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特許7586551災害ローミング方法、装置、およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-11-11
(45)【発行日】2024-11-19
(54)【発明の名称】災害ローミング方法、装置、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/50 20180101AFI20241112BHJP
   H04W 4/90 20180101ALI20241112BHJP
   H04W 4/00 20180101ALI20241112BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20241112BHJP
【FI】
H04W76/50
H04W4/90
H04W4/00 110
H04W48/18
【請求項の数】 45
(21)【出願番号】P 2023548208
(86)(22)【出願日】2022-01-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-02-08
(86)【国際出願番号】 CN2022071919
(87)【国際公開番号】W WO2022170914
(87)【国際公開日】2022-08-18
【審査請求日】2023-09-08
(31)【優先権主張番号】202110185266.8
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シュ,リン
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/007447(WO,A1)
【文献】特表2022-539776(JP,A)
【文献】国際公開第2020/213817(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0217519(US,A1)
【文献】vivo,DRS-supported PLMN list[online],3GPP TSG CT WG1 #127bis-e C1-210374,フランス,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_127bis-e/Docs/C1-210374.zip>,2021年01月28日,[検索日 2024.06.25]
【文献】InterDigital,Prevention of signaling overload by returning UEs in the PLMN previously with Disaster Condition[online],3GPP TSG CT WG1 #127bis-e C1-210315,フランス,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_127bis-e/Docs/C1-210315.zip>,2021年01月28日,[検索日 2024.06.25]
【文献】Huawei, HiSilicon,Solution for KI#3[online],3GPP TSG CT WG1 #127bis-e C1-210425,フランス,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ct/WG1_mm-cc-sm_ex-CN1/TSGC1_127bis-e/Docs/C1-210425.zip>,2021年01月28日,[検索日 2024.06.25]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスにおいて実行される災害ローミング方法であって:
第1のメッセージを第2のPLMN(公衆陸上移動ネットワーク)に送信するステップであって、前記第1のメッセージは、前記端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む、ステップと;
前記第2のPLMNによって送信された第2のメッセージを受信するステップであって、前記第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含み、前記災害ローミングPLMNに関する情報は、前記端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報を含む、ステップと;
前記第2のメッセージに基づいて、前記災害ローミングPLMNに関する情報を記憶するステップと;
サービスを現在提供しているPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを知るステップと;
前記災害ローミングPLMNに関する記憶された情報に基づいて第1のPLMNを決定するステップであって、前記第1のPLMNは、前記少なくとも1つのPLMNのうちのPLMNである、ステップと;
登録要求メッセージを前記第1のPLMNに送信するステップであって、前記登録要求メッセージは災害ローミング指示情報を含み、前記災害ローミング指示情報は、前記端末デバイスが災害ローミング登録を実行することを要求することを示す、ステップと;
前記第1のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信するステップとを含む、
方法。
【請求項2】
災害ローミングPLMNに関する情報は、災害ローミング・サービス時間をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のPLMNによって送信された前記登録受諾メッセージを受信した後に、当該方法は:
前記災害ローミング・サービス時間において前記第1のPLMNにおいて災害ローミングを実行するステップをさらに含む、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
当該方法が;
前記端末デバイスが災害ローミングを実行していることをユーザーに通知するステップをさらに含む、
請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のPLMNを決定することは:
現在の位置エリア内の利用可能なPLMNに関する情報を取得し、前記利用可能なPLMNから、前記少なくとも1つのPLMNのうちの前記PLMNを前記第1のPLMNとして選択することを含む、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のメッセージは登録要求メッセージである、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のメッセージは、
登録受諾メッセージ、登録拒否メッセージ、下りリンク非アクセス層NASトランスポート・メッセージ、または構成更新コマンド・メッセージのうちのいずれか1つである、
請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のメッセージは、前記端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容されていることを示す指示情報をさらに含む、請求項ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のメッセージが登録拒否メッセージである場合、当該方法は:
前記災害ローミングPLMNに関する情報において前記第2のPLMNの識別情報を格納するステップをさらに含む、
請求項ないしのうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
第1のネットワーク要素において実行される災害ローミング方法であって:
端末デバイスによって送信された第1のメッセージを受信するステップであって、前記第1のメッセージは、前記端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む、ステップと;
災害ローミングをサポートする前記能力情報に基づいて、前記端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供する災害ローミングPLMNに関する情報を取得するステップと;
第2のメッセージを前記端末デバイスに送信するステップであって、前記第2のメッセージは、前記災害ローミングPLMNに関する情報を含む、ステップとを含む、
方法。
【請求項11】
前記第1のメッセージは登録要求メッセージである、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のメッセージは、
登録受諾メッセージ、登録拒否メッセージ、下りリンク非アクセス層NASトランスポート・メッセージ、または構成更新コマンド・メッセージのうちのいずれか1つである、
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のメッセージは、前記端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容されていることを示す指示情報をさらに含む、請求項11ないし12のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供する災害ローミングPLMNに関する情報を得ることは:
ローカル構成に基づいて前記災害ローミングPLMNに関する情報を決定することを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項15】
ローカル構成に基づいて前記災害ローミングPLMNに関する情報を決定する前に、当該方法は:
前記ローカル構成に基づいて、前記端末デバイスのために前記災害ローミング・サービスを提供することを決定することをさらに含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
ローカル構成に基づいて前記災害ローミングPLMNに関する情報を決定する前に、当該方法は:
災害ローミングが実行される必要があることを示し、第2のネットワーク要素によって送信される指示情報を受信するステップであって、災害ローミングが実行される必要があることを示す前記指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することを前記第1のネットワーク要素に指示する、ステップをさらに含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供する災害ローミングPLMNに関する情報を得ることは:
第2のネットワーク要素によって送信された前記災害ローミングPLMNに関する情報を受信することを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項18】
第2のネットワーク要素によって送信された前記災害ローミングPLMNに関する情報を受信することは:
災害ローミングが実行される必要があることを示し、前記第2のネットワーク要素によって送信される指示情報を受信することをさらに含み、災害ローミングが実行される必要があることを示す前記指示情報は、前記災害ローミング・サービスを実行することを前記第1のネットワーク要素に指示する、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
災害ローミングが実行される必要があることを示し、第2のネットワーク要素によって送信される指示情報を受信すること、または第2のネットワーク要素によって送信される前記災害ローミングPLMNに関する情報を受信することの前に、当該方法は:
前記端末デバイスによって災害ローミングをサポートする前記能力情報を前記第2のネットワーク要素に送信するステップをさらに含む、
請求項16または17に記載の方法。
【請求項20】
前記災害ローミングPLMNに関する情報は:
前記端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報;または
災害ローミング・サービス時間;または
前記端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報および災害ローミング・サービス時間を含む、
請求項10ないし19のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
第2のネットワーク要素において実行される災害ローミング方法であって:
端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報であって、第1のネットワーク要素によって送信される能力情報を受信するステップと;
前記端末デバイスによって災害ローミングをサポートする前記能力情報に基づいて、前記端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていることを判別するステップと;
前記端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を前記第1のネットワーク要素に送信するステップとを含む、
方法。
【請求項22】
当該方法は:災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報を前記第1のネットワーク要素に送信するステップであって、災害ローミングが実行される必要があることを示す前記指示情報は、前記災害ローミング・サービスを実行することを前記第1のネットワーク要素に指示する、ステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されることを判別することは:
前記端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報およびローカル構成に基づいて、前記端末デバイスが前記災害ローミング・サービスを得ることを許容されることを判別することを含む、
請求項21または22に記載の方法。
【請求項24】
前記端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を前記第1のネットワーク要素に送信する前に、当該方法は:
ーカル構成に基づいて前記端末デバイスの前記災害ローミングPLMNに関する情報を決定するステップをさらに含む、
請求項21ないし23のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
前記災害ローミングPLMNに関する情報は:
前記端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報;または
災害ローミング・サービス時間;または
前記端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報および災害ローミング・サービス時間を含む、
請求項21ないし24のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
端末デバイスにおいて実行される災害ローミング方法であって:
第3のPLMNによってブロードキャストされたシステム情報を受信するステップであって、前記システム情報は、災害ローミングが許容されることを示す指示情報を含む、ステップと;
前記システム情報に基づいて、登録要求メッセージを前記第3のPLMNに送信するステップであって、前記登録要求メッセージは、前記端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報および災害ローミング指示情報を含む、ステップと;
前記第3のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信するステップであって、前記登録受諾メッセージは、前記第3のPLMNによって提供される災害ローミング・サービス時間を含む、ステップとを含む、
方法。
【請求項27】
当該方法は:
前記災害ローミング・サービス時間において前記第3のPLMNにおいて災害ローミングを実行するステップをさらに含む、
請求項26に記載の方法。
【請求項28】
当該方法は:
前記端末デバイスが災害ローミングを実行していることをユーザーに通知するステップをさらに含む、
請求項26または27に記載の方法。
【請求項29】
前記第3のPLMNによって送信されたシステム情報を受信する前に、当該方法は:
第4のPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを知るステップであって、前記第4のPLMNは、前記災害の前に前記端末デバイスのためにサービスを提供するPLMNである、ステップをさらに含む、
請求項26ないし28のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
第4のPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを知った後、当該方法は:
現在の位置エリアにおける利用可能なPLMNについての情報を取得するステップと、前記利用可能なPLMNから、少なくとも1つのPLMNのうちのPLMNを前記第3のPLMNとして選択するステップとをさらに含む、
請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記システム情報は、前記第4のPLMNの識別情報をさらに含む、請求項29または30に記載の方法。
【請求項32】
災害ローミング装置であって、当該装置は:
請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法を実行する;または
求項26ないし31のうちいずれか一項に記載の方法を実行する
ように構成されている、装置。
【請求項33】
災害ローミング装置であって、当該装置は:
請求項10ないし20のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、
装置。
【請求項34】
災害ローミング装置であって、当該装置は:
請求項21ないし25のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、
装置。
【請求項35】
災害ローミングシステムであって、当該システムは、第1のネットワーク要素および第2のネットワーク要素を含み、
前記第1のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を送信するように構成され;
前記第2のネットワーク要素は、前記端末デバイスによって災害ローミングをサポートする前記能力情報を受信するように構成され;
前記第2のネットワーク要素は、前記端末デバイスによって災害ローミングをサポートする前記能力情報に基づいて、前記端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると判定するようにさらに構成され;
前記第2のネットワーク要素は、前記端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を送信するようにさらに構成され;
前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記災害ローミングPLMNに関する前記情報を受信するようにさらに構成される、
システム。
【請求項36】
前記第2のネットワーク要素は、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報を送信するようにさらに構成され;
前記第1のネットワーク要素は、災害ローミングが実行される必要があることを示す前記指示情報を受信するようにさらに構成され;
災害ローミングが実行される必要があることを示す前記指示情報は、前記災害ローミング・サービスを実行することを前記第1のネットワーク要素に指示する、
請求項35に記載のシステム。
【請求項37】
前記第2のネットワーク要素は、前記端末デバイスが前記災害ローミング・サービスを得ることを許容されていることを判別するように構成され、前記第2のネットワーク要素は、具体的には:
前記端末デバイスによって災害ローミングをサポートする前記能力情報とローカル構成とに基づいて、前記端末デバイスが前記災害ローミング・サービスを得ることを許容されていることを判別するように構成される、
請求項35または36に記載のシステム。
【請求項38】
前記第2のネットワーク要素が、前記端末デバイスの前記災害ローミングPLMNに関する前記情報を送信するように構成される前に、前記第2のネットワーク要素は:
ーカル構成に基づいて、前記端末デバイスの前記災害ローミングPLMNに関する前記情報を決定するようにさらに構成される、
請求項35ないし37のうちいずれか一項に記載のシステム。
【請求項39】
前記災害ローミングPLMNに関する前記情報は:
前記端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報;または
災害ローミング・サービス時間;または
前記端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報および災害ローミング・サービス時間を含む、
請求項35ないし38のうちいずれか一項に記載のシステム。
【請求項40】
コンピュータ可読記憶媒体であって、当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ・プログラムを記憶し、前記コンピュータ・プログラムが実行されるとき、請求項1ないしのうちいずれか一項に記載の方法が実施される、または
求項26ないし31のうちいずれか一項に記載の方法が実施される、
記憶媒体。
【請求項41】
コンピュータ可読記憶媒体であって、当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ・プログラムを記憶し、前記コンピュータ・プログラムが実行されるとき、請求項10ないし20のうちいずれか一項に記載の方法が実施される、
記憶媒体。
【請求項42】
コンピュータ可読記憶媒体であって、当該コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータ・プログラムを記憶し、前記コンピュータ・プログラムが実行されるとき、請求項21ないし25のうちいずれか一項に記載の方法が実施される、
記憶媒体。
【請求項43】
メモリに記憶された命令を読み取るように構成されたプロセッサを有するチップであって、前記プロセッサが前記命令を実行するとき、当該チップは、請求項1ないし9または26ないし31のうちいずれか一項に記載の方法を実施できるようにされる、チップ。
【請求項44】
メモリに記憶された命令を読み取るように構成されたプロセッサを有するチップであって、前記プロセッサが前記命令を実行するとき、当該チップは、請求項10ないし20のうちいずれか一項に記載の方法を実施できるようにされる、チップ。
【請求項45】
メモリに記憶された命令を読み取るように構成されたプロセッサを有するチップであって、前記プロセッサが前記命令を実行するとき、当該チップは、請求項21ないし25のうちいずれか一項に記載の方法を実施できるようにされる、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年2月10日に中国国家知識産権局に出願された、「災害ローミング方法、装置、およびシステム」と題する中国特許出願第202110185266.8号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本願の実施形態は、通信分野に関し、より詳細には、災害ローミング方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来技術では、災害が発生すると、端末デバイス(ユーザー機器、UE)のホーム公衆陸上移動ネットワーク(home public land mobile network、HPLMN)は、UEにサービスを提供することができないことがある。この場合、UEのサービスは中断され、回復できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の実施形態は、端末デバイスのサービス中断を低減し、サービス中断を最小限にし、ユーザー体験を改善するための災害ローミング方法、装置、およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の側面によれば、端末デバイスにおいて実行される災害ローミング方法が提供される。本方法は:災害ローミングPLMNについての記憶された情報に基づいて第1の公衆陸上移動ネットワークPLMNを決定するステップであって、災害ローミングPLMNについての情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報を含み、第1のPLMNは、前記少なくとも1つのPLMNのうちのPLMNである、ステップと;登録要求メッセージを第1のPLMNに送信するステップであって、登録要求メッセージは災害ローミング指示情報を含み、災害ローミング指示情報は、端末デバイスが災害ローミング登録を実行することを要求することを示す、ステップと;第1のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信するステップとを含む。
【0006】
本願において提供される方法によれば、災害に起因してネットワーク・サービス障害が発生したとき、端末デバイスは、サービスを得るために災害ローミングを実行する。このようにして、端末デバイスのサービス中断を低減することができ、サービス中断が最小限にでき、ユーザー体験が改善できる。
【0007】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、災害ローミングPLMNに関する情報は、災害ローミング・サービス時間をさらに含む。
【0008】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第1のPLMNによって送信された登録受諾情報を受信した後に、本方法は、災害ローミング・サービス時間において第1のPLMNにおいて災害ローミングを実行するステップをさらに含む。
【0009】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、本方法は、端末デバイスが災害ローミングを実行していることをユーザーに通知するステップをさらに含む。
【0010】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第1のPLMNを決定することは、現在の位置エリア内の利用可能なPLMNに関する情報を取得するステップと、利用可能なPLMNから、前記少なくとも1つのPLMNのうちのPLMNを第1のPLMNとして選択するステップとを含む。
【0011】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第1のPLMNを決定する前に、本方法は、現在サービスを提供しているPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを知るステップをさらに含む。
【0012】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、現在サービスを提供しているPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを知る前に、本方法は:第1のメッセージを第2のPLMNに送信するステップであって、第1のメッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む、ステップと;第2のPLMNによって送信された第2のメッセージを受信するステップであって、第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む、ステップと;第2のメッセージに基づいて、災害ローミングPLMNに関する情報を記憶するステップとをさらに含む。
【0013】
本願において提供される方法によれば、端末デバイスは、第2のPLMNとの能力ネゴシエーションを実行し、第2のPLMNは、災害ローミングPLMNに関する情報を配信し、端末デバイスは、災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。このようにして、後続の災害が発生したときに災害ローミングが実行されることを保証することができ、端末デバイスのサービス中断をさらに低減し、サービス中断を最小限にし、ユーザー体験を改善する。
【0014】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第1のメッセージは登録要求メッセージである。
【0015】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第2のメッセージは、登録受諾メッセージ、登録拒否メッセージ、下りリンク非アクセス層NASトランスポート・メッセージ、または構成更新コマンド・メッセージのうちのいずれか1つである。
【0016】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第2のメッセージは、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容されていることを示す指示情報をさらに含む。
【0017】
第1の側面に関連して、第1の側面のいくつかの実装では、第2のメッセージが登録拒否情報である場合、方法は、災害ローミングPLMNに関する情報において第2のPLMNの識別情報を格納するステップをさらに含む。
【0018】
第2の側面によれば、第1のネットワーク要素において実行される災害ローミング方法が提供される。本方法は、端末デバイスによって送信された第1のメッセージを受信するステップであって、第1のメッセージは、端末デバイスによる災害ローミングをサポートする能力情報を含む、ステップと;災害ローミングをサポートする能力情報に基づいて、端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供する災害ローミングPLMNに関する情報を取得するステップと;第2のメッセージを端末デバイスに送信するステップであって、第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む、ステップとを含む。
【0019】
本願において提供される方法によれば、端末デバイスは、第2のPLMNとの能力ネゴシエーションを実行し、第2のPLMNは、災害ローミングPLMNに関する情報を配信し、端末デバイスは、災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。このようにして、後続の災害が発生したときに災害ローミングが実行されることが保証でき、端末デバイスのサービス中断をさらに低減し、サービス中断を最小限にし、ユーザー体験を改善する。
【0020】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第1のメッセージは登録要求メッセージである。
【0021】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第2のメッセージは、登録受諾メッセージ、登録拒否メッセージ、下りリンク非アクセス層NASトランスポート・メッセージ、または構成更新コマンド・メッセージのうちのいずれか1つである。
【0022】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第2のメッセージは、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容されていることを示す指示情報をさらに含む。
【0023】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供する災害ローミングPLMNに関する情報を得ることは、ローカル構成に基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を決定することを含む。
【0024】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、ローカル構成に基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を決定する前に、本方法は、ローカル構成に基づいて、端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供することを決定することをさらに含む。
【0025】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、ローカル構成に基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を決定する前に、本方法は、災害ローミングが実行される必要があることを示し、第2のネットワーク要素によって送信される指示情報を受信するステップであって、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することを第1のネットワーク要素に指示する、ステップをさらに含む。
【0026】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供する災害ローミングPLMNに関する情報を得ることは、第2のネットワーク要素によって送信された災害ローミングPLMNに関する情報を受信するステップを含む。
【0027】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、第2のネットワーク要素によって送信された災害ローミングPLMNについての情報を受信することは、災害ローミングが実行される必要があることを示し、第2のネットワーク要素によって送信される指示を受信するステップをさらに含み、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することを第1のネットワーク要素に対して示す。
【0028】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、災害ローミングが実行される必要があることを示し、第2のネットワーク要素によって送信される指示情報を受信するステップ、または第2のネットワーク要素によって送信される災害ローミングPLMNに関する情報を受信するステップの前に、本方法は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を第2のネットワーク要素に送信するステップをさらに含む。
【0029】
第2の側面に関連して、第2の側面のいくつかの実装では、災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報;または災害ローミング・サービス時間;または端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報および災害ローミング・サービス時間を含む。
【0030】
第3の側面によれば、第2のネットワーク要素において実行される災害ローミング方法が提供される。本方法は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報であって、第1のネットワーク要素によって送信される能力情報を受信するステップと;端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報に基づいて、端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていることを判別するステップと;端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を第1のネットワーク要素に送信するステップとを含む。
【0031】
本願において提供される方法によれば、第1のネットワーク要素は、端末デバイスの能力情報を報告することによって第2のネットワーク要素との能力ネゴシエーションを実行し、第2のネットワーク要素は、災害ローミングPLMNについての情報を配信し、端末デバイスが災害ローミングPLMNについての情報を記憶する。このようにして、後続の災害が発生したときに災害ローミングが実行されることが保証でき、端末デバイスのサービス中断をさらに低減し、サービス中断を最小限にし、ユーザー体験を改善する。
【0032】
第3の側面に関連して、第3の側面のいくつかの実装では、本方法は、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報を第1のネットワーク要素に送信するステップであって、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することを第1のネットワーク要素に指示する、ステップをさらに含む。
【0033】
第3の側面に関連して、第3の側面のいくつかの実装では、端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されることを判別することは:端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報およびローカル構成に基づいて、端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されることを判別することを含む。
【0034】
第3の側面に関連して、第3の側面のいくつかの実装では、端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を第1のネットワーク要素に送信する前に、本方法は、ローカル構成に基づいて端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を決定するステップをさらに含む。
【0035】
第3の側面に関連して、第3の側面のいくつかの実装では、災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報;または災害ローミング・サービス時間;または端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報および災害ローミング・サービス時間を含む。
【0036】
第4の側面によれば、端末デバイスにおいて実行される災害ローミング方法が提供される。本方法は:第3のPLMNによって送信されたシステム情報を受信するステップであって、システム情報は、災害ローミングが許容されることを示す指示情報を含む、ステップと;システム情報に基づいて、登録要求メッセージを第3のPLMNに送信するステップであって、登録要求メッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報および災害ローミング指示情報を含む、ステップと;第3のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信するステップであって、登録受諾メッセージは、第3のPLMNによって提供される災害ローミング・サービス時間を含む、ステップとを含む。
【0037】
本願において提供される方法によれば、災害が発生した後、端末デバイスは、第3のPLMNによって送信されたシステム情報を受信し、次いで、災害ローミングを実行するために第3のPLMNを選択する。このようにして、サービスを取得でき、端末デバイスのサービス中断を低減でき、サービス中断を最小限にでき、ユーザー体験を改善することができる。
【0038】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装では、本方法は、災害ローミング・サービス時間において第3のPLMNにおいて災害ローミングを実行するステップをさらに含む。
【0039】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装では、本方法は、端末デバイスが災害ローミングを実行していることをユーザーに通知するステップをさらに含む。
【0040】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装では、第3のPLMNによって送信されたシステム情報を受信する前に、本方法は、第4のPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを知るステップであって、第4のPLMNは、災害の前に端末デバイスのためにサービスを提供するPLMNである、ステップをさらに含む。
【0041】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装では、第4のPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを知った後、本方法は:現在の位置エリアにおける利用可能なPLMNについての情報を取得するステップと、利用可能なPLMNから、少なくとも1つのPLMNのうちのPLMNを第3のPLMNとして選択するステップとをさらに含む。
【0042】
第4の側面に関連して、第4の側面のいくつかの実装では、システム情報は、第4のPLMNの識別情報をさらに含む。
【0043】
第5の側面によれば、災害ローミング装置が提供される。装置は、第1の側面の方法例における挙動を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。ある可能な設計では、装置は、トランシーバ・ユニットおよび処理ユニットを含む。処理ユニットは、災害ローミングPLMNに関する記憶された情報に基づいて第1の公衆陸上モバイル・ネットワークPLMNを決定するように構成され、災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報を含み、第1のPLMNは、前記少なくとも1つのPLMNのうちのPLMNである。トランシーバ・ユニットは、登録要求メッセージを第1のPLMNに送信するように構成され、登録要求メッセージは災害ローミング指示情報を含み、災害ローミング指示情報は、端末デバイスが災害ローミング登録を実行することを要求することを示す。トランシーバ・ユニットは、第1のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信するようにさらに構成される。
【0044】
これらのモジュールは、第1の側面における方法例における対応する機能を実行することができる。詳細については、方法例における詳細な説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0045】
第6の側面によれば、災害ローミング装置が提供される。本装置は、コア・ネットワーク・デバイスであってもよく、またはコア・ネットワーク・デバイスにおいて使用されるチップであってもよい。本装置は、第2の側面の方法例における挙動を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。ある可能な設計では、装置は、トランシーバ・ユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバ・ユニットは、端末デバイスによって送信された第1のメッセージを受信するように構成され、第1のメッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。処理ユニットは、災害ローミングをサポートする能力情報に基づいて、端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供する災害ローミングPLMNに関する情報を取得するように構成される。トランシーバ・ユニットは、第2のメッセージを端末デバイスに送信するようにさらに構成され、第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む。
【0046】
これらのモジュールは、第2の側面における方法例における対応する機能を実行することができる。詳細については、方法例における詳細な説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0047】
第7の側面によれば、災害ローミング装置が提供される。本装置は、コア・ネットワーク・デバイスであってもよく、またはコア・ネットワーク・デバイスにおいて使用されるチップであってもよい。本装置は、第3の側面の方法例における挙動を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。ある可能な設計では、装置は、トランシーバ・ユニットおよび処理ユニットを含む。トランシーバ・ユニットは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報であって、第1のネットワーク要素によって送信される能力情報を受信するように構成される。処理ユニットは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報に基づいて、端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると判定するように構成される。トランシーバ・ユニットは、端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を第1のネットワーク要素に送信するようにさらに構成される。
【0048】
これらのモジュールは、第3の側面における方法例における対応する機能を実行することができる。詳細については、方法例における詳細な説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0049】
第8の側面によれば、災害ローミング装置が提供される。本装置は、第4の側面の方法例における挙動を実施する機能を有する。機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、または対応するソフトウェアを実行することによってハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する一つまたは複数のモジュールを含む。ある可能な設計では、本装置は、トランシーバ・ユニットおよび処理ユニットを含む。送受信ユニットは、第3のPLMNによって送信されたシステム情報を受信するように構成され、システム情報は、災害ローミングが許容されることを示す指示情報を含む。トランシーバ・ユニットは、システム情報に基づいて登録要求メッセージを第3のPLMNに送信するようにさらに構成され、登録要求メッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報と災害ローミング指示情報とを含む。トランシーバ・ユニットは、第3のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信するようにさらに構成され、登録受諾メッセージは、第3のPLMNによって提供される災害ローミング・サービス時間を含む。
【0050】
これらのモジュールは、第4の側面における方法例における対応する機能を実行することができる。詳細については、方法例における詳細な説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0051】
第9の側面によれば、災害ローミングシステムが提供される。このシステムは、第1のネットワーク要素および第2のネットワーク要素を含む。第1のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を送信するように構成される。第2のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を受信するように構成される。第2のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報に基づいて、端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると判定するようにさらに構成される。第2のネットワーク要素は、端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を送信するようにさらに構成される。第1のネットワーク要素は、端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を受信するようにさらに構成される。
【0052】
この実装によれば、第1のネットワーク要素は、端末デバイスの能力情報を報告することによって第2のネットワーク要素との能力ネゴシエーションを実行し、第2のネットワーク要素は、災害ローミングPLMNについての情報を配信し、その結果、端末デバイスは、災害ローミングPLMNについての情報を記憶する。このようにして、後続の災害が発生したときに災害ローミングが実行されることを保証でき、端末デバイスのサービス中断をさらに低減し、サービス中断を最小限にし、ユーザー体験を改善する。
【0053】
第9の側面に関連して、第9の側面のいくつかの実装では、第2のネットワーク要素は、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報を送信するようにさらに構成される。第1のネットワーク要素は、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報を受信するようにさらに構成され、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することを第1のネットワーク要素に指示する。
【0054】
第9の側面に関連して、第9の側面のいくつかの実装では、第2のネットワーク要素は、端末デバイスが災害ローミング・サービスを取得することを許容されていると決定するように構成され、第2のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報およびローカル構成に基づいて、端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると決定するように特に構成される。
【0055】
第9の側面に関連して、第9の側面のいくつかの実装では、第2のネットワーク要素が端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を送信するように構成される前に、第2のネットワーク要素は、ローカル構成に基づいて端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を決定するようにさらに構成される。
【0056】
第9の側面に関連して、第9の側面のいくつかの実装では、災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報;または災害ローミング・サービス時間;または端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報および災害ローミング・サービス時間を含む。
【0057】
第10の側面によれば、装置が提供される。本装置は、プロセッサとトランシーバとを含む。プロセッサは、トランシーバに接続される。プロセッサは、命令を実行するように構成され、トランシーバは、プロセッサの制御下で別のネットワーク要素と通信するように構成される。プロセッサが命令を実行するとき、実行は、本装置が、前述の側面のいずれか1つまたは前述の側面のいずれか1つの任意の可能な実装における方法を実行することを可能にする。装置はメモリをさらに含み、メモリは命令を記憶するように構成される。
【0058】
第11の側面によれば、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ・プログラム(コードまたは命令と呼ばれることもある)を記憶する。コンピュータ・プログラムがコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、前述の側面のいずれか1つまたは前述の側面のいずれか1つの任意の可能な実装における方法を実行できるようにされる。
【0059】
第12の側面によれば、通信チップが提供される。通信チップは命令を記憶し、命令がコンピュータ・デバイス上で実行されるとき、通信チップは、前述の側面のいずれか1つまたは前述の側面のいずれか1つの任意の可能な実装における方法を実行できるようにされる。
【0060】
第13の側面によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム・プロダクトが提供される。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、前述の側面のいずれか1つ、または前述の側面のいずれか1つの任意の可能な実装における方法を実行することが可能にされる。
【0061】
第14の側面によれば、チップシステムが提供される。チップシステムは、入力インターフェースと、出力インターフェースと、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含む。入力インターフェース、出力インターフェース、プロセッサ、およびメモリは、内部接続経路を通じて接続される。プロセッサは、メモリ内のコードを実行するように構成され、コードが実行されるとき、プロセッサは、前述の側面における方法を実行するように構成される。
【0062】
前述の技術的解決策に基づいて、端末デバイスのサービス中断を低減することができ、サービス中断を最小限にでき、ユーザー体験を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
図1】5G移動通信システムのアーキテクチャーの概略図である。
【0064】
図2】本願による災害ローミング方法の概略フローチャートである。
【0065】
図3】本願による災害ローミング方法の概略フローチャートである。
【0066】
図4】本願による災害ローミング方法の概略フローチャートである。
【0067】
図5】本願による災害ローミング方法の概略フローチャートである。
【0068】
図6】本願による災害ローミング方法の具体例の概略フローチャートである。
【0069】
図7】本願による災害ローミング方法の具体例の概略フローチャートである。
【0070】
図8】本願による災害ローミング方法の具体例の概略フローチャートである。
【0071】
図9】本願による災害ローミング方法の具体例の概略フローチャートである。
【0072】
図10】本願による災害ローミング方法の具体例の概略フローチャートである。
【0073】
図11】本願による別の災害ローミング方法の概略フローチャートである。
【0074】
図12】本願による災害ローミング装置の構造の概略図である。
【0075】
図13】本願による別の災害ローミング装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0076】
以下では、添付の図面を参照して本願の技術的解決策を説明する。
【0077】
本願の実施形態における技術的解決策は、さまざまな通信システム、たとえば、モバイル通信のためのグローバルシステム(Global System for Mobile communications、GSM)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(Time Division Duplex、TDD)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、将来の第5世代(5th Generation、5G)システムまたはニューラジオ(New Radio、NR)システム、および将来進化する通信システムに適用されうる。
【0078】
図1は、本願の実施形態が適用可能な通信システムのネットワークアーキテクチャーの概略図である。ネットワークアーキテクチャーは、端末デバイス、アクセス・ネットワーク・デバイス、アクセス管理ネットワーク要素、セッション管理ネットワーク要素、ユーザープレーン・ネットワーク要素、ポリシー制御ネットワーク要素、ネットワーク・スライス選択ネットワーク要素、ネットワーク・リポジトリ機能ネットワーク要素、ネットワーク・データ分析ネットワーク要素、統一データ管理ネットワーク要素、統一データ・ストレージ・ネットワーク要素、認証サービス機能ネットワーク要素、ネットワーク公開ネットワーク要素、アプリケーション機能ネットワーク要素、および事業者ネットワークに接続されたデータ・ネットワーク(data network、DN)を含む。端末デバイスは、アクセス・ネットワーク・デバイスおよびユーザープレーン・ネットワーク要素を通じて、データ・ネットワークにサービス・データを送信し、データ・ネットワークからサービス・データを受信することができる。
【0079】
端末デバイスは、無線トランシーバ機能を有するデバイスであり、屋内デバイス、屋外デバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは車載デバイスを含め、陸上に配備されてもよく、または水上(たとえば、船上)に配備されてもよく、または空中(たとえば、航空機、気球、もしくは衛星)に配備されてもよい。端末デバイスは、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)を介してコア・ネットワークと通信してもよく、RANと音声および/またはデータを交換してもよい。端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(パッド)、無線トランシーバ機能を有するコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device、MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self-driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などであってもよい。適用シナリオは、本願の実施形態出願の実施形態において限定されない。端末デバイスは、ユーザー機器(user equipment、UE)、移動局、リモート局などと呼ばれることもある。端末デバイスによって使用される特定の技術、デバイス形式、および名称は、本願の実施形態において限定されない。
【0080】
アクセス・ネットワーク・デバイスは、ネットワーク内にあり、端末デバイスを無線ネットワークに接続するように構成されたデバイスである。アクセス・ネットワーク・デバイスは、無線アクセスネットワーク内のノードであってもよく、基地局と呼ばれてもよく、あるいは無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)ノード(またはデバイス)と呼ばれてもよい。アクセス・ネットワーク・デバイスは、不均質ネットワーク・シナリオにおける従来のマクロ基地局eNBおよびマイクロ基地局eNBなどの、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システムまたはLTEアドバンストシステム(LTE-Advanced、LTE-A)における進化型基地局(NodeBまたはeNBまたはe-NodeB、進化型NodeB)を含んでいてもよい。あるいはまた、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第5世代モバイル通信技術(5th generation、5G)ニューラジオ(new radio、NR)システムにおける次世代ノードB(next generation NodeB、gNB)を含んでいてもよい。あるいはまた、アクセス・ネットワーク・デバイスは、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、ベーストランシーバ局(base transceiver station、BTS)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、ホーム進化型ノードB(たとえば、ホーム進化型ノードB、またはホームノードB、HNB)、ベースバンドユニット(base band unit、BBU)、ベースバンドプール(baseband pool、BBU pool)、またはWi-Fiアクセスポイント(access point、AP)などをさらに含んでいてもよい。あるいはまた、アクセス・ネットワーク・デバイスは、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、Cloud RAN)システム内の中央ユニット(central unit、CU)および分散ユニット(distributed unit、DU)をさらに含んでいてもよい。これは、本願の実施形態において限定されない。アクセス・ネットワーク・デバイスに含まれるCUおよびDUが別々に配備されるシナリオでは、CUは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)、パケットデータコンバージェンスプロトコル(packet data convergence protocol、PDCP)、およびサービス・データ適応プロトコル(service data adaptation protocol、SDAP)などのプロトコルをサポートする。DUは、主に、無線リンク制御レイヤー(radio link control、RLC)プロトコル、媒体アクセス制御レイヤー(media access control、MAC)プロトコル、および物理レイヤープロトコルをサポートする。
【0081】
アクセス管理ネットワーク要素は、主に、モバイル・ネットワークにおける端末のアタッチ、モビリティ管理、およびトラッキング・エリア更新プロセスのために使用される。アクセス管理ネットワーク要素は、非アクセス層(non-access stratum、NAS)メッセージを終端し、登録管理、接続管理、および到達可能性管理を完了し、トラッキング・エリア・リスト(tracking area list、TA list)を割り当て、モビリティ管理などを完了し、セッション管理(session management、SM)メッセージをセッション管理ネットワーク要素に透明にルーティングする。第5世代(5th generation、5G)通信システムでは、アクセス管理ネットワーク要素は、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、モビリティ管理ネットワーク要素は、依然としてAMFネットワーク要素であってもよく、または別の名称を有していてもよい。これは本願では限定されない。
【0082】
セッション管理ネットワーク要素は、主に、モバイル・ネットワークにおけるセッション管理、たとえば、セッション確立、修正、および解放のために使用される。特定の機能は、たとえば、端末にインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレスを割り当てること、またはパケット転送機能を提供するユーザープレーン・ネットワーク要素を選択することである。5G通信システムでは、セッション管理ネットワーク要素は、セッション管理機能(session management function、SMF)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、セッション管理ネットワーク要素は、依然としてSMFネットワーク要素であってもよく、または別の名前を有しうる。これは本願では限定されない。
【0083】
ユーザープレーン・ネットワーク要素は、主に、ユーザーパケットを処理するように構成され、該処理は、たとえば、転送、課金、または合法的傍受である。ユーザープレーン・ネットワーク要素は、プロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションアンカー(PDU session anchor、PSA)と呼ばれることもある。5G通信システムにおいて、ユーザープレーン・ネットワーク要素は、ユーザープレーン機能(user plane function、UPF)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)において、ユーザープレーン・ネットワーク要素は、依然としてUPFネットワーク要素であってもよく、または別の名称を有しうる。これは本願では限定されない。
【0084】
ポリシー制御ネットワーク要素は、加入者加入データ管理機能、ポリシー制御機能、課金ポリシー制御機能、サービス品質(quality of service、QoS)制御などを含む。5G通信システムにおいて、ポリシー制御ネットワーク要素は、ポリシー制御機能(policy control function、PCF)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、ポリシー制御ネットワーク要素は、依然としてPCFネットワーク要素であってもよく、または別の名前を有しうる。これは本願では限定されない。
【0085】
ネットワーク・スライス選択機能ネットワーク要素は、主に、端末デバイスのサービスのために適切なネットワーク・スライスを選択するように構成される。5G通信システムにおいて、ネットワーク・スライス選択ネットワーク要素は、ネットワーク・スライス選択機能(network slice selection function、NSSF)ネットワーク要素であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)において、ネットワーク・スライス選択ネットワーク要素は、依然としてNSSFネットワーク要素であってもよく、または別の名称を有してもよい。これは本願では限定されない。
【0086】
ネットワーク・リポジトリ機能ネットワーク要素は、主に、ネットワーク要素の登録および発見機能、またはネットワーク要素によって提供されるサービスを提供するように構成される。5G通信システムにおいて、ネットワーク・リポジトリ機能ネットワーク要素は、ネットワーク・リポジトリ機能(network repository function、NRF)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、ネットワーク・リポジトリ機能ネットワーク要素は、依然としてNRFネットワーク要素であってもよく、または別の名前を有しうる。これは本願では限定されない。
【0087】
ネットワーク・データ分析ネットワーク要素は、各ネットワーク機能(network function、NF)、たとえば、ポリシー制御ネットワーク要素、セッション管理ネットワーク要素、ユーザープレーン・ネットワーク要素、アクセス管理ネットワーク要素、およびアプリケーション機能ネットワーク要素から(ネットワーク公開機能ネットワーク要素を通じて)データを収集し、分析および予測を実行してもよい。5G通信システムでは、ネットワーク・データ分析ネットワーク要素は、ネットワーク・データ分析機能(network data analytics function、NWDAF)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、ネットワーク・データ分析ネットワーク要素は、依然としてNWDAFネットワーク要素であってもよく、または別の名前を有しうる。これは本願では限定されない。
【0088】
統一データ管理ネットワーク要素は、主に、端末デバイスのサブスクリプション情報を管理するように構成される。5G通信システムでは、統一データ管理ネットワーク要素は、統一データ管理(unified data management、UDM)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、統一データ管理ネットワーク要素は、依然としてUDMネットワーク要素であってもよく、または別の名前を有しうる。これは本願では限定されない。
【0089】
統一データ・ストレージ・ネットワーク要素は、主に、サブスクリプション情報、ポリシー情報、および標準フォーマットで定義されたネットワーク・データまたはサービス・データを含む構造化データ情報を記憶するように構成される。5G通信システムでは、統一データ・ストレージ・ネットワーク要素は、統一データ・リポジトリ(unified data repository、UDR)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、統一データ・ストレージ・ネットワーク要素は、依然としてUDRネットワーク要素であってもよく、または別の名前を有しうる。これは本願では限定されない。
【0090】
認証サービス機能ネットワーク要素は、主に、端末デバイスに対してセキュリティ認証を実行するように構成される。5G通信システムでは、認証サービス機能ネットワーク要素は、認証サーバー機能(authentication server function、AUSF)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、認証サービス機能ネットワーク要素は、依然としてAUSFネットワーク要素であってもよく、または別の名称を有しうる。これは本願では限定されない。
【0091】
ネットワーク公開ネットワーク要素は、ネットワークのいくつかの機能を制御された仕方でアプリケーションに公開することができる。5G通信システムでは、ネットワーク公開ネットワーク要素は、ネットワーク公開機能(network exposure function、NEF)であってよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、ネットワーク公開ネットワーク要素は、依然としてNEFネットワーク要素であってもよく、または別の名称を有してもよい。これは本願では限定されない。
【0092】
アプリケーション機能ネットワーク要素は、事業者の通信ネットワークの制御プレーン・ネットワーク要素にさまざまなアプリケーションのサービス・データを提供してもよく、または通信ネットワークの制御プレーン・ネットワーク要素からネットワークの制御情報およびデータ情報を取得してもよい。5G通信システムでは、アプリケーション機能ネットワーク要素はアプリケーション機能(application function、AF)であってもよい。将来の通信システム(たとえば、6G通信システム)では、アプリケーション機能ネットワーク要素は、依然としてAFネットワーク要素であってもよく、または別の名前を有してもよい。これは本願では限定されない。
【0093】
データ・ネットワークは、主に、端末デバイスのためにデータ伝送サービスを提供するように構成される。データ・ネットワークは、ローカルエリアネットワークなどのプライベート・ネットワークであってもよく、あるいはインターネット(Internet)などのパブリック・データ・ネットワーク(public data network、PDN)ネットワークであってもよく、あるいは構成されたIPマルチメディア・ネットワーク・サブシステム(IP multimedia core network subsystem、IMS)サービスなどの、諸事業者によって共同で配備されるプライベート・ネットワークであってもよい。
【0094】
前述のネットワーク要素または機能は、ハードウェアデバイス内のネットワーク要素であってもよく、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェア機能であってもよく、またはプラットフォーム(たとえば、クラウドプラットフォーム)上でインスタンス化された仮想化機能であってもよいことを理解されたい。任意的に、前述のネットワーク要素または機能は、1つのデバイスによって実装されてもよく、複数のデバイスによって実装されてもよく、または1つのデバイス内の1つの機能モジュールであってもよい。これは、本願の実施形態において特に限定されない。
【0095】
説明を容易にするために、アクセス管理ネットワーク要素がAMFネットワーク要素であり、統一データ管理ネットワーク要素がUDMネットワーク要素である例が、本願における説明のために後で使用される。さらに、AMFネットワーク要素は、略してAMFと呼ばれ、UDMネットワーク要素は、略してUDMと呼ばれる。言い換えれば、本願において後に説明されるすべてのAMFは、アクセス管理ネットワーク要素で置き換えられてもよく、すべてのUDMは、統一データ管理ネットワーク要素で置き換えられてもよい。
【0096】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)は、リリース17(Release 17)において、サービス中断の最小化(minimization of service interruption、MINT)のネットワーク機能を定義している。MINTのネットワーク機能は、主に、災害条件(disaster condition)が発生したときに、通信システム内のユーザーが災害ローミング(disaster roaming)を実行することができ、その結果、ユーザーによって得られるネットワーク・サービスが中断されない、すなわち、災害条件によって引き起こされるサービス中断および障害が低減されることを意味する。ユーザーは、災害ローミング・ユーザー(災害インバウンド・ローミング)と呼ばれることがある。
【0097】
災害条件は、政府が開始または終了を決定する条件を指すことを理解されたい。すなわち、この条件は政府によって管理される。たとえば、災害条件は、地震、津波、火災、落雷、および洪水を含む自然災害を含む。別の例では、災害条件は、テロリスト攻撃および戦争を含む人為的な災害を含む。災害条件は、代替的に災害シナリオであってもよく、または災害であってもよい。本願では、説明を容易にするために、詳細な説明のために災害が使用される。
【0098】
災害ローミングは、災害に適用可能な特別なローミング・ポリシーを指すことを理解されたい。災害ローミング・ユーザーは、災害に起因して、通常ならユーザーにサービスを提供する公共陸上モバイル・ネットワーク(public land mobile network、PLMN)からサービスを得ることができず、該サービス、たとえば、音声サービスまたはデータ・サービスを取得し続けるために別のPLMNに登録することができるユーザーを指す。
【0099】
本願は、災害に起因してネットワーク・サービス・フォールトが発生したときに端末デバイスが災害ローミングを実行してサービスを得るように、災害ローミング方法、装置、およびシステムを提供する。したがって、端末デバイスのサービス中断を低減することができ、サービス中断を最小限にすることができ、ユーザー体験を改善することができる。
【0100】
図2は、本願による災害ローミング方法200の概略フローチャートである。この方法は以下のステップを含む。
【0101】
S201. 端末デバイスが、災害ローミングPLMNに関する記憶された情報に基づいて第1のPLMNを決定する。ここで、災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別(PLMN素性、PLMN ID)情報を含み、第1のPLMNは、前記少なくとも1つのPLMNのうちのPLMNである。
【0102】
具体的には、本願のこの実施形態では、端末デバイスは、前記少なくとも1つのPLMNの記憶された識別情報に基づいて、前記少なくとも1つのPLMNのうちのPLMNを第1のPLMNとして選択することができる。
【0103】
本願のこの実施形態において、端末デバイスがPLMNを選択する手順は以下の通りである。端末デバイスは、災害ローミングPLMNについての記憶された情報に基づいて、現在の位置エリア内の利用可能なPLMNについての情報を取得し、利用可能なPLMNから、前記少なくとも1つのPLMNのうちの前記PLMNを前記第1のPLMNとして選択する。たとえば、端末デバイスは、セル・スキャンを通じて現在の位置エリア内の利用可能なPLMNについての情報を取得し、次いで、利用可能なPLMNから、前記少なくとも1つのPLMNのうちの最高の優先度をもつPLMNを前記第1のPLMNとして選択する。
【0104】
本願のこの実施形態では、災害ローミングPLMNについての情報は、災害ローミング・サービス時間をさらに含んでいてもよい。任意的に、災害ローミング・サービス時間は、ローカル構成に基づいて端末デバイスによって記憶され、またはネットワークから受信された割り当て情報に基づいて端末デバイスによって記憶されてもよく、またはネットワークから受信された割り当て情報およびローカル構成に基づいて端末デバイスによって記憶されてもよい。ネットワークから受信された割り当て情報とローカル構成の両方が存在するとき、どちらが災害ローミング・サービス時間として使用されるかは、端末デバイスの異なる実装に基づく。これは、本発明において限定されない。さらに、任意的に、少なくとも1つのタイプの災害ローミング・サービス時間が、ネットワークから受信された割り当て情報に基づいて端末デバイスによって決定される。たとえば、1つのタイプの災害ローミング・サービス時間のみが存在し、具体的には、異なる災害ローミングPLMNについて、端末デバイスは、同じ災害ローミング・サービス時間を取得することができる。別の例では、異なる災害ローミングPLMNについて、端末デバイスは、異なる災害ローミング・サービス時間を取得してもよい。
【0105】
S202. 端末デバイスは、登録要求メッセージを第1のPLMNに送信し、登録要求メッセージは、災害ローミング指示情報を含み、災害ローミング指示情報は、端末デバイスが災害ローミング登録を実行するよう要求することを示す。対応して、第1のPLMNは、登録要求メッセージを受信する。
【0106】
具体的には、本願のこの実施形態では、端末デバイスは、登録要求メッセージを第1のPLMNのアクセス管理ネットワーク要素に送信することができる。登録要求メッセージは、災害ローミング指示情報を含み、災害ローミング指示情報は、端末デバイスが災害ローミング登録の実行を要求することを示す。すなわち、端末デバイスは、サービスを提供するように第1のPLMNに要求し、特に、災害ローミング・サービスを要求する。
【0107】
任意的に、災害ローミング指示情報は、登録タイプであってもよく、または情報要素であってもよく、または情報要素内の値フィールド(value field)であってもよい。
【0108】
S203. 第1のPLMNは、登録受諾メッセージを端末デバイスに送信し、対応して、端末デバイスは、登録受諾メッセージを受信する。
【0109】
したがって、端末デバイスによってネットワークに災害ローミング・サービスを要求するための前述の方法によれば、端末デバイスは、ネットワーク・サービス・フォールトが災害によって引き起こされたときに災害ローミングを実行する。このようにして、サービスを得ることができ、端末デバイスのサービス中断を低減することができ、サービス中断を最小限に抑えることができ、ユーザー体験を改善することができる。
【0110】
任意的に、端末デバイスが登録受諾メッセージを受信した後、方法200は、以下のステップS204~S206をさらに含む。
【0111】
S204. 端末デバイスが第1のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信した後、端末デバイスは、災害ローミング・サービス時間において第1のPLMNにおいて災害ローミングを実行する。
【0112】
具体的には、本願のこの実装において、端末デバイスが、第1のPLMNによって送信され、第1のPLMNが端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供することに同意することを示す登録受諾メッセージを受信すると、端末デバイスは、第1のPLMNを通じて災害ローミングを実行することができ、第1のPLMNは、災害ローミング・サービス時間において端末デバイスのために前記サービスを提供する。災害ローミング・サービス時間を超えると、端末デバイスは、ステップS201~S203を再実行する。具体的には、端末デバイスは、第1のPLMNから離れるためにPLMN選択を再実行する。
【0113】
端末デバイスが第1のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信した後に、災害ローミング・サービス時間において、端末デバイスが第1のPLMNにおいて災害ローミングを実行する以下の2つの具体的な実装が存在し得ることが理解されるべきである。もちろん、本願はこれに限定されない。
【0114】
態様1:端末デバイスは、災害ローミング・サービス時間によって示される時間期間において災害ローミングを実行するために、災害ローミング・サービス時間に基づいてタイマーを開始する。該時間期間を超えると、端末デバイスは、第1のPLMNから離れるためにPLMN選択を再実行する。
【0115】
態様2:端末デバイスは、災害ローミング・サービス時間によって示される時間期間において災害ローミングを実行するために、災害ローミングを実行するための時間を記録する。該時間期間を超えると、端末デバイスは、第1のPLMNから離れるためにPLMN選択を再実行する。
【0116】
S205. 端末デバイスは、端末デバイスが災害ローミングを実行していることをユーザーに通知する。
【0117】
具体的には、本願のこの実施形態では、端末デバイスは、通知を出力することができ、その結果、ユーザーは、災害ローミングが現在実行されていることを知る。
【0118】
S206. 端末デバイスが第1のPLMNを決定する前に、端末デバイスは、サービスを現在提供しているPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを知る。
【0119】
任意的に、端末デバイスによって記憶された災害ローミングPLMNについての情報について、現在サービスを提供しているPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを端末デバイスが知る前に、端末デバイスは、第2のPLMNと情報を交換することによって、災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。言い換えれば、本願は、災害ローミング方法300をさらに提供する。図3は、方法300の概略フローチャートである。現在サービスを提供しているPLMNは、第2のPLMNと同じであっても異なっていてもよいことを理解されたい。これは本願では限定されない。
【0120】
方法300は、以下のステップを含む。
【0121】
S301. 端末デバイスは、第1のメッセージを第2のPLMNに送信する。ここで、第1のメッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。対応して、第2のPLMNは第1のメッセージを受信する。
【0122】
具体的には、本願のこの実施形態において、第1のメッセージは登録要求メッセージであり、すなわち、登録要求メッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。
【0123】
端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報は、サービス中断の最小化MINTをサポートする端末デバイスの能力情報であってもよく、2つの能力情報は交換可能に使用されてもよいことを理解されたい。
【0124】
S302. 第2のPLMNは、第2のメッセージを端末デバイスに送信し、第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む。対応して、端末デバイスは、第2のメッセージを受信する。
【0125】
本願のこの実施形態では、第2のメッセージは、登録受諾メッセージであってもよく、または登録拒否メッセージであってもよく、または下りリンク非アクセス層NASトランスポート・メッセージであってもよく、または構成更新コマンド・メッセージであってもよい。
【0126】
任意的に、第2のメッセージは、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容されていること(災害ローミング許容)を示す指示情報をさらに含み、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容されていることを示す指示情報は、サービスを現在提供しているPLMNにおいて災害が発生したときにUEが災害ローミングを実行しうることを示す。
【0127】
S303. 端末デバイスは、第2のメッセージに基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。
【0128】
任意的に、端末デバイスは、災害ローミングPLMNに関する情報をユニバーサル加入者識別モジュール(universal subscriber identity module、USIM)に記憶してもよく、または災害ローミングPLMNに関する情報を端末デバイスの不揮発性メモリ(non-volatile memory)に記憶してもよい。
【0129】
したがって、本願では、端末デバイスは、第2のPLMNとの能力ネゴシエーションを実行し、第2のPLMNは、災害ローミングPLMNに関する情報を配信し、端末デバイスは、災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。このようにして、後続の災害が発生したときに災害ローミングが実行されることを保証でき、端末デバイスのサービス中断をさらに低減し、サービス中断を最小限にし、ユーザー体験を改善する。
【0130】
任意的に、方法は、以下のようなS304をさらに含む。
【0131】
第2のメッセージが登録拒否メッセージである場合、端末デバイスは、災害ローミングPLMNに関する情報において第2のPLMNの識別情報を格納する。
【0132】
具体的には、本願のこの実施形態において、第2のメッセージが登録拒否メッセージである、すなわち、第2のPLMNが端末デバイスの登録要求を拒否する場合、端末デバイスは、第2のPLMNを災害ローミングPLMNとしてマークし、災害ローミングPLMNに関する情報において第2のPLMNの識別情報を格納する。
【0133】
第2のPLMNの識別情報は、災害ローミングPLMNに関する情報に格納され、それにより、端末デバイスは、端末デバイスの災害ローミングPLMNに関するもとの情報を維持する。このようにして、後続の災害が発生したときに災害ローミングが実行されることが保証され、端末デバイスのサービス中断をさらに低減し、サービス中断を最小限にし、ユーザー体験を改善する。
【0134】
任意的に、第2のPLMNは、第1のネットワーク要素および第2のネットワーク要素を含んでいてもよい。以下では、第1のネットワーク要素および第2のネットワーク要素を例として使用して、図4および図5に示される方法400および500の概略フローチャートを参照して、前述の方法300を詳細に説明する。
【0135】
以下で言及されるいくつかのステップは、前述の方法300におけるステップと同じであることに留意されたい。関連する詳細は、ここでは再度説明しない。具体的なプロセスについては、方法300における関連するステップを参照されたい。
【0136】
S401. 端末デバイスは、第1のメッセージを第1のネットワーク要素に送信し、第1のメッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。対応して、第1のネットワーク要素は第1のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS301を参照されたい。
【0137】
S402. 第1のネットワーク要素は、災害ローミングをサポートする能力情報に基づいて、端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供する災害ローミングPLMNに関する情報を取得する。
【0138】
たとえば、第1のネットワーク要素が災害ローミングPLMNに関する情報を取得する特定の実装では、以下の態様1または2が実装のために使用されうる。もちろん、具体的な実装はこれらの方式に限定されない。
【0139】
態様1:第1のネットワーク要素は、ローカル構成に基づいて災害ローミングPLMNについての情報を決定する。
【0140】
態様1の任意的な実施形態では、第1のネットワーク要素がローカル構成に基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を決定する前に、第1のネットワーク要素は、ローカル構成に基づいて、または災害ローミングが実行される必要があることを示し、第2のネットワーク要素によって送信される指示情報に基づいて、端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供することを決定してもよい。災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することを、第1のネットワーク要素に指示する。
【0141】
態様2:第2のネットワーク要素が、災害ローミングPLMNに関する情報を送信し、第1のネットワーク要素が、第2のネットワーク要素によって送信された災害ローミングPLMNに関する情報を受信する。
【0142】
態様2の任意的な実施形態では、第1のネットワーク要素が第2のネットワーク要素によって送信された災害ローミングPLMNについての情報を受信するプロセスについて、第1のネットワーク要素は、災害ローミングが実行される必要があることを示し、第2のネットワーク要素によって送信された指示情報を受信し、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することを第1のネットワーク要素に指示する。具体的には、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報と災害ローミングPLMNに関する情報とが同時に送信されてもよく、または災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報が最初に送信されてもよく、次いで災害ローミングPLMNに関する情報が送信される。
【0143】
前述の態様2について、任意的に、第1のネットワーク要素が、災害ローミングが実行される必要があることを示し、第2のネットワーク要素によって送信される指示情報、または第2のネットワーク要素によって送信される災害ローミングPLMNに関する情報を受信する前に、第1のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を第2のネットワーク要素に送信する。
【0144】
態様2の具体的な実装については、方法500の以下の詳細な説明を参照されたい。
【0145】
S403. 第1のネットワーク要素は、第2のメッセージを端末デバイスに送信する。第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む。端末デバイスは、第2のメッセージを受信する。対応して、端末デバイスは、第2のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS302を参照されたい。
【0146】
任意的に、第2のメッセージは、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容されていることを示す指示情報をさらに含む。
【0147】
本願のこの実施形態では、災害ローミングPLMNに関する前述の情報の内容について3つの可能なケースがある。
【0148】
ケース1:災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報を含む。
【0149】
ケース2:災害ローミングPLMNに関する情報は、災害ローミング・サービス時間を含む。
【0150】
ケース3:災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報と、および災害ローミング・サービス時間とを含む。
【0151】
S404. 端末デバイスは、第2のメッセージに基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS303を参照されたい。
【0152】
したがって、本願では、端末デバイスは、第1のネットワーク要素との能力ネゴシエーションを実行し、第1のネットワーク要素は、災害ローミングPLMNに関する情報を配信し、端末デバイスは、災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。このようにして、後続の災害が発生したときに災害ローミングが実行されることを保証でき、端末デバイスのサービス中断をさらに低減し、サービス中断を最小限にし、ユーザー体験を改善する。
【0153】
図5は、本願による災害ローミング方法500の概略フローチャートである。方法500は、以下のステップを含む。
【0154】
S501. 第1のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を第2のネットワーク要素に送信する。対応して、第2のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を受信する。
【0155】
S502. 第2のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報に基づいて、端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると判定する。
【0156】
本願のこの実施形態では、第2のネットワーク要素は、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報およびローカル構成に基づいて、端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると判定する。
【0157】
S503. 第2のネットワーク要素は、端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を第1のネットワーク要素に送信する。対応して、第1のネットワーク要素は、端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を受信する。
【0158】
具体的には、本願のこの実施形態では、ローカル構成に基づいて端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を決定した後、第2のネットワーク要素は、災害ローミングPLMNに関する情報を第1のネットワーク要素に送信する。
【0159】
任意的に、第2のネットワーク要素は、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報を第1のネットワーク要素にさらに送信してもよい。災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することを第1のネットワーク要素に指示する。
【0160】
本願のこの実施形態でも、災害ローミングPLMNについての前述の情報の内容について3つの可能なケースがある。
【0161】
ケース1:災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報を含む。
【0162】
ケース2:災害ローミングPLMNに関する情報は、災害ローミング・サービス時間を含む。
【0163】
ケース3:災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報および災害ローミング・サービス時間を含む。
【0164】
前述の方法400および500において言及される「ローカル構成」について、ローカル構成は、事業者ポリシーであってもよく、またはネットワーク構成であってもよく、または事業者ポリシーおよびネットワーク構成であってもよいことを理解されたい。
【0165】
前述の方法を実行する端末デバイスは、代替として、端末デバイス内に配置されたチップまたはチップシステムであってもよいことをさらに理解されたい。あるいはまた、前述の方法を実行する第1のネットワーク要素は、第1のネットワーク要素内に配置されたチップまたはチップシステムであってもよい。あるいはまた、前述の方法を実行する第2のネットワーク要素は、第2のネットワーク要素内に配置されたチップまたはチップシステムであってもよい。これは、本願の実施形態において限定されない。チップシステムは、入力インターフェースと、出力インターフェースと、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含みうる。入力インターフェース、出力インターフェース、プロセッサ、およびメモリは、内部接続経路を通じて互いに通信する。プロセッサは、メモリ内のコードを実行するように構成される。
【0166】
したがって、本願では、第1のネットワーク要素は、端末デバイスの能力情報を報告することによって第2のネットワーク要素との能力ネゴシエーションを実行し、第2のネットワーク要素は、災害ローミングPLMNに関する情報を配信し、その結果、端末デバイスは、災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。このようにして、後続の災害が発生したときに災害ローミングが実行されることを保証でき、端末デバイスのサービス中断をさらに低減し、サービス中断を最小限にし、ユーザー体験を改善する。
【0167】
任意的に、前述の方法における端末デバイス、第1のネットワーク要素、および第2のネットワーク要素について、端末デバイスはUEであってもよく、第1のネットワーク要素はAMFであってもよく、第2のネットワーク要素はUDMであってもよい。
【0168】
本願において提供される災害ローミング方法300、400、および500の理解を容易にするために、限定ではなく例として、以下では、端末デバイスがUEであり、第1のネットワーク要素がAMFであり、第2のネットワーク要素がUDMである例を使用して、以下の方法600、700、800、900、および1000を参照して前述の方法の複数の実装を詳細に説明する。
【0169】
以下で言及されるいくつかのステップは、前述の方法300、400、および500におけるステップと同じであることに留意されたい。関連する詳細は、ここでは再度説明しない。具体的なプロセスについては、前述の方法における関連するステップを参照されたい。
【0170】
図6は、本願による災害ローミング方法の特定の例示的な方法600の概略フローチャートである。
【0171】
S601. UEは、第1のメッセージをAMFに送信し、第1のメッセージは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。対応して、AMFは第1のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS301を参照されたい。
【0172】
S602. AMFは、ローカル構成に基づいて、UEのために災害ローミング・サービスを提供することを決定する。
【0173】
S603. AMFは、ローカル構成に基づいて災害ローミングPLMNについての情報を決定する。
【0174】
S604. AMFは、第2のメッセージをUEに送信し、第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む。対応して、UEは第2のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS302を参照されたい。
【0175】
S605. UEは、第2のメッセージに基づいて災害ローミングPLMNについての情報を記憶する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS303を参照されたい。
【0176】
図7は、本願による災害ローミング方法の特定の例示的な方法700の概略フローチャートである。
【0177】
S701. UEは、第1のメッセージをAMFに送信し、第1のメッセージは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。対応して、AMFは第1のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS301を参照されたい。
【0178】
S702. AMFは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報をUDMに送信する。対応して、UDMは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報を受信する。
【0179】
S703. UDMは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報およびローカル構成に基づいて、UEが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると判定する。
【0180】
S704. UDMは、ローカル構成に基づいてUEの災害ローミングPLMNについての情報を決定する。
【0181】
S705. UDMは、UEの災害ローミングPLMNに関する情報をAMFに送信する。対応して、AMFは、UEの災害ローミングPLMNに関する情報を受信する。
【0182】
具体的には、ある実装では、UDMは、災害ローミングPLMNに関する情報をコンテナ(container)にカプセル化し、AMFを通じて情報をUEに透明に送信する。コンテナは透明であり、AMFには不可視である。
【0183】
S706. AMFは、第2のメッセージをUEに送信する。第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む。対応して、UEは第2のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS302を参照されたい。
【0184】
S707. UEは、第2のメッセージに基づいて災害ローミングPLMNについての情報を記憶する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS303を参照されたい。
【0185】
図8は、本願による災害ローミング方法の特定の例示的な方法800の概略フローチャートである。
【0186】
S801. UEは、第1のメッセージをAMFに送信する。第1のメッセージは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。対応して、AMFは第1のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS301を参照されたい。
【0187】
S802. AMFは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報をUDMに送信する。対応して、UDMは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報を受信する。
【0188】
S803. UDMは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報およびローカル構成に基づいて、UEが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると判定する。
【0189】
S804. UDMは、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報をAMFに送信する。災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することをAMFに指示する。対応して、AMFは、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報を受信する。
【0190】
S805. AMFは、ローカル構成に基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を決定する。
【0191】
S806. AMFは、第2のメッセージをUEに送信する。第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む。対応して、UEは第2のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS302を参照されたい。
【0192】
S807. UEは、第2のメッセージに基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS303を参照されたい。
【0193】
図9は、本願による災害ローミング方法の特定の例示的な方法900の概略フローチャートである。
【0194】
S901. UEは、第1のメッセージをAMFに送信し、第1のメッセージは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。対応して、AMFは第1のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS301を参照されたい。
【0195】
S902. AMFは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報をUDMに送信する。対応して、UDMは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報を受信する。
【0196】
S903. UDMは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報およびローカル構成に基づいて、UEが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると判定する。
【0197】
S904. UDMは、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報をAMFに送信する。災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することをAMFに指示する。対応して、AMFは、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報を受信する。
【0198】
S905. AMFは、第2のメッセージをUEに送信する。第2のメッセージは、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容されることを示す指示情報を含む。対応して、UEは第2のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS302を参照されたい。
【0199】
S906. UDMは、ローカル構成に基づいてUEの災害ローミングPLMNに関する情報を決定する。
【0200】
S907. UDMは第3のメッセージをAMFに送信する。第3のメッセージは災害ローミングPLMNに関する情報を含む。対応して、AMFは第3のメッセージを受信する。
【0201】
本願のこの実施形態では、ステップS907は、UDMによって提供される加入者データ管理通知(subscriber data management notification)サービス動作(service operation)であってもよい。
【0202】
具体的には、S905における第2のメッセージが登録受諾メッセージである場合、すなわち、UEが正常に登録された場合、ステップS907は、UDMによって開始されるUDM UEパラメータ更新(UE parameter update)手順である。UDMは、災害ローミングPLMNに関する情報を第3のメッセージ内のコンテナ(container)においてカプセル化し、AMFを通じて該情報をUEに透明に送信する。コンテナは透明であり、AMFにとっては不可視である。
【0203】
S908. AMFは第4のメッセージを送信する。第4のメッセージは災害ローミングPLMNに関する情報を含む。対応して、UEは第4のメッセージを受信する。
【0204】
具体的には、本願のこの実施形態において、第4のメッセージは、ステップS907において第3のメッセージから受信されたコンテナを含み、コンテナは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む。
【0205】
本願のこの実施形態では、第4のメッセージは、下りリンク非アクセス層NASトランスポート・メッセージであってもよく、または構成更新コマンド・メッセージであってもよい。
【0206】
S909. UEは、第4のメッセージに基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。
【0207】
具体的には、本願のこの実施形態では、UEは、第4のメッセージに含まれる災害ローミングPLMNに関する情報に基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を含む。
【0208】
このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS303を参照されたい。「第2のメッセージ」は、「第4のメッセージ」で置き換えられてもよい。
【0209】
図10は、本願による災害ローミング方法の特定の例示的な方法1000の概略フローチャートである。
【0210】
S1001. UEは、第1のメッセージをAMFに送信する。第1のメッセージは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。対応して、AMFは第1のメッセージを受信する。このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS301を参照されたい。
【0211】
S1002. AMFは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報をUDMに送信する。対応して、UDMは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報を受信する。
【0212】
S1003. UDMは、UEによって災害ローミングをサポートする能力情報およびローカル構成に基づいて、UEが災害ローミング・サービスを取得することを許容されていると判定する。
【0213】
S1004. UDMは、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報および災害ローミング・サービス時間をAMFに送信する。災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報は、災害ローミング・サービスを実行することをAMFに指示する。対応して、AMFは、災害ローミングが実行される必要があることを示す指示情報および災害ローミング・サービス時間を受信する。
【0214】
S1005. AMFは第2のメッセージをUEに送信する。第2のメッセージは、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容されていることを示す指示情報と災害ローミング・サービス時間とを含む。対応して、AMFは第2のメッセージを受信する。
【0215】
具体的には、第2のメッセージは登録拒否メッセージである。具体的には、この場合、ネットワークは、UEの登録要求を拒否する。
【0216】
このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS302を参照されたい。
【0217】
S1006. UEは、第2のメッセージに基づいて災害ローミングPLMNに関する情報を記憶する。
【0218】
具体的には、ネットワークがUEの登録要求を拒否した後、UEは、ネットワークを災害ローミングPLMNとしてマークし、ネットワークの識別情報および災害ローミング・サービス時間を記憶することができる。
【0219】
このステップの具体的なプロセスについては、方法300におけるS303を参照されたい。
【0220】
前述の方法に加えて、本願は、別の災害ローミング方法1100をさらに提供する。
【0221】
図11は、本願による別の災害ローミング方法1100の概略フローチャートである。この方法は以下のステップを含む。
【0222】
S1101. 第3のPLMNは、システム情報を端末デバイスに送信する。システム情報は、災害ローミングが許容されることを示す指示情報を含む。対応して、端末デバイスは、システム情報を受信する。
【0223】
第3のPLMNは、端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供することができるPLMNであることを理解されたい。
【0224】
本願のこの実施形態では、災害の影響に起因して、災害が発生する前に端末デバイスのためにサービスを提供するPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止した後、災害が発生する前に端末デバイスのためにサービスを提供するPLMNは、PLMNの識別情報および災害によって影響を受ける位置エリアに関する情報を、利用可能な災害ローミングPLMNに送信することを理解されたい。したがって、利用可能な災害ローミングPLMNは、災害に起因してサービスの提供を停止するPLMNの識別情報を取得する。災害が発生する前に端末デバイスのためにサービスを提供するPLMNと、利用可能な災害ローミングPLMNとの間に、既存の標準化インターフェースまたはプライベート・インターフェースが存在しうることをさらに理解されたい。したがって、2つのPLMN間でメッセージを交換することができる。
【0225】
具体的には、本願のこの実施形態では、第3のPLMNは、システム情報をブロードキャストする。システム情報は、災害に起因してサービスの提供を停止したPLMNの識別情報と、災害ローミングが許容されることを示す指示情報とを含む。すなわち、端末デバイスは、災害に起因してサービスの提供を停止するPLMNの中に、端末デバイスのためにサービスを提供するPLMNが存在するかどうかを知ることができる。加えて、災害ローミングが許容されることを示す指示情報は、第3のPLMNが端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供できることを知るために、端末デバイスによって使用される。したがって、端末デバイスは次の動作を行うことができる(S1102)。
【0226】
S1102. 端末デバイスは、システム情報に基づいて登録要求メッセージを第3のPLMNに送信し、登録要求メッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報と災害ローミング指示情報とを含む。対応して、第3のPLMNは登録要求メッセージを受信する。
【0227】
端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報は、サービス中断の最小化MINTをサポートする端末デバイスの能力情報でありうることを理解されたい。災害ローミング指示情報は、端末デバイスが災害ローミング登録の実行を要求することを示すことがさらに理解されるべきである。
【0228】
具体的には、本願のこの実施形態において、端末デバイスは、セル・スキャンを実行し、物理的にキャンプオンするために最も強い信号を有するセルを選択し、選択されたセルにおいてブロードキャストされたシステム情報を読み取って、第3のPLMNが現在選択されているセルにおいて利用可能であることを知ることができる。
【0229】
S1103. 第3のPLMNは、登録受諾メッセージを端末デバイスに送信し、登録受諾メッセージは、第3のPLMNによって提供される災害ローミング・サービス時間を含む。対応して、端末デバイスは、登録受諾メッセージを受信する。
【0230】
したがって、災害が発生した後、端末デバイスは、第3のPLMNによってブロードキャストされたシステム情報を受信して読み取り、次いで、災害ローミングを実行するために第3のPLMNを選択する。このようにして、サービスを得ることができ、端末デバイスのサービス中断を低減することができ、端末デバイスのサービス中断を最小限にすることができ、ユーザー体験を改善することができる。
【0231】
任意的に、本方法は、ステップS1104~S1107をさらに含む。
【0232】
S1104. 端末デバイスは、災害ローミング・サービス時間において第3のPLMNにおいて災害ローミングを実行する。
【0233】
端末デバイスが登録受諾メッセージを受信した後、登録受諾メッセージが災害ローミング・サービス時間を含むので、災害ローミング・サービス時間は、第3のPLMNが端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供することができるPLMNでありうることを示すことを理解されたい。
【0234】
S1105. 端末デバイスは、端末デバイスが災害ローミングを実行していることをユーザーに通知する。
【0235】
具体的には、本願のこの実施形態では、端末デバイスは、通知を出力することができ、その結果、ユーザーは、災害ローミングが現在実行されていることを知る。
【0236】
S1106. 端末デバイスが第3のPLMNによって送信されたシステム情報を受信する前に、端末デバイスは、災害に起因して第4のPLMNがサービスの提供を停止したことを知る。ここで、第4のPLMNは、災害が発生する前に端末デバイスにサービスを提供するPLMNである。
【0237】
S1107. 第4のPLMNが災害に起因してサービスの提供を停止したことを端末デバイスが知った後、端末デバイスは、現在の位置エリア内の利用可能なPLMNに関する情報を取得し、利用可能なPLMNから、少なくとも1つのPLMN内のPLMNを第3のPLMNとして選択する。
【0238】
具体的には、本願のこの実施形態において、端末デバイスは、セル・スキャンを実行し、物理的にキャンプオンするために最も強い信号を有するセルを選択し、選択されたセルにおいてブロードキャストされたシステム情報を読み取って、第3のPLMNが現在選択されているセルにおいて利用可能であることを知ることができる。
【0239】
任意的に、システム情報について、システム情報は、第4のPLMNの識別情報を含んでいてもよい。
【0240】
任意的に、前述の方法1100について、第3のPLMNはさらに、第3のPLMN内のアクセス・ネットワーク・デバイス、たとえばRANであってもよく、端末デバイスはUEであってもよいことを理解されたい。
【0241】
前述の方法を実行する端末デバイスは、代替として、端末デバイス内に配置されたチップまたはチップシステムであってもよいことをさらに理解されたい。前述の方法を実行する第3のPLMNは、代替として、第3のPLMN内に配置されたチップまたはチップシステムであってもよい。これは、本願の実施形態において限定されない。チップシステムは、入力インターフェースと、出力インターフェースと、少なくとも1つのプロセッサと、メモリとを含みうる。入力インターフェース、出力インターフェース、プロセッサ、およびメモリは、内部接続経路を通じて互いに通信する。プロセッサは、メモリ内のコードを実行するように構成される。
【0242】
図12および図13は、本願の実施形態による可能な災害ローミング装置の構造の概略図である。これらの装置は、前述の方法実施形態における端末デバイスまたは任意のネットワーク要素の機能を実装することができ、したがって、やはり前述の方法実施形態の有益な効果を達成することができる。本願の実施形態において、装置は、端末デバイスであってもよく、第1のネットワーク要素であってもよく、第2のネットワーク要素であってもよく、または端末デバイス、第1のネットワーク要素、もしくは第2のネットワーク要素において使用されるモジュール(チップなど)であってもよい。
【0243】
図12は、本願の実施形態による災害ローミング装置1200の構造の概略図である。装置1200は、トランシーバ・ユニット1201と処理ユニット1202とを含みうる。
【0244】
装置1200が、図2または図3の方法実施形態における端末デバイスの機能を実装するように構成されるとき、処理ユニットは、災害ローミングPLMNに関する記憶された情報に基づいて第1の公衆陸上移動ネットワークPLMNを決定するように構成され、ここで、災害ローミングPLMNに関する情報は、端末デバイスが災害ローミングを実行することを許容する少なくとも1つのPLMNの識別情報を含み、第1のPLMNは、前記少なくとも1つのPLMNのうちのPLMNである。トランシーバ・ユニットは、登録要求メッセージを第1のPLMNに送信するように構成され、登録要求メッセージは災害ローミング指示情報を含み、災害ローミング指示情報は、端末デバイスが災害ローミング登録を実行することを要求することを示す。トランシーバ・ユニットは、第1のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信するようにさらに構成される。
【0245】
装置1200が図4の方法実施形態における第1のネットワーク要素の機能を実装するように構成されるとき、トランシーバ・ユニットは、端末デバイスによって送信された第1のメッセージを受信するように構成され、ここで、第1のメッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報を含む。処理ユニットは、災害ローミングをサポートする能力情報に基づいて、端末デバイスのために災害ローミング・サービスを提供する災害ローミングPLMNについての情報を取得するように構成される。トランシーバ・ユニットは、第2のメッセージを端末デバイスに送信するようにさらに構成され、第2のメッセージは、災害ローミングPLMNに関する情報を含む。
【0246】
装置1200が、図5の方法実施形態における第2のネットワーク要素の機能を実装するように構成されるとき、トランシーバ・ユニットは、第1のネットワーク要素によって送信される、災害ローミングをサポートする端末デバイスの能力情報を受信するように構成される。処理ユニットは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報に基づいて、端末デバイスが災害ローミング・サービスを得ることを許容されていると判定するように構成される。トランシーバ・ユニットは、端末デバイスの災害ローミングPLMNに関する情報を第1のネットワーク要素に送信するようにさらに構成される。
【0247】
装置1200が図11の方法実施形態における端末デバイスの機能を実装するように構成されるとき、トランシーバ・ユニットは、第3のPLMNによって送信されたシステム情報を受信するように構成され、システム情報は、災害ローミングが許容されることを示す指示情報を含む。トランシーバ・ユニットは、システム情報に基づいて登録要求メッセージを第3のPLMNに送信するようにさらに構成され、登録要求メッセージは、端末デバイスによって災害ローミングをサポートする能力情報と災害ローミング指示情報とを含む。トランシーバ・ユニットは、第3のPLMNによって送信された登録受諾メッセージを受信するようにさらに構成され、登録受諾メッセージは、第3のPLMNによって提供される災害ローミング・サービス時間を含む。
【0248】
トランシーバ・ユニット1201および処理ユニット1202のより詳細な説明については、前述の方法実施形態における関連する説明を参照されたい。詳細はここでは再び説明されない。
【0249】
図13は、本願の実施形態が適用される装置1300の概略ブロック図である。方法200から方法1100のいずれか1つにおける任意のネットワーク要素が、図13に示される装置によって実装されうる。
【0250】
装置1300は、物理的なデバイスであってもよく、物理的なデバイス内のコンポーネント(たとえば、集積回路またはチップ)であってもよく、または物理的なデバイス内の機能モジュールであってもよいことを理解されたい。
【0251】
図13に示されるように、装置1300は、一つまたは複数のプロセッサ1301を含む。プロセッサ1301は、本願の実施形態における方法を実行するために使用される実行可能命令を記憶することができる。任意的に、プロセッサ1301は、受信機能および送信機能を実装するためにインターフェースを呼び出すことができる。インターフェースは、論理インターフェースまたは物理インターフェースでありうる。これは限定されない。たとえば、インターフェースは、トランシーバ回路またはインターフェース回路であってもよい。受信機能および送信機能を実装するように構成されたトランシーバ回路およびインターフェース回路とは、分離されていてもよいし、あるいは一体化されていてもよい。トランシーバ回路またはインターフェース回路は、コード/データを読み取るまたは書き込むように構成されてもよく、あるいはトランシーバ回路またはインターフェース回路は、信号を送信または転送するように構成されてもよい。
【0252】
任意的に、インターフェースはトランシーバによって実装されてもよい。任意的に、装置1300は、トランシーバ1303をさらに含んでいてもよい。トランシーバ1303は、トランシーバ・ユニット、トランシーバ・デバイス、トランシーバ回路、トランシーバなどと呼ばれることがあり、受信機能および送信機能を実装するように構成される。
【0253】
任意的に、装置1300は、メモリ1302をさらに含んでいてもよい。メモリ1302の具体的な配備位置は、本願のこの実施形態において特に限定されない。メモリは、プロセッサに統合されてもよく、あるいはプロセッサから独立していてもよい。装置1300がメモリを含まない場合、装置1300は処理機能を有してもよく、メモリは別の位置(たとえば、クラウド・システム内)に配備されてもよい。
【0254】
プロセッサ1301、メモリ1302およびトランシーバ1303は、内部接続経路を通じて互いに通信し、制御信号および/またはデータ信号を送信する。
【0255】
図示されていないが、装置1300は、別の装置、たとえば、入力装置、出力装置、またはバッテリーをさらに含みうることが理解されうる。
【0256】
任意的に、いくつかの実施形態では、メモリ1302は、本願の実施形態における方法を実行するために使用される実行命令を記憶することができる。プロセッサ1301は、メモリ1302に記憶された命令を実行して、他のハードウェア(たとえば、トランシーバ1303)と組み合わせて、以下の方法において実行されるべきステップを完了することができる。具体的な動作プロセスおよび有益な効果については、以下の方法実施形態における説明を参照されたい。
【0257】
本願の実施形態において開示される方法は、プロセッサ1301に適用されてもよく、またはプロセッサ1301によって実装されてもよい。プロセッサ1301は、集積回路チップであってもよく、信号処理能力を有する。実装プロセスにおいて、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路によって、またはソフトウェアの形の命令によって実装されうる。前述のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)もしくは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。プロセッサは、本願の実施形態において開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実装または実行しうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを通して直接実行および達成されてもよく、または復号プロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行および達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(read-only memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、またはレジスタなど、当技術分野における成熟した記憶媒体に位置されてもよい。記憶媒体はメモリ内に位置し、プロセッサはメモリ内の命令を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを完了する。
【0258】
メモリ1302は、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリであってもよく、または揮発性メモリおよび不揮発性メモリの両方を含んでいてもよいことが理解されうる。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリROM、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして機能するランダムアクセスメモリRAMであってもよい。例示的だが限定されない説明を通して、多くの形のRAM、たとえば、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、エンハンスドシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクロナスリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synchlink DRAM、SLDRAM)、およびダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(direct rambus RAM、DR RAM)が使用されうる。本明細書で説明されるシステムおよび方法のメモリは、これらのメモリおよび別の適切なタイプの任意のメモリを含むが、それらに限定されないことに留意されたい。
【0259】
加えて、本願では、装置1200は、機能モジュールの形で提示される。本明細書における「モジュール」は、一つまたは複数のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行する特定用途向け集積回路ASIC、回路、プロセッサおよびメモリ、集積論理回路、および/または前述の機能を提供することができる別のデバイスであってもよい。簡単な実施形態では、当業者は、装置1200が図12に示される形でありうることを理解しうる。処理ユニット1202は、図13に示されるプロセッサ1301によって実装されうる。任意的に、図13に示されるコンピュータ・デバイスがメモリ1302を含む場合、処理ユニット1202は、プロセッサ1301およびメモリ1302によって実装されてもよい。トランシーバ・ユニット1201は、図13に示されるトランシーバ1303により実装されてもよい。トランシーバ1303は、受信機能と送信機能とを含む。具体的には、プロセッサは、メモリに格納されたコンピュータ・プログラムを実行することにより実装される。任意的に、装置1200がチップであるとき、トランシーバ・ユニット1201の機能および/または実装プロセスは、代替的に、ピン、回路などによって実装されてもよい。任意的に、メモリは、チップ内の記憶ユニット、たとえば、レジスタまたはキャッシュであってもよい。代替的に、記憶ユニットは、図13に示されるメモリ1302など、コンピュータ・デバイス内にあり、チップ外にある記憶ユニットであってもよい。代替的に、記憶ユニットは、コンピュータ・デバイス内ではなく、別のシステムまたはデバイス内に配備された記憶ユニットであってもよい。当業者は、本明細書で開示される実施形態で説明される例とj、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装されうることを認識しうる。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の具体的な用途および設計制約条件に依存する。当業者は、それぞれの具体的な用途の説明された機能を実装するために異なる方法を使用しうるが、かかる実装が本願の範囲を超えると考えられるべきではない。

【0260】
本願のさまざまな側面または特徴は、標準的なプログラミングおよび/またはエンジニアリング技法を使用して、方法、装置、または物品として実装されうる。本願で使用される「プロダクト」という用語は、任意のコンピュータ可読コンポーネント、キャリア、または媒体からアクセスされうるコンピュータ・プログラムを包含する。たとえば、コンピュータ可読媒体は、限定はしないが、磁気記憶構成要素(たとえば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または磁気テープ)、光ディスク(たとえば、コンパクトディスク(compact disc、CD)またはデジタル多用途ディスク(digital versatile disc、DVD))、スマートカード、およびフラッシュメモリ構成要素(たとえば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROM)、カード、スティック、またはキードライブ)を含みうる。加えて、本明細書で説明するさまざまな記憶媒体は、情報を記憶するように構成された一つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体を表しうる。「機械可読媒体」という用語は、限定はしないが、無線チャネル、ならびに命令および/またはデータを記憶、包含、および/または搬送することができるさまざまな他の媒体を含みうる。
【0261】
本願は、コンピュータ・プログラムを記憶するコンピュータ可読媒体をさらに提供する。コンピュータ・プログラムがコンピュータによって実行されるとき、前述の方法の実施形態のいずれか1つの機能が実装される。
【0262】
本願は、コンピュータ・プログラム・プロダクトをさらに提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトがコンピュータによって実行されるとき、前述の方法の実施形態のいずれか1つの機能が実装される。前述の実施形態のすべてまたはいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実装されうる。ソフトウェアが実施形態を実装するために使用されるとき、実施形態のすべてまたはいくつかは、コンピュータ・プログラム・プロダクトの形で実装されうる。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、一つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータ命令がコンピュータ上でロードされて実行されるとき、本願の実施形態による手順または機能は、全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよく、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。たとえば、コンピュータ命令は、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバー、またはデジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))または無線(たとえば、赤外線、電波、またはマイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバー、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、またはデータセンターに送信されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、または一つまたは複数の使用可能な媒体を統合するデータ記憶デバイス、たとえば、サーバーもしくはデータセンターであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(たとえば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(たとえば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、半導体媒体(たとえば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD))などであってもよい。
【0263】
本明細書全体において言及される「実施形態」は、その実施形態に関連する特定の特徴、構造、または特性が本願の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味することを理解されたい。したがって、本明細書の全体における諸実施形態は、必ずしも同じ実施形態を指すわけではない。加えて、これらの特定の特徴、構造、または特性は、任意の適切な様式で一つまたは複数の実施形態において組み合わされてもよい。前述のプロセスのシーケンス番号は、本願のさまざまな実施形態における実行シーケンスを意味しないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本願の実施形態の実装プロセスに対する何らかの限定として解釈されるべきではない。
【0264】
加えて、本願において、「…とき」および「…場合」という用語は、UEまたは基地局が客観的な場合において対応する処理を実行しうることを意味するが、時間を限定することは意図せず、UEまたは基地局が実装中に決定アクションを実行することを要求せず、他の限定を意味しないことも理解されるべきである。
【0265】
加えて、「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書において交換可能に使用されうる。本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられたオブジェクトを説明するための関連付け関係にすぎず、3つの関係が存在しうることを示す。たとえば、Aおよび/またはBは、次の3つの場合を示すことができる。Aのみが存在、AとBの両方が存在、Bのみが存在。
【0266】
本明細書において、「~のうちの少なくとも1つ」という用語は、列挙された項目のすべてまたは任意の組み合わせを示す。たとえば、「A、BおよびCのうちの少なくとも1つ」は、次の6つの場合を表すことができる。Aのみが存在、Bのみが存在、Cのみが存在、AとBの両方が存在、BとCの両方が存在、ならびにA、B、Cの両方が存在。
【0267】
本願では、特に明記しない限り、「少なくとも1つ」は一つまたは複数を意味し、「複数」は2つ以上を意味する。
【0268】
本願の実施形態では、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられることを示し、BはAに基づいて決定されうることを理解されたい。しかしながら、Aに基づいてBを決定することは、BがAのみに基づいて決定されることを意味しないことをさらに理解されたい。Bは、代替的に、Aおよび/または他の情報に基づいて決定されうる。
【0269】
当業者は、本明細書で開示される実施形態で説明される例と組み合わせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装されうることを認識しうる。機能がハードウェアによって実行されるかソフトウェアによって実行されるかは、技術的解決策の特定の用途および設計制約条件に依存する。当業者は、それぞれの特定の用途の説明された機能を実装するために異なる方法を使用しうるが、かかる実装が本願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0270】
簡便な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態における対応するプロセスを参照することが当業者によって明確に理解されることができ、詳細はここでは再び説明されない。
【0271】
本願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されるシステム、装置、および方法は、他の方式で実装されうることを理解されたい。たとえば、説明された装置実施形態は単に例である。たとえば、ユニットへの分割は、論理的な機能分割に過ぎず、実際の実装時には他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムに組み合わされ、または統合されてもよく、またはいくつかの特徴が無視されてもよく、または実行されなくてもよい。加えて、表示または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースによって実装されうる。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形で実装されてもよい。
【0272】
別個の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理的ユニットであってもなくてもよく、1つの位置に位置してもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されうる。
【0273】
加えて、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、またはユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
【0274】
機能がソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立したプロダクトとして販売または使用されるとき、機能は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分は、または技術的解決策の一部は、ソフトウェア・プロダクトの形で実装されてもよい。コンピュータ・ソフトウェア・プロダクトは、記憶媒体に記憶され、コンピュータ・デバイス(これはパーソナルコンピュータ、サーバー、ネットワークデバイスなどであってもよい)に、本願の実施形態において説明される方法のステップのすべてまたは一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【0275】
前述の説明は、単に本願の特定の実装であり、本願の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願において開示される技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される任意の変形または置換は、本願の保護範囲内に入る。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13