(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】金融関係可視化コンテンツ基盤のUIを用いた金融サービス提供方法、これを行う金融サービス提供装置およびこれを記録した記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/02 20230101AFI20241112BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20241112BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20241112BHJP
【FI】
G06Q40/02
G06F3/0488
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2023511639
(86)(22)【出願日】2021-08-12
(86)【国際出願番号】 KR2021010726
(87)【国際公開番号】W WO2022035252
(87)【国際公開日】2022-02-17
【審査請求日】2023-06-05
(31)【優先権主張番号】10-2020-0102345
(32)【優先日】2020-08-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523051136
【氏名又は名称】ファインディ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イ ドンヒ
【審査官】毛利 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-219749(JP,A)
【文献】特開2013-210868(JP,A)
【文献】特表2017-534972(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0040128(US,A1)
【文献】特許第6654730(JP,B1)
【文献】特開2015-049773(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
G06F 3/0488
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金融サービス提供装置で行われる、金融関係可視化コンテンツ基盤のユーザインタフェース(UI)を用いた金融サービス提供方法において、
ユーザと前記ユーザの金融取引対象との間の金融関係を可視化した金融関係可視化コンテンツを含む、ユーザインタフェースをタッチスクリーン上に提供するステップと、
前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザによって入力されるタッチ入力信号を検出するステップと、
前記検出されたユーザのタッチ入力に対応する金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップと、
を含
み、
前記金融関係可視化コンテンツは、
前記ユーザに関連する第1識別オブジェクトと、前記金融取引対象に関連する複数の第2識別オブジェクトと、を含み、前記第1識別オブジェクトおよび前記第2識別オブジェクトを用いて前記ユーザと前記金融取引対象との間の金融関係を可視化し、
前記第1識別オブジェクトは所定の位置に配置され、前記複数の第2識別オブジェクトのそれぞれは、前記第1識別オブジェクトと離隔した位置に配置され、
前記第1識別オブジェクトと前記複数の第2識別オブジェクトのそれぞれは、リンクオブジェクトを介して星型に連結されるように構成され、
前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、
前記第1識別オブジェクトに対するタッチ入力信号として、前記ユーザと前記金融取引対象との間の金融取引情報の出力要求に対応するタッチ入力信号が検出される場合、
前記金融取引情報に基づいて前記金融関係可視化コンテンツを更新するステップをさらに含み、
前記金融関係可視化コンテンツを更新するステップは、
前記ユーザと金融取引対象との間の取引金額および取引頻度のうちの少なくとも1つに対応して、前記複数の第2識別オブジェクトおよび前記リンクオブジェクトのうちの少なくとも1つを視覚的に変化させるステップを含む、
金融サービス提供方法。
【請求項2】
前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、
ネットワークを介して接続された金融サービス提供サーバに前記検出されたタッチ入力信号に対応する金融情報を要求し、前記金融サービス提供サーバから受信した金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップ
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の金融サービス提供方法。
【請求項3】
前記タッチ入力信号は、
前記第1識別オブジェクトおよび前記複数の第2識別オブジェクトのうちの少なくとも1つに対するタッチ入力信号であって、
シングルタップタッチ入力、ダブルタップタッチ入力、ロングタッチ入力、およびスワイプタッチ入力のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項
1に記載の金融サービス提供方法。
【請求項4】
前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、
前記複数の第2識別オブジェクトのいずれかに対するスワイプタッチ入力によって前記第2識別オブジェクトが移動され、他の第2識別オブジェクトと少なくとも一部の領域が重なる場合、
前記重なった第2識別オブジェクトのそれぞれに関連する金融取引対象をグループ化するように定義し、
前記グループ化に対応して前記金融関係可視化コンテンツを更新するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
1に記載の金融サービス提供方法。
【請求項5】
前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、
前記複数の第2識別オブジェクトのいずれかに対するスワイプタッチ入力によって前記第2識別オブジェクトが移動され、前記第1識別オブジェクトと少なくとも一部の領域が重なる場合、
前記ユーザと当該第2識別オブジェクトに関連する金融取引対象を共同資産管理者としてグループ化して定義し、
前記グループ化に対応して前記金融関係可視化コンテンツを更新するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
1に記載の金融サービス提供方法。
【請求項6】
前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、
前記第1識別オブジェクトに対するスワイプタッチ入力によって前記第1識別オブジェクトが移動され、前記第2識別オブジェクトのいずれかと一部の領域が重なる場合、
前記重なった第2識別オブジェクトに関連する金融取引対象に一定の金額を送金するための送金要求情報を生成し、金融サービス提供サーバまたは金融機関サーバに伝送するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
1に記載の金融サービス提供方法。
【請求項7】
前記ユーザインタフェースは、
前記ユーザと前記金融取引対象との間の金融取引履歴情報を対話型フォーマットで可視化したメッセンジャーコンテンツを含むことを特徴とする、請求項
1に記載の金融サービス提供方法。
【請求項8】
前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、
前記複数の第2識別オブジェクトのいずれかに対するタッチ入力信号として、前記ユーザと当該金融取引対象との間の金融取引情報の出力要求に対応するタッチ入力信号が検出される場合、
前記メッセンジャーコンテンツを通じて前記当該金融取引対象間の金融取引情報を対話型フォーマットで出力するステップを含むことを特徴とする、請求項
7に記載の金融サービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザによって携帯されるモバイル端末を通じて金融情報提供サービスおよび金融取引サービスを支援できる金融サービス提供技術に関するもので、ユーザの利便性を極大化できる、金融関係可視化コンテンツ基盤のUIを用いた金融サービス提供方法、これを行う金融サービス提供装置およびこれを記録した記録媒体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信網の発達と、スマートフォン、タブレットPCなどモバイル端末の広範な普及により、銀行に訪れなくても便利に金融サービスの提供を受けられる技術が提案されている。例えば、ユーザは、モバイル端末に設けられる金融サービスアプリケーションを用いて、残高情報、取引履歴などの様々な金融情報を確認することができ、口座振込、カード代金の支払いなどの金融取引も可能である。
【0003】
このような金融サービス提供技術に関する様々な技術が提供されている。韓国登録特許第10-914660号公報は、メッセンジャーユーザ間の口座振込サービスを提供する技術に関するものであり、金融会社サーバで複数のメッセンジャー利用顧客のメッセンジャーアカウント情報とメッセンジャー連携口座情報をそれぞれ連携処理して保存媒体に保存するステップと、メッセンジャーサーバを介してメッセンジャーバンキング会員として認証されたメッセンジャー利用端末から特定のメッセンジャーアカウントに金額振込を要求する際に、メッセンジャーの友人リストから金額振込対象の特定のメッセンジャーアカウントを選択するステップと、前記金融会社サーバで前記保存媒体と連携して、前記メッセンジャー利用端末利用顧客のメッセンジャーアカウントに連結されたメッセンジャー連携口座情報と前記選択された特定のメッセンジャーアカウントに連結されたメッセンジャー連携口座情報を確認するステップと、前記金融会社サーバで前記メッセンジャー利用端末から要求された振込金額を前記確認されたメッセンジャー利用端末利用顧客のメッセンジャーアカウントに連結されたメッセンジャー連携口座から出金した後、前記特定のメッセンジャーアカウントに連結されたメッセンジャー連携口座に入金処理するステップとで構成される。
【0004】
ここで、前記先行文献を含む従来の先行技術は、金融会社サーバと連携してユーザに金融情報を提供するか、金融取引を支援するサービスの提供する方式に集中しており、ユーザの利便性をより向上できる効果は示していない。より具体的には、ユーザが金融サービスの提供を受けるためには、モバイル端末を操作して特定の情報を入力するか、特定の対象を選択する過程が必須であるが、モバイル端末をより容易かつ迅速に操作することに限界がある。本出願人は、このような従来技術に対する問題を認識し、本出願を案出することになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、前述した問題点を解決するために案出されたものであって、ユーザの利便性を極大化できる、金融関係可視化コンテンツ基盤のUIを用いた金融サービス提供方法、これを行う金融サービス提供装置およびこれを記録した記録媒体を提供するためのものである。
【0007】
本発明の他の目的は、以下に記載される好ましい実施形態を通じてより明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一側面によれば、金融関係可視化コンテンツ基盤のユーザインタフェース(UI)を用いた金融サービス提供方法は、金融サービス提供装置で行われる。ここで、前記金融サービス提供方法は、ユーザと前記ユーザの金融取引対象との間の金融関係を可視化した金融関係可視化コンテンツを含む、ユーザインタフェースをタッチスクリーン上に提供するステップと、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザによって入力されるタッチ入力信号を検出するステップと、前記検出されたユーザのタッチ入力に対応する金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップと、を含む。
【0009】
一実施形態において、前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、ネットワークを介して接続された金融サービス提供サーバに前記検出されたタッチ入力信号に対応する金融情報を要求し、前記金融サービス提供サーバから受信した金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップと、を含んでもよい。
【0010】
一実施形態において、前記金融関係可視化コンテンツは、前記ユーザに関連する第1識別オブジェクトと、前記金融取引対象に関連する複数の第2識別オブジェクトと、を含み、前記第1識別オブジェクトおよび前記第2識別オブジェクトを用いて前記ユーザと前記金融取引対象との間の金融関係を可視化することができる。
【0011】
一実施形態において、第1識別オブジェクトは所定の位置に配置され、前記複数の第2識別オブジェクトのそれぞれは、前記第1識別オブジェクトと離隔した位置に配置され、前記第1識別オブジェクトと前記複数の第2識別オブジェクトのそれぞれは、リンクオブジェクトを介して星型に連結されるように構成されてもよい。
【0012】
一実施形態において、前記タッチ入力信号は、前記第1識別オブジェクトおよび前記複数の第2識別オブジェクトのうちの少なくとも1つに対するタッチ入力信号であって、シングルタップタッチ入力、ダブルタップタッチ入力、ロングタッチ入力、およびスワイプタッチ入力のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0013】
一実施形態において、前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、前記第1識別オブジェクトに対するタッチ入力信号として、前記ユーザと前記金融取引対象との間の金融取引情報の出力要求に対応するタッチ入力信号が検出される場合、前記金融取引情報に基づいて前記金融関係可視化コンテンツを更新するステップをさらに含んでもよい。
【0014】
一実施形態において、前記金融関係可視化コンテンツを更新するステップは、前記ユーザと金融取引対象との間の取引金額および取引頻度のうちの少なくとも1つに対応して、前記複数の第2識別オブジェクトおよび前記リンクオブジェクトのうちの少なくとも1つを視覚的に変化させるステップを含んでもよい。
【0015】
一実施形態において、前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、前記複数の第2識別オブジェクトのいずれか1つに対するスワイプタッチ入力によって前記第2識別オブジェクトが移動され、他の第2識別オブジェクトと少なくとも一部の領域が重なる場合、前記重なった第2識別オブジェクトのそれぞれに関連する金融取引対象をグループ化するように定義し、前記グループ化に対応して前記金融関係可視化コンテンツを更新するステップをさらに含んでもよい。
【0016】
一実施形態において、前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、前記複数の第2識別オブジェクトのいずれか1つに対するスワイプタッチ入力によって前記第2識別オブジェクトが移動され、前記第1識別オブジェクトと少なくとも一部の領域が重なる場合、前記ユーザと当該第2識別オブジェクトに関連する金融取引対象を共同資産管理者としてグループ化して定義し、前記グループ化に対応して前記金融関係可視化コンテンツを更新するステップをさらに含んでもよい。
【0017】
一実施形態において、前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、前記第1識別オブジェクトに対するスワイプタッチ入力によって前記第1識別オブジェクトが移動され、前記第2識別オブジェクトのいずれかと一部の領域が重なる場合、前記重なった第2識別オブジェクトに関連する金融取引対象に一定の金額を送金するための送金要求情報を生成し、金融サービス提供サーバまたは金融機関サーバに伝送するステップをさらに含んでもよい。
【0018】
一実施形態において、前記ユーザインタフェースは、前記ユーザと前記金融取引対象との間の金融取引履歴情報を対話型フォーマットで可視化したメッセンジャーコンテンツを含んでもよい。
【0019】
一実施形態において、前記金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力するステップは、前記複数の第2識別オブジェクトのいずれか1つに対するタッチ入力信号として、前記ユーザと当該金融取引対象との間の金融取引情報の出力要求に対応するタッチ入力信号が検出される場合、前記メッセンジャーコンテンツを通じて前記当該金融取引対象間の金融取引情報を対話型フォーマットで出力するステップをさらに含んでもよい。
【0020】
本発明の他の一側面によれば、金融サービス提供装置は、金融関係可視化コンテンツ基盤のユーザインタフェース(UI)を用いた金融サービス提供方法を行う。ここで、前記金融サービス提供装置は、ユーザと前記ユーザの金融取引対象との間の金融関係を可視化した金融関係可視化コンテンツを含む、ユーザインタフェースをタッチスクリーン上に提供するデータ処理部と、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザによって入力されるタッチ入力信号を検出するタッチ入力検出部と、を含み、前記データ処理部は、前記検出されたユーザのタッチ入力に対応する金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力する。
【0021】
一実施形態において、前記金融サービス提供装置は、ネットワークを介して接続された金融サービス提供サーバに前記検出されたタッチ入力信号に対応する金融情報を要求し、前記金融サービス提供サーバから当該金融情報を受信して前記データ処理部に提供する連動部をさらに含んでもよい。
【0022】
本発明のさらに他の一側面によれば、金融サービス提供方法に関するコンピュータプログラムを記録した記録媒体は、金融サービス提供装置で行われる、金融関係可視化コンテンツ基盤のユーザインタフェース(UI)を用いた金融サービス提供方法に関するコンピュータプログラムを記録する。ここで、前記金融サービス提供方法は、ユーザと前記ユーザの金融取引対象との間の金融関係を可視化した金融関係可視化コンテンツを含む、ユーザインタフェースをタッチスクリーン上に提供する機能と、前記ユーザインタフェースを介して前記ユーザによって入力されるタッチ入力信号を検出する機能と、前記検出されたユーザのタッチ入力に対応する金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力する機能と、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、ユーザと金融取引対象との間の金融関係を可視化した金融関係可視化コンテンツを含むユーザインタフェースを介して、ユーザに特定の情報を要求されて出力するように構成されることによって、ユーザの利便性を極大化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明に係る金融サービス提供システムを説明する参考図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供装置を説明するブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図8】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図9】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図10】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図11】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図12】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図13】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【
図14】本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するための参照図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施形態を有することができるので、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明で詳細に説明することにする。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定することを意図するものではなく、本発明の思想および技術的範囲に含まれる全ての変換、均等物または代替物を含むものと理解されるべきである。本発明を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が、本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合、その詳細な説明は省略する。
【0026】
「第1、第2」などの用語は様々な構成要素を説明するために使用することができるが、前記構成要素は、前記用語によって限定されるべきではない。前記用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0027】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施形態を説明するために使用されたものであり、本発明を限定することを意図していない。単数の表現は、文脈上明らかに他に意味がない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」などの用語は、本明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、1つまたはそれ以上の他の特徴や、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはそれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。以下、本発明の実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明することにする。
【0028】
図1は、本発明に係る金融サービス提供システムを説明する参考図である。
【0029】
図1を参照すると、本発明に係る金融サービス提供システム100は、金融サービス提供サーバ110および金融サービス提供装置120を含む。ここで、金融サービス提供サーバ110および金融サービス提供装置120はネットワークを介して接続されてもよい。一実施形態において、金融サービス提供サーバ110は、ネットワークを介して複数の金融サービス提供装置120-1~120-3に接続されてもよい。
【0030】
金融サービス提供サーバ110は、金融サービス提供者によって管理されるコンピューティング装置であって、ネットワークを介して金融サービス提供装置120に接続され、本発明に係る金融サービス提供装置120から要求(問合せ)された情報を検索または生成して金融サービス提供装置120に伝送するように動作してもよい。
【0031】
一実施形態において、金融サービス提供サーバ110は、ユーザの金融情報(例えば、口座情報、取引履歴情報、残高情報など)を管理する金融機関サーバ(例えば、銀行会社サーバ、カード会社サーバなど)とネットワークを介して接続され、金融機関サーバからユーザの金融情報を受信するか、金融サービス提供装置120からユーザの金融情報を受信することができる。
【0032】
一方、ユーザの金融情報は、一般的に金融機関に保存されているので、本発明に係る金融サービス提供サーバ110が、当該金融機関サーバと連携して金融情報を直接受信することが好ましいだろう。ただし、金融機関サーバから金融情報を直接受信できない場合、ユーザ認証および要求に応じて金融サービス提供装置120が優先的にユーザの金融情報を受信し、受信した金融情報を金融サービス提供サーバ110に提供する方式で、金融サービス提供サーバ110がユーザの金融情報を確認することもできる。
【0033】
一方、本発明において特定のユーザの金融情報を確認する過程、方式、経路などは、本発明の中核的な技術的思想に該当しないものであり、必要に応じて様々な方式で具現されてもよい。
【0034】
一実施形態において、金融サービス提供サーバ110は金融機関サーバ(例えば、銀行会社サーバ、カード会社サーバなど)とネットワークを介して接続され、ユーザの要求による金融取引要求情報を金融機関サーバに伝送し、ユーザが希望する金融取引(例えば、口座振込、カード代金の支払いなど)が行われるようにしてもよい。
【0035】
金融サービス提供装置120は、ユーザによって携帯、管理、または操作されるコンピューティング装置である。ここで、本発明に係る金融サービス提供装置120は、ユーザのタッチ入力を認識できるタッチスクリーンが備えられたコンピューティング装置であり、例えば、スマートフォン、タブレットPCなどのモバイル端末に該当する。ただし、このような例は、本発明の権利範囲を限定することを意図するものではなく、タッチスクリーンが備えられたコンピューティング装置であれば、本発明に係る金融サービス提供装置120として解釈されるべきである。
【0036】
一実施形態において、金融サービス提供サーバ110は、本発明に係る金融サービス提供方法に関するプログラムが記録されたデータを金融サービス提供装置120に提供することができる。例えば、金融サービス提供装置120は、本発明に係る金融サービス提供方法が具現されたモバイルアプリケーションをアプリケーションマーケット(例えば、アンドロイドマーケットなど)からダウンロードしてインストールし、当該モバイルアプリケーションを通じて本発明に係る金融サービスを提供されてもよい。
【0037】
ここで、金融サービス提供装置120は、金融サービス提供サーバ110と連動するユーザインタフェースを介して特定情報を要求(問合せ)し、これに対応する情報(例えば、取引履歴情報、残高情報、資産状況情報など)を受信し、所定のレイアウトによって出力することができる。
【0038】
以下、添付の図面を参照して、本発明および本発明の様々な実施形態に係る金融サービス提供技術について、より詳細に説明する。
【0039】
図2は、本発明の一実施形態に係る金融サービス提供装置を説明するブロック図である。
【0040】
図2を参照すると、金融サービス提供装置120は、タッチ入力検出部210、データ処理部220、連動部230、および制御部240を含んで構成されてもよい。
【0041】
タッチ入力検出部210は、ユーザによって入力されるタッチ入力信号を検出する。ここで、タッチ入力検出部210は、金融サービス提供装置120に備えられるタッチスクリーンに連結され、ユーザのタッチ入力に応じたタッチ入力信号を検出することができる。
【0042】
一実施形態において、タッチ入力信号は、
図4に示されているように、シングルタップタッチ入力、ダブルタップタッチ入力、ロングタッチ入力、ズームタッチ入力、ピンチタッチ入力、回転タッチ入力、およびスワイプタッチ入力のうちの少なくとも1つを含んでもよい。なお、
図4は、本発明に係るタッチ入力信号を説明するためにユーザのタッチ入力行為を図式化したものであって、タッチスクリーン上に出力されないコンテンツであることに留意すべきである。
【0043】
データ処理部220は、所定のユーザインタフェースをタッチスクリーン上に提供する。ここで、ユーザインタフェースは、所定のレイアウトによって文字、図形、線、アイコン、およびイメージのうちの少なくとも1つの組み合わせで構成されたコンテンツを含み、タッチスクリーン上に提供され、ユーザが特定の情報を認識できるように出力し、ユーザのタッチ入力信号に対応する情報要求信号を受信するオブジェクトを意味する。
【0044】
本発明に係るユーザインタフェースは、ユーザとユーザの金融取引対象との間の金融関係を可視化した金融関係可視化コンテンツを含んで構成されてもよい。以下では、
図5を参照して、本発明に係る金融関係可視化コンテンツを含むユーザインタフェースについて、より詳細に説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係るユーザインタフェースを説明するための参照図であり、タッチスクリーン上に出力されるユーザインタフェースの一例である。
【0045】
図5を参照すると、ユーザインタフェースは、金融関係可視化コンテンツ510を含んで構成されてもよい。ここで、金融関係可視化コンテンツ510は、ユーザとユーザの金融取引対象との間の金融関係を、文字、図形、線、アイコン、およびイメージのうち少なくとも1つ組み合わせて可視化したオブジェクトを意味する。
【0046】
一実施形態において、金融関係可視化コンテンツ510は、特定人に関連する識別オブジェクトを含んで構成されてもよい。ここで、識別オブジェクトは、特定人を認知可能にする可視化オブジェクトであり、当該特定人を示す文字、写真、イメージ、およびアイコンのうちの少なくとも1つの組み合わせで具現されてもよい。
【0047】
一実施形態において、金融関係可視化コンテンツ510は、ユーザに関連する第1識別オブジェクト511を含んで構成されてもよい。
図5を参照すると、第1識別オブジェクト511は、所定の面積および形状を有するユーザの写真イメージを含んで具現されてもよい。
【0048】
一実施形態において、金融関係可視化コンテンツ510は、ユーザの金融取引対象に関連する複数の第2識別オブジェクト512を含んで構成されてもよい。
図5を参照すると、第2識別オブジェクト512は、金融取引対象の写真イメージと文字(例えば、名前、ニックネーム、関係)との組み合わせで具現されるか、金融取引対象を示すアイコンと文字(例えば、金融機関名称など)の組み合わせで具現されてもよい。ここで、金融取引対象は、ユーザと金融取引(例えば、送金、出金、カード決済など)関係がある自然人、法人、または機関などを意味する。
【0049】
一実施形態において、金融関係可視化コンテンツ510は、第1識別オブジェクト511および第2識別オブジェクト512を用いて、ユーザと金融取引対象との間の金融関係を可視化するように構成されてもよい。一例として、
図5に示されているように、第1識別オブジェクト511は所定の位置に配置され、複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9のそれぞれは、第1識別オブジェクト511と離隔された位置に配置され、第1識別オブジェクト511と複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9のそれぞれは、リンクオブジェクトを介して星型に連結されるように構成されてもよい。ここで、リンクオブジェクトは、第1識別オブジェクト511と複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9のそれぞれを連結するオブジェクトであり、
図5に示すように、所定の太さを有する線で具現されてもよい。一方、このような例は、本発明の権利範囲を限定することを意図するものではなく、第1識別オブジェクト、第2識別オブジェクト、およびリンクオブジェクトは様々な方法で具現されもよいことは言うまでもない。
【0050】
本発明によれば、金融関係可視化コンテンツ510を含んで構成されるユーザインタフェースをタッチスクリーン上に提供することによって、ユーザが自分と金融取引対象との間の金融関係を直感的に認識させることができる。
【0051】
タッチ入力検出部210は、第1識別オブジェクト511および複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9のうちの少なくとも1つに対するタッチ入力信号を検出することができる。すなわち、ユーザは、タッチスクリーン上で第1識別オブジェクト511および複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9のうちの少なくとも1つをタッチすることによって、特定の金融情報の出力を要求するか、金融取引を要求することができる。
【0052】
データ処理部220は、タッチ入力検出部210によって検出されたユーザのタッチ入力に対応する金融情報を、前記ユーザインタフェースを介して出力する。
【0053】
一実施形態において、ユーザインタフェースを介して出力される金融情報は、ユーザと金融取引対象との間の金融取引情報(例えば、ユーザと特定人との間の入出金履歴、特定のカード会社に対するユーザのカード履歴情報など)、ユーザの口座履歴情報および資産状況情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0054】
一実施形態において、連動部230は、金融サービス提供サーバ110にタッチ入力検出部210によって検出されたタッチ入力信号に対応する金融情報を要求し、金融サービス提供サーバ110から当該金融情報を受信してデータ処理部220に提供することができる。
【0055】
一実施形態において、データ処理部220は、第1識別オブジェクト511に対するタッチ入力信号として、ユーザと金融取引対象との間の金融取引情報の出力要求に対応するタッチ入力信号が検出される場合、金融取引情報に基づいて金融関係可視化コンテンツを更新してもよい。
【0056】
例えば、
図6を参照すると、第1識別オブジェクト511に対するロングタッチ入力信号がユーザと金融取引対象との間の取引頻度情報の出力要求信号として定義された場合、タッチ入力検出部210によって第1識別オブジェクト511に対するロングタッチ入力信号が検出されると、データ処理部220は、金融サービス提供サーバ110から金融取引対象のそれぞれとの取引頻度情報を受信し、受信した取引頻度情報を金融関係可視化コンテンツに含めて更新した後、タッチスクリーンに出力してもよい。ここで、データ処理部220は、金融取引対象のそれぞれに対する取引頻度(例えば、パーセント)を第2識別オブジェクト512-1~512-9のそれぞれに含めるように金融関係可視化コンテンツを更新してもよい。
【0057】
一実施形態において、データ処理部220は、金融関係可視化コンテンツ510を更新する過程で、ユーザと金融取引対象との間の取引金額および取引頻度のうちの少なくとも1つに対応して、複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9およびリンクオブジェクトのうちの少なくとも1つを視覚的に変化させてもよい。例えば、データ処理部220は、ユーザおよび金融取引対象のそれぞれの取引金額または取引頻度に比例して第2識別オブジェクト512-1~512-9の大きさを変更するか、第2識別オブジェクト512-1~512-9のそれぞれに連結されるリンクオブジェクトの太さを変更してもよい。本実施形態によれば、ユーザが自分と金融取引対象との間の金融関係だけでなく、金融取引対象のそれぞれとの金融取引状況を直感的に認識させることができる。
【0058】
一実施形態において、データ処理部220は、スワイプタッチ入力に対応して第1識別オブジェクトまたは第2識別オブジェクトをタッチスクリーン上で移動させてもよい。
【0059】
一実施形態において、複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9のいずれかに対するスワイプタッチ入力によって特定の第2識別オブジェクトが移動され、他の第2識別オブジェクトと少なくとも一部の領域が重なる場合、データ処理部220は、重なった第2識別オブジェクトのそれぞれに関連する金融取引対象をグループ化するように定義することができる。ここで、データ処理部220は、定義されたグループ化に対応して前記金融関係可視化コンテンツ510を更新して出力してもよい。
【0060】
例えば、
図7を参照すると、「母」に対応する第2識別オブジェクト512-1がスワイプタッチ入力によって移動され、「姉」に対応する第2識別オブジェクト512-9と少なくとも一部の領域が重なる場合、データ処理部220は、「母」と「姉」とをグループ化するように定義することができる。ここで、データ処理部220は、当該グループのグループ名(例えば、「家族」)をユーザから入力されてもよく、当該第2識別オブジェクトを含むグループ識別オブジェクトを生成し、グループ識別オブジェクトを含めるように金融関係可視化コンテンツ510を更新してもよい。その後、「娘」に対応する第2識別オブジェクト512-2がスワイプタッチ入力によって移動され、グループ識別オブジェクト513と少なくとも一部の領域が重なる場合、データ処理部220は、「娘」が「家族」グループに含まれるように定義することができる。以後、第1識別オブジェクト511に対するロングタッチ入力信号がユーザと金融取引対象との間の取引頻度情報の出力要求信号として定義された場合、タッチ入力検出部210によって第1識別オブジェクト511に対するロングタッチ入力信号が検出されると、データ処理部220は、「家族」グループに含まれた各金融取引対象者(母、姉、娘)の取引頻度を合計して金融関係可視化コンテンツ510を更新してもよい。ここで、データ処理部220は、ユーザと金融取引対象および金融取引対象グループとの取引頻度に比例して第2識別オブジェクトおよびグループ識別オブジェクトの大きさを変更するか、第2識別オブジェクトおよびグループ識別オブジェクトのそれぞれに連結されるリンクオブジェクトの太さを変更してもよい。
【0061】
一実施形態において、複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9のいずれかに対するスワイプタッチ入力によって当該第2識別オブジェクトが移動され、第1識別オブジェクト511と少なくとも一部の領域が重なる場合、データ処理部220は、ユーザと当該第2識別オブジェクトに関連する金融取引対象を共同資産管理者としてグループ化して定義することができる。ここで、データ処理部220は、定義されたグループ化に対応して前記金融関係可視化コンテンツ510を更新して出力してもよい。
【0062】
例えば、
図8を参照すると、「夫」に対応する第2識別オブジェクト512-10がスワイプタッチ入力によって移動され、第1識別オブジェクト511と少なくとも一部の領域が重なる場合、データ処理部220は、「ユーザ」と「夫」を共同資産管理者としてグループ化するように定義することができる。ここで、データ処理部220は、共同資産管理者のそれぞれに関連する識別オブジェクトを含む共同資産管理グループ識別オブジェクト513を生成し、共同資産管理グループ識別オブジェクト513を含めるように金融関係可視化コンテンツ510を更新してもよい。また、データ処理部220は、共同資産管理グループに含まれた「ユーザ」および「夫」の資産情報を合算して金融関係可視化コンテンツ510を更新してもよい。このとき、データ処理部220は、タッチ入力時に共同資産に関連する資産情報を確認できる資産情報アイコンを含むように金融関係可視化コンテンツ510を更新してもよい。一実施形態において、資産情報アイコンは、口座情報アイコン、貯蓄情報アイコン、ローン情報アイコン、保険情報アイコン、クレジットカード情報アイコン、ファンド情報アイコン、共同資産アイコン、不動産情報アイコン、および車両情報アイコンのうちの少なくとも1つを含んでもよく、ユーザによって特定の資産情報アイコンがタッチされると、当該アイコンに対応する共同資産情報を出力してもよい。
【0063】
一実施形態において、第1識別オブジェクト511に対するスワイプタッチ入力によって前記第1識別オブジェクト511が移動され、複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9のいずれかと、一部の領域が重なる場合、データ処理部220は、重なった第2識別オブジェクトに関連する金融取引対象に一定の金額を送金するための送金要求情報を生成することができる。ここで、連動部230は、送金要求情報を金融サービス提供サーバ110または金融機関サーバに伝送して、当該金融取引対象に当該金額の送金が行われるようにしてもよい。
【0064】
例えば、
図9を参照すると、第1識別オブジェクト511に対するスワイプタッチ入力によって移動され、「姉」に対応する第2識別オブジェクト512-9と少なくとも一部の領域が重なる場合、データ処理部220は、ユーザが送金金額を入力できる金額入力ウィンドウを出力し、ユーザによって入力される送金金額(例えば、500,000ウォン)を確認することができる。ここで、データ処理部220は、送金対象者および送金金額を含む送金要求情報を生成し、連動部230は、当該送金要求情報を金融サービス提供サーバ110または金融機関サーバに伝送し、「ユーザ」の口座から「姉」の口座に500,000ウォンが送金されるようにしてもよい。一方、ユーザから金額入力ウィンドウを通じて送金金額を入力された後、第1識別オブジェクト511に対するスワイプタッチ入力によって移動され、「姉」に対応する第2識別オブジェクト512-9と少なくとも一部の領域が重なる場合、データ処理部220は、送金対象者と送金金額を含む送金要求情報を生成することができる。
【0065】
一実施形態において、本発明に係るユーザインタフェースは、ユーザと金融取引対象との間の金融取引履歴情報を対話型フォーマットで可視化したメッセンジャーコンテンツを含んでもよい。ここで、データ処理部220は、複数の第2識別オブジェクト512-1~512-9のいずれかに対するタッチ入力信号として、ユーザと当該金融取引対象との間の金融取引情報の出力要求に対応するタッチ入力信号が検出される場合、メッセンジャーコンテンツを通じて当該金融取引対象間の金融取引情報を対話型フォーマットで出力することができる。
【0066】
例えば、
図10を参照すると、第2識別オブジェクト512に対するシングルタップタッチ入力信号が、ユーザと金融取引対象との間の金融取引情報の出力要求信号として定義された場合、「姉」に対応する第2識別オブジェクト512-9に対するシングルタップタッチ入力信号が検出されると、データ処理部220は、金融関係可視化コンテンツ510の代わりにメッセンジャーコンテンツ520をタッチスクリーンに出力し、「ユーザ」と「姉」との間の金融取引履歴を対話型フォーマットで出力することができる。
【0067】
一実施形態において、データ処理部220は、メッセンジャーコンテンツ520を通じて時間順または時間逆順に金融取引履歴情報を出力するが、送金履歴および入金履歴のそれぞれを左および右に整列するか、逆に右および左に整列して出力することができる。ここで、データ処理部220は、メッセンジャーコンテンツ520を通じてユーザまたは金融取引対象者によって入力されるテキスト情報を金融取引情報とともに出力することができる。
【0068】
制御部240は、タッチ入力検出部210、データ処理部220、および連動部230の動作およびデータフローを制御することができる。
【0069】
図3は、本発明の一実施形態に係る金融サービス提供方法を説明するフローチャートである。
【0070】
データ処理部220は、所定のユーザインタフェースをタッチスクリーン上に提供する(ステップS310)。
【0071】
データ処理部220は、所定のユーザインタフェースをタッチスクリーン上に提供する。ここで、ユーザインタフェースは、ユーザとユーザの金融取引対象との間の金融関係を可視化した金融関係可視化コンテンツ510を含んで構成されてもよい。
【0072】
一実施形態において、金融関係可視化コンテンツ510は、ユーザに関連する第1識別オブジェクト511と、ユーザの金融取引対象に関連する複数の第2識別オブジェクト512とを含んで構成され、第1識別オブジェクト511および第2識別オブジェクト512を用いて、ユーザと金融取引対象との間の金融関係を可視化するように構成されてもよい。
【0073】
タッチ入力検出部210は、ユーザによって入力されるタッチ入力信号を検出する(ステップS320)。ここで、タッチ入力信号は、第1識別オブジェクト511または第2識別オブジェクト512に対するシングルタップタッチ入力、ダブルタップタッチ入力、ロングタッチ入力、ズームタッチ入力、ピンチタッチ入力、回転タッチ入力、およびスワイプタッチ入力のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0074】
データ処理部220は、タッチ入力検出部210によって検出されたユーザのタッチ入力に対応する要求金融情報を確認する(ステップS330)。一実施形態において、ユーザインタフェースを介して出力される金融情報は、ユーザと金融取引対象との間の金融取引情報、ユーザの口座履歴情報および資産状況情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0075】
データ処理部220は、ユーザによって要求された金融情報を、金融関係可視化コンテンツ510を含むユーザインタフェースを介して出力する(ステップS340)。ここで、連動部230は、金融サービス提供サーバ110に該当金融情報を要求し、金融サービス提供サーバ110から当該金融情報を受信してデータ処理部220に提供することができる。
【0076】
以下では、
図11~
図14を参照して、本発明の様々な実施形態に係る金融サービス提供方法についてさらに説明する。一方、後述する金融サービス提供方法は、本発明に係る金融サービス提供装置120のタッチ入力検出部210、データ処理部220、連動部230、および制御部240によって行われ、本発明の技術分野に属する通常の技術者であれば、前述した各構成要素の動作によって具現されるものと明確に理解できるだろう。
【0077】
一実施形態において、金融関係可視化コンテンツ510は、ユーザの特定の金融取引対象と、当該金融取引対象の金融取引対象との間の金融関係を可視化して出力してもよい。例えば、
図11に示されているように、特定の第2識別オブジェクト(例えば、友人)に対するダブルタップタッチ入力が検出されると、データ処理部220は、当該金融取引対象の金融取引対象を確認して金融取引関係を可視化してもよく、これをユーザの金融関係と関連付けてともに出力してもよい。
【0078】
一実施形態において、データ処理部220は、ユーザのタッチ入力に対応して複数のグループを定義することができる。
図7を参照して説明したように、複数の金融取引対象を1つのグループとして定義することができ、
図12に示されているように、ユーザの追加のタッチ入力によって複数のグループを定義することもできる。ここで、データ処理部220は、定義された複数のグループに基づいて金融関係可視化コンテンツ510を更新して出力してもよい。
【0079】
一実施形態において、データ処理部220は、ユーザのタッチ入力に対応して、ユーザの第1口座から第2口座へ一定の金額が振り込まれるように支援することができる。
図13を参照すると、金融関係可視化コンテンツ510は、ユーザの保有口座に関連する金融機関アイコンを出力することができ、ユーザのスワイプタッチ入力によって第1口座に関連する第2識別オブジェクト(例えば、国民銀行アイコン)が移動され、第1識別オブジェクトと一部の領域が重なる場合、データ処理部220は、ユーザが送金金額を入力できる金額入力ウィンドウを出力し、ユーザによって入力された送金金額(例えば、500,000ウォン)を確認することができる。このとき、データ処理部220は、送金金額が表示された送金アイコンを生成して出力することができ、ユーザのスワイプタッチ入力によって送金アイコンが移動され、第2口座に関連する第2識別オブジェクト(例えば、新韓銀行アイコン)と一部の領域が重なる場合、連動部230は、送金要求情報を金融サービス提供サーバ110または金融機関サーバに伝送して、第1口座から第2口座へ500,000ウォンを送金するようにすることができる。
【0080】
一実施形態において、データ処理部220は、ユーザのタッチ入力に対応して資産管理コンサルティング情報を出力してもよい。
【0081】
例えば、
図14を参照すると、「ユーザ」と「夫」が共同資産管理者としてグループ化して定義されている場合、データ処理部220は、タッチ入力時に資産管理コンサルティング情報を確認できるコンサルティング情報アイコンを出力することができる。ここで、コンサルティング情報アイコンに対するユーザのシングルタップタッチ入力が検出されると、データ処理部220は、「ユーザ」と「夫」の共同資産に対する資産管理コンサルティング情報を、ユーザインタフェースを介して出力することができる。
【0082】
一実施形態において、資産管理コンサルティング情報は、信用評価情報、ローンの可否、ローン可能金額、資産予測情報、目標資産実現のためのポートフォリオ情報、および他人との資産比較情報のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0083】
ここで、資産管理コンサルティング情報は、人工知能基盤のロボアドバイザーによって生成された情報に該当し、金融サービス提供サーバ110または別途の資産管理コンサルティング情報提供サーバから受信されてもよい。
【0084】
以上で説明した本発明に係る金融サービス提供方法は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体にコンピュータ読み取り可能なコードとして具現することができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み取り可能なデータが記憶されるあらゆる種類の記録装置を含む。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例としては、ROM、RAM、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置などがある。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、ネットワークに接続されたコンピュータシステムに分散され、分散方式でコンピュータ読み取り可能なコードが記憶されて実行されてもよい。
【0085】
前述の本発明の好ましい実施形態は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明について通常の知識を有する当業者であれば、本発明の思想と範囲内で様々な修正、変更、付加が可能であり、このような修正、変更および付加は下記の特許請求の範囲に属するものとみなすべきである。
【符号の説明】
【0086】
100 金融サービス提供システム
110 金融サービス提供サーバ
120 金融サービス提供装置
210 タッチ入力検出部
220 データ処理部
230 連動部
240 制御部
510 金融関係可視化コンテンツ
511 第1識別オブジェクト
512 第2識別オブジェクト
513 グループ識別オブジェクト
520 メッセージコンテンツ