IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッドの特許一覧

特許7586550ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム
<>
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図1a
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図1b
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図1c
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図2
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図3
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図4
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図5a
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図5b
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図6
  • 特許-ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/44 20130101AFI20241112BHJP
   H04L 9/32 20060101ALI20241112BHJP
【FI】
G06F21/44
H04L9/32 200A
H04L9/32 200E
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023528394
(86)(22)【出願日】2022-01-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-25
(86)【国際出願番号】 CN2022073349
(87)【国際公開番号】W WO2022166627
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2023-06-16
(31)【優先権主張番号】202110143735.X
(32)【優先日】2021-02-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,ジンミン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,ジュン
(72)【発明者】
【氏名】グオ,ランジェン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シャオミン
(72)【発明者】
【氏名】スン,シヨー
【審査官】塩澤 如正
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第109660330(CN,A)
【文献】特開2019-185774(JP,A)
【文献】特表2020-517033(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 21/44
H04L 9/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット端末が実行するブロックチェーンネットワークによる機器管理方法であって、前記ターゲット端末には少なくとも2つのクライアントが実行され、前記ターゲット端末は対応する特徴収集機器を有し、前記機器管理方法は、
前記特徴収集機器と前記少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、前記特徴収集機器の機器情報を取得するステップと、
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信することで、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器が前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行うようにするステップと、
各ノード機器が前記特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果を前記ブロックチェーンネットワークから取得するステップと、
前記参照認証結果に基づいて前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記ターゲットクライアントと前記特徴収集機器との間の関連関係を確立するステップと、を含む方法。
【請求項2】
前記ターゲットクライアントは前記少なくとも2つのクライアントのうちの何れか1つのクライアントであり、各ノード機器は前記少なくとも2つのクライアントのうちの1つのクライアントにトラフィックサービスを提供し、前記少なくとも2つのクライアントのうちの各クライアントが何れも前記特徴収集機器と関連関係を確立した後、前記方法は、
前記特徴収集機器から特徴情報を取得して、前記特徴情報を前記ブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信することで、前記何れか1つのノード機器が前記特徴情報を認識するようにするステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信することで、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器が前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行うようにする前記ステップは、
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信して、前記何れか1つのノード機器の機器アドレスを取得するステップと、
取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致すると決定した場合、前記何れか1つのノード機器により前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器検査を行って、前記何れか1つのノード機器により前記特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信するステップと、を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致しないと決定した場合、再位置決めポリシを採用して前記機器情報を、前記ブロックチェーンネットワークにおける、前記所定の機器アドレスが指示したターゲットノード機器に送信し、前記ターゲットノード機器により前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器検査を行って、前記ターゲットノード機器により前記特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信するステップをさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記参照認証結果は、前記特徴収集機器が機器認証に合格したこと、前記特徴収集機器が機器認証に不合格したことを含み、
前記参照認証結果に基づいて前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定するステップは、
ターゲット参照認証結果の第1の数を統計して、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定するステップであって、前記ターゲット参照認証結果は、相応するノード機器によって前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定したことを指示するための参照認証結果を含むステップと、
前記第1の数及び前記第2の数に基づいて、前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定するステップと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の数及び前記第2の数に基づいて、前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定するステップは、
前記第1の数が前記第2の数に等しいと、前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定するステップを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定するステップは、
ターゲットノード機器から検査フィードバック情報を取得するステップであって、前記検査フィードバック情報は、前記ターゲットノード機器が前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器に転送した後、前記他のノード機器により前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行った後フィードバックした結果情報によって決定されるステップと、
前記検査フィードバック情報に基づいて、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定するステップと、を含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信するステップは、
前記特徴収集機器から前記特徴収集機器の機器情報及び機器の秘密キーを取得するステップと、
前記機器の秘密キーを使用して、前記機器情報に対して署名処理を行って、署名情報が付けられた機器情報を取得して、前記署名情報が付けられた機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信するステップと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、
前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記特徴収集機器の機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに記憶するステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記機器情報の数は複数であり、前記特徴収集機器の機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに記憶した後、前記方法は、
各機器情報の、前記ブロックチェーンネットワークにおける記憶位置を取得するステップと、
各記憶位置を順に記憶して、前記特徴収集機器の機器情報を検索するためのインデックス情報を取得して記憶するステップと、をさらに含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記機器情報に対する検索操作要求に応答して、前記機器情報のインデックス情報を取得するステップと、
前記機器情報のインデックス情報に基づいて前記機器情報の、前記ブロックチェーンネットワークにおける記憶位置を決定するステップと、
前記検索操作要求に含まれる機器署名が前記機器情報における機器署名にマッチングすると決定した場合、前記機器情報のインデックス情報に基づいて前記ブロックチェーンネットワークから前記特徴収集機器の機器情報を取得するステップと、をさらに含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ブロックチェーンネットワークによる機器管理装置であって、前記機器管理装置はターゲット端末に構成され、前記ターゲット端末には少なくとも2つのクライアントが実行され、前記ターゲット端末は対応する特徴収集機器を有し、前記機器管理装置は、
前記特徴収集機器と前記少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、前記特徴収集機器の機器情報を取得する取得ユニットと、
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信することで、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器が前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行うようにする送信ユニットと、
各ノード機器が前記特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果を前記ブロックチェーンネットワークから取得する決定ユニットと、
前記決定ユニットが前記参照認証結果に基づいて前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記ターゲットクライアントと前記特徴収集機器との間の関連関係を確立する関連ユニットと、を含む装置。
【請求項13】
端末であって、プロセッサー、入力機器、出力機器及びメモリを含み、前記プロセッサー、前記入力機器、前記出力機器及び前記メモリは互いに接続され、前記メモリはコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムはプログラム指令を含み、前記プロセッサーは前記プログラム指令を呼び出すことで、請求項1~11の何れか1つに記載の方法を実行するように配置される端末。
【請求項14】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムが実行されると、請求項1~11の何れか1つに記載の方法を実行するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年02月02日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202110143735. Xであり、出願の名称が「ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及び記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用される。
【0002】
本出願は、コンピュータ技術分野及びブロックチェーン技術分野に関して、特にブロックチェーンネットワークによる機器管理技術に関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の発展に連れて、日常生活においてモバイル決済はどこにでもあり、例えば、店は直接的にユーザーが提供した指紋特徴又は顔画像などいのデータに基づいて商品決済を実現できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在、顔認証決済シナリオにおいて、顔画像を収集する1つの特徴収集機器は端末で実行される1つの決済クライアントに対応し、端末で複数の異なる決済クライアントを実行させようとすると、複数の決済クライアントに対応する複数の特徴収集機器を搭載し、これによって、店又はユーザーは決済が不便であるという問題を有し、従って、如何に1つの特徴収集機器によって端末に含まれた異なるクライアントの実行をサポートするかということは、現在の研究重点になっている。
【0005】
本出願の実施例はブロックチェーンネットワークによる機器管理方法、関連機器及び記憶媒体を提供し、1つの特徴収集機器によって端末に含まれる異なるクライアントの実行をサポートすることを実現し、特徴収集機器の配置を減少して、便利性を向上する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様によれば、本出願の実施例は、ターゲット端末が実行するブロックチェーンネットワークによる機器管理方法を提供し、前記ターゲット端末には少なくとも2つのクライアントが実行され、前記ターゲット端末は対応する特徴収集機器を有し、前記方法は、
前記特徴収集機器と前記少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、前記特徴収集機器の機器情報を取得するステップと、
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信することで、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器が前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行うようにするステップと、
各ノード機器が前記特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果を前記ブロックチェーンネットワークから取得するステップと、
前記参照認証結果に基づいて前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記ターゲットクライアントと前記特徴収集機器との間の関連関係を確立するステップと、を含む。
【0007】
別の態様によれば、本出願の実施例はブロックチェーンネットワークによる機器管理装置を提供し、前記機器管理装置はターゲット端末で実行され、前記ターゲット端末には少なくとも2つのクライアントが実行され、前記ターゲット端末は対応する特徴収集機器を有し、前記装置は、
前記特徴収集機器と前記少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、前記特徴収集機器の機器情報を取得する取得ユニットと、
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信することで、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器が前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行うようにする送信ユニットと、
各ノード機器が前記特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果を前記ブロックチェーンネットワークから取得する決定ユニットと、
前記決定ユニットが前記参照認証結果に基づいて前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記ターゲットクライアントと前記特徴収集機器との間の関連関係を確立する関連ユニットと、を含む。
【0008】
別の態様によれば、本出願の実施例は端末を提供し、プロセッサー、入力機器、出力機器及びメモリを含み、前記プロセッサー、入力機器、出力機器及びメモリは互いに接続され、前記メモリはコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムはプログラム指令を含み、前記プロセッサーは前記プログラム指令を呼び出すことで、上記の態様に記載の方法を実行するように配置される。
【0009】
別の態様によれば、本出願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムはプログラム指令を含み、前記プログラム指令はプロセッサーによって実行されると、前記プロセッサーに上記の態様的方法を実行させる。
【0010】
別の態様によれば、本出願の実施例はコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータ指令を含み、前記コンピュータ指令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶される。端末のプロセッサーはコンピュータ可読記憶媒体から前記コンピュータ指令を読み取って、プロセッサーは前記コンピュータ指令を実行することで、前記端末に上記の態様の方法を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本出願の実施例において、ターゲット端末は特徴収集機器と少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、特徴収集機器の機器情報を取得し、そして、当該機器情報をブロックチェーンネットワークに送信することで、ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器が機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行うようにする。各ノード機器が特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果をブロックチェーンネットワークから取得して、参照認証結果に基づいて特徴収集機器が機器認証に合格したかどうかを決定し、そうすると、特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ターゲットクライアントと特徴収集機器との間の関連関係を確立する。上記の方法を実施することで、1つの特徴収集機器によって端末に含まれる異なるクライアントの実行をサポートすることを実現し、特徴収集機器の配置を減少して、便利性を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本出願の実施例の技術案をより明らかに説明するために、以下、実施例の記載の必要な図面を簡単に紹介し、明らかに、以下に記載の図面は本出願のいくつかの実施例であり、当業者にとって、進歩性に値する労働をしないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を取得できる。
図1a】本出願の実施例が提供するブロックチェーンネットワークによる機器管理のシステムアーキテクチャ図である。
図1b】本出願の実施例が提供するブロックチェーンの構成概略図である。
図1c】本出願の実施例が提供する、新たなブロックの生成過程の概略図である。
図2】本出願の実施例が提供するブロックチェーンネットワークによる機器管理方法のフロー概略図である。
図3】本出願の実施例が提供するブロックとインデックス情報との間の関係概略図である。
図4】本出願の実施例が提供する別のブロックチェーンネットワークによる機器管理方法のフロー概略図である。
図5a】本出願の実施例が提供する他のブロックチェーンネットワークによる機器管理方法のフロー概略図である。
図5b】本出願の実施例が提供する、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶するフロー概略図である。
図6】本出願の実施例が提供するブロックチェーンネットワークによる機器管理装置の概略ブロック図である。
図7】本出願の実施例が提供する端末の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本出願の実施例の図面を結合して、本出願の実施例の技術案を明らか且つ完全に記載し、明らかに、記載する実施例は全ての実施例ではなく、本出願の一部の実施例である。本出願の実施例に基づいて、当業者が進歩性に値する労働をしないことを前提として、取得した他の全ての実施例は何れも本出願の保護範囲に属する。
【0014】
本出願の実施例は、ブロックチェーンネットワークによる機器管理方法を提出し、ターゲット端末は特徴収集機器と少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器が特徴収集機器の機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行うようにし、前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ターゲットクライアントと特徴収集機器との間の関連関係を確立し、1つの特徴収集機器によって端末に含まれた異なるクライアントの実行をサポートすることを実現し、特徴収集機器の配置を減少して、便利性を向上する。
【0015】
図1aを参照し、図1aは本出願の実施例が提供するブロックチェーンネットワークによる機器管理のシステムアーキテクチャ図であり、当該ブロックチェーンネットワークによる機器管理のシステムはターゲット端末10、特徴収集機器11、及びブロックチェーンネットワーク12を含み、ブロックチェーンネットワーク12には複数のノード機器13が含まれ、ブロックチェーンネットワーク12における何れか1つのノード機器は、ターゲット端末10における相応するクライアントにトラフィックサービスを提供するノード機器である。1つの実施例において、当該ターゲット端末10では複数の異なるクライアントを実行でき、当該クライアントは決済クライアント、例えば、決済クライアント1、決済クライアント2、及び決済クライアント3などであってもよく、当該決済クライアントは具体的にウィーチャット決済クライアント、又は決済のための他のクライアントであってもよく、本出願の実施例において限定しない。当該特徴収集機器11は特徴情報を収集する機器であり、特徴収集機器11はターゲット端末10に内蔵される機器であってもよいし、ターゲット端末10と独立する機器であってもよく、本出願の実施例において、主に特徴収集機器11がターゲット端末10と独立する機器であることを例として詳しく説明する。特徴収集機器11によって収集された特徴情報は例えば、ユーザーの顔画像、指紋特徴、声紋特徴又は虹彩特徴などであってもよく、相応するように、当該特徴収集機器11は画像収集機器、指紋収集機器、声紋収集機器又は虹彩収集機器などである。本出願の実施例において、主に特徴収集機器が画像収集機器であることを例として詳しく説明し、当該特徴収集機器が他の機器である場合について、本出願の実施例を参照すればよく、当該画像収集機器は例えば、図1aの記号11の機器であってもよい。
【0016】
1つの実施例において、当該特徴収集機器11が顔画像を収集する画像収集機器であれば、当該特徴収集機器11によって収集された顔画像を使用して身分認証を行ってもよく、具体的な実現において、ユーザーは特徴収集機器11によって顔スキャンを行うことで、特徴収集機器11はユーザーの顔画像を取得し、顔画像を取得した後、当該顔画像をターゲット端末10に送信し、ターゲット端末10は受信した顔画像をブロックチェーンネットワーク12における何れか1つのノード機器に送信する。何れか1つのノード機器はユーザーの顔画像を受信した後、顔画像を認識し、ユーザーに対する身分認証を完成する。本出願の実施例において、ノード機器がユーザーに対する身分認証を完成した後、相応するユーザー操作、例えば、決済操作又はアンロック操作などを実行する。ユーザーはターゲット端末10におけるあるクライアントを選択して決済を行う場合、当該クライアントが特徴収集機器11と関連関係を確立したことを保証する必要があり、ターゲット端末10におけるクライアントが、ユーザーによるオンラインの商品決済に用いられることを保証する場合、まず、クライアントと特徴収集機器11との間の関連関係を確立する。
【0017】
1つの実施例において、ターゲット端末10は特徴収集機器11とターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、当該トリガー操作に応答した後、ターゲット端末10は特徴収集機器11の機器情報を取得する。なお、当該機器情報が署名情報が付けられた機器情報であれば、ターゲット端末10は署名情報が付けられた機器情報を取得した後、署名情報が付けられた機器情報をブロックチェーンネットワーク12に送信することで、ブロックチェーンネットワーク12に含まれる各ノード機器が機器情報に基づいて特徴収集機器11に対して機器認証を行うようにする。ターゲット端末10は各ノード機器が特徴収集機器11に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果をブロックチェーンネットワークから取得して、参照認証結果に基づいて特徴収集機器11が機器認証に合格したかどうかを決定し、そうすれば、特徴収集機器11が機器認証に合格したと決定した場合、特徴収集機器11とターゲットクライアントとの間の関連関係を確立できる。
【0018】
1つの実施例において、ターゲット端末10は当該機器情報をブロックチェーンネットワーク12に送信する場合、機器情報をブロックチェーンネットワーク12における何れか1つのノード機器に送信し、何れか1つのノード機器に送信した場合、当該何れか1つのノード機器の機器アドレスを取得して、取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致するかどうかを判定する。一致すると、当該何れか1つのノード機器が機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器検査を行って、何れか1つのノード機器が特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、機器情報をブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信することで、他のノード機器が機器認証を行うようにする。一致していないと、機器情報をブロックチェーンネットワークにおける、所定の機器アドレスが指示するターゲットノード機器13に送信して、ターゲットノード機器13は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器検査を行って、ターゲットノード機器が特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、機器情報をブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信することで、他のノード機器が機器認証を行うようにする。
【0019】
1つの実施例において、ターゲット端末10は各ノード機器が特徴収集機器11に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果をブロックチェーンネットワーク12から取得した場合、参照認証結果に基づいて特徴収集機器11が機器認証に合格したかどうかを決定する。なお、当該参照認証結果は、特徴収集機器11が機器認証に合格したことと、特徴収集機器11が機器認証に不合格したことを含む。そうすれば、ターゲット端末10は、相応するノード機器によって特徴収集機器11が機器認証に合格したと決定したことを指示するための参照認証結果の第1の数を統計して、ブロックチェーンネットワーク12に含まれる正常ノード機器の第2の数を決定し、第1の数及び第2の数に基づいて特徴収集機器11が機器認証に合格したかどうかを決定する。具体的に、第1の数が第2の数に等しいと、特徴収集機器11が機器認証に合格したと決定し、第1の数が第2の数より小さいと、特徴収集機器11が機器認証に不合格したと決定する。1つの実施例において、第2の数は、ターゲット端末10が取得した検査フィードバック情報に基づいて決定され、当該検査フィードバック情報は、ターゲットノード機器13が機器情報をブロックチェーンネットワーク12における他のノード機器に転送した後、ブロックチェーンネットワーク12における他のノード機器が機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行った後フィードバックした結果情報によって決定される。例えば、ターゲット端末10が取得した検査フィードバック情報が3であれば、第2の数は3である。
【0020】
上記から分かるように、特徴収集機器に対する認証過程で、ブロックチェーンネットワークにおける各ノードは何れも特徴収集機器の機器情報を知って、機器が認証に合格する過程で、ある機構のプライベートプロトコルに依存するのではなく、ブロックチェーンネットワークにおける複数のノード機器の認証結果によって、機器が認証に合格したかどうかを共同に決定し、データのセキュリティを保証して、1つのデータソースが改ざんされて、データが無効になることがない。
【0021】
1つの実施例において、ターゲット端末10は特徴収集機器11が機器認証に合格したと決定した場合、特徴収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワーク12に記憶する。ターゲット端末10は当該機器情報の、ブロックチェーンネットワーク12における記憶位置を取得して、特徴収集機器の機器情報を検索するためのインデックス情報を得て、当該インデックス情報を記憶する。1つの実施例において、ユーザーは当該特徴収集機器11によって関連するユーザー操作、例えば決済操作又はアンロック操作を行って、且つユーザーはターゲット端末10におけるターゲットクライアントを選択してオンラインの商品決済又はアクセスのアンロックを行う場合、まず、特徴収集機器11が所定規範、例えば国家規格に合うかどうかを検証し、特徴収集機器11が所定規範に合うと決定した場合に限り、ターゲットクライアントによって以降の決済操作又はアンロック操作を行う。具体的な実現において、ターゲット端末10は当該特徴収集機器11の機器情報に対する検索操作要求を受信した場合、当該機器情報のインデックス情報を取得してから、当該機器情報のインデックス情報に基づいて当該機器情報の、ブロックチェーンネットワーク12における記憶位置を決定して、記憶位置から当該機器情報を取得し、そうすれば、ターゲット端末10は当該機器情報を取得した後、検索操作要求に含まれる機器署名が、機器情報における機器署名にマッチングするかどうかを決定し、マッチングすると、検証して特徴収集機器11が所定規範に合うと決定し、さらに、以降のユーザー操作を行う。
【0022】
ここで、図1aのノード(1つのノード機器を1つのノードとする)の数はただ例示であり、実際ニーズに基づいて、任意数のノードを配置してもよい。
【0023】
ブロックチェーンネットワークにおける各ノードは何れも、対応するノード識別子を有し、ブロックチェーンネットワークにおける各ノードには何れもブロックチェーンネットワークにおける他のノードのノード識別子が記憶され、以降、他のノードのノード識別子に基づいて、生成したブロックをブロックチェーンネットワークにおける他のノードにブロードキャストする。各ノードには表1の1つのノード識別子リストがメンテナンスされ、ノード名称及びノード識別子を対応して当該ノード識別子リストに記憶する。ノード識別子はインターネットプロトコル(Internet
Protocol、IP)アドレス、及び当該ノードをマッキングできる他の何れか1つの情報であり、表において、IPアドレスのみを例として説明する。例えば、表1がノード1がメンテナンスする1つのノード識別子リストであれば、ノード1が1つの新たなブロックを生成する場合、表1の各ノードのノード識別子に基づいて新たなブロックをブロックチェーンネットワークにおける他のノードにブロードキャストできる。
【表1】
【0024】
ブロックチェーンネットワークにおける各ノードには何れも1つの同じブロックチェーンが記憶される。ブロックチェーンは複数のブロックから構成され、図1bを参照し、ブロックチェーンは複数のブロックから構成され、ジェネシスブロックにはブロックヘッド及びブロック本体が含まれ、ブロックヘッドには入力情報特徴値、バージョンナンバー、タイムスタンプ及び難易度値が記憶され、ブロック本体には入力情報が記憶され、ジェネシスブロックの次のブロックはジェネシスブロックを親ブロックとし、次のブロックには同じように、ブロックヘッド及びブロック本体が含まれ、ブロックヘッドには現在ブロックの入力情報特徴値、親ブロックのブロックヘッド特徴値、バージョンナンバー、タイムスタンプ及び難易度値が記憶され、このように類推すると、ブロックチェーンにおける各ブロックに記憶されるブロックデータは何れも親ブロックに記憶されるブロックデータと関連付けられ、ブロックにおける入力情報のセキュリティを保証する。
【0025】
ブロックチェーンにおける各ブロックを生成する場合、図1cを参照し、ブロックチェーンが所在するノードは入力情報を受信した場合、入力情報を検査し、検査を完成した後、入力情報をメモリプールに記憶して、入力情報を記録するためのハッシュ木を更新してから、タイムスタンプを、入力情報を受信した時間に更新して、異なる乱数を試して、計算による特徴値が以下の式を満たすように、特徴値の計算を複数回行う。
SHA256(SHA256(version+prev_hash+merkle_root+ntime+nbits+x))<TARGET
SHA256は特徴値を計算するための特徴値アルゴリズムであり、version(バージョンナンバー)はブロックチェーンにおいて関連ブロックプロトコルのバージョン情報であり、prev_hashは現在ブロックの親ブロックのブロックヘッド特徴値であり、merkle_rootは入力情報の特徴値であり、ntimeはタイムスタンプ更新の更新時間であり、nbitsは現在難易度であり、一定期間内で一定値であり、固定時間帯を超えた後、再び決定し、xは乱数であり、TARGETは特徴値閾値であり、当該特徴値閾値はnbitsに基づいて決定される。
【0026】
このように、計算して上記の式を満たす乱数を取得した場合、対応するように情報を記憶し、ブロックヘッド及びブロック本体を生成して、現在ブロックを取得する。その後、ブロックチェーンが所在するノードはブロックチェーンネットワークにおける他のノードのノード識別子に基づいて、新規に生成したブロックを所在するブロックチェーンネットワークにおける他のノードにそれぞれ送信し、他のノードは新規に生成したブロックを検査して、検査を完成した後、新規に生成したブロックを、記憶されたブロックチェーンに追加する。
【0027】
図2を参照し、図2は本出願の実施例が提供するブロックチェーンネットワークによる機器管理方法のフロー概略図であり、本実施例に記載のブロックチェーンネットワークによる機器管理方法は上記のターゲット端末に適用可能であり、当該ターゲット端末には少なくとも2つのクライアントが実行され、ターゲット端末は対応する特徴収集機器を有し、図2に示すように、当該方法は以下のステップを含む。
S201:特徴収集機器と少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、特徴収集機器の機器情報を取得する。
【0028】
1つの実施例において、ターゲット端末は、ターゲット端末にインストールされて実行されている少なくとも2つのクライアントを検出した場合、当該特徴収集機器とターゲットクライアントとの間で通信接続を確立するトリガー操作を検出したと決定し、当該ターゲットクライアントは、ターゲット端末に含まれる少なくとも2つのクライアントのうちの何れか1つのクライアントである。当該トリガー操作を検出した後、ターゲット端末は特徴収集機器の機器情報を取得して、特徴収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに送信し、即ち、S202を実行する。当該機器情報は当該特徴収集機器を製造する製造業者識別子、出荷時間、発表メーカー、機器の型番、機器識別子、機器パラメータ、発表時の署名などを含んでもよく、本出願は限定しない。
【0029】
1つの実施例において、当該特徴収集機器は顔画像を収集するための画像収集機器であり、ターゲット端末は、ターゲット端末にインストールされて実行可能な少なくとも2つの決済クライアントを検出した場合、ターゲット端末は当該画像収集機器とターゲット決済クライアントとの間で通信接続を確立するトリガー操作を検出したと決定する。ユーザーは決済クライアント及び画像収集機器から収集されたユーザーの顔画像によってオンラインの商品決済を行って、ターゲット決済クライアントはターゲット端末に含まれる決済クライアントのうちの何れか1つの決済クライアントである。ターゲット端末は当該トリガー操作を検出した後、特徴収集機器の機器情報を取得して、特徴収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに送信する。
【0030】
別の実施例において、当該特徴収集機器は顔画像を収集するための画像収集機器であり、ターゲット端末は、ターゲット端末にインストールされて実行可能な少なくとも2つのアンロッククライアントを検出した場合、ターゲット端末は、当該画像収集機器とターゲットアンロッククライアントとの間で通信接続を確立するトリガー操作を検出したと決定する。ユーザーはアンロッククライアント及び画像収集機器から収集されたユーザーの顔画像によって、例えばアクセスのアンロックを行って、ターゲットアンロッククライアントはターゲット端末に含まれたアンロッククライアントのうちの何れか1つのアンロッククライアントである。ターゲット端末は当該トリガー操作を検出した後、特徴収集機器の機器情報を取得して、特徴収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに送信する。
【0031】
S202:機器情報をブロックチェーンネットワークに送信することで、ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行う。
【0032】
1つの実施例において、ターゲット端末は特徴収集機器の機器情報を取得した後、機器情報をブロックチェーンネットワークに送信する。可能な実現形態において、ターゲット端末は署名情報が付けられた機器情報をブロックチェーンネットワークに送信することで、機器情報のセキュリティを保証する。ターゲット端末は特徴収集機器から特徴収集機器の機器情報、及び機器の秘密キーを取得して、当該機器の秘密キーによって機器情報に対して署名処理を行って、署名情報が付けられた機器情報を取得してから、署名情報が付けられた機器情報をブロックチェーンネットワークに送信する。又は、ターゲット端末は直接的に特徴収集機器から署名情報が付けられた機器情報を取得し、当該署名情報が付けられた機器情報は、特徴収集機器が自体の機器の秘密キーによって機器情報に対して署名処理を行うことで得られる。
【0033】
1つの実施例において、ターゲット端末は機器情報をブロックチェーンネットワークに送信する場合、機器情報をターゲットクライアントの所定の機器アドレスと一致する機器アドレスに対応するノード機器に送信する必要があり、ブロックチェーンネットワークにおいて、ターゲットクライアントの所定の機器アドレスと一致する機器アドレスに対応するノード機器は、ターゲットノード機器と呼ばれ、機器情報をターゲットノード機器に送信することで、以降、ターゲットノードはまず、機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行ってから、ブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行う。ターゲット端末は、当該機器情報をブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信できる場合、情報をブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信する場合、当該何れか1つのノード機器の機器アドレスを取得して、取得した何れか1つのノード機器の機器アドレスが所定の機器アドレスと一致するかどうかを判定する。取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致すると、何れか1つのノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器検査を行って、特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、機器情報をブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信して、他のノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行う。取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致しないと、再位置決めポリシを採用して、機器情報をブロックチェーンネットワークにおける、所定の機器アドレスが指示するターゲットノード機器に送信し、即ち、改めて所定の機器アドレスに基づいて機器情報を所定の機器アドレスに対応するノード機器、つまり、ターゲットノード機器に送信し、特徴収集機器の機器情報を受信した後、ターゲットノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器検査を行って、特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、機器情報をブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信して、他のノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行う。
【0034】
S203:各ノード機器が特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果をブロックチェーンネットワークから取得する。
【0035】
1つの実施例において、各ノード機器が特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果は、特徴収集機器が機器認証に合格したこと、特徴収集機器が機器認証に不合格したことを含む。可能な実現形態において、ターゲット端末は各ノード機器が特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果をブロックチェーンネットワークから取得して、ターゲット参照認証結果の数を参照認証結果から統計し、当該ターゲット参照認証結果は、相応するノード機器によって特徴収集機器が機器認証に合格したと決定したことを指示するための参照認証結果を含み、ターゲット参照認証結果の数は第1の数と呼ばれる。ターゲット端末はターゲット参照認証結果の第1の数を決定した後、さらに、ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の数を決定し、正常ノード機器の数は第2の数と呼ばれる。そうすれば、ターゲット端末は第1の数及び第2の数を決定した後、第1の数及び第2の数に基づいて特徴収集機器が機器認証に合格したかどうかを決定する。
【0036】
S204:参照認証結果に基づいて特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ターゲットクライアントと特徴収集機器との間の関連関係を確立する。
【0037】
1つの実施例において、ターゲット端末は特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ターゲットクライアントと特徴収集機器との間の関連関係を確立する。そうすれば、ターゲット端末の少なくとも2つのクライアントのうちの各クライアントが何れも特徴収集機器と関連関係を確立した後、ターゲット端末は特徴収集機器から特徴情報を取得して、特徴情報をブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信することで、何れか1つのノード機器は特徴情報を認識して、ユーザーに対する身分認証を完成する。何れか1つのノード機器はユーザーに対する身分認証を完成した後、相応するユーザー操作を実行する。
【0038】
例えば、当該特徴収集機器は顔画像を収集するための画像収集機器であり、ターゲット端末に含まれるターゲットクライアントは決済クライアントであれば、ターゲットクライアントと特徴収集機器との間の関連関係を確立した後、ユーザーは当該特徴収集機器によってオンラインの商品決済を行うことができる。例えば、ユーザーは画像収集機器によって顔スキャンを行うことで、画像収集機器はユーザーの顔画像を取得して、ユーザーの顔画像を取得した後、当該ユーザーの顔画像をターゲット端末に送信し、ターゲット端末は受信した顔画像をブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信し、何れか1つのノード機器は当該顔画像を受信した後、顔画像を認識して、ユーザーに対する身分認証を完成し、身分認証に合格した後、対応するクライアントに基づいてオンラインの商品決済を実現し、ターゲット端末は少なくとも2つの決済クライアントを有し、つまり、ターゲットクライアント以外に、他の決済クライアントが存在し、即ち、ユーザーが決済するための少なくとも2つの決済方式を有するため、決済を行う場合、ユーザーは必要な決済方式又は決済クライアントを予め選択して決済を実現する。
【0039】
1つの実施例において、特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、特徴収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶する。なお、ブロック(Block)を単位として、ブロックチェーンネットワークにおける各ノード機器のデータを記憶する。各正常ノード機器に記憶されたデータは一致する。機器情報の数は複数であれば、各機器情報は何れも異なるブロックに記憶される。例えば、機器情報の数は5つであれば、機器情報のうちの1番目の機器情報は第1のブロックに記憶され、機器情報のうちの2番目の機器情報は第2のブロックに記憶され、順に類推すると、機器情報のうちの5番目の機器情報は第5のブロックに記憶される。各機器情報の記憶の具体的な実現形態は以下のように記載され、以下、機器情報のうちの3番目の機器情報が第3のブロックに記憶されることを例として説明する。
【0040】
1つの実施例において、特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ターゲットノード機器は取得した機器情報をブロック本体に記憶し、上記の機器情報のハッシュ木の数字根を計算して、現在ブロックチェーンの最後のブロックのハッシュ値を取得し、ターゲットノード機器は機器情報のハッシュ木の数字根、現在ブロックチェーンの最後のブロックのハッシュ値及び現在タイムスタンプをブロックヘッドに記憶し、ターゲットノード機器は当該ブロックヘッドと、機器情報が記憶されたブロック本体とを第3のブロックに組み合わせて、第3のブロックをターゲットノード機器に記憶されたブロックチェーンに追加して、ブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器に第1のブロックをブロードキャストし、他のノード機器は第1のブロックを、それぞれメンテナンスするブロックチェーンに追加することで、ブロックチェーンネットワークにおける各ノード機器がメンテナンスするブロックチェーンを同期させる。
【0041】
上記から分かるように、ブロックチェーンの完全属性及び改ざん不能属性に依存して、ターゲットノード機器が取得した特徴収集機器の機器情報は信頼可能且つ改ざんされていないことを保証するとともに、以降、ブロックチェーンに記憶される特徴収集機器の機器情報は改ざん不能であることを保証し、機器管理のセキュリティ及び信頼性を向上する。
【0042】
1つの実施例において、各機器情報をブロックチェーンネットワークにおける各ノード機器がそれぞれメンテナンスするブロックチェーンに記憶した後、ターゲット端末は、各機器情報の、ブロックチェーンネットワークにおける記憶位置を取得して、各記憶位置を順に記憶して、以降、特徴収集機器の機器情報を検索するためのインデックス情報を取得して記憶する。当該インデックス情報は数字番号、ビット値(ビット)、又は他の情報であってもよく、本出願は限定しない。例えば、図3に示すように、3つの機器情報があれば、当該3つの機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶した後、第1のブロック、第2のブロック、第3のブロックにそれぞれ記憶し、ターゲット端末は当該3つの機器情報にそれぞれ対応する3つの記憶位置を取得して、当該3つの記憶位置を順に記憶して、特徴収集機器の機器情報を検索するためのインデックス情報を取得して記憶し、図3に示すように、第1のブロックに記憶される機器情報のインデックス情報は1であり、第2のブロックに記憶される機器情報のインデックス情報は2であり、第3のブロックに記憶される機器情報のインデックス情報は3である。具体的に、ターゲット端末は機器情報の記憶位置とインデックス情報との間の対応関係を記憶し、例えば、表2は、ターゲット端末に記憶される機器情報の記憶位置とインデックス情報との間の対応関係を示し、表2から分かるように、機器情報は第1のブロックに記憶されると、当該機器情報に対応するインデックス情報は「1」であり、そうすれば、ターゲット端末は当該機器情報を検索する時、当該機器情報を検索するインデックス情報、即ち「1」を取得し、当該機器情報を検索するインデックス情報を取得した後、ターゲット端末は当該インデックス情報に基づいて、当該機器情報がブロックチェーンネットワークの第1のブロックに記憶されると決定できる。
【表2】
【0043】
1つの実施例において、ターゲット端末は機器情報に対する検索操作要求を受信して、当該検索操作要求に対応する機器情報に基づいて、当該機器情報のインデックス情報を取得する。ターゲット端末は当該機器情報のインデックス情報を取得した後、当該機器情報のインデックス情報に基づいて、機器情報の、ブロックチェーンネットワークにおける記憶位置を決定してから、検索操作要求に含まれる機器署名が機器情報における機器署名にマッチングするかどうかを決定し、マッチングすると、当該機器情報のインデックス情報に基づいてブロックチェーンネットワークから特徴収集機器の機器情報を取得する。
【0044】
ここで、ターゲット端末はターゲットクライアントと特徴収集機器との間の関連関係を確立した後、当該ターゲットクライアントはターゲット端末において実行でき、当該ターゲットクライアントはターゲット端末で起動した後、まず、当該特徴収集機器が所定規範、例えば国家規格に合うかどうかを検証し、特徴収集機器が所定規範に合うと決定した場合に限り、以降のユーザー操作を行う。例えば、当該特徴収集機器は顔画像を収集するための画像収集機器であり、ターゲットクライアントは決済クライアントであれば、ユーザーは当該ターゲットクライアントを使用してオンラインの商品決済を実現する場合、まず、画像収集機器が国家規格に合うかどうかを検証し、国家規格に合った場合に限り、ターゲットクライアントはユーザーの決済操作を実現する。
【0045】
1つの実施例において、当該特徴収集機器が所定規範に合うかどうかを検証する具体的な実施形態は以下の通り、即ち、ターゲット端末は特徴収集機器の機器情報に対する検索操作要求をブロックチェーンネットワークに送信して、機器情報の検索インデックスを取得し、ターゲット端末は当該検索インデックスに基づいて当該特徴収集機器の機器情報の、ブロックチェーンネットワークでの記憶位置を決定する。当該検索操作要求は、当該特徴収集機器が所定規範に合うかどうかを検証し、当該特徴収集機器が所定規範に合うと決定した場合、以降のユーザー操作を行う。当該検索操作要求には特徴収集機器の製造署名が付けられ、当該製造署名は特徴収集機器の発表時の署名であってもよく、ターゲット端末は特徴収集機器の製造署名にターゲットクライアントの署名を追加する。ターゲット端末はブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に検索操作要求を送信し、即ち、ターゲットノード機器に検索操作要求を送信してもよいし、他のノード機器に検索操作要求を送信してもよい。ターゲット端末はターゲットノード機器に検索操作要求を送信すると、ターゲットノード機器は当該検索操作要求を受信して、当該検索操作要求を取得した後、当該検索操作要求に対応する機器情報に基づいて、当該機器情報のインデックス情報を取得する。ターゲット端末は当該機器情報のインデックス情報を取得した後、当該機器情報のインデックス情報に基づいて、当該機器情報のブロックチェーンネットワークにおける記憶位置を決定して、記憶位置から当該機器情報を取得する。そうすれば、ターゲット端末は機器情報を取得した後、検索操作要求に含まれる機器署名に基づいて機器情報における機器署名にマッチングし、検索操作要求に含まれる機器署名が機器情報における機器署名にマッチングするかどうかを決定する。検索操作要求に含まれる機器署名が機器情報における機器署名にマッチングすると、当該特徴収集機器は所定規範に合うことを示し、即ち、以降のユーザー操作を行うことができる。検索操作要求に含まれる機器署名が機器情報における機器署名にマッチングしていないと、当該特徴収集機器が所定規範に合わないことを示し、即ち、以降のユーザー操作を行うことができない。
【0046】
上記から分かるように、1つの特徴収集機器は端末に含まれる異なるクライアントの実行をサポートでき、ユーザーは当該クライアント及び特徴収集機器を使用してあるユーザー操作を実現する場合、クライアントはまず、当該特徴収集機器が所定規範に合うかどうかを検証し、本出願の実施例において、ターゲット端末を使用してアライアンスチェーンの方式で特徴収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶し、クライアントがアライアンスチェーンに参加した場合、アライアンスチェーンにより、クライアント又はクライアントを含む端末が特徴収集機器の合法性、又は特徴収集機器の変更履歴を検索でき、特徴収集機器の合法性を確保する。
【0047】
1つの実施例において、ターゲットノード機器は、ターゲット端末から送信された検索操作要求を受信して、機器情報を取得した後、取得した機器情報が完全であるかどうかを検証するために、他のノード機器に情報検証要求を送信し、当該情報検証要求はターゲットノード機器が取得した機器情報に含まれてもよい。他のノード機器は当該情報検証要求を受信した後、それぞれメンテナンスするブロックチェーンから機器情報を取得して、情報検証要求に含まれる機器情報にマッチングし、他のノード機器から取得した機器情報は情報検証要求に含まれる機器情報にマッチングすると、ターゲットノード機器から取得した機器情報は完全であると検証する。
【0048】
例えば、ターゲット端末は情報検証要求をブロックチェーンネットワークのノード機器Aに送信した場合、ノード機器Aはメンテナンスしているブロックチェーンから機器情報を取得した後、ブロックチェーンネットワークのノード機器B、ノード機器C、ノード機器D及びノード機器Eに、機器情報が含まれる情報検証要求を送信し、当該情報検証要求を受信した後、ノード機器B、ノード機器C、ノード機器D及びノード機器Eは、それぞれメンテナンスするブロックチェーンから機器情報を取得して、情報検証要求に含まれる機器情報にマッチングし、マッチング結果が一致すると、ノード機器Aに、機器情報が完全であることを指示する情報を返信することで、取得した機器情報が完全であることをノード機器Aに報告し、機器情報の完全性を決定した後、ノード機器Aは機器情報における機器署名と、情報検証要求に含まれた機器情報における機器署名とをマッチングすることで、特徴収集機器が国家規格に合うかどうかを検証する。
【0049】
本出願の実施例において、ターゲット端末は特徴収集機器と少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、特徴収集機器の機器情報を取得し、そして、当該機器情報をブロックチェーンネットワークに送信して、ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行って、各ノード機器が特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果をブロックチェーンネットワークから取得して、参照認証結果に基づいて特徴収集機器が機器認証に合格したかどうかを決定し、そうすれば、特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ターゲットクライアントと特徴収集機器との間の関連関係を確立し、1つの特徴収集機器によって端末に含まれる異なるクライアントの実行をサポートすることを実現し、特徴収集機器の配置を減少して、便利性を向上する。
【0050】
図4を参照し、図4は本出願の実施例が提供するブロックチェーンネットワークによる機器管理方法のフロー概略図であり、本実施例に記載のブロックチェーンネットワークによる機器管理方法は上記のターゲット端末に適用可能であり、当該ターゲット端末には少なくとも2つのクライアントが実行され、ターゲット端末は特徴収集機器を含み、図4に示すように、当該方法は以下のステップを含む。
S401:特徴収集機器と少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、特徴収集機器の機器情報を取得する。
S402:機器情報をブロックチェーンネットワークに送信することで、ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行う。
S401及びS402の具体的な実施形態について、上記の実施例S201及びS202の具体的な記載を参照すればよく、ここで、贅言しない。
S403:ターゲット参照認証結果の第1の数を統計して、ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定し、ターゲット参照認証結果は、相応するノード機器によって特徴収集機器が機器認証に合格したと決定したことを指示するための参照認証結果を含む。
【0051】
1つの実施例において、ターゲット端末はターゲット参照認証結果の第1の数を統計して、ターゲット参照認証結果は、相応するノード機器によって特徴収集機器が機器認証に合格したと決定したことを指示するための参照認証結果を含む。ターゲット端末はターゲット参照認証結果の第1の数を統計する上に、ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定することで、ターゲット端末は第1の数及び第2の数に基づいて特徴収集機器が機器認証に合格したかどうかを決定する。
【0052】
1つの実施例において、第1の数を取得する具体的な実現形態は以下の通りであり、即ち、ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行った後、相応するノード機器によって特徴収集機器が機器認証に合格したと決定したことを指示するための参照認証結果、又は相応するノード機器によって特徴収集機器が機器認証に不合格したと決定したことを指示する参照認証結果をターゲット端末に送信し、そうすれば、ターゲット端末は取得した参照認証結果に基づいて第1の数を決定する。ターゲット端末は、取得したターゲット参照認証結果の数、即ち、第1の数を統計する。
【0053】
1つの実施例において、第2の数を取得する具体的な実現形態は以下の通りであり、即ち、ターゲット端末はターゲットノード機器から検査フィードバック情報を取得し、当該検査フィードバック情報は、ターゲットノード機器が機器情報をブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器に転送した後、ブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器が機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行った後、フィードバックした結果情報によって決定される。ターゲット端末はターゲットノード機器から検査フィードバック情報を取得した後、取得した検査フィードバック情報に基づいて、ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定する。ターゲットノード機器は特徴収集機器の機器情報を受信した後、当該機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器検査を行う。当該機器情報は署名情報が付けられた機器情報であり、当該署名情報が付けられた機器情報は、ターゲット端末が特徴収集機器から特徴収集機器の機器情報及び機器の秘密キーを取得して、機器の秘密キーによって機器情報に対して署名処理を行うことで得られる。そうすれば、ターゲットノード機器は当該機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器検査を行って、つまり、署名情報が付けられた機器情報における署名情報が合法であるかどうかを検証し、当該署名情報が合法であれば、ターゲットノード機器は署名情報が付けられた機器情報をブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器に送信することで、他のノード機器は署名情報が付けられた機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行う。他のノード機器は署名情報が付けられた機器情報を受信した後、機器情報における署名情報が合法であるかどうかを検証する。そうすれば、他のノード機器は機器情報に基づいて特徴収集機器に対して機器認証を行った後、それぞれ特徴収集機器に対して機器認証を行った後の結果情報をターゲット端末にフィードバックする。
【0054】
結果情報は、特徴収集機器が機器認証に合格したこと、又は、特徴収集機器が機器認証に不合格したことを指示する。ターゲットノード機器は他のノード機器からフィードバックされた結果情報を受信した後、ターゲット端末はターゲットノード機器から検査フィードバック情報を取得し、当該検査フィードバック情報は、相応するノード機器によって特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した結果情報を指す。そうすれば、ターゲット端末はターゲットノード機器から取得された検査フィードバック情報の数に基づいて、ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定する。つまり、ターゲット端末はターゲットノード機器から全ての検査フィードバック情報を取得した後、検査フィードバック情報の数を統計し、そうすれば、統計することで得られた検査フィードバック情報の数はブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数である。又は、ターゲット端末はターゲットノード機器から1つの検査フィードバック情報を取得した場合、ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の数を1に決定し、そうすれば、ターゲット端末はターゲットノード機器から1つの検査フィードバック情報を再取得した後、既存の正常ノード機器の数が1である上で、1を加算し、順に類推すると、正常ノード機器の第2の数を決定し、例えば、ターゲット端末がターゲットノード機器から取得した最後の検査フィードバック情報は5番目であれば、正常ノード機器の第2の数を5に決定する。
【0055】
S404:第1の数及び第2の数に基づいて特徴収集機器が機器認証に合格したかどうかを決定する。
【0056】
S405:特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ターゲットクライアントと特徴収集機器との間の関連関係を確立する。
【0057】
S404及びS405では、ターゲット端末はターゲット参照認証結果の第1の数、及びブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定した後、第1の数及び第2の数に基づいて特徴収集機器が機器認証に合格したかどうかを決定する。例えば、ターゲット端末は第1の数と第2の数との間の大きさを比較し、第1の数と第2の数との間の大きさ関係に基づいて、特徴収集機器が機器認証に合格したかどうかを決定する。ターゲット端末は第1の数と第2の数との大きさを比較することで、第1の数が第2の数に等しいことを知った場合、特徴収集機器が機器認証に合格したと決定し、ターゲット端末は第1の数と第2の数との大きさを比較することで、第1の数が第2の数より小さいことを知った場合、特徴収集機器が機器認証に不合格したと決定する。ターゲット端末は特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合に限り、ターゲットクライアントと特徴収集機器との間の関連関係を確立する。
【0058】
具体的な適用シナリオにおいて、画像収集機器はユーザーの顔画像を収集する画像収集機器であり、且つターゲット端末には実行可能な1つの決済クライアント1が含まれ、画像収集機器はターゲット端末における決済クライアント1に対応し、即ち、画像収集機器は既に決済クライアント1と関連関係を確立し、ユーザーは決済クライアント1及び画像収集機器によって収集されたユーザーの顔画像を使用してオンラインの商品決済を行う。ターゲット端末にさらに1つの決済クライアント2がインストールされて実行され、ユーザーは決済クライアント2及び画像収集機器によって収集されたユーザーの顔画像を使用してオンラインの商品決済を行うようとすると、画像収集機器は決済クライアント2とも関連関係を確立する必要がある。以降、ターゲット端末にさらに複数の決済クライアントがインストールされると、同じように、これらの複数の決済クライアントは何れも画像収集機器と関連関係を確立した場合に限り、オンラインの商品決済を実現できる。上記から分かるように、ターゲット端末は少なくとも2つの決済クライアントにそれぞれ対応する決済方式をサポートすることで、店の顔スキャン機器(画像収集機器)は複数の決済機構を同時にサポートでき、複数の顔スキャン機器を購入する必要がなく、顔スキャン機器の配置を減少して、店のコストを効果的に低減し、その同時に、決済の便利性を向上する。
【0059】
1つの実施例において、ターゲット端末が画像収集機器によって複数の決済クライアントにそれぞれ対応する決済方式を実現することを保証するために、当該画像収集機器の出荷認証を行った後、画像収集機器に対応する機器メーカーは当該画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶してもよく、ブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器は、ターゲット端末における何れか1つの決済クライアントにトラフィックサービスを提供するノード機器である。ここで、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶する前、まず、ターゲット端末における、当該画像収集機器によってオンライン商品決済を実現する決済クライアントをブロックチェーンネットワークに参加させ、決済クライアントが成功的にブロックチェーンネットワークに参加した場合に限り、以降、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶できる。
【0060】
1つの実施例において、図5aの5つのノード機器が含まれるブロックチェーンネットワークを例として説明し、ターゲット端末における決済クライアントがブロックチェーンネットワークに参加した場合、各ノード機器には何れも各決済クライアントに対応する公開キーが追加され、当該公開キーによって、以降、ノード機器は署名情報が付けられた機器情報を復号化して、及び署名情報の合法性を検証できる。ターゲット端末に1つの新たな決済クライアントが追加され、新たな決済クライアントが実行可能である場合、当該新決済クライアントはまず、ブロックチェーンネットワークに参加してもよいが、新たな決済クライアントは成功的にブロックチェーンネットワークに参加しようとすると、ブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器のコンセンサス認証を取得する必要があり、コンセンサス認証に合格した後、つまり、ブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器に対応する他の決済クライアントが同意した後、当該新決済クライアントはブロックチェーンネットワークに参加でき、当該新決済クライアントに対応する公開キーを当該新決済クライアントに対応するノード機器に追加し、ブロックチェーンネットワークにおける各ノード機器が具備する公開キーを一致させるように、当該公開キーはブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器にブロードキャストされる。新たな決済クライアントは成功的にブロックチェーンネットワークに参加した後、決済操作を実現する画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶することで、以降、ユーザーは当該新たな決済クライアントを使用して決済操作を実現する。
【0061】
1つの実施例において、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶する具体的な実現過程は以下のステップを含み、ターゲット端末は、ターゲット端末にインストールされて実行されるターゲット決済クライアント(上記の新たな決済クライアント)を検出した場合、ターゲット決済クライアントと画像収集機器との間で通信接続を確立するトリガー操作を検出したと決定し、ターゲット決済クライアントと画像収集機器との間の関連関係を確立した場合、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶できる。具体的な実現において、ターゲット決済クライアントと画像収集機器との間で通信接続を確立するトリガー操作を検出した場合、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに送信することで、ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器が機器情報に基づいて画像収集機器に対して機器認証を行って、画像収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ターゲット決済クライアントと画像収集機器との間の関連関係を確立して、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶する。図5bは、本出願の実施例が提供する、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶するフロー概略図である。図5bのフローでは、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶する実現過程は、要求書き込み階段、ブロードキャスト階段、準備階段、及び提出階段という4つの階段を含む。
【0062】
画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに記憶(又は書き込む)する具体的な実現過程は以下のS11~S16を含む。
【0063】
S11:ターゲットノード機器は画像収集機器の機器情報を受信した後、署名情報が付けられた機器情報における署名情報が合法であるかどうかを検証し、当該署名情報が合法であれば、他のノード機器に署名情報が付けられた機器情報をブロードキャストする。
【0064】
1つの実施例において、ターゲット端末はターゲット決済クライアントと画像収集機器との間で通信接続を確立するトリガー操作を検出した場合、当該画像収集機器の機器情報を取得し、当該機器情報は、当該画像収集機器を製造する製造業者識別子、画像収集機器の機器識別子、画像収集機器の関連機器パラメータ、及び画像収集機器の出荷時間などを含む。ターゲット端末は機器情報を取得した後、当該機器情報をブロックチェーンネットワークに送信し、ターゲット端末は機器情報をブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器、例えば、図5bに示すように、ノード機器Aに送信する。
【0065】
但し、機器情報をノード機器Aに送信した後、当該ノード機器が当該ターゲット決済クライアントに対応するノード機器であるかどうかを決定する必要があり、ブロックチェーンネットワークの各ノード機器は何れも、ターゲット端末に含まれる決済クライアントに対応する。例えば、ターゲット端末に含まれる決済クライアント1はノード機器Aに対応し、決済クライアント2はノード機器Bに対応する。そうすれば、機器情報をノード機器に送信した後、上記のノード機器の機器アドレスを取得する上に、取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致するかどうかを判定することで、ターゲットノード機器を決定し、さらに、ターゲット端末は機器情報を何れか1つのノード機器に送信した場合、何れか1つのノード機器により、当該何れか1つのノード機器がターゲット決済クライアントであるかどうかを決定する。YESであれば、以降の機器認証操作を行う。NOであれば、ターゲット決済クライアントに対応するターゲットノード機器の機器アドレスをターゲット端末に返信し、当該機器アドレスは上記に記載のノード識別子におけるIPアドレスであってもよい。そうすれば、ターゲット端末はターゲットノード機器の機器アドレスを受信した後、当該機器アドレスに基づいてリダイレクトを行って、機器情報を当該機器アドレスに対応するノード機器、即ち、ターゲットノード機器に送信する。
【0066】
ノード機器Aがターゲットノード機器であれば、ノード機器Aは機器情報を受信した後、機器情報に基づいて画像収集機器に対して機器検査を行う。当該機器情報は署名情報が付けられた機器情報であると、ターゲットノード機器は当該署名情報の合法性に基づいて機器検査を行って、当該署名情報は合法であれば、当該画像収集機器が機器認証に合格したと決定し、当該署名情報は非合法であれば、当該画像収集機器が機器認証に不合格すると決定する。ターゲットノード機器は、当該画像収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ブロードキャスト階段に進み、当該署名情報が付けられた機器情報をブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器、即ち、ノード機器B、ノード機器C、ノード機器D、ノード機器Eに送信する。他のノード機器は署名情報が付けられた機器情報を受信した後、当該機器情報に基づいて画像収集機器に対して機器認証を行う。
【0067】
S12:ノード機器B、ノード機器C、ノード機器D及びノード機器Eは、署名情報が付けられた機器情報を受信した後、署名情報が付けられた機器情報における署名情報が合法であるかどうかを検証する。
【0068】
1つの実施例において、ノード機器B、ノード機器C、ノード機器D及びノード機器Eは機器情報に付けられた署名情報が合法であるかどうかを検証し、受信した機器情報が複数である場合、署名情報の合法性の検証は機器情報の順序、及び機器情報操作の順番が正確であるかどうかをさらに検証し、正確であれば、署名情報が合法であると決定し、不正確であれば、署名情報が非合法であると決定する。
【0069】
S13:ノード機器B、ノード機器C、ノード機器D及びノード機器Eの検証が完成した後、各ノード機器は検証後のそれぞれの結果情報を保存して、他のノード機器にそれぞれの結果情報をフィードバックする。
【0070】
1つの実施例において、当該結果情報は、相応するノード機器を正常なノード機器に決定すること、又は相応するノード機器を異常なノード機器に決定することを含み、具体的に、相応するノード機器を正常又は異常なノード機器に決定する方式は、各ノード機器が検証する署名情報の合法性に基づいて判定され、例えば、ノード機器Bが検証した署名情報は合法であれば、ノード機器Bは正常であると決定し、ノード機器Bが検証した署名情報は非合法であれば、ノード機器Bは異常であると決定する。
【0071】
S14:各ノードは正常なノード機器の数を統計する。
【0072】
1つの実施例において、図5bに示すように、ノード機器B、ノード機器C、ノード機器D及びノード機器Eはそれぞれの異常性を検証した後、ノード機器の異常性に関する結果情報をブロックチェーンネットワークにおける各ノード機器に送信し、各ノード機器は何れも正常なノード機器の数、及上記の第2の数を統計し、第2の数は閾値を超えて、当該閾値は2f+1であり、即ち、正常なノード機器の数が2f+1を超えた場合、以降の提出階段を行うことができる。fは異常なノード機器の数を示す。そうすれば、3f+1=nであり、nはブロックチェーンネットワークにおけるノード機器の数であり、fは異常なノード機器の数であり、2f+1は正常なノード機器の数である。例えば、ノード機器が合計で5つであれば、正常なノード機器の数が3つを超え、つまり、最大、1つのノード機器が異常であれば、以降のステップを行う。
【0073】
S15:各ノード機器は他のノード機器にそれぞれの参照認証結果をフィードバックし、各ノード機器はターゲット参照認証結果の数を統計する。
【0074】
1つの実施例において、図5bに示すように、ブロックチェーンネットワークにおける各ノード機器は正常なノード機器の数を統計した後、相応するノード機器が画像収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果を他のノード機器に送信する。当該参照認証結果は、相応するノード機器によって画像収集機器が機器認証に合格すると決定すること、又は相応するノード機器によって画像収集機器が機器認証に不合格すると決定することを含む。具体的に、あるノード機器は、正常なノード機器の数が閾値を超えていないと統計した場合、当該ノード機器は画像収集機器が機器認証に不合格すると決定した参照認証結果を他のノード機器に送信する。あるノード機器は、正常なノード機器の数が閾値を超えたと統計した場合、当該ノード機器は画像収集機器が機器認証に合格したと決定した参照認証結果を他のノード機器に送信する。各ノード機器は参照認証結果を受信した後、画像収集機器が機器認証に合格したと決定した参照認証結果の数、即ち、上記の第1の数を統計し、第1の数も2f+1を超えた場合、画像収集機器が機器認証に合格したと決定し、又は、第1の数が上記の第2の数に等しいと、画像収集機器が機器認証に合格したと決定し、そうすれば、画像収集機器の機器情報はブロックチェーンネットワークに記憶してもよい。
【0075】
S16:ターゲット端末は各ノードから返信されたターゲット参照認証結果の数を受信する。
【0076】
1つの実施例において、各ノード機器はそれぞれの参照認証結果をターゲット端末に送信し、ターゲット端末は参照認証結果に基づいて画像収集機器が機器認証に合格したかどうかを決定する。そうすれば、画像収集機器が機器認証に合格したと決定した後、ターゲット決済クライアントと画像収集機器との間の関連関係を確立し、画像収集機器の機器情報はブロックチェーンネットワークに記憶してもよい。
【0077】
ここで、画像収集機器の機器情報の書き込みは高頻度操作ではなく、画像収集機器に対応する生産ラインで製造及び検出を完成した場合に限り、画像収集機器の機器情報をブロックチェーンネットワークに書き込むため、ブロックチェーンネットワークにおけるあるノード機器が故障しても、他の決済クライアントと画像収集機器との関連関係の確立に影響することなく、当該ノード機器に対応する1つの決済クライアントと画像収集機器との関連関係の確立のみに影響し、なぜならば、1つのノード機器の故障は他のノード機器の使用に影響していないからである。
【0078】
本出願の実施例において、ターゲット端末は画像収集機器と、少なくとも2つの決済クライアントのうちのターゲット決済クライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、画像収集機器の機器情報を取得し、そして、当該機器情報をブロックチェーンネットワークに送信して、ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器は機器情報に基づいて画像収集機器に対して機器認証を行う。その後、相応するノード機器によって画像収集機器が機器認証に合格したと決定したことを指示するための参照認証結果の第1の数を統計し、ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定し、第1の数及び第2の数に基づいて画像収集機器が機器認証に合格したかどうかを決定し、そうすれば、画像収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、ターゲット決済クライアントと画像収集機器との間の関連関係を確立して、1つの画像収集機器によって端末に含まれる異なるクライアントの実行をサポートすることを実現し、画像収集機器の配置を減少して、便利性を向上する。
【0079】
上記の機器管理方法の実施例の記載に基づいて、本出願の実施例はブロックチェーンネットワークによる機器管理装置をさらに提出し、当該機器管理装置は上記のターゲット端末で実行されるか、又はターゲット端末におけるコンピュータプログラム(プログラムコードを含む)であってもよく、当該ターゲット端末には少なくとも2つのクライアントが実行され、当該ターゲット端末は対応する特徴収集機器を有する。当該機器管理装置は、図2及び図4に記載のブロックチェーンネットワークによる機器管理方法を実行し、図6を参照し、当該ブロックチェーンネットワークによる機器管理装置は、
前記特徴収集機器と前記少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、前記特徴収集機器の機器情報を取得する取得ユニット601と、
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信することで、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器は前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行う送信ユニット602と、
各ノード機器が前記特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果を前記ブロックチェーンネットワークから取得する決定ユニット603と、
前記決定ユニット603が前記参照認証結果に基づいて前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記ターゲットクライアントと前記特徴収集機器との間の関連関係を確立する関連ユニット604と、を含む。
【0080】
1つの実施例において、前記ターゲットクライアントは前記少なくとも2つのクライアントのうちの何れか1つのクライアントであり、各ノード機器は前記少なくとも2つのクライアントのうちの1つのクライアントにトラフィックサービスを提供し、前記少なくとも2つのクライアントのうちの各クライアントが何れも前記特徴収集機器と関連関係を確立した後、前記取得ユニット601はさらに、
前記特徴収集機器から特徴情報を取得して、并前記特徴情報を前記ブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信することで、前記何れか1つのノード機器は前記特徴情報を認識する。
【0081】
1つの実施例において、前記送信ユニット602は具体的に、
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信して、前記何れか1つのノード機器の機器アドレスを取得し、
取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致すると決定した場合、前記何れか1つのノード機器は前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器検査を行って、前記特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信する。
【0082】
1つの実施例において、前記送信ユニット602はさらに、
取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致しないと決定した場合、再位置決めポリシを採用して前記機器情報を、前記ブロックチェーンネットワークにおける、前記所定の機器アドレスが指示したターゲットノード機器に送信し、前記ターゲットノード機器により前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器検査を行って、前記ターゲットノード機器によって前記特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信する。
【0083】
1つの実施例において、前記各ノード機器が前記特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果は、前記特徴収集機器が機器認証に合格したこと、前記特徴収集機器が機器認証に不合格したことを含み、前記決定ユニット603は具体的に、
ターゲット参照認証結果の第1の数を統計して、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる正常ノード機器の第2の数を決定し、前記ターゲット参照認証結果は、相応するノード機器によって前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定したことを指示するための参照認証結果を含み、
前記第1の数及び前記第2の数に基づいて、前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定する。
【0084】
1つの実施例において、前記決定ユニット603は具体的に、
前記第1の数が前記第2の数に等しいと、前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定する。
【0085】
1つの実施例において、前記決定ユニット603は具体的に、
ターゲットノード機器から検査フィードバック情報を取得し、前記検査フィードバック情報は、前記ターゲットノード機器が前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器に転送した後、前記他のノード機器により前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行った後フィードバックした結果情報によって決定され、
前記検査フィードバック情報に基づいて、前記ブロックチェーンネットワークに含まれた正常ノード機器の第2の数を決定する。
【0086】
1つの実施例において、前記送信ユニット602は具体的に、
前記特徴収集機器から前記特徴収集機器の機器情報及び機器の秘密キーを取得し、
前記機器の秘密キーを使用して、前記機器情報に対して署名処理を行って、署名情報が付けられた機器情報を取得して、前記署名情報が付けられた機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信する。
【0087】
1つの実施例において、前記装置は、
前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記特徴収集機器の機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに記憶する記憶ユニット605をさらに含む。
【0088】
1つの実施例において、前記機器情報の数は複数であり、前記記憶ユニット605はさらに、
各機器情報の、前記ブロックチェーンネットワークにおける記憶位置を取得し、
各記憶位置を順に記憶して、前記特徴収集機器の機器情報を検索するためのインデックス情報を取得して記憶する。
【0089】
1つの実施例において、前記装置は、
前記機器情報に対する検索操作要求に応答して、前記機器情報のインデックス情報を取得し、
前記機器情報のインデックス情報に基づいて前記機器情報の、前記ブロックチェーンネットワークにおける記憶位置を決定し、
前記検索操作要求に含まれる機器署名が前記機器情報における機器署名にマッチングすると決定した場合、前記機器情報のインデックス情報に基づいて前記ブロックチェーンネットワークから前記特徴収集機器の機器情報を取得する検索ユニット606をさらに含む。
【0090】
本出願の実施例において、取得ユニット601は前記特徴収集機器と前記少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、前記特徴収集機器の機器情報を取得し、送信ユニット602は前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信することで、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器が前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行うようにし、決定ユニット603は、各ノード機器が前記特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果を前記ブロックチェーンネットワークから取得し、関連ユニット604は、決定ユニット603が参照認証結果に基づいて前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記ターゲットクライアントと前記特徴収集機器との間の関連関係を確立する。上記の方法を実施することで、1つの特徴収集機器によって端末に含まれる異なるクライアントの実行をサポートすることを実現し、特徴収集機器の配置を減少して、便利性を向上する。
【0091】
図7を参照し、図7は本出願の実施例が提供する端末の構成概略ブロック図である。当該端末は上記のターゲット端末であってもよく、図7の本実施例の端末は1つ又は複数のプロセッサー701、1つ又は複数の入力機器702、1つ又は複数の出力機器703及びメモリ704を含む。上記のプロセッサー701、入力機器702、出力機器703及びメモリ704はバス705を介して接続される。メモリ704はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムはプログラム指令を含み、プロセッサー701は前記メモリ704に記憶されるプログラム指令を実行する。
【0092】
前記メモリ704は、揮発性メモリ(Volatile Memory)、例えばランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory、RAM)を含んでもよいし、不揮発性メモリ(Non-Volatile
Memory)、例えばフラッシュメモリ(Flash Memory)、ソリッドステートドライブ(Solid-State
Drive、SSD)などをさらに含んでもよいし、上記のタイプのメモリの組み合わせをさらに含んでもよい。
【0093】
前記プロセッサー701は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)であってもよい。前記プロセッサー701はハードウェアチップをさらに含んでもよい。上記のハードウェアチップは特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable
Logic Device、PLD)などであってもよい。当該PLDはフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable
Gate Array、FPGA)、汎用アレイロジック(Generic Array Logic、GAL)などであってもよい。前記プロセッサー701は上記の構造の組み合わせであってもよい。
【0094】
本出願の実施例において、前記メモリ704はコンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムはプログラム指令を含み、プロセッサー701はメモリ704に記憶されたプログラム指令を実行することで、上記の図2及び図4における相応する方法のステップを実現する。
【0095】
1つの実施例において、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
前記特徴収集機器と前記少なくとも2つのクライアントのうちのターゲットクライアントとの間で関連関係を確立するトリガー操作に応答して、前記特徴収集機器の機器情報を取得するステップと、
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信することで、前記ブロックチェーンネットワークに含まれる各ノード機器は前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行うステップと、
各ノード機器が前記特徴収集機器に対して機器認証を行うことで得られた参照認証結果を前記ブロックチェーンネットワークから取得するステップと、
前記参照認証結果に基づいて前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記ターゲットクライアントと前記特徴収集機器との間の関連関係を確立するステップと、を実行するように配置される。
【0096】
1つの実施例において、前記ターゲットクライアントは前記少なくとも2つのクライアントのうちの何れか1つのクライアントであり、各ノード機器は前記少なくとも2つのクライアントのうちの1つのクライアントにトラフィックサービスを提供し、前記少なくとも2つのクライアントのうちの各クライアントが何れも前記特徴収集機器と関連関係を確立した後、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
前記特徴収集機器から特徴情報を取得して、前記特徴情報を前記ブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信することで、前記何れか1つのノード機器は前記特徴情報を認識するステップを実行するように配置される。
【0097】
1つの実施例において、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークにおける何れか1つのノード機器に送信して、前記何れか1つのノード機器の機器アドレスを取得するステップと、
取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致すると決定した場合、前記何れか1つのノード機器は前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器検査を行って、前記特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信するステップと、を実行するように配置される。
【0098】
1つの実施例において、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
取得した機器アドレスが所定の機器アドレスと一致しないと決定した場合、再位置決めポリシを採用して前記機器情報を、前記ブロックチェーンネットワークにおける、前記所定の機器アドレスが指示したターゲットノード機器に送信し、前記ターゲットノード機器は前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器検査を行って、前記特徴収集機器に対する機器認証を完成した後、前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークの他のノード機器に送信するステップを実行するように配置される。
【0099】
1つの実施例において、前記参照認証結果は、前記特徴収集機器が機器認証に合格したこと、前記特徴収集機器が機器認証に不合格したことを含み、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
ターゲット参照認証結果の第1の数を統計して、前記ブロックチェーンネットワークに含まれた正常ノード機器の第2の数を決定するステップであって、前記ターゲット参照認証結果は、相応するノード機器によって前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定したことを指示するための参照認証結果を含むステップと、
前記第1の数及び前記第2の数に基づいて、前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定するステップと、を実行するように配置される。
【0100】
1つの実施例において、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
前記第1の数が前記第2の数に等しいと、前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定するステップを実行するように配置される。
【0101】
1つの実施例において、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
ターゲットノード機器から検査フィードバック情報を取得するステップであって、前記検査フィードバック情報は、前記ターゲットノード機器が前記機器情報を前記ブロックチェーンネットワークにおける他のノード機器に転送した後、前記他のノード機器が前記機器情報に基づいて前記特徴収集機器に対して機器認証を行った場合、フィードバックした結果情報によって決定されるステップと、
前記検査フィードバック情報に基づいて、前記ブロックチェーンネットワークに含まれた正常ノード機器の第2の数を決定するステップと、を実行するように配置される。
【0102】
1つの実施例において、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
前記特徴収集機器から前記特徴収集機器の機器情報及び機器の秘密キーを取得するステップと、
前記機器の秘密キーを使用して、前記機器情報に対して署名処理を行って、署名情報が付けられた機器情報を取得して、前記署名情報が付けられた機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに送信するステップと、を実行するように配置される。
【0103】
1つの実施例において、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
前記特徴収集機器が機器認証に合格したと決定した場合、前記特徴収集機器の機器情報を前記ブロックチェーンネットワークに記憶するステップを実行するように配置される。
【0104】
1つの実施例において、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
各機器情報の、前記ブロックチェーンネットワークにおける記憶位置を取得するステップと、
各記憶位置を順に記憶して、前記特徴収集機器の機器情報を検索するためのインデックス情報を取得して記憶するステップと、を実行するように配置される。
【0105】
1つの実施例において、前記プロセッサー701は前記プログラム指令を呼び出すことで、
前記機器情報に対する検索操作要求に応答して、前記機器情報のインデックス情報を取得するステップと、
前記機器情報のインデックス情報に基づいて前記機器情報の、前記ブロックチェーンネットワークにおける記憶位置を決定するステップと、
前記検索操作要求に含まれる機器署名が前記機器情報における機器署名にマッチングすると決定した場合、前記機器情報のインデックス情報に基づいて前記ブロックチェーンネットワークから前記特徴収集機器の機器情報を取得するステップと、実行するように配置される。
【0106】
本出願の実施例はコンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムを提供し、当該コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータ指令を含み、当該コンピュータ指令はコンピュータ可読記憶媒体に記憶される。端末のプロセッサーはコンピュータ可読記憶媒体から当該コンピュータ指令を読み取って、プロセッサーは当該コンピュータ指令を実行することで、当該端末に上記の図2及び図4の方法実施例を実行させる。前記コンピュータ可読記憶媒体は磁気ディスク、光ディスク、読み取り専用メモリ(Read-Only
Memory、ROM)又はランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)などであってもよい。
【0107】
以上に開示されたものは本出願の一部の実施例に過ぎず、本出願の請求項の範囲を限定できず、当業者であれば、上記の実施例の全て又は一部のフローを理解して実現でき、本出願の請求項に基づいて完成した等価変更は相変わらず発明のカバー範囲に属している。
図1a
図1b
図1c
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7