140は、ユーザ100のユーザ端末110だけでなく、同一の映像コンテンツを視聴している他のユーザのユーザ端末、及びライブ放送ホストのユーザ端末にも、同一又は類似に表示できる。また、同一の映像コンテンツを視聴している他のユーザが「いいね」ボタンをクリックする場合にも、ユーザ100が、他のユーザが「いいね」ボタンをクリックしたことを確認できるように、ユーザ端末110のディスプレイ120に視覚的エフェクトが出力され得る。
【0026】
このような構成により、映像コンテンツを視聴しているユーザ等が「いいね」ボタン130を積極的にクリックするようにすることで、チャット参加の以外にもユーザ等の能動的な感情表現の参加を誘導できる。また、ユーザ等は、映像コンテンツ及びチャットコンテンツの視聴の邪魔にならずに視聴者等の感情表現を確認できる。ライブ映像コンテンツにおいて、このような視覚的エフェクト140は、オフラインコンサートで観客等のペンライトと類似な効果を示すことができる。
【0027】
一実施例において、ユーザ端末110は、映像コンテンツに係る累積感情表現の個数と関連付けられた視覚的エフェクト150を出力できる。例えば、ユーザ端末110は、同一の映像コンテンツを視聴しているユーザ等がクリックした「いいね」の累積個数と関連付けられた視覚的エフェクト150を出力できる。視覚的エフェクト150は、チャットコンテンツが出力されるレイヤの下位レイヤに出力できる。また、視覚的エフェクト150は、視覚的エフェクト140と同一のレイヤ又はその下位レイヤに出力できる。
【0028】
一実施例において、視覚的エフェクト150は、映像コンテンツと関連付けられた累積感情表現の個数に基づいて視覚的属性が変化し得る。例えば、視覚的エフェクト150は、累積感情表現の個数の増加に応じて大きさが増加し得る。このような構成により、ユーザ100は、映像コンテンツと関連付けられた累積感情表現の個数を直観的に確認できる。
【0029】
図2は、本開示の一実施例に係る情報処理システム230が複数のユーザ端末210_1、210_2、210_3と通信可能であるように連結された構成を示す概要図である。図に示すように、複数のユーザ端末210_1、210_2、210_3は、ネットワーク220を介して、映像コンテンツサービスを提供できる情報処理システム230と連結される。ここで、複数のユーザ端末210_1、210_2、210_3は、映像コンテンツサービスが提供されるユーザの端末を含むことができる。一実施例において、情報処理システム230は、映像コンテンツサービス等と関連付けられたコンピュータ実行可能なプログラム(例えば、ダウンロード可能なアプリケーション)及びデータの保存、提供及び実行できる一つ以上のサーバー装置及び/又はデータベース、或いは、クラウドコンピューティングサービス基盤の一つ以上の分散コンピューティング装置及び/又は分散データベースを含むことができる。
【0030】
情報処理システム230により提供される映像コンテンツサービスは、複数のユーザ端末210_1、210_2、210_3の各々にインストールされた映像コンテンツ再生アプリケーションまたはウェブブラウザなどを介して、ユーザに提供できる。例えば、情報処理システム230は、映像コンテンツ再生アプリケーションなどを介して、ユーザ端末210_1、210_2、210_3から受信される映像コンテンツ再生要請、映像コンテンツと関連付けられた情報に対する要請又はユーザの感情表現と関連付けられたユーザ入力などに対応する情報を提供したり、対応する処理を遂行したりできる。
【0031】
複数のユーザ端末210_1、210_2、210_3は、ネットワーク220を介して、情報処理システム230と通信できる。ネットワーク220は、複数のユーザ端末210_1、210_2、210_3及び情報処理システム230間の通信が可能であるように構成できる。ネットワーク220は、設置環境に応じて、例えば、イーサネット(Ethernet)(登録商標)、PLC(Power Line Communication)、電話線通信装置及びRS-serial通信などのような有線ネットワーク、移動通信網、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)及びZigBeeなどのような無線ネットワーク又はその組合せからなることができる。通信方式は、制限されず、ネットワーク220を含むことができる通信網(例えば、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網等)を活用する通信方式だけでなく、ユーザ端末210_1、210_2、210_3間の近距離無線通信も含まれる。
【0032】
図2において、携帯電話端末210_1、タブレット端末210_2及びPC端末210_3がユーザ端末の例として示されるが、これに限定されず、ユーザ端末210_1、210_2、210_3は、有線及び/又は無線通信が可能であり、映像コンテンツ再生アプリケーションまたはウェブブラウザなどがインストールされて実行できる任意のコンピューティング装置であり得る。例えば、ユーザ端末は、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、コンピュータ、ノートブック、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットPC、ゲームコンソール(game console)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、IoT(internet of things)デバイス、VR(仮想現実(virtual reality))デバイス及びAR(拡張現実(augmented reality))デバイス、セットトップボックスなどを含むことができる。また、
図2では、3つのユーザ端末210_1、210_2、210_3が、ネットワーク220を介して情報処理システム230と通信するものと示されるが、これに限定されず、異なる数のユーザ端末がネットワーク220を介して情報処理システム230と通信するように構成されることもできる。
【0033】
一実施例によれば、情報処理システム230は、複数のユーザ端末210_1、210_2、210_3からユーザの感情表現と関連付けられたユーザ入力を受信できる。その後、情報処理システム230は、各ユーザ入力、映像コンテンツと関連付けられた累積感情表現の個数、又は視覚的エフェクトと関連付けられたデータ乃至設定値を複数のユーザ端末210_1、210_2、210_3に提供できる。
【0034】
図3は、本開示の一実施例に係るユーザ端末210及び情報処理システム230の内部構成を示すブロック図である。ユーザ端末210は、映像コンテンツ再生アプリケーションまたはウェブブラウザなどが実行可能であり、有/無線通信が可能な任意のコンピューティング装置を称することができ、例えば、
図2の携帯電話端末210_1、タブレット端末210_2及びPC端末210_3などを含むことができる。図に示すように、ユーザ端末210は、メモリ312、プロセッサ314、通信モジュール316及び入出力インタフェース318を含むことができる。これと同様に、情報処理システム230は、メモリ332、プロセッサ334、通信モジュール336及び入出力インタフェース338を含むことができる。
図3に示すように、ユーザ端末210及び情報処理システム230は、各々の通信モジュール316、336を用いて、ネットワーク220を介して情報及び/又はデータが通信できるように構成できる。また、入出力装置320は、入出力インタフェース318を介して、ユーザ端末210に情報及び/又はデータを入力したり、ユーザ端末210から生成された情報及び/又はデータを出力したりするように構成できる。
【0035】
メモリ312、332は、非一時的な任意のコンピュータ読取り可能な記録媒体を含むことができる。一実施例によれば、メモリ312、332は、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、及びフラッシュメモリ(flash memory)などのような永久的な大容量ストレージ装置(permanent mass storage device)を含むことができる。他の例として、ROM、SSD、フラッシュメモリ及びディスクドライブなどのような永久的な大容量ストレージ装置は、メモリとは区分される別個の永久ストレージ装置としてユーザ端末210又は情報処理システム230に含まれ得る。また、メモリ312、332には、オペレーティングシステムと少なくとも一つのプログラムコード(例えば、ユーザ端末210にインストールされて駆動される映像コンテンツ再生アプリケーションなどのためのコード)が保存され得る。
【0036】
このようなソフトウェア構成要素は、メモリ312、332とは別個のコンピュータ読取り可能な記録媒体からローディングできる。このような別個のコンピュータ読取り可能な記録媒体は、このようなユーザ端末210及び情報処理システム230に直接連結可能な記録媒体を含むことができ、例えば、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、及びメモリカードなどのようなコンピュータ読取り可能な記録媒体を含むことができる。他の例として、ソフトウェア構成要素等は、コンピュータ読取り可能な記録媒体ではなく、通信モジュールを介して、メモリ312、332にローディングできる。例えば、少なくとも一つのプログラムは、開発者又はアプリケーションのインストールファイルを配信するファイル配信システムが、ネットワーク220を介して提供するファイルによりインストールされるコンピュータプログラムに基づいて、メモリ312、332にローディングできる。
【0037】
プロセッサ314、334は、基本的な算術、ロジック及び入出力演算を遂行することで、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成できる。命令は、メモリ312、332又は通信モジュール316、336により、プロセッサ314、334に提供され得る。例えば、プロセッサ314、334は、メモリ312、332のような記録装置に保存されたプログラムコードによって受信される命令を実行するように構成できる。
【0038】
通信モジュール316、336は、ネットワーク220を介して、ユーザ端末210と情報処理システム230とが互いに通信するための構成や機能が提供でき、ユーザ端末210及び/又は情報処理システム230が、他のユーザ端末又は他のシステム(例えば、別個のクラウドシステムなど)と通信するための構成や機能を提供できる。一例として、ユーザ端末210のプロセッサ314がメモリ312などのような記録装置に保存されたプログラムコードによって生成した要請やデータ(例えば、映像コンテンツ再生要請、ユーザの感情表現と関連付けられたユーザ入力、又はこれと関連付けられたデータなど)は、通信モジュール316の制御により、ネットワーク220を介して情報処理システム230に伝達され得る。反対に、情報処理システム230のプロセッサ334の制御により提供される制御信号や命令が、通信モジュール336及びネットワーク220を経て、ユーザ端末210の通信モジュール316を介してユーザ端末210に受信され得る。例えば、ユーザ端末210は、情報処理システム230から通信モジュール316を介して、他のユーザの感情表現と関連付けられたデータ、または、映像コンテンツに係る累積感情表現の個数と関連付けられたデータなどを受信できる。
【0039】
入出力インタフェース318は、入出力装置320とのインタフェースのための手段であり得る。一例として、入力装置は、オーディオセンサ及び/又はイメージセンサを含むカメラ、キーボード、マイクロホン、マウスなどのような装置を含み、出力装置は、ディスプレイ、スピーカー、ハプティックフィードバックデバイス(haptic feedback device)などのような装置を含むことができる。他の例として、入出力インタフェース318は、タッチスクリーンなどのように入力及び出力を遂行するための構成又は機能が一つで統合された装置とのインタフェースのための手段であり得る。例えば、ユーザ端末210のプロセッサ314がメモリ312にローディングされたコンピュータプログラムの命令を処理する際に、情報処理システム230や他のユーザ端末が提供する情報及び/又はデータを用いて構成されるサービス画面などが、入出力インタフェース318を介してディスプレイに表示され得る。
図3では、入出力装置320がユーザ端末210に含まれないように示されるが、これに限定されず、ユーザ端末210と一体に構成することもできる。また、情報処理システム230の入出力インタフェース338は、情報処理システム230と連結する又は情報処理システム230が含むことのできる入力や出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であり得る。
図3では、入出力インタフェース318、338をプロセッサ314、334と別個に構成された要素として示されるが、これに限定されず、入出力インタフェース318、338がプロセッサ314、334に含まれるように構成することもできる。
【0040】
ユーザ端末210及び情報処理システム230は、
図3に示す構成要素よりも多くの構成要素を含むことができる。しかしながら、大部分の従来技術的構成要素を明確に示す必要はない。一実施例によれば、ユーザ端末210は、前述した入出力装置320の少なくとも一部を含むように具現化できる。また、ユーザ端末210は、トランシーバー(transceiver)、GPS(Global Positioning system)モジュール、カメラ、各種センサ及びデータベースなどのような他の構成要素をさらに含むことができる。例えば、ユーザ端末210がスマートフォンである場合、一般に、スマートフォンが持つ構成要素を含むことができ、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、カメラモジュール、各種物理的なボタン、タッチパネルを用いたボタン、入出力ポート、及び振動のための振動器などのような多様な構成要素が、ユーザ端末210にさらに含まれるように具現化できる。
【0041】
図4は、本開示の一実施例に係るユーザインタフェース400の細部領域を示す図である。図に示すように、ユーザインタフェース400は、第1の領域410、第2の領域420及び第3の領域430を含むことができる。各領域410、420、430は、これに限定されず、その位置や大きさが
図4に示すものと異なるように構成されることもできる。
【0042】
第1の領域410には映像コンテンツを出力できる。第2の領域420には映像コンテンツと関連付けられたチャットコンテンツを出力できる。チャットコンテンツは、映像コンテンツを視聴しているユーザ等のリアルタイムチャットや公知事項や主要通知などを含むことができる。第2の領域420は、チャットコンテンツが出力される第1のレイヤと、視覚的エフェクトが出力される第2のレイヤとを含むことができる。ここで、第1のレイヤは、第2のレイヤよりも上位レイヤであり得る。
【0043】
第2のレイヤに出力される視覚的エフェクトは、映像コンテンツを視聴しているユーザ等が「いいね」ボタンを選択する場合に出力される感情表現と関連付けられた視覚的エフェクト、及び、映像コンテンツに係る累積感情表現の個数と関連付けられた視覚的エフェクトを含むことができる。前述したように、映像コンテンツに係る累積感情表現の個数と関連付けられた視覚的エフェクトは、累積感情表現の個数に基づいて視覚的属性が変化し得る。第2のレイヤは、背景色/背景イメージを有し、既定の透明度を有することができる。一例において、第2のレイヤの透明度は、下段から上段へ行くほど高くなる。
【0044】
一実施例において、映像コンテンツが出力される第1の領域410と、チャットコンテンツが出力される第2の領域420とは、一部重なることができる。このとき、第2の領域420は、映像コンテンツの一部が出力される第3のレイヤをさらに含むことができる。第2のレイヤは、第3のレイヤよりも上位レイヤであり得る。このような構成により、映像コンテンツが表示される第1の領域410を極大化すると同時に、ユーザが第2の領域420を介してチャットコンテンツ及び視覚的エフェクトの両方を確認できる。
【0045】
第3の領域430には、「いいね」ボタンを含む多様なボタン/アイコンを表示できる。ユーザが第3の領域430内の「いいね」ボタンをクリックする場合、第2の領域420に感情表現と関連付けられた視覚的エフェクトを出力できる。付加的又は代替的に、ユーザが第3の領域430内の「いいね」ボタンをクリックする場合、第3の領域430内に感情表現と関連付けられたエフェクトを出力でき、これについては
図5で後述する。一実施例において、映像コンテンツが出力される第1の領域410と第3の領域430とは、一部重なることができる。このとき、第3の領域430に含まれた多様なボタン/アイコンが映像コンテンツ上に出力され得る。
【0046】
図5は、本開示の一実施例に係るユーザの感情表現と関連付けられたエフェクトが表示される例を示す図である。第1の動作510は、映像コンテンツを視聴している他のユーザが「いいね」ボタンを選択する場合、他のユーザの感情表現と関連付けられた第1の視覚的エフェクト512が、ディスプレイの第2の領域514に出力される例を示す。第2の領域514には、他のユーザ等の感情表現と関連付けられた複数の視覚的エフェクトを出力できる。このような構成により、ユーザは、他のユーザ等の映像コンテンツに対する呼応度を視覚的に把握できる。図に示すように、他のユーザが「いいね」ボタンを選択する場合、第3の領域516には視覚的エフェクトが出力されない。
【0047】
一実施例において、映像コンテンツを視聴しているユーザ等が一定時間の間にクリックする「いいね」ボタンの数が、既定の閾値を超過する場合、第1の視覚的エフェクト512の大きさが小さくなったり、持続時間が短くなったりできる。このような構成により、第1の視覚的エフェクト512が、第2の領域に過度に出力されたり、過度に多くの領域を占有したりするという問題や、ユーザの視覚的疲労を防止できる。
【0048】
第2の動作520は、ユーザが「いいね」ボタン524を選択するとき、ユーザの感情表現と関連付けられた第2の視覚的エフェクト526がディスプレイの第2の領域514に出力され、ユーザの感情表現と関連付けられた第3の視覚的エフェクト528がディスプレイの第3の領域516に出力される例を示す。例えば、ディスプレイの第3の領域516に出力される第3の視覚的エフェクト528は、少なくとも一つの視覚的エフェクト(例えば、ハート形状の視覚的エフェクト)が第3の領域の下段から上段へ上昇するモーションを含むアニメーションであり得る。このような構成により、ユーザは、自分の感情表現を他のユーザの感情表現と容易に区別でき、このような構成は、ユーザが「いいね」ボタン524を積極的にクリックするようにして、チャット参加の以外にもユーザの能動的な感情表現を誘導できる。
【0049】
一実施例において、ディスプレイの第3の領域516に出力される第3の視覚的エフェクト528は、ディスプレイの第2の領域514に出力される第1の視覚的エフェクト512及び第2の視覚的エフェクト526と異なる属性を有することができる。例えば、第3の視覚的エフェクト528は、第1及び第2の視覚的エフェクト512、526と異なる形状、色相、透明度、ブラー処理程度、大きさ、アニメーション効果などを有することができる。付加的又は代替的に、第3の視覚的エフェクト528は、第1及び第2の視覚的エフェクト512、526よりも長い持続時間にわたって出力され得る。
【0050】
一実施例において、第3の視覚的エフェクト528は、第3の領域516の最上段レイヤに出力できる。したがって、第3の視覚的エフェクト528は、第3の領域516で表示される多様なボタン/アイコンにより遮られず、ユーザは自分がクリックした「いいね」ボタンと関連付けられたフィードバックを容易に確認できる。
【0051】
前述したように、ユーザが「いいね」ボタンを選択する場合と、他のユーザが「いいね」ボタンを選択する場合との視覚的エフェクトを異なるようにし、ユーザの視覚的エフェクトを特に強調することで、ユーザは、自分の感情表現が他のユーザの感情表現に対して差別化すると認識できる。すなわち、ユーザは、ディスプレイの第3の領域516に表示される視覚的エフェクトにより自分の感情表現を直ぐに確認し、ディスプレイの第2の領域514に表示される視覚的エフェクトにより映像コンテンツを視聴している全てのユーザの感情表現を直ぐに確認できる。
【0052】
図6は、本開示の一実施例に係る累積感情表現の個数の増加による視覚的エフェクト612、622、634、636の出力例を示す図である。第1の動作610及び第2の動作620に示すように、映像コンテンツの累積感情表現の個数が増加すれば、視覚的エフェクト612、622の大きさも増加する。また、第3の動作630に示すように、映像コンテンツの累積感情表現の個数が既定の目標値に到達すれば、これと関連付けられた視覚的エフェクト634、636が出力され得る。このような構成により、ライブ放送ホストやユーザ等は、映像コンテンツの累積感情表現の個数が増加し、目標値に到達することを直観的に確認できる。
【0053】
第1の動作610は、映像コンテンツの開始時点に、映像コンテンツの累積感情表現の個数と関連付けられた視覚的エフェクト612が、ディスプレイの第2の領域614に出力される例を示す。ここで、映像コンテンツの累積感情表現の個数は0であり、累積感情表現の個数が増加すれば、視覚的エフェクト612の大きさも増加する。視覚的エフェクト612は、第2の領域614内における任意の位置に出力でき、望ましくは第2の領域614の中央に出力できる。
【0054】
第2の動作620は、映像コンテンツの進行によって、映像コンテンツの累積感情表現の個数が増加して、初期の視覚的エフェクト612よりも大きくなった視覚的エフェクト622が、ディスプレイの第2の領域614に出力される例を示す。一実施例において、視覚的エフェクト622の大きさは、現在の累積感情表現の個数及び目標値間の比率に基づいて決定できる。例えば、目標値が1,000であり、現在の累積感情表現の個数が500である場合、視覚的エフェクト622の大きさは最大の大きさの半分であり得る。
図6では、視覚的エフェクト622の大きさが、視覚的エフェクト612の大きさよりも大きいものと示されるが、これに限定されず、映像コンテンツの累積感情表現の個数の増加によって、視覚的エフェクトの色相、透明度またはブラー処理程度などの視覚的属性が変化し得る。例えば、累積感情表現の個数の増加によって、視覚的エフェクトの透明度が徐々に減少して、視覚的エフェクトが益々鮮明に出力され得る。
【0055】
第3の動作630は、累積感情表現の個数が既定の目標値(例えば、1,000)に到達して、ディスプレイの第1の領域632において、視覚的エフェクト634、636が出力される例を示す。一実施例において、視覚的エフェクト634は、既定の形状、大きさ、色相を有し、既定のアニメーション効果が適用される。また、視覚的エフェクト634は、映像コンテンツが出力される第1の領域632内における任意の位置に出力でき、望ましくは第1の領域632の中央に出力できる。
【0056】
一実施例において、既定の目標値を示す視覚的エフェクト636(例えば、テキストやイメージなど)が、視覚的エフェクト634と一緒に表示され得る。例えば、視覚的エフェクト636には、「1,000」、「1K」、「1M」などのような形態で数字を表示するか、または、ユーザが特定個数を示すものと認知すべき記号や図形(例えば、各々100個を示す複数の星形状の図形)が表示され得る。
【0057】
一実施例において、第1の領域632は、映像コンテンツが出力される第1のレイヤと、視覚的エフェクト634、636が出力される第2のレイヤとを含むことができる。ここで、第2のレイヤは、第1のレイヤよりも上位レイヤであり得る。このような構成により、ユーザは、累積感情表現の個数が既定の目標値に到達したことを明確に認知できる。
【0058】
一実施例において、第1の領域632において視覚的エフェクト634を出力する前に、そして第2の領域614において視覚的エフェクトを出力した後に、第2の領域614において出力される視覚的エフェクトと、第1の領域632において出力される視覚的エフェクト634とを途切れなく(seamlessly)連結するための連結視覚的エフェクトを出力できる。例えば、第2の領域614に出力される視覚的エフェクトが第1の領域632に上昇した後、視覚的エフェクト634が出力され得る。このような構成により、累積感情表現の個数が目標値を達成するとき、第2の領域614及び第1の領域632において出力される視覚的エフェクト間の連結性を付与できる。
【0059】
図7は、本開示の一実施例に係るチャットコンテンツが出力される領域に表示される視覚的エフェクトの設定値700の例を示す図である。図に示すように、設定値700は、視覚的エフェクトの種類、大きさの範囲、透明度の範囲、ブラー処理の範囲または持続時間の範囲の少なくとも一つを含むことができる。映像コンテンツサービスの管理者や映像コンテンツ管理者は、設定値700の一部を修正又は削除したり、設定値700に新規のデータを追加したりできる。例えば、管理者は、多数の視聴者の流入が予想される映像コンテンツの場合、視覚的エフェクトの持続時間区間を基本値よりも短く設定できる。
【0060】
ユーザ端末を介して映像コンテンツが再生される場合、ユーザ端末のディスプレイ上に設定値700内のデータに基づいた視覚的エフェクトを出力できる。ユーザ端末は、情報処理システムから設定値700の全部又は一部を受信したり、設定値700の全部又は一部が反映された映像又は視覚的エフェクトデータを受信したりして、設定値700内のデータに基づいた視覚的エフェクトを映像コンテンツと一緒に出力できる。
【0061】
図7に示す設定値700内のデータ等は、例示に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば、視覚的エフェクトの種類は、ハート形状及び星形状に限定されず、円形状などのような様々な形状を含むことができる。設定値700と類似に、ディスプレイの第3の領域に出力される視覚的エフェクトと関連付けられた多様な設定値が、映像コンテンツサービスの管理者や映像コンテンツ管理者により保存され得る。
【0062】
図8は、本開示の一実施例に係る映像コンテンツの累積感情表現の個数と関連付けられた視覚的エフェクトの設定値800の例を示す図である。図に示すように、設定値800は、視覚的エフェクトの種類、最初の位置、以後の位置、最大の大きさ、色相、透明度、ブラー処理、目標ユーザ入力の個数、大きさ変換区間などを含むことができる。設定値800及び累積感情表現の個数に基づいて、映像コンテンツの累積感情表現の個数と関連付けられた視覚的エフェクトの視覚的属性が変化し得る。映像コンテンツサービスの管理者や映像コンテンツの管理者は、設定値800の一部を修正又は削除したり、設定値800に新規のデータを追加したりできる。例えば、管理者は、多数の視聴者の流入が予想される場合、累積感情表現の個数の目標値を基本値よりも高く設定できる。
【0063】
ユーザ端末を介して映像コンテンツが再生される場合、ユーザ端末のディスプレイ上に設定値800内のデータに基づいた視覚的エフェクトを出力できる。ユーザ端末は、情報処理システムから設定値800の全部又は一部を受信したり、設定値800の全部又は一部が反映された映像又は視覚的エフェクトデータを受信したりして、設定値800内のデータに基づいた視覚的エフェクトを映像コンテンツと一緒に出力できる。
【0064】
一実施例において、設定値800は、累積感情表現の個数が既定の目標値に到達する前後の視覚的エフェクトの位置と関連付けられた情報を含むことができる。例えば、設定値800は、累積感情表現の個数と関連付けられた視覚的エフェクトの位置、及び、累積感情表現の個数の目標到達と関連付けられた視覚的エフェクトの位置に係る情報を含むことができる。位置に係る情報は、座標値(例えば、X:150、Y:30)を含むことのできるが、これに限定されず、位置を特定できるいかなる形式の情報も含むことができる。また、最初の位置及び以後の位置だけでなく、多様な動きを含むための様々な位置情報を含むことができる。
【0065】
一実施例において、設定値800は、累積感情表現の個数の目標値、及び、視覚的エフェクトの視覚的属性が変化する細部区間に係る情報を含むことができる。例えば、目標値が2,000、第1の区間値が500、第2の区間値が1,000及び第3の区間値が1,500に設定できる。このとき、累積感情表現の個数が各々500個、1,000個、1,500個に到達する毎に、視覚的エフェクトはその大きさが益々増加し、2,000個に到達すれば、目標達成と関連付けられた視覚的エフェクトを出力できる。細部区間の個数は管理者が設定でき、細部区間の分割なしに累積感情表現の個数に比例して個数毎に視覚的属性が変化するように設定できる。また、目標値の前まで視覚的属性が変化しなくて、目標値の到達と同時に目標値の到達と関連付けられた視覚的エフェクトが出力されるように設定できる。細部区間値は、前述したように、累積感情表現の個数(例えば、500)で表現できるか、または、目標値を最大値とするパーセント値で表現できる。例えば、目標値が2,000、区間値が30%である場合、累積感情表現の個数が600個に到達すれば、視覚的エフェクトの視覚的属性が変化し得る。
【0066】
図8に示す設定値800内のデータ等は、例示に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば、視覚的エフェクトの種類は、ハート形状及び星形状に限定されず、円形状などのような様々な形状を含むことができる。
【0067】
図9は、本開示の一実施例に係る映像コンテンツ内のユーザの感情表現表示方法900を示すフローチャートである。方法900は、ユーザ端末の少なくとも一つのプロセッサにより遂行できる。方法900は、プロセッサがユーザ端末のディスプレイ上の第1の領域において、映像コンテンツを出力することにより開始することができる(S910)。その後、プロセッサは、ディスプレイ上の第2の領域において、映像コンテンツと関連付けられたチャットコンテンツを出力できる(S920)。
【0068】
続いて、プロセッサは、ディスプレイ上の第3の領域において、ユーザの感情表現と関連付けられたユーザ入力を受信できる(S930)。プロセッサは、ユーザ入力の受信に応じて、第2の領域において、感情表現と関連付けられた第1の視覚的エフェクトを出力できる(S940)。ここで、第1の視覚的エフェクトは、任意の大きさ、任意の色相または任意の透明度の少なくとも一つを有し、第2の領域内における任意の位置に出力できる。代替的に、プロセッサは、ユーザ入力の受信に応じて、第2の領域において、第1の視覚的エフェクトが出力されると同時に、第3の領域において、ユーザの感情表現と関連付けられた第2の視覚的エフェクトが出力される。
【0069】
一実施例において、第2の領域は、チャットコンテンツが出力される第1のレイヤと、第1の視覚的エフェクトが出力される第2のレイヤとを含むことができる。このとき、第1のレイヤは、第2のレイヤよりも上位レイヤであり得る。また、映像コンテンツが出力される第1の領域と、チャットコンテンツが出力される第2の領域とは一部重なり、第2の領域は、映像コンテンツの一部が出力される第3のレイヤをさらに含むことができる。このとき、第2のレイヤは、第3のレイヤよりも上位レイヤであり得る。
【0070】
一実施例において、プロセッサは、第2の領域において、他のユーザの感情表現と関連付けられた第3の視覚的エフェクトを出力できる。プロセッサが、第2の領域において、他のユーザの感情表現と関連付けられた第3の視覚的エフェクトを出力するとき、第3の領域において、他のユーザの感情表現と関連付けられた視覚的エフェクトは出力されない。
【0071】
一実施例において、プロセッサは、第2の領域において、映像コンテンツと関連付けられた累積感情表現の個数に基づいて、視覚的属性が変化する第4の視覚的エフェクトを出力できる。ここで、第4の視覚的エフェクトは、映像コンテンツと関連付けられた累積感情表現の個数の増加によって大きさが増加する。このとき、第2の領域は、チャットコンテンツが出力される第1のレイヤと、第4の視覚的エフェクトが出力される第2のレイヤとを含むことができる。第1のレイヤは、第2のレイヤよりも上位レイヤであり得る。
【0072】
一実施例において、映像コンテンツと関連付けられた累積感情表現の個数が、既定の目標値に到達したと判定することに応じて、プロセッサは、第1の領域において、第5の視覚的エフェクトを出力できる。このとき、第1の領域は、映像コンテンツが出力される第4のレイヤと、第5の視覚的エフェクトが出力される第5のレイヤとを含むことができる。第5のレイヤは、第4のレイヤよりも上位レイヤであり得る。また、第5の視覚的エフェクトを出力する前に、そして第4の視覚的エフェクトを出力した後に、プロセッサは、第2の領域において出力される第4の視覚的エフェクトと、第1の領域において出力される第5の視覚的エフェクトとを、途切れなく(seamlessly)連結するための第6の視覚的エフェクトを出力できる。付加的に、プロセッサは、第1の領域において、既定の目標値を示す第7の視覚的エフェクトを第5の視覚的エフェクトと一緒に出力できる。
【0073】
図9に示すフローチャート及び前述した説明は、一つの例示にすぎず、一部の実施例では異なるように具現化できる。例えば、一つ以上のステップが省略されたり、各ステップの順序が変化したり、一つ以上のステップが重なり合って遂行されたり、一つ以上のステップが数回繰り返して遂行されたりできる。
【0074】
前述した方法は、コンピュータで実行するために、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存されたコンピュータプログラムとして提供され得る。媒体は、コンピュータで実行可能なプログラムを継続的に保存し、または、実行又はダウンロードのために一時保存するものであり得る。また、媒体は、単一又は多数のハードウェアが結合された形態の多様な記録手段又は保存手段であり得るが、あるコンピュータシステムに直接接続される媒体に限定されず、ネットワーク上に分散して存在するものであり得る。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクや磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMやDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical medium)、ROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令語が保存されるように構成されたものが挙げられる。また、他の媒体の例としては、アプリケーションを流通するアプリストアやその他の多様なソフトウェアを供給乃至流通するサイト、サーバーなどで管理する記録媒体乃至保存媒体も挙げられる。
【0075】
本開示の方法、動作、又は技法は、多様な手段により具現化できる。例えば、このような技法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、若しくは、これらの組合せで具現化できる。本願の開示により説明された多様な例示的な論理的ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、若しくは、両方の組合せで具現化できることを、当業者であれば理解できるはずである。ハードウェア及びソフトウェアのこのような相互の代替を明確に説明するために、多様な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、それらの機能的観点から一般的に前述された。そのような機能が、ハードウェアとして具現化されるか、若しくは、ソフトウェアとして具現化されるかは、特定アプリケーション及び全体システムに付加される設計要求事項によって変化する。当業者は、各々の特定アプリケーションのために多様な方式により説明された機能を具現化することもできるが、そのような具現化は、本開示の範囲から逸脱するものと解釈してはならない。
【0076】
ハードウェアの具現化において、技法の遂行に利用されるプロセッシングユニットは、一つ以上のASIC、DSP、デジタル信号処理デバイス(digital signal processing devices DSPD)、プログラム可能論理デバイス(programmable logic devices PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本開示に説明された機能を遂行するように設計された他の電子ユニット、コンピュータ、若しくは、これらの組合せにおいても具現化され得る。
【0077】
したがって、本開示により説明された多様な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAや他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートのゲートやトランジスタロジック、ディスクリートのハードウェアコンポーネント、若しくは、本願に説明された機能を遂行するように設計されたもの等の任意の組合せで、具現化又は遂行されることもできる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替的に、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、若しくは、状態マシンであり得る。プロセッサは、また、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられる一つ以上のマイクロプロセッサ、若しくは、任意の他の構成の組合せで具現化されることもできる。
【0078】
ファームウェア及び/又はソフトウェアの具現化において、技法は、RAM(random access memory)、ROM(read-only memory)、NVRAM(non-volatile random access memory)、PROM(programmable read-only memory)、EPROM(erasable programmable read-only memory)、EEPROM(electrically erasable PROM)、フラッシュメモリ、CD(compact disc)、磁気又は光学データストレージデバイスなどのようなコンピュータ読取り可能な媒体上に保存された命令で具現化できる。命令は、一つ以上のプロセッサによって実行可能であり、プロセッサ等が、本開示に説明された機能の特定様態を遂行するようにできる。
【0079】
前述した実施例は、一つ以上の独立型コンピュータシステムで現在開示された主題の態様を活用するものとして記述されているが、本開示は、これに限定されず、ネットワークや分散コンピューティング環境のような任意のコンピューティング環境によって具現化できる。さらに、本開示における主題の様態は、複数のプロセッシングチップや装置で具現化されることもでき、ストレージは、複数の装置にわたって類似に影響を受けることもできる。このような装置は、PC、ネットワークサーバー、及び携帯用装置を含むこともできる。
【0080】
本明細書では、本開示が一部の実施例によって説明されてきたが、本開示の発明が属する技術分野における当業者が理解し得る本開示から逸脱しない範囲内で、多様な変形や変更が可能である。また、そのような変形や変更は、本明細書に添付された特許請求の範囲内に属するものと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0081】
100 ユーザ
110 ユーザ端末
120 ディスプレイ
130 「いいね」ボタン
140 ユーザの感情表現と関連付けられた視覚的エフェクト
150 累積感情表現の個数と関連付けられた視覚的エフェクト