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  • 特許-合成樹脂袋の開封用紐体の製造方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】合成樹脂袋の開封用紐体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/32 20060101AFI20241112BHJP
【FI】
B65D77/32
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2023217810
(22)【出願日】2023-12-25
【審査請求日】2024-05-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592015983
【氏名又は名称】株式会社平野屋物産
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】池田 文人
(72)【発明者】
【氏名】母里 圭太郎
【審査官】植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭60-068069(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/32
B65D 75/66
B65D 65/34
B65D 17/46
B65D 30/00-33/38
D04B 1/00- 5/00
D04B 5/04- 9/00
D02G 1/00- 3/48
D02J 1/00-13/00
D06M 13/00-15/715
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開封紐体周面を略同心円状にコーティングしたコート樹脂を第1コート、第2コート、第3コートの三層樹脂構造とし、
第1コート及び第2コートの形成工程では、
芯材に第1,第2コートをアンカー巻きとし、コーティング樹脂を加熱乾燥室で35℃~40℃で約2週間加熱し、巻替え後、加熱乾燥室で約2週間加熱し、
次いで第2コートの周面に第3コートのコーティング樹脂層を押出形成したことを特徴とする合成樹脂製の開封用紐体の製造方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は合成樹脂袋の開封用紐体溶着構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、合成樹脂製の袋の簡易な開封構造としては、実公平03-033658に開示されているような開封構造が用いられている。すなわち、開封用紐体の周面に樹脂コーティングをして、この樹脂コーティングされた開封用紐体を袋体の開封線に沿って熱溶着して、紐体の端を引っ張ることにより、開封線に沿って開封用紐体の周面溶着部から開封線を引裂くように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実公平03-033658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のかかる樹脂コーティングされた開封用紐体による引裂き構造では、樹脂コーティングされた開封用紐体が熱溶着された袋体の開封線に沿って袋体を引裂くことができない場合があった。その理由は、開封用紐体が周面にコーティングされた樹脂と共に袋体開封線を確実に引裂くことができず、袋体開封線に熱溶着した紐体周面のコーティング樹脂が袋体の内周面にそのまま残って、本来、袋体の開封用紐体と共に一体となって袋体を引き裂く機能を果すべきものが袋体開封線に残り、完全な袋の開封が行えない欠点があった。
【0005】
その原因として考えられるのは、開封用紐体の周面にコーティングした樹脂層と開封用紐体の接着が十分でないため、袋体の開封時において、樹脂層が袋体の開封線部に残留して開封用紐体が袋体を切り裂く機能を充分に果しえないことにある。
【0006】
そこで、本発明は開封用紐体にコーティングする樹脂を同心円状の3層コーティング構造として開封用紐体にコーティングした樹脂層ともども開封線部の樹脂袋側面壁を切り裂いて開く構造とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、開封紐本体周面を略同心円状にコーティングしたコート樹脂を第1コート、第2コート、第3コートの三層樹脂構造とし、第1コート及び第2コートの形成工程では、芯材に第1コート,第2コートをアンカー巻きとし、コーティング樹脂を加熱乾燥室で35℃~40℃で約2週間加熱し、巻替え後、加熱乾燥室で約2週間加熱し、次いで第2コートの周面に第3コートのコーティング樹脂層を押出形成した、ものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明によれば、開封紐本体周面を略同心円状にコーティングしたコート樹脂により三層構造を形成し、第1コート、および第2コートの形成では、一定の温度と時間で加熱乾燥処理を行っており、最後に第3コートの形成時に押出工程を経て開封用紐体を形成しているため、開封用紐体の周面にコーティングしたコート樹脂が開封後の開封用紐体に緊密に溶着被覆することになり、開封途中で開封用紐体が袋体に引掛かったり、開封用紐体の周面にコーティングした樹脂コーティング材の口開き等が発生しにくくなり、開封用紐体の開封作動により樹脂袋体の開封線部を確実に切り裂くことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る開封用紐体の構成を示す斜視図である。
図2】本発明の一実施形態に係る開封用紐体を装着した袋本体を示す図であり、(a)は開封前の状態を示す斜視図であり、(b)は開封後の状態を示す斜視図である。
図3図2(a)に示すB-B線断面を用いて袋本体の開封を示す図であり、(a)は開封前の状態を示す図であり、(b)はきれいに開封された状態を示す図であり、(c)は開封に失敗した状態を示す図である。
図4】本発明の一実施形態に係る開封用紐体を乾燥させるために紙管に巻き付けた状態を示す図である。
図5】本発明の一実施形態に係る開封用紐体にコート層を形成する工程を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、袋本体の内側に溶着した袋本体を開封するための開封構造体において、開封構造体を構成する開封用紐体の構造および開封用紐体を製造する工程を工夫することにより、袋本体の開封時に開封用紐体を構成するコート樹脂が残留することを防止して、袋本体を確実に開封できるようにする開封用紐体の製造方法である。

【0011】
この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本実施形態に記載の開封用紐体3の構造を示す斜視図である。図2は、開封用紐体3を取付けた袋本体Aを示す図であり、(a)は開封前の状態を示す斜視図であり、(b)は開封後の状態を示す斜視図である。図3は、袋本体Aの袋側壁シートA1に開封用紐体3を溶着して開封した時の開封用紐体3と袋本体Aの状態を示す説明図であり、(a)は開封前の状態を示す図であり、(b)は正しく袋本体Aが開封された状態を示す図であり、(c)は正しく袋本体Aが開封されずに開封用紐体3の第3コート34が袋本体Aの内側面に残留した状態を示す図である。図4は、開封用紐体3に第1コート32及び第2コート33をコーティングして加熱乾燥室で乾燥させるためのアンカー巻き4の状態を示す図であり、(a)は従来のアンカー巻き構造を示す図であり、(b)は本実施形態におけるアンカー巻き構造を示す図である。図5は、開封用紐体3に第1コート32、第2コート33の加熱乾燥処理工程Sの後、第3コート34をコーティングする工程を示す図である。
【0012】
符号Aは合成樹脂製の袋本体であり、袋本体Aは、図2(a),(b)および図3に示すように、長手方向の一端縁部に袋本体Aの短手方向に沿って開封構造体1を形成している。開封構造体1は、袋本体Aを構成する前面側の袋側壁シートA1に形成した開封線2に沿って溶着した開封用紐体3よりなる。開封用紐体3は、図1に示すように、樹脂紐体31を中心として樹脂紐体31の周面に略同心円状に第1コート32,第2コート33,および第3コート34の三層の樹脂コーティングをして、三層樹脂構造としている。
【0013】
しかも、開封用紐体3に第1コート32および第2コート33をコーティングする工程は、従来のアンカー巻き4に比し、巻き数を約3分の1に減じている。つまり、第1コート32および第2コート33を樹脂紐体31にコーティングする工程では、一度に形成される第3アンカーコート34をコーティングする前の開封用紐体3を従来と同一の全長とするために、アンカー巻き4の数量を3倍として、それぞれのアンカー巻き4の合計の長さが従来のアンカー巻き4の全長と同一長となるように構成している。
【0014】
次いで、これらの3セットのアンカー巻き4を加熱乾燥室内に載置して加熱乾燥処理を行う。すなわち、加熱乾燥室内での加熱乾燥処理工程Sは、図5に示すように、三段階の工程よりなり、まず、第一段階の第1乾燥工程S1において加熱乾燥室5で35℃~40℃で約2週間加熱乾燥処理を行い、次いで第二段階の巻替え工程S2においてアンカー巻き4を巻き替えて芯材である紙管6の内側に位置していた開封用紐体3を外気に曝して樹脂紐体31にコーティングしたコート樹脂(第1コート32と第2コート33)に万遍なく加熱乾燥処理を行い、次いで第三段階の第2乾燥工程S3において、巻替えた開封用紐体3のアンカー巻き4を第1乾燥工程S1と同じ条件の温度と時間で加熱乾燥室内にて加熱乾燥処理を行う。なお、加熱乾燥処理は、必要に応じて複数回反復して行うこともできる。
【0015】
このようにして加熱乾燥処理した開封用紐体3は、第3コート34をコーティングするための押出巻工程S4に移行する。すなわち、押出巻工程S4においてはアンカー巻きした開封用紐体3を解舒しながら押し出しつつ開封用紐体3に第3コート34をコーティングする。
【0016】
第3コート34を押出巻きした開封用紐体3は、中心を樹脂紐体31とし、その周面は、樹脂紐体31に近い方から順に第1コート32,第2コート33,第3コート34が同心円状にコーティング処理されて三層の樹脂コーティング層を形成するように処理されている。
【0017】
第1コート32は、樹脂としての機能性を有し、その後の第2コート33が接着しやすいように樹脂紐体31の外周面を囲繞する。第2コート33は、樹脂としての機能性を有し、その後の第3コート34が接着しやすいように第1コート32の外周面を囲繞する。
【0018】
第1コート32は、樹脂紐体31に対して親和性を有しており、主剤としての接着剤の質量に対して硬化剤を約5%、溶剤を約10%の割合で混合して形成している。また、第2コート33は、第3コート34に対して親和性を有しており、主剤としての接着剤の質量に対して硬化剤を約3%、溶剤を約10%の割合で混合して形成している。このように樹脂紐体31の外周面に第3コート34のコーティングを良好とするためのアンカーコートの作成手順は以下の通りである。
【0019】
すなわち、ライン電源、換気電源、第1コート32および第2コート33の乾燥ボックス用ヒータ電源、第1コート32および第2コート33の材料をそれぞれ収納する第1タンク、第2タンクの押出電源をONにする。次に、第1コート32および第2コート33がコーティングされた開封用紐体3を巻き取る芯材としての紙管6を開封用紐体3の巻取側に複数本セットして樹脂紐体31の先端部を紙管6に巻き付ける。次に、第1タンク内に第1コート32の材料を収納し、第2タンク内に第2コート33の材料を収納する。
【0020】
次に、樹脂紐体31にコーティングするコーティング装置の操作スイッチを入れ、樹脂紐体31の送り速度を、例えば、10~20m/min(望ましくは15m/min)にして樹脂紐体31を紙管6に巻き付け始める。
【0021】
次に、樹脂紐体31の送り速度を約15m/minから徐々に上昇して約40m/minとして、樹脂紐体31の送り速度が約40m/minに到達した時点で第1タンク内に収納した第1コート32を樹脂紐体31周面にコーティングし始める。
【0022】
次に、樹脂紐体31にコーティングした第1コート32の外周面に第2コート33のコーティングを開始する。なお、樹脂紐体31に第2コート33のコーティングを開始すると同時に樹脂紐体31を紙管6に送り出す送り速度を50m/minに設定する。
【0023】
第2コート33までコーティング処理された樹脂紐体31は、紙管6に巻き取られて全長が、例えば、7100~7300m(望ましくは7200m巻)に達した時点で樹脂紐体31の送り速度を0m/minに設定して紙管6への樹脂紐体31の送り動作を停止する。約7200mの樹脂紐体31が巻きつけられた紙管6(アンカー巻き4)を外して、新たな紙管6を巻取側にセットして、上述した樹脂紐体31の巻取り動作を繰り返して3セットのアンカー巻き4を形成する。
【0024】
その後、第1コート32を収納した第1タンク、および第2コート33を収納した第2タンクの押出電源を切って、第1コート32および第2コート33を樹脂紐体31にコーティングするための各々のコートダイスと第1タンク、第2タンク内を溶剤で清掃し、接着剤が残存しない状態とする。
【0025】
次いで、供給側シャフトにセットした樹脂紐体31を巻付けたボビン巻糸を新しいものと交換する。その後、新たにセットしたボビン巻糸を第1タンク、第2タンクのコートダイスのノズルピンの穴に通し、結び目を巻取り側の紙管6に巻き付けて、各電源を切断することで第1コート32、第2コート33をコーティングした樹脂紐体31のアンカー巻き作業を終了する。
【0026】
その後、上述したようにアンカー巻き4された状態で加熱乾燥処理工程Sを経て第1コート32、第2コート33がコーティングされた開封用紐体3は、紙管6から解舒されながら押し出しつつその外周面に第3コート34をコーティングすることで袋本体Aの開封に用いられる開封用紐体3が形成される。
【0027】
以上のように構成された開封用紐体3は、袋本体Aの袋側壁シートA1の内側面に開封線2に沿って溶着される。そのため、開封用紐体3は、袋本体Aの開封構造体1を構成しているために袋本体Aを開封するに際して開封用紐体3を開封線2に沿って引き裂くように引張ると開封構造体1の溶着線に沿って袋本体Aを開封していく。
【0028】
この際に開封用紐体3が、図1に示すように、第1コート32、第2コート33、第3コート34を樹脂コーティングした三層の樹脂構造体としているために、開封用紐体3を構成するコート層、特に第3コート34が開封用紐体3と一体に袋本体Aを開封して、開封後の袋本体Aに第3コート34を取り残すことなく引き千切り、袋本体Aを完全に開封することができる。
【0029】
かかる、開封構造体1における開封用紐体3は、第1コート32、第2コート33、第3コート34の三層樹脂構造とし、具体的には開封用紐体3の紐糸を0.25mmφとし、第1コート32,第2コート33を約0.29mmφ、第3コート34を0.46~0.49mmφ(望ましくは0.47mmφ)の肉厚としており、かかる肉厚に形成するとともに第1コート32は、樹脂紐体31に接着良好な素材とし、第2コート33は、第3コート34に接着良好な素材としている。
【0030】
以上のように構成された開封用紐体3は、開封構造体1として袋本体Aの開封線2に沿って溶着しておけば、開封時に開封用紐体3の端部を把持して開封用紐体3に沿って開封方向に引張る、換言すれば、開封用紐体3を袋本体Aの外側に向って、かつ開封線2に沿って引張ることで袋本体Aが開封される。
【0031】
開封用紐体3は、袋本体Aの内側から開封線2に沿って袋本体Aを構成する袋側壁シートA1を引き裂いていく。この際に、開封用紐体3は、袋本体Aの開封線2に沿って袋本体Aの内側から袋側壁シートA1を構成する基材フィルムA2とシーラントフィルムA3を引裂いて開封作業が遂行されると共に、開封用紐体3が三層構造で、かつ、三層の近接するコート同士の接着機能が高いコート層に形成されているため、袋本体Aの開封線2のみならず開封用紐体3を袋本体Aの袋側壁シートA1の内側面に溶着した付随樹脂(第3コート34)も樹脂紐体31と一体となって袋本体Aの外側に誘導されて袋本体Aから引き千切れていき、袋本体Aの内側の開封線2に第3コート34が残存することがない。
【0032】
従って、開封用紐体3を袋本体Aの外方に向って引張り、開封線2に沿って内側から合成樹脂袋本体Aの袋側壁シートA1を千切っていけば、袋本体Aの開封作動にともない樹脂紐体31が袋本体Aのフィルムを内側面から千切って開封する。
【0033】
しかも、開封用紐体3は芯紐を樹脂紐体31として、かつ、第1コート32、第2コート33、第3コート34の三層のコート被覆としているために樹脂紐体31の引張り開封作業によって袋本体Aの袋側壁シートA1を内側から引裂き開封すると共に、開封用紐体3の樹脂コート被覆に熱溶着した袋本体Aの袋側壁シートA1が内側から引き裂かれる。
【0034】
かつ、開封用紐体3周面の第1コート32から第3コート34、特に第3コート34の接着機能が袋本体Aの袋側壁シートA1の内側面に密着して溶着されると共に、袋本体Aの内側から袋本体Aの側壁を千切って開口することになるため開封線2が千切れて開口する。更には開封用紐体3が袋側壁シートA1を内側から千切って開封し、同時に開封用紐体3を袋本体Aの開口縁に溶着した樹脂と共に引き裂いて袋本体Aを開口する。この時に開封用紐体3を袋側壁シートA1に溶着するための溶着樹脂体である第3コート34も引裂く。
【0035】
また、第1コート32、第2コート33を加熱乾燥処理工程Sにて十分に乾燥して硬化させた状態で第2コート33の外周面に第3コート34を接着したことにより、第2コート33と第3コート34とがムラなく強固に接着される。その結果、樹脂紐体31と第3コート34との一体性が向上して、袋本体Aの開封時に、第3コート34が袋側壁シートA1に残留することなく、樹脂紐体31と一体となって変位して、袋本体Aを確実に開口できる。
【0036】
従って、開封用紐体3による袋本体Aの開封動作に伴い開封用紐体3の溶着樹脂体である第3コート34も袋本体Aの開封と同時に引裂かれることにより、袋本体Aの開封線2に沿った開口を可能とする。
【0037】
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したリ組合せを変更したりした構成、公知発明並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したりした構成、等も含まれる。また、本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
【符号の説明】
【0038】
1 開封構造体
2 開封線
3 開封紐体
4 アンカー巻き
5 加熱乾燥室
6 紙管
31 樹脂紐体
32 第1コート
33 第2コート
34 第3コート
A 袋本体
A1 袋側壁シート
A2 基材フィルム
A3 シーラントフィルム

【要約】
【課題】袋体の開封線に沿って確実に開封できる合成樹脂製の開封用紐体溶着構造を提供する。
【解決手段】この発明は、開封紐体周面を略同心円状にコーティングしたコート樹脂を第1コート32、第2コート33、第3コート34の三層樹脂構造とし、第1コート32及び第2コート33の形成工程では、芯材に第1コート32,第2コート33をアンカー巻き4とし、コーティング樹脂を加熱乾燥室で35℃~40℃で約2週間加熱し、巻替え後、加熱乾燥室で約2週間加熱し、次いで第2コート33の周面に第3コート34のコーティング樹脂層を押出形成したことを特徴とする合成樹脂製の開封用紐体溶着構造である。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5